JPH11291251A - 表皮貼込み成形法及び表皮貼込み成形型 - Google Patents

表皮貼込み成形法及び表皮貼込み成形型

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JPH11291251A
JPH11291251A JP11619698A JP11619698A JPH11291251A JP H11291251 A JPH11291251 A JP H11291251A JP 11619698 A JP11619698 A JP 11619698A JP 11619698 A JP11619698 A JP 11619698A JP H11291251 A JPH11291251 A JP H11291251A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表皮にシワが入らず、さらに薄肉化や破れが
起らない表皮貼込み成形法を提供する。 【解決手段】 下型1と上型2の間に表皮5をセット
し、次いで、型閉じしてキャビティCを形成した後、下
型1から該キャビティCへ溶融樹脂gを供給して表皮一
体品Mを成形する表皮貼込み成形法において、上面側で
部分的に隆起させた面ブロック32を形成した枠体3上
に表皮5を配設し、次いで、上型2の型閉め進行により
上型2と該枠体3とで表皮5を挟着し、その後、該枠体
3の上方付勢力に抗して上型2を下降させ、下型1のキ
ャビティ面11に表皮5を覆着するようにして型閉じを
行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、成形品の成形過程
でその表面に表皮が一体的に貼り合わされる表皮貼込み
成形法及び表皮貼込み成形型に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の内装部品などでは、高級感を呈
すべく合成樹脂の成形品表面に表皮が貼り合わされた表
皮一体品が多用されている。こうした表皮一体品は、例
えば図9,図10のような表皮貼込み成形型を用いて造
られてきた。まず、表皮周縁に設けた孔71に固定ピン
81を挿入して枠体8上に表皮7をセットする。該固定
ピン81で表皮7にテンションを与えて、表皮7にシワ
が出ないようにする。次いで、上型91を下降させて下
型92のキャビティ面に表皮7を覆着するようにして型
閉じを行い、その後、下型92の通路93から溶融樹脂
をキャビティCへ供給して表皮一体品Mを成形するので
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記製法で
は、表皮一体品Mにコーナ部(湾曲部を含む)や深絞り
があると、固定ピン81に規制され、ここを起点にシワ
が出来易くなっていた。また、深絞りのコーナ部では薄
肉化が進み、さらに破れの不具合まで引き起こすように
なっていた。
【0004】本発明は上記問題点を解決するもので、表
皮にシワが入らず、さらに薄肉化や破れが起らない表皮
貼込み成形法及び表皮貼込み成形型を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
請求項1に記載の本発明の要旨は、下型と上型の間に表
皮をセットし、次いで、型閉じしてキャビティを形成し
た後、下型から該キャビティへ溶融樹脂を供給して表皮
一体品を成形する表皮貼込み成形法において、上面側で
部分的に隆起させた面ブロックを形成した枠体上に表皮
を配設し、次いで、上型の型閉め進行により上型と該枠
体とで表皮を挟着し、その後、該枠体の上方付勢力に抗
して上型を下降させ、下型のキャビティ面に表皮を覆着
するようにして型閉じを行うことを特徴とする表皮貼込
み成形法にある。請求項2に記載の本発明の要旨は、キ
ャビティ面に溶融樹脂が供給されるゲートを設けた下型
(1)と、前記キャビティ面を取り囲み、一部を面ブロ
ックで隆起させた盤状体で、上下動可能にして下降に伴
ない上方付勢力を受けるようにした枠体(3)と、該枠
体との対向面をフラット面にして、該枠体とで表皮周囲
を挟着可能とし、且つ前記下型とでキャビティを形成す
る上型(2)と、を具備することを特徴とする表皮貼込
み成形型にある。
【0006】請求項1,2の発明のごとく、上型と一部
を面ブロックで隆起させた枠体とで表皮を挟着して表皮
貼込み成形を行うと、表皮はこの面ブロックの部分で強
いテンションがかかって貼り込まれるので、成形される
表皮一体品にシワができにくくなる。そして、上型と枠
体との面接触による挟着で表皮貼込み成形を行うと、固
定ピンと違い、限界力を越えた外力が加わった際、表皮
にズレが生じるので、シワをかけないよう表皮に強くテ
ンションをかけた状態で下型キャビティ面に覆着してい
っても、表皮の薄肉化や破れが起ることはない。
【0007】
【実施形態】以下、本発明に係る表皮貼込み成形法及び
表皮貼込み成形型の実施形態について詳述する。図1〜
図6は本発明の表皮貼込み成形法及び表皮貼込み成形型
の一形態で、図1は型開き状態にある表皮貼込み成形型
の断面説明図、図2は図1の下型及び枠体の平面図、図
3〜図5は表皮貼込み成形過程を示す断面説明図、図6
は枠体周りの部分拡大図である。
【0008】(1)表皮貼込み成形型 表皮貼込み成形型は、下型1と上型2と枠体3とを主要
構成要素とする。下型1は、凸形のキャビティ面11を
形成した雄型で、固定側金型になっている。該下型内に
射出成形機や押出成形機などから送り込まれる溶融樹脂
gが通る通路12を形成し、そのキャビティ面11には
該溶融樹脂gをキャビティへ供給できるようゲートが設
けられる(図1)。溶融樹脂gは表皮一体品Mの成形品
Gを造る原料になり、その材料にはABS樹脂,ポリプ
ロピレン,ポリエチレン,塩化ビニル樹脂等が用いられ
る。符号6は成形を終えた表皮一体品Mを突出すエジェ
クタピンを示す。上記凸形キャビティ面周囲の下型台座
14には複数本の可動軸41(ここでは4本)が設けら
れ、この可動軸上端に枠体3を固着する。
【0009】上型2は、下型1との間に枠体3を配し
て、下型1に対向して配置される可動型である。上型2
は凹形のキャビティ面21をもつ雌型となる。上型2の
枠体3との対向面22は、面圧で表皮5を押さえつけて
枠体3とで表皮周囲を挟着可能とすべく、フラット面が
形成される。そして、上型2が枠体3を押えつけながら
下降し、型閉じ状態になったとき、上型2と下型1とで
キャビティCをつくる(図4)。尚、本実施形態では、
上型2のキャビティ面21にアンダーカットができるた
め、上型下部にスライドコア23を設けている。
【0010】枠体3は、下型キャビティ面11がつくる
凸形部分を開口Oさせて、該キャビティ面11を取り囲
む盤状体としている(図1,図2)。尚、図1は図2の
IV−IV線断面図である。前記可動軸41に圧縮コイルバ
ネ42を嵌挿させて、該可動軸上端に枠体3が水平状態
で支えられる。該枠体3は、可動軸41によって上下動
可能となり、そして、圧縮コイルバネ42が介在するこ
とで下降に伴ない上方付勢力を受ける構成にある。
【0011】前記枠体3の上面は、表皮5が載るところ
が平らに形成される。枠体3の上に貼込みに使用される
表皮5が配設され、上型2が下降して該枠体3と上型2
とで表皮5を挟着できるようにするためである。ただ
し、枠体上面の一部は面ブロック32で隆起させ段差が
設けられる。具体的には、表皮貼込み成形する表皮一体
品Mのコーナ部や高低差の大きな深絞り部分等の領域を
一段高くしたフラット面にしている。面ブロック32を
枠体3の基部31に固着して、該面ブロック32のとこ
ろを一段高くした平らな面を形成する。尚、枠体基部3
1と面ブロック32は別物として、これらを接着等で一
体固着してもよいし、或いは両者を最初から一体形成し
たものでも構わない。面ブロック32がつくる段差によ
って、枠体3と上型2とで表皮5を挟着する際にその領
域の挟着力が大になり、表皮5にテンションを与えシワ
になりにくい構造となる。面ブロック32は本実施形態
のような段差にせず、なだらかなスロープを設けて隆起
させた段差状とするのでもよい。
【0012】上述のごとく、枠体上面の一部だけに面ブ
ロック32を形成するのは、もし枠体上面を全域に亘っ
て平らにしてしまうと、枠体3と上型2の全面で表皮5
を挟着することになり、絞り率の大きい所で薄肉化によ
る破れが発生しやすくなるからである。尚、表皮5に与
えるテンションをコントロールしたい場合は、図7のよ
うに面ブロック32をいくつか分割するとよい。各面ブ
ロック32a〜32eの高さを変えることによって微妙
なテンション調整も可能になるからである。
【0013】本実施形態で用いられる表皮5には、塩化
ビニル樹脂,ポリプロピレン,ファブリック等の表皮層
51に、ポリプロピレンの発泡品やソリッド、或いは不
織布等のシート状クッション材52を裏打ちしたものが
挙げられる。
【0014】(2)表皮貼込み成形法 表皮貼込み成形法は、前述の成形型を使用して以下のご
とく行われる。まず、成形品Gに被着できる大きさに裁
断した表皮5を、下型1と上型2の間に位置する枠体上
にセットする(図1,図2)。枠体3の上面はフラット
であるが、面ブロック32のところは高さα分だけ持ち
上がった状態になる。上面側で部分的に隆起する面ブロ
ック32を形成した枠体上に表皮5が配設される。面ブ
ロック32の基部31からの高さαは例えば0.5mm
〜3.0mmの範囲にあり、具体的な高さは成形品Gの
コーナ部,湾曲部や深絞りの状況に応じて決定される。
必要に応じて、面ブロック32にスペーサを入れて高さ
調整が施される。
【0015】次いで、上型2を下降させ型閉めを進行さ
せる(図3)。この型閉め進行に伴ない、上型2は枠体
3とで表皮5を挟着し、枠体3の上方付勢力に抗してさ
らなる上型2の下降で、表皮5はテンションがかかった
状態となる。そうして、下型1のキャビティ面11に表
皮5を覆着していくが、型閉じが進む過程で、コイルバ
ネ42の力で表皮5に所定のテンションを与えながら凸
形の下型キャビティ面11にうまく覆着していくことに
なる。上型2と枠体3とが面接触で表皮5を押えている
ので、テンションを越える外力が働いたときは、キャビ
ティ面11の覆着に伴なって多少のズレ込みが起り、表
皮5の薄肉化や破れが回避される。また、従来のような
固定ピン81で表皮5を止めて表皮の動きを規制するの
でなく、面で表皮5を押えるのでシワができにくくな
る。しかも、シワの発生し易い部位には面ブロック32
が設置されているので、この周辺の表皮5を他の部分よ
りより強力な面で挟んで保持することになり、シワにな
ろうとする起点をなくすことができる。シワの発生は、
例えば成形品に図8のような凸形状があるところでは、
該凸形状を包み込むときの表皮がよって、重なったもの
と考えられる。図8中、線分a,bとでは表皮5の展開
率に差があるので、その差分が余ってシワが発生すると
想定される。本実施形態では、こうしたシワをつくり易
い凸形状部分を包み込む際に、面ブロック32を設置し
て表皮5を最大限伸ばしてやることにより、シワの発生
を解消する。具体的には、シワができ易い角部等につい
て面ブロック32で表皮5に加わる面圧調整を行う。斯
る圧力調整によって、角部に他部分より強いテンション
を与えることになり、角部のテンションが高くなるだけ
でなく、一般部のほうからそのテンションを緩和する作
用(図2における表皮5の矢印の流れ)が働いて、シワ
や破れもなく角部を表皮5で包み込んでいく。こうし
て、型閉じが完了すると、上型2と下型1とでキャビテ
ィCが形成され、且つ、下型1のキャビティ面11に表
皮5がうまく覆着される(図4)。この型閉じが完了し
た段階においては、表皮層51とクッション材52をも
つ表皮厚みt1 が当初2.45mmあったものでも、上
型2と面ブロック32で挟着された箇所ではその表皮厚
みt2 が約0.45mm程度までになっている(図
6)。
【0016】続いて、通路12,ゲート13を利用して
キャビティCへ溶融樹脂gを供給する。キャビティCへ
供給される溶融樹脂圧により、表皮5はキャビティ面2
1へ押圧され張った状態となる(図5)。ここでも、固
定ピンで表皮5を規制しているのと違い、上型2と枠体
3とが面接触で表皮5を押えているので、表皮5が膨ら
んでキャビティ面21へ密着するに伴ない、圧縮された
コイルバネ42の弾撥力を越えた範囲では按配よく表皮
5のキャビティ内への多少のズレ込みが起こる。従っ
て、表皮の薄肉化や破れは生じない。かくのごとくし
て、キャビティC内へ充填された溶融樹脂gは、その
後、表皮5に覆着された状態で冷却固化して、所望の表
皮一体品Mとなる。尚、本実施形態の溶融樹脂gが冷却
固化してできる成形品Gの板厚は2〜3mm程度であ
る。
【0017】(3)効果 このように構成した表皮貼込み成形法及び表皮貼込み成
形型によれば、成形品Gのコーナ部やその近傍等で強く
押えておかねばならない所を、枠体3に面ブロック32
を形成して所定のテンションを保ちながら、下型キャビ
ティ面11さらには溶融樹脂層を覆うので、表皮一体品
Mの表皮5にシワができにくくなる。そして、表皮5を
張るテンションの度合はコイルバネ42の強弱選定によ
り簡単に調整できる。さらに、枠体3と上型2との面圧
で表皮5を押えているので、下型1への覆着に伴ない表
皮5の多少のズレが容認され、深絞りのコーナ部等でも
表皮5の薄肉化や破れが起ることはない。
【0018】尚、本発明においては前記実施形態に示す
ものに限られず、目的,用途に応じて本発明の範囲で種
々変更できる。下型1,上型2,枠体3,表皮5等の形
状,大きさ,材質等は用途に応じて適宜選択できる。
【0019】
【発明の効果】以上のごとく、本発明の表皮貼込み成形
法及び表皮貼込み成形型は、表皮一体品にシワをつくら
ず、また成形過程で表皮の薄肉化や破れの不具合を引き
起こさないなど優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表皮貼込み成形型の一形態で、型開き
状態にあるその断面説明図である。
【図2】図1の下型及び枠体の平面図である。
【図3】表皮貼込み成形過程を示す断面説明図である。
【図4】表皮貼込み成形過程を示す断面説明図である。
【図5】表皮貼込み成形過程を示す断面説明図である。
【図6】枠体周りの部分拡大断面図である。
【図7】他形態の表皮貼込み成形型の部分平面図であ
る。
【図8】成形品の凸形状周りの表皮のシワ発生状況の説
明斜視図である。
【図9】従来技術の断面説明図である。
【図10】従来技術の断面説明図である。
【符号の説明】
1 下型 11 キャビティ面 13 ゲート 2 上型 22 対向面 3 枠体 32 面ブロック 5 表皮 g 溶融樹脂 C キャビティ M 表皮一体品
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年2月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
請求項1に記載の本発明の要旨は、下型と上型の間に表
皮をセットし、次いで、型閉じしてキャビティを形成し
た後、下型から該キャビティへ溶融樹脂を供給して表皮
一体品を成形する表皮貼込み成形法において、上面側で
部分的に隆起させた面ブロックを形成した枠体上に表皮
を配設し、次いで、上型の型閉め進行により上型と該枠
体とで表皮を挟着し、その後、該枠体の上方付勢力に抗
して上型を下降させ、下型のキャビティ面に表皮を覆着
するようにして型閉じを行い、該型閉じ過程で、前記上
型と前記枠体との面接触で表皮を押えることにより、キ
ャビティ面の覆着に伴ない、テンションを越える外力が
働いたときに多少のズレ込みを起させ、さらに、前記面
ブロックの設置部位はその周辺の表皮を他の部分よりよ
り強固な面で挟んで保持することで、他部分より強いテ
ンションを与え、他の部分のほうからそのテンションを
緩和する力を働かせて表皮を包み込んでいくことを特徴
とする表皮貼込み成形法にある。請求項2に記載の本発
明の要旨は、凸形のキャビティ面に溶融樹脂が供給され
るゲートを設けた下型(1)と、該下型キャビティ面が
つくる凸形部分を開口させて前記キャビティ面を取り囲
む盤状体からなる枠体(3)と、該枠体との対向面をフ
ラット面にして、該枠体とで表皮周囲を挟着可能とし、
且つ前記下型とでキャビティを形成する上型(2)と、
を具備し、前記枠体は上下動可能にして下降に伴ない上
方付勢力を受けるようにし、且つ該枠体上面の一部を面
ブロックで隆起させ段差を設け、該段差によって該枠体
と前記上型とで表皮を挟着する際にその領域の挟着力を
その領域以外の枠体による挟着力より大にして、表皮に
テンションを与えシワになりにくい構造としたことを特
徴とする表皮貼込み成形型にある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】請求項1,2の発明のごとく、上型と枠体
との面接触による挟着で表皮貼込み成形を行うと、限界
力を越えた外力が加わった際、表皮にズレが生じ、表皮
の薄肉化や破れが起ることはない。そして、上型と面ブ
ロックのところを一段高くした枠体とで表皮を挟着して
表皮貼込み成形を行うと、表皮はこの面ブロックの部分
で強いテンションがかかって貼り込まれるので、成形さ
れる表皮一体品にシワができにくくなる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】前記枠体3の上面は、表皮5が載るところ
が平らに形成される。枠体3の上に貼込みに使用される
表皮5が配設され、上型2が下降して該枠体3と上型2
とで表皮5を挟着できるようにするためである。ただ
し、枠体上面の一部は面ブロック32で隆起させ段差が
設けられる。具体的には、表皮貼込み成形する表皮一体
品Mのコーナ部や高低差の大きな深絞り部分等の領域を
一段高くしたフラット面にしている。面ブロック32を
枠体3の基部31に固着して、該面ブロック32のとこ
ろを一段高くした平らな面を形成する。尚、枠体基部3
1と面ブロック32は別物として、これらを接着等で一
体固着してもよいし、或いは両者を最初から一体形成し
たものでも構わない。面ブロック32がつくる段差によ
って、枠体3と上型2とで表皮5を挟着する際にその領
域の挟着力がその領域以外の枠体による挟着力より大に
なり、表皮5にテンションを与えシワになりにくい構造
となる。面ブロック32は本実施形態のような段差にせ
ず、なだらかなスロープを設けて隆起させた段差状とす
るのでもよい。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】次いで、上型2を下降させ型閉めを進行さ
せる(図3)。この型閉め進行に伴ない、上型2は枠体
3とで表皮5を挟着し、枠体3の上方付勢力に抗してさ
らなる上型2の下降で、表皮5はテンションがかかった
状態となる。そうして、下型1のキャビティ面11に表
皮5を覆着していくが、型閉じが進む過程で、コイルバ
ネ42の力で表皮5に所定のテンションを与えながら凸
形の下型キャビティ面11にうまく覆着していくことに
なる。上型2と枠体3とが面接触で表皮5を押えている
ので、テンションを越える外力が働いたときは、キャビ
ティ面11の覆着に伴なって多少のズレ込みが起り、表
皮5の薄肉化や破れが回避される。また、従来のような
固定ピン81で表皮5を止めて表皮の動きを規制するの
でなく、面で表皮5を押えるのでシワができにくくな
る。しかも、シワの発生し易い部位には面ブロック32
が設置されているので、この周辺の表皮5を他の部分よ
りより強力な面で挟んで保持することになり、シワにな
ろうとする起点をなくすことができる。シワの発生は、
例えば成形品に図8のような凸形状があるところでは、
該凸形状を包み込むときの表皮がよって、重なったもの
と考えられる。図8中、線分a,bとでは表皮5の展開
率に差があるので、その差分が余ってシワが発生すると
想定される。本実施形態では、こうしたシワをつくり易
い凸形状部分を包み込む際に、面ブロック32を設置し
て表皮5を最大限伸ばしてやることにより、シワの発生
を解消する。具体的には、シワができ易い角部等につい
て面ブロック32で表皮5に加わる面圧調整を行う。斯
る圧力調整によって、角部に他部分より強いテンション
を与えることになり、角部のテンションが高くなるだけ
でなく、一般部(他の部分)のほうからそのテンション
を緩和する作用(図2における表皮5の矢印の流れ)が
働いて、シワや破れもなく角部を表皮5で包み込んでい
く。こうして、型閉じが完了すると、上型2と下型1と
でキャビティCが形成され、且つ、下型1のキャビティ
面11に表皮5がうまく覆着される(図4)。この型閉
じが完了した段階においては、表皮層51とクッション
材52をもつ表皮厚みt1 が当初2.45mmあったも
のでも、上型2と面ブロック32で挟着された箇所では
その表皮厚みt2 が約0.45mm程度までになってい
る(図6)。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下型と上型の間に表皮をセットし、次い
    で、型閉じしてキャビティを形成した後、下型から該キ
    ャビティへ溶融樹脂を供給して表皮一体品を成形する表
    皮貼込み成形法において、 上面側で部分的に隆起させた面ブロックを形成した枠体
    上に表皮を配設し、次いで、上型の型閉め進行により上
    型と該枠体とで表皮を挟着し、その後、該枠体の上方付
    勢力に抗して上型を下降させ、下型のキャビティ面に表
    皮を覆着するようにして型閉じを行うことを特徴とする
    表皮貼込み成形法。
  2. 【請求項2】 キャビティ面に溶融樹脂が供給されるゲ
    ートを設けた下型(1)と、前記キャビティ面を取り囲
    み、一部を面ブロックで隆起させた盤状体で、上下動可
    能にして下降に伴ない上方付勢力を受けるようにした枠
    体(3)と、該枠体との対向面をフラット面にして、該
    枠体とで表皮周囲を挟着可能とし、且つ前記下型とでキ
    ャビティを形成する上型(2)と、を具備することを特
    徴とする表皮貼込み成形型。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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FR2980130A1 (fr) * 2011-09-19 2013-03-22 Visteon Global Tech Inc Systeme de fabrication de pieces par transfert de film thermoformable sur un dispositif de surmoulage

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