JPH07193151A - 不揮発性半導体記憶装置及びその記憶方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置及びその記憶方法

Info

Publication number
JPH07193151A
JPH07193151A JP34887493A JP34887493A JPH07193151A JP H07193151 A JPH07193151 A JP H07193151A JP 34887493 A JP34887493 A JP 34887493A JP 34887493 A JP34887493 A JP 34887493A JP H07193151 A JPH07193151 A JP H07193151A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
source
insulating film
voltage
memory cell
memory device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34887493A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiichi Mori
誠一 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP34887493A priority Critical patent/JPH07193151A/ja
Publication of JPH07193151A publication Critical patent/JPH07193151A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Non-Volatile Memory (AREA)
  • Read Only Memory (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】大容量フラッシュEEPROMが直面している
種々の問題を性能を落とすことなく解決できる不揮発性
半導体記憶装置及びその記憶方法を提供することを目的
としている。 【構成】ゲート絶縁膜の少なくとも一部にシリコン酸化
膜よりもキャリアをトラップしやすい絶縁膜を設け、こ
の絶縁膜にキャリアをトラップしてしきい値電圧を変化
させるか否かに応じてデータを記憶するMISトランジ
スタを単位記憶セルとし、読み出し時に上記MISトラ
ンジスタのソース領域として働く拡散層における端部近
傍のゲート絶縁膜中のみにキャリアをトラップさせてプ
ログラムを行うことを特徴としている。これによって、
酸化膜の欠陥や放射線の入射に対する耐性の向上、構造
並びに製造工程の簡単化、読み出し電流の増大、書き込
み時の選択性の確保とディスターブの問題等を性能を低
下させることなく解決できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体集積回路装置
の構造及びその動作方法に係り、特に不揮発性で且つ電
気的に書き換え可能なフラッシュEEPROM等の大容
量の不揮発性半導体記憶装置及びその記憶方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、電気的に書き込み消去可能なメモ
リセルとしては、セルフアライン型の2層ゲート構造を
有するメモリセルが一般的である。このメモリセルの場
合、シリコン酸化膜で取り囲まれた浮遊ゲートに電荷
(通常は電子)を注入することにより、セルトランジス
タのスレシホールド電圧を変化させてデータの書き込み
を行う。書き込みは、通常、ドレインとコントロールゲ
ートとの間に高い電圧を印加して例えばホットエレクト
ロンを発生させ、ドレイン側から浮遊ゲートにホットエ
レクトロンを注入する。
【0003】しかしながら、上述した構成のメモリセル
は、次のような種々の問題を有している。第1の問題
は、ドレイン側から浮遊ゲートに電荷を注入しても、注
入された電荷は浮遊ゲートの全面に均一に拡散した状態
で保持されるため、浮遊ゲートの周囲の酸化膜に一カ所
でも欠陥が発生すると、この欠陥部から電荷が失われて
しまう点にある。このような欠陥は製造工程で発生した
り、使用中に書き込みと消去が繰り返されることにより
酸化膜が劣化して発生する場合もある。また、同じ理由
から放射線の入射に対しても弱く、浮遊ゲートのどこか
一カ所にヒットすると電子が失われることにつながる。
このような浮遊ゲート中の電子の減少は、そのままスレ
シホールド電圧の変動につながり、記憶データの誤読み
出しの原因となる。
【0004】第2の問題として、2層ゲート構造のトラ
ンジスタは、通常(1層ゲート構造)のMOSトランジ
スタに比して構造が複雑であり、製造工程数も多いとい
う点があげられる。また、第3の問題は、2層ゲート構
造は読み出しの時の電流値が大きく取れないという点で
ある。これは、ゲート電極が2層構造であるため、等価
的にゲート酸化膜厚が厚くなってしまうことに起因す
る。
【0005】第4の問題は過消去セルの発生である。す
なわち、消去する場合には、浮遊ゲートから電子を引き
抜くわけであるが、制御が十分でないと浮遊ゲートから
電子を引き抜き過ぎてゲート電圧が0Vでもセルトラン
ジスタがオンしてしまうことがある。この状態は過消去
と呼ばれている。メモリセルアレイ中にこのような過消
去状態のセルが出現すると、同一のビット線に接続され
た他のセルの記憶データが正確に読み出せなくなる。
【0006】更に、第5の問題は、メモリセルアレイを
構成した場合に、あるまとまったセルの単位(セクタ
ー)のみに対して書き込みや消去を行うことが望まれる
ことがあるが、通常は書き込みや消去を行いたくないセ
ルのドレインにもバイアス電位が印加される。この際、
ドレインから浮遊ゲートへキャリアが注入されたり、あ
るいは逆に浮遊ゲートからドレインにキャリアが抜けた
りして記憶データが破壊される恐れがある。これを一般
にドレインディスターブと呼ぶ。このため、十分な書き
換え回数を保証することが困難になる。
【0007】上述した第1ないし第3の問題を克服する
従来の技術として、通常のMOSトランジスタのゲート
絶縁膜として酸化膜と窒化膜の多層構造膜を採用し、こ
のゲート絶縁膜中に電子をトラップさせることによりし
きい値電圧を変化させるか否かに応じてデータを記憶す
る、いわゆるMNOS(Metal-Nitride-Oxide-Semicond
uctor )あるいはMONOS(Metal-Oxide-Nitride-Ox
ide-Semiconductor )セル等が提案されている。電子が
窒化膜にトラップされて蓄積されている場合には、酸化
膜に欠陥が発生しても、その欠陥のごく近傍のトラップ
された電荷が放出されるだけで済む。また、放射線が入
射した場合も同様に局所的にキャリアが放出されるだけ
であるので、スレシホールド電圧の変動は小さい。この
種の構造では、通常、ゲート電極に高い電圧を加えてF
Nトンネル電流を流してプログラムする。
【0008】ところが、上述したMNOSあるいはMO
NOS構造を採用すると、選択トランジスタが必要にな
るという新たな問題が生ずる。すなわち、これらの構造
では、ゲート電極がワード線として用いられ、多数のセ
ルが共通に結線されているので、通常のアレイ構成では
選択的にプログラムすることができない。選択トランジ
スタを設けるのは集積度の低下とコストアップが著し
く、大容量の記憶装置には向かない。
【0009】上記選択トランジスタの問題と、更には2
層ゲート構造のセルでの第4の問題である過消去を同時
に解決する方法がIEEE Electron Device Lett.,vol.EDL
-8,no.3,pp.93-95,March 1987,T.Y.Chan et al."A True
Single-Transistor Oxide-Nitride-Oxide EEPROM Devi
ce" に開示されている。この文献に記載された技術で
は、ホットエレクトロン注入方式により、MONOSト
ランジスタのドレイン側のゲート絶縁膜にホットエレク
トロンを注入する。ホットエレクトロンの注入によっ
て、選択的に特定のセルにプログラムできる。一方、消
去はゲートに負電圧、ドレインに正電圧を印加し、トラ
ップされた電子を引き抜いており、書き込みと同様に選
択的に引き抜くことができる。また、ドレイン近傍のみ
で、電子のトラップと引き抜きを行うため、万一過消去
を行ってもトランジスタのスレシホールド電圧が負にな
る心配がないことも示されている。
【0010】しかしながら、このような構成及び記憶方
法では、2層ゲート構造の問題点で述べた第5の問題で
あるディスターブを回避できない。この文献に記載され
た技術ではドレイン領域近傍のゲート絶縁膜中に電子を
トラップしているが、メモリセルをアレイ状に配置した
場合には、非選択セルのドレインにも書き込みや消去時
に正の比較的高い電圧が印加されるため、電子がデトラ
ップされ、放出されてしまう恐れがある。また、ドレイ
ン領域の近傍のみに電子をトラップさせる場合、かなり
の量の電子をトラップしないとスレシホールド電圧が変
化せず、つまりはプログラムスピードが遅いという問題
を生ずる。この文献によると10msものプログラム時
間を要している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来の
不揮発性半導体記憶装置は、酸化膜の欠陥や放射線の入
射に対して弱い、構造が複雑であり製造工程数も多い、
読み出し電流が大きく取れない、過消去による誤読み出
しが発生する、及びディスターブが発生する恐れがある
等多くの問題点を有している。上述したいくつかの問題
点を解決する種々の技術が提案されているが、いずれも
一部の問題点に対してしか解決には至っておらず、且つ
選択トランジスタが必要になったり、プログラムスピー
ドが低下する等の新たな問題が発生する。
【0012】この発明は上記のような事情に鑑みてなさ
れたもので、その目的とするところは、酸化膜の欠陥や
放射線の入射に対するデータ保持耐性を向上できる不揮
発性半導体記憶装置及びその記憶方法を提供することに
ある。また、この発明の他の目的は、構造の簡単化並び
に製造工程数を削減できる不揮発性半導体記憶装置及び
その記憶方法を提供することにある。
【0013】この発明の更に他の目的は、読み出し電流
を大きく取れる不揮発性半導体記憶装置及びその記憶方
法を提供することにある。この発明の別の目的は、メモ
リセルをアレイ状に配置して大規模なメモリセルアレイ
を構成した場合に、書き込み時の選択性を確保するとと
もに、消去時に発生する過消去の問題を回避できる不揮
発性半導体記憶装置及びその記憶方法を提供することに
ある。
【0014】この発明の更に別の目的は、メモリセルを
アレイ状に配置して大規模なメモリセルアレイを構成し
た場合に、書き込み時の選択性を確保するとともに、消
去及び書き込み時に発生するディスターブの問題をプロ
グラムスピードを低下させることなく解決できる不揮発
性半導体記憶装置及びその記憶方法を提供することにあ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載したこの
発明の不揮発性半導体記憶装置は、ゲート絶縁膜の少な
くとも一部にシリコン酸化膜よりもキャリアをトラップ
しやすい絶縁膜を備え、この絶縁膜にキャリアをトラッ
プすることによりしきい値電圧を変化させるか否かに応
じてデータを記憶する単位記憶セルとして働くMISト
ランジスタと、データの読み出し時に上記MISトラン
ジスタのソース領域として働く拡散層における端部近傍
の上記ゲート絶縁膜中のみにキャリアをトラップさせ、
上記単位記憶セルに対するプログラムを行うプログラム
手段とを具備することを特徴としている。
【0016】前記プログラム手段は、ゲート電極とソー
ス電極に同じ極性の電圧を印加する電圧印加手段を有
し、この電圧印加手段からゲート電極とソース電極に電
圧を印加することによってドレイン領域からソース領域
へキャリアを流し、これによって発生したホットキャリ
アを前記絶縁膜中に注入してプログラムすることを特徴
とする。
【0017】前記MISトランジスタのゲート電極とソ
ース電極間に電位差を与え、前記ゲート絶縁膜中にトラ
ップされたキャリアを放出させることによりデータの消
去を行う消去手段を更に具備することを特徴とする。
【0018】また、請求項4に記載したこの発明の不揮
発性半導体記憶装置は、ゲート絶縁膜の少なくとも一部
にシリコン酸化膜よりもキャリアをトラップしやすい絶
縁膜を備え、この絶縁膜にキャリアをトラップすること
によりしきい値電圧を変化させるか否かに応じてデータ
を記憶するMISトランジスタが単位記憶セルとしてア
レイ状に配置されたメモリセルアレイと、データの読み
出し時に上記MISトランジスタのソース領域として働
く拡散層における端部近傍のゲート絶縁膜中のみにキャ
リアをトラップさせて上記単位記憶セルへに対するプロ
グラムを行うプログラム手段と、上記メモリセルアレイ
を構成する特定のまとまった単位のMISトランジスタ
毎にソース領域の電圧を制御することにより、特定の単
位でプログラム及び消去を行うためのソース電圧制御手
段とを具備することを特徴とする。
【0019】前記メモリセルアレイは、同一行のMIS
トランジスタのソース領域が共通接続されたソース線
と、同一行のMISトランジスタのゲート電極が共通接
続されたワード線とが平行に配置され、隣接する2行毎
に上記ワード線を共有しない2つのMISトランジスタ
がドレイン領域を共有し、このドレイン領域が上記ソー
ス線及び上記ワード線と交差して配置されたビット線に
接続されることにより、前記単位記憶セルがNOR型に
接続されて構成され、単位記憶セルにプログラムする
際、選択された単位記憶セルが接続されているソース線
とワード線に同じ極性の電圧を印加し、且つこの単位記
憶セルが接続されているビット線は接地、他のビット線
は解放または上記選択された単位記憶セルに接続された
ソース線に印加している電圧と同じ極性の電圧を印加す
ることにより、非選択の単位記憶セルへのプログラムを
防止する手段を更に具備することを特徴とする。
【0020】消去を行う場合に、ワード線とソース線に
電位を印加し、ワード線とソース線を共有するまとまっ
た数の単位記憶セルに対して同時に消去する手段を更に
具備することを特徴とする。前記ゲート絶縁膜は、第1
のシリコン酸化膜、シリコン窒化膜、及び第2のシリコ
ン酸化膜の3層構造膜であることを特徴とする。
【0021】前記第1,第2のシリコン酸化膜の膜厚は
それぞれ、少なくとも5nmであることを特徴とする。
前記各MISトランジスタにおけるソース領域の近傍の
半導体基板中に設けられ、この半導体基板と同一導電型
で、半導体基板よりも不純物濃度が高い第1の不純物領
域を更に具備することを特徴とする。
【0022】前記各MISトランジスタにおけるドレイ
ン領域におけるチャネル領域側の端部に、ドレイン領域
と同一導電型でこのドレイン領域よりも不純物濃度が低
い第2の不純物領域を更に具備することを特徴とする。
【0023】更に、請求項11に記載したこの発明によ
る不揮発性半導体記憶装置の記憶方法は、ゲート絶縁膜
の少なくとも一部にシリコン酸化膜よりもキャリアをト
ラップしやすい絶縁膜を備え、この絶縁膜にキャリアを
トラップすることによりしきい値電圧を変化させるか否
かに応じてデータを保持するMISトランジスタを単位
記憶セルとして備えた不揮発性半導体記憶装置におい
て、データの読み出し時に上記MISトランジスタのソ
ース領域として働く拡散層における端部近傍のゲート絶
縁膜中のみにキャリアをトラップさせてプログラムする
ことを特徴とする。
【0024】前記キャリアのトラップは、ゲート電極と
ソース電極に同じ極性の電圧を印加し、ドレイン領域か
らソース領域へキャリアを流すことによって発生したホ
ットキャリアを前記ゲート絶縁膜中に注入して行うこと
を特徴とする。ゲート電極とソース電極間に電位差を与
えて前記ゲート絶縁膜中にトラップされたキャリアを放
出させることにより記憶データの消去を行うことを特徴
とする。
【0025】前記単位記憶セルをアレイ状に配置してメ
モリセルアレイを形成し、まとまった単位の単位記憶セ
ル毎にソース線の電圧を制御することにより、特定の単
位でプログラム及び消去を行うことを特徴とする。
【0026】前記メモリセルアレイは、同一行のMIS
トランジスタのソース領域が共通接続されたソース線
と、同一行のMISトランジスタのゲート電極が共通接
続されたワード線とが平行に配置され、隣接する2行毎
に上記ワード線を共有しない2つのMISトランジスタ
がドレイン領域を共有し、このドレイン領域が上記ソー
ス線及び上記ワード線と交差して配置されたビット線に
接続されることにより、前記単位記憶セルがNOR型に
接続されて構成され、単位記憶セルにプログラムする
際、選択された単位記憶セルが接続されているソース線
とワード線に同じ極性の電圧を印加し、且つこの単位記
憶セルが接続されているビット線は接地、他のビット線
は解放または上記選択された単位記憶セルに接続された
ソース線に印加している電圧と同じ極性の電圧を印加す
ることにより、非選択の単位記憶セルへのプログラムを
防止することを特徴とする。ワード線とソース線に電位
を印加し、ワード線とソース線を共有する単位記憶セル
のデータを同時に消去することを特徴とする。
【0027】
【作用】上記のような構成並びに方法によれば、ゲート
絶縁膜として、シリコン酸化膜よりもキャリアをトラッ
プしやすい絶縁膜(例えばシリコン窒化膜)を含む絶縁
膜を採用し、キャリアをこの絶縁膜中にトラップさせて
スレシホールド電圧を変化させるか否かに応じてデータ
を記憶するので、酸化膜に欠陥が発生しても、その欠陥
のごく近傍のトラップされた電荷が放出されるだけで済
む。また、放射線が入射した場合も同様に局所的にキャ
リアが放出されるだけであるので、スレシホールド電圧
の変動は小さい。従って、酸化膜の欠陥や放射線の入射
による影響を低減して保持特性を向上できる。
【0028】ゲート電極は1層構造であるので構造が単
純であり、且つ2層ゲート構造に比べて製造工程数を削
減できる。ゲート電極が1層構造であるので、2層構造
に比して等価的にゲート酸化膜厚を薄くでき、読み出し
電流を大きくできる。消去に際して、限定された領域の
電荷を引き抜くので、引き抜き過ぎてもMISトランジ
スタのチャネル領域全体が反転することはなく、過消去
の問題は起きない。
【0029】データの読み出し時にソース領域として働
く拡散層の端部近傍のゲート絶縁膜中に限局して電荷を
注入することによりプログラムを行うので、非選択セル
のドレイン領域に書き込みや消去時に正の比較的高い電
圧が印加されても電子がデトラップされて放出されるこ
とはない。また、ソース領域の近傍のみに電子をトラッ
プさせると少数の電子のトラップでスレシホールド電圧
を大きく変化させることができる。よって、ドレイン領
域として働く拡散層の端部近傍のゲート絶縁膜中に電荷
を注入してプログラムを行うのに比してプログラムスピ
ードの大幅な高速化を達成できる。更に、電荷をソース
領域近傍のゲート絶縁膜のみにトラップするので、非選
択セルのドレイン領域にストレスがかかっても影響はな
くディスターブの問題は発生しない。
【0030】大規模アレイで、特定のまとまった単位で
ソース線の電位を独立してコントロールするので、ゲー
ト電極とソース領域間に高い電圧を印加してトラップさ
れていた電荷を引き抜いてデータを消去する際、選択さ
れたソース線に接続されているメモリセルのデータのみ
を消去することが可能となる。よって、消去したくない
メモリセルには一切電圧がかからないので、消去ディス
ターブは発生しない。
【0031】従って、この発明を、キャリアをトラップ
させるタイプのメモリセルに適用することで、現在の大
容量フラッシュEEPROMが直面している種々の問題
点、つまり、酸化膜の欠陥や放射線の入射に対する耐性
が低いという問題点、2層ゲート構造のために構造が複
雑で製造工程数も多いという問題点、読み出し電流が大
きく取れないという問題点、更に大規模セルアレイにお
いて消去時に発生する過消去の問題や、消去及び書き込
み時に発生するディスターブの問題をプログラムスピー
ドが遅くなる等の性能の低下を伴うことなく解決でき
る。
【0032】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して説明する。図1ないし図3はそれぞれ、この発明
の第1の実施例に係る不揮発性半導体記憶装置における
単位記憶セルの構成、並びに各動作モードにおける電荷
の保持及び移動状態を示したもので、図1は書き込みモ
ード、図2は読み出しモード、及び図3は消去モードを
それぞれ模式的に示している。
【0033】単位記憶セルは、ゲート絶縁膜としてON
O(Oxide-Nitride-Oxide )積層膜が用いられたNチャ
ネル型のMIS(MOS)トランジスタからなり、次の
ように構成されている。P型半導体基板の表面領域に、
N型のドレイン領域2及びソース領域3が離隔して形成
される。上記ドレイン,ソース領域2,3間のチャネル
領域上にはゲート絶縁膜10が設けられ、このゲート絶
縁膜10上にゲート電極7が設けられている。上記ゲー
ト絶縁膜10には、ONOの3層構造の積層膜、すなわ
ちシリコン酸化膜4、シリコン窒化膜5及びシリコン酸
化膜6を用いている。上記各シリコン酸化膜4,6の膜
厚は6nm、シリコン窒化膜5の膜厚も6nmである。
シリコン窒化膜5の上下に5nm以上の膜厚の酸化膜が
あると、注入された電子の保持特性が向上する。上記ゲ
ート電極7には、多結晶シリコン、ポリサイド、メタル
等を必要に応じて選択して使用する。
【0034】図1に示すように、単位記憶セルへの書き
込み時には、例えばソース領域3に6V、ゲート電極7
に6V、ドレイン領域2に0V(接地)を印加する。但
し、ここではソース,ドレイン領域2,3の用語の区別
は、読み出し時の動作を基準にして定義している。上記
バイアス電圧の印加により、電子がチャネル領域中をド
レイン領域2側からソース領域3側へ流れ、ソース領域
3の近傍の高電界部で発生したチャネルホットエレクト
ロンがゲート絶縁膜10中に注入される。上記ゲート絶
縁膜10はONO積層膜であるので、かなりの量の電子
がシリコン窒化膜5中にトラップされる。ソース領域3
の近傍のシリコン窒化膜5中に電子がトラップされる
と、この下のチャネル領域が反転しずらくなり、電流が
流れにくくなる。この結果、セルトランジスタのスレシ
ホールド電圧が上昇するので、電子をトラップするか否
かに応じてプログラムが行えることになる。
【0035】この発明で重要なのは、キャリアの注入を
ソース領域3近傍のシリコン窒化膜5中に限局している
ことである。例えば、ゲート電極7に印加する電圧が高
いと、チャネル領域の全面から窒化膜5中に電子が注入
され、スレシホールド電圧の上昇が起こる。1つのセル
トランジスタを用いて、データを記憶させる用途の場合
には、この方法でも問題はないが、多数のセルトランジ
スタをアレイ状に配置し、1本のワード線に多数のセル
トランジスタのゲートが接続されている構造の場合に
は、同一のワード線に接続された全てのセルトランジス
タに書き込みが行われてしまい、選択的に書き込むこと
ができない。また、チャネル領域の全面上の窒化膜5中
に電子をトラップさせてしまうとチャネル全面から消去
する必要があり、この場合には消去しすぎて、スレシホ
ールド電圧が負となってしまうという過消去の問題が発
生する。従って、例えば、前述したソース領域3に6
V、ゲート電極7に6Vのバイアス電圧を印加する場合
には、ソース領域3に0Vを印加する条件下においてゲ
ート電極7に6Vを印加してもスレシホールド電圧の変
動がないことを確認して設定する必要がある。
【0036】読み出しの場合には、図2に示すようにゲ
ート電極7に3V、ソース領域3に0V(接地)、ドレ
イン領域2に2Vのバイアス電圧を印加する。ソース領
域3の近傍のシリコン窒化膜5中に電子がトラップされ
ていると、その下のチャネル領域が反転し難くなるため
電流が流れなくなる。ソース領域3近傍の窒化膜中5へ
の電子のトラップは、ドレイン領域近傍の窒化膜中に電
子をトラップさせる従来の方法に比して読み出し時の電
流への影響が大きい。換言すれば、少数の電子のトラッ
ピングでスレシホールド電圧の大きな上昇が起こり、プ
ログラムスピードを高速化できる。条件にもよるが、ド
レイン領域の近傍の窒化膜に電子をトラップする場合と
比較すると1〜2桁の高速化が可能となる。
【0037】また、単位記憶セルとして働くMISトラ
ンジスタは、2層ゲート構造ではなく、単純な1層ゲー
ト構造であるので、書き込みを行っていないセルの読み
出し電流は、例えばゲート電圧が3V程度の低い電圧で
も2層ゲート構造のセルに比べて大きく取れる。
【0038】消去に際しては、図3に示すようにゲート
電極7に−9V、ソース領域3に5Vのバイアス電圧を
印加し、ドレイン領域2は開放とする。これによって、
シリコン窒化膜5中にトラッピングされていた電子がソ
ース領域3に抜ける。この際、一部ではあるがソース領
域3と基板1との接合部の近傍で発生したホールがゲー
ト絶縁膜10中に注入され、窒化膜5中にトラッピング
されていた電子を中和する作用も働き、消去スピードの
高速化に寄与する。この消去時に、電子を引き抜き過ぎ
て窒化膜5が正に帯電することがあっても、正に帯電す
る領域はソース領域3の近傍の窒化膜5の一部に限局し
ているため、ゲート電極7に印加する電圧を0Vにすれ
ば、残りの大部分のチャネル領域でセルトランジスタが
オフするので過消去の心配はない。
【0039】図4は、上記単位記憶セルの他の構成例を
示している。この図4に示すMISトランジスタは、ソ
ース領域3側にp−ポケット層を設けるとともにドレイ
ン領域2側にLDD構造を採用したものである。上述し
た構成並びに記憶方法では、従来技術と異なり、読み出
し時と書き込み時でソース領域とドレイン領域が逆にな
るので、例えばソース領域3側にp−ポケット層のよう
に基板1と同一導電型で不純物濃度が高い不純物領域8
を形成することによりプログラムスピードをより高速化
できる。読み出しと書き込みを同一の拡散層を用いて行
う従来の技術では、不純物濃度が高いp−ポケット層を
導入すると、確かにプログラムスピードは早くなるが、
読み出し中に浮遊ゲート中に電子が注入され易くなり、
長期間の読み出し動作中にデータが反転してしまう(ソ
フトライトとも言う)危険が増す問題があったが、この
発明の記憶方法ではその心配はない。また、ソース領域
3にp−ポケット層を導入しておくと、消去時にソース
領域3と基板1との接合付近でホットホールが発生し易
くなる。このホットホールの一部は、上述したように絶
縁膜10中に注入され、シリコン窒化膜5にトラップさ
れていた電子を中和する働きもあるので、消去スピード
が早くなるという効果も得られる。
【0040】また、図4のセル構造では、読み出しの際
のソフトライトの問題を避けるために、N- 型の不純物
領域9をドレイン領域2とチャネル領域との接合部に設
け、いわゆるLDD(Lightly-Doped-Drain )構造にし
ている。この構造を採用している。これによって、読み
出し時のドレイン電圧を高くしてもソフトライトを起き
難くできるので、ドレイン電圧を高くして読み出し電流
を大きくできる。
【0041】なお、図4では、p−ポケット層とLDD
構造の両方を採用した場合の構成を示したが、いずれか
一方のみでもそれぞれに対応した効果が得られるのは勿
論である。次に、上記図1ないし図4に示した単位記憶
セルの構造並びに記憶方法を、多数のセルをアレイ状に
配置した大規模メモリセルアレイに適用する場合につい
て説明する。
【0042】図5は、2本のワード線と、それに挟まれ
た1本のソース線に接続されたセル群を特定のまとまっ
た単位(セクター)として用いる場合のセルアレイの構
成図である。図5において、S1はセクター1に対応し
たソース線、W1,W2はソース線S1の両側に配置さ
れたワード線で、多数個のセルのゲートが接続されてい
る。B1,B2はビット線で、隣り合ったワード線に接
続されている2個のセルのドレインに接続されている。
S2はセクター2に対応したソース線で、ソース線S1
とは独立に電位をコントロールできるように周辺回路を
構成している。セクター1のセルMCに書き込みを行う
場合は、ビット線B1を接地し、ワード線W1に6V、
ソース線S1に6Vをそれぞれ印加する。この際、ワー
ド線W2を接地しておけば、ワード線W2に接続された
セルにはプログラムされない。ワード線W1に接続され
た他のセルについてはビット線B1以外のビット線B
2,…を解放またはソース線S1と同じ電位、もしくは
ソース線S1の電位と接地電位の間の適当な電位を印加
することにより、ソース,ドレイン間の電位差を書き込
みが起きない状態に設定すれば良い。この時、ビット線
B2を始めとする非選択のビット線が例えば6V等の高
電圧になる。これによって非選択セクター、例えばセク
ター2に接続されたセルのドレインにも6Vが印加され
る。通常の2層ゲート構造のセルでは、この時にドレイ
ンディスターブが問題となるが、この発明のセルでは電
子はソース領域3の近傍のみに蓄積されているので問題
にならない。消去時には、ソース線S1を例えば5V、
ワード線W1,W2を例えば−9Vとすることでソース
線S1に接続されている全てのセルに対して消去を行
う。ソース線S1とS2は分離されているので、ソース
線S2に接続されているセルには電気的なストレスは一
切印加されない。
【0043】ところで、通常、ビット線B1,B2は、
第1層目の金属配線層で形成される。従って、ソース線
電位制御用の配線S1,S2は第2層目の金属配線層を
用いると良い。
【0044】なお、上記実施例では、Nチャネル型のM
ISトランジスタのゲート絶縁膜に電子をトラップさせ
る場合について説明したが、トランジスタの種類やトラ
ップさせるキャリアの組み合わせ等は作用が同じになる
ように変更しても構わない。また、動作電圧もMISト
ランジスタのサイズ、ゲート絶縁膜の構造や材質、ソー
ス,ドレイン領域の不純物濃度等に応じて適宜変えても
良いのは勿論である。更に、上記実施例ではゲート絶縁
膜としてONO積層膜を使用したが、電子またはホール
をトラップして保持できれば他の絶縁膜の単層膜や多層
膜を使用しても良い。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、酸化膜の欠陥や放射線の入射に対するデータ保持耐
性を向上でき、構造を簡単化して製造工程数を削減で
き、読み出し電流を大きく取れ、メモリセルをアレイ状
に配置して大規模なメモリセルアレイを構成した場合
に、書き込み時の選択性を確保するとともに、消去時に
発生する過消去の問題を回避でき、更にメモリセルをア
レイ状に配置して大規模なメモリセルアレイを構成した
場合に、書き込み時の選択性を確保するとともに、消去
及び書き込み時に発生するディスターブの問題をプログ
ラムスピードを低下させることなく解決できる不揮発性
半導体記憶装置及びその記憶方法が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例に係る不揮発性半導体
記憶装置における単位記憶セルの構造並びに書き込みモ
ードの電圧印加例について説明するための断面図。
【図2】この発明の第1の実施例に係る不揮発性半導体
記憶装置における単位記憶セルの構造並びに読み出しモ
ードの電圧印加例について説明するための断面図。
【図3】この発明の第1の実施例に係る不揮発性半導体
記憶装置における単位記憶セルの構造並びに消去モード
の電圧印加例について説明するための断面図。
【図4】この発明の第2の実施例に係る不揮発性半導体
記憶装置における単位記憶セルの構造について説明する
ための断面図。
【図5】図1ないし図4に示した単位記憶セルをアレイ
状に配置した不揮発性半導体記憶装置を構成する場合の
構成例を示す回路図。
【符号の説明】
1…半導体基板、2…ドレイン領域、3…ソース領域、
4…第1のシリコン酸化膜、5…シリコン窒化膜、6…
第2のシリコン酸化膜、7…ゲート電極、8…第1の不
純物領域、9…第2の不純物領域、10…ゲート絶縁
膜、W1〜W4…ワード線、S1,S2…ソース線、B
1,B2…ビット線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11C 16/02 16/06 G11C 17/00 530 D

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲート絶縁膜の少なくとも一部にシリコ
    ン酸化膜よりもキャリアをトラップしやすい絶縁膜を備
    え、この絶縁膜にキャリアをトラップすることによりし
    きい値電圧を変化させるか否かに応じてデータを記憶す
    る単位記憶セルとして働くMISトランジスタと、デー
    タの読み出し時に上記MISトランジスタのソース領域
    として働く拡散層における端部近傍の上記ゲート絶縁膜
    中のみにキャリアをトラップさせ、上記単位記憶セルに
    対するプログラムを行うプログラム手段とを具備するこ
    とを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記プログラム手段は、ゲート電極とソ
    ース電極に同じ極性の電圧を印加する電圧印加手段を有
    し、この電圧印加手段からゲート電極とソース電極に電
    圧を印加することによってドレイン領域からソース領域
    へキャリアを流し、これによって発生したホットキャリ
    アを前記絶縁膜中に注入してプログラムすることを特徴
    とする請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記MISトランジスタのゲート電極と
    ソース電極間に電位差を与え、前記ゲート絶縁膜中にト
    ラップされたキャリアを放出させることによりデータの
    消去を行う消去手段を更に具備することを特徴とする請
    求項1または2いずれかに記載の不揮発性半導体記憶装
    置。
  4. 【請求項4】 ゲート絶縁膜の少なくとも一部にシリコ
    ン酸化膜よりもキャリアをトラップしやすい絶縁膜を備
    え、この絶縁膜にキャリアをトラップすることによりし
    きい値電圧を変化させるか否かに応じてデータを記憶す
    るMISトランジスタが単位記憶セルとしてアレイ状に
    配置されたメモリセルアレイと、データの読み出し時に
    上記MISトランジスタのソース領域として働く拡散層
    における端部近傍のゲート絶縁膜中のみにキャリアをト
    ラップさせて上記単位記憶セルへに対するプログラムを
    行うプログラム手段と、上記メモリセルアレイを構成す
    る特定のまとまった単位のMISトランジスタ毎にソー
    ス領域の電圧を制御することにより、特定の単位でプロ
    グラム及び消去を行うためのソース電圧制御手段とを具
    備することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 前記メモリセルアレイは、同一行のMI
    Sトランジスタのソース領域が共通接続されたソース線
    と、同一行のMISトランジスタのゲート電極が共通接
    続されたワード線とが平行に配置され、隣接する2行毎
    に上記ワード線を共有しない2つのMISトランジスタ
    がドレイン領域を共有し、このドレイン領域が上記ソー
    ス線及び上記ワード線と交差して配置されたビット線に
    接続されることにより、前記単位記憶セルがNOR型に
    接続されて構成され、単位記憶セルにプログラムする
    際、選択された単位記憶セルが接続されているソース線
    とワード線に同じ極性の電圧を印加し、且つこの単位記
    憶セルが接続されているビット線は接地、他のビット線
    は解放または上記選択された単位記憶セルに接続された
    ソース線に印加している電圧と同じ極性の電圧を印加す
    ることにより、非選択の単位記憶セルへのプログラムを
    防止する手段を更に具備することを特徴とする請求項4
    に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 消去を行う場合に、ワード線とソース線
    に電位を印加し、ワード線とソース線を共有するまとま
    った数の単位記憶セルに対して同時に消去する手段を更
    に具備することを特徴とする請求項4または5いずれか
    に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 前記ゲート絶縁膜は、第1のシリコン酸
    化膜、シリコン窒化膜、及び第2のシリコン酸化膜の3
    層構造膜であることを特徴とする請求項1ないし6いず
    れか1つの項に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  8. 【請求項8】 前記第1,第2のシリコン酸化膜の膜厚
    はそれぞれ、少なくとも5nmであることを特徴とする
    請求項7に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  9. 【請求項9】 前記各MISトランジスタにおけるソー
    ス領域の近傍の半導体基板中に設けられ、この半導体基
    板と同一導電型で、半導体基板よりも不純物濃度が高い
    第1の不純物領域を更に具備することを特徴とする請求
    項1ないし8いずれか1つの項に記載の不揮発性半導体
    記憶装置。
  10. 【請求項10】 前記各MISトランジスタにおけるド
    レイン領域におけるチャネル領域側の端部に、ドレイン
    領域と同一導電型でこのドレイン領域よりも不純物濃度
    が低い第2の不純物領域を更に具備することを特徴とす
    る請求項1ないし9いずれか1つの項に記載の不揮発性
    半導体記憶装置。
  11. 【請求項11】 ゲート絶縁膜の少なくとも一部にシリ
    コン酸化膜よりもキャリアをトラップしやすい絶縁膜を
    備え、この絶縁膜にキャリアをトラップすることにより
    しきい値電圧を変化させるか否かに応じてデータを保持
    するMISトランジスタを単位記憶セルとして備えた不
    揮発性半導体記憶装置において、データの読み出し時に
    上記MISトランジスタのソース領域として働く拡散層
    における端部近傍のゲート絶縁膜中のみにキャリアをト
    ラップさせてプログラムすることを特徴とする不揮発性
    半導体記憶装置の記憶方法。
  12. 【請求項12】 前記キャリアのトラップは、ゲート電
    極とソース電極に同じ極性の電圧を印加し、ドレイン領
    域からソース領域へキャリアを流すことによって発生し
    たホットキャリアを前記ゲート絶縁膜中に注入して行う
    ことを特徴とする請求項11に記載の不揮発性半導体記
    憶装置の記憶方法。
  13. 【請求項13】 ゲート電極とソース電極間に電位差を
    与えて前記ゲート絶縁膜中にトラップされたキャリアを
    放出させることにより記憶データの消去を行うことを特
    徴とする請求項11または12いずれかに記載の不揮発
    性半導体記憶装置の記憶方法。
  14. 【請求項14】 前記単位記憶セルをアレイ状に配置し
    てメモリセルアレイを形成し、まとまった単位の単位記
    憶セル毎にソース線の電圧を制御することにより、特定
    の単位でプログラム及び消去を行うことを特徴とする請
    求項11ないし13いずれか1つの項に記載の不揮発性
    半導体記憶装置の記憶方法。
  15. 【請求項15】 前記メモリセルアレイは、同一行のM
    ISトランジスタのソース領域が共通接続されたソース
    線と、同一行のMISトランジスタのゲート電極が共通
    接続されたワード線とが平行に配置され、隣接する2行
    毎に上記ワード線を共有しない2つのMISトランジス
    タがドレイン領域を共有し、このドレイン領域が上記ソ
    ース線及び上記ワード線と交差して配置されたビット線
    に接続されることにより、前記単位記憶セルがNOR型
    に接続されて構成され、単位記憶セルにプログラムする
    際、選択された単位記憶セルが接続されているソース線
    とワード線に同じ極性の電圧を印加し、且つこの単位記
    憶セルが接続されているビット線は接地、他のビット線
    は解放または上記選択された単位記憶セルに接続された
    ソース線に印加している電圧と同じ極性の電圧を印加す
    ることにより、非選択の単位記憶セルへのプログラムを
    防止することを特徴とする請求項14に記載の不揮発性
    半導体記憶装置の記憶方法。
  16. 【請求項16】 ワード線とソース線に電位を印加し、
    ワード線とソース線を共有する単位記憶セルのデータを
    同時に消去することを特徴とする請求項14または15
    いずれかに記載の不揮発性半導体記憶装置の記憶方法。
JP34887493A 1993-12-27 1993-12-27 不揮発性半導体記憶装置及びその記憶方法 Pending JPH07193151A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34887493A JPH07193151A (ja) 1993-12-27 1993-12-27 不揮発性半導体記憶装置及びその記憶方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34887493A JPH07193151A (ja) 1993-12-27 1993-12-27 不揮発性半導体記憶装置及びその記憶方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07193151A true JPH07193151A (ja) 1995-07-28

Family

ID=18399975

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34887493A Pending JPH07193151A (ja) 1993-12-27 1993-12-27 不揮発性半導体記憶装置及びその記憶方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07193151A (ja)

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1174389A (ja) * 1997-06-16 1999-03-16 Motorola Inc スプリット・ゲート・メモリ装置
WO1999065083A1 (fr) * 1998-06-12 1999-12-16 Hitachi, Ltd. Dispositif a circuit integre semi-conducteur et son procede de fabrication
US6011725A (en) * 1997-08-01 2000-01-04 Saifun Semiconductors, Ltd. Two bit non-volatile electrically erasable and programmable semiconductor memory cell utilizing asymmetrical charge trapping
JP2001085546A (ja) * 1999-09-17 2001-03-30 Sony Corp 不揮発性半導体記憶装置及びその消去方法
US6285574B1 (en) 1997-12-12 2001-09-04 Saifun Semiconductors Ltd. Symmetric segmented memory array architecture
US6297096B1 (en) 1997-06-11 2001-10-02 Saifun Semiconductors Ltd. NROM fabrication method
US6396741B1 (en) 2000-05-04 2002-05-28 Saifun Semiconductors Ltd. Programming of nonvolatile memory cells
US6429063B1 (en) 1999-10-26 2002-08-06 Saifun Semiconductors Ltd. NROM cell with generally decoupled primary and secondary injection
US6477084B2 (en) 1998-05-20 2002-11-05 Saifun Semiconductors Ltd. NROM cell with improved programming, erasing and cycling
US6490204B2 (en) 2000-05-04 2002-12-03 Saifun Semiconductors Ltd. Programming and erasing methods for a reference cell of an NROM array
US6583007B1 (en) 2001-12-20 2003-06-24 Saifun Semiconductors Ltd. Reducing secondary injection effects
JP2003332476A (ja) * 2002-05-07 2003-11-21 Samsung Electronics Co Ltd 平坦しないゲート絶縁膜を具備する不揮発性メモリ装置及びその製造方法
US6661040B2 (en) 2001-07-11 2003-12-09 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Semiconductor device with insulating gate surrounded by impurity layers
US6664588B2 (en) 1998-05-20 2003-12-16 Saifun Semiconductors Ltd. NROM cell with self-aligned programming and erasure areas
JP2004015051A (ja) * 2002-06-04 2004-01-15 Samsung Electronics Co Ltd 不揮発性メモリセル、メモリ素子、及び不揮発性メモリセルの製造方法
JP2004342720A (ja) * 2003-05-14 2004-12-02 Seiko Epson Corp 不揮発性記憶装置を含む半導体装置
US6828625B2 (en) 2001-11-19 2004-12-07 Saifun Semiconductors Ltd. Protective layer in memory device and method therefor
JP2010056573A (ja) * 2009-12-07 2010-03-11 Seiko Epson Corp 不揮発性記憶装置を含む半導体装置
CN114171091A (zh) * 2022-02-14 2022-03-11 杭州领开半导体技术有限公司 组对结构非易失性存储阵列的数据读取方法
KR20230119514A (ko) * 2022-02-07 2023-08-16 재단법인대구경북과학기술원 비휘발성 메모리 소자 및 이의 구동 방법

Cited By (32)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7943979B2 (en) 1997-06-11 2011-05-17 Spansion Israel, Ltd NROM fabrication method
US8008709B2 (en) 1997-06-11 2011-08-30 Spansion Israel Ltd NROM fabrication method
US8106442B2 (en) 1997-06-11 2012-01-31 Spansion Israel Ltd NROM fabrication method
US6803279B2 (en) 1997-06-11 2004-10-12 Saifun Semiconductors Ltd. NROM fabrication method
US6297096B1 (en) 1997-06-11 2001-10-02 Saifun Semiconductors Ltd. NROM fabrication method
JPH1174389A (ja) * 1997-06-16 1999-03-16 Motorola Inc スプリット・ゲート・メモリ装置
US6649972B2 (en) 1997-08-01 2003-11-18 Saifun Semiconductors Ltd. Two bit non-volatile electrically erasable and programmable semiconductor memory cell utilizing asymmetrical charge trapping
US6011725A (en) * 1997-08-01 2000-01-04 Saifun Semiconductors, Ltd. Two bit non-volatile electrically erasable and programmable semiconductor memory cell utilizing asymmetrical charge trapping
US6768165B1 (en) 1997-08-01 2004-07-27 Saifun Semiconductors Ltd. Two bit non-volatile electrically erasable and programmable semiconductor memory cell utilizing asymmetrical charge trapping
US6285574B1 (en) 1997-12-12 2001-09-04 Saifun Semiconductors Ltd. Symmetric segmented memory array architecture
US6335874B1 (en) 1997-12-12 2002-01-01 Saifun Semiconductors Ltd. Symmetric segmented memory array architecture
US6664588B2 (en) 1998-05-20 2003-12-16 Saifun Semiconductors Ltd. NROM cell with self-aligned programming and erasure areas
US6477084B2 (en) 1998-05-20 2002-11-05 Saifun Semiconductors Ltd. NROM cell with improved programming, erasing and cycling
WO1999065083A1 (fr) * 1998-06-12 1999-12-16 Hitachi, Ltd. Dispositif a circuit integre semi-conducteur et son procede de fabrication
JP2001085546A (ja) * 1999-09-17 2001-03-30 Sony Corp 不揮発性半導体記憶装置及びその消去方法
US6429063B1 (en) 1999-10-26 2002-08-06 Saifun Semiconductors Ltd. NROM cell with generally decoupled primary and secondary injection
US6396741B1 (en) 2000-05-04 2002-05-28 Saifun Semiconductors Ltd. Programming of nonvolatile memory cells
US6490204B2 (en) 2000-05-04 2002-12-03 Saifun Semiconductors Ltd. Programming and erasing methods for a reference cell of an NROM array
US6661040B2 (en) 2001-07-11 2003-12-09 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Semiconductor device with insulating gate surrounded by impurity layers
US6828625B2 (en) 2001-11-19 2004-12-07 Saifun Semiconductors Ltd. Protective layer in memory device and method therefor
US7098107B2 (en) 2001-11-19 2006-08-29 Saifun Semiconductor Ltd. Protective layer in memory device and method therefor
US6583007B1 (en) 2001-12-20 2003-06-24 Saifun Semiconductors Ltd. Reducing secondary injection effects
JP2003332476A (ja) * 2002-05-07 2003-11-21 Samsung Electronics Co Ltd 平坦しないゲート絶縁膜を具備する不揮発性メモリ装置及びその製造方法
JP4637457B2 (ja) * 2002-05-07 2011-02-23 三星電子株式会社 平坦しないゲート絶縁膜を具備する不揮発性メモリ装置の製造方法
JP2004015051A (ja) * 2002-06-04 2004-01-15 Samsung Electronics Co Ltd 不揮発性メモリセル、メモリ素子、及び不揮発性メモリセルの製造方法
JP4506930B2 (ja) * 2003-05-14 2010-07-21 セイコーエプソン株式会社 不揮発性記憶装置を含む半導体装置
JP2004342720A (ja) * 2003-05-14 2004-12-02 Seiko Epson Corp 不揮発性記憶装置を含む半導体装置
JP4507023B2 (ja) * 2009-12-07 2010-07-21 セイコーエプソン株式会社 不揮発性記憶装置を含む半導体装置
JP2010056573A (ja) * 2009-12-07 2010-03-11 Seiko Epson Corp 不揮発性記憶装置を含む半導体装置
KR20230119514A (ko) * 2022-02-07 2023-08-16 재단법인대구경북과학기술원 비휘발성 메모리 소자 및 이의 구동 방법
CN114171091A (zh) * 2022-02-14 2022-03-11 杭州领开半导体技术有限公司 组对结构非易失性存储阵列的数据读取方法
CN114171091B (zh) * 2022-02-14 2022-05-03 杭州领开半导体技术有限公司 组对结构非易失性存储阵列的数据读取方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5612913A (en) Byte erasable EEPROM fully compatible with a single power supply flash-EPROM process
JPH07193151A (ja) 不揮発性半導体記憶装置及びその記憶方法
JP3709126B2 (ja) 不揮発性半導体メモリ装置の消去方法
US5784325A (en) Semiconductor nonvolatile memory device
JP2005012219A (ja) Sonosメモリ素子及びそのデータ消去方法
US6822910B2 (en) Non-volatile memory and operating method thereof
US7405972B1 (en) Non-volatile memory array
JPH0855922A (ja) フラッシュメモリセルおよびその製造方法
JP3464955B2 (ja) 半導体記憶装置及び記憶方法
JPH10134579A (ja) 不揮発性半導体メモリ
JP2724150B2 (ja) 不揮発性半導体メモリ装置
JP3692664B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置
JP2959066B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置およびその駆動方法
JP2004006549A (ja) 不揮発性半導体記憶装置における情報の消去方法
JP3106473B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置
JPH06325582A (ja) 不揮発性記憶装置
JPH06350097A (ja) 不揮発性半導体記憶装置
JPH08130262A (ja) 不揮発性半導体メモリ装置およびその信頼性保証方法
JPH1131393A (ja) 不揮発性半導体記憶装置
JP2002208287A (ja) 不揮発性半導体記憶装置
JP3324691B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置および不揮発性半導体記憶装置のデータ書き換え方法
JPH06177393A (ja) 不揮発性記憶装置およびその駆動方法、ならびに製造方法
JP3067420B2 (ja) 不揮発性記憶装置およびその駆動方法
JP3426643B2 (ja) 不揮発性記憶装置の駆動方法
JP2725086B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置の消去方法