JP2000280295A - 成形同時加飾用金型と成形同時加飾品の製造方法 - Google Patents

成形同時加飾用金型と成形同時加飾品の製造方法

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JP2000280295A
JP2000280295A JP8806899A JP8806899A JP2000280295A JP 2000280295 A JP2000280295 A JP 2000280295A JP 8806899 A JP8806899 A JP 8806899A JP 8806899 A JP8806899 A JP 8806899A JP 2000280295 A JP2000280295 A JP 2000280295A
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film
molten resin
narrow groove
injection gate
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Tadatake Taniguchi
忠壮 谷口
Seiichi Yamazaki
成一 山崎
Tetsuo Miyatani
哲夫 宮谷
Toshikazu Kanbe
俊和 神戸
Terumasa Yamamoto
輝真 山本
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Nissha Printing Co Ltd
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  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルムに孔を形成する際に発生する切粉等
のゴミが、静電気等によりフィルムに付着したまま金型
内に持ち込まれたりしない。 【解決手段】 A金型2の少なくとも狭小溝部1の内面
に沿うように第1フィルム7を設置するとともに、第2
フィルム9を溶融樹脂注入ゲート部3を覆った状態でB
金型4の金型面に密着するように設置した後、型閉め
し、溶融樹脂注入ゲート部3より溶融樹脂を注入するこ
とにより第2フィルム9を突き破らせて狭小溝部1を通
じてキャビティ空間内に樹脂を充填し、溶融樹脂の固化
後、成形品の表面に第1フィルム7が貼り合わされ、裏
面に第2フィルム9が貼り合わされた成形同時加飾品を
得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、樹脂成形品の成
形と同時に、型内にて、成形品の表面にフィルムを貼り
合わせた成形同時加飾品を得るための、成形同時加飾用
金型と成形同時加飾品の製造方法に関する。特に、成形
品の表裏面に別々のフィルムを貼り合わせる場合に有効
なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、樹脂成形品の表裏面に別
々のフィルムを貼り合わせた加飾品を得るには、まず、
孔が形成されていない第1フィルムと、予め孔が形成さ
れた第2フィルムとを用意する。次に、第1フィルムを
A金型のキャビティ凹部の内面に密着させ、第2フィル
ムの孔と固定型の溶融樹脂注入ゲート部とを位置合わせ
して、第2フィルムをB金型の金型表面に密着させる。
A金型とB金型とを型閉めした後、第2フィルムの孔を
溶融樹脂に通過させて、キャビティ空間内に樹脂を注入
し充填するようにするものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来は、予め
第2フィルムに孔を形成する際に発生した切粉等のゴミ
が、静電気等により第2フィルムに付着したまま金型内
に持ち込まれやすい結果、成形同時加飾品にゴミ等が付
着したものが出来上がりやすかった。また、従来は、予
め第2フィルムに孔を形成するための手間や、第2フィ
ルムの孔とB金型の溶融樹脂注入ゲート部とを位置合わ
せするための手間がかかっていた。また、従来は、予め
形成された第2フィルムの孔から空気がリークするの
で、第2フィルムをB金型表面に真空吸引しにくいた
め、溶融樹脂の注入時に第2フィルムとB金型表面との
間に溶融樹脂が入り込みやすい。このため、第2フィル
ムの外側に樹脂が付着した成形品が出来上がったりして
いた。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明の成形同時加飾
用金型と成形同時加飾品の製造方法は、以上の課題を解
決するために、次のように構成した。
【0005】この発明の成形同時加飾用金型は、キャビ
ティ空間に隣接して狭小溝部を有するA金型と、該狭小
溝部に対向する金型面に溶融樹脂注入ゲート部を有する
B金型とからなる構成とした(請求項1)。
【0006】また、この発明の成形同時加飾用金型は、
A金型と、キャビティ空間に隣接して狭小溝部を有する
とともに狭小溝部に通じる溶融樹脂注入ゲート部を有す
るB金型とからなる構成とした(請求項2)。
【0007】また、この発明の成形同時加飾用金型は、
A金型とB金型、キャビティ空間に隣接するとともにA
金型あるいはB金型の溶融樹脂注入ゲート部に臨む狭小
溝部を有するクランプ板とからなる構成とした(請求項
3)。
【0008】上記構成において、前記クランプ板が挿入
される小凹部を、キャビティ空間に隣接して、A金型あ
るいはB金型のいずれかに有するようにしてもよい(請
求項4)。
【0009】この発明の成形同時加飾品の製造方法は、
キャビティ空間に隣接して狭小溝部を有するA金型と、
該狭小溝部に対向する金型面に溶融樹脂注入ゲート部を
有するB金型とからなる成形同時加飾用金型を用い、A
金型の少なくとも狭小溝部の内面に沿うように第1フィ
ルムを設置するとともに、第2フィルムを溶融樹脂注入
ゲート部を覆った状態でB金型の金型面に密着するよう
に設置した後、型閉めし、溶融樹脂注入ゲート部より溶
融樹脂を注入することにより第2フィルムを突き破らせ
て狭小溝部を通じてキャビティ空間内に樹脂を充填し、
溶融樹脂の固化後、成形品の表面に第1フィルムが貼り
合わされ、裏面に第2フィルムが貼り合わされた成形同
時加飾品を得るように構成した(請求項5)。
【0010】また、この発明の成形同時加飾品の製造方
法は、この発明の成形同時加飾用金型は、A金型と、キ
ャビティ空間に隣接して狭小溝部を有するとともに狭小
溝部に通じる溶融樹脂注入ゲート部を有するB金型とか
らなる成形同時加飾用金型を用い、A金型に第1フィル
ムを設置し、B金型の少なくとも狭小溝部の内面に沿
い、かつ、溶融樹脂注入ゲート部を覆った状態でB金型
の金型面に密着するように第2フィルムを設置した後、
型閉めし、溶融樹脂注入ゲート部より溶融樹脂を注入す
ることにより第2フィルムを突き破らせ狭小溝部を通じ
てキャビティ空間内に樹脂を充填し、溶融樹脂の固化
後、成形品の表面に第1フィルムが貼り合わされ、裏面
に第2フィルムが貼り合わされた成形同時加飾品を得る
ように構成した(請求項6)。
【0011】また、この発明の成形同時加飾品の製造方
法は、A金型とB金型、キャビティ空間に隣接するとと
もにA金型あるいはB金型の溶融樹脂注入ゲート部に臨
む狭小溝部を有するクランプ板とからなる成形同時加飾
用金型を用い、A金型の金型面に第1フィルムを設置す
るとともに、まず、溶融樹脂注入ゲート部を少なくとも
覆った状態でB金型の金型面に密着できるように第2フ
ィルムを設置し、クランプ板で第2クランプ板でクラン
プした後、型閉めし、溶融樹脂注入ゲート部より溶融樹
脂を注入することにより第2フィルムを突き破らせてク
ランプ板の狭小溝部を通じてキャビティ空間内に樹脂を
充填し、溶融樹脂の固化後、成形品の表面に第1フィル
ムが貼り合わされ、裏面に第2フィルムが貼り合わされ
た成形同時加飾品を得るように構成した(請求項7)。
【0012】また、この発明の成形同時加飾品の製造方
法は、A金型とB金型、キャビティ空間に隣接するとと
もにA金型あるいはB金型の溶融樹脂注入ゲート部に臨
む狭小溝部を有するクランプ板とからなる成形同時加飾
用金型であって、溶融樹脂注入ゲート部をB金型に有
し、クランプ板が挿入される小凹部をA金型に有するも
のを用い、A金型の金型面に第1フィルムを設置すると
ともに、溶融樹脂注入ゲート部を少なくとも覆った状態
でB金型の金型面に密着できるように第2フィルムを設
置し、クランプ板をA金型の小凹部に挿入した後、型閉
めし、溶融樹脂注入ゲート部より溶融樹脂を注入するこ
とにより第2フィルムを突き破らせてクランプ板の狭小
溝部を通じてキャビティ空間内に樹脂を充填し、溶融樹
脂の固化後、成形品の表面に第1フィルムが貼り合わさ
れ、裏面に第2フィルムが貼り合わされた成形同時加飾
品を得るように構成した(請求項8)。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の成形同時加飾用金型と成形同時加飾品の製造方法を
説明する。 (第1の発明)第1の発明の成形同時加飾用金型を説明
する(図1、図2、図9、図10)。この発明の成形同
時加飾用金型は、キャビティ空間14に隣接して狭小溝
部1を有するA金型2と、該狭小溝部1に対向する金型
面に溶融樹脂注入ゲート部3を有するB金型4とからな
る(図1、図2参照)。以下、この成形同時加飾用金型
を、「狭小溝部をA金型に有するタイプ」とする。ま
た、この発明の成形同時加飾用金型は、A金型2と、キ
ャビティ空間14に隣接して狭小溝部1を有するととも
に狭小溝部1に溶融樹脂注入ゲート部3を有するB金型
とからなる(図9、図10参照)。以下、この成形同時
加飾用金型を、「狭小溝部をB金型に有するタイプ」と
する。
【0014】狭小溝部1は、一例として、幅2〜50m
m(最適値としては5〜15mm)、深さ2〜15mm
(最適値としては4〜10mm)、キャビティ凹部13
までの距離が10〜100mm(最適値としては30〜
50mm)のものがある。これらの数値設定のための条
件としては、適用されるフィルムの材質(例えば厚み、
硬度等)、溶融樹脂の射出圧、種類、温度等の要素があ
る。上記各数値の組み合わせの好適な例としては、狭小
溝部1の幅10mm、深さ8mm、キャビティ凹部13
までの距離50mm(狭小溝部自体の長さであってもよ
い)である。
【0015】金型には真空吸引口5が形成されていても
よい。真空吸引口5は、金型とフィルムとの間の空気を
吸引しフィルムを金型に密着させるものである。
【0016】金型にはクランプ板6が設けられていても
よい。クランプ板6は、金型のパーティング面上でフィ
ルムを押え付けて、フィルムを真空吸引する際にフィル
ムと金型との間の密閉度を高くする作用等を有するもの
である。クランプ板6は、第1フィルム7をA金型2に
押え付けるための第1クランプ板8と、第1フィルム7
とは別の第2フィルム9をB金型4に押え付けるための
第2クランプ板10とからなっていてもよい(図1参
照)。クランプ板6は、枠状、略コ字状、略ニ字状等が
ある。クランプ板6は、複数に分割されてそれぞれ独立
した動きをするものでもよい。
【0017】「狭小溝部をA金型に有するタイプ」(図
1、図2参照)においては、A金型2の狭小溝部1に対
向するB金型4に溶融樹脂注入ゲート部3を有する。
「狭小溝部をB金型に有するタイプ」(図9、図10参
照)においては、B金型4の狭小溝部1自体に溶融樹脂
注入ゲート部3を有する。溶融樹脂注入ゲート部3は、
金型がスプルー部11を有するもの(図5、図6参
照)、ランナー部12を有するもの(図7、図8参照)
や、ダイレクトゲート、ピンゲートからなるもの、ある
いは、サイドゲートからなるもの等がある。
【0018】第1の発明の成形同時加飾用金型の作用を
説明する。図1、図2に示した「狭小溝部をA金型に有
するタイプ」の場合を例にとって説明する。A金型2と
B金型4との型閉めにより、第2フィルム9はキャビテ
ィ空間及び狭小溝部1を覆う部分を除き、その間に挟み
込まれる。狭小部分を覆う第2フィルムの三方は金型に
挟み込まれて張力を有する状態となる。このため、B金
型4の溶融樹脂注入ゲート部3から溶融樹脂を注入する
と、溶融樹脂に押されて第2フィルム9が大きなテント
を張るような現象は発生せずに、瞬時にきれいに第2フ
ィルム9に小さい孔を形成しながら突き破ることができ
る。第2フィルム9を突き破った溶融樹脂は、A金型2
の狭小溝部1に隣接したキャビティ空間14に流れ込み
充満する。なお、この発明の成形同時加飾用金型に適用
できるフィルムの種類としては、例えば基体フィルム上
に剥離層、絵柄層、接着層が積層された、いわゆる「成
形後基体フィルム剥離タイプ」のフィルムや、あるい
は、基体フィルム上に絵柄層、接着層が積層された、い
わゆる「成形後基体フィルム非剥離タイプ」のフィルム
がある。また、この発明の成形同時加飾用金型に適用で
きるフィルムの枚数としては、1枚でも、2枚でもよい
が、少なくとも1枚は金型の溶融樹脂注入ゲート部3を
覆った状態で金型面に密着するようにして使用される。
【0019】第1の発明の成形同時加飾用金型のうち、
「狭小溝部をA金型に有するタイプ」を用いたこの発明
の成形同時加飾品の製造方法を説明する。つまり、キャ
ビティ空間に隣接して狭小溝部を有するA金型と、該狭
小溝部に対向する金型面に溶融樹脂注入ゲート部を有す
るB金型とからなる成形同時加飾用金型を用い、A金型
の少なくとも狭小溝部の内面に沿うように第1フィルム
を設置するとともに、第2フィルムを溶融樹脂注入ゲー
ト部を覆った状態でB金型の金型面に密着するように設
置した後、型閉めし、溶融樹脂注入ゲート部より溶融樹
脂を注入することにより第2フィルムを突き破らせて狭
小溝部を通じてキャビティ空間内に樹脂を充填し、溶融
樹脂の固化後、成形品の表面に第1フィルムが貼り合わ
され、裏面に第2フィルムが貼り合わされた成形同時加
飾品を得る。
【0020】まず、A金型の少なくとも狭小溝部の内面
に沿うように第1フィルムを設置するとともに、第2フ
ィルムを溶融樹脂注入ゲート部を覆った状態でB金型の
金型面に密着するように設置する。このようにする理由
は、以下のとおりである。 (1)第1フィルムを狭小溝部1の内面に沿わせず、第
1フィルムと第2フィルム9との両方を2枚重ねにし
て、B金型4の溶融樹脂注入ゲート部3を覆った状態で
金型面に密着させた場合には、A金型2とB金型4とを
型閉めして、溶融樹脂を注入すると、溶融樹脂の注入の
圧力によって第1フィルム7と第2フィルム9とが共に
突き破られてしまい、第1フィルム7と第2フィルム9
との間に溶融樹脂が入らないため、樹脂成形品の表裏面
に別々のフィルムを貼り合わせた加飾品を得ることがで
きなくなるからである。 (2)第2フィルム9をB金型4の溶融樹脂注入ゲート
部3を覆った状態となるように密着させていないと、溶
融樹脂の注入により第2フィルム9が破れにくく、テン
トを張ったような状態になってしまい、第1フィルム7
と第2フィルム9との間に溶融樹脂が入らないため、樹
脂成形品の表裏面に別々のフィルムを貼り合わせた加飾
品を得ることができなくなるからである。
【0021】第1フィルム7をA金型2の狭小溝部1の
内面に沿わせるため、または/および第2フィルム9を
B金型4の溶融樹脂注入ゲート部3を覆った状態で金型
面に密着させるためには、A金型2の第1クランプ板8
で第1フィルム7をクランプし、B金型4の第2クラン
プ板10で第2フィルム9をクランプし、A金型2また
は/およびB金型4に形成された真空吸引口5から第1
フィルム7または/および第2フィルム9を吸引すると
よい。このとき第1フィルム7または/および第2フィ
ルム9を加熱してもよい。第1フィルム7または/およ
び第2フィルム9としては、前記した「成形後基体フィ
ルム剥離タイプ」のフィルムや、あるいは、「成形後基
体フィルム非剥離タイプ」のフィルムがある。第1フィ
ルム7の具体例としては、基体フィルムとして厚み0.
125mmのアクリルフィルム、絵柄層としてアルミニ
ウム蒸着層、接着剤層としてアクリル系樹脂からなる印
刷インキ層をそれぞれ形成したものがある。第2フィル
ム9の具体例としては、基体フィルムとして厚み0.1
25mmのアクリルフィルム、絵柄層として木目模様の
印刷インキ層、接着剤層としてアクリル系樹脂からなる
印刷インキ層をそれぞれ形成したものがある。
【0022】次に、型閉めし、溶融樹脂注入ゲート部よ
り溶融樹脂を注入することにより第2フィルムを突き破
らせて狭小溝部を通じてキャビティ空間内に樹脂を充填
し、溶融樹脂の固化後、成形品の表面に第1フィルムが
貼り合わされ、裏面に第2フィルムが貼り合わされた成
形同時加飾品を得る。溶融樹脂としては、ABS樹脂、
PS樹脂、PP樹脂及びそれらのアロイ樹脂(例PC/
ABS)等がある。溶融樹脂の注入方法としては、通常
の射出成形法、スタンピング成形法、射出圧縮成形法な
どがある。溶融樹脂の注入は、A金型2、B金型4のう
ち固定型となるほうの溶融樹脂注入ゲート部3から注入
してもよいし、可動型となるほうの溶融樹脂注入ゲート
部3から注入してもよい。または、A金型2とB金型4
の隙間に溶融樹脂注入ゲート部3を形成して注入しても
よい。出来上がる成形同時加飾品としては、例えば、第
1フィルム7として前記具体例として示したフィルム
と、第2フィルム9として前記具体例として示したフィ
ルムとを用い、灰皿の蓋を成形できるキャビティ空間1
4が型閉め時に形成されるA金型2及びB金型4を用
い、溶融樹脂としてABS樹脂を用いた場合は、内面に
金属光沢柄が形成され、外面に木目模様が現された樹脂
成形品からなる灰皿の蓋を得ることができる。
【0023】なお、「狭小溝部をB金型に有するタイ
プ」の成形同時加飾用金型を用いた場合は、第2フィル
ム9を、B金型4の狭小溝部1の内面に沿わせて、なお
かつ、B金型4の溶融樹脂注入ゲート部3を覆った状態
で金型面に密着するように設置する点で、前記の「A金
型の狭小溝部を有するタイプ」とは異なるが、他の工程
は同様である(図9、図10参照)。
【0024】(第2の発明)第2の発明の成形同時加飾
用金型を説明する(図3、図4、図5、図6、図7、図
8参照)。つまり、A金型とB金型、キャビティ空間に
隣接するとともにA金型あるいはB金型の溶融樹脂注入
ゲート部に臨む狭小溝部を有するクランプ板とからなる
ものである。さらにこの金型においては前記クランプ板
が挿入される小凹部を、キャビティ空間に隣接して、A
金型あるいはB金型のいずれかに有するものでもよい。
【0025】A金型2とB金型4には、真空吸引口5が
形成されていてもよい。真空吸引口5は、金型とフィル
ムとの間の空気を排気して、金型の内面にフィルムを密
着させるものである。なお、溶融樹脂注入ゲート部3は
A金型2、B金型4のどちらに形成されていてもよい。
【0026】クランプ板6の狭小溝部1の一例として
は、幅2〜50mm(最適値としては5〜15mm)、
深さ2〜15mm(最適値としては4〜10mm)、キ
ャビティ凹部13までの距離が10〜100mm(最適
値としては30〜50mm)のものがある。これらの数
値設定のための条件としては、適用されるフィルムの材
質(例えば厚み、硬度等)、溶融樹脂の射出圧、種類、
温度等の要素がある。上記各数値の組みあわせの好適な
例としては、狭小溝部1の幅10mm、深さ8mm、キ
ャビティ凹部13までの距離50mmである。
【0027】クランプ板6の狭小溝部1は、クランプ板
6の上面16から下面17までの貫通孔20あるいは切
り欠き部を有し、キャビティ空間14の一形成面となる
端面18まで狭小溝部が連続したもの(図5参照)、ク
ランプ板6の下面17だけが溝19となりキャビティ空
間14の一形成面となる端面18まで連続したもの(図
6、図8参照)、クランプ板6の下面だけが溝19とな
りクランプ板6の一の端面18からキャビティ空間14
の一形成面となる他の端面18まで連続したもの(図7
参照)等がある。狭小溝部1はキャビティ空間14の一
形成面となる端面付近でその幅が広がっていてもよい
(図7参照)。なお、上記「下面17」とは、クランプ
板6のうち、溶融樹脂注入ゲート部3が形成されている
金型に接する面をいう(図7〜図9の下側の図は、前記
下面を正面からみた図である。)。
【0028】クランプ板6は、パーティング面上でフィ
ルムを押え付けて、フィルムを真空吸引する際にフィル
ムと金型との間の密閉度を高くするために利用してもよ
い。クランプ板6は、枠状、略コ字状、略ニ字状等があ
る。クランプ板6は、複数に分割されてそれぞれ独立し
た動きをするものでもよい。
【0029】第2の発明の成形同時加飾用金型の作用を
説明する。図3、図4に示した、B金型4が、小凹部1
5及び溶融樹脂注入ゲート部3を有する場合を例にとっ
て説明する。第2クランプ板10を間に挟んでA金型2
とB金型4との型閉めすることにより、第2クランプ板
10は小凹部15に挿入される。A金型2とB金型4と
の型閉めにより、第2フィルム9はキャビティ空間14
及び狭小溝部1を覆う部分を除き、その間に挟み込まれ
る。狭小部分を覆う第2フィルムの三方は第2クランプ
板と金型とに挟み込まれて張力を有する状態となる。こ
のため、B金型4の溶融樹脂注入ゲート部3から溶融樹
脂を注入すると、第2フィルム9が大きなテントを張る
ような現象は発生せずに、瞬時にきれいに第2フィルム
9に小さい孔を形成しながら突き破ることができる。第
2フィルム9を突き破った溶融樹脂は、第2クランプ板
10の狭小溝部1に隣接するキャビティ空間14に直接
流れ込み充満する。なお、この発明の成形同時加飾用金
型に適用できるフィルムの種類としては「成形後基体フ
ィルム剥離タイプ」のフィルムや、あるいは、「成形後
基体フィルム非剥離タイプ」のフィルムがある。また、
この発明の成形同時加飾用金型に適用できるフィルムの
枚数としては、1枚でも、2枚でもよいが、少なくとも
1枚は金型の溶融樹脂注入ゲート部3を覆った状態で金
型面に密着するようにして使用される。
【0030】第2の発明の成形同時加飾用金型を用いた
この発明の成形同時加飾品の製造方法を説明する。つま
り、第2の発明の成形同時加飾用金型を用い、A金型の
金型面に第1フィルムを設置するとともに、溶融樹脂注
入ゲート部を少なくとも覆った状態でB金型の金型面に
密着できるように第2フィルムを設置し、クランプ板で
第2フィルムをクランプした後、型閉めし、溶融樹脂注
入ゲート部より溶融樹脂を注入することにより第2フィ
ルムを突き破らせてクランプ板の狭小溝部を通じてキャ
ビティ空間内に樹脂を充填し、溶融樹脂の固化後、成形
品の表面に第1フィルムが貼り合わされ、裏面に第2フ
ィルムが貼り合わされた成形同時加飾品を得る。
【0031】まず、A金型の金型面に第1フィルムを設
置する。第1フィルム7は、型閉め前にA金型2の金型
面に密着させても、密着させなくてもよいが、クランプ
板6が第1フィルム7と第2フィルム9との間に入り込
むことができるように、分離させておく必要がある。第
1フィルム7をA金型2の金型面に密着させる場合に
は、A金型2のパーティング面またはキャビティ凹部1
3に形成された真空吸引口5から第1フィルム7を吸引
するとよい。このとき第1フィルム7を加熱してもよ
い。第1フィルム7としては、例えば「成形後基体フィ
ルム剥離タイプ」のフィルムや、あるいは、「成形後基
体フィルム非剥離タイプ」のフィルムがある。第1フィ
ルム7の具体例としては、基体フィルムとして厚み0.
125mmのアクリルフィルム、絵柄層としてアルミニ
ウム蒸着層、接着剤層としてアクリル系樹脂からなる印
刷インキ層をそれぞれ形成したものがある。
【0032】次に、溶融樹脂注入ゲート部を少なくとも
覆った状態でB金型の金型面に密着できるように第2フ
ィルムを設置する。第2フィルム9を、少なくともB金
型4の溶融樹脂注入ゲート部3を覆った状態となるよう
に密着させる理由は、第2フィルム9をB金型4に密着
させていないと、溶融樹脂の注入により第2フィルム9
が破れにくく、テントを張ったような状態になってしま
うからである。
【0033】第2フィルム9をB金型4の溶融樹脂注入
ゲート部3を覆った状態となるように金型面に密着させ
るためには、B金型4のパーティング面に形成された真
空吸引口5から第2フィルム9を吸引するとよい。この
とき第2フィルム9を加熱してもよい。第2フィルム9
としては、例えば「成形後基体フィルム剥離タイプ」の
フィルムや、あるいは、「成形後基体フィルム非剥離タ
イプ」のフィルムがある。第2フィルム9の具体例とし
ては、基体フィルムとして厚み0.125mmのアクリ
ルフィルム、絵柄層として木目模様の印刷インキ層、接
着剤層としてアクリル系からなる印刷インキ層をそれぞ
れ形成したものがある。
【0034】次に、クランプ板で第2フィルムをクラン
プする。例えば、第2クランプ板10の狭小溝部1を、
B金型の溶融樹脂注入ゲート部に臨むように位置決めし
て、第2フィルム9をB金型にクランプするとよい。第
2クランプ板10は、B金型4に埋め込まれた駆動装置
によって動作するように設置されていてもよい。あるい
は、外部からやってきてB金型4とA金型2との隙間に
入り込むようなものでもよい。溶融樹脂注入ゲート部3
とキャビティ空間14とは、狭小溝部1を介して一空間
を形成する。A金型2あるいはB金型が、小凹部15を
有する場合は、第2クランプ10はその小凹部15に挿
入される(図3参照)。
【0035】次に、型閉めし、溶融樹脂注入ゲート部よ
り溶融樹脂を注入することにより第2フィルムを突き破
らせてクランプ板の狭小溝部を通じてキャビティ空間内
に樹脂を充填し、溶融樹脂の固化後、成形品の表面に第
1フィルムが貼り合わされ、裏面に第2フィルムが貼り
合わされた成形同時加飾品を得る。溶融樹脂としては、
ABS樹脂、PS樹脂、PP樹脂及びそれらのアロイ
(例PC/ABS)等がある。溶融樹脂の注入方法とし
ては、通常の射出成形法、スタンピング成形法、射出圧
縮成形法などがある。溶融樹脂の注入は、A金型2、B
金型4のうち固定型となるほうから注入してもよいし、
可動型となるほうの溶融樹脂注入ゲート部3から注入し
てもよい。または、A金型2とB金型4の隙間に溶融樹
脂注入ゲート部3を形成して注入してもよい。出来上が
る成形同時加飾品としては、例えば、前記第1フィルム
7の具体例として示したフィルムと、前記第2フィルム
9の具体例として示したフィルムとを用い、灰皿の蓋を
成形できるキャビティ空間14が型閉め時に形成される
A金型2及びB金型4を用い、溶融樹脂としてABS樹
脂を用いた場合は、内面に金属光沢柄が形成され、外面
に木目模様が現された樹脂成形品からなる灰皿の蓋を得
ることができる。
【0036】なお、以上は、B金型4が溶融樹脂注入ゲ
ート部3を有する場合の製造方法を説明した。他の態様
として、A金型2が溶融樹脂注入ゲート部3を有してお
り、かつB金型4が溶融樹脂注入ゲート部3を有してい
ない態様や、あるいは、A金型2とB金型4との隙間に
溶融樹脂注入ゲート部3を有している態様も考えられ
る。いずれの場合も、クランプ板6の狭小溝部1の開口
部が溶融樹脂注入ゲート部3に対向するように設置され
ることによって、クランプ板6の狭小溝部1の開口部が
溶融樹脂注入ゲート部3を囲い込み、溶融樹脂注入ゲー
ト部3の真近かで第1フィルム7・第2フィルム9が固
定される。この点で、以上説明した第1の発明の製造方
法と共通する。
【0037】
【発明の効果】この発明の成形同時加飾用金型と成形同
時加飾品の製造方法は、以上のような構成である。した
がって、成形の前に予めフィルムに孔を形成する必要が
ないため、切粉等のゴミが発生せず、製品にもゴミが付
着しない。また、予めフィルムに孔を形成するための手
間や、フィルムの孔と金型の溶融樹脂注入ゲート部とを
位置合わせするための手間が不要であり生産効率が良
い。また、溶融樹脂が注入されるまでフィルムには孔は
開かないので、フィルムの真空吸引時に、空気がリーク
することがなく、金型表面に強い力でフィルムを密着さ
せることができる。なおかつ、溶融樹脂注入ゲート部の
真近かのフィルムは、金型やクランプ板の狭小溝部の縁
によって強固に固定されることとなるため、溶融樹脂の
注入時にフィルムと金型表面との間に溶融樹脂が入り込
むこともない。よって、フィルムの外側に樹脂が付着し
た成形品が出来上がったりしない。また、溶融樹脂注入
ゲート部が狭小溝部に臨んで設けられているので、溶融
樹脂による第2フィルムの突き破り跡やゲート跡も残ら
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の発明「狭小溝部をA金型に
有するタイプ」の成形同時加飾用金型と成形同時加飾品
の製造方法の一工程を示す断面図である。
【図2】 この発明の第1の発明「狭小溝部をA金型に
有するタイプ」の成形同時加飾用金型をパーティング面
で分割した状態を示す平面図である。
【図3】 この発明の第2の発明の成形同時加飾用金型
と成形同時加飾品の製造方法の一工程を示す断面図であ
る。
【図4】 この発明の第2の発明の成形同時加飾用金型
をパーティング面で分割した状態を示す平面図である。
【図5】 上側の図は、この発明の第2の発明の成形同
時加飾用金型を示す断面図である。下側の図は、この発
明の第2の発明の成形同時加飾用金型の平面図と側面図
である。
【図6】 上側の図は、この発明の第2の発明の成形同
時加飾用金型の別の態様を示す断面図である。下側の図
は、この発明の第2の発明の成形同時加飾用金型の別の
態様を示す平面図と側面図である。
【図7】 上側の図は、この発明の第2の発明の成形同
時加飾用金型の別の態様を示す断面図である。下側の図
は、この発明の第2の発明の成形同時加飾用金型の別の
態様を示す平面図と側面図である。
【図8】 上側の図は、この発明の第2の発明の成形同
時加飾用金型の別の態様を示す断面図である。下側の図
は、この発明の第2の発明の成形同時加飾用金型の別の
態様を示す平面図と側面図である。
【図9】 この発明の第1の発明「狭小溝部をB金型に
有するタイプ」の成形同時加飾用金型と成形同時加飾品
の製造方法の一工程を示す断面図である。
【図10】 この発明の第1の発明「狭小溝部をB金型
に有するタイプ」の成形同時加飾用金型を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 狭小溝部 2 A金型 3 溶融樹脂注入ゲート部 4 B金型 5 真空吸引口 6 クランプ板 7 第1フィルム 8 第1クランプ板 9 第2フィルム 10 第2クランプ板 11 スプルー部 12 ランナー部 14 キャビティ空間 15 小凹部 16 上面 17 下面 18 端面 19 溝 20 貫通孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神戸 俊和 京都府京都市中京区壬生花井町3番地 日 本写真印刷株式会社内 (72)発明者 山本 輝真 京都府京都市中京区壬生花井町3番地 日 本写真印刷株式会社内 Fターム(参考) 4F202 AD08 AG03 AG21 AM32 CA11 CB01 CB13 CB28 CK06 CK25 CQ06 4F206 AD08 AG03 AG21 AM32 JA07 JB13 JB28 JF05 JF23 JN14 JQ81

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】キャビティ空間に隣接して狭小溝部を有す
    るA金型と、該狭小溝部に対向する金型面に溶融樹脂注
    入ゲート部を有するB金型とからなることを特徴とする
    成形同時加飾用金型。
  2. 【請求項2】A金型と、キャビティ空間に隣接して狭小
    溝部を有するとともに狭小溝部に通ずる溶融樹脂注入ゲ
    ート部を有するB金型とからなることを特徴とする成形
    同時加飾用金型。
  3. 【請求項3】A金型とB金型、キャビティ空間に隣接す
    るとともにA金型あるいはB金型の溶融樹脂注入ゲート
    部に臨む狭小溝部を有するクランプ板とからなることを
    特徴とする成形同時加飾用金型。
  4. 【請求項4】前記クランプ板が挿入される小凹部を、キ
    ャビティ空間に隣接して、A金型あるいはB金型のいず
    れかに有する請求項3に記載の成形同時加飾用金型。
  5. 【請求項5】請求項1に記載の成形同時加飾用金型を用
    い、A金型の少なくとも狭小溝部の内面に沿うように第
    1フィルムを設置するとともに、第2フィルムを溶融樹
    脂注入ゲート部を覆った状態でB金型の金型面に密着す
    るように設置した後、型閉めし、溶融樹脂注入ゲート部
    より溶融樹脂を注入することにより第2フィルムを突き
    破らせて狭小溝部を通じてキャビティ空間内に樹脂を充
    填し、溶融樹脂の固化後、成形品の表面に第1フィルム
    が貼り合わされ、裏面に第2フィルムが貼り合わされた
    成形同時加飾品を得ることを特徴とする成形同時加飾品
    の製造方法。
  6. 【請求項6】請求項2に記載の成形同時加飾用金型を用
    い、A金型に第1フィルムを設置し、B金型の少なくと
    も狭小溝部の内面に沿い、かつ、溶融樹脂注入ゲート部
    を覆った状態でB金型の金型面に密着するように第2フ
    ィルムを設置した後、型閉めし、溶融樹脂注入ゲート部
    より溶融樹脂を注入することにより第2フィルムを突き
    破らせ狭小溝部を通じてキャビティ空間内に樹脂を充填
    し、溶融樹脂の固化後、成形品の表面に第1フィルムが
    貼り合わされ、裏面に第2フィルムが貼り合わされた成
    形同時加飾品を得ることを特徴とする成形同時加飾品の
    製造方法。
  7. 【請求項7】請求項3に記載の成形同時加飾用金型であ
    って、B金型に溶融樹脂注入ゲート部を有するものを用
    い、A金型の金型面に第1フィルムを設置するととも
    に、溶融樹脂注入ゲート部を少なくとも覆った状態でB
    金型の金型面に密着できるように第2フィルムを設置
    し、クランプ板で第2フィルムをクランプした後、型閉
    めし、溶融樹脂注入ゲート部より溶融樹脂を注入するこ
    とにより第2フィルムを突き破らせてクランプ板の狭小
    溝部を通じてキャビティ空間内に樹脂を充填し、溶融樹
    脂の固化後、成形品の表面に第1フィルムが貼り合わさ
    れ、裏面に第2フィルムが貼り合わされた成形同時加飾
    品を得ることを特徴とする成形同時加飾品の製造方法。
  8. 【請求項8】請求項4に記載の成形同時加飾用金型であ
    って、溶融樹脂注入ゲート部をB金型に有し、クランプ
    板が挿入される小凹部をA金型に有するものを用い、
    まず、A金型の金型面に第1フィルムを設置するととも
    に、溶融樹脂注入ゲート部を少なくとも覆った状態でB
    金型の金型面に密着できるように第2フィルムを設置
    し、クランプ板をA金型の小凹部に挿入した後、型閉め
    し、溶融樹脂注入ゲート部より溶融樹脂を注入すること
    により第2フィルムを突き破らせてクランプ板の狭小溝
    部を通じてキャビティ空間内に樹脂を充填し、溶融樹脂
    の固化後、成形品の表面に第1フィルムが貼り合わさ
    れ、裏面に第2フィルムが貼り合わされた成形同時加飾
    品を得ることを特徴とする成形同時加飾品の製造方法。
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