JP2001078852A - 椅子の座あるいは背凭れ等として機能する構造物の製造方法及びこれを利用する構造物 - Google Patents

椅子の座あるいは背凭れ等として機能する構造物の製造方法及びこれを利用する構造物

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造装置を小型化すると共に、製造の作業性
を良好にし、しかも外観を向上する。 【解決手段】 メッシュあるいはフィルム若しくは布
地、不織布等の膜状部材2とその周縁を保持する枠状支
持部材3とから成り、椅子のフレームに組み付けられて
椅子の座あるいは背凭れ等として機能する構造物1の製
造方法において、例えば、枠状支持部材3および膜状部
材2をインサート成形するための型5に対して熱収縮性
を有する膜状部材2を無張力下あるいは構造物1として
必要な張力より弱い張力で取り付けてから、キャビティ
6に樹脂を射出して硬化させて枠状支持部材3の成形を
行う等の方法により、膜状部材2を無張力下あるいは構
造物1として必要な張力より弱い張力で枠状支持部材3
に取り付けて固定してから、その後に膜状部材2を加熱
して収縮させて構造物1として必要な弾力性を与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、椅子の座あるいは
背凭れ等として機能する構造物の製造方法およびこれを
利用した構造物に関する。更に詳述すると、本発明はメ
ッシュあるいはフィルム若しくは布地、不織布等の膜状
部材とその周縁を保持する枠状支持部材とから成り、椅
子のフレームに組み付けられて椅子の座あるいは背凭れ
等として機能する構造物の製造方法およびこれを利用し
た構造物に関する。
【0002】
【従来の技術】図38及び図39に示すように、脚部を
構成するパイプフレーム101に座103が直接取り付
けられる椅子102が知られている(実公平8−867
3号参照)。この椅子102の座103は、パイプフレ
ーム101に溶接された受け金具108の上にボルト1
09によりねじ止め固定された枠状支持部材104と、
該枠状支持部材104に一体化されたメッシュシートか
ら成る膜状部材105と、該膜状部材105に載置され
たクッション106と、クッション106及び枠状支持
部材104を覆って枠状支持部材104の外側から裏側
に回り込んで止着された上張地107とを備える。な
お、図39中、符号110はボルト109に螺合するナ
ット、符号111は枠状支持部材104のナット受け孔
を示す。
【0003】そして、膜状部材105を一体化した枠状
支持部材104、即ちいわゆるシェル状の構造物は、イ
ンサート成形により形成される。この形成は例えば特公
平7−37049号公報に開示されるように、図40に
示すような金型112の外部に金型112を挟むように
配置した一対のクランプ機構113を使用して、膜状部
材105を挟持して金型112の間に位置させる。この
とき、張力付与機構114によりクランプ機構113を
金型112から離す方向(図中矢印で示す)に引っ張る
ようにして、膜状部材105に対して座103として必
要な張力を与えておく。そして、各金型112を型締め
して射出成形を行うことにより、枠状支持部材104と
膜状部材105とを一体化する。さらに、枠状支持部材
104が硬化してから金型112より取り外して、枠状
支持部材104の周縁からはみ出した膜状部材105を
切り取る。これにより、構造物が完成する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た構造物の製造方法では、膜状部材105には必要な張
力を枠状支持部材104との一体化の前に与えておかな
ければ成らないので、クランプ機構113を互いに引き
離す張力付与機構114を必要としてしまい、構造物の
製造装置115が機構的に複雑になってしまう。また、
膜状部材105に必要な張力を与えるクランプ機構11
3および張力付与機構114は金型112の外部に設け
なければならないので、製造装置115が大型化してし
まう。
【0005】しかも、膜状部材105に必要な張力を与
えるために膜状部材105を金型112の外部で支持し
ているので、枠状支持部材104の硬化後に周縁からは
み出した膜状部材105を切り取る必要があり、作業性
が悪くなってしまう。また、膜状部材105の切り落と
された周縁116は図41に示すように枠状支持部材1
04と一体化されていないので、外観を損ねてしまう。
【0006】そこで、本発明は、製造装置を小型化で
き、さらに製造の作業性を良好にでき、しかも外観を向
上できる椅子の座あるいは背凭れ等として機能する構造
物の製造方法およびこれを利用する構造物を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、メッシュあるいはフィルム
若しくは布地、不織布等の膜状部材とその周縁を保持す
る枠状支持部材とから成り、椅子のフレームに組み付け
られて椅子の座あるいは背凭れ等として機能する構造物
の製造方法において、熱収縮性を有する膜状部材を無張
力下あるいは構造物として必要な張力より弱い張力で枠
状支持部材に取り付けて固定してから、その後に膜状部
材を加熱して収縮させて構造物として必要な弾力性を発
揮させる張力を与えるようにしている。
【0008】したがって、構造物を製造するときは、無
張力下あるいは膜状部材を枠状支持部材に対して構造物
として必要な張力(以下、予張力という)より弱い張力
で取り付けて固定する。即ち、膜状部材が弛んでいる
か、あるいはこの状態の構造物をそのまま座に取り付け
ても着座者を適正な弾力で支持するという構造物として
の機能を果たすことができない程度に弱い張力で取り付
けられている。そして、取付後に、膜状部材を加熱して
収縮させて構造物として必要な弾力性を発揮する張力を
与える持たせるようにする。換言すると、膜状部材を加
熱収縮することにより、初めて構造物として着座者を適
正な弾力で支持するという機能を果たすことがでるよう
になる。これにより、必要な弾力性を有する膜状部材を
備えた構造物を得ることができる。
【0009】よって、膜状部材を枠状支持部材に取り付
けるときに膜状部材に完成品として要求される張力を与
える必要がないので、製造作業を容易に行うことができ
る。
【0010】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の椅子の座あるいは背凭れ等として機能する構造物の
製造方法において、膜状部材を枠状支持部材に固定する
ときは、膜状部材の周縁部により枠状支持部材をくるん
で縫製または溶着あるいは接着により輪を形成するよう
にしている。
【0011】したがって、膜状部材が枠状支持部材に一
巻きされるので、膜状部材に荷重が掛かったときに膜状
部材が枠状支持部材に引っ掛かり、取付強度を強くする
ことができる。また、枠状支持部材と膜状部材との一体
化を安価に行うことができる。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1記載の椅
子の座あるいは背凭れ等として機能する構造物の製造方
法において、膜状部材を枠状支持部材に固定するとき
は、膜状部材を枠状支持部材の表面に直接縫製または溶
着あるいは接着するようにしている。この場合も、枠状
支持部材と膜状部材との一体化を安価に行うことができ
る。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項1記載の椅
子の座あるいは背凭れ等として機能する構造物の製造方
法において、枠状支持部材は内側に切れ込んだ取付溝を
有するものであり、膜状部材を枠状支持部材に固定する
ときは、膜状部材を枠状支持部材の取付溝に差し入れて
溶着または接着あるいは縫製するようにしている。
【0014】したがって、膜状部材の表裏両面を取付溝
に溶着または接着あるいは縫製することができるので、
片面のみを溶着または接着あるいは縫製するよりも溶着
または接着あるいは縫製の面積を大きくして固着強度を
強くすることができる。
【0015】請求項5記載の発明は、請求項1記載の椅
子の座あるいは背凭れ等として機能する構造物の製造方
法において、枠状支持部材は長手方向に沿って半割され
た形状であり、膜状部材を枠状支持部材に固定するとき
は、半割の間に膜状部材の周縁部を挟み込んで溶着また
は接着あるいは縫製するようにしている。
【0016】したがって、膜状部材の表裏両面を枠状支
持部材に溶着または接着あるいは縫製することができる
ので、片面のみを溶着または接着あるいは縫製するより
も溶着または接着あるいは縫製の面積を大きくして引っ
張り強度を強くすることができる。
【0017】請求項6記載の発明は、請求項5記載の椅
子の座あるいは背凭れ等として機能する構造物の製造方
法において、枠状支持部材の半割の向き合った挟み込み
面には互いに嵌合する凸部と凹部とが形成されたもので
あると共に、膜状部材を凸部および凹部の間に挟み込ん
で固定するようにしている。したがって、膜状部材の固
定力を更に強くすることができる。
【0018】請求項7記載の発明は、請求項1記載の椅
子の座あるいは背凭れ等として機能する構造物の製造方
法において、枠状支持部材は長手方向に沿った凹溝を有
する凹部材と、凹溝に圧入して固定される凸部材とを備
えると共に、膜状部材を枠状支持部材に固定するとき
は、凹溝に膜状部材を入れたまま凸部材を圧入すること
により凹部材および凸部材で膜状部材を挟持するように
している。したがって、凸部材を凹部材に圧入して膜状
部材を挟むことにより固着できるので、作業性を良好に
することができる。
【0019】請求項8記載の発明は、請求項7記載の椅
子の座あるいは背凭れ等として機能する構造物の製造方
法において、膜状部材は凹部材および凸部材の一方に予
め固着されるようにしている。したがって、膜状部材を
凹部材および凸部材の間に容易に挟み込むことができる
ようになる。
【0020】請求項9記載の発明は、請求項7または8
記載の椅子の座あるいは背凭れ等として機能する構造物
の製造方法において、凸部材の先端部にはオーバーハン
グ部が形成されていると共に、凹溝にはオーバーハング
部が引っ掛かって抜け止めされる係止部が形成されるよ
うにしている。
【0021】したがって、凸部材の先端に膜状部材を引
っ掛けて凹溝に押し込むことにより、凸部材が凹溝から
抜け難くなると共に、凸部材および凹部材による膜状部
材の挟持を強くすることができる。
【0022】請求項10記載の発明は、請求項1記載の
椅子の座あるいは背凭れ等として機能する構造物の製造
方法において、枠状支持部材は可塑性を有すると共に中
空形状で長手方向に沿った開口を備えたものであり、尚
かつ膜状部材の周縁には開口を通過可能な太さの係止部
材が取り付けられ、膜状部材を枠状支持部材に固定する
ときは、膜状部材の係止部材を枠状支持部材の内部に開
口から差し入れて、開口が係止部材の外径よりも狭く成
るように枠状支持部材をかしめるようにしている。
【0023】したがって、係止部材を差し入れた枠状支
持部材をかしめることにより膜状部材を固着できるの
で、作業性を良好にすることができる。
【0024】請求項11記載の発明は、請求項1記載の
椅子の座あるいは背凭れ等として機能する構造物の製造
方法において、枠状支持部材は長手方向に沿って半割さ
れた形状であると共に、膜状部材の周縁には係止部材が
取り付けられ、膜状部材を枠状支持部材に固定するとき
は、半割の間に膜状部材の周縁部を挟み込むと共に係止
部材が枠状支持部材の外側面に当接するようにして溶着
または接着あるいは縫製するようにしている。
【0025】したがって、膜状部材の表裏両面を枠状支
持部材に溶着または接着あるいは縫製することができる
と共に係止部材が抜け止めに成るので、膜状部材の固着
強度を強くすることができる。
【0026】また、請求項12記載の発明は、メッシュ
あるいはフィルム若しくは布地、不織布等の膜状部材と
その周縁を保持する樹脂製の枠状支持部材とから成り、
椅子のフレームに組み付けられて椅子の座あるいは背凭
れ等として機能する構造物の製造方法において、枠状支
持部材および膜状部材をインサート成形するための型に
対して熱収縮性を有する膜状部材を無張力下あるいは構
造物として必要な張力より弱い張力で取り付けてから、
型のキャビティに樹脂を射出して硬化させて枠状支持部
材の成形を行い、その後に膜状部材を加熱して収縮させ
て構造物として必要な弾力性を発揮させる張力を与える
ようにしている。
【0027】したがって、構造物を製造するときは、膜
状部材を型に対して完成品として要求される張力よりも
弱い張力あるいは無張力下で取り付ける。そして、型の
キャビティに例えば熱可塑性合成樹脂のような樹脂を射
出して硬化させて、枠状支持部材の成形を行う。さら
に、枠状支持部材の成形後に、膜状部材を加熱して収縮
させて構造物として必要な弾力性を発揮する張力を与え
る持たせるようにする。これにより、必要な弾力性を有
する膜状部材を備えた構造物を得ることができる。
【0028】よって、膜状部材を型に取り付けるときに
膜状部材に完成品として要求される張力を与える必要が
ないので、このような予張力を与えるための張力付与装
置を設ける必要が無く製造装置を簡素化することができ
る。
【0029】また、請求項13記載の発明は、請求項1
2記載の椅子の座あるいは背凭れ等として機能する構造
物の製造方法において、膜状部材を型に取り付けるとき
は、膜状部材の周縁がキャビティに収容されるようにし
ている。
【0030】したがって、型の外部に膜状部材を支持す
る装置を設ける必要が無いので、製造装置を簡素化する
ことができる。また、膜状部材の周縁が枠状支持部材に
一体化されるので、外観を向上できる。さらに、枠状支
持部材の硬化後に周縁から膜状部材を切り取ってトリミ
ングする必要が無くなるので、切り取り作業を省略して
作業性を向上できる。
【0031】そして、請求項14記載の発明は、請求項
12記載の椅子の座あるいは背凭れ等として機能する構
造物の製造方法において、膜状部材の型への取付は、膜
状部材の周縁側および中心側のいずれも型に挟持される
と共に、膜状部材はキャビティを形成する型面に無接触
あるいは点接触若しくは線接触するように行うようにし
ている。したがって、キャビティ内で膜状部材が型面に
面接触しないので、枠状支持部材と膜状部材との接触面
が外部に露出することを防止できる。よって、膜状部材
の固着面が隠れる構造物を1回の射出成形により形成す
ることができる。
【0032】請求項15記載の発明は、請求項14記載
の椅子の座あるいは背凭れ等として機能する構造物の製
造方法において、膜状部材の周縁側は枠状支持部材の縁
部を通過すると共に、膜状部材の中心側は枠状支持部材
の側面の表裏方向中央部を通過するようにしている。こ
の場合も、膜状部材の固着面が隠れる構造物を1回の射
出成形により形成することができる。
【0033】請求項16記載の発明は、請求項12から
15までのいずれか記載の椅子の座あるいは背凭れ等と
して機能する構造物の製造方法において、型は、膜状部
材を表裏両側から押さえてキャビティを形成する型面か
ら離して支持する支持部材を有するようにしている。し
たがって、膜状部材を枠状支持部材の内部に隠して固着
面の露出を防ぐことができる。
【0034】請求項17記載の発明は、請求項12また
は13記載の椅子の座あるいは背凭れ等として機能する
構造物の製造方法において、型は膜状部材をキャビティ
を形成する型面に押し付けて固定する押さえ部材を有す
るようにしている。したがって、枠状支持部材の射出成
形時に膜状部材が樹脂の射出により動いてしまうことを
抑制できる。
【0035】請求項18記載の発明は、請求項12から
17までのいずれか記載の椅子の座あるいは背凭れ等と
して機能する構造物の製造方法において、膜状部材の型
のゲートに向き合った部位には樹脂が通過可能な逃げ部
が形成されるようにしている。したがって、ゲートから
射出された樹脂が膜状部材の逃げ部を通過して膜状部材
の裏側に容易に回り込むことができるので、樹脂の流れ
を良くして均等に行き渡らせることができる。
【0036】請求項19記載の発明は、請求項18記載
の椅子の座あるいは背凭れ等として機能する構造物の製
造方法において、逃げ部の近傍に樹脂が通過可能な流通
孔が形成されているようにしている。したがって、樹脂
が逃げ部および流通孔を通過して膜状部材の表裏に容易
に行き渡ることができる。
【0037】請求項20記載の発明は、請求項12、1
3、17のいずれか記載の椅子の座あるいは背凭れ等と
して機能する構造物の製造方法において、膜状部材はゲ
ートが設けられた型面に面接触もしくは線接触あるいは
点接触して取り付けられると共に、膜状部材のゲートに
向き合った部位には樹脂が通過可能な逃げ部が形成され
るようにしている。したがって、ゲートから射出された
樹脂が膜状部材の逃げ部を通過して膜状部材の裏側に容
易に回り込むことができるので、膜状部材をゲート側の
面に押し付けることができる。
【0038】請求項21記載の発明は、請求項12、1
3、17のいずれか記載の椅子の座あるいは背凭れ等と
して機能する構造物の製造方法において、膜状部材は、
キャビティ内のゲートに向き合う位置に取り付けられる
と共にゲートが設けられた型面の反対側の型面に面接触
もしくは線接触あるいは点接触して取り付けられるよう
にしている。したがって、ゲートから射出された樹脂が
膜状部材を押圧してゲートと反対側の型面に押し付ける
ことができる。
【0039】請求項22記載の発明は、請求項1から2
1までのいずれか記載の椅子の座あるいは背凭れ等とし
て機能する構造物の製造方法において、膜状部材を加熱
収縮させる前に、枠状支持部材と膜状部材とを一体化し
た部分に、該一体化部分を覆い隠すカバー部材を取り付
けるようにしている。また、請求項23記載の発明は、
請求項1から21までのいずれか記載の椅子の座あるい
は背凭れ等として機能する構造物の製造方法において、
膜状部材を加熱収縮させた後に、枠状支持部材と膜状部
材とを一体化した部分に、該一体化部分を覆い隠すカバ
ー部材を取り付けるようにしている。
【0040】したがって、カバー部材により一体化部分
を覆い隠すことができるので、外観を良くすることがで
きる。また、カバー部材が枠状支持部材と膜状部材との
固着を補強するので、膜状部材の固着力を強くすること
ができる。
【0041】請求項24記載の発明は、請求項22また
は23記載の椅子の座あるいは背凭れ等として機能する
構造物の製造方法において、カバー部材は、枠状支持部
材を芯材とするインサート成形により形成されるように
している。したがって、カバー部材による枠状支持部材
と膜状部材との固着の補強を強くすることができる。
【0042】請求項25記載の発明は、請求項12から
21までのいずれか記載の椅子の座あるいは背凭れ等と
して機能する構造物の製造方法において、膜状部材を加
熱収縮させる前または後に、枠状支持部材を芯材とする
インサート成形を行って枠状支持部材および膜状部材の
一体化した部分を覆い隠すカバー部材を形成すると共
に、枠状支持部材の射出成形時のゲート位置とカバー部
材の射出成形時のゲート位置とを異ならせるようにして
いる。また、請求項26記載の発明は、請求項12から
21までのいずれか記載の椅子の座あるいは背凭れ等と
して機能する構造物の製造方法において、膜状部材を加
熱収縮させた後に、枠状支持部材を芯材とするインサー
ト成形を行って枠状支持部材および膜状部材の一体化し
た部分を覆い隠すカバー部材を形成すると共に、枠状支
持部材の射出成形時のゲート位置とカバー部材の射出成
形時のゲート位置とを異ならせるようにしている。した
がって、各射出成形時に生ずるウェルドマークの位置を
重ならないようにできるので、構造物の強度を強くする
ことができる。
【0043】請求項27記載の発明は、請求項24から
26までのいずれか記載の椅子の座あるいは背凭れ等と
して機能する構造物の製造方法において、枠状支持部材
を射出成形する型とカバー部材を射出成形する型とは、
一部を共用するようにしている。したがって、別個の型
を2組用意する必要が無いので、型のコストを低減する
ことができる。
【0044】請求項28記載の発明は、請求項27記載
の椅子の座あるいは背凭れ等として機能する構造物の製
造方法において、枠状支持部材を射出成形した後に型の
スライドブロックを摺動させてカバー部材のキャビティ
を形成し、該キャビティに樹脂を射出してカバー部材を
射出成形するようにしている。したがって、スライドブ
ロックを摺動させるだけでカバー部材付きの構造物を成
形できるので、型のコストおよび成形作業の労力を低減
することができる。
【0045】請求項29記載の発明は、請求項22また
は23記載の椅子の座あるいは背凭れ等として機能する
構造物の製造方法において、カバー部材は、枠状支持部
材に溶着あるいは接着により一体化されるようにしてい
る。したがって、カバー部材を射出成形により一体化す
る場合に比べて安価に取り付けることができる。
【0046】一方、請求項30記載の椅子の座あるいは
背凭れ等として機能する構造物は、請求項1から請求項
29までのいずれか記載の椅子の座あるいは背凭れ等と
して機能する構造物の製造方法を利用して製造するよう
にしている。
【0047】したがって、膜状部材を枠状支持部材ある
いは型に取り付けるときに膜状部材に予張力を与える張
力付与装置を設ける必要が無いので、製造装置を簡素化
することができる。また、型の外部に膜状部材を支持す
る装置を設ける必要が無いので、製造装置を簡素化する
ことができる。さらに、膜状部材の周縁が枠状支持部材
に一体化されるか、あるいはカバー部材で隠されるの
で、外観を向上することができる。
【0048】請求項31記載の発明は、請求項30記載
の椅子の座あるいは背凭れ等として機能する構造物にお
いて、膜状部材はメッシュシートであるようにしてい
る。例えば、ポリエステル糸とエラストマ性ポリエステ
ル糸との織物によってメッシュシートは構成される。こ
のポリエステル製メッシュシートは、へたりが少ない。
そして、メッシュシートであることにより、弾力性や通
気性が良好であるので、座り心地の良い構造物を得るこ
とができる。しかも、膜状部材を枠状支持部材の射出成
形により一体化する際には、膜状部材の織地の糸と糸の
隙間を樹脂が通過して膜状部材を覆うように樹脂が回り
込むようになる。これによって、予め形成されている膜
状部材が、射出成形により形成される枠状支持部材に強
固に一体化される。
【0049】また、請求項32記載の発明は、請求項3
0または31記載の椅子の座あるいは背凭れ等として機
能する構造物において、構造物の全構成部材がオレフィ
ン系樹脂製であるようにしている。したがって、椅子が
廃棄される際に、構造物をパイプフレームや座受け部
材、脚、背支桿などの金属製構造物ないし木製構造物等
の非樹脂製構造物と分別することが容易であり、更に膜
状部材と枠状支持部材などの各パーツ毎に分離せずにそ
のまま再生利用可能とすることができ、リサイクルに好
適である。
【0050】請求項33記載の発明は、請求項30記載
の椅子の座あるいは背凭れ等として機能する構造物にお
いて、膜状部材は枠状支持部材の裏側に取り付けられて
いると共に、枠状支持部材は椅子のフレームに上側から
装着されることにより膜状部材を枠状支持部材とフレー
ムとにより挟持するようにしている。したがって、膜状
部材は枠状支持部材の裏側に取り付けられているので、
外観を損ねることを防止できる。また、膜状部材が枠状
支持部材とフレームとにより挟持されているので、固着
力を高めることができる。
【0051】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
実施形態に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態
では、本発明の構造物を椅子の座に適用した場合につい
て説明している。
【0052】この構造物1は、図2及び図3に示すよう
に、メッシュあるいはフィルム若しくは布地、不織布等
の膜状部材2とその周縁を保持する例えば熱可塑性合成
樹脂等の樹脂製の枠状支持部材3とから成り、椅子のフ
レーム4に組み付けられるものである。そして、この構
造物1の製造方法は、図1(A)に示すように枠状支持
部材3および膜状部材2をインサート成形するための型
5に対して熱収縮性を有する膜状部材2を無張力下にあ
るいは構造物1として必要な張力より弱い張力で取り付
けてから、型5のキャビティ6に熱可塑性合成樹脂を射
出して硬化させて図1(B)に示すように枠状支持部材
3の成形を行い、その後に膜状部材2を加熱して図1
(C)に示すように収縮させて構造物1として必要な弾
力性を発揮する張力を与えるようにしている。このた
め、膜状部材2を型5に取り付けるときに膜状部材2に
予張力を与える必要がないので、張力付与装置を設ける
必要が無く製造装置を簡素化することができる。
【0053】また、本実施形態では、枠状支持部材3は
単体でも膜状部材2の張力を支持できる剛性を有してい
るものとしている。すなわち、この枠状支持部材3は椅
子のフレーム4に取り付けなくても、膜状部材2が構造
物1として必要な張力を得られるように支持している。
このため、構造物1をフレーム4に取り付けるときに膜
状部材2に必要な張力を与えることがないので、取付作
業を容易にすることができる。
【0054】本実施形態では、型5として上金型7およ
び下金型8を採用すると共に、射出成形によって枠状支
持部材3を形成する際に予め形成されている膜状部材2
を一体化するようにしている。そして、下金型8には、
構造物1に上下方向の貫通孔9を形成するための中子ピ
ン10を設けている。膜状部材2を型5に取り付けると
きは各中子ピン10に突き刺して位置決めするようにし
ている。このため、膜状部材2を型5の外部から支持し
なくても、周縁がキャビティ6内に収まるように正確に
位置決めすることができる。
【0055】また、膜状部材2を型5に設置するとき
は、膜状部材2の周縁がキャビティ6に収容されるよう
にしている。このため、型5の外部に膜状部材2を支持
する装置を設ける必要が無いので、製造装置を簡素化す
ることができる。また、枠状支持部材3の硬化後に周縁
から膜状部材2を切り取るトリミング作業が不要になる
ので、作業性を向上できる。さらに、膜状部材2の周縁
11が枠状支持部材3に一体化されるので、外観を向上
することができる。しかも、膜状部材2を型5の外部で
支持して後に切り取る場合に比べて、1つの構造物1を
製造するのに必要な膜状部材2の量を減らすことができ
る。
【0056】ここで、膜状部材2は、キャビティ6のゲ
ート18に向き合う位置に取り付けられると共に、キャ
ビティ6内でゲート18が設けられた型面の反対側の型
面に面接触して取り付けられるようにしている。このた
め、図17に示すように、ゲート18から射出された熱
可塑性合成樹脂27が膜状部材2を押圧してゲート18
と反対側の型面に押し付けることができる。よって、膜
状部材2のずれを防止することができる。ここでは、膜
状部材2と型5とが面接触しているが、これには限られ
ず線接触あるいは点接触であっても膜状部材2が型5に
押し付けられてずれを抑制できる。
【0057】また、本実施形態では、枠状支持部材3を
形成する熱可塑性樹脂は、PET(ポリエチレンテレフ
タレート)やPP(ポリプロピレン)等のオレフィン系
樹脂を採用している。但し、熱可塑性合成樹脂としては
これに限られず、例えばポリエステルのように枠状支持
部材として一般に使用される既知若しくは新規の材質を
利用することができる。なお、本実施形態では枠状支持
部材3を熱可塑性合成樹脂により形成しているが、これ
には限られず膜状部材2よりも低い温度で硬化する熱硬
化性樹脂等の他の樹脂を使用しても良い。この場合は、
枠状支持部材3が硬化する程度に加熱して膜状部材2と
枠状支持部材3とを一体化し、その後に膜状部材2を加
熱して収縮させる。
【0058】さらに、膜状部材2はオレフィン系樹脂製
あるいはポリエステル製としている。構造物1の全体が
オレフィン系樹脂製である場合には、分別廃棄すること
なくそのままリサイクルすることができる。本実施形態
では、膜状部材2はポリエステル製のメッシュシート
(例えば、デュポン社製 商品名ダイメトロール)にし
ている。すなわち、メッシュシートは、ポリエステル糸
とエラストマ性ポリエステル糸との織物によって構成さ
れている。このため、枠状支持部材3の硬化後に加熱し
て収縮させることができ、これにより座あるいは背凭れ
等として必要な弾力性および強度を得ることができる。
しかも、本実施形態では、枠状支持部材3をオレフィン
系樹脂で構成すると共に膜状部材2をポリエステルで構
成しているので、構造物1から金属等を分離することな
くそのままリサイクルすることができる。あるいは、枠
状支持部材3と膜状部材2とのいずれもポリエステルで
構成していも良い。この場合も構造物1から金属等を分
離することなくそのままリサイクルすることができる。
また、膜状部材2がメッシュであるので、高い通気性を
得て座り心地の良い快適な構造物1を得ることができ
る。
【0059】ここで、膜状部材2はメッシュシートであ
るので、これを枠状支持部材3の射出成形により一体化
する際にはメッシュの織地の糸と糸の隙間を樹脂が通過
して膜状部材2を覆うように樹脂が回り込むようにな
る。これによって、予め形成されている膜状部材2が、
射出成形により形成される枠状支持部材3に一体化・固
着される。
【0060】そして、キャビティ6に射出した熱可塑性
合成樹脂が硬化してから、図1(B)に示すように構造
物1となる成形品を型5から取り出すようにする。この
ときは、膜状部材2は収縮する程には加熱されていない
ので、ある程度緩んでいる。そして、枠状支持部材3が
冷却されると収縮するので、膜状部材2の弛みは一層大
きくなる。この弛みを加熱による収縮で除去することが
できる。
【0061】ここで、成形品の膜状部材2に対して両面
から加熱した金型12を押し当てて加熱プレスを行う。
これにより、膜状部材2の加熱を行って、図1(C)に
示すように収縮させて構造物1として必要な弾力性を持
たせるようにする。ここでの金型12としては、例えば
アルミ板を使用することができる。
【0062】上述した本実施形態の製造方法により製造
した構造物1によれば、膜状部材2の周縁11を枠状支
持部材3に一体化させているので、図41に示す従来の
構造物のように膜状部材2の切り取られた周縁116が
枠状支持部材104と一体化せずに見栄えを悪くするこ
とを防止して外観を向上することができる。
【0063】ところで、この構造物1は、そのままで椅
子の座や背凭れ等として使用することができるが、場合
によっては膜状部材2と枠状支持部材3の上面及び外側
面との全体を覆うように表皮部材を取り付けても良い。
この場合、枠状支持部材3の上面に露出される膜状部材
2の周縁部分を隠すことができ、外観を任意の色や模様
にすることができる。
【0064】さらに、この構造物1を椅子に取り付ける
ときは、図3に示すように構造物1の枠状支持部材3と
膜状部材2との一体化部分を覆い隠すカバー部材13を
設けることが好ましい。この場合、カバー部材13によ
り一体化部分を覆い隠すことができるので、見栄えを向
上させることができる。このため、図3に示す構造物1
のように枠状支持部材3の上面に膜状部材2が取り付け
られている場合に、特に効果的に外観を向上させること
ができる。
【0065】そして、枠状支持部材3とカバー部材13
とは、例えば枠状支持部材3および膜状部材2の一体成
形品をインサート部材としてカバー部材13をインサー
ト成形することにより一体化している。本実施形態では
枠状支持部材3および膜状部材2の一体成形品に対して
カバー部材13をインサート成形により一体化している
が、これには限られずカバー部材13を射出成形などで
別個に形成しておき、後で枠状支持部材3および膜状部
材2の一体成形品に組み付けるようにしても良い。ま
た、カバー部材13はオレフィン系樹脂製あるいはポリ
エステル製としている。このため、構造物1の全体がオ
レフィン系樹脂製あるいはポリエステル製であるので、
金属等を分離することなくそのままリサイクルすること
ができる。カバー部材13を例えばエラストマ性の樹脂
製にすることにより、構造物1の触感を良好にすること
ができる。あるいは、カバー部材13を例えば硬度の高
い樹脂製にすることにより、構造物1としての強度を高
めることができる。
【0066】カバー部材13には、ボス部14を形成し
ている。そして、このボス部14を構造物1の貫通孔9
に嵌入させて、椅子のフレーム4あるいはこれに固定さ
れた受け金具にボルト15によってねじ止めしている。
これにより、構造物1から成る座を椅子に固定すること
ができる。
【0067】ここで、枠状支持部材3および膜状部材2
の一体成形品をインサート部材としてカバー部材13を
インサート成形する手順を図4に基づいて説明する。
【0068】同図(A)に示すように、膜状部材2に加
熱収縮処理を施す前の枠状支持部材3および膜状部材2
の一体成形品をカバー部材13の金型16に装着する。
枠状支持部材3および膜状部材2の一体成形品の装着の
位置合わせを容易にできるように、金型16には位置決
め用の中子ピン17が設けられている。そして、同図
(B)に示すように、枠状支持部材3と同様にPETや
PPといった熱可塑性合成樹脂を射出する。熱可塑性合
成樹脂の硬化後に取り出すと、カバー部材13が一体化
された構造物1を得ることができる。その後、膜状部材
2に加熱収縮処理を施して、構造物1として必要な張力
を得るようにする。このように、カバー部材13が枠状
支持部材3と膜状部材2との固着部分に一体化されるの
で、膜状部材2の構造物1への固着力を強くすることが
できる。
【0069】しかも、膜状部材2の加熱収縮処理前にカ
バー部材13を一体化しているので、図25に示すよう
な4本の別個の棒状部材から成る枠状支持部材3を使用
するときに、カバー部材13を形成して膜状部材2の張
力に耐えられる剛性の枠状物を完成させてから、膜状部
材2に必要な張力を与えることができるようになる。本
実施形態では膜状部材2に加熱収縮処理を行う前にカバ
ー部材13を取り付けているが、これには限られず膜状
部材2の加熱収縮処理を行った後にカバー部材13を一
体化しても良い。いずれの場合も、構造物1は単体でも
膜状部材2の張力を支持できる剛性を有しているものと
している。すなわち、この構造物1は椅子のフレーム4
に取り付けなくても、膜状部材2が構造物1として必要
な張力を得られるように支持している。このため、構造
物1をフレーム4に取り付けるときに膜状部材2に必要
な張力を与えることがないので、取付作業を容易にする
ことができる。
【0070】そして、図5に示すように、枠状支持部材
3を射出成形する時のゲート18の位置と、カバー部材
13を射出成形する時のゲート19の位置とは異ならせ
ることが好ましい。これにより、各射出成形時に生ずる
ウェルドマークの位置20,21を重ならないようにで
きるので、構造物1の強度を強くすることができる。
【0071】ここで、各ゲート18,19の配置として
は、各射出成形時に生ずるウェルドマーク20,21が
重ならないような位置や数とする。例えば図5に示すよ
うに枠状支持部材3の射出成形用のゲート18,18を
180度空けて2カ所に設けると共に、カバー部材13
の射出成形用のゲート19,19を180度空けて2カ
所に設けて、尚かつ各ゲート18,19を90度ずらし
て設けるようにする。これによれば、枠状支持部材3と
カバー部材13との各射出成形によるウェルドマーク2
0,21を90度ずらすことができるので、ゲート1
8,18とゲート19,19をそれぞれ180度空けて
設ける場合としては構造物1の強度を最も強くすること
ができる。
【0072】本実施形態ではゲート18,18とゲート
19,19をそれぞれ180度空けて設けると共に各ゲ
ート18,19を90度ずらして設けるようにしている
が、これには限られず枠状支持部材3とカバー部材13
との各射出成形によるウェルドマーク20,21をある
程度ずらすことができれば良い。具体的には、ウェルド
マーク20,21同士が例えば10mm以上離れていれ
ば構造物1としての剛性は殆ど損なわれず実質上問題な
い。このため、ウェルドマーク20,21同士が10m
m以上離れるように、各ゲート18,19をずらして配
置するようにする。
【0073】また、ここではゲート18,18とゲート
19,19をいずれも180度空けて2カ所に設けるよ
うにしているが、これには限られず枠状支持部材3の射
出成形用のゲート18を90度毎に4カ所に設けると共
にカバー部材13の射出成形用のゲート19を90度毎
に4カ所に設けるようにしても良い。この場合は、ウェ
ルドマーク20,21をずらすために、各ゲート18,
19をずらすようにする。この場合は、各ゲート18,
19が45度ずれているのが構造物1の剛性の点で最も
好ましいが、上述のようにウェルドマーク20,21同
士が10mm以上離れるように各ゲート18,19をず
らして配置すれば良い。なお、各ゲート18,19の位
置や個数については、これらに限られないのは勿論であ
る。
【0074】また、本実施形態の構造物1によれば、座
として使用される部材を全てプラスチックやエラストマ
により形成して金属部品を使用しないようにできるの
で、廃棄時に分別の必要が無く、廃棄を容易に行うこと
ができる。本実施形態では、枠状支持部材3とカバー部
材13をオレフィン系樹脂で構成すると共に膜状部材2
をポリエステルで構成しているので、構造物1から金属
等を分離することなくそのままリサイクルすることがで
きる。特に、構造物1の全構成部材、即ち枠状支持部材
3と膜状部材2及びカバー部材13とをオレフィン系樹
脂で構成すれば、構造物1から金属等を分離することな
くそのままリサイクルすることができる。
【0075】なお、上述の実施形態は本発明の好適な実
施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発
明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能で
ある。例えば、本実施形態では、膜状部材2としてポリ
エステル製のメッシュシートを使用しているが、これに
は限られず膜状で熱収縮性を有して構造物1として必要
な弾力性及び強度を備えていれば良く、例えばナイロン
製のメッシュシートにすることができる。また、メッシ
ュシートには限られず、熱収縮性を有して構造物1とし
て必要な弾力性及び強度を備えるフィルムやビニルや布
地、不織布等の他の材質のものでも良い。いずれの場合
も、膜状部材2を型5に取り付けるときに膜状部材2に
予張力を与える必要が無いので、製造装置を簡素化する
ことができる。フィルムとしては、例えばポリ塩化ビニ
リデン製のフィルム(商品名:サランラップ)を使用す
ることができる。
【0076】また、本実施形態ではカバー部材13が枠
状支持部材3と膜状部材2との固着部分のみに一体化さ
れているが、これには限られず少なくとも枠状支持部材
3と膜状部材2との固着部分を覆っていれば良く、例え
ば図6に示すように枠状支持部材3の上面から外側面ま
で全体を覆うように一体化しても良い。この場合、枠状
支持部材3とカバー部材13との両方で断面矩形状の枠
状物を形成できるので、枠状支持部材3と膜状部材2と
の固着面を隠して外観を良好にできる上に、構造物1が
あたかも一部材であるかのような形状になるので見栄え
を良くすることができる。
【0077】また、これらの実施形態では枠状支持部材
3の上面から外側面に掛けて膜状部材2との固着部分が
露出しているのでカバー部材13は枠状支持部材3の上
面から外側面に掛けて設けられているが、これには限ら
れず例えば枠状支持部材3の下面や内側面に膜状部材2
との固着面が露出しているときは当該部分を覆い隠すよ
うにカバー部材13を設けるようにする。この場合も、
カバー部材13により枠状支持部材3と膜状部材2の一
体化部分を覆い隠すことができるので、外観を良くする
ことができる。
【0078】さらに、本実施形態では枠状支持部材3を
射出成形する金型5とカバー部材13を射出成形する金
型16とが別個のものであるが、これには限られずこれ
らの金型5,16の一部を共用するようにしても良い。
例えば図7〜図8に示すように下金型22を共用する場
合、まず下金型22の中子ピン10に膜状部材2を緩い
張力で取り付けて、上金型7を閉める(図7(A))。
そして、ゲート18から熱可塑性合成樹脂を射出して枠
状支持部材3を形成する(図7(B))。硬化後に上金
型7を外し、枠状支持部材3および膜状部材2の一体成
形品はそのままにしておく(図7(C))。この一体成
形品に対して、カバー部材13を形成するための金型1
6を閉める(図8(A))。
【0079】そして、ゲート18とは異なる位置に配置
されたゲート19から熱可塑性合成樹脂を射出してカバ
ー部材13を形成する(図8(B))。ここで、枠状支
持部材3を射出成形する時のゲート位置18とカバー部
材13を射出成形する時のゲート位置19とは90度異
ならせて配置しているので、各射出成形時に生ずるウェ
ルドマークの位置を90度ずらすことができる。硬化
後、構造物1を取り出して(図8(C))、膜状部材2
に加熱収縮処理を施して、枠状支持部材3の収縮に伴い
膜状部材2が弛んだ分も一緒に張るようにして必要な張
力を得るようにする。この製造方法によれば、別個の型
を2組用意する必要が無いので、型のコストを低減する
ことができる。しかも、この場合も枠状支持部材3を射
出成形する時のゲート位置18とカバー部材13を射出
成形する時のゲート位置19とは異ならせているので、
各射出成形時に生ずるウェルドマークの位置を重ならな
いようにできる。
【0080】図7および図8に示す実施形態では下金型
22だけを共用し枠状支持部材3を成形する上金型7と
は別にカバー部材13を成形するための上金型16を用
いるようにしているが、これには限られず図9に示すよ
うに、一方の金型、例えば上金型に対して摺動可能であ
ると共に摺動によりカバー部材13を成形するキャビテ
ィを射出成形品との間に形成可能なスライドブロック4
1を備える型7を利用しても良い。この場合、同図
(A)に示すように、枠状支持部材3を射出成形すると
きはスライドブロック41を内側の閉位置に固定してお
く。そして、枠状支持部材3を射出成形した後に、スラ
イドブロック41を摺動させて外側の開位置に固定す
る。これにより、カバー部材13のキャビティが形成さ
れる。さらに、同図(B)に示すように、キャビティに
樹脂を射出してカバー部材13を射出成形する。この型
7によれば、スライドブロック41を摺動させるだけ
で、構造物1として枠状支持部材3および膜状部材2と
カバー部材13との一体成形品を成形できるので、型の
コストおよび成形作業の労力を低減することができる。
【0081】そして、上述した各実施形態では、カバー
部材13を射出成形により枠状支持部材3および膜状部
材2の一体成形品に一体化しているが、これには限られ
ず図10に示すように予め射出成形等により作製したカ
バー部材13を溶着あるいは接着により枠状支持部材3
の膜状部材2との固着面を覆うように固着しても良い。
この場合、カバー部材13を枠状支持部材3および膜状
部材2の一体成形品に射出成形により一体化する場合に
比べて安価に一体化することができる。このとき、接着
剤もオレフィン系樹脂製あるいはポリエステル製である
ことが好ましい。これによれば、構造物1が全てオレフ
ィン系樹脂製あるいはポリエステル製になるので、その
ままリサイクルすることができる。
【0082】ここで、枠状支持部材3の断面形状は、図
1及び図2等に示すように本実施形態では矩形状にして
いるが、これには限られず例えば図11に示すように断
面円形状にしたり、あるいは図12に示すように断面ほ
ぼコ字形状にしても良い。これらの形状は、椅子のフレ
ームへの取付やデザインなどに応じて設定することがで
きる。また、これら図11および図12に示すように、
枠状支持部材3と膜状部材2との固着部分は各枠状支持
部材3の上面のみとしても良く(図中、実線で示す)あ
るいは各枠状支持部材3の側部まで回り込むようにして
も良い(図中、二点鎖線で示す)。
【0083】さらに、本実施形態では、図2及び図3に
示すように膜状部材2は枠状支持部材3の表側面(上
面)に露出するように一体化されているが、これには限
られず枠状支持部材3の中に完全に埋設させたり、ある
いは枠状支持部材3の裏側面(下面)に露出させて一体
化するようにしても良い。これらの場合、枠状支持部材
3と膜状部材2の一体化部分を隠すことができるので、
外観を向上することができる。
【0084】膜状部材2を、枠状支持部材3の中に完全
に埋設させる場合は、図13に示すように、例えば膜状
部材2を表裏両側から押さえてキャビティ6の表裏両型
面から離して支持する支持部材である中子ピン23,2
4を各金型7,8に設けるようにする。この場合、膜状
部材2が支持部材である中子ピン23,24によりキャ
ビティ6の型面から離れて支持されるので、枠状支持部
材3の表裏両面に露出することは無い。よって、膜状部
材2を枠状支持部材3の内部に隠して固着面の露出を防
ぐことができる。この場合には、図1などに示すカバー
部材13は不要になる。ここで、各中子ピン23,24
の先端には、互いに嵌合する凸部23aと凹部24aと
を形成することが好ましい。これによれば、各中子ピン
23,24に膜状部材2を挟んで突き合わせたときに凸
部23aが膜状部材2に貫通してこれを固定することが
できるので、熱可塑性合成樹脂が射出されたときの膜状
部材2のずれを抑制することができる。
【0085】また、膜状部材2を、枠状支持部材3の中
に完全に埋設させる他の実施形態としては、図14およ
び図15に示すように膜状部材2の周縁2aおよび中心
側部2bのいずれも型7,8に挟持されると共に、膜状
部材2はキャビティ6を形成する型面に無接触あるいは
点接触若しくは線接触するようにする。この場合、キャ
ビティ6内で膜状部材2が型面に面接触しないので枠状
支持部材3の中に完全に埋設することになり、枠状支持
部材3と膜状部材2との固着面が外部に露出することを
防止できる。しかも、膜状部材2の固着面が隠れる構造
物1を1回の射出成形により形成することができる。
【0086】例えば、図14および図15に示す実施形
態では、膜状部材2の周縁2aは枠状支持部材3の縁部
を通過すると共に、膜状部材2の中心側部2bは枠状支
持部材3の側面の表裏方向中央部を通過するようにして
いる。これらの実施形態によれば、膜状部材2の固着面
が隠れる構造物を1回の射出成形により形成することが
できる。よって、金型のコストや作業工程を低減するこ
とができる。これらの実施形態では、膜状部材2の中心
側部2bは枠状支持部材3の側面の表裏方向中央部を通
過するようにしているが、これには限られず例えば枠状
支持部材3の側面の上側の縁部を通過するようにしても
良い。この場合でも、枠状支持部材3と膜状部材2との
固着面が外部に露出することを防止できる。
【0087】図14に示すものでは、枠状支持部材3を
断面L字形状にすると共に一方の先端面3aの表裏方向
中央部から膜状部材2の中心側部2bを突出させると共
に、他方の先端面3bの外縁3cから膜状部材2の周縁
2aを突出させるようにしている。このため、キャビテ
ィ6内の膜状部材2は、両端を金型7,8に挟まれて支
持されると共にキャビティ6内で下金型8の角縁に当た
って線接触により位置固定されるので、膜状部材2を支
持する別部材を使用することなく枠状支持部材3の中に
完全に埋設させることができる。
【0088】さらに図15に示すものでは、断面矩形状
の枠状支持部材3に実施する場合で、キャビティ6に膜
状部材2を支持する中子ピン10を設けて、内側面3a
の表裏方向中央部から膜状部材2の中心側部2bをはみ
出させると共に、外側面3dの下縁3cから膜状部材2
の周縁2aをはみ出させるようにしている。このため、
キャビティ6内の膜状部材2は、両端を金型7,8に挟
まれて支持されると共にキャビティ6内で中子ピン10
に支持されて点接触により位置固定されるので、枠状支
持部材3の中に完全に埋設させることができる。なお、
これら図14及び図15に示す実施形態では、膜状部材
2の周縁2aが枠状支持部材3から飛び出すので、成形
後にトリミングを行うようにする。
【0089】膜状部材2を枠状支持部材3の下面に露出
させて一体化する場合は、例えば図16に示すように、
枠状支持部材3を椅子のフレーム4に載せて膜状部材2
と枠状支持部材3との一体化部分を押さえ付けることに
より、膜状部材2の固着を補強することができる。
【0090】ところで、本実施形態では、図1および図
17に示すように、上金型7にゲートが配置されると共
に膜状部材2はキャビティ6の下型面に面接触して取り
付けられているが、これには限られず図18に示すよう
に下金型8にゲート18を配置すると共に膜状部材2は
キャビティ6の上型面に面接触して取り付けられるよう
にしても良い。この場合も、ゲート18から射出された
熱可塑性合成樹脂27が膜状部材2を押圧してゲート1
8と反対側の面に押し付けることができるので、膜状部
材2のずれを防止することができる。
【0091】また、上述した実施形態では、図17及び
図18に示すように膜状部材2はゲート18が設けられ
た面の反対側の面に面接触して取り付けられているが、
これには限られず、例えば図19〜図21に示すように
膜状部材2をキャビティ6内のゲート18が設けられた
型面に面接触して取り付けられると共に、膜状部材2の
ゲート18に向き合った部位に樹脂が通過可能な逃げ部
26を形成するようにしても良い。ここで、逃げ部26
の形状としては、図19に示すように膜状部材2の縁か
ら切り込まれた形状としたり、あるいは図22に二点鎖
線で示すように孔形状としても良い。
【0092】この場合、ゲート18から射出された熱可
塑性合成樹脂27が膜状部材2の逃げ部26を通過して
膜状部材2の裏側に容易に回り込むことができるので、
膜状部材2をゲート18側の面に裏側から押し付けるこ
とができる。しかも、熱可塑性合成樹脂27が膜状部材
2に邪魔されることなくキャビティ6内を均等に行き渡
ることができる。なお、図20は上金型7にゲート18
が配置されると共に膜状部材2はキャビティ6の上面に
面接触して取り付けられる場合を示し、図21は下金型
7にゲート18が配置されると共に膜状部材2はキャビ
ティ6の下型面に面接触して取り付けられる場合を示し
ている。
【0093】また、例えば図13〜図15に示すように
膜状部材2を枠状支持部材3の中に完全に埋設させる構
造物1についても、型のゲートに向き合った部位に逃げ
部26が形成された膜状部材2を使用しても良い。この
場合、ゲートから射出された熱可塑性合成樹脂が膜状部
材2の逃げ部26を通過して膜状部材2の裏側に容易に
回り込むことができるので、熱可塑性合成樹脂がキャビ
ティ6内を均等に行き渡ることができる。この場合、図
22に示すように、逃げ部26の近傍に流通孔40を設
けることが好ましい。これによれば、熱可塑性合成樹脂
が逃げ部26および流通孔40を通過して膜状部材2の
表裏に容易に行き渡ることができる。
【0094】また、本実施形態では、下金型5に設けた
中子ピン10により成形品に貫通孔9を形成すると共に
型締め前の膜状部材2を支持しているが、これには限ら
れず中子ピン10を設けずに型5の型面(キャビティ
面)に係止突起を形成して、これに膜状部材2を引っ掛
けて型5に取り付けるようにしても良い。この場合に、
構造物1に貫通孔9が必要で有れば、射出成形後に孔空
け加工を施せば良い。あるいは、キャビティ6面に係止
突起を設けずに、膜状部材2を下金型8に載置するだけ
にしても良い。これらの場合も、膜状部材2の周縁をキ
ャビティ6に収容できるので、型5の外部で膜状部材2
を支持する装置を省略して製造装置を簡素化することが
でき、またトリミング作業を不要にして作業性及び外観
を向上でき、さらに1つの構造物1を製造するのに必要
な膜状部材2の量を減らすことができる。
【0095】または、図23に示すように、金型8に押
さえ部材28を設けて膜状部材2をキャビティ6の型面
に押し付けて固定するようにしても良い。ここでは、押
さえ部材28は中子ピンを兼用している。そして、押さ
え部材28は膜状部材2に突き刺さらずにキャビティ6
の型面に膜状部材2を単に押圧している。この場合、枠
状支持部材3の射出成形時に膜状部材2が熱可塑性合成
樹脂27の射出により動いてしまうことを防ぐことがで
きる。
【0096】さらに、本実施形態では射出成形によって
枠状支持部材3を形成する際に予め形成されている膜状
部材2を一体化しているが、これには限られず圧縮成形
法や注型法等の他の方法によって枠状支持部材3を形成
する際に膜状部材2を一体化するようにしても良い。い
ずれの場合も、膜状部材2を型5に取り付けるときに膜
状部材2に予張力を与える必要が無いので、製造装置を
簡素化することができる。
【0097】また、本実施形態では、成形品の膜状部材
2に加熱プレスを施して加熱収縮を行っているが、これ
には限られず膜状部材2を加熱ヒータにより加熱した
り、またドライヤ等から吹き出された熱風を当てるよう
にしたり、膜状部材2を金属粉等が混入されたものにし
ておいて電磁波の照射で電磁誘導により加熱するように
しても良い。
【0098】そして、本実施形態では、膜状部材2のみ
を加熱しているが、これには限られず加熱ヒータ等を用
いて成形品の全体を加熱するようにしても良い。さら
に、本実施形態では成形品を型5から取り出してから膜
状部材2の加熱を行っているが、これには限られず成形
品が型5中に有るときに型5自体を加熱して膜状部材2
を加熱するようにしても良い。いずれの場合も、膜状部
材2を型5に取り付けるときに膜状部材2に予張力を与
える必要が無いので、製造装置を簡素化することができ
る。
【0099】また、上述した実施形態では構造物1にカ
バー部材13を設けて膜状部材2と枠状支持部材3の固
着面を覆うようにしているが、これには限られずカバー
部材13は無くても良い。この場合は、構造物1を椅子
のフレーム4若しくは受け金具に直接ねじ止めするよう
にする。さらに、本実施形態ではフレーム4と構造物1
とをねじ止めしているが、これには限られず例えば枠状
支持部材3に係止爪を一体形成して、これをフレーム4
若しくは受け金具側の受け部、例えば孔や凹部にワンタ
ッチで係止するようにしても良い。
【0100】さらに、上述した実施形態では、射出成形
によって枠状支持部材3を形成する際に予め形成されて
いる膜状部材2を一体化しているが、これには限られず
これらを別個に予め形成してから、膜状部材2を無張力
下あるいは構造物1として必要な張力より弱い張力で枠
状支持部材3に取り付けて固着するようにしても良い。
そして、その後に膜状部材2を加熱して収縮させ、構造
物1として必要な弾力性を発揮させる張力を与えるよう
にしても良い。この場合、膜状部材2を枠状支持部材3
に取り付けるときに膜状部材2に完成品として要求され
る張力を与える必要がないので、製造作業を容易に行う
ことができる。
【0101】ここで、予め別々に形成された膜状部材2
と枠状支持部材3とを一体化する手法としては、様々な
手法を適用することができる。例えば、表面に突起を有
する枠状支持部材3を形成して、この突起に膜状部材2
の周縁を引っ掛けて一体化するようにしても良い。また
は、枠状支持部材3の表面に膜状部材2の周縁を接着し
たり、あるいはボルト等によるねじ止めやホチキス止め
で一体化するようにしても良い。
【0102】さらには、例えば図24に示すように膜状
部材2を枠状支持部材3の表面に直接縫製または溶着あ
るいは接着するようにしても良い。ここでは、枠状支持
部材3を断面フック状にしているが、これには限られず
図2や図11、図12に示すような枠状支持部材3に膜
状部材2を直接縫製または溶着あるいは接着するように
しても良い。これらの場合、枠状支持部材3は、膜状部
材2を縫製または溶着あるいは接着するのに適した取付
部3eと、構造物1としての必要な強度を備えた枠部3
fとの2種類の材質を2色成形等により備えるようにす
ることが好ましい。取付部3eとしては、例えば縫製用
にはミシン掛けし易い軟らかい材質にしたり、溶着用に
は溶け易い材質にしたり、接着用には接着しやすい材質
にする。これによれば、膜状部材2との接合を強くでき
ると共に、構造物1としての必要な強度を有することも
できる。
【0103】これらのように膜状部材2を枠状支持部材
3に直接縫製または溶着あるいは接着する場合も、膜状
部材2を枠状支持部材3に取り付けるときに膜状部材2
に完成品として要求される張力を与える必要がないの
で、製造作業を容易に行うことができる。また、縫製の
糸材や接着剤をオレフィン系樹脂あるいはポリエステル
製から成るようにすることにより構造物1の構成部材を
全てオレフィン系樹脂製あるいはポリエステル製にでき
るので、各パーツ毎に分離せずにそのまま廃棄したり、
あるいは粉砕・溶融して射出原材料などとして再生する
ことができ、リサイクルでき好ましい。
【0104】あるいは、例えば図25に示すように枠状
支持部材3を膜状部材2の周縁部によりくるんでから、
膜状部材2同士を固着部29で縫製または溶着あるいは
接着により固定する。ここで、枠状支持部材3として
は、完全な枠形を成すものでも良いことは言うまでもな
いが、場合によっては完全な枠状を形成していない支持
部材、例えば4本の棒状部材を組み合わせて使用するこ
とも可能である。この場合、各枠状支持部材3に膜状部
材2を取り付けた状態で矩形状に配置してフレーム4に
固定する。その後、膜状部材2を加熱して張力を得るよ
うにする。この取付によれば、膜状部材2が枠状支持部
材3に一巻きされるので、膜状部材2に荷重が掛かった
ときに膜状部材2が枠状支持部材3に引っ掛かり、取付
強度を強くすることができる。また、カバー部材13を
接着ないし溶着、ビス止め等で一体化することによっ
て、座または背凭れ等としての剛性が得られる。
【0105】特に、カバー部材13を後付けする場合
や、図26に示すように枠状支持部材3に止め孔を形成
してボルト15の利用によりフレーム4にねじ止めする
場合は、膜状部材2に作用する荷重を固着部29だけで
なくカバー部材13あるいはフレーム4との一体化部分
によっても受けることができるので、固着部29の強度
は小さくても良い。この場合、枠状支持部材3と膜状部
材2との一体化を射出成形よりも安価に行うことができ
る。
【0106】さらに、図27に示すように、枠状支持部
材3に内側に切れ込んだ取付溝30を形成して、膜状部
材2を枠状支持部材3に固定するときは、膜状部材2を
枠状支持部材3の取付溝30に差し入れて溶着または接
着あるいは縫製するようにしても良い。この場合、膜状
部材2の表裏両面を取付溝30に溶着または接着あるい
は縫製することができるので、片面のみを溶着または接
着あるいは縫製するよりも溶着または接着あるいは縫製
の面積を大きくして固着強度を強くすることができる。
【0107】さらに、図28及び図29に示すように枠
状支持部材3を長手方向に沿って半割りした半割部材3
1,32に形成しておき、その間に膜状部材2の周縁を
挟み込んで接着やねじ止めや嵌合あるいは縫製により一
体化するようにしても良い。ここでの半割部材31,3
2は成形品や押し出し材を使用することができる。この
場合、図28に示すように2枚の平坦形状の半割部材3
1,32を合わせるようにしたり、あるいは図29に示
すように一方が断面L字形状の半割部材31で、他方が
その内側に取り付けられる平坦形状の半割部材32であ
るようにしても良い。また、各半割部材31,32同士
の接触面は平坦面に限られず細かい凹凸を有する面にし
ても良い。この場合、接着や溶着あるいは縫製の力を強
くすることができる。さらに、半割部材31,32は図
28や図29に示すように上下方向から一体化するもの
としても良く、あるいは左右方向から一体化するように
しても良い。
【0108】また、枠状支持部材3を半割部材31,3
2に形成する場合は、図30に示すように枠状支持部材
3の半割部材31,32の向き合った各挟み込み面に互
いに嵌合する凸部31aと凹部32aとを形成しておい
て、これら凸部31aと凹部32aとの間に膜状部材2
を挟み込むようにしても良い。これによれば、膜状部材
2の保持力を更に強くすることができる。ここで、例え
ば凸部31aの先端に突起31bを形成することが好ま
しい。これによれば、突起31bの部分を溶かすことに
より、凹部32aとの溶着を強固に行うことができる。
あるいは、突起31bが膜状部材2に突き刺さるように
しても良く、この場合も抜け止めを図ることができる。
【0109】さらに、図31及び図32に示すように、
枠状支持部材3は長手方向に沿って半割された形状であ
ると共に、膜状部材2の周縁には係止部材33が取り付
けられるようにしても良い。この場合、膜状部材2を枠
状支持部材3に固定するときは、半割部材31,32の
間に膜状部材2の周縁部を挟み込むと共に係止部材33
が枠状支持部材3の外側面に当接するようにして溶着ま
たは接着あるいは縫製するようにしても良い。これによ
れば、膜状部材2の表裏両面を枠状支持部材3に溶着ま
たは接着あるいは縫製することができると共に係止部材
33が抜け止めに成るので、膜状部材2の固着強度を強
くすることができる。また、各半割部材31,32の形
状としては、図31に示すようにそれぞれが断面L字形
状で合わせると断面コ字形状に成るものとして膜状部材
2が枠状支持部材3の側面中央部から飛び出すようにし
たり、あるいは図32に示すように一方の半割部材32
に突出部34を形成して膜状部材2が枠状支持部材3の
上部から飛び出すようにしても良い。
【0110】また、図33に示すように、枠状支持部材
3は長手方向に沿った凹溝35を有する凹部材36と、
凹溝35に圧入して固定される凸部材37とを備えるも
のとしても良い。この場合、膜状部材2を枠状支持部材
3に固定するときは、凹溝35に膜状部材2を入れたま
ま凸部材37を圧入することにより、凹部材36および
凸部材37で膜状部材2を挟持するようにしている。よ
って、凸部材37を凹部材36に圧入して膜状部材2を
挟むという簡単な動作で固着できるので、作業性を良好
にすることができる。
【0111】ここで、図34に示すように凸部材37の
先端にオーバーハング部37aを形成すると共に、凹溝
35にオーバーハング部37aが引っ掛かる係止部35
aを形成するようにしても良い。この場合、凸部材37
の先端に膜状部材2を引っ掛けて凹溝35に押し込むこ
とにより、凸部材37が凹溝35から抜け難くなると共
に、凸部材37および凹部材36による膜状部材2の挟
持力を強くすることができる。
【0112】図33に示す実施形態では膜状部材2は凹
部材36および凸部材37に挟持されているが、これに
は限られず膜状部材2を図35に示すように凸部材37
に予め固着しておいたり、あるいは図36に示すように
凹部材36に予め固着しておき、凸部材37を凹溝35
に圧入すると同時に凸部材37および凹部材36に膜状
部材2を挟持して枠状支持部材3に固定するようにして
も良い。これによれば、膜状部材2をより容易に凸部材
37を凹部材36に挟持することができるようになる。
【0113】さらに、図37に示すように、枠状支持部
材3は例えば金属製で可塑性を有すると共に中空形状で
長手方向に沿った開口38を備えたものであり、尚かつ
膜状部材2の周縁には開口38を通過可能な太さの係止
部材33が取り付けられるようにしても良い。膜状部材
2を枠状支持部材3に固定するときは、膜状部材2の係
止部材33を枠状支持部材3の内部に開口38から差し
入れて、開口38が係止部材33の外径よりも狭く成る
ように枠状支持部材3をかしめる。この場合、係止部材
33を差し入れた枠状支持部材3をかしめることにより
膜状部材2を固着できるので、作業性を良好にすること
ができる。
【0114】さらに、枠状支持部材3にフレーム4への
組付用の溝あるいは爪を形成しておき、この溝あるいは
爪に膜状部材2を挟み込んだ状態で枠状支持部材3をフ
レーム4に組み付けるようにしても良い。このときは、
例えば膜状部材2の周縁を予めフレーム4に巻き付けて
おき、その上から枠状支持部材3を填め付けるようにし
たり、または膜状部材2の周縁を予め枠状支持部材3の
溝に入れておいた状態で枠状支持部材3をフレーム4に
填め付けるようにしても良い。この場合は、膜状部材2
をフレーム4に組み付けてから加熱する。また、この場
合に、枠状支持部材3とフレーム4とは嵌合の締付力で
固定されるようにしたり、あるいは枠状支持部材3とフ
レーム4とをねじ止め等によって固定するようにしても
良い。枠状支持部材3とフレーム4とをねじ止め等によ
って固定するときは、ねじ止め用のボルトを膜状部材2
に貫通させることにより膜状部材2の保持力を更に強く
することができる。さらに、枠状支持部材3の溝とフレ
ーム4との間に互いに嵌合する凸部と凹部とを形成する
ことにより、これら凸部と凹部との間に膜状部材2を挟
むようにできるので、膜状部材2の保持力を更に強くす
ることができる。
【0115】なお、上述した全ての枠状支持部材3およ
び膜状部材2にカバー部材13を取り付けて構造物1と
して利用できると共に、カバー部材13を取り付けずに
構造物1として利用できるのは勿論である。いずれの場
合も、構造物1は単体で膜状部材2の張力を支持できる
剛性を有するようにすれば、構造物1をフレーム4に取
り付けるときに膜状部材2に必要な張力を与えることが
ないので取付作業を容易にすることができる。
【0116】そして、上述した各実施形態では構造物1
を椅子の座に適用しているが、これには限られず例えば
背凭れや肘パネルに適用しても良い。この場合も、膜状
部材2を型5に取り付けるときに予張力を与えるための
張力付与装置を設ける必要が無いので、製造装置を簡素
化することができる。また、型5の外部に膜状部材2を
支持する装置を設ける必要が無いので、製造装置を簡素
化することができる。
【0117】さらに、枠状支持部材3の硬化後に周縁か
ら膜状部材2を切り取る必要が無くなるので、膜状部材
2の切り取られた端縁が構造物1の周縁に露出せず外観
を向上することができる。また、カバー部材13により
一体化部分を覆い隠すことができるので、見栄えを向上
させることができる。
【0118】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1記載の椅子の座あるいは背凭れ等として機能する構造
物の製造方法によれば、膜状部材を枠状支持部材に取り
付けるときに膜状部材に完成品として要求される張力を
与える必要がないので、製造作業を容易に行うことがで
きる。
【0119】また、請求項2および3記載の椅子の座あ
るいは背凭れ等として機能する構造物の製造方法によれ
ば、枠状支持部材と膜状部材との一体化を安価に行うこ
とができる。
【0120】請求項4および5記載の椅子の座あるいは
背凭れ等として機能する構造物の製造方法によれば、片
面のみを溶着または接着あるいは縫製するよりも溶着ま
たは接着あるいは縫製の面積を大きくして固着強度を強
くすることができる。
【0121】請求項6記載の椅子の座あるいは背凭れ等
として機能する構造物の製造方法によれば、膜状部材の
固定力を更に強くすることができる。
【0122】請求項7記載の椅子の座あるいは背凭れ等
として機能する構造物の製造方法によれば、凸部材を凹
部材に圧入して膜状部材を挟むことにより固着できるの
で、作業性を良好にすることができる。
【0123】請求項8記載の椅子の座あるいは背凭れ等
として機能する構造物の製造方法によれば、膜状部材を
凹部材および凸部材の間に容易に挟み込むことができる
ようになる。
【0124】請求項9記載の椅子の座あるいは背凭れ等
として機能する構造物の製造方法によれば、凸部材が凹
溝から抜け難くなって凸部材および凹部材による膜状部
材の挟持を強くすることができる。
【0125】請求項10記載の椅子の座あるいは背凭れ
等として機能する構造物の製造方法によれば、係止部材
を差し入れた枠状支持部材をかしめることにより膜状部
材を固着できるので、作業性を良好にすることができ
る。
【0126】請求項11記載の椅子の座あるいは背凭れ
等として機能する構造物の製造方法によれば、膜状部材
の表裏両面を枠状支持部材に溶着または接着あるいは縫
製することができると共に係止部材が抜け止めに成るの
で、膜状部材の固着強度を強くすることができる。
【0127】そして、請求項12記載の椅子の座あるい
は背凭れ等として機能する構造物の製造方法によれば、
膜状部材を型に取り付けるときに膜状部材に予張力を与
える必要がないので、張力付与装置を設ける必要が無く
製造装置を簡素化することができる。よって、設備コス
トを低減することができる。
【0128】また、請求項13記載の椅子の座あるいは
背凭れ等として機能する構造物の製造方法によれば、型
の外部に膜状部材を支持する装置を設ける必要が無いの
で、製造装置を簡素化することができる。そして、膜状
部材の周縁が枠状支持部材に一体化されるので、外観を
向上できる。さらに、枠状支持部材の硬化後に周縁から
膜状部材を切り取ってトリミングする必要が無くなるの
で、切り取り作業を省略して作業性を向上できる。しか
も、1つの構造物の製造に必要な膜状部材の量を減らす
ことができる。
【0129】そして、請求項14および請求項15記載
の椅子の座あるいは背凭れ等として機能する構造物の製
造方法によれば、枠状支持部材と膜状部材との固着面が
外部に露出することを防止できる。よって、このような
固着面が隠れる構造物を1回の射出成形により形成する
ことができるので、型のコストや作業工程を低減するこ
とができる。
【0130】請求項16記載の椅子の座あるいは背凭れ
等として機能する構造物の製造方法によれば、膜状部材
を枠状支持部材の内部に隠して固着面の露出を防ぐこと
ができる。
【0131】請求項17から請求項21記載の椅子の座
あるいは背凭れ等として機能する構造物の製造方法によ
れば、枠状支持部材の射出成形時に膜状部材が樹脂の射
出により動いてしまうことを抑制できると共にキャビテ
ィ内で樹脂が行き渡り易くなるので、不良品の発生を抑
制することができる。
【0132】請求項22および請求項23記載の椅子の
座あるいは背凭れ等として機能する構造物の製造方法に
よれば、カバー部材により一体化部分を覆い隠すことが
できるので、外観を良くすることができる。また、カバ
ー部材が枠状支持部材と膜状部材との固着を補強するの
で、膜状部材の固着力を強くすることができる。
【0133】請求項24記載の椅子の座あるいは背凭れ
等として機能する構造物の製造方法によれば、カバー部
材による枠状支持部材と膜状部材との固着の補強を強く
することができる。
【0134】請求項25および請求項26記載の椅子の
座あるいは背凭れ等として機能する構造物の製造方法に
よれば、各射出成形時に生ずるウェルドマークの位置を
重ならないようにできるので、構造物の強度を強くする
ことができる。
【0135】請求項27および請求項28記載の椅子の
座あるいは背凭れ等として機能する構造物の製造方法に
よれば、別個の型を2組用意する必要が無いので、型の
コストを低減することができる。
【0136】請求項29記載の椅子の座あるいは背凭れ
等として機能する構造物の製造方法によれば、カバー部
材を射出成形により一体化する場合に比べて安価に取り
付けることができる。
【0137】一方、請求項30記載の椅子の座あるいは
背凭れ等として機能する構造物によれば、膜状部材を枠
状支持部材あるいは型に取り付けるときに膜状部材に予
張力を与える張力付与装置を設ける必要が無いので、製
造装置を簡素化することができる。また、型の外部に膜
状部材を支持する装置を設ける必要が無いので、製造装
置を簡素化することができる。さらに、膜状部材の周縁
が枠状支持部材に一体化されるので、外観を向上するこ
とができる。
【0138】また、請求項31記載の椅子の座あるいは
背凭れ等として機能する構造物によれば、弾力性や通気
性が良好であるので、座り心地の良い構造物を得ること
ができる。しかも、膜状部材を枠状支持部材の射出成形
により一体化する際には、膜状部材を枠状支持部材に強
固に一体化することができる。
【0139】また、請求項32記載の椅子の座あるいは
背凭れ等として機能する構造物の製造方法によれば、構
造物の全構成部材がオレフィン系樹脂製あるいはポリエ
ステル製であるので、座あるいは背もたれ等の構造物と
それ以外の金属製構造物等例えばパイプフレームや座受
け部材、脚、背支桿などとの分別が容易であり、構造物
単位でそのまま再生利用可能としたり、分別廃棄を容易
にしてリサイクルすることができる。
【0140】請求項33記載の椅子の座あるいは背凭れ
等として機能する構造物によれば、膜状部材は枠状支持
部材の裏側に取り付けられているので、外観を損ねるこ
とを防止できる。また、膜状部材が枠状支持部材とフレ
ームとにより挟持されているので、固着力を高めること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構造物の製造手順を示す縦断面側面図
であり、(A)は型に膜状部材を設置した状態、(B)
は膜状部材に加熱収縮処理を施す状態、(C)は構造物
が完成した状態をそれぞれ示す。
【図2】構造物を示す一部切断した斜視図である。
【図3】構造物を椅子のフレームに取り付けた状態を示
す縦断面正面図である。
【図4】カバー部材の製造手順を示す縦断面側面図であ
り、(A)は型に構造物を取り付ける状態、(B)は樹
脂を射出した状態、(C)はカバー部材を一体化した構
造物が完成した状態をそれぞれ示す。
【図5】構造物1のゲート位置を示す平面図であり、
(A)は枠状支持部材の成形時、(B)はカバー部材の
成形時をそれぞれ示す。
【図6】他の形状の構造物を示す縦断面側面図である。
【図7】構造物の製造手順を示す縦断面側面図であり、
(A)は型に膜状部材を取り付けた状態、(B)は枠状
支持部材の樹脂を射出した状態、(C)は上型を取った
状態をそれぞれ示す。
【図8】図7の続きであり、(A)カバー部材用の上型
を取り付ける状態、(B)はカバー部材の樹脂を射出し
た状態、(C)はカバー部材を一体化した構造物が完成
した状態をそれぞれ示す。
【図9】構造物の製造手順を示す縦断面側面図であり、
(A)は枠状支持部材を成形する状態、(B)はカバー
部材を成形する状態をそれぞれ示す。
【図10】枠状支持部材にカバー部材を接着する様子を
示す縦断面側面図である。
【図11】他の形状の構造物を示す縦断面側面図であ
る。
【図12】別の形状の構造物を示す縦断面側面図であ
る。
【図13】他の形状の型を示す縦断面側面図である。
【図14】他の形状の型により製造する様子を示す縦断
面側面図であり、(A)は型に膜状部材を取り付けた状
態、(B)は構造物が完成した状態をそれぞれ示す。
【図15】別の形状の型により製造する様子を示す縦断
面側面図であり、(A)は型に膜状部材を取り付けた状
態、(B)は構造物が完成した状態をそれぞれ示す。
【図16】他の形状の構造物を示す縦断面側面図であ
る。
【図17】他の形状の型に膜状部材を取り付けた状態を
示す縦断面側面図である。
【図18】別の形状の型に膜状部材を取り付けた状態を
示す縦断面側面図である。
【図19】逃げ部を有する膜状部材を示す斜視図であ
る。
【図20】更に他の形状の型に膜状部材を取り付けた状
態を示す縦断面側面図である。
【図21】更に別の形状の型に膜状部材を取り付けた状
態を示す縦断面側面図である。
【図22】逃げ部および流通孔を有する膜状部材を示す
斜視図である。
【図23】また他の形状の型に膜状部材を取り付けた状
態を示す縦断面側面図である。
【図24】他の形状の構造物を示す縦断面側面図であ
る。
【図25】別の形状の構造物を示す縦断面側面図であ
る。
【図26】図25の構造物をフレームに取り付けた状態
を示す縦断面側面図である。
【図27】他の形状の構造物を示す縦断面側面図であ
る。
【図28】別の形状の構造物を示す縦断面側面図であ
る。
【図29】更に他の形状の構造物を示す縦断面側面図で
ある。
【図30】更に別の形状の構造物を示す縦断面側面図で
あり、(A)は組み合わせ前、(B)は組み合わせ後を
示す。
【図31】また他の形状の構造物を示す縦断面側面図で
あり、(A)は組み合わせ前、(B)は組み合わせ後を
示す。
【図32】また別の形状の構造物を示す縦断面側面図で
あり、(A)は組み合わせ前、(B)は組み合わせ後を
示す。
【図33】更にまた他の形状の構造物を示す縦断面側面
図であり、(A)は組み合わせ前、(B)は組み合わせ
後を示す。
【図34】更にまた別の形状の構造物を示す縦断面側面
図である。
【図35】更にまた他の形状の構造物を示す縦断面側面
図であり、(A)は組み合わせ前、(B)は組み合わせ
後を示す。
【図36】その他の形状の構造物を示す縦断面側面図で
あり、(A)は組み合わせ前、(B)は組み合わせ後を
示す。
【図37】また別の形状の構造物を示す縦断面側面図で
あり、(A)は組み合わせ前、(B)は組み合わせ後を
示す。
【図38】従来のパイプフレーム椅子を示す斜視図であ
る。
【図39】図33のV−V線で切断した状態を示す縦断
面図である。
【図40】従来の構造物の製造装置を示す縦断面正面図
である。
【図41】従来の構造物の一部を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 構造物 2 膜状部材 3 枠状支持部材 4 フレーム 5 型 6 キャビティ 11 膜状部材の周縁 13 カバー部材 18 ゲート 19 ゲート 23 中子ピン(支持部材) 24 中子ピン(支持部材) 26 逃げ部 28 押さえ部材 30 取付溝 31 枠状支持部材の半割 32 枠状支持部材の半割 31a 凸部 32a 凹部 33 係止部材 38 開口
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29L 7:00 31:44

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メッシュあるいはフィルム若しくは布
    地、不織布等の膜状部材とその周縁を保持する枠状支持
    部材とから成り、椅子のフレームに組み付けられて椅子
    の座あるいは背凭れ等として機能する構造物の製造方法
    において、熱収縮性を有する前記膜状部材を無張力下あ
    るいは前記構造物として必要な張力より弱い張力で前記
    枠状支持部材に取り付けて固定してから、その後に前記
    膜状部材を加熱して収縮させて前記構造物として必要な
    弾力性を発揮させる張力を与えることを特徴とする椅子
    の座あるいは背凭れ等として機能する構造物の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 前記膜状部材を前記枠状支持部材に固定
    するときは、前記膜状部材の周縁部により前記枠状支持
    部材をくるんで縫製または溶着あるいは接着により輪を
    形成することを特徴とする請求項1記載の椅子の座ある
    いは背凭れ等として機能する構造物の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記膜状部材を前記枠状支持部材に固定
    するときは、前記膜状部材を前記枠状支持部材の表面に
    直接縫製または溶着あるいは接着することを特徴とする
    請求項1記載の椅子の座あるいは背凭れ等として機能す
    る構造物の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記枠状支持部材は内側に切れ込んだ取
    付溝を有するものであり、前記膜状部材を前記枠状支持
    部材に固定するときは、前記膜状部材を前記枠状支持部
    材の前記取付溝に差し入れて溶着または接着あるいは縫
    製することを特徴とする請求項1記載の椅子の座あるい
    は背凭れ等として機能する構造物の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記枠状支持部材は長手方向に沿って半
    割された形状であり、前記膜状部材を前記枠状支持部材
    に固定するときは、前記半割の間に前記膜状部材の周縁
    部を挟み込んで溶着または接着あるいは縫製することを
    特徴とする請求項1記載の椅子の座あるいは背凭れ等と
    して機能する構造物の製造方法。
  6. 【請求項6】 枠状支持部材の半割の向き合った挟み込
    み面には互いに嵌合する凸部と凹部とが形成されたもの
    であると共に、前記膜状部材を前記凸部および凹部の間
    に挟み込んで固定することを特徴とする請求項5記載の
    椅子の座あるいは背凭れ等として機能する構造物の製造
    方法。
  7. 【請求項7】 前記枠状支持部材は長手方向に沿った凹
    溝を有する凹部材と、前記凹溝に圧入して固定される凸
    部材とを備えると共に、前記膜状部材を前記枠状支持部
    材に固定するときは、前記凹溝に前記膜状部材を入れた
    まま前記凸部材を圧入することにより前記凹部材および
    前記凸部材で前記膜状部材を挟持することを特徴とする
    請求項1記載の椅子の座あるいは背凭れ等として機能す
    る構造物の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記膜状部材は前記凹部材および前記凸
    部材の一方に予め固着されていることを特徴とする請求
    項7記載の椅子の座あるいは背凭れ等として機能する構
    造物の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記凸部材の先端部にはオーバーハング
    部が形成されていると共に、前記凹溝には前記オーバー
    ハング部が引っ掛かって抜け止めされる係止部が形成さ
    れていることを特徴とする請求項7または8記載の椅子
    の座あるいは背凭れ等として機能する構造物の製造方
    法。
  10. 【請求項10】 前記枠状支持部材は可塑性を有すると
    共に中空形状で長手方向に沿った開口を備えたものであ
    り、尚かつ前記膜状部材の周縁には前記開口を通過可能
    な太さの係止部材が取り付けられ、前記膜状部材を前記
    枠状支持部材に固定するときは、前記膜状部材の前記係
    止部材を前記枠状支持部材の内部に前記開口から差し入
    れて、前記開口が前記係止部材の外径よりも狭く成るよ
    うに前記枠状支持部材をかしめることを特徴とする請求
    項1記載の椅子の座あるいは背凭れ等として機能する構
    造物の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記枠状支持部材は長手方向に沿って
    半割された形状であると共に、前記膜状部材の周縁には
    係止部材が取り付けられ、前記膜状部材を前記枠状支持
    部材に固定するときは、前記半割の間に前記膜状部材の
    周縁部を挟み込むと共に前記係止部材が前記枠状支持部
    材の外側面に当接するようにして溶着または接着あるい
    は縫製することを特徴とする請求項1記載の椅子の座あ
    るいは背凭れ等として機能する構造物の製造方法。
  12. 【請求項12】 メッシュあるいはフィルム若しくは布
    地、不織布等の膜状部材とその周縁を保持する樹脂製の
    枠状支持部材とから成り、椅子のフレームに組み付けら
    れて椅子の座あるいは背凭れ等として機能する構造物の
    製造方法において、前記枠状支持部材および前記膜状部
    材をインサート成形するための型に対して熱収縮性を有
    する前記膜状部材を無張力下あるいは前記構造物として
    必要な張力より弱い張力で取り付けてから、前記型のキ
    ャビティに前記樹脂を射出して硬化させて前記枠状支持
    部材の成形を行い、その後に前記膜状部材を加熱して収
    縮させて前記構造物として必要な弾力性を発揮させる張
    力を与えることを特徴とする椅子の座あるいは背凭れ等
    として機能する構造物の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記膜状部材を前記型に取り付けると
    きは、前記膜状部材の周縁が前記キャビティに収容され
    ていることを特徴とする請求項12記載の椅子の座ある
    いは背凭れ等として機能する構造物の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記膜状部材の前記型への取付は、前
    記膜状部材の周縁側および中心側のいずれも前記型に挟
    持されると共に、前記膜状部材は前記キャビティを形成
    する型面に無接触あるいは点接触若しくは線接触するよ
    うに行うことを特徴とする請求項12記載の椅子の座あ
    るいは背凭れ等として機能する構造物の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記膜状部材の周縁側は前記枠状支持
    部材の縁部を通過すると共に、前記膜状部材の中心側は
    前記枠状支持部材の側面の表裏方向中央部を通過するこ
    とを特徴とする請求項14記載の椅子の座あるいは背凭
    れ等として機能する構造物の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記型は、前記膜状部材を表裏両側か
    ら押さえて前記キャビティを形成する型面から離して支
    持する支持部材を有することを特徴とする請求項12か
    ら15までのいずれか記載の椅子の座あるいは背凭れ等
    として機能する構造物の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記型は前記膜状部材を前記キャビテ
    ィを形成する型面に押し付けて固定する押さえ部材を有
    することを特徴とする請求項12または13記載の椅子
    の座あるいは背凭れ等として機能する構造物の製造方
    法。
  18. 【請求項18】 前記膜状部材の前記型のゲートに向き
    合った部位には前記樹脂が通過可能な逃げ部が形成され
    ていることを特徴とする請求項12から17までのいず
    れか記載の椅子の座あるいは背凭れ等として機能する構
    造物の製造方法。
  19. 【請求項19】 前記逃げ部の近傍に前記樹脂が通過可
    能な流通孔が形成されていることを特徴とする請求項1
    8記載の椅子の座あるいは背凭れ等として機能する構造
    物の製造方法。
  20. 【請求項20】 前記膜状部材はゲートが形成された型
    面に面接触もしくは線接触あるいは点接触して取り付け
    られると共に、前記膜状部材の前記ゲートに向き合った
    部位には前記樹脂が通過可能な逃げ部が形成されている
    ことを特徴とする請求項12、13、17のいずれか記
    載の椅子の座あるいは背凭れ等として機能する構造物の
    製造方法。
  21. 【請求項21】 前記膜状部材は、前記キャビティ内の
    ゲートに向き合う位置に取り付けられると共に前記ゲー
    トが設けられた型面の反対側の型面に面接触もしくは線
    接触あるいは点接触して取り付けられることを特徴とす
    る請求項12、13、17のいずれか記載の椅子の座あ
    るいは背凭れ等として機能する構造物の製造方法。
  22. 【請求項22】 前記膜状部材を加熱収縮させる前に、
    前記枠状支持部材と前記膜状部材とを一体化した部分
    に、該一体化部分を覆い隠すカバー部材を取り付けるこ
    とを特徴とする請求項1から21までのいずれか記載の
    椅子の座あるいは背凭れ等として機能する構造物の製造
    方法。
  23. 【請求項23】 前記膜状部材を加熱収縮させた後に、
    前記枠状支持部材と前記膜状部材とを一体化した部分
    に、該一体化部分を覆い隠すカバー部材を取り付けるこ
    とを特徴とする請求項1から21までのいずれか記載の
    椅子の座あるいは背凭れ等として機能する構造物の製造
    方法。
  24. 【請求項24】 前記カバー部材は、前記枠状支持部材
    を芯材とするインサート成形により形成されることを特
    徴とする請求項22または23記載の椅子の座あるいは
    背凭れ等として機能する構造物の製造方法。
  25. 【請求項25】 前記膜状部材を加熱収縮させる前に、
    前記枠状支持部材を芯材とするインサート成形を行って
    前記枠状支持部材および前記膜状部材の一体化した部分
    を覆い隠すカバー部材を形成すると共に、前記枠状支持
    部材の射出成形時のゲート位置と前記カバー部材の射出
    成形時のゲート位置とを異ならせることを特徴とする請
    求項12から21までのいずれか記載の椅子の座あるい
    は背凭れ等として機能する構造物の製造方法。
  26. 【請求項26】 前記膜状部材を加熱収縮させた後に、
    前記枠状支持部材を芯材とするインサート成形を行って
    前記枠状支持部材および前記膜状部材の一体化した部分
    を覆い隠すカバー部材を形成すると共に、前記枠状支持
    部材の射出成形時のゲート位置と前記カバー部材の射出
    成形時のゲート位置とを異ならせることを特徴とする請
    求項12から21までのいずれか記載の椅子の座あるい
    は背凭れ等として機能する構造物の製造方法。
  27. 【請求項27】 前記枠状支持部材を射出成形する型と
    前記カバー部材を射出成形する型とは、一部を共用する
    ことを特徴とする請求項24から26までのいずれか記
    載の椅子の座あるいは背凭れ等として機能する構造物の
    製造方法。
  28. 【請求項28】 前記枠状支持部材を射出成形した後に
    前記型のスライドブロックを摺動させて前記カバー部材
    のキャビティを形成し、該キャビティに前記樹脂を射出
    して前記カバー部材を射出成形することを特徴とする請
    求項27記載の椅子の座あるいは背凭れ等として機能す
    る構造物の製造方法。
  29. 【請求項29】 前記カバー部材は、前記枠状支持部材
    に溶着あるいは接着により一体化されることを特徴とす
    る請求項22または23記載の椅子の座あるいは背凭れ
    等として機能する構造物の製造方法。
  30. 【請求項30】 請求項1から請求項29までのいずれ
    か記載の椅子の座あるいは背凭れ等として機能する構造
    物の製造方法を利用して製造したことを特徴とする椅子
    の座あるいは背凭れ等として機能する構造物。
  31. 【請求項31】 前記膜状部材は、メッシュシートであ
    ることを特徴とする請求項30記載の椅子の座あるいは
    背凭れ等として機能する構造物。
  32. 【請求項32】 前記構造物の全構成部材がオレフィン
    系樹脂製であることを特徴とする請求項30または31
    記載の椅子の座あるいは背凭れ等として機能する構造
    物。
  33. 【請求項33】 前記膜状部材は前記枠状支持部材の裏
    側に取り付けられていると共に、前記枠状支持部材は椅
    子のフレームに上側から装着されることにより前記膜状
    部材を前記枠状支持部材と前記フレームとにより挟持す
    ることを特徴とする請求項30記載の椅子の座あるいは
    背凭れ等として機能する構造物。
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