JP2000004992A - 座または背凭れ等の椅子の構造物の製造方法 - Google Patents

座または背凭れ等の椅子の構造物の製造方法

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JP2000004992A
JP2000004992A JP17158398A JP17158398A JP2000004992A JP 2000004992 A JP2000004992 A JP 2000004992A JP 17158398 A JP17158398 A JP 17158398A JP 17158398 A JP17158398 A JP 17158398A JP 2000004992 A JP2000004992 A JP 2000004992A
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JP
Japan
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cushion
backrest
chair
core
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JP17158398A
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English (en)
Inventor
Tadashi Kaneko
正 金子
Sakuji Itou
作二 伊東
Mitsuaki Matsuura
光秋 松浦
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SUZUKO SEISAKUSHO KK
Takano Co Ltd
Original Assignee
SUZUKO SEISAKUSHO KK
Takano Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 椅子の構造物を簡易に低コストで製造する。 【解決手段】 熱可塑性合成樹脂製芯材2と、この芯材
2に支持されたクッション3と、このクッション3の上
に張られる上張地4とから成る座または背凭れ等の椅子
の構造物の製造方法において、不織布26と芯材2とを
重ねてシート状に一体化したものを不織布26を下にし
て加熱し、少なくとも芯材2の表面が溶融し全体として
形を保ち得る程度にまで加熱した後、芯材2をプレス型
間に搬入し、加熱された芯材2の表面側にクッション3
と上張地4を重ねてプレス型により加圧成形して、尚か
つこの加圧成形時には、芯材2とクッション3と上張地
4との積層状態を保つクリアランス部を椅子の構造物と
して弾力性を必要とする部位5に有すると共に芯材2と
クッション3と上張地4とを圧着する加圧部をクリアラ
ンス部以外の部位に有するプレス型を用い、クリアラン
ス部ではクッション3の弾力性を維持すると共に加圧部
ではクッション3を潰した状態で溶着して、芯材2とク
ッション3と上張地4とを一体化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、芯材とクッション
と上張地とを有する椅子の座または背凭れ等の椅子の構
造物の製造方法に関する。更に詳述すると、本発明は芯
材にクッション及び上張地を取り付ける方法に関する。
【0002】
【従来の技術】椅子の座や背凭れとしては、例えばポリ
プロピレン(以下、PPという)製の芯材と布地やレザ
ー製の上張地との間に例えばウレタン製のクッションを
挟み込んだものが広く使用されている。この上張地は、
その縁部分を芯材の裏側に回して軽く引っ張ることで表
側の弛みを伸ばし、その状態で鋲やコ字形の針(ホチキ
スの針)等の止着針を使用してあるいは溶着等で直接芯
材に固定されるか、若しくはワイヤやゴム紐等の緊迫手
段を用いて縁を絞ることによって被せられている。そし
て、上張地の縁のほつれや切断面を隠して美観を向上さ
せるために芯材の裏側に裏カバーを取り付けることが多
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、芯材の
上にクッションを載せ、更にその上を上張地で覆う上述
した構造の座や背凭れは、製造過程が複雑であり作業性
に劣りコスト高となる問題がある。
【0004】そこで、本発明は、簡易に低コストで製造
できる座や背凭れ等の椅子の構造物の製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、熱可塑性合成樹脂製芯材
と、この芯材に支持されたクッションと、このクッショ
ンの上に張られる上張地とから成る座または背凭れ等の
椅子の構造物の製造方法において、不織布と芯材とを重
ねてシート状に一体化したものを不織布を下にして加熱
し、少なくとも芯材の表面が溶融し全体として形を保ち
得る程度にまで加熱した後、芯材をプレス型間に搬入
し、加熱された芯材の表面側にクッションと上張地を重
ねてプレス型により加圧成形して、尚かつこの加圧成形
時には、芯材とクッションと上張地との積層状態を保つ
クリアランス部を椅子の構造物として弾力性を必要とす
る部位に有すると共に芯材とクッションと上張地とを圧
着する加圧部をクリアランス部以外の部位に有するプレ
ス型を用い、クリアランス部ではクッションの弾力性を
維持すると共に加圧部ではクッションを潰した状態で溶
着して、芯材と不織布とクッションと上張地とを一体化
するようにしている。
【0006】したがって、芯材とクッションと上張地と
を加圧成形して一体化することにより座または背凭れ等
の椅子の構造物を積層構造物として一体成型品として得
られる。
【0007】また、芯材の加熱時には、下側に配置され
た不織布によって芯材が支持され、加熱装置の搬送手段
例えばメッシュベルトコンベア等から芯材が溶け落ちた
り、メッシュベルトコンベアの網目に沿って変形するこ
とを防いで芯材の肉厚の均一性を向上させることができ
る。
【0008】しかも、芯材と不織布とは加熱前に予め重
ねてシート状に一体化されているので、加熱時に不織布
が縮んでしまうことを防止でき、不織布を治具等の使用
により延ばしておく必要が無く作業性を向上させること
ができる。
【0009】さらに、加熱された芯材をプレス型間に手
等の移動手段により搬入するときに不織布を介して芯材
を持ち上げることができるので、芯材が移動手段にくっ
ついて離れなくなってしまうことを防止できる。また、
不織布が存在することにより、加熱された芯材をプレス
型に載せたときに冷え難くできるので、芯材の内部応
力、即ち歪みの発生を防止できる。
【0010】しかも、加圧成形後の構造物の裏側に不織
布が一体化されるので、構造物の曲げ強度及び弾性率が
向上すると共に、構造物の成形後の収縮率を安定化させ
て寸法精度を向上できる。また、この構造物を他の部材
に取り付けたときに構造物の裏面と他の部材とが接触し
ても不織布が介在されていることにより摩擦音が発生す
ることを抑制できる。
【0011】また、加圧成形時にはプレス型の加圧部で
クッションを潰すと共に溶融した芯材を含浸させて溶着
するので、芯材とクッションと上張地とを容易に一体成
形することができる。さらに、加圧成形時にはプレス型
のクリアランス部でクッションの弾力性を維持するの
で、椅子の構造物として弾力性を必要とする部位のクッ
ション性を確保することができる。
【0012】また、請求項2記載の座または背凭れ等の
椅子の構造物の製造方法では、芯材とクッションと上張
地とを一体化する前にクッション及び上張地を予め一体
化するようにしている。したがって、加熱した芯材をプ
レス型に載置してから該芯材の表面側に予め一体化して
あるクッション及び上張地を重ねれば良いので、加圧成
形の作業性を向上させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。図4に本
発明の製造方法により製造する座または背凭れ等の椅子
の構造物を椅子の背凭れに適用した実施形態を示す。こ
の椅子の背凭れ1は、熱可塑性樹脂から成る芯材2と、
この芯材2の裏側に重ねてシート状に一体化した不織布
26と、芯材2の表側に支持されたクッション3と、こ
のクッション3の上に張られる上張地4とから成り、こ
れらが加圧成形で溶着することにより一体化して1つの
構造物として形成されている。ここで、背凭れ1として
の形状を形作る芯材2は、例えば図4に示すように中央
部を凹ませた形状や、図7に示すような縁部9以外をほ
ぼ平坦にした形状としているが、これらの形状に限らな
いのは勿論である。
【0014】芯材2と不織布26とクッション3と上張
地4とは各々シート材から成り、芯材2を加熱して少な
くとも表面が溶融し全体としては形を保っている状態に
しておき、この芯材2の表側にクッション3及び上張地
4を載置して所望の形状に加圧成形することにより溶着
して一体成形する。
【0015】そして、背凭れ1として弾力性を必要とす
る部位ではクッション3を潰すことなく弾力性を維持し
ながら芯材2及びクッション3が積層状態を保ちつつ表
面的に溶着しているか若しくは溶着していないと共に、
それ以外の部位ではクッション3を潰した圧着状態で溶
着することにより、背凭れ1の全体として一体化が成さ
れている。一方、上張地4とクッション3とは、予め全
面が接着あるいは溶着による一体化によりラミネート化
されていることが好ましい。また、上張地4とクッショ
ン3とは予め一体化しないで良い場合もある。例えばフ
ラットな形状の座あるいは背凭れ構造物を形成する際な
どには上張地4及びクッション3を加圧成形前に予め一
体化させずに、加圧成形時にクッション3の全面に接着
剤を塗布してから上張地4を載せて加圧と共に接着する
ようにしても良い。
【0016】椅子の背凭れ1として弾力性を必要とする
部位は、主に着座者の背や腰が当たる部分に形成され、
いわゆるクッション部5を構成している。本実施形態で
はクッション部5は背凭れ1の前面の全域、即ち縁部9
を除いた全域に形成されている。クッション部5では、
クッション3がほとんど潰されずに積層状態を保ちなが
ら上張地4及び芯材2に挟まれている。これにより、ク
ッション部5のクッション性が維持されている。このた
め、着座者の背や腰がクッション性の高いクッション部
5により支持されるので、座り心地が向上される。
【0017】本実施形態では、クッション部5の形成位
置を背凭れ1の前面の全域としているが、これには限ら
れず着座者の背や腰に当たる部分のみとしても良い。ま
た、本実施形態では椅子の構造物を背凭れ1としている
のでクッション部5の形成位置は着座者の背や腰に当た
る部分としているが、椅子の構造物を例えば座とした場
合はクッション部の形成位置は臀部の当たる部分とし、
椅子の構造物を例えば肘置きとした場合はクッション部
の形成位置は肘の当たる部分とする。これにより、これ
らの構造物を取り付けた椅子の座り心地が向上される。
【0018】但し、いずれの構造物の場合も、クッショ
ン部の形成位置は着座者の身体の一部が当たる部分のみ
に限られない。例えば、椅子の通常の使用方法では身体
が当たらない部分にもクッション部を形成しても良く、
また構造物の縁部を除いた全面にクッション部を設けて
も構わない。
【0019】また、背凭れ1の縁部9は背凭れ面に対し
てほぼ直交するフランジ状とされている。この縁部9で
はクッション3が潰れた圧着状態で芯材2とクッション
3と上張地4とが溶着している。さらに、この縁部9の
先端はプレス型6,7により剪断される際に押し潰され
て尖端形状となっている。そして、背凭れ1の縁部9で
芯材2とクッション3と上張地4とを圧着しているの
で、背凭れ1の縁から上張地4やクッション3が剥離す
ることを防止できる。
【0020】本実施形態の場合、芯材2としては例えば
PP板、不織布26としては例えばポリエチレンテフレ
タレート(PET)繊維のフェルト、クッション3とし
てはポリエチレン(以下、PEという)シート、上張地
4としてはPPシートが採用されている。また、これら
芯材2と不織布26とクッション3と上張地4とを全て
オレフィン系材料から成るものとすれば、この背凭れ1
を備えた椅子を廃棄する際に取り外した背凭れ1を溶解
してオレフィン系の材料としてリサイクルすることがで
きる。よって、資源の有効利用を図ることができる。
【0021】また、芯材2や不織布26やクッション3
や上張地4の各シート材の材質としては、新品のオレフ
ィン系樹脂製シート材を用いたり、リサイクル品のPP
再生材等を用いることができる。さらに、芯材2として
は、純粋なPPに限られず、PPを主材料として他の材
料を混合したものであっても構わない。混合される他の
材料としては、例えばリサイクル材、グラスファイバ
ー、タルク、木粉、強化材等がある。これにより、芯材
2の剛性を高めることができる。また、不織布26はポ
リエステル製に限られず、ナイロン製やアクリル製やオ
レフィン樹脂製等の既知のもので良い。さらに、クッシ
ョン3はPEシートに限られずPPシート等の他のオレ
フィン系樹脂製シートでも良い。
【0022】さらに、本実施形態では、芯材2とクッシ
ョン3と上張地4とはいずれもオレフィン系樹脂製シー
ト材としているが、これに限らず、例えば椅子に必要な
強度に対応させて芯材2をABS(アクリロニトリルブ
タジエンスチレン)樹脂板としたり、椅子の外観に合わ
せて上張地4をレザーや布地や植毛されたPPシートに
する等、他の材質としても構わないのは勿論である。
【0023】上述した椅子の背凭れ1を成形する手順を
図1〜図3及び図5と図6に基づいて以下に説明する。
【0024】この構造物の製造方法では、図1(A)に
示すように芯材2の裏側に不織布26を重ねてシート状
に一体化して、図1(B)に示すようにこの芯材2を不
織布26を下方に配置した状態で加熱して少なくとも表
面が溶融し全体として形を保ち得る程度にまで加熱した
後、図1(C)及び図5に示すように芯材2をプレス型
6,7間に搬入して、加熱された芯材2の表面側にクッ
ション3と上張地4を重ねて、図1(D)及び図6に示
すようにプレス型6,7により加圧成形して芯材2とク
ッション3と上張地4とを一体化して背凭れ1を形成す
るようにしている。このため、芯材2とクッション3と
上張地4とを加圧成形して一体化することにより背凭れ
1を製造できるので、従来のように芯材の上にクッショ
ンを載せ更にその上を上張地で覆うものに比べて製造過
程が容易になると共に作業性が向上してコストを下げる
ことができる。
【0025】そして、加圧成形時に用いるプレス型6,
7は、図5及び図6に示すように、芯材2とクッション
3と上張地4との積層状態を保つクリアランス部8を椅
子の構造物として弾力性を必要とする部位に有すると共
に、クッション3を潰して芯材2とクッション3と上張
地4とを圧着する加圧部10をクリアランス部8以外の
部位に有している。これにより、プレス型6,7のクリ
アランス部8ではクッション3の弾力性を維持すると共
に加圧部10ではクッション3を潰した状態で溶着し
て、芯材2とクッション3と上張地4とを一体化するよ
うにしている。
【0026】芯材2は、図2に示すように例えば押出機
27を使用して押出成形によりシート状に射出されて形
成される。この芯材2をラミネート機28に送り込ん
で、芯材2の裏側に不織布26を圧着して冷却しながら
シート状に一体化する。これにより不織布26は芯材2
の裏側に埋め込まれたかのように一体化する。このた
め、芯材2の加熱時に不織布26が縮んでしまうことを
防止できるので、不織布26を治具等の使用により延ば
しておく必要が無く作業性を向上することができる。そ
して、不織布26が一体化された芯材2を裁断機29に
搬送してプレス成形のために必要な長さに裁断する。裁
断された芯材2を搬送コンベア30により搬送してスト
ッカ31に積載しておく。
【0027】さらに、図3に示すように、積載された芯
材2をワーク搬送装置32に載置して1枚ずつワーク加
熱装置33に搬送する。このとき、芯材2を不織布26
を下方に配置しておく。ワーク加熱装置33では芯材2
がベルトコンベア34と共に加熱されるので、コンベア
34を金属製にして芯材2の支持面に金網35を設けて
いる。そして、ワーク加熱装置の内部で芯材2を停留さ
せて、ヒータ36により芯材2の表裏から所定時間の加
熱を行って、芯材2を少なくとも表面が溶融し全体とし
て形を保ち得る状態にする。ここで、芯材2の裏側に不
織布26が一体化されているので、図1(B)に示すよ
うにベルトコンベア34の金網35の網目から芯材2が
溶け落ちることを防止できる。また、不織布26が存在
することにより、加熱されて軟らかくなった芯材2が金
網35の網目に入り込んで変形することが抑制されるの
で、芯材2の肉厚の均一性を向上させることができる。
【0028】芯材2の加熱後は、芯材2をベルトコンベ
ア34によりプレス機37の近傍に移動させる。そし
て、芯材2をベルトコンベア34からプレス型6,7に
例えば作業者が手で載せ換える。ここで、芯材2の裏側
に不織布26が一体化されているので、不織布26を介
して芯材2を持ち上げることができ、芯材2が軍手等に
くっついて離れなくなってしまうことを防止できる。ま
た、本実施形態ではベルトコンベア34からプレス型
6,7への芯材2の載せ換えを作業者の手により行って
いるが、これには限られず機械的な搬送手段を使用して
も良い。この場合も芯材2が搬送手段に付着してしまう
ことを防止できる。
【0029】図5及び図6に示すように、プレス型6,
7のキャビティ11のうち背凭れ1のクッション部5を
成形する部分には、芯材2とクッション3と上張地4と
の積層状態が保たれるクリアランスを形成するクリアラ
ンス部8、例えば向かい合う成形面6a,7aの間のギ
ャップT1が芯材2及び不織布26と潰されない状態の
クッション3と上張地4の各厚さの和より僅かに狭いか
又はほぼ等しい間隔あるいは場合によっては僅かに広い
間隔となるクリアランス部8が形成されている。また、
クリアランス部8を除く部分、例えば背凭れ1の縁部9
を成形する部分には、芯材2とクッション3及び上張地
4を圧着する加圧部10、例えば向かい合う成形面6
a,7aの間のギャップT2が芯材2の厚みより僅かに
狭いかあるいは同一若しくは芯材2と上張地4との厚さ
の合計とほぼ等しいかそれより僅かに狭くあるいは場合
によっては僅かに広い間隔となる加圧部10が設けられ
ている。この加圧部10には、芯材2とクッション3と
上張地4とを外側に滑らかに案内して剪断の際に一体化
し易くするために丸みを有する案内面が形成されてい
る。尚、プレス型6,7の成形面6a,7aには、成形
された背凭れ1をカバーや背支桿等、他の部材に取り付
けるための凹凸や取付孔等を形成する突起などが設けら
れていても構わない。
【0030】ここで、各プレス型6,7の加圧部10の
縁には、プレスする芯材2とクッション3及び上張地4
の縁となる部位を各シート素材25から剪断して、成形
品と各シート素材25の残材とを分離する切断刃6b,
7bが形成されている。すなわち、切断刃6b,7b
は、成形品として打ち抜かれる部分(ブランク)とシー
ト素材25の残材とを区画する。下型6の切断刃6b
は、加圧部10の一部を形成する段部6cの角部に形成
されている。また、上型7の切断刃7bは、プレス型
6,7の型締めの際に下型6の切断刃6bに極めて近接
してから段部6cの型締め方向と平行な面に接した状態
で維持される。
【0031】そして、図5に示すように、あらかじめ加
熱されて軟らかくなったシート状の芯材2とクッション
3並びに上張地4から成るシート素材25を、下から不
織布26、芯材2、クッション3、上張地4という順に
なるように下型6の成形面6aに載置する。芯材2は加
熱により軟らかくなっているため、自然に下型6の成形
面6aにほぼ沿った状態となる。一方、シート状のクッ
ション3と上張地4とは、必要に応じてあらかじめ接着
ないし溶着により全面的に一体化されている。本実施形
態では、芯材2の上側にクッション3及び上張地4を載
置しているが、これに限らずプレス型6,7の上下を逆
にしてクッション3及び上張地4の上側に芯材2を載置
するようにしても構わない。このときは、下から上張地
4、クッション3、芯材2、不織布26という順になる
ように下型6の成形面6aに載置する。
【0032】さらに図6に示すように上型7と下型6と
を合わせ、芯材2とクッション3及び上張地4を所望の
形状に成形するための加圧成形例えばプレス成形を行
う。ここで、芯材2は軟らかい状態であると共にクッシ
ョン3及び上張地4は元々軟らかいので、上型7で強く
プレスしなくとも芯材2が変形し、クッション3を潰さ
ずにキャビティ11の形状通りに成形される。したがっ
て、クリアランス部8では、芯材2及び不織布26とク
ッション3と上張地4との厚さの合計とほぼ等しいか又
は該合計より僅かに狭いかあるいは場合によっては僅か
に広い間隔T1とされているので、クッション3は潰さ
れることなく芯材2及び上張地4に挟まれた状態で全体
に所望形状に成形される。そして、このクッション性の
高い部分が、背凭れ1のクッション部5となる。
【0033】また、プレス型6,7の型締めと同時に切
断刃6b,7bによってプレス型6,7の間(キャビテ
ィ11)に挟まれた芯材2及び不織布26とクッション
3及び上張地4の縁がシート素材25から剪断される。
このため、背凭れ1の縁が全周に渡ってシート素材25
から切り離される。ここで、芯材2及び不織布26とク
ッション3及び上張地4はいずれも軟らかいので、容易
に切断することができる。
【0034】さらに、クリアランス部8を除く部分、特
にプレス型6,7の加圧部10では、芯材2の厚さより
僅かに狭いかほぼ等しい間隔T2とされているので、ク
ッション3が潰されて芯材2と上張地4とに溶着され
る。このとき、図1(D)に示すようにクッション3が
押し潰されて芯材2に食い込むように成ると共に溶融し
た芯材2がクッション3に含浸するのでクッション3が
押し潰された状態で硬化して溶着することができる。こ
の加熱を伴うプレス成形により、芯材2とクッション3
と上張地4との溶着による一体成形がなされ、背凭れ1
として単一の成形品となる。
【0035】そこで、背凭れ1が冷却してから金型6,
7同士を離すことにより、成形された背凭れ1が取り出
される。
【0036】上述したように本実施形態の座または背凭
れ等の椅子の構造物の製造方法によれば、芯材2とクッ
ション3と上張地4とを加圧成形して一体化することに
より背凭れ1を製造することができるので、椅子用の背
凭れ1として必要な弾力性や感触の良さなどを備えた積
層構造物が一体成型品として簡易に得られ、その製造過
程も容易となると共に作業性も向上しコストを下げるこ
とができる。
【0037】また、芯材2の裏側に不織布26を重ねて
シート状に一体化したものを不織布26を下方に配置し
た状態で加熱しているので、ワーク加熱装置33の内部
で芯材2を支持する金網35の網目から芯材2が溶け落
ちることを防止できる。そして、不織布26が存在する
ことにより、加熱されて軟らかくなった芯材2が金網3
5の網目に入り込んで凹んで変形することが抑制される
ので、芯材2の肉厚の均一性を向上させることができ
る。これにより、成形品である背凭れ1の寸法精度を向
上させることができる。
【0038】さらに、加熱された芯材2をプレス型6,
7間に搬入するときに不織布26を介して芯材2を持ち
上げることができるので、芯材2が作業者の手にくっつ
いて離れなくなってしまうことを防止できる。これによ
り、作業性を向上させることができる。また、不織布2
6が存在することにより、加熱された芯材2をプレス型
6,7に載せたときに冷え難くできるので、芯材2の内
部応力、即ち歪みの発生を防止できる。よって、成形品
である背凭れ1の寸法精度を向上させることができる。
【0039】しかも、成形品である背凭れ1の裏側に不
織布26が一体に設けられるので、背凭れ1の曲げ強度
及び弾性率が向上すると共に、背凭れ1の成形後の収縮
率を安定化させて寸法精度を向上できる。また、背凭れ
1を裏カバー12等の他の部材に取り付けたときに芯材
2と他の部材とが不織布26を介して接触するので、摩
擦音の発生を抑制できる。
【0040】また、加圧成形時にはプレス型のクリアラ
ンス部8でクッション3の弾力性を維持するので、椅子
の背凭れ1として弾力性を必要とする部位のクッション
性を確保することができる。よって、この背凭れ1を利
用した椅子の座り心地を良いものとすることができる。
【0041】そして、芯材2と不織布26とは加熱前に
重ねてシート状に一体化しているので、加熱時に不織布
26が縮んでしまうことを防止できる。このため、不織
布26を治具等の使用により延ばしておく必要が無く作
業性を向上させることができる。
【0042】さらに、芯材2とクッション3と上張地4
とを一体化する前にクッション3及び上張地4を予め一
体化しているので、加圧成形の作業性を向上させること
ができる。
【0043】ところで、この成形品たる背凭れ1には、
通常、切断縁を隠すための裏カバー12を取り付けて用
いられることが多い。以下、裏カバー12を取り付けた
背凭れ1’の実施形態について説明する。
【0044】図7に示すように、裏カバー12は背凭れ
1’の芯材2の裏面、即ち不織布26に向き合って取り
付けられている。裏カバー12は例えば射出成形品から
成り、縁部に形成された収容溝13と、芯材2に向き合
う面に形成されたリブ14とを備えている。
【0045】収容溝13は、芯材2を向いて開口して背
凭れ1’の縁部9を収容している。このため、縁部9の
切断縁を隠して見栄えを良くすることができる。そし
て、収容溝13は、背凭れ1’の縁部9に対して隙間を
有する大きさとされている。このため、裏カバー12を
背凭れ1’に組み付ける際に、これら裏カバー12や背
凭れ1’の寸法誤差等により縁部9と収容溝13とが干
渉することを防止する。
【0046】背凭れ1’に対する裏カバー12の組み付
けは、芯材2に固着された取付ピン15と裏カバー12
に形成された係合孔16との係止によるワンタッチ装着
によってなされている。ここで、係合孔16の内周面に
は返りが形成されている。取付ピン15は、芯材2の裏
カバー12側の係合孔16に向き合う位置に接着剤によ
り接着される。そして、取付ピン15の先端部の返りが
係合孔16の返りに引っかかって抜けが防止される。
【0047】一方、裏カバー12のリブ14は、裏カバ
ー12の剛性を高めると共に、芯材2と裏カバー12と
の間隔が一定の大きさより小さくならないように維持す
る。そして、リブ14を芯材2に接触させながら裏カバ
ー12の係合孔16の形成された部分を芯材2側に押し
込むことにより取付ピン15と係合孔16とが係止する
ように、取付ピン15と係合孔16との形状を設定す
る。これにより、裏カバー12の弾性で取付ピン15と
係合孔16とが外れようとする方向に常に付勢されると
共に、裏カバー12のリブ14が芯材2に押し付けられ
た状態に維持される。したがって、背凭れ1’に組み付
けた裏カバー12ががたつくことはない。しかも、リブ
14が芯材2に接して支持するので、芯材2を補強して
背凭れ1’の剛性を高めることができる。
【0048】さらに、芯材2の裏側に不織布26が一体
化されているので、芯材2と裏カバー12とは不織布2
6を介して接触することになる。このため、芯材2と裏
カバー12との摩擦音が発生することを抑制できる。
【0049】この実施形態では、係合孔16の内周面の
返りと取付ピン15の返りとが引っかかる構造とされて
いるが、これに限られず係合孔16を返りのない貫通孔
とし、取付ピン15の返りが係合孔16の縁に引っかか
る構造としても構わない。これによれば、係合孔16の
形状が単純なものとなるので、裏カバー12を形成する
金型の形状を簡素化することができる。また、裏カバー
12を射出成形以外の製法、例えばプレスしたシート材
から成る成形品に打ち抜き等により係合孔16を形成す
る製法でも得ることができるようになる。
【0050】係合孔16は、図8に示すように、裏カバ
ー12の一部を芯材2側に突出させた凸部を設けて、こ
の凸部に形成することもできる。これによれば、取付ピ
ン15の返りを裏カバー12の表面よりも凹んだ位置に
隠すことができるので、見栄えを良くすることができ
る。
【0051】さらに、取付ピン15に係止する係合孔を
裏カバー12に形成しなくても構わない。すなわち、裏
カバー12とは別の部材に係合孔を設けて、この部材を
裏カバー12に取り付けても良い。例えば、図9に示す
ように、裏カバー12と別部材である係合孔部材17に
係合孔を形成し、この係合孔部材17を裏カバー12に
接着するようにしても良い。この場合、係合孔部材17
の係合孔に取付ピン15が係止される。これにより、取
付ピン15と係合孔との係止位置の配置の自由度を大き
くすることができる。
【0052】また、背凭れ1’に対する裏カバー12の
組み付けをビス止めにより行うこともできる。例えば、
図10に示すように、裏カバー12の一部分を芯材2側
に突出させて、この突出した部分に透孔18を形成す
る。他方、芯材2の透孔18に向き合う部分にねじ孔1
9を形成する。そして、取付用ビス20を透孔18を貫
通させてねじ孔19に螺合することによって、芯材2と
裏カバー12とをねじ止めすることができる。ここで、
取付用ビス20は汎用品を使用することができるので、
背凭れ1’に対する裏カバー12の組み付けを安価に行
うことができる。
【0053】また、裏カバー12に芯材2側へ突出する
部分を形成せずに、裏カバー12の平坦な部分に透孔を
形成してねじ止めを行うこともできる。この場合、取付
用ビス20を裏カバー12の透孔を貫通させて芯材2の
ねじ孔19に螺合することによって、ねじ止め部分では
裏カバー12と芯材2とを接触させることなく背凭れ
1’に裏カバー12を組み付けることができる。これに
よれば、裏カバー12の透孔を形成する部分を芯材2側
に突出させる必要がないので、裏カバー12の形状を簡
素化することができる。
【0054】さらに、背凭れ1’に対する裏カバー12
の組み付けは、取付ピンやビス等の取付部材を用いるこ
となく行うこともできる。例えば、図11に示すよう
に、裏カバー12の一部を芯材2側へ突出させて芯材2
に接触する形状にする。そして、この接触する部分21
を接着剤で直接接着することにより、背凭れ1’に裏カ
バー12を組み付けることができる。ここで接着は、接
着剤による接着に限らず、ホットメルト接着や超音波接
着等の接着方法でも構わない。接着により背凭れ1’に
裏カバー12を組み付ければ、組み付けを安価に行うこ
とができる。
【0055】図12に示す実施形態では、収容溝13の
幅を縁部9の厚さより僅かに小さくしている。そして、
背凭れ1’に対して裏カバー12を組み付ける際は、縁
部9を収容溝13に圧入してワンタッチ装着で固定す
る。このため、背凭れ1’への裏カバー12の組み付け
を容易に行うことができる。また、この縁部9及び収容
溝13以外に背凭れ1’に裏カバー12を組み付ける構
造が不要となる。
【0056】また、図12に示す実施形態では、裏カバ
ー12の端部に取付部22が一体成形されている。取付
部22は断面半円形のパイプ溝22aを有している。こ
のパイプ溝22aには、椅子の背支桿となるフレームパ
イプ23を収容することができる。このため、フレーム
パイプ23に取付部22を装着することにより、背凭れ
1’を椅子に簡単に取り付けることができる。
【0057】なお、取付部22は裏カバー12と一体成
形されるものに限られず、裏カバー12とは別の部材で
接着や圧入等により裏カバー12に一体化されるものと
しても構わない。また、例えば図7〜図11に示す裏カ
バー12の縁部に取付部22を設けることもできる。こ
の場合も、各背凭れを椅子に簡単に取り付けることがで
きるようになる。
【0058】さらに、背凭れ1等の椅子の構造物として
の縁部9の形状は、図4〜図12に示すような背凭れ面
に対してほぼ直交するフランジ状のものに限られない。
例えば、図13に示すように、背凭れ面に段差を持たせ
て外側に張り出したフランジ形状とすることもできる。
この場合、裏カバー12の縁部に、縁部9の外側から背
凭れ1’の表側に回り込んだ形状のアンダーカット部2
4を形成する。そして、アンダーカット部24の裏側の
空間を収容溝13として背凭れ1’の縁部9に外側から
嵌合させる。縁部9を収容溝13に収容することによ
り、縁部9の表面側がアンダーカット部24に引っかか
り、背凭れ1’に裏カバー12が組み付けられる。この
ため、この縁部9及びアンダーカット部24以外に背凭
れ1’に裏カバー12を組み付ける構造が不要となる。
【0059】ところで、上述した各実施形態で用いられ
る背凭れ1,1’と裏カバー12との組付構造のうち、
複数の種類のものを組み合わせて使用することもでき
る。例えば、図12に示すような縁部9の厚さよりも狭
い溝幅の収容溝13を図7に示すような係合孔16を有
する裏カバー12に形成することができる。したがっ
て、背凭れへの裏カバー12の組み付け構造の設計の自
由度が大きくなるので、背凭れ及び裏カバー12の形状
や背凭れに裏カバー12を取り付ける作業性や組付に要
求される強度等を考慮して最適な組み付け構造を選択す
ることができる。
【0060】なお、上述の実施形態は本発明の好適な実
施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発
明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能で
ある。例えば、本実施形態では椅子の構造物として背凭
れ1に適用した場合について説明しているが、これに限
らず、椅子の座や肘掛け等のように芯材2とクッション
3及び上張地4とを有する椅子の構造物に適用しても構
わない。
【0061】また、本実施形態では芯材2と不織布26
とを加熱前に重ねてシート状に一体化しているが、これ
には限られず芯材2と不織布26とを別個に用意してお
き加熱時に初めて重ね合わせるようにしても良い。この
場合、不織布26は加熱により縮み易いので、縮み防止
のために治具等を使用して延ばしておくことが好まし
い。この場合も不織布26の存在により芯材2が加熱し
て溶け落ちることを防止できる。
【0062】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、請求項
1の椅子の座または背凭れ等の構造物の製造方法によれ
ば、芯材とクッションと上張地とを加圧成形して一体化
することにより座または背凭れ等の椅子の構造物を製造
することができるので、椅子用構造物として必要な弾力
性や感触の良さなどを備えた積層構造物が一体成型品と
して簡易に得られ、その製造過程も容易となると共に作
業性も向上しコストを下げることができる。
【0063】しかも、芯材の加熱時に不織布を下に設け
ているので、加熱装置の内部で芯材を支持する例えばベ
ルトコンベアの金網等の網目から芯材が溶け落ちること
を防止できる。そして、不織布が存在することにより、
加熱されて軟らかくなった芯材が金網等の網目に入り込
んで凹んで変形することが抑制されるので、芯材の肉厚
の均一性を向上させることができる。これにより、構造
物の寸法精度を向上させることができる。
【0064】さらに、加熱された芯材をプレス型間に移
動手段により搬入するときに不織布を介して芯材を持ち
上げることができるので、芯材が移動手段にくっついて
離れなくなってしまうことを防止できる。このため、製
造の作業性を向上させることができる。
【0065】また、不織布が存在することにより、加熱
された芯材をプレス型に載せたときに冷え難くできるの
で、芯材の内部応力、即ち歪みの発生を防止できる。よ
って、構造物の寸法精度を向上させることができる。
【0066】しかも、加圧成形後の構造物の裏側に不織
布が一体に設けられるので、構造物の曲げ強度及び弾性
率が向上すると共に構造物の成形後の収縮率を安定化さ
せて寸法精度を向上できる。また、この構造物を他の部
材に取り付けたときに芯材と他の部材とが不織布を介し
て接触するので、摩擦音の発生を抑制できる。
【0067】また、加圧成形時にはプレス型の加圧部で
クッションを潰すと共に溶融した芯材を含浸させて溶着
するので、芯材とクッションと上張地とを容易に一体成
形することができる。さらに、加圧成形時にはプレス型
のクリアランス部でクッションの弾力性を維持するの
で、椅子の構造物として弾力性を必要とする部位のクッ
ション性を確保することができ、この構造物を利用した
椅子の座り心地を良いものとすることができる。
【0068】そして、芯材と不織布とを加熱前に重ねて
シート状に一体化しているので、芯材の加熱時に不織布
が縮んでしまうことを防止できる。このため、加熱時に
不織布を治具等の使用により押さえたり張っておく必要
が無いので、作業性を向上させることができる。
【0069】また、請求項2記載の座または背凭れ等の
椅子の構造物の製造方法では、芯材とクッションと上張
地とを一体化する前にクッション及び上張地を予め一体
化しているので、加熱した芯材をプレス型に載置してか
ら該芯材の表面側に予め一体化してあるクッション及び
上張地を重ねれば良く、加圧成形の作業性を向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る椅子の構造物の製造方法の手順の
概略を示す図であり、(A)は不織布を一体化した芯材
を示す断面図、(B)は芯材を加熱する状態を示す断面
図、(C)は芯材にクッション及び上張地を重ねる状態
を示す断面図、(D)は一体成形後の状態を示す断面図
である。
【図2】不織布を一体化した芯材を製造する各装置を示
す側面図である。
【図3】ストックした芯材から構造物を成形する各装置
を示す側面図である。
【図4】椅子の構造物を背凭れに適用した実施形態の一
例を示す縦断面図である。
【図5】図4の背凭れを積層成形する状態を説明する成
形直前の状態を示す縦断面図である。
【図6】図5のプレス型を閉じて加圧成形している状態
を示す縦断面図である。
【図7】他の実施形態の背凭れに裏カバーを組み付けた
状態を示す背凭れ及び裏カバーの縦断面図である。
【図8】図7の背凭れに裏カバーを組み付ける構造の他
の実施形態を示す背凭れ及び裏カバーの一部省略の縦断
面図である。
【図9】図7の背凭れに裏カバーを組み付ける構造の別
の実施形態を示す背凭れ及び裏カバーの一部省略の縦断
面図である。
【図10】図7の背凭れに裏カバーを組み付ける構造の
更に別の実施形態を示す背凭れ及び裏カバーの一部省略
の縦断面図である。
【図11】図7の背凭れに裏カバーを組み付ける構造の
更に他の実施形態を示す背凭れ及び裏カバーの一部省略
の縦断面図である。
【図12】裏カバーの縁部の他の実施形態を示す背凭れ
及び裏カバーの一部省略の縦断面図である。
【図13】裏カバーの縁部の別の実施形態を示す背凭れ
及び裏カバーの一部省略の縦断面図である。
【符号の説明】
1,1’ 背凭れ(椅子の構造物) 2 芯材 3 クッション 4 上張地 5 クッション部(椅子の構造物として弾力性を必要と
する部位) 6 プレス型の下型 7 プレス型の上型 8 クリアランス部 10 加圧部 11 キャビティ 26 不織布
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊東 作二 長野県伊那市西春近下河原5331 タカノ株 式会社家具開発部内 (72)発明者 松浦 光秋 愛知県海部郡弥富町大字五之三字福島20番 地 Fターム(参考) 3B084 EC03 3B096 AA03 AB09 AD01 AD06

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性合成樹脂製芯材と、この芯材に
    支持されたクッションと、このクッションの上に張られ
    る上張地とから成る座または背凭れ等の椅子の構造物の
    製造方法において、不織布と前記芯材とを重ねてシート
    状に一体化したものを前記不織布を下にして加熱し、少
    なくとも前記芯材の表面が溶融し全体として形を保ち得
    る程度にまで加熱した後、前記芯材をプレス型間に搬入
    し、加熱された前記芯材の表面側に前記クッションと前
    記上張地を重ねて前記プレス型により加圧成形して、尚
    かつこの加圧成形時には、前記芯材と前記クッションと
    前記上張地との積層状態を保つクリアランス部を前記椅
    子の構造物として弾力性を必要とする部位に有すると共
    に前記芯材と前記クッションと前記上張地とを圧着する
    加圧部を前記クリアランス部以外の部位に有する前記プ
    レス型を用い、前記クリアランス部では前記クッション
    の弾力性を維持すると共に前記加圧部では前記クッショ
    ンを潰した状態で溶着して、前記芯材と前記不織布と前
    記クッションと前記上張地とを一体化することを特徴と
    する座または背凭れ等の椅子の構造物の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記芯材とクッションと上張地とを一体
    化する前に前記クッション及び前記上張地を予め一体化
    することを特徴とする請求項1記載の座または背凭れ等
    の椅子の構造物の製造方法。
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