JP2001085546A - 不揮発性半導体記憶装置及びその消去方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置及びその消去方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】MONOS型メモリトランジスタの消去Vthの
収束性を上げるとともに、消去速度の高速化を図る。 【解決手段】半導体のチャネル形成領域とゲート電極と
の間に介在するゲート絶縁膜内に平面的に離散化された
電荷蓄積手段を含むメモリトランジスタに対し、その消
去Vthの収束性向上ができる消去時のオペレーションと
して、書き込み−消去、消去後に少なくとも1回の書き
込み−消去、または複数回の書き込み−消去を行う。ま
た、消去速度の高速化のために、メモリトランジスタの
印加電圧に対するしきい値電圧変化のヒステリシス曲線
において消去側で極値をとる変曲点の電圧の絶対値が電
圧印加時間の短縮にともなって大きくなる現象に対応し
て、消去電圧および/または消去時間を最適化して設定
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メモリトランジス
タのチャネル形成領域とゲート電極との間のゲート絶縁
膜の内部に電荷蓄積手段(例えば、MONOS型やMN
OS型における窒化膜内の電荷トラップ、トップ絶縁膜
と窒化膜との界面近傍の電荷トラップ、或いは小粒径導
電体等)を有し、当該電荷蓄積手段に対し電荷(電子ま
たはホール)を電気的に注入して蓄積し又は引き抜くこ
とを基本動作とする不揮発性半導体記憶装置及びその消
去方法に関する。
【0002】
【従来の技術】不揮発性半導体メモリは、電荷を保持す
る電荷蓄積手段(浮遊ゲート)が平面的に連続したFG
(Floating Gate) 型のほかに、電荷蓄積手段(電荷トラ
ップ)が平面的に離散化された、例えばMONOS(Met
al-Oxide-Nitride-Oxide Semiconductor) 型などがあ
る。
【0003】FG型の不揮発性メモリトランジスタで
は、半導体のチャネル形成領域上にゲート絶縁膜を介し
てポリシリコンなどからなるフローティングゲートが積
層され、さらに、フローティングゲート上に、たとえば
ONO(Oxide-Nitride-Oxide)膜などからなるゲート間
絶縁膜を介してコントロールゲートが積層されている。
【0004】一方、MONOS型の不揮発性メモリトラ
ンジスタでは、半導体のチャネル形成領域上に、たとえ
ば、酸化シリコン膜あるいは窒化酸化膜などからなるト
ンネル絶縁膜、窒化膜あるいは窒化酸化膜などからなる
中間絶縁膜、酸化シリコン膜からなるトップ酸化膜が順
に積層され、このトップ絶縁膜上にゲート電極が形成さ
れている。
【0005】MONOS型不揮発性半導体メモリでは、
電荷保持を主体的に担っている窒化膜〔Six Ny (0
<x<1、0<y<1)〕膜中またはトップ酸化膜と窒
化膜との界面のキャリアトラップが空間的に(即ち、面
方向および膜厚方向に)離散化して拡がっているため
に、電荷保持特性が、トンネル絶縁膜厚のほかに、Si
x Ny 膜中のキャリアトラップに捕獲される電荷のエネ
ルギー的及び空間的な分布に依存する。
【0006】トンネル絶縁膜に局所的にリーク電流パス
が発生した場合、FG型では多くの電荷がリークパスを
通ってリークして電荷保持特性が低下しやすいのに対
し、MONOS型では、電荷蓄積手段が空間的に離散化
されているため、リークパス周辺の局所的な電荷がリー
クパスを通して局所的にリークするに過ぎず、記憶素子
全体の電荷保持特性が低下しにくい。すなわち、MON
OS型はトンネル絶縁膜欠陥耐圧に優れている。このた
め、MONOS型においては、トンネル絶縁膜の薄膜化
による電荷保持特性の低下の問題はFG型ほど深刻では
ない。したがって、ゲート長が極めて短い微細メモリト
ランジスタにおけるトンネル絶縁膜のスケーリング性
は、MONOS型の方がFG型よりも優れている。
【0007】上記したFG型不揮発性メモリ、あるいは
MONOS型などメモリトランジスタの電荷蓄積手段が
平面的に離散化されている不揮発性メモリについて、ビ
ットあたりのコスト低減、高集積化を図り大規模な不揮
発性メモリを実現するには、1トランジスタ型のセル構
造を実現することが必須である。しかし、とくにMON
OS型等の不揮発性メモリでは、メモリトランジスタに
選択トランジスタを接続させた2トランジスタ型が主流
であり、現在、1トランジスタセル技術の確立に向けて
種々の検討が行われている。
【0008】1トランジスタセル技術確立のためには、
電荷蓄積手段を含むゲート絶縁膜を中心としたデバイス
構造の最適化および信頼性向上のほかに、ディスターブ
特性の向上が必要である。そして、MONOS型不揮発
性メモリのディスターブ特性の改善する一方策として、
トンネル絶縁膜を通常の膜厚(1.6nm〜2.0n
m)より厚く設定する方向で検討が進められている。
【0009】また、1トランジスタセルでは、セル内に
選択トランジスタがないため、書き込み対象のセルと同
一な共通線に接続された非選択なセルにおけるメモリト
ランジスタのディスターブを如何に低減するかが重要で
ある。このため、非選択メモリトランジスタのソース不
純物領域、ドレイン不純物領域にビット線またはソース
線を介して書き込みインヒビット電圧を印加し、これに
より非選択メモリトランジスタの誤書込み、誤消去を防
止する技術が既に提案されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、MONOS
型など電荷蓄積手段が離散化された不揮発性半導体メモ
リでは、プログラムまたは読み出し時のディスターブを
改善するためにトンネル絶縁膜を比較的に厚膜化した場
合、消去速度が書き込み速度に対して相対的に遅くなる
という問題がある。典型的な値として、書き込み速度
0.1〜1.0msecに対して、消去速度は80〜1
00msecと2桁遅い。
【0011】また、別の問題として、不揮発性半導体メ
モリではブロック一括消去の場合に書き込み状態のセル
と消去状態のセルを同時に消去するが、このとき消去状
態のセルを更に消去すると、過剰消去により一部のメモ
リセルのしきい値電圧が他のメモリセルのしきい値電圧
より低下してしまうという問題がある。このしきい値電
圧の低下は、読み出し時の非選択セルからのリーク電流
の増大を誘発する。
【0012】本発明の目的は、MONOS型など平面的
に離散化された電荷蓄積手段を有するメモリトランジス
タの消去速度を高速化するのに適した構造の不揮発性半
導体記憶装置およびその消去方法を提供することであ
る。また、本発明の他の目的は、消去状態のメモリトラ
ンジスタと書き込み状態のメモリトランジスタを共に一
定の消去レベルに揃えることが可能な不揮発性半導体記
憶装置の消去方法を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の観点に係
る不揮発性半導体記憶装置の消去方法は、半導体の表面
部分にチャネル形成領域を挟んで形成されたソース領域
およびドレイン領域と、当該チャネル形成領域上に設け
られ内部に平面的に離散化された電荷蓄積手段を含むゲ
ート絶縁膜と、当該ゲート絶縁膜上のゲート電極とを備
えたメモリトランジスタを有する不揮発性半導体記憶装
置の消去方法であって、上記メモリトランジスタに対す
る消去時のオペレーションとして、書き込みと消去を複
数回繰り返す。
【0014】本発明に係る第2の観点に係る不揮発性半
導体記憶装置の消去方法では、上記メモリトランジスタ
に対する消去時のオペレーションとして、一度消去を行
った後に、書き込みと消去を少なくとも1回行う。
【0015】本発明に係る第3の観点に係る不揮発性半
導体記憶装置の消去方法では、上記メモリトランジスタ
に対する消去時のオペレーションとして、書き込み後に
消去を行う。
【0016】本発明は、ソース線分離NOR型、ソース
線およびビット線が階層化されたNOR型の不揮発性メ
モリ装置に好適である。また、メモリトランジスタ構造
に関して、本発明は、MONOS型、ナノ結晶などの小
粒径導電体を有する微細粒子型など、電荷蓄積手段が少
なくとも上記チャネル形成領域と対向する面内で平面的
に離散化されている不揮発性メモリトランジスタにとく
に好適である。これらの電荷蓄積手段が平面的に離散化
された不揮発性メモリトランジスタは、FG型に比べト
ンネル絶縁膜のスケーリング性に優れる。この電荷蓄積
手段は、すくなくとも外部との間で電荷の移動がない場
合に、上記チャネル形成領域に対向する面全体としての
導電性を持たない。
【0017】上述した本発明の第1および第2の観点に
係る不揮発性半導体記憶装置の消去方法は、MONOS
型等のメモリトランジスタにおいて、1回の消去時間を
短くして消去を複数回繰り返すほうが、しきい値電圧の
収束性が高くなることに着目したものである。たとえ
ば、2回の消去を書き込みを挟んで行うと、しきい値電
圧はかなり収束する。また、書き込みと消去のサイクル
を少なくとも2度繰り返すと、さらにしきい値電圧の収
束性はよくなる。したがって、この1回の消去オペレー
ションに複数回の消去ステップを含む方法の適用によっ
て、しきい値電圧の所定の収束度を満たすために必要な
トータルの消去時間が短くなる。
【0018】なお、この複数回消去でしきい値電圧の収
束性が上がる現象は、FG型にないMONOS型の動作
メカニズムに特有の現象である。したがって、本発明の
第3の観点に係る不揮発性半導体記憶装置の消去方法
は、ウエハ内のしきい値電圧分布を是正するためFG型
に対して行う消去前書き込みとは、その目的が根本的に
異なる。
【0019】本発明の第4の観点に係る不揮発性半導体
記憶装置の消去方法は、半導体の表面部分にチャネル形
成領域を挟んで形成されたソース領域およびドレイン領
域と、当該チャネル形成領域上に設けられ内部に平面的
に離散化された電荷蓄積手段を含むゲート絶縁膜と、当
該ゲート絶縁膜上のゲート電極とを備えたメモリトラン
ジスタを有する不揮発性半導体記憶装置の消去方法であ
って、上記メモリトランジスタの印加電圧に対するしき
い値電圧変化のヒステリシス曲線において消去側で極値
をとる変曲点の電圧の絶対値が電圧印加時間の短縮にと
もなって大きくなる現象に対応して、消去電圧および/
または消去時間を設定し、当該消去電圧および/または
消去時間を用いて、上記メモリトランジスタの消去を行
う。
【0020】好適に、上記変曲点の電圧を絶対値で越え
ない範囲に消去電圧を設定し、設定した消去電圧および
対応する消去時間を用いて、上記メモリトランジスタの
消去を行う。この場合、さらに好適に、上記消去電圧
は、上記変曲点の電圧と同じか、または、当該変曲点の
電圧と、上記電荷蓄積手段を飽和させるのに必要な電界
を生じさせる最小の電圧との間に設定される。
【0021】本発明の第5の観点に係る不揮発性半導体
記憶装置の消去方法は、半導体の表面部分にチャネル形
成領域を挟んで形成されたソース領域およびドレイン領
域と、当該チャネル形成領域上に設けられ内部に平面的
に離散化された電荷蓄積手段を含むゲート絶縁膜と、当
該ゲート絶縁膜上のゲート電極とを備えたメモリトラン
ジスタを有する不揮発性半導体記憶装置の消去方法であ
って、上記メモリトランジスタの印加電圧に対するしき
い値電圧変化のヒステリシス曲線において消去側で極値
をとる変曲点の電圧と同じか、または、当該変曲点の電
圧と、上記電荷蓄積手段を飽和させるのに必要な電界を
生じさせる最小の電圧との間に消去電圧を設定し、当該
消去電圧を用いて、上記メモリトランジスタの消去を行
う。
【0022】メモリヒステリシス特性において、たとえ
ばnMOSメモリトランジスタのゲート電圧を負側に大
きくしていった場合、電荷蓄積手段に基板側から注入す
るホールの量よりゲート電極から注入される電子の量が
相対的に増大して、両者の再結合領域がゲート絶縁膜の
膜厚方向に変化するためにしきい値電圧が減少から増大
に反転する変曲点が存在する。第4および第5の観点に
係る不揮発性半導体記憶装置の消去方法は、この変曲点
電圧の絶対値が消去時間の短縮とともに大きくなる現象
を利用したものである。つまり、消去時間を短くすれば
するほど消去電圧を絶対値で大きくできる余裕が生じ、
その結果として消去電界が増大して消去効率が高くな
る。
【0023】本発明の第6の観点に係る不揮発性半導体
記憶装置の消去方法は、上記メモリトランジスタに対す
る1回の消去オペレーションで、当該メモリトランジス
タの印加電圧に対するしきい値電圧変化のヒステリシス
曲線において消去側で極値をとる変曲点の電圧と絶対値
で同じか、より小さい消去電圧を用いた消去を含む複数
の消去を、消去電圧および消去時間を変えて行う。
【0024】この消去方法は、変曲点の電圧を基準とし
た消去電圧の拡大と複数回消去を組み合わせたものであ
る。これにより、さらにトータルの消去時間が短くな
る。この場合、たとえば短い消去時間であれば、変曲点
電圧を越えた消去電圧を用いてさらに高速化した消去も
可能である。一般には、変曲点電圧を越えた消去電圧を
用いると消去後のしきい値電圧が上昇するが、短い消去
時間であれば、消去状態と書き込み状態とのしきい値電
圧差(しきい値ウインドウ幅)の低下に殆ど影響しな
い。むしろ、消去電圧を絶対値で大きくしてトータルの
消去時間を短くする利点が大きい。
【0025】本発明に係る不揮発性半導体記憶装置は、
半導体の表面部分にチャネル形成領域を挟んで形成され
たソース領域およびドレイン領域と、当該チャネル形成
領域上に順に積層されたトンネル絶縁膜、窒化膜および
トップ絶縁膜から構成され当該積層膜内に平面的に離散
化された電荷蓄積手段を含むゲート絶縁膜と、当該ゲー
ト絶縁膜上のゲート電極とを備えたメモリトランジスタ
を有する不揮発性半導体記憶装置であって、上記ゲート
絶縁膜の酸化膜換算膜厚が10nm以下となり、かつ、
上記メモリトランジスタの消去時のしきい値電圧変化が
上記チャネル形成領域側から注入されるホール電流と上
記ゲート電極側から注入される電子電流との再結合プロ
セスで律則されるように、上記トンネル絶縁膜および上
記トップ絶縁膜の膜厚が設定されている。好適に、上記
トンネル絶縁膜の厚さが2.5nm以上で、かつ、上記
トンネル絶縁膜に対するトップ絶縁膜の膜厚比が1.4
以上である。
【0026】前記した変曲点が現れる電圧は、物理的に
は、チャネル形成領域側から注入されるホール電流と、
ゲート電極側から注入される電子電流との相対的な大き
さ、および、電子とホールの再結合効率、トラップの捕
獲と脱出の確率で規定される。このホール電流および電
子電流は、前記した消去条件、すなわち消去電圧と消去
時間のほかに、ゲート絶縁膜(たとえば、ONO膜)を
構成する膜の厚さなどの仕様に依存する。
【0027】本発明に係る不揮発性半導体記憶装置で
は、このゲート絶縁膜(たとえば、ONO膜)を構成す
る膜のうちトンネル絶縁膜とトップ絶縁膜の膜厚条件
を、変曲点電圧の絶対値が大きくなりやすいように規定
している。したがって、所定の消去状態のしきい値電圧
を得るための消去時間が構造上、短くしやすい構成とな
っている。
【0028】
【発明の実施の形態】第1実施形態 図1は、本発明の実施形態に係るソース分離NOR型の
不揮発性半導体メモリの概略構成を示す図である。
【0029】本例の不揮発性メモリ装置では、NOR型
メモリセルアレイの各メモリセルがメモリトランジスタ
1個で構成されている。図1に示すように、メモリトラ
ンジスタM11〜M22が行列状に配置され、これらト
ランジスタ間がワード線、ビット線および分離型ソース
線によって配線されている。すなわち、ビット方向に隣
接するメモリトランジスタM11およびM12の各ドレ
インがビット線BL1に接続され、各ソースがソース線
SL1に接続されている。同様に、ビット方向に隣接す
るメモリトランジスタM21およびM22の各ドレイン
がビット線BL2に接続され、各ソースがソース線SL
2に接続されている。また、ワード方向に隣接するメモ
リトランジスタM11とM21の各ゲートがワード線W
L1に接続され、同様に、ワード方向に隣接するメモリ
トランジスタM12とM22の各ゲートがワード線WL
2に接続されている。メモリセルアレイ全体では、この
ようなセル配置およびセル間接続が繰り返されている。
【0030】図2は、具体的なセル配置パターンの一例
として、自己整合技術を用いた微細NOR型セルアレイ
の概略平面図である。また、図3は、図2のA−A’線
に沿った断面側から見た鳥瞰図である。
【0031】この微細NOR型セルアレイ100では、
図3に示すように、n型またはp型の半導体基板101
(nウエルまたはpウエルでも可)の表面にトレンチま
たはLOCOSなどから素子分離絶縁層102が形成さ
れている。素子分離絶縁層102は、図2に示すよう
に、ビット方向(図2の縦方向)に長い平行ストライプ
状に配置されている。素子分離絶縁層102にほぼ直交
して、各ワード線WL1,WL2,WL3,WL4,…
が等間隔に配線されている。このワード線は、後述する
ように、トンネル絶縁膜,窒化膜,トップ絶縁膜からな
るゲート絶縁膜と、ゲート電極とを積層させて構成され
ている。
【0032】各素子分離絶縁層102の間隔内の能動領
域において、各ワード線の離間スペースに、基板101
と逆導電型の不純物が高濃度に導入されてソース領域S
とドレイン領域Dとが交互に形成されている。このソー
ス領域Sとドレイン領域Dは、その大きさがワード方向
(図2の横方向)にはトレンチまたはLOCOS等の素
子分離絶縁層102の間隔のみで規定され、ビット方向
にはワード線間隔のみで規定される。したがって、ソー
ス領域Sとドレイン領域Dは、その大きさと配置のばら
つきに関しマスク合わせの誤差が殆ど導入されないこと
から、極めて均一に形成されている。
【0033】ワード線の上部および側壁は、絶縁層で覆
われている。すなわち、ワード線WL1,WL2,…の
上部に同じパターンにてオフセット絶縁層が配置され、
オフセット絶縁層、その下のゲート電極(ワード線)お
よびゲート絶縁膜からなる積層パターンの両側壁に、サ
イドウォール絶縁層が形成されている。このオフセット
絶縁層およびサイドウォール絶縁層により、各ワード線
同士のスペース部分に、ワード線に沿って細長い自己整
合コンタクトが開口されている。
【0034】ソース領域Sまたはドレイン領域Dに一部
重なるように、自己整合コンタクト内に導電性材料が互
い違いに埋め込まれ、これによりビットコンタクト・プ
ラグBCおよびソースコンタクト・プラグSCが形成さ
れている。このビットコンタクト・プラグBCおよびソ
ースコンタクト・プラグSCの形成では、自己整合コン
タクト全域を埋め込むように導電材料を堆積し、その上
に、エッチングマスク用のレジストパターンを形成す
る。このとき、レジストパターンを自己整合コンタクト
の幅より一回り大きくし、また、一部を素子分離絶縁層
に重ねる。そして、このレジストパターンをマスクとし
てレジストパターン周囲の導電材料をエッチングにより
除去する。これにより、ビットコンタクト・プラグBC
およびソースコンタクト・プラグSCが同時に形成され
る。
【0035】図示しない絶縁膜でコンタクト周囲の凹部
が埋め込まれている。この絶縁膜上を、ビットコンタク
ト・プラグBC上に接触するビット線BL1,BL2,
…と、ソースコンタクト・プラグSC上に接触するソー
ス線SLが交互に、平行ストライプ状に形成されてい
る。
【0036】この微細NOR型セルアレイ100は、そ
のビット線またはソース線に対するコンタクト形成が、
自己整合コンタクトの形成と、プラグの形成により達成
される。自己整合コンタクトの形成によって、ワード線
との絶縁分離が達成されるとともに、ソース領域Sまた
はドレイン領域Dの表出面が均一に形成される。そし
て、ビットコンタクト・プラグBCおよびソースコンタ
クト・プラグSCの形成は、この自己整合コンタクト内
のソース領域Sまたはドレイン領域Dの表出面に対して
行う。したがって、各プラグの基板接触面は、そのビッ
ト方向のサイズがほぼ自己整合コンタクト形成により決
められ、その分、コンタクト面積のバラツキは小さい。
【0037】ビットコンタクト・プラグBCまたはソー
スコンタクト・プラグSCと、ワード線との絶縁分離が
容易である。すなわち、ワード線形成時に一括してオフ
セット絶縁層を形成しておき、その後、絶縁膜の成膜
と、全面エッチング(エッチバック)を行うだけでサイ
ドウォール絶縁層が形成される。また、ビットコンタク
ト・プラグBCとソースコンタクト・プラグSC、さら
に、ビット線とソース線が同一階層の導電層をパターン
ニングして形成されるため、配線構造が極めて簡素であ
り、工程数も少なく、製造コストを低く抑えるのに有利
な構造となっている。しかも、無駄な空間が殆どないこ
とから、各層の形成をウエハプロセス限界の最小線幅F
で行った場合、8F2 に近い非常に小さいセル面積で製
造できる。
【0038】図4は、本実施形態に係るMONOS型メ
モリトランジスタの素子構造を示す断面図である。
【0039】図4中、符号1はn型またはp型の導電型
を有するシリコンウエハ等の半導体基板またはウエル、
1aはチャネル形成領域、2および4は当該メモリトラ
ンジスタのソース領域およびドレイン領域を示す。本発
明で“チャネル形成領域”とは、表面側内部に電子また
は正孔が導電するチャネルが形成される領域をいう。本
例の“チャネル形成領域”は、半導体基板またはウエル
1内でソース領域2およびドレイン領域4に挟まれた部
分が該当する。ソース領域2およびドレイン領域4は、
チャネル形成領域1aと逆導電型の不純物を高濃度に半
導体基板1に導入することにより形成された導電率が高
い領域であり、種々の形態がある。通常、ソース領域2
及びドレイン領域4のチャネル形成領域1aに臨む基板
表面位置に、LDD(Lightly Doped Drain) と称する低
濃度領域を具備させることが多い。
【0040】チャネル形成領域1a上には、ゲート絶縁
膜6を介してメモリトランジスタのゲート電極8が積層
されている。ゲート電極8は、一般に、p型またはn型
の不純物が高濃度に導入されて導電化されたポリシリコ
ン(doped poly-Si) 、又はdoped poly-Si と高融点金属
シリサイドとの積層膜からなる。
【0041】本実施形態におけるゲート絶縁膜6は、下
層から順に、トンネル絶縁膜10,窒化膜12,トップ
絶縁膜14から構成されている。トンネル絶縁膜10
は、熱酸化により形成された酸化シリコン(SiO2
の膜でもよいが、本例では短時間熱酸化法(RTO法)
により酸化膜を形成し、これを短時間熱窒化処理(RT
N処理)して得られた窒化酸化膜からなる。トンネル絶
縁膜10の膜厚は、使用用途に応じて2.0nmから
3.5nmの範囲内で決めることができる。
【0042】窒化膜12は、窒化シリコン(Six Ny
(0<x<1,0<y<1))膜から構成されている。
この窒化膜12は、たとえば減圧CVD(LP−CV
D)により作製され、膜中にキャリアトラップが多く含
まれている。窒化膜12は、プールフレンケル型(PF
型)の電気伝導特性を示す。
【0043】トップ絶縁膜14は、窒化膜12との界面
近傍に深いキャリアトラップを高密度に形成する必要が
あり、このため、例えば成膜後の窒化膜を熱酸化して形
成される。また、トップ絶縁膜はHTO(High Tempera
ture chemical vapor deposited Oxide)法により形成し
たSiO2 膜としてもよい。トップ絶縁膜14がCVD
で形成された場合は熱処理によりこのトラップが形成さ
れる。トップ絶縁膜14の膜厚は、ゲート電極8からの
ホールの注入を有効に阻止してデータ書換可能な回数の
低下防止を図るために、最低でも3.0nm、好ましく
は3.5nm以上が必要である。
【0044】通常、消去時は、メモリセルアレイまたは
消去ブロックに対し一括して行われる。消去対象となる
メモリセルアレイまたは消去ブロックのウエル(または
半導体基板)とワード線との間に、ウエル側で低く、ワ
ード線側で高い所定の消去電圧を印加する。具体的な消
去バイアスの設定モードとしては、ワード線を接地して
ウエルに正の電圧を印加する場合、ウエルを接地してワ
ード線に負の電圧を印加する場合、ウエルに正の中間電
圧,ワード線に負の中間電圧を印加する場合がある。な
お、この何れの場合においても、ソース線(ソース領
域)およびビット線(ドレイン領域)はウエルと同電位
で制御してもよいし、その一方または双方を開放状態と
してもよい。
【0045】この消去電圧の印加により、メモリセルア
レイまたは消去ブロックを構成するメモリセルにおい
て、電荷蓄積手段(電荷トラップ)に蓄積されていた電
子が基板側に引き抜かれるとともに基板側から電荷蓄積
手段にホールが注入されてトラップされ、これにより記
憶データが一括消去される。
【0046】つぎに、この消去時の電圧印加時間(消去
時間)の短縮による高速化について述べる。なお、以下
の消去特性の検討は、ウエルを接地しゲート電極に負電
圧を印加する消去モードを用いて行った。
【0047】図5に、nMOSメモリトランジスタにお
いて、書き込み/消去時間(電荷注入時間)を1sec
とした場合のメモリヒステリシス特性を示す。ヒステリ
シスにおける書き込み状態(しきい値電圧Vth(W) :約
2.5〜3V)からゲート印加電圧を負側に大きくして
いく。このとき、しきい値電圧Vthが急激に低下し消去
状態(しきい値電圧Vth(E) :約−1V付近)になった
後、図5中A点を境に、その変化が減少から増加に反転
する。この反転時の電圧を“メモリヒステリシス特性の
変曲点電圧”と定義する。変曲点電圧Vinf.は、物理的
には、チャネル形成領域側から注入されるホール電流
と、ゲート電極側から注入される電子電流との相対的な
大きさ、および、電子とホールの再結合効率、トラップ
での捕獲と脱出の確率で規定される。
【0048】消去過程、すなわちゲート電極に負電圧を
印加したときにONO膜を流れる電子電流とホール電流
をそれぞれ測定し、測定結果を図6のグラフに重ねて示
す。図6に示すように、変曲点電圧Vinf.:−7.5V
よりゲート電圧Vgを負側に大きくしていった場合、O
NO膜に基板側から注入されるホール電流Ihよりゲー
ト電極から注入される電子電流Ieが相対的に増大す
る。この結果、図5に示すように、変曲点電圧Vinf.
(A点)より負側でしきい値電圧Vthが徐々に増大して
B点に達し、しきい値ウインドウ幅が減少する。
【0049】一方、ホール電流および電子電流は、ゲー
ト絶縁膜(たとえば、ONO膜)の仕様(各構成膜の厚
さ、膜質など)に依存する。したがって、本実施形態で
は、この変曲点電圧Vinf.(A点)を負側に大きくして
消去電圧の設定範囲を拡大しやすくする目的で、ゲート
絶縁膜6に膜厚条件を課している。つまり、本実施形態
に係るゲート絶縁膜6は、その酸化膜換算膜厚が10n
m以下で、かつ、トンネル絶縁膜10に対するトップ絶
縁膜の膜厚比が1.4以上に設定されている。また、デ
ィスターブ改善の観点から、トンネル絶縁膜10は2.
5nm以上に設定されている。たとえば、トンネル絶縁
膜を2.7nm、窒化膜を5.8nm、トップ絶縁膜を
3.8nmに設定し、これらの積層膜の酸化膜換算膜厚
を9.5nmとする。
【0050】図7に、MONOSメモリトランジスタの
メモリヒステリシス曲線の測定時間(電荷注入時間)依
存性を示す。従来、メモリヒステリシス曲線の測定は、
メモリヒステリシス曲線の開き(しきい値ウインドウ
幅)が最大値で飽和する時間、即ち1sec程度で行わ
れることが多い。また、しきい値ウインドウ幅を出来る
だけ大きくとる観点から、実際の消去時の電圧印加時間
もメモリヒステリシス曲線が飽和する電圧で、十分なし
きい値ウインドウ幅がとれる時間80〜100msec
に設定されていた。
【0051】図7では、メモリヒステリシス曲線の測定
時間を1secから徐々に減少させて数回測定を行い、
それらの結果を重ねて示している。図7から、メモリヒ
ステリシス特性は測定時間依存性を示し、測定時間の減
少とともにしきい値ウインドウ幅が徐々に減少する傾向
にあるが、測定時間T=2msecでもしきい値ウイン
ドウ幅が実用上、十分にとれることが分かった。しきい
値ウインドウ幅が最大値をとることは、電荷蓄積手段
(キャリアトラップ数)が有限であることと関係する。
また、しきい値ウインドウ幅の減少は、電子電流とホー
ル電流とが均衡して一定になるときの両電荷の注入量と
再結合量の割合が電荷注入時間に依存して変化すること
を示している。
【0052】また、測定時間を短くするにつれて変曲点
電圧Vinf.が負側でその絶対値が増大する方向にシフト
し、消去電圧の設定可能な範囲が絶対値で大きくなる方
向に拡大することが分かった。たとえば、消去時間を1
0msecとすると消去電圧は−9Vまで設定可能であ
り、また、消去時間を5msecとすると消去電圧は−
9.5Vまで設定可能であることが判明した。
【0053】図8に、MONOSメモリトランジスタの
消去特性を示す。図8に示すように、しきい値電圧Vth
は消去時間に対して減少する傾向を示す。消去電圧が−
10Vと大きい場合には消去時間10msec以下で、
電子電流とホール電流とが均衡してしきい値電圧がほぼ
一定となる。これに対し、消去電圧が−8Vと大きい場
合には、消去時間100msecでもしきい値電圧はま
だ減少途中にある。この場合、図には示されていない
が、消去時間1sec付近より長い時間領域で、電荷蓄
積手段が有限であることに起因した飽和(しきい値電圧
の下げ止まり)が出現する。消去電圧が−10Vと−8
Vの間の他の条件では、その電流均衡点が消去時間10
0msecと1secの間に順次、位置する。このしき
い値電圧が一定化する始まりの電流均衡点の電圧が、図
7のメモリヒステリシス特性における変曲点電圧Vinf.
に対応する。
【0054】一旦、電子電流とホール電流との均衡点に
達すると、それ以上時間をかけても消去(Vthの減少)
は殆ど進まない。また、消去電圧が高いまま消去時間だ
けを長くすると、メモリトランジスタの書換え特性(エ
ンデュランス特性)の劣化が懸念される。したがって、
MONOS型メモリトランジスタの消去では、高速化を
図るために高い電圧を出来るだけ短時間印加することが
望ましい。このような観点から、本実施形態における消
去電圧は、消去時間の減少とともに絶対値で大きくなる
変曲点電圧と同じか、または、当該変曲点の電圧と、電
荷蓄積手段を飽和させるのに必要な電界を生じさせる最
小の電圧(本例では−8V付近)との間に設定される。
この消去電圧の設定範囲内で、さらに高速消去させるに
は、消去電圧および消去時間を、変曲点電圧付近または
変曲点電圧より若干正側に設定するのが望ましい。以上
より、消去時間を短縮して高速化するには、消去電圧−
9Vの場合は消去時間9〜10msec、消去電圧−
9.5Vの場合は消去時間5msecなどの組み合わせ
で、消去電圧と消去時間との設定が可能であることが分
かった。これにより、従来より1桁以上、消去の高速化
が達成できた。
【0055】図9に、消去電圧−9Vで消去時間9ms
ecの場合のデータ書換え特性を示す。図9より、書換
え回数10万回までしきい値ウインドウ幅が殆ど変化し
ない良好なデータ書換え特性が得られた。これにより、
消去時間の短縮とともにシフトするメモリヒステリシス
特性の変曲点電圧Vinf.に応じて消去電圧を高電圧化し
ても、データ書換え特性が劣化しないことを確認でき
た。
【0056】また、図10に、データ書換え10万回後
のリードディスターブ特性を示す。測定値を直線で外挿
して求めた、10年後のしきい値ウインドウ幅は実用
上、必要とされる0.5V以上あることが分かった。こ
れにより、消去時間を短縮した上で消去電圧を高電圧化
しても、10年間の連続読み出しが可能であることが確
認できた。
【0057】第2実施形態 本実施形態では、過剰消去を防止することができるMO
NOS型メモリトランジスタの消去オペレーション方法
を示す。本実施形態において、メモリセルアレイ構成お
よびメモリトランジスタ構造は第1実施形態と同じもの
を用いた。
【0058】消去オペレーションとして、1回の消去で
メモリセルアレイまたは消去対象ブロックを一括消去し
た場合、書き込み状態のメモリトランジスタのしきい値
電圧は、図8の消去特性にしたがって消去状態のしきい
値電圧にシフトする。ところが、消去状態のメモリトラ
ンジスタのしきい値電圧については、同様な消去特性に
したがって消去状態より更に低いレベルまで低下すると
いう過剰消去の問題がある。
【0059】そこで、この過剰消去の改善を図ることを
目的として、書き込み−消去(W−E)、消去−書き込
み−消去(E−W−E)、書き込み−消去−書き込み−
消去(W−E−W−E)の書き込みと組み合わせた消去
オペレーションを試みた。この消去オペレーションで
は、消去の電圧および時間の設定に関し、第1実施形態
に記述した高電圧−高速書き込みを採用した。具体的
に、消去オペレーションの条件として、書き込みがVg
=12V,250μsec、消去がVg=−9V,9m
secを用いた。この消去オペレーション結果を、図1
1に示す。また、図12に、図11の消去レベル付近を
拡大して示す。
【0060】図12に示すように、消去状態のセルを更
に消去すると、過剰消去によりしきい値電圧は所定の消
去レベルVth(E) :0.66Vより0.3V以上低い値
をとる。過剰消去を改善するため、書き込み−消去(W
−E)、あるいは消去−書き込み−消去(E−W−E)
を行うと、しきい値電圧は所定の消去レベルVth(E) ±
0.04V以内に収束する。また、書き込みと消去を2
回繰り返した(W−E−W−E)のオペレーションで
は、しきい値電圧を所定の消去レベルVth(E) とほぼ同
じ値に収束させることができる。
【0061】以上より、少なくとも1回、または2回程
度、書き込みを挟んで消去を行うことにより、過剰消去
の問題は解決できることを実験により確かめることがで
きた。この結果、NOR型セルの読み出し時に、過剰消
去により増大していた非選択セルからのリーク電流量を
大幅に低減することが可能となった。また、本実施形態
の消去オペレーション方法の適用によって、しきい値電
圧を完全に収束させても、なお必要なトータルの消去時
間が短くなる。すなわち、書き込みまたは消去の総数は
書き込み,消去の個別の条件に依存するが、本実施形態
の実験では4回で完全に収束しており、この場合、消去
オペレーションのトータル時間は20msec以下と、
従来の80−100msecに対して約4分の1以下に
短縮できる。
【0062】ところで、MONOS型メモリトランジス
タは、電荷蓄積手段が平面的に離散化されているため、
FG型のようにセルの容量カップリング比を決定する要
因であるゲート長、チャネル幅、ソース不純物領域の伸
びおよび各膜厚のバラツキが、トンネル絶縁膜に印加さ
れる電圧変化として現れにくい。また、FG型のように
フローティングゲートの材料であるポリシリコンにドー
ピングされている不純物のトンネル絶縁膜への滲み出し
によって、トンネル絶縁膜の膜質が変化する懸念もな
い。MONOS型メモリトランジスタにおけるしきい値
電圧分布のばらつきは、専ら、トンネル絶縁膜厚の不均
一性に起因したトンネル電流自身のばらつきに依存す
る。以上の理由から、MONOS型メモリトランジスタ
においては、過剰消去の原因となる同一ウエハ内でのし
きい値電圧分布がもともと小さい。
【0063】これに対し、FG型では上記したカップリ
ング比変動および不純物の滲みだしが原因でウエハ面内
でしきい値電圧分布が大きいが、フローティングゲート
内での蓄積電荷の移動が比較的自由である。また、FG
型では、一般に、書き込み・消去を繰り返してしきい値
電圧を次第に収束させるという視点をもたない。これに
対し、MONOS型では電荷蓄積手段が電荷の横方向の
自由度が低く、キャリアトラップに蓄積される電荷の量
でしきい値電圧が制御される。すなわち、本実施形態に
係る書き込みと消去を繰り返すことによる消去しきい値
電圧Vth(E) の収束性改善は、MONOS型の書き込み
・消去メカニズムに起因した特有な現象である。
【0064】なお、FG型でも消去前書き込みというオ
ペレーションは存在するが、その目的はしきい値電圧の
面内バラツキを消去前に出来るだけ是正することにあ
る。これに対し、本実施形態におけるMONOS型メモ
リトランジスタでは、もともとウエハ面内のしきい値電
圧分布が小さく、1回のみの消去でもそのばらつき幅は
高々0.3〜0.4V程度である。したがって、本実施
形態における書き込み−消去(W−E)オペレーション
は、ウエハ面内のしきい値電圧分布是正というよりも、
複数回の書き込み−消去で完全となるしきい値電圧の収
束過程の途中で消去オペレーションを止め、ごく大雑把
にしきい値電圧をある程度まで収束させるために行う点
で、FG型における消去前書き込みとは目的及び動作原
理が異なる。
【0065】なお、消去を複数回含む消去オペレーショ
ンでは、書き込み,消去の個別の条件によって更に収束
性向上が見込める場合に、書き込み−消去を更に続けて
行ってもよい。本発明にかかる消去オペレーションの態
様をまとめると、図13のようになる。また、本実施形
態で消去速度の更なる高速化を図るためには、しきい値
ウインドウ幅の大幅な減少やエンデュランス特性の劣化
をきたさない程度に短時間であることを前提に、前記し
た変曲点電圧Vinf.を絶対値で越える消去電圧を用いた
消去ステップを消去オペレーション内の複数の消去に含
ませることも可能である。
【0066】以下に、この第2実施形態に係る消去しき
い値電圧の収束性改善方法、及び/又は、第1実施形態
にかかる高速消去方法を適用し同様な効果を奏すること
が可能な、メモリセルセルアレイ構成、メモリセルおよ
びメモリトランジスタの構造に関する他の実施形態を説
明する。
【0067】第3実施形態 本実施形態は、メモリセル構造およびセルアレイ構成の
変更に関する。本実施形態に係るメモリセルおよびメモ
リセルアレイは、ビット線およびソース線が階層化され
た分離ソース線NOR型である。図14に、このNOR
型メモリセルアレイの回路構成を示す。また、図15
に、このNOR型メモリセルアレイのパターン例を示す
平面図を、図16に、図15のB−B’線に沿った断面
側から見た鳥瞰図を示す。
【0068】この不揮発性メモリ装置110では、ビッ
ト線が主ビット線と副ビット線に階層化され、ソース線
が主ソース線と副ソース線に階層化されている。主ビッ
ト線MBL1に選択トランジスタS11を介して副ビッ
ト線SBL1が接続され、主ビット線MBL2に選択ト
ランジスタS21を介して副ビット線SBL2が接続さ
れている。また、主ソース線MSL(図16では、MS
L1およびMSL2に分割)に対し、選択トランジスタ
S12を介して副ソース線SSL1が接続され、選択ト
ランジスタS22を介して副ソース線SSL2が接続さ
れている。
【0069】そして、副ビット線SBL1と副ソース線
SSL1との間に、メモリトランジスタM11〜M1n
が並列接続され、副ビット線SBL2と副ソース線SS
L2との間に、メモリトランジスタM21〜M2nが並
列接続されている。この互いに並列に接続されたn個の
メモリトランジスタと、2つの選択トランジスタ(S1
1とS12、又は、S21とS22)とにより、メモリ
セルアレイを構成する単位ブロックが構成される。
【0070】ワード方向に隣接するメモリトランジスタ
M11,M21,…の各ゲートがワード線WL1に接続
されている。同様に、メモリトランジスタM12,M2
2,…の各ゲートがワード線WL2に接続され、また、
メモリトランジスタM1n,M2n,…の各ゲートがワ
ード線WLnに接続されている。ワード方向に隣接する
選択トランジスタS11,S21,…は選択線SG1に
より制御され、選択トランジスタS12,S22,…は
選択線SG2により制御される。
【0071】この微細NOR型セルアレイ110では、
図16に示すように、半導体基板111の表面にpウエ
ル112が形成されている。pウエル112は、トレン
チに絶縁物を埋め込んでなり、平行ストライプ状に配置
された素子分離絶縁層113によりワード線方向に絶縁
分離されている。
【0072】素子分離絶縁層112により分離された各
pウエル部分が、メモリトランジスタの能動領域とな
る。能動領域内の幅方向両側で、互いの距離をおいた平
行ストライプ状にn型不純物が高濃度に導入され、これ
により、副ビット線SBLおよび副ソース線SSLが形
成されている。これら副ビット線SBLおよび副ソース
線SSL上に絶縁膜を介して直交して、各ワード線WL
1,WL2,WL3,WL4,…が等間隔に配線されて
いる。このワード線は、後述するように、トンネル絶縁
膜,窒化膜,トップ絶縁膜からなるゲート絶縁膜と、ゲ
ート電極とを積層させて構成されている。副ビット線S
BLと副ソース線SSLとの間のpウエル部分112a
と、各ワード線との交差部分がメモリトランジスタのチ
ャネル形成領域となり、そのチャネル形成領域に接する
副ビット線部分がドレイン、副ソース線部分がソースと
して機能する。
【0073】ワード線の上部および側壁は、図3の場合
と同様、オフセット絶縁層およびサイドウォール絶縁層
(本例では、通常の層間絶縁層でも可)により覆われて
いる。これら絶縁層には、所定間隔で副ビット線SBL
に達するビットコンタクト・プラグBCと、副ソース線
SSLに達するソースコンタクト・プラグSCとが形成
されている。これらのプラグBC,SCは、たとえば、
ビット線方向のメモリトランジスタが128個程度ごと
に設けられている。また、絶縁層上を、ビットコンタク
ト・プラグBC上に接触する主ビット線MBL1,BL
2,…と、ソースコンタクト・プラグSC上に接触する
主ソース線MSL1,BL2,…が交互に、平行ストラ
イプ状に形成されている。
【0074】この微細NOR型セルアレイ110は、ビ
ット線およびソース線が階層化され、メモリセルごとに
ビットコンタクト・プラグBCおよびソースコンタクト
・プラグSCを形成する必要がない。したがって、コン
タクト抵抗自体のバラツキは基本的にない。ビットコン
タクト・プラグBCおよびソースコンタクト・プラグS
Cは、たとえば、128個のメモリセルごとに設けられ
るが、このプラグ形成を自己整合的に行わないときは、
オフセット絶縁層およびサイドウォール絶縁層は必要な
い。すなわち、通常の層間絶縁膜を厚く堆積してメモリ
トランジスタを埋め込む工程のみで足りる。このよう
に、本例では、更に工程を簡略化できる利点がある。
【0075】また、副配線(副ビット線,副ソース線)
を不純物領域で構成した疑似コンタクトレス構造として
無駄な空間が殆どないことから、各層の形成をウエハプ
ロセス限界の最小線幅Fで行った場合、8F2 に近い非
常に小さいセル面積で製造できる。さらに、ビット線と
ソース線が階層化されており、選択トランジスタS11
又はS21が非選択の単位ブロックにおける並列メイン
トランジスタ群を主ビット線MBL1またはMBL2か
ら切り離すため、主ビット線の容量が著しく低減され、
高速化、低消費電力化に有利である。また、選択トラン
ジスタS12またはS22の働きで、副ソース線を主ソ
ース線から切り離して、低容量化することができる。な
お、更なる高速化のためには、副ビット線SBL1,S
BL2または副ソース線SSL1,SSL2はシリサイ
ドを張り付けた不純物領域で形成し、主ビット線MBL
1,MBL2はメタル配線を用いるとよい。
【0076】第1実施形態と同様にして、消去電圧を最
適化して消去電界を増大させることにより、消去時間を
短くして高速化することができた。また、書き込み−消
去、消去−書き込み−消去、または書き込み−消去−書
き込み−消去の消去オペレーションにより、メモリセル
アレイまたはブロック一括消去時に、消去状態のしきい
値電圧を極めて精度よく収束させて、非選択セルからの
リーク電流増大など過剰消去による不利益を解消でき
た。
【0077】第4実施形態 本実施形態は、メモリトランジスタの電荷蓄積手段とし
てゲート絶縁膜中に埋め込まれ例えば10ナノメータ以
下の粒径を有する多数の互いに絶縁されたSiナノ結晶
を用いた不揮発性半導体記憶装置(以下、Siナノ結晶
型という)に関する。
【0078】図17は、このSiナノ結晶型メモリトラ
ンジスタの素子構造を示す断面図である。本実施形態の
Siナノ結晶型不揮発性メモリが、先の第1実施形態と
異なるのは、本実施形態のゲート絶縁膜30が、窒化膜
12とトップ絶縁膜14に代えて、トンネル絶縁膜10
上の電荷蓄積手段としてのSiナノ結晶32と、その上
の酸化膜34とが、ゲート電極8との間に形成されてい
ることである。その他の構成、即ち半導体基板1、チャ
ネル形成領域1a、ソース領域2、ドレイン領域4、ト
ンネル絶縁膜10、ゲート電極8は、第1実施形態と同
様である。
【0079】Siナノ結晶32は、そのサイズ(直径)
が、好ましくは10nm以下、例えば4.0nm程度で
あり、個々のSiナノ結晶同士が酸化膜34で空間的
に、例えば4nm程度の間隔で分離されている。本例に
おけるトンネル絶縁膜10は、電荷蓄積手段(Siナノ
結晶32)が基板側に近いこととの関係で、第1実施形
態よりやや厚く、使用用途に応じて2.6nmから5.
0nmまでの範囲内で適宜選択できる。ここでは、3.
5nm程度の膜厚とした。
【0080】このような構成のメモリトランジスタの製
造では、トンネル絶縁膜10の成膜後、例えば減圧CV
D法でトンネル酸化膜10の上に、複数のSiナノ結晶
32を形成する。また、Siナノ結晶32を埋め込むよ
うに、酸化膜34を、例えば7nmほどLP−CVDに
より成膜する。このLP−CVDでは、原料ガスがDC
SとN2 Oの混合ガス、基板温度が例えば700℃とす
る。このときSiナノ結晶32は酸化膜34に埋め込ま
れ、酸化膜34表面が平坦化される。平坦化が不十分な
場合は、新たに平坦化プロセス(例えばCMP等)を行
うとよい。その後、ゲート電極8を成膜し、ゲート積層
膜を一括してパターンニングする工程を経て、当該Si
ナノ結晶型メモリトランジスタを完成させる。
【0081】このように形成されたSiナノ結晶32
は、平面方向に離散化されたキャリアトラップとして機
能する。そのトラップレベルは、周囲の酸化シリコンと
のバンド不連続値で推定可能で、その推定値では約3.
1eV程度とされる。この大きさの個々のSiナノ結晶
32は、数個の注入電子を保持できる。なお、Siナノ
結晶32を更に小さくして、これに単一電子を保持させ
てもよい。
【0082】このような構成のSiナノ結晶型不揮発性
メモリについて、ランドキストのバックトンネリングモ
デルによりデータ保持特性を検討した。データ保持特性
を向上させるためには、トラップレベルを深くして、電
荷重心と半導体基板1との距離を大きくすることが重要
となる。そこで、ランドキストモデルを物理モデルに用
いたシミュレーションにより、トラップレベル3. 1e
Vの場合のデータ保持を検討した。この結果、トラップ
レベル3. 1eVの深いキャリアトラップを用いること
により、電荷蓄積手段からチャネル形成領域1aまでの
距離が3. 5nmと比較的に近い場合でも良好なデータ
保持を示すことが分かった。
【0083】第1実施形態と同様にして、消去電圧を最
適化して消去電界を増大させることにより、消去時間を
短くして高速化することができた。また、書き込み−消
去、消去−書き込み−消去、または書き込み−消去−書
き込み−消去の消去オペレーションにより、メモリセル
アレイまたはブロック一括消去時に、消去状態のしきい
値電圧を極めて精度よく収束させて、非選択セルからの
リーク電流増大など過剰消去による不利益を解消でき
た。
【0084】第5実施形態 本実施形態は、メモリトランジスタの電荷蓄積手段とし
て絶縁膜中に埋め込まれ互いに分離した多数の微細分割
型フローティングゲートを用いた不揮発性半導体記憶装
置(以下、微細分割FG型という)に関する。
【0085】図18は、この微細分割FG型メモリトラ
ンジスタの素子構造を示す断面図である。本実施形態の
微細分割FG型不揮発性メモリが、先の第1実施形態と
異なるのは、メモリトランジスタがSOI基板に形成さ
れていることと、本実施形態のゲート絶縁膜40が、窒
化膜12とトップ絶縁膜14に代えて、トンネル絶縁膜
10上の電荷蓄積手段としての微細分割型フローティン
グゲート42と、その上の酸化膜44とが、ゲート電極
8との間に形成されていることである。その他の構成の
うち、トンネル絶縁膜10、ゲート電極8は、第1実施
形態と同様である。この微細分割フローティングゲート
42は、先の第3実施形態のSiナノ結晶32とともに
本発明でいう“小粒径導電体”の具体例に該当する。
【0086】SOI基板としては、酸素イオンをシリコ
ン基板に高濃度にイオン注入し基板表面より深い箇所に
埋込酸化膜を形成したSIMOX(Separation by Impl
anted Oxygen)基板や、一方のシリコン基板表面に酸化
膜を形成し他の基板と張り合わせた張合せ基板などが用
いられる。このような方法によって形成され図18に示
したSOI基板は、半導体基板46、分離酸化膜48お
よびシリコン層50とから構成され、シリコン層50内
に、チャネル形成領域50a,ソース領域2およびドレ
イン領域4が設けられている。なお、半導体基板46に
代えて、ガラス基板、プラスチック基板、サファイア基
板等を用いてもよい。
【0087】微細分割フローティングゲート42は、通
常のFG型のフローティングゲートを、その高さが例え
ば5.0nm程度で、直径が例えば8nmまでの微細な
ポリSiドットに加工したものである。本例におけるト
ンネル絶縁膜10は、第1実施形態よりやや厚いが、通
常のFG型に比べると格段に薄く形成され、使用用途に
応じて2.5nmから4.0nmまでの範囲内で適宜選
択できる。ここでは、3.0nmの膜厚とした。
【0088】このような構成のメモリトランジスタの製
造では、SOI基板上にトンネル絶縁膜10を成膜した
後、例えばLP−CVD法で、トンネル絶縁膜10の上
にポリシリコン膜(最終膜厚:5nm)を成膜する。こ
のLP−CVDでは、原料ガスがDCSとアンモニアの
混合ガス、基板温度が例えば650℃とする。つぎに、
例えば電子ビーム露光法を用いて、ポリシリコン膜を直
径が例えば8nmまでの微細なポリSiドットに加工す
る。このポリSiドットは、微細分割型フローティング
ゲート42(電荷蓄積手段)として機能する。その後、
微細分割型フローティングゲート42を埋め込むかたち
で、酸化膜44を、例えば9nmほどLP−CVDによ
り成膜する。このLP−CVDでは、原料ガスがDCS
とN2 Oの混合ガス、基板温度が例えば700℃とす
る。この時、微細分割型フローティングゲート42は酸
化膜44に埋め込まれ、酸化膜44表面が平坦化され
る。平坦化が不十分な場合は、新たに平坦化プロセス
(例えばCMP等)を行うとよい。その後、ゲート電極
8を成膜し、ゲート積層膜を一括してパターンニングす
る工程を経て、当該微細分割FG型メモリトランジスタ
を完成させる。
【0089】このようにSOI基板を用い、フローティ
ングゲートが微細に分割されることについては、素子を
試作して特性を評価した結果、予想通りの良好な特性が
得られることを確認した。第1実施形態と同様にして、
消去電圧を最適化して消去電界を増大させることによ
り、消去時間を短くして高速化することができた。ま
た、書き込み−消去、消去−書き込み−消去、または書
き込み−消去−書き込み−消去の消去オペレーションに
より、メモリセルアレイまたはブロック一括消去時に、
消去状態のしきい値電圧を極めて精度よく収束させて、
非選択セルからのリーク電流増大など過剰消去による不
利益を解消できた。
【0090】変形例 以上述べてきた第1〜第5実施形態において、種々の変
形が可能である。
【0091】とくに図示しないがDINOR型、いわゆ
るHiCR型と称されソース線を隣接する2つのソース
領域で共有した分離ソース型のセルアレイから構成され
る微細NOR型セルであっても、本発明が適用できる。
【0092】本発明における“平面的に離散化された電
荷蓄積手段”は、窒化膜バルクのキャリアトラップおよ
び酸化膜と窒化膜界面付近に形成されたキャリアトラッ
プを含むことから、ゲート絶縁膜がNO(Nitride-Oxid
e) 膜なるMNOS型であっても本発明が適用できる。
【0093】本発明は、スタンドアロン型の不揮発性メ
モリのほか、ロジック回路と同一基板上に集積化したエ
ンベデッド型の不揮発性メモリに対しても適用可能であ
る。なお、第5実施形態のようにSOI基板を用いるこ
とは、第1〜第4実施形態のメモリトランジスタ構造に
重複して適用可能である。
【0094】
【発明の効果】本発明に係る不揮発性半導体記憶装置の
消去方法によれば、1回の消去オペレーションとして、
書き込み−消去のオペレーション、消去後の書き込み−
消去を少なくとも1回含むオペレーション、または書き
込み−消去を複数回含むオペレーションを採用できる。
これによって、消去状態のしきい値電圧を所望値に容易
に収束させ、たとえばNOR型セルにおける非選択セル
からのリーク電流など、過剰消去による不利益を解消で
きる。
【0095】また、消去電圧および消去時間の設定につ
いては、消去時間の短縮とともに負側に拡大する範囲内
に消去電圧を設定できることから、消去電圧の高電圧
化、消去時間の短縮化が容易となる。これによって、た
とえば従来より1桁以上高速にメモリトランジスタを消
去することができる。このような高電圧、短時間消去方
法を、上記1回の消去オペレーションで複数の消去ステ
ップを有する場合に適用することにより、消去しきい値
電圧の収束性を向上させてもなお、トータルの消去時間
を従来より格段に短くできる。この複数回の消去ステッ
プを有するオペレーション方法では、変曲点電圧を絶対
値で越える消去電圧を用いた消去を含ませると、さらな
る高速な消去が可能となる。
【0096】本発明に係る不揮発性半導体記憶装置で
は、上記した高電圧、短時間消去方法の適用が容易な、
メモリトランジスタのゲート絶縁膜仕様を有しているこ
とから、高速化が図りやすい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るソース分離NOR型の
不揮発性半導体メモリの概略構成を示す図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る具体的なセル配置
パターンの一例として、自己整合技術を用いた微細NO
R型セルアレイの概略平面図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る図2のセルアレイ
でA−A’線に沿った断面側から見た鳥瞰図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係るMONOS型メモ
リトランジスタの素子構造を示す断面図である。
【図5】本発明の第1実施形態係るnMOSメモリトラ
ンジスタにおいて、メモリヒステリシス特性を示すグラ
フである。
【図6】本発明の第1実施形態係るnMOSメモリトラ
ンジスタにおいて、その消去過程、すなわちゲート電極
に負電圧を印加したときにONO膜を流れる電子電流と
ホール電流をそれぞれ測定した際の測定結果を重ねて示
すグラフである。
【図7】本発明の第1実施形態係るnMOSメモリトラ
ンジスタにおいて、そのメモリヒステリシス曲線の測定
時間(電荷注入時間)依存性を示すグラフである。
【図8】本発明の第1実施形態係るnMOSメモリトラ
ンジスタにおいて、その消去特性を示すグラフである。
【図9】本発明の第1実施形態係るnMOSメモリトラ
ンジスタにおいて、消去電圧−9Vで消去時間9mse
cの場合のデータ書換え特性を示すグラフである。
【図10】本発明の第1実施形態係るnMOSメモリト
ランジスタにおいて、データ書換え10万回後のリード
ディスターブ特性を示すグラフである。
【図11】本発明の第2実施形態係るnMOSメモリト
ランジスタにおいて、書き込み−消去(W−E)、消去
−書き込み−消去(E−W−E)、書き込み−消去−書
き込み−消去(W−E−W−E)の消去オペレーション
でのしきい値電圧の推移を、従来の消去オペレーション
と比較して示すグラフである。
【図12】本発明の第2実施形態係る図11の消去しき
い値電圧付近を拡大して示すグラフである。
【図13】本発明の第2実施形態に係る消去オペレーシ
ョンの態様を示す図である。
【図14】本発明の第3実施形態に係る分離ソース線N
OR型メモリセルアレイの回路構成を示す回路図であ
る。
【図15】本発明の第3実施形態に係る分離ソース線N
OR型メモリセルアレイにおいて、そのパターン例を示
す平面図である。
【図16】本発明の第3実施形態に係る分離ソース線N
OR型メモリセルアレイにおいて、図15のB−B’線
に沿った断面側から見た鳥瞰図である。
【図17】本発明の第4実施形態に係るSiナノ結晶型
メモリトランジスタの素子構造を示す断面図である。
【図18】本発明の第5実施形態に係る微細分割FG型
メモリトランジスタの素子構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1,46,101,111…半導体基板、1a,50a
…チャネル形成領域、2,S…ソース領域、4,D…ド
レイン領域、6,30,40…ゲート絶縁膜、8…ゲー
ト電極、10…トンネル絶縁膜、12…窒化膜、14…
トップ絶縁膜、32…Siナノ結晶、34,44…酸化
膜、42…微細分割型フローティングゲート、48…分
離酸化膜、50…シリコン層、90,100,110…
微細NOR型メモリセルアレイ、102,113…素子
分離絶縁層、112…pウエル、M11〜M22…メモ
リトランジスタ、S11,ST0等…選択トランジス
タ、BL1等…ビット線、MBL1等…主ビット線、S
BL…副ビット線、SL1等…ソース線、MSL…主ソ
ース線、SSL1等…副ソース線、WL1等…ワード
線、BC…ビットコンタクト・プラグ、SC…ソースコ
ンタクト・プラグ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B025 AA04 AA07 AB01 AE05 5F001 AA14 AA19 AB04 AC01 AD12 AD41 AD51 AD52 AE02 AE03 AE08 AF05 AF06 AF07 AF10 AG07 5F083 EP18 EP22 EP33 EP34 EP77 ER11 ER14 ER19 ER30 GA17 GA30 JA04 JA35 JA39 KA06 KA12 LA12 LA20 MA03 MA06 MA19 MA20

Claims (39)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体の表面部分にチャネル形成領域を挟
    んで形成されたソース領域およびドレイン領域と、当該
    チャネル形成領域上に設けられ内部に平面的に離散化さ
    れた電荷蓄積手段を含むゲート絶縁膜と、当該ゲート絶
    縁膜上のゲート電極とを備えたメモリトランジスタを有
    する不揮発性半導体記憶装置の消去方法であって、 上記メモリトランジスタに対する消去時のオペレーショ
    ンとして、書き込みと消去を複数回繰り返す不揮発性半
    導体記憶装置の消去方法。
  2. 【請求項2】半導体の表面部分にチャネル形成領域を挟
    んで形成されたソース領域およびドレイン領域と、当該
    チャネル形成領域上に設けられ内部に平面的に離散化さ
    れた電荷蓄積手段を含むゲート絶縁膜と、当該ゲート絶
    縁膜上のゲート電極とを備えたメモリトランジスタを有
    する不揮発性半導体記憶装置の消去方法であって、 上記メモリトランジスタに対する消去時のオペレーショ
    ンとして、一度消去を行った後に、書き込みと消去を少
    なくとも1回行う不揮発性半導体記憶装置の消去方法。
  3. 【請求項3】半導体の表面部分にチャネル形成領域を挟
    んで形成されたソース領域およびドレイン領域と、当該
    チャネル形成領域上に設けられ内部に平面的に離散化さ
    れた電荷蓄積手段を含むゲート絶縁膜と、当該ゲート絶
    縁膜上のゲート電極とを備えたメモリトランジスタを有
    する不揮発性半導体記憶装置の消去方法であって、 上記メモリトランジスタに対する消去時のオペレーショ
    ンとして、書き込み後に消去を行う不揮発性半導体記憶
    装置の消去方法。
  4. 【請求項4】前記メモリトランジスタがビット方向とワ
    ード方向に複数配置され、 複数のワード線と、当該複数のワード線と電気的に絶縁
    された状態でそれぞれ交差するビット方向の複数の共通
    線とを更に有し、 上記複数のワード線それぞれに上記ゲート電極が複数接
    続され、 上記複数の共通線それぞれに上記ソース領域またはドレ
    イン領域が複数結合されている請求項1に記載の不揮発
    性半導体記憶装置の消去方法。
  5. 【請求項5】上記ゲート電極をワード方向で共通に接続
    するワード線と、 上記ソース領域をビット方向で共通に接続するソース線
    と、 上記ドレイン領域をビット方向で共通に接続するビット
    線とを有する請求項4に記載の不揮発性半導体記憶装置
    の消去方法。
  6. 【請求項6】上記ソース線が、上記ソース領域をビット
    方向で共通に接続する副ソース線と、当該副ソース線を
    ビット方向で共通に接続する主ソース線とから構成さ
    れ、 上記ビット線が、上記ドレイン領域をビット方向で共通
    に接続する副ビット線と、当該副ビット線をビット方向
    で共通に接続する主ビット線とから構成されている請求
    項5に記載の不揮発性半導体記憶装置の消去方法。
  7. 【請求項7】上記電荷蓄積手段は、少なくとも上記チャ
    ネル形成領域と対向する面内で平面的に離散化されてい
    る請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置の消去方
    法。
  8. 【請求項8】上記電荷蓄積手段は、すくなくとも外部と
    の間で電荷の移動がない場合に、上記チャネル形成領域
    に対向する面全体としての導電性を持たない請求項1に
    記載の不揮発性半導体記憶装置の消去方法。
  9. 【請求項9】上記ゲート絶縁膜は、上記チャネル形成領
    域上のトンネル絶縁膜と、 当該トンネル絶縁膜上の窒化膜または酸化窒化膜とを含
    む請求項8に記載の不揮発性半導体記憶装置の消去方
    法。
  10. 【請求項10】上記ゲート絶縁膜は、上記チャネル形成
    領域上のトンネル絶縁膜と、 上記電荷蓄積手段としてトンネル絶縁膜上に形成され互
    いに絶縁された小粒径導電体とを含む請求項8に記載の
    不揮発性半導体記憶装置の消去方法。
  11. 【請求項11】上記小粒径導電体の粒径が10ナノメー
    タ以下である請求項10に記載の不揮発性半導体記憶装
    置の消去方法。
  12. 【請求項12】半導体の表面部分にチャネル形成領域を
    挟んで形成されたソース領域およびドレイン領域と、当
    該チャネル形成領域上に設けられ内部に平面的に離散化
    された電荷蓄積手段を含むゲート絶縁膜と、当該ゲート
    絶縁膜上のゲート電極とを備えたメモリトランジスタを
    有する不揮発性半導体記憶装置の消去方法であって、 上記メモリトランジスタの印加電圧に対するしきい値電
    圧変化のヒステリシス曲線において消去側で極値をとる
    変曲点の電圧の絶対値が電圧印加時間の短縮にともなっ
    て大きくなる現象に対応して、消去電圧および/または
    消去時間を設定し、 当該消去電圧および/または消去時間を用いて、上記メ
    モリトランジスタの消去を行う不揮発性半導体記憶装置
    の消去方法。
  13. 【請求項13】上記変曲点の電圧を絶対値で越えない範
    囲に消去電圧を設定し、 設定した消去電圧および対応する消去時間を用いて、上
    記メモリトランジスタの消去を行う請求項12に記載の
    不揮発性半導体記憶装置の消去方法。
  14. 【請求項14】上記消去電圧は、上記変曲点の電圧と同
    じか、または、当該変曲点の電圧と、上記電荷蓄積手段
    を飽和させるのに必要な電界を生じさせる最小の電圧と
    の間に設定される請求項13に記載の不揮発性半導体記
    憶装置の消去方法。
  15. 【請求項15】半導体の表面部分にチャネル形成領域を
    挟んで形成されたソース領域およびドレイン領域と、当
    該チャネル形成領域上に設けられ内部に平面的に離散化
    された電荷蓄積手段を含むゲート絶縁膜と、当該ゲート
    絶縁膜上のゲート電極とを備えたメモリトランジスタを
    有する不揮発性半導体記憶装置の消去方法であって、 上記メモリトランジスタの印加電圧に対するしきい値電
    圧変化のヒステリシス曲線において消去側で極値をとる
    変曲点の電圧と同じか、または、当該変曲点の電圧と、
    上記電荷蓄積手段を飽和させるのに必要な電界を生じさ
    せる最小の電圧との間に消去電圧を設定し、 当該消去電圧を用いて、上記メモリトランジスタの消去
    を行う不揮発性半導体記憶装置の消去方法。
  16. 【請求項16】半導体の表面部分にチャネル形成領域を
    挟んで形成されたソース領域およびドレイン領域と、当
    該チャネル形成領域上に設けられ内部に平面的に離散化
    された電荷蓄積手段を含むゲート絶縁膜と、当該ゲート
    絶縁膜上のゲート電極とを備えたメモリトランジスタを
    有する不揮発性半導体記憶装置の消去方法であって、 上記メモリトランジスタに対する1回の消去オペレーシ
    ョンでは、当該メモリトランジスタの印加電圧に対する
    しきい値電圧変化のヒステリシス曲線において消去側で
    極値をとる変曲点の電圧と絶対値で同じか、より小さい
    消去電圧を用いた消去を含む複数の消去を、消去電圧お
    よび消去時間を変えて行う不揮発性半導体記憶装置の消
    去方法。
  17. 【請求項17】上記1回の消去オペレーション内で、消
    去と書き込みを複数回繰り返す請求項16に記載の不揮
    発性半導体記憶装置の消去方法。
  18. 【請求項18】上記1回の消去オペレーション内で、一
    度消去した後に、書き込みと消去を少なくとも1回行う
    請求項16に記載の不揮発性半導体記憶装置の消去方
    法。
  19. 【請求項19】上記1回の消去オペレーション内で、書
    き込み後に消去を行う請求項16に記載の不揮発性半導
    体記憶装置の消去方法。
  20. 【請求項20】上記1回の消去オペレーション内に、上
    記変曲点の電圧より絶対値で大きな消去電圧を用いた消
    去を含む請求項16に記載の不揮発性半導体記憶装置の
    消去方法。
  21. 【請求項21】上記消去電圧と消去時間は、上記変曲点
    の電圧が電圧印加時間の短縮にともなって負側にシフト
    する現象に応じて設定する請求項16に記載の不揮発性
    半導体記憶装置の消去方法。
  22. 【請求項22】前記メモリトランジスタがビット方向と
    ワード方向に複数配置され、 複数のワード線と、当該複数のワード線と電気的に絶縁
    された状態でそれぞれ交差するビット方向の複数の共通
    線とを更に有し、 上記複数のワード線それぞれに上記ゲート電極が複数接
    続され、 上記複数の共通線それぞれに上記ソース領域またはドレ
    イン領域が複数結合されている請求項12に記載の不揮
    発性半導体記憶装置の消去方法。
  23. 【請求項23】上記ゲート電極をワード方向で共通に接
    続するワード線と、 上記ソース領域をビット方向で共通に接続するソース線
    と、 上記ドレイン領域をビット方向で共通に接続するビット
    線とを有する請求項22に記載の不揮発性半導体記憶装
    置の消去方法。
  24. 【請求項24】上記ソース線が、上記ソース領域をビッ
    ト方向で共通に接続する副ソース線と、当該副ソース線
    をビット方向で共通に接続する主ソース線とから構成さ
    れ、 上記ビット線が、上記ドレイン領域をビット方向で共通
    に接続する副ビット線と、当該副ビット線をビット方向
    で共通に接続する主ビット線とから構成されている請求
    項23に記載の不揮発性半導体記憶装置の消去方法。
  25. 【請求項25】上記電荷蓄積手段は、少なくとも上記チ
    ャネル形成領域と対向する面内で平面的に離散化されて
    いる請求項12に記載の不揮発性半導体記憶装置の消去
    方法。
  26. 【請求項26】上記電荷蓄積手段は、すくなくとも外部
    との間で電荷の移動がない場合に、上記チャネル形成領
    域に対向する面全体としての導電性を持たない請求項1
    2に記載の不揮発性半導体記憶装置の消去方法。
  27. 【請求項27】上記ゲート絶縁膜は、上記チャネル形成
    領域上のトンネル絶縁膜と、 当該トンネル絶縁膜上の窒化膜または酸化窒化膜とを含
    む請求項26に記載の不揮発性半導体記憶装置の消去方
    法。
  28. 【請求項28】上記ゲート絶縁膜は、上記チャネル形成
    領域上のトンネル絶縁膜と、 上記電荷蓄積手段としてトンネル絶縁膜上に形成され互
    いに絶縁された小粒径導電体とを含む請求項26に記載
    の不揮発性半導体記憶装置の消去方法。
  29. 【請求項29】上記小粒径導電体の粒径が10ナノメー
    タ以下である請求項28に記載の不揮発性半導体記憶装
    置の消去方法。
  30. 【請求項30】半導体の表面部分にチャネル形成領域を
    挟んで形成されたソース領域およびドレイン領域と、当
    該チャネル形成領域上に順に積層されたトンネル絶縁
    膜、窒化膜およびトップ絶縁膜から構成され当該積層膜
    内に平面的に離散化された電荷蓄積手段を含むゲート絶
    縁膜と、当該ゲート絶縁膜上のゲート電極とを備えたメ
    モリトランジスタを有する不揮発性半導体記憶装置であ
    って、 上記ゲート絶縁膜の酸化膜換算膜厚が10nm以下とな
    り、かつ、上記メモリトランジスタの消去時のしきい値
    電圧変化が上記チャネル形成領域側から注入されるホー
    ル電流と上記ゲート電極側から注入される電子電流との
    再結合プロセスで律則されるように、上記トンネル絶縁
    膜および上記トップ絶縁膜の膜厚が設定されている不揮
    発性半導体記憶装置。
  31. 【請求項31】上記トンネル絶縁膜の厚さが2.5nm
    以上で、かつ、 上記トンネル絶縁膜に対するトップ絶縁膜の膜厚比が
    1.4以上である請求項30に記載の不揮発性半導体記
    憶装置。
  32. 【請求項32】前記メモリトランジスタがビット方向と
    ワード方向に複数配置され、 複数のワード線と、当該複数のワード線と電気的に絶縁
    された状態でそれぞれ交差するビット方向の複数の共通
    線とを更に有し、 上記複数のワード線それぞれに上記ゲート電極が複数接
    続され、 上記複数の共通線それぞれに上記ソース領域またはドレ
    イン領域が複数結合されている請求項30に記載の不揮
    発性半導体記憶装置。
  33. 【請求項33】上記ゲート電極をワード方向で共通に接
    続するワード線と、 上記ソース領域をビット方向で共通に接続するソース線
    と、 上記ドレイン領域をビット方向で共通に接続するビット
    線とを有する請求項32に記載の不揮発性半導体記憶装
    置。
  34. 【請求項34】上記ソース線が、上記ソース領域をビッ
    ト方向で共通に接続する副ソース線と、当該副ソース線
    をビット方向で共通に接続する主ソース線とから構成さ
    れ、 上記ビット線が、上記ドレイン領域をビット方向で共通
    に接続する副ビット線と、当該副ビット線をビット方向
    で共通に接続する主ビット線とから構成されている請求
    項33に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  35. 【請求項35】上記電荷蓄積手段は、少なくとも上記チ
    ャネル形成領域と対向する面内で平面的に離散化されて
    いる請求項30に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  36. 【請求項36】上記電荷蓄積手段は、すくなくとも外部
    との間で電荷の移動がない場合に、上記チャネル形成領
    域に対向する面全体としての導電性を持たない請求項3
    0に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  37. 【請求項37】上記ゲート絶縁膜は、上記チャネル形成
    領域上のトンネル絶縁膜と、当該トンネル絶縁膜上の窒
    化膜または酸化窒化膜とを含む請求項36に記載の不揮
    発性半導体記憶装置。
  38. 【請求項38】上記ゲート絶縁膜は、上記チャネル形成
    領域上のトンネル絶縁膜と、 上記電荷蓄積手段としてトンネル絶縁膜上に形成され互
    いに絶縁された小粒径導電体とを含む請求項36に記載
    の不揮発性半導体記憶装置。
  39. 【請求項39】上記小粒径導電体の粒径が10ナノメー
    タ以下である請求項38に記載の不揮発性半導体記憶装
    置。
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