JP2002254458A - 表皮張設成形品の製造方法、及び該製造方法に用いる表皮張設用型 - Google Patents

表皮張設成形品の製造方法、及び該製造方法に用いる表皮張設用型

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JP2002254458A
JP2002254458A JP2001055182A JP2001055182A JP2002254458A JP 2002254458 A JP2002254458 A JP 2002254458A JP 2001055182 A JP2001055182 A JP 2001055182A JP 2001055182 A JP2001055182 A JP 2001055182A JP 2002254458 A JP2002254458 A JP 2002254458A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フレームに表皮を張設した表皮張設成形品を
製造する際に、表皮に張力を与えることができる表皮張
設成形品の製造方法を提供する。 【解決手段】 フレーム42に表皮41を装着した状態
のプリセット品を準備する。次に、プリセット品に表皮
41を収縮させるための熱を加えて、表皮に張力を与え
て、表皮張設成形品4を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】フレームに表皮を張設した表
皮張設成形品の製造方法、及びフレームに表皮を張設し
て表皮張設成形品を製造するための表皮張設用型に関す
る。
【0002】
【従来の技術】フレームに表皮を張設した表皮張設成形
品は、意匠性を有する家具の側面や扉、又は椅子や折畳
椅子の座面や背面、又は車両内装部品等に利用されてい
る。従来、かかる表皮張設成形品の製造方法としては、
予め所望形状に成形されたフレームに表皮を引張りなが
ら貼付ける方法や、密閉された成形型に予め表皮をイン
サートし、その成形型にフレームの材料を射出して表皮
とフレームとを一体成形する方法等が一般的に知られて
いる。しかし前者は、手作業によるため作業者の熟練度
によって表皮の張力にバラツキが生じていた。また後者
では、表皮に十分な張力を与えることができず、表皮に
しわが入って外観の見栄えが悪くなったり、椅子の座面
や背面に表皮張設成形品を使用する場合には、人の体重
を支えることができなかった。
【0003】そこで従来、表皮に張力を与えて表皮をフ
レームに張設する方法がいくつか紹介されている。例え
ば特許公報第2688878号では、表皮とフレームと
を一体成形する金型に表皮を引張るためのクランプ手段
が設けられた発明が開示されている。この開示発明で
は、金型が上型、下型を備え、さらに上型及び下型側か
ら伸びた棒状の上側ロッド、下側ロッドを備える。この
上型と下型の間に表皮を設置し、上型と下型を近づける
ことによって上側ロッドと下側ロッドは、表皮を挟んで
当接し、表皮をクランプする。そしてさらに上型と下型
を近づけると、上側ロッドと下側ロッドは、表皮をクラ
ンプした状態のままそれぞれ上型側と下型側を回動中心
として回動することによって、表皮を左右に引張る。そ
して表皮を引っ張った状態において上型もしくは下型に
フレームの材料を注入し、上型と下型によって型締めす
る。これによってフレームと表皮とが一体成形され、表
皮は引張られた状態のままフレームに装着、すなわち張
設される。したがって表皮は、引張力を受けた状態でフ
レームに装着されるが、上側及び下側ロッドは複雑な構
造であるため金型のコストが高くなってしまっていた。
しかもロッドは棒状であるため表皮をクランプする面積
が小さく、表皮の引張り方向が偏ったり、表皮に十分な
張力を与えることができない場合もあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、上記
問題点を鑑みて、フレームに表皮を張設した表皮張設成
形品を製造する際に、表皮に張力を与えることができる
表皮張設成形品の製造方法、その製造方法に用いる表皮
張設用型を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために前記各請求項に記載のとおりの構成を備え
る表皮張設成形品の製造方法、該製造方法に用いる表皮
張設用型、及び前記製造方法により製造された表皮張設
成形品を備えた椅子としたことを特徴とする。請求項1
に記載の表皮張設成形品の製造方法によれば、フレーム
に表皮を装着した状態のプリセット品を準備する。次
に、プリセット品に表皮を収縮させるための熱を加え
て、表皮に張力を与える。すなわち、表皮がプリセット
品に加えられた熱によって収縮するため、表皮の表面積
は小さくなろうとする。一方表皮はフレームに装着され
ているため、表面積が小さくなろうとする動きはフレー
ムによって抑制される。これによって表皮には張力が加
わり、張力によって表皮にしわが入らなくなる。あるい
は椅子の座面や背面などに利用可能な程度の張力が表皮
に加わる。
【0006】また表皮は、フレームに装着された後の後
工程において張力が得られるため、プリセット品の状態
における表皮は、十分な張力を得ていなくてもよい。し
たがって、表皮をフレームに装着する(プリセット品を
製作する)際には、表皮を引張らない状態のままフレー
ムに装着したり、あるいは小さな張力状態で表皮をフレ
ームに装着することが可能であり、容易に表皮とフレー
ムとを装着することができる。また、表皮をフレームに
装着した後に表皮に張力を与えるため、表皮の張力を所
望あるいは十分な張力に容易に調整できる。
【0007】また表皮の張力は、表皮に熱を与えること
によって得られるため、簡便な装置によって表皮に張力
を与えることが可能であるとともに、張力の調整も容易
である。例えば、表皮に熱を与える装置には加熱炉等の
比較的簡便かつ安価な装置を利用できる。またこの装置
は、容易に熱の温度や加熱する時間を調整できるため、
これらを調整することによって表皮の張力を所望に調整
できる。
【0008】なお、プリセット品はフレームに表皮を装
着したものであって、フレームに表皮をくっつけた製造
工程上の工程途中製品である。換言するとプリセット品
は、フレームに表皮がくっついた状態の一体的なアセン
ブリ体であり、また、その後の張力付与工程に対する関
係においては、予備的成形体に相当する。なおプリセッ
ト品では、フレームと表皮とが装着されていればよく、
予め成形されたフレームに表皮が装着される形態であっ
てもよいし、成形する際のフレームに表皮を設置するこ
とによって、表皮がフレームに装着される形態であって
もよい。前者の例は、表皮がフレームに溶着、接着等に
よってフレームに装着される形態であり、後者の例は、
フレームを射出成形、圧縮成形、トランスファー成形、
注型成形、又は積層成形等によって成形する際に、表皮
を成形型に設置し、フレームを成形すると同時に表皮が
フレームに装着される形態である。
【0009】請求項2に記載の表皮張設成形品の製造方
法によれば、下型と上型との間に表皮を設置する。次
に、下型の両端側に設けられた下外押部と、上型の両端
側に設けられた上外押部とによって表皮を保持するとと
もに、上外押部もしくは下外押部の少なくとも一方によ
って他方を後退させる。これによって表皮の端部は、下
外押部と上外押部とによって保持される。しかも下外押
部と上外押部の一方が他方に後退されるため、表皮は確
実かつ強固に保持される。
【0010】そして、下外押部間に設けられた下型の下
内押部と、上外押部間に設けられた上型の上内押部とに
よって表皮を保持するとともに、上内押部もしくは下内
押部の少なくとも一方によって他方を後退させて、表皮
に張力を与える。すなわち表皮は、端部が押えられた状
態において中央部が下内押部ないし上内押部に押され
る。そのため表皮には張力が与えられる。しかも、表皮
の中央部は下内押部と上内押部とによって挟まれるた
め、表皮の中央部は上下面を挟まれた状態で張力が与え
られる。このため表皮には、表皮全体に均等な張力が与
えられたり、あるいは表皮にしわが生じにくくなる。し
かも下内押部と上内押部の一方は、他方を後退させるた
め、表皮の中央部は確実かつ強固に保持される。そして
張力が与えられた表皮にフレームを装着して、フレーム
に表皮を張設する。
【0011】以上のように表皮は、下型及び上型によっ
て容易に張力が与えられる。すなわち上型と下型とによ
って表皮は、端部が押えられ、次いで中央部が押えられ
るため張力が得られる。しかも表皮の端部と中央部は、
上型及び下型によって挟まれ、少なくとも上型と下型の
一方が他方を後退させるため、確実かつ強固に挟まれ
る。また表皮は、表皮の端部と中央部の上下方向の動き
の差によって引張るため、例えば表皮の両端部を左右方
向へ引張る形態に比べて、容易な構造で型を構成するこ
とができる。したがって表皮を多方向に同時に引張った
り、あるいは表皮を十分に引張ることが容易である。こ
れによって、表皮はしわが入らなかったり、十分な張力
を容易に得られる。また、上下の型の近接ないし離間の
動きを利用して上下の型の一部を後退させることも可能
である。したがって、これにより表皮は容易に張力が与
えられるため、容易に表皮をフレームに張設することが
できる。
【0012】なお表皮にフレームを装着する方法は、張
力が与えられた表皮とフレームとが装着されていればど
んな装着方法でもよい。例えば、張力を与えられた表皮
に成形後のフレームを当設し、接着、溶着等をして表皮
とフレームとを装着する形態であってもよい。あるい
は、下型ないし上型にフレーム材料を挿入・設置するこ
とによって、フレームを型によって圧縮成形、射出成形
等する際に、表皮をフレーム成形時にフレームと一体状
に装着する形態であってもよい。
【0013】なお下外押部と上外押部は、下型ないし上
型の両端部に設けられるが、表皮を張設する観点より、
左右の両端、前後の両端、斜め方向の対向状の両端等の
どの両端であってもよい。また表皮を均等に張設、ある
いは表皮の張力を高める観点より、下外押部と上外押部
は、下型ないし上型の端部全体、すなわち周縁状に設け
られる形態が好ましい。なお表皮に張力を与える観点よ
り、下外押部と上外押部とが表皮を保持するタイミング
と、下内押部と上内押部とが表皮を保持するタイミング
とは同時であっても構わない。また、下外押部と上外押
部とが表皮に当接する前に、下内押部と上内押部とが表
皮に当接した場合であっても、下外押部と上外押部とが
表皮を保持した状態において、下内押部と上内押部が表
皮を保持するとともに下内押部と上内押部の一方が他方
を後退させることによって表皮に張力を与える場合であ
っても構わない。
【0014】請求項3に記載の表皮張設用型によれば、
表皮張設用型は、下型と上型を備える。そして下型は、
両端側に設けられる下外押部と、下外押部間に設けられ
る下内押部とを有する。また上型は、両端側に設けられ
るとともに下外押部と協働して表皮の端部を押える上外
押部と、その上外押部間に設けられるとともに下内押部
と協働して表皮の中央部を押える下内押部とを有する。
そして、下外押部もしくは上外押部は、少なくとも一方
が他方に押されることによって後退可能に構成され、下
内押部もしくは上内押部は、少なくとも一方が他方に押
されることによって後退可能に構成されて、表皮の中央
部に張力を与える。
【0015】したがって表皮は、表皮張設用型によって
端部と中央部を別々に保持され、端部と中央部が別々に
スライドないし段差状に移動(後退)させられる。これ
によって表皮の中央部に張力が発生する。また表皮の端
部は、上型及び下型によって挟まれるとともに、少なく
とも上型と下型の一方が他方によって後退させられるた
め、表皮は確実かつ強固に挟まれる。これによって表皮
は、均一な張力を得られたり、所望ないし十分な張力を
得て、表皮にしわが生じにくくなる。また表皮の中央部
も、上型及び下型によって挟まれ、少なくとも上型と下
型の一方が他方によって後退させられるため、表皮は均
一な張力を得られたり、表皮にしわが生じにくくなる。
【0016】また表皮は、表皮の端部と中央部の上下方
向の動きの差によって引張るため、例えば表皮の両端部
を左右方向へ引張る形態に比べて、容易な構造の表皮張
設用型によって張力が得られる。しかも上下の型の近接
ないし離間の動きを利用して上下の型の一部を後退させ
ることが可能であり、そのための型の構造も容易に構成
できる。
【0017】また下内押部は、下外押部の間に設けられ
るため、下内押部もしくは下外押部が後退可能な構造の
場合には、他方が後退時のガイドとする構成にでき、簡
単な構成で後退可能な構造を構成できる。上内押部と上
外押部についても同様に、簡単な構成によって後退可能
な構造を構成可能である。したがって、表皮を張設する
ための表皮張設用型は、容易な構成によって構成され、
表皮はこの表皮張設用型によって、所望ないし十分な張
力が得られる。
【0018】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
又は請求項2に記載の表皮張設成形品の製造方法によっ
て製造された表皮張設成形品を座面又は背面の一方、も
しくは座面及び背面の両方に備えたことを特徴とする椅
子である。したがって、請求項1又は請求項2に記載の
発明と同様の作用効果によって製造された座面、背面の
一方、又は座面と背面の両方を有する椅子が構成され
る。
【0019】
【発明の実施の形態】本実施の一形態を図を参照して説
明する。本実施の形態によって製造される製品は、椅子
の一部品である椅子部材4(図6参照)と、この椅子部
材4を座面に備える椅子である。この椅子部材4は、図
6に示すように樹脂を素材として環状に成形されたフレ
ーム42と、フレーム42の上面に張設された表皮41
とによって構成されている。この表皮41は、十分に張
力をもって張設されており、人が腰掛けた場合には、体
重を支えるとともに適度な弾性変形によるクッション感
を与えている。なおこの椅子部材4は、本発明の表皮張
設成形品に相当する。
【0020】以下に、この椅子部材4の製造方法及びそ
の製造方法に用いる型1を説明する。椅子部材4は、大
きく二つの工程を有する製造方法によって製造されてい
る。第一の工程は、表皮41に張力を与えながらフレー
ム42に表皮41を装着(張設)する装着・張設工程で
あり、この工程によってフレーム42に表皮41が装着
されたプリセット品(アセンブリ体)が成形される。ま
た第二の工程は、このプリセット品の表皮41に張力
(テンション)を与える張力付与工程である。装着・張
設工程においては、図1に示す型1が使用されており、
型1によって装着前の表皮41を引張りながら、フレー
ム42を型1によって圧縮成形する。フレーム42を成
形する際に、表皮41が型1にセットされているため、
フレーム42が成形される際に表皮41がフレーム42
に一体状に装着される。
【0021】この型1は、図1に示すように固定金型で
ある下型3と、下型3に対して進退可能な可動金型であ
る上型2とを主体に構成されている。なお、型1は本発
明の表皮張設用型に相当する。下型3は、図1,2に示
すようにプレート状の基台30と、基台30の外周に沿
って固定的に取付けられた下外押部31と、基台30の
中央側に基台30に対して進退可能に装着された下内押
部32とによって構成されている。下外押部31は、下
型3の左右及び前後の両端部に形成されて、方形環状に
形成されている。そして下外押部31は、下内押部32
の周囲を囲うように設けられるため、下内押部32の進
退運動の際には、下外押部31が下内押部32の進退運
動をガイドする。また、下外押部31の内側周縁には、
内側周縁に沿って上側及び内周縁側を開口とした凹部が
設けられ、この凹部と下内押部32の側面とによって凹
状のキャビティ34が形成されている。このキャビティ
34には、フレーム42の成形の際にフレーム材料40
が設置され、フレーム42がキャビティ34内で成形さ
れる。
【0022】下内押部32は、下外押部31と別個独立
に設けられており、下外押部31の間に設置されてい
る。そして下内押部32の下面には、下内押部32を基
台30に対して進退可能に装着するバネ33が設けられ
ており、このバネ33が弾性変形・弾性戻りすることに
よって下内押部32が進退する。このバネ33は、上型
2が下型3に近接・離間する際に、上型2によって下内
押部32が押されたり、押圧から開放されたりすること
によって、弾性変形、弾性戻りをする。これによって下
内押部32が進退運動する。
【0023】上型2は、図1,2に示すようにプレート
状の基台20と、基台20の下面中央に固定的に設けら
れた上内押部22と、基台20の下面外周部に進退可能
に設けられた上外押部21とによって構成されている。
上外押部21は、上型2の左右及び前後の両端部に形成
されて、方形環状に形成されており、上内押部22の周
囲を囲うように設けられている。したがって、上外押部
21は上内押部22をガイドとして進退運動する。
【0024】上外押部21は、上内押部22と別個独立
に設けられており、上面には基台20に対して進退させ
るバネ23が設けられている。このためバネ23が弾性
変形することによって上外押部21が基台20に対して
進退運動する。このバネ23は、上型2が下型3に近接
・離間する際に、上外押部21が下外押部31によって
押されて弾性変形し、その押圧から開放されることによ
って弾発力によって弾性戻りをする。これによって下内
押部32が進退運動する。また進出した状態の上外押部
21は、図2に示すように上内押部22よりも下方側へ
突出した状態になる。このため、上型2が下型3に対し
て近接された場合、上外押部21が上内押部22よりも
先行して下型3に当接する。
【0025】また型1は、下型3から鉛直状に設けられ
た丸棒状のガイドロッド10を備え、上型2はこのガイ
ドロッド10を貫通する貫通孔を有する。したがって上
型2は、ガイドロッド10をガイドとして下型3に対し
て近接・離間ないし進退運動をする。
【0026】以下に型1を用いて、表皮41をフレーム
42に張設する方法(装着・張設工程)を説明する。先
ず、フレーム42の材料となるフレーム材料40を計量
し、そのフレーム材料40を図1,2に示すようにキャ
ビティ34に設置する。フレーム材料40は、所望粘度
を有したゴム弾性状の熱可塑性樹脂であり、例えばポリ
プロピレン、ポリ塩化ビニル等を主材としている。した
がってフレーム材料40は、キャビティ34の形状に合
わせた大きさの塊状に成形されてキャビティ34内に設
置される。フレーム材料40は、このように塊状に成形
されるため、キャビティ34に設置しやすく、例えばフ
レーム42の形状が三次元的な複雑形状であって、キャ
ビティ34がその形状に合わせて三次元的な構造である
際にも、フレーム材料40は重力によって下方へ流され
ることなくキャビティ34に設置できる。
【0027】次に図2に示すように、表皮41によって
下内押部32及びキャビティ34を覆うように、下型3
と上型2の間に表皮41を設置する。表皮41は、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ナイロン等の熱可塑性樹脂
を素材としたシートであって、網目状のシート、あるい
はメッシュ状のシートである。
【0028】次に、上型2を下ろすことによって上型2
と下型3とを近接させる。これによって、先ず上外押部
21が図3に示すように表皮41の端部に当接する。さ
らに、上型2を下方へ下ろすと、図4に示すように、下
外押部31が上外押部21を押して、バネ23が弾性変
形する。これによって下外押部31は後退し、表皮41
の端部は下外押部31と上外押部21とによって押され
ることによって保持される。さらに上型2を下方へ下ろ
すと、上内押部22が図4に示すように表皮41を介し
て下内押部32に当接する。そして、さらに上型2を下
方に下ろすと、図5に示すように下内押部32は、上内
押部22によって下方へ押され、バネ33が弾性変形す
る。これによって下内押部32は後退し、表皮41の中
央部は上内押部22と下内押部32とによって押される
ことによって保持される。また、上外押部21も同時に
下外押部31によって押されることによって、さらに後
退する。
【0029】したがって表皮41は、上型2と下型3に
よって端部が保持された状態のまま中央部が押されるた
め、表皮41の端部と中央部とに段差が生じ、その段差
によって表皮41の中央部に張力が発生する。またフレ
ーム材料40は、下内押部32が後退すると同時に上内
押部22が下内押部32側へ近接するため、フレーム材
料40が上内押部22によって圧縮される。この状態を
一定時間保持することによって、フレーム材料40が圧
縮成形されてフレーム42が成形される。
【0030】表皮41は、フレーム42の圧縮成形時に
キャビティ34の上面に設置されているため、フレーム
42が成形される際にフレーム42の上面と表皮41と
が一体となって、表皮41とフレーム42とが装着され
る。また、表皮41が網目状ないしメッシュ状であるた
め、その網目やメッシュ間にフレーム材料40の一部が
入り込むことで、表皮41がフレーム42に強固に取付
けられる。以上のように、表皮41に張力が付与された
状態でフレーム42に表皮41が張設(装着)され、ア
センブリ体であるプリセット品が成形される。そして上
型2を図1のように上へ持上げ、表皮41及びフレーム
42を下型3から取外す。そして次に、このフレーム4
2の端部よりも外方へはみ出た余分な表皮41を切断す
る。
【0031】次に、張力付与工程を行う。上記装着・張
設工程によって成形されたプリセット品、換言すると張
力付与工程前の予備的成形体を図6に示すようにコンベ
ア60に載せて、ヒータ6の前へ運ぶ。このヒータ6
は、ジュール熱を発生する装置であって、ヒータ6によ
って発生した熱は、表皮41へ照射される。熱を受けた
表皮41は、この熱によって収縮しようとする。したが
って、表皮41は表面積が小さくなろうとするが、表皮
41はフレーム42によって周囲を支持されているた
め、収縮しようとする動きが抑制される。
【0032】したがって、表皮41には張力が加わり、
表皮41のしわがなくなったり、体重を支えるために必
要な張力を得ることができる。なお、表皮41を収縮さ
せるための熱は、ヒータ6による熱量とコンベア60の
速度によって調整可能である。そのため、表皮41の材
質、形状、厚さ等に対応してこれらが調整されている。
また、表皮41は網目状ないしメッシュ状であるために
熱を受けやすく、少ない熱量によって表皮41を収縮さ
せることができ、しかもその収縮方向を網目の方向によ
って調整することができる。以上のようにして、表皮4
1には所望の張力が得られ、張力を得た表皮41を備え
た椅子部材4が成形される。そして、この椅子部材4の
フレームに椅子脚を装着をすることによって、椅子部材
4を座面とした椅子が製作される。
【0033】このように表皮41は、フレーム42の成
形工程時(装着・張設工程)と、フレーム42に装着さ
れた後の後工程(張力付与工程)の二度に渡って張力が
与えられるため、表皮41の張力は十分かつ適度な張力
になる。また表皮41は、フレーム42に装着された後
の後工程において張力が得られるため、表皮41の張力
を所望あるいは十分な張力に容易に調整できる。また表
皮41に熱を与える装置は、簡単な装置のヒータ6によ
って構成でき、例えばフレーム42の形状に合わせた型
などを必要としない。したがって、容易にしかも安価に
表皮41に張力を与えることができる。
【0034】また型1は、上外押部21と下内押部32
がそれぞれ上内押部22と下外押部31をガイドとして
進退する構成となっているため、容易な構成になってい
る。したがって、型1は安価に製作されるとともに、破
損のおそれが少ない構造である。しかも上外押部21と
下内押部32の進退運動は、上型2と下型3の近接・離
間運動によって行われるため、進退運動のための構造が
容易であり、型1は安価に製作される。また型1は、表
皮41を引張る機能と、フレームを成形する機能を同時
に備える構造であり、これらの機能を少ない部品によっ
て構成している。すなわち、型1を構成する多くの部品
は、二つの機能を同時に兼ね備えている。例えば上内押
部22は、表皮41の中央部を押すことによって表皮4
1に張力を与える機能と同時に、キャビティ34の容積
を小さくしてフレーム材料40を圧縮するという機能を
有する。したがって型1は、部品点数が少なく安価に構
成される。
【0035】また表皮41は、全周の端部が保持されて
張力が与えられるため、表皮41には均等に張力が与え
られる。そして表皮41が種々の方向(全周方向)に保
持されるため、フレーム42形状が複雑な形状であって
も表皮41に適度な張力が加わる。また表皮41の端部
を全周に渡って押えているため、表皮41は型1によっ
て広い面積で保持され、表皮41が強力に保持される。
これによって、表皮41には大きな張力が与えられる。
【0036】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
ず、例えば以下の構成を有する形態であってもよい。 (1)上記実施の形態では、下内押部32と上外押部2
1がそれぞれ進退可能に構成されていたが、下外押部と
上内押部が進退可能な構成であってもよいし、下外押
部、下内押部、上外押部、及び上内押部のすべてが進退
可能であってもよい。このような形態であっても、表皮
の端部を押えながら表皮の中央部を押えることが可能で
あり、表皮に張力を与えることができるからである。 (2)また上記実施の形態では、表皮41が網目状ない
しメッシュ状であったが、一枚もののシートであっても
よい。このような表皮であっても熱によって表皮が収縮
し、表皮はこの収縮によって張力を得ることができる。 (3)また上記実施の形態の椅子は、椅子部材4を座面
に利用していたが、椅子部材を背面に利用したり、座面
と背面との両方に利用する形態であってもい。また、座
面と背面とを一体に構成した形状として椅子部材を成形
し、この椅子部材を椅子の一部品として利用する形態で
あってもよい。 (4)また上記実施の形態の張力付与工程では、ヒータ
6による熱によって表皮41に張力を与えていたが、熱
と同時に蒸気を表皮に与える装置、例えばスチームアイ
ロン等の原理を利用した装置によって表皮に張力を与え
る形態であってもよい。蒸気を介して表皮に熱を伝える
ため、表皮に蒸気が付着し、熱が伝わりやすい。したが
って、上記実施の形態よりも熱効率が向上し、製造コス
トが削減できる。 (5)また上記実施の形態の張力付与工程では、ヒータ
6による熱を利用して表皮41に張力を与えていたが、
熱源と送風部を備えた装置、例えば暖房器具、ドライヤ
ー、温風ヒータ等を利用した装置を利用して表皮に張力
を与える形態であってもよい。すなわち、これらの装置
によって温風が作られ、この温風によって表皮に熱が伝
えられる。そのため表皮には隅々に渡って熱が伝わりや
すく、表皮には均等な張力が発生する。したがって、上
記実施の形態よりも表皮に熱が伝えられやすく、熱効率
がよい。また、温風の風速を調整することによって表皮
の張力を容易に調整できる。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、フレームに表皮を張設
した表皮張設成形品が容易に製造され、その表皮には張
力が十分に与えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の型、表皮、及びフレーム材料の
斜視図である。
【図2】図1のA−A線断面図であって、型、表皮、及
びフレーム材料の断面図である。
【図3】表皮をフレームに装着・張設する工程を示すた
めの型、表皮、及びフレーム材料の断面図である。
【図4】表皮をフレームに装着・張設する工程を示すた
めの型、表皮、及びフレーム材料の断面図である。
【図5】表皮をフレームに装着・張設する工程を示すた
めの型、表皮、及びフレーム材料の断面図である。
【図6】プリセット品にヒータの熱を与えている様子を
示す、プリセット品(椅子部材)及びヒータの斜視図で
ある。
【符号の説明】
1…型 2…上型 3…下型 4…椅子部材(表皮張設成形品) 6…ヒータ 10…ガイドロッド 20…基台 21…上外押部 22…上内押部 23,33…バネ 30…基台 31…下外押部 32…下内押部 34…キャビティ 40…フレーム材料 41…表皮 42…フレーム 60…コンベア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺澤 秀樹 愛知県瀬戸市菱野町229番地の1 有限会 社テック内 Fターム(参考) 4F202 AA11 AA15 AD05 AD08 AH81 CA09 CB01 CB12 CK18 CK52 CK75 CK83 4F204 AA11 AA15 AD05 AD08 AH81 FA01 FB01 FB12 FQ15

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレームに表皮を張設した表皮張設成形
    品の製造方法であって、 前記フレームに前記表皮を装着した状態のプリセット品
    を準備し、 前記プリセット品に前記表皮を収縮させるための熱を加
    えて、前記表皮に張力を与えることを特徴とする表皮張
    設成形品の製造方法。
  2. 【請求項2】 フレームに表皮を張設した表皮張設成形
    品の製造方法であって、 下型と上型との間に前記表皮を設置し、 前記下型の両端側に設けられた下外押部と、前記上型の
    両端側に設けられた上外押部とによって前記表皮を保持
    するとともに、前記上外押部もしくは前記下外押部の少
    なくとも一方によって他方を後退させ、 前記下外押部間に設けられた前記下型の下内押部と、前
    記上外押部間に設けられた前記上型の上内押部とによっ
    て前記表皮を保持するとともに、前記上内押部もしくは
    前記下内押部の少なくとも一方によって他方を後退させ
    て、前記表皮に張力を与え、 張力が与えられた前記表皮に前記フレームを装着して、
    前記フレームに前記表皮を張設する表皮張設成形品の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 フレームに表皮を張設した表皮張設成形
    品を製造するための表皮張設用型であって、 前記表皮張設用型は、下型と上型を備え、 前記下型は、両端側に設けられる下外押部と、該下外押
    部間に設けられる下内押部とを有し、 前記上型は、両端側に設けられるとともに前記下外押部
    と協働して前記表皮の端部を押える上外押部と、該上外
    押部間に設けられるとともに前記下内押部と協働して前
    記表皮の中央部を押える下内押部とを有し、 前記下外押部もしくは前記上外押部は、少なくとも一方
    が他方に押されることによって後退可能に構成され、 前記下内押部もしくは前記上内押部は、少なくとも一方
    が他方に押されることによって後退可能に構成されて、
    前記表皮の中央部に張力を与えることを特徴とする表皮
    張設用型。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2に記載の表皮張設
    成形品の製造方法によって製造された前記表皮張設成形
    品を座面及び/又は背面に備えたことを特徴とする椅
    子。
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