JPH08267498A - 表皮用シート賦形方法及びその製造装置 - Google Patents

表皮用シート賦形方法及びその製造装置

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JPH08267498A
JPH08267498A JP9969195A JP9969195A JPH08267498A JP H08267498 A JPH08267498 A JP H08267498A JP 9969195 A JP9969195 A JP 9969195A JP 9969195 A JP9969195 A JP 9969195A JP H08267498 A JPH08267498 A JP H08267498A
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skin
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Akira Tanaka
晃 田中
Ken Kuroki
建 黒木
Michiyoshi Iwai
道佳 岩井
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/14Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
    • B29C45/1418Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles the inserts being deformed or preformed, e.g. by the injection pressure
    • B29C45/14262Clamping or tensioning means for the insert

Abstract

(57)【要約】 【目的】 表皮用シート12Aを所定形状に賦形する際
に、表皮用シート12Aを挟持している部分を無駄にし
ないで表皮用シート12Aの歩留りを向上させる。 【構成】 樹脂成形装置40は、表皮用シート12Aを
メス型42にセットしたときにクランプ機構60で押さ
える。クランプ機構60は、表皮用シート12Aの端部
12Arを第1押え部63aと第2押え部63bとで押
さえる。第1押え部63aは表皮用シート12Aの表面
12Aa側を、第2押え部63bは裏面12Ab側を押
さえる。第2押え部63bには、表皮用シート12Aを
延ばす方向に大きい抵抗力を加える粗面部63cが形成
されている。表皮用シート12Aは、型締めの際に、ク
ランプ機構60で滑りつつ移動して所定形状に賦形され
るが、粗面部63cを滑るときに傷が付けられる。この
傷は裏面12Ab側であり、樹脂基体13側に隠され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表皮用シートを所定の
形状に賦形する表皮用シート賦形方法及びその製造装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、表皮用シートに硬質の樹脂基
体を積層した車両用内装部材の成形方法として、溶融樹
脂の供給を低圧で行なえるスタンピング成形方法が知ら
れている。図11はスタンピング成形方法を行なうため
の樹脂成形装置200を示す。スタンピング成形方法
は、メス型202に表皮用シートHをセットした状態で
メス型202とコア型204とを仮締めし、メス型20
2にセットされた表皮用シートHとコア型204との間
隙に溶融樹脂Rを供給し、メス型202とコア型204
とを型締めすることにより、溶融樹脂Rをプレスしつつ
樹脂成形品を成形する方法である。
【0003】この樹脂成形装置200では、表皮用シー
トHをメス型202にセットすると共に表皮用シートH
に張力を加えるために、コア型204側にクランプ機構
210が設けられている。クランプ機構210は、コア
型204の貫通孔204aを貫通した支持部材212
と、支持部材212の先端部に固定された表皮押え部2
14と、表皮押え部214の表面に突設されたピン21
6と、コア型204と表皮押え部214との間に架設さ
れたばね218とを備えている。
【0004】このクランプ機構210では、メス型20
2をコア型204に対して仮締めしたときに、支持部材
212が表皮用シートHをメス型202の端面と共に挟
持すると共に、ピン216が表皮用シートHを突き刺す
ことにより表皮用シートHを止める。そして、型締めの
際に、表皮用シートHは、ピン216により止められて
張力を加えた状態で延ばされてメス型202の凹所20
2aの形状に倣って賦形される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図12に示す
ように、表皮用シートHの両端部Hrは、ピン216で
止められているために、図13に示すように賦形工程の
際に破られる。この破られた表皮用シートHの両端部H
rは、製品に表われないようにするために波線で示す領
域が切断破棄される。このように破棄される両端部Hr
の部分は、製品によっては表皮用シートHの面積の50
%にも及ぶ場合があり、その歩留りがよくないという問
題があった。
【0006】本発明は、上記従来の技術の問題を解決す
るものであり、表皮用シートを所定形状に賦形する際
に、表皮用シートの端部を傷つけず、表皮用シートの歩
留りを向上させた表皮用シート賦形方法及びその製造装
置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた請求項1の発明は、意匠面及びその意匠面と
反対側の裏面とを有する表皮用シートを、所定の形状に
賦形する表皮用シート賦形方法において、表皮用シート
を所定の形状に賦形する成形面を有し、該成形面に表皮
用シートを倣わせる成形型と、表皮用シートの意匠面側
を押さえる第1押え部と裏面側を押さえる第2押え部と
を有し、第1押え部と第2押え部との間で表皮用シート
を挟持するクランプ手段と、第2押え部に設けられ、表
皮用シートが延ばされる方向に、第1押え部より大きい
摩擦力を加える粗面部と、を備えた装置を用いて、クラ
ンプ手段の第1及び第2押え部との間で表皮用シートを
挟持する工程と、クランプ手段に挟持された表皮用シー
トと成形型の成形面とを互いに密着させる方向へ移動す
る工程と、クランプ手段の第1及び第2押え部との間で
表皮用シートを滑らせつつ成形型の成形面に倣わせて所
定の形状に賦形する工程と、を備えることを特徴とす
る。
【0008】請求項2は、意匠面及びその意匠面と反対
側の裏面とを有する表皮用シートを、所定の形状に賦形
する表皮用シート賦形装置において、表皮用シートを所
定の形状に賦形する成形面を有し、該成形面に表皮用シ
ートを倣わせる成形型と、表皮用シートの意匠面側を押
さえる第1押え部と裏面側を押さえる第2押え部とを有
し、第1及び第2押え部との間で表皮用シートを挟持す
るクランプ手段と、クランプ手段に挟持された表皮用シ
ートと成形型の成形面とを互いに密着させる方向へ移動
する移動手段と、を備え、上記クランプ手段の第2押え
部は、表皮用シートが延ばされる方向に対し、第1押え
部より大きい摩擦力を加える粗面部を有すること、を特
徴とする。
【0009】
【作用】請求項1に係る方法では、クランプ手段の第1
押え部と第2押え部とにより表皮用シートを挟持し、そ
の後、クランプ手段に挟持された表皮用シートと成形型
の成形面とを互いに密着させる方向へ移動し、表皮用シ
ートを成形面に倣わせて所定の形状に賦形する。このと
き、クランプ手段の第1及び第2押え部により表皮用シ
ートに張力を加えつつ滑らせて賦形する。上記第2押え
部の粗面部は、表皮用シートの裏面側に対して、第1押
え部で押さえられている意匠面側より大きな摩擦力を加
えるが、そのとき裏面に傷を付けても、その傷は意匠面
側に及ばないから、製品を損なうことがない。
【0010】よって、表皮用シートのクランプ時に生じ
る傷により、破棄する部分を見込んだ大きな表皮用シー
トを使用しなくてもよく、表皮用シートの歩留りを向上
させることができる。
【0011】また、請求項2は、請求項1の方法に係る
発明を好適に実現する装置である。
【0012】
【実施例】以上説明した本発明の構成・作用を一層明ら
かにするために、以下本発明の好適な実施例について説
明する。
【0013】図1は本発明の一実施例にかかる表皮用シ
ート賦形方法を用いて製造された車両用内装部材10を
示す。車両用内装部材10は、表皮12と、硬質の樹脂
基体13とを積層して形成されている。表皮12は、表
面側が意匠面12aとなり、樹脂基体13側が裏面12
bとなっている。表皮12及び樹脂基体13は、共にポ
リプロピレン(PP)から形成されている。なお、表皮
12は、シボ模様を意匠面12a側に形成した硬質の表
皮層と、フォーム層とを積層したものを用いてもよい。
【0014】次に、上記車両用内装部材10を製造する
スタンピング成形工程について説明する。スタンピング
成形工程は、図2に示す樹脂成形装置40を用いて、表
皮12を形成する表皮用シートに溶融樹脂を積層して樹
脂基体を形成することにより行なわれる。
【0015】まず、樹脂成形装置40の構成について説
明する。樹脂成形装置40は、水平方向に対向して配置
されたメス型42と、コア型44とを備えている。上記
メス型42は、メス型駆動装置46によりコア型44側
へ駆動されることにより型締めされるものである。
【0016】また、コア型44には、射出成形装置50
のノズル52aに連通する樹脂導入路54が形成されて
いる。射出成形装置50は、スクリュウの回転及び移動
により溶融樹脂を射出するものである。また、樹脂導入
路54には、シャットオフ駆動装置56により進退駆動
することにより射出口54aを開閉するシャットオフロ
ッド57が貫挿されている。
【0017】さらに、コア型44には、表皮用シート1
2A(図4)を押さえると共に張力を加えるためのクラ
ンプ機構60が設けられている。このクランプ機構60
は、図4に示すように、コア型44の貫通孔61を貫通
しかつ止め部62aを有する支持部材62と、表皮用シ
ート12Aを押さえる表皮押え部63と、ばね64とを
備えている。表皮押え部63は、コア型44の端部であ
る第1押え部63aと、支持部材62の先端部に設けら
れた第2押え部63bとから構成されている。
【0018】図3は表皮押え部63を構成する第2押え
部63bを示す平面図である。第2押え部63bの表面
の一部には、粗面部63cがネジ止め等で固定されてい
る。粗面部63cは、所定厚さの板材であり、その表面
に硝酸によるエッチング加工または放電加工により形成
された四角錐の多数の突起を備え、その粗さの値が#2
0〜#40に形成されている。なお、その粗さの値が#
20以下であると、表皮用シート12Aを破ったり、表
皮用シート12Aの裏面を削って粗面部63cに目詰ま
りを生じメンティナンスが面倒になり、一方、#60以
上であると、表皮用シート12Aを押さえる力が弱くな
るので、この範囲が好ましい。
【0019】次に、樹脂成形装置40を用いた一連の工
程について、図1及び図4ないし図7を用いて説明す
る。まず、図1の状態のメス型42に表皮用シート12
Aをセットし、その後、メス型駆動装置46に駆動信号
を出力して、メス型42を図示右方向に移動する。これ
により、表皮用シート12Aは、クランプ機構60の表
皮押え部63により、その端部12Arにて押さえられ
る(図4)。
【0020】さらに、メス型42がコア型44の方向へ
移動すると、表皮用シート12Aがコア型44のコア部
44aにより押されるが、表皮用シート12Aは、クラ
ンプ機構60により挟持されているからテンションを生
じた状態にて位置決めされつつメス型42の凹所42a
に押し込まれ、図5のようにメス型42とコア型44と
が仮締めされた状態になる。
【0021】続く工程では、射出成形装置50から溶融
樹脂の射出が行なわれ、ノズル52aから溶融樹脂が樹
脂導入路54に射出される。その後、シャットオフ駆動
装置56の駆動により、シャットオフロッド57が、図
6に示すように、矢印d2 方向に移動し、射出口54a
が開く。射出口54aが開かれると、射出成形装置50
のノズル52aから射出された溶融樹脂は、樹脂導入路
54から表皮用シート12Aの裏面12Abに向けて射
出される。これにより、溶融樹脂Rは、表皮用シート1
2Aを延ばしつつメス型42の凹所42a側に押し込
む。
【0022】続いて、シャットオフ駆動装置56によ
り、シャットオフロッド57が矢印d3 方向へ移動し
て、射出口54aを閉鎖するシャットオフ動作を行な
う。このシャットオフ動作により、表皮用シート12A
の裏面12Ab側の溶融樹脂Rは樹脂導入路54と切り
放される。
【0023】続く工程では、図7に示すように、メス型
42をコア型44に対して、さらに移動して型締めが行
なわれる。この型締めにより、表皮用シート12Aの裏
面12Ab側の溶融樹脂Rは、表皮用シート12Aの裏
面12Ab側の全体に広がる。このとき、表皮用シート
12Aは、延ばされてメス型42の凹所42aに倣って
賦形される。
【0024】この型締めの状態を維持する間に、溶融樹
脂を硬化させる冷却が行なわれ、表皮用シート12Aの
裏面12Abが溶融樹脂Rと一体化する。続いて、メス
型駆動装置46に駆動信号を出力して、メス型42を図
7に示す型締め完了位置から原点位置(図2の状態)ま
で移動して、成形品の離型が行なわれる。そして、表皮
用シート12Aの端面処理などが行なわれることにより
図1に示す車両用内装部材10が完成する。
【0025】このような一連の工程において、クランプ
機構60で挟持されている表皮用シート12Aは、第2
押え部63bの粗面部63cにより大きなテンションが
加えられつつ、溶融樹脂Rの熱と圧力によって延ばされ
てメス型42の凹所42aに倣った形状に賦形される。
このとき、図8に示すように、第2押え部63bの粗面
部63cは、表皮用シート12Aの裏面12Abの部分
12Adに傷を付けるが、表面12Aa側には及ばな
い。傷が付けられた表皮用シート12Aの裏面12Ab
の部分12Adは、溶融樹脂Rに巻き込まれて樹脂基体
13に溶着される。
【0026】したがって、クランプ機構60により表皮
用シート12Aをクランプする際に、表皮用シート12
Aの表面12Aa側に傷を生じないから、破棄する部分
を見込んだ大きい表皮用シート12Aを使用しなくても
よく、表皮用シート12Aの歩留りを向上させることが
できる。
【0027】図9及び図10は他の実施例にかかる真空
成形方法を示す図であり、図9は加熱工程、図10は真
空成形工程をそれぞれ示す。
【0028】加熱工程は、加熱装置100を用いて行な
われる。加熱装置100は、上部ヒータ103及び下部
ヒータ105とからなり、その間に加熱室107を有し
ている。この加熱工程では、表皮用シート111Aの全
周をクランプ機構114で挟持している。クランプ機構
114は、第1押え部115と第2押え部116を備え
ており、その間で表皮用シート111Aを挟持して、こ
れを加熱装置100の加熱室107に移動し、上部ヒー
タ103及び下部ヒータ105により表皮用シート11
1Aの上面と下面とをそれぞれ加熱する。
【0029】ここで、表皮用シート111Aとしては、
熱可塑性プラスチック材料であればよく、例えば、ポリ
プロピレンやポリ塩化ビニル等を用いることができる。
このときの加熱温度は、熱可塑性プラスチックを軟化さ
せる温度であればよく、例えば140℃〜200℃であ
る。
【0030】また、第2押え部116の上面側には、粗
面部116aが設けられている。この粗面部116a
は、図3と同様な多数の四角錐の突起から形成されてい
るものである。
【0031】真空成形工程は、図10の真空成形装置1
21を用いて行なう。真空成形装置121は、底板12
3上に固定された固定枠体127を備えており、この固
定枠体127の上部には、表皮用シート111Aを挟ん
だ第1押え部115及び第2押え部116を固定する固
定部129が形成されている。上記固定枠体127内に
は、成形面131を有する凸状の成形型133が固定さ
れている。この成形型133は、多孔質のセラミックか
ら形成されているので、その気孔により通気可能になっ
ている。このような多孔質の成形型133の成形面13
1には、ほぼ均一に分散して形成された気孔の開口が形
成されている。この成形型133は、例えば、金属粉に
セラミック粉を混合した材料を焼結して形成したもので
ある。
【0032】上記固定枠体127内の下部は、固定枠体
127、成形型133及び底板123により囲まれる下
部圧力室137となっている。この下部圧力室137に
は、上記底板123の中央部に形成された通気孔139
を介して、図示しない真空ポンプが接続されている。
【0033】この真空成形工程では、まず、上述の加熱
した表皮用シート111Aを保持した第1押え部115
及び第2押え部116を固定部129に固定する。これ
により、表皮用シート111Aは、加熱されて軟化して
いるのでやや延ばされる。この状態から、真空ポンプを
駆動することにより、真空引きを行なう。これにより、
表皮用シート111Aは、多孔質の成形型133を介し
て吸引され、成形型133の成形面131に密着して賦
形される。そして、クランプ機構114に保持した表皮
用シート111Aを移動して、表皮用シート111Aを
外すことにより、製品が完成する。
【0034】上記実施例によれば、第2押え部116の
粗面部116aは、表皮用シート111Aに大きな張力
を加えつつ滑らせて賦形するが、粗面部116aで表皮
用シート111Aに傷が付けられても、その傷は表面1
11Aa側に及ばないから、製品を損なうことがない。
よって、第1実施例と同様に、傷が付けられる部分を見
込んだ大きな表皮用シート111Aを使用しなくてもよ
く、表皮用シート111Aの歩留りを向上させることが
できる。
【0035】なお、この発明は上記実施例に限られるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の
態様において実施することが可能であり、例えば次のよ
うな変形も可能である。
【0036】クランプ機構を構成する第1押え部は、コ
ア型の周縁部に一体的に構成するほか、別の機構を用い
て構成してもよい。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係る表皮用シート賦形方法によれば、表皮用シートの
裏面側をクランプ手段の粗面部により押さえることによ
り、意匠面側に傷を生じないから、その部分の破棄を見
込んだ大きな表皮用シートを使用しなくてもよく、表皮
用シートの歩留りを向上させることができる。
【0038】また、請求項2の表皮用シート賦形装置に
よれば、請求項1の方法に係る発明を、好適に実現する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る表皮用シート賦形方法
により製造される車両用内装部材の一部を示す説明図。
【図2】樹脂成形装置を示す概略図。
【図3】クランプ機構の表皮押え部を説明する説明図。
【図4】樹脂成形装置によるスタンピング成形方法を説
明する説明図。
【図5】図4に続く工程を説明する説明図。
【図6】図5に続く工程を説明する説明図。
【図7】図6に続く工程を説明する説明図。
【図8】クランプ機構の作用を説明する説明図。
【図9】他の実施例に係る表皮用シートの加熱工程を説
明する説明図。
【図10】他の実施例に係る真空成形方法を説明する説
明図。
【図11】従来のスタンピング成形工程を説明する説明
図。
【図12】従来の表皮用シートを押さえている状態を説
明する説明図。
【図13】表皮用シートを賦形した後の状態を説明する
説明図。
【符号の説明】 10…車両用内装部材 12…表皮 12a…意匠面 12b…裏面 12A…表皮用シート 12Aa…表面 12Ab…裏面 12Ar…端部 13…樹脂基体 40…樹脂成形装置 42…メス型 42a…凹所 44…コア型 44a…コア部 46…メス型駆動装置 50…射出成形装置 52a…ノズル 54…樹脂導入路 54a…射出口 56…シャットオフ駆動装置 57…シャットオフロッド 60…クランプ機構 61…貫通孔 62…支持部材 62a…止め部 63…表皮押え部 63a…第1押え部 63b…第2押え部 63c…粗面部 64…ばね 100…加熱装置 103…上部ヒータ 105…下部ヒータ 107…加熱室 111A…表皮用シート 111Aa…表面 114…クランプ機構 115…第1押え部 116…第2押え部 116a…粗面部 121…真空成形装置 123…底板 127…固定枠体 129…固定部 131…成形面 133…成形型 137…下部圧力室 139…通気孔 H…表皮用シート Hr…端部 R…溶融樹脂

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 意匠面及びその意匠面と反対側の裏面を
    有する表皮用シートを、所定の形状に賦形する表皮用シ
    ート賦形方法において、 表皮用シートを所定の形状に賦形する成形面を有し、該
    成形面に表皮用シートを倣わせる成形型と、 表皮用シートの意匠面側を押さえる第1押え部と裏面側
    を押さえる第2押え部とを有し、第1押え部と第2押え
    部との間で表皮用シートを挟持するクランプ手段と、 第2押え部に設けられ、表皮用シートが延ばされる方向
    に、第1押え部より大きい摩擦力を加える粗面部と、 を備えた装置を用いて、 クランプ手段の第1及び第2押え部との間で表皮用シー
    トを挟持する工程と、 クランプ手段に挟持された表皮用シートと成形型の成形
    面とを互いに密着させる方向へ移動する工程と、 クランプ手段の第1及び第2押え部との間で表皮用シー
    トを滑らせつつ成形型の成形面に倣わせて所定の形状に
    賦形する工程と、 を備えることを特徴とする表皮用シート賦形方法。
  2. 【請求項2】 意匠面及びその意匠面と反対側の裏面を
    有する表皮用シートを、所定の形状に賦形する表皮用シ
    ート賦形装置において、 表皮用シートを所定の形状に賦形する成形面を有し、該
    成形面に表皮用シートを倣わせる成形型と、 表皮用シートの意匠面側を押さえる第1押え部と裏面側
    を押さえる第2押え部とを有し、第1及び第2押え部と
    の間で表皮用シートを挟持するクランプ手段と、 クランプ手段に挟持された表皮用シートと成形型の成形
    面とを互いに密着させる方向へ移動する移動手段と、 を備え、 上記クランプ手段の第2押え部は、表皮用シートが延ば
    される方向に対し、第1押え部より大きい摩擦力を加え
    る粗面部を有すること、 を特徴とする表皮用シート賦形装置。
JP09969195A 1995-03-30 1995-03-30 表皮用シート賦形方法及びその製造装置 Expired - Fee Related JP3166550B2 (ja)

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