JPH10157052A - 製版書込み装置および製版印刷装置 - Google Patents

製版書込み装置および製版印刷装置

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JPH10157052A
JPH10157052A JP32435496A JP32435496A JPH10157052A JP H10157052 A JPH10157052 A JP H10157052A JP 32435496 A JP32435496 A JP 32435496A JP 32435496 A JP32435496 A JP 32435496A JP H10157052 A JPH10157052 A JP H10157052A
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master
plate
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making
platen roller
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JP32435496A
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English (en)
Inventor
Hideyuki Kagawa
英之 香川
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Tohoku Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Tohoku Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラテン圧が必要な製版動作時以外の時にも
加えられることによるサーマルヘッドの発熱素子の腐食
を低減したり、マスタがプラテンローラに貼り付くこと
によるジャムを防止したり、プラテンローラの変形を防
止したりする。 【解決手段】 接離手段28と、プラテンローラ27に
対するサーマルヘッド26の接離状態を検知する接離検
知センサ35と、第1原稿受台86上に原稿74が載置
されたとき、接離検知センサ35からの離間信号および
第1原稿有無検知センサ87からの原稿有信号に基づい
て、接離手段28を駆動制御してサーマルヘッド26を
プラテンローラ27に押圧させるメイン制御装置90と
を有し、メイン制御装置90は、1枚のみの原稿74に
対しての製版終了時、または製版済みのマスタ22の印
刷ドラム2への巻き付けが終了したときには、原稿無信
号に基づいて、接離手段28を駆動制御してプラテン圧
をオフさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製版装置およびそ
の製版装置を備えた製版印刷装置に関し、さらに詳しく
は加熱穿孔を含む加熱製版が可能な製版書込み装置およ
びその製版書込み装置を備えた製版印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】簡便な印刷装置として感熱デジタル製版
式の孔版印刷装置が知られている。この孔版印刷装置
は、熱可塑性樹脂フィルムを有する感熱孔版マスタ(以
下、単に「マスタ」という)に対してサーマルヘッドに
より画像情報に応じて加熱穿孔し、その加熱穿孔された
製版済マスタをプラテンローラによりサーマルヘッドに
押圧しながら副走査方向に搬送して版胴(以下、「印刷
ドラム」という)に巻装したうえで、印刷ドラム内部か
らインキを供給するようになっている。印刷ドラムに巻
装されたマスタに対して、印刷ドラム内部から供給され
たインキを印刷ドラム表面に滲み出させ、製版済マスタ
を介して印刷ドラム表面に印刷用紙を押圧することによ
り、製版済マスタの穿孔部分から滲み出るインキを印刷
用紙に転移させて印刷画像を印刷する。
【0003】マスタを製版するためにマスタの穿孔処理
に用いられるサーマルヘッドは、上記副走査方向と直交
する主走査方向に沿って配列された複数の発熱素子を有
し、その発熱素子に対する選択的な通電制御によって発
熱素子を選択的に発熱させることにより発熱位置に対応
するマスタの箇所を加熱溶融させて穿孔するようになっ
ている。
【0004】ところで、上記した印刷装置(例えば実開
昭63ー178134号公報等参照)では、マスタがロ
ール状に巻かれて形成されたマスタロールのマスタが消
費されて新たなマスタロールと交換されて製版処理が実
行されるようなマスタ交換時以外には、コストダウンを
図るために、プラテンローラに対するマスタを介しての
サーマルヘッドの押し付け圧(以下、単に「プラテン
圧」というときがある)を解除しない方式を採用してお
り、マスタ交換時やマスタジャム時等にのみプラテン圧
を手動で解除するためのプラテン圧解除レバーを操作す
ることにより、プラテン圧が解除されるようになってい
た。以下、プラテン圧が加えられることをプラテン圧が
オンされることと、プラテン圧が解除されることをプラ
テン圧がオフされることと言い替えるときがある。
【0005】また、例えば実公平4ー27647号公報
等に開示されている感熱式孔版製版装置を備えた製版印
刷装置では、高速製版を可能とするために、製版動作時
において原稿の非画像領域に対応した製版領域以外でソ
レノイド装置を備えた電動式接離手段によりプラテン圧
を解除し、その製版済マスタを印刷ドラムに巻き付ける
ようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者お
よび後者の各製版装置には、次のような種々の問題点が
ある。
【0007】.プラテン圧が必要な製版動作時以外の
時にもオンされていると、サーマルヘッドの発熱素子の
腐食を促進させる。
【0008】通常、マスタには、例えば特開平6−32
0700号公報に記載されているような有機スルホン酸
金属塩等の種々の帯電防止剤が塗布されている。このよ
うな帯電防止剤に含まれている有機スルホン酸金属塩等
の吸湿性材料が、サーマルヘッドの発熱素子の表面を被
覆している多孔性の保護膜層に接触している時間が長い
ほど、その吸湿作用によって上記保護膜層の微細な孔を
拡げてしまい、結局サーマルヘッドの発熱素子の腐食を
促進させることとなる。後者の製版装置では、上記腐食
の問題が前者の製版装置ほどに大きくないにしても、プ
ラテン圧が必要な製版動作時のみにオンされるように木
目細かく制御されているとはいい難い。
【0009】.プラテン圧が必要な製版動作時以外の
時にもオンされていると、上記の問題とも相まって、
経時変化および/または温度や湿度等の環境変化によっ
て、マスタがプラテンローラに貼り付くことがあり、こ
れにより放置立上り時におけるマスタのジャムの発生と
なることがある。
【0010】.プラテン圧が必要な製版動作時以外の
時にもオンされていると、上記やの問題とも相まっ
て、経時変化および/または環境変化によって、プラテ
ンローラの一時的あるいは永久的な変形が生じることが
ある。
【0011】.プラテン圧が必要な製版動作時以外の
時にもオンされていると、使用済みのマスタロールを取
り出すマスタ交換時等において、プラテンローラとサー
マルヘッドとの間でのマスタの押圧負荷があるため、プ
ラテン圧解除レバーを操作するような煩わしい操作をし
ないとスムーズに取り出すことができない。
【0012】.プラテン圧がオフされたとき、プラテ
ンローラにおけるマスタ搬送路の下流側および上流側で
マスタを保持係止する手段がないため、マスタロールに
巻き付けられているマスタが緩んで、この緩んだマスタ
がサーマルヘッド表面に接触してしまって上記の腐食
の問題を生じたり、画像先端位置がずれてしまう。
【0013】したがって、上記従来の製版書込み装置お
よび製版印刷装置における種々の問題点を解決するため
に、本発明の第1の目的は、サーマルヘッドの発熱素子
の腐食を低減することのできる製版書込み装置および製
版印刷装置を提供することにある。
【0014】本発明の第2の目的は、経時変化および/
または環境変化によって生じる、マスタがプラテンロー
ラに貼り付くことによるジャムを防止したり、あるいは
プラテンローラの変形を防止したりすることのできる製
版書込み装置および製版印刷装置を提供することにあ
る。
【0015】本発明の第3の目的は、マスタ交換時等に
おいて使用済マスタロールを煩わしい操作をすることな
くスムーズに取り出すことのできる製版書込み装置およ
び製版印刷装置を提供することにある。
【0016】本発明の第4の目的は、プラテン圧がオフ
されたときであっても、プラテンローラにおけるマスタ
搬送路の下流側および上流側でマスタが緩んで、この緩
んだマスタがサーマルヘッド表面に接触してしまった
り、画像先端位置がずれてしまうことのない製版書込み
装置および製版印刷装置を提供することにある。
【0017】本発明の第5の目的は、複数枚(複数頁)
の原稿に対応して連続的に製版ないし印刷するような場
合には、1枚の原稿の製版終了ごとにプラテン圧をオフ
させるのではなく連続的にプラテン圧をオンすることに
よって、全ての原稿に対応した製版あるいは印刷が終了
するまでの時間短縮を図ることのできる製版印刷装置を
提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、請求項1記載の発明は、読み取るべき原稿を載
置する原稿受台上の上記原稿の有無を検知する原稿検知
手段と、マスタがロール状に巻かれたマスタロールから
マスタを繰り出し可能に貯容するマスタ貯容手段と、上
記原稿の画像信号に応じてマスタロールから繰り出され
るマスタを製版する製版手段と、この製版手段にマスタ
を押圧しながら回転するプラテンローラとを有し、上記
製版手段は上記プラテンローラに対して接離可能に構成
されており、上記製版手段を上記プラテンローラに対し
て接離させる接離手段とを具備した製版書込み装置にお
いて、上記プラテンローラに対する上記製版手段の接離
状態を検知する接離検知手段と、上記原稿受台上に上記
原稿が載置されたとき、上記接離検知手段からの離間信
号および上記原稿検知手段からの原稿有信号に基づい
て、上記接離手段を駆動制御して上記製版手段を上記プ
ラテンローラに押圧させる制御手段とを有することを特
徴とする。
【0019】請求項2記載の発明は、請求項1記載の製
版書込み装置において、上記原稿受台上の上記原稿に対
応した製版ごとに次の製版に使用されるマスタの先端を
製版待機位置に保持させる、マスタ搬送路における上記
プラテンローラの下流側に配設されたマスタ搬送保持手
段と、上記プラテンローラと上記マスタ貯容手段との間
の上記マスタ搬送路に配設された、上記マスタロールか
ら繰り出されるマスタに制動力を付与する搬送制動手段
とを有することを特徴とする。
【0020】請求項3記載の発明は、請求項1記載の製
版書込み装置において、上記原稿受台上の上記原稿に対
応した製版ごとに次の製版に使用されるマスタの先端を
製版待機位置に保持させる、マスタ搬送路における上記
プラテンローラの下流側に配設されたマスタ搬送保持手
段と、上記マスタ貯容手段もしくはその近傍に配設され
た、上記マスタロールから繰り出されるマスタに制動力
を付与する制動手段とを有することを特徴とする。
【0021】請求項4記載の発明は、読み取るべき原稿
を載置する原稿受台上の上記原稿の有無を検知する原稿
検知手段と、マスタがロール状に巻かれたマスタロール
からマスタを繰り出し可能に貯容するマスタ貯容手段
と、上記原稿の画像信号に応じてマスタロールから繰り
出されるマスタを製版する製版手段と、この製版手段に
マスタを押圧しながら回転するプラテンローラとを有
し、上記製版手段は上記プラテンローラに対して接離可
能に構成されており、上記製版手段を上記プラテンロー
ラに対して接離させる接離手段とを具備し、上記製版手
段により製版されたマスタを印刷ドラムの外周面に巻装
し、上記印刷ドラム上のマスタにインキを供給して、印
刷画像を印刷用紙上に形成する製版印刷装置において、
上記プラテンローラに対する上記製版手段の接離状態を
検知する接離検知手段と、上記原稿受台上に上記原稿が
載置されたとき、上記接離検知手段からの離間信号およ
び上記原稿検知手段からの原稿有信号に基づいて、上記
接離手段を駆動制御して上記製版手段を上記プラテンロ
ーラに押圧させる制御手段とを有し、上記制御手段は、
上記原稿が1枚のみからなる場合であって、少なくと
も、その1枚目の上記原稿に対応した製版済みのマスタ
の上記印刷ドラムへの巻き付けが終了したときには、上
記原稿検知手段からの原稿無信号に基づいて、上記接離
手段を駆動制御して上記製版手段を上記プラテンローラ
から離間させることを特徴とする。
【0022】請求項5記載の発明は、読み取るべき原稿
を載置する原稿受台上の上記原稿の有無を検知する原稿
検知手段と、マスタがロール状に巻かれたマスタロール
からマスタを繰り出し可能に貯容するマスタ貯容手段
と、上記原稿の画像信号に応じてマスタロールから繰り
出されるマスタを製版する製版手段と、この製版手段に
マスタを押圧しながら回転するプラテンローラとを有
し、上記製版手段は上記プラテンローラに対して接離可
能に構成されており、上記製版手段を上記プラテンロー
ラに対して接離させる接離手段とを具備し、上記製版手
段により製版されたマスタを印刷ドラムの外周面に巻装
し、上記印刷ドラム上のマスタにインキを供給して、印
刷画像を印刷用紙上に形成する製版印刷装置において、
上記プラテンローラに対する上記製版手段の接離状態を
検知する接離検知手段と、上記原稿受台上に上記原稿が
載置されたとき、上記接離検知手段からの離間信号およ
び上記原稿検知手段からの原稿有信号に基づいて、上記
接離手段を駆動制御して上記製版手段を上記プラテンロ
ーラに押圧させる制御手段とを有し、上記制御手段は、
上記原稿が複数枚からなる場合であって複数枚の上記原
稿の製版が終了するときまでは、上記接離手段を駆動制
御して上記製版手段を上記プラテンローラに連続的に押
圧させた状態で製版および印刷を行わせ、少なくとも、
最終枚目の上記原稿に対応した製版済みのマスタの上記
印刷ドラムへの巻き付けが終了したときには、上記原稿
検知手段からの原稿無信号に基づいて、上記接離手段を
駆動制御して上記製版手段を上記プラテンローラから離
間させることを特徴とする。
【0023】請求項6記載の発明は、請求項4または5
記載の製版印刷装置において、上記原稿受台上の上記原
稿に対応した製版ごとに次の製版に使用されるマスタの
先端を製版待機位置に保持させる、マスタ搬送路におけ
る上記プラテンローラの下流側に配設されたマスタ搬送
保持手段と、上記プラテンローラと上記マスタ貯容手段
との間の上記マスタ搬送路に配設された、上記マスタロ
ールから繰り出されるマスタに制動力を付与する搬送制
動手段とを有することを特徴とする。
【0024】請求項7記載の発明は、請求項4または5
記載の製版印刷装置において、上記原稿受台上の上記原
稿に対応した製版ごとに次の製版に使用されるマスタの
先端を製版待機位置に保持させる、マスタ搬送路におけ
る上記プラテンローラの下流側に配設されたマスタ搬送
保持手段と、上記マスタ貯容手段もしくはその近傍に配
設された、上記マスタロールから繰り出されるマスタに
制動力を付与する制動手段とを有することを特徴とす
る。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明を詳述するために、添付の
図面に従って、実施例を含む発明の実施の形態を説明す
る。各図において、図面の簡明化を図るため各構成部品
を適宜省略する。また、図において一対で構成されてい
て特別に区別して説明する必要がない構成部品は、説明
の簡明化を図る上から、その片方を適宜記載することで
その説明に代えるものとする。以下説明する発明の実施
の形態および各動作例等に亘り同一の形状および機能を
有する構成部品等については、同一の符号を付すことに
よりその説明をできる限り省略する。
【0026】(実施の形態1)図1は、本発明の製版印
刷装置に係る第1の発明の実施の形態(以下、単に「実
施の形態1」という)が適用された印刷装置の全体構成
を幾分模式的に示す。この印刷装置は、穿孔製版された
マスタを用いて印刷を行う孔版印刷装置であり、以下、
この孔版印刷装置の全体構成について述べる。
【0027】図1において、符号1は孔版印刷装置を、
符号1Fは孔版印刷装置1の本体フレームをそれぞれ示
す。この孔版印刷装置1は、本体フレーム1Fの上方に
配設され原稿74を載置するコンタクトガラスからなる
第1原稿受台86、第2原稿受台72上に載置された1
枚もしくは複数枚の読み取るべき原稿74を後述するス
キャナ部80の原稿読取位置74A(図中仮想線で示
す)の一部である定位置へ順次自動移送するADF(自
動原稿送り装置)部71および第1原稿受台86の下方
に配置されADF部71から移送される原稿74または
第1原稿受台86上に載置された原稿74の画像を読み
取るスキャナ部80を備えた原稿読取部70と、この原
稿読取部70の下方の本体フレーム1Fの一側部に配置
されマスタ22がロール状に巻かれたマスタロール22
Aから繰り出されるマスタ22を穿孔製版する製版・給
版部20と、本体フレーム1Fの略中央部に配置され穿
孔製版された製版済みのマスタ22を外周面に巻装する
印刷ドラム2を備えた印刷部15と、製版・給版部20
の下方に配置され給紙トレイ41上に積層された印刷用
紙Sを印刷部15へ送出する給紙部40と、この給紙部
40に対向する本体フレーム1Fの下方に配置され印刷
部15で印刷された印刷済みの印刷用紙Sを排紙トレイ
61に排出する排紙部60と、この排紙部60と原稿読
取部70との間に配置され印刷ドラム2の外周面上から
剥ぎ取られた使用済みのマスタ22を排版ボックス54
内へ排出する排版部50と、製版・給版部20と給紙部
40との間に配置され孔版印刷装置1の略全体の動作を
制御するメイン制御装置90(同図中破線で示す)とを
具備する。
【0028】孔版印刷装置1において、製版・給版部2
0およびメイン制御装置90等は、本発明の製版印刷装
置に係る新規な構成を有しており、これ以外の原稿読取
部70、給紙部40、排版部50および排紙部60等は
周知の構成を有する。以下、原稿読取部70、製版・給
版部20、印刷部15、給紙部40、排紙部60および
排版部50について順次説明する。
【0029】図1において、原稿読取部70におけるA
DF部71は、本体フレーム1Fの図において奥側上方
を支点として第1原稿受台86に対して開閉可能に配設
されている。ADF部71は、上記した第2原稿受台7
2と、第2原稿受台72の図において左側端部に配置さ
れ原稿74の有無を検知する原稿検知手段としての第2
原稿有無検知センサ73と、第2原稿受台72に載置さ
れた原稿74をその最下部の原稿74から順次繰り出す
原稿繰り出しローラ75と、この原稿繰り出しローラ7
5により繰り出された原稿74を1枚ずつ分離して搬送
する分離ローラ対76a,76bと、この分離ローラ対
76a,76bにより搬送された原稿74を第1原稿受
台86上の上記定位置に搬送する前搬送ローラ対77
a,77bと、この前搬送ローラ対77a,77bによ
り搬送された原稿74をさらに原稿搬送方向Y1に搬送
し原稿排紙台79に排出する後搬送ローラ対78a,7
8bとを具備する。第2原稿有無検知センサ73は、発
光素子および受光素子を具備した周知の反射形光学セン
サである。
【0030】スキャナ部80は、上記した第1原稿受台
86と、この第1原稿受台86の図において左側下部の
スキャナ部80に配置され原稿74の有無を検知する原
稿検知手段としての第1原稿有無検知センサ87(原稿
サイズ検知を兼ねる場合は複数個であるが1個のみ図
示)と、原稿74の表面からの反射光を折り返し反射す
る走査ミラー82と、この走査ミラー82の1/2の速
度で移動する光路折り返しミラー対83a,83bと、
変倍機能を有する結像レンズ84、CCD(電荷結像素
子)からなる画像センサ85、および走査ミラー82と
一体となって移動し上記原稿の表面を照明するための光
源81とを具備した周知の原稿走査用光学系をなす。画
像センサ85は、結像レンズ84を介して結像された反
射光に対応して光電変換を行ない、これにより得られた
画像信号を本体フレーム1F内の図示しないアナログ/
デジタル(以下「A/D」と略記する)変換基板から製
版制御基板(図示せず)に入力されるようになってい
る。第1原稿有無検知センサ87は、第2原稿有無検知
センサ73と同様の反射形光学センサである。
【0031】ADF部71における上記各ローラを動作
させる駆動モータ等(図示せず)の各制御対象駆動部分
をまとめて図9のブロック図においてADF駆動部71
Aとし、スキャナ部80における上記原稿走査用光学系
を動作させる駆動モータ等(図示せず)の各制御対象駆
動部分をまとめて図9のブロック図においてスキャナ駆
動部80Aとする。
【0032】製版・給版部20は、図1ないし図7に示
すように、マスタロール22Aからマスタ22を繰り出
し可能に貯容するマスタ貯容手段としてのマスタ支持部
材23と、マスタ搬送路MRにおけるマスタ支持部材2
3の下流側に配設され、マスタロール22Aから繰り出
されるマスタ22を画像信号に応じて選択的に加熱製版
する製版手段としてのサーマルヘッド26と、このサー
マルヘッド26にマスタ22を押圧しながら回転し搬送
するプラテンローラ27と、サーマルヘッド26をプラ
テンローラ27に対して接離させる接離手段28と、プ
ラテンローラ27とマスタ支持部材23との間のマスタ
搬送路MRに配設された制動ローラ24と、この制動ロ
ーラ24の下方に接触可能に配設された第1ガイド板2
5Aと、マスタ搬送路MRにおけるプラテンローラ27
の下流側に配設され、マスタ22もしくは製版済みのマ
スタ22を切断する切断手段としてのカッタ36と、プ
ラテンローラ27とカッタ36との間のマスタ搬送路M
Rに配設された第2ガイド板25Bと、マスタ搬送路M
Rにおけるカッタ36の下流側に配設されたマスタ搬送
保持手段としての第1搬送ローラ対37a,37bおよ
び第2搬送ローラ対38a,38bと、第1搬送ローラ
対37a,37bと第2搬送ローラ対38a,38bと
の間のマスタ搬送路MRに配設された第3ガイド板25
Cと、マスタ搬送路MRにおける第2搬送ローラ対38
a,38bの下流側に配設された第4ガイド板25Dと
を具備している。
【0033】マスタロール22Aの中心部には、マスタ
ロール22Aの両端面から突出したパイプ状の芯管22
Bが設けられていて、マスタロール22Aは、芯管22
Bの周りにマスタ22を巻き付けられて形成されてい
る。マスタ22は、例えばポリエステル等からなる1〜
2μm程度の薄い熱可塑性樹脂フィルムに対して和紙繊
維あるいは合成繊維、もしくはこれら両材料を混抄した
ものからなる多孔性支持体を貼り付けてラミネート構造
としたものが用いられ、サーマルヘッド26の発熱素子
によって加熱穿孔されるものである。サーマルヘッド2
6の発熱素子26A(図4、図6および図7に誇張して
示す)の上記保護膜層を介して接触するマスタ22の上
記熱可塑性樹脂フィルム面には、例えば特開平6−32
0700号公報に記載されているような有機スルホン酸
金属塩等の帯電防止剤が塗布されている。
【0034】図1および図4のみに示すように、製版・
給版部20のマスタ搬送路MRの左右両側には、板金製
の一対の製版側板21,21が互いに平行に配設されて
いる。マスタ支持部材23は、製版側板対21,21の
間にプラテンローラ27のローラ軸27aと平行に左右
両側にそれぞれ配設されている。マスタ支持部材23の
片方は、マスタロール22Aの交換時に芯管22B内に
自在に挿脱するように片方の製版側板21に対してスラ
イド可能に設けられている。
【0035】第1ガイド板25Aは、例えばアルミニウ
ム合金等でできていて、略平板状の平面視で略長方形状
をなしている。第1ガイド板25Aは、図において右上
から左下方に傾斜して配置され、その左右両側端部が製
版側板対21,21に固定されている。制動ローラ24
は、ソリッドゴムや発泡クロロプレンゴムあるいは発泡
ポリウレタン等のスポンジ状のローラでなり、軸24a
と一体的に形成されている。制動ローラ24は、その軸
24aの両端部が製版側板対21,21に回転可能に、
かつ、昇降可能に支持されていることにより、回転自在
となっている。制動ローラ24は、自身の自重によって
第1ガイド板25A上にマスタ22を押し付けることに
より、マスタロール22Aから繰り出されるマスタ22
に制動力を付与する機能を有する。それ故に、制動ロー
ラ24および第1ガイド板25Aは、本発明の搬送制動
手段を構成する。
【0036】サーマルヘッド26は、プラテンローラの
ローラ軸27a方向に相当する主走査方向に沿って配列
された複数の発熱素子26Aを有し、その発熱素子26
Aに対する選択的な通電制御によって発熱素子26Aを
選択的に発熱させることにより発熱位置に対応するマス
タ22の箇所を加熱溶融させて穿孔する周知の機能を有
する。これにより、サーマルヘッド26は、マスタロー
ル22Aから繰り出され制動ローラ24および第1ガイ
ド板25Aにより所定の制動力を付与されたマスタ22
に対して選択的に加熱穿孔する。サーマルヘッド26
は、接離手段28によりプラテンローラ27に対して接
離可能になされている。
【0037】サーマルヘッド26のマスタ搬送路MRの
下流側には、正面から見て左側から右側にかけて斜め上
方に折り曲げられサーマルヘッド26上面に対して平行
に延びたサーマルヘッド駆動部を保護するヘッドガイド
板26Bがサーマルヘッド26の上記主走査方向に亘り
これと平行に形成されている。ヘッドガイド板26B
は、ステンレススチール製の板金でできていいる。ヘッ
ドガイド板26Bの上流端は、第1ガイド板25Aの下
流端に近接して設けられており、制動ローラ24および
第1ガイド板25Aにより所定の制動力を付与されたマ
スタ22をサーマルヘッド26とプラテンローラ27と
の間にスムーズに案内する機能を有する。
【0038】プラテンローラ27は、例えばシリコンゴ
ム等からできていて、マスタ22に対して制動ローラ2
4の摩擦係数よりも大きい摩擦係数を有している。プラ
テンローラ27は、ローラ軸27aを介して製版側板対
21,21に回転自在に支持されており、タイミングベ
ルトおよびプーリ等を介して連結された図示しないステ
ッピングモータで回転され、マスタ22をサーマルヘッ
ド13に押圧しつつマスタ搬送路MRの下流側へ搬送す
る。
【0039】図1ないし図7に示すように、接離手段2
8は、マスタ搬送路MRにおけるマスタ支持部材23の
下流側に配置されている。接離手段28は、後述する、
ヘッドベース29、偏心カム30、カム軸30a、一対
の引張バネ31,31、ウォーム33B、ウォームホイ
ール33Aおよび圧解除モータ34から主に構成され
る。
【0040】図4、図6および図7に示すように、ヘッ
ドベース29は、板金でできていて、その上部が長方形
の板状をなし、その4隅周囲部が適宜の補強成形をなさ
れている。ヘッドベース29は、ヘッド載置部29fの
基端側における上部左右側壁に形成された一対の支軸部
29a,29aと、一対の支軸部29a,29aの下部
左右側壁に形成された一対のバネ掛け部29e,29e
と、ヘッド載置部29fの揺動端側における下部左側壁
にL字状に曲げられて形成されたカム押圧部29dとか
ら主に構成されている。
【0041】サーマルヘッド26は、ヘッドベース29
の揺動端側のヘッド載置部29fに載置固定されてい
る。ヘッドベース29は、各支軸部29a,29aに形
成されたベース軸孔29bに挿通され製版側板対21,
21によって支持されているベース軸29cを支点とし
て揺動可能に支持されている。ヘッドベース29は、各
バネ掛け部29e,29eと、ヘッドベース29の基端
側の本体不動部材21A上に植設された一対のバネ掛け
部材32,32との間にそれぞれ掛けられている一対の
引張バネ31,31によって、矢印方向A(時計回り方
向)に揺動するように常に付勢されている。
【0042】カム押圧部29d上には、このカム押圧部
29dに選択的に接触してヘッドベース29を矢印方向
B(反時計回り方向)に揺動させる偏心カム30が配置
されている。偏心カム30は、図5に示すように、カム
軸30aの一端部に一体的に取り付けられていて、その
他端部にはウォームホイール33Aが固設されている。
カム軸30aの他端は、図において左側の製版側板21
に回転可能に支持されている。偏心カム30とウォーム
ホイール33Aとの間のカム軸30aには、略180°
に開いた扇形状のカムフィラー30Aが取り付けられて
いる。カムフィラー30Aは、その略扇形状をなす部分
が偏心カム30の小径部側となるようにその位相が決め
られている。カムフィラー30Aの配置部近傍には、図
において左側の製版側板21に不動部材(図示せず)が
一体的に設けられており、その不動部材には、プラテン
ローラ27に対するサーマルヘッド26の接離状態を検
知する接離検知手段としての接離検知センサ35が固設
されている。接離検知センサ35は、発光素子および受
光素子を具備した周知の透過形光学センサであり、上記
発光素子および上記受光素子の部分が圧解除モータ34
により選択的に回転されるカムフィラー30Aの外周部
を挟むように配置されている。
【0043】一方、ウォームホイール33Aの配置部近
傍における図において左側の製版側板21には、偏心カ
ム30を回転させてプラテンローラ27に対するマスタ
22を介してのサーマルヘッド26のプラテン圧を解除
するための圧解除モータ34が固設されている。圧解除
モータ34としては、例えばステッピングモータからな
る制御モータが用いられている。圧解除モータ34の出
力軸端には、ウォームホイール33Aと常時噛合するウ
ォーム33Bが固設されている。
【0044】ここで、接離手段28および接離検知セン
サ35に係る動作の詳細を前もって説明しておく。後述
する動作説明においては、上記部分に係る動作の詳細説
明を省略する。圧解除モータ34が回転駆動されること
で、ウォーム33Bおよびウォームホイール33Aでそ
の回転数が減速されるとともにその回転力が増大され
て、偏心カム30が回転される。このとき、図7に示す
ように、圧解除モータ34が圧解除回転位置を占める方
向に所定量(この場合半回転180°)回転駆動される
ことにより、偏心カム30がその大径部をヘッドベース
29のカム押圧部29dに接触させるように一対の引張
バネ31,31の付勢力に抗して回転されて圧解除モー
タ34が圧解除回転位置を占めるともに、ヘッドベース
29の揺動端側がベース軸29cを中心として矢印方向
Bに揺動されて、プラテンローラ27に対するサーマル
ヘッド26のプラテン圧が解除(オフ)されることとな
る。このときカムフィラー30Aは、接離検知センサ3
5の上記発光素子および上記受光素子との間に回転移動
され、カムフィラー30Aの外周部が上記発光素子から
出射している光を遮ることにより、接離検知センサ35
がオフされ離間信号を生成するようになっている。
【0045】一方、図6に示すように、圧解除モータ3
4が押圧回転位置を占める方向に所定量(この場合半回
転180°)回転駆動されることにより、偏心カム30
がその小径部をヘッドベース29のカム押圧部29dに
対向させるように回転されることで、偏心カム30はカ
ム押圧部29dから離間され、一対の引張バネ31,3
1の付勢力によって、ヘッドベース29の揺動端側がベ
ース軸29cを中心として矢印方向Aに揺動されて、プ
ラテンローラ27に対してサーマルヘッド26が接触し
て所定のプラテン圧がオンされることとなる。このとき
カムフィラー30は、接離検知センサ35の上記発光素
子および上記受光素子との間から離れる方向に回転移動
され、上記発光素子から出射している光が上記受光素子
に入射されることにより、接離検知センサ35がオンさ
れ上記離間信号を消滅するようになっている。
【0046】このように、本実施の形態1によれば、プ
ラテンローラ27からサーマルヘッド26が離間してい
てプラテン圧がオフされているときにのみ、偏心カム3
0の大径部がヘッドベース29のカム押圧部29dに接
触しており、プラテンローラ27に対してサーマルヘッ
ド26がマスタ22(図6および図7には図示せず)を
介して接触しているときには、偏心カム30の小径部が
ヘッドベース29のカム押圧部29dに対向しているだ
けでヘッドベース29のカム押圧部29dから離間して
いるため、プラテン圧は、一対の引張バネ31,31の
付勢力のみによりマスタ22に対して高精度に加えられ
ることとなる。
【0047】図1ないし図3に示すように、カッタ36
は、図示しないカッタモータにワイヤ及びワイヤプーリ
等を介して連結され、カッタモータの回転駆動によって
マスタ22の幅方向に回転移動される周知の回転刃で構
成されている。第2ガイド板25Bは、そのマスタ搬送
路MRの下流端がカッタ36の固定刃となっている。
【0048】第1搬送ローラ対37a,37bは、その
上部の第1搬送ローラ37aが駆動ローラ、下部の第1
搬送ローラ37bが従動ローラでそれぞれ構成されてい
て、第1搬送ローラ37aは図示を省略した変速機構を
介してステッピングモータ(図示せず)に連結されてい
る。同様に、第2搬送ローラ対38a,38bは、その
上部の第2搬送ローラ38aが駆動ローラ、下部の第2
搬送ローラ38bが従動ローラでそれぞれ構成されてい
て、第2搬送ローラ38aは図示を省略したプーリ及び
タイミングベルトを介して上記ステッピングモータ(図
示せず)に連結されている。
【0049】第1搬送ローラ対37a,37bおよび第
2搬送ローラ対38a,38bは、第1原稿受台86ま
たは第2原稿受台72上の原稿74に対応した加熱製版
ごとに次の加熱製版に使用されるマスタ22の先端を製
版待機位置(図2に示す位置)に保持させるマスタ搬送
保持手段の機能を有する。
【0050】第2ガイド板25B、第3ガイド板25C
および第4ガイド板25Dは、平面視で略長方形の平板
状をなし、マスタ22をマスタ搬送路MRのそれぞれ下
流側へ案内する機能を有する。
【0051】第2搬送ローラ対38a,38bは、第1
搬送ローラ対37a,37bの周速度よりも僅かに速い
周速度で、また第1搬送ローラ対37a,37bは、プ
ラテンローラ27の周速度よりも僅かに速い周速度で回
転するようにそれぞれ予め設定されている。
【0052】図2に示すようにプラテン圧がオフされた
状態のとき、マスタロール22Aのマスタ22が消費さ
れて殆ど無くなった使用済みのマスタロール22Aの外
周面(この場合芯管22Bの外周面と略同じ)における
マスタ繰り出し部と、第1搬送ローラ対37a,37b
のニップ部とを結ぶ線分上に位置するマスタ22は、サ
ーマルヘッド26の上面位置より常に上方にあるように
上記各構成部品の配置位置が決められているとともに、
上記線分上に位置するマスタ22には常に所定の制動力
もしくは張力が付与されている。それ故に、本実施の形
態1によれば、マスタロール22Aに巻き付けられてい
るマスタ22が緩んで、この緩んだマスタ22がサーマ
ルヘッド26表面に接触してしまって上記腐食の問題を
生じたり、画像先端位置がずれてしまうことがない利点
を有する。
【0053】製版・給版部20における接離手段28の
圧解除モータ34を含め上記各ステッピングモータやカ
ッタモータの各制御対象駆動部分をまとめて、図9のブ
ロック図にのみ符号39で示す製版・給版駆動部とす
る。
【0054】図1において、印刷部15は、図示しない
ギヤ列およびベルト伝動装置等を介して連結されたメイ
ンモータ17により支軸3の回りに回転される印刷ドラ
ム2と、上記ギヤ列とは別のギヤ列(図示せず)および
上記ベルト伝動装置を介して連結された上記メインモー
タ17により、印刷ドラム2の周速度と略同じ周速度
で、かつ、印刷ドラム2と所定の同期をとって回転され
る押圧手段としての圧胴9とから主に構成されている。
メインモータ17としては、制御用モータであるDCモ
ータが用いられる。
【0055】印刷ドラム2には、マスタ22の先端部を
係止するマスタクランパ4が印刷ドラム2の外周部の一
母線に沿って配設されている。マスタクランパ4は、軸
4aをもって印刷ドラム2の外周部に枢着され、揺動・
開閉自在となっている。マスタクランパ4は、印刷ドラ
ム2が所定の回転位置を占めたときに、本体フレーム1
F側に配設された開閉モータ等を備えた開閉手段(共に
図示せず)により印刷ドラム2の外周部に設けられたス
テージ部(図示せず)に対して開閉される。印刷ドラム
2の内部には、インキ供給手段5が配設されている。イ
ンキ供給手段5は、印刷ドラム2の内周面にインキを供
給するインキローラ6と、インキローラ6と微小間隙を
置いて平行に配置されていて、インキローラ6との間に
インキ溜り8を形成するドクタローラ7、支軸3を兼ね
るとともにインキ溜り8へインキを供給するインキ供給
管3とから構成されている。
【0056】圧胴9は、印刷ドラム2の下方近傍に配設
され、給紙部40から給送されてくる印刷用紙Sの先端
部を紙くわえクランパ12によりくわえながら印刷ドラ
ム2の外周面に押圧する周知の機能を有する。圧胴9は
印刷ドラム2と同径の外周部を有し、その外周部の一部
には印刷ドラム2のマスタクランパ4の部分を避けるた
めの凹部11が形成されている。圧胴9は、圧胴9の中
心部に設けられた圧胴軸10を揺動させて印刷ドラム2
の外周面に選択的に押圧するためのカム駆動機構を備え
た周知の圧胴接離手段(共に図示せず)により、印刷ド
ラム2に対して接離自在に構成されている。なお、上記
押圧手段としては、圧胴9に限らず、周知のプレスロー
ラを用いてもよいことはいうまでもない。
【0057】印刷部15における印刷ドラム2および圧
胴9を回転させるメインモータ17、マスタクランパ4
の上記開閉モータおよびインキ供給手段5の駆動手段
(図示せず)等の各制御対象駆動部分をまとめて、図9
のブロック図にのみ符号16で示す印刷駆動部とする。
【0058】給紙部40は、給紙トレイ41、後述す
る、給紙ローラ42、分離ローラ対43a,43b、ガ
イド板対45a,45bおよびレジストローラ対44
a,44bから主に構成されている。
【0059】給紙トレイ41は、その上に印刷用紙Sを
積載され、本体フレーム1Fに対して上下動自在に支持
されている。給紙トレイ41は、印刷用紙Sの増減と連
動して昇降モータ(図示せず)により上下動される。給
紙ローラ42と分離ローラ対43a,43bとは、最上
位の印刷用紙Sと当接するように設けられており、各ロ
ーラは図示しない回転駆動モータで回転される。分離ロ
ーラ対43a,43bの印刷用紙搬送方向の下流側に
は、レジストローラ対44a,44bが配設されてい
る。レジストローラ対44a,44bは、分離ローラ対
43a,43bにより給送されてくる印刷用紙Sの先端
をくわえ込み、タイミングをとって印刷ドラム2の外周
面と圧胴9との間に搬送する。ガイド板対45a,45
bは、装置本体の給紙側板(図示せず)に固設されてお
り、給送される印刷用紙Sを案内する。
【0060】給紙部40における上記昇降モータおよび
回転駆動モータ等の各制御対象駆動部分をまとめて、図
9のブロック図にのみ符号46で示す給紙駆動部とす
る。
【0061】排紙部60は、排紙トレイ61、後述す
る、剥離爪62、吸着排紙ローラ63、吸着排紙出口ロ
ーラ64、搬送ベルト65および吸引ファン66から主
に構成されている。
【0062】剥離爪62は、圧胴9の外周面近傍に配設
され、紙くわえクランパ12の開放動作により紙くわえ
クランパ12から開放された印刷済みの印刷用紙Sを剥
離する。吸着排紙ローラ63と吸着排紙出口ローラ64
とは排紙部60の排紙側板(図示せず)に回転自在に支
持されており、各ローラ間には、表面に複数の開孔を有
する搬送ベルト65が掛け渡されている。吸着排紙出口
ローラ64は図示しない排紙駆動モータで回転駆動さ
れ、この回転力は搬送ベルト65を介して吸着排紙ロー
ラ63に伝達される。各ローラ63,64の間であって
上記排紙側板の下部には、ファンモータ(図示せず)に
より回転される吸引ファン66が配設されている。吸引
ファン66は、その回転により図において下向きの空気
流を発生させ、搬送ベルト65の表面に印刷済みの印刷
用紙Sを吸引する。排紙トレイ61は、上記排紙側板に
可動自在に支持されていて、印刷装置の非使用時には本
体フレーム1F内に可動されて収納されるようになって
いる。
【0063】排紙部60における上記排紙駆動モータお
よびファンモータ等の各制御対象駆動部分をまとめて、
図9のブロック図にのみ符号67で示す排紙駆動部とす
る。
【0064】排版部50は、排版ボックス54、後述す
る、上下一対の排版剥離ローラ51a,51b、上下一
対の排版コロ53a,53b、排版搬送ベルト対52
a,52bおよび圧縮板55等から主に構成されてい
る。
【0065】排版剥離ローラ対51a,51bは、図示
しない移動機構および排版モータにより印刷ドラム2の
外周面に近接する方向に移動されるとともに回転され、
排版剥離ローラ対51a,51bと排版コロ対53a,
53bとの間にそれぞれ掛け渡された排版搬送ベルト対
52a,52bを介して印刷ドラム2の外周面上の使用
済みのマスタに接触して剥離し移送する。排版コロ対5
3a,53bは、上記移動機構および上記排版モータに
より排版搬送ベルト対52a,52bにより移送されて
きた使用済みのマスタを排版ボックス54内へ排出す
る。圧縮板55は、図示しない圧縮板駆動モータ等を備
えた昇降機構により排版ボックス54内を上下動し使用
済みのマスタを圧縮してその収容量を増大させる。
【0066】排版部50における上記排版モータおよび
圧縮板駆動モータ等の各制御対象駆動部分をまとめて、
図9のブロック図にのみ符号56で示す排版駆動部とす
る。
【0067】原稿読取部70の上部の一側部には、図8
に示すように、孔版印刷装置1を操作するための操作パ
ネル95が配設されている。操作パネル95には、複数
枚の原稿74の画像に対応して印刷枚数(あるいは印刷
部数)および原稿枚数を設定するためのテンキー97
と、原稿74の画像読み取りから製版、給版、試し刷り
や版付け及び印刷工程に至る各動作の起動を設定するた
めのスタートキー96と、複数枚の原稿74を連続製版
するための連続製版モード等を選択的に設定するための
モード選択キー99と、ADFモードが設定されている
ことを点灯表示して報知するためのADFランプ99A
と、モード選択キー99により選択された連続製版モー
ドであることを点灯表示し報知するための連続製版ラン
プ99Bと、オペレータの行うべき操作を適宜表示して
報知したり、その操作結果に対して警告をするための液
晶表示装置98と、モード選択キー99により選択され
た各モード等を解消するためのモードクリアキー100
等がそれぞれ所定位置に配置されている。
【0068】ADFモードは、上述したように、第2原
稿受台72上に載置された1枚もしくは複数枚の原稿7
4を原稿読取位置74Aの一部である上記定位置へ順次
自動移送するモードであり、1枚もしくは複数枚の原稿
74が第2原稿受台72上に載置されたときに自動的に
設定されるようになっている。このADFモードのとき
には、ADFランプ99Aが自動的に点灯される。
【0069】連続製版モードは、第1原稿受台86上
に、複数枚の原稿74を順次1枚ずつセットし除去する
操作を繰り返しながら穿孔製版ないし印刷を行いたい場
合に用いるモードであって、所望する複数枚の原稿74
の穿孔製版が終了するまでは接離手段28の圧解除モー
タ34を一々動作させることなく押圧回転位置にしたま
まで製版が行われる。この連続製版モードは、モード選
択キー99を1回押すと設定され、連続製版ランプ99
Bが点灯されることにより連続製版モードであることが
報知される。これにより、オペレータが選択したモード
状態が目視確認できるようになっている。
【0070】液晶表示装置98は、オペレータの行うべ
き操作を知らせたり、その操作結果に対して警告をした
りするために文字表示する液晶表示部98Aと、この液
晶表示部98Aにより文字表示される操作内容を順次図
示表示したり、孔版印刷装置1におけるマスタ22や印
刷用紙Sのジャム等の故障個所及び故障内容を表示する
ための補助表示部98Bとを具備する。
【0071】操作パネル95には、上記各種キー、各種
ランプおよび液晶表示装置98の他にテンキー97によ
り設定された印刷枚数および原稿枚数を表示するLED
(発光ダイオード)表示装置(図示せず)等が配設され
ている。
【0072】次に、図9を参照して孔版印刷装置1の主
な制御構成について説明する。メイン制御装置90は、
駆動回路や適宜の電子回路を介して、接離検知センサ3
5と、第1原稿有無検知センサ87、スキャナ駆動部8
0A、第2原稿検知有無センサ73およびADF駆動部
71Aを含む原稿読取部70と、上記各種キー、各種ラ
ンプおよび各種表示装置等を含む操作パネル95と、接
離手段28の圧解除モータ34を含む製版・給版駆動部
39と、排版駆動部56と、給紙駆動部46と、印刷駆
動部16と、排紙駆動部67との間で、指令信号やオン
/オフ信号あるいはデータ信号を送受信し、孔版印刷装
置1の上記各部における制御対象駆動部分の起動、停止
およびタイミング等の動作全体に係るシステムを制御し
ている。
【0073】メイン制御装置90は、マイクロコンピュ
ータを具備していて、CPU(中央演算処理装置)9
1、I/O(入出力)ポート(図示せず)およびROM
(読み出し専用記憶装置)92、RAM(読み書き可能
な記憶装置)93等を備え、信号バス(図示せず)によ
って接続された構成を有する。RAM93は、CPU9
1での演算結果を一時記憶したり、上記各センサおよび
各キーから入力されたオン/オフ信号やデータ信号を随
時記憶する。ROM92には、後述するフローチャート
等により孔版印刷装置1の動作を実行するためのプログ
ラムやデータ等が記憶されている。上記プログラムやデ
ータ等の設定は、ROM92へ予めデータで与えたり、
あるいはROMチップの交換等で行なわれる。
【0074】接離検知センサ35は、圧解除モータ34
が圧解除回転位置を占めることにより、プラテンローラ
27に対するサーマルヘッド26のプラテン圧がオフさ
れたときに、オフ信号としての離間信号を生成しその離
間信号をメイン制御装置90に送信する。これと反対
に、接離検知センサ35は、圧解除モータ34が押圧回
転位置を占めることにより、プラテンローラ27に対す
るサーマルヘッド26のプラテン圧がオンされたとき
に、オン信号としての押圧信号を生成しその押圧信号を
メイン制御装置90に送信する。
【0075】第1原稿有無検知センサ87は、第1原稿
受台86上に原稿74が有るとき、オン信号としての原
稿有信号を生成し、その原稿有信号をメイン制御装置9
0に送信する。これと反対に、第1原稿有無検知センサ
87は、第1原稿受台86上に原稿74が無いとき、オ
フ信号としての原稿無信号を生成し、その原稿無信号を
メイン制御装置90に送信する。
【0076】第2原稿検知有無センサ73は、第2原稿
受台72上に原稿74が有るとき、オン信号としての原
稿有信号を生成し、その原稿有信号をメイン制御装置9
0に送信する。これと反対に、第2原稿有無検知センサ
73は、第2原稿受台72上に原稿74が無いとき、オ
フ信号としての原稿無信号を生成し、その原稿無信号を
メイン制御装置90に送信する。
【0077】スタートキー96、テンキー97、モード
選択キー99、およびモードクリアキー100等からの
オン/オフ信号やデータ信号は、メイン制御装置90に
送信される。
【0078】メイン制御装置90は、原稿読取部70、
あるいは液晶表示部98A、ADFランプ99Aおよび
連続製版ランプ99B等を含む操作パネル95、接離手
段28の圧解除モータ34を含む製版・給版駆動部3
9、排版駆動部56、給紙駆動部46、印刷駆動部16
および排紙駆動部67の各制御対象駆動部分の起動、停
止、およびタイミング等を制御する指令信号を送信す
る。
【0079】メイン制御装置90は、本発明における制
御手段としての次の4つの制御機能を有する。第1に、
メイン制御装置90は、第1原稿受台86または第2原
稿受台72上に原稿74が載置されたとき、接離検知セ
ンサ35からの離間信号および第1原稿有無検知センサ
87または第2原稿検知有無センサ73からの原稿有信
号に基づいて、接離手段28の圧解除モータ34を駆動
制御してサーマルヘッド26をプラテンローラ27に押
圧させる制御手段としての機能を有する。
【0080】第2に、メイン制御装置90は、原稿74
が1枚のみからなる場合であって、少なくとも、その1
枚目の原稿74に対応した製版済みのマスタ22の印刷
ドラム2への巻き付けが終了したときには、第1原稿有
無検知センサ87または第2原稿検知有無センサ73か
らの原稿無信号に基づいて、接離手段28の圧解除モー
タ34を駆動制御してサーマルヘッド26をプラテンロ
ーラ27から離間させる制御手段としての機能を有す
る。
【0081】第3に、メイン制御装置90は、ADFを
使用して原稿74が複数枚からなる場合であって、複数
枚の原稿74の穿孔製版が終了するときまでは、接離手
段28を駆動制御してサーマルヘッド26をプラテンロ
ーラ27に連続的に押圧させた状態で製版および印刷を
行わせ、少なくとも、最終枚目の原稿74に対応した製
版済みのマスタ22の印刷ドラム2への巻き付けが終了
したときには、第2原稿検知有無センサ73からの原稿
無信号に基づいて、接離手段28の圧解除モータ34を
駆動制御してサーマルヘッド26をプラテンローラ27
から離間させる制御手段としての機能を有する。
【0082】第4に、メイン制御装置90は、モード選
択キー99が1回押され連続製版モードが設定されたと
き、所望する複数枚の原稿74の穿孔製版が終了すると
きまでは、接離手段28の圧解除モータ34を駆動制御
してサーマルヘッド26をプラテンローラ27に押圧さ
せ続ける制御手段としての機能を有する。
【0083】以下、孔版印刷装置1の全体動作を図10
に示すフローチャートを併用して説明する。このフロー
チャートは、孔版印刷装置1の全体動作の概略的な処理
動作の順序を示したものであり、細かい動作は省略され
ていて、本発明に係る要旨部の制御動作の流れを理解で
きるようにしたものである。 (動作例1)まず、読み取るべき原稿74が1枚のみか
らなる場合であり、原稿読取部70の第1原稿受台86
の原稿読取位置74A上に上記1枚の原稿74を載置・
セットして印刷を行う場合の動作例1について述べる。
先ず、図10に示すフローチャートのステップS1にお
いて、圧解除モータ34が圧解除回転位置を占めてい
る。そしてステップS2において、接離検知センサ35
がオフしているか否かが判定される。この動作例1のよ
うに接離検知センサ35がオフしているときには、接離
検知センサ35からの離間信号がメイン制御装置90に
送信され、メイン制御装置90により、接離手段28の
圧解除モータ34が圧解除回転位置を占めていて、プラ
テン圧がオフの状態にあると判断される。接離検知セン
サ35がオフしていないノーのとき、すなわち接離検知
センサ35がオンしているときには、ステップS1の動
作に戻り、メイン制御装置90は、接離手段28の圧解
除モータ34を駆動制御してサーマルヘッド26をプラ
テンローラ27から離間させる。なおこのとき、ステッ
プS1,S2の処理動作を何回か繰り返す場合には、液
晶表示装置98の液晶表示部98Aに「圧解除モータ3
4または接離検知センサ35が故障しています」等のメ
ッセージを表示させるようにしてもよい。
【0084】次いでステップS3において、オペレータ
が、原稿読取部70の第1原稿受台86上に1枚の原稿
74をセットする。ステップS4に進み、第1原稿有無
検知センサ87または第2原稿有無検知センサ73がオ
ンしているか否かが判定される。この動作例1の場合、
ステップS4において、第1原稿受台86上に1枚の原
稿74がセットされているので、第1原稿有無検知セン
サ87がオンされ、第1原稿有無検知センサ87から原
稿有信号がメイン制御装置90に送信される。第1原稿
有無検知センサ87がオフしている場合には、オペレー
タは第1原稿受台86上に上記1枚の原稿74をセット
し直す。そしてステップS5に進み、メイン制御装置9
0は、接離検知センサ35からの離間信号および第1原
稿有無検知センサ87からの原稿有信号に基づいて、接
離手段28の圧解除モータ34を駆動制御してサーマル
ヘッド26をプラテンローラ27に押圧させる(図3お
よび図6参照)。これにより、圧解除モータ34は押圧
回転位置を占める。このとき、メイン制御装置90の指
令により、操作パネル95の液晶表示部98Aに「製版
可能状態です。スタートキー96を押して下さい。」等
のオペレータが行う操作内容を順次表示させるようにし
てもよい。
【0085】ステップS6において、オペレータがスタ
ートキー96を押すと、製版スタート信号がメイン制御
装置90に送信される。次いでステップS7に進んで、
排版、原稿の画像読み取り、製版、給版、試し刷り印
刷、排紙に亘る一連の動作が行われる。その外周面に前
版の使用済みのマスタ(図示せず)を巻装している印刷
ドラム2は、メインモータ17が回転駆動されることに
より反時計回り方向に回転を開始する。そして印刷ドラ
ム2が、その外周面に巻装した使用済みのマスタの後端
が排版剥離ローラ51bと対向する、所定の排版位置に
到達すると、排版駆動部56の上記排版モータおよび移
動機構が作動することで、排版剥離ローラ対51a,5
1bと排版コロ対53a,53bとを回転させながらを
排版剥離ローラ51bを印刷ドラム2側に移動させる。
排版剥離ローラ51bの外周面が排版搬送ベルト52b
を介して印刷ドラム2の外周面上の使用済みのマスタと
当接したとき、印刷ドラム2は反時計回り方向に回転し
続けており、排版搬送ベルト52bを介して排版剥離ロ
ーラ51bと当接してすくい上げられた使用済みのマス
タは、排版搬送ベルト対52a,52bを介して排版剥
離ローラ対51a,51bと排版コロ対53a,53b
とで挟持され、印刷ドラム2の外周面より剥離されつつ
搬送され、排版ボックス54の内部に廃棄される。廃棄
された使用済みのマスタは、その後、排版駆動部56の
上記圧縮板駆動モータを備えた昇降機構が作動して、圧
縮板55の降下により排版ボックス54の内部で圧縮さ
れる。
【0086】印刷ドラム2の外周面上より前版の使用済
みのマスタが全て剥離されると、印刷ドラム2はさらに
回転して、マスタクランパ4が図3に示す給版位置を占
める位置に停止する。印刷ドラム2が給版位置に停止す
ると、上記開閉モータ等を備えた開閉手段が作動して、
図3に実線で示すようにマスタクランパ4が拡開され、
印刷ドラム2は給版待機状態となって給版待機位置に停
止して、排版工程が完了する。
【0087】上述した排版工程と並行して、原稿読取部
70で上記1枚の原稿74の画像の読み取りおよび製版
工程が行われる。スキャナ駆動部80Aが駆動されるこ
とで、第1原稿受台86上にセットされた1枚の原稿7
4の表面が、スキャナ部80の光源81により照明さ
れ、原稿74の表面で反射された反射光が、走査ミラー
82、光路折り返しミラー対83a,83bで反射され
た後、結像レンズ84を通して画像センサ85上に入射
され、原稿74の画像の読み取りが行なわれる。そし
て、画像センサ85により光電変換された電気信号が上
記A/D変換基板に入力される。
【0088】一方、上記した1枚の原稿74の画像の読
み取りと並行して同時的に、上記A/D変換基板および
上記製版制御基板で各種処理をされて送出されるデジタ
ル画像信号に応じて、サーマルヘッド26に直線状に並
んだ複数の発熱素子26Aが選択的に発熱され、プラテ
ンローラ27に対してサーマルヘッド26で押圧される
マスタ22の熱可塑性樹脂フィルムの部分が選択的に加
熱溶融されて穿孔されつつ、上記ステッピングモータの
回転駆動によりプラテンローラ27が回転されることに
より、穿孔製版された製版済みのマスタ22がマスタ搬
送路MRの下流側へ搬送される。これと同時的に、図3
において、上記ステッピングモータの回転駆動により第
1搬送ローラ対37a,37bおよび第2搬送ローラ対
38a,38bが回転されることで、製版済みのマスタ
22は、第2ガイド板25B、第3ガイド板25Cおよ
び第4ガイド板25Dで案内されながらマスタ搬送路M
Rの下流側へ搬送される。このとき、制動ローラ24お
よび第1ガイド板25Aのニップ部とプラテンローラ2
7およびサーマルヘッド26のニップ部との間、プラテ
ンローラ27およびサーマルヘッド26のニップ部と第
1搬送ローラ対37a,37bのニップ部との間、第1
搬送ローラ対37a,37bのニップ部と第2搬送ロー
ラ対38a,38bのニップ部との間に位置するマスタ
22には、上述したようなマスタ22に対する制動ロー
ラ24および第1ガイド板25Aの制動機能と各周速度
の関係から所定範囲の張力が付与され、弛んでシワ等が
発生しないようになっている。
【0089】製版工程と並行して進行していた排版工程
が完了し、印刷ドラム2が給版待機位置を占める状態と
なると、直ちに給版工程が開始される。このとき、製版
・給版部20では、引き続きマスタ22に対する製版動
作が続行している。
【0090】図3において、製版済みのマスタ22は、
第4ガイド板25Dに案内されてマスタクランパ4へと
搬送され、実線で示されているマスタクランパ4が仮想
線で示されているように閉じることにより、その先端部
を印刷ドラム2の外周面上に係止される。次いで、メイ
ン制御装置90からの指令により印刷ドラム2は、図3
において時計回り方向に回転し、その外周面上に製版済
みのマスタ22を巻装する。
【0091】上記巻装動作が進行し、プラテンローラ2
7を回転させる上記ステッピングモータのステップ数に
より、1版分の製版済みのマスタ22が印刷ドラム2に
巻装されたとメイン制御装置90で判断されると、メイ
ン制御装置90からの指令により、プラテンローラ2
7、第1搬送ローラ対37a,37bおよび第2搬送ロ
ーラ対38a,38bの回転がそれぞれ停止されるとと
もに、印刷ドラム2が一度停止される。この直後、上記
カッタモータの作動により、カッタ36が回転されなが
らマスタ22の幅方向に移動して製版済みのマスタ22
の後端が切断される。
【0092】その後、メイン制御装置90からの指令に
より、再び、メインモータ17が回転駆動されることに
より、印刷ドラム2が時計回り方向に回転されて1版分
の製版済みのマスタ22が完全に巻装されて、給版工程
が完了する。これと並行して、メイン制御装置90から
の指令により、再び上記したと同様にして、プラテンロ
ーラ27、第1搬送ローラ対37a,37bおよび第2
搬送ローラ対38a,38bが順次回転されることによ
り、カッタ36により切断された一方を次の製版に使用
するためのマスタ22の先端とするマスタ22が、マス
タ搬送路MRの下流側へ搬送される。そして、プラテン
ローラ27を回転させる上記ステッピングモータのステ
ップ数により、そのマスタ22の先端部が、図2に示す
ように第2搬送ローラ対38a,38bにおけるマスタ
搬送路MRの下流側に所定量搬送された製版待機位置を
占めたとメイン制御装置90で判断されると、メイン制
御装置90からの指令により、プラテンローラ27、第
1搬送ローラ対37a,37bおよび第2搬送ローラ対
38a,38bの回転がそれぞれ停止される。これによ
り、第1搬送ローラ対37a,37bおよび/または第
2搬送ローラ対38a,38bは、第1原稿受台86ま
たは第2原稿受台72上の原稿74に対応した穿孔製版
ごとに次の穿孔製版に使用されるマスタ22の先端を製
版待機位置に保持することとなる。
【0093】この後、ステップS8へ進む。ステップS
8において、給版工程完了の直後、あるいはカッタによ
るマスタ22の切断後、あるいは製版終了の直後に、す
なわち、少なくとも、1枚目の原稿74に対応した製版
済みのマスタ22の印刷ドラム2への巻き付けが終了し
たときには、メイン制御装置90の指令により、操作パ
ネル95の液晶表示部98Aに「原稿74を第1原稿受
台86から取り除いて下さい。」等のオペレータが行う
操作内容が表示される。オペレータは、液晶表示部98
Aの上記表示内容に基づいて、原稿74を取り除いてい
ない場合には原稿74を第1原稿受台86から取り除
く。次いでステップS9に進んで、第1原稿有無検知セ
ンサ87または第2原稿有無検知センサ73がオフして
いるか否かが判定される。この動作例1の場合、オペレ
ータにより上記1枚の原稿74が第1原稿受台86から
既に取り除かれているので、第1原稿有無検知センサ8
7がオフし、第1原稿有無検知センサ87から原稿無信
号がメイン制御装置90に送信される。
【0094】次いでステップS10に進み、メイン制御
装置90は、第1原稿有無検知センサ87からの原稿無
信号に基づいて、接離手段28の圧解除モータ34を駆
動制御してサーマルヘッド26をプラテンローラ27か
ら離間させる。これにより、圧解除モータ34は圧解除
回転位置を占める(図2および図7参照)ことにより、
プラテン圧がオフされる。そしてステップS11におい
て、接離検知センサ35がオフしているか否かが判定さ
れる。この動作例1の場合には、上記したようにプラテ
ン圧がオフされていることにより、接離検知センサ35
がオフしているので、離間信号が接離検知センサ35か
らメイン制御装置90に送信され、メイン制御装置90
により、上記したようなプラテン圧がオフの状態にある
と判断される。接離検知センサ35がオンしているとき
には、ステップS10の動作に戻る。なおこのとき、ス
テップS10,S11の処理動作を何回か繰り返す場合
には、液晶表示部98Aに「圧解除モータ34または接
離検知センサ35が故障しています」等のメッセージを
表示させるようにしてもよい。
【0095】次いでステップS12に進んで、図1およ
び図2に示すような製版待機状態となる。次いでステッ
プS13に進んで、上記ステップS10ないしS12と
並行同時的に、給紙、印刷および排紙の各工程が順次行
われる。先ず、給紙トレイ41上の1枚の印刷用紙Sが
給紙ローラ42と分離ローラ対43a,43bとで1枚
ずつ分離・給送される。その後印刷用紙Sはガイド板対
45a,45bに案内されて圧胴9に向けて給送され
る。そして、印刷用紙Sは、レジストローラ対44a,
44bにより印刷ドラム2の回転と同期した所定のタイ
ミングをとられた後給送され、これとタイミングを合わ
せて紙くわえクランパ12が拡開され、印刷用紙Sをく
わえた後、紙くわえクランパ12が閉じられ、圧胴9の
外周面に印刷用紙Sが保持されたまま圧胴9が回転さ
れ、印刷ドラム2と圧胴9との間のニップ部に印刷用紙
Sが送り込まれる。印刷ドラム2と圧胴9との上記ニッ
プ部は、上記圧胴接離手段に具備されている緊縮性の印
圧バネ(図示せず)の付勢力によって加圧されており、
これにより印刷用紙Sは印刷ドラム2の外周面上に巻装
されている製版済みのマスタ22に押圧される。この押
圧の際に、インキローラ6により印刷ドラム2の内周面
に供給されたインキは、製版画像が形成された製版済み
のマスタの穿孔部分を通過して滲み出し、この滲み出た
インキが印刷用紙Sの表面に転移されて、印刷画像が形
成される。印刷画像が形成された印刷済みの印刷用紙S
は、圧胴9が回転して剥離爪62の手前で紙くわえクラ
ンパ12が開くことにより、剥離爪62に乗り上げて剥
離され、吸引ファン66により吸引されつつ、下方に位
置する搬送ベルト65上に排出される。搬送ベルト65
上の印刷済みの印刷用紙Sは、吸引ファン66で搬送ベ
ルト65上に吸引されつつ吸着排紙出口ローラ64の回
転によって搬送され、排紙トレイ61上に排出されてい
わゆる試し刷り(版付けとも呼ばれる)が終了する。
【0096】次に、オペレータは操作パネル95のテン
キー97で印刷枚数をセットし、再びスタートキー96
を押すと印刷スタート信号がメイン制御装置90に送信
され、上記試し刷りと同様の工程で、給紙、印刷および
排紙の各工程がセットした印刷枚数分繰り返して行なわ
れて、孔版印刷の全工程が終了する。
【0097】(動作例2)次に、読み取るべき原稿74
が1枚のみからなる場合であって、ADF部71を使用
し、第2原稿受台72上に上記1枚の原稿74をセット
して印刷を行う場合の動作例2について、動作例1と相
違する点を中心に述べる。動作例2は、動作例1に対し
て、図10に示すフローチャート中のステップS3にお
ける上記1枚の原稿74のセット内容が上記のように異
なること、図10のフローチャート中のステップS8の
原稿74を取り除く処理動作を削除した動作に従って実
行されること、および図10のフローチャート中のステ
ップS4とステップS9とにおける第1原稿有無検知セ
ンサ87のオフ/オン動作に代えて第2原稿有無検知セ
ンサ73がオフ/オン動作することのみ相違する。動作
例2について、図10に示すフローチャートを借りて上
記相違点を詳細に述べる。
【0098】動作例2における図10に示すフローチャ
ートのステップS3においては、オペレータが第2原稿
受台72上に上記1枚の原稿74をセットすると、AD
Fモードが設定されてADFランプ99Aが点灯する。
ステップS4においては、第2原稿受台72上に1枚の
みの原稿74がセットされているので、第2原稿有無検
知センサ73がオンされる。ステップS8においては、
ステップS7における上記1枚の原稿74の画像の読み
取り動作によって、すなわちADF駆動部71Aにおけ
る上記駆動モータ等の駆動により、上記1枚の原稿74
が第2原稿受台72上から第1原稿受台86の上記定位
置へ自動搬送され、スキャナ駆動部80により原稿74
の画像の読み取りが行なわれた後、上記1枚の原稿74
が原稿排紙台79上に排出される。これにより、ステッ
プS9においては、第2原稿有無検知センサ73がオフ
される。
【0099】(動作例3)次に、読み取るべき原稿74
が複数枚からなる場合であって、ADF部71を使用
し、第2原稿受台72上に上記複数枚の原稿74をセッ
トして印刷を行う場合の動作例3について、上記動作例
2と相違する点を中心に述べる。動作例3のフローチャ
ートを図11に示す。この動作例3では、説明の便宜上
から原稿74の枚数をN=5枚として説明する。
【0100】この動作例3は、上記のように原稿が複数
枚からなる場合には、その1枚の原稿毎にプラテン圧の
オン/オフを行うと、その度にサーマルヘッド26の移
動に要する時間が掛かることになってしまって、製版な
いし印刷終了までのトータルの印刷所要時間が長くなる
ので、この時間短縮を図ること、およびそれに伴うマス
タ22のズレという危険性もあるので、これで製版は最
後という時にだけプラテン圧をオフすることを目的とし
ている。
【0101】動作例3は、動作例2に対して、図10に
示すフローチャートのステップS3における上記1枚の
原稿74のセットに代えて、図11に示すフローチャー
トのステップS3において、第2原稿受台72上にN枚
の原稿74をセットすること、図11に示すフローチャ
ートのステップS8において、第2原稿受台72上にセ
ットされているN=5枚の原稿74が全て無くなって第
2原稿有無検知センサ73がオフされるまで、ステップ
7からステップ9までの一連の孔版印刷工程のループを
繰り返すことのみ相違する。
【0102】図11に示すフローチャートのステップS
3においては、オペレータが第2原稿受台72上にN=
5枚の原稿74をセットすると、第2原稿有無検知セン
サ73がオンすることによりADFモードが設定されて
ADFランプ99Aが点灯する。ステップS4からステ
ップS6までの動作は、動作例2と同様なので省略す
る。
【0103】ステップS7では、上述したと同様の排版
工程後、第2原稿受台72上に載置されたN=5枚のう
ちの最下位の原稿74の画像の読み取り動作によって、
すなわちADF駆動部71Aにおける上記駆動モータ等
の駆動により、上記最下位の1枚目(1頁目でもある)
の原稿74が第2原稿受台72上から第1原稿受台86
の原稿読取位置74Aの一部である定位置へ自動搬送さ
れ、スキャナ駆動部80Aによる上記1枚目の原稿74
の画像の読み取りが行なわれた後、上記1枚目の原稿7
4が原稿排紙台79上に排出される。以下、動作例1お
よび2と同様の動作が行われ、ステップS8に進む。
【0104】ステップS8では、ステップS7において
第2原稿受台72上にはN−1枚、すなわち4枚の原稿
74が残されたまま載置されていて、第2原稿有無検知
センサ73がオンされたままであるので、ステップS9
に進む。このステップS9では、動作例1および2にお
ける図10に示すフローチャートのステップS13と同
様の動作、すなわち給紙、印刷および排紙の各工程が順
次行われる。
【0105】次いで、再びステップS7に戻り、ステッ
プS7において、1枚目の原稿74に対応した使用済み
のマスタ22に対する上述したと同様の排版工程後、今
度は第2原稿受台72上に載置された4枚のうちの最下
位の原稿74である2枚目の原稿74に対して、上述し
たと同様の動作が行われ、ステップS8に進む。ステッ
プS8では、第2原稿受台72上には3枚の原稿74が
残されたまま載置されていて、第2原稿有無検知センサ
73がオンされたままであるので、ステップS9に進
み、上述したと同様の動作が行われる。このようにN=
4枚の原稿74に対応して、上述したと同様のステップ
S7ないしステップS9の動作が繰り返される。
【0106】このようにして、ステップS7において、
4枚目(4頁目)の原稿74に対応した使用済みのマス
タ22に対する上述したと同様の排版工程後、今度は最
終の5枚目(5頁目)の原稿74に対応して上述したと
同様の動作が行われ、その最終の5枚目(5頁目)の原
稿74が上述したと同様の動作によって原稿排紙台79
上に排出される。そしてこの場合はステップS8に進む
と、第2原稿受台72上には原稿74が無く、第2原稿
有無検知センサ73がオフされるので、ステップS10
に進む。以下、ステップS11からステップS13まで
動作例3と同様の動作が行われ、最終的に5頁ものの原
稿74に対応する印刷物が得られ、孔版印刷の全工程が
終了する。
【0107】なお、本実施の形態1の動作例2および3
では、ADF部71を使用したが、例えば再循環式自動
原稿送り装置(RDFやRDH)を備えた製版印刷装置
においても、本発明を容易に適用することが可能であ
る。また、ここではADF動作において、載置された最
下位側の原稿74から読み取る説明を行ったが、最上位
側から原稿74を読み取るADF機構であってもよいこ
とはもちろんである。
【0108】(動作例4)次に、読み取るべき原稿74
が複数枚(N枚)からなる場合であって、ADF部71
を使用せずに、上記複数枚の原稿74を順次1枚(1
頁)ずつ第1原稿受台86上にセットし、第1原稿受台
86上から除去しながら印刷を行う場合の動作例4につ
いて、図10に示すフローチャートを借りて、動作例1
と相違する点を中心に述べる。この動作例4では、説明
の便宜上から原稿74の枚数をN=5枚として説明す
る。動作例4は、動作例1に対して、図10に示すフロ
ーチャートのステップS6において、スタートキー96
を押す前に、モード選択キー99を1回押して連続製版
モードを設定・入力し、さらにこの後に、読み取るべき
原稿74の枚数をテンキー97で設定・入力すること、
および所望する5枚の原稿74の穿孔製版が終了するま
では接離手段28の圧解除モータ34を一々動作させて
プラテン圧を解除することなく押圧回転位置にしたまま
で、ステップS3、ステップS7、ステップS8および
ステップS13の各動作が行われることが主に相違す
る。この連続製版モードでは、連続製版ランプ99Bが
点灯されることによりその連続製版モードであることが
報知される。そして、N=5枚の原稿74に対応する穿
孔製版が終了した段階で、ステップS9ないしステップ
S12の動作を経た後、孔版印刷の全工程が終了する。
【0109】上記実施の形態1の動作例3および4で
は、原稿74がN枚からなるときはトータルの時間短縮
のため、N枚全部の原稿74に対応する印刷を終了して
からプラテン圧を解除させたが、上記利点を望まくても
よいのであれば、1枚の原稿74にそれぞれ対応させて
製版スタートと印刷スタートとをN回繰り返し、その1
枚の原稿74のセット・除去毎にプラテン圧をオンさせ
たりオフさせたりしてもよい。また、連続製版モードで
あっても、印刷動作が停止している時間を計測して所定
時間が経過した場合は、プラテン圧を解除するように制
御してもよい。
【0110】上記実施の形態1の動作例1および2の説
明に用いた図10のフローチャートでは、ステップS7
の処理動作の終了後に、ステップS9ないしステップS
11において、第1または第2原稿有無検知センサ8
7,73のオフを判断して圧解除モータ34を圧解除回
転位置にし、接離検知センサ35のオフを判断するプラ
テン圧解除の一連の処理動作を行うようにしているが、
これに限らず、例えばステップS7においてスキャナ部
80で1枚の原稿74の画像の読み取りを終えた段階、
もしくはその穿孔製版が終了した段階でプラテン圧をオ
フする一連の処理動作を行うようにしたものであっても
よい。これと同様のことが、動作例3の説明に用いた図
11のフローチャートでもいえ、最終枚目の原稿74の
画像の読み取りを終えた段階、もしくはその穿孔製版が
終了した段階でプラテン圧をオフする一連の処理動作を
行うようにしたものであってもよい。つまり、原稿が1
枚のみからなる場合あるいは複数枚からなる場合であっ
て、少なくとも、その1枚目の上記原稿あるいはその最
終枚目の原稿74に対応した製版済みのマスタ22の印
刷ドラム2への巻き付けが終了したときには、第1また
は第2原稿有無検知センサ87,73からの原稿無信号
に基づいて、接離手段28を駆動制御してサーマルヘッ
ド26をプラテンローラ27から離間させるようにして
もよい。
【0111】上記実施の形態1では、制動ローラ24お
よび第1ガイド板25Aからなる搬送制動手段を用いて
マスタロール22Aから繰り出されるマスタ22に制動
力を付与したが、これに限定されず、例えば図12に示
すようなものであってもよい。図12において、符号1
23はマスタ貯容手段としてのマスタ支持部を示す。マ
スタ支持部123は、芯管22Bの両端部を着脱可能
に、かつ、図中矢印で示すマスタ繰り出し方向に回転可
能に支持すべくマスタロール22Aの両側に配設されて
いる。マスタ支持部123は、合成樹脂で一体的に成形
されていて、マスタロール22Aを着脱するとき弾性的
に変形する一対の弾性支持片123a,123aと、芯
管22Bを回転可能に支持する芯管支持部123bとを
備えている。一方の弾性支持片123aの内周部には、
マスタロール22Aから繰り出されるマスタ22に制動
力を付与するための制動手段としてのブレーキゴム12
4が埋め込まれている。同図において、芯管支持部12
3bと芯管22Bとのクリアランスは、誇張して描いて
ある。芯管22Bの外周面が、芯管支持部123bで回
転されるとき、ブレーキゴム124と当接することによ
り所定の制動力が付与される。これにより、マスタロー
ル22Aがマスタ繰り出し方向に回転する時に、摩擦を
起こさせてマスタロール22Aからのマスタ22の繰り
出しに対して抵抗する力を生じさせるようになってい
る。この抵抗力は、マスタロール22Aがマスタ繰り出
し方向に回転されたとき、その回転方向に逆らう力とな
り、マスタロール22Aから繰り出されるマスタ22に
張力(バックテンション)を生じさせるので、マスタ2
2が繰り出される際に生じやすい弛みをなくすことがで
きる利点がある。
【0112】なお、制動手段は、上記の部位に配設され
たものに限らず、制動手段としてのブレーキゴムを、芯
管22Bの外周面に当接すべく上記実施の形態1におけ
るマスタ支持部材23の近傍に配設した周知の構造をな
すものであってもよい。
【0113】上記実施の形態1では、その構成を簡単に
するために接離手段28によりプラテンローラ27に対
してサーマルヘッド26を当接させる方向に揺動させて
いるが、これとは逆に、プラテンローラ27を回転自在
かつ変位可能に構成するとともに、上記ステッピングモ
ータの回転駆動力をプラテンローラ27に伝達する機構
にテンションプーリおよび無端ベルト等を用いることに
より変位可能に構成して、定位置に固定されたサーマル
ヘッド26に対してプラテンローラ27を当接させる方
向に揺動させることも勿論可能である。
【0114】上記実施の形態1では、プラテンローラ2
7を上記ステッピングモータにより回転させるように構
成したが、これに限らず、プラテンローラ27を従動回
転するように構成することも可能である。この場合、例
えばプラテンローラ27のマスタ搬送路MRの下流側に
設けた第1搬送ローラ対37a,37bおよび第2搬送
ローラ対38a,38bを回転させる上記ステッピング
モータの回転駆動により、図示しない無端ベルトおよび
プーリ等の回転伝達手段を介してプラテンローラ27を
従動回転させるようにする。
【0115】接離手段は、上記した接離手段28に限ら
ず、例えば実公平4−27647号公報の第2図ないし
第4図に示されているような中央部駆動手段としてのソ
レノイド装置36を用いて、両端部案内手段を介してサ
ーマルヘッドを第一の位置と第二の位置とに選択的に移
動させるものであってもよい。あるいは、これらに限ら
ず、特開平6−270524号公報の図5等に示されて
いるような図示しないDCモータ、カム31、カムフォ
ロアブラケット5およびばね32からなるものであって
よい。
【0116】接離検知手段は、上記した接離検知センサ
35に限らず、例えばサーマルヘッド26の発熱素子2
6Aの配置外に磁気スイッチからなる圧電素子等を設け
たものであってもよく、要するにプラテンローラ27に
対するサーマルヘッド26の接離状態を検知することが
できる手段であれば何でもよい。
【0117】製版手段は、マスタ22を選択的に加熱し
穿孔製版する上記したサーマルヘッド26に限らず、キ
セノンランプを使用した感熱製版やレーザー光によるレ
ーザー製版等の製版手段であってもよく、このような製
版手段を用いた場合にも本発明を準用することが可能で
ある。
【0118】本発明に係る製版印刷装置は、上記した孔
版印刷装置1に限らず、例えば、特開平7−17013
号公報に示されているような印刷ドラムの外側からイン
キを供給する構成のもの、つまり印刷ドラム上のマスタ
にインキを供給して、印刷画像を印刷用紙上に形成する
構成のものであってもよい。
【0119】本発明に係る製版書込み装置は、上記した
実施の形態1に示された製版印刷装置としての孔版印刷
装置1等に適用されることに限らず、製版書込み装置の
みに限定して適用できることはいうまでもない。
【0120】以上述べたとおり、本発明を特定の発明の
実施の形態や動作例あるいはこれらに包含されている実
施例等について説明したが、本発明の構成は、上述した
実施の形態1の各動作例等に限定されるものではなく、
これらを適宜組合わせて構成してもよく、本発明の範囲
内において、その必要性及び用途等に応じて種々の発明
の実施の形態や実施例を構成し得ることは当業者ならば
明らかである。
【0121】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、上記構成により、制御手段は、原稿受台上
に原稿が載置されたとき、接離検知手段からの離間信号
および原稿検知手段からの原稿有信号に基づいて、接離
手段を駆動制御して製版手段をプラテンローラに押圧さ
せるので、必要な製版動作時のみプラテン圧が付与され
て製版可能状態となる。従って、サーマルヘッドの発熱
素子の腐食を低減するとともに、経時変化および/また
は環境変化によって生じる、マスタがプラテンローラに
貼り付くことによるジャムを防止したり、プラテンロー
ラの変形を防止したり、あるいはマスタ交換時等におい
て使用済マスタロールを煩わしい操作をすることなくス
ムーズに取り出すことのできる製版書込み装置を提供す
ることができる。
【0122】請求項2および3記載の発明によれば、上
記各構成により、プラテン圧をオフしたときであって
も、マスタをマスタ搬送保持手段と搬送制動手段との間
で、またはマスタをマスタ搬送保持手段と制動手段との
間でそれぞれ保持することができるので、プラテンロー
ラにおけるマスタ搬送路の下流側および上流側でマスタ
が緩んで、この緩んだマスタがサーマルヘッド表面に接
触してしまったり、画像先端位置がずれてしまうことの
ない製版書込み装置を提供することができる。
【0123】請求項4記載の発明によれば、上記構成に
より、制御手段は、原稿受台上に原稿が載置されたと
き、接離検知手段からの離間信号および原稿検知手段か
らの原稿有信号に基づいて、接離手段を駆動制御して製
版手段をプラテンローラに押圧させるとともに、原稿が
1枚のみからなる場合であって、少なくとも、その1枚
目の原稿に対応した製版済みのマスタの印刷ドラムへの
巻き付けが終了したときには、原稿検知手段からの原稿
無信号に基づいて、接離手段を駆動制御して製版手段を
プラテンローラから離間させるので、必要な製版動作時
のみプラテン圧が付与されて製版可能状態となる。従っ
て、サーマルヘッドの発熱素子の腐食を低減するととも
に、経時変化および/または環境変化によって生じる、
マスタがプラテンローラに貼り付くことによるジャムを
防止したり、プラテンローラの変形を防止したり、ある
いはマスタ交換時等において使用済マスタロールを煩わ
しい操作をすることなくスムーズに取り出すことのでき
る製版印刷装置を提供することができる。
【0124】請求項5記載の発明によれば、上記構成に
より、制御手段は、原稿受台上に原稿が載置されたと
き、接離検知手段からの離間信号および原稿検知手段か
らの原稿有信号に基づいて、接離手段を駆動制御して製
版手段をプラテンローラに押圧させるとともに、原稿が
複数枚からなる場合であって、複数枚の原稿の加熱製版
が終了するときまでは、接離手段を駆動制御して製版手
段をプラテンローラに連続的に押圧させた状態で製版お
よび印刷を行わせ、少なくとも、最終枚目の原稿に対応
した製版済みのマスタの印刷ドラムへの巻き付けが終了
したときには、原稿検知手段からの原稿無信号に基づい
て、接離手段を駆動制御して製版手段をプラテンローラ
から離間させるので、必要な製版動作時のみプラテン圧
が付与されて製版可能状態となる。従って、サーマルヘ
ッドの発熱素子の腐食を低減するとともに、経時変化お
よび/または環境変化によって生じる、マスタがプラテ
ンローラに貼り付くことによるジャムを防止したり、プ
ラテンローラの変形を防止したり、あるいはマスタ交換
時等において使用済マスタロールを煩わしい操作をする
ことなくスムーズに取り出すことのできる製版印刷装置
を提供することができる。加えて、1枚の原稿毎にプラ
テン圧のオン/オフを行うことなく連続的にプラテン圧
を加えることによって、製版ないし印刷が終了するまで
の時間短縮を図ることができるとともに、マスタのズレ
という不具合も防止することができる。
【0125】請求項6および7記載の発明によれば、上
記各構成により、プラテン圧をオフしたときであって
も、マスタをマスタ搬送保持手段と搬送制動手段との間
で、またはマスタをマスタ搬送保持手段と制動手段との
間でそれぞれ保持することができるので、プラテンロー
ラにおけるマスタ搬送路の下流側および上流側でマスタ
が緩んで、この緩んだマスタがサーマルヘッド表面に接
触してしまったり、画像先端位置がずれてしまうことの
ない製版印刷装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製版印刷装置に係る実施の形態1が適
用された孔版印刷装置の全体構成を示す一部断面正面図
である。
【図2】図1における製版・給版部の構成を示す図であ
って、プラテン圧が解除されてマスタが製版待機位置に
ある状態を表す正断面図である。
【図3】図1における製版・給版部の構成を示す図であ
って、プラテン圧が加えられて印刷ドラムが給版待機位
置にある状態を表す正断面図である。
【図4】図2における製版・給版部のサーマルヘッド、
プラテンローラおよび接離手段廻りの要部の構成を示す
斜視図である。
【図5】図3における製版・給版部の接離手段および接
離検知センサ廻りの要部の構成を示す斜視図である。
【図6】図3の状態における製版・給版部のサーマルヘ
ッド、プラテンローラおよび接離手段を拡大して示す正
断面図である。
【図7】図2の状態における製版・給版部のサーマルヘ
ッド、プラテンローラおよび接離手段を拡大して示す正
断面図である。
【図8】図1の孔版印刷装置に具備されている操作パネ
ルの構成を示す要部の平面図である。
【図9】図1の孔版印刷装置の制御構成を示すブロック
図である。
【図10】図1の孔版印刷装置の動作例1を示すフロー
チャートである。
【図11】図1の孔版印刷装置の動作例3を示すフロー
チャートである。
【図12】図1の孔版印刷装置に具備されるマスタ貯容
手段および制動手段の一例を示す要部の一部断面正面図
である。
【符号の説明】
1 孔版印刷装置 2 印刷ドラム 22 マスタ 22A マスタロール 23 マスタ貯容手段としてのマスタ支持部材 24 搬送制動手段を構成する制動ローラ 25A 搬送制動手段を構成する第1ガイド板 26 製版手段としてのサーマルヘッド 27 プラテンローラ 28 接離手段 34 接離手段を構成する圧解除モータ 35 接離検知手段としての接離検知センサ 37a,37b マスタ搬送保持手段としての第1搬
送ローラ対 38a,38b マスタ搬送保持手段としての第2搬
送ローラ対 72 原稿受台としての第2原稿受台 73 原稿検知手段としての第2原稿有無検知センサ 74 原稿 86 原稿受台としての第1原稿受台 87 原稿検知手段としての第1原稿有無検知センサ 90 制御手段としてのメイン制御装置 124 制動手段としてのブレーキゴム MR マスタ搬送路 S 印刷用紙

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】読み取るべき原稿を載置する原稿受台上の
    上記原稿の有無を検知する原稿検知手段と、マスタがロ
    ール状に巻かれたマスタロールからマスタを繰り出し可
    能に貯容するマスタ貯容手段と、上記原稿の画像信号に
    応じてマスタロールから繰り出されるマスタを製版する
    製版手段と、この製版手段にマスタを押圧しながら回転
    するプラテンローラとを有し、上記製版手段は上記プラ
    テンローラに対して接離可能に構成されており、上記製
    版手段を上記プラテンローラに対して接離させる接離手
    段とを具備した製版書込み装置において、 上記プラテンローラに対する上記製版手段の接離状態を
    検知する接離検知手段と、 上記原稿受台上に上記原稿が載置されたとき、上記接離
    検知手段からの離間信号および上記原稿検知手段からの
    原稿有信号に基づいて、上記接離手段を駆動制御して上
    記製版手段を上記プラテンローラに押圧させる制御手段
    とを有することを特徴とする製版書込み装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の製版書込み装置において、 上記原稿受台上の上記原稿に対応した製版ごとに次の製
    版に使用されるマスタの先端を製版待機位置に保持させ
    る、マスタ搬送路における上記プラテンローラの下流側
    に配設されたマスタ搬送保持手段と、 上記プラテンローラと上記マスタ貯容手段との間の上記
    マスタ搬送路に配設された、上記マスタロールから繰り
    出されるマスタに制動力を付与する搬送制動手段とを有
    することを特徴とする製版書込み装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の製版書込み装置において、 上記原稿受台上の上記原稿に対応した製版ごとに次の製
    版に使用されるマスタの先端を製版待機位置に保持させ
    る、マスタ搬送路における上記プラテンローラの下流側
    に配設されたマスタ搬送保持手段と、 上記マスタ貯容手段もしくはその近傍に配設された、上
    記マスタロールから繰り出されるマスタに制動力を付与
    する制動手段とを有することを特徴とする製版書込み装
    置。
  4. 【請求項4】読み取るべき原稿を載置する原稿受台上の
    上記原稿の有無を検知する原稿検知手段と、マスタがロ
    ール状に巻かれたマスタロールからマスタを繰り出し可
    能に貯容するマスタ貯容手段と、上記原稿の画像信号に
    応じてマスタロールから繰り出されるマスタを製版する
    製版手段と、この製版手段にマスタを押圧しながら回転
    するプラテンローラとを有し、上記製版手段は上記プラ
    テンローラに対して接離可能に構成されており、上記製
    版手段を上記プラテンローラに対して接離させる接離手
    段とを具備し、上記製版手段により製版されたマスタを
    印刷ドラムの外周面に巻装し、上記印刷ドラム上のマス
    タにインキを供給して、印刷画像を印刷用紙上に形成す
    る製版印刷装置において、 上記プラテンローラに対する上記製版手段の接離状態を
    検知する接離検知手段と、 上記原稿受台上に上記原稿が載置されたとき、上記接離
    検知手段からの離間信号および上記原稿検知手段からの
    原稿有信号に基づいて、上記接離手段を駆動制御して上
    記製版手段を上記プラテンローラに押圧させる制御手段
    とを有し、 上記制御手段は、上記原稿が1枚のみからなる場合であ
    って、少なくとも、その1枚目の上記原稿に対応した製
    版済みのマスタの上記印刷ドラムへの巻き付けが終了し
    たときには、上記原稿検知手段からの原稿無信号に基づ
    いて、上記接離手段を駆動制御して上記製版手段を上記
    プラテンローラから離間させることを特徴とする製版印
    刷装置。
  5. 【請求項5】読み取るべき原稿を載置する原稿受台上の
    上記原稿の有無を検知する原稿検知手段と、マスタがロ
    ール状に巻かれたマスタロールからマスタを繰り出し可
    能に貯容するマスタ貯容手段と、上記原稿の画像信号に
    応じてマスタロールから繰り出されるマスタを製版する
    製版手段と、この製版手段にマスタを押圧しながら回転
    するプラテンローラとを有し、上記製版手段は上記プラ
    テンローラに対して接離可能に構成されており、上記製
    版手段を上記プラテンローラに対して接離させる接離手
    段とを具備し、上記製版手段により製版されたマスタを
    印刷ドラムの外周面に巻装し、上記印刷ドラム上のマス
    タにインキを供給して、印刷画像を印刷用紙上に形成す
    る製版印刷装置において、 上記プラテンローラに対する上記製版手段の接離状態を
    検知する接離検知手段と、 上記原稿受台上に上記原稿が載置されたとき、上記接離
    検知手段からの離間信号および上記原稿検知手段からの
    原稿有信号に基づいて、上記接離手段を駆動制御して上
    記製版手段を上記プラテンローラに押圧させる制御手段
    とを有し、 上記制御手段は、上記原稿が複数枚からなる場合であっ
    て、複数枚の上記原稿の製版が終了するときまでは、上
    記接離手段を駆動制御して上記製版手段を上記プラテン
    ローラに連続的に押圧させた状態で製版および印刷を行
    わせ、少なくとも、最終枚目の上記原稿に対応した製版
    済みのマスタの上記印刷ドラムへの巻き付けが終了した
    ときには、上記原稿検知手段からの原稿無信号に基づい
    て、上記接離手段を駆動制御して上記製版手段を上記プ
    ラテンローラから離間させることを特徴とする製版印刷
    装置。
  6. 【請求項6】請求項4または5記載の製版印刷装置にお
    いて、 上記原稿受台上の上記原稿に対応した製版ごとに次の製
    版に使用されるマスタの先端を製版待機位置に保持させ
    る、マスタ搬送路における上記プラテンローラの下流側
    に配設されたマスタ搬送保持手段と、 上記プラテンローラと上記マスタ貯容手段との間の上記
    マスタ搬送路に配設された、上記マスタロールから繰り
    出されるマスタに制動力を付与する搬送制動手段とを有
    することを特徴とする製版印刷装置。
  7. 【請求項7】請求項4または5記載の製版印刷装置にお
    いて、 上記原稿受台上の上記原稿に対応した製版ごとに次の製
    版に使用されるマスタの先端を製版待機位置に保持させ
    る、マスタ搬送路における上記プラテンローラの下流側
    に配設されたマスタ搬送保持手段と、 上記マスタ貯容手段もしくはその近傍に配設された、上
    記マスタロールから繰り出されるマスタに制動力を付与
    する制動手段とを有することを特徴とする製版印刷装
    置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001080026A (ja) * 1999-09-10 2001-03-27 Tohoku Ricoh Co Ltd 製版装置および製版印刷装置
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