JP2001122146A - 電動式パワーステアリング制御装置及びその制御方法 - Google Patents

電動式パワーステアリング制御装置及びその制御方法

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JP2001122146A JP2000016026A JP2000016026A JP2001122146A JP 2001122146 A JP2001122146 A JP 2001122146A JP 2000016026 A JP2000016026 A JP 2000016026A JP 2000016026 A JP2000016026 A JP 2000016026A JP 2001122146 A JP2001122146 A JP 2001122146A
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知之 井上
Ryoji Nishiyama
亮治 西山
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    • B62D5/00Power-assisted or power-driven steering
    • B62D5/04Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear
    • B62D5/0457Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear characterised by control features of the drive means as such
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低速領域や微操舵時のハンドル戻り性を向上
させる。 【解決手段】 路面反力トルク信号Trea_estを、操舵
トルク信号Tsensとモータ加速度信号dω(ハンドル軸
回転加速度)とモータ電流信号Imtrとから検出する構
成の路面反力検出器15Sを設けるとともに、上記T
rea_estに基づいて、モータ10にハンドルを原点に復
帰させる方向にトルクを発生させるための戻しトルク補
償器17を設け、上記モータ10のトルクを制御するよ
うにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータにより、運
転者による操舵トルクを補助するトルクを発生させ、ス
テアリング系の操舵力を補助する自動車用の電動式パワ
ーステアリング制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図36は、例えば、特開平7−1869
94号公報に記載された、従来の電動式パワーステアリ
ング制御装置の構成を示すブロック図で、同図におい
て、1は運転者が操舵した場合の操舵トルクを検出する
操舵トルク検出器、2は操舵トルク検出器1の出力に基
づいて補助トルク信号を演算する操舵トルク制御器、3
はモータ速度検出器5の出力に基づいてダンピング補償
信号を演算するダンピング補償器、4はモータ加速度検
出器6の出力に基づいて慣性補償信号を演算する慣性補
償器である。7は第1の加算器12で演算された補助ト
ルク信号,ダンピング補償信号及び慣性補償信号の和で
ある目標トルクから目標電流信号を演算するモータ電流
決定器、8は操舵トルク検出器1の出力とモータ速度検
出器5の出力とが同一方向であるか否かを判定するとと
もに、この判定結果を操舵トルク制御器2,ダンピング
補償器3及び慣性補償器4にそれぞれ出力する判定器、
9は第2の加算器13で得られた、目標電流信号とモー
タ電流検出器11で検出されたモータ電流値との誤差に
基づいてモータ10に印加する電圧を決定するととも
に、モータ10に上記電圧を印加するモータ駆動器で、
モータ10では、印加された上記電圧に応じてモータ電
流値が応答し、モータ電流値に略比例関係にあるアシス
トトルクを発生してステアリング機構を駆動する。ま
た、14は車速を検出するとともに、検出された車速信
号を操舵トルク制御器2,ダンピング補償器3及び慣性
補償器4に出力する車速検出器である。
【0003】次に、従来の電動式パワーステアリング制
御装置の動作について説明する。自動車の運転者がハン
ドルを操舵すると、その時の操舵トルクは操舵トルク検
出器1で測定され、操舵トルク制御器2に出力される。
操舵トルク制御器2では、上記操舵トルク検出器1の出
力信号に略比例関係にある補助トルク信号を演算し、こ
の補助トルク信号に基づいてモータ10を駆動して運転
者の操舵トルクをアシストすることにより、運転者によ
る操舵トルクを軽減する。このとき、判定器8では、操
舵トルク検出器1の出力とモータ速度検出器5の出力と
が同一であるか否かを判定し、同一であればダンピング
補償器3及び慣性補償器4は動作させず、操舵トルク制
御器2において、操舵トルク検出器1の出力と車速検出
器14からの車速信号とに応じて決定された補助トルク
信号に基づいて目標トルクを定めるとともに、モータ電
流決定器7によりモータ駆動電流を定める。また、同一
でない場合には、操舵トルク制御器2は動作させず、ダ
ンピング補償器3と慣性補償器4との出力に基づいて目
標トルクを定めるとともに、モータ電流決定器7により
モータ駆動電流を定める。なお、この時、車速が低速の
場合には、目標トルクの方向がモータ回転方向と同一方
向となるように、また車速が高速の場合は、モータ回転
方向と逆方向となるようにしている。したがって、ドラ
イバがハンドルを切り込んでいる場合には、操舵に必要
なトルクを軽減するように運転者の操舵トルクをアシス
トする。また、ドライバがハンドルを戻している場合に
は、車速が低速である時にはハンドルが原点に戻るのを
補助し、車速が高速である時にはハンドルが過度な回転
速度で戻ろうとするのを防止するようにモータ10が制
御される。
【0004】ドライバは、一般に、道路の湾曲部や交差
点を曲がる際に操舵し、その後直線走行に復帰する際
に、タイヤの路面反力トルクによるハンドルの自発的な
戻り力を利用してハンドルを戻すことを行う。しかしな
がら、車速が低速時や高速時の微小操舵時にはタイヤの
路面反力トルクが弱いため、上記路面反力トルクがステ
アリング機構内の摩擦トルク以下となってしまい、直線
復帰時にハンドルが戻らない場合が多い。したがって、
この場合には、ドライバがハンドルにトルクを加えてハ
ンドルを戻さなければならず、そのため操舵フィーリン
グが低下してしまうといった問題点があった。これに対
して、従来の技術では、車速が低速時に、操舵トルク検
出器1の出力とモータ加速度検出器6の出力とが同一で
あるか否かを判定し、異なる場合には、モータ回転方向
と同一方向にモータ10を回転させるようにモータ駆動
電流を定めることにより、上記低速におけるハンドル戻
り性を向上させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術では、低速で交差点を曲がる場合や、高速で緩
い道路の湾曲部を曲がる場合のように、タイヤの路面反
力トルクが小さい範囲で操舵した場合には、ドライバが
ハンドルを戻す方向にトルクを加えないとハンドルが止
まってしまうため、モータ10は回転しない。したがっ
て、判定器8では、操舵トルク検出器1の出力とモータ
速度検出器5の出力とが同一であるか否かを判定するこ
とができないので、モータ回転方向と同一方向にモータ
を回転させるようにモータ駆動電流を定めることができ
ず、ハンドル戻り性を向上させることができないといっ
た問題点があった。更に、上記従来の技術では、高速走
行時には、モータ回転方向と逆方向にモータを回転させ
るようにモータ駆動電流を定めることしかできないの
で、ハンドル戻り性を向上させることができない等の問
題点があった。
【0006】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたもので、低速で交差点を曲がる場合や、高速で緩
い道路の湾曲部を曲がる場合等のように、タイヤの路面
反力トルクが小さい範囲で操舵した際に、ドライバがハ
ンドルを戻す方向にトルクを加えること無くハンドルを
戻すことができる電動式ステアリング装置を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の電動式パワーステアリング制御装置は、タイヤが路面
から受ける路面反力トルクを検出する路面反力トルク検
出手段を設けるとともに、上記路面反力トルク検出手段
で検出された路面反力トルクに基づいて、運転者による
操舵トルクを補助するモータのトルクを制御する路面反
力トルク付加制御手段を設けたものである。
【0008】請求項2に記載の電動式パワーステアリン
グ制御装置は、請求項1の構成に加え、運転者による操
舵トルクを検出する操舵トルク検出手段と、上記操舵ト
ルク検出手段の出力に基づいて、上記モータのトルクを
制御する操舵アシスト制御手段を設けたものである。
【0009】請求項3に記載の電動式パワーステアリン
グ制御装置は、上記路面反力トルク付加制御手段の制御
量を、路面反力トルク検出手段の出力に対し1段もしく
は複数段のゲインを乗じて得られる値とするとともに、
上記制御量の最大値をリミッタにより制限したものであ
る。
【0010】請求項4に記載の電動式パワーステアリン
グ制御装置は、車速を検出する車速検出手段を設けると
ともに、この車速検出手段の出力に応じて、上記ゲイン
及びリミッタの値を設定するようにしたものである。
【0011】請求項5に記載の電動式パワーステアリン
グ制御装置は、上記ゲイン及びリミッタの値を、駐車時
等の極低速を除き、車速が低い場合に路面反力トルク付
加制御手段の出力が大きくなるように設定したものであ
る。
【0012】請求項6に記載の電動式パワーステアリン
グ制御装置は、モータに流れる電流を検出するモータ電
流検出手段と、モータの回転角加速度を検出するモータ
回転角加速度検出手段とを設けるとともに、路面反力ト
ルク検出手段を、操舵トルク検出手段の出力と上記モー
タ電流検出手段の出力から演算されるステアリング軸換
算のモータトルクとを加算した値から、上記回転角加速
度検出手段の出力から演算されるステアリング軸換算の
モータ慣性トルクを減算して得られた値をローパスフィ
ルタを通し、路面反力トルク検出値を得る構成としたも
のである。
【0013】請求項7に記載の電動式パワーステアリン
グ制御装置は、モータに流れる電流を検出するモータ電
流検出手段を設けるとともに、路面反力トルク検出手段
を、操舵トルク検出手段の出力と上記モータ電流検出手
段の出力から演算されるステアリング軸換算のモータト
ルクとを加算して得られた値をローパスフィルタを通
し、路面反力トルク検出値を得る構成としたものであ
る。
【0014】請求項8に記載の電動式パワーステアリン
グ制御装置は、モータの回転角加速度を検出するモータ
回転角加速度検出手段を設けるとともに、路面反力トル
ク検出手段を、操舵トルク検出手段の出力と上記回転角
加速度検出手段の出力から演算されるステアリング軸換
算のモータ慣性トルクを減算して得られた値をローパス
フィルタを通し、路面反力トルク検出値を得る構成とし
たものである。
【0015】請求項9に記載の電動式パワーステアリン
グ制御装置は、モータの発生するトルクを検出するモー
タトルク検出手段と、モータの回転角加速度を検出する
モータ回転角加速度検出手段とを設けるとともに、路面
反力トルク検出手段を、操舵トルク検出手段の出力と上
記モータトルク検出手段の出力とを加算した値から、上
記回転角加速度検出手段の出力から演算されるステアリ
ング軸換算のモータ慣性トルクを減算して得られた値を
ローパスフィルタを通し、路面反力トルク検出値を得る
構成としたものである。
【0016】請求項10に記載の電動式パワーステアリ
ング制御装置は、モータの回転角加速度を検出するモー
タ回転角加速度検出手段を設けるとともに、路面反力ト
ルク検出手段を、操舵トルク検出手段の出力と上記モー
タを駆動する電流の目標値から演算されるステアリング
軸換算のモータトルクの目標値とを加算した値から、上
記回転角加速度検出手段の出力から演算されるステアリ
ング軸換算のモータ慣性トルクを減算して得られた値を
ローパスフィルタを通し、路面反力トルク検出値を得る
構成としたものである。
【0017】請求項11に記載の電動式パワーステアリ
ング制御装置は、モータに流れる電流を検出するモータ
電流検出手段を設けるとともに、路面反力トルク検出手
段を、モータ電流検出手段の出力から演算されるステア
リング軸換算のモータトルク値をローパスフィルタを通
し、路面反力トルク検出値を得る構成としたものであ
る。
【0018】請求項12に記載の電動式パワーステアリ
ング制御装置は、モータに流れる電流を検出するモータ
電流検出手段と、モータに接続された電源電圧を検出す
る電源電圧検出手段を設けるとともに、上記回転角加速
度検出手段を、上記電源電圧検出手段の出力とモータを
駆動する際のPWM信号のデューティ比比の積と上記モ
ータ電流検出手段の出力とから演算する構成としたもの
である。
【0019】請求項13に記載の電動式パワーステアリ
ング制御装置は、路面反力トルク検出手段を、操舵トル
ク検出手段の出力をローパスフィルタを通して得る構成
としたものである。
【0020】請求項14に記載の電動式パワーステアリ
ング制御装置は、上記ローパスフィルタの折点周波数
を、運転者が一般に操舵を行う周波数帯域で、かつ、ス
テアリング機構の摩擦トルクが路面反力トルク検出値へ
及ぼす検出誤差への影響を最小限とするように設定した
ものである。
【0021】請求項15に記載の電動式パワーステアリ
ング制御装置は、路面反力トルク検出手段のローパスフ
ィルタの折点周波数を、車速検出手段の出力に応じて設
定するようにしたものである。
【0022】請求項16に記載の電動式パワーステアリ
ング制御装置は、操舵トルク検出手段の出力を、ローパ
スフィルタを通して路面反力トルク検出手段に入力する
ようにしたものである。
【0023】請求項17に記載の電動式パワーステアリ
ング制御装置は、請求項6〜請求項11のいずれか記載
の路面反力トルク検出手段に入力される操舵トルク検出
手段の出力が、操舵トルク信号の0付近に不感帯を有す
るようにしたものである。
【0024】請求項18に記載の電動式パワーステアリ
ング制御装置は、請求項1〜請求項13のいずれか記載
の路面反力トルク検出手段の出力が、路面反力トルクの
0付近に不感帯を有するようにしたものである。
【0025】請求項19に記載の電動式パワーステアリ
ング制御装置は、請求項1〜請求項5のいずれか記載の
路面反力トルク付加制御手段を、ラックに歪み測定を設
けて構成したものである。
【0026】請求項20に記載の電動式パワーステアリ
ング制御装置の制御方法は、タイヤが路面から受ける路
面反力トルクを検出し、この路面反力トルクに基づい
て、ステアリング系の操舵力を補助するトルクを発生さ
せるモータを制御するようにしたことを特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面に基づき説明する。なお、以下の説明中、従来
例と共通する部分については同一符号を付し、その説明
を省略する。また、本発明は、マイコンのソフトウエア
のみで従来の技術の課題を解決可能であり、制御装置の
ハードウエアについては従来の技術のものと変更点はな
いので説明は省略する。
【0028】実施の形態1.図1は、本発明の実施の形
態1に係わる電動式パワーステアリング制御装置の構成
を示すブロック図で、同図において、15は前輪の舵
角、即ち、ハンドルを原点に復帰させようとする路面反
力トルクを検出するための路面反力トルク検出手段であ
る路面反力トルク検出器、16は上記路面反力トルク検
出器15で検出された路面反力トルク信号に基づいて、
モータ10に上記検出された路面反力トルクと逆方向に
トルクを発生させるための切り込み補助トルク信号を出
力する切り込みトルク制御器、17は上記路面反力トル
ク信号に基づいて、モータ10にハンドルを原点に復帰
させる方向にトルクを発生させるためのハンドル戻し補
助トルク信号を出力する戻しトルク補償器で、本実施の
形態1では、上記切り込みトルク制御器16及び戻しト
ルク補償器17が、検出された路面反力トルクに基づい
て、モータ10のトルクを制御する路面反力トルク付加
制御手段となる。上記路面反力トルク検出器15は、例
えば、前輪とステアリング軸とを連結するラックの前輪
側の片側または両側に、ロードセルや歪みゲージのよう
な歪測定手段を配置して成り、前輪のタイヤからの路面
反力トルクTreactにより上記ラックに作用する圧縮力
をラックの歪み量として検出し、この歪み量から算出さ
れた上記圧縮力に、ラックとタイヤの回転中心のオフセ
ットXoffsetを乗じることにより路面反力トルクT
reactを検出する。
【0029】3はモータ速度検出器5で検出したモータ
速度信号に基づいてダンピング補償信号を演算するダン
ピング補償器、4はモータ加速度検出器6にて検出した
モータ加速度信号に基づいて慣性補償信号を演算する慣
性補償器、7は第1の加算器12で演算された、切り込
み補助トルク信号,ハンドル戻し補助トルク信号,ダン
ピング補償信号及び慣性補償信号の和である目標トルク
から、目標電流信号を演算するモータ電流決定器、9は
第2の加算器13で得られた上記目標電流信号とモータ
電流検出器11で検出されたモータ電流信号との誤差に
基づいてモータ10に印加する電圧を決定するととも
に、モータ10に上記電圧を印加するモータ駆動器で、
モータ10は、印加された上記電圧に応じてモータ電流
値が応答し、モータ電流値に略比例関係にあるトルクを
発生してステアリング機構を駆動する。また、14は車
速を検出するとともに、検出された車速信号を切り込み
トルク制御器16,戻しトルク補償器17,ダンピング
補償器3及び慣性補償器4に出力する車速検出器であ
る。
【0030】次に、上記構成の電動式パワーステアリン
グ制御装置の動作について、図2のフローチャートに基
づき説明する。なお、従来の技術と異なる点は、図1の
ブロック図中の一点鎖線で囲まれた、目標電流を演算す
るまでのアルゴリズムであり、モータ電流の制御に関し
ては、例えばPID式の電流F/B制御、あるいは目標
電流とモータ速度信号とに基づくオープンループ制御等
の一般的に行われる制御を行う。また、制御方式として
は、ディジタル制御またはアナログ制御いずれの方式に
基づいて実施してもよい。以下では目標電流を演算する
までのアルゴリズムに限定して説明を行う。まず、ステ
ップS101では、路面反力トルク検出器15で検出さ
れた路面反力トルク信号を読み込みメモリに記憶する。
次に、ステップS102で、モータ速度検出器5で検出
されたモータ速度信号を読み込みメモリに記憶する。ス
テップS103では、モータ加速度検出器6において、
上記モータ速度信号を微分演算してモータ加速度信号を
得、これをメモリに記憶する。ステップS104では、
切り込みトルク制御器16において、上記路面反力トル
ク信号に対してマップ演算し、切り込み補助トルク信号
を求めてメモリに記憶する。この時、上記切り込み補助
トルク信号は、上記路面反力トルクと逆方向にモータ1
0がトルクを発生するように上記マップを定めておく。
次に、ステップS105で、戻しトルク補償器17にお
いて、上記路面反力トルク信号に対してマップ演算し、
ハンドル戻し補助トルク信号を求めてメモリに記憶す
る。ここで、上記ハンドル戻し補助トルク信号は、路面
反力トルクがステアリング機構内の摩擦トルクより小さ
い時にハンドルが自動的に原点に復帰しない現象を避け
るためのもので、図3に示すように、ステアリング機構
内の概ね摩擦トルク程度の値を上限としてリミッタで制
限し、上記リミッタの範囲内では路面反力トルク信号に
比例ゲインを乗じて求める。次に、ステップS106
で、ダンピング補償器3により、モータ速度信号に比例
ゲインを乗じてダンピング補償信号を求めメモリに記憶
し、ステップS107で、慣性補償器4により、モータ
加速度信号に比例ゲインを乗じて慣性補償信号を求めメ
モリに記憶する。次に、ステップS108に進み、第1
の加算器12により、上記各ステップS104〜S10
7で求められた、切り込み補助トルク信号,ハンドル戻
し補助トルク信号,ダンピング補償信号及び慣性補償信
号を加算して目標トルクを求め、これをメモリに記憶す
る。その後、ステップS109で、モータ電流決定器7
により、上記ステップS108で求められた目標トルク
にゲインを乗じて目標電流を求めてメモリに記憶する。
なお、この時のゲインは、モータ10のステアリング軸
換算でのトルク定数の逆数としておく。
【0031】なお、上記切り込みトルク制御器16,戻
しトルク補償器17,ダンピング補償器3,慣性補償器
4のゲイン等の各制御パラメータは、車速検出器14か
らの車速信号に応じて設定される。この時、ステアリン
グ機構自身のダンピングが強い車両や、ステアリング軸
換算の慣性モーメントが小さなモータを装着した車両に
ついては、ダンピング補償器3及び慣性補償器4の各ゲ
インを0としてもよい。したがって、この場合には、モ
ータ速度検出器5,モータ加速度検出器6,ダンピング
制御器3及び慣性補償器4は不要となる。また、本実施
の形態1で用いるモータ速度検出器5としては、例えば
タコジェネレータ等のモータ速度センサを用いてもよい
し、ロータリエンコーダのパルス出力を差分してモータ
速度を検出するものであってもよいし、あるいはモータ
に印加する電圧から、モータに通電される電流値とコイ
ル抵抗値の積を減じるなどして得られる逆起電圧からモ
ータ速度を検出する構成のものでもよい。
【0032】一般に、自動車の運転者は、ハンドルを切
った後に手を放して路面反力トルクによる自己復元力に
よりハンドルを中心に戻す場合が多く、これにより操舵
の労力を低減している。また、従来の電動式パワーステ
アリング装置は、モータ10及びギアの摩擦トルクによ
りハンドルの戻り性が悪い。即ち、操舵トルク信号のみ
を検出して目標トルクを定める場合には、ハンドルを切
った後に手を放すと、操舵トルク信号が0となってしま
うので、ハンドル戻しトルクを発生させることができな
い。更に、操舵トルク信号に加えて、モータ回転信号に
基づいて目標トルクを定める場合にもモータ10の回転
が止まってしまった場合には、モータ10はハンドルを
戻す方向のトルクを発生させることができない。これに
対し、本実施の形態1の電動式パワーステアリング装置
は、路面反力トルク検出器15を設け、手放しを行った
場合でもハンドルの角度に略比例した路面反力トルクを
検出して路面反力トルク信号を出力するとともに、路面
反力トルク付加制御手段である切り込みトルク制御器1
6及び戻しトルク補償器17を設けて、上記路面反力ト
ルク信号に応じて、切り込み補助トルク信号とハンドル
戻し補助トルク信号とを演算してモータ10のトルクを
制御するようにしたので、運転者が手放しを行った後に
も、モータ10がハンドル戻し方向にトルクを出力する
ことが可能となり、確実にハンドルを中心に戻すことが
できる。
【0033】なお、上記本実施の形態1では、図2のス
テップS104とS105においてはマップ演算をし、
ステップS106とS107ではゲインを乗じる演算を
する構成としたが、各ステップともゲインを乗じる構成
としてもよいし、あるいは、マップ演算とする構成とし
てもよい。また、ステップS104とS105とをまと
めて、切り込み補助トルク信号とハンドル戻し補助トル
ク信号を合成した1つのマップを準備し、路面反力トル
ク信号に対して切り込み補助トルク信号とハンドル戻し
補助トルク信号との和に相当する路面反力トルク付加制
御信号としてマップ演算するようにしてもよい。
【0034】実施の形態2.図4は、本発明の実施の形
態2に係わる電動式パワーステアリング制御装置の構成
を示すブロック図で、同図において、1は操舵トルクを
検出する操舵トルク検出手段である操舵トルク検出器、
2は操舵トルク検出器1の出力である操舵トルク信号に
基づいて操舵補助トルク信号を演算する操舵アシスト制
御手段である操舵トルク制御器、15は前輪の舵角を原
点に復帰させようとする路面反力トルクを検出する路面
反力トルク検出器、17は上記路面反力トルク検出器の
出力である路面反力トルク信号に基づいて、モータ10
にハンドルを原点に復帰させる方向にトルクを発生させ
るためのハンドル戻し補助トルク信号を出力する戻しト
ルク補償器で、本実施の形態2では、上記戻しトルク補
償器17が路面反力トルク付加制御手段を構成する。ま
た、3はダンピング補償器、4は慣性補償器、5はモー
タ速度検出器、6はモータ加速度検出器、7はモータ電
流決定器、9はモータ駆動器、10はモータ、11はモ
ータ電流検出器、12は第1の加算器、13は第2の加
算器、14は車速検出器である。
【0035】次に、本実施の形態2の電動式パワーステ
アリング制御装置の動作について、図5のフローチャー
トに基づき説明する。なお、以下では、上記実施の形態
1と同様に、目標電流を演算するまでのアルゴリズムに
限定して説明を行う。まず、ステップS201で、路面
反力トルク検出器15で検出された路面反力トルク信号
を読み込みメモリに記憶する。次に、ステップS202
で、操舵トルク検出器1で検出された操舵トルク信号を
読み込みメモリに記憶する。ステップS203では、モ
ータ速度検出器5で検出されたモータ速度信号を読み込
みメモリに記憶する。ステップS204では、モータ加
速度検出器6において、モータ速度信号を微分演算して
モータ加速度信号を得、これをメモリに記憶する。次
に、ステップS205〜S206では、操舵トルク制御
器2において、操舵トルク信号の周波数特性を改善する
ために、操舵トルク信号をマイコンのS/W上で構成し
た位相補償器に通して位相補償し、この位相補償された
操舵トルク信号に対してマップ演算し、操舵補助トルク
信号を求めてメモリに記憶する。次に、ステップS20
7で、戻しトルク補償器17において、上記路面反力ト
ルク信号に対してマップ演算を行い、ハンドル戻し補助
トルク信号を求めてメモリに記憶する。ステップS20
8では、ダンピング補償器3により、モータ速度信号に
比例ゲインを乗じてダンピング補償信号を求めメモリに
記憶し、ステップS209では、慣性補償器4により、
モータ加速度信号に比例ゲインを乗じて慣性補償信号を
求めメモリに記憶する。次に、ステップS210に進
み、、第1の加算器12により、上記各ステップS20
6〜S209で求められた操舵補助トルク信号,ハンド
ル戻し補助トルク信号,ダンピング補償信号及び慣性補
償信号を加算して目標トルクを求め、これをメモリに記
憶する。その後、ステップS211で、モータ電流決定
器7により、上記ステップS211で求められた目標ト
ルクにゲインを乗じて目標電流を求めてメモリに記憶す
る。なお、この時のゲインは、モータ10のステアリン
グ軸換算でのトルク定数の逆数としておく。
【0036】なお、本実施の形態2においても、上記実
施の形態1と同様に、操舵トルク制御器2,戻しトルク
補償器17,ダンピング補償器3,慣性補償器4の各制
御パラメータは、車速検出器14の出力に応じて変更す
る。この時、ステアリング機構自身のダンピングが強い
車両や、ステアリング軸換算の慣性モーメントが小さな
モータを装着した車両については、ダンピング補償器
3,慣性補償器4の各ゲインを0としてもよく、この場
合は、モータ速度検出器5,モータ加速度検出器6,ダ
ンピング制御器3,慣性補償器4は不要となる。また、
操舵トルク制御器2を操舵トルク信号並びにその微分値
に対して操舵補助トルク信号を求める構成としてもよ
い。
【0037】このように、本実施の形態2では、ドライ
バがハンドルを保持して操舵している場合には、操舵を
アシストする操舵補助トルク信号を操舵トルク信号に基
づいて発生させるとともに、ドライバがハンドルを放し
た場合には、ハンドルを原点に復帰させるハンドル戻し
補助トルク信号を路面反力トルク信号に基づいて発生さ
せることができるので、手放しを行った後にも、モータ
がハンドル戻し方向にトルクを出力することでき、確実
にハンドルを中心に戻すことができる。即ち、ドライバ
がハンドルを保持している場合には従来の制御アルゴリ
ズムをそのまま流用し、新たに手放し時にハンドルを原
点に復帰させる制御アルゴリズムを付け加えるだけで、
ハンドル戻り性を向上させることができる。
【0038】なお、本実施の形態2では、図5のステッ
プS206とS207においてはマップ演算をし、ステ
ップS208とS209ではゲインを乗じる演算をする
構成としたが、各ステップともゲインを乗じる構成とし
てもよいし、あるいは、マップ演算とする構成としても
よい。また、本実施の形態2においては、操舵トルク信
号の周波数特性を改善するための位相補償器をマイコン
のS/W上で構成したが、操舵トルク信号を予めアナロ
グの位相補償器で周波数特性を改善した後、A/D変換
してマイコンに取り込む構成としてもよい。なお、その
場合には、ステップS205が不要となる。
【0039】実施の形態3.上記実施の形態2では、例
えばロードセルのような歪測定手段を備えた路面反力ト
ルク検出器15を用いて、路面反力トルクを直接検出す
る構成としたが、本実施の形態3は、図6に示すよう
に、上記路面反力トルク検出器15に代えて、ローパス
フィルタを備え、操舵トルク検出器1の出力である操舵
トルク信号とモータ加速度検出器6の出力であるモータ
加速度信号とモータ電流検出器11の出力であるモータ
電流値とから路面反力トルク信号を演算して出力する、
マイコンのS/W上で構成した路面反力トルク検出器1
5Sを用いて電動式パワーステアリング制御装置を構成
したものである。これにより、路面反力トルク検出器1
5を省略することができるとともに、それに付随する配
線をなくすことができるので、電動式パワーステアリン
グ制御装置を小型化することができる。なお、路面反力
トルク検出器15Sによる路面反力トルク信号の演算の
詳細については後述する。
【0040】本実施の形態3の電動式パワーステアリン
グ制御装置の動作について、図7のフローチャートに基
づき説明する。まず、ステップS301で、操舵トルク
検出器1で検出された操舵トルク信号を読み込みメモリ
に記憶する。次に、ステップS302で、モータ速度検
出器5にて検出されたモータ速度信号を読み込みメモリ
に記憶する。ステップS303では、モータ加速度検出
器6において、モータ速度信号を微分演算してモータ加
速度信号を得るとともにメモリに記憶し、ステップS3
04では、モータ電流信号を読み込みメモリに記憶す
る。次に、ステップS305〜S306では、路面反力
トルク検出器15Sにおいて下記の演算を行い、路面反
力トルク信号を求める。まず、ステップS305で、操
舵トルク信号Tsensとステアリング軸回転加速度に相当
するモータ加速度信号dωとモータ電流信号Imtrとを
用いて、下記の式(1)により、定常反力信号T'
rea_estを得る。 T'rea_est=Tsens+Kt・Imtr−J・dω‥‥‥‥(1) Kt:モータのトルク定数(ステアリング軸換算) J :ステアリング機構の慣性モーメント 次に、ステップS306において、路面反力トルク検出
器15Sに設けられたローパスフィルタにより、下記の
式(2)に示すような1次フィルタ演算を行って路面反
力トルク信号Trea_estを得るとともに、この路面反力
トルク信号Trea _estをメモリに記憶する。 dTrea_est/dt=−Trea_est/T1+T'rea_est/T1‥‥‥‥(2) ここで、T1は、上記1次フィルタの時定数で、折点周
波数fc=1/(2π・T1)が0.05〜1.0Hzの
間になるように定める。
【0041】次に、ステップS307〜S308では、
操舵トルク制御器2において、操舵トルク信号を位相補
償器に通して位相補償し、この位相補償された操舵トル
ク信号に対してマップ演算し、操舵補助トルク信号を求
めてメモリに記憶する。ステップS309では、戻しト
ルク補償器17にて、上記路面反力トルク信号T
rea_estに対してマップ演算によりハンドル戻し補助ト
ルク信号を求め、これをメモリに記憶し、ステップS3
10では、ダンピング補償器3により、モータ速度信号
に比例ゲインを乗じてダンピング補償信号を求めメモリ
に記憶し、ステップS311では、慣性補償器4によ
り、モータ加速度信号に比例ゲインを乗じて慣性補償信
号を求めメモリに記憶する。次に、ステップS312に
進み、第1の加算器12により、上記各ステップS30
8〜S311で求められた操舵補助トルク信号,ハンド
ル戻し補助トルク信号,ダンピング補償信号及び慣性補
償信号を加算して目標トルクを求め、これをメモリに記
憶する。その後、ステップS313で、モータ電流決定
器7により、上記ステップS312で求められた目標ト
ルクにゲインを乗じて目標電流を求めてメモリに記憶す
る。なお、この時のゲインは、モータ10のステアリン
グ軸換算でのトルク定数の逆数としておく。以上のステ
ップS301〜S313までを繰り返す。
【0042】次に、上記式(1)及び式(2)により路
面反力トルクの検出が可能となる理由について説明す
る。ステアリング機構の運動方程式は、下記の式(3)
で表される。 J・dωs/dt=Thdl+Tmtr−Tfric−Treact…‥‥(3) dωs/dt:ステアリング軸回転加速度 Thdl :操舵トルク Tmtr :モータ出力トルク(ステアリング軸換算) Tfric :ステアリング機構内の摩擦トルク Treact :路面反力トルク(ステアリング軸換算) 上記式(3)を路面反力トルクTreactについて解く
と、以下の式(4)のようになる。 Treact=Thdl+Tmtr−J・dωs/dt−Tfric…‥‥(4) したがって、操舵トルク,モータ出力トルク,ステアリ
ング軸回転加速度,ステアリング機構内の摩擦トルクの
各値を用いることにより、路面反力トルクTre actを求
めることができる。操舵トルクThdlとしては、操舵ト
ルク信号Tsensを使用することができ、モータ出力トル
クTmtrとしては、モータ電流信号Imtrにトルク定数K
tを乗じた値を使用することができる。また、ステアリ
ング軸回転加速度(dωs/dt)としては、モータ加
速度信号dωを使用することができる。したがって、ス
テアリング機構内の摩擦トルクTfricの影響を除いた路
面反力トルクは、上記式(1)で検出可能である。一
方、摩擦トルクTfricは、ステアリング機構の回転速度
に対してリレーとして作用する。また、リレーは制御工
学上、等価線形化法により、等価的にゲインと位相で表
すことができることは広く知られている。したがって、
上記式(1)で検出された定常反力信号T'rea_estのゲ
インと位相とを、上記式(2)の1次フィルタにより調
整することにより、路面反力トルク信号Trea_estを得
ることができる。即ち、ゲインと位相とを調整する最も
一般的な方法としてフィルタが用いられる。フィルタで
ゲインと位相を調整可能なのは、折点周波数以上の周波
数領域であり、調整したい周波数の0.5〜1倍の範囲
に折点周波数を設定すれば、ゲインはおよそ1〜0.5
倍、位相はおよそ0〜−20degの範囲で調整可能であ
り、摩擦トルクの影響は大抵の場合キャンセルすること
ができる。自動車において一般的に行われる操舵周波数
は、0.1〜1Hz程度の範囲であり、折点周波数を上
記操舵周波数の0.5〜1倍、即ち概ね0.05Hzか
ら1Hzの範囲に設定しておけば摩擦トルクの影響のキ
ャンセルが可能となる。なお、具体的な折点周波数は、
検出された路面反力トルク信号に基づく制御を最も効か
せたい操舵周波数を狙って設定される。
【0043】このように、本実施の形態3では、路面反
力トルク信号Trea_estを、操舵トルク信号Tsensとモ
ータ加速度信号dω(ステアリング軸回転加速度)とモ
ータ電流信号Imtrとから検出する構成の路面反力トル
ク検出器15Sを設けることにより、路面反力トルク検
出器15及びそれに付随する配線が不要となり、電動式
パワーステアリング制御装置のコストを低減することが
可能となる。
【0044】なお、上記実施の形態3においては、路面
反力トルク検出器15Sに入力する操舵トルク信号T
sensとして、位相補償前の信号を用いたが、操舵トルク
検出器1の周波数特性を改善する位相補償器をアナログ
で構成した場合には、操舵トルク信号Tsensとして、位
相補償後の信号を用いてもよい。また、操舵トルク信号
の周波数特性を改善するための位相補償器はマイコンの
S/W上で構成してもよいが、予めアナログの位相補償
器で周波数特性を改善した後、A/Dしてマイコンに取
り込む構成としてもよい。その場合には、上記ステップ
S307が不要となる。
【0045】また、上記例では、ステップS305で、
操舵トルク信号Tsensとモータ加速度信号dω(ステア
リング軸回転加速度)とモータ電流信号Imtrとから、
下に再掲する式(1)を用いて、定常反力信号T'
rea_estを得る構成としたが、小型モータやブラシレス
モータを装着した電動式パワーステアリング制御装置な
どのように、モータ慣性トルクが路面反力トルク検出値
に対して小さいような電動式パワーステアリング制御装
置に対しては、モータ慣性トルク項(−J・dω)を無
視してもよい。また、路面反力トルク付加制御を動作さ
せる必要がある操舵範囲でのステアリング軸換算のモー
タトルクが路面反力トルク検出値に対して小さいような
電動式パワーステアリング制御装置に対しては、ステア
リング軸換算のモータトルク項を無視してもよい。 T'rea_est=Tsens+Kt・Imtr−J・dω‥‥‥‥(1) Kt:モータのトルク定数(ステアリング軸換算) J :ステアリング機構の慣性モーメント この時、モータ慣性トルク項と、ステアリング軸換算の
モータトルク項のうち、少なくとも一方を無視可能とな
るので、これらの演算が不要となる分、マイコンの演算
負荷を低減することができる。
【0046】実施の形態4.上記実施の形態3では、モ
ータ電流検出器11の出力Imtrにステアリング軸換算
のモータトルク定数Ktを乗じた値からモータ出力トル
クを求めたが、本実施の形態4の電動式パワーステアリ
ング制御装置は、図8に示すように、例えばロードセル
のような歪み測定手段を備えた、モータ出力トルクを検
出するモータトルク検出器20を設けて、モータ10の
出力軸のトルクを直接検出するように構成したもので、
モータ10の出力軸のトルクを直接検出することによ
り、モータ出力トルクの検出精度を向上させることがで
きるとともに、モータ電流検出器11の出力Imtrを用
いないため、モータ電流信号のノイズの影響を受けるこ
とがないので、路面反力トルクを精度良く検出すること
ができる。
【0047】次に、本実施の形態4の電動式パワーステ
アリング制御装置の動作について、図9のフローチャー
トに基づき説明する。なお、操舵トルク信号の読み込み
(ステップS301a)からモータ加速度信号dωの演
算(ステップS303a)までは、上記図7に示したフ
ローチャートのステップS301〜S303と同じであ
るので、説明を省略する。ステップS304aでは、ス
テアリング軸換算のモータトルク検出器20の出力をA
/D変換し読み込み、メモリにモータトルク信号Tm
して記憶する。次に、ステップS305aで、操舵トル
ク信号Tsensとステアリング軸回転角速度に相当するモ
ータ加速度信号dωと上記モータトルク信号Tmとを用
いて、下記(5)式により、定常反力信号T'rea_est
得る。 T'rea_est=Tsens+Tm−J・dω‥‥‥‥(5) ステップS306aでは、上記式(5)で求めた定常反
力信号T'rea_estを用いて、上記実施の形態3で示した
式(2)の1次フィルタ演算を行って路面反力トルク信
号Trea_estを得、この路面反力トルク信号Trea_est
メモリに記憶する。以下の、ステップS307a〜S3
13aは、上記実施の形態3の図7のステップS307
からステップS313までと同一であるので、説明を省
略する。。このように、本実施の形態4では、モータト
ルク検出器20の出力から直接モータ出力トルクTm
検出するので、モータトルク検出精度が高く、モータ電
流信号ノイズの影響を受けない電動式パワーステアリン
グ制御装置を実現することが可能となる。
【0048】実施の形態5.上記実施の形態3では、モ
ータ電流検出器11の出力Imtrにステアリング軸換算
のモータトルク定数Ktを乗じた値からモータ出力トル
クを求めるようにしたが、本実施の形態5の電動式パワ
ーステアリング制御装置は、図10に示すように、上記
モータ電流検出器11の出力Imtrに代えて、モータ電
流決定器7の出力であるモータ電流制御目標値Itを用
いて、モータ出力トルクを検出する構成としたもので、
上記モータ電流制御目標値Itは、上記図7に示したフ
ローチャートのステップS313において演算されメモ
リに記憶されている値である。即ち、上記実施の形態3
では、ステップS301〜S313までの処理ルーチン
を繰り返し、ステップS304で検出したモータ電流検
出器11の出力Imtrを用いてモータ電流制御目標値It
を求め、モータ10を制御するようにしたが、本実施の
形態5では、後述するように、一度モータ電流制御目標
値Itを求めた後は、上記ステップS304で検出した
mtrではなく、モータ制御電流であるモータ電流制御
目標値Itを用いて、モータ出力トルクを検出するよう
にしたので、モータ出力トルクの検出精度を向上させる
ことができる。更に、モータ電流信号のノイズの影響を
受けないので、路面反力トルクを精度良く検出すること
ができる。
【0049】次に、本実施の形態5の電動式パワーステ
アリング制御装置の動作について説明する。まず、図7
のフローチャートにより、モータ電流制御目標値It
求めてメモリに記憶した後、図11のフローチャートに
示す処理ルーチンに移行し、ステップS301bで、操
舵トルク検出器1で検出された操舵トルク信号を読み込
みメモリに記憶する。次に、ステップS302bで、モ
ータ速度検出器5にて検出されたモータ速度信号を読み
込みメモリに記憶する。ステップS303bでは、モー
タ加速度検出器6において、モータ速度信号を微分演算
してモータ加速度信号を得るとともにメモリに記憶す
る。図11の処理ルーチンでは、図7のステップS30
4で行ったモータ電流信号Imtrの読み込みを行わず、
ステップS305bに進み、操舵トルク信号Tsensとス
テアリング軸回転角速度に相当するモータ加速度信号d
ωと本処理ルーチンの前サイクルで演算されメモリに記
憶されているモータ電流制御目標信号Itとを用いて、
下記(6)式により、定常反力信号T'rea_estを得る。 T'rea_est=Tsens+Kt・It−J・dω‥‥‥‥(6) ステップS306bでは、上記式(7)で求めた定常反
力信号T'rea_estを用いて、上記実施の形態3で示した
式(2)の1次フィルタ演算を行って路面反力トルク信
号Trea_estを得、メモリに記憶する。以下の、ステッ
プS307b〜S313bは、上記実施の形態3の図7
のステップS307からステップS313までと同一で
あるので、説明を省略する。。このように、本実施の形
態5では、モータ電流信号Imtrの代わりに、モータ電
流決定器7の出力であるモータ電流制御目標信号It
用いて、モータの出力軸トルクを検出するようにしたの
で、モータトルク検出精度が高く、モータ電流信号ノイ
ズの影響を受けない電動式パワーステアリング制御装置
を実現することが可能となる。
【0050】実施の形態6.上記実施の形態3では、操
舵トルク検出器1から出力される操舵トルク信号T sens
を用いて路面反力トルクTrea_estを検出したが、本実
施の形態6は、操舵トルク検出器1の出力がモータ電流
検出器11の出力に略比例することを用い、図12に示
すように、モータ電流検出器11の出力とモータ加速度
検出器6から出力されるモータ加速度信号dωとから路
面反力トルクTrea_estを検出するように構成したもの
で、これにより、メモリを節約でき、演算処理プログラ
ムの構成とその演算処理を簡素化することができる。
【0051】次に、本実施の形態6の電動式パワーステ
アリング制御装置の動作について、図13のフローチャ
ートに基づき説明する。まず、ステップS304cで
は、モータ電流信号Imtrを読み込みメモリに記憶す
る。次に、ステップS305cで、上記モータ電流信号
mtrを用いて、下記(7)式により、定常反力信号T'
rea_estを得る。 T'rea_est=Kit・Imtr+Kt・Imtr−J・dω‥‥‥‥(7) Kit;モータ電流信号から操舵トルク信号相当値への変
換定数 即ち、操舵トルク検出器1の出力はモータ電流検出器1
1の出力に略比例するので、操舵トルク信号Tsensに代
えて、比例項Kit・Imtrを用いて定常反力信号T'
rea_estを演算する。ステップS306cでは、上記式
(7)で求めた定常反力信号T'rea_estを用いて、上記
実施の形態3で示した式(2)の1次フィルタ演算を行
って路面反力トルク信号Trea_estを得、この路面反力
トルク信号Trea_estをメモリに記憶する。以下の、ス
テップS307c〜S313cは、上記実施の形態3の
図7のステップS307からステップS313までと同
一であるので、説明を省略する。。
【0052】このように、本実施の形態6では、操舵ト
ルク検出器1の出力がモータ電流検出器11の出力に略
比例することを用い、操舵トルク検出器1の出力を用い
ることなく路面反力トルクを検出できるようにしたの
で、メモリを節約でき、演算処理プログラムの構成とそ
の演算処理を簡素化できる。なお、小型モータやブラシ
レスモータを装着した電動式パワーステアリング制御装
置などのように、モータ慣性トルクが路面反力トルク検
出値に対して小さいような電動式パワーステアリング制
御装置に対しては、モータ慣性トルク項(−J・dω)
を無視してもよいので、モータ電流検出器11の出力の
みから路面反力トルクTrea_estを検出することができ
る。
【0053】実施の形態7.上記実施の形態3では、例
えばモータ回転角センサやモータ回転角速度センサ等の
センサ出力からモータ10の回転速度を検出するモータ
速度検出器5を用いてモータ速度を検出したが、本実施
の形態7では、図14に示すように、モータ電流検出器
11からのモータ電流信号Imtrと、モータ駆動器9の
図示しない電源電圧検出器からの電源電圧値とモータ駆
動器9の出力であるPWM信号のデューティ比信号とか
ら演算されるモータ印加電圧の目標値とからモータ回転
角速度ωを検出する、マイコンのS/W上で構成したモ
ータ速度検出器5Sを用いて電動式パワーステアリング
制御装置を構成したもので、上記モータ回転角速度ωを
微分演算した出力信号dωと操舵トルク信号Tsensとモ
ータ電流信号Imtrとから路面反力トルクTrea_estを得
るようにしたものである。これにより、モータの回転角
加速度dωを検出する際に、モータ回転角センサやモー
タ回転角速度センサ等のセンサが不要になり、電動式パ
ワーステアリング制御装置のコストを低減することがで
きる。
【0054】次に、本実施の形態7の電動式パワーステ
アリング制御装置の動作について、図15のフローチャ
ートに基づき説明する。まず、ステップS301dで、
操舵トルク検出器1で検出された操舵トルク信号を読み
込みメモリに記憶する。次に、ステップS302dで、
モータ電流信号を読み込みメモリに記憶する。ステップ
S303dでは、電源電圧検出器からの出力信号V
A/D変換し、モータ駆動器9の出力信号であるデュー
ティ比指令値Xdutyをメモリから読み込み、このデ
ューティ比指令値Xdutyと上記電源電圧検出器から
の出力信号Vとを乗算した値から、モータ電機子抵抗
にモータ電流信号Imtrとを乗算した値を減算して
回転角速度ωを求める。以下に、回転角速度ωの演算式
を示す。 ω=Xduty・V−R・Imtr/K‥‥‥‥(8) K;逆起電力定数 次に、ステップS304dで、上記回転角速度ωを微分
演算してモータ加速度信号dωを得る。以下のステップ
S305d〜ステップS313dは、実施の形態3の図
7のステップS306からステップS313までと同一
であるので、説明を省略する。
【0055】実施の形態8.上記実施の形態3では、路
面反力トルク信号Trea_estを、操舵トルク信号Ts ens
とモータ加速度信号dωとモータ電流信号Imtrとから
検出する構成とするとともに、操舵トルク制御器2によ
り、操舵トルク検出器1から直接に補助トルク信号を演
算する構成としたが、図16に示すように、上記操舵ト
ルク制御器2に代えて、ローパスフィルタを備えた路面
反力トルク検出器15Sからの路面反力トルク信号T
rea_estに基づいて、モータ10に、上記路面反力トル
クと逆方向にトルクを発生させるための切り込みトルク
信号を演算し出力する切り込みトルク制御器16Sを設
けて補助トルク信号とすることにより、例えば、出力値
にエンジン振動等に伴うノイズ成分が大きい安価な操舵
トルク検出器1を用いた場合でも、精度良く操舵トルク
を検出することができる。
【0056】次に、本実施の形態8の電動式パワーステ
アリング制御装置の動作について、図17のフローチャ
ートに基づき説明する。なお、操舵トルク信号の読み込
み(ステップS401)から路面反力トルク信号T
rea_estを演算する(ステップS406)までは、上記
図7に示したフローチャートのステップS301〜S3
06と同じであるので、説明を省略する。ステップS4
07では、切り込みトルク制御器16Sにおいて、ステ
ップS406で演算された路面反力トルク信号T
rea_estに対してマップ演算し、切り込み補助トルク信
号を求めてメモリに記憶する。この時、切り込み補助ト
ルク信号は、路面反力と逆方向にモータ10がトルクを
発生するように上記マップを定めておく。次に、ステッ
プS408で、戻しトルク補償器17により、路面反力
トルク信号Trea_estに対してマップ演算し、ハンドル
戻し補助トルク信号を求めてメモリに記憶する。ステッ
プS409では、ダンピング補償器3により、モータ速
度信号に比例ゲインを乗じてダンピング補償信号を求め
メモリに記憶し、ステップS410では、慣性補償器4
により、モータ加速度信号に比例ゲインを乗じて慣性補
償信号を求めメモリに記憶する。次に、ステップS41
1に進み、、第1の加算器12により、上記各ステップ
S407〜S410で求められた切り込み補助トルク信
号,ハンドル戻し補助トルク信号,ダンピング補償信号
及び慣性補償信号を加算して目標トルクを求め、これを
メモリに記憶する。その後、ステップS412で、モー
タ電流決定器7において、上記ステップS411で求め
られた目標トルクにゲインを乗じて目標電流を求めてメ
モリに記憶する。
【0057】実施の形態9.本実施の形態9は、上記実
施の形態3〜8で用いられた路面反力トルク検出器15
Sに関する発明であり、それ以外の部分については、上
記実施の形態3〜84のいずれのブロック図の構成をと
ってもよい。以下、本実施の形態9の電動式パワーステ
アリング制御装置の動作について、図6(上記実施の形
態3のブロック図)及び図18のフローチャートとに基
づき説明する。まず、ステップS501で、操舵トルク
検出器1で検出された操舵トルク信号を読み込みメモリ
に記憶する。次に、ステップS502で、モータ速度検
出器5にて検出されたモータ速度信号を読み込みメモリ
に記憶する。ステップS503では、モータ加速度検出
器6にて、モータ速度信号を微分演算してモータ加速度
信号を得るとともに、それをメモリに記憶する。ステッ
プS504では、モータ電流信号を読み込みメモリに記
憶する。
【0058】ステップS505〜S508は、路面反力
トルク検出器15Sでの動作を示すもので、まず、ステ
ップS505で、操舵トルク信号の絶対値が所定の閾値
以上かどうか判断する。この時、上記閾値は、直進時の
ハンドル保持に必要なトルクと操舵トルク検出器1の測
定オフセットとの和付近の値になるように予め設定し、
その値をROMに記憶させておく。ステップS505で
操舵トルク信号の絶対値が閾値以上であると判断された
場合には、そのままステップS507に進み、閾値未満
であると判断された場合には、ステップS506に進ん
で、路面反力トルク検出器15S内での演算に用いる操
舵トルク信号Tsensを0に置き換えた上でステップS5
07に進む。以下、上記実施の形態3のステップS30
5〜S313と同様に、ステップS507〜S511に
おいて、操舵トルク信号Tsensとモータ加速度信号dω
とモータ電流信号Imtrとから路面反力トルク信号T
rea_estを演算し、この路面反力トルク信号Trea_est
位相補償した信号から操舵補助トルク信号とハンドル戻
し補助トルク信号とを求める。その後、ステップS51
2〜S515において、ダンピング補償信号,慣性補償
信号を求め、上記操舵補助トルク信号,ハンドル戻し補
助トルク信号,ダンピング補償信号,慣性補償信号の和
を求め目標トルクとし、この目標トルクにゲインを乗じ
て目標電流を求める。以上、ステップS501〜S51
5までの動作を繰り返す。なお、操舵トルク信号Tsens
を0に置き換えた場合には、ステップS508で求めら
れた路面反力トルク信号Trea_estの値は、Trea_est
0となるので、操舵トルク信号の絶対値が閾値未満であ
る場合には、路面反力トルクが作用しないとして制御を
行うことになる。
【0059】道路には、一般に雨水を路肩側に流すため
に、道路の中心付近が高く路肩付近が低くなるカントが
設けられている。このため、道路を直進しようとする場
合、ハンドルを僅かなトルクで保持する必要がある。ま
た、操舵トルクを検出する操舵トルク検出器1は、電圧
のドリフト等で僅かにオフセットする場合が多い。した
がって、操舵トルク検出信号をそのまま使うと、路面反
力トルク検出器15Sは、直進時も路面反力トルク検出
値が0とならないので、この路面反力トルク検出値に基
づいてハンドル戻し補助トルク信号を演算すると、直進
時も不必要なトルクをドライバが感じてしまう場合があ
る。これに対して、本実施の形態9では、操舵トルク信
号の絶対値が所定の閾値未満であると判断された場合に
は、路面反力トルク検出器15内での演算に用いる操舵
トルク信号Tsensを0に置き換えた上で、上記実施の形
態3に示した式(1)の定常反力信号T'rea_estを演算
することにより、路面反力トルク検出器15Sの検出値
を実質的に0とするとともに、この時の閾値を、直進時
のハンドル保持に必要なトルクと操舵トルク検出器の測
定オフセットとの和付近の値に設定するようにしたの
で、上述のような問題を解決することができる。
【0060】なお、上記実施の形態9においては、ステ
ップS505において、操舵トルク信号の絶対値が閾値
未満であると判断された場合には、路面反力トルク検出
器15S内での演算に用いる操舵トルク信号Tsensを0
に置き換えるようにしたので、路面反力トルク検出器1
5Sへの入力となる操舵トルク信号と、路面反力トルク
検出器15S内での演算に用いる操舵トルク信号の関係
は、図19に示すように、不連続が発生するが、図20
に示すように、不連続点が無いように設定してもよい。
即ち、ステップS505で操舵トルク信号の絶対値が閾
値以上であると判断された場合には、操舵トルク信号T
sensから上記閾値の値を減算した上でステップS507
に進むようにすることにより、上記不連続点を解消する
ようにしてもよい。
【0061】実施の形態10.上記実施の形態9では、
操舵トルク信号の絶対値が所定の閾値以上であるか否か
の判定後に、定常反力信号T'rea_estの演算と路面反力
トルク信号Trea_estの演算とを行うようにしたが、図
21のフローチャートに示すように、定常反力信号T'
rea_estの演算(ステップS605)と路面反力トルク
信号Trea_est(ステップS606)の演算後に、操舵
トルク信号の絶対値が所定の閾値以上であるか否かの判
定(ステップS607)を行うようにしても、上記実施
の形態9と同様な効果を得ることができる。但し、本実
施の形態10では、上記ステップS607で、操舵トル
ク信号の絶対値が閾値未満であると判断された場合に
は、ステップS608において、路面反力トルク信号T
rea_estを0とした後、ハンドル戻し補助トルク信号を
求める(ステップS611)ものとする。
【0062】実施の形態11.上記実施の形態9,10
では、マイコンのS/W上で構成した路面反力トルク検
出器15Sにおいて、入力された操舵トルク信号の絶対
値が所定の閾値未満であると判断された場合には、路面
反力トルク検出器15S内での演算に用いる操舵トルク
信号Tsensあるいは路面反力トルク信号Trea_estを0
として、ハンドル戻し補助トルク信号を求めるようにし
たが、上記実施の形態1,2に用いられる路面反力トル
ク検出器15においても、路面反力トルク信号に閾値を
設定し、路面反力トルク信号が上記閾値以下の場合に
は、路面反力トルク信号Trea_estを0とした後、切り
込み補助トルク信号やハンドル戻し補助トルク信号を演
算するとともに、この時の閾値を、直進時の路面反力ト
ルク検出器出力のオフセット付近の値に設定することに
より、上記実施の形態9,10と同様に、直進時に不必
要なトルクの発生をなくすことができるので、操舵性を
向上させることができる。
【0063】次に、上記構成の電動式パワーステアリン
グ制御装置の動作について、図22のフローチャートに
基づき説明する。まず、ステップS701では、路面反
力トルク検出器15で検出された路面反力トルク信号を
読み込みメモリに記憶する。次に、ステップS702
で、モータ速度検出器5で検出されたモータ速度信号を
読み込みメモリに記憶する。ステップS703では、モ
ータ加速度検出器6において、上記モータ速度信号を微
分演算してモータ加速度信号を得、これをメモリに記憶
する。次に、ステップS704で、路面反力トルク信号
の絶対値が、上述した所定の閾値以上かどうか判断す
る。路面反力トルク信号の絶対値が閾値以上であると判
断された場合には、そのままステップS706に進み、
閾値未満であると判断された場合には、ステップS70
5に進んで、路面反力トルク信号Trea_estを0とした
上でステップS706に進む。ステップS706では、
切り込みトルク制御器16により、上記路面反力トルク
信号に対してマップ演算し、切り込み補助トルク信号を
求め、ステップS1707で、戻しトルク補償器17に
より、上記路面反力トルク信号に対してマップ演算し、
ハンドル戻し補助トルク信号を求める。次に、ステップ
S708で、ダンピング補償器3により、モータ速度信
号に比例ゲインを乗じてダンピング補償信号を求めメモ
リに記憶し、ステップS709で、慣性補償器4によ
り、モータ加速度信号に比例ゲインを乗じて慣性補償信
号を求めメモリに記憶する。次に、ステップS710に
進み、第1の加算器12により、上記各ステップS70
6〜S709で求められた、切り込み補助トルク信号,
ハンドル戻し補助トルク信号,ダンピング補償信号及び
慣性補償信号を加算して目標トルクを求め、これをメモ
リに記憶する。その後、ステップS711で、モータ電
流決定器7により、上記ステップS711で求められた
目標トルクにゲインを乗じて目標電流を求めてメモリに
記憶する。
【0064】実施の形態12.本実施の形態12は、上
記実施の形態3〜8の路面反力トルク検出器15Sに設
けられたローパスフィルタの時定数を、車速に応じて変
更するようにしたもので、これにより、車速に関わらず
ハンドルの原点への復帰性を向上させることができる。
以下、本実施の形態12について、図6(実施の形態3
のブロック図)と図23のフローチャートとに基づき説
明する。まず、ステップS801で、操舵トルク検出器
1で検出された操舵トルク信号を読み込みメモリに記憶
する。次に、ステップS802で、モータ速度検出器5
にて検出されたモータ速度信号を読み込みメモリに記憶
する。ステップS803では、モータ加速度検出器6に
て、モータ速度信号を微分演算してモータ加速度信号を
得るとともに、それをメモリに記憶する。ステップS8
04では、モータ電流信号を読み込みメモリに記憶す
る。次に、ステップS805で車速信号を読み込みメモ
リに記憶する。ステップS806では、操舵トルク信号
の絶対値が閾値以上であるか否か判断する。この時の上
記閾値は、直進時のハンドル保持に必要なトルクと操舵
トルク検出器1の測定オフセットの和付近になるように
予め設定し、その値をROMに記憶させておく。ステッ
プS806で操舵トルク信号の絶対値が閾値以上である
と判断された場合には、そのままステップS808に進
み、閾値未満であると判断された場合には、ステップS
807に進んで、路面反力トルク検出器15S内での演
算に用いる操舵トルク信号Tsensを0に置き換えた上で
ステップS808に進む。
【0065】ステップS808では、上記実施の形態3
と同様に、(1)式により、定常反力信号T'rea_est
演算する。 T'rea_est=Tsens+Kt・Imtr−J・dω‥‥‥‥(1) Kt:モータのトルク定数(ステアリング軸換算) J :ステアリング機構の慣性モーメント ステップS809では、例えば、図24に示すような、
上記車速信号に対して定められたマップから、式(2)
の1次フィルタの時定数T1を読み込み、ステップS8
10で、上記ステップS809で読み込まれた時定数を
用いて、上記式(2)の1次フィルタ演算を行い、路面
反力トルク信号Trea_estを得るとともにメモリに記憶
する。 dTrea_est/dt=−Trea_est/T1+T'rea_est/T1‥‥‥‥(2)
【0066】その後、上記実施の形態3のステップS3
07〜S313と同様に、ステップS811で、操舵ト
ルク信号を位相補償した後、ステップS812で、この
位相補償された操舵トルク信号に対してマップ演算で、
操舵補助トルク信号を求め、更に、ステップS813〜
S817において、上記路面反力トルク信号Trea_es t
に対してマップ演算し、ハンドル戻し補助トルク信号を
求めるとともに、ダンピング補償信号,慣性補償信号を
求め、上記操舵補助トルク信号,ハンドル戻し補助トル
ク信号,ダンピング補償信号,慣性補償信号の和を求め
目標トルクとし、この目標トルクにゲインを乗じて目標
電流を求める。以上、ステップS801〜S817まで
の動作を繰り返す。
【0067】自動車のドライバが操舵を行う周波数帯域
は車速により異なり、一般に低速では早い操舵を行い、
高速では車両挙動が不安定になるのを防ぐために遅い操
舵を行う場合が多い。また、このフィルタは、ステアリ
ング機構の摩擦トルクを等価的なゲインと位相で表すた
めに導入したものであり、本来操舵周波数により最適な
フィルタの時定数は異なり、遅い低周波の操舵に対して
は時定数を大きく設定し、早い高周波の操舵に対しては
時定数を小さく設定することにより実際の路面反力トル
クに対する路面反力トルク信号の精度を向上させること
ができる。また、路面反力トルク信号の精度が高いほう
が、レーンチェンジ等の操舵を行った場合は、ハンドル
戻し補助トルク信号が実際の路面反力に応じたものとな
るので、よりよい操舵フィーリングをドライバに与える
ことができる。一方、ドライバがハンドルから手放しを
行った際の路面反力トルク信号Trea_ estは、この時定
数が長いほどゆっくりと減少していくので、ハンドル戻
し補助トルク信号も長時間出力される。したがって、交
差点等でハンドルを大きく切った後に手放しを行った場
合等、ハンドルが原点に復帰するのに長い時間を要する
場合には、この時定数が大きいほうがよりハンドル戻り
性をよくできる。また、一般に交差点等でハンドルを大
きく切る車速は、一般に低速に限られており、それ以上
の車速領域では、レーンチェンジ等の比較的小さなハン
ドル操作が行われる。したがって、上記式(2)の1次
フィルタの時定数T1を、図24に示すように、一般の
ドライバが交差点等で大きくハンドルを切る場合の上限
速度までは、車速の増加とともに時定数が小さくなるよ
うに、また、それ以上の車速では、車速の増加とともに
時定数が大きくなるように設定しておけば、低速での大
きくハンドルを切った後に手放しを行った場合のハンド
ルの原点への復帰性と、中高速での良好な操舵フィーリ
ング及び小さくハンドルを切った後に手放しを行った場
合のハンドルの原点への復帰性をすべて満たすことがで
きる。
【0068】また、上記時定数T1を、図25に示すよ
うに、一般のドライバが交差点等で大きくハンドルを切
る場合の上限速度までは、時定数を一定となるように定
めてもよい。あるいは、ステアリング機構の摩擦が小さ
い車両等で、ハンドルの原点の復帰性は比較的良い車両
であって、操舵フィーリングのみを改善したい場合に
は、上記時定数T1を例えば、図26に示すように、車
速に対する一般的な操舵周波数にあわせて、車速の増加
とともに大きくなるように設定してもよい。
【0069】このように、本実施の形態12において
は、路面反力トルク検出器15S内の、ステアリング機
構の摩擦と等価的に与えたフィルタの時定数を、車速に
応じて変更するようにしたので、低速での大きくハンド
ルを切った後に手放しを行った場合のハンドルの原点へ
の復帰性と、中高速での良好な操舵フィーリング及び小
さくハンドルを切った後に手放しを行った場合のハンド
ルの原点への復帰性をすべて満たすことができる。
【0070】実施の形態13.本実施の形態13は、戻
しトルク補償器17内で、路面反力トルク信号に対して
ハンドル戻し補助トルク信号を演算する際の動作に関す
る発明であり、それ以外の部分については、上記各実施
の形態1〜11のいずれのブロック図の構成をとっても
よい。ここでは、図27に示すフローチャートに基づ
き、本実施の形態13について説明する。まず、ステッ
プS901で、操舵トルク検出器1で検出された操舵ト
ルク信号を読み込みメモリに記憶する。次に、ステップ
S902で、モータ速度検出器5にて検出されたモータ
速度信号を読み込みメモリに記憶する。ステップS90
3では、モータ加速度検出器6にて、モータ速度信号を
微分演算してモータ加速度信号を得るとともに、それを
メモリに記憶する。ステップS904では、モータ電流
信号を読み込みメモリに記憶する。次に、ステップS9
05で車速信号を読み込みメモリに記憶する。ステップ
S906では、操舵トルク信号の絶対値が閾値以上であ
るか否か判断する。この時の上記閾値は、直進時のハン
ドル保持に必要なトルクと操舵トルク検出器1の測定オ
フセットとの和付近の値になるように予め設定し、その
値をROMに記憶させておく。ステップS906で操舵
トルク信号の絶対値が閾値以上であると判断された場合
には、そのままステップS908に進み、閾値未満であ
ると判断された場合には、ステップS907に進んで、
路面反力トルク検出器15S内での演算に用いる操舵ト
ルク信号Tsensを0に置き換えた上でステップS908
に進み、定常反力信号T'rea_estを演算した後、ステッ
プS909で、上記T'rea_estをフィルタを通すことに
より、路面反力トルク信号Trea_estを得る。次に、ス
テップS910で操舵トルク信号を位相補償した後、ス
テップS911で、この位相補償された操舵トルク信号
に対してマップ演算で、操舵補助トルク信号を求める。
【0071】ステップS912〜S913は、本実施の
形態9に係わる戻しトルク補償器17での動作を示すも
ので、まず、ステップS912で、上記ステップS90
5で読み込まれた車速信号に対して定められたゲイン及
びリミッタを読み込む。次に、ステップS913で、路
面反力トルク信号Trea_estに対してマップ演算で、ハ
ンドル戻し補助トルク信号を求めメモリに記憶する。こ
の時のマップは、例えば、図28に示すように、ステッ
プS912で読み込まれたゲイン及びリミッタに相当す
るものとしておく。その後、ステップS914〜S91
7で、ダンピング補償信号,慣性補償信号を求め、上記
操舵補助トルク信号,ハンドル戻し補助トルク信号,ダ
ンピング補償信号,慣性補償信号の和を求め目標トルク
とし、この目標トルクにゲインを乗じて目標電流を求め
る。以上、ステップS901〜S917までの動作を繰
り返す。
【0072】一般に、路面反力トルクは車速の関数で、
低速になる程、同一操舵角に対する路面反力トルクは小
さくなり、ハンドルの原点への復帰性が低下してしま
う。また、駐車時の極低速領域では、ハンドルを切った
まま車両を移動させる場合が多く直進性は要求されない
ので、ハンドルの原点への復帰性は重要でない。したが
って、極低速領域ではハンドル戻し補助トルク信号を小
さくし、所定の車速を超えると、低速ほどハンドル戻し
補助トルク信号が大きくなるように戻しトルク補償器1
7でのゲイン及びリミッタを定める必要がある。本実施
の形態13では、ステップS912において、戻しトル
ク補償器17でのゲイン及びリミッタを、図29,30
に示すように、一般のドライバが行う駐車速度の上限値
付近で上記ゲイン及びリミッタが最大となるように定め
ている。なお、駐車速度の上限値以下の車速領域では、
ゲイン及びリミッタを0としてハンドル戻し補助トルク
信号が0となるようにしてもよいし、十分にハンドルの
原点への復帰性が高い高速領域でもゲイン及びリミッタ
を0としてハンドル戻し補助トルク信号が0となるよう
にしてもよい。
【0073】このように、本実施の形態13では、戻し
トルク補償器17において、路面反力トルク信号からハ
ンドル戻し補助トルク信号を演算する際のゲイン及びリ
ミッタを、一般のドライバが行う駐車速度の上限値付近
でゲイン及びリミッタが最大となるように定めたので、
駐車時の操作性を低下させることなく、車速に関わらず
ハンドルの原点への復帰性を向上させることができる。
【0074】なお、上記実施の形態13では、ゲイン及
びリミッタを両方同時に変更する例を示したが、そのい
ずれか一方のみを変化させて、他方は一定としても同様
の効果が期待できる。また、上記例では、リミッタによ
りハンドル戻し補助トルク信号の最大値を制限する構成
としたが、図31,32に示すように変曲点までは一定
ゲインとし、それを超えるとハンドル戻し補助トルク信
号を漸増させたり漸減させたりしてもよい。
【0075】実施の形態14.上記実施の形態13で
は、1段のゲインに対してゲインの設定を示したが、図
33に示すように、ゲイン設定を複数段にすることによ
り、ハンドルの原点への復帰性を更に向上させることが
できる。例えば、高速走行時等では、ハンドルを切り過
ぎた場合に走行安定性が失われてスピンし、重大な事故
につながるケースがある。したがって、高速走行時にハ
ンドルの切り過ぎを防止することは重要である。ハンド
ルを切り過ぎた場合に操舵トルクを重くすることによ
り、ハンドルの切り過ぎをしにくくなるので、切り過ぎ
防止効果が増す。図33は、路面反力トルク信号に対し
てハンドル戻し補助トルク信号を演算する際のマップを
示し、路面反力トルク信号が小さな領域での1段目のゲ
インは、良好なハンドルの原点への復帰性を狙って、車
速に応じた小さなゲインに設定しておく。これに対し、
路面反力トルク信号が大きな領域での2段目のゲイン
は、大きなゲインに設定し、ハンドルを切り込めば切り
込むほど路面反力トルク信号が急激に大きくなり結果と
して操舵トルクが重くなる設定としておく。また、1段
目のゲインは、上記実施の形態9同様に、図34に示す
ように、一般のドライバが行う駐車速度の上限値付近で
ゲインが最大となるように定め、2段目のゲインは、図
35に示すように、高速領域以外では0とし、高速にな
ればなるほどゲインが大きくなるように設定する。
【0076】このように、本実施の形態14では、路面
反力トルク信号が小さな領域での1段目のゲインは、車
速に応じた小さなゲインに設定し、路面反力トルク信号
が大きな領域での2段目のゲインは、大きなゲインに設
定したので、高速走行時に、通常の操舵を行った場合は
良好なハンドルの原点への復帰性を実現し、ハンドルを
切り過ぎた場合には、ハンドルを切り込めば切り込むほ
ど路面反力トルク信号が急激に大きくなるため操舵トル
クが重くなりハンドルの切り過ぎを防止することができ
る。なお、本実施の形態14では、ゲインのみ変更した
が、リミッタも高速になればなる程大きくなるように設
定してもよい。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、タイヤが路面から受ける反力を検出する
路面反力トルク検出手段を設けるとともに、上記路面反
力トルク検出手段で検出された路面反力トルクに基づい
て、運転者による操舵トルクを補助するモータのトルク
を制御する路面反力トルク付加制御手段を設けたので、
ドライバがハンドルを切った後、ハンドルを原点へ復帰
させる際に手放しを行ってもハンドルの角度に略比例し
た路面反力トルクを検出でき、確実にハンドルを中心に
戻すことができる。
【0078】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
の構成に加え、運転者による操舵トルクを検出する操舵
トルク検出手段と、上記操舵トルク検出手段の出力に基
づいて、上記モータのトルクを制御する操舵アシスト制
御手段を設けたので、ドライバがハンドルを保持して操
舵している場合には、操舵をアシストする操舵補助トル
ク信号を操舵トルク信号に基づいて発生させることがで
き、ドライバがハンドルを放した場合には、上記路面反
力トルク付加制御手段により、ハンドルを確実に原点に
復帰させることができる。即ち、ドライバがハンドルを
保持している場合には従来の制御アルゴリズムをそのま
ま流用し、新たに手放し時にハンドルを原点に復帰させ
る制御アルゴリズムを付け加えるだけで、手放しを行っ
た後にも、モータがハンドル戻し方向にトルクを出力す
ることが可能となり、確実にハンドルを中心に戻すこと
ができる。
【0079】請求項3に記載の発明によれば、上記路面
反力トルク付加制御手段の制御量を、路面反力トルク検
出手段の出力に対し1段もしくは複数段のゲインを乗じ
て得られる値とするとともに、上記制御量の最大値をリ
ミッタにより制限したので、ハンドルの原点への復帰を
確実に行うとともに、不用意に操舵トルクを重くするこ
とをなくすことができる。
【0080】請求項4に記載の発明によれば、車速を検
出する車速検出手段を設けるとともに、この車速検出手
段の出力に応じて、上記ゲイン及びリミッタの値を設定
するようにしたので、車速に関わらずハンドルの原点へ
の復帰性を向上させることができる。
【0081】請求項5に記載の発明によれば、上記ゲイ
ン及びリミッタの値を、駐車時等の極低速を除き、車速
が低い場合に路面反力トルク付加制御手段の出力が大き
くなるように設定したので、車速に関わらず、駐車時の
操作性を低下させることなく、ハンドルの原点への復帰
性を向上させることができる。
【0082】請求項6に記載の発明によれば、モータ電
流検出手段とモータ回転角加速度検出手段とを設けると
ともに、路面反力トルク検出手段を、操舵トルク検出手
段の出力と上記モータ電流検出手段の出力から演算され
るステアリング軸換算のモータトルクとを加算した値か
ら、上記回転角加速度検出手段の出力から演算されるス
テアリング軸換算のモータ慣性トルクを減算して得られ
た値をローパスフィルタを通し、路面反力トルク検出値
を得るような構成としたので、路面反力検出器及びそれ
に付随する配線が不要となり、電動式パワーステアリン
グ制御装置を小型化できるとともに、コストの低減を図
ることができる。
【0083】請求項7に記載の発明によれば、モータ電
流検出手段を設けるとともに、路面反力トルク検出手段
を、操舵トルク検出手段の出力と上記モータ電流検出手
段の出力から演算されるステアリング軸換算のモータト
ルクとを加算して得られた値をローパスフィルタを通
し、路面反力トルク検出値を得る構成としたので、小型
モータやブラシレスモータを装着した電動式パワーステ
アリング制御装置などのように、モータ慣性トルクが路
面反力トルク検出値に対して小さいような電動式パワー
ステアリング制御装置に対しては、モータ慣性トルク項
の演算が不要となり、マイコンの演算負荷を低減するこ
とができる。
【0084】請求項8に記載の発明によれば、モータ回
転角加速度検出手段を設けるとともに、路面反力トルク
検出手段を、操舵トルク検出手段の出力と上記回転角加
速度検出手段の出力から演算されるステアリング軸換算
のモータ慣性トルクを減算して得られた値をローパスフ
ィルタを通し、路面反力トルク検出値を得る構成とした
ので、路面反力トルク付加制御を動作させる必要がある
操舵範囲でのステアリング軸換算のモータトルクが路面
反力トルク検出値に対して小さいような電動式パワース
テアリング制御装置に対しては、ステアリング軸換算の
モータトルク項の演算が不要となり、マイコンの演算負
荷を低減することができる。
【0085】請求項9に記載の発明によれば、モータの
発生するトルクを検出するモータトルク検出手段と、モ
ータの回転角加速度を検出するモータ回転角加速度検出
手段とを設けるとともに、路面反力トルク検出手段を、
操舵トルク検出手投の出力と上記モータトルク検出手段
の出力とを加算した値から、上記回転角加速度検出手段
の出力から演算されるステアリング軸換算のモータ慣性
トルクを減算して得られた値をローパスフィルタを通
し、路面反力トルク検出値を得る構成としたことによ
り、モータ発生トルクを検出するセンサつきの電動式パ
ワーステアリング装置に対しては、直接モータの発生す
るトルクを検出することができるので、モータ電流から
モータの発生するトルクを演算するよりも精度良く、路
面反力トルクを検出することができる。
【0086】請求項10に記載の発明によれば、モータ
の回転角加速度を検出するモータ回転角加速度検出手段
を設けるとともに、路面反力トルク検出手段を、操舵ト
ルク検出手段の出力と上記モータを駆動する電流の目標
値から演算されるステアリング軸換算のモータトルクの
目標値とを加算した値から、上記回転角加速度検出手段
の出力から演算されるステアリング軸換算のモータ慣性
トルクを減算して得られた値をローパスフィルタを通
し、路面反力トルク検出値を得る構成としたことによ
り、モータを駆動する時に一般に行われるPWMによる
電流リップルが目標電流には重畳されていないので、電
流リップルの影響を受けることなく精度良く、路面反力
トルクを検出することができる。
【0087】請求項11に記載の発明によれば、モータ
に流れる電流を検出するモータ電流検出手段を設けると
ともに、路面反力トルク検出手段を、モータ電流検出手
段の出力から演算されるステアリング軸換算のモータト
ルク値をローパスフィルタを通し、路面反力トルク検出
値を得る構成としたことにより、操舵トルク検出手段の
出力は、モータ電流検出手段の出力に略比例するので、
操舵トルク検出手段の出力を用いることなく路面反力ト
ルクを検出できるようになるので、演算処理を簡素化で
きる。
【0088】請求項12に記載の発明によれば、モータ
に流れる電流を検出するモータ電流検出手段と、モータ
に接続された電源電圧を検出する電源電圧検出手段とを
設けるとともに、路面反力トルク検出手段における回転
角加速度検出手段を、上記電源電圧検出手段の出力とモ
ータを駆動する際のPWM信号のデューティ比の積と上
記モータ電流検出手段の出力とから演算する構成とした
ことにより、モータの回転角加速度検出する際にモータ
回転角センサやモータ回転角速度センサが不用になり、
電動式パワーステアリング制御装置のコストを低減する
ことができる。
【0089】請求項13に記載の発明によれば、路面反
力トルク検出手段を、操舵トルク検出手段の出力をロー
パスフィルタを通して得る構成としたことにより、モー
タ慣性トルクが路面反力トルク検出値に対して小さく、
かつ、路面反力トルク付加制御を動作させる必要がある
操舵範囲でのステアリング軸換算のモータトルクが路面
反力トルク検出値に対して小さい電動式パワーステアリ
ング装置に対しては、モータ慣性トルク項及び、ステア
リング軸換算のモータトルク項の演算が不要となる分、
電動式パワーステアリング制御装置に使用するマイコン
の演算負荷を低減することが可能となる。
【0090】請求項14に記載の発明によれば、上記ロ
ーパスフィルタの折点周波数を、運転者が一般に操舵を
行う周波数帯域で、かつ、ステアリング機構の摩擦トル
クが路面反力トルク検出値へ及ぼす検出誤差への影響を
最小限とするように設定したので、路面反力トルクの検
出精度を向上させることができる。
【0091】請求項15に記載の発明によれば、上記ロ
ーパスフィルタの折点周波数を、車速検出手段の出力に
応じて設定するようにしたので、車速に関わらず、路面
反力トルクの検出精度を向上させることができるととも
に、ハンドルの原点への復帰性を向上させることができ
る。
【0092】請求項16に記載の発明によれば、操舵ト
ルク検出手段の出力を、ローパスフィルタを通して路面
反力トルク検出手段に入力するようにしたので、モータ
慣性トルクが路面反力トルク検出値に対して小さく、か
つ路面反力トルク付加制御を動作させる必要がある操舵
範囲でのステアリング軸換算のモータトルクが路面反力
トルク検出値に対して小さいような電動式パワーステア
リング制御装置に対しては、モータ慣性トルク項やステ
アリング軸換算のモータトルク項を無視可能となるの
で、それらの演算が不要となり、マイコンの演算負荷を
低減することができる。
【0093】請求項17に記載の発明によれば、請求項
6〜9のいずれか記載の路面反力トルク検出手段に入力
される操舵トルク検出手段の出力が、操舵トルク信号の
0付近に不感帯を有するようにしたので、操舵トルク検
出手段の検出時のオフセットや路面のカントによる直進
時の保舵に必要なトルクの影響を受けることなく、ハン
ドルの原点への復帰性を向上させることができる。
【0094】請求項18に記載の発明によれば、請求項
1〜9のいずれか記載の路面反力トルク検出手段の出力
が、路面反力トルクの0付近に不感帯を有するようにし
たので、直進時での不要なトルクの影響を受けることな
く、ハンドルの原点への復帰性を向上させることができ
る。
【0095】請求項19に記載の発明によれば、路面反
力トルク付加制御手段を、ラックに、歪み測定を設けて
構成したので、路面反力トルクを確実に検出することが
でき、ハンドルの原点への復帰性を向上させることがで
きる。
【0096】請求項20に記載の発明によれば、タイヤ
が路面から受ける路面反力トルクを検出し、この路面反
力トルクに基づいて、ステアリング系の操舵力を補助す
るトルクを発生させるモータを制御するようにしたの
で、ドライバがハンドルを切った後、ハンドルを原点へ
復帰させる際に手放しを行ってもハンドルの角度に略比
例した路面反力トルクを検出でき、確実にハンドルを中
心に戻すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係わる電動式パワー
ステアリング制御装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明の実施の形態1に係わる電動式パワー
ステアリング制御装置の動作を説明するためのフローチ
ャートである。
【図3】 戻しトルク補償器の特性を示す図である。
【図4】 本実施の形態2に係わる電動式パワーステア
リング制御装置の構成を示すブロック図である。
【図5】 本実施の形態2に係わる電動式パワーステア
リング制御装置の動作を説明するためのフローチャート
である。
【図6】 本実施の形態3に係わる電動式パワーステア
リング制御装置の構成を示すブロック図である。
【図7】 本実施の形態3に係わる電動式パワーステア
リング制御装置の動作を説明するためのフローチャート
である。
【図8】 本実施の形態4に係わる電動式パワーステア
リング制御装置の構成を示すブロック図である。
【図9】 本実施の形態4に係わる電動式パワーステア
リング制御装置の動作を説明するフローチャートであ
る。
【図10】 本実施の形態5に係わる電動式パワーステ
アリング制御装置の構成を示すブロック図である。
【図11】 本実施の形態5に係わる電動式パワーステ
アリング制御装置の動作を説明するフローチャートであ
る。
【図12】 本実施の形態6に係わる電動式パワーステ
アリング制御装置の構成を示すブロック図である。
【図13】 本実施の形態6に係わる電動式パワーステ
アリング制御装置の動作を説明するフローチャートであ
る。
【図14】 本実施の形態7に係わる電動式パワーステ
アリング制御装置の構成を示すブロック図である。
【図15】 本実施の形態7に係わる電動式パワーステ
アリング制御装置の動作を説明するフローチャートであ
る。
【図16】 本実施の形態8に係わる電動式パワーステ
アリング制御装置の構成を示すブロック図である。
【図17】 本実施の形態8に係わる電動式パワーステ
アリング制御装置の動作を説明するフローチャートであ
る。
【図18】 本実施の形態9に係わる電動式パワーステ
アリング制御装置の動作を説明するためのフローチャー
トである。
【図19】 路面反力トルク検出器の不感帯特性を示す
図である。
【図20】 他の路面反力トルク検出器の不感帯特性を
示す図である。
【図21】 本実施の形態10に係わる電動式パワース
テアリング制御装置の動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【図22】 本実施の形態11に係わる電動式パワース
テアリング制御装置の動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【図23】 本実施の形態12に係わる電動式パワース
テアリング制御装置の動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【図24】 路面反力トルク検出器のフィルタの時定数
と車速との関係を示す図である。
【図25】 他の路面反力トルク検出器フィルタの時定
数と車速との関係を示す図である。
【図26】 他の路面反力トルク検出器のフィルタの時
定数と車速との関係を示す図である。
【図27】 本実施の形態13に係わる電動式パワース
テアリング制御装置の動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【図28】 戻しトルク補償器の特性を示す図である。
【図29】 戻しトルク補償器のゲイン特性を示す図で
ある。
【図30】 戻しトルク補償器のリミッタ特性を示す図
である。
【図31】 他の戻しトルク補償器の特性を示す図であ
る。
【図32】 他の戻しトルク補償器の特性を示す図であ
る。
【図33】 他の戻しトルク補償器の特性を示す図であ
る。
【図34】 戻しトルク補償器の1段目ゲイン特性を示
す図である。
【図35】 戻しトルク補償器の2段目ゲイン特性を示
す図である。
【図36】 従来の電動式パワーステアリング制御装置
の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 操舵トルク検出器、2 操舵トルク制御器、3 ダ
ンピング補償器、4 慣性補償器、5,5S モータ速
度検出器、6 モータ加速度検出器、7 モータ電流決
定器、8 判定器、9 モータ駆動器、10 モータ、
11 モータ電流検出器、12 第1の加算器、13
第2の加算器、14 車速検出器、15,15S 路面
反力トルク検出器、16,16S 切り込みトルク制御
器、17 戻しトルク補償器、20 モータトルク検出
器。
フロントページの続き (72)発明者 西山 亮治 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 喜福 隆之 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 和田 俊一 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 3D032 CC01 CC08 DA01 DA15 DA23 DA62 DA63 DA64 DA65 DB03 DC03 DC12 DC21 DD01 DD06 DD10 DD17 DE05 EA01 EB11 EC23 3D033 CA03 CA13 CA16 CA20 CA21 CA28

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転者による操舵トルクを補助するトル
    クを発生させるモータを備え、ステアリング系の操舵力
    を補助する電動式パワーステアリング制御装置におい
    て、タイヤが路面から受ける路面反力トルクを検出する
    路面反力トルク検出手段を設けるとともに、上記路面反
    力トルク検出手段で検出された路面反力トルクに基づい
    て、上記モータのトルクを制御する路面反力トルク付加
    制御手段を設けたことを特徴とする電動式パワーステア
    リング制御装置。
  2. 【請求項2】 運転者による操舵トルクを検出する操舵
    トルク検出手段と、上記操舵トルク検出手段の出力に基
    づいて、上記モータのトルクを制御する操舵アシスト制
    御手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の電動式
    パワーステアリング制御装置。
  3. 【請求項3】 上記路面反力トルク付加制御手段の制御
    量を、路面反力トルク検出手段の出力に対し1段もしく
    は複数段のゲインを乗じて得られる値とするとともに、
    上記制御量の最大値をリミッタにより制限したことを特
    徴とする請求項1または請求項2記載の電動式パワース
    テアリング制御装置。
  4. 【請求項4】 車速を検出する車速検出手段を設けると
    ともに、この車速検出手段の出力に応じて、上記ゲイン
    及びリミッタの値を設定するようにしたことを特徴とす
    る請求項3記載の電動式パワーステアリング制御装置。
  5. 【請求項5】 上記ゲイン及びリミッタの値を、駐車時
    等の極低速を除き、車速が低い場合に路面反力トルク付
    加制御手段の出力が大きくなるように設定したことを特
    徴とする請求項4記載の電動式パワーステアリング制御
    装置。
  6. 【請求項6】 モータに流れる電流を検出するモータ電
    流検出手段と、モータの回転角加速度を検出するモータ
    回転角加速度検出手段とを設けるとともに、路面反力ト
    ルク検出手段を、操舵トルク検出手段の出力と上記モー
    タ電流検出手段の出力から演算されるステアリング軸換
    算のモータトルクとを加算した値から、上記回転角加速
    度検出手段の出力から演算されるステアリング軸換算の
    モータ慣性トルクを減算して得られた値をローパスフィ
    ルタを通し、路面反力トルク検出値を得る構成としたこ
    とを特徴とする請求項2〜請求項5のいずれか記載の電
    動式パワーステアリング制御装置。
  7. 【請求項7】 モータに流れる電流を検出するモータ電
    流検出手段を設けるとともに、路面反力トルク検出手段
    を、操舵トルク検出手段の出力と上記モータ電流検出手
    段の出力から演算されるステアリング軸換算のモータト
    ルクとを加算して得られた値をローパスフィルタを通
    し、路面反力トルク検出値を得る構成としたことを特徴
    とする請求項2〜請求項5のいずれか記載の電動式パワ
    ーステアリング制御装置。
  8. 【請求項8】 モータの回転角加速度を検出するモータ
    回転角加速度検出手段を設けるとともに、路面反力トル
    ク検出手段を、操舵トルク検出手段の出力と上記回転角
    加速度検出手段の出力から演算されるステアリング軸換
    算のモータ慣性トルクを減算して得られた値をローパス
    フィルタを通し、路面反力トルク検出値を得る構成とし
    たことを特徴とする請求項2〜請求項5のいずれか記載
    の電動式パワーステアリング制御装置。
  9. 【請求項9】 モータの発生するトルクを検出するモー
    タトルク検出手段と、モータの回転角加速度を検出する
    モータ回転角加速度検出手段とを設けるとともに、路面
    反力トルク検出手段を、操舵トルク検出手段の出力と上
    記モータトルク検出手段の出力とを加算した値から、上
    記回転角加速度検出手段の出力から演算されるステアリ
    ング軸換算のモータ慣性トルクを減算して得られた値を
    ローパスフィルタを通し、路面反力トルク検出値を得る
    構成としたことを特徴とする請求項2〜請求項5のいず
    れか記載の電動式パワーステアリング制御装置。
  10. 【請求項10】 モータの回転角加速度を検出するモー
    タ回転角加速度検出手段を設けるとともに、路面反力ト
    ルク検出手段を、操舵トルク検出手段の出力と上記モー
    タを駆動する電流の目標値から演算されるステアリング
    軸換算のモータトルクの目標値とを加算した値から、上
    記回転角加速度検出手段の出力から演算されるステアリ
    ング軸換算のモータ慣性トルクを減算して得られた値を
    ローパスフィルタを通し、路面反力トルク検出値を得る
    構成としたことを特徴とする請求項2〜請求項5のいず
    れか記載の電動式パワーステアリング制御装置。
  11. 【請求項11】 モータに流れる電流を検出するモータ
    電流検出手段を設けるとともに、路面反力トルク検出手
    段を、モータ電流検出手段の出力から演算されるステア
    リング軸換算のモータトルク値をローパスフィルタを通
    し、路面反力トルク検出値を得る構成としたことを特徴
    とする請求項2〜請求項5のいずれか記載の電動式パワ
    ーステアリング制御装置。
  12. 【請求項12】 モータに流れる電流を検出するモータ
    電流検出手段と、モータに接続された電源電圧を検出す
    る電源電圧検出手段とを設けるとともに、上記回転角加
    速度検出手段を、上記電源電圧検出手の段出力とモータ
    を駆動する際のPWM信号のデューティ比の積と上記モ
    ータ電流検出手段の出力とから演算する構成としたこと
    を特徴とする請求項2〜請求項10のいずれか記載の電
    動式パワーステアリング制御装置
  13. 【請求項13】 路面反力トルク検出手段を、操舵トル
    ク検出手段の出力をローパスフィルタを通して得る構成
    としたことを特徴とする請求項2〜請求項5のいずれか
    記載の電動式パワーステアリング制御装置。
  14. 【請求項14】 上記ローパスフィルタの折点周波数
    を、運転者が一般に操舵を行う周波数帯域で、かつ、ス
    テアリング機構の摩擦トルクが路面反力トルク検出値へ
    及ぼす検出誤差への影響を最小限とするように設定した
    ことを特徴とする請求項6〜請求項12のいずれか記載
    の記載の電動式パワーステアリング制御装置。
  15. 【請求項15】 路面反力トルク検出手段のローパスフ
    ィルタの折点周波数を、車速検出手段の出力に応じて設
    定するようにしたことを特徴とする請求項6〜請求項1
    2のいずれか記載の電動式パワーステアリング制御装
    置。
  16. 【請求項16】 操舵トルク検出手段の出力を、ローパ
    スフィルタを通して路面反力トルク検出手段に入力する
    ようにしたことを特徴とする請求項2〜請求項12のい
    ずれか記載の電動式パワーステアリング制御装置。
  17. 【請求項17】 請求項6〜請求項13のいずれか記載
    の路面反力トルク検出手段に入力される操舵トルク検出
    手段の出力が、操舵トルク信号の0付近に不感帯を有す
    るようにしたことを特徴とする電動式パワーステアリン
    グ制御装置。
  18. 【請求項18】 請求項1〜請求項13のいずれか記載
    の路面反力トルク検出手段の出力が、路面反力トルクの
    0付近に不感帯を有するようにしたことを特徴とする電
    動式パワーステアリング制御装置。
  19. 【請求項19】 路面反力トルク付加制御手段を、ラッ
    クに、歪み測定を設けて構成したことを特徴とする請求
    項1〜請求項5のいずれか記載の電動式パワーステアリ
    ング制御装置。
  20. 【請求項20】 タイヤが路面から受ける路面反力トル
    クを検出し、この路面反力トルクに基づいて、ステアリ
    ング系の操舵力を補助するトルクを発生させるモータを
    制御するようにしたことを特徴とする電動式パワーステ
    アリング制御装置の制御方法。
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