JPH06190866A - 表皮材を有する成形品の製造方法 - Google Patents

表皮材を有する成形品の製造方法

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JPH06190866A
JPH06190866A JP34753892A JP34753892A JPH06190866A JP H06190866 A JPH06190866 A JP H06190866A JP 34753892 A JP34753892 A JP 34753892A JP 34753892 A JP34753892 A JP 34753892A JP H06190866 A JPH06190866 A JP H06190866A
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JP
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semi
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cylindrical
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JP34753892A
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English (en)
Inventor
Koji Sugiyama
康二 杉山
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Nihon Plast Co Ltd
Original Assignee
Nihon Plast Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/14Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
    • B29C45/14336Coating a portion of the article, e.g. the edge of the article
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29LINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
    • B29L2031/00Other particular articles
    • B29L2031/22Hinges, pivots

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Passenger Equipment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 強度が高く外観が良い樹脂成形品を簡単に製
造する。 【構成】 第1の金型に表皮材4を装着し、この第1の
金型内に樹脂材料を射出して対をなす半筒状部材5,6
を形成する。このとき、半筒状部材5,6の表面部3aを
表皮材4の裏面4cに一体的に接合する。ついで、表皮材
4の端末部4cを半筒状部材5,6の裏面部3b側に巻き込
み、係止孔4bを係合筒部7および係合突部8に係止す
る。これらの係合筒部7および係合突部8を嵌合して半
筒状部材5,6を組み合わせると、一端縁部5a,6a間で
表皮材4の端末部4aを挟み込んだ状態で筒状部材3が形
成できる。この筒状部材3を第2の金型内に装着し、こ
の第2の金型内に樹脂材料を射出すると、筒状部材3の
裏面部3bと表皮材4の端末部4aに一体的に接合してグリ
ップ本体2が形成され、アシストグリップ1が形成でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のアシストグリ
ップなど、基材の表面側に表皮材を一体的に設けた表皮
材を有する成形品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、特開平3−541号公
報、特開平4−90334号公報に記載されているよう
に、基材の周囲に表皮材を一体的に設け、自動車のアシ
ストグリップなどの成形品を製造する方法が知られてい
る。
【0003】そして、特開平3−541号公報に記載さ
れた製造方法は、あらかじめ縫製あるいは熱溶着により
筒状に形成した表皮材に、この表皮材よりも長尺の芯材
を挿入し、次いで、これらの表皮材および芯材を金型内
に収容・保持し、その後に表皮材の端部の開口部から表
皮材内部に樹脂材料を注入して成形品としてのアシスト
グリップを製造するものである。
【0004】しかしながら、この特開平3−541号公
報の製造方法では、あらかじめ縫製あるいは熱溶着によ
り端末部分を固着して表皮材を筒状に形成し、この表皮
材の内部に樹脂材料を注入して樹脂製品を製造するた
め、表皮材の寸法を厳密に設定し表皮材の位置ずれを防
止する必要があるとともに、溶融した樹脂材料を射出す
る際の圧力や熱により表皮材の端末部分が剥離しないよ
うに、この端末部分を強固に固着する必要がある。この
ため、作業工程、加工工数が増加し、生産性が悪化する
との問題を有している。また、この製造方法では、金型
内に針を付設し、この針を表皮材に刺して表皮材を金型
内に固定するため、表皮材に針を刺した跡が残り、外観
が悪化するとの問題を有している。
【0005】また、特開平4−90334号公報に記載
された製造方法は、金型内に表皮材を配置して端末部分
を予備成形した後に、溶融した樹脂材料を金型内に射出
し、さらに、これらの樹脂材料と表皮材とを圧縮成形し
て一体的に結合させ、2分割された略円筒状をなす一対
の半筒状部材を形成する。そして、この半筒状部材をを
芯体の周囲に係合固定して、樹脂製品としてのアシスト
グリップを製造するものである。
【0006】しかしながら、この特開平4−90334
号公報の製造方法では、樹脂材料と表皮材とを一体的に
結合してなる半筒状部材は、芯体の周囲に係合して取付
けられるため、これらの芯体と半筒状部材とを強固に固
定するのは困難である。また、半筒状部材の周囲に設け
た表皮材が剥がれやすいとともに、この表皮材にしわな
どが発生しやすいとの外観上の問題を有している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、筒状に
形成した表皮材内部に樹脂材料を注入して樹脂製品を製
造する方法では、作業工程、加工工数が増加し、生産性
が悪化するなどの問題を有している。また、金型内に配
置されて予備成形された表皮材に樹脂材料を結合して半
筒状部材を形成し、さらにこの半筒状部材を芯体に係合
固定する方法では、各部材を芯体に強固に固定しにくい
とともに、表皮材にしわが生じやすいなど外観上の問題
を有している。
【0008】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、構造が強固で外観も良好な成形品を容易に製造で
きる表皮材を有する成形品の製造方法を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の表皮材を
有する成形品の製造方法は、第1の金型に表皮材を装着
し、この第1の金型内に樹脂材料を射出して対をなす半
筒状部材を並列的に近接して形成し、これらの半筒状部
材の表面部をそれぞれ前記表皮材の裏面に一体的に接合
するとともに、これらの半筒状部材の裏面部にそれぞれ
互いに係合する係合部を突設し、前記表皮材の端末部を
前記半筒状部材の裏面部側に巻き込んで前記係合部に係
止し、これらの係合部同士を係合して前記半筒状部材を
組み合わせ、これらの半筒状部材の一端縁部間で前記表
皮材の端末部を挟み込んだ状態で筒状部材を形成し、こ
の筒状部材を第2の金型内に装着し、この第2の金型内
に樹脂材料を射出して基材を形成し、この基材を前記筒
状部材の裏面部および前記表皮材の端末部に一体的に接
合するものである。
【0010】請求項2記載の表皮材を有する成形品の製
造方法は、第1の金型に表皮材を装着し、この第1の金
型内に樹脂材料を射出して対をなす半筒状部材を互いに
離間した状態で形成し、これらの半筒状部材の表面部を
それぞれ前記表皮材の裏面に一体的に接合し、前記表皮
材の連結部を介してこれらの半筒状部材を連結するとと
もに、これらの半筒状部材の裏面部にそれぞれ互いに係
合する係合部を突設し、前記表皮材の端末部および連結
部をそれぞれ前記半筒状部材の裏面部側に巻き込んで前
記係合部に係止し、これらの係合部同士を係合して前記
半筒状部材を組み合わせ、これらの半筒状部材の一端縁
部間で前記表皮材の端末部を挟み込むとともに、これら
の半筒状部材の他端縁部間で前記表皮材の連結部を挟み
込んだ状態で筒状部材を形成し、この筒状部材を第2の
金型内に装着し、この第2の金型内に樹脂材料を射出し
て基材を形成し、この基材を前記筒状部材の裏面部と前
記表皮材の端末部および連結部とに一体的に接合するも
のである。
【0011】
【作用】請求項1記載の方法では、第1の金型に表皮材
を装着し、この第1の金型内に樹脂材料を射出すると、
表皮材に一体的に接合された状態で対をなす半筒状部材
が形成される。表皮材の端末部を半筒状部材の裏面部側
に巻き込んで係合部に係止し、これらの係合部同士を係
合して半筒状部材を組み合わせると、半筒状部材の一端
縁部間で表皮材の端末部を挟み込んだ状態で筒状部材が
形成される。この筒状部材を第2の金型内に装着し、こ
の第2の金型内に樹脂材料を射出すると、筒状部材の裏
面部および表皮材の端末部に一体的に接合した状態で基
材が形成され、成形品が製造される。
【0012】請求項2記載の方法では、第1の金型に表
皮材を装着し、この第1の金型内に樹脂材料を射出する
と、表皮材に一体的に接合された状態で対をなす半筒状
部材が形成される。表皮材の端末部および連結部を半筒
状部材の裏面部側に巻き込んで係合部に係止し、これら
の係合部同士を係合して半筒状部材を組み合わせると、
半筒状部材の一端縁部間で表皮材の端末部を挟み込み、
半筒状部材の他端縁部間で表皮材の連結部を挟み込んだ
状態で筒状部材が形成される。この筒状部材を第2の金
型内に装着し、この第2の金型内に樹脂材料を射出する
と、筒状部材の裏面部と表皮材の端末部および連結部と
に一体的に接合した状態で基材が形成され、成形品が製
造される。
【0013】
【実施例】
実施例1 以下、本発明の表皮材を有する成形品の製造方法の一実
施例の構成を図面を参照して説明する。
【0014】図1および図2において、1は成形品とし
ての自動車のアシストグリップで、このアシストグリッ
プ1は、両端部が上方に向かって彎曲した略6角柱状を
なす基材としてのグリップ本体2と、このグリップ本体
2の中央部の周囲に一体的に固着された略筒状をなす筒
状部材3と、この筒状部材3の表面部3aに巻き付けられ
て一体的に固着された表皮材4となどから構成されてい
る。
【0015】また、筒状部材3は、ポリプロピレン、A
BS樹脂などの一般的な熱可塑性樹脂からなり、6角筒
状体を長手方向に沿って2分割した形状の半筒状部材
5,6を組み合わせて略6角筒状に構成されている。そ
して、これらの半筒状部材5,6は、長手方向に沿った
一端縁部5a,6a間に表皮材4の端末部4a,4aを挾持し、
長手方向に沿った他端縁部5b,6b同士を当接した状態
で、それぞれ裏面部3bの2箇所から突設した係合部とし
ての係合筒部7,7および略円柱状の係合突部8,8を
互いに嵌合固定して組み合わされ、筒状部材3を構成し
ている。
【0016】さらに、表皮材4は、ポリ塩化ビニル(P
VC)シート、布地、皮革など、熱可塑性樹脂に一体的
に接合するか、あるいは熱可塑性樹脂に食い込み固着さ
れるインモールド成形に適した材質からなり、裏面側に
は熱可塑性樹脂に固着しやすいメリヤスの布地などの図
示しないアンカーシートが固着されている。
【0017】また、この表皮材4の、筒状部材3の長手
方向に沿った両端部には、筒状部材3の内側に巻き込ま
れる略台形状の端末部4a,4aが形成されており、これら
の端末部4a,4aには、それぞれ2箇所に円形の係止孔4
b,4bが形成されている。そして、これらの係止孔4b,4
bをそれぞれ半筒状部材5,6の係合筒部7,7および
係合突部8,8に挿入して係止し、表皮材4の端末部4
a,4a同士の当接部9を上方に露出した状態で、表皮材
4は筒状部材3の周囲に緊張して巻き付けられている。
【0018】次に、図1ないし図8を参照して、このア
シストグリップ1の製造工程を説明する。
【0019】図3において、10は第1の金型で、この第
1の金型10は、固定金型11と、この固定金型11に型合せ
される第1可動金型12と、この第1可動金型12に型合わ
せされる第2可動金型14とから構成されている。そし
て、固定金型11には、射出装置の射出シリンダ15が接続
され、第1可動金型12には、一対の突条状をなすキャビ
ティ面12a ,12b が相平行状に近接して突設されている
とともに、第2可動金型14には、上記各キャビティ面12
a ,12b に対向する一対の凹溝状をなすキャビティ面14
a ,14b が凹設され、これらの各キャビティ面12a ,12
b とキャビティ面14a ,14b との間に、一対の半筒状部
材5,6を形成する一対のキャビティ17,18がわずかな
間隙を介して近接して形成されている。
【0020】また、固定金型11および第1可動金型12に
は、射出シリンダ15と各キャビティ17,18を連通するス
プルー19が形成されており、射出シリンダ15から射出さ
れた溶融した樹脂原料が、このスプルー19を介してキャ
ビティ17,18内に射出されるようになっている。なお、
このスプルー19は、第1の可動金型12キャビティ面12a
,12b のほぼ中央部に開口するようになっている。
【0021】そして、筒状部材3を形成するには、ま
ず、図3および図4に示すように、第1可動金型12と第
2可動金型14との間に表皮材4を装着し、これらの可動
金型12,14を型合わせした状態で、射出シリンダ15から
溶融した樹脂材料を射出し、各キャビティ17,18内に充
填する。この樹脂材料は、表皮材4を裏面側からキャビ
ティ面14a ,14b に押し付けるとともに、この表皮材4
の裏面4cに一体的に接合した状態で、一対の半筒状部材
5,6が形成される。
【0022】ついで、各金型11,12,14を型開きし、形
成された筒状部材5,6を取り出して仕上げ加工を行
う。すなわち、図5および図6に示すように、各筒状部
材5,6の裏面部3bからは、係合筒部7,7および係合
突部8,8が一体に突設され、各筒状部材5,6の表面
部3aはそれぞれ表皮材4の裏面4c側に一体的に接合され
ているとともに、この表皮材4の連結部分を介して回動
可能に連結されており、この表皮材4の連結部分がヒン
ジ部4dとなっている。そして、スプルー19を含む樹脂材
料21を切除するとともに、表皮材4の周辺部を切断して
台形状の端末部4a,4aを形成し、さらに、これらの端末
部4a,4aの所定位置に、それぞれ円形の係止孔4b,4bを
形成する。
【0023】ついで、図7に示すように、ヒンジ部4dを
支点として、半筒状部材5,6を内側に回動し始める。
そして、表皮材4の各端末部4a,4aをそれぞれ半筒状部
材5,6の一端縁部5a,6aに巻き付け、各端末部4a,4a
の係止孔4b,4bをそれぞれ半筒状部材5,6の係合筒部
7,7および係合突部8,8に挿入し引っ掛けて係止す
る。そして、半筒状部材5,6をさらに回動し、他端縁
部5b,6b同士を当接するとともに一端縁部5a,6a間に表
皮材4の端末部4a,4aを挟み込んだ状態で、それぞれ係
合筒部7,7と係合突部8,8とを互いに嵌合して、筒
状部材3を構成する。
【0024】ついで、この筒状部材3を、図8に示すよ
うに、グリップ本体2を形成する第2の金型22のキャビ
ティに22a に装着し、このキャビティ22a に、ゲート22
b を介して樹脂材料を注入する。この樹脂材料は、キャ
ビティ22a に充填されて基材としてのグリップ本体2を
形成するとともに、筒状部材3の内側にも充填され、グ
リップ本体2と筒状部材3および表皮材4の端末部4a,
4aとが一体的に接合された状態で、アシストグリップ1
が製造される。
【0025】そして、本実施例によれば、半筒状部材
5,6と表皮材4とがインモールド成形により一体的に
接合されるとともに、グリップ本体2と筒状部材3とが
インモールド成形により一体的に接合されるため、これ
らの部材が強固に固着された剛性の高いアシストグリッ
プ1を製造することができる。さらに、表皮材4の端末
部4a,4aは、筒状部材3の内側でグリップ本体2と一体
的に接合されるが、表皮材4の裏面4c側に設けたアンカ
ーシートがグリップ本体2に食い込んで固着されるた
め、いわゆるアンカー効果により表皮材4を剥がれにく
くすることができる。
【0026】また、表皮材4を半筒状部材5,6の周囲
に巻き付けて筒状部材3を形成する際には、表皮材4の
端末部4a,4aに形成した係止孔4b,4bを、各半筒状部材
5,6の裏面部3bから突設した係合筒部7,7および係
合突部8,8に係止するとともに、これらの半筒状部材
5,6を回動して係合筒部7,7および係合突部8,8
を互いに嵌め込む単純な手作業あるいは自動機で筒状部
材4を形成することができ、アシストグリップ1の製造
効率を向上することができる。
【0027】そして、表皮材4の端末部4a,4aは、表皮
材4を各半筒状部材5,6に接合した後に切断して形成
できるとともに、これらの端末部4a,4aは筒状部材3の
内部に巻き込まれて露出しないため、表皮材4を型に装
着する際の位置決め精度を緩やかにできるとともに、表
皮材4の周辺部のトリミング工程数を少なくでき、作業
工程を削減し低コストで安定してアシストグリップ1を
製造することができる。
【0028】さらに、表皮材4は、端末部4a,4aの各係
止孔4b,4bを各半筒状部材5,6の裏面部3b側に係止し
て、ヒンジ部4dを支点として各半筒状部材5,6を回動
することにより、表皮材4が緊張した状態で巻き付けら
れるため、表皮材4に張りが出でるとともに、しわなど
の発生が防止され、アシストグリップ1の外観を向上す
ることができる。
【0029】実施例2 次に、本発明の他の実施例を説明する。なお、図1ない
し図8に示す実施例と同一の部分には同一の符号を付し
て説明を省略する。
【0030】図9に示すように、第1の金型10を構成す
る第1可動金型31と第2可動金型32との間には、一対の
半筒状部材5,6を形成する一対のキャビティ17,18が
所定の離間寸法を介して互いに平行状に形成されてい
る。
【0031】そして、筒状部材を形成するには、まず、
第1可動金型31と第2可動金型32との間に表皮材4を装
着し、これらの可動金型31,32を型合わせした状態で、
射出シリンダ15から溶融した樹脂材料を射出し、スプル
ー19を介して各キャビティ17,18内に充填する。この樹
脂材料は、表皮材4の裏面4cに一体的に接合するととも
に、各キャビティ17,18に一対の半筒状部材5,6が形
成される。
【0032】ついで、各金型11,31,32を型開きし、形
成された筒状部材5,6を取り出して仕上げ加工を行
う。すなわち、図10および図11に示すように、各筒
状部材5,6の裏面部3bからは、係合筒部7,7および
係合突部8,8が一体に突設され、各半筒状部材5,6
の表面部3aはそれぞれ表皮材4の裏面4c側に一体的に接
合されているとともに、この表皮材4の中央の連結部4e
により所定の離間寸法を介して連結されている。そし
て、スプルー19を含む樹脂材料21を切除するとともに、
表皮材4の周辺部を切断して台形状の端末部4a,4aを形
成する。さらに、これらの端末部4a,4aの所定位置に、
それぞれ円形の係止孔4b,4bを形成するとともに、連結
部4eの4箇所に、各係止孔4b,4bに対応してそれぞれ円
形の係止孔4f,4fを形成する。
【0033】ついで、図12に示すように、表皮材4の
連結部4eを中央部から裏面4c側に向かって折り曲げ始め
る。そして、表皮材4の各端末部4a,4aをそれぞれ半筒
状部材5,6の一端縁部5a,6aに巻き付け、各端末部4
a,4aの係止孔4b,4bをそれぞれ半筒状部材5,6の係
合筒部7,7および係合突部8,8に引っ掛けて係止す
るとともに、半筒状部材5,6を内側に回動する。そし
て、半筒状部材5,6をさらに回動し、連結部4eの係止
孔4f,4fに係合筒部7,7および係合突部8,8を挿入
して係止しながら、他端縁部5b,6b間に表皮材4の連結
部4eを挟み込み、一端縁部5a,6a間に表皮材4の端末部
4a,4aを挟み込むとともに、係合筒部7,7と係合突部
8,8とを互いに挿入係合して、筒状部材3を構成す
る。
【0034】ついで、この筒状部材3を、図8に示すも
のと同様に、グリップ本体2を形成する第2の金型22の
キャビティに22a に装着し、このキャビティ22a に、ゲ
ート22b を介して樹脂材料を注入する。この樹脂材料
は、キャビティ22a に充填されてグリップ本体2を形成
するとともに、筒状部材の内側にも充填され、グリップ
本体2と、筒状部材3と、表皮材4の端末部4a,4aおよ
び連結部4eとが一体的に接合された状態で、図2および
図14に示すアシストグリップ1が製造される。
【0035】本実施例によれば、図1ないし図8に示す
実施例の効果に加え、表皮材4の端末部4a,4aと、表皮
材4の中央の連結部4eとがそれぞれ内側に巻き込まれた
形状になるため、アシストグリップ33の長手方向に沿っ
て意匠上2本の溝部9a,9bが形成され、手作業で巻き込
んで仕上げたような高級感を演出することができる。
【0036】
【発明の効果】請求項1記載の方法によれば、表皮材、
筒状部材および基材が互いに一体的に接合されるため、
成形品を強固に構成できる。表皮材の端末部は、半筒状
部材の裏面部側に巻き込んで係止部に係止されるため、
端末部の処理を容易にでき、成形品を容易に製造できる
とともに、表皮材のしわなどの発生を抑制して、成形品
の外観を良好にできる。
【0037】請求項2記載の方法によれば、表皮材、筒
状部材および基材が互いに一体的に接合されるため、成
形品を強固に構成できる。表皮材の端末部および連結部
は、半筒状部材の裏面部側に巻き込んで係止部に係止さ
れるため、端末部および連結部の処理を容易にでき、成
形品を容易に製造できるとともに、表皮材のしわなどの
発生を抑制して、成形品の外観を良好にできる。さら
に、半筒状部材の一端縁部および他端縁部にて表皮材を
挟み込むため、成形品の外観を良好にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法により製造された成形品の一
実施例を示す図2のI−I断面図である。
【図2】同上成形品の斜視図である。
【図3】同上製造工程を示す断面図である。
【図4】同上製造工程を示す図3のII−II断面図であ
る。
【図5】同上製造工程を示す断面図である。
【図6】同上製造工程を示す斜視図である。
【図7】同上製造工程を示す断面図である。
【図8】同上製造工程を示す断面図である。
【図9】本発明の他の実施例の製造工程を示す断面図で
ある。
【図10】同上製造工程を示す断面図である。
【図11】同上製造工程を示す斜視図である。
【図12】同上製造工程を示す断面図である。
【図13】同上製造工程を示す断面図である。
【図14】同上成形品の断面図である。
【符号の説明】
1 成形品としてのアシストグリップ 2 基材としてのグリップ本体 3 筒状部材 3a 表面部 3b 裏面部 4 表皮材 4a 端末部 4c 裏面 4e 連結部 5,6 半筒状部材 5a,6a 一端縁部 5b,6b 他端縁部 7 係合部としての係合筒部 8 係合部としての係合突部 10 第1の金型 22 第2の金型

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の金型に表皮材を装着し、 この第1の金型内に樹脂材料を射出して対をなす半筒状
    部材を並列的に近接して形成し、これらの半筒状部材の
    表面部をそれぞれ前記表皮材の裏面に一体的に接合する
    とともに、これらの半筒状部材の裏面部にそれぞれ互い
    に係合する係合部を突設し、 前記表皮材の端末部を前記半筒状部材の裏面部側に巻き
    込んで前記係合部に係止し、 これらの係合部同士を係合して前記半筒状部材を組み合
    わせ、これらの半筒状部材の一端縁部間で前記表皮材の
    端末部を挟み込んだ状態で筒状部材を形成し、 この筒状部材を第2の金型内に装着し、 この第2の金型内に樹脂材料を射出して基材を形成し、
    この基材を前記筒状部材の裏面部および前記表皮材の端
    末部に一体的に接合することを特徴とする表皮材を有す
    る成形品の製造方法。
  2. 【請求項2】 第1の金型に表皮材を装着し、 この第1の金型内に樹脂材料を射出して対をなす半筒状
    部材を互いに離間した状態で形成し、これらの半筒状部
    材の表面部をそれぞれ前記表皮材の裏面に一体的に接合
    し、前記表皮材の連結部を介してこれらの半筒状部材を
    連結するとともに、これらの半筒状部材の裏面部にそれ
    ぞれ互いに係合する係合部を突設し、 前記表皮材の端末部および連結部をそれぞれ前記半筒状
    部材の裏面部側に巻き込んで前記係合部に係止し、 これらの係合部同士を係合して前記半筒状部材を組み合
    わせ、これらの半筒状部材の一端縁部間で前記表皮材の
    端末部を挟み込むとともに、これらの半筒状部材の他端
    縁部間で前記表皮材の連結部を挟み込んだ状態で筒状部
    材を形成し、 この筒状部材を第2の金型内に装着し、 この第2の金型内に樹脂材料を射出して基材を形成し、
    この基材を前記筒状部材の裏面部と前記表皮材の端末部
    および連結部とに一体的に接合することを特徴とする表
    皮材を有する成形品の製造方法。
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