JP2006196622A - 不揮発性半導体記憶装置及び不揮発性半導体記憶装置の製造方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置及び不揮発性半導体記憶装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】
マクロサイズを小さく抑えながら、高速に動作させることが可能な不揮発性半導体記憶装置を提供する。
【解決手段】
第1メモリセル10aと、第2メモリセル10bとを具備する不揮発性半導体記憶装置を用いる。第1メモリセル10aは半導体基板1上に設けられている。第2メモリセル10bは、半導体基板1上に設けられ、第1メモリセル10aとワード線2方向で隣り合っている。第1メモリセル10aと第2メモリセル10bとは、電荷蓄積領域が電荷をトラップするトラップ膜4である。第1メモリセル10aの第1拡散層7と第2メモリセル10bの第2拡散層8とは、半導体基板1の厚み方向の高さが異なる。
【選択図】 図9

Description

本発明は、不揮発性半導体記憶装置及び不揮発性半導体記憶装置の製造方法に関し、特に、電荷蓄積領域にトラップ膜を用いる不揮発性半導体記憶装置及び不揮発性半導体記憶装置の製造方法に関する。
不揮発性半導体記憶装置(以下「不揮発性メモリ」ともいう)の一つとして、記憶させたいデータに対応した電荷をトラップ可能なトラップ膜を電荷蓄積領域に用いるメモリセルが知られている。トラップ膜は、シリコン酸化膜−シリコン窒化膜−シリコン酸化膜の積層膜(以下、「ONO膜」ともいう)や、シリコンの量子ドットを内部に含む絶縁膜に例示される。
これらのようなトラップ膜を用いた不揮発性メモリとして、例えば、非特許文献1にNAND型フラッシュメモリの技術が開示されている。図1は、従来のNAND型フラッシュメモリの構成を示す平面図である。NAND型フラッシュメモリは、ワード線102(コントロールゲートを兼ねる)の下部に、素子分離層106を挟んでメモリセル110を備える。ワード線102の両側のうち、素子分離層106の無い領域は、メモリセル110の拡散層107を備える。
図2は、従来のNAND型フラッシュメモリの構成を示す断面図である。図1におけるII−II’断面である。メモリセル110は、半導体基板101の素子分離層106の間に設けられ、コントロールゲート102(ワード線を兼ねる)絶縁層104、フローティングゲート105、トンネル膜112、チャネル領域111を備える。拡散層107は、図面に対して垂直な方向における図面の奥側、及び、図面の手前側にある。図3は、従来のNAND型フラッシュメモリの構成を示す断面図である。図1におけるIII−III’断面である。図2の図面に対して垂直な方向における図面の手前側の拡散層107を示している。その素子分離層106の表面は、半導体基板101の深さ(厚み)方向に関して、トンネル膜112やチャネル領域111の表面、拡散層107の表面と概ね同じ領域に位置する。
図4は、従来のVGA(バーチャルグランドアレイ)型トラップメモリの構成を示す平面図である。VGA型フラッシュメモリは、ワード線122(ゲートを兼ねる)の下部に、素子分離層126を挟んでメモリセル130が設けられている。ワード線122の両側のうち素子分離層126が無い領域には、メモリセル130の拡散層127が設けられている。各拡散層127は、隣接する一方の拡散層127とローカル配線133で互い違いに接続されている。その素子分離層126の表面は、半導体基板の深さ(厚み)方向に関して、トラップ膜やチャネル領域の表面、拡散層127の表面と概ね同じ領域に位置する。
図5は、従来のVGA型トラップメモリの構成を示す断面図である。図4におけるV−V’断面である。メモリセル130は、半導体基板121の素子分離層126の間に設けられ、ゲート122(ワード線を兼ねる)、トラップ膜132、チャネル領域131を備える。拡散層127は、図面に対して垂直な方向における図面の奥側、及び、図面の手前側にある。メモリセル130の上部には、層間絶縁膜140を介して配線141が設けられている。図6は、従来のVGA型トラップメモリの構成を示す断面図である。図4におけるVI−VI’断面である。図5の図面に対して垂直な方向における図面の手前側の拡散層127を示している。ローカル配線133は、二つのメモリセル130の拡散層127同士を接続し、配線141へ接続している。その素子分離層126の表面は、半導体基板121の深さ(厚み)方向に関して、トラップ膜132やチャネル領域131の表面、拡散層127の表面と概ね同じ領域に位置する。
Kenichi Imamiya et al.,"A 125−mm2 1−Gb NAND Flash Memory With 10−MByte/s Program Speed",IEEE JOURNAL OF SOLID−STATE CIRCUITS, VOL.37, No.11, NOVEMBER 2002,PP.1493−1501 Josef Willer et al.,"110 nm NROM Technology for Code and Data Flash Products",2004 Symposium on VLSI Technology Digest of Technical Papers,PP.76−77
通常の不揮発性メモリには、素子分離領域を設ける必要がある。上述の従来のNAND型フラッシュメモリの場合、素子分離領域としての素子分離層106を確保しなければならない。そのため、メモリセルや配線のほかに、素子分離層の面積が必要となり、マクロサイズが大きくなってしまう。上述の従来の混載用のVGA型トラップメモリセルの場合も、同様に、素子分離領域としての素子分離層126を確保しなければならない。そのため、その分の面積が必要となり、マクロサイズが大きくなってしまう。ここで、マクロサイズを小さくしようとすれば、例えば、拡散領域としての拡散層の面積を小さくすることが考えられる。しかし、その場合、動作速度が低下してしまう。
従って、本発明の目的は、マクロサイズを小さく抑えながら、高速に動作することが可能な不揮発性半導体記憶装置及び不揮発性半導体記憶装置の製造方法を提供することにある。
以下に、発明を実施するための最良の形態で使用される番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、特許請求の範囲の記載と発明を実施するための最良の形態との対応関係を明らかにするために括弧付きで付加されたものである。ただし、それらの番号・符号を、特許請求の範囲に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
従って、上記課題を解決するために、本発明の不揮発性半導体記憶装置は、半導体基板(1、21)上に設けられた第1メモリセル(10a、30a)と、半導体基板(1、21)上に設けられ、第1メモリセル(10a、30a)とワード線(2、22)方向で隣り合う第2メモリセル(10b、30b)とを具備する。第1メモリセル(10a、30a)と第2メモリセル(10b、30b)とは、電荷蓄積領域が電荷をトラップするトラップ膜(4、24)である。第1メモリセル(10a、30a)の第1拡散層(7、27)と第2メモリセル(10b、30b)の第2拡散層(8、28)とは、半導体基板(1、21)の厚み方向の高さが異なる。
本発明は、第1メモリセル(10a、30a)と第2メモリセル(10b、30b)との厚み方向の高さを変えることで、厚み方向(深さ方向)に素子を分離することができる。したがって、従来(図1、図4)のようなワード方向に各メモリセルと略同一の平面に素子分離領域を設ける必要が無い。すなわち、従来(図1、図4)に比較してメモリサイズを小さくすることができる。配線ピッチとの関係でメモリサイズを小さく出来ない場合、その分、拡散層の幅を広く取ることができ、メモリセルのオン電流を増加させることができる。それにより、更に高速のデータ読出しを行うことが可能となる。
本発明により、不揮発性半導体記憶装置において、マクロサイズを小さく抑えながら、高速に動作させることが可能となる。
以下、本発明の不揮発性半導体記憶装置及び不揮発性半導体記憶装置の製造方法の実施の形態に関して、添付図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
本発明の不揮発性半導体記憶装置の第1の実施の形態について説明する。本実施の形態では、本発明をNAND型フラッシュメモリに適用した場合を示す。
まず、本発明の不揮発性半導体記憶装置の第1の実施の形態の構成について説明する。図7は、本発明の不揮発性半導体記憶装置の第1の実施の形態の構成を示す平面図である。不揮発性半導体記憶装置は、ワード線2、側壁絶縁膜5、拡散層7、拡散層8、メモリセル10a及びメモリセル10bを具備する。
ワード線2は、複数あり、互いに平行に等間隔で一方向に延びるように設けられている。メモリセル10(10a及び10b)のゲートを兼ねている。
拡散層7は、ワード線2に垂直な方向に縞状に周期的に形成された凹部(溝部)と凸部(溝間部)のうちの凸部の上面であって、ワード線2と隣接するワード線2との間に設けられている。メモリセル10aのソース又はドレインである。拡散層8は、凹部(溝部)と凸部(溝間部)のうちの凹部の底面であって、ワード線2と隣接するワード線2との間に設けられている。メモリセル10bのソース又はドレインである。
側壁絶縁膜5は、凹部(溝部)の側壁(凸部の上面と凹部の底面との間)に設けられた絶縁膜である。ワード線2と隣接するワード線2との間に設けられている。側壁絶縁膜5は、シリコン酸化膜に例示される。
メモリセル10aとメモリセル10bとは、ワード線2に沿って、側壁絶縁膜5を挟んで交互に設けられている。すなわち、メモリセル10aは、凸部の上面に設けられ、ソース又はドレインとなる拡散層7と、ゲートとなるワード線2と、ドレイン又はソースとなる拡散層7とを備える。メモリセル10bは、凹部の底面に設けられ、ソース又はドレインとなる拡散層8と、ゲートとなるワード線2と、ドレイン又はソースとなる拡散層8とを備える。
図8は、不揮発性半導体記憶装置の第1の実施の形態の構成を示す断面図である。図7におけるC−C’断面である。図中、A−A”は図7におけるA−A’断面の位置を示し、B−B”は図7におけるB−B’断面の位置を示す(以下同じ)。不揮発性半導体記憶装置は、半導体基板1、ワード線2、トラップ膜4、側壁絶縁膜5、素子分離部6、メモリセル10a及びメモリセル10bを具備する。
半導体基板1は、例えばシリコンの低濃度p型基板である。不純物濃度は、1015〜1016/cmである。
トラップ膜4は、ワード線2の下部の凹部及び凸部の表面に連続的に設けられている。凹部側壁に側壁絶縁層5がある場合には、その上に設けられる。トラップ膜4は、メモリセル10(10a及び10b)の電荷蓄積領域であり、記憶させたいデータに対応した電荷をトラップ可能である。トラップ膜4は、ONO膜(シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、シリコン酸化膜)や、ONO膜の中心のシリコン窒化膜を高誘電率膜に変えた積層膜、シリコンの量子ドットを内部に含む絶縁膜のような導電体粒群を絶縁体で挟んだ構造に例示される。
メモリセル10aは、凸部の上面に設けられたチャネル領域11を有し、その表面に設けられている電荷蓄積領域としてのトラップ膜4へ記憶させたいデータに対応した電荷をトラップする。メモリセル10bは、凹部の底面に設けられたチャネル領域12を有し、その表面に設けられている電荷蓄積領域としてのトラップ膜4へ記憶させたいデータに対応した電荷をトラップする。図は、チャネル領域11及びチャネル領域12を含む断面を示している。
素子分離部6は、凹部の側壁(凸部の上面と凹部の底面との間)の内側に設けられ、メモリセル10aとメモリセル10bとを素子分離する素子分離領域である。素子分離部6は、高濃度不純物層である。例えば、半導体基板1が低濃度p型基板の場合、高濃度p層である。不純物濃度は、半導体基板1が1015〜1016/cmの場合、1017〜1019/cmである。素子分離部6は、シリコン酸化層のような絶縁層であっても良い。
図9は、不揮発性半導体記憶装置の第1の実施の形態の構成を示す断面図である。図7におけるD−D’断面である。不揮発性半導体記憶装置は、半導体基板1、側壁絶縁膜5、素子分離部6、メモリセル10a及びメモリセル10bを具備する。
メモリセル10aは、凸部の上面に設けられた拡散層7を有している。メモリセル10bは、凹部の底面に設けられた拡散層8を有している。各拡散層は、半導体基板1が低濃度p型基板の場合、高濃度n層である。不純物濃度は、1018〜1020/cmである。図は、拡散層7及び拡散層8を含む断面を示している。
凹部の上面と凸部の底面との高さ(深さ)は、メモリセル10aの拡散層7の厚みと、素子分離部6の厚みに基づいて決定される。
ここで、拡散層7の厚みは、0.15μm以下にするのが望ましい。素子分離部6の厚みは、0.15μm以下にするのが望ましい。素子分離領域と拡散層の距離は、0.15μm程度以下にすることが好ましい。拡散層7や素子分離層6が厚い場合や、素子分離領域と拡散層の距離が大きいと、その分凹部(溝)を深くしなければならず、加工が困難になるからである。
一方、拡散層7の厚みは、0.03μm以上であることが好ましい。シリサイドが拡散層7を突き抜けないようにするためである。素子分離領域6の厚みは、0.03μm以上であることが好ましい。上下の拡散層を充分に分離できるようにするためである。素子分離領域と拡散層の距離は、0.03μm以上であることが好ましい。拡散層の耐圧を満たすためである。
従って、凹部の上面と凸部の底面との高さ(深さ)は、素子分離領域と拡散層の距離を含めて、概ね0.09μm以上0.45μm以下となる。
図10は、不揮発性半導体記憶装置の第1の実施の形態の構成を示す断面図である。図7におけるA−A’断面である。図中、C−C”は図7におけるC−C’断面の位置を示し、D−D”は図7におけるD−D’断面の位置を示す(以下同じ)。不揮発性半導体記憶装置は、半導体基板1、ワード線2、メモリセル10aを具備する。図は、メモリセル10aにおける電流の流れる方向の断面を示している。
メモリセル10aは、一方の拡散層7と、ワード線2と、トラップ膜4と、他方の拡散層7とを備える。一方の拡散層7は、ワード線2の一方の側の凸部の上面に設けられ、ソース又はドレインとなる。他方の拡散層7は、ワード線2の他方の側の凸部の上面に設けられ、ドレイン又はソースとなる。トラップ膜4は、二つの拡散層7の間の半導体基板1表面に設けられた電荷蓄積領域である。ワード線2は、トラップ膜4の上に設けられ、ゲートとなる。半導体基板1のトラップ膜4下部は、チャネル領域11である。
図11は、不揮発性半導体記憶装置の第1の実施の形態の構成を示す断面図である。図7におけるB−B’断面である。不揮発性半導体記憶装置は、半導体基板1、ワード線2、メモリセル10aを具備する。
メモリセル10bは、一方の拡散層8と、ワード線2と、トラップ膜4と、他方の拡散層8とを備える。一方の拡散層8は、ワード線2の一方の側の凹部の底面に設けられ、ソース又はドレインとなる。他方の拡散層8は、ワード線2の他方の側の凹部の底面に設けられ、ドレイン又はソースとなる。トラップ膜4は、二つの拡散層8の間の半導体基板1表面に設けられた電荷蓄積領域である。ワード線2は、トラップ膜4の上に設けられ、ゲートとなる。半導体基板1のトラップ膜4下部は、チャネル領域12である。
なお、図7〜図11に示すように本発明の不揮発性半導体記憶装置における他の構成(ビット線に関する配線の構成を含む)は、従来と同様であるので、図示を省略している。
図7〜図11に示すように本発明の不揮発性半導体記憶装置は、素子分離領域を深さ(厚み)方向に設けているため、従来の不揮発性半導体記憶装置(図1、図4)に比較してメモリサイズを小さくすることができる。すなわち、マクロサイズを小さくすることが可能となる。ただし、配線ピッチとの関係でメモリサイズを小さく出来ない場合がある。その場合、その分、拡散層の幅を広く取ることができるようになるので、メモリセルのオン電流を増加させることができる。それにより、更に高速のデータ読出しを行うことが可能となる。すなわち、従来と比較して、メモリセルを高速に動作させることが可能となる。
次に、本発明の不揮発性半導体記憶装置の第1の実施の形態の動作について説明する。図12は、本発明の不揮発性半導体記憶装置の第1の実施の形態におけるメモリセルアレイの回路を示す図である。NAND型フラッシュメモリのメモリセルアレイを示す。メモリセルアレイは、ワード線2(…、Wm−1、W、Wm+1、…)、ビット線3(…、Bn−2、Bn−1、B、Bn+1、Bn+2、Bn+3、…)、セレクタ線15(…、Sg、Sgl+1、…)、ソース線17を備える。
図中のMC1のメモリセルにデータを書き込む場合について説明する。
に正電圧を印加し、半導体基板1に負電圧を印加することで、半導体基板1からFNトンネルによる電子注入を行い、MC1へデータを書き込む。このとき、書き込み時のディスターブを防ぐため、Sgをオンにし、非選択セルのワード線(この場合、Wm以外のワード線)に対しては、Wmに印加される電圧よりも低くかつすでに書き込まれたセルのチャネルがオンするのに十分な所定の電圧を印加し、非選択セルのビット線(この場合、B以外のビット線)に対して中間電位(0V)を印加する。これにより、ビット線Bnを共有する非選択のメモリセルではワード線に掛かる電圧を低くし、非選択のビット線上のメモリセルは、チャネルをオンさせて中間電位をチャネルに印加することで、基板に掛かる電圧を遮蔽し、非選択セルにかかる電圧を緩和して、閾値電圧Vtの変動を防ぐ。
図中のW上のメモリセルのデータを一括消去する場合について説明する。
に負電圧を印加し、半導体基板1に正電圧を印加することで、半導体基板1からFNトンネルによる電子引抜きを行い、データを消去する。
図中のMC1のメモリセルからデータを読み出す場合について説明する。
Sg、Sgl+1をオンにし、BとWとにそれぞれ読み出し電圧を印加し、非選択セルのワード線(この場合、W以外のワード線)に高電圧を印加して全てオンにすることで、ソース線17からMC1の状態を読み出す。
図12では、Sg側がドレイン、Sgl+1側がソースで固定されている。しかし、Sgl+1側の拡散層をSg側と同様にビット線に接続することで、書き込み、読み出し時のドレイン、ソースを入れ替えて2bit/cell動作をさせるが可能である。この場合、例えば、書き込み動作はBTBTホットホール注入を行い、消去動作はFN電子注入を行うというように、書き込み動作時はチャネル領域の片側の拡散層近傍でのみ行う方式とする。
次に、本発明の不揮発性半導体記憶装置の製造方法の第1の実施の形態について説明する。図13〜図20は、本発明の不揮発性半導体記憶装置の製造方法の第1の実施の形態を示す断面図である。各図において、(a)は図7におけるC−c断面図、(b)は図7におけるD−d断面図(c)は図7におけるA−a断面図、(d)は図7におけるB−b断面図をそれぞれ示す。
図13を参照して、p型シリコン基板で不純物濃度は1015〜1016/cmである半導体基板1を用意する。その半導体基板1を覆うように熱酸化によりシリコン酸化膜41を成膜する。次に、シリコン酸化膜41を覆うようにCVD法によりシリコン窒化膜42を成膜する。続いて、フォトリソグラフィー及びエッチングの技術により、シリコン酸化膜41及びシリコン窒化膜42を所定のパターンに形成する。ここで所定のパターンは、形成されるワード線の方向に垂直な方向に伸びる周期的な縞状のパターンである。
図14を参照して、所定のパターンを形成されたシリコン窒化膜42をマスクとして、半導体基板1を所定の深さまでエッチングして溝44を形成する。次に、シリコン窒化膜42をマスクとして、溝44の底面へp型不純物であるボロンを注入する。その後、熱処理によりボロンの活性化及び拡散を行い、素子分離層43を形成する。素子分離層43の不純物濃度は、1017〜1019/cmである。この拡散により素子分離層43は底面だけでなく、溝44の底面近傍の側壁の奥まで広がっている。
図15を参照して、所定のパターンを形成されたシリコン窒化膜42をマスクとして、半導体基板1を所定の深さまで更にエッチングして溝45を形成する。溝45の側壁には素子分離層43の一部が残る。これが素子分離部6となる。しかし、溝45の底面には素子分離層43は除去されている。
図16を参照して、選択エッチングによりシリコン酸化膜41及びシリコン窒化膜42を除去する。表面に半導体基板1が露出する。
なお、この後に溝45の側壁に側壁絶縁膜5としてのシリコン酸化膜を形成しても良い。それにより、素子分離部6の素子分離性能を向上することができる。図7〜図9は、側壁絶縁膜5としてのシリコン酸化膜を設けた場合を示している。
図17を参照して、溝45及び素子分離層43を形成された半導体基板1の表面を覆うように、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜及びシリコン酸化膜をCVD法でこの順に積層する。それにより、トラップ膜としてのONO膜47が形成される。溝45は、その内面を全てONO膜47に覆われた溝48となる。
図18を参照して、ONO膜47を覆うようにポリシリコン膜49をCVD法により形成する。
図19を参照して、フォトリソグラフィー及びエッチングの技術により、ワード線となる部分以外のポリシリコン膜49をエッチングにより除去する。次に、ポリシリコン膜49をマスクとして、溝48の側壁以外のONO膜47を異方性ドライエッチングで除去する。溝48は、その底面のONO膜47を除去された溝50となる。ポリシリコン膜49が表面にあるワード線となる部分、及び、ONO膜47が表面にある溝50の側壁以外は、表面に半導体基板1が露出している。
図20を参照して、ポリシリコン膜49及びONO膜47をマスクとして、露出した半導体基板1の表面(溝50の底面及び隣接する溝50間の溝間部の上面)へLDD用のn型不純物である砒素(As)を注入する。その後、熱処理により砒素の活性化及び拡散を行い、LDD層51a(溝50の底面)、51b(隣接する溝50間の溝間部の上面)を形成する。LDD層51a、51bの不純物濃度は、例えば、1017〜1018/cmである。この拡散によりLDD層51aは底面だけでなく、ONO膜47の下部まで広がっている。
その後、図示されない領域において、不揮発性半導体記憶装置に必要な周辺回路を形成する。続いて、全面を覆うようにシリコン酸化膜を形成する。その後、エッチバックにより、溝50の側壁のシリコン酸化膜52a、及び、ONO膜47とポリシリコン膜49との積層膜の側壁のシリコン酸化膜52b、52cを残し、他の部分のシリコン酸化膜を除去する。すなわち、溝50の底面、隣接する溝50間の溝間部の上面及びポリシリコン膜49の上面のシリコン酸化膜が除去される。溝50は、側壁のONO膜47を覆うようにシリコン酸化膜52aを設けられた溝55となる。
その後、ポリシリコン膜49、ONO膜47及びシリコン酸化膜52a、52b、52cをマスクとして、露出した半導体基板1の表面(溝55の底面及び隣接する溝55間の溝間部の上面)へ拡散層用のn型不純物である砒素(As)を注入する。その後、熱処理により砒素の活性化及び拡散を行い、拡散層53a(溝55の底面)、53b(隣接する溝55間の溝間部の上面)を形成する。拡散層53a、53bの不純物濃度は、LDD層51a、51bよりも濃くする。例えば、1018〜1020/cmである。この拡散によりLDD層51aの一部が拡散層53aとなる。同様に、LDD層51bの一部が拡散層53bとなる。
その後、周知の周辺形成工程、シリサイド化工程、層間膜形成工程、配線形成工程を実行する。このようにして、本発明の不揮発性半導体記憶装置が製造される。
なお、例えば、ワード線2、トラップ膜4、素子分離部6、拡散層7、拡散層8は、ポリシリコン膜49、ONO膜47、素子分離層43、拡散層53b、拡散層53aにそれぞれ対応する。
このように製造された本発明の不揮発性半導体記憶装置は、素子分離領域を深さ(厚み)方向に設けているため、従来の不揮発性半導体記憶装置(図1、図4)に比較してメモリサイズを小さくすることができる。すなわち、マクロサイズを小さくすることが可能となる。ただし、配線ピッチとの関係でメモリサイズを小さく出来ない場合がある。その場合、その分、拡散層の幅を広く取ることができるようになるので、メモリセルのオン電流を増加させることができる。それにより、更に高速のデータ読出しを行うことが可能となる。すなわち、従来と比較して、メモリセルを高速に動作させることが可能となる。
(第2の実施の形態)
本発明の不揮発性半導体記憶装置の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態では、本発明をNAND型フラッシュメモリに適用した場合を示す。ただし、第1の実施の形態とは、素子分離領域の製造方法が異なる。
まず、本発明の不揮発性半導体記憶装置の第2の実施の形態の構成及び動作については、第1の実施の形態と同様であるのでその説明を省略する。
次に、本発明の不揮発性半導体記憶装置の製造方法の第2の実施の形態について説明する。図21〜図29は、本発明の不揮発性半導体記憶装置の製造方法の第2の実施の形態を示す断面図である。各図において、(a)は図7におけるC−c断面図、(d)は図7におけるD−d断面図(c)は図7におけるA−a断面図、(d)は図7におけるB−b断面図をそれぞれ示す。
図21を参照して、p型シリコン基板で不純物濃度は1015〜1016/cmである半導体基板1を用意する。その半導体基板1の表面へ素子分離領域用のp型不純物であるボロンを注入する。その後、熱処理によりボロンの活性化及び拡散を行い、素子分離領域となる素子分離層63を形成する。素子分離層63の不純物濃度は、1017〜1019/cmである。
図22を参照して、素子分離層63を覆うように、シリコン膜60をエピタキシャル成長させる。シリコン膜60の膜厚は、素子分離層63が所望の深さになるように設定される。シリコン膜63の表面は、第1の実施の形態の図13における半導体基板1の表面に対応する。
なお、SOI基板における酸化膜の存在する深さ及び酸化膜の厚みを所望の値にすることで、図22に示す構造の基板を得るようにしても良い。すなわち、所望の深さ及び所望の厚みを有する酸化膜が得られるように、半導体基板1に酸素イオンや窒素イオンを打ち込んで、熱処理を行う。
図23を参照して、シリコン膜60を覆うように熱酸化によりシリコン酸化膜61を成膜する。次に、シリコン酸化膜61を覆うようにCVD法によりシリコン窒化膜62を成膜する。続いて、フォトリソグラフィー及びエッチングの技術により、シリコン酸化膜61及びシリコン窒化膜62を所定のパターンに形成する。ここで所定のパターンは、形成されるワード線の方向に垂直な方向に伸びる周期的な縞状のパターンである。
図24を参照して、所定のパターンを形成されたシリコン窒化膜42をマスクとして、素子分離層63よりも深い所定の深さまで半導体基板1をエッチングして溝65を形成する。溝65の側壁には素子分離層63の一部が残る。これが素子分離部6となる。溝65の底面には素子分離層63はない。
図25を参照して、選択エッチングによりシリコン酸化膜61及びシリコン窒化膜62を除去する。表面に半導体基板1が露出する。
なお、この後に溝45の側壁に側壁絶縁膜5としてのシリコン酸化膜を形成しても良い。それにより、素子分離部6の素子分離性能を向上することができる。図7〜図9は、側壁絶縁膜5としてのシリコン酸化膜を設けた場合を示している。
図26を参照して、溝65及び素子分離層63を形成された半導体基板1の表面を覆うように、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜及びシリコン酸化膜をCVD法でこの順に積層する。それにより、トラップ膜としてのONO膜67が形成される。溝65は、その内面を全てONO膜67に覆われた溝68となる。
図27を参照して、ONO膜67を覆うようにポリシリコン膜69をCVD法により形成する。
図28を参照して、フォトリソグラフィー及びエッチングの技術により、ワード線となる部分以外のポリシリコン膜69をエッチングにより除去する。次に、ポリシリコン膜69をマスクとして、溝68の側壁以外のONO膜67を異方性ドライエッチングで除去する。溝68は、その底面のONO膜67を除去された溝70となる。ポリシリコン膜69が表面にあるワード線となる部分、及び、ONO膜67が表面にある溝70の側壁以外は、表面に半導体基板1が露出している。
図29を参照して、ポリシリコン膜69及びONO膜67をマスクとして、露出した半導体基板1の表面(溝70の底面及び隣接する溝70間の溝間部の上面)へLDD用のn型不純物である砒素(As)を注入する。その後、熱処理により砒素の活性化及び拡散を行い、LDD層71a(溝50の底面)、71b(隣接する溝70間の溝間部の上面)を形成する。LDD層71a、71bの不純物濃度は、例えば、1017〜1018/cmである。この拡散によりLDD層71aは底面だけでなく、ONO膜67の下部まで広がっている。
その後、図示されない領域において、不揮発性半導体記憶装置に必要な周辺回路を形成する。続いて、全面を覆うようにシリコン酸化膜を形成する。その後、エッチバックにより、溝70の側壁のシリコン酸化膜72a、及び、ONO膜67とポリシリコン膜69との積層膜の側壁のシリコン酸化膜72b、72cを残し、他の部分のシリコン酸化膜を除去する。すなわち、溝70の底面、隣接する溝70間の溝間部の上面及びポリシリコン膜69の上面のシリコン酸化膜が除去される。溝70は、側壁のONO膜67を覆うようにシリコン酸化膜72aを設けられた溝75となる。
その後、、ポリシリコン膜69、ONO膜67及びシリコン酸化膜72a、72b、72cをマスクとして、露出した半導体基板1の表面(溝75の底面及び隣接する溝75間の溝間部の上面)へ拡散層用のn型不純物である砒素(As)を注入する。その後、熱処理により砒素の活性化及び拡散を行い、拡散層73a(溝75の底面)、73b(隣接する溝75間の溝間部の上面)を形成する。拡散層73a、73bの不純物濃度は、LDD層71a、71bよりも濃くする。例えば、1018〜1020/cmである。この拡散によりLDD層71aの一部が拡散層73aとなる。同様に、LDD層71bの一部が拡散層73bとなる。
その後、周知の周辺形成工程、シリサイド化工程、層間膜形成工程、配線形成工程を実行する。このようにして、本発明の不揮発性半導体記憶装置が製造される。
なお、例えば、ワード線2、トラップ膜4、素子分離部6、拡散層7、拡散層8は、ポリシリコン膜69、ONO膜67、素子分離層63、拡散層73b、拡散層73aにそれぞれ対応する。
このように製造された不揮発性半導体記憶装置は、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
(第3の実施の形態)
本発明の不揮発性半導体記憶装置の第3の実施の形態について説明する。本実施の形態では、本発明をVGA型フラッシュメモリに適用した場合を示す。
まず、本発明の不揮発性半導体記憶装置の第3の実施の形態の構成について説明する。図30は、本発明の不揮発性半導体記憶装置の第3の実施の形態の構成を示す平面図である。不揮発性半導体記憶装置は、ワード線22、側壁絶縁膜25、拡散層27、拡散層28、コンタクト29、メモリセル30a及びメモリセル30bを具備する。
コンタクト29は、隣接する一つの拡散層7と一つの拡散層8とを一組として、各組において拡散層7と拡散層8とを接続する。拡散層の各組に設けられた複数のコンタクト29は、ワード線22の方向へ並んで列を成している。ワード線22の一方の側における複数のコンタクト29の列と、他方の側における複数のコンタクト29の列とは、一拡散層分ワード線方向へずれている。複数のコンタクト29は、垂直上方(図面に垂直な方向)へ伸びている。そして、ワード線22と垂直な方向へ延びる複数のビット線(図示されず)のうち、各コンタクト29の上方を通るものへ接続されている。
ワード線22、側壁絶縁膜25、拡散層27、拡散層28、メモリセル30a及びメモリセル30bは、第1の実施の形態(ワード線2、側壁絶縁膜5、拡散層7、拡散層8、メモリセル10a及びメモリセル10b)と同様であるのでその説明を省略する。
図31は、不揮発性半導体記憶装置の第3の実施の形態の構成を示す断面図である。図30におけるC−C’断面である。図中、E−E”は図30におけるE−E’断面の位置を示し、F−F”は図30におけるF−F’断面の位置を示す(以下同じ)。不揮発性半導体記憶装置は、層間絶縁層20、半導体基板21、ワード線22、トラップ膜24、側壁絶縁膜25、素子分離部26、メモリセル30a及びメモリセル30bを具備する。この図は、メモリセル30aのチャネル領域31及びメモリセル30bのチャネル領域32を含む断面を示している。
層間絶縁層20は、ワード線22、側壁絶縁膜25、メモリセル30a及びメモリセル30bを覆うように設けられている。それらと、ビット線(図示されず)とを絶縁する。層間絶縁層20は、コンタクト29が貫通している。
半導体基板21、ワード線22、トラップ膜24、側壁絶縁膜25、素子分離部26、メモリセル30a及びメモリセル30bは、第1の実施の形態(半導体基板1、ワード線2、トラップ膜4、側壁絶縁膜5、素子分離部6、メモリセル10a及びメモリセル10b)と同様であるのでその説明を省略する。
図32は、不揮発性半導体記憶装置の第3の実施の形態の構成を示す断面図である。図30におけるG−G’断面である。不揮発性半導体記憶装置は、層間絶縁層20、半導体基板21、トラップ膜24、側壁絶縁膜25、素子分離部26、拡散層27、拡散層28、コンタクト29、メモリセル30a及びメモリセル30bを具備する。図は、拡散層27及び拡散層28を含む断面を示している。
メモリセル30aの拡散層27とメモリセル30bの拡散層28とがコンタクト29に接続されている。コンタクト29は、半導体基板31に対して略垂直に伸び、図示されないビット線へ接続している。
半導体基板21、トラップ膜24、側壁絶縁膜25、素子分離部26、拡散層27、拡散層28、メモリセル30a及びメモリセル30bは、第1の実施の形態(半導体基板1、トラップ膜4、側壁絶縁膜5、素子分離部6、拡散層7、拡散層8、メモリセル10a及びメモリセル10b)と同様であるのでその説明を省略する。
凹部の上面と凸部の底面との高さ(深さ)、拡散層7の厚み、トラップ膜4の厚み、素子分離部6の厚みに関しては、第1の実施の形態と同様であるのでその説明を省略する。
図33は、不揮発性半導体記憶装置の第3の実施の形態の構成を示す断面図である。図30におけるH−H’断面である。不揮発性半導体記憶装置は、層間絶縁層20、半導体基板21、トラップ膜24、側壁絶縁膜25、素子分離部26、拡散層27、拡散層28、コンタクト29、メモリセル30a及びメモリセル30bを具備する。図は、図32の拡散層とワード線22を介して隣り合う拡散層(拡散層27及び拡散層28を含む)の断面を示している。この場合、図32の場合と比較して、コンタクト29の位置がワード線方向にずれている。他は、図32と同様である。
図34は、不揮発性半導体記憶装置の第3の実施の形態の構成を示す断面図である。図30におけるE−E’断面である。図中、G−G”は図7におけるH−H’断面の位置を示し、H−H”は図30におけるH−H’断面の位置を示す(以下同じ)。不揮発性半導体記憶装置は、半導体基板21、ワード線22、メモリセル30a、コンタクト29を具備する。図は、メモリセル30aにおける電流の流れる方向の断面を示している。
半導体基板21、ワード線22、メモリセル30aは、第1の実施の形態(半導体基板1、ワード線2、メモリセル10a)と同様であるのでその説明を省略する。
コンタクト29は、拡散層27から半導体基板31に対して略垂直に伸び、図示されないビット線へ接続している。
図35は、不揮発性半導体記憶装置の第3の実施の形態の構成を示す断面図である。図30におけるE−E’断面である。図中、G−G”は図7におけるH−H’断面の位置を示し、H−H”は図30におけるH−H’断面の位置を示す(以下同じ)。不揮発性半導体記憶装置は、半導体基板21、ワード線22、メモリセル30a、コンタクト29を具備する。図は、図34のメモリセル30aにおけるワード線22方向にずれた断面を示している。他は、図34と同様である。
なお、図30〜図35に示すように本発明の不揮発性半導体記憶装置における他の構成(ビット線などの配線の構成を含む)は、従来と同様であるので、図示を省略している。
図30〜図35に示すように本発明の不揮発性半導体記憶装置は、素子分離領域を深さ(厚み)方向に設けている。そのため、素子分離領域の面積分、従来の不揮発性半導体記憶装置(図1、図4)に比較してメモリサイズを小さくすることができる。すなわち、マクロサイズを小さくすることが可能となる。ただし、配線ピッチとの関係でメモリサイズを小さく出来ない場合がある。その場合、その分、拡散層の幅を広く取ることができるようになるので、メモリセルのオン電流を増加させることができる。それにより、更に高速のデータ読出しを行うことが可能となる。すなわち、従来と比較して、メモリセルを高速に動作させることが可能となる。
次に、本発明の不揮発性半導体記憶装置の第3の実施の形態の動作について説明する。図36は、本発明の不揮発性半導体記憶装置の第3の実施の形態におけるメモリセルアレイの回路を示す図である。フラッシュメモリのバーチャルグランドアレイ(VGA)を示す。VGAは、ワード線22(…Wm−3、Wm−2、Wm−1、W、Wm+1、Wm+1、Wm+3、…)、ビット線23(…、Bn−2、Bn−1、B、Bn+1、Bn+2、…)、を備える。
図中のMC2のメモリセルにデータを書き込む場合について説明する。
とBとに正電圧を印加し、Bn+1を接地にすることで、CHE注入を行う。これにより、MC2のB側のチャネル領域(31又は32)上のトラップ膜24(拡大図のA領域)へ電子が蓄積される。これによりMC2のB側のトラップ膜24にデータが書き込まれる。一方、BとBn+1とへ印加する電圧を逆にすることで、MS2のBn+1側のチャネル領域(31又は32)上のトラップ膜24(拡大図のB領域)へ電子が蓄積される。これによりMC2のBn+1側のトラップ膜24にデータが書き込まれる。
図中のMC2のメモリセルのデータを消去する場合について説明する。
に負電圧を印加し、Bに正電圧を印加することで、BTBTホットホールを発生させる。これにより、MC2のA領域のトラップ膜24へホールが注入される。これによりMC2のB側のトラップ膜24のデータが消去される。一方、Wに負電圧を印加し、Bn+1に正電圧を印加することで、BTBTホットホールを発生させる。これにより、MC2のB領域のトラップ膜24へホールが注入される。これによりMC2のBn+1側のトラップ膜24のデータが消去される。
図中のMC2のメモリセルからデータを読み出す場合について説明する。
とBn+1とに正電圧を印加し、Bを接地することで、MC2のA領域の電荷状態=データを判別する(リバースリード)。Bn+1に正電圧を印加することで、B領域の電荷状態の影響を受けずに読み出しを行うことができる。一方、BとBn+1とへ印加する電圧を逆にすることで、MC2のB領域の電荷状態=データを判別する。
次に、本発明の不揮発性半導体記憶装置の製造方法の第3の実施の形態について説明する。図13〜図19、図37〜図40は、本発明の不揮発性半導体記憶装置の製造方法の第3の実施の形態を示す断面図である。各図において、(a)は図7におけるC−c断面に対応する図30内の位置の断面図、(b)は図7におけるD−d断面に対応する図30内の位置の断面図(c)は図7におけるA−a断面に対応する図30内の位置の断面図、(d)は図7におけるB−b断面に対応する図30内の位置の断面図をそれぞれ示す。
図13〜図19については、第1の実施の形態と同様であるのでその説明を省略する。
図37を参照して、ポリシリコン膜49、ONO膜47をマスクとして、露出した半導体基板1の表面(溝50の底面及び隣接する溝50間の溝間部の上面)へ拡散層用のn型不純物である砒素(As)を注入する。その後、熱処理により砒素の活性化及び拡散を行い、拡散層56a(溝50の底面)、56b(隣接する溝50間の溝間部の上面)を形成する。拡散層56a、56bの不純物濃度は、例えば、1018〜1020/cmである。この拡散により拡散層56a、56bは上面や底面だけでなく、ONO膜47の下部まで広がっている。
続いて、全面を覆うようにシリコン酸化膜を形成する。その後、エッチバックにより、溝50の側壁のシリコン酸化膜52a、及び、ONO膜47とポリシリコン膜49との積層膜の側壁のシリコン酸化膜52b、52cを残し、他の部分のシリコン酸化膜を除去する。すなわち、溝50の底面、隣接する溝50間の溝間部の上面及びポリシリコン膜49の上面のシリコン酸化膜が除去される。溝50は、側壁のONO膜47を覆うようにシリコン酸化膜52aを設けられた溝55となる。
図38を参照して、全面を覆うようにコバルト金属膜を形成する。そして、熱処理により、シリコンとコバルトが接している部分でシリサイド反応をさせる。その後、不要なコバルトを除去することで、拡散層56a、56b上部及びポリシリコン膜49上部にシリサイド膜57a、57b、57cが形成される。
この後、D−D’断面(b)の半導体基板1の溝55の側面のトラップ膜47が薄い場合や、そのトラップ膜47がコンタクトエッチングでの耐性がない場合、サイドウォールとして、溝55の側面のONO膜47を覆うようにシリコン窒化膜を形成しても良い。
図39を参照して、全面を覆うように層間絶縁膜58を形成する。
図40を参照して、フォトリソグラフィー及びエッチングの技術により、所定の位置にコンタクト29用の孔59を開口する。ここで、接続性能をより向上するために、孔59内の拡散層56a、56bへ、りん(P)のようなn型不純物を注入しても良い。
その後、周知の配線形成工程を実行する。このようにして、本発明の不揮発性半導体記憶装置が製造される。
なお、例えば、ワード線2、トラップ膜4、素子分離部6、拡散層7、拡散層8は、ポリシリコン膜49、ONO膜47、素子分離層43、拡散層53b、拡散層53aにそれぞれ対応する。
このように製造された本発明の不揮発性半導体記憶装置は、素子分離領域を深さ(厚み)方向に設けているため、従来の不揮発性半導体記憶装置(図1、図4)に比較してメモリサイズを小さくすることができる。すなわち、マクロサイズを小さくすることが可能となる。ただし、配線ピッチとの関係でメモリサイズを小さく出来ない場合がある。その場合、その分、拡散層の幅を広く取ることができるようになるので、メモリセルのオン電流を増加させることができる。それにより、更に高速のデータ読出しを行うことが可能となる。すなわち、従来と比較して、メモリセルを高速に動作させることが可能となる。
(第4の実施の形態)
本発明の不揮発性半導体記憶装置の第4の実施の形態について説明する。本実施の形態では、本発明をVGA型フラッシュメモリに適用した場合を示す。ただし、第3の実施の形態とは、素子分離領域の製造方法が異なる。
まず、本発明の不揮発性半導体記憶装置の第4の実施の形態の構成及び動作については、第3の実施の形態と同様であるのでその説明を省略する。
次に、本発明の不揮発性半導体記憶装置の製造方法の第4の実施の形態について説明する。図21〜図29、図41〜図44は、本発明の不揮発性半導体記憶装置の製造方法の第4の実施の形態を示す断面図である。各図において、(a)は図7におけるC−c断面に対応する図30内の位置の断面図、(b)は図7におけるD−d断面に対応する図30内の位置の断面図(c)は図7におけるA−a断面に対応する図30内の位置の断面図、(d)は図7におけるB−b断面に対応する図30内の位置の断面図をそれぞれ示す。
図21〜図29については、第4の実施の形態と同様であるのでその説明を省略する。
図41を参照して、ポリシリコン膜69、ONO膜67をマスクとして、露出した半導体基板1の表面(溝70の底面及び隣接する溝70間の溝間部の上面)へ拡散層用のn型不純物である砒素(As)を注入する。その後、熱処理により砒素の活性化及び拡散を行い、拡散層76a(溝50の底面)、76b(隣接する溝70間の溝間部の上面)を形成する。拡散層76a、76bの不純物濃度は、例えば、1018〜1020/cmである。この拡散により拡散層76a、76bは上面や底面だけでなく、ONO膜67の下部まで広がっている。
続いて、全面を覆うようにシリコン酸化膜を形成する。その後、エッチバックにより、溝70の側壁のシリコン酸化膜72a、及び、ONO膜67とポリシリコン膜69との積層膜の側壁のシリコン酸化膜72b、72cを残し、他の部分のシリコン酸化膜を除去する。すなわち、溝70の底面、隣接する溝70間の溝間部の上面及びポリシリコン膜69の上面のシリコン酸化膜が除去される。溝70は、側壁のONO膜67を覆うようにシリコン酸化膜72aを設けられた溝75となる。
図42を参照して、全面を覆うようにコバルト金属膜を形成する。そして、熱処理により、シリコンとコバルトが接している部分でシリサイド反応をさせる。その後、不要なコバルトを除去することで、拡散層76a、76b上部及びポリシリコン膜69上部にシリサイド膜77a、77b、77cが形成される。
図43を参照して、全面を覆うように層間絶縁膜78を形成する。
図44を参照して、フォトリソグラフィー及びエッチングの技術により、所定の位置にコンタクト29用の孔79を開口する。ここで、接続性能をより向上するために、孔79内の拡散層76a、76bへ、りん(P)のようなn型不純物を注入しても良い。
その後、周知の配線形成工程を実行する。このようにして、本発明の不揮発性半導体記憶装置が製造される。
なお、例えば、ワード線2、トラップ膜4、素子分離部6、拡散層7、拡散層8は、ポリシリコン膜49、ONO膜47、素子分離層43、拡散層53b、拡散層53aにそれぞれ対応する。
このように製造された本発明の不揮発性半導体記憶装置は、第3の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
図1は、従来のNAND型フラッシュメモリの構成を示す平面図である。 図2は、従来のNAND型フラッシュメモリの構成を示す断面図である。図1におけるII−II’断面である。 図3は、従来のNAND型フラッシュメモリの構成を示す断面図である。図1におけるIII−III’断面である。 図4は、従来のVGA型トラップメモリの構成を示す平面図である。 図5は、従来のVGA型トラップメモリの構成を示す断面図である。図4におけるV−V’断面である。 図6は、従来のVGA型トラップメモリの構成を示す断面図である。図4におけるVI−VI’断面である。 図7は、本発明の不揮発性半導体記憶装置の第1の実施の形態の構成を示す平面図である。 図8は、不揮発性半導体記憶装置の第1の実施の形態の構成を示す断面図である。 図9は、不揮発性半導体記憶装置の第1の実施の形態の構成を示す断面図である。 図10は、不揮発性半導体記憶装置の第1の実施の形態の構成を示す断面図である。 図11は、不揮発性半導体記憶装置の第1の実施の形態の構成を示す断面図である。 図12は、本発明の不揮発性半導体記憶装置の第1の実施の形態におけるメモリセルアレイの回路を示す図である。 図13(a)〜(d)は、本発明の不揮発性半導体記憶装置の製造方法の第1の実施の形態を示す断面図である。 図14(a)〜(d)は、本発明の不揮発性半導体記憶装置の製造方法の第1の実施の形態を示す断面図である。 図15(a)〜(d)は、本発明の不揮発性半導体記憶装置の製造方法の第1の実施の形態を示す断面図である。 図16(a)〜(d)は、本発明の不揮発性半導体記憶装置の製造方法の第1の実施の形態を示す断面図である。 図17(a)〜(d)は、本発明の不揮発性半導体記憶装置の製造方法の第1の実施の形態を示す断面図である。 図18(a)〜(d)は、本発明の不揮発性半導体記憶装置の製造方法の第1の実施の形態を示す断面図である。 図19(a)〜(d)は、本発明の不揮発性半導体記憶装置の製造方法の第1の実施の形態を示す断面図である。 図20(a)〜(d)は、本発明の不揮発性半導体記憶装置の製造方法の第1の実施の形態を示す断面図である。 図21(a)〜(d)は、本発明の不揮発性半導体記憶装置の製造方法の第2の実施の形態を示す断面図である。 図22(a)〜(d)は、本発明の不揮発性半導体記憶装置の製造方法の第2の実施の形態を示す断面図である。 図23(a)〜(d)は、本発明の不揮発性半導体記憶装置の製造方法の第2の実施の形態を示す断面図である。 図24(a)〜(d)は、本発明の不揮発性半導体記憶装置の製造方法の第2の実施の形態を示す断面図である。 図25(a)〜(d)は、本発明の不揮発性半導体記憶装置の製造方法の第2の実施の形態を示す断面図である。 図26(a)〜(d)は、本発明の不揮発性半導体記憶装置の製造方法の第2の実施の形態を示す断面図である。 図27(a)〜(d)は、本発明の不揮発性半導体記憶装置の製造方法の第2の実施の形態を示す断面図である。 図28(a)〜(d)は、本発明の不揮発性半導体記憶装置の製造方法の第2の実施の形態を示す断面図である。 図29(a)〜(d)は、本発明の不揮発性半導体記憶装置の製造方法の第2の実施の形態を示す断面図である。 図30は、本発明の不揮発性半導体記憶装置の第3の実施の形態の構成を示す平面図である。 図31は、不揮発性半導体記憶装置の第3の実施の形態の構成を示す断面図である。 図32は、不揮発性半導体記憶装置の第3の実施の形態の構成を示す断面図である。 図33は、不揮発性半導体記憶装置の第3の実施の形態の構成を示す断面図である。 図34は、不揮発性半導体記憶装置の第3の実施の形態の構成を示す断面図である。 図35は、不揮発性半導体記憶装置の第3の実施の形態の構成を示す断面図である。 図36は、本発明の不揮発性半導体記憶装置の第3の実施の形態におけるメモリセルアレイの回路を示す図である。 図37(a)〜(d)は、本発明の不揮発性半導体記憶装置の製造方法の第3の実施の形態を示す断面図である。 図38(a)〜(d)は、本発明の不揮発性半導体記憶装置の製造方法の第3の実施の形態を示す断面図である。 図39(a)〜(d)は、本発明の不揮発性半導体記憶装置の製造方法の第3の実施の形態を示す断面図である。 図40(a)〜(d)は、本発明の不揮発性半導体記憶装置の製造方法の第3の実施の形態を示す断面図である。 図41(a)〜(d)は、本発明の不揮発性半導体記憶装置の製造方法の第4の実施の形態を示す断面図である。 図42(a)〜(d)は、本発明の不揮発性半導体記憶装置の製造方法の第4の実施の形態を示す断面図である。 図43(a)〜(d)は、本発明の不揮発性半導体記憶装置の製造方法の第4の実施の形態を示す断面図である。 図44(a)〜(d)は、本発明の不揮発性半導体記憶装置の製造方法の第4の実施の形態を示す断面図である。
符号の説明
1、21 半導体基板
2、22 ワード線
3、23 ビット線
4、24 トラップ膜
5、25 側壁絶縁膜
6、26 素子分離部
7、8、27、28、56、56a、56b 拡散層
10、10a、10b、30、30a、30b メモリセル
11、12 チャネル領域
15 セレクタ線
17 ソース線
20 層間絶縁層
29 コンタクト
41、61 シリコン酸化膜
42、62 シリコン窒化膜
43、63 素子分離層
44、45、48、50、55、65、68、70、75 溝
47、67 ONO膜
49、69 ポリシリコン膜
51、51a、51b、71、71a、71b LDD層
52、52a、52b、52c、72、72a、72b、72c、77a、77b、77c シリコン酸化膜
53、53a、53b、73、73a、73b、76a、76b 拡散層
57、57a、57b シリサイド膜
58 層間絶縁膜
59 孔
60 シリコン膜
79 孔
101 半導体基板
102、122 ワード線
104 絶縁層
105 フローティングゲート
106、126 素子分離層
107、127 拡散層
110、130 メモリセル
111 チャネル領域
112 トンネル膜
133 ローカル配線

Claims (27)

  1. 半導体基板上に設けられた第1メモリセルと、
    前記半導体基板上に設けられ、前記第1メモリセルとワード線方向で隣り合う第2メモリセルと
    を具備し、
    前記第1メモリセルと前記第2メモリセルとは、電荷蓄積領域が電荷をトラップするトラップ膜であり、
    前記第1メモリセルの第1拡散層と前記第2メモリセルの第2拡散層とは、前記半導体基板の厚み方向の高さが異なる
    不揮発性半導体記憶装置。
  2. 請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置において、
    前記第2拡散層は、前記ワード線方向に対して垂直な方向に互いに平行に前記半導体基板上に設けられた複数の凹部の底面に設けられ、
    前記第1拡散層は、前記複数の凹部の間の凸部の上部に設けられている
    不揮発性半導体記憶装置。
  3. 請求項1又は2に記載の不揮発性半導体記憶装置において、
    前記半導体基板の表面からの第2深さで、前記第1拡散層と前記第2拡散層との間に設けられ、前記第1メモリセルと前記第2メモリセルとを素子分離する素子分離部を更に具備し、
    前記第2拡散層は、前記半導体基板の表面からの前記第2深さよりも深い第1深さに設けられている
    不揮発性半導体記憶装置。
  4. 半導体基板上に設けられた第1メモリセルと、
    前記半導体基板の表面からの第1深さに設けられ、前記第1メモリセルとワード線方向で隣り合う第2メモリセルと
    を具備し、
    前記第1メモリセルと前記第2メモリセルとは、電荷蓄積領域が電荷をトラップするトラップ膜であり、
    前記第1メモリセルと前記第2メモリセルとは、前記半導体基板の深さ方向に素子分離されている
    不揮発性半導体記憶装置。
  5. 請求項4に記載の不揮発性半導体記憶装置において、
    前記第2メモリセルは、前記ワード線方向に対して垂直な方向に互いに平行に前記半導体基板上に設けられた複数の凹部の底面に設けられ、
    前記第1メモリセルは、前記複数の凹部の間の凸部の上部に設けられ、
    前記複数の凹部の各々は、側面に、前記第1メモリセルと前記第2メモリセルとを素子分離する素子分離部を備える
    不揮発性半導体記憶装置。
  6. 請求項4又は5に記載の不揮発性半導体記憶装置において、
    前記半導体基板の表面からの前記第1深さよりも浅い第2深さで、前記第1メモリセルと前記第2メモリセルとの間に設けられ、前記第1メモリセルと前記第2メモリセルとを素子分離する素子分離部を更に具備する
    不揮発性半導体記憶装置。
  7. 請求項3、5、6のいずれか一項に記載の不揮発性半導体記憶装置において、
    前記素子分離部は、前記第1メモリセル及び前記第2メモリセルのチャネルと同じ型のドーパントで高濃度にドープされた高濃度層又は絶縁層である
    不揮発性半導体記憶装置。
  8. 請求項7に記載の不揮発性半導体記憶装置において、
    前記素子分離部が前記ドーパントで高濃度にドープされた高濃度層の場合、前記ドーパントの濃度は、前記チャネルでのドーパント濃度より高い
    不揮発性半導体記憶装置。
  9. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の不揮発性半導体記憶装置において、
    前記第1拡散層のうちの一方とビット線とを接続する第1コンタクトと、
    前記第2拡散層のうちの一方と前記ビット線とを接続する第2コンタクトと
    を更に具備し、
    前記第1コンタクトと前記第2コンタクトとは、一体に形成されている
    不揮発性半導体記憶装置。
  10. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の不揮発性半導体記憶装置において、
    前記半導体基板上に設けられ、前記第2メモリセルとワード線方向で隣り合う第3メモリセルと、
    前記第2メモリセルのゲートを挟んで一方の前記第2拡散層と、前記第1メモリセルのゲートを挟んで一方の前記第1拡散層とに共通な第1コンタクトと、
    前記第2メモリセルのゲートを挟んで他方の前記第2拡散層と、前記第3メモリセルのゲートを挟んで一方の第3拡散層とに共通な第2コンタクトと
    を更に具備する
    不揮発性半導体記憶装置。
  11. 請求項1乃至10のいずれか一項に記載の不揮発性半導体記憶装置において、
    前記トラップ膜は、第1シリコン酸化膜、シリコン酸化膜よりも誘電率の高い絶縁層、及
    び、第2シリコン酸化膜がこの順に積層された多層膜構造を含む
    不揮発性半導体記憶装置。
  12. 請求項11に記載の不揮発性半導体記憶装置において、
    前記シリコン酸化膜よりも誘電率の高い絶縁層は、シリコン窒化膜である
    不揮発性半導体記憶装置。
  13. 請求項1乃至10のいずれか一項に記載の不揮発性半導体記憶装置において、
    前記電荷蓄積層は、絶縁膜中に導電性を有する複数の粒子が分散された構造を含む
    不揮発性半導体記憶装置。
  14. (a)半導体基板の第1方向に所定の間隔で互いに平行な複数の第1凹部を形成する工程と、
    (b)前記複数の第1凹部の底面へ素子分離領域を形成するためのイオンを注入し、熱処理を行う工程と、
    (c)前記複数の第1凹部を更に深くして複数の第2凹部にする工程と、
    (d)前記複数の第2凹部を形成された前記半導体基板を覆うように、多層絶縁膜と導電膜とをこの順に積層する工程と、
    (e)前記第1方向に実質的に垂直な第2方向へ伸びるゲートを形成するように、前記導電膜をエッチングする工程と、
    (f)ソース及びドレインを形成するように、前記複数の第2凹部の底面及び前記複数の第2凹部の間の複数の凸部へ前記半導体基板と異なる導電型のドーパントを注入し、熱処理を行う工程と
    を具備する
    不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  15. 請求項14に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法において、
    前記(e)ステップは、
    (e1)前記ゲート下の前記多層絶縁膜を除いた、前記複数の凹部の底面及び前記複数の凸部の上面の上の前記多層絶縁膜をエッチングする工程
    を備える
    不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  16. (g)半導体基板の表面に素子分離領域を形成するためのイオンを注入し、熱処理を行い素子分離層を形成する工程と、
    (h)前記素子分離層の表面に前記半導体基板と同質のエピタキシャル層を形成する工程と、
    (i)前記エピタキシャル層の表面から前記素子分離層を貫通する深さを有し、第1方向に所定の間隔で互いに平行な複数の凹部を、前記エピタキシャル層及び前記半導体基板上に形成する工程と、
    (j)前記複数の凹部を形成された前記エピタキシャル層及び前記半導体基板を覆うように、多層絶縁膜と導電膜とをこの順に積層する工程と、
    (k)前記第1方向に実質的に垂直な第2方向へ伸びるゲートを形成するように、前記導電膜をエッチングする工程と、
    (l)ソース及びドレインを形成するように、前記複数の凹部の底面及び前記複数の凹部の間の複数の凸部の上面へ前記半導体基板と異なる導電型のドーパントを注入し、熱処理を行う工程と
    を具備する
    不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  17. 請求項16に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法において、
    前記(k)ステップは、
    (k1)前記ゲート下の前記多層絶縁膜を除いた、前記複数の凹部の底面及び前記複数の凸部の上面の上の前記多層絶縁膜をエッチングする工程
    を備える
    不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  18. (m)半導体基板の第2深さに素子分離領域を形成するためのイオンを注入し、熱処理を行い素子分離層を形成する工程と、
    (n)前記半導体基板の表面から前記第2深さよりも深い第1深さを有し、第1方向に所定の間隔で互いに平行な複数の凹部を、前記半導体基板上に形成する工程と、
    (o)前記複数の凹部を形成された前記半導体基板を覆うように、多層絶縁膜と導電膜とをこの順に積層する工程と、
    (p)前記第1方向に実質的に垂直な第2方向へ伸びるゲートを形成するように、前記導電膜をエッチングする工程と、
    (q)ソース及びドレインを形成するように、前記複数の凹部の底面及び前記複数の凹部の間の複数の凸部の上面へ前記半導体基板と異なる導電型のドーパントを注入し、熱処理を行う工程と
    を具備する
    不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  19. 請求項18に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法において、
    前記(p)ステップは、
    (p1)前記ゲート下の前記多層絶縁膜を除いた、前記複数の凹部の底面及び前記複数の凸部の上面の上の前記多層絶縁膜をエッチングする工程
    を備える
    不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  20. 請求項14乃至19のいずれか一項に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法において、
    前記素子分離領域を形成するためのイオンは、チャネルと同じ導電型のドーパントイオン又は酸素イオンである
    不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  21. 請求項20に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法において、
    前記イオンが前記ドーパントイオンの場合、前記ドーパントイオンの濃度は、前記素子分離領域でのドーパント濃度が前記チャネルでのドーパント濃度より高くなるように設定されている
    不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  22. 請求項14乃至21のいずれか一項に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法において、
    (r)前記導電膜と、前記ソース及び前記ドレインとしての拡散層の各々の一部とをシリサイド化する工程と、
    (s)第1メモリセルの第1拡散層のシリサイドとビット線とを接続する第1コンタクトと、前記第1メモリセルと隣り合う第2メモリセルの第2拡散層のシリサイドと前記ビット線とを接続する第2コンタクトとを一体に形成する工程と
    を更に具備する
    不揮発性半導体記憶装置の製造方法の製造方法。
  23. 半導体基板と、
    前記半導体基板上に第1の方向に延在形成された溝と、
    前記溝によって定義される前記半導体基板上の凹部及び凸部と、
    前記凹部に拡散層が形成された第1のメモリセルと、
    前記凸部に拡散層が形成された第2のメモリセルとを備えることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  24. 前記第1のメモリセルと前記第2のメモリセルとは前記溝の側面に形成された素子分離領域によって分離されていることを特徴とする請求項23記載の不揮発性半導体記憶装置。
  25. 前記第1の方向と異なる第2の方向に延在形成されたワード線と、
    前記第1のメモリセル及び前記第2のメモリセルと交差する前記ワード線の下部に設けられた電荷蓄積層とを備えることを特徴とする請求項23記載の不揮発性半導体記憶装置。
  26. 前記凹部に形成された拡散層は、前記第1のメモリセルのソース及びドレインを形成する第1及び第2の拡散層から構成され、前記第1及び第2の拡散層はチャネル領域を挟んで前記第1の方向に配置されていることを特徴とする請求項23に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  27. 前記凸部に形成された拡散層は、前記第2のメモリセルのソース及びドレインを形成する第3及び第4の拡散層から構成され、前記第3及び第4の拡散層はチャネル領域を挟んで前記第1の方向に配置されていることを特徴とする請求項23に記載の不揮発性半導体記憶装置。
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