JPS63212521A

JPS63212521A - 積層成形品

Info

Publication number: JPS63212521A
Application number: JP4718687A
Authority: JP
Inventors: Shozo Yabushita; 藪下　省三
Original assignee: Kasai Kogyo Co Ltd
Current assignee: Kasai Kogyo Co Ltd
Priority date: 1987-03-02
Filing date: 1987-03-02
Publication date: 1988-09-05

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（発明の分野）この発明は、自動車用内装部品に好適な積層成形品に関
し、特に端末処理加工を容易にした積層成形品に関する
。

（従来技術とその問題点）最近、表面にソフト感を持たせるため、表皮材としてク
ロスを用いた自動車用内装部品が多く用いられ、一般に
、射出成形を利用して、クロスを射出成形用金型のキャ
ビティ内にセットし、次に熱可塑性樹脂材を金型のキャ
ビティ内に射出充填して前記クロスと一体化させ、その
後冷却して樹脂成形体とクロスとの積層成形品を成形し
、その後製品形状に沿って端末処理加工を施し、製品を
得るようにしている。

例えば、上記成形後の端末処理加工は第９図に示すよう
に、樹脂成形体１の表面側に一体化された表皮材２の周
縁部を巻込み部分２ａを残して切断加工した後、この表
皮材２の巻込み部分２ａを芯材１の周縁１ａに巻込み固
定して端末処理を行なうようにしているものや、また第
１０図に示すように、樹脂成形体１の周縁１ａに合わせ
て表皮材２の余剰部分２ｂを切断して、端末処理加工を
簡素化しているものもある。

しかしながら、上述したいずれの端末処理加工において
も、表皮材２を所定寸法で切断しなければならず、クロ
ス等の布地シートはカットしにくい−ため、作業性が良
好なものでなく、また、クロスの繊維がほつれやすいと
いう問題もある。しかも、第９図に示すように表皮材の
巻込み部分を巻込み接着する方法では、製品の周縁に沿
ってこの作業が必要なため、作業工数が著しく増大し、
極めて歩留が悪くなるとともに、第１０図に示すもので
は、切断部分の小口が外部に露出することがあり、室内
美観の低下を招くという欠点が指摘されていた。

（発明の目的）この発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、本発
明の目的とするところは、製品美観を損うことなく、端
末処理加工を極めて容易なものとした積層成形品を提供
することにある。

（発明の構成と効果）上記目的を達成するために、本発明は、表皮材を金型内
にセットするとともに、金型のキャビティ内に熱可塑性
樹脂を射出、充填し、表皮材と樹脂成形体とを一体化し
てなる積層成形品において、前記樹脂成形体は、製品外
形ラインに沿ってその外方に、トリム工程で切断加工さ
れる薄肉状の７ラン９部が延設されていることを特徴と
する。

すなわち、前記構成によれば、従来のように表皮材単独
を切断するものに比べ、樹脂成形体の外周に延設された
７ラン９部と、この７ラン９部に接合された表皮材とを
一体に切断するものであるから、このフランジ部の剛性
により、製品の外形ラインに沿うカット作業が良好に行
なえ、また表皮材の各繊維は樹脂成形体のフランジ部内
に埋設状に一体化しているため、カット時に繊維のほつ
れ等の不具合が生じることがなく、またカット刃の寿命
も長期化する利点がある等、切断加工が極めて容易に行
える効果がある。

ざらに、表皮材周端端末を巻込む従来例に比べ、切断加
工のみで端末処理が行なえ、工数が大幅に低減されると
ともに、樹脂成形体の外周縁に沿って表皮材を切断する
タイプのものに比べてもフランジ部が薄肉状であるため
、小口が外部に表われることがないため、製品美観も良
好なものになる等の効果を有する。

（実施例の説明）以下、本発明をフロントピラートリムに適用した実施例
について図面を基に詳細に説明する。

第１図はフロントピラートリムを示す一部破断斜視図、
第２図ないし第５図は同フロントピラートリムの成形工
程を説明する各断面図、第６図は同フロントピラートリ
ムを取り付けた状態を示す正面図、第７図ないし第８図
はフロントピラートリムと隣接する部品との相互関係を
示す断面図である。

第１図はフロントピラートリムの最終製品となる前の状
態、すなわち端末処理加工を施す前の構成が示されてお
り、図において、フロントピラートリム１０は、立体形
状に成形された樹脂成形体１１と、この樹脂成形体１１
の表面に一体化された表皮材１２とから構成されている
。

上記樹脂成形体１１はＡＢＳ樹脂、ポリプロピレン樹脂
、ボリエヂレン樹脂等汎用の熱可塑性合成樹脂材を後述
する射出成形により所要の立体形状に成形されるが、ざ
らに、製品外形ライン１３に沿ってその外方に薄肉状の
７ラン９部１４が延設形成されている。

なお、樹脂成形体１１の一般部の板厚が２〜３ｍｍであ
るのに対して、７ラン９部１４の板厚は０．８〜１．５
ｍｍに設定されている。

一方、表皮材１２はトリコット、ジャージ等のクロスが
本実施例では使用されているが、表皮材１２の裏面側に
フオーム材等をラミネートした積層表皮材を用いて、溶
融樹脂の表面側への染み出しや、射出圧力の緩和を図る
ようにしても良い。

次に第２図ないし第５図に基づいてフロントピラートリ
ム１０の成形工程について説明する。

まず、射出成形用金型を構成する可動側金型１５のセッ
トビン１５ａに表皮材１２を仮止めセットする。

そして、この可動側金型１５が固定側金型１６に対して
可動して、第３図に示すように固定側金型１６と可動側
金型１５とが係合して、両金型１５．１６間にキャビテ
ィ１７が形成される。

ざらに、固定側金型１６に連結された射出成形ＩＮ（図
示せず）内から加熱溶融された熱可塑性樹脂が固定側金
型１６に穿設されたスプル１８を通じてこのキャビティ
１７内に射出充填される。そしてこの樹脂材が金型１５
．１６により冷却固化され、第１図で示す樹脂成形体１
１が得られるが、樹脂成形体１１の製品外形ライン１３
に沿ってその外方に薄肉状のフランジ部１４が形成され
るように、キャビティ１７の形状が予め設定されている
。

そして、可動側金型１５が可動して、型開きを行なった
後、表皮材１２と一体化された樹脂成形体１１を脱型し
て、第４図に示すように製品外形ライン１３に沿ってカ
ット刃１９によるトリム加工を施し、フランジ部１４と
このフランジ部１４の表面側に接合された表皮材１２ａ
とを除去すれば第５図に示す最終製品が得られる。

この第４図で示す端末処理加工において、本願によれば
、従来のように表皮材のみを切断するのでなく、比較的
硬質なフランジ部１４を同時に切断するものであるから
、カット作業が容易に行なえ、繊維の伸縮性による作業
性の悪さは改善される。

ざらに、切断における小口は、フランジ部１４は板厚０
．８〜１．５ｍｍの薄肉に設定されているため、切断小
口が外部から見えることはなく、外観意匠性も向上する
。

このように成形された積層成形品であるフロントピラー
トリム１０を、車両に実装した状態を第６図にて示すが
、このフロントピラートリム１０と隣接するルーフサイ
ドガーニッシュ２０．ウェルトボディサイド２１との相
互関係は、第７図。

第８図に示すように、フロントピラートリム１０の切断
部分が薄肉状のフランジ部１４であるため、端末の美観
が向上するとともに、相手部品との位置決めの際、位置
精度も向上するという阻隔的な効果もある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る積層成形品をフロントピラートリ
ムに適用した実施例を示す一部破断斜視図、第２図ない
し第５図は同フロントピラートリムの成形工程を示す各
断面図、第６図は同フロントピラートリムの車体への実
装状態を示す正面図、第７図は第６図中ＶＩ　−Ｗ線断
面図、第８図は第６図中■−■線断面図、第９図、第１
０図は積層成形品における従来の端末処理方法を示す各
断面図である。１０・・・フロントピラートリム１１・・・樹脂成形体１２・・・表皮材１３・・・製品外形ライン１４・・・フランジ部１５・・・可動側金型１６・・・固定側金型１７・・・キャビティ１８・・・スプル１９・・・カット刃２０・・・ルーフサイドガーニッシュ２１・・・ウェルトボディサイド第１図第２図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）表皮材を金型内にセットするとともに、金型のキ
ャビティ内に熱可塑性樹脂を射出、充填し、表皮材と樹
脂成形体とを一体化してなる積層成形品において、前記樹脂成形体は、製品外形ラインに沿ってその外方に
、トリム工程で切断加工される薄肉状のフランジ部が延
設されていることを特徴とする積層成形品。