JPH11188750A - 多層成形品の製造方法、およびそれに用いる金型装置 - Google Patents

多層成形品の製造方法、およびそれに用いる金型装置

Info

Publication number
JPH11188750A
JPH11188750A JP35860097A JP35860097A JPH11188750A JP H11188750 A JPH11188750 A JP H11188750A JP 35860097 A JP35860097 A JP 35860097A JP 35860097 A JP35860097 A JP 35860097A JP H11188750 A JPH11188750 A JP H11188750A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
skin material
mold
pressing
thermoplastic resin
concave portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP35860097A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3413356B2 (ja
Inventor
Akihiro Furuta
明寛 古田
Hiroshi Fujita
廣 藤多
Yuuji Shinchi
裕二 神地
Takao Iino
貴雄 飯野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissen Chemitec Corp
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Nissen Chemitec Corp
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissen Chemitec Corp, Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Nissen Chemitec Corp
Priority to JP35860097A priority Critical patent/JP3413356B2/ja
Publication of JPH11188750A publication Critical patent/JPH11188750A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3413356B2 publication Critical patent/JP3413356B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複雑な形状の多層成形品であっても、成形品
表面の表皮材にしわや破れ等のない良好な外観を与える
とともに、作業工程が簡略化された極めて経済的な多層
成形品の製造方法、およびそれに用いる金型装置を提供
する。 【解決手段】 表皮材21の周縁部21aをピン受け穴
10に押し込み挟持しながらピン6をピン受け穴10に
嵌合するとともに、表皮材押圧枠4の押圧面4aと下金
型3の表皮材載置面9とで押圧保持する。下金型3に保
持された表皮材21と上金型2の成形面との間に溶融状
熱可塑性樹脂を供給後、型締を開始すると、溶融状熱可
塑性樹脂が流動するとともに、型締によって表皮材21
が押圧され、金型形状に沿うように伸ばされつつ金型内
部へ絞り込まれ、これと同時に、表皮材21の周縁部2
1aは、ピン6とピン受け穴10との間および押圧面4
aと表皮材載置面9との間を滑りつつ、金型の内部方向
へ引き込まれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性樹脂に各
種表皮材を積層してなる多層成形品の製造方法、および
それに用いる金型装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プラスチック成形品は、その自由な賦形
性、軽量性、および経済性等の理由から、自動車、家電
製品をはじめとして、あらゆる分野で大量に使用されて
いる。しかし一方で、外観品質の向上、装飾性やソフト
感の付与が強く求められている。そこで、それらに応え
る技術の一つとして、プラスチック成形品の表面に表皮
材を貼り合わせることが検討されてきた。
【0003】表皮材と熱可塑性樹脂を一体化した成形品
を製造する方法はよく知られており、例えば、特開昭5
1−13859号公報には、表皮材を熱成形等の手段で
予備賦形し、これを金型内に載置し、その後芯材樹脂を
注入、一体化する方法が開示されている。しかし、この
方法は多くの工程を必要とするため、コストアップとな
る。
【0004】この欠点を克服する方法として、特開昭5
3−63461号公報に、予備成形されていない表皮材
を金型内に載置し、芯材樹脂と一体化する方法が開示さ
れている。
【0005】また、特開平5−77264号公報には、
上金型または下金型の外周を摺動する表皮材保持枠に設
けられたピンに表皮材の周縁を突き刺して保持し、表皮
材に張力をかけながら成形する方法が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
予備成形されていない表皮材を金型内に載置し、芯材樹
脂と一体化する方法では、成形工程で表皮材の張力をコ
ントロールできず、表皮材にしわが発生するため、三次
元的な絞りの深い成形品を得ることが困難であり、比較
的単純な形状のものしか得られない。
【0007】また、前記の上金型または下金型の外周を
摺動する表皮材保持枠に設けられたピンに表皮材の周縁
を突き刺して保持し、表皮材に張力をかけながら成形す
る方法では、成形の際に表皮材に張力がかかり、ピンで
保持されている部分の表皮材が金型の中心方向に破れる
ことにより、表皮材にかかる張力を調整することを前提
にしている。
【0008】したがって、表皮材に加える張力および表
皮材の滑り込み量の調整が容易ではなく、表皮材を引っ
張りすぎたり、表皮材の各部で厚みに差が生じてしま
う。また、表皮材の伸びが金型の部位で部分的に異なる
ような場合には、それぞれの部位で表皮材に最適の張力
を付与するための調整に多くの手間を要する。さらに、
表皮材の中には、成形の際に張力が加えられても破れに
くいものがあり、そのような表皮材にはこの方法は適用
できなかった。
【0009】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、複雑な形状の多層成形品
であっても、成形品表面の表皮材にしわや破れ等のない
良好な外観を与えるとともに、作業工程が簡略化された
極めて経済的な多層成形品の製造方法、およびそれに用
いる金型装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の多層成形品の
製造方法は、上記の課題を解決するために、いまだ型閉
じされていない雌雄一対の金型の間で、一方の金型に保
持された表皮材と他方の金型の成形面との間に溶融状熱
可塑性樹脂を供給し、型締して一体成形することによっ
て該表皮材と該熱可塑性樹脂とが積層された多層成形品
を製造する多層成形品の製造方法であって、上記の両金
型の周縁部にそれぞれ対向して配設されている凸形状部
および凹形状部が、上記表皮材の周縁部を挟持して嵌合
することにより、該表皮材を押圧保持し、かつ、該両金
型の型締により表皮材が金型内部方向へ引き込まれる
際、表皮材に加わる張力を凸形状部および凹形状部との
間に作用する滑り抵抗によって調節することを特徴とし
ている。
【0011】上記の構成により、表皮材の周縁部を凹形
状部に押し込み挟持しながら、凸形状部を凹形状部に嵌
合することにより、表皮材の周縁部を押圧保持する。そ
して、一方の金型に保持された表皮材と他方の金型の成
形面との間に溶融状熱可塑性樹脂を供給後、型締を開始
すると、溶融状熱可塑性樹脂が流動するとともに、型締
によって表皮材が押圧され、金型形状に沿うように伸ば
されつつ金型内部へ絞り込まれ、これと同時に、表皮材
の周縁部は、凸形状部と凹形状部との間を滑りつつ、金
型の内部方向へ引き込まれる。
【0012】この際、凸形状部と凹形状部との間に挟持
された表皮材の周縁部に作用する滑り抵抗は、両形状部
間の間隙や凸形状部の先端形状などにより調節され、そ
の結果、表皮材に加わる張力が調節されて、表皮材の不
要な伸びや表皮材の弛みを防ぐことができる。また、こ
のような凸形状部と凹形状部とからなる組み合わせを、
製品形状に応じて複数個設けることにより、同一金型の
異なる位置において表皮材の伸びを部分的に調節するこ
とが容易に可能となる。さらに、表皮材を破る必要がな
いため、成形の際に張力が加えられても破れにくい表皮
材を用いることができる。
【0013】したがって、複雑な形状の成形品であって
も、成形品表面の表皮材にしわや破れ等のない良好な外
観を与えるとともに、作業工程が簡略化され、極めて経
済的に多層成形品を製造することができる。
【0014】請求項2の多層成形品の製造方法は、上記
の課題を解決するために、請求項1の構成に加えて、上
記の両金型のいずれか一方の金型の周縁部に、他方の金
型の周縁部に対向する枠面である押圧面を備え、該押圧
面に上記の凸形状部および凹形状部のいずれか一方が配
設されるとともに、金型の開閉方向に移動自在である表
皮材押圧枠が、他方の金型の周縁部との間に上記表皮材
の周縁部を押圧保持し、かつ、該両金型の型締により表
皮材が金型内部方向へ引き込まれる際、表皮材に加わる
張力を該表皮材押圧枠の押圧面による表皮材の周縁部へ
の押圧力によって調節することを特徴としている。
【0015】上記の構成により、請求項1の構成による
作用に加えて、表皮材押圧枠の枠面である押圧面と対向
する他方の金型の周縁部とで、表皮材の周縁部を押圧す
ることにより保持する。そして、一方の金型に保持され
た表皮材と他方の金型の成形面との間に溶融状熱可塑性
樹脂を供給後、型締を開始すると、溶融状熱可塑性樹脂
が流動するとともに、型締によって表皮材が押圧され、
金型形状に沿うように伸ばされつつ金型内部へ絞り込ま
れ、これと同時に、表皮材の周縁部は、表皮材押圧枠の
押圧面と対向する他方の金型の周縁部との間を滑りつ
つ、金型の内部方向へ引き込まれる。
【0016】この際、表皮材押圧枠の押圧面による表皮
材の周縁部への押圧力を調節することにより、表皮材に
加わる張力が調節されて、表皮材の不要な伸びや表皮材
の弛みを防ぐことができる。
【0017】よって、凸形状部および凹形状部に加え
て、表皮材押圧枠の押圧面と他方の金型の周縁部とでも
表皮材の周縁部を押圧保持することで、表皮材に加わる
張力をより一層的確に調節することができる。また、表
皮材の伸びを調節することがより一層容易になる。
【0018】請求項3の金型装置は、上記の課題を解決
するために、いまだ型閉じされていない雌雄一対の金型
の間で、一方の金型に保持された表皮材と他方の金型の
成形面との間に溶融状熱可塑性樹脂を供給し、型締して
一体成形することからなる該表皮材と該熱可塑性樹脂と
が積層された多層成形品の製造に用いる金型装置であっ
て、上記表皮材の周縁部を挟持して嵌合することによ
り、該表皮材を押圧保持する一対の凸形状部および凹形
状部が、上記の両金型の周縁部にそれぞれ対向して配設
されてなることを特徴としている。
【0019】上記の構成により、その使用に当たって
は、表皮材の周縁部を凹形状部に押し込み、挟持しなが
ら凸形状部を凹形状部に嵌合することにより、表皮材が
保持される。そして、一方の金型に保持された表皮材と
他方の金型の成形面との間に溶融状熱可塑性樹脂を供給
後、型締を開始すると、溶融状熱可塑性樹脂が流動する
とともに、型締によって表皮材が押圧され、金型形状に
沿うように伸ばされつつ金型内部へ絞り込まれ、これと
同時に、表皮材の周縁部は、凸形状部と凹形状部との間
を滑りつつ、金型の内部方向へ引き込まれる。
【0020】この際、凸形状部と凹形状部との間に挟持
された表皮材の周縁部に作用する滑り抵抗は、両形状部
間の間隙や凸形状部の先端形状などにより調節され、そ
の結果、表皮材に加わる張力が調節されて、表皮材の不
要な伸びや表皮材の弛みを防ぐことができる。また、こ
のような凸形状部と凹形状部とからなる組み合わせを、
製品形状に応じて複数個設けることにより、同一金型の
異なる位置において表皮材の伸びを部分的に調節するこ
とが容易に可能となる。さらに、表皮材を破る必要がな
いため、成形の際に張力が加えられても破れにくい表皮
材を用いることができる。
【0021】したがって、複雑な形状の成形品であって
も、成形品表面の表皮材にしわや破れ等のない良好な外
観を与えるとともに、作業工程が簡略化され、極めて経
済的に多層成形品を製造することができる。
【0022】請求項4の金型装置は、上記の課題を解決
するために、請求項3の構成に加えて、上記の両金型の
いずれか一方の金型の周縁部に、他方の金型の周縁部に
対向する枠面である押圧面を備え、該押圧面に上記の凸
形状部および凹形状部のいずれか一方が配設された表皮
材押圧枠が、金型の開閉方向に移動自在に設けられてな
ることを特徴としている。
【0023】上記の構成により、請求項3の構成による
作用に加えて、表皮材押圧枠の枠面である押圧面と対向
する他方の金型の周縁部とで、表皮材の周縁部を押圧す
ることにより保持される。そして、一方の金型に保持さ
れた表皮材と他方の金型の成形面との間に溶融状熱可塑
性樹脂を供給後、型締を開始すると、溶融状熱可塑性樹
脂が流動するとともに、型締によって表皮材が押圧さ
れ、金型形状に沿うように伸ばされつつ金型内部へ絞り
込まれ、これと同時に、表皮材の周縁部は、表皮材押圧
枠の押圧面と対向する他方の金型の周縁部との間を滑り
つつ、金型の内部方向へ引き込まれる。
【0024】この際、表皮材押圧枠の押圧面による表皮
材の周縁部への押圧力を調節することにより、表皮材に
加わる張力が調節されて、表皮材の不要な伸びや表皮材
の弛みを防ぐことができる。
【0025】よって、凸形状部および凹形状部に加え
て、表皮材押圧枠の押圧面と他方の金型の周縁部とでも
表皮材の周縁部を押圧保持することで、表皮材に加わる
張力をより一層的確に調節することができる。また、表
皮材の伸びを調節することがより一層容易になる。
【0026】請求項5の金型装置は、上記の課題を解決
するために、請求項3または4の構成に加えて、上記凸
形状部を上記凹形状部の内部に嵌合させた際に、該凸形
状部の外周側面と該凹形状部の内壁面との間隔は、上記
金型の外部側よりも内部側の方が狭くなるように、該凸
形状部および該凹形状部が配設されてなることを特徴と
している。
【0027】上記の構成により、請求項3または4の構
成による作用に加えて、型締する際、金型の外側にある
表皮材の周縁部が凹形状部の内部により引き込まれ易く
なる。
【0028】よって、型締工程において表皮材に加えら
れる張力、および表皮材の引き込み量をより一層的確に
調整することができる。したがって、賦形される内側の
表皮材の不要な伸びや表皮材の弛みをより一層的確に防
ぐことができる。
【0029】請求項6の金型装置は、上記の課題を解決
するために、請求項3から5の何れかの構成に加えて、
上記の凸形状部および凹形状部は、形状が任意に調整で
きることを特徴としている。
【0030】上記の構成により、請求項3から5の何れ
かの構成による作用に加えて、凸形状部および凹形状部
は、表皮材および溶融状熱可塑性樹脂に応じて、その形
状を任意に調整することができる。例えば、凸形状部の
固定方法をねじ止め式にすることにより、種々の形状を
有する凸形状部を交換して使用することができる。
【0031】これにより、凸形状部が凹形状部に表皮材
を押し込んで押圧保持できるとともに、表皮材が金型内
部へ滑らかに引き込まれる形状を有する凸形状部および
凹形状部を、常に最適に選択して使用することができ
る。
【0032】よって、型締工程において表皮材に加えら
れる張力、および表皮材の引き込み量をより一層的確に
調整することができる。したがって、賦形される内側の
表皮材の不要な伸びや表皮材の弛みをより一層的確に防
ぐことができる。
【0033】請求項7の金型装置は、上記の課題を解決
するために、請求項3から6の何れかの構成に加えて、
上記の凸形状部および凹形状部による上記表皮材への押
圧力は、任意に調整できることを特徴としている。
【0034】上記の構成により、請求項3から6の何れ
かの構成による作用に加えて、型締工程において、凸形
状部が表皮材の周縁部を凹形状部の内部に押し込む力を
調整することができる。また、加圧中に上記押圧力を任
意に変化させることもできる。
【0035】よって、型締工程において表皮材に加えら
れる張力、および表皮材の引き込み量をより一層的確に
調整することができる。したがって、賦形される内側の
表皮材の不要な伸びや表皮材の弛みをより一層的確に防
ぐことができる。
【0036】請求項8の金型装置は、上記の課題を解決
するために、請求項3から7の何れかの構成に加えて、
上記の凸形状部および凹形状部は、それぞれピンおよび
ピン受け穴であることを特徴としている。
【0037】上記の構成により、請求項3から7の何れ
かの構成による作用に加えて、ピンが表皮材をピン受け
穴の内部に押し込むことによって、表皮材の押圧保持を
行うことができる。
【0038】よって、凸形状部および凹形状部の形状の
変更や、押圧保持位置の変更などの使用時の設定の変更
が容易である。さらに、押圧保持位置ごとに別形状のピ
ンおよびピン受け穴を使用することができる。加えて、
金型装置は、構造が簡単になり、製造が容易になる。
【0039】請求項9の金型装置は、上記の課題を解決
するために、請求項3から7の何れかの構成に加えて、
上記の凸形状部および凹形状部は、それぞれ突起壁およ
び溝部であることを特徴としている。
【0040】上記の構成により、請求項3から7の何れ
かの構成による作用に加えて、突起壁および溝部によっ
て、表皮材の押圧保持位置を線として設定することがで
きる。これにより、金型の外側の全周において表皮材を
押圧保持することも可能である。したがって、表皮材に
加えられる張力、および表皮材の引き込み量に場所によ
るばらつきが少なくすることができ、賦形される内側の
表皮材の不要な伸びや表皮材の弛みをより一層的確に防
ぐことができる。
【0041】
【発明の実施の形態】本発明の多層成形品の製造方法に
用いる金型装置においては、前記したように、表皮材押
圧枠は雌雄いずれの金型に設けてもよく、また、該表皮
材押圧枠の押圧面に設ける凸形状部または凹形状部はそ
のいずれであってもよく、これらをどのように設けるか
は使用する金型に応じて適宜選択され、任意であるが、
その代表例として、雌雄両金型の開閉方向が上下であ
り、かつその上金型の周縁部に表皮材押圧枠が設けら
れ、該表皮材押圧枠の下面である押圧面に凸形状部が設
けられるとともに、下金型の周縁部の上記凸形状部に対
向する位置に凹形状部が設けられてなる金型装置を例に
とって、図1から図7に基づいて説明すれば、以下のと
おりである。
【0042】図1および図5に示すように、本実施の形
態にかかる多層成形品の製造に用いる金型装置1は、上
金型(金型)2と、下金型(金型)3と、表皮材押圧枠
4と、伸縮装置5とを備えて構成されている。そして、
上記金型装置1は、いまだ型閉じされていない雌雄一対
の上金型2および下金型3の間で、上金型2内に設けら
れた溶融樹脂通路(図示しない)より下金型3上に保持
された表皮材21上に溶融状熱可塑性樹脂22を供給
し、型締して一体成形することにより、表皮材21と熱
可塑性樹脂22’とを積層してなる多層成形品23(図
4)の製造に用いられる。
【0043】上記上金型2は、支持台(図示しない)に
固定支持されている。また、上記上金型2は、その下部
中央に多層成形品23の雄型として凸型部7が形成され
るとともに、その側部に表皮材押圧枠4の固定された複
数の伸縮装置5が配設されている。
【0044】上記下金型3は、周知のプレス装置(図示
しない)と結合され、上下に移動可能となっている。ま
た、上記下金型3は、その上部中央に多層成形品23の
雌型として凹型部8が形成されるとともに、上部周縁に
表皮材21を載置する表皮材載置面9が形成されてい
る。さらに、上記表皮材載置面9には、適当な間隔でピ
ン受け穴(凹形状部)10が穿孔されている。
【0045】上記表皮材押圧枠4は、表皮材21の周縁
部21aを下金型3の表皮材載置面9との間で押圧保持
する押圧面4aを有し、上金型2から下金型3方向へ上
下に移動自在に複数の伸縮装置5に取り付けられてい
る。さらに、上記押圧面4aには、下金型3が上昇し
て、表皮材押圧枠4が表皮材21の周縁部21aと当接
した際に、ピン受け穴10と嵌合するピン(凸形状部)
6が、ピン受け穴10と対向する位置に配設されてい
る。
【0046】上記伸縮装置5には、上金型2と下金型3
との間を上下に伸縮するロッド5aが設けられ、その先
端に表皮材押圧枠4が設けられ、さらにその下面である
押圧面4aには上記ピン6が取り付けられている。そし
て、伸縮装置5は、ストローク、押圧力、動作速度など
を任意に調整することができるようになっている。これ
により、ピン6のピン受け穴10への嵌合深さの程度を
調整することができ、後述する多層成形品23の型締工
程(図4)において表皮材21に加わる張力を調整する
ことができる。なお、伸縮装置5の動作については後述
する。
【0047】そして、上記伸縮装置5としては、油圧シ
リンダ、空圧シリンダ、空圧スプリング、ウレタンスプ
リング、鋼製ばねなどが使用条件に応じて任意に採用す
ることができる。
【0048】つぎに、上記のピン6およびピン受け穴1
0について説明する。図5に示すように、上記ピン受け
穴10は、表皮材載置面9上に、長方形状の金型のコー
ナー部に4ヶ所、長手および短手方向の中央部に各1ヵ
所の計8ヶ所に配設されている。そして、上記ピン6
は、押圧面4aにピン受け穴10にそれぞれ対向して配
設されている。なお、かかるピン6およびピン受け穴1
0の個数およびその配置は、目的とする成形品の形状、
大きさなどによって任意に設定することができる。
【0049】そして、図2に示すように、下金型3が上
昇して、表皮材載置面9上の表皮材21の周縁部21a
が押圧面4aに当接したとき、ピン6が表皮材21の周
縁部21aをピン受け穴10の内部に押し込むことによ
って、表皮材21を押圧保持する。よって、表皮材21
の周縁部21aは、押圧面4aと表皮材載置面9とによ
って全外周が保持されるとともに、ピン6およびピン受
け穴10によって8ヵ所が挟持されることになる。
【0050】ここで、図6を用いて、嵌合状態にあるピ
ン6およびピン受け穴10の細部について説明する。
【0051】まず、ピン6は、直径Dpのほぼ円柱状の
ピンであり、押圧面4aにねじ6cによって、高さ調節
のための円環状のスペーサ6bを通して円柱の高さがH
pとなるように取り付けられている。また、ピン6の先
端部6aは、角取りがなされていなくてもよいが、半球
状あるいは角が大きめのアールで面取されていることが
好ましい。これに対して、ピン受け穴10は、直径D
h、深さHhの穴である。なお、図6の左側が金型の中
央部方向、右側が金型の外部方向である。また、図6中
の左向き矢印は、型締工程(図4)において表皮材21
が引き込まれる方向を示している。
【0052】上記先端部6aが、半球状あるいは大きな
アールの面取を施すのは、後述するように型締工程の
際、下金型3の凹型部8内での表皮材21の張力を調節
するために、表皮材21の周縁部21aの凹型部8内へ
の引込みを滑らかにするためである。したがって、ピン
6およびピン受け穴10の形状は、ピン6がピン受け穴
10に表皮材21を押し込んで押圧保持できるととも
に、表皮材21が凸型部7によって凹型部8の内部へ滑
らかに引き込まれるような形状および表面状態になって
いることが好ましい。なお、押圧面4aおよび表皮材載
置面9も、表皮材21が滑らかに滑ることができるよう
な表面状態に加工されていることが望ましい。
【0053】また、ピン6およびピン受け穴10は、表
皮材21や溶融状熱可塑性樹脂22の性質などにより、
その形状を任意に調整することができる。つまり、上記
のようにピン6の固定方法をねじ6cによるねじ止め式
にすることにより、種々の直径、高さ、先端形状などを
有するピンと交換したり、これの脱着により配設する数
や位置を変更することができる。加えて、上記のように
スペーサ6bを介して、ピン6を取り付けることによ
り、高さのみを調節することも可能である。一方、ピン
受け穴10も、穴にリングを嵌め込むことによって、穴
径や穴内面の表面状態を簡単に変更することができる。
【0054】このように、ピン6およびピン受け穴10
の形状、配設数、配設位置などを変更することによっ
て、型締工程において表皮材21に加えられる張力、お
よび表皮材21の引き込み量を任意の個所で調整するこ
とができる。
【0055】さらに、伸縮装置5の下金型3の圧縮に対
する抵抗力を調整することにより、表皮材押圧枠4の押
圧面4aが表皮材21を押圧する押圧力を調整すること
ができる。同時に、ピン6が表皮材21の周縁部21a
をピン受け穴10の内部に押し込む力も調整することが
できる。これにより、型締工程において表皮材21に加
えられる張力、および表皮材21の引き込み量を調整す
ることができる。
【0056】さらに、図6に示すように、ピン6がピン
受け穴10の内部に表皮材21を押し込んだ際、ピン6
の側部とピン受け穴10の側部との間隔において、金型
の外部側の間隔Lout よりも金型の内部側の間隔Linの
方が狭くなるように、ピン6がピン受け穴10に対し
て、中心から少し金型の内側にずらして配設されてい
る。
【0057】このように、ピン6およびピン受け穴10
を、間隔Linより間隔Lout の方が大きくなるように配
設することによって、型締した際、金型の外側にある表
皮材21の周縁部21aがピン受け穴10の中により引
き込まれ易くなり、賦形される内側の表皮材21に生じ
る不要な伸びを防ぐことができる。ここで、ピン6およ
びピン受け穴10ごとに間隔の設け方を変えることがで
きる。すなわち、周縁部21aの引き込み量を大きくし
たい場所では大きな間隔をあけることにより、製品に合
わせた調節を行うことができる。
【0058】上述したように本実施の形態では、凸形状
部および凹形状部として、それぞれピン6およびピン受
け穴10が設けられている。しかし、これに限定される
ものではない。
【0059】例えば、図1および図7に示すように、凸
形状部および凹形状部を、それぞれ突起壁6’および溝
部10’としてもよい。このように突起壁6’および溝
部10’によって、金型の外側の全周において表皮材2
1の周縁部21aを押圧保持することにより、表皮材2
1に加えられる張力、および表皮材21の引き込み量を
より確実に調整することができる。
【0060】そして、ピン6およびピン受け穴10の場
合と同様、突起壁6’の形状(高さ、幅、先端形状な
ど)と、溝部10’の形状(深さ、幅など)を調整する
ことにより、表皮材21に加えられる張力および表皮材
21の引き込み量を調整することができる。また、同様
に、突起壁6’の側部と溝部10’の側部との間隔にお
いて、金型の外周側の間隔Lout よりも内周側の間隔L
inの方が狭くなるように、突起壁6’を溝部10’中心
から少し金型の内側にずらして設けることにより、突起
壁6’と溝部10’とで表皮材21の周縁部21aを挟
み込んだとき、金型の外側の表皮材21の周縁部21a
が溝部10’の中により引き込まれ易くなり、賦形され
る内側の表皮材21に生じる不要な伸びを防ぐことがで
きる。
【0061】つぎに、本実施の形態にかかる金型装置1
を用いた多層成形品23の製造工程について、図1から
図4を用いて、各工程ごとに説明する。なお、図1〜図
4中の上向き矢印は、下金型3の上昇方向を示す。
【0062】第1工程:表皮材の載置(図1) 未閉鎖の金型、上金型2および下金型3の間で、表皮材
載置面9上に、表皮材21を表面を下にして載置する。
【0063】第2工程:表皮材の保持(図2) プレス装置(図示しない)を作動させると下金型3が上
昇し、押圧面4aが表皮材21の周縁部21aに当接し
て、押圧面4aと表皮材載置面9との間で周縁部21a
を挟特して押圧保持する。このとき同時に、ピン6によ
って、表皮材21の周縁部21aがピン受け穴10内へ
押し込まれて保持される。なお、表皮材21が自重によ
り凹型部8に撓み過ぎる場合には、表皮材21が押圧面
4aと表皮材載置面9、およびピン6とピン受け穴10
とによって押圧保持されるまで仮固定しておき、表皮材
21の初期の状態を確保すればよい。
【0064】第3工程:溶融状熱可塑性樹脂の供給(図
3) 表皮材21と凸型部7(成形面)との間に溶融状熱可塑
性樹脂22を供給する。ここで、溶融状熱可塑性樹脂2
2を供給する時の上金型2と下金型3とのキャビティク
リアランスは、多層成形品23の製品の厚み以上であれ
ばよいが、製品の厚みより5mm〜100mm程大きい
状態で溶融状熱可塑性樹脂22の供給を開始することが
好ましい。
【0065】なお、溶融状熱可塑性樹脂22の供給方法
としては、上金型2内に設けられた溶融樹脂通路(図示
しない)を経由して直接金型キャビティ内に射出供給す
る方法が好ましいが、樹脂供給ノズルなどを備えた外部
供給手段(図示しない)によって金型間に供給する方法
であってもよく、適宜の方法が採用される。また、溶融
状熱可塑性樹脂22の供給は、一つの供給口からでも、
複数の供給口からでも行うことができる。
【0066】第4工程:型締(図4) 第3工程において溶融状熱可塑性樹脂22を供給後、直
ちにプレス装置を作動させて下金型3を上昇させると、
溶融状熱可塑性樹脂22が流動するとともに、溶融状熱
可塑性樹脂22によって表皮材21が押圧され、伸びつ
つ凹型部8内へ絞り込まれる。これと同時に、伸縮装置
5のロッド5aは押し縮められながら、押圧面4aおよ
びピン6を表皮材21の周縁部21aに押圧する。そし
て、表皮材21の周縁部21aが金型の内部方向(図6
の矢印方向)へ引っ張られると、周縁部21aは、表皮
材載置面9と押圧面4aとの間、およびピン6とピン受
け穴10との間を滑りつつ、金型の内部方向へ引き込ま
れる。
【0067】このように、表皮材21の周縁部21a
が、金型の内部方向へ引き込まれることにより、賦形さ
れる内側の表皮材21に加えられる張力を調節し、不要
な伸びを防ぐことができる。
【0068】その後、上金型2と下金型3とが完全に型
締されて、溶融状熱可塑性樹脂22が金型キャビティ間
に拡がり、表皮材21と溶融状熱可塑性樹脂22とが賦
形されるとともに、冷却されて、表皮材21と熱可塑性
樹脂22’とが一体成形された多層成形品23が得られ
る。
【0069】なお、型締は、溶融状熱可塑性樹脂22の
供給完了後に開始してもよいし、溶融状熱可塑性樹脂2
2の供給中に開始してもよい。また、連続的な型締動作
中に溶融状熱可塑性樹脂22の供給を開始して、金型を
閉じる動作と溶融状熱可塑性樹脂22の供給を並行して
行い、型締完了と同時あるいは型締が完了する前に供給
が完了するように行ってもよい。
【0070】また、賦形完了後、所定の型締力で加圧・
冷却して多層成形品23を得るが、加圧中に型締力を任
意に変化させてもよい。例えば、溶融状熱可塑性樹脂2
2を金型キャビティ間に押し拡げて賦形させる時には高
い型締力で加圧し、所定の時間の経過後、型締力を低く
することによって、表皮材21の風合を一層保持するこ
とができる。
【0071】そして、型締力は多層成形品23の大きさ
や成形条件によっても異なるが、溶融状熱可塑性樹脂2
2を金型キャビティ間に押し拡げて賦形する時には3M
Pa〜15MPaの成形圧力(型締力を成形品の投影面
積で割ったもの)で加圧し、所定の時間の経過後、1M
Pa〜10MPaの成形圧力に低くすることが好まし
い。また、型締力を低下させるタイミングとしては、型
締による賦形完了後、成形品を取出すまでの任意の時間
が適宜選択されるが、好ましくは型締による賦形完了後
1秒〜20秒の間である。
【0072】なお、本実施の形態は本発明の範囲を限定
するものではなく、本発明の範囲内で種々の変更が可能
である。例えば、供給される溶融状熱可塑性樹脂の温
度、射出圧力、射出速度、溶融状熱可塑性樹脂の供給時
のキャビティクリアランス、圧縮速度(型締速度)、金
型温度などの各種の成形条件は、使用する樹脂の種類、
金型の形状、金型の大きさ、表皮材の材質、表皮材の大
きさなどに応じて適宜選択することができる。
【0073】また、金型装置は、上金型が下方へ移動
し、下金型が固定されていてもよい。また、金型の凸型
部、凹型部がそれぞれ下金型、上金型に形成されていて
もよい。さらに、金型装置は左右から閉鎖されるように
配置してもよい。なお、この場合は、必要に応じて表皮
材を適当な粘着力のテープなどによって仮止めすればよ
い。
【0074】本発明に用いられる表皮材には、織布、不
織布、カーペット、モケットなどのファブリック、紙、
金網などの網状物や、熱可塑性樹脂や熱可塑性エラスト
マーのシートもしくはフィルムが含まれる。これらの表
皮材の表面には、シボ等の凹凸模様や、印刷などの装飾
が施されていてもよい。表皮材の裏面には、ポリプロピ
レン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン等
の発泡シートが貼り合わせられていてもよい。また、溶
融状熱可塑性樹脂の熱や型締による圧力から表皮材を保
護するために、あるいは熱可塑性樹脂と表皮材との接着
性を向上させるために、熱可塑性エラストマーシートな
どを表皮材の裏打ち材として使用してもよい。
【0075】また、表皮材は多層成形品の全面に貼り合
わせてもよく、あるいは、上半分のみ貼り合わせるなど
部分的に貼り合わせてもよい。
【0076】さらに、多層成形品の形状が単純で、表皮
材の伸びが大きい繊維(繊維には400%の伸びを有す
るものがある)の場合には、表皮材の周縁部は必ずしも
本実施の形態のように押圧面と表皮材載置面、およびピ
ンとピン受け穴(あるいは、突起壁と溝部)との間です
べる必要はない。
【0077】表皮材の必要面積の設定にあたっては、多
層成形品の展開面積をまず基準とし、つぎに表皮材の伸
びを考慮してこれを縮小し、トリミングロスが出ないよ
う設計することが好ましい。
【0078】本発明に用いられる熱可塑性樹脂には、一
般の射出成形、射出圧縮成形、押出成形、スタンピング
成形などにおいて通常使用される熱可塑性樹脂がそのま
ま使用される。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン
などのポリオレフィン樹脂、ポリスチレン、ポリカーボ
ネート、アクリロニトリル・スチレン・ブタジエンブロ
ック共重合体、ナイロンなどの一般的な熱可塑性樹脂、
エチレン・プロピレンブロック共重合体、スチレン・ブ
タジエンブロック共重合体などの熱可塑性エラストマ
ー、あるいは、これらのポリマーアロイなどがあげられ
る。そして、本発明にかかる熱可塑性樹脂は、上記のも
のを全て包含する。
【0079】また、熱可塑性樹脂は、タルクやガラス繊
維などの充填材、顔料、滑剤、帯電防止剤、酸化防止剤
などの通常使用される各種の添加剤を含有していてもよ
い。
【0080】
【実施例】〔実施例1〕先端形状が半球状である、直径
Dpが10mm、高さHpが15mmのほぼ円柱状のピ
ンと、直径Dhが13mm、深さHhが25mmのピン
受け穴とが金型の内部側の間隔Linが1mm、外部側の
間隔Lout が2mmで、コーナー部に4ヶ所、長手方向
に等間隔に各2ヶ所、短手方向の中央部に各1ヵ所の計
10ヶ所に配設された金型装置を用いて、以下の方法で
多層成形品の製造を行った。
【0081】未閉鎖の金型間で、下金型上に所定の形状
に裁断された表皮材(厚み:0.9mmのセーレン
(株)製のトリコット)を表面側を下にして載置する。
下金型を20mm/secの速度で上昇し、型締を行
う。金型クリアランスが10mmの位置で型締を一旦停
止する。この位置で210度で加熱溶融したポリプロピ
レン(住友化学工業(株)製、住友ノーブレンBYA8
1、タルク10%添加、メルトフローインデックス15
g/10min)を上金型に設けられた溶融樹脂通路か
ら表皮材と上金型との間に供給する。溶融状熱可塑性樹
脂の供給完了後、下金型を再上昇させ、型締動作を再開
し、5MPaの成形圧力で加圧賦形する。その後30秒
間加圧冷却する。
【0082】以上の製造方法によって得られた多層成形
品は、しわのない良好な外観であった。
【0083】〔実施例2〕先端形状が半球状である、直
径Dpが10mm、高さHpが10mmのほぼ円柱状の
ピンと、直径Dhが15mm、深さHhが25mmのピ
ン受け穴とが金型の内部側の間隔Linが1.5mm、外
部側の間隔Lout が3.5mmで、コーナー部に4ヶ
所、長手方向に等間隔に各4ヶ所、短手方向に等間隔に
各2ヵ所の計16ヶ所に配設された金型装置を用いて、
以下の方法で多層成形品の製造を行った。
【0084】未閉鎖の金型間で、下金型上に所定の形状
に裁断された表皮材(厚み:1.2mmの川島織物
(株)製のジャージ)を表面側を下にして載置する。下
金型を20mm/secの速度で上昇し、型締を行う。
金型クリアランスが10mmの位置で型締を一旦停止す
る。この位置で210度で加熱溶融したポリプロピレン
(住友化学工業(株)製、住友ノーブレンBYA81、
タルク10%添加、メルトフローインデックス15g/
10min)を上金型に設けられた溶融樹脂通路から表
皮材と上金型との間に供給し、溶融状熱可塑性樹脂の供
給中に下金型を再上昇させ、型締動作を再開し、5MP
aの成形圧力で加圧賦形する。その後30秒間加圧冷却
する。
【0085】以上の製造方法によって得られた多層成形
品は、しわのない良好な外観であった。
【0086】
【発明の効果】請求項1の発明の多層成形品の製造方法
は、以上のように、いまだ型閉じされていない雌雄一対
の金型の間で、一方の金型に保持された表皮材と他方の
金型の成形面との間に溶融状熱可塑性樹脂を供給し、型
締して一体成形することによって該表皮材と該熱可塑性
樹脂とが積層された多層成形品を製造する多層成形品の
製造方法であって、上記の両金型の周縁部にそれぞれ対
向して配設されている凸形状部および凹形状部が、上記
表皮材の周縁部を挟持して嵌合することにより、該表皮
材を押圧保持し、かつ、該両金型の型締により表皮材が
金型内部方向へ引き込まれる際、表皮材に加わる張力を
凸形状部および凹形状部との間に作用する滑り抵抗によ
って調節する構成である。
【0087】それゆえ、凸形状部と凹形状部との間に挟
持された表皮材の周縁部に作用する滑り抵抗は、両形状
部間の間隙や凸形状部の先端形状などにより調節され、
その結果、表皮材に加わる張力が調節されて、表皮材の
不要な伸びや表皮材の弛みを防ぐことができる。また、
このような凸形状部と凹形状部とからなる組み合わせ
を、製品形状に応じて複数個設けることにより、同一金
型の異なる位置において表皮材の伸びを部分的に調節す
ることが容易に可能となる。さらに、表皮材を破る必要
がないため、成形の際に張力が加えられても破れにくい
表皮材を用いることができる。
【0088】したがって、複雑な形状の成形品であって
も、成形品表面の表皮材にしわや破れ等のない良好な外
観を与えるとともに、作業工程が簡略化され、極めて経
済的に多層成形品を製造することができるという効果を
奏する。
【0089】請求項2の発明の多層成形品の製造方法
は、以上のように、請求項1の構成に加えて、上記の両
金型のいずれか一方の金型の周縁部に、他方の金型の周
縁部に対向する枠面である押圧面を備え、該押圧面に上
記の凸形状部および凹形状部のいずれか一方が配設され
るとともに、金型の開閉方向に移動自在である表皮材押
圧枠が、他方の金型の周縁部との間に上記表皮材の周縁
部を押圧保持し、かつ、該両金型の型締により表皮材が
金型内部方向へ引き込まれる際、表皮材に加わる張力を
該表皮材押圧枠の押圧面による表皮材の周縁部への押圧
力によって調節する構成である。
【0090】それゆえ、請求項1の構成による効果に加
えて、表皮材押圧枠の押圧面による表皮材の周縁部への
押圧力を調節することにより、表皮材に加わる張力が調
節されて、表皮材の不要な伸びや表皮材の弛みを防ぐこ
とができる。
【0091】よって、凸形状部および凹形状部に加え
て、表皮材押圧枠の押圧面と他方の金型の周縁部とでも
表皮材の周縁部を押圧保持することで、表皮材に加わる
張力をより一層的確に調節することができるという効果
を奏する。また、表皮材の伸びを調節することがより一
層容易になるという効果を奏する。
【0092】請求項3の発明の金型装置は、以上のよう
に、いまだ型閉じされていない雌雄一対の金型の間で、
一方の金型に保持された表皮材と他方の金型の成形面と
の間に溶融状熱可塑性樹脂を供給し、型締して一体成形
することからなる該表皮材と該熱可塑性樹脂とが積層さ
れた多層成形品の製造に用いる金型装置であって、上記
表皮材の周縁部を挟持して嵌合することにより、該表皮
材を押圧保持する一対の凸形状部および凹形状部が、上
記の両金型の周縁部にそれぞれ対向して配設されてなる
構成である。
【0093】それゆえ、凸形状部と凹形状部との間に挟
持された表皮材の周縁部に作用する滑り抵抗は、両形状
部間の間隙や凸形状部の先端形状などにより調節され、
その結果、表皮材に加わる張力が調節されて、表皮材の
不要な伸びや表皮材の弛みを防ぐことができる。また、
このような凸形状部と凹形状部とからなる組み合わせ
を、製品形状に応じて複数個設けることにより、同一金
型の異なる位置において表皮材の伸びを部分的に調節す
ることが容易に可能となる。さらに、表皮材を破る必要
がないため、成形の際に張力が加えられても破れにくい
表皮材を用いることができる。
【0094】したがって、複雑な形状の成形品であって
も、成形品表面の表皮材にしわや破れ等のない良好な外
観を与えるとともに、作業工程が簡略化され、極めて経
済的に多層成形品を製造することができるという効果を
奏する。
【0095】請求項4の発明の金型装置は、以上のよう
に、請求項3の構成に加えて、上記の両金型のいずれか
一方の金型の周縁部に、他方の金型の周縁部に対向する
枠面である押圧面を備え、該押圧面に上記の凸形状部お
よび凹形状部のいずれか一方が配設された表皮材押圧枠
が、金型の開閉方向に移動自在に設けられてなる構成で
ある。
【0096】それゆえ、請求項3の構成による効果に加
えて、表皮材押圧枠の押圧面による表皮材の周縁部への
押圧力を調節することにより、表皮材に加わる張力が調
節されて、表皮材の不要な伸びや表皮材の弛みを防ぐこ
とができる。
【0097】よって、凸形状部および凹形状部に加え
て、表皮材押圧枠の押圧面と他方の金型の周縁部とでも
表皮材の周縁部を押圧保持することで、表皮材に加わる
張力をより一層的確に調節することができるという効果
を奏する。また、表皮材の伸びを調節することがより一
層容易になるという効果を奏する。
【0098】請求項5の発明の金型装置は、以上のよう
に、請求項3または4の構成に加えて、上記凸形状部を
上記凹形状部の内部に嵌合させた際に、該凸形状部の外
周側面と該凹形状部の内壁面との間隔は、上記金型の外
部側よりも内部側の方が狭くなるように、該凸形状部お
よび該凹形状部が配設されてなる構成である。
【0099】それゆえ、請求項3または4の構成による
効果に加えて、型締する際、金型の外側にある表皮材の
周縁部が凹形状部の内部により引き込まれ易くなる。
【0100】よって、型締工程において表皮材に加えら
れる張力、および表皮材の引き込み量をより一層的確に
調整することができる。したがって、賦形される内側の
表皮材の不要な伸びや表皮材の弛みをより一層的確に防
ぐことができるという効果を奏する。
【0101】請求項6の発明の金型装置は、以上のよう
に、請求項3から5の何れかの構成に加えて、上記の凸
形状部および凹形状部は、形状が任意に調整できる構成
である。
【0102】それゆえ、請求項3から5の何れかの構成
による効果に加えて、凸形状部および凹形状部は、表皮
材および溶融状熱可塑性樹脂に応じて、その形状を任意
に調整することができる。
【0103】これにより、凸形状部が凹形状部に表皮材
を押し込んで押圧保持できるとともに、表皮材が金型内
部へ滑らかに引き込まれる形状を有する凸形状部および
凹形状部を、常に最適に選択して使用することができ
る。
【0104】よって、型締工程において表皮材に加えら
れる張力、および表皮材の引き込み量をより一層的確に
調整することができる。したがって、賦形される内側の
表皮材の不要な伸びや表皮材の弛みをより一層的確に防
ぐことができるという効果を奏する。
【0105】請求項7の発明の金型装置は、以上のよう
に、請求項3から6の何れかの構成に加えて、上記の凸
形状部および凹形状部による上記表皮材への押圧力は、
任意に調整できる構成である。
【0106】それゆえ、請求項3から6の何れかの構成
による効果に加えて、型締工程において表皮材に加えら
れる張力、および表皮材の引き込み量をより一層的確に
調整することができる。したがって、賦形される内側の
表皮材の不要な伸びや表皮材の弛みをより一層的確に防
ぐことができるという効果を奏する。
【0107】請求項8の発明の金型装置は、以上のよう
に、請求項3から7の何れかの構成に加えて、上記の凸
形状部および凹形状部は、それぞれピンおよびピン受け
穴である構成である。
【0108】それゆえ、請求項3から7の何れかの構成
による効果に加えて、ピンが表皮材をピン受け穴の内部
に押し込むことによって、表皮材の押圧保持を行うこと
ができる。
【0109】よって、以下のような効果を奏する。凸形
状部および凹形状部の形状の変更や、押圧保持位置の変
更などの使用時の設定の変更が容易である。さらに、押
圧保持位置ごとに別形状のピンおよびピン受け穴を使用
することができる。加えて、金型装置は、構造が簡単に
なり、製造が容易になる。
【0110】請求項9の発明の金型装置は、以上のよう
に、請求項3から7の何れかの構成に加えて、上記の凸
形状部および凹形状部は、それぞれ突起壁および溝部で
ある構成である。
【0111】それゆえ、請求項3から7の何れかの構成
による効果に加えて、突起壁および溝部によって、表皮
材の押圧保持位置を線として設定することができる。こ
れにより、金型の外側の全周において表皮材を押圧保持
することも可能である。したがって、表皮材に加えられ
る張力、および表皮材の引き込み量に場所によるばらつ
きが少なくすることができ、賦形される内側の表皮材の
不要な伸びや表皮材の弛みをより一層的確に防ぐことが
できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態にかかる多層成形品の製
造に用いる金型装置の構成の概略を示すとともに、多層
成形品の製造の第1工程を示す説明図である。
【図2】図1に示した金型装置であって、多層成形品の
製造の第2工程を示す説明図である。
【図3】図1に示した金型装置であって、多層成形品の
製造の第3工程を示す説明図である。
【図4】図1に示した金型装置であって、多層成形品の
製造の第4工程を示す説明図である。
【図5】図1に示した金型装置のA−A線矢視図であっ
て、下金型と表皮材押圧枠との位置関係を示す説明図で
ある。
【図6】図4に示した金型装置の要部拡大図であって、
ピン、ピン受け穴、および表皮材の位置関係を示す説明
図である。
【図7】本発明の他の実施の形態にかかる多層成形品の
製造に用いる図1に示した金型装置のA−A線矢視図で
あって、下金型と表皮材押圧枠との位置関係を示す説明
図である。
【符号の説明】
1 金型装置 2 上金型(金型) 3 下金型(金型) 4 表皮材押圧枠 6 ピン(凸形状部) 10 ピン受け穴(凹形状部) 6’ 突起壁(凸形状部) 10’ 溝部(凹形状部) 21 表皮材 21a 表皮材の周縁部 22 溶融状熱可塑性樹脂 22’ 熱可塑性樹脂 23 多層成形品 Lin 金型の内部側の間隔 Lout 金型の外部側の間隔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神地 裕二 三重県三重郡菰野町大字大強原字狐塚2500 −1 日泉化学株式会社内 (72)発明者 飯野 貴雄 三重県三重郡菰野町大字大強原字狐塚2500 −1 日泉化学株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】いまだ型閉じされていない雌雄一対の金型
    の間で、一方の金型に保持された表皮材と他方の金型の
    成形面との間に溶融状熱可塑性樹脂を供給し、型締して
    一体成形することによって該表皮材と該熱可塑性樹脂と
    が積層された多層成形品を製造する多層成形品の製造方
    法であって、 上記の両金型の周縁部にそれぞれ対向して配設されてい
    る凸形状部および凹形状部が、上記表皮材の周縁部を挟
    持して嵌合することにより、該表皮材を押圧保持し、 かつ、該両金型の型締により表皮材が金型内部方向へ引
    き込まれる際、表皮材に加わる張力を凸形状部および凹
    形状部との間に作用する滑り抵抗によって調節すること
    を特徴とする多層成形品の製造方法。
  2. 【請求項2】上記の両金型のいずれか一方の金型の周縁
    部に、他方の金型の周縁部に対向する枠面である押圧面
    を備え、該押圧面に上記の凸形状部および凹形状部のい
    ずれか一方が配設されるとともに、金型の開閉方向に移
    動自在である表皮材押圧枠が、他方の金型の周縁部との
    間に上記表皮材の周縁部を押圧保持し、 かつ、該両金型の型締により表皮材が金型内部方向へ引
    き込まれる際、表皮材に加わる張力を該表皮材押圧枠の
    押圧面による表皮材の周縁部への押圧力によって調節す
    ることを特徴とする請求項1に記載の多層成形品の製造
    方法。
  3. 【請求項3】いまだ型閉じされていない雌雄一対の金型
    の間で、一方の金型に保持された表皮材と他方の金型の
    成形面との間に溶融状熱可塑性樹脂を供給し、型締して
    一体成形することからなる該表皮材と該熱可塑性樹脂と
    が積層された多層成形品の製造に用いる金型装置であっ
    て、 上記表皮材の周縁部を挟持して嵌合することにより、該
    表皮材を押圧保持する一対の凸形状部および凹形状部
    が、上記の両金型の周縁部にそれぞれ対向して配設され
    てなることを特徴とする金型装置。
  4. 【請求項4】上記の両金型のいずれか一方の金型の周縁
    部に、他方の金型の周縁部に対向する枠面である押圧面
    を備え、該押圧面に上記の凸形状部および凹形状部のい
    ずれか一方が配設された表皮材押圧枠が、金型の開閉方
    向に移動自在に設けられてなることを特徴とする請求項
    3に記載の金型装置。
  5. 【請求項5】上記凸形状部を上記凹形状部の内部に嵌合
    させた際に、該凸形状部の外周側面と該凹形状部の内壁
    面との間隔は、上記金型の外部側よりも内部側の方が狭
    くなるように、該凸形状部および該凹形状部が配設され
    てなることを特徴とする請求項3または4記載の金型装
    置。
  6. 【請求項6】上記の凸形状部および凹形状部は、形状が
    任意に調整できることを特徴とする請求項3から5の何
    れかに記載の金型装置。
  7. 【請求項7】上記の凸形状部および凹形状部による上記
    表皮材への押圧力は、任意に調整できることを特徴とす
    る請求項3から6の何れかに記載の金型装置。
  8. 【請求項8】上記の凸形状部および凹形状部は、それぞ
    れピンおよびピン受け穴であることを特徴とする請求項
    3から7の何れかに記載の金型装置。
  9. 【請求項9】上記の凸形状部および凹形状部は、それぞ
    れ突起壁および溝部であることを特徴とする請求項3か
    ら7の何れかに記載の金型装置。
JP35860097A 1997-12-25 1997-12-25 多層成形品の製造に用いる金型装置 Expired - Fee Related JP3413356B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35860097A JP3413356B2 (ja) 1997-12-25 1997-12-25 多層成形品の製造に用いる金型装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35860097A JP3413356B2 (ja) 1997-12-25 1997-12-25 多層成形品の製造に用いる金型装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11188750A true JPH11188750A (ja) 1999-07-13
JP3413356B2 JP3413356B2 (ja) 2003-06-03

Family

ID=18460157

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35860097A Expired - Fee Related JP3413356B2 (ja) 1997-12-25 1997-12-25 多層成形品の製造に用いる金型装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3413356B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010023319A (ja) * 2008-07-17 2010-02-04 Quadrant Plastic Composites Japan Ltd スタンピング成形方法及びスタンピング成形型
JP5158731B1 (ja) * 2012-04-13 2013-03-06 株式会社名機製作所 圧縮成形方法
JP2015101083A (ja) * 2013-11-28 2015-06-04 Towa株式会社 圧縮成形装置の樹脂材料供給方法及び供給装置
KR102088411B1 (ko) * 2019-04-17 2020-03-12 주식회사 서연이화 차량용 포일의 스템핑 사출성형금형 및 방법
JP2020104411A (ja) * 2018-12-27 2020-07-09 豊田鉄工株式会社 熱プレス装置および金属樹脂複合体の成形方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010023319A (ja) * 2008-07-17 2010-02-04 Quadrant Plastic Composites Japan Ltd スタンピング成形方法及びスタンピング成形型
JP5158731B1 (ja) * 2012-04-13 2013-03-06 株式会社名機製作所 圧縮成形方法
JP2015101083A (ja) * 2013-11-28 2015-06-04 Towa株式会社 圧縮成形装置の樹脂材料供給方法及び供給装置
JP2020104411A (ja) * 2018-12-27 2020-07-09 豊田鉄工株式会社 熱プレス装置および金属樹脂複合体の成形方法
KR102088411B1 (ko) * 2019-04-17 2020-03-12 주식회사 서연이화 차량용 포일의 스템핑 사출성형금형 및 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP3413356B2 (ja) 2003-06-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100248314B1 (ko) 적층성형품 및 그제조방법
US5783133A (en) Method for making a multilayer molded article
JPH0583058B2 (ja)
JPS6366651B2 (ja)
JPH02175110A (ja) 表皮材を有する合成樹脂積層体の製造方法及びこの方法で使用する合成樹脂成形用金型
US6183680B1 (en) Process for producing multilayer molded article
JPH11188750A (ja) 多層成形品の製造方法、およびそれに用いる金型装置
JPS6324807B2 (ja)
JP3574195B2 (ja) 積層成形品の成形方法およびその金型
JP4461518B2 (ja) 熱可塑性樹脂成形体製造用金型および熱可塑性樹脂成形体の製造方法
JPH0476291B2 (ja)
JPH0686069B2 (ja) 積層体の製造方法及びそのための金型装置
JPH0470132B2 (ja)
JP3525953B2 (ja) 射出成形により複合成形体を製造するための金型装置及びその使用方法
JP4642273B2 (ja) 車両用内装部品の部分加飾用成形装置及び部分加飾成形方法
JP2960641B2 (ja) 成形装置
JPH0611499B2 (ja) 積層体の製造方法及びそのための金型装置
JP3203738B2 (ja) 多層成形品の製造方法
JP3371079B2 (ja) 積層成形品の製造方法およびそれに用いる金型装置
JP3196340B2 (ja) 多層成形品の成形方法
JP3314979B2 (ja) スタンピング成形用型およびスタンピング成形方法
JP3434925B2 (ja) 表皮一体成形方法
JPH0686068B2 (ja) 積層体の製造方法及びそのための金型装置
JPH08281699A (ja) 複合型樹脂成形品の製造方法及び樹脂成形用金型装置
JP2973565B2 (ja) 多層成形品の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090328

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090328

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100328

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110328

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120328

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130328

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130328

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140328

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees