JPH09142003A - 孔版印刷方法及び装置 - Google Patents

孔版印刷方法及び装置

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Publication number
JPH09142003A
JPH09142003A JP30758895A JP30758895A JPH09142003A JP H09142003 A JPH09142003 A JP H09142003A JP 30758895 A JP30758895 A JP 30758895A JP 30758895 A JP30758895 A JP 30758895A JP H09142003 A JPH09142003 A JP H09142003A
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JP
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image
making
plate cylinder
printing
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Application number
JP30758895A
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English (en)
Inventor
Tomoya Otomo
知也 大友
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Tohoku Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Tohoku Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH09142003A publication Critical patent/JPH09142003A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 両面印刷時においては、未乾燥インキの転移
現象の発生を防止し、片面印刷時においてはマスタを有
効に使用して、良質の印刷画像を得ることができると共
に、小型化及び簡易化を実現する孔版印刷装置を提供す
る。 【解決手段】 版胴1と、プレスローラー21と、第1
製版画像30と第2製版画像31とが2面並んだ分割製
版済みマスタ29とを用い、何れか一方の製版画像の画
像領域と対応させてプレスローラー21を版胴1に直接
当接させつつ版胴1と共に回転させ、プレスローラー2
1の外周面に一方の製版画像と対応する第1印刷画像を
転写する第1工程と、第1工程後に、他方の製版画像の
画像領域と第1印刷画像とが対応すべく、プレスローラ
ー21を印刷用紙20を介して版胴1に当接させつつ版
胴1と共に回転させ、印刷用紙20に、第1印刷画像を
再転写させると同時に他方の製版画像と対応する第2印
刷画像を転写させる第2工程とからなる孔版印刷方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、穿孔されたマスタ
を巻装して両面印刷あるいは片面印刷を行う孔版印刷方
法及び孔版印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より簡便な印刷方法として、デジタ
ル式感熱孔版印刷が知られている。これは、微細な発熱
素子が多数配置されたサーマルヘッドを感熱孔版マスタ
(以下、「マスタ」という)に接触させ、パルス的に発
熱素子に通電させながらマスタを搬送することで画像情
報に応じてマスタを加熱溶融穿孔し、このマスタを多孔
性円筒状の版胴の外周面に巻装した後、穿孔した部分よ
りインキを透過させて印刷用紙に転移させることにより
印刷画像を形成するものである。
【0003】この孔版印刷においては、近年、印刷用紙
の消費量を低減させるため、印刷用紙の両面に印刷を行
う両面印刷が印刷の大部分を占めるようになってきた。
この両面印刷は、給紙部に積載した印刷用紙を印刷部に
通紙し、一面に印刷をした後に印刷用紙を裏返して通紙
し、他面に印刷をすることで両面印刷物が得られるわけ
であるが、一度排紙された印刷用紙を再度給紙部にセッ
トしたり、片面印刷後の印刷用紙を揃える等の作業が面
倒であるという問題点があった。
【0004】また、印刷終了後の印刷物はインキが十分
に乾燥していないため、すぐに裏面に印刷しようとする
と、搬送ローラーやプレスローラー等が画像部に押し付
けられ、印刷画像が汚れたり乱れたりするため、大抵の
場合、数時間以上経過してから裏面への印刷を行い、特
に、ベタ画像部がある場合には長時間乾燥させることが
必要で、翌日になってから裏面への印刷が行われてい
た。
【0005】このように両面印刷は、裏面に印刷を行う
まで長時間待たねばならず、しかも2回の通紙を行うの
で、正味の印刷時間においても片面印刷に比べて2倍の
時間を要し、時間がかかりすぎるという問題点があっ
た。
【0006】そこで、一対の版胴を対向させて配設し、
各版胴同士を互いに圧接させることにより1工程で両面
印刷物を得る孔版印刷装置が特開平6−71996号公
報及び特開平6−135111号公報に開示されてい
る。
【0007】また、従来の孔版印刷装置では、長時間に
渡って装置を使用せずに放置した場合等に、版胴内のイ
ンキが蒸発し、次に印刷する場合にインキが不足して損
紙が発生することがある。この問題を最小限に食い止め
るため、蒸発及び乾燥しにくい油性タイプ、あるいは油
中水型(W/O型;水分がオイル分に分散しているタイ
プ)のエマルジョンインキが一般的に用いられている。
【0008】しかし、このインキは乾燥しにくいため、
印刷時において、印刷用紙に転移したインキが印刷用紙
内へ浸透して、指等で擦っても汚れが発生しない、所
謂、浸透乾燥した状態となるまでには、ある程度の時間
を必要とする。この浸透乾燥が完了しないうちに次の印
刷用紙が印刷済み用紙上に積載されると、印刷済み用紙
の画像部のインキが積載された次の印刷用紙の裏面に転
移し、所謂、裏写りという未乾燥インキの転移現象が発
生する。この裏写りは、インキ転移量の多いベタ画像の
印刷時において特に発生し易い。
【0009】そこで、印刷用紙に転移するインキ量を減
少させることで裏写りの発生を防止する技術が特開平4
−361043号公報に、また、サーマルヘッドの発熱
体を小さくして印刷用紙に転移するインキ量を減少させ
ることにより裏写りの発生を防止する技術が特開平4−
265759号公報に、さらに、版胴の支持円筒体とメ
ッシュスクリーン層との間に中間スクリーン層を設け、
印刷用紙に対してインキが局部的に大量に転移しないよ
うに、インキを拡散させる技術が特公昭63−5939
3号公報にそれぞれ開示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平6−7
1996号公報及び特開平6−135111号公報にそ
れぞれ開示された技術では、2個の版胴を対向配置して
いるために孔版印刷装置が大型化してしまうと共に、構
造が複雑となってしまうという問題点がある。
【0011】さらに、上記各号公報に開示されている孔
版印刷装置で片面印刷を行う場合には、一方の版胴に製
版済みマスタを巻装し、他方の版胴に未製版マスタを巻
装した状態で印刷を行うため、マスタ1枚が無駄になっ
てしまうという問題点がある。
【0012】また、特開平4−361043号公報、特
開平4−265759号公報、特公昭63−59393
号公報にそれぞれ開示された技術では、印刷用紙に対し
て製版済みマスタの穿孔部からインキを盛り上げる形で
転移させることに変わりはなく、連続的に印刷を行った
ときにはインキの乾燥時間が不足して、未乾燥インキの
転移現象の低減、あるいは防止という効果は達成されて
いない。
【0013】本発明は、上記問題点を解決し、1工程両
面印刷時においては未乾燥インキの転移現象の発生を抑
制し、片面印刷時においてはマスタを有効に使用して、
良質の印刷画像を得ることができると共に、小型化及び
簡易化を実現する孔版印刷装置の提供を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
外周面上にマスタを巻装する版胴と、前記版胴に対して
接離自在のプレスローラーとを用いると共に、前記版胴
の回転方向に第1製版画像と第2製版画像とが2面並ん
だ分割製版済みマスタを用いる孔版印刷方法であって、
第1製版画像または第2製版画像のうちの何れか一方の
製版画像の画像領域と対応させて、前記プレスローラー
を前記版胴に直接当接させつつ前記版胴と共に回転さ
せ、前記プレスローラーの外周面に一方の製版画像と対
応する第1印刷画像を転写する第1工程と、第1工程後
に、他方の製版画像の画像領域と第1印刷画像とが対応
すべく、前記プレスローラーを、印刷用紙を介して前記
版胴に当接させつつ前記版胴と共に回転させ、前記印刷
用紙の前記プレスローラーと対応する第1の面に第1印
刷画像を再転写させると同時に、前記印刷用紙の前記版
胴と対応する第2の面に他方の製版画像と対応する第2
印刷画像を転写させる第2工程とからなることを特徴と
する。
【0015】請求項2記載の発明は、外周面上にマスタ
を巻装する版胴と、前記版胴に対して接離自在のプレス
ローラーとを用いると共に、前記版胴の回転方向に第1
製版画像と第2製版画像とが2面並んだ分割製版済みマ
スタを用いる孔版印刷方法であって、第2製版画像の画
像領域と対応させて前記プレスローラーを前記版胴に直
接当接させつつ前記版胴と共に回転させ、前記プレスロ
ーラーの外周面に第2製版画像と対応する第1印刷画像
を転写する第1工程と、第1工程後に、第1製版画像の
画像領域と第1印刷画像とが対応すべく、前記プレスロ
ーラーを、印刷用紙を介して前記版胴に当接させつつ前
記版胴と共に回転させ、前記印刷用紙の前記プレスロー
ラーと対応する第1の面に第1印刷画像を再転写させる
と同時に、前記印刷用紙の前記版胴と対応する第2の面
に第1製版画像と対応する第2印刷画像を転写させる第
2工程とからなることを特徴とする。
【0016】請求項3記載の発明は、外周面上にマスタ
を巻装する版胴と、前記版胴に対して接離自在のプレス
ローラーとを用いると共に、前記版胴の回転方向に第1
製版画像と第2製版画像とが2面並んだ分割製版済みマ
スタ、または第3製版画像1面のみを有する通常製版済
みマスタを用いる孔版印刷方法であって、前記分割製版
済みマスタが前記版胴に巻装されたときには、第1製版
画像または第2製版画像のうちの何れか一方の製版画像
の画像領域と対応させて、前記プレスローラーを前記版
胴に直接当接させつつ前記版胴と共に回転させ、前記プ
レスローラーの外周面に一方の製版画像と対応する第1
印刷画像を転写した後、他方の製版画像の画像領域と第
1印刷画像とが対応すべく、前記プレスローラーを、印
刷用紙を介して前記版胴に当接させつつ前記版胴と共に
回転させ、前記印刷用紙の前記プレスローラーと対応す
る第1の面に第1印刷画像を再転写させると同時に、前
記印刷用紙の前記版胴と対応する第2の面に他方の製版
画像と対応する第2印刷画像を転写させて前記印刷用紙
の両面に対して印刷を行い、前記通常製版済みマスタが
前記版胴に巻装されたときには、第3製版画像の画像領
域と対応させて、前記プレスローラーを、印刷用紙を介
して前記版胴に当接させつつ前記版胴と共に回転させ、
前記印刷用紙の第2の面に第3製版画像と対応する第3
印刷画像を転写させて前記印刷用紙の片面に印刷を行う
ように、両面印刷と片面印刷とを切り換えて印刷を行う
ことを特徴とする。
【0017】請求項4記載の発明は、外周面上にマスタ
を巻装する版胴と、前記版胴に対して接離自在のプレス
ローラーとを用いると共に、前記版胴の回転方向に第1
製版画像と第2製版画像とが2面並んだ分割製版済みマ
スタ、または第3製版画像1面のみを有する通常製版済
みマスタを用いる孔版印刷方法であって、前記分割製版
済みマスタが前記版胴に巻装されたときには、第2製版
画像の画像領域と対応させて前記プレスローラーを前記
版胴に直接当接させつつ前記版胴と共に回転させ、前記
プレスローラーの外周面に第2製版画像と対応する第1
印刷画像を転写した後、第1製版画像の画像領域と第1
印刷画像とが対応すべく、前記プレスローラーを、印刷
用紙を介して前記版胴に当接させつつ前記版胴と共に回
転させ、前記印刷用紙の前記プレスローラーと対応する
第1の面に第1印刷画像を再転写させると同時に、前記
印刷用紙の前記版胴と対応する第2の面に第1製版画像
と対応する第2印刷画像を転写させて前記印刷用紙の両
面に対して印刷を行い、前記通常製版済みマスタが前記
版胴に巻装されたときには、第3製版画像の画像領域と
対応させて、前記プレスローラーを、印刷用紙を介して
前記版胴に当接させつつ前記版胴と共に回転させ、前記
印刷用紙の第2の面に第3製版画像と対応する第3印刷
画像を転写させて前記印刷用紙の片面に印刷を行うよう
に、両面印刷と片面印刷とを切り換えて印刷を行うこと
を特徴とする。
【0018】請求項5記載の発明は、外周面上にマスタ
を巻装する版胴と、前記版胴に対して接離自在のプレス
ローラーとを用いると共に、前記版胴の回転方向に第1
製版画像と第2製版画像とが2面並んだ分割製版済みマ
スタを用いる孔版印刷方法であって、両面印刷を行うと
きには、第1製版画像または第2製版画像のうちの何れ
か一方の製版画像の画像領域と対応させて、前記プレス
ローラーを前記版胴に直接当接させつつ前記版胴と共に
回転させ、前記プレスローラーの外周面に一方の製版画
像と対応する第1印刷画像を転写した後、他方の製版画
像の画像領域と第1印刷画像とが対応すべく、前記プレ
スローラーを、印刷用紙を介して前記版胴に当接させつ
つ前記版胴と共に回転させ、前記印刷用紙の前記プレス
ローラーと対応する第1の面に第1印刷画像を再転写さ
せると同時に、前記印刷用紙の前記版胴と対応する第2
の面に他方の製版画像と対応する第2印刷画像を転写さ
せて前記印刷用紙の両面に対して印刷を行い、片面印刷
を行うときには、第1製版画像または第2製版画像のう
ちの何れか一方の製版画像の画像領域と対応させて、前
記プレスローラーを、印刷用紙を介して前記版胴に当接
させつつ前記版胴と共に回転させ、前記印刷用紙の第2
の面に一方の製版画像と対応する印刷画像を転写させて
前記印刷用紙の片面に印刷を行うように、両面印刷と片
面印刷とを切り換えて印刷を行うことを特徴とする。
【0019】請求項6記載の発明は、外周面上にマスタ
を巻装する版胴と、前記版胴に対して接離自在のプレス
ローラーとを用いると共に、前記版胴の回転方向に第1
製版画像と第2製版画像とが2面並んだ分割製版済みマ
スタを用いる孔版印刷方法であって、両面印刷を行うと
きには、第2製版画像の画像領域と対応させて前記プレ
スローラーを前記版胴に直接当接させつつ前記版胴と共
に回転させ、前記プレスローラーの外周面に第2製版画
像と対応する第1印刷画像を転写した後、第1製版画像
の画像領域と第1印刷画像とが対応すべく、前記プレス
ローラーを、印刷用紙を介して前記版胴に当接させつつ
前記版胴と共に回転させ、前記印刷用紙の前記プレスロ
ーラーと対応する第1の面に第1印刷画像を再転写させ
ると同時に、前記印刷用紙の前記版胴と対応する第2の
面に第1製版画像と対応する第2印刷画像を転写させて
前記印刷用紙の両面に対して印刷を行い、片面印刷を行
うときには、第1製版画像または第2製版画像のうちの
何れか一方の製版画像の画像領域と対応させて、前記プ
レスローラーを、印刷用紙を介して前記版胴に当接させ
つつ前記版胴と共に回転させ、前記印刷用紙の第2の面
に一方の製版画像と対応する印刷画像を転写させて前記
印刷用紙の片面に印刷を行うように、両面印刷と片面印
刷とを切り換えて印刷を行うことを特徴とする。
【0020】請求項7記載の発明は、外周面上にマスタ
を巻装する版胴と、前記版胴に対して接離自在のプレス
ローラーとを用いると共に、前記版胴の回転方向に第1
製版画像と第2製版画像とが2面並んだ分割製版済みマ
スタを用いる孔版印刷方法であって、両面印刷を行うと
きには、第1製版画像または第2製版画像のうちの何れ
か一方の製版画像の画像領域と対応させて、前記プレス
ローラーを前記版胴に直接当接させつつ前記版胴と共に
回転させ、前記プレスローラーの外周面に一方の製版画
像と対応する第1印刷画像を転写した後、他方の製版画
像の画像領域と第1印刷画像とが対応すべく、前記プレ
スローラーを、印刷用紙を介して前記版胴に当接させつ
つ前記版胴と共に回転させ、前記印刷用紙の前記プレス
ローラーと対応する第1の面に第1印刷画像を再転写さ
せると同時に、前記印刷用紙の前記版胴と対応する第2
の面に他方の製版画像と対応する第2印刷画像を転写さ
せて前記印刷用紙の両面に対して印刷を行い、片面印刷
を行うときには、第1製版画像及び第2製版画像のそれ
ぞれの画像領域と対応させて2枚の印刷用紙を連続給送
し、前記プレスローラーを、前記各印刷用紙を介して前
記版胴に当接させつつ前記版胴と共に回転させ、前記各
印刷用紙の第2の面に第1製版画像及び第2製版画像と
対応する印刷画像をそれぞれ転写させ、前記各印刷用紙
の片面にそれぞれ印刷を行うように、両面印刷と片面印
刷とを切り換えて印刷を行うことを特徴とする。
【0021】請求項8記載の発明は、外周面上にマスタ
を巻装する版胴と、前記版胴に対して接離自在のプレス
ローラーとを用いると共に、前記版胴の回転方向に第1
製版画像と第2製版画像とが2面並んだ分割製版済みマ
スタを用いる孔版印刷方法であって、両面印刷を行うと
きには、第2製版画像の画像領域と対応させて前記プレ
スローラーを前記版胴に直接当接させつつ前記版胴と共
に回転させ、前記プレスローラーの外周面に第2製版画
像と対応する第1印刷画像を転写した後、第1製版画像
の画像領域と第1印刷画像とが対応すべく、前記プレス
ローラーを、印刷用紙を介して前記版胴に当接させつつ
前記版胴と共に回転させ、前記印刷用紙の前記プレスロ
ーラーと対応する第1の面に第1印刷画像を再転写させ
ると同時に、前記印刷用紙の前記版胴と対応する第2の
面に第1製版画像と対応する第2印刷画像を転写させて
前記印刷用紙の両面に対して印刷を行い、片面印刷を行
うときには、第1製版画像及び第2製版画像のそれぞれ
の画像領域と対応させて2枚の印刷用紙を連続給送し、
前記プレスローラーを、前記各印刷用紙を介して前記版
胴に当接させつつ前記版胴と共に回転させ、前記各印刷
用紙の第2の面に第1製版画像及び第2製版画像と対応
する印刷画像をそれぞれ転写させ、前記各印刷用紙の片
面にそれぞれ印刷を行うように、両面印刷と片面印刷と
を切り換えて印刷を行うことを特徴とする。
【0022】請求項9記載の発明は、請求項1、請求項
2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項
7または請求項8記載の孔版印刷方法において、さら
に、前記プレスローラーの外周面より第1印刷画像を消
去するクリーニング手段を用い、版換え工程時において
前記クリーニング手段を作動させることを特徴とする。
【0023】請求項10記載の発明は、請求項9記載の
孔版印刷方法において、さらに、前記クリーニング手段
を版付工程時において作動させることを特徴とする。
【0024】請求項11記載の発明は、請求項1ないし
請求項10のうちの何れか1つに記載の孔版印刷方法に
おいて、さらに、前記分割製版済みマスタとして、第1
印刷画像となる製版画像が正像、第2印刷画像となる製
版画像が鏡像からなるものが用いられることを特徴とす
る。
【0025】請求項12記載の発明は、その長さ方向に
第1製版画像と第2製版画像とが2面並んだ分割製版済
みマスタを外周面上に巻装する版胴と、前記版胴に対し
て接離自在に設けられ、その周長が、第1製版画像及び
第2製版画像のそれぞれの画像領域よりも長く形成さ
れ、前記版胴と同じ周速度で回転駆動されるプレスロー
ラーと、第1製版画像または第2製版画像のうちの何れ
か一方の製版画像の画像領域と対応させて、前記プレス
ローラーを前記版胴に直接当接させつつ前記版胴と共に
回転させ、前記プレスローラーの外周面に一方の製版画
像と対応する第1印刷画像を転写した後、他方の製版画
像の画像領域と第1印刷画像とが対応すべく、前記プレ
スローラーを、印刷用紙を介して前記版胴に当接させつ
つ前記版胴と共に回転させ、前記印刷用紙の前記プレス
ローラーと対応する第1の面に第1印刷画像を再転写さ
せると同時に、前記印刷用紙の前記版胴と対応する第2
の面に他方の製版画像と対応する第2印刷画像を転写さ
せる第1制御手段とを具備することを特徴とする。
【0026】請求項13記載の発明は、その長さ方向に
第1製版画像と第2製版画像とが2面並んだ分割製版済
みマスタを外周面上に巻装する版胴と、前記版胴に対し
て接離自在に設けられ、その周長が、第1製版画像及び
第2製版画像のそれぞれの画像領域よりも長く形成さ
れ、前記版胴と同じ周速度で回転駆動されるプレスロー
ラーと、第2製版画像の画像領域と対応させて、前記プ
レスローラーを前記版胴に直接当接させつつ前記版胴と
共に回転させ、前記プレスローラーの外周面に第2製版
画像と対応する第1印刷画像を転写した後、第1製版画
像の画像領域と第1印刷画像とが対応すべく、前記プレ
スローラーを、印刷用紙を介して前記版胴に当接させつ
つ前記版胴と共に回転させ、前記印刷用紙の前記プレス
ローラーと対応する第1の面に第1印刷画像を再転写さ
せると同時に、前記印刷用紙の前記版胴と対応する第2
の面に第1製版画像と対応する第2印刷画像を転写させ
る第2制御手段とを具備することを特徴とする。
【0027】請求項14記載の発明は、請求項12記載
の孔版印刷装置において、さらに、前記版胴を回転駆動
する版胴駆動手段と、前記プレスローラーを回転駆動す
るプレスローラー駆動手段と、前記プレスローラーを前
記版胴に対して接離させるべく、前記プレスローラーを
揺動させるプレスローラー揺動手段と、前記版胴と前記
プレスローラーとの当接位置に向けて印刷用紙を給送す
る給紙手段とを具備し、第1制御手段は、何れか一方の
製版画像と対応させて前記プレスローラーを揺動させ、
前記プレスローラーの外周面に一方の製版画像と対応す
る第1印刷画像を転写した後、前記印刷用紙の前記プレ
スローラーと対応する第1の面に第1印刷画像を再転写
すると同時に、前記印刷用紙の前記版胴と対応する第2
の面に他方の製版画像と対応する第2印刷画像を転写
し、前記印刷用紙の両面に印刷画像を形成させるべく、
前記プレスローラー揺動手段及び前記給紙手段の作動を
それぞれ制御することを特徴とする。
【0028】請求項15記載の発明は、請求項13記載
の孔版印刷装置において、さらに、前記版胴を回転駆動
する版胴駆動手段と、前記プレスローラーを回転駆動す
るプレスローラー駆動手段と、前記プレスローラーを前
記版胴に対して接離させるべく、前記プレスローラーを
揺動させるプレスローラー揺動手段と、前記版胴と前記
プレスローラーとの当接位置に向けて印刷用紙を給送す
る給紙手段とを具備し、第2制御手段は、第2製版画像
と対応させて前記プレスローラーを揺動させ、前記プレ
スローラーの外周面に第2製版画像と対応する第1印刷
画像を転写した後、前記印刷用紙の前記プレスローラー
と対応する第1の面に第1印刷画像を再転写すると同時
に、前記印刷用紙の前記版胴と対応する第2の面に第1
製版画像と対応する第2印刷画像を転写し、前記印刷用
紙の両面に印刷画像を形成させるべく、前記プレスロー
ラー揺動手段及び前記給紙手段の作動をそれぞれ制御す
ることを特徴とする。
【0029】請求項16記載の発明は、請求項12、請
求項13、請求項14または請求項15記載の孔版印刷
装置において、さらに、前記分割製版済みマスタを作成
し、作成された前記分割製版済みマスタを前記版胴の外
周面に巻装する第1製版手段を具備することを特徴とす
る。
【0030】請求項17記載の発明は、請求項16記載
の孔版印刷装置において、さらに、第1製版手段は、第
1印刷画像となる製版画像として正像を、第2印刷画像
となる製版画像として鏡像をそれぞれ製版することを特
徴とする。
【0031】請求項18記載の発明は、その長さ方向に
第1製版画像と第2製版画像とが2面並んだ分割製版済
みマスタ、または第3製版画像1面のみを有する通常製
版済みマスタの何れかを外周面に巻装する版胴と、前記
版胴に対して接離自在に設けられ、その周長が、第1製
版画像及び第2製版画像のそれぞれの画像領域よりも長
く形成され、前記版胴と同じ周速度で回転駆動されるプ
レスローラーと、前記版胴と前記プレスローラーとの当
接位置に向けて印刷用紙を給送する給紙手段と、前記版
胴に前記分割製版済みマスタが巻装されたときには両面
印刷を行う両面印刷モードに、前記版胴に前記通常製版
済みマスタが巻装されたときには片面印刷を行う片面印
刷モードに、印刷モードを選択的に切り換える切換手段
と、前記両面印刷モードが選択されたときには、第1製
版画像または第2製版画像のうちの何れか一方の製版画
像の画像領域と対応させて、前記プレスローラーを前記
版胴に直接当接させつつ前記版胴と共に回転させ、前記
プレスローラーの外周面に一方の製版画像に対応する第
1印刷画像を転写した後に、他方の製版画像の画像領域
に対応する位置において前記印刷用紙を給送すべく前記
給紙手段を作動させ、前記プレスローラーを、前記印刷
用紙を介して前記版胴に当接させつつ前記版胴を回転さ
せ、前記印刷用紙の前記プレスローラーと対応する第1
の面に第1印刷画像を再転写させると共に、前記印刷用
紙の前記版胴と対応する第2の面に他方の製版画像と対
応する第2印刷画像を転写させ、前記片面印刷モードが
選択されたときには、第3製版画像の画像領域と対応す
る位置において前記印刷用紙を給送すべく前記給紙手段
を作動させ、前記プレスローラーを、前記印刷用紙を介
して前記版胴に当接させつつ前記版胴を回転させ、前記
印刷用紙の第2の面に第3製版画像と対応する第3印刷
画像を転写させる第3制御手段とを具備することを特徴
とする。
【0032】請求項19記載の発明は、その長さ方向に
第1製版画像と第2製版画像とが2面並んだ分割製版済
みマスタ、または第3製版画像1面のみを有する通常製
版済みマスタの何れかを外周面に巻装する版胴と、前記
版胴に対して接離自在に設けられ、その周長が、第1製
版画像及び第2製版画像のそれぞれの画像領域よりも長
く形成され、前記版胴と同じ周速度で回転駆動されるプ
レスローラーと、前記版胴と前記プレスローラーとの当
接位置に向けて印刷用紙を給送する給紙手段と、前記版
胴に前記分割製版済みマスタが巻装されたときには両面
印刷を行う両面印刷モードに、前記版胴に前記通常製版
済みマスタが巻装されたときには片面印刷を行う片面印
刷モードに、印刷モードを選択的に切り換える切換手段
と、前記両面印刷モードが選択されたときには、第2製
版画像の画像領域と対応させて、前記プレスローラーを
前記版胴に直接当接させつつ前記版胴と共に回転させ、
前記プレスローラーの外周面に第2製版画像に対応する
第1印刷画像を転写した後に、第1製版画像の画像領域
に対応する位置において前記印刷用紙を給送すべく前記
給紙手段を作動させ、前記プレスローラーを、前記印刷
用紙を介して前記版胴に当接させつつ前記版胴を回転さ
せ、前記印刷用紙の前記プレスローラーと対応する第1
の面に第1印刷画像を再転写させると共に、前記印刷用
紙の前記版胴と対応する第2の面に第1製版画像と対応
する第2印刷画像を転写させ、前記片面印刷モードが選
択されたときには、第3製版画像の画像領域と対応する
位置において前記印刷用紙を給送すべく前記給紙手段を
作動させ、前記プレスローラーを、前記印刷用紙を介し
て前記版胴に当接させつつ前記版胴を回転させ、前記印
刷用紙の第2の面に第3製版画像と対応する第3印刷画
像を転写させる第4制御手段とを具備することを特徴と
する。
【0033】請求項20記載の発明は、その長さ方向に
第1製版画像と第2製版画像とが2面並んだ分割製版済
みマスタを外周面に巻装する版胴と、前記版胴に対して
接離自在に設けられ、その周長が、第1製版画像及び第
2製版画像のそれぞれの画像領域よりも長く形成され、
前記版胴と同じ周速度で回転駆動されるプレスローラー
と、前記版胴と前記プレスローラーとの当接位置に向け
て印刷用紙を給送する給紙手段と、両面印刷を行う両面
印刷モードと片面印刷を行う片面印刷モードとに、印刷
モードを選択的に切り換える切換手段と、前記両面印刷
モードが選択されたときには、第1製版画像または第2
製版画像のうちの何れか一方の製版画像の画像領域と対
応させて前記プレスローラーを前記版胴に直接当接させ
つつ前記版胴と共に回転させ、前記プレスローラーの外
周面に一方の製版画像に対応する第1印刷画像を転写し
た後に、他方の製版画像の画像領域に対応する位置にお
いて前記印刷用紙を給送すべく前記給紙手段を作動さ
せ、前記プレスローラーを、前記印刷用紙を介して前記
版胴に当接させつつ前記版胴を回転させ、前記印刷用紙
の前記プレスローラーと対応する第1の面に第1印刷画
像を再転写させると共に、前記印刷用紙の前記版胴と対
応する第2の面に他方の製版画像と対応する第2印刷画
像を転写させ、前記片面印刷モードが選択されたときに
は、第1製版画像または第2製版画像のうちの何れか一
方の製版画像の画像領域と対応する位置において前記印
刷用紙を給送すべく前記給紙手段を作動させ、前記プレ
スローラーを、前記印刷用紙を介して前記版胴に当接さ
せつつ前記版胴を回転させ、前記印刷用紙の第2の面に
何れか一方の製版画像と対応する印刷画像を転写させる
第5制御手段とを具備することを特徴とする。
【0034】請求項21記載の発明は、その長さ方向に
第1製版画像と第2製版画像とが2面並んだ分割製版済
みマスタを外周面に巻装する版胴と、前記版胴に対して
接離自在に設けられ、その周長が、第1製版画像及び第
2製版画像のそれぞれの画像領域よりも長く形成され、
前記版胴と同じ周速度で回転駆動されるプレスローラー
と、前記版胴と前記プレスローラーとの当接位置に向け
て印刷用紙を給送する給紙手段と、両面印刷を行う両面
印刷モードと片面印刷を行う片面印刷モードとに、印刷
モードを選択的に切り換える切換手段と、前記両面印刷
モードが選択されたときには、第2製版画像の画像領域
と対応させて前記プレスローラーを前記版胴に直接当接
させつつ前記版胴と共に回転させ、前記プレスローラー
の外周面に第2製版画像に対応する第1印刷画像を転写
した後に、第1製版画像の画像領域に対応する位置にお
いて前記印刷用紙を給送すべく前記給紙手段を作動さ
せ、前記プレスローラーを、前記印刷用紙を介して前記
版胴に当接させつつ前記版胴を回転させ、前記印刷用紙
の前記プレスローラーと対応する第1の面に第1印刷画
像を再転写させると共に、前記印刷用紙の前記版胴と対
応する第2の面に第1製版画像と対応する第2印刷画像
を転写させ、前記片面印刷モードが選択されたときに
は、第1製版画像または第2製版画像のうちの何れか一
方の製版画像の画像領域と対応する位置において前記印
刷用紙を給送すべく前記給紙手段を作動させ、前記プレ
スローラーを、前記印刷用紙を介して前記版胴に当接さ
せつつ前記版胴を回転させ、前記印刷用紙の第2の面に
何れか一方の製版画像と対応する印刷画像を転写させる
第6制御手段とを具備することを特徴とする。
【0035】請求項22記載の発明は、その長さ方向に
第1製版画像と第2製版画像とが2面並んだ分割製版済
みマスタを外周面に巻装する版胴と、前記版胴に対して
接離自在に設けられ、その周長が、第1製版画像及び第
2製版画像のそれぞれの画像領域よりも長く形成され、
前記版胴と同じ周速度で回転駆動されるプレスローラー
と、前記版胴と前記プレスローラーとの当接位置に向け
て、前記版胴の1回転中に印刷用紙を2枚給送すること
が可能な連続給紙手段と、両面印刷を行う両面印刷モー
ドと片面印刷を行う片面印刷モードとに、印刷モードを
選択的に切り換える切換手段と、前記両面印刷モードが
選択されたときには、第1製版画像または第2製版画像
のうちの何れか一方の製版画像の画像領域と対応させ
て、前記プレスローラーを前記版胴に直接当接させつつ
前記版胴と共に回転させ、前記プレスローラーの外周面
に一方の製版画像に対応する第1印刷画像を転写した後
に、他方の製版画像の画像領域に対応する位置において
前記印刷用紙を1枚給送すべく前記連続給紙手段を作動
させ、前記プレスローラーを、前記印刷用紙を介して前
記版胴に当接させつつ前記版胴を回転させ、前記印刷用
紙の前記プレスローラーと対応する第1の面に第1印刷
画像を再転写させると共に、前記印刷用紙の前記版胴と
対応する第2の面に他方の製版画像と対応する第2印刷
画像を転写させ、前記片面印刷モードが選択されたとき
には、第1製版画像の画像領域と第2製版画像の画像領
域とにそれぞれ対応する位置において、前記印刷用紙を
1枚ずつ給送すべく前記連続給紙手段を作動させ、前記
プレスローラーを、前記各印刷用紙を介して前記版胴に
当接させつつ前記版胴を回転させ、前記各印刷用紙の第
2の面に、前記各印刷用紙に対応する印刷画像をそれぞ
れ転写させる第7制御手段とを具備することを特徴とす
る。
【0036】請求項23記載の発明は、その長さ方向に
第1製版画像と第2製版画像とが2面並んだ分割製版済
みマスタを外周面に巻装する版胴と、前記版胴に対して
接離自在に設けられ、その周長が、第1製版画像及び第
2製版画像のそれぞれの画像領域よりも長く形成され、
前記版胴と同じ周速度で回転駆動されるプレスローラー
と、前記版胴と前記プレスローラーとの当接位置に向け
て、前記版胴の1回転中に印刷用紙を2枚給送すること
が可能な連続給紙手段と、両面印刷を行う両面印刷モー
ドと片面印刷を行う片面印刷モードとに、印刷モードを
選択的に切り換える切換手段と、前記両面印刷モードが
選択されたときには、第2製版画像の画像領域と対応さ
せて、前記プレスローラーを前記版胴に直接当接させつ
つ前記版胴と共に回転させ、前記プレスローラーの外周
面に第2製版画像に対応する第1印刷画像を転写した後
に、第1製版画像の画像領域に対応する位置において前
記印刷用紙を1枚給送すべく前記連続給紙手段を作動さ
せ、前記プレスローラーを、前記印刷用紙を介して前記
版胴に当接させつつ前記版胴を回転させ、前記印刷用紙
の前記プレスローラーと対応する第1の面に第1印刷画
像を再転写させると共に、前記印刷用紙の前記版胴と対
応する第2の面に第1製版画像と対応する第2印刷画像
を転写させ、前記片面印刷モードが選択されたときに
は、第1製版画像の画像領域と第2製版画像の画像領域
とにそれぞれ対応する位置において、前記印刷用紙を1
枚ずつ給送すべく前記連続給紙手段を作動させ、前記プ
レスローラーを、前記各印刷用紙を介して前記版胴に当
接させつつ前記版胴を回転させ、前記各印刷用紙の第2
の面に、前記各印刷用紙に対応する印刷画像をそれぞれ
転写させる第8制御手段とを具備することを特徴とす
る。
【0037】請求項24記載の発明は、回転自在な版胴
と、前記版胴と接離自在に設けられ、前記版胴と同じ周
速度で回転駆動されるプレスローラーと、マスタに対し
て、その長さ方向に製版画像を2分割し、第1製版画像
と第2製版画像とを形成する分割製版と、製版画像を分
割せずに第3製版画像のみを形成する通常製版とを行う
ことが可能であって、前記分割製版が行われた分割製版
済みマスタまたは前記通常製版が行われた通常製版済み
マスタを前記版胴の外周面に巻装する第2製版手段と、
両面印刷を行う両面印刷モードと片面印刷を行う片面印
刷モードとに、印刷モードを選択的に切り換える切換手
段と、前記版胴と前記プレスローラーとの当接位置に向
けて印刷用紙を給送する給紙手段と、前記両面印刷モー
ドが選択されたときには、第2製版手段によって前記分
割製版済みマスタを作成し、該分割製版済みマスタを前
記版胴に巻装した後、第1製版画像または第2製版画像
のうちの何れか一方の製版画像の画像領域と対応させ
て、前記プレスローラーを前記版胴に直接当接させつつ
前記版胴と共に回転させ、前記プレスローラーの外周面
に一方の製版画像に対応する第1印刷画像を転写した後
に、他方の製版画像の画像領域に対応する位置において
前記印刷用紙を給送すべく前記給紙手段を作動させ、前
記プレスローラーを、前記印刷用紙を介して前記版胴に
当接させつつ前記版胴を回転させ、前記印刷用紙の前記
プレスローラーと対応する第1の面に第1印刷画像を再
転写させると共に、前記印刷用紙の前記版胴と対応する
第2の面に他方の製版画像と対応する第2印刷画像を転
写させ、前記片面印刷モードが選択されたときには、第
2製版手段によって前記通常製版済みマスタを作成し、
該通常製版済みマスタを前記版胴に巻装した後、第3製
版画像の画像領域に対応する位置において前記印刷用紙
を給送すべく前記給紙手段を作動させ、前記プレスロー
ラーを、前記印刷用紙を介して前記版胴に当接させつつ
前記版胴を回転させ、前記印刷用紙の第2の面に第3製
版画像と対応する第3印刷画像を転写させる第9制御手
段とを具備することを特徴とする。
【0038】請求項25記載の発明は、回転自在な版胴
と、前記版胴と接離自在に設けられ、前記版胴と同じ周
速度で回転駆動されるプレスローラーと、マスタに対し
て、その長さ方向に製版画像を2分割し、第1製版画像
と第2製版画像とを形成する分割製版と、製版画像を分
割せずに第3製版画像のみを形成する通常製版とを行う
ことが可能であって、前記分割製版が行われた分割製版
済みマスタまたは前記通常製版が行われた通常製版済み
マスタを前記版胴の外周面に巻装する第2製版手段と、
両面印刷を行う両面印刷モードと片面印刷を行う片面印
刷モードとに、印刷モードを選択的に切り換える切換手
段と、前記版胴と前記プレスローラーとの当接位置に向
けて印刷用紙を給送する給紙手段と、前記両面印刷モー
ドが選択されたときには、第2製版手段によって前記分
割製版済みマスタを作成し、該分割製版済みマスタを前
記版胴に巻装した後、第2製版画像の画像領域と対応さ
せて、前記プレスローラーを前記版胴に直接当接させつ
つ前記版胴と共に回転させ、前記プレスローラーの外周
面に第2製版画像に対応する第1印刷画像を転写した後
に、第1製版画像の画像領域に対応する位置において前
記印刷用紙を給送すべく前記給紙手段を作動させ、前記
プレスローラーを、前記印刷用紙を介して前記版胴に当
接させつつ前記版胴を回転させ、前記印刷用紙の前記プ
レスローラーと対応する第1の面に第1印刷画像を再転
写させると共に、前記印刷用紙の前記版胴と対応する第
2の面に第1製版画像と対応する第2印刷画像を転写さ
せ、前記片面印刷モードが選択されたときには、第2製
版手段によって前記通常製版済みマスタを作成し、該通
常製版済みマスタを前記版胴に巻装した後、第3製版画
像の画像領域に対応する位置において前記印刷用紙を給
送すべく前記給紙手段を作動させ、前記プレスローラー
を、前記印刷用紙を介して前記版胴に当接させつつ前記
版胴を回転させ、前記印刷用紙の第2の面に第3製版画
像と対応する第3印刷画像を転写させる第10制御手段
とを具備することを特徴とする。
【0039】請求項26記載の発明は、請求項24また
は請求項25記載の孔版印刷装置において、さらに、第
2製版手段は、第1印刷画像となる製版画像として正像
を、第2及び第3印刷画像となる製版画像として鏡像を
それぞれ製版することを特徴とする。
【0040】請求項27記載の発明は、請求項24、請
求項25または請求項26記載の孔版印刷装置におい
て、さらに、前記給紙手段は、前記印刷用紙の長さを検
知する用紙長さ検知手段を有し、前記切換手段が両面印
刷モードに切り換えられ、前記用紙長さ検知手段の検知
結果が前記版胴の最大印刷長さの半分を超えた場合に
は、印刷モードを片面印刷モードに強制的に切り換える
ことを特徴とする。
【0041】請求項28記載の発明は、回転自在な版胴
と、前記版胴と接離自在に設けられ、前記版胴と同じ周
速度で回転駆動されるプレスローラーと、マスタに対し
て、その長さ方向に製版画像を2分割し、第1製版画像
と第2製版画像とを形成する分割製版を行うことが可能
であって、前記分割製版が行われた分割製版済みマスタ
を前記版胴の外周面に巻装する第3製版手段と、両面印
刷を行う両面印刷モードと片面印刷を行う片面印刷モー
ドとに、印刷モードを選択的に切り換える切換手段と、
前記版胴と前記プレスローラーとの当接位置に向けて印
刷用紙を給送する給紙手段と、前記両面印刷モードが選
択されたときには、第3製版手段によって前記分割製版
済みマスタを作成し、該分割製版済みマスタを前記版胴
に巻装した後、第1製版画像または第2製版画像のうち
の何れか一方の製版画像の画像領域と対応させて、前記
プレスローラーを前記版胴に直接当接させつつ前記版胴
と共に回転させ、前記プレスローラーの外周面に一方の
製版画像に対応する第1印刷画像を転写した後に、他方
の製版画像の画像領域に対応する位置において前記印刷
用紙を給送すべく前記給紙手段を作動させ、前記プレス
ローラーを、前記印刷用紙を介して前記版胴に当接させ
つつ前記版胴を回転させ、前記印刷用紙の前記プレスロ
ーラーと対応する第1の面に第1印刷画像を再転写させ
ると共に、前記印刷用紙の前記版胴と対応する第2の面
に他方の製版画像と対応する第2印刷画像を転写させ、
前記片面印刷モードが選択されたときには、第3製版手
段によって前記分割製版済みマスタを作成し、該分割製
版済みマスタを前記版胴に巻装した後、第1製版画像ま
たは第2製版画像のうちの何れか一方の製版画像の画像
領域と対応する位置において、前記印刷用紙を給送すべ
く前記給紙手段を作動させ、前記プレスローラーを、前
記印刷用紙を介して前記版胴に当接させつつ前記版胴を
回転させ、前記印刷用紙の第2の面に前記何れか一方の
製版画像と対応する印刷画像を転写させる第11制御手
段とを具備することを特徴とする。
【0042】請求項29記載の発明は、回転自在な版胴
と、前記版胴と接離自在に設けられ、前記版胴と同じ周
速度で回転駆動されるプレスローラーと、マスタに対し
て、その長さ方向に製版画像を2分割し、第1製版画像
と第2製版画像とを形成する分割製版を行うことが可能
であって、前記分割製版が行われた分割製版済みマスタ
を前記版胴の外周面に巻装する第3製版手段と、両面印
刷を行う両面印刷モードと片面印刷を行う片面印刷モー
ドとに、印刷モードを選択的に切り換える切換手段と、
前記版胴と前記プレスローラーとの当接位置に向けて印
刷用紙を給送する給紙手段と、前記両面印刷モードが選
択されたときには、第3製版手段によって前記分割製版
済みマスタを作成し、該分割製版済みマスタを前記版胴
に巻装した後、第2製版画像の画像領域と対応させて、
前記プレスローラーを前記版胴に直接当接させつつ前記
版胴と共に回転させ、前記プレスローラーの外周面に第
2製版画像に対応する第1印刷画像を転写した後に、第
1製版画像の画像領域に対応する位置において前記印刷
用紙を給送すべく前記給紙手段を作動させ、前記プレス
ローラーを、前記印刷用紙を介して前記版胴に当接させ
つつ前記版胴を回転させ、前記印刷用紙の前記プレスロ
ーラーと対応する第1の面に第1印刷画像を再転写させ
ると共に、前記印刷用紙の前記版胴と対応する第2の面
に第1製版画像と対応する第2印刷画像を転写させ、前
記片面印刷モードが選択されたときには、第3製版手段
によって前記分割製版済みマスタを作成し、該分割製版
済みマスタを前記版胴に巻装した後、第1製版画像また
は第2製版画像のうちの何れか一方の製版画像の画像領
域と対応する位置において、前記印刷用紙を給送すべく
前記給紙手段を作動させ、前記プレスローラーを、前記
印刷用紙を介して前記版胴に当接させつつ前記版胴を回
転させ、前記印刷用紙の第2の面に前記何れか一方の製
版画像と対応する印刷画像を転写させる第12制御手段
とを具備することを特徴とする。
【0043】請求項30記載の発明は、回転自在な版胴
と、前記版胴と接離自在に設けられ、前記版胴と同じ周
速度で回転駆動されるプレスローラーと、マスタに対し
て、その長さ方向に製版画像を2分割し、第1製版画像
と第2製版画像とを形成する分割製版を行うことが可能
であって、前記分割製版が行われた分割製版済みマスタ
を前記版胴の外周面に巻装する第3製版手段と、両面印
刷を行う両面印刷モードと片面印刷を行う片面印刷モー
ドとに、印刷モードを選択的に切り換える切換手段と、
前記版胴と前記プレスローラーとの当接位置に向けて、
前記版胴の1回転中に印刷用紙を2枚給送することが可
能な連続給紙手段と、前記両面印刷モードが選択された
ときには、第3製版手段によって前記分割製版済みマス
タを作成し、該分割製版済みマスタを前記版胴に巻装し
た後、第1製版画像または第2製版画像のうちの何れか
一方の製版画像の画像領域と対応させて、前記プレスロ
ーラーを前記版胴に直接当接させつつ前記版胴と共に回
転させ、前記プレスローラーの外周面に一方の製版画像
に対応する第1印刷画像を転写した後に、他方の製版画
像の画像領域に対応する位置において前記印刷用紙を1
枚給送すべく前記連続給紙手段を作動させ、前記プレス
ローラーを、前記印刷用紙を介して前記版胴に当接させ
つつ前記版胴を回転させ、前記印刷用紙の前記プレスロ
ーラーと対応する第1の面に第1印刷画像を再転写させ
ると共に、前記印刷用紙の前記版胴と対応する第2の面
に他方の製版画像と対応する第2印刷画像を転写させ、
前記片面印刷モードが選択されたときには、第3製版手
段によって前記分割製版済みマスタを作成し、該分割製
版済みマスタを前記版胴に巻装した後、第1製版画像の
画像領域と第2製版画像の画像領域とにそれぞれ対応す
る位置において、前記印刷用紙を1枚ずつ給送すべく前
記連続給紙手段を作動させ、前記プレスローラーを、前
記各印刷用紙を介して前記版胴に当接させつつ前記版胴
を回転させ、前記各印刷用紙の第2の面に、前記各印刷
用紙に対応する印刷画像をそれぞれ転写させる第13制
御手段とを具備することを特徴とする。
【0044】請求項31記載の発明は、回転自在な版胴
と、前記版胴と接離自在に設けられ、前記版胴と同じ周
速度で回転駆動されるプレスローラーと、マスタに対し
て、その長さ方向に製版画像を2分割し、第1製版画像
と第2製版画像とを形成する分割製版を行うことが可能
であって、前記分割製版が行われた分割製版済みマスタ
を前記版胴の外周面に巻装する第3製版手段と、両面印
刷を行う両面印刷モードと片面印刷を行う片面印刷モー
ドとに、印刷モードを選択的に切り換える切換手段と、
前記版胴と前記プレスローラーとの当接位置に向けて、
前記版胴の1回転中に印刷用紙を2枚給送することが可
能な連続給紙手段と、前記両面印刷モードが選択された
ときには、第3製版手段によって前記分割製版済みマス
タを作成し、該分割製版済みマスタを前記版胴に巻装し
た後、第2製版画像の画像領域と対応させて、前記プレ
スローラーを前記版胴に直接当接させつつ前記版胴と共
に回転させ、前記プレスローラーの外周面に第2製版画
像に対応する第1印刷画像を転写した後に、第1製版画
像の画像領域に対応する位置において前記印刷用紙を1
枚給送すべく前記連続給紙手段を作動させ、前記プレス
ローラーを、前記印刷用紙を介して前記版胴に当接させ
つつ前記版胴を回転させ、前記印刷用紙の前記プレスロ
ーラーと対応する第1の面に第1印刷画像を再転写させ
ると共に、前記印刷用紙の前記版胴と対応する第2の面
に第1製版画像と対応する第2印刷画像を転写させ、前
記片面印刷モードが選択されたときには、第3製版手段
によって前記分割製版済みマスタを作成し、該分割製版
済みマスタを前記版胴に巻装した後、第1製版画像の画
像領域と第2製版画像の画像領域とにそれぞれ対応する
位置において、前記印刷用紙を1枚ずつ給送すべく前記
連続給紙手段を作動させ、前記プレスローラーを、前記
各印刷用紙を介して前記版胴に当接させつつ前記版胴を
回転させ、前記各印刷用紙の第2の面に、前記各印刷用
紙に対応する印刷画像をそれぞれ転写させる第14制御
手段とを具備することを特徴とする。
【0045】請求項32記載の発明は、請求項28、請
求項29、請求項30または請求項31記載の孔版印刷
装置において、さらに、第3製版手段は、前記両面印刷
モードが選択されたときには、第1印刷画像となる製版
画像として正像を、第2印刷画像となる製版画像として
鏡像をそれぞれ製版し、前記片面印刷モードが選択され
たときには、第1印刷画像となる製版画像及び第2印刷
画像となる製版画像共に鏡像をそれぞれ製版することを
特徴とする。
【0046】請求項33記載の発明は、請求項12ない
し請求項32のうちの何れか1つに記載の孔版印刷装置
において、さらに、前記プレスローラーは、その直径が
前記版胴の直径の略2分の1、あるいは略3分の1に形
成されていることを特徴とする。
【0047】請求項34記載の発明は、請求項33記載
の孔版印刷装置において、さらに、前記プレスローラー
は、前記版胴と同一の駆動源により、前記版胴と同期し
て回転駆動されることを特徴とする。
【0048】請求項35記載の発明は、請求項12ない
し請求項34のうちの何れか1つに記載の孔版印刷装置
において、さらに、前記プレスローラーが前記版胴に当
接するときの押圧力を、直接当接するときの第1押圧力
と前記印刷用紙を介して当接するときの第2押圧力とに
おいて変化させる押圧力可変手段を具備することを特徴
とする。
【0049】請求項36記載の発明は、請求項35記載
の孔版印刷装置において、さらに、前記押圧力可変手段
において、第1押圧力が第2押圧力よりも大きくなるよ
うに設定されていることを特徴とする。
【0050】請求項37記載の発明は、請求項12ない
し請求項36のうちの何れか1つに記載の孔版印刷装置
において、さらに、前記プレスローラーの外周面より第
1印刷画像を消去するクリーニング手段を有することを
特徴とする。
【0051】
【実施例】本発明の第1の実施例を示す図1において、
版胴1は、インキ供給パイプを兼ねた支軸2によって、
孔版印刷装置本体に設けられた図示しない側板間に回転
自在に支持され、図示しないステッピングモーターを有
する図示しない版胴駆動手段で回転駆動される。この版
胴駆動手段の作動は、後述する第1制御手段10によっ
て制御される。
【0052】版胴1の外周面上には、支軸2と平行に配
設されたステージ部3が配設されている。ステージ部3
とでマスタの先端部を挟持するクランパー4は、軸4a
で版胴1の外周面上に枢着されている。また、版胴1の
外周面には、網目状の開孔部1aが形成されており、後
述するインキ供給手段5より供給されたインキは、この
開孔部1aより滲出し、マスタの穿孔部を通過して印刷
用紙に転移する。
【0053】版胴1の内部にはインキ供給手段5が、ま
た、版胴1の外部には版胴位置検出機構8がそれぞれ配
設されている。インキ供給手段5は、版胴1の内部に設
けられた図示しない側板に支持され、ギヤあるいはベル
ト等の図示しない駆動力伝達手段で版胴1と同期して同
方向に回転駆動されるインキローラー6と、インキロー
ラー6の外周面と僅かに隙間をもってその外周面が位置
するように配設されたドクターローラー7とから主に構
成されている。
【0054】インキ供給手段5は、インキローラー6と
ドクターローラー7との間に形成される楔状空間に、支
軸2に設けられたインキ供給孔2aから供給されるイン
キを貯留することにより、インキ溜まり9を形成する。
インキ供給手段5は、このインキ溜まり9のインキによ
ってインキローラー6の外周面上にインキの薄層を形成
し、版胴1の内周面にインキを供給する。
【0055】版胴位置検出機構8は、遮蔽板11、セン
サー12,12A,13,13A,13Bから主に構成
されている。ドーナツ状の遮蔽板11は、その外周面上
に突起11aを有しており、その内周面を、版胴1の側
板と支軸2を支持する孔版印刷装置本体の側板との間の
版胴1の側板に固着されており、版胴1の回転と共に突
起11aの位置が変化するように構成されている。
【0056】非接触式の各センサー12,13,13
A,13Bは、孔版印刷装置本体の側板に位置調整自在
に取り付けられており、センサー12Aは孔版印刷装置
本体の側板に固着されている。各センサー12,12
A,13,13A,13Bは、突起11aを検知したと
きに、その検知信号を後述する第1制御手段10に向け
て発信する。
【0057】各センサー12,13の取付位置は、後述
する分割製版済みマスタ29が版胴1の外周面に巻装さ
れた後に版胴1が回転し、分割製版済みマスタ29に形
成された後述する第1製版画像30の画像領域の先端位
置がプレスローラー21と版胴1との当接位置に到達し
たときに、印刷用紙20の印刷開始位置を前記当接位置
に位置させるべく、印刷用紙20の給紙動作を開始する
位置において突起11aを検知するようにセンサー12
が、また、後述する第2製版画像31の画像領域の先端
位置がプレスローラー21と版胴1との当接位置に到達
したときに、印刷用紙20の印刷開始位置を前記当接位
置に位置させるべく、印刷用紙20の給紙動作を開始す
る位置において突起11aを検知するようにセンサー1
3がそれぞれ位置決めされる。
【0058】各センサー13A,13Bの取付位置は、
後述する分割製版済みマスタ29が版胴1の外周面に巻
装された後に版胴1が回転し、分割製版済みマスタ29
に形成された後述する第1製版画像30の画像領域の先
端位置がプレスローラー21と版胴1との当接位置に到
達するよりも、僅かに版胴回転方向上流側の位置におい
て突起11aを検知する位置にセンサー13Aが、ま
た、後述する第2製版画像31の画像領域の先端位置が
プレスローラー21と版胴1との当接位置に到達するよ
りも、僅かに版胴回転方向上流側の位置において突起1
1aを検知する位置にセンサー13Bがそれぞれ位置す
るように位置決めされる。
【0059】また、センサー12Aは、クランパー4が
プレスローラー21と版胴1との当接位置に到達するよ
りも、僅かに版胴回転方向上流側の位置において突起1
1aを検知する位置に固設されている。
【0060】版胴1の右方には、給紙手段14とレジス
トローラー対15とが配設されている。給紙手段14
は、給紙ローラー16、分離ローラー17、分離コロ1
8、給紙トレイ19から主に構成されており、給紙ロー
ラー16と分離ローラー17とを回転駆動させ、分離コ
ロ18で重送を防止することにより、給紙トレイ19内
の印刷用紙20を版胴1に向けて1枚ずつ給送する。給
紙ローラー16と分離ローラー17は、それぞれの作動
を後述する第1制御手段10によって制御される。
【0061】レジストローラー対15は、給紙手段14
より版胴1へ向けて給紙される印刷用紙20を一時停止
させた後、タイミングをとって版胴1の外周面と後述す
るプレスローラー21との間に給送する。レジストロー
ラー対15の作動も後述する第1制御手段10によって
制御される。
【0062】レジストローラー対15より印刷用紙搬送
方向下流側には、プレスローラー21が配設されてい
る。版胴1の幅と略同じ幅で、その直径が版胴1の直径
の2分の1以下に形成され、薄肉金属パイプの表面に平
滑で耐油性の高い弾性層を有するプレスローラー21
は、図2に示すように、その両端をアーム部材22,2
2に回転自在に支持された支軸21aに固着されてい
る。プレスローラー21を構成する弾性層としては、厚
み1〜5mm程度のニトリルゴム、あるいは表面がソリ
ッドの樹脂等が適当であり、その表面における硬度がJ
IS A 50度程度、また、表面粗さが1.6a程度
に形成されている。
【0063】各アーム部材22,22は、孔版印刷装置
の図示しない側板に揺動自在に支持された支軸22aに
それぞれ固着されている。支軸21aの一端部は、一方
のアーム部材22よりも突出して設けられており、その
突出部にはプーリー23が取り付けられている。一方の
アーム部材22には、プレスローラー駆動手段としての
ステッピングモーター24が取り付けられている。
【0064】ステッピングモーター24は、支軸21a
と同様に、その出力軸24aを一方のアーム部材22よ
り突出させており、その先端には、プーリー23と同形
のプーリー25が取り付けられている。プーリー23と
プーリー25との間には無端ベルト26が掛け渡されて
おり、プレスローラー21は、ステッピングモーター2
4によって、版胴1の回転方向とは逆の回転方向である
反時計回り方向に版胴1と同じ周速度で回転駆動され
る。ステッピングモーター24は、その作動を後述する
第1制御手段10によって制御される。
【0065】また、一方のアーム部材22には、プレス
ローラー揺動手段としてのソレノイド27のプランジャ
27aと、一端を孔版印刷装置本体に固着された引張コ
イルバネ28の他端とがそれぞれ接続されており、プレ
スローラー21は、版胴1の外周面から離間した図の二
点鎖線位置と版胴1の外周面に当接する図の実線位置と
を選択的に占めるように構成されている。ソレノイド2
7の作動も後述する第1制御手段10によって制御され
る。
【0066】ここで、この第1の実施例に用いられるマ
スタについて説明する。版胴1の外周面上に巻装される
マスタとしては、図3に示す分割製版済みマスタ29が
用いられる。分割製版済みマスタ29は、図3(a)に
示すように、厚み2〜8μm程度の熱可塑性樹脂フィル
ム29aと、和紙、合成繊維、または和紙と合成繊維と
を混抄したものからなる多孔質支持体29bとを貼り合
わせたラミネート構造となっており、多孔質支持体29
b側を版胴1の外周面と接する状態で版胴1の外周面に
巻装される。
【0067】また、分割製版済みマスタ29の熱可塑性
樹脂フィルム29aには、図3(b)に示すように、そ
れぞれ同じ幅と長さで同一面積を有する第1製版画像3
0と第2製版画像31とが形成されている。第1製版画
像30としては文字「B」の正像が、また、第2製版画
像31としては文字「C」の鏡像がそれぞれ製版されて
いる。
【0068】第1製版画像30(第2製版画像31)の
長さLは、プレスローラー21の外周長よりも短くなる
ように設定されており、各製版画像30,31のそれぞ
れの画像領域の先端位置(図において左側端部)は、第
1製版画像30の先端位置と第2製版画像31の先端位
置との間の間隔Xがプレスローラー21の外周長以上の
長さとなるようにそれぞれ設定されている。
【0069】図4は、本発明の第1の実施例に用いられ
る第1制御手段10を示している。第1制御手段10
は、図示しないCPU、ROM、RAM等を有する周知
のマイクロコンピューターであり、センサー12,12
A,13,13A,13Bからの出力信号を受けて、R
OMに記憶された印刷プログラムに従って図示しない版
胴駆動手段、給紙手段14、レジストローラー対15、
ステッピングモーター24、ソレノイド27にそれぞれ
動作信号を送り、印刷動作を行わせるように構成されて
いる。
【0070】以下に、上記構成に基づく動作を説明す
る。オペレーターは、クランパー4を開放して、用意し
た分割製版済みマスタ29の先端をステージ部3とクラ
ンパー4との間に挟み込んだ後、版胴1を回転させて、
版胴1の外周面に分割製版済みマスタ29を巻装させ
る。分割製版済みマスタ29を巻装させた後、オペレー
ターは前述の位置に各センサー12,13,13A,1
3Bを位置決めさせると共に、図示しない切換スイッチ
を切り換えて、分割製版済みマスタ29と対応する第1
印刷スタイルの印刷プログラムを第1制御手段10に呼
び出させる。
【0071】版胴1への分割製版済みマスタ29の巻装
が完了すると、版付工程が行われる。オペレーターによ
って図示しない版付スタートキーが押されると、第1制
御手段10からの指令によって版胴駆動手段とステッピ
ングモーター24とが作動し、版胴1が時計回り方向に
回転して図1の位置に位置決めされると共に、プレスロ
ーラー21が版胴1と同じ周速度で反時計回り方向に回
転を開始する。
【0072】版胴1の位置決め完了後、第1制御手段1
0からの指令によって版胴駆動手段が再び作動し、版胴
1はプレスローラー21と同じ周速度で時計回り方向へ
の低速回転を開始する。
【0073】そして、センサー13Aが突起11aを検
知すると、第1制御手段10からの指令によってソレノ
イド27が作動し、プレスローラー21は、その外周面
を版胴1の外周面と当接する図の実線位置に揺動され
る。このとき、ソレノイド27が作動した時点でのステ
ッピングモーター24のステップ数が第1制御手段10
の内部に記憶される。
【0074】そして、ステッピングモーター24のステ
ップ数より、プレスローラー21が1回転したと第1制
御手段10が判断すると、ソレノイド27とステッピン
グモーター24とにそれぞれ指令が送られ、それぞれの
作動が解除され、プレスローラー21の回転が停止する
と共に、プレスローラー21が版胴1から一旦離間す
る。
【0075】この一連の動作により、プレスローラー2
1と版胴1とが分割製版済みマスタ29を介して当接
し、版胴1の内部のインキ供給手段5より供給されたイ
ンキが版胴1の外周面と分割製版済みマスタ29との空
隙部に充填され、第1製版画像30の穿孔部より滲出し
てプレスローラー21の外周面上に転写される。これに
より、プレスローラー21の外周面上には、文字「B」
の鏡像状態の第1印刷画像が形成される。
【0076】上述のプレスローラー21の版胴1からの
離間時において、プレスローラー21に形成された第1
印刷画像の先端位置と分割製版済みマスタ29の第2製
版画像31の先端位置とを合わせるには、プレスローラ
ー21の直径が版胴1の直径の2分の1以下に形成され
ているため、プレスローラー21が1回転して第1印刷
画像の先端位置が版胴1との当接位置に位置決めされた
ときに、版胴1側の第2製版画像31は未だプレスロー
ラー21との当接位置には位置決めされていないため、
プレスローラー21の回転を停止させて版胴1側のみを
回転させればよい。
【0077】版胴1が回転して、センサー13が突起1
1aを検知すると、その検知信号が第1制御手段10へ
送られる。信号を受けた第1制御手段10は給紙手段1
4へ動作指令を送り、給紙ローラー16と分離ローラー
17とがそれぞれ回転を開始し、給紙トレイ19から1
枚の印刷用紙20が給送される。給送された印刷用紙2
0は、その先端をレジストローラー対15に当接させて
停止する。その後、第1制御手段10よりレジストロー
ラー対15に指令が送られ、レジストローラー対15が
回転することにより、先端をレジストローラー対15に
当接させて停止していた印刷用紙20がプレスローラー
21と版胴1との当接部に向けて給送される。
【0078】このレジストローラー対15への作動指令
より僅かに遅れて、センサー13Bが突起11aを検知
すると、第1制御手段10よりステッピングモーター2
4とソレノイド27とに動作指令が送られ、ステッピン
グモーター24が回転を開始すると共にソレノイド27
が作動し、プレスローラー21が、版胴1と同じ周速度
で反時計回り方向に回転しながら版胴1と当接する。
【0079】レジストローラー対15によって給送され
た印刷用紙20は、プレスローラー21によって版胴1
に押圧される。この押圧時において、印刷用紙20のプ
レスローラー21と対応する第1の面には、プレスロー
ラー21の外周面上に形成された第1印刷画像が正像と
して転写されると共に、版胴1の内部のインキ供給手段
5より供給されたインキが、版胴1の外周面と分割製版
済みマスタ29との空隙部に充填され、第2製版画像3
1の穿孔部より滲出して、印刷用紙20の版胴1と対応
する第2の面に第2印刷画像が正像として転写される。
これにより、印刷用紙20の両面には、文字「B」と文
字「C」とが同時に印刷される。
【0080】さらに、センサー12Aが突起11aを検
知することで、ソレノイド27に指令が送られてその作
動が解除され、プレスローラー21は再び図に二点鎖線
で示す位置に位置決めされ、クランパー4、ステージ部
3との接触が防止される。
【0081】ステッピングモーター24のステップ数よ
り、プレスローラー21が1回転したと第1制御手段1
0が判断すると、ステッピングモーター24に指令が送
られ、その作動が解除される。
【0082】両面に印刷画像を転写された印刷用紙20
は、図示しない剥離爪によって版胴1の外周面より剥離
され、図示しない排紙手段によって機外へと排出されて
版付工程が完了する。版付工程完了後、オペレーターに
よって図示しない印刷スタートキーが押されると、版胴
1が高速回転を開始し、給紙手段14より印刷用紙20
が連続的に給送されて印刷工程が行われる。
【0083】図5は、本発明の第2の実施例に用いられ
る分割製版済みマスタ32を示している。この分割製版
済みマスタ32は、分割製版済みマスタ29と比較する
と、第1製版画像30及び第2製版画像31に代えて、
文字「B」の鏡像が製版された第1製版画像33と文字
「C」の正像が製版された第2製版画像34とを有する
点においてのみ相違しており、各製版画像33,34の
長さL、及び各製版画像33,34の先端位置間の間隔
Xは、分割製版済みマスタ29と同じとなるようにそれ
ぞれ設定されている。
【0084】以下、第2の実施例の動作を説明する。オ
ペレーターは、クランパー4を開放して、用意した分割
製版済みマスタ32の先端をステージ部3とクランパー
4との間に挟み込んだ後、版胴1を回転させて、版胴1
の外周面に分割製版済みマスタ32を巻装させる。分割
製版済みマスタ32を巻装させた後、オペレーターは前
述の位置に各センサー12,13,13A,13Bを位
置決めさせると共に、図示しない切換スイッチを切り換
えて、分割製版済みマスタ32と対応する第2印刷スタ
イルの印刷プログラムを第1制御手段10に呼び出させ
る。
【0085】版胴1への分割製版済みマスタ32の巻装
が完了すると、版付工程が行われる。オペレーターによ
って図示しない版付スタートキーが押されると、第1制
御手段10からの指令によって版胴駆動手段とステッピ
ングモーター24とが作動し、版胴1が時計回り方向に
回転して図1の位置に位置決めされると共に、プレスロ
ーラー21が版胴1と同じ周速度で反時計回り方向に回
転を開始する。
【0086】版胴1の位置決め完了後、第1制御手段1
0からの指令によって版胴駆動手段が再び作動し、版胴
1はプレスローラー21と同じ周速度で時計回り方向へ
の低速回転を開始する。
【0087】版胴1が回転して、センサー12が突起1
1aを検知すると、その検知信号が第1制御手段10へ
送られる。信号を受けた第1制御手段10は給紙手段1
4へ動作指令を送り、給紙ローラー16と分離ローラー
17とがそれぞれ回転を開始し、給紙トレイ19から1
枚の印刷用紙20が給送される。給送された印刷用紙2
0は、その先端をレジストローラー対15に当接させて
停止する。その後、第1制御手段10よりレジストロー
ラー対15に指令が送られ、レジストローラー対15が
回転することにより、先端をレジストローラー対15に
当接させて停止していた印刷用紙20がプレスローラー
21と版胴1との当接部に向けて給送される。
【0088】このレジストローラー対15への作動指令
より僅かに遅れて、センサー13Aが突起11aを検知
すると、第1制御手段10よりステッピングモーター2
4とソレノイド27とに動作指令が送られ、ステッピン
グモーター24が回転を開始すると共にソレノイド27
が作動し、プレスローラー21が、版胴1と同じ周速度
で反時計回り方向に回転しながら版胴1と当接する。
【0089】レジストローラー対15によって給送され
た印刷用紙20は、プレスローラー21によって版胴1
に押圧される。この押圧時において、インキ供給手段5
より供給されたインキが版胴1の外周面と分割製版済み
マスタ32との空隙部に充填された後、第1製版画像3
3の穿孔部より滲出して、印刷用紙20の版胴1と対応
する第2の面には、第1製版画像33と対応した第2印
刷画像である文字「B」が正像として転写される。片面
に印刷画像を転写された印刷用紙20は、図示しない剥
離爪によって版胴1の外周面より剥離され、図示しない
排紙手段によって機外へと排出される。
【0090】印刷用紙20の排紙工程中においても、版
胴1とプレスローラー21とは回転を継続している。そ
して、センサー13Bが突起11aを検知すると、第1
制御手段10からの指令によってソレノイド27が作動
し、プレスローラー21は、その外周面を版胴1の外周
面と当接する図の実線位置に揺動される。このとき、ソ
レノイド27が作動した時点でのステッピングモーター
24のステップ数が第1制御手段10の内部に記憶され
る。
【0091】そして、ステッピングモーター24のステ
ップ数より、プレスローラー21が版胴1と当接した時
点より1回転したと第1制御手段10が判断すると、ソ
レノイド27とステッピングモーター24とにそれぞれ
指令が送られ、それぞれの作動が解除され、プレスロー
ラー21の回転が停止すると共に、プレスローラー21
が版胴1から離間する。
【0092】この一連の動作により、プレスローラー2
1と版胴1とが分割製版済みマスタ32を介して当接
し、インキ供給手段5より供給されたインキが版胴1の
外周面と分割製版済みマスタ32との空隙部に充填さ
れ、第2製版画像34の穿孔部より滲出してプレスロー
ラー21の外周面上に転写される。これにより、プレス
ローラー21の外周面上には、文字「C」の鏡像状態で
ある第1印刷画像が形成され、版付工程が完了する。
【0093】さらに、センサー12Aが突起11aを検
知することで、ソレノイド27に指令が送られてその作
動が解除され、プレスローラー21は再び図に二点鎖線
で示す位置に位置決めされ、クランパー4、ステージ部
3との接触が防止される。
【0094】版付工程完了後、オペレーターによって図
示しない印刷スタートキーが押されると、版胴1が高速
で回転し、給紙手段14より印刷用紙20が連続的に給
送されて印刷工程が行われる。
【0095】印刷工程では、センサー12が突起11a
を検知することにより、版付工程時と同様に、印刷用紙
20がプレスローラー21と版胴1との当接部に向けて
給送される。その後、センサー13Aが突起11aを検
知すると、第1制御手段10よりステッピングモーター
24とソレノイド27とに動作指令が送られ、プレスロ
ーラー21が、版胴1と同じ周速度で反時計回り方向に
回転しながら版胴1と当接する。
【0096】給送された印刷用紙20は、プレスローラ
ー21によって版胴1に押圧される。この押圧時におい
て、印刷用紙20のプレスローラー21と対応する第1
の面には、プレスローラー21の外周面上に形成された
第1印刷画像が正像として転写されると共に、インキ供
給手段5より供給されたインキが第1製版画像33の穿
孔部より滲出して、印刷用紙20の版胴1と対応する第
2の面に第2印刷画像が正像として転写される。これに
より印刷用紙20の両面には、文字「B」と文字「C」
とが同時に印刷される。版胴1と当接した時点よりプレ
スローラー21が1回転すると、第1制御手段10より
ソレノイド27とステッピングモーター24とにそれぞ
れ指令が送られてそれぞれの作動が解除され、プレスロ
ーラー21の回転が停止すると共に、プレスローラー2
1が版胴1から離間する。
【0097】なお、特許請求の範囲の請求項13、請求
項15に記載した第2制御手段は、第2印刷スタイルの
印刷プログラムを呼びだしたときの第1制御手段10と
同様の制御を行う。
【0098】図6は、本発明の第3の実施例を示してい
る。この第3の実施例では、クランパー4が図示しない
開閉手段によって開閉自在に構成されている点、各セン
サー12,12A,13,13A,13Bが後述する所
定位置に固設されている点、第1制御手段10が、図7
に示すようにクランパー4の開閉手段の作動も制御する
点、操作パネル66、第1製版手段58及び第1製版制
御手段59を具備している点において第1の実施例と主
に相違している。なお、第1の実施例で既に説明した部
材については同様の符号を付すに止め、個々の詳細な説
明は省略する。
【0099】第1製版手段58は、マスタロール保持部
材60、サーマルヘッド61、プラテンローラー62、
搬送ローラー対63、切断手段64、ガイド板65から
主に構成されている。第1製版手段58は、マスタ39
に対して穿孔製版を行い、分割製版済みマスタ29ある
いは分割製版済みマスタ32を作成する。このとき、第
1製版画像30の画像領域の先端位置は、分割製版済み
マスタ29あるいは分割製版済みマスタ32が版胴1の
外周面上に巻装されたときに、開口部1aの配設位置と
対応する所定の位置となるように予め設定されている。
この第1製版手段58には、図示しない画像読取装置が
接続されている。
【0100】マスタロール保持部材60は図示しない孔
版印刷装置本体に設けられており、マスタ39をロール
状に巻成したマスタロール40の芯部40aを回転自在
に支持する。
【0101】サーマルヘッド61は複数の発熱素子を有
しており、図示しない孔版印刷装置本体に取り付けられ
ている。サーマルヘッド61の複数の発熱素子に対する
通電は、後述する第1製版制御手段59によって制御さ
れる。
【0102】プラテンローラー62は図示しない孔版印
刷装置本体に回転自在に支持されており、図示しないス
テッピングモーターによって回転駆動される。この図示
しないステッピングモーターの作動は、後述する第1製
版制御手段59によって制御される。また、プラテンロ
ーラー62は図示しない付勢手段によって上方に付勢さ
れており、サーマルヘッド61に対して圧接するように
構成されている。
【0103】搬送ローラー対63は、それぞれ図示しな
い孔版印刷装置本体に回転自在に支持された駆動ローラ
ー63aと従動ローラー63bとから構成されている。
駆動ローラー63aは、図示しない駆動手段によって回
転駆動され、一方、図示しない付勢手段によって、駆動
ローラー63aに圧接するように下方に付勢された従動
ローラー63bは、駆動ローラー63aの回転時におい
て従動回転するように構成されている。
【0104】切断手段64は、固定刃64aと移動刃6
4bとから構成されている。固定刃64aは図示しない
孔版印刷装置本体に固着されており、移動刃64bは固
定刃64aに対して回転移動自在に設けられている。
【0105】ガイド板65は、図示しない孔版印刷装置
本体に固着されており、プラテンローラー62と搬送ロ
ーラー対63とによるマスタ39の搬送をガイドする。
【0106】センサー12,12A,13,13A,1
3Bは、第1の実施例と同様の位置に固設されている。
【0107】図8は第1製版手段58の回路ブロック図
を、また、図9は操作パネル66をそれぞれ示してい
る。図において、第1製版制御手段59は、CPU、R
OM、RAM等を有する周知のマイクロコンピューター
より構成されており、その内部に作動制御部67と正像
/鏡像切換部57とを具備している。
【0108】作動制御部67は、後述する操作パネル6
6からのデータ信号及び動作信号と図示しない画像読取
装置の信号処理回路からのデータ信号とに基づいて、プ
ラテンローラー62、搬送ローラー対63、切断手段6
4にそれぞれ動作信号を出力し、後述する正像/鏡像切
換部57に画像データ信号を出力する。
【0109】正像/鏡像切換部57は、作動制御部67
より送られた画像データ信号を受信し、サーマルヘッド
ドライバーに画像データ信号を出力する。サーマルヘッ
ドドライバーは、受信した画像データ信号に基づいてサ
ーマルヘッド61に動作信号を出力し、サーマルヘッド
61の図示しない発熱素子を選択的に発熱させる。
【0110】また、正像/鏡像切換部57は、後述する
操作パネル66上のセレクトスイッチ35が第1製版ス
タイルに切り換えられ、作動制御部67より第1製版画
像の画像データが送られた場合に、正像状態で第1製版
画像が形成されるようにサーマルヘッドドライバーの動
作を制御し、作動制御部67より第2製版画像の画像デ
ータが送られた場合に、鏡像状態で第2製版画像が形成
されるようにサーマルヘッドドライバーの動作を制御す
る。セレクトスイッチ35が第2製版スタイルに切り換
えられたときには、鏡像状態で第1製版画像が形成され
るように、また、正像状態で第2製版画像が形成される
ようにサーマルヘッドドライバーの動作をそれぞれ制御
する。なお、正像と鏡像とに製版画像を切り換えて製版
する手段については、例えば特開昭61−148064
号公報に開示されている。
【0111】操作パネル66は、図示しない孔版印刷装
置本体の上面に配設されており、製版スタートキー4
6、製版ランプ47、警告ランプ48、原稿サイズ選択
キー56、印刷スタートキー68、セレクトスイッチ3
5を具備している。
【0112】製版ランプ47は、図示しない画像読取装
置からのデータ信号に基づいて、作動制御部67によっ
てその点灯、点滅、消灯を制御される。セレクトスイッ
チ35は、マスタ39に対する製版を、第1製版画像が
正像、第2製版画像が鏡像となる第1製版スタイルと、
第1製版画像が鏡像、第2製版画像が正像となる第2製
版スタイルとを選択的に切り換える。このセレクトスイ
ッチ35からの信号は第1制御手段10にも出力され、
第1制御手段10は、第1製版スタイルが選択されたと
きには第1印刷スタイルの印刷プログラムを、また、第
2製版スタイルが選択されたときには第2印刷スタイル
の印刷プログラムを呼び出す。
【0113】上記構成に基づき、この孔版印刷装置の動
作を以下に説明する。オペレーターは、孔版印刷装置に
合わせて、図示しない画像読取装置に読み込ませる原稿
サイズを選択する。これは、原稿サイズ選択キー56を
押すことによって行われる。原稿サイズ選択キー56を
押すと、左側に設けられた各原稿サイズに対応したLE
Dの点灯が順次移動する。A4を選択する場合には、原
稿サイズ選択キー56を2回押すことにより、A4に対
応するLEDが点灯して原稿サイズA4が選択される。
この原稿サイズの選択に伴い、第1製版画像30あるい
は第1製版画像33の画像領域長さと、第2製版画像3
1あるいは第2製版画像34の画像領域長さとが自動的
に決定される。
【0114】なお、この実施例では、孔版印刷装置が第
1製版手段58を具備し、分割製版済みマスタ29ある
いは分割製版済みマスタ32が巻装される版胴1と第1
印刷画像が形成されるプレスローラー21との外周長が
それぞれ固定されているので、第1製版画像30あるい
は第1製版画像33の先端位置(図3(b)、図5にお
ける分割製版済みマスタ29,32の左側端部より第1
製版画像30,33の左側端部までの長さ)は予め決定
されており、第2製版画像31,34の先端位置(前記
第1製版画像30,33の先端位置+図3(b)、図5
におけるX)も、選択された原稿サイズに対応する第1
製版画像領域長さ(図3(b)、図5におけるL)との
和(図3(b)、図5におけるX)がプレスローラー2
1の外周長と等しくなる位置に自動的に決定される。
【0115】原稿サイズ設定動作の完了後、製版動作が
行われる。先ず、オペレーターによってセレクトスイッ
チ35が切り換えられ、第1製版スタイルが選択された
場合を説明する。
【0116】セレクトスイッチ35によって第1製版ス
タイルが選択されると、第1製版制御手段59に指令が
送られる。第1製版制御手段59では、作動制御部67
が画像読取装置からの画像データ信号待ち状態となると
共に、正像/鏡像切換部57は、分割製版済みマスタ2
9を作成すべく、第1製版画像として正像、第2製版画
像として鏡像の製版画像を製版するように、サーマルヘ
ッドドライバーの制御を行う状態となる。
【0117】オペレーターによって製版スタートキー4
6が押されると、第1製版制御手段59より信号が送ら
れてプラテンローラー62と駆動ローラー63aとがそ
れぞれ回転し、マスタロール40よりマスタ39が引き
出される。そして、プラテンローラー62を回転駆動す
る図示しないステッピングモーターのステップ数より、
マスタ39の先端が予め設定された初期位置に到達した
と第1製版制御手段59が判断すると、プラテンローラ
ー62と駆動ローラー63aの回転がそれぞれ停止さ
れ、第1製版手段58は待機状態となる。
【0118】上述の動作と並行して、製版スタートキー
46の押下により、操作パネル66から第1制御手段1
0に動作信号が送られる。信号を受けた第1制御手段1
0は、版胴駆動手段に動作信号を出力して版胴1を図6
に示す初期位置に位置決めさせる。版胴1の位置決め
後、クランパー4を開閉する開閉手段に動作信号を送
り、クランパー4を開放させ、版胴1も待機状態とな
る。
【0119】版胴1と第1製版手段58とが待機状態と
なると、原稿の読み込み動作が行われる。オペレーター
によって図示しない画像読取装置の画像読取部に1枚目
の原稿がセットされ、読取スタートキーが押されること
により、画像読取装置の光学系等によって原稿画像が順
次読み取られる。読み取られた原稿画像は、信号処理回
路で画像データに変換され、作動制御部67に送られ
る。
【0120】画像データ信号が作動制御部67に入力さ
れると、作動制御部67は、プラテンローラー62、搬
送ローラー対63にそれぞれ動作信号を出力してマスタ
39の搬送を開始する。そして、プラテンローラー62
を回転駆動する図示しないステッピングモーターのステ
ップ数より、マスタ39が予め設定された第1製版画像
の先端位置まで搬送されたことを第1製版制御手段59
が判断すると、作動制御部67より正像/鏡像切換部5
7を介して画像データ信号がサーマルヘッドドライバー
に送られ、サーマルヘッドドライバーより動作信号が出
力されて、サーマルヘッド61がマスタ39への製版動
作を開始する。このとき、正像/鏡像切換部57からサ
ーマルヘッドドライバーへと送られる画像データ信号
は、マスタ39に対して正像状態の製版画像を形成する
信号が送られる。
【0121】プラテンローラー62を回転駆動する図示
しないステッピングモーターのステップ数より、マスタ
39の先端がステージ部3とクランパー4との間の所定
位置まで到達したことを第1製版制御手段59が確認す
ると、作動制御部67より第1制御手段10に動作信号
が送られる。信号を受けた第1制御手段10は、開閉手
段に指令を送ってクランパー4を反時計回り方向に回動
させ、クランパー4によってマスタ39の先端を啣え込
ませる。この後、第1制御手段10より版胴駆動手段に
指令が送られ、版胴1が時計回り方向への回転を開始す
る。このときの版胴1の周速度は、プラテンローラー6
2によるマスタ搬送速度とほぼ同じに設定されている。
【0122】製版動作が進行し、プラテンローラー62
を回転駆動する図示しないステッピングモーターのステ
ップ数より、第1製版画像30の画像領域長さの製版動
作が完了して第1製版画像30が形成されたことを第1
製版制御手段59が確認すると、作動制御部67からの
動作信号と画像データ信号との出力が停止されて、第1
製版手段58は再び待機状態となる。また、作動制御部
67から第1制御手段10にも動作信号が送られ、第1
制御手段10からの指令により版胴駆動手段の作動も停
止される。
【0123】上述の動作と並行して、作動制御部67か
ら操作パネル66に向けて動作信号が送られ、製版ラン
プ47の作動が制御される。製版ランプ47は、画像デ
ータ信号が作動制御部67に入力されると同時に点灯
し、サーマルヘッド61によるマスタ39への製版動作
完了後に点滅するように、作動制御部67によってその
作動が制御される。
【0124】オペレーターは、製版ランプ47の点滅に
よって1枚目の原稿の製版動作の完了を確認した後、2
枚目の原稿を画像読取装置の画像読取部にセットし、読
取スタートキーを押す。2枚目の原稿は、1枚目の原稿
と同様に画像読取部で読み取られ、信号処理回路を経由
して画像データ信号が作動制御部67に送られる。
【0125】作動制御部67は、1枚目の原稿のときと
同様に、プラテンローラー62、搬送ローラー対63に
それぞれ動作信号を出力してマスタ39の搬送を開始す
ると共に、第1制御手段10に動作信号を送る。信号を
受けた第1制御手段10は、版胴駆動手段に作動指令を
送り、版胴1を再び時計回り方向に回転させる。
【0126】プラテンローラー62を回転駆動する図示
しないステッピングモーターのステップ数より、マスタ
39が予め設定された第2製版画像31の先端位置まで
搬送されたことを第1製版制御手段59が判断すると、
作動制御部67より正像/鏡像切換部57を介して画像
データ信号がサーマルヘッドドライバーに送られ、サー
マルヘッドドライバーより動作信号が出力されて、サー
マルヘッド61がマスタ39への製版動作を開始する。
このとき、正像/鏡像切換部57からサーマルヘッドド
ライバーへと送られる画像データ信号は、マスタ39に
対して鏡像状態の製版画像を形成する信号が送られる。
【0127】プラテンローラー62を回転駆動する図示
しないステッピングモーターのステップ数より、第2製
版画像31の画像領域長さの製版動作が完了して第2製
版画像31が形成されたことを第1製版制御手段59が
確認すると、作動制御部67からの画像データ信号の出
力が停止されてサーマルヘッド61の作動が停止され
る。
【0128】その後、プラテンローラー62と搬送ロー
ラー対63とが所定量回転駆動され、作動制御部67よ
り切断手段64に動作信号が送られて移動刃64bが回
転移動してマスタ39が切断される。マスタ39の切断
後も版胴1は回転を継続しており、これにより第1製版
画像30と第2製版画像31とを形成された分割製版済
みマスタ29は、版胴1の外周面上に巻装される。
【0129】分割製版済みマスタ29を巻装した版胴1
は、版胴駆動手段によってさらに回転を継続する。そし
て、版胴1が、クランパー4が略真上に位置する図6に
示す位置に到達したことを、版胴駆動手段のステッピン
グモーターのステップ数より第1制御手段10が判断す
ると、第1制御手段10から指令が送られて版胴駆動手
段の作動が停止され、版胴1が位置決めされる。
【0130】第1製版画像30の形成時と同様に、上述
の動作と並行して、作動制御部67から操作パネル66
に向けて動作信号が送られ、製版ランプ47の作動が制
御される。製版ランプ47は、2枚目の原稿の画像デー
タ信号が作動制御部67に入力されると同時に点灯し、
サーマルヘッド61によるマスタ39への製版動作完了
後に消灯するように、作動制御部67によってその作動
が制御される。
【0131】なお、原稿サイズ選択キー56で設定され
た原稿と異なったサイズの原稿が画像読取装置43より
読み込まれた場合には、第1製版制御手段59が異常を
検知し、作動制御部67より操作パネル66に動作信号
が出力されて警告ランプ48が点灯すると共に、作動制
御部67よりプラテンローラー62、搬送ローラー対6
3にそれぞれ送られていた動作信号が停止され、プラテ
ンローラー62と駆動ローラー63aの回転がそれぞれ
停止される。
【0132】版胴1の外周面上に分割製版済みマスタ2
9が巻装された後、版胴1の位置決めが完了すると、続
いて版付が行われる。版胴1が位置決めされると、第1
制御手段10からの指令によってステッピングモーター
24が作動し、プレスローラー21が版胴1と同じ周速
度で反時計回り方向に回転を開始する。これと同時に第
1制御手段10からの指令によって版胴駆動手段が作動
し、版胴1はプレスローラー21と同じ周速度で時計回
り方向への低速回転を開始する。
【0133】そして、センサー13Aが突起11aを検
知すると、第1制御手段10からの指令によってソレノ
イド27が作動し、プレスローラー21は、その外周面
を版胴1の外周面と当接する図の実線位置に揺動され
る。このとき、ソレノイド27が作動した時点でのステ
ッピングモーター24のステップ数が第1制御手段10
の内部に記憶される。
【0134】この一連の動作により、プレスローラー2
1と版胴1とが分割製版済みマスタ29を介して当接
し、インキ供給手段5より供給されたインキが版胴1の
外周面と分割製版済みマスタ29との空隙部に充填さ
れ、第1製版画像30の穿孔部より滲出してプレスロー
ラー21の外周面上に転写される。これにより、プレス
ローラー21の外周面上には、文字「B」の鏡像状態の
第1印刷画像が形成される。
【0135】版胴1が回転して、センサー13が突起1
1aを検知すると、その検知信号が第1制御手段10へ
送られる。信号を受けた第1制御手段10は給紙手段1
4へ動作指令を送り、給紙ローラー16と分離ローラー
17とがそれぞれ回転を開始し、給紙トレイ19から1
枚の印刷用紙20が給送される。給送された印刷用紙2
0は、その先端をレジストローラー対15に当接させて
停止する。その後、第1制御手段10よりレジストロー
ラー対15に指令が送られ、レジストローラー対15が
回転することにより、先端をレジストローラー対15に
当接させて停止していた印刷用紙20がプレスローラー
21と版胴1との当接部に向けて給送される。
【0136】レジストローラー対15によって給送され
た印刷用紙20は、プレスローラー21によって版胴1
に押圧される。この押圧時において、印刷用紙20のプ
レスローラー21と対応する第1の面には、プレスロー
ラー21の外周面上に形成された第1印刷画像が正像と
して転写されると共に、版胴1の内部のインキ供給手段
5より供給されたインキが、版胴1の外周面と分割製版
済みマスタ29との空隙部に充填され、第2製版画像3
1の穿孔部より滲出して、印刷用紙20の版胴1と対応
する第2の面に第2印刷画像が正像として転写される。
これにより、印刷用紙20の両面には、文字「B」と文
字「C」とが同時に印刷される。
【0137】さらに、センサー12Aが突起11aを検
知することでソレノイド27に指令が送られ、その作動
が解除される。これにより、プレスローラー21は再び
図の二点鎖線で示す位置に位置決めされ、ステージ部
3、クランパー4との接触が防止される。
【0138】ステッピングモーター24のステップ数よ
り、プレスローラー21が2回転したと第1制御手段1
0が判断すると、ステッピングモーター24に指令が送
られてその作動が解除される。
【0139】両面に印刷画像を転写された印刷用紙20
は、図示しない剥離爪によって版胴1の外周面より剥離
され、図示しない排紙手段によって機外へと排出されて
版付工程が完了する。版付工程完了後、オペレーターに
よって印刷スタートキー68が押されると、版胴1が高
速で回転し、給紙手段14より印刷用紙20が連続的に
給送されて印刷工程が行われる。
【0140】次に、オペレーターによってセレクトスイ
ッチ35が切り換えられ、第2製版スタイルが選択され
た場合を説明する。
【0141】セレクトスイッチ35によって第2製版ス
タイルが選択されると、第1製版制御手段59に指令が
送られる。第1製版制御手段59では、作動制御部67
が画像読取装置からの画像データ信号待ち状態となると
共に、正像/鏡像切換部57は、分割製版済みマスタ3
2を作成すべく、第1製版画像として鏡像、第2製版画
像として正像の製版画像を製版するように、サーマルヘ
ッドドライバーの制御を行う状態となる。
【0142】オペレーターによって製版スタートキー4
6が押されると、第1製版スタイルを選択したときと同
様に、マスタ39の先端が予め設定された初期位置に位
置決めされて第1製版手段58が待機状態となると共
に、版胴1もクランパー4を開放した待機状態となる。
【0143】版胴1と第1製版手段58とが待機状態と
なると、原稿の読み込み動作が行われる。1枚目の原稿
の画像データ信号が作動制御部67に入力されると、作
動制御部67は、プラテンローラー62、搬送ローラー
対63にそれぞれ動作信号を出力してマスタ39の搬送
を開始する。そして、マスタ39が予め設定された第1
製版画像の先端位置まで搬送されたことを第1製版制御
手段59が判断すると、作動制御部67より正像/鏡像
切換部57を介して画像データ信号がサーマルヘッドド
ライバーに送られ、サーマルヘッドドライバーより動作
信号が出力されて、サーマルヘッド61がマスタ39へ
の製版動作を開始する。このとき、正像/鏡像切換部5
7からサーマルヘッドドライバーへと送られる画像デー
タ信号は、マスタ39に対して鏡像状態の製版画像を形
成する信号が送られる。
【0144】そして、マスタ39の先端がステージ部3
とクランパー4との間の所定位置まで到達したことを第
1製版制御手段59が確認すると、作動制御部67より
第1制御手段10に動作信号が送られる。信号を受けた
第1制御手段10は、開閉手段に指令を送ってクランパ
ー4を反時計回り方向に回動させ、クランパー4によっ
てマスタ39の先端を啣え込ませる。この後、第1制御
手段10より版胴駆動手段に指令が送られ、版胴1が時
計回り方向への回転を開始する。このときの版胴1の周
速度は、プラテンローラー62によるマスタ搬送速度と
ほぼ同じに設定されている。
【0145】製版動作が進行し、プラテンローラー62
を回転駆動する図示しないステッピングモーターのステ
ップ数より、第1製版画像33の画像領域長さの製版動
作が完了して第1製版画像33が形成されたことを第1
製版制御手段59が確認すると、作動制御部67からの
動作信号と画像データ信号との出力が停止されて、第1
製版手段58は再び待機状態となる。また、作動制御部
67から第1制御手段10にも動作信号が送られ、第1
制御手段10からの指令により版胴駆動手段の作動も停
止される。
【0146】上述の動作と並行して、作動制御部67か
ら操作パネル66に向けて動作信号が送られ、製版ラン
プ47の作動が制御される。製版ランプ47は、画像デ
ータ信号が作動制御部67に入力されると同時に点灯
し、サーマルヘッド61によるマスタ39への製版動作
完了後に点滅するように、作動制御部67によってその
作動が制御される。
【0147】オペレーターは、製版ランプ47の点滅に
よって1枚目の原稿の製版動作の完了を確認した後、2
枚目の原稿を画像読取装置の画像読取部にセットし、読
取スタートキーを押す。2枚目の原稿は、1枚目の原稿
と同様に画像読取部で読み取られ、信号処理回路を経由
して画像データ信号が作動制御部67に送られる。
【0148】作動制御部67は、1枚目の原稿のときと
同様に、プラテンローラー62、搬送ローラー対63に
それぞれ動作信号を出力してマスタ39の搬送を開始す
ると共に、第1制御手段10に動作信号を送る。信号を
受けた第1制御手段10は、版胴駆動手段に作動指令を
送り、版胴1を再び時計回り方向に回転させる。
【0149】プラテンローラー62を回転駆動する図示
しないステッピングモーターのステップ数より、マスタ
39が予め設定された第2製版画像31の先端位置まで
搬送されたことを第1製版制御手段59が判断すると、
作動制御部67より正像/鏡像切換部57を介して画像
データ信号がサーマルヘッドドライバーに送られ、サー
マルヘッドドライバーより動作信号が出力されて、サー
マルヘッド61がマスタ39への製版動作を開始する。
このとき、正像/鏡像切換部57からサーマルヘッドド
ライバーへと送られる画像データ信号は、マスタ39に
対して正像状態の製版画像を形成する信号が送られる。
【0150】プラテンローラー62を回転駆動する図示
しないステッピングモーターのステップ数より、第2製
版画像34の画像領域長さの製版動作が完了して第2製
版画像34が形成されたことを第1製版制御手段59が
確認すると、作動制御部67からの画像データ信号の出
力が停止されてサーマルヘッド61の作動が停止され
る。
【0151】その後、プラテンローラー62と搬送ロー
ラー対63とが所定量回転駆動され、作動制御部67よ
り切断手段64に動作信号が送られて移動刃64bが回
転移動してマスタ39が切断される。マスタ39の切断
後も版胴1は回転を継続しており、これにより第1製版
画像33と第2製版画像34とを形成された分割製版済
みマスタ32は、版胴1の外周面上に巻装される。
【0152】分割製版済みマスタ32を巻装した版胴1
は、版胴駆動手段によってさらに回転を継続する。そし
て、版胴1が、クランパー4が略真上に位置する図6に
示す位置に到達したことを第1制御手段10が判断する
と、第1制御手段10から指令が送られて版胴駆動手段
の作動が停止され、版胴1が位置決めされる。
【0153】第1製版画像33の形成時と同様に、上述
の動作と並行して、作動制御部67から操作パネル66
に向けて動作信号が送られ、製版ランプ47の作動が制
御される。製版ランプ47は、2枚目の原稿の画像デー
タ信号が作動制御部67に入力されると同時に点灯し、
サーマルヘッド61によるマスタ39への製版動作完了
後に消灯するように、作動制御部67によってその作動
が制御される。
【0154】版胴1の外周面上に分割製版済みマスタ3
2が巻装された後、版胴1の位置決めが完了すると、続
いて版付が行われる。版胴1が位置決めされると、第1
制御手段10からの指令によってステッピングモーター
24が作動し、プレスローラー21が版胴1と同じ周速
度で反時計回り方向に回転を開始する。これと同時に第
1制御手段10からの指令によって版胴駆動手段が作動
し、版胴1はプレスローラー21と同じ周速度で時計回
り方向への低速回転を開始する。
【0155】版胴1が回転して、センサー12が突起1
1aを検知すると、その検知信号が第1制御手段10へ
送られる。信号を受けた第1制御手段10は給紙手段1
4へ動作指令を送り、給紙ローラー16と分離ローラー
17とがそれぞれ回転を開始し、給紙トレイ19から1
枚の印刷用紙20が給送される。給送された印刷用紙2
0は、その先端をレジストローラー対15に当接させて
停止する。その後、第1制御手段10よりレジストロー
ラー対15に指令が送られ、レジストローラー対15が
回転することにより、先端をレジストローラー対15に
当接させて停止していた印刷用紙20がプレスローラー
21と版胴1との当接部に向けて給送される。
【0156】このレジストローラー対15への作動指令
より僅かに遅れて、センサー13Aが突起11aを検知
すると、第1制御手段10よりステッピングモーター2
4とソレノイド27とに動作指令が送られ、ステッピン
グモーター24が回転を開始すると共にソレノイド27
が作動し、プレスローラー21が、版胴1と同じ周速度
で反時計回り方向に回転しながら版胴1と当接する。
【0157】レジストローラー対15によって給送され
た印刷用紙20は、プレスローラー21によって版胴1
に押圧される。この押圧時において、インキ供給手段5
より供給されたインキが版胴1の外周面と分割製版済み
マスタ32との空隙部に充填された後、第1製版画像3
3の穿孔部より滲出して、印刷用紙20の版胴1と対応
する第2の面には、第1製版画像33と対応した第2印
刷画像である文字「B」が正像として転写される。片面
に印刷画像を転写された印刷用紙20は、図示しない剥
離爪によって版胴1の外周面より剥離され、図示しない
排紙手段によって機外へと排出される。
【0158】印刷用紙20の排紙工程中においても、版
胴1とプレスローラー21とは回転を継続している。そ
して、センサー13Bが突起11aを検知すると、第1
制御手段10からの指令によってソレノイド27が作動
し、プレスローラー21は、その外周面を版胴1の外周
面と当接する図の実線位置に揺動される。このとき、ソ
レノイド27が作動した時点でのステッピングモーター
24のステップ数が第1制御手段10の内部に記憶され
る。
【0159】そして、ステッピングモーター24のステ
ップ数より、プレスローラー21が版胴1と当接した時
点より1回転したと第1制御手段10が判断すると、ソ
レノイド27とステッピングモーター24とにそれぞれ
指令が送られ、それぞれの作動が解除され、プレスロー
ラー21の回転が停止すると共に、プレスローラー21
が版胴1から離間する。
【0160】この一連の動作により、プレスローラー2
1と版胴1とが分割製版済みマスタ32を介して当接
し、インキ供給手段5より供給されたインキが版胴1の
外周面と分割製版済みマスタ32との空隙部に充填さ
れ、第2製版画像34の穿孔部より滲出してプレスロー
ラー21の外周面上に転写される。これにより、プレス
ローラー21の外周面上には、文字「C」の鏡像状態で
ある第1印刷画像が形成され、版付工程が完了する。
【0161】さらに、センサー12Aが突起11aを検
知することで、ソレノイド27に指令が送られてその作
動が解除され、プレスローラー21は再び図に二点鎖線
で示す位置に位置決めされ、クランパー4、ステージ部
3との接触が防止される。
【0162】版付工程完了後、オペレーターによって図
示しない印刷スタートキーが押されると、版胴1が高速
で回転し、給紙手段14より印刷用紙20が連続的に給
送されて印刷工程が行われる。
【0163】印刷工程では、センサー12が突起11a
を検知することにより、版付工程時と同様に、印刷用紙
20がプレスローラー21と版胴1との当接部に向けて
給送される。その後、センサー13Aが突起11aを検
知すると、第1制御手段10よりステッピングモーター
24とソレノイド27とに動作指令が送られ、プレスロ
ーラー21が、版胴1と同じ周速度で反時計回り方向に
回転しながら版胴1と当接する。
【0164】給送された印刷用紙20は、プレスローラ
ー21によって版胴1に押圧される。この押圧時におい
て、印刷用紙20のプレスローラー21と対応する第1
の面には、プレスローラー21の外周面上に形成された
第1印刷画像が正像として転写されると共に、インキ供
給手段5より供給されたインキが第1製版画像33の穿
孔部より滲出して、印刷用紙20の版胴1と対応する第
2の面に第2印刷画像が正像として転写される。これに
より印刷用紙20の両面には、文字「B」と文字「C」
とが同時に印刷される。版胴1と当接した時点よりプレ
スローラー21が1回転すると、第1制御手段10より
ソレノイド27とステッピングモーター24とにそれぞ
れ指令が送られてそれぞれの作動が解除され、プレスロ
ーラー21の回転が停止すると共に、プレスローラー2
1が版胴1から離間する。
【0165】なお、上記実施例では第1製版手段58と
図示しない画像読取装置とを別体としたが、一体的に構
成してもよい。
【0166】また、上記実施例では第1製版手段58を
用いて分割製版済みマスタ29,32を作成する際に、
画像読取装置に1枚目の原稿を読み込ませて第1製版画
像30,33を形成した後に、画像読取装置に2枚目の
原稿を読み込ませて第2製版画像31,34を形成する
ように構成したが、画像読取装置に記憶手段を設けて、
2枚の原稿を続けて読み込んで記憶手段に記憶させ、記
憶手段から画像情報を取り出して製版動作を行うように
構成することにより、製版ランプ47を省略することが
できる。
【0167】さらに、上記実施例では第1製版制御手段
59が正像/鏡像切換部57を有する構成としたが、第
1製版画像30として、文字「A」のように左右対象形
の画像を形成する場合には、正像/鏡像切換部57を省
略して通常の鏡像のみの製版を行わせる製版制御手段と
することができる。
【0168】図10は、本発明の第4の実施例に用いら
れる第3制御手段69を示している。この第3制御手段
69は、図1に示した孔版印刷装置の動作の制御を行
う。
【0169】図示しないCPU、ROM、RAM等を有
する周知のマイクロコンピューターである第3制御手段
69は、センサー12,12A,13,13A,13B
からの出力信号を受けて、ROMに記憶された印刷プロ
グラムに従って図示しない版胴駆動手段、給紙手段1
4、レジストローラー対15、ステッピングモーター2
4、ソレノイド27にそれぞれ動作信号を送り、印刷動
作を行わせるように構成されている。
【0170】また、第3制御手段69には、後述する切
換手段70からの信号が入力され、この切換手段70か
らの信号に基づいて、図示しないROMから呼び出され
る印刷プログラムが選択的に切り換えられる。さらに、
第3制御手段69には、後述するセレクトスイッチ36
からの信号が入力される。
【0171】図示しないセレクトスイッチ等からなる切
換手段70は、図示しない孔版印刷装置本体の上面に設
けられた図示しない操作パネル上に配設されている。切
換手段70は、印刷用紙の片面に印刷を行う片面印刷モ
ードと、印刷用紙の両面に印刷を行う両面印刷モードと
を選択的に切り換える。この切換手段70による印刷モ
ードの切り換えは、版胴1の外周面上に巻装されるマス
タの種類に基づいて行われる。
【0172】セレクトスイッチ36は、図示しない操作
パネル上に配設されている。セレクトスイッチ36は、
孔版印刷装置に分割製版済みマスタ29が巻装された場
合の第1印刷スタイルと、分割製版済みマスタ32が巻
装された場合の第2印刷スタイルとを選択的に切り換え
る。
【0173】ここで、この第4の実施例に用いられるマ
スタについて説明する。版胴1の外周面上に巻装される
マスタとしては、分割製版済みマスタ29,32と、通
常の孔版印刷に用いられる通常製版済みマスタ71とが
用いられる。
【0174】通常製版済みマスタ71は、図11に示す
ように、第3製版画像72を1面だけ形成されている。
第3製版画像72は、第1製版画像30,33及び第2
製版画像31,34と比較すると、2倍の面積の画像領
域を形成することが可能となっている。
【0175】以下に、上記構成に基づく動作を説明す
る。オペレーターは、クランパー4を開放して、用意し
た分割製版済みマスタ29,32または通常製版済みマ
スタ71の先端をステージ部3とクランパー4との間に
挟み込んだ後、版胴1を回転させて、版胴1の外周面に
分割製版済みマスタ29,32または通常製版済みマス
タ71を巻装させる。
【0176】この巻装動作で、分割製版済みマスタ2
9,32を巻装したときには、オペレーターは切換手段
70を両面印刷モード側に切り換える。また、通常製版
済みマスタ71を巻装したときには、切換手段70を片
面印刷モード側に切り換える。さらに、分割製版済みマ
スタ29を巻装したときには、両面印刷モード選択後、
セレクトスイッチ36を第1印刷スタイル側に切り換
え、分割製版済みマスタ32を巻装したときには、セレ
クトスイッチ36を第2印刷スタイル側に切り換える。
【0177】分割製版済みマスタ29を巻装し、両面印
刷モードを選択後に第1印刷スタイルを選択した場合に
は第1の実施例と同様の動作となり、両面印刷モードを
選択後に第2印刷スタイルを選択した場合には第2の実
施例と同様の動作となるので、通常製版済みマスタ71
を巻装し、片面印刷モードを選択した場合を説明する。
切換手段70を片面印刷モード側に切り換えることによ
り、第3制御手段69は、図示しないROMより片面印
刷時の動作プログラムをロードする。
【0178】通常製版済みマスタ71を版胴1に巻装さ
せた後、オペレーターはセンサー12,13Aを位置決
めさせる。センサー12は、通常製版済みマスタ71が
版胴1の外周面に巻装された後に版胴1が回転し、通常
製版済みマスタ71に形成された第3製版画像72の画
像領域の先端位置が、プレスローラー21と版胴1との
当接位置に到達したときに、印刷用紙20の印刷開始位
置を前記当接位置に位置させるべく、印刷用紙20の給
紙動作を開始する位置において突起11aを検知するよ
うに位置決めされる。
【0179】センサー13Aは、通常製版済みマスタ7
1が版胴1の外周面に巻装された後に版胴1が回転し、
第3製版画像72の画像領域の先端位置がプレスローラ
ー21と版胴1との当接位置に到達するよりも、僅かに
版胴回転方向上流側の位置において突起11aを検知す
る位置に位置決めされる。
【0180】版胴1への通常製版済みマスタ71の巻装
が完了すると、版付工程が行われる。オペレーターによ
って図示しない版付スタートキーが押されると、第3制
御手段69からの指令によって版胴駆動手段とステッピ
ングモーター24とが作動し、版胴1が時計回り方向に
回転して図1の位置に位置決めされると共に、プレスロ
ーラー21が版胴1と同じ周速度で反時計回り方向に回
転を開始する。
【0181】版胴1の位置決め完了後、第3制御手段6
9からの指令によって版胴駆動手段が再び作動し、版胴
1はプレスローラー21と同じ周速度で時計回り方向へ
の低速回転を開始する。センサー12が突起11aを検
知すると、第3制御手段69は給紙手段14へ動作指令
を送り、給紙ローラー16と分離ローラー17とがそれ
ぞれ回転を開始し、給紙トレイ19から1枚の印刷用紙
20が給送される。給送された印刷用紙20は、その先
端をレジストローラー対15に当接させて停止する。
【0182】版胴1がさらに回転し、センサー13Aが
突起11aを検知すると、第3制御手段69からの指令
によってソレノイド27が作動し、プレスローラー21
は、その外周面を版胴1の外周面と当接する図の実線位
置に揺動される。これと並行して、第3制御手段69よ
りレジストローラー対15に指令が送られ、レジストロ
ーラー対15が回転することにより、先端をレジストロ
ーラー対15に当接させて停止していた印刷用紙20が
プレスローラー21と版胴1との当接部に向けて給送さ
れる。
【0183】この一連の動作により、プレスローラー2
1と版胴1とが通常製版済みマスタ71と印刷用紙20
とを介して当接し、版胴1の内部のインキ供給手段5よ
り供給されたインキが版胴1の外周面と通常製版済みマ
スタ71との空隙部に充填され、第3製版画像72の穿
孔部より滲出して、印刷用紙20の片面には、文字
「F」の正像状態の第3印刷画像が転写される。
【0184】版胴駆動手段の図示しないステッピングモ
ーターのステップ数より、プレスローラー21との当接
部を第3製版画像72が通過するまで版胴1が回転した
と第3制御手段69が判断するか、あるいは、センサー
12Aが突起11aを検知することで、ソレノイド27
とステッピングモーター24とにそれぞれ指令が送られ
てそれぞれの作動が解除され、プレスローラー21は、
再び図に二点鎖線で示す位置に位置決めされる。
【0185】印刷画像を転写された印刷用紙20は、図
示しない剥離爪によって版胴1の外周面より剥離され、
図示しない排紙手段によって機外へと排出されて版付工
程が完了する。版付工程完了後、オペレーターによって
図示しない印刷スタートキーが押されると、版胴1が高
速で回転し、給紙手段14より印刷用紙20が連続的に
給送されて印刷工程が行われる。
【0186】なお、特許請求の範囲の請求項19に記載
した第4制御手段は、両面印刷時においては、第2印刷
スタイルの印刷プログラムを呼びだしたときの第3制御
手段69と同様の制御を行い、片面印刷時においては、
第3制御手段69と同様の制御を行う。
【0187】図12は、本発明の第5の実施例を示して
いる。この第5の実施例では、第1製版手段58に代え
てサーマルヘッド74とプラテンローラー75とを有す
る第2製版手段73を用いた点、第1制御手段10に代
えて第9制御手段76を用いた点、操作パネル66に代
えて操作パネル77を用いた点、第1製版制御手段59
に代えて第2製版制御手段78を用いた点において第3
の実施例と主に相違している。なお、第1及び第3の実
施例で既に説明した部材については同様の符号を付すに
止め、個々の詳細な説明は省略する。
【0188】本実施例において、各センサー12A,1
3,13A,13Bは第3の実施例と同様に配置され、
センサー12は通常製版済みマスタ71が版胴1の外周
面に巻装された後に版胴1が回転し、通常製版済みマス
タ71に形成された第3製版画像72の画像領域の先端
位置が、プレスローラー21と版胴1との当接位置に到
達したときに、印刷用紙20の印刷開始位置を前記当接
位置に位置させるべく、印刷用紙20の給紙動作を開始
する位置において突起11aを検知するように位置決め
されている。
【0189】図13は、本発明の第5の実施例に用いら
れる第9制御手段76を示している。この第9制御手段
76は、図12に示した孔版印刷装置の動作の制御を行
う。
【0190】図示しないCPU、ROM、RAM等を有
する周知のマイクロコンピューターである第9制御手段
76は、センサー12,12A,13,13A,13B
からの出力信号を受けて、ROMに記憶された印刷プロ
グラムに従って図示しない版胴駆動手段、給紙手段1
4、レジストローラー対15、ステッピングモーター2
4、ソレノイド27にそれぞれ動作信号を送り、印刷動
作を行わせるように構成されている。
【0191】また、第9制御手段76には、操作パネル
77に設けられた切換手段37及びセレクトスイッチ3
5からの信号が入力される。この切換手段37及びセレ
クトスイッチ35からの信号に基づいて、図示しないR
OMから呼び出される印刷プログラムが選択的に切り換
えられる。
【0192】図14に示すように、図示しない孔版印刷
装置本体の上面に設けられた操作パネル77上には、セ
レクトスイッチからなる切換手段37と、第1製版スタ
イルと第2製版スタイルとを切り換えるセレクトスイッ
チ35とが配設されている。切換手段37は、印刷用紙
の片面に印刷を行う片面印刷モードと、印刷用紙の両面
に印刷を行う両面印刷モードとを選択的に切り換える。
【0193】図15は、第2製版手段73の回路ブロッ
ク図を示している。図において、第2製版手段73の動
作を制御する第2製版制御手段78は、CPU、RO
M、RAM等を有する周知のマイクロコンピューターよ
り構成されており、その内部に作動制御部79と正像/
鏡像切換部57とを具備している。
【0194】以下に、上記構成に基づく動作を説明す
る。オペレーターは、両面印刷を行うか片面印刷を行う
かを選択した後、孔版印刷装置に合わせて、画像読取装
置に読み込ませる原稿の大きさを決定する。この実施例
では、A4サイズの原稿が選択されたものとする。
【0195】オペレーターは切換手段37を両面印刷モ
ード側または片面印刷モード側に切り換えた後、原稿サ
イズ選択キー56を押してA4に対応するLEDを点灯
させる。この原稿サイズの選択に伴って、第1製版画像
の画像領域長さと第2製版画像の画像領域長さとが自動
的に決定される。また、第3の実施例と同様に、第1製
版画像の先端位置は予め決定されており、第2製版画像
の先端位置も自動的に決定される。
【0196】両面印刷モードを選択した場合は第3の実
施例と同様の動作となるので、片面印刷モードを選択し
た場合を説明する。切換手段37を片面印刷モード側に
切り換えることにより、第9制御手段76は、図示しな
いROMより片面印刷時の動作プログラムをロードす
る。なお、この片面印刷モードでは、センサー13,1
3Bからの信号は使用しない。
【0197】オペレーターによって製版スタートキー4
6が押されると、両面印刷選択時と同様に、マスタ39
の先端が予め設定された初期位置に位置決めされて第2
製版手段73が待機状態となると共に、版胴1もクラン
パー4を開放した待機状態となる。
【0198】版胴1と第2製版手段73とが待機状態と
なると、原稿の読み込み動作が行われる。読み取られた
原稿画像は、信号処理回路で画像データ信号に変換さ
れ、作動制御部79に送られる。
【0199】画像データ信号が作動制御部79に入力さ
れると、作動制御部79は、プラテンローラー75、搬
送ローラー対63にそれぞれ動作信号を出力してマスタ
39の搬送を開始する。そして、マスタ39が予め設定
された第3製版画像の先端位置まで搬送されたことを第
2製版制御手段78が判断すると、作動制御部79より
正像/鏡像切換部57を介して画像データ信号がサーマ
ルヘッドドライバーに送られ、サーマルヘッドドライバ
ーより動作信号が出力されて、サーマルヘッド74がマ
スタ39への製版動作を開始する。このとき、正像/鏡
像切換部57からサーマルヘッドドライバーへと送られ
る画像データ信号は、マスタ39に対して鏡像状態の製
版画像を形成する信号が送られる。
【0200】プラテンローラー75を回転駆動する図示
しないステッピングモーターのステップ数より、マスタ
39の先端がステージ部3とクランパー4との間の所定
位置まで到達したことを第2製版制御手段78が確認す
ると、作動制御部79より第5制御手段76に動作信号
が送られる。信号を受けた第5制御手段76は、開閉手
段に指令を送ってクランパー4を反時計回り方向に回動
させ、クランパー4によってマスタ39の先端を啣え込
ませる。
【0201】この後、第5制御手段76より版胴駆動手
段に指令が送られ、版胴1が時計回り方向への回転を開
始する。このときの版胴1の周速度は、プラテンローラ
ー75によるマスタ搬送速度とほぼ同じに設定されてい
る。
【0202】製版動作が進行し、プラテンローラー75
を回転駆動する図示しないステッピングモーターのステ
ップ数より、第3製版画像の画像領域長さの製版動作が
完了して第3製版画像72が形成されたことを第2製版
制御手段78が確認すると、作動制御部79からの画像
データ信号の出力が停止されて、サーマルヘッド74の
作動が停止される。
【0203】その後、プラテンローラー75と搬送ロー
ラー対63とが所定量回転駆動され、作動制御部79よ
り切断手段64に動作信号が送られて移動刃64bが回
転移動してマスタ39が切断される。マスタ39の切断
後も版胴1は回転を継続しており、これにより第3製版
画像72を形成された通常製版済みマスタ71は、版胴
1の外周面上に巻装される。
【0204】通常製版済みマスタ71を巻装した版胴1
は、版胴駆動手段によってさらに回転を継続する。そし
て、版胴1が、クランパー4が略真上に位置する図12
に示す位置に到達したことを、版胴駆動手段のステッピ
ングモーターのステップ数より第9制御手段76が判断
すると、第9制御手段76から指令が送られて版胴駆動
手段の作動が停止され、版胴1が位置決めされる。
【0205】なお、原稿サイズ選択キー56で設定され
た原稿と異なったサイズの原稿が画像読取装置43より
読み込まれた場合には、第9製版制御手段76が異常を
検知し、作動制御部79より操作パネル77に動作信号
が出力されて警告ランプ48が点灯すると共に、作動制
御部79よりプラテンローラー75、搬送ローラー対6
3にそれぞれ送られていた動作信号が停止され、プラテ
ンローラー75と駆動ローラー63aの回転がそれぞれ
停止される。
【0206】版胴1の外周面上に通常製版済みマスタ7
1が巻装された後、版胴1の位置決めが完了すると、第
9制御手段76からの指令によってステッピングモータ
ー24が作動し、プレスローラー21が版胴1と同じ周
速度で反時計回り方向に回転を開始し、版付動作が行わ
れる。
【0207】これと同時に、第9制御手段76からの指
令によって版胴駆動手段が作動し、版胴1はプレスロー
ラー21と同じ周速度で時計回り方向への低速回転を開
始する。そして、センサー12が突起11aを検知する
と、第9制御手段76は給紙手段14へ動作指令を送
り、給紙ローラー16と分離ローラー17とがそれぞれ
回転を開始し、給紙トレイ19から1枚の印刷用紙20
が給送され、印刷用紙20は、その先端をレジストロー
ラー対15に当接させて停止する。
【0208】版胴1がさらに回転し、センサー13Aが
突起11aを検知すると、第9制御手段76からの指令
によってソレノイド27が作動し、プレスローラー21
は、その外周面を版胴1の外周面と当接する図の実線位
置に揺動される。これと並行して、第9制御手段76よ
りレジストローラー対15に指令が送られ、レジストロ
ーラー対15が回転して印刷用紙20がプレスローラー
21と版胴1との当接部に向けて給送される。
【0209】この一連の動作により、プレスローラー2
1と版胴1とが通常製版済みマスタ71を介して当接
し、版胴1の内部のインキ供給手段5より供給されたイ
ンキが版胴1の外周面と通常製版済みマスタ71との空
隙部に充填され、第3製版画像72の穿孔部より滲出し
て、印刷用紙20の片面には、文字「F」の正像状態の
第3印刷画像が形成される。
【0210】版胴駆動手段の図示しないステッピングモ
ーターのステップ数より、プレスローラー21との当接
部を第3製版画像72が通過するまで版胴1が回転した
と第9制御手段76が判断するか、あるいはセンサー1
2Aが突起11aを検知することで、ソレノイド27と
ステッピングモーター24とにそれぞれ指令が送られ、
それぞれの作動が解除され、プレスローラー21は、再
び図に二点鎖線で示す位置に位置決めされる。
【0211】印刷画像を転写された印刷用紙20は、図
示しない剥離爪によって版胴1の外周面より剥離され、
図示しない排紙手段によって機外へと排出されて版付工
程が完了する。版付工程完了後、オペレーターによって
印刷スタートキー68が押されると、版胴1が高速で回
転し、給紙手段14より印刷用紙20が連続的に給送さ
れて印刷工程が行われる。
【0212】なお、上記実施例では第2製版手段73と
画像読取装置とを別体としたが、一体的に構成してもよ
い。
【0213】また、上記実施例では第2製版手段73を
用いて分割製版済みマスタ29を作成する際に、画像読
取装置に1枚目の原稿を読み込ませて第1製版画像30
を形成した後に、画像読取装置に2枚目の原稿を読み込
ませて第2製版画像31を形成するように構成したが、
画像読取装置に記憶手段を設けて、2枚の原稿を続けて
読み込んで記憶手段に記憶させ、記憶手段から画像情報
を取り出して製版動作を行うように構成してもよい。こ
のように構成することにより、製版ランプ47を省略す
ることができる。
【0214】さらに、上記実施例では第2製版制御手段
78が正像/鏡像切換部57を有する構成としたが、第
1製版画像30として、文字「A」のように左右対象形
の画像を形成する場合には、正像/鏡像切換部57を省
略して通常の鏡像のみの製版を行わせる製版制御手段と
することができる。
【0215】なお、特許請求の範囲の請求項25に記載
した第10制御手段は、両面印刷時においては、第2製
版スタイルの製版及び印刷プログラムを呼びだしたとき
の第9制御手段76と同様の制御を行い、片面印刷時に
おいては、第9制御手段76と同様の制御を行う。
【0216】図32は、第5の実施例の変形例を示して
いる。この変形例は、第5の実施例と比較すると、印刷
用紙20の長さを検知する用紙長さ検知手段としてのセ
ンサー55を具備している点と、図33に示すように、
第9制御手段76がセンサー55からの信号を入力して
制御を行う点において相違している。
【0217】反射型センサーであるセンサー55は、給
紙トレイ19の、各用紙サイズ(A3まで印刷可能の印
刷装置であればA3、B4、A4、B5、A5、ハガキ
等)の用紙長さとそれぞれ対応する位置に複数個配設さ
れている。センサー55からの信号は第9制御手段76
に出力され、この信号を受けた第9制御手段76は、給
紙トレイ19上の印刷用紙20の用紙長さを認識可能に
構成されている。
【0218】以下に、上記構成に基づく動作を説明す
る。オペレーターは、第5の実施例と同様に、両面印刷
を行うか片面印刷を行うかを選択した後、画像読取装置
に読み込ませる原稿の大きさを決定する。オペレーター
は切換手段37を両面印刷モード側または片面印刷モー
ド側に切り換えた後、原稿サイズ選択キー56を押して
原稿サイズに対応するLEDを点灯させる。
【0219】この変形例では、片面印刷モードを選択し
た場合には第5の実施例と同様の動作となるので、両面
印刷モードを選択した場合のみを説明する。
【0220】切換手段37を両面印刷モード側に切り換
えることにより、第9制御手段76は、図示しないRO
Mより両面印刷時の動作プログラムをロードする。
【0221】オペレーターによって給紙トレイ19上に
印刷用紙20がセットされると、第9制御手段76は、
センサー55からの信号に基づき給紙トレイ19上の印
刷用紙20のサイズを認識する。
【0222】第9制御手段76が印刷用紙20の用紙長
さを認識した結果、印刷用紙20の長さが、この孔版印
刷装置で印刷できる最大サイズの印刷用紙の用紙長さで
ある最大印刷長さ(例えばA3)の半分を超えた長さ
(例えばB4)であると認識した場合には、第9制御手
段76はロードされた両面印刷時の動作プログラムをク
リアし、片面印刷時の動作プログラムをロードするよう
に構成されている。これは、この状態で両面印刷が実行
された場合には、印刷用紙20の両面に原稿の印刷画像
が転写され、版胴が1回転した後にも印刷用紙20の後
端が版胴1とプレスローラー21との当接位置に存在
し、次の画像の一部が印刷用紙20の後半部に転写され
てしまう不具合を防止するためである。
【0223】なお、第9制御手段76が印刷用紙20の
用紙長さを認識した結果、印刷用紙20の長さが最大印
刷長さの半分以下であると認識した場合には、第3の実
施例と同様に両面印刷が行われる。
【0224】図16は、本発明の第6の実施例に用いら
れる第5制御手段80を示している。この第5制御手段
80は、図1に示した孔版印刷装置の動作の制御を行
う。
【0225】図示しないCPU、ROM、RAM等を有
する周知のマイクロコンピューターである第5制御手段
80は、センサー12,12A,13,13A,13B
からの出力信号を受けて、ROMに記憶された印刷プロ
グラムに従って図示しない版胴駆動手段、給紙手段1
4、レジストローラー対15、ステッピングモーター2
4、ソレノイド27にそれぞれ動作信号を送り、印刷動
作を行わせるように構成されている。
【0226】また、第5制御手段80には、後述する切
換手段81からの信号が入力され、この切換手段81か
らの信号に基づいて、図示しないROMから呼び出され
る印刷プログラムが選択的に切り換えられる。さらに、
第5制御手段80には、後述するセレクトスイッチ38
からの信号が入力される。
【0227】図示しないセレクトスイッチ等からなる切
換手段81は、図示しない孔版印刷装置本体の上面に設
けられた図示しない操作パネル上に配設されている。切
換手段81は、印刷用紙の片面に印刷を行う片面印刷モ
ードと、印刷用紙の両面に印刷を行う両面印刷モードと
を選択的に切り換える。なお、片面印刷モードには、後
述する分割製版済みマスタ82の第1製版画像83を印
刷する第1片面印刷モードと、第2製版画像84を印刷
する第2片面印刷モードとが設けられている。
【0228】セレクトスイッチ38は、図示しない操作
パネル上に配設されている。セレクトスイッチ38は、
孔版印刷装置に分割製版済みマスタ29が巻装された場
合の第1印刷スタイルと、分割製版済みマスタ32が巻
装された場合の第2印刷スタイルとを選択的に切り換え
る。
【0229】ここで、この第6の実施例に用いられるマ
スタについて説明する。版胴1の外周面上に巻装される
マスタとしては、分割製版済みマスタ29,32と、分
割製版済みマスタ82とが用いられる。
【0230】分割製版済みマスタ82には、図17に示
すように、それぞれ同じ幅と長さで同一面積を有する第
1製版画像83と第2製版画像84とが形成されてい
る。第1製版画像83としては文字「E」の鏡像が、ま
た、第2製版画像84としては文字「G」の鏡像がそれ
ぞれ製版されている。各製版画像の長さL1と、各製版
画像の先端位置間の間隔X1とは、分割製版済みマスタ
29と同じとなるようにそれぞれ設定されている。
【0231】以下に、上記構成に基づく動作を説明す
る。オペレーターは、クランパー4を開放して、用意し
た分割製版済みマスタ29、または分割製版済みマスタ
32、または分割製版済みマスタ82の先端をステージ
部3とクランパー4との間に挟み込んだ後、版胴1を回
転させて、版胴1の外周面に分割製版済みマスタ29、
または分割製版済みマスタ32、または分割製版済みマ
スタ82を巻装させる。
【0232】この巻装動作で、オペレーターは、分割製
版済みマスタ29を巻装したときには、切換手段81を
両面印刷モード側に切り換えた後、セレクトスイッチ3
8を第1印刷スタイル側に切り換え、分割製版済みマス
タ32を巻装したときには、切換手段81を両面印刷モ
ード側に切り換えた後、セレクトスイッチ38を第2印
刷スタイル側に切り換える。また、分割製版済みマスタ
82を巻装したときには、切換手段81を第1片面印刷
モードまたは第2片面印刷モード側に切り換える。
【0233】分割製版済みマスタ29を巻装して両面印
刷モードの第1印刷スタイルを選択した場合は第1の実
施例と同様の動作となり、分割製版済みマスタ32を巻
装して両面印刷モードの第2印刷スタイルを選択した場
合は第2の実施例と同様の動作となるので、分割製版済
みマスタ82を巻装して片面印刷モードを選択した場合
を説明する。
【0234】先ず、分割製版済みマスタ82を巻装して
第1片面印刷モードを選択した場合を説明する。切換手
段81を第1片面印刷モード側に切り換えることによ
り、第5制御手段80は、図示しないROMより第1製
版画像83に対する片面印刷時の動作プログラムをロー
ドする。
【0235】分割製版済みマスタ82を版胴1に巻装さ
せた後、オペレーターはセンサー12,13Aを位置決
めさせる。センサー12は、分割製版済みマスタ82が
版胴1の外周面に巻装された後に版胴1が回転し、分割
製版済みマスタ82に形成された第1製版画像83の画
像領域の先端位置が、プレスローラー21と版胴1との
当接位置に到達したときに、印刷用紙20の印刷開始位
置を前記当接位置に位置させるべく、印刷用紙20の給
紙動作を開始する位置において突起11aを検知するよ
うに位置決めされる。
【0236】センサー13Aは、分割製版済みマスタ8
2が版胴1の外周面に巻装された後に版胴1が回転し、
第1製版画像83の画像領域の先端位置がプレスローラ
ー21と版胴1との当接位置に到達するよりも、僅かに
版胴回転方向上流側の位置において突起11aを検知す
る位置に位置決めされる。なお、この第1片面印刷モー
ドでは、センサー13,13Bからの信号は使用しな
い。
【0237】版胴1への分割製版済みマスタ82の巻装
が完了すると、版付工程が行われる。オペレーターによ
って図示しない版付スタートキーが押されると、第5制
御手段80からの指令によって版胴駆動手段とステッピ
ングモーター24とが作動し、版胴1が時計回り方向に
回転して図1の位置に位置決めされると共に、プレスロ
ーラー21が版胴1と同じ周速度で反時計回り方向に回
転を開始する。
【0238】版胴1の位置決め完了後、第5制御手段8
0からの指令によって版胴駆動手段が再び作動し、版胴
1はプレスローラー21と同じ周速度で時計回り方向へ
の低速回転を開始する。センサー12が突起11aを検
知すると、第5制御手段80は給紙手段14へ動作指令
を送り、給紙ローラー16と分離ローラー17とがそれ
ぞれ回転を開始し、給紙トレイ19から1枚の印刷用紙
20が給送される。給送された印刷用紙20は、その先
端をレジストローラー対15に当接させて停止する。
【0239】版胴1がさらに回転し、センサー13Aが
突起11aを検知すると、第5制御手段80からの指令
によってソレノイド27が作動し、プレスローラー21
は、その外周面を版胴1の外周面と当接する図の実線位
置に揺動される。これと並行して、第5制御手段80よ
りレジストローラー対15に指令が送られ、レジストロ
ーラー対15が回転することにより、先端をレジストロ
ーラー対15に当接させて停止していた印刷用紙20が
プレスローラー21と版胴1との当接部に向けて給送さ
れる。
【0240】この一連の動作により、プレスローラー2
1と版胴1とが分割製版済みマスタ82と印刷用紙20
とを介して当接し、インキ供給手段5より供給されたイ
ンキが版胴1の外周面と分割製版済みマスタ82との空
隙部に充填され、第1製版画像83の穿孔部より滲出し
て、印刷用紙20の片面には、文字「E」の正像状態の
第1印刷画像が転写される。
【0241】版胴駆動手段の図示しないステッピングモ
ーターのステップ数より、プレスローラー21との当接
部を第1製版画像83が通過するまで版胴1が回転した
と第5制御手段80が判断するか、あるいは、センサー
12Aが突起11aを検知すことで、ソレノイド27と
ステッピングモーター24とにそれぞれ指令が送られ、
それぞれの作動が解除され、プレスローラー21は、再
び図に二点鎖線で示す位置に位置決めされる。
【0242】次に、分割製版済みマスタ82を巻装して
第2片面印刷モードを選択した場合を説明する。切換手
段81を第2片面印刷モード側に切り換えることによ
り、第5制御手段80は、図示しないROMより第2製
版画像84に対する片面印刷時の動作プログラムをロー
ドする。
【0243】分割製版済みマスタ82を版胴1に巻装さ
せた後、オペレーターはセンサー13,13Bを位置決
めさせる。センサー13は、分割製版済みマスタ82が
版胴1の外周面に巻装された後に版胴1が回転し、分割
製版済みマスタ82に形成された第2製版画像84の画
像領域の先端位置が、プレスローラー21と版胴1との
当接位置に到達したときに、印刷用紙20の印刷開始位
置を前記当接位置に位置させるべく、印刷用紙20の給
紙動作を開始する位置において突起11aを検知するよ
うに位置決めされる。
【0244】センサー13Bは、分割製版済みマスタ8
2が版胴1の外周面に巻装された後に版胴1が回転し、
第2製版画像84の画像領域の先端位置がプレスローラ
ー21と版胴1との当接位置に到達するよりも、僅かに
版胴回転方向上流側の位置において突起11aを検知す
る位置に位置決めされる。なお、この第2片面印刷モー
ドでは、センサー12,13Aからの信号は使用しな
い。
【0245】版胴1への分割製版済みマスタ82の巻装
が完了すると、版付工程が行われる。オペレーターによ
って図示しない版付スタートキーが押されると、第5制
御手段80からの指令によって版胴駆動手段とステッピ
ングモーター24とが作動し、版胴1が時計回り方向に
回転して図1の位置に位置決めされると共に、プレスロ
ーラー21が版胴1と同じ周速度で反時計回り方向に回
転を開始する。
【0246】版胴1の位置決め完了後、第5制御手段8
0からの指令によって版胴駆動手段が再び作動し、版胴
1はプレスローラー21と同じ周速度で時計回り方向へ
の低速回転を開始する。センサー13が突起11aを検
知すると、第5制御手段80は給紙手段14へ動作指令
を送り、給紙ローラー16と分離ローラー17とがそれ
ぞれ回転を開始し、給紙トレイ19から1枚の印刷用紙
20が給送される。給送された印刷用紙20は、その先
端をレジストローラー対15に当接させて停止する。
【0247】版胴1がさらに回転し、センサー13Bが
突起11aを検知すると、第5制御手段80からの指令
によってソレノイド27が作動し、プレスローラー21
は、その外周面を版胴1の外周面と当接する図の実線位
置に揺動される。これと並行して、第5制御手段80よ
りレジストローラー対15に指令が送られ、レジストロ
ーラー対15が回転することにより、先端をレジストロ
ーラー対15に当接させて停止していた印刷用紙20が
プレスローラー21と版胴1との当接部に向けて給送さ
れる。
【0248】この一連の動作により、プレスローラー2
1と版胴1とが分割製版済みマスタ82と印刷用紙20
とを介して当接し、版胴1の内部のインキ供給手段5よ
り供給されたインキが版胴1の外周面と分割製版済みマ
スタ82との空隙部に充填され、第2製版画像84の穿
孔部より滲出して、印刷用紙20の片面には、文字
「G」の正像状態の第2印刷画像が転写される。
【0249】版胴駆動手段の図示しないステッピングモ
ーターのステップ数より、プレスローラー21との当接
部を第2製版画像84が通過するまで版胴1が回転した
と第5制御手段80が判断するか、あるいは、センサー
12Aが突起11aを検知することで、ソレノイド27
とステッピングモーター24とにそれぞれ指令が送ら
れ、それぞれの作動が解除され、プレスローラー21
は、再び図に二点鎖線で示す位置に位置決めされる。
【0250】第1または第2印刷画像を転写された印刷
用紙20は、図示しない剥離爪によって版胴1の外周面
より剥離され、図示しない排紙手段によって機外へと排
出されて版付工程が完了する。版付工程完了後、オペレ
ーターによって図示しない印刷スタートキーが押される
と、版胴1が高速で回転し、給紙手段14より印刷用紙
20が連続的に給送されて印刷工程が行われる。
【0251】なお、特許請求の範囲の請求項21に記載
した第6制御手段は、両面印刷時においては、第2印刷
スタイルの印刷プログラムを呼びだしたときの第5制御
手段80と同様の制御を行い、片面印刷時においては、
第5制御手段80と同様の制御を行う。
【0252】図18は、本発明の第7の実施例を示して
いる。この第7の実施例では、第1製版手段58に代え
てサーマルヘッド86とプラテンローラー87とを有す
る第3製版手段85を用いた点、第1制御手段10に代
えて第11制御手段88を用いた点、操作パネル66に
代えて操作パネル89を用いた点、第1製版制御手段5
9に代えて第3製版制御手段90を用いた点において第
3の実施例と主に相違している。なお、第1及び第3の
実施例で既に説明した部材については同様の符号を付す
に止め、個々の詳細な説明は省略する。
【0253】本実施例において、センサー12A,1
3,13Aは第3の実施例と同様の位置に固設され、セ
ンサー12,13Bは後述する位置に固設されている。
【0254】図19は、本発明の第7の実施例に用いら
れる第11制御手段88を示している。この第11制御
手段88は、図18に示した孔版印刷装置の動作の制御
を行う。
【0255】図示しないCPU、ROM、RAM等を有
する周知のマイクロコンピューターである第11制御手
段88は、センサー12,12A,13,13A,13
Bからの出力信号を受けて、ROMに記憶された印刷プ
ログラムに従って図示しない版胴駆動手段、給紙手段1
4、レジストローラー対15、ステッピングモーター2
4、ソレノイド27にそれぞれ動作信号を送り、印刷動
作を行わせるように構成されている。
【0256】また、第11制御手段88には、操作パネ
ル89に設けられた切換手段81及びセレクトスイッチ
41からの信号が入力される。この切換手段81及びセ
レクトスイッチ41からの信号に基づいて、図示しない
ROMから呼び出される印刷プログラムが選択的に切り
換えられる。
【0257】図20に示すように、図示しない孔版印刷
装置本体の上面に設けられた操作パネル89上には、セ
レクトスイッチからなる切換手段81と、第1製版スタ
イルと第2製版スタイルとを切り換えるセレクトスイッ
チ41とが配設されている。切換手段81は、印刷用紙
の片面に印刷を行う片面印刷モードと、印刷用紙の両面
に印刷を行う両面印刷モードとを選択的に切り換える。
また、片面印刷モードは、図17に示した分割製版済み
マスタ82の第1製版画像83を印刷する第1片面印刷
モードと、第2製版画像84を印刷する第2片面印刷モ
ードとを有している。
【0258】図21は、第3製版手段85の回路ブロッ
ク図を示している。図において、第3製版手段85の動
作を制御する第3製版制御手段90は、CPU、RO
M、RAM等を有する周知のマイクロコンピューターよ
り構成されており、その内部に作動制御部91と正像/
鏡像切換部57とを具備している。
【0259】以下に、上記構成に基づく動作を説明す
る。オペレーターは、両面印刷を行うか片面印刷を行う
かを選択した後、孔版印刷装置に合わせて、画像読取装
置に読み込ませる原稿の大きさを決定する。この実施例
では、A4サイズの原稿が選択されたものとする。
【0260】オペレーターは切換手段81を両面印刷モ
ード側または片面印刷モード側に切り換えた後、原稿サ
イズ選択キー56を押してA4に対応するLEDを点灯
させる。この原稿サイズの選択に伴って、第1製版画像
の画像領域長さと第2製版画像の画像領域長さとが自動
的に決定される。また、第3の実施例と同様に、第1製
版画像の先端位置は予め決定されており、第2製版画像
の先端位置も自動的に決定される。
【0261】両面印刷モードを選択した場合は第3の実
施例と同様の動作となるので、片面印刷モードを選択し
た場合を説明する。
【0262】先ず、第1片面印刷モードを選択した場合
を説明する。切換手段81を第1片面印刷モード側に切
り換えることにより、第11制御手段88は、図示しな
いROMより第1片面印刷時の動作プログラムをロード
する。なお、この第1片面印刷モードでは、センサー1
3,13Bからの信号は使用しない。
【0263】また、本実施例においてセンサー12は、
分割製版済みマスタ82が版胴1の外周面に巻装された
後に版胴1が回転し、分割製版済みマスタ82に形成さ
れた第1製版画像83の画像領域の先端位置が、プレス
ローラー21と版胴1との当接位置に到達したときに、
印刷用紙20の印刷開始位置を前記当接位置に位置させ
るべく、印刷用紙20の給紙動作を開始する位置におい
て突起11aを検知するように固設されている。
【0264】オペレーターによって製版スタートキー4
6が押されると、両面印刷選択時と同様に、マスタ39
の先端が予め設定された初期位置に位置決めされて第3
製版手段85が待機状態となると共に、版胴1もクラン
パー4を開放した待機状態となる。
【0265】版胴1と第3製版手段85とが待機状態と
なると、原稿の読み込み動作が行われる。読み取られた
原稿画像は、信号処理回路で画像データ信号に変換さ
れ、作動制御部91に送られる。
【0266】画像データ信号が作動制御部91に入力さ
れると、作動制御部91は、プラテンローラー87、搬
送ローラー対63にそれぞれ動作信号を出力してマスタ
39の搬送を開始する。そして、マスタ39が予め設定
された第1製版画像の先端位置まで搬送されたことを第
3製版制御手段90が判断すると、作動制御部91より
正像/鏡像切換部57を介して画像データ信号がサーマ
ルヘッドドライバーに送られ、サーマルヘッドドライバ
ーより動作信号が出力されて、サーマルヘッド86がマ
スタ39への製版動作を開始する。このとき、正像/鏡
像切換部57からサーマルヘッドドライバーへと送られ
る画像データ信号は、マスタ39に対して鏡像状態の製
版画像を形成する信号が送られる。
【0267】プラテンローラー87を回転駆動する図示
しないステッピングモーターのステップ数より、マスタ
39の先端がステージ部3とクランパー4との間の所定
位置まで到達したことを第3製版制御手段90が確認す
ると、作動制御部91より第11制御手段88に動作信
号が送られる。信号を受けた第11制御手段88は、開
閉手段に指令を送ってクランパー4を反時計回り方向に
回動させ、クランパー4によってマスタ39の先端を啣
え込ませる。
【0268】この後、第11制御手段88より版胴駆動
手段に指令が送られ、版胴1が時計回り方向への回転を
開始する。このときの版胴1の周速度は、プラテンロー
ラー87によるマスタ搬送速度とほぼ同じに設定されて
いる。
【0269】製版動作が進行し、プラテンローラー87
を回転駆動する図示しないステッピングモーターのステ
ップ数より、第1製版画像の画像領域長さの製版動作が
完了して第1製版画像83が形成されたことを第3製版
制御手段90が確認すると、作動制御部91からの画像
データ信号の出力が停止されて、第3製版手段85は再
び待機状態となる。また、作動制御部91から第11制
御手段88にも動作信号が送られ、第6制御手段88か
らの指令により版胴駆動手段の作動も停止される。
【0270】上述の動作と並行して、作動制御部91か
ら操作パネル89に向けて動作信号が送られ、製版ラン
プ47の作動が両面印刷モード選択時と同様に制御され
る。
【0271】オペレーターは、製版ランプ47の点滅に
よって1枚目の原稿の製版動作の完了を確認した後、2
枚目の原稿を画像読取装置43の画像読取部にセットし
て図示しない読取スタートキーを押す。2枚目の原稿
は、1枚目の原稿と同様に画像読取部で読み取られ、画
像データ信号が信号処理回路を経由して作動制御部91
に送られる。
【0272】作動制御部91は、1枚目の原稿のときと
同様に、プラテンローラー87、搬送ローラー対63に
それぞれ動作信号を出力してマスタ39の搬送を開始す
ると共に、第11制御手段88に動作信号を送る。信号
を受けた第11制御手段88は、版胴駆動手段に作動指
令を送り、版胴1を再び時計回り方向に回転させる。
【0273】プラテンローラー87を回転駆動する図示
しないステッピングモーターのステップ数より、マスタ
39が予め設定された第2製版画像の先端位置まで搬送
されたことを第3製版制御手段90が判断すると、作動
制御部91より正像/鏡像切換部57を介して画像デー
タ信号がサーマルヘッドドライバーに送られ、サーマル
ヘッドドライバーより動作信号が出力されて、サーマル
ヘッド86がマスタ39への製版動作を開始する。この
とき、正像/鏡像切換部57からサーマルヘッドドライ
バーへと送られる画像データ信号は、マスタ39に対し
て鏡像状態の製版画像を形成する信号が送られる。
【0274】プラテンローラー87を回転駆動する図示
しないステッピングモーターのステップ数より、第2製
版画像の画像領域長さの製版動作が完了して第2製版画
像84が形成されたことを第3製版制御手段90が確認
すると、作動制御部91からの画像データ信号の出力が
停止されてサーマルヘッド86の作動が停止される。
【0275】その後、プラテンローラー87と搬送ロー
ラー対63とが所定量回転駆動され、作動制御部91よ
り切断手段64に動作信号が送られて移動刃64bが回
転移動してマスタ39が切断される。マスタ39の切断
後も版胴1は回転を継続しており、これにより第1製版
画像83と第2製版画像84とを形成された分割製版済
みマスタ82は、版胴1の外周面上に巻装される。な
お、本実施例で用いられる分割製版済みマスタ82は、
第3の実施例と同様に、第1製版画像83の先端位置と
第2製版画像84の先端位置との間隔が、プレスローラ
ー21の外周長と等しい長さとなるように形成されてい
る。
【0276】分割製版済みマスタ82を巻装した版胴1
は、版胴駆動手段によってさらに回転を継続する。そし
て、版胴1が、クランパー4が略真上に位置する図18
に示す位置に到達したことを、版胴駆動手段のステッピ
ングモーターのステップ数より第11制御手段88が判
断すると、第11制御手段88から指令が送られて版胴
駆動手段の作動が停止され、版胴1が位置決めされる。
【0277】上述の動作と並行して、作動制御部91か
ら操作パネル89に向けて動作信号が送られ、製版ラン
プ47の作動が両面印刷モード選択時と同様に制御され
る。
【0278】なお、原稿サイズ選択キー56で設定され
た原稿と異なったサイズの原稿が画像読取装置43より
読み込まれた場合には、第3製版制御手段90が異常を
検知し、作動制御部91より操作パネル89に動作信号
が出力されて警告ランプ48が点灯すると共に、作動制
御部91よりプラテンローラー87、搬送ローラー対6
3にそれぞれ送られていた動作信号が停止され、プラテ
ンローラー87と駆動ローラー63aの回転がそれぞれ
停止される。
【0279】版胴1の外周面上に分割製版済みマスタ8
2が巻装された後、版胴1の位置決めが完了すると、続
いて版付が行われる。版胴1が位置決めされると、第1
1制御手段88からの指令によってステッピングモータ
ー24が作動し、プレスローラー21が版胴1と同じ周
速度で反時計回り方向に回転を開始する。これと同時
に、第11制御手段88からの指令によって版胴駆動手
段が作動し、版胴1はプレスローラー21と同じ周速度
で時計回り方向への低速回転を開始する。
【0280】そして、センサー12が突起11aを検知
すると、第11制御手段88は給紙手段14へ動作指令
を送り、給紙ローラー16と分離ローラー17とがそれ
ぞれ回転を開始し、給紙トレイ19から1枚の印刷用紙
20が給送され、印刷用紙20は、その先端をレジスト
ローラー対15に当接させて停止する。
【0281】版胴1がさらに回転し、センサー13Aが
突起11aを検知すると、第11制御手段88からの指
令によってソレノイド27が作動し、プレスローラー2
1は、その外周面を版胴1の外周面と当接する図の実線
位置に揺動される。これと並行して、第11制御手段8
8よりレジストローラー対15に指令が送られ、レジス
トローラー対15が回転して印刷用紙20がプレスロー
ラー21と版胴1との当接部に向けて給送される。
【0282】この一連の動作により、プレスローラー2
1と版胴1とが分割製版済みマスタ82を介して当接
し、版胴1の内部のインキ供給手段5より供給されたイ
ンキが版胴1の外周面と分割製版済みマスタ82との空
隙部に充填され、第1製版画像83の穿孔部より滲出し
て、印刷用紙20の片面には、文字「E」の正像状態の
印刷画像が形成される。
【0283】版胴駆動手段の図示しないステッピングモ
ーターのステップ数より、プレスローラー21との当接
部を第1製版画像83が通過するまで版胴1が回転した
と第11制御手段88が判断するか、あるいは、センサ
ー12Aが突起11aを検知することで、ソレノイド2
7とステッピングモーター24とにそれぞれ指令が送ら
れ、それぞれの作動が解除され、プレスローラー21
は、再び図に二点鎖線で示す位置に位置決めされる。
【0284】印刷画像を転写された印刷用紙20は、図
示しない剥離爪によって版胴1の外周面より剥離され、
図示しない排紙手段によって機外へと排出されて版付工
程が完了する。版付工程完了後、オペレーターによって
印刷スタートキー68が押されると、版胴1が高速で回
転し、給紙手段14より印刷用紙20が連続的に給送さ
れて印刷工程が行われる。
【0285】次に、第2片面印刷モードを選択した場合
を説明する。切換手段81を第2片面印刷モード側に切
り換えることにより、第11制御手段88は、図示しな
いROMより第2片面印刷時の動作プログラムをロード
する。なお、この第2片面印刷モードでは、センサー1
2,13Aからの信号は使用しない。
【0286】また、本実施例において、センサー13B
は、分割製版済みマスタ82が版胴1の外周面に巻装さ
れた後に版胴1が回転し、第2製版画像84の画像領域
の先端位置がプレスローラー21と版胴1との当接位置
に到達するよりも、僅かに版胴回転方向上流側の位置に
おいて突起11aを検知する位置に固設されている。
【0287】オペレーターによって製版スタートキー4
6が押されると、第1片面印刷モード選択時と同様に、
版胴1と第3製版手段85とが待機状態となる。
【0288】版胴1と第3製版手段85とが待機状態と
なると、原稿の読み込み動作が行われる。読み取られた
原稿画像は、信号処理回路で画像データ信号に変換さ
れ、作動制御部91に送られる。
【0289】画像データ信号が作動制御部91に入力さ
れると、第1片面印刷モード選択時と同様に、第1製版
画像83と第2製版画像84とが製版され、分割製版済
みマスタ82が作成される。分割製版済みマスタ82は
版胴1の外周面上に巻装され、版胴1はクランパー4が
略真上に位置する図18に示す位置に位置決めされる。
【0290】版胴1の外周面上に分割製版済みマスタ8
2が巻装された後、版胴1の位置決めが完了すると、続
いて版付が行われる。版胴1が位置決めされると、第1
1制御手段88からの指令によってステッピングモータ
ー24が作動し、プレスローラー21が版胴1と同じ周
速度で反時計回り方向に回転を開始する。これと同時
に、第11制御手段88からの指令によって版胴駆動手
段が作動し、版胴1はプレスローラー21と同じ周速度
で時計回り方向への低速回転を開始する。
【0291】そして、センサー13が突起11aを検知
すると、第11制御手段88は給紙手段14へ動作指令
を送り、給紙ローラー16と分離ローラー17とがそれ
ぞれ回転を開始し、給紙トレイ19から1枚の印刷用紙
20が給送され、印刷用紙20は、その先端をレジスト
ローラー対15に当接させて停止する。
【0292】版胴1がさらに回転し、センサー13Bが
突起11aを検知すると、第11制御手段88からの指
令によってソレノイド27が作動し、プレスローラー2
1は、その外周面を版胴1の外周面と当接する図の実線
位置に揺動される。これと並行して、第11制御手段8
8よりレジストローラー対15に指令が送られ、レジス
トローラー対15が回転して印刷用紙20がプレスロー
ラー21と版胴1との当接部に向けて給送される。
【0293】この一連の動作により、プレスローラー2
1と版胴1とが分割製版済みマスタ82を介して当接
し、版胴1の内部のインキ供給手段5より供給されたイ
ンキが版胴1の外周面と分割製版済みマスタ82との空
隙部に充填され、第2製版画像84の穿孔部より滲出し
て、印刷用紙20の片面には、文字「G」の正像状態の
印刷画像が形成される。
【0294】版胴駆動手段の図示しないステッピングモ
ーターのステップ数より、プレスローラー21との当接
部を第2製版画像84が通過するまで版胴1が回転した
と第11制御手段88が判断するか、あるいは、センサ
ー12Aが突起11aを検知することで、ソレノイド2
7とステッピングモーター24とにそれぞれ指令が送ら
れ、それぞれの作動が解除され、プレスローラー21
は、再び図に二点鎖線で示す位置に位置決めされる。
【0295】印刷画像を転写された印刷用紙20は、図
示しない剥離爪によって版胴1の外周面より剥離され、
図示しない排紙手段によって機外へと排出されて版付工
程が完了する。版付工程完了後、オペレーターによって
印刷スタートキー68が押されると、版胴1が高速で回
転し、給紙手段14より印刷用紙20が連続的に給送さ
れて印刷工程が行われる。
【0296】なお、上記実施例では第3製版手段85と
画像読取装置とを別体としたが、一体的に構成してもよ
い。
【0297】また、上記実施例では第3製版手段85を
用いて分割製版済みマスタ29,82を作成する際に、
画像読取装置に1枚目の原稿を読み込ませて第1製版画
像30,83を形成した後に、画像読取装置に2枚目の
原稿を読み込ませて第2製版画像31,84を形成する
ように構成したが、画像読取装置に記憶手段を設けて、
2枚の原稿を続けて読み込んで記憶手段に記憶させ、記
憶手段から画像情報を取り出して製版動作を行うように
構成してもよい。このように構成することにより、製版
ランプ47を省略することができる。
【0298】なお、特許請求の範囲の請求項29に記載
した第12制御手段は、両面印刷時においては、第2製
版スタイルの製版及び印刷プログラムを呼びだしたとき
の第11制御手段88と同様の制御を行い、片面印刷時
においては、第11制御手段88と同様の制御を行う。
【0299】図22は、本発明の第8の実施例に用いら
れる孔版印刷装置を示している。この孔版印刷装置は、
給紙手段14に代えて連続給紙手段92を用いた点にお
いて第1の実施例と相違している。連続給紙手段92
は、給紙ローラー93、分離ローラー94、分離コロ9
5、給紙トレイ96等から主に構成されており、版胴1
の1回転中に印刷用紙20を2枚給送することが可能に
構成されている。なお、この連続給紙手段については、
例えば特願平5−286897号に記載されている。
【0300】図23は、本発明の第8の実施例に用いら
れる第7制御手段97を示している。図示しないCP
U、ROM、RAM等を有する周知のマイクロコンピュ
ーターである第7制御手段97は、センサー12,12
A,13,13A,13Bからの出力信号を受けて、R
OMに記憶された印刷プログラムに従って図示しない版
胴駆動手段、連続給紙手段92、レジストローラー対1
5、ステッピングモーター24、ソレノイド27にそれ
ぞれ動作信号を送り、印刷動作を行わせるように構成さ
れている。
【0301】また、第7制御手段97には、後述する切
換手段42からの信号が入力され、この切換手段42か
らの信号に基づいて、図示しないROMから呼び出され
る印刷プログラムが選択的に切り換えられる。さらに、
第7制御手段97には、後述するセレクトスイッチ43
からの信号が入力される。
【0302】図示しないセレクトスイッチ等からなる切
換手段42は、図示しない孔版印刷装置本体の上面に設
けられた図示しない操作パネル上に配設されている。切
換手段42は、印刷用紙の片面に印刷を行う片面印刷モ
ードと、印刷用紙の両面に印刷を行う両面印刷モードと
を選択的に切り換える。この切換手段42による印刷モ
ードの切り換えは、版胴1の外周面上に巻装されるマス
タの種類に基づいて行われる。
【0303】セレクトスイッチ43は、図示しない操作
パネル上に配設されている。セレクトスイッチ43は、
孔版印刷装置に分割製版済みマスタ29が巻装された場
合の第1印刷スタイルと、分割製版済みマスタ32が巻
装された場合の第2印刷スタイルとを選択的に切り換え
る。
【0304】この第8の実施例では、分割製版済みマス
タ29、または分割製版済みマスタ32、または分割製
版済みマスタ82のうちの何れかが用いられる。
【0305】以下に、上記構成に基づく動作を説明す
る。オペレーターは、クランパー4を開放して、用意し
た分割製版済みマスタ29、または分割製版済みマスタ
32、または分割製版済みマスタ82の先端をステージ
部3とクランパー4との間に挟み込んだ後、版胴1を回
転させて、版胴1の外周面に分割製版済みマスタ29、
または分割製版済みマスタ32、または分割製版済みマ
スタ82を巻装させる。
【0306】この巻装動作で、オペレーターは、分割製
版済みマスタ29を巻装したときには、切換手段42を
両面印刷モード側に切り換えた後、セレクトスイッチ4
3を第1印刷スタイル側に切り換え、分割製版済みマス
タ32を巻装したときには、切換手段42を両面印刷モ
ード側に切り換えた後、セレクトスイッチ43を第2印
刷スタイル側に切り換える。また、分割製版済みマスタ
82を巻装したときには、切換手段42を片面印刷モー
ド側に切り換える。
【0307】分割製版済みマスタ29を巻装して両面印
刷モードの第1印刷スタイルを選択した場合は第1の実
施例と同様の動作となり、分割製版済みマスタ32を巻
装して両面印刷モードの第2印刷スタイルを選択した場
合は第2の実施例と同様の動作となるので、分割製版済
みマスタ82を巻装して片面印刷モードを選択した場合
を説明する。
【0308】切換手段42を片面印刷モード側に切り換
えることにより、第7制御手段97は、図示しないRO
Mより片面印刷時の動作プログラムをロードする。
【0309】分割製版済みマスタ82を版胴1に巻装さ
せた後、オペレーターはセンサー12,13,13A,
13Bをそれぞれ位置決めさせる。センサー12は、分
割製版済みマスタ82が版胴1の外周面に巻装された後
に版胴1が回転し、分割製版済みマスタ82に形成され
た第1製版画像83の画像領域の先端位置がプレスロー
ラー21と版胴1との当接位置に到達したときに、印刷
用紙20の印刷開始位置を前記当接位置に位置させるべ
く、印刷用紙20の給紙動作を開始する位置において突
起11aを検知するように位置決めされる。
【0310】センサー13は、分割製版済みマスタ82
が版胴1の外周面に巻装された後に版胴1が回転し、分
割製版済みマスタ82に形成された第2製版画像84の
画像領域の先端位置がプレスローラー21と版胴1との
当接位置に到達したときに、印刷用紙20の印刷開始位
置を前記当接位置に位置させるべく、印刷用紙20の給
紙動作を開始する位置において突起11aを検知するよ
うに位置決めされる。
【0311】また、分割製版済みマスタ82が版胴1の
外周面に巻装された後に版胴1が回転し、第1製版画像
83の画像領域の先端位置がプレスローラー21と版胴
1との当接位置に到達するよりも、僅かに版胴回転方向
上流側の位置において突起11aを検知する位置にセン
サー13Aが、さらに、第2製版画像84の画像領域の
先端位置がプレスローラー21と版胴1との当接位置に
到達するよりも、僅かに版胴回転方向上流側の位置にお
いて突起11aを検知する位置にセンサー13Bがそれ
ぞれ位置決めされる。なお、センサー12Aは、第1の
実施例と同じ位置に固設されている。
【0312】版胴1への分割製版済みマスタ82の巻装
が完了すると、版付工程が行われる。オペレーターによ
って図示しない版付スタートキーが押されると、第7制
御手段97からの指令によって版胴駆動手段とステッピ
ングモーター24とが作動し、版胴1が時計回り方向に
回転して図22の位置に位置決めされると共に、プレス
ローラー21が版胴1と同じ周速度で反時計回り方向に
回転を開始する。
【0313】版胴1の位置決め完了後、第7制御手段9
7からの指令によって版胴駆動手段が再び作動し、版胴
1はプレスローラー21と同じ周速度で時計回り方向へ
の低速回転を開始する。そして、センサー12が突起1
1aを検知すると、第7制御手段97は連続給紙手段9
2へ動作指令を送り、給紙ローラー93と分離ローラー
94とがそれぞれ回転を開始し、給紙トレイ96から1
枚の印刷用紙20が給送される。給送された印刷用紙2
0は、その先端をレジストローラー対15に当接させて
停止する。
【0314】版胴1がさらに回転し、センサー13Aが
突起11aを検知すると、第7制御手段97からの指令
によってソレノイド27が作動し、プレスローラー21
は、その外周面を版胴1の外周面と当接する図の実線位
置に揺動される。これと並行して、第7制御手段97よ
りレジストローラー対15に指令が送られ、レジストロ
ーラー対15が回転することにより、先端をレジストロ
ーラー対15に当接させて停止していた印刷用紙20が
プレスローラー21と版胴1との当接部に向けて給送さ
れる。
【0315】この一連の動作により、プレスローラー2
1と版胴1とが分割製版済みマスタ82と印刷用紙20
とを介して当接し、インキ供給手段5より供給されたイ
ンキが版胴1の外周面と分割製版済みマスタ82との空
隙部に充填され、第1製版画像83の穿孔部より滲出し
て、印刷用紙20の片面には、文字「E」の正像状態の
印刷画像が転写される。
【0316】この後、センサー13が突起11aを検知
すると、第7制御手段97から連続給紙手段92に指令
が送られ、給紙ローラー93と分離ローラー94とがそ
れぞれ回転を開始し、給紙トレイ96から1枚の印刷用
紙20が給送される。給送された印刷用紙20は、その
先端をレジストローラー対15に当接させて停止する。
【0317】版胴1がさらに回転し、センサー13Bが
突起11aを検知すると、第7制御手段97からの指令
によってソレノイド27が作動し、プレスローラー21
は、その外周面を版胴1の外周面と当接する図の実線位
置に揺動される。これと並行して、第7制御手段97よ
りレジストローラー対15に指令が送られ、レジストロ
ーラー対15が回転することにより、先端をレジストロ
ーラー対15に当接させて停止していた印刷用紙20が
プレスローラー21と版胴1との当接部に向けて給送さ
れる。
【0318】この一連の動作により、プレスローラー2
1と版胴1とが分割製版済みマスタ82と印刷用紙20
とを介して当接し、インキ供給手段5より供給されたイ
ンキが版胴1の外周面と分割製版済みマスタ82との空
隙部に充填され、第2製版画像84の穿孔部より滲出し
て、印刷用紙20の片面には、文字「G」の正像状態の
印刷画像が転写される。
【0319】版胴駆動手段の図示しないステッピングモ
ーターのステップ数より、プレスローラー21との当接
部を第2製版画像84が通過するまで版胴1が回転した
と第7制御手段97が判断するか、あるいは、センサー
12Aが突起11aを検知することで、ソレノイド27
とステッピングモーター24とにそれぞれ指令が送られ
てそれぞれの作動が解除され、プレスローラー21は、
再び図に二点鎖線で示す位置に位置決めされる。
【0320】印刷画像を転写された各印刷用紙20,2
0は、図示しない剥離爪によって版胴1の外周面より剥
離され、図示しない排紙手段によって機外へと排出され
て版付工程が完了する。版付工程完了後、オペレーター
によって図示しない印刷スタートキーが押されると、版
胴1が高速で回転し、連続給紙手段92より印刷用紙2
0が連続的に給送されて印刷工程が行われる。
【0321】なお、特許請求の範囲の請求項23に記載
した第8制御手段は、両面印刷時においては、第2印刷
スタイルの印刷プログラムを呼びだしたときの第7制御
手段97と同様の制御を行い、片面印刷時においては、
第7制御手段97と同様の制御を行う。
【0322】図24は、本発明の第9の実施例を示して
いる。この第9の実施例では、給紙手段14に代えて連
続給紙手段92を用いた点、第11制御手段88に代え
て第13制御手段98を用いた点、操作パネル89に代
えて操作パネル44を用いた点において第7の実施例と
主に相違している。なお、第7の実施例で既に説明した
部材については同様の符号を付すに止め、個々の詳細な
説明は省略する。なお、本実施例において、センサー1
2,12A,13,13A,13Bは、第7の実施例と
同様の位置に固設されている。
【0323】図25は、本発明の第9の実施例に用いら
れる第13制御手段98を示している。この第13制御
手段98は、図24に示した孔版印刷装置の動作の制御
を行う。
【0324】図示しないCPU、ROM、RAM等を有
する周知のマイクロコンピューターである第13制御手
段98は、センサー12,12A,13,13A,13
Bからの出力信号を受けて、ROMに記憶された印刷プ
ログラムに従って図示しない版胴駆動手段、連続給紙手
段92、レジストローラー対15、ステッピングモータ
ー24、ソレノイド27にそれぞれ動作信号を送り、印
刷動作を行わせるように構成されている。
【0325】また、第13制御手段98には、操作パネ
ル44に設けられた切換手段45及びセレクトスイッチ
49からの信号が入力される。この切換手段45及びセ
レクトスイッチ49からの信号に基づいて、図示しない
ROMから呼び出される印刷プログラムが選択的に切り
換えられる。
【0326】図26に示すように、図示しない孔版印刷
装置本体の上面に設けられた操作パネル44上には、片
面印刷モードと両面印刷モードとを切り換えるセレクト
スイッチからなる切換手段45と、第1製版スタイルと
第2製版スタイルとを切り換えるセレクトスイッチ49
とが配設されている。
【0327】以下に、上記構成に基づく動作を説明す
る。オペレーターは、両面印刷を行うか片面印刷を行う
かを選択した後、孔版印刷装置に合わせて、画像読取装
置43に読み込ませる原稿の大きさを決定する。この実
施例では、A4サイズの原稿が選択されたものとする。
【0328】オペレーターは切換手段45を両面印刷モ
ード側または片面印刷モード側に切り換えた後、原稿サ
イズ選択キー56を押してA4に対応するLEDを点灯
させる。
【0329】印刷モードの選択時において、両面印刷モ
ードを選択した場合は第3の実施例と同様の動作となる
ので、片面印刷モードを選択した場合を説明する。
【0330】切換手段45を片面印刷モード側に切り換
えることにより、第13制御手段98は、図示しないR
OMより片面印刷時の動作プログラムをロードする。
【0331】オペレーターによって製版スタートキー4
6が押されると、第7の実施例と同様に製版動作が行わ
れて分割製版済みマスタ82が作成される。その後、分
割製版済みマスタ82が版胴1の外周面上に巻装されて
版胴1が位置決めされ、続いて版付動作が行われる。
【0332】版胴1が位置決めされると、第13制御手
段98からの指令によってステッピングモーター24が
作動し、プレスローラー21が版胴1と同じ周速度で反
時計回り方向に回転を開始する。これと同時に、第13
制御手段98からの指令によって版胴駆動手段が作動
し、版胴1はプレスローラー21と同じ周速度で時計回
り方向への低速回転を開始する。
【0333】そして、センサー12が突起11aを検知
すると、第13制御手段98は連続給紙手段92へ動作
指令を送り、給紙ローラー93と分離ローラー94とが
それぞれ回転を開始し、給紙トレイ96から1枚の印刷
用紙20が給送され、印刷用紙20は、その先端をレジ
ストローラー対15に当接させて停止する。
【0334】版胴1がさらに回転し、センサー13Aが
突起11aを検知すると、第13制御手段98からの指
令によってソレノイド27が作動し、プレスローラー2
1は、その外周面を版胴1の外周面と当接する図の位置
に揺動される。これと並行して、第13制御手段98よ
りレジストローラー対15に指令が送られ、レジストロ
ーラー対15が回転して印刷用紙20がプレスローラー
21と版胴1との当接部に向けて給送される。
【0335】この一連の動作により、プレスローラー2
1と版胴1とが分割製版済みマスタ82と印刷用紙20
とを介して当接し、インキ供給手段5より供給されたイ
ンキが版胴1の外周面と分割製版済みマスタ82との空
隙部に充填され、第1製版画像83の穿孔部より滲出し
て、印刷用紙20の片面には、文字「E」の正像状態の
印刷画像が転写される。
【0336】この後、センサー13が突起11aを検知
すると、第13制御手段98から連続給紙手段92に指
令が送られ、給紙ローラー93と分離ローラー94とが
それぞれ回転を開始し、給紙トレイ96から1枚の印刷
用紙20が給送される。給送された印刷用紙20は、そ
の先端をレジストローラー対15に当接させて停止す
る。
【0337】版胴1がさらに回転し、センサー13Bが
突起11aを検知すると、第13制御手段98からの指
令によってソレノイド27が作動し、プレスローラー2
1は、その外周面を版胴1の外周面と当接する図の実線
位置に揺動される。これと並行して、第13制御手段9
8よりレジストローラー対15に指令が送られ、レジス
トローラー対15が回転することにより、先端をレジス
トローラー対15に当接させて停止していた印刷用紙2
0がプレスローラー21と版胴1との当接部に向けて給
送される。
【0338】この一連の動作により、プレスローラー2
1と版胴1とが分割製版済みマスタ82と印刷用紙20
とを介して当接し、インキ供給手段5より供給されたイ
ンキが版胴1の外周面と分割製版済みマスタ82との空
隙部に充填され、第2製版画像84の穿孔部より滲出し
て、印刷用紙20の片面には、文字「G」の正像状態の
印刷画像が転写される。
【0339】版胴駆動手段の図示しないステッピングモ
ーターのステップ数より、プレスローラー21との当接
部を第2製版画像84が通過するまで版胴1が回転した
と第13制御手段98が判断するか、あるいは、センサ
ー12Aが突起11aを検知することで、ソレノイド2
7とステッピングモーター24とにそれぞれ指令が送ら
れ、それぞれの作動が解除され、プレスローラー21
は、再び図に二点鎖線で示す位置に位置決めされる。
【0340】印刷画像を転写された各印刷用紙20,2
0は、図示しない剥離爪によって版胴1の外周面より剥
離され、図示しない排紙手段によって機外へと排出され
て版付工程が完了する。版付工程完了後、オペレーター
によって図示しない印刷スタートキーが押されると、版
胴1が高速で回転し、連続給紙手段92より印刷用紙2
0が連続的に給送されて印刷工程が行われる。
【0341】なお、特許請求の範囲の請求項31に記載
した第14制御手段は、両面印刷時においては、第2製
版スタイルの製版及び印刷プログラムを呼びだしたとき
の第13制御手段98と同様の制御を行い、片面印刷時
においては、第13制御手段98と同様の制御を行う。
【0342】図27は、第1ないし第9の実施例の変形
例を示している。この変形例では、プレスローラー21
の下方に、プレスローラー21の外周面を清掃するため
のクリーニング手段99を具備している。クリーニング
手段99は、クリーニングローラー100、クリーナー
貯留部材101、移動手段102から主に構成されてい
る。
【0343】クリーニングローラー100は、クリーナ
ー貯留部材101の側板に回転自在に支持されており、
モーター103によってプレスローラー21と同方向に
回転駆動される。内部にクリーナー104を貯留する箱
形のクリーナー貯留部材101は、図示しない孔版印刷
装置本体に固設された油圧あるいは空圧シリンダー等か
らなる移動手段102によって上下動自在に支持されて
おり、クリーニングローラー100は、移動手段102
の上下動によって、その外周面をプレスローラー21の
外周面に対して接離自在とされている。クリーナー10
4としては、ベンジン、灯油、軽油、ガソリン等の石油
類、あるいは中性洗剤等が用いられる。
【0344】上述のモーター103と移動手段102と
は、第1ないし第9の各制御手段によってその動作を制
御される。以下に、図1に示した孔版印刷装置にクリー
ニング手段99を付設し、第1制御手段10によってモ
ーター103と移動手段102の動作を制御する場合を
説明する。
【0345】版胴1の外周面に巻装されたマスタを交換
する版換え時において、プレスローラー21は、図1に
二点鎖線で示す位置に位置決めされている。図示しない
操作パネルに設けられたクリーニングキーが押される
と、第1制御手段10からの指令によってプレスローラ
ー21が反時計回り方向の回転を開始すると共に、モー
ター103が回転してクリーニングローラー100も反
時計回り方向の回転を開始する。
【0346】次に、第1制御手段10からの指令によっ
て移動手段102が作動し、共に回転しているプレスロ
ーラー21とクリーニングローラー100とを当接させ
る。この当接によって、クリーナー104がプレスロー
ラー21の外周面上に塗布され、プレスローラー21の
外周面上に形成された第1印刷画像が消去される。その
後、プレスローラー21が所定量回転したことを第1制
御手段10が確認すると、移動手段102が作動してプ
レスローラー21とクリーニングローラー100とを離
間させた後、プレスローラー21とクリーニングローラ
ー100の回転がそれぞれ停止される。
【0347】さらに、上述のクリーニングキーによっ
て、孔版印刷装置を連動させる構成としてもよい。この
場合、クリーニングキーからの信号を第1制御手段10
の内部に取り入れ、この信号に基づいて版胴1とプレス
ローラー21との動作を制御する動作プログラムを第1
制御手段10の図示しないROMに記憶させておく。こ
の場合の動作を以下に説明する。
【0348】新しい分割製版済みマスタ29を版胴1に
巻装した後や、長期間孔版印刷装置を稼動させなっかた
ときに、分割製版済みマスタ29にインキを馴染ませる
ため、あるいは、版胴1の開孔部1aよりインキを滲出
させるための版付工程を行う。このとき、オペレーター
によって図示しない操作パネル上のクリーニングキーが
押されると、この信号が第1制御手段10に入力され
る。
【0349】第1制御手段10は、版胴駆動手段に指令
を送って版胴1を回転させると共に、ステッピングモー
ター24に指令を送ってプレスローラー21を回転させ
る。その後、ソレノイド27に指令を送ってプレスロー
ラー21を版胴1に当接させ、版胴1が1回転した時点
でソレノイドへの動作指令を遮断し、プレスローラー2
1を再び図1の二点鎖線位置に位置決めさせる。プレス
ローラー21の当接によって、インキ供給手段5より供
給されたインキが分割製版済みマスタ29に浸透して、
印刷を行ったときにインキの未付着による印刷不良が防
止される。
【0350】プレスローラー21が二点鎖線位置に位置
決めされた後、モーター103に指令を送ってクリーニ
ングローラー100を回転させ、移動手段102を作動
させてプレスローラー21とクリーニングローラー10
0とを当接させる。これにより、プレスローラー21の
外周面上に付着したインキが清掃される。
【0351】上述のクリーニング動作は、印刷動作中に
何らかの不具合によってプレスローラー21の外周面が
汚損したとき、給紙動作を停止して行われるように動作
プログラミングすることにより、プレスローラー21の
外周面を清掃することもでき、印刷再開時における印刷
不良を防止することができる。
【0352】図28は、第1ないし第9の実施例の他の
変形例を示している。この変形例は、上述の変形例と比
較すると、クリーニング手段99に代えて、クリーナー
貯留部材101の側板に回転自在に支持され、クリーニ
ングローラー100とプレスローラー21との間に配設
された絞りローラー106を有するクリーニング手段1
05を用いた点においてのみ相違する。
【0353】上述の各変形例では、第1制御手段10に
よってクリーニング手段99,105の動作を制御する
例について説明したが、クリーニング手段99,105
は、他の第2ないし第14制御手段によって制御される
ように構成してもよい。
【0354】第1ないし第9の実施例及び上記変形例に
おいて、プレスローラー21の外周長を版胴1の外周長
の2分の1とすると、両面印刷時において、1回目の両
面印刷を行った後に第1印刷画像をプレスローラー21
の外周面に再度転写するときに、プレスローラー21の
回転を停止することなく、分割製版済みマスタの第1製
版画像あるいは第2製版画像とプレスローラー21の外
周面上の第1印刷画像との位置合わせを行うことがで
き、制御を簡単にすることができる。
【0355】また、第1ないし第9の実施例において、
プレスローラー21の外周長を版胴1の外周長の3分の
1とすると、プレスローラー21の外周長を版胴1の外
周長の2分の1としたときの効果に加えて、孔版印刷装
置を小型化できるという効果がある。
【0356】さらに、上述のようにプレスローラー21
の外周長を版胴1の外周長の2分の1あるいは3分の1
とすると、両面印刷時において、プレスローラー21の
回転を停止することなく第1製版画像あるいは第2製版
画像と第1印刷画像との位置合わせを行うことができる
ため、版胴1とプレスローラー21とを同一駆動源によ
って同期して回転駆動することができる。プレスローラ
ー21の外周長が版胴1の外周長の2分の1の場合の一
例を図29に示す。
【0357】図29に示すように、支軸2の同軸上に
は、図示しない版胴駆動手段からの駆動力を伝達し、版
胴1と共に回転するプーリー107とプーリー108と
が配設されており、支軸21aには、支軸21aと共に
回転するプーリー109が固着されている。プレスロー
ラー21の右方には、孔版印刷装置の図示しない本体側
板に回転自在に支持された支軸110と支軸111と
が、互いに平行となるように配設されており、支軸11
0にはプーリー112とギヤ113とが固着され、支軸
111には、プーリー114と、ギヤ113と噛合した
ギヤ115とが固着されている。ギヤ113とギヤ11
5との歯数比は、2:1に設定されている。各プーリー
108,109,112,114は全て同径に形成され
ており、プーリー108とプーリー112との間、及び
プーリー109とプーリー114との間には、タイミン
グベルト116とタイミングベルト117とがそれぞれ
掛け渡されている。また、プレスローラー21は、図示
しないアーム部材に支持されており、図示しない揺動手
段によって、支軸111を中心に、図の実線位置と二点
鎖線位置とに選択的に位置決めされる。
【0358】上述の構成により、図示しない版胴駆動手
段の駆動力は、各プーリー107,108,109,1
12,114、各ギヤ113,115、各タイミングベ
ルト116,117を介してプレスローラー21に伝達
される。このとき、版胴1が1回転するとプレスローラ
ー21は2回転する。プレスローラー21の外周長が版
胴1の外周長の3分の1の場合には、ギヤ113とギヤ
115との歯数比を3:1とすればよい。
【0359】さらに、第1ないし第9の実施例の変形例
として、第1製版画像が正像状態で製版され、第2製版
画像が未製版である分割製版済みマスタを用い、第1製
版画像をプレスローラー21の外周面に転写させた後、
この第1印刷画像を印刷用紙20のプレスローラー21
と対応した第2の面に再転写させる構成としてもよい。
これにより、印刷用紙20の片面への未乾燥インキの転
移現象の発生を防止しつつ、印刷を行うことができる。
【0360】さらに、第1ないし第9の実施例の変形例
として、プレスローラー21の直径が版胴1の直径の2
分の1を越える大きさに設定されている場合の動作を、
第1の実施例を借りて以下に説明する。
【0361】オペレーターは、クランパー4を開放し
て、用意した分割製版済みマスタ29の先端をステージ
部3とクランパー4との間に挟み込んだ後、版胴1を回
転させて、版胴1の外周面に分割製版済みマスタ29を
巻装させる。分割製版済みマスタ29を巻装させた後、
オペレーターは第1の実施例と同様の位置に各センサー
12,13,13A,13Bを位置決めさせる。
【0362】版胴1への分割製版済みマスタ29の巻装
が完了すると、版付工程が行われる。オペレーターによ
って図示しない版付スタートキーが押されると、第1制
御手段10からの指令によって版胴駆動手段とステッピ
ングモーター24とが作動し、版胴1が時計回り方向に
回転して図1の位置に位置決めされると共に、プレスロ
ーラー21が版胴1と同じ周速度で反時計回り方向に回
転を開始する。
【0363】版胴1の位置決め完了後、第1制御手段1
0からの指令によって版胴駆動手段が再び作動し、版胴
1はプレスローラー21と同じ周速度で時計回り方向へ
の低速回転を開始する。
【0364】そして、センサー13Aが突起11aを検
知すると、第1制御手段10からの指令によってソレノ
イド27が作動し、プレスローラー21は、その外周面
を版胴1の外周面と当接する図の実線位置に揺動され
る。このとき、ソレノイド27が作動した時点でのステ
ッピングモーター24のステップ数が第1制御手段10
の内部に記憶される。
【0365】そして、ステッピングモーター24のステ
ップ数より、プレスローラー21が第1製版画像30の
後端を通過したと第1制御手段10が判断すると、ソレ
ノイド27とステッピングモーター24とにそれぞれ指
令が送られ、ソレノイド27の作動が解除され、プレス
ローラー21が版胴1から一旦離間すると共に、ステッ
ピングモーター24が増速されてプレスローラー21が
増速回転され、ステッピングモーター24のステップ数
より、プレスローラー21が1回転したと判断されると
ステッピングモーター24の作動が解除され、プレスロ
ーラー21が停止する。
【0366】この一連の動作により、プレスローラー2
1と版胴1とが分割製版済みマスタ29を介して当接
し、インキ供給手段5より供給されたインキが版胴1の
外周面と分割製版済みマスタ29との空隙部に充填さ
れ、第1製版画像30の穿孔部より滲出してプレスロー
ラー21の周面上に転写される。これにより、プレスロ
ーラー21の周面上には、文字「B」の鏡像状態の第1
印刷画像が形成される。
【0367】上述のプレスローラー21の版胴1からの
離間時において、プレスローラー21に形成された第1
印刷画像の先端位置と分割製版済みマスタ29の第2製
版画像31の先端位置とを合わせるには、プレスローラ
ー21の直径が版胴1の直径の2分の1以下に形成され
ているため、プレスローラー21が1回転して第1印刷
画像の先端位置が版胴1との当接位置に位置決めされた
ときに、版胴1側の第2製版画像31は未だプレスロー
ラー21との当接位置には位置決めされていないため、
プレスローラー21の回転を停止させて版胴1側のみを
回転させればよい。
【0368】版胴1が回転して、センサー13が突起1
1aを検知すると、その検知信号が第1制御手段10へ
送られる。信号を受けた第1制御手段10は給紙手段1
4へ動作指令を送り、給紙ローラー16と分離ローラー
17とがそれぞれ回転を開始し、給紙トレイ19から1
枚の印刷用紙20が給送される。給送された印刷用紙2
0は、その先端をレジストローラー対15に当接させて
停止する。その後、第1制御手段10よりレジストロー
ラー対15に指令が送られ、レジストローラー対15が
回転することにより、先端をレジストローラー対15に
当接させて停止していた印刷用紙20がプレスローラー
21と版胴1との当接部に向けて給送される。
【0369】このレジストローラー対15への作動指令
より僅かに遅れて、センサー13Bが突起11aを検知
すると、第1制御手段10よりステッピングモーター2
4とソレノイド27とに動作指令が送られ、ステッピン
グモーター24が回転を開始すると共にソレノイド27
が作動し、プレスローラー21が、版胴1と同じ周速度
で反時計回り方向に回転しながら版胴1と当接する。
【0370】レジストローラー対15によって給送され
た印刷用紙20は、プレスローラー21によって版胴1
に押圧される。この押圧時において、印刷用紙20のプ
レスローラー21と対応する第1の面には、プレスロー
ラー21の外周面上に形成された第1印刷画像が正像と
して転写されると共に、版胴1の内部のインキ供給手段
5より供給されたインキが、版胴1の外周面と分割製版
済みマスタ29との空隙部に充填され、第2製版画像3
1の穿孔部より滲出して、印刷用紙20の版胴1と対応
する第2の面に第2印刷画像が正像として転写される。
これにより、印刷用紙20の両面には、文字「B」と文
字「C」とが同時に印刷される。
【0371】さらに、センサー12Aが突起11aを検
知することで、ソレノイド27に指令が送られてその作
動が解除され、プレスローラー21は再び図に二点鎖線
で示す位置に位置決めされ、クランパー4、ステージ部
3との接触が防止される。
【0372】ステッピングモーター24のステップ数よ
り、プレスローラー21が第2製版画像31の後端を通
過したと第1制御手段10が判断すると、ステッピング
モーター24に指令が送られ、プレスローラー21が増
速される。そして、ステッピングモーター24のステッ
プ数より、プレスローラー21が1回転したと判断され
ると、ステッピングモーター24に指令が送られ、その
作動が解除される。
【0373】両面に印刷画像を転写された印刷用紙20
は、図示しない剥離爪によって版胴1の外周面より剥離
され、図示しない排紙手段によって機外へと排出されて
版付工程が完了する。版付工程完了後、オペレーターに
よって図示しない印刷スタートキーが押されると、版胴
1が高速で回転し、給紙手段14より印刷用紙20が連
続的に給送されて印刷工程が行われる。
【0374】上述の第1ないし第9の実施例及び各変形
例では、両面印刷時において、プレスローラー上に第1
印刷画像を転写し、これを印刷用紙のプレスローラー側
の面に再転写させると同時に、第2印刷画像をマスタか
ら印刷用紙に直接転写して、印刷用紙の両面に画像を形
成している。このとき、マスタ側から直接転写される第
2印刷画像に比べ、一旦プレスローラー上に転写された
後に再転写される第1印刷画像は濃度が低く、印刷用紙
の両面での画像濃度が異なってしまう。そこで、プレス
ローラー上に第1印刷画像を転写するときのプレスロー
ラーの押圧力を、印刷用紙への画像形成時におけるプレ
スローラーの押圧力よりも増加させることにより、各画
像の画像濃度の均一化を図ることができる。この押圧力
を可変させる手段の具体的構成を図30及び図31に示
す。
【0375】図30,31において、版胴50とプレス
ローラー51との押圧力を可変させる押圧力可変手段1
18は、第1リンク119、第2リンク120、第3リ
ンク121、第4リンク122、第5リンク123、第
6リンク124、ソレノイド125、ステッピングモー
ター126等から主に構成されている。
【0376】図示しない側板間に支持された支軸52に
は、版胴50が回転自在に支持されており、版胴50の
側板上には、版胴50と同期して回転するカム53が取
り付けられている。版胴50の下方には、その支軸54
を後述する第4リンク122に支持されたプレスローラ
ー51が配設されている。
【0377】孔版印刷装置の本体側板に固着された支軸
127に回動自在に支持された第1リンク119は、一
端に突起128を一体的に有し、他端を、孔版印刷装置
本体に配設されたソレノイド125のプランジャ125
aに接続されている。ソレノイド125は、その作動を
図示しない制御手段によって制御される。また、第1リ
ンク119の他端近傍には、他端を孔版印刷装置本体に
固着された引張バネ129の一端が取り付けられてお
り、第1リンク119は、平生、支軸127を中心とし
て反時計回り方向の回動付勢力を付与されている。
【0378】第2リンク120は、その一端にカムフォ
ロア130が支軸131によって回転自在に取り付けら
れており、その略中央部から他端側寄りにわたって逆L
字状の長孔120aが形成されている。また、第2リン
ク120の一側縁部は突起128と当接しており、その
当接部近傍には、他端を孔版印刷装置本体に固着された
引張バネ132の一端が取り付けられている。
【0379】第3リンク121は、その一端を支軸13
1によって回動自在に支持され、他端には、第4リンク
122の一端が、支軸133によって回動自在に取り付
けられている。また、第3リンク121の略中央部に
は、他端を孔版印刷装置本体に固着された引張バネ13
4の一端が取り付けられている。
【0380】略く字状を呈する第4リンク122は、孔
版印刷装置の本体側板に固着された支軸135によっ
て、その曲折部を回動自在に支持されており、一端を支
軸133に回動自在に取り付けられている。第4リンク
122の他端には、プレスローラー51が回転自在に取
り付けられている。
【0381】第2リンク120の上方には、第5リンク
123と第6リンク124とがそれぞれ配設されてい
る。略く字状を呈した第5リンク123は、孔版印刷装
置の本体側板に固着された支軸136によって、その曲
折部を回動自在に支持されている。第5リンク123の
一端には、長孔120と係合する突起137が一体的に
形成されており、その略中央部から他端側寄りにわたっ
て長孔123aが形成されている。
【0382】一方の側縁部にラック124bを有する第
6リンク124は、その略中央部に、長孔123aと係
合する突起138を一体的に有し、その一端に、支軸1
36と係合する溝部124aを有している。また、第6
リンク124の他方の側縁部近傍には、他端を孔版印刷
装置本体に固着された引張バネ139の一端が取り付け
られている。
【0383】第6リンク124の左方近傍であって、支
軸136と略同じ高さの位置には、ステッピングモータ
ー126とアイドルギヤ140とがそれぞれ配設されて
いる。孔版印刷装置の本体側板に取り付けられたステッ
ピングモーター126の図示しない出力軸には、ピニオ
ンギヤ141が固着されている。孔版印刷装置の本体側
板に回転自在に支持されたアイドルギヤ140は、ピニ
オンギヤ141及びラック124bとそれぞれ噛合して
おり、ステッピングモーター126の作動によって第6
リンク124を上下方向に移動させる。ステッピングモ
ーター126は、その作動を図示しない制御手段によっ
て制御される。
【0384】上述の構成に基づき、押圧力可変手段11
8の動作を説明する。版胴50からの使用済みマスタの
排版時、及び版胴50への製版済みマスタの巻装時等、
版胴50の回転と同期してプレスローラー51を揺動さ
せる必要がない場合には、図30に示すように、ソレノ
イド125は不作動状態となっている。この状態で版胴
50及びカム53が回転し、引張バネ134の付勢力に
よってカム53の外周面に当接しているカムフォロア1
30がカム53の低部と当接すると、第2リンク120
が左下方に移動すると共に第3リンク121が支軸13
3を中心に反時計回り方向に回動する。このとき第4リ
ンク122は移動せず、プレスローラー51は図30に
示す位置に置かれている。
【0385】版付時や印刷時等、版胴50の回転と同期
してプレスローラー51を揺動させる場合には、図示し
ない制御手段より指令が送られてソレノイド125が作
動する。ソレノイド125が作動してプランジャ125
aが吸引されると、第1リンク119が支軸127を中
心に時計回り方向に回動される。この回動に伴い、突起
128が第2リンク120を押し上げると、第2リンク
120はカムフォロア130をカム53上で転動させつ
つ、その略中央部を中心として反時計方向に回動されな
がら下方へと移動する。
【0386】第2リンク120が移動すると、長孔12
0aと係合している突起137が上方に押し上げられ、
第5リンク123及び第6リンク124が支軸136を
中心に反時計回り方向に回動されると共に、突起137
が長孔120aの曲折部に係合する。また、第2リンク
120の移動に伴い第3リンク121が右下方へと移動
され、第4リンク122が支軸135を中心に時計回り
方向に回動されて、プレスローラー51の外周面と版胴
50の外周面とが当接した図31に示す状態となる。
【0387】図31に示す状態より、版胴50及びカム
53が回転してカムフォロア130がカム53の低部と
当接すると、第2リンク120が左下方に移動され、第
5リンク123及び第6リンク124が支軸136を中
心に時計回り方向に回動されると共に、第3リンク12
1が左上方に移動され、第4リンク122が支軸135
を中心に反時計回り方向へと回動されて、版胴50とプ
レスローラー51とが離間する。
【0388】図30,31に示す状態より、制御手段か
らの指令によってステッピングモーター126が作動
し、アイドルギヤ140が時計回り方向に回転して第6
リンク124が下方に移動されると、突起138が下方
に移動して支軸136と接近し、引張バネ139による
第5リンク123に働くトルクが低下するため、版胴5
0に対するプレスローラー51の押圧力が低下する。反
対にアイドルギヤ140が反時計回り方向に回転して第
6リンク124が上方に移動されると、引張バネ139
による第5リンク123に働くトルクが増加し、版胴5
0に対するプレスローラー51の押圧力が増加する。
【0389】上述の押圧力可変手段118を第1ないし
第9の実施例及び各変形例に採用し、各制御手段によっ
てソレノイド125及びステッピングモーター126の
動作を制御して、プレスローラー上に第1印刷画像を転
写するときのプレスローラーの押圧力を、印刷用紙への
画像形成時におけるプレスローラーの押圧力よりも増加
させることにより、各画像の画像濃度を略同一とするこ
とができる。実験を行った結果、増加の割合を10〜1
5%程度とすると良好な結果が得られた。
【0390】
【発明の効果】請求項1及び請求項2記載の発明によれ
ば、第1工程においてプレスローラーの外周面に第1印
刷画像を転写し、第2工程において印刷用紙の第1の面
に第1印刷画像を再転写すると同時に印刷用紙の第2の
面に第2印刷画像を転写するので、印刷用紙の第1の面
にはプレスローラーに1度転写されたインキが印刷用紙
の繊維内に押し込まれる形で印刷され、インキが瞬時に
乾燥状態となって未乾燥インキの転移現象の発生が防止
されると共に、孔版印刷装置を大型化させることなく、
版胴1回転で印刷用紙の両面に印刷を行うことができ
る。
【0391】請求項3及び請求項4記載の発明によれ
ば、分割製版済みマスタが版胴に巻装されたときには、
プレスローラーの外周面に第1印刷画像を転写した後、
印刷用紙の第1の面に第1印刷画像を再転写すると同時
に印刷用紙の第2の面に第2印刷画像を転写し、通常製
版済みマスタが版胴に巻装されたときには、印刷用紙に
第3印刷画像を転写するので、分割製版済みマスタが巻
装されたときには版胴1回転で印刷用紙の両面に印刷を
行うことができ、そのとき印刷用紙の第1の面にはプレ
スローラーに1度転写されたインキが印刷用紙の繊維内
に押し込まれる形で印刷され、インキが瞬時に乾燥状態
となって未乾燥インキの転移現象の発生が防止されると
共に、通常製版済みマスタが巻装されたときには片面印
刷を行うことができ、版胴に巻装されるマスタによって
両面印刷と片面印刷とを切り換えて行うことができる。
【0392】請求項5及び請求項6記載の発明によれ
ば、両面印刷と片面印刷とを切り換えて行うことがで
き、両面印刷を行うときには、プレスローラーの外周面
に第1印刷画像を転写した後、印刷用紙の第1の面に第
1印刷画像を再転写すると同時に印刷用紙の第2の面に
第2印刷画像を転写し、片面印刷を行うときには、印刷
用紙に第1印刷画像または第2印刷画像のうちの何れか
一方を転写するので、孔版印刷装置を大型化させること
なく、版胴1回転で印刷用紙の両面に印刷を行うことが
でき、両面印刷時には印刷用紙の第1の面にはプレスロ
ーラーに1度転写されたインキが印刷用紙の繊維内に押
し込まれる形で印刷されるので、インキが瞬時に乾燥状
態となって未乾燥インキの転移現象の発生が防止され、
また、片面印刷時には2画像のうちの何れか一方の画像
のみを印刷することができる。
【0393】請求項7及び請求項8記載の発明によれ
ば、両面印刷と片面印刷とを切り換えて行うことがで
き、両面印刷を行うときには、プレスローラーの外周面
に第1印刷画像を転写した後、印刷用紙の第1の面に第
1印刷画像を再転写すると同時に印刷用紙の第2の面に
第2印刷画像を転写し、片面印刷を行うときには、2枚
の印刷用紙を連続給紙して、先に給送された印刷用紙に
第1印刷画像を、後に給送された印刷用紙に第2印刷画
像をそれぞれ転写するので、孔版印刷装置を大型化させ
ることなく、版胴1回転で印刷用紙の両面に印刷を行う
ことができ、両面印刷時には印刷用紙の第1の面にはプ
レスローラーに1度転写されたインキが印刷用紙の繊維
内に押し込まれる形で印刷されるので、インキが瞬時に
乾燥状態となって未乾燥インキの転移現象の発生が防止
され、また、片面印刷時には版胴1回転で2画像を2枚
の印刷用紙に連続的に印刷することにより、印刷時間を
短縮することができる。
【0394】請求項9記載の発明によれば、版換え工程
時において、クリーニング手段がプレスローラーの外周
面に転写された第1印刷画像を消去するので、プレスロ
ーラーの外周面がきれいな状態となり、印刷時におけ
る、画像のだぶりによる印刷不良を防止することができ
る。
【0395】請求項10記載の発明によれば、版換え工
程時と、製版済みマスタを最初に版胴に巻装した後、ま
たは長期間印刷動作を休止していた後に、印刷工程に先
立ってプレスローラーを直接版胴に当接回転させる版付
工程時とにおいて、プレスローラーの外周面をクリーニ
ング手段によってクリーニングするので、印刷時におけ
る、画像のだぶりによる印刷不良を防止することができ
る。
【0396】請求項11記載の発明によれば、分割製版
済みマスタは、第1印刷画像となる製版画像が正像、第
2印刷画像となる製版画像が鏡像であるので、両面印刷
時において印刷用紙に転写された第1印刷画像と第2印
刷画像とは共に正像となり、版胴1回転で印刷用紙の両
面に印刷を行うことができる。
【0397】請求項12記載の発明によれば、第1制御
手段は、プレスローラーの外周面に第1印刷画像を転写
させた後、印刷用紙の第1の面に第1印刷画像を再転写
させると同時に印刷用紙の第2の面に第2印刷画像を転
写させるので、印刷用紙の第1の面にはプレスローラー
に1度転写されたインキが印刷用紙の繊維内に押し込ま
れる形で印刷され、インキが瞬時に乾燥状態となって未
乾燥インキの転移現象の発生が防止されると共に、孔版
印刷装置を大型化させることなく、版胴1回転で印刷用
紙の両面に印刷を行うことができる。
【0398】請求項13記載の発明によれば、第2制御
手段は、プレスローラーの外周面に第1印刷画像を転写
させた後、印刷用紙の第1の面に第1印刷画像を再転写
させると同時に印刷用紙の第2の面に第2印刷画像を転
写させるので、印刷用紙の第1の面にはプレスローラー
に1度転写されたインキが印刷用紙の繊維内に押し込ま
れる形で印刷され、インキが瞬時に乾燥状態となって未
乾燥インキの転移現象の発生が防止されると共に、孔版
印刷装置を大型化させることなく、版胴1回転で印刷用
紙の両面に印刷を行うことができる。
【0399】請求項14記載の発明によれば、第1制御
手段は、プレスローラー揺動手段及び給紙手段の作動を
それぞれ制御することにより、プレスローラーの外周面
に第1印刷画像を転写させた後、印刷用紙の第1の面に
第1印刷画像を再転写させると同時に印刷用紙の第2の
面に第2印刷画像を転写させるので、印刷用紙の第1の
面にはプレスローラーに1度転写されたインキが印刷用
紙の繊維内に押し込まれる形で印刷され、インキが瞬時
に乾燥状態となって未乾燥インキの転移現象の発生が防
止されると共に、孔版印刷装置を大型化させることな
く、版胴1回転で印刷用紙の両面に印刷を行うことがで
きる。
【0400】請求項15記載の発明によれば、第2制御
手段は、プレスローラー揺動手段及び給紙手段の作動を
それぞれ制御することにより、プレスローラーの外周面
に第1印刷画像を転写させた後、印刷用紙の第1の面に
第1印刷画像を再転写させると同時に印刷用紙の第2の
面に第2印刷画像を転写させるので、印刷用紙の第1の
面にはプレスローラーに1度転写されたインキが印刷用
紙の繊維内に押し込まれる形で印刷され、インキが瞬時
に乾燥状態となって未乾燥インキの転移現象の発生が防
止されると共に、孔版印刷装置を大型化させることな
く、版胴1回転で印刷用紙の両面に印刷を行うことがで
きる。
【0401】請求項16記載の発明によれば、第1製版
手段は、マスタに製版を行い分割製版済みマスタを作成
し、この分割製版済みマスタを版胴に巻装させるので、
製版から印刷までを自動で行い、装置を大型化させるこ
となく、版胴1回転で印刷用紙の両面に印刷を行うこと
が可能な孔版印刷装置を提供することができる。
【0402】請求項17記載の発明によれば、第1製版
手段は、マスタに、第1印刷画像となる製版画像として
正像を、第2印刷画像となる製版画像として鏡像をそれ
ぞれ製版して分割製版済みマスタを作成し、この分割製
版済みマスタを版胴に巻装させるので、製版から印刷ま
でを自動で行い、装置を大型化させることなく、版胴1
回転で印刷用紙の両面に印刷を行うことが可能な孔版印
刷装置を提供することができる。
【0403】請求項18記載の発明によれば、第3制御
手段は、両面印刷モードが選択されたときには、プレス
ローラーの外周面に第1印刷画像を転写させた後、印刷
用紙の第1の面に第1印刷画像を再転写させると同時に
印刷用紙の第2の面に第2印刷画像を転写させ、片面印
刷モードが選択されたときには、印刷用紙に第3印刷画
像を転写させるので、両面印刷モード時には版胴1回転
で印刷用紙の両面に印刷を行うことができ、そのとき印
刷用紙の第1の面にはプレスローラーに1度転写された
インキが印刷用紙の繊維内に押し込まれる形で印刷さ
れ、インキが瞬時に乾燥状態となって未乾燥インキの転
移現象の発生が防止されると共に、片面印刷モード時に
は通常の片面印刷を行うことができる。
【0404】請求項19記載の発明によれば、第4制御
手段は、両面印刷モードが選択されたときには、プレス
ローラーの外周面に第1印刷画像を転写させた後、印刷
用紙の第1の面に第1印刷画像を再転写させると同時に
印刷用紙の第2の面に第2印刷画像を転写させ、片面印
刷モードが選択されたときには、印刷用紙に第3印刷画
像を転写させるので、両面印刷モード時には版胴1回転
で印刷用紙の両面に印刷を行うことができ、そのとき印
刷用紙の第1の面にはプレスローラーに1度転写された
インキが印刷用紙の繊維内に押し込まれる形で印刷され
るので、インキが瞬時に乾燥状態となって未乾燥インキ
の転移現象の発生が防止され、また、片面印刷モード時
には通常の片面印刷を行うことができる。
【0405】請求項20記載の発明によれば、第5制御
手段は、両面印刷モードが選択されたときには、プレス
ローラーの外周面に第1印刷画像を転写させた後、印刷
用紙の第1の面に第1印刷画像を再転写させると同時に
印刷用紙の第2の面に第2印刷画像を転写させ、片面印
刷モードが選択されたときには、印刷用紙に第1印刷画
像または第2印刷画像のうちの何れか一方を転写するの
で、両面印刷モード時には版胴1回転で印刷用紙の両面
に印刷を行うことができ、そのとき印刷用紙の第1の面
にはプレスローラーに1度転写されたインキが印刷用紙
の繊維内に押し込まれる形で印刷されるので、インキが
瞬時に乾燥状態となって未乾燥インキの転移現象の発生
が防止され、また、片面印刷モード時には2画像のうち
の何れか一方の画像のみを印刷することができる。
【0406】請求項21記載の発明によれば、第6制御
手段は、両面印刷モードが選択されたときには、プレス
ローラーの外周面に第1印刷画像を転写させた後、印刷
用紙の第1の面に第1印刷画像を再転写させると同時に
印刷用紙の第2の面に第2印刷画像を転写させ、片面印
刷モードが選択されたときには、印刷用紙に第1印刷画
像または第2印刷画像のうちの何れか一方を転写するの
で、両面印刷モード時には版胴1回転で印刷用紙の両面
に印刷を行うことができ、そのとき印刷用紙の第1の面
にはプレスローラーに1度転写されたインキが印刷用紙
の繊維内に押し込まれる形で印刷されるので、インキが
瞬時に乾燥状態となって未乾燥インキの転移現象の発生
が防止され、また、片面印刷モード時には2画像のうち
の何れか一方の画像のみを印刷することができる。
【0407】請求項22記載の発明によれば、第7制御
手段は、両面印刷モードが選択されたときには、プレス
ローラーの外周面に第1印刷画像を転写させた後、印刷
用紙の第1の面に第1印刷画像を再転写させると同時に
印刷用紙の第2の面に第2印刷画像を転写させ、片面印
刷モードが選択されたときには、2枚の印刷用紙を連続
給紙して、先に給送された印刷用紙に第1印刷画像を、
後に給送された印刷用紙に第2印刷画像をそれぞれ転写
するので、両面印刷モード時には版胴1回転で印刷用紙
の両面に印刷を行うことができ、そのとき印刷用紙の第
1の面にはプレスローラーに1度転写されたインキが印
刷用紙の繊維内に押し込まれる形で印刷されるので、イ
ンキが瞬時に乾燥状態となって未乾燥インキの転移現象
の発生が防止され、また、片面印刷モード時には版胴1
回転で2画像を2枚の印刷用紙に連続的に印刷すること
により、印刷時間を短縮することができる。
【0408】請求項23記載の発明によれば、第8制御
手段は、両面印刷モードが選択されたときには、プレス
ローラーの外周面に第1印刷画像を転写させた後、印刷
用紙の第1の面に第1印刷画像を再転写させると同時に
印刷用紙の第2の面に第2印刷画像を転写させ、片面印
刷モードが選択されたときには、2枚の印刷用紙を連続
給紙して、先に給送された印刷用紙に第1印刷画像を、
後に給送された印刷用紙に第2印刷画像をそれぞれ転写
するので、両面印刷モード時には版胴1回転で印刷用紙
の両面に印刷を行うことができ、そのとき印刷用紙の第
1の面にはプレスローラーに1度転写されたインキが印
刷用紙の繊維内に押し込まれる形で印刷されるので、イ
ンキが瞬時に乾燥状態となって未乾燥インキの転移現象
の発生が防止され、また、片面印刷モード時には版胴1
回転で2画像を2枚の印刷用紙に連続的に印刷すること
により、印刷時間を短縮することができる。
【0409】請求項24記載の発明によれば、第9制御
手段は、両面印刷モードが選択されたときには、第2製
版手段によって分割製版済みマスタを作成してこれを版
胴に巻装させ、プレスローラーの外周面に第1印刷画像
を転写させた後、印刷用紙の第1の面に第1印刷画像を
再転写させると同時に印刷用紙の第2の面に第2印刷画
像を転写させ、片面印刷モードが選択されたときには、
第2製版手段によって通常製版済みマスタを作成してこ
れを版胴に巻装させ、印刷用紙に第3印刷画像を転写さ
せるので、両面印刷モード時には版胴1回転で印刷用紙
の両面に自動で印刷を行うことができ、そのとき印刷用
紙の第1の面にはプレスローラーに1度転写されたイン
キが印刷用紙の繊維内に押し込まれる形で印刷されるの
で、インキが瞬時に乾燥状態となって未乾燥インキの転
移現象の発生が防止され、また、片面印刷モード時には
通常の片面印刷を行うことができる。
【0410】請求項25記載の発明によれば、第10制
御手段は、両面印刷モードが選択されたときには、第2
製版手段によって分割製版済みマスタを作成してこれを
版胴に巻装させ、プレスローラーの外周面に第1印刷画
像を転写させた後、印刷用紙の第1の面に第1印刷画像
を再転写させると同時に印刷用紙の第2の面に第2印刷
画像を転写させ、片面印刷モードが選択されたときに
は、第2製版手段によって通常製版済みマスタを作成し
てこれを版胴に巻装させ、印刷用紙に第3印刷画像を転
写させるので、両面印刷モード時には版胴1回転で印刷
用紙の両面に自動で印刷を行うことができ、そのとき印
刷用紙の第1の面にはプレスローラーに1度転写された
インキが印刷用紙の繊維内に押し込まれる形で印刷され
るので、インキが瞬時に乾燥状態となって未乾燥インキ
の転移現象の発生が防止され、また、片面印刷モード時
には通常の片面印刷を行うことができる。
【0411】請求項26記載の発明によれば、第9制御
手段または第10制御手段は、両面印刷モードが選択さ
れたときには、第2製版手段によって、正像である第1
印刷画像となる製版画像と鏡像である第2印刷画像とな
る製版画像とを有する分割製版済みマスタを作成してこ
れを版胴に巻装させ、プレスローラーの外周面に第1印
刷画像を転写させた後、印刷用紙の第1の面に第1印刷
画像を再転写させると同時に印刷用紙の第2の面に第2
印刷画像を転写させ、片面印刷モードが選択されたとき
には、第2製版手段によって、鏡像である第3印刷画像
となる製版画像を有する通常製版済みマスタを作成して
これを版胴に巻装させ、印刷用紙に第3印刷画像を転写
させるので、両面印刷モード時には版胴1回転で印刷用
紙の両面に自動で印刷を行うことができ、そのとき印刷
用紙の第1の面にはプレスローラーに1度転写されたイ
ンキが印刷用紙の繊維内に押し込まれる形で印刷される
ので、インキが瞬時に乾燥状態となって未乾燥インキの
転移現象の発生が防止され、また、片面印刷モード時に
は通常の片面印刷を自動で行うことができる。
【0412】請求項27記載の発明によれば、第9制御
手段は、用紙長さ検知手段の結果に基づいて、印刷用紙
の長さが最大印刷長さの半分を超えた場合には印刷モー
ドを片面印刷モードに強制的に切り換えるので、印刷用
紙の両面に印刷画像が転写され、版胴が1回転した後に
も印刷用紙の後端が版胴とプレスローラーとの当接位置
に存在することにより、次の画像の一部が印刷用紙の後
半部に転写されてしまうという不具合を防止することが
できる。
【0413】請求項28記載の発明によれば、第11制
御手段は、両面印刷モードが選択されたときには、第3
製版手段によって分割製版済みマスタを作成してこれを
版胴に巻装させ、プレスローラーの外周面に第1印刷画
像を転写させた後、印刷用紙の第1の面に第1印刷画像
を再転写させると同時に印刷用紙の第2の面に第2印刷
画像を転写させ、片面印刷モードが選択されたときに
は、第3製版手段によって分割製版済みマスタを作成し
てこれを版胴に巻装させ、印刷用紙に第1印刷画像また
は第2印刷画像のうちの何れか一方を転写させるので、
両面印刷モード時には版胴1回転で印刷用紙の両面に自
動で印刷を行うことができ、そのとき印刷用紙の第1の
面にはプレスローラーに1度転写されたインキが印刷用
紙の繊維内に押し込まれる形で印刷されるので、インキ
が瞬時に乾燥状態となって未乾燥インキの転移現象の発
生が防止され、また、片面印刷モード時には2画像のう
ちの何れか一方の画像のみを自動で印刷することができ
る。
【0414】請求項29記載の発明によれば、第12制
御手段は、両面印刷モードが選択されたときには、第3
製版手段によって分割製版済みマスタを作成してこれを
版胴に巻装させ、プレスローラーの外周面に第1印刷画
像を転写させた後、印刷用紙の第1の面に第1印刷画像
を再転写させると同時に印刷用紙の第2の面に第2印刷
画像を転写させ、片面印刷モードが選択されたときに
は、第3製版手段によって分割製版済みマスタを作成し
てこれを版胴に巻装させ、印刷用紙に第1印刷画像また
は第2印刷画像のうちの何れか一方を転写させるので、
両面印刷モード時には版胴1回転で印刷用紙の両面に自
動で印刷を行うことができ、そのとき印刷用紙の第1の
面にはプレスローラーに1度転写されたインキが印刷用
紙の繊維内に押し込まれる形で印刷されるので、インキ
が瞬時に乾燥状態となって未乾燥インキの転移現象の発
生が防止され、また、片面印刷モード時には2画像のう
ちの何れか一方の画像のみを自動で印刷することができ
る。
【0415】請求項30記載の発明によれば、第13制
御手段は、両面印刷モードが選択されたときには、第3
製版手段によって分割製版済みマスタを作成してこれを
版胴に巻装させ、プレスローラーの外周面に第1印刷画
像を転写させた後、印刷用紙の第1の面に第1印刷画像
を再転写させると同時に印刷用紙の第2の面に第2印刷
画像を転写させ、片面印刷モードが選択されたときに
は、第3製版手段によって分割製版済みマスタを作成し
てこれを版胴に巻装させ、2枚の印刷用紙を連続給紙し
て、先に給送された印刷用紙に第1印刷画像を、後に給
送された印刷用紙に第2印刷画像をそれぞれ転写するの
で、両面印刷モード時には版胴1回転で印刷用紙の両面
に自動で印刷を行うことができ、そのとき印刷用紙の第
1の面にはプレスローラーに1度転写されたインキが印
刷用紙の繊維内に押し込まれる形で印刷されるので、イ
ンキが瞬時に乾燥状態となって未乾燥インキの転移現象
の発生が防止され、また、片面印刷モード時には版胴1
回転で2画像を2枚の印刷用紙に連続的に自動で印刷す
ることにより、印刷時間を短縮することができる。
【0416】請求項31記載の発明によれば、第14制
御手段は、両面印刷モードが選択されたときには、第3
製版手段によって分割製版済みマスタを作成してこれを
版胴に巻装させ、プレスローラーの外周面に第1印刷画
像を転写させた後、印刷用紙の第1の面に第1印刷画像
を再転写させると同時に印刷用紙の第2の面に第2印刷
画像を転写させ、片面印刷モードが選択されたときに
は、第3製版手段によって分割製版済みマスタを作成し
てこれを版胴に巻装させ、2枚の印刷用紙を連続給紙し
て、先に給送された印刷用紙に第1印刷画像を、後に給
送された印刷用紙に第2印刷画像をそれぞれ転写するの
で、両面印刷モード時には版胴1回転で印刷用紙の両面
に自動で印刷を行うことができ、そのとき印刷用紙の第
1の面にはプレスローラーに1度転写されたインキが印
刷用紙の繊維内に押し込まれる形で印刷されるので、イ
ンキが瞬時に乾燥状態となって未乾燥インキの転移現象
の発生が防止され、また、片面印刷モード時には版胴1
回転で2画像を2枚の印刷用紙に連続的に自動で印刷す
ることにより、印刷時間を短縮することができる。
【0417】請求項32記載の発明によれば、第3製版
手段は、両面印刷モードが選択されたときには、マスタ
に、第1印刷画像となる製版画像として正像を、第2印
刷画像となる製版画像として鏡像をそれぞれ製版して分
割製版済みマスタを作成し、この分割製版済みマスタを
版胴に巻装させ、片面印刷モードが選択されたときに
は、マスタに、第1印刷画像及び第2印刷画像となる各
製版画像を鏡像としてそれぞれ製版して分割製版済みマ
スタを作成し、この分割製版済みマスタを版胴に巻装さ
せるので、両面印刷モード時においては版胴1回転で印
刷用紙の両面に自動で印刷を行うことができ、そのとき
印刷用紙の第1の面にはプレスローラーに1度転写され
たインキが印刷用紙の繊維内に押し込まれる形で印刷さ
れるので、インキが瞬時に乾燥状態となって未乾燥イン
キの転移現象の発生が防止され、また、片面印刷モード
時には2画像のうちの何れか一方の画像のみを自動で印
刷すること、または版胴1回転で2画像を2枚の印刷用
紙に連続的に自動で印刷することにより、印刷時間を短
縮することができる。
【0418】請求項33記載の発明によれば、両面印刷
時において、1回目の両面印刷を行った後に第1印刷画
像をプレスローラーの外周面に再度転写するときに、プ
レスローラーの回転を停止することなく、分割製版済み
マスタの第1製版画像あるいは第2製版画像とプレスロ
ーラーの外周面上の第1印刷画像との位置合わせを行う
ことができ、制御を簡単にすることができる。また、プ
レスローラーの直径を版胴の直径の略3分の1とする
と、上述の効果に加え、孔版印刷装置を小型化すること
ができる。
【0419】請求項34記載の発明によれば、両面印刷
時において、1回目の両面印刷を行った後に第1印刷画
像をプレスローラーの外周面に再度転写するときに、プ
レスローラーの回転を停止することなく、分割製版済み
マスタの第1製版画像あるいは第2製版画像とプレスロ
ーラーの外周面上の第1印刷画像との位置合わせを行う
ことができると共に、版胴とプレスローラーの作動の制
御を簡易化することができる。
【0420】請求項35記載の発明によれば、両面印刷
時における、プレスローラー上に第1印刷画像を転写す
るときのプレスローラーの押圧力と、印刷用紙への画像
形成時におけるプレスローラーの押圧力とを変化させる
ことにより、印刷用紙両面での画像濃度差を調整するこ
とができる。
【0421】請求項36記載の発明によれば、両面印刷
時における、プレスローラー上に第1印刷画像を転写す
るときのプレスローラーの押圧力を、印刷用紙への画像
形成時におけるプレスローラーの押圧力よりも大きくす
ることにより、印刷用紙両面での画像濃度を均一化させ
ることができる。
【0422】請求項37記載の発明によれば、クリーニ
ング手段によってプレスローラーの外周面に転写された
第1印刷画像を消去することにより、プレスローラーの
外周面がきれいな状態となり、印刷時における、画像の
だぶりによる印刷不良を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1、第2、第4及び第6の実施例に
用いられる孔版印刷装置要部の概略側面図である。
【図2】図1、図6、図12、図18、図22及び図2
4に示した孔版印刷装置に用いられるプレスローラー揺
動手段とプレスローラー駆動手段とを説明する部分側面
図である。
【図3】本発明の第1及び第3ないし第9の実施例に用
いられる分割製版済みマスタを説明する図である。
【図4】本発明の第1及び第2の実施例に用いられる第
1制御手段のブロック図である。
【図5】本発明の第2ないし第9の実施例に用いられる
分割製版済みマスタを説明する図である。
【図6】本発明の第3の実施例に用いられる孔版印刷装
置要部の概略側面図である。
【図7】本発明の第3の実施例に用いられる第1制御手
段のブロック図である。
【図8】本発明の第3の実施例に用いられる第1製版手
段の回路ブロック図である。
【図9】本発明の第3の実施例に用いられる操作パネル
を説明する図である。
【図10】本発明の第4の実施例に用いられる第3制御
手段のブロック図である。
【図11】本発明の第4及び第5の実施例に用いられる
通常製版済みマスタを説明する図である。
【図12】本発明の第5の実施例に用いられる孔版印刷
装置要部の概略側面図である。
【図13】本発明の第5の実施例に用いられる第9制御
手段のブロック図である。
【図14】本発明の第5の実施例に用いられる操作パネ
ルを説明する図である。
【図15】本発明の第5の実施例に用いられる第2製版
手段の回路ブロック図である。
【図16】本発明の第6の実施例に用いられる第5制御
手段のブロック図である。
【図17】本発明の第6ないし第9の実施例に用いられ
る分割製版済みマスタを説明する図である。
【図18】本発明の第7の実施例に用いられる孔版印刷
装置要部の概略側面図である。
【図19】本発明の第7の実施例に用いられる第11制
御手段のブロック図である。
【図20】本発明の第7の実施例に用いられる操作パネ
ルを説明する図である。
【図21】本発明の第7の実施例に用いられる第3製版
手段の回路ブロック図である。
【図22】本発明の第8の実施例に用いられる孔版印刷
装置要部の概略側面図である。
【図23】本発明の第8の実施例に用いられる第7制御
手段のブロック図である。
【図24】本発明の第9の実施例に用いられる孔版印刷
装置要部の概略側面図である。
【図25】本発明の第9の実施例に用いられる第13制
御手段のブロック図である。
【図26】本発明の第9の実施例に用いられる操作パネ
ルを説明する図である。
【図27】本発明の第1ないし第9の実施例の変形例に
用いられるクリーニング手段を説明する図である。
【図28】本発明の第1ないし第9の実施例の他の変形
例に用いられるクリーニング手段を説明する図である。
【図29】本発明の第1ないし第9の実施例の変形例に
用いられるプレスローラーの駆動機構を説明する図であ
る。
【図30】本発明の第1ないし第9の実施例の変形例に
用いられる押圧力可変手段を説明する図である。
【図31】本発明の第1ないし第9の実施例の変形例に
用いられる押圧力可変手段を説明する図である。
【図32】本発明の第5の実施例の変形例に用いられる
孔版印刷装置要部の概略側面図である。
【図33】本発明の第5の実施例の変形例に用いられる
第9制御手段のブロック図である。
【符号の説明】
1,50 版胴 10 第1制御手段 14 給紙手段 20 印刷用紙 21,51 プレスローラー 24 プレスローラー駆動手段(ステッピングモータ
ー) 27 プレスローラー揺動手段(ソレノイド) 29,32,82 分割製版済みマスタ 30,33,83 第1製版画像 31,34,84 第2製版画像 37,42,45,70,81 切換手段 39 マスタ 55 用紙長さ検知手段(センサー) 58 第1製版手段 69 第3制御手段 71 通常製版済みマスタ 72 第3製版画像 73 第2製版手段 76 第9制御手段 80 第5制御手段 85 第3製版手段 88 第11制御手段 92 連続給紙手段 97 第7制御手段 98 第13制御手段 99,105 クリーニング手段 118 押圧力可変手段

Claims (37)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周面上にマスタを巻装する版胴と、前記
    版胴に対して接離自在のプレスローラーとを用いると共
    に、前記版胴の回転方向に第1製版画像と第2製版画像
    とが2面並んだ分割製版済みマスタを用いる孔版印刷方
    法であって、 第1製版画像または第2製版画像のうちの何れか一方の
    製版画像の画像領域と対応させて、前記プレスローラー
    を前記版胴に直接当接させつつ前記版胴と共に回転さ
    せ、前記プレスローラーの外周面に一方の製版画像と対
    応する第1印刷画像を転写する第1工程と、 第1工程後に、他方の製版画像の画像領域と第1印刷画
    像とが対応すべく、前記プレスローラーを、印刷用紙を
    介して前記版胴に当接させつつ前記版胴と共に回転さ
    せ、前記印刷用紙の前記プレスローラーと対応する第1
    の面に第1印刷画像を再転写させると同時に、前記印刷
    用紙の前記版胴と対応する第2の面に他方の製版画像と
    対応する第2印刷画像を転写させる第2工程とからなる
    ことを特徴とする孔版印刷方法。
  2. 【請求項2】外周面上にマスタを巻装する版胴と、前記
    版胴に対して接離自在のプレスローラーとを用いると共
    に、前記版胴の回転方向に第1製版画像と第2製版画像
    とが2面並んだ分割製版済みマスタを用いる孔版印刷方
    法であって、 第2製版画像の画像領域と対応させて前記プレスローラ
    ーを前記版胴に直接当接させつつ前記版胴と共に回転さ
    せ、前記プレスローラーの外周面に第2製版画像と対応
    する第1印刷画像を転写する第1工程と、 第1工程後に、第1製版画像の画像領域と第1印刷画像
    とが対応すべく、前記プレスローラーを、印刷用紙を介
    して前記版胴に当接させつつ前記版胴と共に回転させ、
    前記印刷用紙の前記プレスローラーと対応する第1の面
    に第1印刷画像を再転写させると同時に、前記印刷用紙
    の前記版胴と対応する第2の面に第1製版画像と対応す
    る第2印刷画像を転写させる第2工程とからなることを
    特徴とする孔版印刷方法。
  3. 【請求項3】外周面上にマスタを巻装する版胴と、前記
    版胴に対して接離自在のプレスローラーとを用いると共
    に、前記版胴の回転方向に第1製版画像と第2製版画像
    とが2面並んだ分割製版済みマスタ、または第3製版画
    像1面のみを有する通常製版済みマスタを用いる孔版印
    刷方法であって、 前記分割製版済みマスタが前記版胴に巻装されたときに
    は、第1製版画像または第2製版画像のうちの何れか一
    方の製版画像の画像領域と対応させて、前記プレスロー
    ラーを前記版胴に直接当接させつつ前記版胴と共に回転
    させ、前記プレスローラーの外周面に一方の製版画像と
    対応する第1印刷画像を転写した後、他方の製版画像の
    画像領域と第1印刷画像とが対応すべく、前記プレスロ
    ーラーを、印刷用紙を介して前記版胴に当接させつつ前
    記版胴と共に回転させ、前記印刷用紙の前記プレスロー
    ラーと対応する第1の面に第1印刷画像を再転写させる
    と同時に、前記印刷用紙の前記版胴と対応する第2の面
    に他方の製版画像と対応する第2印刷画像を転写させて
    前記印刷用紙の両面に対して印刷を行い、 前記通常製版済みマスタが前記版胴に巻装されたときに
    は、第3製版画像の画像領域と対応させて、前記プレス
    ローラーを、印刷用紙を介して前記版胴に当接させつつ
    前記版胴と共に回転させ、前記印刷用紙の第2の面に第
    3製版画像と対応する第3印刷画像を転写させて前記印
    刷用紙の片面に印刷を行うように、両面印刷と片面印刷
    とを切り換えて印刷を行うことを特徴とする孔版印刷方
    法。
  4. 【請求項4】外周面上にマスタを巻装する版胴と、前記
    版胴に対して接離自在のプレスローラーとを用いると共
    に、前記版胴の回転方向に第1製版画像と第2製版画像
    とが2面並んだ分割製版済みマスタ、または第3製版画
    像1面のみを有する通常製版済みマスタを用いる孔版印
    刷方法であって、 前記分割製版済みマスタが前記版胴に巻装されたときに
    は、第2製版画像の画像領域と対応させて前記プレスロ
    ーラーを前記版胴に直接当接させつつ前記版胴と共に回
    転させ、前記プレスローラーの外周面に第2製版画像と
    対応する第1印刷画像を転写した後、第1製版画像の画
    像領域と第1印刷画像とが対応すべく、前記プレスロー
    ラーを、印刷用紙を介して前記版胴に当接させつつ前記
    版胴と共に回転させ、前記印刷用紙の前記プレスローラ
    ーと対応する第1の面に第1印刷画像を再転写させると
    同時に、前記印刷用紙の前記版胴と対応する第2の面に
    第1製版画像と対応する第2印刷画像を転写させて前記
    印刷用紙の両面に対して印刷を行い、 前記通常製版済みマスタが前記版胴に巻装されたときに
    は、第3製版画像の画像領域と対応させて、前記プレス
    ローラーを、印刷用紙を介して前記版胴に当接させつつ
    前記版胴と共に回転させ、前記印刷用紙の第2の面に第
    3製版画像と対応する第3印刷画像を転写させて前記印
    刷用紙の片面に印刷を行うように、両面印刷と片面印刷
    とを切り換えて印刷を行うことを特徴とする孔版印刷方
    法。
  5. 【請求項5】外周面上にマスタを巻装する版胴と、前記
    版胴に対して接離自在のプレスローラーとを用いると共
    に、前記版胴の回転方向に第1製版画像と第2製版画像
    とが2面並んだ分割製版済みマスタを用いる孔版印刷方
    法であって、 両面印刷を行うときには、第1製版画像または第2製版
    画像のうちの何れか一方の製版画像の画像領域と対応さ
    せて、前記プレスローラーを前記版胴に直接当接させつ
    つ前記版胴と共に回転させ、前記プレスローラーの外周
    面に一方の製版画像と対応する第1印刷画像を転写した
    後、他方の製版画像の画像領域と第1印刷画像とが対応
    すべく、前記プレスローラーを、印刷用紙を介して前記
    版胴に当接させつつ前記版胴と共に回転させ、前記印刷
    用紙の前記プレスローラーと対応する第1の面に第1印
    刷画像を再転写させると同時に、前記印刷用紙の前記版
    胴と対応する第2の面に他方の製版画像と対応する第2
    印刷画像を転写させて前記印刷用紙の両面に対して印刷
    を行い、 片面印刷を行うときには、第1製版画像または第2製版
    画像のうちの何れか一方の製版画像の画像領域と対応さ
    せて、前記プレスローラーを、印刷用紙を介して前記版
    胴に当接させつつ前記版胴と共に回転させ、前記印刷用
    紙の第2の面に一方の製版画像と対応する印刷画像を転
    写させて前記印刷用紙の片面に印刷を行うように、両面
    印刷と片面印刷とを切り換えて印刷を行うことを特徴と
    する孔版印刷方法。
  6. 【請求項6】外周面上にマスタを巻装する版胴と、前記
    版胴に対して接離自在のプレスローラーとを用いると共
    に、前記版胴の回転方向に第1製版画像と第2製版画像
    とが2面並んだ分割製版済みマスタを用いる孔版印刷方
    法であって、 両面印刷を行うときには、第2製版画像の画像領域と対
    応させて前記プレスローラーを前記版胴に直接当接させ
    つつ前記版胴と共に回転させ、前記プレスローラーの外
    周面に第2製版画像と対応する第1印刷画像を転写した
    後、第1製版画像の画像領域と第1印刷画像とが対応す
    べく、前記プレスローラーを、印刷用紙を介して前記版
    胴に当接させつつ前記版胴と共に回転させ、前記印刷用
    紙の前記プレスローラーと対応する第1の面に第1印刷
    画像を再転写させると同時に、前記印刷用紙の前記版胴
    と対応する第2の面に第1製版画像と対応する第2印刷
    画像を転写させて前記印刷用紙の両面に対して印刷を行
    い、 片面印刷を行うときには、第1製版画像または第2製版
    画像のうちの何れか一方の製版画像の画像領域と対応さ
    せて、前記プレスローラーを、印刷用紙を介して前記版
    胴に当接させつつ前記版胴と共に回転させ、前記印刷用
    紙の第2の面に一方の製版画像と対応する印刷画像を転
    写させて前記印刷用紙の片面に印刷を行うように、両面
    印刷と片面印刷とを切り換えて印刷を行うことを特徴と
    する孔版印刷方法。
  7. 【請求項7】外周面上にマスタを巻装する版胴と、前記
    版胴に対して接離自在のプレスローラーとを用いると共
    に、前記版胴の回転方向に第1製版画像と第2製版画像
    とが2面並んだ分割製版済みマスタを用いる孔版印刷方
    法であって、 両面印刷を行うときには、第1製版画像または第2製版
    画像のうちの何れか一方の製版画像の画像領域と対応さ
    せて、前記プレスローラーを前記版胴に直接当接させつ
    つ前記版胴と共に回転させ、前記プレスローラーの外周
    面に一方の製版画像と対応する第1印刷画像を転写した
    後、他方の製版画像の画像領域と第1印刷画像とが対応
    すべく、前記プレスローラーを、印刷用紙を介して前記
    版胴に当接させつつ前記版胴と共に回転させ、前記印刷
    用紙の前記プレスローラーと対応する第1の面に第1印
    刷画像を再転写させると同時に、前記印刷用紙の前記版
    胴と対応する第2の面に他方の製版画像と対応する第2
    印刷画像を転写させて前記印刷用紙の両面に対して印刷
    を行い、 片面印刷を行うときには、第1製版画像及び第2製版画
    像のそれぞれの画像領域と対応させて2枚の印刷用紙を
    連続給送し、前記プレスローラーを、前記各印刷用紙を
    介して前記版胴に当接させつつ前記版胴と共に回転さ
    せ、前記各印刷用紙の第2の面に第1製版画像及び第2
    製版画像と対応する印刷画像をそれぞれ転写させ、前記
    各印刷用紙の片面にそれぞれ印刷を行うように、両面印
    刷と片面印刷とを切り換えて印刷を行うことを特徴とす
    る孔版印刷方法。
  8. 【請求項8】外周面上にマスタを巻装する版胴と、前記
    版胴に対して接離自在のプレスローラーとを用いると共
    に、前記版胴の回転方向に第1製版画像と第2製版画像
    とが2面並んだ分割製版済みマスタを用いる孔版印刷方
    法であって、 両面印刷を行うときには、第2製版画像の画像領域と対
    応させて前記プレスローラーを前記版胴に直接当接させ
    つつ前記版胴と共に回転させ、前記プレスローラーの外
    周面に第2製版画像と対応する第1印刷画像を転写した
    後、第1製版画像の画像領域と第1印刷画像とが対応す
    べく、前記プレスローラーを、印刷用紙を介して前記版
    胴に当接させつつ前記版胴と共に回転させ、前記印刷用
    紙の前記プレスローラーと対応する第1の面に第1印刷
    画像を再転写させると同時に、前記印刷用紙の前記版胴
    と対応する第2の面に第1製版画像と対応する第2印刷
    画像を転写させて前記印刷用紙の両面に対して印刷を行
    い、 片面印刷を行うときには、第1製版画像及び第2製版画
    像のそれぞれの画像領域と対応させて2枚の印刷用紙を
    連続給送し、前記プレスローラーを、前記各印刷用紙を
    介して前記版胴に当接させつつ前記版胴と共に回転さ
    せ、前記各印刷用紙の第2の面に第1製版画像及び第2
    製版画像と対応する印刷画像をそれぞれ転写させ、前記
    各印刷用紙の片面にそれぞれ印刷を行うように、両面印
    刷と片面印刷とを切り換えて印刷を行うことを特徴とす
    る孔版印刷方法。
  9. 【請求項9】前記プレスローラーの外周面より第1印刷
    画像を消去するクリーニング手段を用い、版換え工程時
    において前記クリーニング手段を作動させることを特徴
    とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求
    項5、請求項6、請求項7または請求項8記載の孔版印
    刷方法。
  10. 【請求項10】前記クリーニング手段を版付工程時にお
    いて作動させることを特徴とする請求項9記載の孔版印
    刷方法。
  11. 【請求項11】前記分割製版済みマスタとして、第1印
    刷画像となる製版画像が正像、第2印刷画像となる製版
    画像が鏡像からなるものが用いられることを特徴とする
    請求項1ないし請求項10のうちの何れか1つに記載の
    孔版印刷方法。
  12. 【請求項12】その長さ方向に第1製版画像と第2製版
    画像とが2面並んだ分割製版済みマスタを外周面上に巻
    装する版胴と、 前記版胴に対して接離自在に設けられ、その周長が、第
    1製版画像及び第2製版画像のそれぞれの画像領域より
    も長く形成され、前記版胴と同じ周速度で回転駆動され
    るプレスローラーと、 第1製版画像または第2製版画像のうちの何れか一方の
    製版画像の画像領域と対応させて、前記プレスローラー
    を前記版胴に直接当接させつつ前記版胴と共に回転さ
    せ、前記プレスローラーの外周面に一方の製版画像と対
    応する第1印刷画像を転写した後、他方の製版画像の画
    像領域と第1印刷画像とが対応すべく、前記プレスロー
    ラーを、印刷用紙を介して前記版胴に当接させつつ前記
    版胴と共に回転させ、前記印刷用紙の前記プレスローラ
    ーと対応する第1の面に第1印刷画像を再転写させると
    同時に、前記印刷用紙の前記版胴と対応する第2の面に
    他方の製版画像と対応する第2印刷画像を転写させる第
    1制御手段とを具備することを特徴とする孔版印刷装
    置。
  13. 【請求項13】その長さ方向に第1製版画像と第2製版
    画像とが2面並んだ分割製版済みマスタを外周面上に巻
    装する版胴と、 前記版胴に対して接離自在に設けられ、その周長が、第
    1製版画像及び第2製版画像のそれぞれの画像領域より
    も長く形成され、前記版胴と同じ周速度で回転駆動され
    るプレスローラーと、 第2製版画像の画像領域と対応させて、前記プレスロー
    ラーを前記版胴に直接当接させつつ前記版胴と共に回転
    させ、前記プレスローラーの外周面に第2製版画像と対
    応する第1印刷画像を転写した後、第1製版画像の画像
    領域と第1印刷画像とが対応すべく、前記プレスローラ
    ーを、印刷用紙を介して前記版胴に当接させつつ前記版
    胴と共に回転させ、前記印刷用紙の前記プレスローラー
    と対応する第1の面に第1印刷画像を再転写させると同
    時に、前記印刷用紙の前記版胴と対応する第2の面に第
    1製版画像と対応する第2印刷画像を転写させる第2制
    御手段とを具備することを特徴とする孔版印刷装置。
  14. 【請求項14】前記版胴を回転駆動する版胴駆動手段
    と、 前記プレスローラーを回転駆動するプレスローラー駆動
    手段と、 前記プレスローラーを前記版胴に対して接離させるべ
    く、前記プレスローラーを揺動させるプレスローラー揺
    動手段と、 前記版胴と前記プレスローラーとの当接位置に向けて印
    刷用紙を給送する給紙手段とを具備し、 第1制御手段は、何れか一方の製版画像と対応させて前
    記プレスローラーを揺動させ、前記プレスローラーの外
    周面に一方の製版画像と対応する第1印刷画像を転写し
    た後、前記印刷用紙の前記プレスローラーと対応する第
    1の面に第1印刷画像を再転写すると同時に、前記印刷
    用紙の前記版胴と対応する第2の面に他方の製版画像と
    対応する第2印刷画像を転写し、前記印刷用紙の両面に
    印刷画像を形成させるべく、前記プレスローラー揺動手
    段及び前記給紙手段の作動をそれぞれ制御することを特
    徴とする請求項12記載の孔版印刷装置。
  15. 【請求項15】前記版胴を回転駆動する版胴駆動手段
    と、 前記プレスローラーを回転駆動するプレスローラー駆動
    手段と、 前記プレスローラーを前記版胴に対して接離させるべ
    く、前記プレスローラーを揺動させるプレスローラー揺
    動手段と、 前記版胴と前記プレスローラーとの当接位置に向けて印
    刷用紙を給送する給紙手段とを具備し、 第2制御手段は、第2製版画像と対応させて前記プレス
    ローラーを揺動させ、前記プレスローラーの外周面に第
    2製版画像と対応する第1印刷画像を転写した後、前記
    印刷用紙の前記プレスローラーと対応する第1の面に第
    1印刷画像を再転写すると同時に、前記印刷用紙の前記
    版胴と対応する第2の面に第1製版画像と対応する第2
    印刷画像を転写し、前記印刷用紙の両面に印刷画像を形
    成させるべく、前記プレスローラー揺動手段及び前記給
    紙手段の作動をそれぞれ制御することを特徴とする請求
    項13記載の孔版印刷装置。
  16. 【請求項16】前記分割製版済みマスタを作成し、作成
    された前記分割製版済みマスタを前記版胴の外周面に巻
    装する第1製版手段を具備することを特徴とする請求項
    12、請求項13、請求項14または請求項15記載の
    孔版印刷装置。
  17. 【請求項17】第1製版手段は、第1印刷画像となる製
    版画像として正像を、第2印刷画像となる製版画像とし
    て鏡像をそれぞれ製版することを特徴とする請求項16
    記載の孔版印刷装置。
  18. 【請求項18】その長さ方向に第1製版画像と第2製版
    画像とが2面並んだ分割製版済みマスタ、または第3製
    版画像1面のみを有する通常製版済みマスタの何れかを
    外周面に巻装する版胴と、 前記版胴に対して接離自在に設けられ、その周長が、第
    1製版画像及び第2製版画像のそれぞれの画像領域より
    も長く形成され、前記版胴と同じ周速度で回転駆動され
    るプレスローラーと、 前記版胴と前記プレスローラーとの当接位置に向けて印
    刷用紙を給送する給紙手段と、 前記版胴に前記分割製版済みマスタが巻装されたときに
    は両面印刷を行う両面印刷モードに、前記版胴に前記通
    常製版済みマスタが巻装されたときには片面印刷を行う
    片面印刷モードに、印刷モードを選択的に切り換える切
    換手段と、 前記両面印刷モードが選択されたときには、第1製版画
    像または第2製版画像のうちの何れか一方の製版画像の
    画像領域と対応させて、前記プレスローラーを前記版胴
    に直接当接させつつ前記版胴と共に回転させ、前記プレ
    スローラーの外周面に一方の製版画像に対応する第1印
    刷画像を転写した後に、他方の製版画像の画像領域に対
    応する位置において前記印刷用紙を給送すべく前記給紙
    手段を作動させ、前記プレスローラーを、前記印刷用紙
    を介して前記版胴に当接させつつ前記版胴を回転させ、
    前記印刷用紙の前記プレスローラーと対応する第1の面
    に第1印刷画像を再転写させると共に、前記印刷用紙の
    前記版胴と対応する第2の面に他方の製版画像と対応す
    る第2印刷画像を転写させ、前記片面印刷モードが選択
    されたときには、第3製版画像の画像領域と対応する位
    置において前記印刷用紙を給送すべく前記給紙手段を作
    動させ、前記プレスローラーを、前記印刷用紙を介して
    前記版胴に当接させつつ前記版胴を回転させ、前記印刷
    用紙の第2の面に第3製版画像と対応する第3印刷画像
    を転写させる第3制御手段とを具備することを特徴とす
    る孔版印刷装置。
  19. 【請求項19】その長さ方向に第1製版画像と第2製版
    画像とが2面並んだ分割製版済みマスタ、または第3製
    版画像1面のみを有する通常製版済みマスタの何れかを
    外周面に巻装する版胴と、 前記版胴に対して接離自在に設けられ、その周長が、第
    1製版画像及び第2製版画像のそれぞれの画像領域より
    も長く形成され、前記版胴と同じ周速度で回転駆動され
    るプレスローラーと、 前記版胴と前記プレスローラーとの当接位置に向けて印
    刷用紙を給送する給紙手段と、 前記版胴に前記分割製版済みマスタが巻装されたときに
    は両面印刷を行う両面印刷モードに、前記版胴に前記通
    常製版済みマスタが巻装されたときには片面印刷を行う
    片面印刷モードに、印刷モードを選択的に切り換える切
    換手段と、 前記両面印刷モードが選択されたときには、第2製版画
    像の画像領域と対応させて、前記プレスローラーを前記
    版胴に直接当接させつつ前記版胴と共に回転させ、前記
    プレスローラーの外周面に第2製版画像に対応する第1
    印刷画像を転写した後に、第1製版画像の画像領域に対
    応する位置において前記印刷用紙を給送すべく前記給紙
    手段を作動させ、前記プレスローラーを、前記印刷用紙
    を介して前記版胴に当接させつつ前記版胴を回転させ、
    前記印刷用紙の前記プレスローラーと対応する第1の面
    に第1印刷画像を再転写させると共に、前記印刷用紙の
    前記版胴と対応する第2の面に第1製版画像と対応する
    第2印刷画像を転写させ、前記片面印刷モードが選択さ
    れたときには、第3製版画像の画像領域と対応する位置
    において前記印刷用紙を給送すべく前記給紙手段を作動
    させ、前記プレスローラーを、前記印刷用紙を介して前
    記版胴に当接させつつ前記版胴を回転させ、前記印刷用
    紙の第2の面に第3製版画像と対応する第3印刷画像を
    転写させる第4制御手段とを具備することを特徴とする
    孔版印刷装置。
  20. 【請求項20】その長さ方向に第1製版画像と第2製版
    画像とが2面並んだ分割製版済みマスタを外周面に巻装
    する版胴と、 前記版胴に対して接離自在に設けられ、その周長が、第
    1製版画像及び第2製版画像のそれぞれの画像領域より
    も長く形成され、前記版胴と同じ周速度で回転駆動され
    るプレスローラーと、 前記版胴と前記プレスローラーとの当接位置に向けて印
    刷用紙を給送する給紙手段と、 両面印刷を行う両面印刷モードと片面印刷を行う片面印
    刷モードとに、印刷モードを選択的に切り換える切換手
    段と、 前記両面印刷モードが選択されたときには、第1製版画
    像または第2製版画像のうちの何れか一方の製版画像の
    画像領域と対応させて前記プレスローラーを前記版胴に
    直接当接させつつ前記版胴と共に回転させ、前記プレス
    ローラーの外周面に一方の製版画像に対応する第1印刷
    画像を転写した後に、他方の製版画像の画像領域に対応
    する位置において前記印刷用紙を給送すべく前記給紙手
    段を作動させ、前記プレスローラーを、前記印刷用紙を
    介して前記版胴に当接させつつ前記版胴を回転させ、前
    記印刷用紙の前記プレスローラーと対応する第1の面に
    第1印刷画像を再転写させると共に、前記印刷用紙の前
    記版胴と対応する第2の面に他方の製版画像と対応する
    第2印刷画像を転写させ、前記片面印刷モードが選択さ
    れたときには、第1製版画像または第2製版画像のうち
    の何れか一方の製版画像の画像領域と対応する位置にお
    いて前記印刷用紙を給送すべく前記給紙手段を作動さ
    せ、前記プレスローラーを、前記印刷用紙を介して前記
    版胴に当接させつつ前記版胴を回転させ、前記印刷用紙
    の第2の面に何れか一方の製版画像と対応する印刷画像
    を転写させる第5制御手段とを具備することを特徴とす
    る孔版印刷装置。
  21. 【請求項21】その長さ方向に第1製版画像と第2製版
    画像とが2面並んだ分割製版済みマスタを外周面に巻装
    する版胴と、 前記版胴に対して接離自在に設けられ、その周長が、第
    1製版画像及び第2製版画像のそれぞれの画像領域より
    も長く形成され、前記版胴と同じ周速度で回転駆動され
    るプレスローラーと、 前記版胴と前記プレスローラーとの当接位置に向けて印
    刷用紙を給送する給紙手段と、 両面印刷を行う両面印刷モードと片面印刷を行う片面印
    刷モードとに、印刷モードを選択的に切り換える切換手
    段と、 前記両面印刷モードが選択されたときには、第2製版画
    像の画像領域と対応させて前記プレスローラーを前記版
    胴に直接当接させつつ前記版胴と共に回転させ、前記プ
    レスローラーの外周面に第2製版画像に対応する第1印
    刷画像を転写した後に、第1製版画像の画像領域に対応
    する位置において前記印刷用紙を給送すべく前記給紙手
    段を作動させ、前記プレスローラーを、前記印刷用紙を
    介して前記版胴に当接させつつ前記版胴を回転させ、前
    記印刷用紙の前記プレスローラーと対応する第1の面に
    第1印刷画像を再転写させると共に、前記印刷用紙の前
    記版胴と対応する第2の面に第1製版画像と対応する第
    2印刷画像を転写させ、前記片面印刷モードが選択され
    たときには、第1製版画像または第2製版画像のうちの
    何れか一方の製版画像の画像領域と対応する位置におい
    て前記印刷用紙を給送すべく前記給紙手段を作動させ、
    前記プレスローラーを、前記印刷用紙を介して前記版胴
    に当接させつつ前記版胴を回転させ、前記印刷用紙の第
    2の面に何れか一方の製版画像と対応する印刷画像を転
    写させる第6制御手段とを具備することを特徴とする孔
    版印刷装置。
  22. 【請求項22】その長さ方向に第1製版画像と第2製版
    画像とが2面並んだ分割製版済みマスタを外周面に巻装
    する版胴と、 前記版胴に対して接離自在に設けられ、その周長が、第
    1製版画像及び第2製版画像のそれぞれの画像領域より
    も長く形成され、前記版胴と同じ周速度で回転駆動され
    るプレスローラーと、 前記版胴と前記プレスローラーとの当接位置に向けて、
    前記版胴の1回転中に印刷用紙を2枚給送することが可
    能な連続給紙手段と、 両面印刷を行う両面印刷モードと片面印刷を行う片面印
    刷モードとに、印刷モードを選択的に切り換える切換手
    段と、 前記両面印刷モードが選択されたときには、第1製版画
    像または第2製版画像のうちの何れか一方の製版画像の
    画像領域と対応させて、前記プレスローラーを前記版胴
    に直接当接させつつ前記版胴と共に回転させ、前記プレ
    スローラーの外周面に一方の製版画像に対応する第1印
    刷画像を転写した後に、他方の製版画像の画像領域に対
    応する位置において前記印刷用紙を1枚給送すべく前記
    連続給紙手段を作動させ、前記プレスローラーを、前記
    印刷用紙を介して前記版胴に当接させつつ前記版胴を回
    転させ、前記印刷用紙の前記プレスローラーと対応する
    第1の面に第1印刷画像を再転写させると共に、前記印
    刷用紙の前記版胴と対応する第2の面に他方の製版画像
    と対応する第2印刷画像を転写させ、前記片面印刷モー
    ドが選択されたときには、第1製版画像の画像領域と第
    2製版画像の画像領域とにそれぞれ対応する位置におい
    て、前記印刷用紙を1枚ずつ給送すべく前記連続給紙手
    段を作動させ、前記プレスローラーを、前記各印刷用紙
    を介して前記版胴に当接させつつ前記版胴を回転させ、
    前記各印刷用紙の第2の面に、前記各印刷用紙に対応す
    る印刷画像をそれぞれ転写させる第7制御手段とを具備
    することを特徴とする孔版印刷装置。
  23. 【請求項23】その長さ方向に第1製版画像と第2製版
    画像とが2面並んだ分割製版済みマスタを外周面に巻装
    する版胴と、 前記版胴に対して接離自在に設けられ、その周長が、第
    1製版画像及び第2製版画像のそれぞれの画像領域より
    も長く形成され、前記版胴と同じ周速度で回転駆動され
    るプレスローラーと、 前記版胴と前記プレスローラーとの当接位置に向けて、
    前記版胴の1回転中に印刷用紙を2枚給送することが可
    能な連続給紙手段と、 両面印刷を行う両面印刷モードと片面印刷を行う片面印
    刷モードとに、印刷モードを選択的に切り換える切換手
    段と、 前記両面印刷モードが選択されたときには、第2製版画
    像の画像領域と対応させて、前記プレスローラーを前記
    版胴に直接当接させつつ前記版胴と共に回転させ、前記
    プレスローラーの外周面に第2製版画像に対応する第1
    印刷画像を転写した後に、第1製版画像の画像領域に対
    応する位置において前記印刷用紙を1枚給送すべく前記
    連続給紙手段を作動させ、前記プレスローラーを、前記
    印刷用紙を介して前記版胴に当接させつつ前記版胴を回
    転させ、前記印刷用紙の前記プレスローラーと対応する
    第1の面に第1印刷画像を再転写させると共に、前記印
    刷用紙の前記版胴と対応する第2の面に第1製版画像と
    対応する第2印刷画像を転写させ、前記片面印刷モード
    が選択されたときには、第1製版画像の画像領域と第2
    製版画像の画像領域とにそれぞれ対応する位置におい
    て、前記印刷用紙を1枚ずつ給送すべく前記連続給紙手
    段を作動させ、前記プレスローラーを、前記各印刷用紙
    を介して前記版胴に当接させつつ前記版胴を回転させ、
    前記各印刷用紙の第2の面に、前記各印刷用紙に対応す
    る印刷画像をそれぞれ転写させる第8制御手段とを具備
    することを特徴とする孔版印刷装置。
  24. 【請求項24】回転自在な版胴と、 前記版胴と接離自在に設けられ、前記版胴と同じ周速度
    で回転駆動されるプレスローラーと、 マスタに対して、その長さ方向に製版画像を2分割し、
    第1製版画像と第2製版画像とを形成する分割製版と、
    製版画像を分割せずに第3製版画像のみを形成する通常
    製版とを行うことが可能であって、前記分割製版が行わ
    れた分割製版済みマスタまたは前記通常製版が行われた
    通常製版済みマスタを前記版胴の外周面に巻装する第2
    製版手段と、 両面印刷を行う両面印刷モードと片面印刷を行う片面印
    刷モードとに、印刷モードを選択的に切り換える切換手
    段と、 前記版胴と前記プレスローラーとの当接位置に向けて印
    刷用紙を給送する給紙手段と、 前記両面印刷モードが選択されたときには、第2製版手
    段によって前記分割製版済みマスタを作成し、該分割製
    版済みマスタを前記版胴に巻装した後、第1製版画像ま
    たは第2製版画像のうちの何れか一方の製版画像の画像
    領域と対応させて、前記プレスローラーを前記版胴に直
    接当接させつつ前記版胴と共に回転させ、前記プレスロ
    ーラーの外周面に一方の製版画像に対応する第1印刷画
    像を転写した後に、他方の製版画像の画像領域に対応す
    る位置において前記印刷用紙を給送すべく前記給紙手段
    を作動させ、前記プレスローラーを、前記印刷用紙を介
    して前記版胴に当接させつつ前記版胴を回転させ、前記
    印刷用紙の前記プレスローラーと対応する第1の面に第
    1印刷画像を再転写させると共に、前記印刷用紙の前記
    版胴と対応する第2の面に他方の製版画像と対応する第
    2印刷画像を転写させ、前記片面印刷モードが選択され
    たときには、第2製版手段によって前記通常製版済みマ
    スタを作成し、該通常製版済みマスタを前記版胴に巻装
    した後、第3製版画像の画像領域に対応する位置におい
    て前記印刷用紙を給送すべく前記給紙手段を作動させ、
    前記プレスローラーを、前記印刷用紙を介して前記版胴
    に当接させつつ前記版胴を回転させ、前記印刷用紙の第
    2の面に第3製版画像と対応する第3印刷画像を転写さ
    せる第9制御手段とを具備することを特徴とする孔版印
    刷装置。
  25. 【請求項25】回転自在な版胴と、 前記版胴と接離自在に設けられ、前記版胴と同じ周速度
    で回転駆動されるプレスローラーと、 マスタに対して、その長さ方向に製版画像を2分割し、
    第1製版画像と第2製版画像とを形成する分割製版と、
    製版画像を分割せずに第3製版画像のみを形成する通常
    製版とを行うことが可能であって、前記分割製版が行わ
    れた分割製版済みマスタまたは前記通常製版が行われた
    通常製版済みマスタを前記版胴の外周面に巻装する第2
    製版手段と、 両面印刷を行う両面印刷モードと片面印刷を行う片面印
    刷モードとに、印刷モードを選択的に切り換える切換手
    段と、 前記版胴と前記プレスローラーとの当接位置に向けて印
    刷用紙を給送する給紙手段と、 前記両面印刷モードが選択されたときには、第2製版手
    段によって前記分割製版済みマスタを作成し、該分割製
    版済みマスタを前記版胴に巻装した後、第2製版画像の
    画像領域と対応させて、前記プレスローラーを前記版胴
    に直接当接させつつ前記版胴と共に回転させ、前記プレ
    スローラーの外周面に第2製版画像に対応する第1印刷
    画像を転写した後に、第1製版画像の画像領域に対応す
    る位置において前記印刷用紙を給送すべく前記給紙手段
    を作動させ、前記プレスローラーを、前記印刷用紙を介
    して前記版胴に当接させつつ前記版胴を回転させ、前記
    印刷用紙の前記プレスローラーと対応する第1の面に第
    1印刷画像を再転写させると共に、前記印刷用紙の前記
    版胴と対応する第2の面に第1製版画像と対応する第2
    印刷画像を転写させ、前記片面印刷モードが選択された
    ときには、第2製版手段によって前記通常製版済みマス
    タを作成し、該通常製版済みマスタを前記版胴に巻装し
    た後、第3製版画像の画像領域に対応する位置において
    前記印刷用紙を給送すべく前記給紙手段を作動させ、前
    記プレスローラーを、前記印刷用紙を介して前記版胴に
    当接させつつ前記版胴を回転させ、前記印刷用紙の第2
    の面に第3製版画像と対応する第3印刷画像を転写させ
    る第10制御手段とを具備することを特徴とする孔版印
    刷装置。
  26. 【請求項26】第2製版手段は、第1印刷画像となる製
    版画像として正像を、第2及び第3印刷画像となる製版
    画像として鏡像をそれぞれ製版することを特徴とする請
    求項24または請求項25記載の孔版印刷装置。
  27. 【請求項27】前記給紙手段は、前記印刷用紙の長さを
    検知する用紙長さ検知手段を有し、前記切換手段が両面
    印刷モードに切り換えられ、前記用紙長さ検知手段の検
    知結果が前記版胴の最大印刷長さの半分を超えた場合に
    は、印刷モードを片面印刷モードに強制的に切り換える
    ことを特徴とする請求項24、請求項25または請求項
    26記載の孔版印刷装置。
  28. 【請求項28】回転自在な版胴と、前記版胴と接離自在
    に設けられ、前記版胴と同じ周速度で回転駆動されるプ
    レスローラーと、 マスタに対して、その長さ方向に製版画像を2分割し、
    第1製版画像と第2製版画像とを形成する分割製版を行
    うことが可能であって、前記分割製版が行われた分割製
    版済みマスタを前記版胴の外周面に巻装する第3製版手
    段と、 両面印刷を行う両面印刷モードと片面印刷を行う片面印
    刷モードとに、印刷モードを選択的に切り換える切換手
    段と、 前記版胴と前記プレスローラーとの当接位置に向けて印
    刷用紙を給送する給紙手段と、 前記両面印刷モードが選択されたときには、第3製版手
    段によって前記分割製版済みマスタを作成し、該分割製
    版済みマスタを前記版胴に巻装した後、第1製版画像ま
    たは第2製版画像のうちの何れか一方の製版画像の画像
    領域と対応させて、前記プレスローラーを前記版胴に直
    接当接させつつ前記版胴と共に回転させ、前記プレスロ
    ーラーの外周面に一方の製版画像に対応する第1印刷画
    像を転写した後に、他方の製版画像の画像領域に対応す
    る位置において前記印刷用紙を給送すべく前記給紙手段
    を作動させ、前記プレスローラーを、前記印刷用紙を介
    して前記版胴に当接させつつ前記版胴を回転させ、前記
    印刷用紙の前記プレスローラーと対応する第1の面に第
    1印刷画像を再転写させると共に、前記印刷用紙の前記
    版胴と対応する第2の面に他方の製版画像と対応する第
    2印刷画像を転写させ、前記片面印刷モードが選択され
    たときには、第3製版手段によって前記分割製版済みマ
    スタを作成し、該分割製版済みマスタを前記版胴に巻装
    した後、第1製版画像または第2製版画像のうちの何れ
    か一方の製版画像の画像領域と対応する位置において、
    前記印刷用紙を給送すべく前記給紙手段を作動させ、前
    記プレスローラーを、前記印刷用紙を介して前記版胴に
    当接させつつ前記版胴を回転させ、前記印刷用紙の第2
    の面に前記何れか一方の製版画像と対応する印刷画像を
    転写させる第11制御手段とを具備することを特徴とす
    る孔版印刷装置。
  29. 【請求項29】回転自在な版胴と、 前記版胴と接離自在に設けられ、前記版胴と同じ周速度
    で回転駆動されるプレスローラーと、 マスタに対して、その長さ方向に製版画像を2分割し、
    第1製版画像と第2製版画像とを形成する分割製版を行
    うことが可能であって、前記分割製版が行われた分割製
    版済みマスタを前記版胴の外周面に巻装する第3製版手
    段と、 両面印刷を行う両面印刷モードと片面印刷を行う片面印
    刷モードとに、印刷モードを選択的に切り換える切換手
    段と、 前記版胴と前記プレスローラーとの当接位置に向けて印
    刷用紙を給送する給紙手段と、 前記両面印刷モードが選択されたときには、第3製版手
    段によって前記分割製版済みマスタを作成し、該分割製
    版済みマスタを前記版胴に巻装した後、第2製版画像の
    画像領域と対応させて、前記プレスローラーを前記版胴
    に直接当接させつつ前記版胴と共に回転させ、前記プレ
    スローラーの外周面に第2製版画像に対応する第1印刷
    画像を転写した後に、第1製版画像の画像領域に対応す
    る位置において前記印刷用紙を給送すべく前記給紙手段
    を作動させ、前記プレスローラーを、前記印刷用紙を介
    して前記版胴に当接させつつ前記版胴を回転させ、前記
    印刷用紙の前記プレスローラーと対応する第1の面に第
    1印刷画像を再転写させると共に、前記印刷用紙の前記
    版胴と対応する第2の面に第1製版画像と対応する第2
    印刷画像を転写させ、前記片面印刷モードが選択された
    ときには、第3製版手段によって前記分割製版済みマス
    タを作成し、該分割製版済みマスタを前記版胴に巻装し
    た後、第1製版画像または第2製版画像のうちの何れか
    一方の製版画像の画像領域と対応する位置において、前
    記印刷用紙を給送すべく前記給紙手段を作動させ、前記
    プレスローラーを、前記印刷用紙を介して前記版胴に当
    接させつつ前記版胴を回転させ、前記印刷用紙の第2の
    面に前記何れか一方の製版画像と対応する印刷画像を転
    写させる第12制御手段とを具備することを特徴とする
    孔版印刷装置。
  30. 【請求項30】回転自在な版胴と、 前記版胴と接離自在に設けられ、前記版胴と同じ周速度
    で回転駆動されるプレスローラーと、 マスタに対して、その長さ方向に製版画像を2分割し、
    第1製版画像と第2製版画像とを形成する分割製版を行
    うことが可能であって、前記分割製版が行われた分割製
    版済みマスタを前記版胴の外周面に巻装する第3製版手
    段と、 両面印刷を行う両面印刷モードと片面印刷を行う片面印
    刷モードとに、印刷モードを選択的に切り換える切換手
    段と、 前記版胴と前記プレスローラーとの当接位置に向けて、
    前記版胴の1回転中に印刷用紙を2枚給送することが可
    能な連続給紙手段と、 前記両面印刷モードが選択されたときには、第3製版手
    段によって前記分割製版済みマスタを作成し、該分割製
    版済みマスタを前記版胴に巻装した後、第1製版画像ま
    たは第2製版画像のうちの何れか一方の製版画像の画像
    領域と対応させて、前記プレスローラーを前記版胴に直
    接当接させつつ前記版胴と共に回転させ、前記プレスロ
    ーラーの外周面に一方の製版画像に対応する第1印刷画
    像を転写した後に、他方の製版画像の画像領域に対応す
    る位置において前記印刷用紙を1枚給送すべく前記連続
    給紙手段を作動させ、前記プレスローラーを、前記印刷
    用紙を介して前記版胴に当接させつつ前記版胴を回転さ
    せ、前記印刷用紙の前記プレスローラーと対応する第1
    の面に第1印刷画像を再転写させると共に、前記印刷用
    紙の前記版胴と対応する第2の面に他方の製版画像と対
    応する第2印刷画像を転写させ、前記片面印刷モードが
    選択されたときには、第3製版手段によって前記分割製
    版済みマスタを作成し、該分割製版済みマスタを前記版
    胴に巻装した後、第1製版画像の画像領域と第2製版画
    像の画像領域とにそれぞれ対応する位置において、前記
    印刷用紙を1枚ずつ給送すべく前記連続給紙手段を作動
    させ、前記プレスローラーを、前記各印刷用紙を介して
    前記版胴に当接させつつ前記版胴を回転させ、前記各印
    刷用紙の第2の面に、前記各印刷用紙に対応する印刷画
    像をそれぞれ転写させる第13制御手段とを具備するこ
    とを特徴とする孔版印刷装置。
  31. 【請求項31】回転自在な版胴と、 前記版胴と接離自在に設けられ、前記版胴と同じ周速度
    で回転駆動されるプレスローラーと、 マスタに対して、その長さ方向に製版画像を2分割し、
    第1製版画像と第2製版画像とを形成する分割製版を行
    うことが可能であって、前記分割製版が行われた分割製
    版済みマスタを前記版胴の外周面に巻装する第3製版手
    段と、 両面印刷を行う両面印刷モードと片面印刷を行う片面印
    刷モードとに、印刷モードを選択的に切り換える切換手
    段と、 前記版胴と前記プレスローラーとの当接位置に向けて、
    前記版胴の1回転中に印刷用紙を2枚給送することが可
    能な連続給紙手段と、 前記両面印刷モードが選択されたときには、第3製版手
    段によって前記分割製版済みマスタを作成し、該分割製
    版済みマスタを前記版胴に巻装した後、第2製版画像の
    画像領域と対応させて、前記プレスローラーを前記版胴
    に直接当接させつつ前記版胴と共に回転させ、前記プレ
    スローラーの外周面に第2製版画像に対応する第1印刷
    画像を転写した後に、第1製版画像の画像領域に対応す
    る位置において前記印刷用紙を1枚給送すべく前記連続
    給紙手段を作動させ、前記プレスローラーを、前記印刷
    用紙を介して前記版胴に当接させつつ前記版胴を回転さ
    せ、前記印刷用紙の前記プレスローラーと対応する第1
    の面に第1印刷画像を再転写させると共に、前記印刷用
    紙の前記版胴と対応する第2の面に第1製版画像と対応
    する第2印刷画像を転写させ、前記片面印刷モードが選
    択されたときには、第3製版手段によって前記分割製版
    済みマスタを作成し、該分割製版済みマスタを前記版胴
    に巻装した後、第1製版画像の画像領域と第2製版画像
    の画像領域とにそれぞれ対応する位置において、前記印
    刷用紙を1枚ずつ給送すべく前記連続給紙手段を作動さ
    せ、前記プレスローラーを、前記各印刷用紙を介して前
    記版胴に当接させつつ前記版胴を回転させ、前記各印刷
    用紙の第2の面に、前記各印刷用紙に対応する印刷画像
    をそれぞれ転写させる第14制御手段とを具備すること
    を特徴とする孔版印刷装置。
  32. 【請求項32】第3製版手段は、前記両面印刷モードが
    選択されたときには、第1印刷画像となる製版画像とし
    て正像を、第2印刷画像となる製版画像として鏡像をそ
    れぞれ製版し、前記片面印刷モードが選択されたときに
    は、第1印刷画像となる製版画像及び第2印刷画像とな
    る製版画像共に鏡像をそれぞれ製版することを特徴とす
    る請求項28、請求項29、請求項30または請求項3
    1記載の孔版印刷装置。
  33. 【請求項33】前記プレスローラーは、その直径が前記
    版胴の直径の略2分の1、あるいは略3分の1に形成さ
    れていることを特徴とする請求項12ないし請求項32
    のうちの何れか1つに記載の孔版印刷装置。
  34. 【請求項34】前記プレスローラーは、前記版胴と同一
    の駆動源により、前記版胴と同期して回転駆動されるこ
    とを特徴とする請求項33記載の孔版印刷装置。
  35. 【請求項35】前記プレスローラーが前記版胴に当接す
    るときの押圧力を、直接当接するときの第1押圧力と前
    記印刷用紙を介して当接するときの第2押圧力とにおい
    て変化させる押圧力可変手段を具備することを特徴とす
    る請求項12ないし請求項34のうちの何れか1つに記
    載の孔版印刷装置。
  36. 【請求項36】前記押圧力可変手段において、第1押圧
    力が第2押圧力よりも大きくなるように設定されている
    ことを特徴とする請求項35記載の孔版印刷装置。
  37. 【請求項37】前記プレスローラーの外周面より第1印
    刷画像を消去するクリーニング手段を有することを特徴
    とする請求項12ないし請求項36のうちの何れか1つ
    に記載の孔版印刷装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003050484A (ja) * 2001-08-06 2003-02-21 Tohoku Ricoh Co Ltd 原稿読取装置・印刷装置・製版方法
CN105269939A (zh) * 2015-12-04 2016-01-27 成都印钞有限公司 一种孔板印刷多色套印装置及其套印工艺
US11850869B2 (en) 2020-12-17 2023-12-26 Entrust Corporation Retransfer printer with platen roller homing

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