JP4903423B2 - 孔版印刷装置 - Google Patents

孔版印刷装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4903423B2
JP4903423B2 JP2005342137A JP2005342137A JP4903423B2 JP 4903423 B2 JP4903423 B2 JP 4903423B2 JP 2005342137 A JP2005342137 A JP 2005342137A JP 2005342137 A JP2005342137 A JP 2005342137A JP 4903423 B2 JP4903423 B2 JP 4903423B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
image reading
image
unit
printing apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005342137A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007008144A (ja
Inventor
幸博 浅野
和幸 斎藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tohoku Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Tohoku Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tohoku Ricoh Co Ltd filed Critical Tohoku Ricoh Co Ltd
Priority to JP2005342137A priority Critical patent/JP4903423B2/ja
Publication of JP2007008144A publication Critical patent/JP2007008144A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4903423B2 publication Critical patent/JP4903423B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)

Description

本発明は、版胴の外周面に製版されたマスタを巻装して印刷用紙に印刷を行う孔版印刷装置に関する。
従来、多孔性の支持円筒体である多孔性支持板の周面に樹脂あるいは金属網体のメッシュスクリーンを複数層巻装した構成の回転自在な版胴を備え、熱可塑性樹脂フィルムと、和紙繊維または合成繊維あるいは和紙と合成繊維を混抄したもの等からなる多孔質支持体とを貼り合わせてなるラミネート構造の孔版マスタを用いて、製版部で前記マスタの熱可塑性樹脂フィルム面をサーマルヘッドの発熱素子に接触させて加熱穿孔製版した後に給版部で前記版胴にマスタを巻装し、版胴内部に設けられたインキ供給手段により版胴上のマスタにインキを供給した後、給紙部から版胴に向けて給紙された印刷用紙をプレスローラ等の印圧手段で版胴上のマスタに対して連続的に押圧することにより、版胴開口部とマスタ穿孔部よりインキを滲出させて印刷用紙に転写させることで印刷を行う感熱デジタル式の孔版印刷装置が知られている(例えば特許文献1等)。
このような従来の孔版印刷装置においての製版動作は、画像読取部において原稿の読取動作が行われ画像データが読み取られる。この時、読取動作と同時に版胴が回動を開始し、排版部での排版部材により版胴上からの使用済みマスタの排版動作が行われる。排版部材によって版胴上より剥離された使用済みマスタは、排版ボックス内に廃棄された後に圧縮板によって圧縮される。排版動作完了後、版胴は再び回動して給版待機位置で停止し、クランパが開放されて孔版印刷装置は給版待機状態となる。
次に、孔版印刷装置が給版待機状態となると、プラテンローラ及び駆動ローラが回転駆動され、マスタロールからマスタが引き出される。引き出されたマスタは、画像データに応じてサーマルヘッドの各発熱素子が発熱することでその熱可塑性樹脂フィルム面を加熱穿孔され、製版画像を形成する。この製版画像を形成する書込動作と画像読取部での画像読取動作は同タイムで進められる(図11のタイミングチャート参照)。
マスタはサーマルヘッドにより製版されつつプラテンローラ及び各マスタ搬送ローラ対によって搬送され、各ガイド板により案内されて版胴の開放されたクランパへと送られる。そして、ステッピングモータのステップ数によりマスタの先端がクランパに挟持される所定位置まで到達したと判断されると、開閉手段が作動してクランパが閉じられて版胴の外周面に製版されたマスタの先端が保持される。
この製版動作において、画像読取時には版胴が回動している。この回動動作には、一定速以外にも間欠送りとなる一定間隔による動作なども入るので、この動きにより孔版印刷装置の筐体への振動が発生する。また、プレスローラがその外周面を版胴の外周面に圧接し、プレスローラが上下方向に可動する。このときにも筐体への振動が発生する。これらの振動などの画像データに悪影響を与える負荷を防ぐために、特許文献1に記載の従来技術では、筐体強度を上げる、筐体と画像読取部との間に制振材、防振材を挟み込む等により画像データへの悪影響を防止している。
また、特許文献2には、画像読取部を有効活用することを目的として、画像データを読み取る画像読取部と、該画像読取部により読み取られた画像データの出力先を内部印刷装置と外部印刷装置との間で切り換える出力先選択部とを備える画像形成装置であって、前記内部印刷装置を利用して画像データを印刷している際に前記外部印刷装置を利用して印刷する画像データの読み取り指示を受けるのに応じて、内部印刷装置を制御して画像データの印刷動作を停止すると共に、画像読取部を制御して画像データの読み取り動作を開始し、画像データの読み取り動作が完了するのに応じて、内部印刷装置を制御して画像データの印刷動作を再開すると共に、読み取った画像データを外部印刷装置に出力する制御部を備えることを特徴とする画像形成装置が記載されている。
特開平9−240129号公報 特開2005−78458号公報
孔版印刷装置において、図11のタイミングチャートに示されるように、画像読取部での画像読取動作と、製版画像を形成する書込動作とが同タイムで進められる場合、画像読取動作中に版胴の回動、排版動作、製版・給版動作が並行して行われるため、図12に示すように、画像読取部に筐体を介して版胴の回転、排版、クランプの開閉、給版等による振動が伝わり、読取った画像データに悪影響を与え、図13に示すような画像のズレ等の画像異常が発生する。
そこで前記特許文献1に記載の従来技術では、画像読取中での筐体からの振動を抑えるために、筐体強度を上げる、また、筐体と画像読取部との間に制振材、防振材を挟み込むことにより、画像データに悪影響を与えることを防いでいるが、このような方式では、いずれも部品コストのアップや、金型費のアップとなり、製造コストがかかってしまうという問題がある。
また、特許文献2に記載の従来技術は、画像読取部(スキャナ)を有効活用するために印刷出力を停止するものであり、排版動作や給版(製版)動作のタイミングについては開示されていない。
本発明は以上の従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、画像データの読取動作中に、印刷部や排版部、給版部(製版部)等からの振動などの画像データに悪影響を与える負荷をなくし、画像データに悪影響を受けることなく、画像データの読取動作を行うことができる構成の孔版印刷装置を提供することを目的とする。
また、本発明は上記の目的に加え、画像読取や製版動作の作業効率を改善し、ファーストプリントタイム(FPT)を短縮することができる構成の孔版印刷装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では以下のような技術的手段を採っている。
本発明の第1の手段は、原稿画像を読取る画像読取部と、該画像読取部で読取られた画像データを格納することができるメモリと、前記画像データに基づいてマスタに製版を行い製版されたマスタを版胴に給版する製版部と、前記マスタが巻装される版胴を有し印刷用紙に印刷を行う印刷部と、前記印刷部に印刷用紙を給紙する給紙部と、印刷後の印刷用紙を排紙する排紙部と、印刷済みのマスタを版胴から剥離し排版する排版部とを備えた孔版印刷装置において、前記画像読取部による画像読取動作は、版胴の回動が停止している状態で行い、排版動作及び給版動作とは同時に行わず、前記画像読取部に画像読取動作指示が入り前記画像読取部のキャリッジが原稿面を走査するためにホームポジションから原稿面の終端まで移動し、画像データの読取が終わり逆方向に移動して前記ホームポジションに戻り始める画像読取動作の終了までの間、排版動作を停止させるために前記版胴の回動を停止させるとともに、画像読取時の読取速度を、製版時の書込速度よりも高速にし、前記画像読取動作が終了して前記キャリッジが前記ホームポジションに戻り始めたときに前記版胴を回動させ、排版動作を開始することを特徴とする(請求項1)。
さらに本発明の第2の手段は、第1の手段の孔版印刷装置において、画像読取時の読取速度と、製版時の書込速度の切り替えは、制御部がクロックの切り替えにより速度変換を実施して行うことを特徴とする(請求項2)。
さらに本発明の第3の手段は、第2の手段の孔版印刷装置において、画像読取動作以外の動作時または待機時は、画像読取動作時のクロックよりも低速クロックにすることを特徴とする(請求項3)。
本発明の第4の手段は、第1の手段の孔版印刷装置において、排版動作または給版動作時にエラーが発生した場合、このエラー処置後の製版動作では、再び画像読取動作することなく、すでに画像読取部で読取られた前記メモリ内の画像データを基に製版することを特徴とする(請求項4)。
また、本発明の第5の手段は、第4の手段の孔版印刷装置において、前記エラー処置後には、製版スタートキーを押下せずに、自動で製版動作を行うことができることを特徴とする(請求項5)。
本発明の第6の手段は、第1の手段の孔版印刷装置において、原稿台を覆う圧板もしくは自動原稿搬送装置の開閉を検知する手段と、原稿の有無を検知する手段を有し、圧板もしくは自動原稿搬送装置を閉じた状態で、原稿が有ると判断した場合には、製版スタートキーの押下前に、前もって画像読取部による画像読取動作を行うことを特徴とする(請求項6)。
本発明の第7の手段は、第6の手段の孔版印刷装置において、前もって画像読取部による画像読取動作を行った時と、製版スタートキーの押下時で、製版モードの内容が変更されていないかを比較する手段を有し、製版スタートキーの押下時に、前もって画像読取した時の製版モードの内容が変更された場合は、再度、画像読取動作を行うことを特徴とする(請求項7)。
また、本発明の第8の手段は、第6の手段の孔版印刷装置において、前もって画像読取部による画像読取動作を行った時と、製版スタートキーの押下時で、製版モードの内容が変更されていないかを比較する手段を有し、製版スタートキーの押下時に、前もって画像読取した時の製版モードの内容が変更されていない場合は、前記メモリ内の画像データに基づいて、画像読取動作以降の動作に移ることを特徴とする(請求項8)。
本発明の第1の手段の孔版印刷装置では、画像読取部による画像読取動作時は、版胴の回動を停止させ、排版動作及び給版動作を停止した状態で画像データの読取りを行うことにより、版胴の回動や排版動作、給版動作で発生する振動による画像データへの悪影響を防ぐことができる。
より具体的には、画像読取部に画像読取動作指示が入った直後から画像読取動作終了までの間、排版動作を停止させるために版胴の回動を停止させ、その停止期間中に画像データの読取りを行い、画像読取動作終了後に版胴を回動させ、排版動作を行うことにより、版胴の回動や排版動作で発生する振動による画像データへの悪影響を防ぐことができる。
さらに、画像読取部のキャリッジが画像データを読み込んだ後、このキャリッジがホームポジションへ戻ろうとしたときに版胴の回動を開始し、排版動作を開始する。つまり、画像データの読み込み直後から次の工程動作(ここでは排版動作)を開始させることによって、印刷開始までの時間を短縮し、印刷の作業効率を向上させることができる。
またさらに、画像読取時の読取速度を、製版時の書込速度よりも高速にすることにより、印刷開始までの時間(ファーストプリントタイム:FPT)を短縮することができる。また、本発明の第2の手段の孔版印刷装置のように、画像読取時の読取速度と、製版時の書込速度の切り替えを、制御部がクロックの切り替えにより速度変換を実施して行うことにより、画像読取時の読取速度と、製版時の書込速度の切り替えを容易に行うことができる。
なお、装置の待機時に高速クロックのままにしておくと、電磁ノイズが外部に放射して他の機器への悪影響が懸念されるが、第3の手段のように、画像読取動作以外の動作時または待機時は、画像読取動作時のクロックよりも低速クロックにすることにより、他の機器への悪影響を低減することができる。
第4の手段の孔版印刷装置では、第1の手段の構成に加えて、排版動作または給版動作時にエラーが発生した場合、このエラー処置後の製版動作では、再び画像読取動作することなく、すでに画像読取部で読取られた前記メモリ内の画像データを基に製版することにより、製版時間の短縮を図ることができ、FPTを短縮することができる。
また、第5の手段の孔版印刷装置では、第4の手段の構成に加え、前記エラー処置後には、製版スタートキーを押下せずに、自動で製版動作を行うことができることにより、作業効率を向上させることができ、FPTを短縮することができる。
本発明の第6〜8の手段の孔版印刷装置では、第1の手段の構成に加えて、原稿台を覆う圧板もしくは自動原稿搬送装置の開閉を検知する手段と、原稿の有無を検知する手段を有し、圧板もしくは自動原稿搬送装置を閉じた状態で、原稿が有ると判断した場合には、製版スタートキーの押下前に、前もって画像読取部による画像読取動作を行い、製版スタートキーの押下時には、前もって画像読取部による画像読取動作を行った時の製版モードの内容が変更されていないかを比較し、製版スタートキーの押下時に、前もって画像読取した時の製版モードの内容が変更された場合は、再度、画像読取動作を行い、製版スタートキーの押下時に、前もって画像読取した時の製版モードの内容が変更されていない場合は、前記メモリ内の画像データに基づいて、画像読取動作以降の動作に移るので、前もって画像読取動作を行っていた分、作業効率を向上させることができ、FPTの短縮による生産性の向上を図ることができる。
なお、上記の製版モードの内容の変更とは、画像読取に影響を与える項目であり、例えば、変倍率(71%、141%・・・)、製版濃度(薄く、標準、濃く・・・)、製版モード(文字、写真、・・・)などである。また、印刷モード(印刷枚数や印刷速度、省インキ等)は、画像読取に影響を与えない項目である。
以下、本発明の構成、動作及び作用を、図示の実施例に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の一実施例を示す孔版印刷装置の概略全体構成図である。同図において孔版印刷装置1は、原稿画像を読取る画像読取部7と、該画像読取部7で読取られた画像データを格納することができる図示しないメモリと、画像データに基づいてマスタ26に製版を行い製版されたマスタ26を版胴8に給版する製版部3と、マスタ26が巻装される版胴8を有し印刷用紙Pに印刷を行う印刷部2と、印刷部2に印刷用紙Pを給紙する給紙部4と、印刷後の印刷用紙Pを排紙する排紙部6と、印刷済みのマスタ26を版胴8から剥離し排版する排版部5とを備えている。
印刷装置本体の中央に配置された印刷部2は、版胴8、インキ供給手段9、プレスローラや圧胴等の印圧手段10(以下、プレスローラとする)を有している。版胴8はインキ供給パイプを兼ねた支軸11に回転自在に支持された図示しない一対のフランジの外周面に多孔性支持板8aを巻装して構成されており、図示しない版胴駆動手段によって図1の矢印A方向に回転駆動されている。支軸11はその先端部を印刷装置本体の図示しない側板に支持されており、その表面にはインキ供給手段9にインキを供給するための複数の小さな孔が穿設されている。図示しない各フランジは図示しない軸受を介して支軸11に回転自在に支持されている。
ステンレスの薄板等で形成される多孔性支持板8aは、多数の開孔が穿設された開孔部と非開孔部とを有しており、開孔部の周方向長さは例えばB4サイズ(あるいはA3サイズ等)の用紙に対して印刷を行うことが可能な長さに形成されている。非開孔部には版胴8の一母線と平行な平面を有するステージ部12が配置されており、ステージ部の上面にはマスタの先端を係止する開閉自在なクランパ13が配置されている。また、多孔性支持板8aの外側には、ポリエステルあるいはステンレスの細線等からなる図示しないメッシュスクリーンが1〜3層程度巻装されている。
版胴8の内部にあって支軸11の下方に位置する部品には、インキローラ14及びドクターローラ15等を有するインキ供給手段9が配置されている。インキローラ14は、図示しない各フランジ間の支軸11上に固着された図示しない一対の側板間にその支軸11を回転自在に支持されており、図示しない版胴駆動手段からの回転力をギヤやベルト等の回転力伝達手段によって伝達されて版胴8と同方向に回転する。ドクターローラ15は、その外周面とインキローラ14の外周面との間に僅かな隙間が生じる位置において側板間に回転自在に支持されており、図示しない版胴駆動手段からの回転力を図示しない回転力伝達手段によって伝達されてインキローラ14とは反対の方向に回転する。インキローラ14とドクターローラ15との近接部において、支軸11より供給されたインキによって楔状のインキ溜まり15aが形成される。
版胴8の下方にはプレスローラ10が配置されている。このプレスローラ10は、図示しない一対のプレスローラアーム間に回転自在に支持されており、各プレスローラアームは図示しない揺動手段によって一体的かつ揺動自在に支持されている。また、図示しない揺動手段の近傍には、プレスローラ10を版胴8の外周面より離間した状態で保持する図示しない係止手段が配置されている。
印刷装置本体の印刷部2の右上方には製版部3が配置されている。この製版部3は、マスタ貯容手段20、プラテンローラ21、サーマルヘッド22、切断手段23、マスタ搬送ローラ対24,25等を有している。マスタ貯容手段20は、熱可塑性樹脂フィルムと多孔性支持体とを貼り合わせたマスタ26をロール状に巻成したマスタロール27の芯部27aを回転自在かつ着脱自在に支持している。
マスタ貯容手段20よりもマスタ搬送方向下流側には、プラテンローラ21及びサーマルヘッド22が配置されている。プラテンローラ21は印刷装置本体1の図示しない側板に回転自在に支持されており、図示しないステッピングモータによって回転駆動されている。
多数の発熱素子を有するサーマルヘッド22は印刷装置本体1の図示しない側板に取付けられており、図示しない付勢手段の付勢力によってプラテンローラ21に圧接されている。サーマルヘッド22は、マスタ26の熱可塑性樹脂フィルム面に接触しつつ発熱素子を選択的に発熱させ、マスタ26に対して熱溶融穿孔製版を行う。
プラテンローラ21及びサーマルヘッド22よりもマスタ搬送方向下流側には切断手段23が配置されている。この切断手段23は固定刃23aと可動刃23bとからなり、印刷装置本体の図示しない側板に固定された固定刃23aに対して可動刃23bが回動移動してマスタ26を切断する構成となっている。
切断手段23のマスタ搬送方向下流側にはマスタ搬送ローラ対24,25及びガイド板28が配置されており、製版されたマスタ26を版胴8に給版する給版手段を構成している。
マスタ搬送ローラ対24,25は、図示しない駆動手段によって同期して回転駆動される駆動ローラ24a,25aと、図示しない付勢手段によって各駆動ローラ24a,25aに圧接された従動ローラ24b,25bとから構成されている。
また、ガイド板8は印刷装置本体の図示しない側板に固定されており、各マスタ搬送ローラ対24,25によって搬送されるマスタ26をガイドし、マスタ26の先端を版胴8の外周面へと案内する。
印刷装置本体の製版部3の下方には給紙部4が配置されている。この給紙部4は、印刷用紙Pを積載した給紙トレイ30、給紙ローラ31、分離ローラ32、分離パッド33、レジストローラ対34等を有している。
給紙トレイ30の上方には、表面にそれぞれ高摩擦抵抗部材を有する給紙ローラ31、分離ローラ32、分離パッド33が配置されている。給紙ローラ31及び分離ローラ32は、給紙トレイ30上の印刷用紙Pと所定の圧力で圧接し、ギヤやベルト等の図示しない駆動力伝達手段を介して、共通のステッピングモータによって、互いに同期して回転駆動される。分離パッド33は所定の圧力で分離ローラ32に圧接されるように配置されている。この分離ローラ32及び分離パッド33の用紙搬送方向下流側にはレジストローラ対34が配置されている。駆動ローラ34aと従動ローラ34bとからなるレジストローラ対34は、図示しない版胴駆動手段からの回転駆動力をギヤやカム等の駆動伝達手段で伝達されることにより、駆動ローラ34aが版胴8の回転と同期した所定のタイミングで回転し、この駆動ローラ34aに圧接された従動ローラ34bによって印刷用紙Pを印刷部2に向けて給送する。
印刷装置本体の印刷部2の左上方には排版部5が配置されている。この排版部5は、上排版部40、下排版部41、排版ボックス42、圧縮部43等を有している。
上排版部40は、駆動ローラ44、従動ローラ45等を有し、図示しない駆動手段によって駆動ローラ44が図1において時計回り方向に回転する。下排版部41は、駆動ローラ46、従動ローラ47等を有し、駆動ローラ46を回転駆動する図示しない駆動手段の駆動力をギヤやベルト等の駆動伝達手段によって伝達されることで、駆動ローラ47が図1において反時計回り方向に回転する。
内部に使用済みマスタ26aを貯容する排版ボックス42は。印刷装置本体に対して着脱自在に設けられている。上排版部材40、下排版部材41とによって運ばれた使用済みマスタ26aを排版ボックス42の内部に押し込む圧縮板43は、図示しない昇降手段によって上下動自在に支持されている。
印刷装置本体の排版部5の下方には排紙部6が配置されている。この排紙部6は、剥離爪50、排紙搬送部材51、排紙トレイ52等を有している。版胴8の外周面より印刷済みの印刷用紙Pを剥離する剥離爪50は、支軸50aによって印刷装置本体の図示しない側板に揺動自在に支持されており、図示しない爪揺動手段によって、その先端が版胴8の外周面に近接する位置と、その先端が版胴8の回転によって移動するクランパ13等の障害物と干渉しない位置とに選択的に揺動される。
排紙搬送部材51は、駆動ローラ53、従動ローラ54、無端ベルト55と、吸着ファン56等を有している。駆動ローラ53は印刷装置本体の図示しない側板に回転自在に支持されており印刷部2の版胴8の回転によりベルト等の駆動伝達手段を介して回転駆動される。従動ローラ54も同側板に回転自在に支持され、駆動ローラ53と従動ローラ54とには、無端ベルト55が掛け渡されている。駆動ローラ53、従動ローラ54及び無端ベルト55の下方には吸着ファン56が配置されている。排紙搬送部材51は、吸着ファン56の吸引力によって無端ベルト55上に印刷用紙Pを吸着し、図の矢印方向に搬送する。
排紙搬送部材51によって搬送される印刷済みの印刷用紙Pをその上面に積載する排紙トレイ52は、用紙巾方向に移動自在な一対のサイドフェンス57と用紙搬送方向に移動自在な1つのエンドフェンス58とを有している。
孔版印刷装置の筐体の上部には画像読取部7が配置されている。この画像読取部7には、図1に示すような自動原稿搬送装置(ADF)を用いたADFタイプ7aと、図2に示すような圧板69を用いた圧板タイプ7bがある。
図1に示すADFタイプ7aは、原稿60を積載する原稿受け台61、原稿60を載置するコンタクトガラス(原稿台)62、原稿60を搬送する原稿ローラ対63及び原稿搬送ローラ64、搬送される原稿60をガイドするガイド板65,66、読取られた原稿60を積載する原稿トレイ68、原稿の有無を検知する原稿有無センサ78等を有し、ADFはコンタクトガラス62を除く上記各部材を一体に支持し、コンタクガラス62に対して接離自在に設けられている。
また、図2に示す圧板タイプ7bは、図1のADFに代えてコンタクトガラス(原稿台)62の全面を覆う圧板69を設けたものであり、この圧板69がコンタクガラス62に対して接離自在に設けられている。なお、図2の孔版印刷装置は、ADFに代えて圧板69を設けた以外は図1と同じ構成である。
図1または図2に示す孔版印刷装置1の画像読取部7には、ADFにより搬送される原稿60、またはコンタクトガラス62上に載置された原稿60の原稿面を走査して画像を読取るための蛍光灯73及び反射ミラー70,71,72を有するキャリッジ74と、キャリッジ74により走査された原稿画像を結像レンズで撮像素子(CCD等)に結像して光電変換し画像データを出力する画像読取ユニット75などを有する画像読取装置(スキャナ)76が設けられている。
次に本発明の孔版印刷装置1の動作を図3〜図6のタイムチャートに基づいて説明する。ここでは図2の圧板タイプの孔版印刷装置を例に挙げて説明する。また、以下に説明する動作は、図7に一例を示す孔版印刷装置の制御系により制御される。この制御系は、マイクロコンピュータからなるCPU(Central Processing Unit)101、読み出し専用メモリ(FROM)102、書き換え型メモリ(RAM)103、書き換え型の不揮発メモリ(NVRAM)104、各種信号の入・出力を行うI/O制御回路105等で構成されるメイン制御部100を備えており、このメイン制御部100は、メモリに記憶されている制御情報や操作パネル106から入力される各種設定情報、各種センサ107からの検知信号等に基づいて、孔版印刷装置の画像読取部(キャリッジ、撮像素子(CCD)等からなる画像読取装置113、画像処理ASIC114)、画像メモリ部(メモリ制御ASIC115、ページメモリ110)、製版部(サーマルヘッド駆動ASIC117、サーマルヘッド118)、タイミング制御部(タイミング制御ASIC112)、各種動作(版胴の回動、排版動作、給版動作、給紙動作、印刷動作、排紙動作等)を行う駆動部(駆動回路108、モーター109、ソレノイド110、電磁クラッチ111等)等を制御して、以下の動作を制御する。
(動作例1)
まず孔版印刷装置の動作例1を図2、図3、図7に基づいて説明する。オペレータにより画像読取部7のコンタクトガラス62上に原稿60がセットされ、操作パネル106上の製版スタートキーが押下されると、メイン制御部100による画像読取部7の制御が開始され、画像読取部7のキャリッジ74が図示しない駆動手段により原稿面に沿って副走査方向(図2の紙面に沿って右方向)に移動され原稿画像の読取動作が行われる。この読取動作では、主走査方向(図2の紙面に垂直方向)の画像は、画像読取ユニット75の撮像素子(CCD等)により1ライン分ずつ一括して読取られ光電変換されて1ライン分の画像データ信号として出力され、この撮像素子による読取りを行いながらキャリッジ74を副走査方向に移動することにより、原稿面全体の読取りが行われる。
画像読取部7の画像読取ユニット75で読取られた画像は画像処理ASIC114で画像処理され、画像データ信号として順次出力され、画像メモリ部のページメモリ110内に1ページ分の画像データが格納される。なお、この画像読取部7による読取動作が行われているときは、版胴8は停止したままであり、排版動作や、製版・給版動作は行われない。
画像読取部7のキャリッジ74が原稿面の終端まで移動し、画像データの読取が終わると、キャリッジ74が逆方向に移動し、元の位置であるホームポジションへ戻り、画像読取動作が終了する。この画像読取動作の終了にタイミングを合わせてメイン制御部100は印刷部2及び排版部5を制御し、版胴8が回転を開始し、排版部5で版胴上からの使用済みマスタの排版動作が行われる。すなわち、排版部5の各排版部材によって版胴8上から使用済みマスタが剥離され、剥離された使用済みマスタ26aは、排版ボックス42内に廃棄された後に圧縮板43によって圧縮される。排版動作完了後、版胴8は再び回転して図2に示す給版待機位置で停止し、クランパ13が開放されて孔版印刷装置は給版待機状態となる。
孔版印刷装置が給版待機状態となると、メイン制御部100は製版部3を制御し、製版部3のプラテンローラ21および駆動ローラが回転駆動され、マスタロール27からマスタ26が引き出される。引き出されたマスタ26は、サーマルヘッド22の各発熱素子が画像メモリ(ページメモリ110)に格納された画像データ信号に基づいて発熱することでその熱可塑性樹脂フィルム面が加熱穿孔され、製版画像が形成される。
マスタ26はサーマルヘッド22により製版されつつプラテンローラ21及び各マスタ搬送ローラ対24,25によって搬送され、各ガイド板28に案内されて、版胴8の開放されたクランパへと送られる。そして、ステッピングモータのステップ数によりマスタ26の先端がクランプ13に挟持される所定位置まで到達したと判断されると、図示しない開閉手段が作動してクランパ13が閉じられて版胴8の外周面に製版されたマスタの先端が保持される。
その後、製版動作と並行して給版動作が開始され、版胴8がマスタ26の製版搬送速度と同じ周速度で図2の時計回り方向に回転駆動され、マスタ26の版胴8への巻装動作が行われる。そして、ステッピングモータのステップ数により1版分の製版が完了したと判断されると、プラテンローラ21及び各マスタ搬送ローラ対24,25の回転が停止すると共に切断手段23の可動刃23bが回転移動してマスタ26が切断される。切断されたマスタ26は版胴8の回転によって製版部3から引出され、全ての製版済みマスタが版胴上に巻装されると、版胴8はホームポジションまで回転して停止し、給版、巻装動作が完了する。
給版、巻装動作が完了すると、メイン制御部100は印刷部2及び給紙部4を制御し、版胴8が低速で図2の時計回り方向に回転駆動されると共に、給紙部4の給紙トレイ30より1枚の印刷用紙Pが分離ローラ31及び分離コロ32により分離給送される。給紙部4から分離給送された印刷用紙Pは、その先端をレジストローラ対34のニップ部に当接させた状態で一時停止される。一時停止させられた用紙Pは、版胴上に巻装された製版済みのマスタ26の画像領域先端部がプレスローラ10と対応する位置に達する所定のタイミングでレジストローラ対34の駆動ローラ34aが回転駆動することにより、版胴8とプレスローラ10との間に向けて給送される。
この駆動ローラ34aの回転とほぼ同時に図示しない揺動手段が作動してプレスローラ10がその外周面を版胴8の外周面に圧接させ、レジストローラ対34によって給送された印刷用紙Pが版胴8に巻装されたマスタに押圧される。この押圧動作によりプレスローラ10と用紙Pとマスタ26が圧接し、インキローラ14によって版胴8の内周面に供給されたインキが版胴8の開孔部より滲出し、多孔性支持板8a、図示しないメッシュスクリーン、及びマスタ26の多孔性支持体に充填された後にマスタの穿孔部を介して印刷用紙Pに転写され、いわゆる版付けが行われる。
版付けにより画像が転写された印刷用紙Pは、剥離爪50によって版胴8の外周面より剥離されて下方へと落下し、排紙搬送部材51上へと送られる。排紙搬送部材51へと送られた印刷用紙Pは、吸引ファン56の吸引力によって無端ベルト55の上面に引き付けられつつ左方へと搬送され、排紙トレイ52上に排出される。その後、版胴8が再びホームポジションまで回転して停止し、版付け動作を終えて孔版印刷装置は印刷待機状態となる。
版付け動作完了後、オペレータにより操作パネル106上で印刷条件が設定された後、オペレータによって操作パネル106上の試し刷りキーが押下されることにより、メイン制御部100により印刷部2、給紙部4及び排紙部6が制御され、上記のような印刷動作により1枚の印刷用紙Pに画像が印刷される。
この試し刷りによって画像位置や画像濃度等が決定されると、オペレータにより操作パネル106上でこれらの印刷条件及び印刷枚数が設定された後に、オペレータによって操作パネル106上の試し刷りキーが押下されることにより、メイン制御部100により印刷部2、給紙部4及び排紙部6が制御され、上記のような印刷動作により設定した印刷枚数の印刷が行われる。
また、上記の印刷動作の終了後、オペレータにより操作パネル106上の連続キーが押下され、諸条件を設定した後に製版スタートキーが押下されると、次の原稿の画像読取動作、読取った画像データの画像メモリへの格納、排版動作、製版動作、給版動作、巻装動作、版付けが順次行なわれ、版付け終了後、連続して印刷動作となる。
以上のように、孔版印刷装置の動作例1では、画像読取動作時に、版胴の回転動作、排版動作、給版動作を停止(禁止)させることにより、画像読取動作中は、版胴8の回転による振動や、クランパ13の開閉による振動、排版動作、給版動作による振動等が発生しないので、画像データへの悪影響を与えずに読み込むことができ、異常画像の発生等を防止することができる。
(動作例2)
次に孔版印刷装置の動作例2を図2、図4、図7に基づいて説明する。オペレータにより画像読取部7のコンタクトガラス62上に原稿60がセットされ、操作パネル106上の製版スタートキーが押下されると、まずメイン制御部100により印刷部2と排版部5が制御され、版胴8が回転を開始し、排版部5で版胴上からの使用済みマスタの排版動作が行われる。すなわち、排版部5の各排版部材によって版胴8上から使用済みマスタが剥離され、剥離された使用済みマスタ26aは、排版ボックス42内に廃棄された後に圧縮板43によって圧縮される。排版動作完了後、版胴8は再び回転して図2に示す給版待機位置で停止し、クランパ13が開放されて孔版印刷装置は給版待機状態となる。
給版待機位置となった状態で、メイン制御部100による画像読取部7の制御が開始され、画像読取部7のキャリッジ74が図示しない駆動手段により原稿面に沿って副走査方向(図2の紙面に沿って右方向)に移動され原稿画像の読取動作が行われる。この読取動作では、主走査方向(図2の紙面に垂直方向)の画像は、画像読取ユニット75の撮像素子(CCD等)により1ライン分ずつ一括して読取られ光電変換されて1ライン分の画像データ信号として出力され、この撮像素子による読取りを行いながらキャリッジ74を副走査方向に移動することにより、原稿面全体の読取りが行われる。
画像読取部7の画像読取ユニット75で読取られた画像は画像処理ASIC114で画像処理され、画像データ信号として順次出力され、画像メモリ部のページメモリ110内に1ページ分の画像データが格納される。なお、この画像読取部7による読取動作が行われているときは、版胴8は停止したままであり、製版・給版動作は行われない。
画像読取部7のキャリッジ74が原稿面の終端まで移動し、画像データの読取が終わると、キャリッジ74が逆方向に移動し、元の位置であるホームポジションへ戻り、画像読取動作が終了する。この画像読取動作の終了にタイミングを合わせてメイン制御部100は製版部3を制御し、製版部3のプラテンローラ21および駆動ローラが回転駆動され、マスタロール27からマスタ26が引き出される。引き出されたマスタ26は、サーマルヘッド22の各発熱素子が画像メモリ(ページメモリ110)に格納された画像データ信号に基づいて発熱することでその熱可塑性樹脂フィルム面が加熱穿孔され、製版画像が形成される。
マスタ26はサーマルヘッド22により製版されつつプラテンローラ21及び各マスタ搬送ローラ対24,25によって搬送され、各ガイド板28に案内されて、版胴8の開放されたクランパへと送られる。そして、ステッピングモータのステップ数によりマスタ26の先端がクランプ13に挟持される所定位置まで到達したと判断されると、図示しない開閉手段が作動してクランパ13が閉じられて版胴8の外周面に製版されたマスタの先端が保持される。
その後、製版動作と並行して給版動作が開始され、版胴8がマスタ26の製版搬送速度と同じ周速度で図2の時計回り方向に回転駆動され、マスタ26の版胴8への巻装動作が行われる。そして、ステッピングモータのステップ数により1版分の製版が完了したと判断されると、プラテンローラ21及び各マスタ搬送ローラ対24,25の回転が停止すると共に切断手段23の可動刃23bが回転移動してマスタ26が切断される。切断されたマスタ26は版胴8の回転によって製版部3から引出され、全ての製版済みマスタが版胴上に巻装されると、版胴8はホームポジションまで回転して停止し、給版、巻装動作が完了する。この給版、巻装動作が完了した後の動作(版付け、試し刷り、印刷)は前述の動作例1と同様であるので、ここでは説明を省略する。
以上のように、孔版印刷装置の動作例2では、画像読取動作前に排版動作を行い、排版動作終了後に画像読取動作を開始させ、画像読取動作時には、版胴の回転動作、給版動作を停止(禁止)させることにより、画像読取動作中は、版胴8の回転による振動や、クランパ13の開閉による振動、給版動作による振動等が発生しないので、画像データへの悪影響を与えずに読み込むことができ、異常画像の発生等を防止することができる。また、この動作例2では、図4に示すように、先の動作例1(図3)よりも印刷開始までの時間(ファーストプリントタイム:FPT)を若干短縮することができる。
(動作例3)
次に孔版印刷装置の動作例3を図5のタイムチャートに基づいて説明する。
この動作例3は基本的には動作例1と同様の動作を行うものであるが、画像読取部7のキャリッジ74が原稿面を走査して画像データを読取り、キャリッジ74がホームポジションへ戻り始めたときに、排版動作を開始することを特徴とするものである。
具体的に説明すると、オペレータにより画像読取部7のコンタクトガラス62上に原稿60がセットされ、操作パネル106上の製版スタートキーが押下されると、メイン制御部100による画像読取部7の制御が開始され、画像読取部7のキャリッジ74が図示しない駆動手段により原稿面に沿って副走査方向(図2の紙面に沿って右方向)に移動され原稿画像の読取動作が行われる。この読取動作では、主走査方向(図2の紙面に垂直方向)の画像は、画像読取ユニット75の撮像素子(CCD等)により1ライン分ずつ一括して読取られ光電変換されて1ライン分の画像データ信号として出力され、この撮像素子による読取りを行いながらキャリッジ74を副走査方向に移動することにより、原稿面全体の読取りが行われる。
画像読取部7の画像読取ユニット75で読取られた画像は画像処理ASIC114で画像処理され、画像データ信号として順次出力され、画像メモリ部のページメモリ110内に1ページ分の画像データが格納される。なお、この画像読取部7による読取動作が行われているときは、版胴8は停止したままであり、排版動作や、製版・給版動作は行われないので、版胴の回転等による振動は発生せず、画像データに振動等の悪影響が及ぼされることがない。
画像読取部7のキャリッジ74が原稿面の終端まで移動し、画像データの読取が終わると、キャリッジ74が逆方向に移動し、元の位置であるホームポジションへ戻り始めるが、この戻り始めた直後に、排版動作を開始させる。すなわち、画像読取部7のキャリッジ74が戻り動作中に版胴8の回転を開始し排版動作を行う。この場合、キャリッジ74の移動動作中に版胴8が回転することになるが、画像データの読み込みは版胴8の回転開始前に終了しているので、画像データへの悪影響はない。
排版動作終了後は、動作例1と同様に製版、給版、巻装動作を行い、続いて版付け、試し刷り、印刷の各動作が行われる。
以上のように、孔版印刷装置の動作例3では、画像読取部7のキャリッジ74が画像データを読み込んだ後、このキャリッジ74がホームポジションへ戻ろうとしたときに版胴8の回動を開始し、排版動作を開始する。つまり、画像データの読み込み直後から次の工程動作(ここでは排版動作)を開始させることによって、画像データへ悪影響を及ぼすことなく印刷開始までの時間(ファーストプリントタイム:FPT)を短縮することができ、印刷の作業効率を向上させることができる。従って図3や図4の動作よりも印刷開始までの時間(ファーストプリントタイム:FPT)を短縮することができる。
(動作例4)
次に孔版印刷装置の動作例4を図6のタイムチャートに基づいて説明する。
この動作例4は基本的には動作例2と同様の動作を行うものであるが、画像読取部7のキャリッジ74が原稿面を走査して画像データを読取り、キャリッジ74がホームポジションへ戻り始めたときに、給版動作を開始することを特徴とするものである。
具体的に説明すると、はじめに動作例2と同様に排版動作を開始させ、排版動作の終了と同時に画像読取動作を開始させる。すなわち、排版動作の終了と同時に画像読取部7のキャリッジ74が図示しない駆動手段により原稿面に沿って副走査方向(図2の紙面に沿って右方向)に移動され原稿画像の読取動作が行われる。この読取動作では、主走査方向(図2の紙面に垂直方向)の画像は、画像読取ユニット75の撮像素子(CCD等)により1ライン分ずつ一括して読取られ光電変換されて1ライン分の画像データ信号として出力され、この撮像素子による読取りを行いながらキャリッジ74を副走査方向に移動することにより、原稿面全体の読取りが行われる。
画像読取部7の画像読取ユニット75で読取られた画像は画像処理ASIC114で画像処理され、画像データ信号として順次出力され、画像メモリ部のページメモリ110内に1ページ分の画像データが格納される。なお、この画像読取部7による読取動作が行われているときは、版胴8は停止したままであり、製版・給版動作は行われない。
画像読取部7のキャリッジ74が原稿面の終端まで移動し、画像データの読取が終わると、キャリッジ74が逆方向に移動し、元の位置であるホームポジションへ戻り始めるが、この戻り始めた直後に、製版、給版動作を開始させる。すなわち、画像読取部7のキャリッジ74が戻り動作中に製版動作を開始し、次いで版胴8の回転を開始して給版動作を開始させる。この場合、キャリッジ74の移動動作中に版胴8の回転が開始することになるが、画像データの読み込みは版胴8の回転開始前に終了しているので、画像データへの悪影響はない。
給版動作、巻装動作の終了後は、動作例2と同様に版付け、試し刷り、印刷の各動作が行われる。
以上のように、孔版印刷装置の動作例4では、画像読取部7のキャリッジ74が画像データを読み込んだ後、このキャリッジ74がホームポジションへ戻ろうとしたときに版胴8の回動を開始し、給版動作を開始する。つまり、画像データの読み込み直後から次の工程動作(ここでは給版動作)を開始させることによって、画像データへ悪影響を及ぼすことなく、印刷開始までの時間(ファーストプリントタイム:FPT)を短縮することができ、印刷の作業効率を向上させることができる。また、この動作例4では、図6に示すように各動作間のタイムロスをなくすことにより、先の動作例3(図5)よりも印刷開始までの時間(ファーストプリントタイム:FPT)をより短縮することができる。
(動作例5)
ところで、以上の動作例1〜4のように、画像読取部7による画像読取動作時は、版胴8の回動を停止させ、排版動作や給版動作を停止した状態で画像データの読取りを行うことにより、版胴8の回動や排版動作、給版動作で発生する振動による画像データへの悪影響を防ぐことができるが、画像データの読取りと、版胴8の回動や排版動作、給版動作を分けて行う場合、図8に示すように、製版スタートキーを押下してから、1枚目の印刷開始までの時間(ファーストプリントタイム:FPT)が、従来の画像読取と排版、給版動作を並行して行う場合(図11、図12)に比べて増加する。このFPTの増加分は、例えば先の動作例4(図6)のような制御を行うことによりある程度は短縮できるが、さらに短縮することが望まれている。
そこで、孔版印刷装置の動作例5では、さらに、画像読取時の読取速度と、製版時の書込速度が異なるようにする。より具体的には、画像読取時の読取速度を、製版時の書込速度よりも高速にする。すなわち、通常は図8に示すように、画像読取時の読取速度と製版時の書込速度は同じで、1ライン当り数ms(数ms/l)であるが、この動作例5では、図9に示すように、画像読取時の読取速度を1ライン当り数百μs(数百μs/l)にし、印刷開始までの時間(FPT)を短縮する。また、画像読取時の読取速度と、製版時の書込速度の切り替えは、メイン制御部100でタイミング制御ASIC112がクロックを切り替えることにより実施し、画像読取を行いページメモリ110へ書込む速度と、ページメモリ110から画像データを読出してサーマルヘッド118で書込む速度の速度変換を行う(第2の手段)。
ここで図10はその一例を示すものであり、製版スタートキーが押下されてから製版が終了するまでのメイン制御部100によるシーケンシャル制御の一例を示すフローチャートである。この制御動作では、原稿の読取時には読取パラメータの設定でタイミング制御ASIC112がクロックを高速クロックに設定してから原稿読取を行い(S1〜S2)、製版時には、書込みパラメータの設定でタイミング制御ASIC112がクロックを低速クロックに設定してからマスタへの書込みを行う(S3〜S4)。このような制御を行うことにより、画像読取時の読取速度と、製版時の書込速度の切り替えを容易に行うことができる。そして以上のような高速読取りを行うことにより、FPTを短縮することができる。
例えば、従来の読取と書込みを同時(並行)に行う場合に対して、読取と書込みを分割にして読取のみを単独で実施したとすると、300dpiの画素密度で420mmスキャンした場合の時間は、読取処理速度が2.5ms/lで約12.4秒のFPTの増加となるが、読取処理速度を200μs/lとした場合には、FPTは約1秒増加であり、さらに読取処理速度を100μs/lとした場合には、FPTは約0.5秒増加である。
このように先の動作例1〜4の場合にも、読取処理速度が速くなればFPTの増加を抑えることができる。従って、画像読取部7に高速のスキャナを使用すれば、FPTを短縮することができる。
なお、この動作例5では、画像読取時には読取パラメータの設定でタイミング制御ASIC112がクロックを高速クロックに設定してから画像読取を行うが、画像読取動作以外の動作(排版、製版、給版、印刷)時、または待機時は、画像読取動作時のクロックより低速クロックに切り替えるように構成することが望ましい(第3の手段)。このように構成することで、放射ノイズを抑え、他の機器への悪影響を低減することができ、タイミング制御ASIC112の消費電力、発熱も抑えることができる。
以上説明したように、動作例1〜4のいずれかを実行する際に、原稿読取時は線速が数十〜数百μs/lの高速で画像読取を行い、画像データをページメモリに一旦蓄積し、製版時は印刷装置の線速(数ms/l)に合わせてページメモリからサーマルヘッドに送られる画像データの書込み速度を低速に切換えてマスタに穿孔を行うことにより、画像データや製版画像、印刷画像に悪影響を与えることなくFPTの増加も抑えることができ、印刷品質が良く、印刷速度も速い孔版印刷装置を実現することができる。
次に孔版印刷装置の実施例2を説明する。
画像読取部での画像読取動作と、製版画像を形成する書込動作とが同タイムで進められる場合、画像読取動作中の排版動作、製版・給版動作において、何らかのエラーが発生した場合、読取動作が停止し、エラー処置後に原稿の読取を初めから行わなければならず、画像読取のタイムロスが発生し、作業効率が悪いという問題がある。
すなわち、排版動作時において、排版ジャム等の何らかのエラーが発生した場合、画像読取部での読取動作が停止し、排版ジャム等のエラー処置後、原稿の読取を初めから再開することになり、読取のタイムロスが発生してしまう。また、給版動作においても、同様に給版ジャム等の何らかのエラーが発生した場合、画像読取部での読取動作が停止し、給版ジャム等のエラー処置後、原稿の読取を初めから再開することになり、読取のタイムロスが発生し、作業効率が悪くなってしまう。
そこで本実施例では、実施例1で述べたような、画像データを画像読取部で読取動作中には、排版、給版動作を停止させる制御手段を持ち、画像データを格納するメモリを有する孔版印刷装置において、画像読取後の排版動作、給版動作でのジャム等のエラーが発生した場合に、そのエラー処理後に、再び画像読取動作を行わずに、メモリ内に記憶された画像データを基に製版動作を行い、製版時間の短縮と、FPTの短縮を図るものである。
以下、本実施例を図2、図3、図7、図14に基づいて説明するが、孔版印刷装置の基本的な構成は実施例1と同じであるので、ここでは図14に示す動作について説明する。
オペレータにより画像読取部7のコンタクトガラス62上に原稿60がセットされ、操作パネル106上の製版スタートキーが押下されると、メイン制御部100による画像読取部7の制御が開始され、画像読取部7のキャリッジ74が図示しない駆動手段により原稿面に沿って副走査方向(図2の紙面に沿って右方向)に移動され原稿画像の読取動作が行われる(T1)。この読取動作では、主走査方向(図2の紙面に垂直方向)の画像は、画像読取ユニット75の撮像素子(CCD等)により1ライン分ずつ一括して読取られ光電変換されて1ライン分の画像データ信号として出力され、この撮像素子による読取りを行いながらキャリッジ74を副走査方向に移動することにより、原稿面全体の読取りが行われる。
画像読取部7の画像読取ユニット75で読取られた画像は画像処理ASIC114で画像処理され、画像データ信号として順次出力され、画像メモリ部のページメモリ110内に1ページ分の画像データが格納される。なお、この画像読取部7による読取動作が行われているときは、版胴8は停止したままであり、排版動作や、製版・給版動作は行われない。
画像読取部7のキャリッジ74が原稿面の終端まで移動し、画像データの読取が終わると、キャリッジ74が逆方向に移動し、元の位置であるホームポジションへ戻り、画像読取動作が終了する。この画像読取動作の終了にタイミングを合わせてメイン制御部100は印刷部2及び排版部5を制御し、版胴8が回転を開始し、排版部5で版胴上からの使用済みマスタの排版動作が行われる(T2)。すなわち、排版部5の各排版部材によって版胴8上から使用済みマスタが剥離され、剥離された使用済みマスタ26aは、排版ボックス42内に廃棄された後に圧縮板43によって圧縮される。排版動作完了後、版胴8は再び回転して図2に示す給版待機位置で停止し、クランパ13が開放されて孔版印刷装置は給版待機状態となる。
この排版動作時に、排版ジャムなどの何らかのエラーが発生した場合(T3)、動作が停止し(T4)、排版部のエラー表示が操作パネル106の表示部(液晶パネル(LCD)等)に表示される(T5)。オペレータがこの排版エラーを処置した後に(T6)、改めて製版スタートキーを押下することで(T7)、再び画像読取部の読取動作を行わずに、既に読取られて画像メモリ部のページメモリ110内に格納されている画像データを基に製版動作及び給版動作が開始される(T8)。
孔版印刷装置が給版待機状態となると、メイン制御部100は製版部3を制御し、製版部3のプラテンローラ21および駆動ローラが回転駆動され、マスタロール27からマスタ26が引き出される。引き出されたマスタ26は、サーマルヘッド22の各発熱素子が画像メモリ(ページメモリ110)に格納された画像データ信号に基づいて発熱することでその熱可塑性樹脂フィルム面が加熱穿孔され、製版画像が形成される。
マスタ26はサーマルヘッド22により製版されつつプラテンローラ21及び各マスタ搬送ローラ対24,25によって搬送され、各ガイド板28に案内されて、版胴8の開放されたクランパへと送られる。そして、ステッピングモータのステップ数によりマスタ26の先端がクランプ13に挟持される所定位置まで到達したと判断されると、図示しない開閉手段が作動してクランパ13が閉じられて版胴8の外周面に製版されたマスタの先端が保持される。
その後、製版動作と並行して給版動作が開始され、版胴8がマスタ26の製版搬送速度と同じ周速度で図2の時計回り方向に回転駆動され、マスタ26の版胴8への巻装動作が行われる。そして、ステッピングモータのステップ数により1版分の製版が完了したと判断されると、プラテンローラ21及び各マスタ搬送ローラ対24,25の回転が停止すると共に切断手段23の可動刃23bが回転移動してマスタ26が切断される。切断されたマスタ26は版胴8の回転によって製版部3から引出され、全ての製版済みマスタが版胴上に巻装されると、版胴8はホームポジションまで回転して停止し、給版、巻装動作が完了する。
ところで、この製版・給版動作時に、例えば給版ジャムなどの何らかのエラーが発生した場合(T9)、動作が停止し(T10)、給版部のエラー表示が操作パネル106の表示部(液晶パネル(LCD)等)に表示される(T11)。オペレータがこの排版エラーを処置した後に(T12)、改めて製版スタートキーを押下することで(T13)、再び画像読取部の読取動作を行わずに、既に読取られて画像メモリ部のページメモリ110内に格納されている画像データを基に製版動作及び給版動作が開始される(T15)。なお、上記の給版部のエラーが、製版済みマスタが版胴上に巻装された直後に発生した場合には、版胴8にはマスタが巻装されて印刷可能な状態にあるため、版胴8にマスタが巻装済みと判断された場合には(T14)、製版・給版動作は行わずに、給紙動作、印刷動作を実行する(T16,T17)。
給版、巻装動作が完了すると、メイン制御部100は印刷部2及び給紙部4を制御し、版胴8が低速で図2の時計回り方向に回転駆動されると共に、給紙部4の給紙トレイ30より1枚の印刷用紙Pが分離ローラ31及び分離コロ32により分離給送される。給紙部4から分離給送された印刷用紙Pは、その先端をレジストローラ対34のニップ部に当接させた状態で一時停止される。一時停止させられた用紙Pは、版胴上に巻装された製版済みのマスタ26の画像領域先端部がプレスローラ10と対応する位置に達する所定のタイミングでレジストローラ対34の駆動ローラ34aが回転駆動することにより、版胴8とプレスローラ10との間に向けて給送される。
この駆動ローラ34aの回転とほぼ同時に図示しない揺動手段が作動してプレスローラ10がその外周面を版胴8の外周面に圧接させ、レジストローラ対34によって給送された印刷用紙Pが版胴8に巻装されたマスタに押圧される。この押圧動作によりプレスローラ10と用紙Pとマスタ26が圧接し、インキローラ14によって版胴8の内周面に供給されたインキが版胴8の開孔部より滲出し、多孔性支持板8a、図示しないメッシュスクリーン、及びマスタ26の多孔性支持体に充填された後にマスタの穿孔部を介して印刷用紙Pに転写され、いわゆる版付けが行われる。
版付けにより画像が転写された印刷用紙Pは、剥離爪50によって版胴8の外周面より剥離されて下方へと落下し、排紙搬送部材51上へと送られる。排紙搬送部材51へと送られた印刷用紙Pは、吸引ファン56の吸引力によって無端ベルト55の上面に引き付けられつつ左方へと搬送され、排紙トレイ52上に排出される。その後、版胴8が再びホームポジションまで回転して停止し、版付け動作を終えて孔版印刷装置は印刷待機状態となる。
版付け動作完了後、オペレータにより操作パネル106上で印刷条件が設定された後、オペレータによって操作パネル106上の試し刷りキーが押下されることにより、メイン制御部100により印刷部2、給紙部4及び排紙部6が制御され、上記のような印刷動作により1枚の印刷用紙Pに画像が印刷される。
この試し刷りによって画像位置や画像濃度等が決定されると、オペレータにより操作パネル106上でこれらの印刷条件及び印刷枚数が設定された後に、オペレータによって操作パネル106上の試し刷りキーが押下されることにより、メイン制御部100により印刷部2、給紙部4及び排紙部6が制御され、上記のような印刷動作により設定した印刷枚数の印刷が行われる。
また、上記の印刷動作の終了後、オペレータにより操作パネル106上の連続キーが押下され、諸条件を設定した後に製版スタートキーが押下されると、次の原稿の画像読取動作、読取った画像データの画像メモリへの格納、排版動作、製版動作、給版動作、巻装動作、版付けが順次行なわれ、版付け終了後、連続して印刷動作となる。
以上、本実施例の孔版印刷装置の動作例について説明したが、本実施例では、実施例1の動作例1と同様の動作に加え、排版動作時にジャムなどの何らかのエラーが発生した場合には、このエラー処置後の製版動作では、再び画像読取動作することなく、すでに画像読取部で読取られてメモリに記憶された画像データを基に製版動作を行うことにより、製版時間の短縮を図ることができ、FPTを短縮することができる。また、給版動作時にジャムなどの何らかのエラーが発生した場合にも、このエラー処置後の製版動作では、再び画像読取動作することなく、すでに画像読取部で読取られた画像データを基に製版することにより、製版時間の短縮を図ることができ、FPTを短縮することができる。
ところで、以上の動作例では排版部または給版部のエラー処置後にオペレータが製版スタートキーを押下することにより、製版・給版動作等を再開していた。
しかしながら、エラー処置後にオペレータが製版スタートキーを押下することなく、自動で製版・給版動作等を再開するような制御としても良い。
図15はその制御動作の一例を示すものであり、排版部または給版部のエラー処置(T6またはT12)を行った後、ジャムの有無を検知するジャムセンサや、ドアの開閉を検知するドアセンサ等で、エラー処置の完了を検知し(T7’またはT13’)、エラー処置完了と判断された場合は、自動で製版・給版動作等を再開する。このようにすることにより、エラー処置後には、製版スタートキーを押下せずに、自動で製版動作を行うことができるので、作業効率をさらに向上させることができ、FPTを短縮することができる。
次に孔版印刷装置の実施例3を説明する。なお、孔版印刷装置の基本的な構成と、各部の動作は実施例1と同じである。
実施例1の孔版印刷装置のように、画像読取部7による画像読取動作時は、版胴8の回動を停止させ、排版動作や給版動作を停止した状態で原稿の画像データの読取りを行うことにより、版胴8の回動や排版動作、給版動作で発生する振動による画像データへの悪影響を防ぐことができるが、画像データの読取りと、版胴8の回動や排版動作、給版動作を分けて行う場合、製版スタートキーを押下してから、1枚目の印刷開始までの時間(ファーストプリントタイム:FPT)がかかり生産性が悪い。
すなわち、実施例1の動作例1のように、通常の製版、印刷動作では、製版スタートキーの押下信号により起動され、原稿の画像読取(スキャン)動作を行いながら、各種画像処理を行い、ページメモリ上に1面分の画像データを格納し、原稿の画像読取後に排版、製版、給版、印刷動作を行うことが1つのシーケンスになっていた。このため、製版スタートキーが押下されるまで、装置は動作を行うことができないので、事前に原稿画像の読み取りが可能な状態だとしても、動作を開始することができなかった。
そして、このシーケンスの場合、画像読取を独立に行う分割動作のため、従来の画像読取と排版、給版動作を並行して行う場合(図11、図12)に比べてFPTが増加する。
また、上記のように分割動作を行う場合にも、実施例1の動作例5で述べたように、原稿の読取時には読取パラメータの設定でタイミング制御ASIC112がクロックを高速クロックに設定してから原稿読取を行い、製版時には、書込みパラメータの設定でタイミング制御ASIC112がクロックを低速クロックに設定してからマスタへの書込みを行うというような制御を行うことにより、画像読取時の読取速度と、製版時の書込速度の切り替えを容易に行うことができ、高速読取りを行うことができるので、FPTを短縮することができる。しかし、製版スタートキーの押下後に、画像読取を独立に行う分のFPTの増加は避けられない。
そこで本実施例では、実施例1で述べたような、画像データを画像読取部で読取動作中には、排版、給版動作を停止させる制御手段を持ち、画像データを格納するメモリを有する孔版印刷装置において、原稿台(コンタクトガラス)62を覆う圧板69もしくは自動原稿搬送装置(ADF)の開閉を検知する手段(圧板やADFの開閉検知センサ)と、原稿の有無を検知する手段(原稿有無センサもしくは原稿検知センサ等)を有し、圧板69もしくはADFを閉じた状態で、開閉検知センサの閉信号を検知し、原稿検知センサ等により原稿が有ると判断した場合には、メイン制御部100は、製版スタートキーの押下前に、前もって画像読取部7による原稿画像の読取動作を行い、ページメモリ上に1面分の画像データを格納する。なお、開閉検知センサが開信号の場合や、原稿検知センサ等により原稿が無いと判断された場合は、当然ながら原稿画像の読取動作は行わないので、誤動作を防止できる。
次に製版スタートキーの押下時には、前もって画像読取部7による画像読取動作を行った時の製版モードの内容が変更されていないかをメイン制御部100で比較し、製版スタートキーの押下時に、前もって画像読取した時の製版モードの内容が変更された場合は、再度、画像読取動作を行い、製版スタートキーの押下時に、前もって画像読取した時の製版モードの内容が変更されていない場合は、ページメモリに格納された画像データに基づいて、画像読取動作以降の動作に移る。
このように、本実施例では、通常の画像読取、排版、製版・給版、印刷の1つのシーケンスを2つのシーケンスに分け、原稿画像を読取るシーケンスは、原稿がセットされ、圧板やADF等の閉状態を検知した直後に行い、製版スタートキーの押下前に自動で原稿画像を読取り、画像処理とページメモリ上への画像データの格納を前もって行う。このように前もって画像読取動作を行うことにより、製版スタートキーの押下時に製版モードの内容が変更されていない場合は、ページメモリに格納された画像データに基づいて、画像読取動作以降の動作(排版、製版・給版、印刷)を行うので、画像読取動作を行わない分、作業効率を向上させることができ、FPTの短縮による生産性の向上を図ることができる。
次に、本実施例の動作を図16〜図18に基づいてより具体的に説明する。なお、孔版印刷装置の構成は図2に示す圧板タイプのものとする。
図16は、実施例1の動作例1で述べた通常の操作フローと、本実施例の新操作フローを比較した図である。また、図17、図18は、図16の通常の操作フローと新操作フローのタイムチャートであり、横軸は時間であり、左側から順に実行される。
なお、図17のタイムチャート1と図18のタイムチャート2の違いは、製版スタートキー押下のタイミングの差(圧板閉から製版スタートキー押下までの時間の差)である。
図16(a)に示す通常の操作フローでは、まずオペレータによる「原稿セット」が行われ、その次に、必要に応じて「製版モードのセット」が行われる。
ここで、製版モードとは、画像読取に影響を与える項目であり、例えば、変倍率(71%、141%・・・)、製版濃度(薄く、標準、濃く・・・)、製版モード(文字、写真、・・・)などである。
上記の「原稿セット」、「製版モードセット」の時点では、通常は何の動作も行われず、オペレータが製版スタートキーを押下した時点でシーケンス1の動作(実施例1の動作例1の動作)が開始される。すなわち、シーケンス1の起動信号は製版スタートキーであり、製版スタートキーが押下されない限り、シーケンス1は行われない(装置が動作しない)。
次に、オペレータにより製版スタートキーが押下されると、シーケンス1が行われ、設定された「製版モード」が確定され、原稿画像の読取り(スキャン)が開始される。そして、実施例1の動作例1で述べたように、原稿画像を読取り、ページメモリ上への画像データの格納を行う。次に排版動作、製版・給版動作を行い、印刷動作(版付、印刷)を行う。
以上の通常の操作フローでは、製版スタートキーの押下が機械動作(シーケンス1)の起動信号であるため、原稿画像の読取(スキャン)と書込(製版)を従来のように並行(同時)動作させない構成では、単純にFPTが長くなる。
また、実施例1の動作例5のように、画像読取りと書込みのクロックを変更することによりFPTの短縮は図れるが、シーケンス1のような分割動作では製版スタートキーを押下してから順番に処理されるので、FPTは長くなる。
そこで本実施例では、図16(b)の新操作フローに示すように、図16(a)のシーケンス1の動作を、シーケンス2とシーケンス3に分割し、それぞれが別の起動信号で動作できる構成にした。
図6(b)に示す新操作フローでは、まずオペレータによる「製版モードのセット」が行われ、次に「原稿セット」が行われる。そして、「原稿セット」後、原稿検知センサ等により原稿台上の原稿有りが検知され、開閉検知センサにより圧板閉が検知されると、原稿有り信号と圧板閉信号が起動信号となり、メイン制御部100によりシーケンス2の原稿画像の読取(スキャン)動作が実行され、製版スタートキーの押下前に自動で原稿画像の読取と画像処理を開始し、ページメモリ上への画像データの格納を行う。
次に、オペレータにより製版スタートキーが押下されると、シーケンス3が起動され、メイン制御部100は、画像読取動作以降の動作、すなわち排版動作、製版・給版動作、印刷動作(版付、印刷)を行う。
なお、図17のタイムチャート1に示すように、上記のシーケンス2(原稿画像の読取(スキャン)動作)の開始直後に製版スタートキーが押下される場合があるが、製版スタートキーが押下されても、原稿画像の読取中は次のシーケンス3の動作は行われず、画像読取終了直後にシーケンス3の動作が開始されるので、版胴8の回動や排版動作、給版動作で発生する振動による画像データへの悪影響を防ぐことができる。
以上の図16(b)や図17、図18に示す新操作フローでは、図16(a)のシーケンス1の動作を、シーケンス2とシーケンス3に分割し、それぞれが別の起動信号で動作できる構成にしたことにより、製版スタートキーの押下前に、事前に原稿画像の読取(スキャン)を行うことができ、結果としてFPTを短縮することができる。
すなわち、FPTは、製版スタートキーの押下から、1枚目の印刷用紙が排出されるまでの時間なので、新操作フローでは、シーケンス3の時間に該当し、シーケンス2の原稿画像読取動作の時間が含まれないので、通常操作フローのシーケンス1に比べて、FPTが短縮されたことになり、生産性が向上する。
例えば図2に示すような孔版印刷装置の場合、画素密度が300dpi、読取処理速度が423μs/lで、B4サイズ(364mm)の原稿画像の読取(スキャン)を行うのに必要な時間は、約1.8秒かかるが、新操作フローのように動作をシーケンス2とシーケンス3に分割し、シーケンス2の原稿画像読取動作を先行して行うことにより、この約1.8秒の時間が短縮されることになる。
なお、本実施例のように、シーケンス2で原稿画像の読取りを先行して行う場合でも、「原稿セット」の後に「製版モードセット」を行うような場合には、製版モードの内容が変更される場合があり、製版モードの内容が変更された場合は製版スタートキーの押下の後に再度の原稿画像の読取りを行わなければならなくなる。しかし、図16(b)に示す新操作フローのように、「製版モードセット」を「原稿セット」の前に行うようにすれば、シーケンス2の起動時には製版モードの内容が確定されているので、シーケンス2の原稿画像読取(スキャン)時と、製版スタートキーの押下時とで製版モードの内容は同じであり、再度の原稿画像の読取を行わなくて済み、FPTの短縮が図れる。
また、図17のタイムチャート1と図18のタイムチャート2の違いは、製版スタートキー押下のタイミングの差(圧板閉から製版スタートキー押下までの時間の差)であるが、図18に示すタイムチャート2のように、圧板閉から製版スタートキー押下までの時間が長くなるほど、シーケンス2の原稿画像読取動作を先行して行う効果が大きくなり、FPT短縮の度合いが大きくなる。
なお、以上の実施例の説明では、圧板閉信号をシーケンス2の起動信号の一つとしているが、図1に示すようなADFを備えた孔版印刷装置では、ADFを閉じた状態で、原稿60を原稿受け台61にセットすると、原稿有無センサ78で原稿の有無が検知され、この原稿有無センサ78の検知信号を起動信号としてシーケンス2の原稿画像読取(スキャン)を自動で行うことができる。また、ADFを開けて手差しで原稿をコンタクトガラスにセットする場合は、図16〜図18に示した圧板の場合と同じ動作となる。
本発明の一実施例を示す孔版印刷装置の概略全体構成図である。 本発明の別の実施例を示す孔版印刷装置の概略全体構成図である。 本発明に係る孔版印刷装置の動作の一例を示すタイムチャートである。 本発明に係る孔版印刷装置の動作の別の例を示すタイムチャートである。 本発明に係る孔版印刷装置の動作の別の例を示すタイムチャートである。 本発明に係る孔版印刷装置の動作の別の例を示すタイムチャートである。 本発明に係る孔版印刷装置の制御系の一例を示すブロック図である。 画像読取動作と、排版、製版動作を分けて実行した場合のファーストプリントタイム(FPT)の増加を示す図である。 画像読取時の読取速度を高速にしてFPTを短縮した例を示す図である。 実施例1の製版スタートキーが押下されてから製版が終了するまでのメイン制御部によるシーケンシャル制御の一例を示すフローチャートである。 従来の孔版印刷装置の動作の一例を示すタイムチャートである。 従来の画像読取動作と、排版、製版、給版動作を並行して実行した場合に、画像読取部が受ける振動による悪影響を示す図である。 画像読取時に振動による悪影響を受けた場合の画像異常(ズレ)の一例を示す図である。 実施例2の制御動作の一例を示すフローチャートである。 実施例2の制御動作の別の例を示すフローチャートである。 実施例1における通常の操作フローと、実施例3の新操作フローを比較した図である。 図16の通常の操作フローと新操作フローのタイムチャートの一例を示す図である。 図16の通常の操作フローと新操作フローのタイムチャートの別の例を示す図である。
符号の説明
1:孔版印刷装置
2:印刷部
3:製版部
4:給紙部
5:排版部
6:排紙部
7:画像読取部
8:版胴
9:インキ供給手段
10:プレスローラ
11:支軸
12:ステージ
13:クランパ
14:インキローラ
15:ドクターローラ
20:マスタ貯容手段
21:プラテンローラ
22:サーマルヘッド
23:切断手段
24,25:マスタ搬送ローラ対
26:マスタ
27:マスタロール
28:ガイド板
30:給紙トレイ
31:給紙ローラ
32:分離ローラ
33:分離パッド
34:レジストローラ対
40:上排版部材
41:下排版部材
42:排版ボックス
43:圧縮板
50:剥離爪
51:排紙搬送部材
52:排紙トレイ
60:原稿
61:原稿受け台
62:コンタクトガラス(原稿台)
63:原稿ローラ対
64:原稿搬送ローラ
68:原稿トレイ
69:圧板
74:キャリッジ
75:画像読取ユニット
76:画像読取装置(スキャナ)

Claims (8)

  1. 原稿画像を読取る画像読取部と、該画像読取部で読取られた画像データを格納することができるメモリと、前記画像データに基づいてマスタに製版を行い製版されたマスタを版胴に給版する製版部と、前記マスタが巻装される版胴を有し印刷用紙に印刷を行う印刷部と、前記印刷部に印刷用紙を給紙する給紙部と、印刷後の印刷用紙を排紙する排紙部と、印刷済みのマスタを版胴から剥離し排版する排版部とを備えた孔版印刷装置において、
    前記画像読取部による画像読取動作は、版胴の回動が停止している状態で行い、排版動作及び給版動作とは同時に行わず、
    前記画像読取部に画像読取動作指示が入り前記画像読取部のキャリッジが原稿面を走査するためにホームポジションから原稿面の終端まで移動し、画像データの読取が終わり逆方向に移動して前記ホームポジションに戻り始める画像読取動作の終了までの間、排版動作を停止させるために前記版胴の回動を停止させるとともに、画像読取時の読取速度を、製版時の書込速度よりも高速にし、前記画像読取動作が終了して前記キャリッジが前記ホームポジションに戻り始めたときに前記版胴を回動させ、排版動作を開始することを特徴とする孔版印刷装置。
  2. 請求項1記載の孔版印刷装置において、
    画像読取時の読取速度と、製版時の書込速度の切り替えは、制御部がクロックの切り替えにより速度変換を実施して行うことを特徴とする孔版印刷装置。
  3. 請求項記載の孔版印刷装置において、
    画像読取動作以外の動作時または待機時は、画像読取動作時のクロックよりも低速クロックにすることを特徴とする孔版印刷装置。
  4. 請求項記載の孔版印刷装置において、
    排版動作または給版動作時にエラーが発生した場合、このエラー処置後の製版動作では、再び画像読取動作することなく、すでに画像読取部で読取られた前記メモリ内の画像データを基に製版することを特徴とする孔版印刷装置。
  5. 請求項記載の孔版印刷装置において、
    前記エラー処置後には、製版スタートキーを押下せずに、自動で製版動作を行うことができることを特徴とする孔版印刷装置。
  6. 請求項記載の孔版印刷装置において、
    原稿台を覆う圧板もしくは自動原稿搬送装置の開閉を検知する手段と、原稿の有無を検知する手段を有し、圧板もしくは自動原稿搬送装置を閉じた状態で、原稿が有ると判断した場合には、製版スタートキーの押下前に、前もって画像読取部による画像読取動作を行うことを特徴とする孔版印刷装置。
  7. 請求項記載の孔版印刷装置において、
    前もって画像読取部による画像読取動作を行った時と、製版スタートキーの押下時で、製版モードの内容が変更されていないかを比較する手段を有し、
    製版スタートキーの押下時に、前もって画像読取した時の製版モードの内容が変更された場合は、再度、画像読取動作を行うことを特徴とする孔版印刷装置。
  8. 請求項記載の孔版印刷装置において、
    前もって画像読取部による画像読取動作を行った時と、製版スタートキーの押下時で、製版モードの内容が変更されていないかを比較する手段を有し、
    製版スタートキーの押下時に、前もって画像読取した時の製版モードの内容が変更されていない場合は、前記メモリ内の画像データに基づいて、画像読取動作以降の動作に移ることを特徴とする孔版印刷装置。
JP2005342137A 2005-06-03 2005-11-28 孔版印刷装置 Expired - Fee Related JP4903423B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005342137A JP4903423B2 (ja) 2005-06-03 2005-11-28 孔版印刷装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005164482 2005-06-03
JP2005164482 2005-06-03
JP2005342137A JP4903423B2 (ja) 2005-06-03 2005-11-28 孔版印刷装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007008144A JP2007008144A (ja) 2007-01-18
JP4903423B2 true JP4903423B2 (ja) 2012-03-28

Family

ID=37747216

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005342137A Expired - Fee Related JP4903423B2 (ja) 2005-06-03 2005-11-28 孔版印刷装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4903423B2 (ja)

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3688016B2 (ja) * 1995-06-21 2005-08-24 東北リコー株式会社 孔版印刷装置
JP2001096708A (ja) * 1999-09-30 2001-04-10 Tohoku Ricoh Co Ltd 印刷装置
JP2001225959A (ja) * 2000-02-17 2001-08-21 Tohoku Ricoh Co Ltd 孔版印刷装置
JP2001334648A (ja) * 2000-05-25 2001-12-04 Sharp Corp 複合型インクジェットプリンタおよびその制御方法
JP2002219848A (ja) * 2001-01-26 2002-08-06 Tohoku Ricoh Co Ltd 印刷装置
JP4518701B2 (ja) * 2001-05-28 2010-08-04 株式会社リコー 画像複写装置
JP4141821B2 (ja) * 2002-12-16 2008-08-27 デュプロ精工株式会社 孔版印刷装置
JP2005028666A (ja) * 2003-07-09 2005-02-03 Tohoku Ricoh Co Ltd 印刷装置
JP2005079613A (ja) * 2003-08-29 2005-03-24 Canon Inc 画像形成装置
JP2005078458A (ja) * 2003-09-01 2005-03-24 Riso Kagaku Corp 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007008144A (ja) 2007-01-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20070285697A1 (en) Printer
JP4410500B2 (ja) 両面印刷装置
JP4903423B2 (ja) 孔版印刷装置
JP3940036B2 (ja) 両面印刷装置
JP4099050B2 (ja) 両面印刷装置
JP4651901B2 (ja) 両面印刷装置
JP4346760B2 (ja) 印刷装置における製版給版装置
JP2008012851A (ja) 両面印刷装置
JP2006176303A (ja) 両面画像形成装置
JP4672874B2 (ja) 孔版印刷装置
JPH08183238A (ja) 孔版印刷装置
JP4185309B2 (ja) 孔版印刷装置
JPH1086498A (ja) 孔版印刷装置
JP4177133B2 (ja) 孔版印刷装置
JP4943970B2 (ja) 両面印刷装置
JP5239020B2 (ja) 孔版印刷装置
JP2004230735A (ja) 両面印刷装置
JP2008221515A (ja) 孔版印刷装置
JP2002144690A (ja) 孔版印刷装置および孔版印刷方法
JP2002019248A (ja) 孔版印刷装置
JPH1095156A (ja) 孔版印刷方法
JP2006123407A (ja) 孔版印刷装置
JP2013169739A (ja) 孔版印刷装置
JP2015020421A (ja) 孔版印刷装置
JP2006315373A (ja) 孔版印刷装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081002

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110531

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110628

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110825

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111227

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120105

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4903423

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150113

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150113

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees