JP2001042670A - 加熱装置および画像形成装置 - Google Patents

加熱装置および画像形成装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】フィルム加熱方式や電磁誘導式・フィルム加熱
方式等の加熱装置のように、フィルムガイド部材のよう
な第1部材と、該第1部材と摺動する定着フィルムのよ
うな第2部材と、該第2部材を挟んで第1部材とニップ
部を形成する加圧ローラのような第3部材とを有し、ニ
ップ部の第2部材と第3部材の間で被加熱材を挟持搬送
して加圧及び加熱する加熱装置において、第1部材と第
2部材との摺動摩擦抵抗を低減し、さらに通紙耐久によ
る摺動摩擦抵抗の増加を抑制する。 【解決手段】第1部材の少なくともニップ部における第
2部材摺動部面に独立した凹部41を複数個設けたこ
と、または複数の溝を設けたこと。凹部41または溝を
第2部材摺動部面の面積の20〜60%を占めるように
形成したこと。凹部41は、第2部材の移動方向に対し
て幅0.1〜3mm、深さ0.01mm以上で、長さが
第2部材摺動部面の幅未満であること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被加熱材を加圧・
加熱する加熱装置、及び前記加熱装置を被記録材に形成
担持させた未定着像を加熱定着処理する像加熱装置とし
て具備した電子写真装置・静電記録装置等の画像形成装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】便宜上、複写機・プリンタ等の画像形成
装置に具備させる、トナー画像を被記録材に加熱定着さ
せる像加熱装置(定着装置)を例にして説明する。
【0003】画像形成装置において、電子写真プロセス
・静電記録プロセス・磁気記録プロセス等の適宜の画像
形成プロセス手段部で被記録材(転写材シート・エレク
トロファックスシート・静電記録紙・OHPシート・印
刷用紙・フォーマット紙など)に転写方式あるいは直接
方式にて形成担持させた画像情報の未定着画像(トナー
画像)を被記録材面に永久固着画像として加熱定着させ
る定着装置としては熱ローラ方式の装置が広く用いられ
ていた。
【0004】近時は、クイックスタートや省エネルギー
の観点からフィルム加熱方式の装置が実用化されてい
る。また電磁誘導加熱方式の装置も提案されている。
【0005】a)熱ローラ方式 これは、定着ローラ(加熱ローラ)と加圧ローラとの圧
接ローラ対を基本構成とし、前記ローラ対を回転させ、
前記ローラ対の相互圧接部である定着ニップ部(加熱ニ
ップ部)に画像定着すべき未定着トナー画像を形成担持
させた被記録材を導入して挟持搬送させて、定着ローラ
の熱と、定着ニップ部の加圧力にて未定着トナー画像を
被記録材面に熱圧定着させるものである。
【0006】定着ローラは、一般に、アルミニウムの中
空金属ローラを基体(芯金)とし、その内空に熱源とし
てのハロゲンランプを挿入配設してあり、ハロゲンラン
プの発熱で加熱され、外周面が所定の定着温度に維持さ
れるようにハロゲンランプヘの通電が制御されて温調さ
れる。
【0007】特に、最大4層のトナー画像層を十分に加
熱溶融させて混色させる能力を要求される、フルカラー
の画像形成を行なう画像形成装置の定着装置としては、
被記録材とトナ一層との界面まで十分に加熱しないと定
着不良が発生するので、定着ローラの芯金を高い熱容量
を有するものにし、またその芯金外周にトナー画像を包
み込んで均一に溶融するためのゴム弾性層を具備させ、
そのゴム弾性層を介してトナー画像の加熱を行なってい
る。また加圧ローラ内にも熱源を具備させて加圧ロ一ラ
も加熱・温調する構成にしたものもある。
【0008】b)フィルム加熱方式 フィルム加熱方式の定着装置は、例えば特開昭63−3
13182号公報・特開平2−157878号公報・特
開平4−44075号公報・特開平4−204980号
公報等に提案されている。
【0009】即ち、加熱体としての一般にセラミックヒ
ータと、加圧部材としての加圧ローラとの間に耐熱性フ
ィルム(定着フィルム、定着ベルト)を挟ませて定着ニ
ップ部を形成させ、前記定着ニップ部の定着フィルムと
加圧ローラとの間こ画像定着すべき未定着トナー画像を
形成担持させた被記録材を導入して定着フィルムと一緒
に挟持搬送させることで、定着ニップ部においてセラミ
ックヒータの熱を定着フィルムを介して被記録材に与
え、また定着ニップ部の加圧力にて未定着トナー画像を
被記録材面に熱圧定着させるものである。
【0010】このフィルム加熱方式の定着装置は、セラ
ミックヒータ及び定着フィルムとして低熱容量の部材を
用いてオンデマンドタイプの装置を構成することがで
き、画像形成装置の画像形成実行時のみ熱源としてのセ
ラミックヒータに通電して所定の定着温度に発熱させた
状態にすればよく、画像形成装置の電源オンから画像形
成実行可能状態までの待ち時間が短く(クイックスター
ト性)・スタンバイ時の消費電力も大幅に小さい(省電
力)等の利点がある。
【0011】c)電磁誘導加熱方式 特開平7−114276号公報には、定着フィルム自身
あるいは定着フィルムに近接させた導電性部材に渦電流
を発生させジュール熱によって発熱させる加熱装置が提
案されている。この電磁誘導式・フィルム加熱方式は、
発熱域を被加熱体に近くすることができるため、消費エ
ネルギーの効率アップが達成できる。
【0012】フィルム加熱方式あるいは電磁誘導式・フ
ィルム加熱方式の加熱定着装置において、回転体として
の円筒状もしくはエンドレスフィルム状の定着フィルム
の駆動方法としては、定着フィルム内周面を案内するフ
ィルムガイド部材(フィルム支持部材)と加圧ローラと
で圧接された定着フィルムを加圧ローラの回転駆動によ
って従動回転させる方法(加圧ロ−ラ駆動方式)や、逆
に駆動ローラとテンションローラによって張架されたエ
ンドレスフィルム状の定着フィルムの駆動によって加圧
ロ一ラを従動回転させるもの等がある。
【0013】定着フィルム内面とフィルムガイド部材に
は、定着フィルムとフィルムガイド部材との摩擦による
回転トルクの影響を軽減するために、耐熱性グリース等
の潤滑剤を介在させる等している。
【0014】フィルム加熱方式の装置においては、特開
平5ー27619号公報に提案されているように、定着
フィルムとフィルムガイド部材との間に潤滑剤(グリー
ス)を介在させることにより定着フィルムとフィルムガ
イド部材との間の摺動性を確保していた。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上述したようにフィル
ム加熱方式あるいは電磁誘導式・フィルム加熱方式の加
熱定着装置においては、定着ニップ部で定着フィルム内
面とフィルムガイド部材が摺動するために、摺動部面に
耐熱グリースを塗布していたが、定着フィルムが回転す
ると、定着ニップ部形成のための加圧力により潤滑剤が
定着フィルムと摺動部面との間から掃き出されてしま
い、定着ニップ部に対応する摺動部面にはほとんど残ら
なかった。
【0016】そのため、耐久により、室温などの低温時
に定着フィルムと摺動部面の密着力が増し、トルクが上
昇するため駆動ローラ(駆動モータ)の脱調や、定着フ
ィルムスリップによる定着ジャム等の不具合が発生する
ことがあった。
【0017】そこで本発明は、フィルム加熱方式や電磁
誘導式・フィルム加熱方式の加熱装置において、フィル
ムと摺動部面との密着力増大の問題点を解決し、室温な
どの低温時からの回転起動時のトルクを低く抑えること
を目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする加熱装置および画像形成装置である。
【0019】(1)第1部材に対して摺動して移動する
第2部材と、該第2部材を挟んで前記第1部材に当接す
る第3部材とを有し、前記第2部材と前記第3部材との
当接によって形成される接触部で被加熱材を挟持搬送し
て被加熱材を加圧及び加熱する加熱装置において、前記
第1部材の、前記第2部材と前記第3部材との当接によ
って形成される接触部に相当する第2部材摺動部に、独
立した凹部を複数個設けたことを特徴とする加熱装置。
【0020】(2)前記凹部を、前記第2部材摺動部の
面積の20〜60%を占めるように形成したことを特徴
とする(1)に記載の加熱装置。
【0021】(3)前記凹部は、前記第2部材の移動方
向に対して幅0.1〜3mm、深さ0.01mm以上
で、長さが前記第2部材摺動部の幅未満であることを特
徴とする(1)又は(2)に記載の加熱装置。
【0022】(4)前記第1部材の第2部材摺動部と第
2部材の間に潤滑剤を介在させる構成において、前記第
2部材摺動部の前記凹部は潤滑剤を保持することを特徴
とする(1)乃至(3)のいずれかに記載の加熱装置。
【0023】(5)第1部材に対して摺動して移動する
第2部材と、該第2部材を挟んで前記第1部材に当接す
る第3部材とを有し、前記第2部材と前記第3部材との
当接によって形成される接触部で被加熱材を挟持搬送し
て被加熱材を加圧及び加熱する加熱装置において、前記
第1部材の、前記第2部材と前記第3部材との当接によ
って形成される接触部に相当する第2部材摺動部に複数
の溝を設けたことを特徴とする加熱装置。
【0024】(6)前記溝を、前記第2部材摺動部の面
積の20〜60%を占めるように形成したことを特徴と
する(5)に記載の加熱装置。
【0025】(7)前記溝は、幅0.1〜1.0mm、
溝と溝の距離0.1〜3.0mm、深さ0.01以上で
あることを特徴とする(5)又は(6)に記載の加熱装
置。
【0026】(8)前記第1部材の第2部材摺動部と第
2部材の間に潤滑剤を介在させる構成において、前記第
2部材摺動部の前記溝は潤滑剤を保持することを特徴と
する(5)乃至(7)のいずれかに記載の加熱装置。
【0027】(9)前記第1部材は前記第2部材の支持
部材であることを特徴とする(1)乃至(8)のいずれ
かに記載の加熱装置。
【0028】(10)前記第2部材は回転体であること
を特徴とする(1)乃至(9)のいずれかに記載の加熱
装置。
【0029】(11)前記第3部材は加圧部材であるこ
とを特徴とする(1)乃至(10)のいずれかに記載の
加熱装置。
【0030】(12)前記第2部材は可撓性を有するエ
ンドレスフィルムであることを特徴とする(1)乃至
(11)のいずれかに記載の加熱装置。
【0031】(13)前記第2部材は電磁誘導発熱性部
材からなり、該電磁誘導発熱性部材に磁場を入れて発熱
させる磁場発生手段を有し、前記第2部材と前記第3部
材との当接によって形成される接触部で被加熱材を挟持
搬送して被加熱材を前記第2部材の電磁誘導発熱性部材
からの熱により加熱することを特徴とする(1)乃至
(12)のいずれかに記載の加熱装置。
【0032】(14)前記第1部材が加熱体であり、前
記第2部材と前記第3部材との当接によって形成される
接触部で被加熱材を挟持搬送して被加熱材を前記第1部
材からの熱により加熱することを特徴とする(1)乃至
(12)のいずれかに記載の加熱装置。
【0033】(15)前記加熱体が通電により発熱する
抵抗発熱体を有するヒータであることを特徴とする(1
4)に記載の加熱装置。
【0034】(16)前記加熱体が電磁誘導発熱性部材
からなり、該加熱体に磁場を入れて発熱させる磁場発生
手段を有することを特徴とする(14)に記載の加熱装
置。
【0035】(17)前記第2部材が耐熱性フィルムか
らなることを特徴とする(14)乃至(16)のいずれ
かに記載の加熱装置。
【0036】(18)前記第3部材が回転駆動される加
圧回転体であることを特徴とする(1)乃至(17)の
いずれかに記載の加熱装置。
【0037】(19)被加熱材が未定着像を形成担持さ
せた被記録材であり、装置が未定着像を被記録材に加熱
定着させる加熱定着装置であることを特徴とする(1)
乃至(18)のいずれかに記載の加熱装置。
【0038】(20)被記録材に未定着像を形成担持さ
せる作像手段と、被記録材に形成担持させた未定着像を
定着させる定着手段を有し、前記定着手段が(1)乃至
(19)のいずれかに記載の加熱装置であることを特徴
とする画像形成装置。
【0039】〈作 用〉即ち、第1部材の、第2部材と
第3部材との当接によって形成される接触部に相当する
第2部材摺動部に、独立した凹部を複数個設けた、また
は複数の溝を設けたことにより、第1部材と第2部材と
の摺動部における接触面積が少なくなって摺動摩擦抵抗
を低減し、さらに通紙耐久による摺動摩擦抵抗の増加を
抑制することが出来て装置の長寿命化を図ることができ
る。
【0040】よって、被加熱材のスリップを防止できる
ので、安定した被加熱材の搬送を確保することができ、
画像加熱定着装置にあっては、高品位な画像と安定した
被記録材の搬送を確保することが可能となる。
【0041】さらに、加熱装置の駆動モータとして、駆
動トルクのより小さなものを使用することができるの
で、製品コストの低減につながる。
【0042】また、第1部材の第2部材摺動部と第2部
材の間に潤滑剤を介在させた場合には、その潤滑剤が第
1部材の第2部材摺動部に設けた複数個の独立した凹部
内、または複数の溝内に安定に保持されて、潤滑剤が摺
動部における第1部材と第2部材との間から掃き出され
てしまいほとんど残らないような事態が生じることが防
止され、潤滑剤による第1部材と第2部材との摺動摩擦
抵抗の低減効果も長期に渡って維持させることが可能と
なる。
【0043】
【発明の実施の形態】〈第1の実施形態例〉(図1〜図
11) 本実施形態例における加熱装置は、加熱部材として電磁
誘導発熱性の円筒状の定着フィルム(定着ベルト)を用
いた、加圧ローラ駆動方式、電磁誘導加熱方式の画像加
熱定着装置である。
【0044】(1)装置の全体的な概略構成 図1は本実施形態例における加熱装置としての画像加熱
定着装置100の要部の横断面模型図、図2は要部の正
面模型図、図3は要部の縦断模型図である。
【0045】この装置100は、大きく分けて、第1部
材としての円筒状のフィルムガイド部材16と、このフ
ィルムガイド部材16にルーズに外嵌させた、第2部材
としての円筒状の電磁誘導発熱性の定着フィルム10
と、フィルムガイド部材16との間に定着フィルム10
を挟んでニップ部Nを形成させた、第3部材としての加
圧ローラ30とからなる。
【0046】円筒状のフィルムガイド部材(フィルム支
持部材)16は左右一対の横断面略半円弧状樋型半体1
6aと16bとを互いに開口側を向かい合わせて組み合
わせることで円筒体を構成させてある。フィルムガイド
部材右側半体16aの内側には、磁場発生手段としての
磁性コア17a・17b・17cと励磁コイル18を配
設して保持させてある。
【0047】加圧ローラ30は、芯金30aと、前記芯
金周りに同心一体にローラ状に成形被覆させた、シリコ
ーンゴム・フッ素ゴム・フッ素樹脂などの耐熱性弾性材
層30bとで構成されており、芯金30aの両端部を装
置の不図示のシャーシ側板金間に回転自由に軸受け保持
させて配設してある。
【0048】定着フィルム10を外嵌させたフィルムガ
イド部材16は加圧ローラ30の上側に配置され、フィ
ルムガイド部材16内に挿通して配設した加圧用剛性ス
テイ22の両端部と装置シャーシ側のバネ受け部材29
a・29bとの間にそれぞれ加圧バネ25a・25bを
縮設することで加圧用剛性ステイ22に押し下げ力を作
用させている。これにより、フィルムガイド部材16の
下面と加圧ローラ30の上面とが定着フィルム10を挟
んで圧接して所定幅の定着ニップ部Nが形成される。
【0049】加圧ローラ30は駆動手段M(図1)によ
り矢示の反時計方向に回転駆動される。この加圧ローラ
30の回転駆動により、定着ニップ部Nにおいて加圧ロ
ーラ30と定着フィルム10の外面との摩擦力で定着フ
ィルム10に回転力が作用し、定着フィルム10の内周
面が定着ニップ部Nにおいてフィルムガイド部材16の
下面に密着して摺動しながら矢示の時計方向に加圧ロー
ラ30の周速度にほぼ対応した周速度をもってフィルム
ガイド部材16の外回りを回転状態になる(加圧ローラ
駆動方式)。
【0050】定着ニップ部Nにおけるフィルムガイド部
材16の下面と定着フィルム10の内面との相互摺動摩
擦力を低減化させるために、フィルムガイド部材16の
下面の定着ニップ部Nに対応する面部分には、耐熱性・
低摩擦性の摺動部材40を配設してある。この摺動部材
40については後記(4)項にて詳述する。
【0051】また、図4に示すように、右側のフィルム
ガイド部材半体16aの周面に、その長手方向に所定の
間隔を置いて凸リブ部16cを形成具備させ、フィルム
ガイド部材半体16aの周面と定着フィルム10の内面
との接触摺動抵抗を低減させて定着フィルム10の回転
負荷を少なくしている。このような凸リブ部16cは左
側のフィルムガイド部材半体16bにも同様に形成具備
することができる。
【0052】23a・23bは円筒状のフィルムガイド
部材16の手前側と奥側の端部に嵌着して配設したフラ
ンジ部材であり、定着フィルム10の回転時に定着フィ
ルムの端部を受けて定着フィルム10のフィルムガイド
部材16の長手に沿う寄り移動を規制する役目をする。
フランジ部材23a・23bは定着フィルム10の回転
に従動で回転する構成にしてもよい。
【0053】而して、加圧ローラ30が回転駆動され、
それに伴って定着フィルム10が回転し、励磁回路27
(図4)から励磁コイル18への給電により発生する磁
場の作用で加熱部材としての定着フィルム10の電磁誘
導発熱がなされて定着ニップ部Nが所定の温度に立ち上
がって温調された状態において、不図示の画像形成手段
部から搬送された未定着トナー画像tが形成された被記
録材Pが定着ニップ部Nの定着フィルム10と加圧ロー
ラ30との間に画像面が上向き、即ち定着フィルム面に
対向して導入され、定着ニップ部Nにおいて画像面が定
着フィルム10の外面に密着して定着フィルム10と一
緒に定着ニップ部Nを挟持搬送されていく。
【0054】この定着ニップ部Nを定着フィルム10と
一緒に被記録材Pが挟持搬送されていく過程において定
着フィルム10の電磁誘導発熱で加熱されて被記録材P
上の未定着トナー画像tが加熱定着される。この際、入
口ガイド42上で被記録材P上のトナー画像tが予備加
熱される。被記録材Pは定着ニップ部Nを通過すると回
転定着フィルム10の外面から分離して排出搬送されて
いく。被記録材P上の加熱定着トナー画像tは定着ニッ
プ部Nを通過後、冷却して永久固着像となる。
【0055】本実施形態例における画像加熱定着装置1
00では、トナーtに低軟化物質を含有させたトナーを
使用したため、定着装置にオフセット防止のためのオイ
ル塗布機構を設けていないが、低軟化物質を含有させて
いないトナーを使用した場合にはオイル塗布機構を設け
てもよい。また、低軟化物質を含有させたトナーを使用
した場合にもオイル塗布や冷却分離を行ってもよい。
【0056】(2)磁場発生手段 磁性コア17a・17b・17cは高透磁率の部材であ
り、フェライトやパーマロイ等といったトランスのコア
に用いられる材料がよく、より好ましくは100kHz
以上でも損失の少ないフェライトを用いるのがよい。
【0057】励磁コイル18はコイル(線輪)を構成さ
せる導線(電線)として、一本ずつがそれぞれ絶縁被覆
された銅製の細線を複数本束ねたもの(束線)を用い、
これを複数回巻いて励磁コイルを形成している。本例で
は10ターン巻いて励磁コイル18を形成している。
【0058】絶縁被覆は定着フィルム10の発熱による
熱伝導を考慮して耐熱性を有する被覆を用いるのがよ
い。たとえば、アミドイミドやポリイミドなどの被覆を
用いるとよい。本実施形態例においてはポリイミドによ
る被覆を用いており耐熱温度は220℃である。
【0059】励磁コイル18は外部から圧力を加えて密
集度を向上させてもよい。
【0060】磁場発生手段17a・17b・17c・1
8と加圧用剛性ステイ22の間には絶縁部材19を配設
してある。この絶縁部材19の材質としては絶縁性に優
れ、耐熱性がよいものがよい。例えば、フェノール樹
脂、フッ素樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポ
リアミドイミド樹脂、PEEK樹脂、PES樹脂、PP
S樹脂、PFA樹脂、PTFE樹脂、FEP樹脂、LC
P樹脂などを選択するとよい。
【0061】励磁コイル18には給電部18a・18b
に励磁回路27を接続してある。この励磁回路27は2
0kHzから500kHzの高周波をスイッチング電源
で発生できるようになっている。
【0062】励磁コイル18は励磁回路27から供給さ
れる交番電流(高周波電流)によって交番磁束を発生す
る。
【0063】図5は交番磁束の発生の様子を模式的に表
したものである。磁束Cは発生した交番磁束の一部を表
す。磁性コア17a・17b・17cに導かれた交番磁
束Cは、磁性コア17aと磁性コア17bとの間、そし
て磁性コア17aと磁性コア17cとの間において定着
フィルム10の後述する電磁誘導発熱層1に渦電流を発
生させる。この渦電流は電磁誘導発熱層1の固有抵抗に
よって電磁誘導発熱層1にジュール熱(渦電流損)を発
生させる。ここでの発熱量Qは電磁誘導発熱層を通る磁
束の密度によって決まり図5のグラフような分布を示
す。
【0064】図5のグラフは、縦軸が磁性コア17aの
中心を0とした角度θで表した定着フィルム10におけ
る円周方向の位置を示し、横軸が定着フィルム10の電
磁誘導発熱層1での発熱量Qを示す。ここで、発熱域H
は最大発熱量をQとした場合、発熱量がQ/e以上の領
域と定義する。これは、定着に必要な発熱量が得られる
領域である。
【0065】この定着ニップ部Nの温度は、温度検知手
段26(図1)を含む不図示の温調系により励磁コイル
18に対する電流供給が制御されることで所定の温度が
維持されるように温調される。温度検知手段26は定着
フィルム10の温度を検知するサーミスタなどの温度セ
ンサであり、本例においては温度センサ26で測定した
定着フィルム10の温度情報をもとに定着ニップ部Nの
温度を制御するようにしている。
【0066】(3)定着フィルム10 図6は本実施形態例における定着フィルム10の層構成
模型図である。
【0067】本例の定着フィルム10は、電磁誘導発熱
性の定着フィルムの基層となる金属フィルム等でできた
発熱層1と、その外面に積層した弾性層2と、更にその
外面に積層した離型層3の複合構造のものである。
【0068】発熱層1と弾性層2との間の接着、弾性層
2と離型層3との間の接着のために、各層間にプライマ
ー層(不図示)を設けてもよい。
【0069】略円筒形状である定着フィルム10におい
て、発熱層1が内面側であり、離型層3が外面側であ
る。前述したように、発熱層1に交番磁束が作用するこ
とで、発熱層1に渦電流が発生して発熱層1が発熱す
る。この層で誘導発熱した熱が弾性層2・離型層3を介
して定着フィルム10全体を加熱し、定着ニップ部Nに
通紙される被記録材Pを加熱してトナーt画像の加熱定
着がなされる。
【0070】a.発熱層1 発熱層1は、ニッケル、鉄、強磁性SUS、ニッケル−
コバルト合金といった強磁性体の金属を用いるとよい。
【0071】非磁性の金属でも良いが、より好ましくは
磁束の吸収のよいニッケル、鉄、磁性ステンレス、コバ
ルト−ニッケル合金等の金属が良い。
【0072】その厚みは次の式で表される表皮深さより
厚くかつ200μm以下にすることが好ましい。表皮深
さσ[m]は、励磁回路の周波数f[Hz]と透磁率μ
と固有抵抗ρ[Ωm]で σ=503×(ρ/fμ)1/2 と表される。
【0073】これは電磁誘導で使われる電磁波の吸収の
深さを示しており、これより深いところでは電磁波の強
度は1/e以下になっていることを示す。逆に言うと、
殆どのエネルギーはこの深さまでで吸収されている(図
8)。
【0074】発熱層1の厚さは好ましくは1〜100μ
mがよい。発熱層1の厚みが1μmよりも小さいとほと
んどの電磁エネルギーが吸収しきれないため効率が悪く
なる。また、発熱層1が100μmを超えると剛性が高
くなりすぎ、また屈曲性が悪くなり回転体として使用す
るには現実的ではない。従って、発熱層1の厚みは1〜
100μmが好ましい。
【0075】b.弾性層2 弾性層2は、シリコーンゴム、フッ素ゴム、フルオロシ
リコーンゴム等で、耐熱性、熱伝導率が良い材質であ
る。
【0076】弾性層2の厚さは10〜500μmが好ま
しい。この弾性層2は定着画像品質を保証するために必
要な厚さである。
【0077】カラー画像を印刷する場合、特に写真画像
などでは被記録材P上で大きな面積に渡ってベタ画像が
形成される。この場合、被記録材Pの凹凸あるいはトナ
ー層tの凹凸に加熱面(離型層3)が追従できないと加
熱ムラが発生し、伝熱量が多い部分と少ない部分で画像
に光沢ムラが発生する。伝熱量が多い部分は光沢度が高
く、伝熱量が少ない部分では光沢度が低い。
【0078】弾性層2の厚さとしては、10μm以下で
は被記録材あるいはトナー層の凹凸に追従しきれず画像
光沢ムラが発生してしまう。また、弾性層2が1000
μm以上の場合には弾性層の熱抵抗が大きくなりクイッ
クスタートを実現するのが難しくなる。より好ましくは
弾性層2の厚みは50〜500μmが良い。
【0079】弾性層2は、硬度が高すぎると被記録材P
あるいはトナー層tの凹凸に追従しきれず画像光沢ムラ
が発生してしまう。そこで、弾性層2の硬度としては6
0゜(JIS−A:JIS−K A型試験機)以下、よ
り好ましくは45゜以下がよい。
【0080】弾性層2の熱伝導率λに関しては、6×1
-4〜2×10-3[cal/cm・sec・deg]がよい。熱伝導
率λが6×10-4[cal/cm・sec・deg]よりも小さい場
合には、熱抵抗が大きく、定着フィルム10の表層(離
型層3)における温度上昇が遅くなる。熱伝導率λが2
×10-3[cal/cm・sec・deg]よりも大きい場合には、
硬度が高くなりすぎたり、圧縮永久歪みが悪化する。よ
って熱伝導率λは6×10-4〜2×10-3[cal/cm・se
c・deg]が良い。より好ましくは8×10-4〜1.5×
10-3[cal/cm・sec・deg]が良い。
【0081】c.離型層3 離型層3はフッ素樹脂、シリコーン樹脂、フルオロシリ
コーンゴム、フッ素ゴム、シリコーンゴム、PFA、P
TFE、FEP等の離型性かつ耐熱性のよい材料を選択
することができる。
【0082】離型層3の厚さは1〜100μmが好まし
い。離型層3の厚さが1μmよりも小さいと塗膜の塗ム
ラで離型性の悪い部分ができたり、耐久性が不足すると
いった問題が発生する。また、離型層が100μmを超
えると熱伝導が悪化するという問題が発生し、特に樹脂
系の離型層の場合は硬度が高くなりすぎ、弾性層2の効
果がなくなってしまう。
【0083】d.断熱層4 また図7に示すように、定着フィルム10の構成におい
て、発熱層1の自由面側(発熱層1の弾性層2側とは反
対面側)に断熱層4を設けてもよい。
【0084】断熱層4としては、フッ素樹脂、ポリイミ
ド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、PE
EK樹脂、PES樹脂、PPS樹脂、PFA樹脂、PT
FE樹脂、FEP樹脂などの耐熱樹脂がよい。
【0085】また、断熱層4の厚さとしては10〜10
00μmが好ましい。断熱層4の厚さが10μmよりも
小さい場合には断熱効果が得られず、また、耐久性も不
足する。一方、1000μmを超えると磁性コア17及
び励磁コイル18から発熱層1の距離が大きくなり、磁
束が十分に発熱層1に吸収されなくなる。
【0086】断熱層4は、発熱層1に発生した熱が定着
フィルム10の内側に向かわないように断熱できるの
で、断熱層4がない場合と比較して被記録材P側への熱
供給効率良くなる。よって、消費電力を抑えることがで
きる。
【0087】(4)摺動部材40 前述したように、定着ニップ部Nにおけるフィルムガイ
ド部材16の下面と定着フィルム10の内面との相互摺
動摩擦力を低減化させるためにフィルムガイド部材16
の下面の定着ニップ部Nに対応する定着フィルム摺動部
面には、例えばポリイミド樹脂(PI)、ガラス、アル
ミナ、アルミナにガラスをコートしたものなどの耐熱性
・低摩擦性の摺動部材40を配設してある。
【0088】この摺動部材40は少なくとも定着ニップ
部Nの長さと幅に対応する長さと幅を有する帯板状ある
いはテープ状の部材であり、本例ではフィルムガイド部
材16の下面に長手に沿って具備させたはめ込み用の溝
部に嵌め込んで位置決め保持させてある。さらには耐熱
性接着剤で固定するとよい。
【0089】フィルムガイド部材16の定着ニップ部N
における定着フィルム摺動部面である上記の摺動部材4
0の自由面(下面)は定着フィルム10の内面との摺動
摩擦抵抗のさらなる低減のために、図9の模型図のよう
に、独立した凹部41を複数個設けた構成にしてある。
図9の(a)は摺動部材40の拡大横断面模型図、
(b)は凹部41を形成した下面の平面正面模型図であ
る。
【0090】本例において個々の凹部41はφ0.5m
m、深さ0.1mmの凹形状部である。凹部41はφ
0.1〜3mm、深さ0.01mm以上で、凹部の総面
積が定着ニップ部Nに対応する摺動部面の面積の20〜
60%となるように摺動部材40の下面に長手方向にそ
って設定した間隔に形成するとよい。凹部41の中心間
のピッチは任意で良いが、定着フィルム10の進行方向
に対して、必ず凹部41が存在するように配設すること
が好ましい。
【0091】本発明では凹部の面積の算出方法として、
凹部の深さの1/2の位置における投影面積を凹部の面
積とする。
【0092】定着ニップ部N内で、長手に対する凹部4
1の配列はニップ幅内で凹部が必ず存在するように配列
するとよい。例えば、図9の(b)や図10の例のよう
に格子点上に配置することができる。
【0093】比較例として、長手に連続する凹部を設け
た場合、凹部のエッジ部に線状に加圧力が集中するため
トルク上昇の原因となった。本例のように格子点上に凹
部を配置することで、凹部のエッジ部への加圧力は分散
し、トルクの上昇をさせることなく、定着フィルム10
と摺動部材40の接触面積を減少させることができる。
よって、定着フィルム10と摺動部材40の密着力を減
少させることができる。このため、凹部41がない構成
と比較して室温などの低温時からの回転起動時のトルク
を低く抑えることができる。
【0094】図11の(a)は摺動部材40の平面部4
0aと凹部41の接続部の一形態である。(b)に示す
ように摺動部材40の平面部40aと凹部41は曲面で
連続的に接続するとさらによい。曲面で接続することに
より定着フィルム10との接触部における摺動摩擦力の
低下を図ることができるとともに、凹部41のエッジが
定着フィルムを傷つけることを防止することができる。
【0095】また、凹部41には潤滑剤Gを保持する効
果がある。従来のように摺動部材40はあっても凹部4
1がない場合には、定着フィルム10が回転すると、定
着ニップ部形成のための加圧力により、潤滑剤Gが定着
フィルム10と摺動部材40との間から掃き出されてし
まい、定着ニップ部Nに対応する摺動部面にはほとんど
残らなかった。しかし、凹部41があることで潤滑剤G
がこの凹部41に保持されて潤滑剤Gが定着ニップ部N
内に保持されるので、定着ニップ部Nに対応する摺動部
材40と定着フィルム10との摺動部面の相互摺動摩擦
力のさらなる低減を図ることができる。したがって、耐
久によるトルクアップを防止することができ、駆動ロー
ラ(駆動モータ)の脱調や、定着ジャム等の不具合の発
生することなく、装置を高寿命化することが可能とな
る。
【0096】なお、凹部41の形状や、定着ニップ部N
に対する凹部41の総面積比率等は、加圧力や、定着フ
ィルム10・摺動部材40・フィルムガイド部材16の
材質等によって適宜決定されるものである。
【0097】本例の効果の確認として、本例の定着装置
100を用いて、A4用紙5000枚ごとに室温時の回
転起動トルクの測定を行った。定着ニップ部Nには20
kgfで加圧し、ニップ幅は約7mmを確保した。
【0098】比較例(従来例)として、摺動部材40と
して定着ニップ部対応面部分に凹部41を設けていない
ものを用いた場合の回転起動トルクを測定した。
【0099】従来の凹部41を設けていない摺動部材4
0では、初期の回転起動トルク(駆動口一ラとしての加
圧ローラ30の軸におけるトルク)が5.0kg・cm
であったものが、5万枚通紙あたりから回転起動トルク
の上昇率が大きくなり、10万枚を越えると7.5kg
・cm以上となって、駆動ローラ(加圧ローラ30)の
脱調等が発生するようになった。
【0100】これに対し、本例のように摺動部材40の
定着ニップ部対応面部分に凹部41を設けた場合、初期
の回転起動トルクは4.7kg・cmで、従来よりもト
ルクが低い結果が得られ、5万枚通紙時点でも5.2k
g・cmを維持し、20万枚通紙した時点でも7.0k
g・cm以下を維持することができた。
【0101】なお、本例ではフィルムガイド部材16の
少なくとも定着ニップ部Nに対応する面部分に摺動部材
40を設け、この摺動部材40に凹部41を設けたが、
フィルムガイド16自体を耐熱性・摺動性の良好な材料
で成形し、同時に少なくとも定着ニップ部対応面部分に
凹部41を一体に形成して定着フィルム摺動部面とした
構成にすることもでき、この場合も同様の効果が得られ
た。
【0102】〈第2の実施形態例〉(図12) 本実施形態例は、上記の第1の実施形態例において、摺
動部材40の面に設ける凹部41の形状を図12のよう
に、水滴型で、その水滴型の円弧形状側が定着ニップ部
Nにおける定着フィルム10の進行方向に対して上流側
になるように配設したものである。
【0103】水滴型の凹部41は定着フィルム10の進
行方向に対して最も摺動抵抗が小さい形状であるため、
第1の実施形態例よりも摺動抵抗を小さくすることがで
きるので、起動時と定常回転時の回転トルクをさらに下
げることができた。
【0104】その他の装置構成等は第1の実施形態例の
定着装置100と同様であるので再度の説明は省略す
る。
【0105】〈第3の実施形態例〉(図13) 本実施形態例は、図13のように、摺動部材40の面に
潤滑剤を保持するための複数の溝42を形成したもので
ある。溝42の幅は0.1〜1.0mm、溝と溝の間の
距離は0.1〜3.0mm、溝の深さは0.01mm以
上がよい。また潤滑剤を定着ニップ部Nにおける摺動部
材40と定着フィルム10の間に保持するためには溝の
方向を、摺動部材40の長手方向(定着フィルム進行方
向に直交方向)を0°とした時に45°未満がよい。4
5°以上になると潤滑剤の保持効果が減少する。
【0106】さらに、潤滑剤の保持効果を高めるため
に、溝42を図13のようにクロス状に形成することも
できる。図13のものは溝42の方向を15°と−30
°としている。ここで、クロスする溝の角度を変えるこ
とで溝のクロスする部分が定着フィルム10の回転方向
において直線上に並ばないようにした方がよい。これ
は、定着ニップ部N内で溝のクロスする部分が直線上に
並んだ部分は、加圧面積が他の部分より小さくなるた
め、その部分の加圧力が不足し画像不良を起こす可能性
があるためである。
【0107】ここで、第1〜第3の実施形態例におい
て、摺動部材40の面に対する凹部41や溝42は従動
部材上に切削して形成したり、凹部以外または溝以外の
部分にマスキングをしサンドブラストで形成することも
できる。また摺動部材の成型時に凹部または溝を型で成
形することも可能である。また、スクリーン印刷により
耐熱基板上に凹部以外または溝以外の部分を形成するこ
とも可能である。この場合、ガラスなどの材料が有効で
ある。
【0108】〈第4の実施形態例〉(図14) 本実施形態例は、加熱体としてセラミックヒータを用い
たフィルム加熱方式の定着装置例である。
【0109】図14に示す本実施形態例の定着装置10
0は、大きく分けて、横断面略半円弧状樋型の耐熱性・
断熱性のフィルムガイド部材16と、このフィルムガイ
ド部材16の下面の略中央部にガイド部材長手に沿って
形成具備させた溝部に嵌入して固定支持させた加熱体と
してセラミックヒータ12と、このセラミックヒータ1
2を含むフィルムガイド部材16にルーズに外嵌させた
円筒状もしくはエンドレス状の耐熱性の定着フィルム1
1と、フィルムガイド部材16側のセラミックヒータ1
2の下面との間に定着フィルム11を挟んでニップ部N
を形成させた加圧部材としての加圧ローラ30とからな
る。
【0110】本例においては、セラミックヒータ12も
しくはこのセラミックヒータ12を含むフィルムガイド
部材16が第1部材であり、定着フィルム11が第2部
材であり、加圧ローラ30が第3部材である。
【0111】加圧ローラ30は弾性加圧ローラであり、
芯金30aにシリコーンゴム等の弾性層30bを設けて
硬度を下げたもので、芯金30aの両端部を装置の不図
示の手前側と奥側のシャーシ側板間に回転自由に軸受け
保持させて配設してある。表面性を向上させるために、
さらに外周に、PTFE、PFA、FEP等のフッ素樹
脂層を設けてもよい。
【0112】定着フィルム11を外嵌させたフィルムガ
イド部材16はセラミックヒータ12側を下向きにして
加圧ローラ30の上側に配置され、第1の実施形態例の
定着装置と同様に、フィルムガイド部材16内に挿通し
て配設した加圧用剛性ステイ22の両端部と装置シャー
シ側のバネ受け部材との間にそれぞれ加圧バネを縮設す
ることで加圧用剛性ステイ22に押し下げ力を作用させ
ている。これにより、フィルムガイド部材16側のセラ
ミックヒータ12の下面と加圧ローラ30の上面とが定
着フィルム11を挟んで圧接して所定幅の定着ニップ部
Nが形成される。
【0113】加圧ローラ30は駆動手段Mにより矢示の
反時計方向に回転駆動される。この加圧ローラ30の回
転駆動により、前記加圧ローラ30と定着フィルム11
の外面との摩擦力で定着フィルム11に回転力が作用
し、前記定着フィルム11の内周面が定着ニップ部Nに
おいてセラミックヒータ12の下面に密着して摺動しな
がら矢示の時計方向に加圧ローラ30の周速度にほぼ対
応した周速度をもってフィルムガイド部材16の外回り
を回転状態になる(加圧ローラ駆動式)。
【0114】そして、定着ニップ部Nにおける定着フィ
ルム摺動部面であるセラミックヒータ12の下面と定着
フィルム11の内面との相互摺動摩擦力を低減化させる
ためにセラミックヒータ12の下面には、第1または第
2または第3の実施形態例の定着装置における摺動部材
40と同様の、独立した凹部41を複数個設けた、また
は複数の溝42を設けた摺動部材40を配設してある。
さらには定着ニップ部Nにおける該摺動部材40と定着
フィルム内面との間に耐熱性グリスなどの潤滑剤Gを介
在させる。
【0115】プリントスタート信号に基づいて加圧ロー
ラ30の回転が開始され、またセラミックヒータ12の
ヒートアップが開始される。加圧ローラ30の回転によ
る定着フィルム11の回転周速度が定常化し、セラミッ
クヒータ12の温度が所定に立ち上がった状態におい
て、定着ニップ部Nの定着フィルム11と加圧ローラ3
0との間に被加熱材としてのトナー画像tを担持させた
被記録材Pがトナー画像担持面側を定着フィルム11側
にして導入されることで、被記録材Pは定着ニップ部N
において定着フィルム11を介してセラミックヒータ1
2の下面に密着して定着ニップ部Nを定着フィルム11
と一緒に移動通過していく。その移動通過過程において
セラミックヒータ12の熱が定着フィルム11を介して
被記録材Pに付与されてトナー画像tが被記録材P面に
加熱定着される。定着ニップ部Nを通過した被記録材P
は定着フィルム11の面から分離されて搬送される。
【0116】定着フィルム11は熱容量を小さくしてク
イックスタート性を向上させるために、フィルム膜厚は
100μm以下、好ましくは50μm以下20μm以上
の耐熱性のPTFE、PFA、FEPの単層、あるいは
ポリイミド、ポリイミドアミド、PEEK、PES、P
PS等の外周面にPTFE、PFA、FEP等をコーテ
ィングした複合層フィルムを使用できる。本例では、ポ
リイミドフィルムの外周面にPTFEをコーティングし
た直径25mmのものを用いた。
【0117】加熱体としてのセラミックヒータ12は、
定着フィルム11・被記録材Pの移動方向に直交する方
向を長手とする低熱容量の横長の線状加熱体である。本
例のものはチッ化アルミニウム(AlN)等でできたヒ
ータ基板12aと、このヒータ基板12aの表面にその
長手に沿って設けた発熱層12b、例えばAg/Pd
(銀/バラジウム)等の電気抵抗材料を約10μm、幅
1〜5mmにスクリーン印刷等により塗エして投けた発
熱層12bと、更にその上に設けたガラスやフッ素樹脂
等の保護層12cを基本構成とするものである。このセ
ラミックヒータ12のヒータ基板12aの発熱層12b
・保護層12cを設けた表面側とは反対側のヒータ基板
裏面側に摺動部材40を設けてある。
【0118】前記セラミックヒータ12の発熱層12b
の両端間に通電されることで発熱層12bは発熱してヒ
ータ12が急速に昇温する。そのヒータ温度が不図示の
温度センサに検知され、ヒータ温度が所定の温度に維持
されるように不図示の制御回路で発熱層12bに対する
通電が制御されてヒータ12は温調管理される。
【0119】前記セラミックヒータ12は、フィルムガ
イド部材16の下面の略中央部にガイド長手に沿って形
成具備させた溝部に保護層12c側を上向きに嵌入して
固定支持させてある。
【0120】本実施形態例の装置のように、第1または
第2の実施形態例とは異なる加熱形態においても、回転
起動時及び定常回転時のトルクの低滅を図ることができ
た。
【0121】セラミックヒータ12のヒータ基板12a
自体が定着フィルム11との摺動性が良好な材質のもの
であれば、別途の摺動部材40を設けずにヒータ基板1
2aの面を直接に定着フィルム摺動部面にしてその面に
凹部41または溝42を具備させることもできる。
【0122】本実施形態例の装置において、加熱体とし
てのセラミックヒータ12を鉄板などの電磁誘導発熱性
部材に変更し、フィルムガイド部材16の内側に磁場発
生手段としての励磁コイル・磁性コアを配設して上記の
鉄板などの電磁誘導発熱性部材を加熱体として電磁誘導
発熱させることで、その発熱を定着ニップ部Nにおいて
定着フィルム11を介して被記録材Pに付与する構成の
装置とすることもできる。
【0123】この場合においても、加熱体としての電磁
誘導発熱性部材の定着フィルム摺動部面には独立した凹
部41または溝42を複数個設けた摺動部材40を配設
する。また、加熱体としての電磁誘導発熱性部材自体が
定着フィルム11との摺動性が良好な材質のものであれ
ば、別途の摺動部材40を設けずに加熱体としての電磁
誘導発熱性部材の面を直接に定着フィルム摺動部面にし
てその面に凹部41または溝42を具備させることもで
きる。
【0124】〈第5の実施形態例〉(図15) 加熱装置としての定着装置100の装置構成は第1ない
し第4の実施形態例の加圧ローラ駆動方式に限られるも
のではない。
【0125】例えば、図15のように、フィルムガイド
16と、駆動ローラ31と、テンションローラ32との
間に、電磁誘導発熱性のエンドレスフィルム状の定着フ
ィルム10を懸回張設し、フィルムガイド部材16の下
面部と加圧部材としての加圧ローラ30とを定着フィル
ム10を挟ませて圧接させて定着ニップ部Nを形成さ
せ、定着フィルム10を駆動ローラ31によって回転駆
動させる装置構成にすることもできる。この場合、加圧
ローラ30は従動回転ローラである。
【0126】フィルムガイド部材16の内側には磁場発
生手段としての磁性コア17a・17b・17cと励磁
コイル18を設けてある。
【0127】フィルムガイド部材16の、定着ニップ部
Nに対応する下面部分には定着フィルム10の内面との
相互摺動摩擦力を低減化させるために摺動部材40を配
設してあり、この摺動部材40の定着フィルム内面との
摺動部面には、第1または第2の実施形態例の定着装置
における摺動部材40と同様に、独立した凹部41を複
数個設けた構成にしてある。さらには定着ニップ部Nに
おける該摺動部材40と定着フィルム内面との間に耐熱
性グリスなどの潤滑剤Gを介在させる。
【0128】〈第6の実施形態例〉(図16) 本実施形態例は画像形成装置例である。本例の画像形成
装置は電子写真プロセス利用のカラーレーザプリンタで
ある。
【0129】101は像担持体としての、有機感光体や
アモルファスシリコン感光体でできた感光ドラムであ
り、矢示の反時計方向に所定のプロセス速度(周速度)
で回転駆動される。
【0130】感光ドラム101はその回転過程で帯電ロ
ーラ等の帯電装置102で所定の極性・電位の一様な帯
電処理を受ける。
【0131】次いでその帯電処理面にレーザ光学箱(レ
ーザスキャナー)110から出力されるレーザ光103
により画像情報の走査露光処理を受ける。レーザ光学箱
110は不図示の画像読み取り装置等の画像信号発生装
置からの画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応
して変調(オン/オフ)したレーザ光103を出力し、
感光ドラム101面を走査露光しする。これにより感光
ドラム面に画像情報に対応した静電潜像が形成される。
109はレーザ光学箱110からの出力レーザ光を感光
ドラム101の露光位置に偏向させるミラーである。
【0132】フルカラー画像形成の場合は、目的のフル
カラー画像の第1の色分解成分画像、例えばイエロー成
分画像についての走査露光・潜像形成がなされ、その潜
像が4色カラー現像装置104のうちのイエロー現像器
104Yの作動でイエロートナー画像として現像され
る。そのイエロートナー画像は感光ドラム101と中間
転写ドラム105との接触部(或いは近接部)である一
次転写部T1において中間転写ドラム105面に転写さ
れる。中間転写ドラム105面に対するトナー画像転写
後の感光ドラム101面はクリーナ107により転写残
トナー等の付着残留物の除去を受けて清掃される。
【0133】上記のような帯電・走査露光・現像・一次
転写・清掃のプロセスサイクルが、目的のフルカラー画
像の第2の色分解成分画像(例えばマゼンタ成分画像、
マゼンタ現像器104Mが作動)、第3の色分解成分画
像(例えばシアン成分画像、シアン現像器104Cが作
動)、第4の色分解成分画像(例えば黒成分画像、黒現
像器104BKが作動)の各色分解成分画像について順
次実行され、中間転写ドラム105面にイエロートナー
画像・マゼンタトナー画像・シアントナー画像・黒トナ
ー画像の4色のトナー画像が順次重ねて転写されて、目
的のフルカラー画像に対応したカラートナー画像が形成
される。
【0134】中間転写ドラム105は、金属ドラム上に
中抵抗の弾性層と高抵抗の表層を設けたもので、感光ド
ラム101に接触して或いは近接して感光ドラム101
と同じ周速度で矢示の時計方向に回転駆動され、中間転
写ドラム105の金属ドラムにバイアス電位を与えて感
光ドラム101との電位差で感光ドラム101側のトナ
ー画像を前記中間転写ドラム105面側に転写させる。
【0135】上記の中間転写ドラム105面に形成され
たカラートナー画像は、前記中間転写ドラム105と転
写ローラ106との接触ニップ部である二次転写部T2
において、前記二次転写部T2に不図示の給紙部から所
定のタイミングで送り込まれた被記録材Pの面に転写さ
れていく。転写ローラ106は被記録材Pの背面からト
ナーと逆極性の電荷を供給することで中間転写ドラム1
05面側から被記録材P側へ合成カラートナー画像を順
次に一括転写する。
【0136】二次転写部T2を通過した被記録材Pは中
間転写ドラム105面から分離されて定着装置(画像加
熱装置)100へ導入され、未定着トナー画像の加熱定
着処理を受けて、機外の不図示の排紙トレーに排出され
る。定着装置100は、例えば、第1の実施形態例に示
した装置である。
【0137】被記録材Pに対するカラートナー画像転写
後の中間転写ドラム105はクリーナ108により転写
残トナー・紙粉等の付着残留物の除去を受けて清掃され
る。このクリーナ108は常時は中間転写ドラム105
に非接触状態に保持されており、中間転写ドラム105
から被記録材Pに対するカラートナー画像の二次転写実
行過程において中間転写ドラム105に接触状態に保持
される。
【0138】また転写ローラ106も常時中間転写ドラ
ム105に非接触状態に保持されており、中間転写ドラ
ム105から被記録材Pに対するカラートナー画像の二
次転写実行過程において中間転写ドラム105に被記録
材Pを介して接触状態に保持される。
【0139】本実施例の画像形成装置は、白黒画像など
モノカラー画像のプリントモードも実行できる。また両
面画像プリントモード、或いは多重画像プリントモード
も実行できる。
【0140】両面画像プリントモードの場合は、定着装
置100を出た1面目画像プリント済みの被記録材Pは
不図示の再循環搬送機構を介して表裏反転されて再び二
次転写部T2へ送り込まれて2面に対するトナー画像転
写を受け、再度、定着装置100に導入されて2面に対
するトナー画像の定着処理を受けることで両面画像プリ
ントが出力される。
【0141】多重画像プリントモードの場合は、定着装
置100を出た1回目画像プリント済みの被記録材Pは
不図示の再循環搬送機構を介して表裏反転されずに再び
二次転写部T2へ送り込まれて1回目画像プリント済み
の面に2回目のトナー画像転写を受け、再度、定着装置
100に導入されて2回目のトナー画像の定着処理を受
けることで多重画像プリントが出力される。
【0142】〈その他の実施形態例〉 1)摺動部材40の面もしくは摺動部の面に設ける凹部
41の平面形状は実施形態例の円形や滴形以外にも任意
の形状のものとすることができる。また溝42の平面形
状も直線に限られず、鋸歯形や波形などにすることもで
きる。
【0143】2)電磁誘導発熱性の定着フィルム10
は、モノクロあるいは1パスマルチカラー画像などの加
熱定着用の場合は弾性層2を省略した形態のものとする
こともできる。発熱層1は樹脂に金属フイラーを混入し
て構成したものとすることもできる。発熱層単層の部材
とすることもできる。
【0144】3)定着フィルム10や11はエンドレス
の回転部材ではなく、例えば、ロール巻きにした長尺の
有端のウエブ部材にし、これを繰り出して走行移動させ
る形態の装置構成にすることもできる。
【0145】4)加圧部材30はローラ体に限らず、回
動ベルト型など他の形態の部材にすることもできる。
【0146】また加圧部材30側からも被記録材に熱エ
ネルギーを供給するために、加圧部材30側にも電磁誘
導加熱などの発熱手段を設けて所定の温度に加熱・温調
する装置構成にすることもできる。
【0147】5)本発明の加熱装置は実施形態例の画像
加熱定着装置としてに限らず、画像を担持した被記録材
を加熱してつや等の表面性を改質する像加熱装置、仮定
着する像加熱装置、その他、被加熱材の加熱乾燥装置、
加熱ラミネート装置など、広く被加熱材を加熱処理する
手段・装置として使用できる。
【0148】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
例えばフィルム加熱方式や電磁誘導式・フィルム加熱方
式等の加熱装置のように、第1部材に対して摺動して移
動する第2部材と、該第2部材を挟んで第1部材に当接
する第3部材とを有し、第2部材と第3部材との当接に
よって形成される接触部で被加熱材を挟持搬送して被加
熱材を加圧及び加熱する加熱装置、および該加熱装置を
画像加熱定着装置として具備する画像形成装置におい
て、第1部材の、第2部材と第3部材との当接によって
形成される接触部に相当する第2部材摺動部に、独立し
た凹部を複数個設けた、または複数の溝を設けたことに
より、第1部材と第2部材との摺動部における接触面積
が少なくなって摺動摩擦抵抗を低減し、さらに通紙耐久
による摺動摩擦抵抗の増加を抑制することが出来て装置
の長寿命化を図ることができる。
【0149】よって、被加熱材のスリップを防止できる
ので、安定した被加熱材の搬送を確保することができ、
画像加熱定着装置にあっては、高品位な画像と安定した
被記録材の搬送を確保することが可能となる。
【0150】さらに、加熱装置の駆動モータとして、駆
動トルクのより小さなものを使用することができるの
で、製品コストの低減につながる。
【0151】また、ニップ部における第1部材と第2部
材との間に潤滑剤を介在させてもよく、この場合にはそ
の潤滑剤が第1部材のニップ部における第2部材摺動部
面に設けた複数個の独立した凹部内または複数の溝内に
保持されるから、潤滑剤がニップ部における第1部材と
第2部材との間から掃き出されてしまいほとんど残らな
いような事態が生じることが防止され、潤滑剤による第
1部材と第2部材との摺動摩擦抵抗の低減効果も長期に
渡って維持させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態例の定着装置の要部の横断側
面模型図
【図2】 同じく要部の正面模型図
【図3】 同じく要部の縦断正面模型図
【図4】 内部に磁場発生手段を配設支持させた右側の
フィルムガイド部材半体の斜視模型図
【図5】 磁場発生手段と発熱量Qの関係を示した図
【図6】 電磁誘導発熱性の定着フィルムの層構成模型
図(その1)
【図7】 電磁誘導発熱性の定着フィルムの層構成模型
図(その2)
【図8】 発熱層深さと電磁波強度の関係を示したグラ
【図9】 複数の凹部を形成具備させた摺動部材の説明
【図10】 複数の凹部を形成具備させた摺動部材のの
平面模型図
【図11】 凹部の形状説明図
【図12】 第2の実施形態例の定着装置における、複
数の凹部を形成具備させた摺動部材の説明図
【図13】 第3の実施形態例の定着装置における、複
数の溝を形成具備させた摺動部材の平面模型図
【図14】 第4の実施形態例の定着装置の要部の横断
面模型図
【図15】 第5の実施形態例の定着装置の要部の横断
面模型図
【図16】 第6の実施形態例の画像形成装置の概略構
成模型図
【符号の説明】
1・・発熱層、2・・弾性層、3・・離型層、4・・断
熱層、10,11・・定着フィルム、16・・フィルム
ガイド部材、17・・磁性コア、18・・励磁コイル、
23a,23b・・定着フィルム端部の規制・保持用フ
ランジ部材、26・・温度検知素子(サーミスタ)、3
0・・加圧部材としての加圧ローラ、31・・駆動ロー
ラ、32・・テンションローラ、40・・摺動部材、4
1・・凹部、42・・溝部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 正明 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 早川 辰郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 佐藤 仁 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H033 AA23 BA25 BE03

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1部材に対して摺動して移動する第2
    部材と、該第2部材を挟んで前記第1部材に当接する第
    3部材とを有し、前記第2部材と前記第3部材との当接
    によって形成される接触部で被加熱材を挟持搬送して被
    加熱材を加圧及び加熱する加熱装置において、 前記第1部材の、前記第2部材と前記第3部材との当接
    によって形成される接触部に相当する第2部材摺動部
    に、独立した凹部を複数個設けたことを特徴とする加熱
    装置。
  2. 【請求項2】前記凹部を、前記第2部材摺動部の面積の
    20〜60%を占めるように形成したことを特徴とする
    請求項1に記載の加熱装置。
  3. 【請求項3】前記凹部は、前記第2部材の移動方向に対
    して幅0.1〜3mm、深さ0.01mm以上で、長さ
    が前記第2部材摺動部の幅未満であることを特徴とする
    請求項1又は2に記載の加熱装置。
  4. 【請求項4】前記第1部材の第2部材摺動部と第2部材
    の間に潤滑剤を介在させる構成において、前記第2部材
    摺動部の前記凹部は潤滑剤を保持することを特徴とする
    請求項1乃至3のいずれかに記載の加熱装置。
  5. 【請求項5】 第1部材に対して摺動して移動する第2
    部材と、該第2部材を挟んで前記第1部材に当接する第
    3部材とを有し、前記第2部材と前記第3部材との当接
    によって形成される接触部で被加熱材を挟持搬送して被
    加熱材を加圧及び加熱する加熱装置において、 前記第1部材の、前記第2部材と前記第3部材との当接
    によって形成される接触部に相当する第2部材摺動部に
    複数の溝を設けたことを特徴とする加熱装置。
  6. 【請求項6】前記溝を、前記第2部材摺動部の面積の2
    0〜60%を占めるように形成したことを特徴とする請
    求項5に記載の加熱装置。
  7. 【請求項7】前記溝は、幅0.1〜1.0mm、溝と溝
    の距離0.1〜3.0mm、深さ0.01以上であるこ
    とを特徴とする請求項5又は6に記載の加熱装置。
  8. 【請求項8】前記第1部材の第2部材摺動部と第2部材
    の間に潤滑剤を介在させる構成において、前記第2部材
    摺動部の前記溝は潤滑剤を保持することを特徴とする請
    求項5乃至7のいずれかに記載の加熱装置。
  9. 【請求項9】前記第1部材は前記第2部材の支持部材で
    あることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載
    の加熱装置。
  10. 【請求項10】前記第2部材は回転体であることを特徴
    とする請求項1乃至9のいずれかに記載の加熱装置。
  11. 【請求項11】前記第3部材は加圧部材であることを特
    徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の加熱装
    置。
  12. 【請求項12】前記第2部材は可撓性を有するエンドレ
    スフィルムであることを特徴とする請求項1乃至11の
    いずれかに記載の加熱装置。
  13. 【請求項13】前記第2部材は電磁誘導発熱性部材から
    なり、該電磁誘導発熱性部材に磁場を入れて発熱させる
    磁場発生手段を有し、前記第2部材と前記第3部材との
    当接によって形成される接触部で被加熱材を挟持搬送し
    て被加熱材を前記第2部材の電磁誘導発熱性部材からの
    熱により加熱することを特徴とする請求項1乃至12の
    いずれかに記載の加熱装置。
  14. 【請求項14】前記第1部材が加熱体であり、前記第2
    部材と前記第3部材との当接によって形成される接触部
    で被加熱材を挟持搬送して被加熱材を前記第1部材から
    の熱により加熱することを特徴とする請求項1乃至12
    のいずれかに記載の加熱装置。
  15. 【請求項15】前記加熱体が通電により発熱する抵抗発
    熱体を有するヒータであることを特徴とする請求項14
    に記載の加熱装置。
  16. 【請求項16】前記加熱体が電磁誘導発熱性部材からな
    り、該加熱体に磁場を入れて発熱させる磁場発生手段を
    有することを特徴とする請求項14に記載の加熱装置。
  17. 【請求項17】前記第2部材が耐熱性フィルムからなる
    ことを特徴とする請求項14乃至16のいずれかに記載
    の加熱装置。
  18. 【請求項18】前記第3部材が回転駆動される加圧回転
    体であることを特徴とする請求項1乃至17のいずれか
    に記載の加熱装置。
  19. 【請求項19】被加熱材が未定着像を形成担持させた被
    記録材であり、装置が未定着像を被記録材に加熱定着さ
    せる加熱定着装置であることを特徴とする請求項1乃至
    18のいずれかに記載の加熱装置。
  20. 【請求項20】被記録材に未定着像を形成担持させる作
    像手段と、被記録材に形成担持させた未定着像を定着さ
    せる定着手段を有し、前記定着手段が請求項1乃至19
    のいずれかに記載の加熱装置であることを特徴とする画
    像形成装置。
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