JP2680381B2 - 加飾成形品の製造方法 - Google Patents

加飾成形品の製造方法

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【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、例えばコンパクト容器の蓋等として用いら
れる合成樹脂成形品のうち、表面に装飾シートを露出す
る形態で一体的に接着埋設してなる加飾成形品の製造方
法に関するものである。
「従来の技術」 従来の加飾成形品の製造方法を第14図及び第16図を参
照しながら説明する。
第14図において、符号1は従来の加飾成形品の一例と
してコンパクト容器の蓋体を示す。
蓋体1には、その表面に装飾シート2が露出される形
態で埋設されている。
この蓋体1の製造方法としては、まず、装飾シート2
を所望の形状に形成し、該装飾シート2をキャビティ型
10のキャビティC内に配置する。次に、このキャビティ
型10に対向配置されているコア型20に開口する湯口Gか
ら樹脂Pを射出し、所望の蓋体1の形状に形成するとと
もに、蓋体1の表面から前記装飾シート2が露出する形
態となるように、加飾成形品である蓋体1を成形すると
いう製造方法が採用されていた。
「発明が解決しようとする課題」 しかしながらこの公知の加飾成形品の製造方法では、
装飾シートのみをキャビティ内に配置して、該装飾シー
トが表面から露出する形態となるように樹脂を射出する
だけの工程により加飾成形品を成形していたため、装飾
シートと樹脂部との間に微妙な隙間を生じ、樹脂部から
装飾シートが剥離してしまうなど装飾シートの固定強度
において欠点があった。また、樹脂の射出圧及び樹脂熱
により装飾シートがのびきってしまい、装飾シートの独
特な皺がでないなどの欠点があった。
「課題を解決するための手段」 上記の課題を解決するため、本発明の加飾成形品の第
1の製造方法としては、加飾板の一部に切欠き孔を設
け、装飾シートを前記切欠き孔を覆うように切欠き孔よ
り大きく形成し、該装飾シートを前記加飾板の裏面に仮
止めして天板を構成し、この天板をキャビティ内面の一
部に設置し、該キャビティ内には予め前記切欠き孔と相
似形の凹所を設けておき、前記天板と該キャビティの他
の内面との間に溶融した樹脂を射出することを特徴とす
る。
また、第2の製造方法としては、第1の製造方法にお
いて、装飾シートの裏面から型板を裏うち接着してお
き、この装飾シートを前記加飾板の裏面に配置して天板
を構成し、この天板をキャビティ内面の一部に設置し、
該キャビティ内には予め前記型板と相似形の凹所を設け
ておき、該装飾シートと該キャビティの他の内面との間
に樹脂を射出することを特徴とする。
「実施例」 本発明の第1の実施例を、コンパクト容器の蓋体の製
造方法を例として第1図ないし第6図を参照しながら説
明する。これらの図中において、符号3は加飾成形品の
一例であるコンパクト容器の蓋体を示し、蓋体3は合成
樹脂からなる加飾板4及び樹脂プレート5、さらに、装
飾シート6から構成されている。前記加飾板4には、装
飾シート6を蓋体3の外部に露出するための切欠き孔4a
が設けられている。
樹脂プレート5は、後述する成形装置により溶融状態
の樹脂が射出成形されたものである。
装飾シート6は、装飾シートが前記切欠き孔4aよりも
やや大きく切断されたものであり、装飾シートの材質と
しては革、合成皮革等が好適である。この装飾シート6
は、前記加飾板4の裏面より仮止めされており、これら
2部材によって天板部材7が構成されている。
次に、この蓋体3の製造方法を実施する際に用いて好
適な成形装置(キャビティ)の一例を第3図を参照して
説明する。この図において、符号10はキャビティ型であ
り、20はコア型である。キャビティ型10には、前記加飾
板4の切欠き孔4aと相似形の凹部10aが設けられてい
る。さらに、キャビティ型10内には、コア型20からキャ
ビティC内に開口する湯口Gが設けられ、この湯口Gは
それ自身の湯道を介して射出機(図示せず)に連絡され
ている。この湯口Gから樹脂Pを射出して射出成形を行
う。
このように構成された成形装置を用いてコンパクト容
器の蓋体3を成形するには以下の方法による。
まず、第3図に示すように加飾板4の切欠き孔4aをキ
ャビティC内の凹部10aに一致させる形態で、天板部材
7を該キャビティC内に設置する。次に、第4図に示す
ように前記湯口GからキャビティC内に天板部材7の裏
面に向けて、天板部材7と溶着性のある樹脂Pを溶融し
たものを射出して樹脂プレート5を形成する。この時、
第5図に示すように、装飾シート6の周縁部分は加飾板
4の切欠き孔4aの裏面側の周縁部分に係止された形態と
なっている。
以上のような構成と工程により、加飾板4の切欠き孔
4aより装飾シート6が隆起して加飾された蓋体3が得ら
れる。
特に、本実施例によれば、溶融樹脂Pを射出成形する
ことによって、装飾シート6を蓋体3内に埋設する形態
にするので、溶融樹脂Pが加飾板4と装飾シート6との
接合部分等を含む隅々の部分までいきわたる。このた
め、加飾板4と装飾シート6との接合部分の隙間を排除
できるとともに、これら2部材の固定強度が強化される
という利点がある。
次に、本発明の第2の実施例について、上記実施例と
同様にコンパクト容器の蓋体の製造方法を例として第7
図ないし第13図を参照しながら説明する。なお、上記実
施例と同様の構成となる部分には、同様の符号を符して
その説明を省略するものとする。
本実施例においては、上記実施例とほぼ同様の構成部
材及び製造方法となるが、加飾板4の切欠き孔4aの裏面
より配置する装飾シート6の裏面に、型板8を接着固定
した点で上記実施例と異なっている。
型板8は、前記装飾シート6を張り付けた状態で、加
飾板4の切欠き孔4aに密接に嵌合できる形状に形成され
ている。そして、型板8の周縁部には切欠き孔4aの裏面
側から嵌合した際の抜き出し防止用の係止段部8aが形成
されている。この型板8の材質としては、塩化ビニール
板等が適しており、打ち抜き加工、プレス加工、バキュ
ーム加工等による一体成形が可能である。
さらに、型板8と前記装飾シート6を、第10図及び第
11図に示すように加飾板4に嵌合することによって、こ
れら3部材が天板部材9を構成する。そして、第12図に
示すように、切欠き孔4aを凹部10aに一致させる形態で
該天板部材9をキャビティC内に配置する。さらに、第
13図に示すように、前記湯口Gから前記天板部材9の裏
面に溶融樹脂Pを射出して樹脂プレート5を形成する。
このようにして、加飾板4の表面の切欠き孔4aから装飾
シート6を露出した形態の加飾成形品(蓋体3)を得る
ことができる。
本実施例によれば、装飾シート6の裏面に型板8が設
けられているので、この装飾シート6が例えば薄い革、
薄い合成皮革等の場合でも、樹脂Pの射出成形時の圧力
に対して変形をきたすことなく安定した形状を維持する
ことができるとともに、装飾シート6の独特の皺もだす
ことができる。
「発明の効果」 本発明の加飾成形品の製造方法では、加飾板の一部に
切欠き孔を設け、装飾シートを前記切欠き孔を覆うよう
に、切欠き孔よりも大きく形成し、該装飾シートを前記
加飾板の裏面に仮止めして天板を構成し、この天板をキ
ャビティ内面の一部に設置し、該キャビティ内には予め
前記加飾板の切欠き孔と相似形の凹所を設けておき、前
記天板と該キャビティの他の内面との間に溶融した樹脂
を射出してなるので、加飾板の切欠き孔から隆起した状
態で装飾シートが露出し、見映えの良い加飾成形品を提
供することができる。また、加飾板の裏面から天板部材
の樹脂と溶着性のある溶融樹脂を射出するので、装飾シ
ートをはさみこむ形態となる加飾板及び樹脂プレートは
溶着状態にあり、装飾シートとの接する部分に生ずる隙
間を排除することができる。このため、加飾板と樹脂プ
レートが装飾シートを強力に固定できる。
さらに、前記の製造方法において、装飾シートの裏面
から型板を裏うち接着し、前記加飾板の裏面に配置して
天板を構成し、この天板をキャビティ内面の一部に設置
し、該キャビティ内には予め前記型板と相似形の凹所を
設けておき、該装飾シートと該キャビティの他の内面と
の間に溶融した樹脂を射出してなるので、樹脂の射出時
における圧力、熱によって変形をきたすことなく、ま
た、装飾シートの独特の皺を維持しつつ、加飾板の表面
に装飾シートを露出することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第6図は、本発明の第1の実施例を示す図
であり、第1図は加飾プレートに装飾シートを配置する
工程を示す斜視図、第2図は第1図に示した工程により
構成された天板を示す斜視図、第3図は天板をキャビテ
ィ内に配置した状態を示す側断面図、第4図はキャビテ
ィ内の天板に樹脂を射出した状態を示す側断面図、第5
図は第4図の円内部分Aを拡大した拡大図、第6図は第
1図から第5図に示した工程により形成された加飾成形
品の斜視図である。 第7図ないし第13図は、本発明の第2の実施例を示す図
であり、第7図は装飾シートに型板を接着する工程を示
す斜視図、第8図は第7図の工程により型板が接着され
た装飾シートを示す斜視図、第9図は第8図におけるa
−a矢視断面図、第10図は加飾プレートに装飾シートを
配置する工程を示す斜視図、第11図は第10図の工程によ
り構成された天板を示す斜視図、第12図は天板をキャビ
ティ内に配置した状態を示す側断面図、第13図はキャビ
ティ内の天板に樹脂を射出した状態を示す側断面図であ
る。 第14図及び第16図は従来例を示す図であり、第14図は従
来の加飾成形品の一例を示す斜視図、第15図は装飾シー
トをキャビティ内に配置した状態を示す側断面図、第16
図はキャビティ内の装飾シートに樹脂を射出した状態を
示す側断面図である。 1,3……加飾成形品(蓋体)、 2,6……装飾シート、 4……加飾板、4a……切欠き孔、 5……樹脂プレート、7,9……天板部材、 8……型板、8a……係止部、 10……キャビティ型、20……コア型、 C……キャビティ、G……湯口、 P……樹脂。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加飾板の一部に切欠き孔を設け、装飾シー
    トを前記切欠き孔を覆うように切欠き孔より大きく形成
    し、該装飾シートを前記加飾板の裏面に仮止めして天板
    を構成し、この天板をキャビティ内面の一部に設置し、
    該キャビティ内には予め前記加飾板の切欠き孔と相似形
    の凹所を設けておき、前記天板と該キャビティの他の内
    面との間に溶融した樹脂を射出することを特徴とする加
    飾成形品の製造方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、装飾シートの裏面から
    型板を裏うち接着しておき、この装飾シートを前記加飾
    板の裏面に配置して天板を構成し、この天板をキャビテ
    ィ内面の一部に設置し、該キャビティ内には予め前記型
    板と相似形の凹所を設けておき、該装飾シートと該キャ
    ビティの他の内面との間に樹脂を射出することを特徴と
    する加飾成形品の製造方法。
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