JPH0516172A - 合成皮革と一体化するプラスチツク製品の成型用金型及び合成皮革と一体化するプラスチツク製品の製造方法 - Google Patents

合成皮革と一体化するプラスチツク製品の成型用金型及び合成皮革と一体化するプラスチツク製品の製造方法

Info

Publication number
JPH0516172A
JPH0516172A JP19611791A JP19611791A JPH0516172A JP H0516172 A JPH0516172 A JP H0516172A JP 19611791 A JP19611791 A JP 19611791A JP 19611791 A JP19611791 A JP 19611791A JP H0516172 A JPH0516172 A JP H0516172A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
synthetic leather
plastic
injected
cloth material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19611791A
Other languages
English (en)
Inventor
Misao Takahashi
美佐雄 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TAKAHASHI DANSAI KK
Original Assignee
TAKAHASHI DANSAI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TAKAHASHI DANSAI KK filed Critical TAKAHASHI DANSAI KK
Priority to JP19611791A priority Critical patent/JPH0516172A/ja
Publication of JPH0516172A publication Critical patent/JPH0516172A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 合成皮革に対してプラスチックを射出成型す
るに際し、加熱によって合成皮革が伸び又は溶融して
も、この伸び又は溶融した部分が布材側に廻り込むこと
がないようにした。 【構成】 雌雄一対の金型本体における型部の周縁に、
連通する空隙部を形成した金型を用い、プラスチック材
料10を射出注入する金型と反対の金型の上に、合成皮
革9の布材をプラスチック材料14を注入する金型側に
向けて配置し、その後通常の方法によってプラスチック
材料14を注入射出して成型するようにし、加熱によっ
て合成皮革9が伸び又は溶融しても、この伸び又は溶融
した部分が、前記空隙部に入り込み、もって布材側に廻
り込むことがないようにすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、合成皮革に対してプ
ラスチックを射出成型するに際し、加熱によって合成皮
革が伸び又は溶融しても、この伸び又は溶融した部分が
裏打ちした布材側に廻り込むことがないようにした合成
皮革と一体化するプラスチック製品の成型用金型及び合
成皮革と一体化するプラスチック製品の製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】合成皮革を用いて触感や質感を高めたプ
ラスチック製品の製造に際し、従来は例えば図5乃至図
8に示す方法によっていた。すなわち同各図においてa
は予め布材bを裏打ちし、ある程度の広さを有する通常
の合成皮革であり、これを雌型cの型面に配置し、その
上に雄型e側からプラスチック材料dを注入射出すると
ともに、雄型eによって成型していたのである。
【0003】ここに使用する前記雌型c及び雄型eは、
ともに三次元的な曲面を有するものであり、これは成型
の目的物が三次元的な曲面形状を有するものであること
に対応するためである。またここに用いられる型は、雌
型cと雄型eから形成される最も単純なものであり、こ
れら雌型cと雄型eとの接合部fはフラットに形成され
ていた。したがってこの接合部fは成型時に前記合成皮
革aを挟み込んだ状態で圧着されることになるのであ
る。
【0004】上記の雌型c及び雄型eを用いてプラスチ
ック製品を成型するためは、まず雌型cの上面に、布材
bを雄型e側に向けて合成皮革aを配置し、雄型eで加
圧するとともにプラスチック材料dを射出注入し、布材
bを介在させた状態で合成皮革aとプラスチック材料d
を一体化させるように成型していたのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところがプラスチック
材料dを注入する場合には、このプラスチック材料dが
高温に加熱されているために、この熱が布材bを経由し
て合成皮革aに伝達され、したがって、この合成皮革a
も前記成型時に加熱されることになり、この加熱によっ
て合成皮革aは膨張して伸びてしまうのであった。
【0006】一方、この合成皮革aは雌型cと雄型eの
接合部fによって圧着された状態で挟持されているの
で、前記のように膨張して伸びた合成皮革aは、その量
が僅かであっても接合部fに入り込むことができないた
め、型部の端部から逆流しつつ布材b側に、あたかも布
材bを被覆するように廻り込むことになってしまってい
たのである。また成型に際して前記雄型eで合成皮革a
を押し込み、かつプラスチック材料dを注入する圧力に
よっても合成皮革aは伸び、あわせて裏打ちされた布材
bも伸びるため、この布材bの目が開かれ、もって溶融
した合成皮革aの一部が、開かれた目から滲み出ること
もあった。このように合成皮革aの一部が若干溶融して
布材bを被覆したり、布材bから滲み出たりすると、こ
の合成皮革aと注入されるプラスチック材料dの材質が
通常は異なるので、これらの材料が的確に混合すること
がなく、成型品としての体裁がはなはだ悪いのみなら
ず、またこの成型品を用いて他の部材と組み立てる等の
作業をなす場合の組立精度を悪くする等の問題を有して
いたのであった。
【0007】また前記のように型部において逃げ場のな
い合成皮革aに皺が発生することもあり、製品としての
仕上りも悪くなっていたのであった。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこでこの発明に係る合
成皮革と一体化するプラスチック製品の成型用金型及び
合成皮革と一体化するプラスチック製品の製造方法は前
記の課題を解決するために、雌雄一対の金型本体におけ
る型部の周縁に、連通する空隙部を形成した金型を用
い、プラスチック材料を射出注入する金型と反対の金型
の上に、合成皮革の布材をプラスチック材料を注入する
金型側に向けて配置し、その後通常の方法によってプラ
スチック材料を注入射出して成型するようにし、加熱に
よって合成皮革が伸び又は溶融しても、この伸び又は溶
融した部分が、前記空隙部に入り込み、もって布材側に
廻り込むことがないようにしたものである。
【0009】
【実施例】次に、この発明に係る合成皮革と一体化する
プラスチック製品の成型用金型及び合成皮革と一体化す
るプラスチック製品の製造方法の実施例を図1乃至図4
に基づいて述べると、1はプラスチック材料の注入口2
及び凸状型部3を有する雄型であり、4は前記雄型1の
凸状型部3に対応する凹状型部5を有する雌型である。
【0010】6は前記雌型4の凹状型部5の周縁に形成
した突条であり、7は前記雄型1の凸状型部3の周縁に
形成した連通する空隙部である。そしてこの空隙部7
は、前記雌型4の凹状型部5の周縁に形成した突条6に
雄型1の凸状型部3の周縁が接しない程度、すなわち、
布材8を裏打ちした合成皮革9を介在させた状態でも接
しない程度のものとする。
【0011】そして図2に示すように雌型4の上面に合
成皮革9を、布材8が雄型1側に向くように配置し、そ
の後、雄型1によって加圧しながら注入口2からプラス
チック材料10を射出注入する。
【0012】したがってこのプラスチック材料10は合
成皮革9の布材8側の面に射出注入されることになり、
雌型4の凹状型部5と雄型1の凸状型部3とによって、
型面に応じた形状に成型されることになるのである。
【0013】またこの場合、加熱されているプラスチッ
ク材料10によって合成皮革9は若干膨張し伸びるが、
この伸びた部分は前記空隙部7内に伸びることになるた
め、前記凹状型部5と凸状型部3とによって形成される
型内においては、プラスチック材料10、布材8及び合
成皮革9が明確な三層構造を呈することになり、合成皮
革9の一部が溶融して布材8側に廻り込むことがないの
である。
【0014】また合成皮革9は加熱によって伸びるとと
もに、一部溶融することもあるが、この溶融した部分も
雌型4の凹状型部5に沿って移動するため、合成皮革9
とともに布材8が伸びたとしても、布材8の目から滲み
出ることはないのである。
【0015】
【発明の効果】前記のようにこの発明に係る合成皮革と
一体化するプラスチック製品の成型用金型及び合成皮革
と一体化するプラスチック製品の製造方法によれば、雌
雄一対の金型本体における型部の周縁に、連通する空隙
部を形成した金型を用い、プラスチック材料を射出注入
する金型と反対の金型の上に、合成皮革の布材をプラス
チック材料を注入する金型側に向けて配置し、その後通
常の方法によってプラスチック材料を注入射出して成型
するため、加熱によって合成皮革が伸び又は溶融して
も、この伸び又は溶融した部分が前記空隙部に入り込
み、もって布材側に廻り込むことがないという効果を有
するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る合成皮革と一体化するプラスチ
ック製品の成型用金型の一実施例を示す断面図である。
【図2】雌型の上面に合成皮革を配置した状態を示す断
面図である。
【図3】この発明に係る合成皮革と一体化するプラスチ
ック製品の製造方法の一実施例を示す断面図である。
【図4】この発明に係る合成皮革と一体化するプラスチ
ック製品の製造方法によって製造した製品を示す断面図
である。
【図5】従来例の金型を示す断面図である。
【図6】従来例において雌型の上面に合成皮革を配置し
た状態を示す断面図である。
【図7】従来例の製造方法を示す断面図である。
【図8】図7の要部を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1 雄型 2 プラスチック材料の注入口 3 凸状型部 4 雌型 5 凹状型部 6 突条 7 空隙部 8 布材 9 合成皮革 10 プラスチック材料

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 雌雄一対の金型本体における型部の周縁
    に、連通する空隙部を形成したことを特徴とする合成皮
    革と一体化するプラスチック製品の成型用金型。
  2. 【請求項2】 雌雄一対の金型本体における型部の周縁
    に、連通する空隙部を形成した金型を用いてプラスチッ
    ク製品を射出成型するに際し、プラスチック材料を射出
    注入する金型と反対の金型の上に、合成皮革の布材をプ
    ラスチック材料を注入する金型側に向けて配置し、その
    後通常の方法によってプラスチック材料を注入射出して
    成型することを特徴とする合成皮革と一体化するプラス
    チック製品の製造方法
JP19611791A 1991-07-11 1991-07-11 合成皮革と一体化するプラスチツク製品の成型用金型及び合成皮革と一体化するプラスチツク製品の製造方法 Pending JPH0516172A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19611791A JPH0516172A (ja) 1991-07-11 1991-07-11 合成皮革と一体化するプラスチツク製品の成型用金型及び合成皮革と一体化するプラスチツク製品の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19611791A JPH0516172A (ja) 1991-07-11 1991-07-11 合成皮革と一体化するプラスチツク製品の成型用金型及び合成皮革と一体化するプラスチツク製品の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0516172A true JPH0516172A (ja) 1993-01-26

Family

ID=16352527

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19611791A Pending JPH0516172A (ja) 1991-07-11 1991-07-11 合成皮革と一体化するプラスチツク製品の成型用金型及び合成皮革と一体化するプラスチツク製品の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0516172A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2674995A1 (en) 2012-06-12 2013-12-18 Seiko Epson Corporation Moving mechanism, electronic component transport device, electronic component inspection device
US9050828B2 (en) 2012-06-12 2015-06-09 Seiko Epson Corporation Moving mechanism, robot hand, electronic component transport device, electronic component inspection device, liquid feed pump, printing device, projection device, and transport device

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5761541A (en) * 1980-09-30 1982-04-14 Dainippon Printing Co Ltd Transfer molding
JPS59215842A (ja) * 1983-05-25 1984-12-05 Showa Denko Kk 射出成形方法及びそれに用いる金型装置
JPS6248518A (ja) * 1985-08-27 1987-03-03 Matsushita Electric Works Ltd プリント配線板材料の製法
JPS62148223A (ja) * 1985-12-23 1987-07-02 Shigeru Kogyo Kk 積層成形品の射出成形方法
JPS63212521A (ja) * 1987-03-02 1988-09-05 Kasai Kogyo Co Ltd 積層成形品

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5761541A (en) * 1980-09-30 1982-04-14 Dainippon Printing Co Ltd Transfer molding
JPS59215842A (ja) * 1983-05-25 1984-12-05 Showa Denko Kk 射出成形方法及びそれに用いる金型装置
JPS6248518A (ja) * 1985-08-27 1987-03-03 Matsushita Electric Works Ltd プリント配線板材料の製法
JPS62148223A (ja) * 1985-12-23 1987-07-02 Shigeru Kogyo Kk 積層成形品の射出成形方法
JPS63212521A (ja) * 1987-03-02 1988-09-05 Kasai Kogyo Co Ltd 積層成形品

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2674995A1 (en) 2012-06-12 2013-12-18 Seiko Epson Corporation Moving mechanism, electronic component transport device, electronic component inspection device
US9050828B2 (en) 2012-06-12 2015-06-09 Seiko Epson Corporation Moving mechanism, robot hand, electronic component transport device, electronic component inspection device, liquid feed pump, printing device, projection device, and transport device
US9334935B2 (en) 2012-06-12 2016-05-10 Seiko Epson Corporation Moving mechanism, electronic component transport device, electronic component inspection device
TWI611889B (zh) * 2012-06-12 2018-01-21 精工愛普生股份有限公司 移動機構、機器人手部、電子零件搬送裝置、電子零件檢查裝置、送液泵、印刷裝置、投影裝置、搬送裝置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR960021444A (ko) 다층성형체 제조용 금형 및 다층성형체 제조방법
JPH0516172A (ja) 合成皮革と一体化するプラスチツク製品の成型用金型及び合成皮革と一体化するプラスチツク製品の製造方法
JP4461518B2 (ja) 熱可塑性樹脂成形体製造用金型および熱可塑性樹脂成形体の製造方法
JPH0247332B2 (ja)
JPH0675878B2 (ja) サポータ材とパッド材との一体成形品
JPS6253811A (ja) 積層体の製造方法
JPH07324B2 (ja) 表皮体を有する合成樹脂製品の製造方法
JPH0259314A (ja) 合成皮革を一体成形したプラスチック製品の製造方法
JPH0247021A (ja) 自動車内装材の製造法
JPH10138281A (ja) 表皮一体射出成形品及びその製造方法
JPS59196229A (ja) ベルト
JPS6328777B2 (ja)
JPS6238192A (ja) 座席用クツシヨン体の製造方法
JP3626299B2 (ja) 射出成形金型とそれを使用したオーバーレイ成形方法
JPH01195011A (ja) 積層成形品の成形方法
JP4453126B2 (ja) 熱可塑性樹脂成形体製造用金型および熱可塑性樹脂成形体の製造方法
GB1133508A (en) Method and apparatus for manufacturing spectacle sidebars and sidebars obtained thereby
JP2680381B2 (ja) 加飾成形品の製造方法
US1892085A (en) Decorated molded rubber and method of producing same
JPH0614998Y2 (ja) 金 型
JPS6234737Y2 (ja)
JPH0418820Y2 (ja)
JP3586038B2 (ja) 表皮一体成形品及び表皮一体成形用成形型
JPH05169486A (ja) インモールド成形方法
JPH081959Y2 (ja) 自動車用内装品