JP2009079606A - 車両挙動安定化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両挙動の不安定を検出し、駆動力伝達制御手段により原動機から駆動輪への駆動力伝達を途絶、または駆動力伝達比率を低下させ、駆動輪が発生できるコーナリングフォースを最大限確保することで、アンダーステアを助長したりオーバーステアを誘発したりすることなく、車両挙動を的確に安定化する車両挙動安定化装置を実現する。
【解決手段】車両の挙動不安定を検出する車両挙動不安定検出手段と、原動機出力を制御する原動機制御手段と、前記原動機出力の駆動輪への駆動力伝達を途絶、または駆動力伝達比率を低下させる駆動力伝達制御手段とを備え、前記車両挙動不安定検出手段が車両の挙動不安定を検出した際に、前記駆動力伝達制御手段は、前記原動機出力の駆動輪への駆動力伝達を途絶、または駆動力伝達比率を低下させる。
【選択図】図2

Description

この発明は、車両挙動を的確に安定化するための車両挙動安定化装置に関するものである。
従来、車両挙動不安定を検出し、原動機制御器による原動機出力低減とトランスミッション制御器による変速比の低速側(原動機1回転当たりの駆動輪回転数が少ない側)への変更(以降、シフトダウンと記載する)を自動的に実施し、車両を減速させることで、車両挙動を安定化する車両挙動安定化装置があった(例えば、特許文献1参照)。
ここで、車両の駆動輪に発生する制駆動力と横力の関係を、タイヤの摩擦円を用いて説明する。図1は、『駆動輪1輪に発生するタイヤと地面の間に働く、水平面内のあらゆる方向の力の合力μW』を半径とした円内に、走行中のタイヤに発生する『制駆動力T』、『コーナリングフォースF』のベクトルの関係を示したものである。駆動輪1輪が発生することが可能なタイヤと地面の間に働く、水平面内のあらゆる方向の力の合力は、そのときの垂直荷重Wに摩擦係数μをかけた値μW以上に発生することはなく、制駆動力TとコーナリングフォースFの最大の発生量は、それらの合力が摩擦円内に収まる範囲の値となる。これを式で表すと式(1)となる(非特許文献1参照)。
Figure 2009079606
式(1)に示されるように、コーナリングフォースFは、合力μWと制駆動力Tに関係し、合力μWが一定であると仮定すると、制駆動力Tの増加に従ってコーナリングフォースFが減少することがわかる。
特開2003−312465号公報 安部正人、「自動車の運動と制御」、2.4.2節(5)、山海堂、ISBN 4−381−08822−0
しかしながら、特許文献1に示す車両挙動安定化装置では、車両挙動が不安定になった際に、エンジン出力及び変速位置の少なくとも一つを制御し減速を行うことで車両安定化を図っているが、前輪駆動車(FF車)のように操舵と駆動を前輪で兼ねている車両では、減速を行うため制駆動力Tを発生させると、前輪のコーナリングフォースFが減少し、アンダーステア傾向が助長され、車両の旋回半径が増加することがあった。また、後輪駆動車(FR車)のように駆動を後輪が行う車両においても、後輪のコーナリングフォースFが減少することでオーバーステアを誘発することがあった。
この発明はこのような問題を解決するものであり、車両挙動の不安定を検出し、駆動力伝達制御手段により原動機から駆動輪への駆動力伝達を途絶、または駆動力伝達比率を低下させ、駆動輪が発生できるコーナリングフォースを最大限確保することで、アンダーステアを助長したりオーバーステアを誘発したりすることなく、車両挙動を的確に安定化する車両挙動安定化装置を実現するものである。
この発明に係る車両挙動安定化装置は、車両の挙動不安定を検出する車両挙動不安定検出手段と、原動機出力を制御する原動機制御手段と、前記原動機出力の駆動輪への駆動力伝達を途絶、または駆動力伝達比率を低下させる駆動力伝達制御手段とを備え、前記車両挙動不安定検出手段が車両の挙動不安定を検出した際に、前記駆動力伝達制御手段は、前記原動機出力の駆動輪への駆動力伝達を途絶、または駆動力伝達比率を低下させるものである。
この発明によれば、車両挙動不安定検出手段が、車両の挙動不安定を検出した際に、動力伝達制御手段は、原動機出力の駆動輪への駆動力伝達を途絶、または駆動力伝達比率を低下させることで、駆動輪のコーナリングフォースを最大限確保するため、アンダーステアを助長したりオーバーステアを誘発したりすることなく、車両挙動を的確に安定化することができる。
以下、この発明の各実施の形態に係る車両挙動安定化装置を図面に基づいて説明する。
実施の形態1.
図2は、この発明の実施の形態1に係る車両挙動安定化装置の構成を示すブロック図である。実施の形態1に係る車両挙動安定化装置は、車両の挙動不安定を検出する車両挙動不安定検出手段としての電動パワーステアリング制御器201と、原動機出力を制御する原動機制御器202と、原動機出力の駆動輪への駆動力伝達を途絶する駆動力伝達制御手段としての変速機構203とを備えており、これら構成は、例えばCANのような通信バスに接続されており、互いにメッセージ通信を行えるようになっている。
次に、本実施の形態1に係る車両挙動安定化装置の動作を説明する。本実施の形態1に係る車両挙動安定化装置は、電動パワーステアリング制御器201が車両挙動不安定(ここではアンダーステアとする)を検出した場合に、変速機構203をニュートラルシフトポジションにすることで、原動機制御器202から駆動輪への駆動力伝達を途絶するものである。以下に、それぞれの制御構成の詳細について説明する。
まず始めに、電動パワーステアリング制御器201の詳細を説明する。図3は、本実施の形態1における電動パワーステアリング制御器201の詳細構成図である。なお、ここではアンダーステア検出に関する部分を示し、操舵アシストトルク制御に関する部分は一般的であるので省略する。図3に示すように、電動パワーステアリング制御器201は、操舵角センサ301、車速センサ302、操舵トルクセンサ303、モータ電流センサ304及びモータ回転速度センサ305からなる各種センサと、規範路面反力トルク演算器306、推定路面反力トルク演算器307及びアンダーステア判定器308からなる演算処理部を備えている。
ここで、操舵角センサ301、車速センサ302、操舵トルクセンサ303、モータ電流センサ304及びモータ回転速度センサ305は、電動パワーステアリング装置を含む車両の操舵系(図示せず)に関連して設けられている。操舵角センサ301は、車両のハンドル(図示せず)の操舵角θhを検出し、車速センサ302は、車両の車速Vを検出し、操舵トルクセンサ303は、ドライバによりハンドルに印加される操舵トルクTsを検出する。モータ電流センサ304は、電動パワーステアリング用の電動モータ(図示せず)に流れるモータ電流Imtrを検出し、モータ回転速度センサ305は、電動パワーステアリング用の電動モータのモータ回転速度ωmtrを検出する。
操舵角センサ301及び車速センサ302からの操舵角θh及び車速Vは、規範路面反力トルク演算器306に入力される。また、車速センサ302、操舵トルクセンサ303、モータ電流センサ304及びモータ回転速度センサ305からの車速V、操舵トルクTs、モータ電流Imtr及びモータ回転速度ωmtrは、推定路面反力トルク演算器307に入力される。
規範路面反力トルク演算器306は、操舵角θh及び車速Vに基づいて、規範路面反力トルクTalign_refを演算してアンダーステア判定器308に入力する。一方、推定路面反力トルク演算器307は、操舵トルクTs、モータ電流Imtr、モータ回転速度ωmtr及び車速Vに基づいて、推定路面反力トルクTalign_estを演算して、アンダーステア判定器308に入力する。なお、路面反力トルクとは、ハンドルを操舵した際に、タイヤを直進方向に戻そうとするトルクである。
アンダーステア判定器308は、規範路面反力トルクTalign_refと推定路面反力トルクTalign_estとに基づいて、車両がアンダーステアであるか否かを判定する。
電動パワーステアリング制御器201の動作フローを図4に示す。電動パワーステアリング制御器201は、図4の動作フローを周期的に繰り返すものである。まず、操舵角センサ301により操舵角θhを検出し(S401)、車速センサ302により車速Vを検出し(S402)、操舵トルクセンサ303により操舵トルクTsを検出し(S403)、モータ電流センサ304によりモータ電流Imtrを検出し(S404)、モータ回転速度センサ305によりモータ回転速度ωmtrを検出する(S405)。
次に、規範路面反力トルク演算器306は、操舵角θh及び車速Vに基づいて、以下の式(2)のように、規範路面反力トルクTalign_refを演算する(S406)。
Figure 2009079606
ただし、式(2)において、Kalignは、路面反力トルクが飽和しない走行領域での、操舵角θhに対する路面反力トルクの比率であり、車両ごとに固有の値である。また、この比率Kalignの値は、車速によっても異なるので、あらかじめ各車速に対応したテーブル値として求めておくものとする。
次に、推定路面反力トルク演算器307は、操舵トルクTs、モータ電流Imtr、モータ回転速度ωmtr及び車速Vに基づいて推定路面反力トルクTalign_estを演算する(S407)。推定路面反力トルクTalign_estの具体的な演算処理については、ここでは省略するが、例えば、特許第3353770号公報、特開2003−312521号公報及び特開2005−324737号公報などに示される公知の手法を用いることができる。
次に、アンダーステア判定器308は、規範路面反力トルクTalign_refと推定路面反力トルクTalign_estとの偏差に基づいて、以下の式(3)のように、アンダーステア度US_Indexを演算する(S408)。
Figure 2009079606
式(3)から求まるアンダーステア度US_Indexは、値が大きいほど、車両のアンダーステアが強いことを示している。
ここで、図5の説明図を参照しながら、操舵角θh及びアンダーステア状態と、規範路面反力トルクTalign_ref、路面反力トルク及びヨーレートとの関係について説明する。図5は、低摩擦係数路面での一定車速走行において、操舵角θhを0から増加させていった際の、規範ヨーレートと実ヨーレートとの関係(上段参照)と、規範路面反力トルクTalign_refと路面反力トルクとの関係(下段参照)とを示している。
図5において、操舵角θhを増加させていくと、規範路面反力トルクTalign_ref及び規範ヨーレート(実線参照)は、操舵角θhの増大とともに線形に増大していく。一方、路面反力トルク(2点鎖線参照)は、操舵角θhが第1の操舵角θh1以上の領域では、規範路面反力トルクTalign_refの値から離れて飽和し、両トルク間の偏差が大きくなっていく。
さらに操舵角θhが増加して、第2の操舵角θh2(>θh1)以上の領域になると、実ヨーレート(1点鎖線参照)が規範ヨーレートの値から離れて飽和し、両ヨーレート間の偏差が大きくなっていく。すなわち、操舵角θhが増加するほど、アンダーステア度US_Indexが高くなり、車両のアンダーステアが強くなっていく。
なお、路面反力トルクの飽和は、実ヨーレートの飽和よりも「θh2−θh1」だけ早期に発生するが、このことは、例えば「中島ほか、A Vehiclestate Detection Method Based on Estimated Aligning Torque using EPS, 05AC−46, 2005 SAE」などから知られており、この発明では、この現象を用いてアンダーステア度を検出する。なお、路面反力トルクの飽和メカニズムに関しては、特許文献1の段落0006〜0009にも記載されているので省略する(本明細書における路面反力トルクは特許文献1記載のセルフアライニングトルクと同じである)。
アンダーステア判定器308においては、前記アンダーステア度US_Indexが所定のしきい値Th_usを越えるか否かによって、アンダーステアであるか否かを判定し(S409)、アンダーステア判定結果を変速機構203に送信し(S410、S411)、今回の処理を終了する。
次に、変速機構203の詳細を説明する。変速機構203は、ニュートラルシフトポジションを有する自動変速機であれば、有段変速機及び無段変速機等の種類は問わない。本実施の形態1において、変速機構203は、ニュートラルシフトポジションを有する有段変速機とする。なお、ニュートラルシフトポジションとは、原動機出力を駆動輪に伝えないようにするため変速機構に用意されたモードのことであり、一般的に『クラッチを完全に切り離す』若しくは『変速用ギアの勘合を非締結状態とする』等により、入力軸と出力軸の動力伝達系を物理的に切り離すことで実現する。また、このような変速機構203の構成については、一般的であるので省略する。
変速機構203は、図6の動作フローを周期的に繰り返すものである。まず、電動パワーステアリング制御器201から送信されるアンダーステア判定結果を受信する(S601)。その判定結果を確認し(S602)、アンダーステアでない場合は、通常処理(原動機出力及び車速等に基づく自動変速制御、またはドライバによるシフト操作に基づく変速制御)を実施し(S603)、今回の処理を終了する。
一方、アンダーステアである場合は、駆動輪のコーナリングフォースを最大限確保するため、変速機構をニュートラルシフトポジションにし(S604)、今回の処理を終了する。
このように、本実施の形態1では、車両挙動不安定時に原動機から駆動輪への駆動力伝達を途絶し、駆動輪が発生できるコーナリングフォースを最大限確保するので、アンダーステアを助長したりオーバーステアを誘発したりすることなく、車両挙動を的確に安定化する車両挙動安定化装置を得ることができる。
実施の形態2.
図7は、この発明の実施の形態2に係る車両挙動安定化装置の構成を示すブロック図である。図7に示す実施の形態2は、実施の形態1において変速機構203を用いて原動機出力の駆動輪への駆動力伝達を途絶していたのに対し、駆動力伝達機構703を用いて駆動力伝達比率を低下させる構成としたものである。その他については実施の形態1と同じである。
すなわち、図7に示す実施の形態2に係る車両挙動安定化装置は、電動パワーステアリング制御器201と、原動機制御器202と、原動機出力の駆動輪への駆動力伝達比率を低下させる駆動力伝達制御手段としての駆動力伝達機構703とを備え、これらの制御構成は、例えばCANのような通信バスに接続されており、互いにメッセージ通信を行えるようになっている。
次に、本実施の形態2に係る車両挙動安定化装置の動作を説明する。本実施の形態2に係る車両挙動安定化装置は、電動パワーステアリング制御器201が車両挙動不安定(ここではアンダーステアとする)を検出した場合に、駆動力伝達機構703において、原動機制御器202から駆動輪への駆動力伝達比率を低下させるものである。電動パワーステアリング制御器201の構成及び動作フローは実施の形態1と同一であるため説明を省略する。また、電動パワーステアリング制御器201によるアンダーステア検出についても同様に省略する。
ここで、駆動力伝達機構703の詳細を説明する。駆動力伝達機構703は、クラッチを有する駆動力伝達機構であれば、その種類は問わない。本実施の形態2において、駆動力伝達機構703は、クラッチ機構を備えた無段変速機とする。なお、このような駆動力伝達機構703の構成については、一般的であるので省略する。
駆動力伝達機構703は、図8の動作フローを周期的に繰り返すものである。電動パワーステアリング制御器201から送信されるアンダーステア判定結果を受信する(S801)。その判定結果を確認し(S802)、アンダーステアでない場合は、通常処理(原動機出力及び車速等に基づくクラッチ制御)を実施し(S803)、今回の処理を終了する。
一方、アンダーステアである場合は、駆動輪のコーナリングフォースを最大限確保するために、駆動力伝達機構の駆動力伝達比率を低下させる(S804)。ここでは、図1における駆動輪1輪が発生する制駆動力Tがほぼ0となるよう駆動力伝達比率を低下させる。以上で、今回の処理を終了する。
このように、本実施の形態2では、車両挙動不安定時に原動機出力の駆動輪への駆動力伝達比率を低下させ、駆動輪が発生できるコーナリングフォースを最大限確保するので、アンダーステアを助長したりオーバーステアを誘発したりすることなく、車両挙動を的確に安定化する車両挙動安定化装置を得ることができる。
なお、本実施の形態2において、駆動力伝達機構703としてクラッチ機構を備えた無段変速機を用いたが、これに限るものでなく、例えば、4輪駆動車の駆動モード切り替え(4輪駆動・2輪駆動の切り替え)に使われる、クラッチ機構を備えた前後軸の動力配分機構であっても同様の効果が得られる。
また、実施の形態1及び2においては、アンダーステアを検出するために、推定路面反力トルクと規範路面反力トルクとを演算し、その偏差の絶対値をアンダーステア度US_Indexとして、これが所定の値を超えた場合にアンダーステアと判定したが、推定路面反力トルクに基づいたアンダーステアの判定方法はこれに限るものではなく、例えば、本実施の形態と同様に演算した推定路面反力トルクを、微分して『推定路面反力トルクの変化率Talign_rate_est』を求め、また、式(4)で『路面反力トルクの規範変化率Talign_rate_ref』を演算し、式(5)をアンダーステア度US_Indexとすれば、本実施の形態と同様、路面反力トルクの飽和現象に基づいてアンダーステアを検出することができる(路面反力トルクの飽和時は、路面反力トルクの規範変化率Talign_rate_refと推定路面反力トルクの変化率Talign_rate_estに差異が生じるため)。なお、この方法であれば、操舵角センサ301は不要であり、車両挙動安定化装置の製作コストが低減できる。
Figure 2009079606
ωh:ハンドル操舵速度(モータ回転速度ωmtrにギア比を乗じたもの)
Figure 2009079606
また、実施の形態1及び2においては、電動パワーステアリング制御器の情報を基にアンダーステアを検出する例を示したが、車両挙動不安定の検出手法は、他の公知の手法でもよく、例えば、特開平6−99800号公報に示されるように、ハンドル角と車速から演算する規範ヨーレートと、ヨーレートセンサで検出する実ヨーレートを比較してアンダーステアやオーバーステアを検出する手法が知られている。
なお、実施の形態2では、駆動力伝達制御手段としてクラッチを有する駆動力伝達機構703を用い、車両挙動不安定検出時にクラッチを使用することで駆動力伝達比率を低下させているが、クラッチを使用して実施の形態1のように駆動力を途絶することもできる。
また、実施の形態1及び2において、車両挙動不安定検出時に、駆動力伝達制御手段において原動機出力の駆動輪への駆動力伝達を途絶、または駆動力伝達比率を低下させると同時に、原動機出力を低下させる等の原動機出力制御を組み合わせてもよい。
この発明の車両挙動安定化装置の効果を説明する上で必要な、背景課題である車両の駆動輪に発生する制駆動力と横力の関係を示した図である。 この発明の実施の形態1に係る車両挙動安定化装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係る電動パワーステアリング制御器の構成図である。 この発明の実施の形態1に係る電動パワーステアリング制御器の動作フロー図である。 この発明の形態1による操舵角と規範路面反力トルク、路面反力トルク、ヨーレート、アンダーステアの関係を示す説明図である。 この発明の実施の形態1に係る変速機構の動作フロー図である。 この発明の実施の形態2に係る車両挙動安定化装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態2に係る駆動力伝達機構の動作フロー図である。
符号の説明
201 電動パワーステアリング制御器、202 原動機制御器、203 変速機構(駆動力伝達制御手段)、301 操舵角センサ、302 車速センサ、303 操舵トルクセンサ、304 モータ電流センサ、305 モータ回転速度センサ、306 規範路面反力トルク演算器、307 推定路面反力トルク演算器、308 アンダーステア判定器、703 駆動力伝達機構(駆動力伝達制御手段)。

Claims (5)

  1. 車両の挙動不安定を検出する車両挙動不安定検出手段と、
    原動機出力を制御する原動機制御手段と、
    前記原動機出力の駆動輪への駆動力伝達を途絶する駆動力伝達制御手段と
    を備え、
    前記車両挙動不安定検出手段が車両の挙動不安定を検出した際に、前記駆動力伝達制御手段は、前記原動機出力の駆動輪への駆動力伝達を途絶する
    ことを特徴とする車両挙動安定化装置。
  2. 車両の挙動不安定を検出する車両挙動不安定検出手段と、
    原動機出力を制御する原動機制御手段と、
    前記原動機出力の駆動輪への駆動力伝達比率を低下させる駆動力伝達制御手段と
    を備え、
    前記車両挙動不安定検出手段が車両の挙動不安定を検出した際に、前記駆動力伝達制御手段は、前記原動機出力の駆動輪への駆動力伝達比率を低下させる
    ことを特徴とする車両挙動安定化装置。
  3. 請求項1に記載の車両挙動安定化装置において、
    前記駆動力伝達制御手段は、ニュートラルシフトポジションを有する変速機構であって、前記ニュートラルシフトポジションを使用することで駆動力伝達を途絶する
    ことを特徴とする車両挙動安定化装置。
  4. 請求項1または2に記載の車両挙動安定化装置において、
    前記駆動力伝達制御手段は、クラッチを有する駆動力伝達機構であって、前記クラッチを使用することで駆動力伝達を途絶、または駆動力伝達比率を低下させる
    ことを特徴とする車両挙動安定化装置。
  5. 請求項1から4までのいずれか1項に記載の車両挙動安定化装置において、
    前記車両挙動不安定検出手段は、
    車速を検出する車速検出手段と、
    ドライバの操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段と、
    ドライバの操舵力をアシストする電動モータのモータ電流を検出するモータ電流検出手段と、
    前記電動モータの回転速度を検出するモータ回転速度検出手段と、
    前記車速、前記操舵トルク、前記モータ電流及び前記回転速度に基づいて推定路面反力トルクを演算する推定路面反力トルク演算手段と
    を備え、前記推定路面反力トルク演算手段の出力に基づいて車両の挙動不安定を検出する
    ことを特徴とする車両挙動安定化装置。
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