JP5843810B2 - 定着装置、画像形成装置及び磨耗粉除去方法 - Google Patents

定着装置、画像形成装置及び磨耗粉除去方法 Download PDF

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Description

本発明は定着装置画像形成装置及び磨耗粉除去方法に関し、例えば、カラー用電子写真式プリンタ(以下、これをカラープリンタとも呼ぶ)、及び当該カラープリンタに設けられる定着ユニットに適用して好適なものである。
従来のカラープリンタは、記録紙の搬送経路の途中に、4色のトナー画像を形成するための4個の画像形成ユニットと、転写部とが対向配置されると共に、定着ユニットが配置されている。定着ユニットは、定着ローラの表面の一部と、裏面にヒータが配置された金属ガイドの表面とに亘ってベルトが張架されると共に、加圧ローラの表面の一部を、ベルトを介して定着ローラの表面の一部に所定の押圧力で押し付けている。そしてカラープリンタは、印刷画像の形成時、定着ユニットにおいて定着ローラと共にベルトを一方向へ回転させると共に、加圧ローラを逆の他方向へ回転させながら、ヒータを発熱させ金属ガイドを介してベルトを加熱し、表面に4色のトナー画像を転写した記録紙を、ベルトの外面と加圧ローラの表面との間に挟み込むようにして加熱及び加圧することで、当該記録紙の表面に4色のトナー画像を定着させてカラーの印刷画像を形成していた(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−257455公報(第4頁、第5頁、第6頁、図1)
ところが、従来のカラープリンタでは、印刷画像の形成時、金属ガイドの表面に対してベルトの内面を摺動させると、当該ベルトの内面が磨耗して磨耗粉が発生するおそれがある。その場合、カラープリンタでは、磨耗粉により印刷画像の品質が劣化するという問題があった。具体的には、ベルトの外面に磨耗粉由来の凹凸が発生して、記録紙に対する加熱や加圧にばらつきが生じる場合があり、記録紙に対するトナー画像の定着不良や印刷画像の光沢むらというような印刷画像の品質の劣化が発生するという問題があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、印刷画像の品質を向上させ得る定着装置画像形成装置及び磨耗粉除去方法を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、無端状のベルトと、外周面にベルトが架けられて、当該ベルトを所定の回転方向へ回転させるローラと、所定の長さを有し、ローラよりもベルトの回転方向の上流側に、長手方向をベルトの幅方向と平行にし、当該ベルトの内面に第1領域と第2領域とを押し付けて配置される押付部と、外面を、ベルトを介してローラの外周面と押付部の第1領域とに押し付けて、ベルトとの間に媒体を挟み込む挟込部を形成する加圧部材とを設け、押付部の加圧部材に挟込部を形成させる第1領域と共に、当該第1領域よりもベルトの回転方向の上流側の挟込部から外れた第2領域を有する表面の当該第2領域に溝部をベルトの媒体接触範囲に対応する位置から長手方向の端部に向けて媒体接触範囲外に対応する位置まで形成するようにした。
従って本発明では、ベルトの内面が磨耗して微細な磨耗粉が発生しても、押圧部において挟込部よりもベルトの回転方向の上流側に位置する第2領域の溝部内に磨耗粉を取り込み、ベルトの内面と押圧部の第1領域及びローラの外周面との間に磨耗粉が入り込むこと挟込部による媒体の加圧にばらつきが生じて当該媒体の表面において印刷画像の形成不良が発生することを防止することができる。
本発明によれば、無端状のベルトと、外周面にベルトが架けられて、当該ベルトを所定の回転方向へ回転させるローラと、所定の長さを有し、ローラよりもベルトの回転方向の上流側に、長手方向をベルトの幅方向と平行にし、当該ベルトの内面に第1領域と第2領域とを押し付けて配置される押付部と、外面を、ベルトを介してローラの外周面と押付部の第1領域とに押し付けて、ベルトとの間に媒体を挟み込む挟込部を形成する加圧部材とを設け、押付部の加圧部材に挟込部を形成させる第1領域と共に、当該第1領域よりもベルトの回転方向の上流側の挟込部から外れた第2領域を有する表面の当該第2領域に溝部をベルトの媒体接触範囲に対応する位置から長手方向の端部に向けて媒体接触範囲外に対応する位置まで形成することにより、ベルトの内面が磨耗して微細な磨耗粉が発生しても、押圧部において挟込部よりもベルトの回転方向の上流側に位置する第2領域の溝部内に磨耗粉を取り込み、ベルトの内面と押圧部の第1領域及びローラの外周面との間に磨耗粉が入り込むこと挟込部による媒体の加圧にばらつきが生じて当該媒体の表面において印刷画像の形成不良が発生することを防止することができ、かくして印刷画像の品質を向上させ得る定着装置、画像形成装置及び磨耗粉除去方法を実現することができる。
第1の実施の形態によるカラープリンタの構成を示す略線的側面図である。 第1の実施の形態による定着ユニットの構成を示す略線的側面図である。 第1の実施の形態による押圧部の構成(1)を示す略線的斜視図である。 第1の実施の形態による押圧部の構成(2)を示す略線的側面図である。 押圧部、加熱加圧ベルト及び記録紙の位置関係の説明に供する略線的下面図である。 押圧部による磨耗粉取込溝部内への磨耗粉の取り込みの説明に供する略線的側面図である。 第2の実施の形態による押圧部の構成(1)を示す略線的斜視図である。 第2の実施の形態による押圧部の構成(2)を示す略線的側面図である。 押圧部、加熱加圧ベルト及び記録紙の位置関係の説明に供する略線的下面図である。 押圧部の磨耗粉取込溝部からの磨耗粉の排出の説明に供する略線的下面図である。 他の実施の形態による定着ユニットの構成を示す略線的背面図である。 他の実施の形態による押圧部の構成(1)を示す略線的下面図である。 他の実施の形態による押圧部の構成(2)を示す略線的下面図である。
以下図面を用いて、発明を実施するための最良の形態(以下、これを実施の形態とも呼ぶ)について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
(1)第1の実施の形態
(2)第2の実施の形態
(3)他の実施の形態
(1)第1の実施の形態
(1−1)カラープリンタの内部構成
図1において、1は全体として第1の実施の形態によるカラープリンタを示す。カラープリンタ1は、例えば、略箱型の筐体(以下、これをプリンタ筐体とも呼ぶ)2を有している。
因みに、以下の説明では、カラープリンタ1を、プリンタ筐体2の正面2Aと対峙して見た場合の図中に矢印a1で示す当該カラープリンタ1の上の方向を、プリンタ上方向とも呼び、当該プリンタ上方向とは逆の方向を、プリンタ下方向とも呼び、これらを特に区別する必要がない場合や、その両方を示す場合は、まとめてプリンタ上下方向とも呼ぶ。またカラープリンタ1を、プリンタ筐体2の正面2Aと対峙して見た場合の図中に矢印b1で示す当該カラープリンタ1の前の方向を、プリンタ前方向とも呼び、当該プリンタ前方向とは逆の方向を、プリンタ後方向とも呼び、これらを特に区別する必要がない場合や、その両方を示す場合は、まとめてプリンタ前後方向とも呼ぶ。さらにカラープリンタ1を、プリンタ筐体2の正面2Aと対峙して見た場合の図中に矢印c1で示す当該カラープリンタ1の左の方向を、プリンタ左方向とも呼び、当該プリンタ左方向とは逆の方向を、プリンタ右方向とも呼び、これらを特に区別する必要がない場合や、その両方を示す場合は、まとめてプリンタ左右方向とも呼ぶ。
プリンタ筐体2は、例えば、上面2Bの後端部に、表面に印刷画像が形成された媒体としての長方形の記録紙5を載上してユーザに受け渡すための凹部(以下、これを記録紙受渡部とも呼ぶ)2BXが形成されている。
またプリンタ筐体2は、記録紙受渡部2BXの後内壁の所定位置に、当該プリンタ筐体2内から印刷画像が形成された記録紙5を記録紙受渡部2BXへ排出するための記録紙排出口(図示せず)が形成されている。
一方、プリンタ筐体2内には、中央部に、長方形の記録紙5を前側から後側への搬送方向に一方の短辺を向けて搬送しながら、当該記録紙5の表面に印刷対象のカラー画像を印刷するようにして印刷画像を形成するための画像形成部7が設けられている。
またプリンタ筐体2内には、下端部に、画像形成部7へ記録紙5を一方の短辺側から印刷画像の形成用に供給(すなわち、給紙)する記録紙供給部(以下、これを給紙部とも呼ぶ)8が設けられている。
画像形成部7は、ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の4色に対応する4個の画像形成ユニット10乃至13を有している。以下の説明では、ブラック(K)に対応する画像形成ユニット10を、第1画像形成ユニット10とも呼び、イエロー(Y)に対応する画像形成ユニット11を、第2画像形成ユニット11とも呼ぶ。また、マゼンタ(M)に対応する画像形成ユニット12を、第3画像形成ユニット12とも呼び、シアン(C)に対応する画像形成ユニット13を、第4画像形成ユニット13とも呼ぶ。
また画像形成部7は、記録紙5を例えば、前側から後側へ搬送しながら当該記録紙5の表面に、第1乃至第4画像形成ユニット10乃至13により形成される4色(すなわち、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアン)のトナー画像を順に重ね合わせるようにして転写するための転写部15を有している。さらに画像形成部7は、記録紙5の表面に、転写部15により転写される4色のトナー画像を定着させるための定着ユニット16も有している。
第1乃至第4画像形成ユニット10乃至13は、前側から後側(すなわち、転写部15により記録紙5が搬送されるときの搬送方向の上流側から下流側)へ所定の等間隔で、当該第1画像形成ユニット10、第2画像形成ユニット11、第3画像形成ユニット12、第4画像形成ユニット13の順に並べるようにして着脱可能に配置されている。そして第1乃至第4画像形成ユニット10乃至13は、トナー画像の形成に互いに異なる単色のトナーを用いることを除いて同様に構成されている。
すなわち、第1乃至第4画像形成ユニット10乃至13は、それぞれ感光ドラム(以下、これらを第1乃至第4画像形成ユニット10乃至13の名称に対応させて第1乃至第4感光ドラムとも呼ぶ)20乃至23が、プリンタ左右方向と平行なドラム回転軸を中心にして、図中に矢印d1で示す一回転方向へ回転可能に設けられている。
第1乃至第4感光ドラム20乃至23は、それぞれドラム回転軸が、プリンタ筐体2内に第1乃至第4画像形成ユニット10乃至13の駆動用として設けられた1個の形成ユニット駆動モータ(図示せず)の出力軸に複数のギア(図示せず)を介して連結されている。これにより第1乃至第4画像形成ユニット10乃至13は、印刷画像の形成時、形成ユニット駆動モータの動作に応じて第1乃至第4感光ドラム20乃至23を、ドラム回転軸を中心にして一回転方向へ回転させることができる。
また第1乃至第4画像形成ユニット10乃至13は、それぞれ第1乃至第4感光ドラム20乃至23の表面を帯電させるための帯電ローラ(以下、これらを第1乃至第4画像形成ユニット10乃至13の名称に対応させて第1乃至第4帯電ローラとも呼ぶ)24乃至27が、プリンタ左右方向と平行な帯電ローラ回転軸を中心にして一回転方向とは逆の他回転方向へ回転可能に設けられている。そして第1乃至第4画像形成ユニット10乃至13は、印刷画像の形成時、第1乃至第4感光ドラム20乃至23の一回転方向への回転に連動させて第1乃至第4帯電ローラ24乃至27を、帯電ローラ回転軸を中心にして他回転方向へ回転させることができる。
なお、第1乃至第4帯電ローラ24乃至27は、プリンタ筐体2内に設けられた所定の帯電ローラ電圧源(図示せず)に電気的に接続されている。これにより第1乃至第4画像形成ユニット10乃至13は、印刷画像の形成時、第1乃至第4帯電ローラ24乃至27により、帯電ローラ電圧源からの直流電圧の印加に応じて、第1乃至第4感光ドラム20乃至23の表面を静電潜像が形成可能な状態に帯電させることができる。
さらに第1乃至第4画像形成ユニット10乃至13は、それぞれ第1乃至第4感光ドラム20乃至23の表面を露光して静電潜像を形成するための例えば、複数のLED素子及びレンズアレイを有する露光ヘッド(以下、これらを第1乃至第4画像形成ユニット10乃至13の名称に対応させて第1乃至第4露光ヘッドとも呼ぶ)28乃至31が設けられている。
さらに第1乃至第4画像形成ユニット10乃至13は、それぞれ第1乃至第4感光ドラム20乃至23の表面にトナーを供給するためのトナー供給部(以下、これらを第1乃至第4画像形成ユニット10乃至13の名称に対応させて第1乃至第4トナー供給部とも呼ぶ)32乃至35が設けられている。なお、第1乃至第4トナー供給部32乃至35は、プリンタ筐体2内に設けられた所定のトナー供給部電圧源(図示せず)に電気的に接続されている。これにより第1乃至第4画像形成ユニット10乃至13は、印刷画像の形成時、第1乃至第4トナー供給部32乃至35により、トナー供給部電圧源からの直流電圧の印加に応じてトナーを第1乃至第4感光ドラム20乃至23の表面の静電潜像に転移(付着)させて静電潜像を現像する(すなわち、静電潜像をトナーによって可視化したトナー画像を形成する)ことができる。
転写部15は、プリンタ筐体2内の中央部において第1画像形成ユニット10の下から第4画像形成ユニット13の下までに亘って配置されている。すなわち、転写部15は、第4画像形成ユニット13の下にドライブローラ45が、プリンタ左右方向と平行なドライブローラ回転軸を中心にして、他回転方向へ回転可能に設けられている。また転写部15は、第1画像形成ユニット10の下にテンションローラ46が、プリンタ左右方向と平行なテンションローラ回転軸を中心にして、他回転方向へ回転可能に設けられている。
そして転写部15は、ドライブローラ45からテンションローラ46に亘り、記録紙5をトナー画像の転写用に搬送するための無端状の搬送ベルト(以下、これを転写ベルトとも呼ぶ)47が張架されている。これにより転写部15は、転写ベルト47においてドライブローラ45及びテンションローラ46間の一対の平坦部分のうち上側の平坦部分(以下、これを上側平坦部分とも呼ぶ)の表面の4箇所を、記録紙5の表面へのトナー画像の転写用に、第1乃至第4感光ドラム20乃至23の表面に接触させている。
因みに、以下の説明では、転写ベルト47の上平坦部の表面において、第1乃至第4感光ドラム20乃至23の表面に接触している4箇所を、前側から後側へ順に第1乃至第4感光ドラム20乃至23の名称に対応させて第1乃至第4転写実行位置とも呼ぶ。
なお、転写部15は、ドライブローラ45のドライブローラ回転軸が、プリンタ筐体2内に設けられた転写部駆動モータ(図示せず)の出力軸に複数のギア(図示せず)を介して連結されている。よって転写部15は、印刷画像の形成時、転写部駆動モータの動作に応じてドライブローラ45を、ドライブローラ回転軸を中心にして他回転方向へ回転させると共に、その回転に連動させてテンションローラ46と共に転写ベルト47も他回転方向へ回転させることができる。
因みに、転写ベルト47の内側には、第1乃至第4転写実行位置で記録紙5の表面にトナー画像を転写させるための図示しない転写機構が設けられ、当該転写機構が、プリンタ筐体2内に設けられた所定の転写電圧源(図示せず)に電気的に接続されている。これにより転写部15は、印刷画像の形成時、転写機構により、転写電圧源からの直流電圧の印加に応じて、第1乃至第4感光ドラム20乃至23の表面上のトナー画像を記録紙5の表面に転写することができる。
定着ユニット16は、例えば、比較的長い略短冊状の天板50A及び底板50Bの一端部及び他端部に、一対の略四角形の側板50C(1つの側板は図示せず)を設けるようにして略偏平角筒状に形成された筐体(以下、これをユニット筐体とも呼ぶ)50を有している。また定着ユニット16は、ユニット筐体50内に、表面に4色のトナー画像が転写された記録紙5を加熱及び加圧して、当該記録紙5の表面に印刷画像を形成するための種々の部品が収納されている。因みに、定着ユニット16の詳細な構成(すなわち、ユニット筐体50内の構成)については後述するため、ここでは説明を省略する。
そして定着ユニット16は、プリンタ筐体2内に、ユニット筐体50の長手方向(すなわち、天板50A及び底板50Bの長手方向)をプリンタ左右方向と平行にして、一方の開口部を記録紙取込口として、第4画像形成ユニット13及び転写部15と対向させ、かつ他方の開口部を記録紙繰出口として後側に向けて着脱可能に配置されている。すなわち、定着ユニット16は、プリンタ筐体2内の中央部において、第4画像形成ユニット13及び転写部15よりも記録紙5の搬送方向の下流側となる当該第4画像形成ユニット13及び転写部15の後側に、着脱可能に配置されている。以下の説明では、定着ユニット16のユニット筐体50において左側に位置する一方の側板50Cを、左側板50Cとも呼び、右側に位置する他方の側板(図示せず)を、右側板とも呼ぶ。
一方、給紙部8は、複数の記録紙5当該記録紙5の長手方向をプリンタ前後方向と平行にして積層した状態で装填される給紙トレイ52と、当該給紙トレイ52から記録紙5を1枚ずつ繰り出すための繰出ローラ(図示せず)を有している。
給紙トレイ52は、例えば、プリンタ筐体2に対し引出及び収納可能に設けられている。また繰出ローラは、例えば、給紙トレイ52の前端部の上側に、プリンタ左右方向と平行な繰出ローラ回転軸を中心にして、他回転方向へ回転可能に設けられている。因みに、給紙部8は、繰出ローラ回転軸が例えば、プリンタ筐体2内に設けられた繰出駆動モータ(図示せず)の出力軸に複数のギア(図示せず)を介して連結されている。これにより給紙部8は、印刷画像の形成時、繰出駆動モータの動作に応じて繰出ローラを、繰出ローラ回転軸を中心にして他回転方向へ回転させることができる。
これに加えてプリンタ筐体2内には、給紙トレイ52の前斜め上近傍から第1画像形成ユニット10及び転写部15の前近傍までに亘り、記録紙5を画像形成部7への給紙用に搬送する搬送部(以下、これを給紙用搬送部とも呼ぶ)53が配置されている。給紙用搬送部53は、複数の搬送ローラや複数の搬送ガイド、搬送モータ等の種々の搬送路形成部品により、給紙トレイ52から繰り出される記録紙5を画像形成部7へ搬送するための搬送路(以下、これを給紙用搬送路とも呼ぶ)を形成している。
またプリンタ筐体2内には、定着ユニット16の後近傍から記録紙排出口近傍までに亘り、表面に印刷画像が形成された記録紙5を記録紙排出口からの排出用に搬送する搬送部(以下、これを排出用搬送部とも呼ぶ)54が配置されている。排出用搬送部54も、給紙用搬送部53と同様に、複数の搬送ローラや複数の搬送ガイド、搬送モータ等の種々の搬送路形成部品により、定着ユニット16から繰り出される記録紙5(すなわち、表面に印刷画像が形成された記録紙5)を記録紙排出口へ搬送するための搬送路(以下、これを排出用搬送路とも呼ぶ)を形成している。
ところで、プリンタ筐体2内には、カラープリンタ1全体を統括制御するマイクロコンピュータやCPU(Central Processing Unit)のような制御部(図示せず)が設けられている。またカラープリンタ1は、当該カラープリンタ1に対し印刷対象のカラー画像の印刷を指示するパーソナルコンピュータのような上位装置(図示せず)が無線接続又は有線接続されている。よって制御部は、上位装置から印刷対象のカラー画像を表す画像データが与えられ、当該カラー画像の印刷が指示されると、記録紙5の表面に印刷画像を形成(すなわち、印刷)する印刷画像形成処理を実行する。
制御部は、印刷画像形成処理を実行すると、上位装置から与えられた画像データに基づき、印刷対象のカラー画像のブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの色成分に応じて、それぞれ対応する第1乃至第4画像形成ユニット10乃至13の第1乃至第4露光ヘッド28乃至31を個別に駆動制御するためのヘッド制御データ(以下、これらを第1乃至第4露光ヘッド28乃至31の名称に対応させて第1乃至第4ヘッド制御データとも呼ぶ)を生成する。
さらに制御部は、上述した形成ユニット駆動モータや転写部駆動モータを介して第1乃至第4画像形成ユニット10乃至13及び転写部15を駆動すると共に、帯電ローラ電圧源やトナー供給部電圧源、転写電圧源により、第1乃至第4画像形成ユニット10乃至13や転写部15に、それぞれ対応する電圧値の直流電圧を印加する。さらにまた制御部は、後述するようにプリンタ筐体2内に定着ユニット16の駆動用として設けられた1個の定着ユニット駆動モータ(図示せず)やヒータ電圧源(図示せず)を介して定着ユニット16を記録紙5の加熱及び加圧用に動作させる。
そして制御部は、搬送モータを動作させて給紙用搬送部53及び排出用搬送部54を駆動したうえで、繰出駆動モータを動作させて繰出ローラを他回転方向へ回転させる。これにより制御部は、繰出ローラにより、給紙トレイ52から1枚の記録紙5を繰り出し、当該繰り出した記録紙5を、給紙用搬送路を介して画像形成部7へ搬送する。
この際、制御部は、給紙用搬送路を介して記録紙5を画像形成部7へ搬送しながら、図示しないセンサを介して当該給紙用搬送路上の所定の通過有無検出位置に記録紙5が到達したか否かを監視する。そして制御部は、給紙用搬送路上の通過有無検出位置に記録紙5が到達したことを検出すると、これに応じて当該記録紙5が第1乃至第4転写実行位置に順次到達する前の所定の時間間隔の送出タイミングで、第1乃至第4露光ヘッド28乃至31に順次、対応する第1乃至第4ヘッド制御データを送出する。
よって第1画像形成ユニット10は、転写ベルト47の第1転写実行位置に記録紙5が到達する前に、第1感光ドラム20の表面に、第1露光ヘッド28により第1ヘッド制御データに基づいて静電潜像を形成すると共に、第1トナー供給部32によりブラックのトナーで当該静電潜像を現像してトナー画像を形成し始める。また第2乃至第4画像形成ユニット11乃至13も同様に、転写ベルト47の対応する第2乃至第4転写実行位置に記録紙5が到達する前に順次、第2乃至第4感光ドラム21乃至23の表面に、第2乃至第4露光ヘッド29乃至31により第2乃至第4ヘッド制御データに基づいて静電潜像を形成すると共に、第2乃至第4トナー供給部33乃至35により対応する色(イエロー、マゼンタ、シアン)のトナーで当該静電潜像を現像してトナー画像を形成し始める。
このようにして制御部は、給紙用搬送路を介して記録紙5を転写部15まで搬送すると、当該記録紙5を転写ベルト47に受け渡す。そして制御部は、転写部15において第1転写実行位置に記録紙5が到達すると、転写ベルト47と第1画像形成ユニット10の第1感光ドラム20との間に記録紙5を挟み込むようにして搬送しながら、当該記録紙5の表面に、第1感光ドラム20の表面に形成していたトナー画像(すなわち、ブラックのトナー画像)を転写する。
また制御部は、転写部15において第2乃至第4転写実行位置に記録紙5が順次到達すると、同様に転写ベルト47と第2乃至第4画像形成ユニット11乃至13の第2乃至第4感光ドラム21乃至23との間に記録紙5を挟み込むようにして搬送しながら、当該記録紙5の表面に、第2乃至第4感光ドラム21乃至23の表面に形成していたトナー画像(すなわちイエロー、マゼンタ、シアンのトナー画像)を転写する。このようにして制御部は、転写部15により記録紙5の表面にブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの4色のトナー画像を順に重ね合わせるように転写した後、その記録紙5を定着ユニット16に引き渡す。
そして制御部は、定着ユニット16において記録紙5を後述するように加熱及び加圧することにより、当該記録紙5の表面に4色のトナー画像を一旦溶融させるようにして定着させた後、記録紙繰出口から繰り出して排出用搬送路に引き渡す。このようにして制御部は、定着ユニット16により記録紙5の表面に4色のトナー画像を定着させて印刷画像を形成し、当該印刷画像を形成した記録紙5を、排出用搬送路を介して記録紙排出口へ搬送し記録紙受渡部2BXへ排出してユーザに引き渡すことができる。
(1−2)定着ユニットの構成
次いで、定着ユニット16の具体的な構成について説明する。定着ユニット16において上述したユニット筐体50は、左側板50C及び右側板の対向する内面間の長さが、記録紙5が搬送される際の当該記録紙5の横幅(以下、これを記録紙横幅とも呼ぶ)よりも長い所定長さに選定されている。
因みに、記録紙横幅は、記録紙5が搬送される際の当該記録紙5において搬送方向と直交する方向と平行な辺の長さ(すなわち、この第1の実施の形態の場合はプリンタ左右方向と平行な辺の長さ)である。具体的に説明すると、カラープリンタ1において上述のように長方形の記録紙5を、搬送方向の上流に一方の短辺を向け、かつ搬送方向の下流に他方の短辺を向けた搬送姿勢で搬送する場合、記録紙横幅は記録紙5の短辺の長さになる。
因みに、以下の説明では、ユニット筐体50において左側板50Cの内面を、左側板内面とも呼び、右側板の内面を、右側板内面とも呼び、当該左側板50Cの外面を、左側面とも呼び、右側板の外面を、右側面とも呼ぶ。また、以下の説明では、ユニット筐体50において左側板内面から右側板内面までの長さを、筐体内幅とも呼び、左側面から右側面までの長さを、筐体外幅とも呼び、その筐体内幅や筐体外幅に沿った方向である上述した長手方向(すなわち、右側板から左側板50Cへ向かう方向、及びこれとは逆の左側板50Cから右側板へ向かう方向)を、ユニット幅方向とも呼ぶ。さらに、以下の説明では、ユニット筐体50においてユニット幅方向と直交する一方の底板50Bから天板50Aへ向かう方向を、ユニット上方向とも呼び、他方の天板50Aから底板50Bへ向かう方向を、ユニット下方向とも呼び、これらを特に区別する必要がない場合や、その両方を示す場合は、まとめてユニット上下方向とも呼ぶ。
そして図2に示すように、ユニット筐体50(図2には図示せず)には、記録紙5を加熱するための加熱部60と、当該加熱部60と共に記録紙5を加圧するための加圧部61とが上下に隣接させて設けられている。またユニット筐体50には、加熱部60と加圧部61との隣接部分の後側に、分離部62が設けられている。
加熱部60は、主にベルト駆動用のローラ(以下、これをベルト駆動ローラとも呼ぶ)65と、支持部66と、熱伝導部67と、ヒータ68と、ベルトガイド69と、温度センサ70と、押圧部71と、記録紙5を加熱及び加圧するためのベルト(以下、これを加熱加圧ベルトとも呼ぶ)72を有している。また加圧部61は、主に記録紙5を加圧するためのローラ(以下、これを加圧ローラとも呼ぶ)75を有している。
ベルト駆動ローラ65は、例えば、所定の直径を有する円柱状の芯金部65Aの外周面全体に、ほぼ均一な所定の厚みを有するスポンジ又はゴムのような弾性層65Bが設けられ、一端面及び他端面間の何れの箇所でも、ほぼ等しい所定の外径を有するように形成されている。そしてベルト駆動ローラ65は、一端面から他端面までの横幅(以下、これを駆動ローラ横幅とも呼ぶ)が、記録紙横幅よりも広く、かつ筐体内幅よりも僅かに狭い所定の長さに選定されている。因みに、以下の説明では、ベルト駆動ローラ65において、駆動ローラ横幅に沿った一端面から他端面へ向かう方向、及びこれとは逆の他端面から一端面へ向かう方向を、駆動ローラ幅方向とも呼ぶ。
またベルト駆動ローラ65には、例えば、一対の駆動ローラ回転軸(図示せず)が、当該ベルト駆動ローラ65の中心軸に一致させて一端面及び他端面に固設されている。さらにユニット筐体50は、左側板50C及び右側板において中央部の所定の対向位置に、それぞれベルト駆動ローラ65用の図示しない回転軸受(以下、これらをそれぞれ駆動用回転軸受とも呼ぶ)が設けられている。
そしてベルト駆動ローラ65は、駆動ローラ幅方向をユニット幅方向(すなわち、プリンタ左右方向)と平行にして、一方の駆動ローラ回転軸が左側板50Cの駆動用回転軸受に取り付けられると共に、他方の駆動ローラ回転軸が右側板の駆動用回転軸受に取り付けられている。これによりユニット筐体50は、左側板50C及び右側板の一対の駆動用回転軸受を介してベルト駆動ローラ65を、ユニット幅方向(すなわち、プリンタ左右方向)と平行な一対の駆動ローラ回転軸を中心にして一回転方向へ回転可能に支持している。
ところで、プリンタ筐体2内には、例えば、ユニット筐体50の右側板と対向する位置に、定着ユニット駆動モータの出力軸の回転を、ベルト駆動ローラ65に一回転方向への回転として伝達すると共に、当該出力軸の回転を加圧ローラ75に逆の他回転方向への回転として伝達するための所定の回転伝達機構(図示せず)が設けられている。またユニット筐体50は、右側板に、ベルト駆動ローラ65の他方の駆動ローラ回転軸を回転伝達機構に連結するための所定の駆動ローラ用連結機構(図示せず)が設けられている。
そして定着ユニット16は、カラープリンタ1に装着された場合、ベルト駆動ローラ65の他方の駆動ローラ回転軸を、駆動ローラ用連結機構を介して回転伝達機構に連結する。これにより加熱部60は、印刷画像の形成時、定着ユニット駆動モータの動作に応じてベルト駆動ローラ65を一回転方向へ回転させることができる。
支持部66は、例えば、ユニット幅方向に長い板材の一方及び他方の縁部66A、66Bが、互いに逆側へ屈曲されて断面が略S字状となるように形成されている。因みに、以下の説明では、支持部66のユニット幅方向と平行な長手方向を、支持部幅方向とも呼ぶ。
この場合、支持部66は、支持部幅方向の一端面から他端面までの横幅(以下、これを支持部横幅とも呼ぶ)が例えば、筐体内幅とほぼ等しい所定の長さに選定されている。また支持部66は、屈曲された一方の縁部66Aの根元(すなわち、屈曲位置)から先端までの長さが、屈曲された他方の縁部66Bの根元(すなわち、屈曲位置)から先端(すなわち、他方の縁)までの長さよりも長い所定の長さに選定されている。
そして支持部66は、支持部幅方向をユニット幅方向(すなわち、プリンタ左右方向)と平行にして、一方の縁部66Aを後斜め下に向けるようにしてベルト駆動ローラ65の前側に位置させると共に、他方の縁部66Bを上に向けるようにして当該ベルト駆動ローラ65の上側に位置させて、一端面及び他端面がユニット筐体50の左側板内面及び右側板内面に固着されている。因みに、以下の説明では、支持部66において屈曲された一方及び他方の縁部66A、66Bのうち、前側に位置する一方の縁部66Aを、前端部66Aとも呼び、後側に位置する他方の縁部66Bを、後端部66Bとも呼ぶ。
熱伝導部67は、例えば、アルミニウムのような熱の伝導率の比較的高い金属により、ユニット幅方向に長い略蒲鉾状に形成されている。因みに、以下の説明では、熱伝導部67のユニット幅方向と平行な長手方向を、伝導部幅方向とも呼ぶ。
この場合、熱伝導部67は、伝導部幅方向の一端面から他端面までの横幅(以下、これを伝導部横幅とも呼ぶ)が例えば、駆動ローラ横幅とほぼ等しい所定の長さに選定されている。そして熱伝導部67は、一方及び他方の縁にそれぞれ張出部67A、67Bが設けられ、当該一方の張出部67Aから他方の張出部67Bまでの表面67Cが円弧状又は弓形状に形成されている。
また熱伝導部67は、一方及び他方の張出部67A、67Bの間の裏面67Dが平面状に形成されているものの、当該裏面67Dの中央部に、伝導部幅方向の一端面から他端面までに亘る所定の深さ及び所定の幅のヒータ配置溝部67DXが形成されている。さらに熱伝導部67は、一端面及び他端面において他方の張出部67Bの先端寄りの所定の対向位置に、それぞれ所定の長さの円柱状の回動軸80(一方のみ図示して他方は図示せず)が垂設されている。さらにまたユニット筐体50は、左側板50Cの左側板内面及び右側板の右側板内面において支持部66の後端部66Bの上側となる所定の対向位置に、それぞれ回動軸80に対応する円形の支持孔部(図示せず)が穿設されている。
よって熱伝導部67は、伝導部幅方向をユニット幅方向(すなわち、プリンタ左右方向)と平行にして表面67Cを上側に向け、他方の張出部67Bよりも一方の張出部67Aを前側に位置させて、一端面の回動軸が左側板内面の支持孔部に挿入されると共に、他端面の回動軸80が右側板内面の支持孔部に挿入されている。これによりユニット筐体50は、左側板50C及び右側板の一対の支持孔部を介して熱伝導部67を、ユニット幅方向(すなわち、プリンタ左右方向)と平行な一対の回動軸80を中心にして一回転方向及び他回転方向へ回動可能に支持している。
そして熱伝導部67は、裏面67Dのヒータ配置溝部67DX内に伝導部横幅よりも長い所定の長さの短冊状のヒータ68が例えば、その長手方向の一端を熱伝導部67の一端面と面一にし、かつ当該長手方向の他端部に設けられた端子(図示せず)を熱伝導部67の他端面から突出させて配置されている。
ヒータ68は、例えば、複数層構造の本体部に伝導部横幅とほぼ等しい長さを有する発熱用の抵抗線(図示せず)が、ヒータ配置溝部67DXの一端から他端に亘って位置するように埋設されている。またヒータ68は、本体部に所定の配線(図示せず)も埋設されており、抵抗線が当該配線を介して端子に電気的に接続されている。そして定着ユニット16は、カラープリンタ1に装着された場合、ヒータ68の端子が、上述したヒータ電圧源に電気的に接続される。
また熱伝導部67は、裏面67Dのヒータ配置溝部67DXに対し伝導部横幅とほぼ等しい長さの略短冊状の加圧プレート81が例えば、その長手方向の一端及び他端を熱伝導部67の一端面及び他端面と面一にしてヒータ68を覆うように嵌め込まれている。そして加熱部60は、熱伝導部67を他回転方向へ回転させるように付勢するための複数の圧縮コイルばね(以下、これらをそれぞれ付勢用コイルばねとも呼ぶ)82の一端部が、加圧プレート81の下面にユニット幅方向に沿って所定の間隔で係止されている。また加熱部60は、これら複数の付勢用コイルばね82の他端部が、それぞれ支持部66の中央部66Cの上面の対向位置に係止されている。
ベルトガイド69は、例えば、ユニット幅方向に長く断面が略J字状の板部69Aの表面に、その長手方向の一端面から他端面に亘る複数のリブ69B乃至69Dが所定の間隔で突設されて形成されている。因みに、以下の説明では、ベルトガイド69のユニット幅方向と平行な長手方向を、ガイド幅方向とも呼ぶ。
この場合、ベルトガイド69は、例えば、熱の伝導率が比較的低い所定の樹脂によって一体成形されており、ガイド幅方向の一端面から他端面までの横幅(以下、これをガイド横幅とも呼ぶ)が駆動ローラ横幅とほぼ等しい所定の長さに選定されている。またベルトガイド69は、板部69Aの表面における一方及び他方の縁部や各リブ69B乃至69Dの先端部が円弧状又は弓形状に形成されている。
さらにベルトガイド69は、ガイド幅方向をユニット幅方向(すなわち、プリンタ左右方向)と平行にして表面を前側に向けた姿勢で、裏面の他方の縁部寄りの部分が支持部66の前端部66Aに固着されている。そのうえで、ベルトガイド69は、例えば、表面の隣接する2本のリブ69B、69Cの間に温度センサ70が、その温度検出面を当該2本のリブ69B、69Cの先端よりも前側に突出させて配置されている。そして定着ユニット16は、カラープリンタ1に装着された場合、温度センサ70が上述した制御部に電気的に接続される。
図2と共に図3及び図4に示すように、押圧部71は、例えば、所定の金属又は樹脂により、ユニット幅方向に長く断面が略J字状となるように形成された押圧部本体71Aを有している。そして押圧部71は、押圧部本体71Aの一に、断面が略J字状となるように形成されたゴムのような弾性層71Bが被着されている。これにより押圧部71は、弾性層71Bの外面側の一方の縁部が先細りの形状で斜め上側に張り出して、押圧部本体71Aの他面に対し当該外面が傾斜するように形成されている。
因みに、以下の説明では、押圧部71のユニット幅方向と平行な長手方向を、押圧部幅方向とも呼ぶ。また、以下の説明では、押圧部71において弾性層71Bの外面を、押圧部71の表面とも呼び、押圧部本体71Aの他面を、押圧部71の裏面とも呼ぶ。さらに、以下の説明では、押圧部71において表面側の斜め上側に張り出した一方の縁部71Cを、張出部71Cとも呼ぶ。
押圧部71は、押圧部幅方向の一端面から他端面までの横幅(以下、これを押圧部横幅とも呼ぶ)が例えば、駆動ローラ横幅とほぼ等しい所定の長さに選定されている。また押圧部71は、その表面において張出部71C側の所定の第1領域71BXが、加圧ローラ75の外周面に対応させて円弧状に反るように形成されると共に、他方の縁部側の所定の第2領域71BYが裏面側へ徐々に下がるような略円弧状又は略弓形状に形成されている。さらに押圧部71は、表面全体に例えば、所定の樹脂がコーティング処理されて(すなわち、所定の樹脂を被膜形成されて)おり、当該表面全体が格段的に滑らかに形成されている。
これに加えて、押圧部71は、例えば、一端面及び他端面にそれぞれ係合突起(図示せず)が垂設されている。またユニット筐体50は、左側板50Cの左側板内面及び右側板の右側板内面においてベルト駆動ローラ65の前側となる所定の対向位置に、それぞれ係合突起に対応する、所定の長さの係合溝が前斜め上方向と平行に形成されている。
よって押圧部71は、押圧部幅方向をユニット幅方向(すなわち、プリンタ左右方向)と平行にして張出部71Cを後側に向けると共に、裏面を前斜め上側に向けた傾斜姿勢で、一端面の係合突起が左側板内面の係合溝に挿入されると共に、他端面の係合突起が右側板内面の係合溝に挿入されている。これによりユニット筐体50は、左側板50C及び右側板の一対の係合溝を介して押圧部71を、その表面の第2領域71BYを第1領域71BXよりも下側に位置させた傾斜姿勢のまま、前斜め上方向、及びこれとは逆の後斜め下方向へ変位可能に支持している。
そして加熱部60は、押圧部71を後斜め下側へ変位させるように付勢して表面を加熱加圧ベルト72の内面に押し付けるための複数の圧縮コイルばね(以下、これらをそれぞれ押圧用コイルばねとも呼ぶ)83の一端部が、当該押圧部71の裏面にユニット幅方向に沿って所定の間隔で係止されている。また加熱部60は、これら複数の押圧用コイルばね83の他端部が、それぞれ支持部66の中央部66Cの下面の対向位置に係止されている。
加熱加圧ベルト72は、所定の厚みを有する無端状のベルト本体の外面全体に、ほぼ均一な所定の厚みを有する弾性層と、ほぼ均一な所定の厚みを有する剥離層とが順に積層された3層構造で形成されている。すなわち、加熱加圧ベルト72は、ベルト本体の内面を加熱加圧ベルト72自体の内面72Aとし、かつ剥離層の外面を加熱加圧ベルト72自体の外面72Bとして形成されている。
そして加熱加圧ベルト72は、ベルト本体が例えば、ポリイミド樹脂のような適宜選定された樹脂材によって形成されることで、柔軟性と共にある程度の強度を有している。また加熱加圧ベルト72は、弾性層が例えば、ゴムのような適宜選定された弾性材によって形成されることで、記録紙5の表面に転写されたトナー画像85の微細な凹凸に合わせるように変形して、当該記録紙5の表面に対する密着性を向上させている。さらに加熱加圧ベルト72は、剥離層が例えば、弾性層の外面全体に被着されるPFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)チューブのように適宜選定された樹脂材によって形成されることで、記録紙5の表面や当該表面上のトナー画像85からの剥離性を向上させている。
この場合、加熱加圧ベルト72は、一方の開口から他方の開口までの横幅(以下、これをベルト横幅とも呼ぶ)が例えば、記録紙横幅より広いものの、押圧部横幅(また、駆動ローラ横幅)よりも狭い所定の長さに選定されている。また加熱加圧ベルト72は、その周長が所定の長さに選定されている。これにより加熱加圧ベルト72は、ベルト駆動ローラ65の表面と、熱伝導部67の表面67Cと、ベルトガイド69の表面(すなわち、一方及び他方の縁部及び各リブ69B乃至69Dの先端部)と、押圧部71の表面の第2領域71BYとに亘って張架されている。
すなわち、加熱部60は、複数の付勢用コイルばね82のバネ定数や個数、ユニット幅方向に沿った配置位置等が適宜選定されている。よって加熱部60は、複数の付勢用コイルばね82により熱伝導部67を、回動軸80を中心にして他回転方向へ回転させるように付勢して、加熱加圧ベルト72の内面72Aにおける上側の部分に当該熱伝導部67の表面67Cを伝導部幅方向に亘ってほぼ均一な所定の押圧力で押し付けている。これにより加熱部60は、熱伝導部67により加熱加圧ベルト72に、その上側の部分を持ち上げて変位させるように張力を与えている。
また加熱部60は、複数の押圧用コイルばね83のバネ定数や個数、ユニット幅方向に沿った配置位置等も適宜選定されている。よって加熱部60は、複数の押圧用コイルばね83により押圧部71を後斜め下側へ変位させるように付勢して、加熱加圧ベルト72の内面72Aにおける下側の部分に当該押圧部71の表面の第2領域71BYを押圧部幅方向に亘ってほぼ均一な所定の押圧力で押し付けている。これにより加熱部60は、押圧部71により加熱加圧ベルト72に、その下側の部分を押し下げて変位させるように張力を与えている。
よって加熱加圧ベルト72は、このように上下に変位するような張力が与えられることで、後側の部分が前側に変位するように作用すると共に、前側の部分が後側に変位するように作用する。しかしながら、加熱部60は、加熱加圧ベルト72の内面72Aにおける後斜め下側の部分に、配置位置を固定しているベルト駆動ローラ65の表面における後斜め下側の部分を押し付けるようにして、当該加熱加圧ベルト72の後側の部分を前側へ変位しないように規制している。
また加熱部60は、加熱加圧ベルト72の内面72Aにおける前側の部分に、配置位置を固定しているベルトガイド69の表面(すなわち、一方及び他方の縁部や各リブ69B乃至69Dの先端部)を押し付けるようにして、当該加熱加圧ベルト72の前側の部分を後側へ変位しないように規制している。このようにして加熱部60は、ベルト駆動ローラ65の表面と、熱伝導部67の表面67Cと、ベルトガイド69の表面(すなわち、一方及び他方の縁部及び各リブ69B乃至69Dの先端部)と、押圧部71の表面の第2領域71BYとに亘ってかけられた加熱加圧ベルト72を弛まないようにしている。
そして加熱部60は、ベルト駆動ローラ65の表層が、加熱加圧ベルト72の内面72Aに対し、ある程度の摩擦力(すなわち、ベルト駆動ローラ65の表面を加熱加圧ベルト72の内面72Aに接触したままにしようとする力)を有する上述した弾性層65Bとして形成されている。このため加熱部60は、印刷画像の形成時、定着ユニット駆動モータの動作に応じてベルト駆動ローラ65が一回転方向へ回転すると、その回転に連動させて加熱加圧ベルト72を当該ベルト駆動ローラ65の表面に対して内面72Aをほとんど滑らせることなく同一の一回転方向へ回転させることができる。
また加熱部60は、印刷画像の形成時、ヒータ68をヒータ電圧源からの所定の電圧の印加に応じて発熱させて、当該ヒータ68の熱を、熱伝導部67を介して加熱加圧ベルト72に伝導させることにより、加熱加圧ベルト72を一回転方向へ回転させながら加熱することができる。
そして加熱部60は、温度センサ70の温度検出面を、ベルトガイド69の2本のリブ69B、69Cの先端よりも前側に突出させることで、当該温度検出面を加熱加圧ベルト72の内面72Aに押し付けている。よって加熱部60は、印刷画像の形成時、制御部に対し温度センサ70を介して、加熱しながら一回転方向へ回転している加熱加圧ベルト72の温度を検出させ得ると共に、その検出結果に応じてヒータ電圧源を適宜オンオフ制御させて加熱加圧ベルト72の温度を、記録紙加熱用の所定の温度に調整させることができる。
一方、加圧部61において加圧ローラ75は、例えば、ベルト駆動ローラ65の外径よりも大きい所定の直径を有し、両端が閉塞された円筒状の芯金部75Aの外周面全体に、所定のほぼ均一な厚みのスポンジ又はゴムのような弾性層75Bが設けられ、一端面及び他端面間の何れの箇所でも、ほぼ等しい所定の外径を有するように形成されている。そして加圧ローラ75は、一端面から他端面までの横幅(以下、これを加圧ローラ横幅とも呼ぶ)が、駆動ローラ横幅とほぼ等しい所定の長さに選定されている。因みに、以下の説明では、加圧ローラ75において、加圧ローラ横幅に沿った一端面から他端面へ向かう方向、及びこれとは逆の他端面から一端面へ向かう方向を、加圧ローラ幅方向とも呼ぶ。また加圧ローラ75には、例えば、一対の加圧ローラ回転軸(図示せず)が、当該加圧ローラ75の中心軸に一致させて一端面及び他端面に固設されている。
さらに加圧部61は、略コ字状の加圧ローラ支持部(図示ぜす)を有している。加圧ローラ支持部は、一方及び他方の肩部にそれぞれ加圧ローラ75用の図示しない回転軸受(以下、これらをそれぞれ加圧用回転軸受とも呼ぶ)が設けられている。そして加圧ローラ支持部は、ユニット筐体50の左側板50C及び右側板においてベルト駆動ローラ65の前斜め下側に、当該加圧ローラ支持部の長手方向をユニット幅方向と平行にした姿勢で、一方及び他方の肩部を介してユニット上下方向(すなわち、プリンタ上下方向)へ変位可能に取り付けられている。
よって加圧ローラ75は、加圧ローラ幅方向をユニット幅方向(すなわち、プリンタ左右方向)と平行にして、一方の加圧ローラ回転軸が加圧ローラ支持部の一方の肩部の加圧用回転軸受に取り付けられると共に、他方の加圧ローラ回転軸が他方の肩部の加圧用回転軸受に取り付けられている。これによりユニット筐体50は、加圧ローラ支持部を介して加圧ローラ75を、ユニット幅方向(すなわち、プリンタ左右方向)と平行な一対の加圧ローラ回転軸を中心にして他回転方向へ回転可能で、かつ当該一対の加圧ローラ回転軸をユニット幅方向と平行にしたままユニット上下方向(すなわち、プリンタ上下方向)へ変位可能に支持している。
そしてユニット筐体50は、例えば、左側板50C及び右側板に、加圧ローラ75を、一対の加圧ローラ回転軸を介してユニット上方向(すなわち、プリンタ上方向)へ変位させるように付勢するための引っ張りばねのような付勢部が設けられている。よって加圧部61は、その付勢部による付勢に従い、加圧ローラ75の表面において上側の部分を、加熱加圧ベルト72の下側の部分を介してベルト駆動ローラ65の表面の下側の部分から押圧部71の表面の第1領域71BXまでに亘って所定の押圧力で押し付けている。
またユニット筐体50は、例えば、右側板に、加圧ローラ75の他方の加圧ローラ回転軸を回転伝達機構に連結するための所定の加圧ローラ用連結機構(図示せず)が設けられている。そして定着ユニット16は、カラープリンタ1に装着された場合、加圧ローラ75の他方の加圧ローラ回転軸が、加圧ローラ用連結機構を介して回転伝達機構に連結される。これにより定着ユニット16は、印刷画像の形成時、定着ユニット駆動モータの動作に応じたベルト駆動ローラ65及び加熱加圧ベルト72の一回転方向への回転に連動させて、加圧ローラ75を当該加熱加圧ベルト72の外面72Bの下側の部分に押し付けたまま他回転方向へ回転させることができる。
このようにして加圧部61は、加圧ローラ75の表面における上側の部分と、加熱加圧ベルト72の外面72Bにおいてベルト駆動ローラ65の表面の下側の部分から押圧部71の表面の第1領域71BXまでに対応する下側の部分とにより、記録紙5を挟み込むようにして搬送しながら加熱及び加圧するための挟込部86を形成している。
ところで、加熱部60は、例えば、駆動ローラ横幅とほぼ等しい伝導部横幅を有する熱伝導部67が、その一端面を、ベルト駆動ローラ65の一端面とほぼ面一にし、他端面を当該ベルト駆動ローラ65の他端面とほぼ面一にして配置されている。また加熱部60は、例えば、駆動ローラ横幅とほぼ等しいガイド横幅を有するベルトガイド69も、その一端面を、ベルト駆動ローラ65の一端面とほぼ面一にし、他端面を当該ベルト駆動ローラ65の他端面とほぼ面一にして配置されている。
さらに加熱部60は、例えば、駆動ローラ横幅とほぼ等しい押圧部横幅を有する押圧部71も、その一端面を、ベルト駆動ローラ65の一端面とほぼ面一にし、他端面を当該ベルト駆動ローラ65の他端面とほぼ面一にして配置されている。さらにまた加圧部61は、例えば、駆動ローラ横幅とほぼ等しい加圧ローラ横幅を有する加圧ローラ75を、その一端面を、ベルト駆動ローラ65の一端面とほぼ面一にし、他端面を当該ベルト駆動ローラ65の他端面とほぼ面一にして配置されている。
そのうえで図5に示すように、加熱部60は、例えば、押圧部横幅L1よりもベルト横幅L2が狭いため、加熱加圧ベルト72が、押圧部71の表面における押圧部幅方向の中央部に架けられて、一方及び他方の開口から当該押圧部71の一端部及び他端部を左右に突出させている。
また加熱部60は、加熱加圧ベルト72が、ベルト駆動ローラ65、熱伝導部67、ベルトガイド69に対しても同様に、これらの駆動ローラ幅方向、伝導部幅方向、ガイド幅方向の中央部に架けられて、一方及び他方の開口から当該ベルト駆動ローラ65の一端部及び他端部、熱伝導部67の一端部及び他端部、ベルトガイド69の一端部及び他端部それぞれを左右に突出させている。
そして加熱部60及び加圧部61は、ベルト横幅L2よりも記録紙横幅L3が狭いため、ユニット筐体50に対し、上述の挟込部86においてユニット幅方向の中央部で(すなわち、加熱加圧ベルト72におけるベルト幅方向の中央部と、加圧ローラ75における加圧ローラ幅方向の中央部との間に)記録紙5を挟み込むように配置されている。
また加熱部60は、熱伝導部67を他回転方向へ回転させるように付勢するための複数の付勢用コイルばね82を支持部66と加圧プレート81との間に介在させている。このため加熱部60は、複数の付勢用コイルばね82により加圧プレート81を介してヒータ68を熱伝導部67のヒータ配置溝部67DXの底面に押し付けるようにして密着させている。
さらに熱伝導部67は、上述したように熱の伝導率の比較的高い金属によって形成されるものの、加熱加圧ベルト72の内面72Aに押し付けられる表面67Cの縦幅(すなわち、加熱加圧ベルト72の回転方向で見た場合の上流側から下流側までの長さ)を比較的広くし、また表面67Cからヒータ配置溝部67DXの底面までの厚みを極力薄くしている。これにより加熱部60は、印刷画像の形成時にヒータ68が発熱すると、これに応じて熱伝導部67の表面全体の温度を比較的短時間で高くしながら、その比較的広い表面全体で加熱加圧ベルト72を効率良く加熱することができる。
またベルトガイド69は、上述したように熱の伝導率が比較的低い樹脂によって形成されているものの、加熱加圧ベルト72の内面72Aに表面として一方及び他方の縁部及び各リブ69B乃至69Dの先端部を押し付けるようにして、その内面72Aに対する押付箇所と共に接触面積を極力小さくしている。よって加熱部60は、加熱加圧ベルト72が熱伝導部67により加熱されながら一回転方向へ回転した際、その熱伝導部67から見て加熱加圧ベルト72の回転方向の下流側にベルトガイド69が位置するものの、当該加熱加圧ベルト72からベルトガイド69へ吸収される(すなわち、伝導される)熱量を極力小さくしている。
さらに押圧部71は、加熱加圧ベルト72の外面72Bと加圧ローラ75の表面とにより挟込部86が形成されるため、当該加熱加圧ベルト72の内面72Aに表面の第2領域71BYと共に第1領域71BXが押し付けられている。そして押圧部71は、その加熱加圧ベルト72の内面72Aに押し付けられる表面の第2領域71BYから第1領域71BXまでの縦幅(すなわち、加熱加圧ベルト72の回転方向で見た場合の上流側から下流側までの長さ)が比較的狭く選定されている。
よって加熱部60は、加熱加圧ベルト72が熱伝導部67により加熱されながら一回転方向へ回転した際、その熱伝導部67から見て加熱加圧ベルト72の回転方向の下流側に押圧部71も位置しているが、当該加熱加圧ベルト72から押圧部71へ吸収される(すなわち、伝導される)熱量を極力小さくしている。これにより加熱部60は、印刷画像の形成時、ベルト駆動ローラ65と共に一回転方向へ回転している加熱加圧ベルト72において、ヒータ68により熱伝導部67を介して加熱した部分が挟込部86に到達するまでに温度が著しく低下することを回避して、記録紙5を規定の温度で加熱し得るようにしている。
そして分離部62は、例えば、所定の金属板又は樹脂板により、ユニット幅方向に長く断面が略L字状で、かつ先端部が略楔状に形成されている。因みに、以下の説明では、分離部62のユニット幅方向と平行な長手方向を、分離部幅方向とも呼ぶ。分離部62は、例えば、分離部幅方向の一端面から他端面までの横幅(以下、これを分離部横幅とも呼ぶ)が筐体内幅とほぼ等しい所定の長さに選定されている。
そして分離部62は、分離部幅方向をユニット幅方向(すなわち、プリンタ左右方向)と平行にして先端部を、挟込部86の後側で、加熱加圧ベルト72の外面72Bに近接させた姿勢で、一端面及び他端面がユニット筐体50の左側板内面及び右側板内面に固着されている。これにより分離部62は、印刷画像の形成時、挟込部86を通って加熱及び加圧された記録紙5が加熱加圧ベルト72の外面72Bに吸着することを防止して、記録紙繰出口側へ搬送させることができる。
実際に制御部は、印刷画像の形成時、定着ユニット16においてヒータ68を、ヒータ電圧源から所定の電圧を印加して発熱させる。また制御部は、定着ユニット駆動モータを動作させて、定着ユニット16においてベルト駆動ローラ65と共に加熱加圧ベルト72を一回転方向へ回転させると共に、加圧ローラ75を当該加熱加圧ベルト72の外面72Bに押し付けた状態で他回転方向へ回転させる。そのうえで制御部は、定着ユニット16において温度センサ70を介して加熱加圧ベルト72の温度を検出すると共に、その検出結果に応じてヒータ電圧源を適宜オンオフ制御することにより加熱加圧ベルト72を記録紙加熱用の規定の温度まで加熱する。
このようにして制御部は、定着ユニット16において加熱加圧ベルト72の温度を規定の温度まで上昇させると、上述したように給紙トレイ52から記録紙5を繰り出して、第1乃至第4画像形成ユニット10乃至13及び転写部15により当該記録紙5の表面に4色のトナー画像85を順に重ねるように転写する。
そして制御部は、定着ユニット16において、表面に4色のトナー画像85が転写された記録紙5を記録紙取込口から取り込む。これにより制御部は、定着ユニット16において、互いに逆回転している加熱加圧ベルト72の外面72Bと加圧ローラ75の表面との間の挟込部86に記録紙5を挟み込むようにして搬送しながら加熱及び加圧することで、当該記録紙5の表面に4色のトナー画像85を一旦溶融させて定着させた後、記録紙繰出口から排出用搬送路へ繰り出す。このようにして制御部は、定着ユニット16において記録紙5の表面にカラーの印刷画像を形成することができる。
ところで、定着ユニット16は、印刷画像の形成時、上述したようにベルト駆動ローラ65により加熱加圧ベルト72を駆動して一回転方向へ回転させている。この際、定着ユニット16は、加熱加圧ベルト72の内面72Aに、熱伝導部67の表面67Cを所定の押圧力で押し付けたまま、当該熱伝導部67の表面67Cに対して加熱加圧ベルト72の内面72Aを摺動させている。また定着ユニット16では、加熱加圧ベルト72の内面72Aに、ベルトガイド69の表面(すなわち、一方及び他方の縁部及び各リブ69B乃至69Dの先端部)も所定の押圧力で押し付けたまま、当該ベルトガイド69の表面に対して加熱加圧ベルト72の内面72Aを摺動させている。さらに定着ユニット16は、加熱加圧ベルト72の内面72Aに、押圧部71の表面も所定の押圧力で押し付けたまま、当該押圧部71の表面に対して加熱加圧ベルト72の内面72Aを摺動させている。これにより定着ユニット16は、ベルト駆動ローラ65により加熱加圧ベルト72を一回転方向へ回転させている間も、当該加熱加圧ベルト72が弛まないようにしている。
そして定着ユニット16では、このようにして加熱加圧ベルト72が一回転方向へ回転した場合、ベルト駆動ローラ65の表面に対して当該加熱加圧ベルト72の内面72Aがほとんど滑らない。このため加熱加圧ベルト72は、一回転方向へ回転した場合、内面72Aがベルト駆動ローラ65の表面との接触によってはほとんど磨耗しない。すなわち、加熱加圧ベルト72は、一回転方向へ回転した場合、内面72Aにベルト駆動ローラ65の表面が接触しているものの、その接触によっては内面72Aから磨耗粉はほとんど発生しない。
また定着ユニット16では、上述したように押圧部71の表面全体が、樹脂がコーティング処理されて格段的に滑らかに形成されており、加熱加圧ベルト72が一回転方向へ回転した際の内面72Aに対する当該押圧部71の表面の密着性が格段的に高い。このため加熱加圧ベルト72は、一回転方向へ回転した場合、押圧部71の表面に対して内面72Aを摺動させるものの、その押圧部71の表面に対する摺動によっては内面72Aがほとんど磨耗せず、よって磨耗粉はほとんど発生しない。
しかしながら、定着ユニット16では、熱伝導部67の表面67Cに、当該熱伝導部67の材質や形成精度等に起因する微細な凹凸が存在しており、加熱加圧ベルト72が一回転方向へ回転した際の内面72Aに対する熱伝導部67の表面67Cの密着性が比較的低い。このため加熱加圧ベルト72は、一回転方向へ回転した場合、熱伝導部67の表面67Cに対する摺動によって内面72Aが磨耗して微細な磨耗粉を発生させる。
また定着ユニット16では、ベルトガイド69の表面についても同様に、当該ベルトガイド69の材質や形成精度等に起因する微細な凹凸が存在しており、加熱加圧ベルト72が一回転方向へ回転した際の内面72Aに対するベルトガイド69の表面(すなわち、一方及び他方の縁部や各リブ69B乃至69Dの先端部)の密着性が比較的低い。よって加熱加圧ベルト72は、一回転方向へ回転した場合、ベルトガイド69の表面(すなわち、一方及び他方の縁部や各リブ69B乃至69Dの先端部)に対する摺動によっても内面72Aが磨耗して微細な磨耗粉を発生させる。
このように定着ユニット16では、印刷画像の形成に使用され続けると、熱伝導部67の表面67Cやベルトガイド69の表面に対する加熱加圧ベルト72の内面72Aの摺動により、当該内面72Aが徐々に磨耗して微細な磨耗粉が発生する。そして定着ユニット16では、印刷画像の形成時、熱伝導部67の表面67Cやベルトガイド69の表面に対して加熱加圧ベルト72の内面72Aが摺動して微細な磨耗粉が発生すると、その磨耗粉が加熱加圧ベルト72の一回転方向への回転に伴い、熱伝導部67及びベルトガイド69よりも当該加熱加圧ベルト72の回転方向の下流側に配置された押圧部71へ移動する。
このため、定着ユニット16において押圧部71(図2乃至図4)は、表面の第2領域71BYにそれぞれ一端面から他端面に亘る、磨耗粉を取り込むための直線状の複数(例えば、3本)の溝部(以下、これらをそれぞれ磨耗粉取込溝部とも呼ぶ)71BZが、押圧部幅方向と平行で、かつ加熱加圧ベルト72の回転方向に沿って順に所定の間隔で並べるようにして形成されている。すなわち、押圧部71は、表面において加熱加圧ベルト72の内面72Aに押し付けられる部分である第2領域71BYに、挟込部86で記録紙5を挟み込む際のユニット幅方向の挟込範囲以上の長さを有する(実際にはベルト横幅よりも長い)複数の磨耗粉取込溝部71BZが当該加熱加圧ベルト72の回転方向に沿って順に並べるようにして形成されている。
そして押圧部71は、定着ユニット16が印刷画像の形成に使用され続ける間、複数の磨耗粉取込溝部71BZに、加熱加圧ベルト72の内面72Aの磨耗によって発生する磨耗粉を取り込むことができるように、その磨耗粉の大きさに応じて、これら複数の磨耗粉取込溝部71BZの深さ及び幅が適宜選定されている。因みに、押圧部71は、磨耗粉の大きさによるが、複数の磨耗粉取込溝部71BZの深さが例えば、押圧部横幅に亘り均一な0.5[mm]乃至1.0[mm]程度のように適宜選定されると共に、幅も押圧部横幅に亘り均一な例えば、0.3[mm]乃至0.5[mm]程度のように適宜選定されている。
よって図6に示すように、定着ユニット16は、印刷画像の形成時、熱伝導部67の表面67Cやベルトガイド69の表面に対して加熱加圧ベルト72の内面72Aが摺動することで、微細な磨耗粉90が発生して押圧部71まで運ばれると、当該押圧部71において複数の磨耗粉取込溝部71BZ内に磨耗粉90を取り込む(捕捉する)ことができる。すなわち、定着ユニット16は、加熱加圧ベルト72の内面72Aに対する押圧部71の表面の密着性が格段的に高いため、加熱加圧ベルト72の内面72Aの磨耗によって発生した微細な磨耗粉90が当該押圧部71の表面の第2領域71BYまで運ばれると、その磨耗粉90を複数の磨耗粉取込溝部71BZ内に取り込むことができる。
ところで、定着ユニット16では、例えば、加熱加圧ベルト72の外面72Bと加圧ローラ75の表面との間の挟込部86に記録紙5を挟み込んだ際、当該記録紙5の表面のトナー画像85による凹凸で加熱加圧ベルト72が微小に振動する場合がある。しかしながら、押圧部71は、表面の第2領域71BYに複数の磨耗粉取込溝部71BZが加熱加圧ベルト72の回転方向の上流側から下流側にかけて順に並べて形成されている。よって定着ユニット16は、押圧部71の表面の第2領域71BYまで微細な磨耗粉90が運ばれた際に加熱加圧ベルト72が微小に振動したことで、仮に最も上流側の磨耗粉取込溝部71BZで当該磨耗粉90を取りこぼしたとしても、これよりも下流側の磨耗粉取込溝部71BZ内に、その磨耗粉90を取り込むことができる。
さらに押圧部71は、表面の第2領域71BYに複数の磨耗粉取込溝部71BZがそれぞれ当該磨耗粉取込溝部71BZの縁に角を成すように(すなわち、縁に面取りせずに角を残すように)形成されている。よって定着ユニット16は、押圧部71の表面の第2領域71BYまで運ばれた微細な磨耗粉90が加熱加圧ベルト72の内面72Aに付着していても、その内面72Aに付着している磨耗粉90を磨耗粉取込溝部71BZの縁でかき取るようにして当該磨耗粉取込溝部71BZ内に取り込むことができる。
そして押圧部71は、表面において加熱加圧ベルト72と加圧ローラ75とにより上述した挟込部86を形成させるための第1領域71BXよりも当該加熱加圧ベルト72の回転方向の上流側となる第2領域71BYに複数の磨耗粉取込溝部71BZが形成されている。よって定着ユニット16は、このように押圧部71の表面まで運ばれた微細な磨耗粉90を、当該表面の第1領域71BXに到達する直前の第2領域71BYで複数の磨耗粉取込溝部71BZ内に取り込んで、その磨耗粉90が押圧部71の表面の第1領域71BXと加熱加圧ベルト72の内面72Aとの間に入り込むことをほぼ確実に防止することができる。
従って定着ユニット16は、挟込部86において加熱加圧ベルト72の外面72Bに、押圧部71の表面の第1領域71BXとの間への磨耗粉90の入り込みによる微小な凹凸が生じることをほぼ確実に回避することができる。その結果、定着ユニット16は、挟込部86において加熱加圧ベルト72の外面72Bと加圧ローラ75の表面との間に記録紙5を挟み込んで加熱及び加圧する際、当該記録紙5に対する加熱や加圧にばらつきが生じることもほぼ確実に回避することができる。
(1−3)第1の実施の形態の動作及び効果
以上の構成において、カラープリンタ1では、定着ユニット16において、ベルト駆動ローラ65の表面と、熱伝導部67の表面67Cと、ベルトガイド69の表面と、押圧部71の表面の第2領域71BYとに亘って加熱加圧ベルト72を張架するようにした。
またカラープリンタ1では、定着ユニット16において、加圧ローラ75の表面を、加熱加圧ベルト72を介してベルト駆動ローラ65の表面と押圧部71の表面の第1領域71BXとに押し付けるようにして、当該加圧ローラ75の表面と加熱加圧ベルト72の外面72Bとにより挟込部86を形成するようにした。
これによりカラープリンタ1は、印刷画像の形成時、定着ユニット16において、所定の温度まで加熱した加熱加圧ベルト72の内面72Aに熱伝導部67の表面67C、ベルトガイド69の表面、及び押圧部71の表面を押し付けたまま、ベルト駆動ローラ65と共に加熱加圧ベルト72を一回転方向へ回転させ、また加圧ローラ75を他回転方向へ回転させる。
この状態でカラープリンタ1は、加熱加圧ベルト72の外面72Bと加圧ローラ75の表面との間の挟込部86に、表面にトナー画像85が転写された記録紙5を挟み込むようにして搬送しながら加熱及び加圧することにより、当該記録紙5の表面にトナー画像85を定着させるようにして印刷画像を形成することができる。
そしてカラープリンタ1は、このようにベルト駆動ローラ65と共に加熱加圧ベルト72を一回転方向へ回転させる際、熱伝導部67の表面67C、ベルトガイド69の表面、及び押圧部71の表面を加熱加圧ベルト72の内面72Aに押し付けたまま、当該熱伝導部67の表面67C、ベルトガイド69の表面、及び押圧部71の表面に対して加熱加圧ベルト72の内面72Aを摺動させて弛まないようにしている。
このためカラープリンタ1では、定着ユニット16において、押圧部71の表面の第2領域71BYに、挟込部86で記録紙5を挟み込む際のユニット幅方向の挟込範囲以上の長さを有する磨耗粉取込溝部71BZを形成するようにした。
従ってカラープリンタ1は、印刷画像の形成時、定着ユニット16において、熱伝導部67の表面67Cやベルトガイド69の表面に対して加熱加圧ベルト72の内面72Aが摺動することで、当該内面72Aが磨耗して微細な磨耗粉90が発生しても、押圧部71の磨耗粉取込溝部71BZ内に、その磨耗粉90を取り込むことができる。このためカラープリンタ1は、印刷画像の形成時、定着ユニット16において、押圧部71の表面の第1領域71BXと加熱加圧ベルト72の内面72Aとの間に微細な磨耗粉90が入り込むことをほぼ確実に防止することができる。
よってカラープリンタ1は、印刷画像の形成時、定着ユニット16の挟込部86において加熱加圧ベルト72の外面72Bに微小な凹凸が生じることをほぼ確実に回避して、当該加熱加圧ベルト72の外面72Bと加圧ローラ75の表面とによる記録紙5の加熱や加圧にばらつきが生じることもほぼ確実に回避することができる。その結果、カラープリンタ1は、印刷画像の形成時、定着ユニット16において、記録紙5に対する加熱や加圧のばらつきに起因して当該記録紙5の表面上でトナー画像85の定着不良(すなわち、加熱不良)や印刷画像の光沢むらのような印刷画像の形成不良が発生することを防止することができる。
以上の構成によれば、カラープリンタ1は、定着ユニット16において、押圧部71の表面の第2領域71BYに磨耗粉取込溝部71BZを形成して、ベルト駆動ローラ65の表面と、熱伝導部67の表面67Cと、ベルトガイド69の表面と、当該押圧部71の表面の第2領域71BYとに亘って加熱加圧ベルト72を張架し、印刷画像の形成時にベルト駆動ローラ65により加熱加圧ベルト72を記録紙5の加熱及び加圧用に一回転方向へ回転させた場合、加熱加圧ベルト72の内面72Aに熱伝導部67の表面67C、ベルトガイド69の表面、及び押圧部71の表面を押し付けたまま、当該熱伝導部67の表面67C、ベルトガイド69の表面、及び押圧部71の表面に対して加熱加圧ベルト72の内面72Aを摺動させるようにした。
これによりカラープリンタ1は、印刷画像の形成時、定着ユニット16において微細な磨耗粉90が発生しても、押圧部71の磨耗粉取込溝部71BZ内に当該磨耗粉90を取り込むことで、その微細な磨耗粉90に起因して加熱加圧ベルト72の外面72Bに微小な凹凸が生じて記録紙5の加熱や加圧にばらつきが生じることを回避することができ、かくして記録紙5の表面において印刷画像の形成不良が発生することを防止して、印刷画像の品質を向上させることができる。
またカラープリンタ1は、定着ユニット16において、押圧部71の表面に樹脂をコーティングするようにした。従ってカラープリンタ1は、定着ユニット16において、加熱加圧ベルト72の内面72Aに対する押圧部71の表面の密着性を格段的に高くすることができる。
よってカラープリンタ1は、定着ユニット16において、加熱加圧ベルト72を一回転方向へ回転させた場合に、当該加熱加圧ベルト72の内面72Aに押圧部71の表面を押し付けたまま、押圧部71の表面に対して加熱加圧ベルト72の内面72Aを摺動させても、加熱加圧ベルト72の内面72Aが磨耗して磨耗粉90が発生することを極力抑えることができる。またカラープリンタ1は、定着ユニット16において、このように加熱加圧ベルト72の内面72Aに対する押圧部71の表面の密着性が格段的に高いため、当該加熱加圧ベルト72によって押圧部71まで運ばれた磨耗粉90を磨耗粉取込溝部71BZ内に的確に取り込むことができる。
ところで、カラープリンタ1では、仮に加熱加圧ベルト72の内面72Aと押圧部71の表面との間に微細な磨耗粉90が入り込むと、その磨耗粉90が押圧部71の表面に対して加熱加圧ベルト72の内面72Aが摺動する際の抵抗となる。しかしながら、カラープリンタ1では、上述したように加熱加圧ベルト72の内面72Aと押圧部71の表面との間に微細な磨耗粉90が入り込むことを防止し得るため、このような抵抗を低減することができる。
さらにカラープリンタ1は、定着ユニット16において、押圧部71の表面の第2領域71BYに複数の磨耗粉取込溝部71BZを加熱加圧ベルト72の回転方向の上流側から下流側にかけて順に並べて形成するようにした。このためカラープリンタ1は、定着ユニット16において、押圧部71の表面の第2領域71BYまで運ばれた微細な磨耗粉90を、仮に最も上流側の磨耗粉取込溝部71BZで取りこぼしても、これよりも下流側の磨耗粉取込溝部71BZにより当該磨耗粉90を取り込むことができる。
さらにカラープリンタ1は、定着ユニット16において、押圧部71の表面の第2領域71BYに複数の磨耗粉取込溝部71BZをそれぞれ縁に角を成すように形成するようにした。よってカラープリンタ1は、定着ユニット16において、押圧部71の表面の第2領域71BYまで運ばれた微細な磨耗粉90が加熱加圧ベルト72の内面72Aに付着していても、その内面72Aに付着している磨耗粉90を磨耗粉取込溝部71BZの縁でかき取るようにして当該磨耗粉取込溝部71BZ内に取り込むことができる。このようにしてカラープリンタ1は、定着ユニット16において、押圧部71の磨耗粉取込溝部71BZ内に磨耗粉90を、より確実に取り込むことができる。
さらにカラープリンタ1は、定着ユニット16において、押圧部71を熱伝導部67やベルトガイド69よりも加熱加圧ベルト72の回転方向の下流側で、ベルト駆動ローラ65に近接させて配置するようにした。またカラープリンタ1は、定着ユニット16において、加圧ローラ75の表面を、加熱加圧ベルト72を介してベルト駆動ローラ65の表面と押圧部71の表面の第1領域71BXとに押し付けるようにして、当該加圧ローラ75の表面と加熱加圧ベルト72の外面72Bとにより記録紙5を挟み込んで加熱及び加圧するための挟込部86を形成するようにした。
そしてカラープリンタ1は、定着ユニット16において、押圧部71の表面の第1領域71BXに加熱加圧ベルト72の回転方向の上流側で隣接する第2領域71BYに複数の磨耗粉取込溝部71BZを形成するようにした。よってカラープリンタ1は、定着ユニット16において、加熱加圧ベルト72の内面72Aが磨耗して磨耗粉90が発生しても、その発生箇所のほとんどを押圧部71よりも加熱加圧ベルト72の回転方向の上流側に制限することができる。
そしてカラープリンタ1は、定着ユニット16において、加熱加圧ベルト72の内面72Aが磨耗して発生する磨耗粉90のほとんどが、当該加熱加圧ベルト72の回転により押圧部71まで運ばれるものの、その磨耗粉90が当該押圧部71の表面において第1領域71BXに到達する直前の第2領域71BYで複数の磨耗粉取込溝部71BZ内に取り込むことができる。このためカラープリンタ1は、定着ユニット16において、磨耗粉90が押圧部71の表面の第1領域71BXと加熱加圧ベルト72の内面72Aとの間に入り込むことを、より確実に防止することができる。
従ってカラープリンタ1は、定着ユニット16において、微細な磨耗粉90に起因して加熱加圧ベルト72の外面72Bに微小な凹凸が生じ、記録紙5の加熱及び加圧にばらつきが生じることを、より確実に回避することができる。このためカラープリンタ1は、定着ユニット16において、記録紙5の表面上でトナーの定着不良や印刷画像の光沢むらのような印刷画像の形成不良が発生することを、より確実に防止して、印刷画像の品質を一段と向上させることができる。
そしてカラープリンタ1は、このように定着ユニット16において、微細な磨耗粉90に起因して記録紙5の表面において印刷画像の形成不良が発生することをより確実に防止し得ることで、当該定着ユニット16の使用寿命を延ばすことができる。その結果、カラープリンタ1は、定着ユニット16の交換回数を減らして利便性を向上させることもできる。
(2)第2の実施の形態
(2−1)カラープリンタの内部構成
次いで、第2の実施の形態によるカラープリンタ100(図1)の内部構成について説明する。第2の実施の形態によるカラープリンタ100は、定着ユニット101(図1)の一部構成を除いて、上述した第1の実施の形態によるカラープリンタ1と同様に構成されている。
そして第2の実施の形態によるカラープリンタ100は、基本的には、上述した第1の実施の形態によるカラープリンタ1と同様に動作して記録紙5の表面に印刷画像を形成している。よって第2の実施の形態によるカラープリンタ100の内部構成については、図1を用いて上述した第1の実施の形態によるカラープリンタ1の内部構成の説明を参照することとして、ここでの説明は省略する。
(2−2)定着ユニットの構成
次いで、定着ユニット101の構成について説明する。ただし、定着ユニット101(図2)は、加熱部105(図2)に設けられる押圧部110(図2)の構成を除いて、上述した第1の実施の形態による定着ユニット16と同様に構成されている。よって、以下には、図3乃至図5との対応部分に同一符号を付した図7乃至図9を用いて、押圧部110の構成について説明する。
図7乃至図9に示すように、押圧部110は、押圧部本体71Aの一面に、上述した第1の実施の形態による押圧部71の弾性層71Bと同様の材質で同様の形状及び大きさに形成された弾性層110Aが被着されている。また押圧部110は、上述した第1の実施の形態による押圧部71と同様に、表面全体に例えば、所定の樹脂がコーティング処理されており、当該表面全体が格段的に滑らかに形成されている。このようにして押圧部110は、上述した第1の実施の形態による押圧部71と同様の外形を有するように形成されている。
そして押圧部110は、上述した第1の実施の形態による押圧部71と同様に、ユニット筐体50に対し傾斜姿勢のまま、前斜め上方向、及びこれとは逆の後斜め下方向へ変位可能に支持されている。よって押圧部110は、表面における押圧部幅方向の中央部に加熱加圧ベルト72が位置するように架けられた状態で、当該加熱加圧ベルト72の内面72Aに表面を所定の押圧力で押し付けている。これにより押圧部110は、上述した第1の実施の形態による押圧部71と同様に、加熱加圧ベルト72の一方及び他方の開口から一端部及び他端部を左右に突出させている。
これに加えて押圧部110は、表面の第2領域110AYにそれぞれ一端面から他端面に亘るV字状の複数(例えば、3本)の磨耗粉取込溝部110AZが、中央部よりも両端部を加熱加圧ベルト72の回転方向の下流側に位置させ、その回転方向に沿って順に所定の間隔で並べるようにして形成されている。
すなわち、押圧部110は、表面の第2領域110AYに、挟込部86で記録紙5を挟み込む際のユニット幅方向の挟込範囲以上の長さを有する(実際にはベルト横幅よりも長い)V字状の複数の磨耗粉取込溝部110AZが、中央部を加熱加圧ベルト72の回転方向の上流側に位置させ、かつ両端部を下流側に位置させた状態で、当該加熱加圧ベルト72の回転方向に沿って順に並べるようにして形成されている。因みに、以下の説明では、複数の磨耗粉取込溝部110AZ各々において押圧部幅方向の中央部を、溝中央部とも呼び、押圧部幅方向の一端を、溝一端とも呼び、押圧部幅方向の他端を、溝他端とも呼ぶ。
この場合、押圧部110も、上述した第1の実施の形態による押圧部71と同様に、加熱加圧ベルト72の内面72Aの磨耗によって発生する磨耗粉の大きさに応じて、これら複数の磨耗粉取込溝部110AZの深さ及び幅が適宜選定されている。すなわち、押圧部110は、磨耗粉の大きさによるが、複数の磨耗粉取込溝部110AZの深さが例えば、押圧部横幅に亘り均一な0.5[mm]乃至1.0[mm]程度のように適宜選定されると共に、幅も押圧部横幅に亘り均一な例えば、0.3[mm]乃至0.5[mm]程度のように適宜選定されている。
また押圧部110も、表面の第2領域110AYに複数の磨耗粉取込溝部110AZがそれぞれ当該磨耗粉取込溝部110AZの縁に角を成すように(すなわち、縁に面取りせずに角を残すように)形成されている。よって定着ユニット101は、図6について上述した場合と同様に、印刷画像の形成時、熱伝導部67の表面67Cやベルトガイド69の表面に対して加熱加圧ベルト72の内面72Aが摺動して発生した微細な磨耗粉90を、押圧部110の複数の磨耗粉取込溝部110AZ内に取り込む(捕捉する)ことができる。
ところで、定着ユニット101では、ベルト駆動ローラ65により加熱加圧ベルト72を一回転方向へ回転させると、その回転により当該加熱加圧ベルト72の回転方向の上流側から下流側へ向かう気流が生じる。よって図10に示すように、押圧部110は、磨耗粉取込溝部110AZに磨耗粉90を取り込んだ状態で、加熱加圧ベルト72が一回転方向へ回転すると、その回転によって生じる気流により磨耗粉取込溝部110AZ内で磨耗粉90を溝形状に沿って、回転方向の上流側の溝中央部から下流側の溝一端部や溝他端部へ徐々に移動させることができる。
そして押圧部110は、加熱加圧ベルト72が一回転方向へ回転し続けると、最終的には磨耗粉取込溝部110AZ内の磨耗粉90を溝一端や溝他端から排出することができる。これにより定着ユニット101は、印刷画像の形成に長期に渡って使用されても、押圧部110の複数の磨耗粉取込溝部110AZから微細な磨耗粉90が溢れることを回避することができる。
(2−3)第2の実施の形態の動作及び効果
以上の構成において、カラープリンタ100では、定着ユニット101において、押圧部110の表面の第2領域110AYに、挟込部86で記録紙5を挟み込む際のユニット幅方向の挟込範囲以上の長さを有するV字状の磨耗粉取込溝部110AZを、溝中央部を加熱加圧ベルト72の回転方向の上流側に位置させ、かつ溝一端及び溝他端を下流側に位置させて形成するようにした。
従ってカラープリンタ100は、印刷画像の形成時、定着ユニット101において、熱伝導部67の表面67Cやベルトガイド69の表面に対して加熱加圧ベルト72の内面72Aが摺動することで、当該内面72Aが磨耗して微細な磨耗粉90が発生しても、押圧部110の磨耗粉取込溝部110AZ内に、その磨耗粉90を取り込むことができる。このためカラープリンタ100は、印刷画像の形成時、上述した第1の実施の形態の場合と同様に、定着ユニット101において、押圧部110の表面の第1領域110AXと加熱加圧ベルト72の内面72Aとの間に微細な磨耗粉90が入り込むことをほぼ確実に防止して、印刷画像の品質が劣化することを防止することができる。
またカラープリンタ100は、印刷画像の形成時、定着ユニット101において加熱加圧ベルト72を一回転方向へ回転させると、これに応じて押圧部110の磨耗粉取込溝部110AZ内で、これに取り込んでいた磨耗粉90を溝中央部から溝一端部や溝他端部へ徐々に移動させて、最終的に磨耗粉取込溝部110AZから排出することができる。よってカラープリンタ100は、定着ユニット101の長期に渡る使用でも、押圧部110の複数の磨耗粉取込溝部110AZから微細な磨耗粉90が溢れることを回避することができる。
以上の構成によれば、カラープリンタ100は、定着ユニット101において、押圧部110の表面の第2領域110AYにV字状の磨耗粉取込溝部110AZを、溝中央部を加熱加圧ベルト72の回転方向の上流側に位置させ、かつ溝一端及び溝他端を下流側に位置させて形成して、ベルト駆動ローラ65の表面と、熱伝導部67の表面67Cと、ベルトガイド69の表面と、当該押圧部110の表面の第2領域110AYとに亘って加熱加圧ベルト72を張架し、印刷画像の形成時にベルト駆動ローラ65により加熱加圧ベルト72を記録紙5の加熱及び加圧用に一回転方向へ回転させた場合、加熱加圧ベルト72の内面72Aに熱伝導部67の表面67C、ベルトガイド69の表面、及び押圧部110の表面を押し付けたまま、当該熱伝導部67の表面67C、ベルトガイド69の表面、及び押圧部110の表面に対して加熱加圧ベルト72の内面72Aを摺動させるようにした。
これによりカラープリンタ100は、上述した第1の実施の形態によって得られる効果と同様の効果を得ることができると共に、これに加えて、定着ユニット101において加熱加圧ベルト72を一回転方向へ回転させた場合、その回転に応じて押圧部110の磨耗粉取込溝部110AZから、これに取り込んでいた磨耗粉90を排出することができる。よってカラープリンタ100は、定着ユニット101が使用され続けても、押圧部110の磨耗粉取込溝部110AZから微細な磨耗粉90が溢れることを回避して当該定着ユニット101の使用寿命を延ばすことができ、その結果、上述した第1の実施の形態よりも定着ユニット101の交換回数を減らして利便性をさらに向上させることができる。
またカラープリンタ100は、押圧部110の押圧部横幅に比して加熱加圧ベルト72のベルト横幅を狭くし、当該押圧部110の表面において押圧部幅方向の中央部に加熱加圧ベルト72を架けるようにした。従ってカラープリンタ100は、定着ユニット101において、押圧部110の磨耗粉取込溝部110AZから磨耗粉90を排出しても、当該排出した磨耗粉90が加熱加圧ベルト72の外面72Bと加圧ローラ75の表面との間の挟込部86に入り込むことを防止することができる。よってカラープリンタ100は、加熱加圧ベルト72の外面72Bと加圧ローラ75の表面との間の挟込部86に磨耗粉90が入り込むことで、印刷画像の品質が劣化することもほぼ確実に回避することができる。
(3)他の実施の形態
(3−1)他の実施の形態1
なお上述した第1及び第2の実施の形態においては、定着ユニット16、101に、駆動ローラ幅方向に亘り均一な外径を有するベルト駆動ローラ65と、加圧ローラ幅方向に亘り均一な外径を有する加圧ローラ75と、表面67Cが伝導部幅方向へ平坦な熱伝導部67と、表面がガイド幅方向へ平坦なベルトガイド69とを設けるようにした。
しかしながら本発明は、これに限らず、例えば、図11に示すように、定着ユニット120に、駆動ローラ幅方向の両端部の外径によりも中央部の外径が太い略樽形のベルト駆動ローラ121と、同様に加圧ローラ幅方向の両端部の外径よりも中央部の外径が太い略樽形の加圧ローラ75とを設けるようにする。また本発明は、定着ユニット120に、それぞれ表面がユニット幅方向(すなわち、伝導部幅方向やガイド幅方向)の中央部で弓形状に凹むように形成された熱伝導部123やベルトガイド(図示せず)を設けるようにする。
そして本発明は、定着ユニット120において、ベルト駆動ローラ121の表面と、熱伝導部123の表面と、ベルトガイドの表面と、押圧部71、110の表面とに亘って加熱加圧ベルト72を張架する。さらに本発明は、定着ユニット120において、加圧ローラ122の一対の加圧ローラ回転軸(図示せず)を直接付勢するようにして、当該加圧ローラ122の表面を、加熱加圧ベルト72を介してベルト駆動ローラ121の表面及び押圧部71、110の表面に押し付けるようにしても良い。
本発明は、係る構成によれば、加熱加圧ベルト72の内面72Aに対するベルト駆動ローラ121の表面及び押圧部71、110の表面の密着性を向上させ得ると共に、当該加熱加圧ベルト72の外面72Bに対する加圧ローラ122の表面の密着性も向上させることができる。また本発明は、係る構成によれば、熱伝導部123の表面の中央部を凹ませ、またベルトガイドの表面の中央部も凹ませることで、これらに張架される加熱加圧ベルト72が一回転方向へ回転した際に、その張架位置がユニット幅方向へずれることを防止することができる。よって本発明は、加熱加圧ベルト72の内面72Aにおいて一方の開口側や他方の開口側に、熱伝導部123の表面における一端面側の角部や他端面側の角部、またベルトガイドの表面における一端面側の角部や他端面側の角部が他の部分よりも強く押し付けられて、当該加熱加圧ベルト72が破損することを防止することができる。
これに加えて本発明は、定着ユニット16、101において、ベルト駆動ローラ65をベルト横幅よりも幅広にし、かつ両端部に外径が一回り大きいフランジ部を設ける。そして本発明は、定着ユニット16、101において、ベルト駆動ローラ65の一対のフランジ部の間に加熱加圧ベルト72を架けると共に、加圧ローラ75を、当該加熱加圧ベルト72を介して、その一対のフランジ部の間に押し付けるようにしても良い。また本発明は、定着ユニット16、101において、ベルト駆動ローラ65ではなく、加圧ローラ75をベルト横幅よりも幅広にし、かつ両端部に外径が一回り大きいフランジ部を設ける。そして本発明は、定着ユニット16、101において、ベルト駆動ローラ65に加熱加圧ベルト72を架けた状態で、加圧ローラ75の一対のフランジ部の間を、当該加熱加圧ベルト72を介してベルト駆動ローラ65に押し付けるようにしても良い。
本発明は、これらの構成によれば、加熱加圧ベルト72が一回転方向へ回転した際に、当該加熱加圧ベルト72のベルト駆動ローラ65に対する張架位置がユニット幅方向へずれることを防止することができる。よって本発明は、加熱加圧ベルト72の内面72Aにおいて一方の開口側や他方の開口側に、ベルト駆動ローラ65の表面における一端面側の縁や他端面側の縁が他の部分よりも強く押し付けられて、ベルト駆動ローラ65の弾性層65Bや加熱加圧ベルト72が破損することを防止することができる。
(3−2)他の実施の形態2
また上述した第1及び第2の実施の形態においては、押圧部71、110の表面に、幅が押圧部横幅に亘り均一で、かつ深さも押圧部横幅に亘り均一な磨耗粉取込溝部71BZ、110AZを形成するようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、加熱加圧ベルト72の内面72Aに熱伝導部67の表面67Cやベルトガイド69の表面を押し付ける押圧力がユニット幅方向に不均一である場合、押圧部71、110の磨耗粉取込溝部71BZ、110AZにおいて、当該加熱加圧ベルト72の内面72Aにおける、より大きな押圧力がかかる部分に対応する箇所ほど幅及び深さの少なくとも一方を広く、また深くするようにしても良い。
すなわち、本発明は、例えば、他の実施の形態1で説明したように、熱伝導部123の表面やベルトガイドの表面をユニット幅方向に沿って弓形状に凹むように形成すると、加熱加圧ベルト72の内面72Aに熱伝導部67の表面67Cやベルトガイド69の表面を押し付ける押圧力が、当該加熱加圧ベルト72の内面72Aにおいてユニット幅方向(すなわち、ベルト幅方向)の中央部から一方及び他方の開口側へ徐々に大きくなる。
よって本発明は、例えば、図12に示すように、押圧部125の表面125Aに形成する磨耗粉取込溝部125AXにおいて、加熱加圧ベルト72の内面72Aの中央部と対応する溝中央部から、当該内面72Aの一方及び他方の開口側と対応する溝一端側及び溝他端側へ深さは変えずに幅を徐々に広げるようにして変化させても良い。
また本発明は、押圧部の表面に形成する磨耗粉取込溝部において、加熱加圧ベルト72の内面72Aの中央部と対応する溝中央部から、当該内面72Aの一方及び他方の開口側と対応する溝一端側及び溝他端側へ幅は変えずに深さを徐々に深くするようにして変化させても良い。
さらに本発明は、押圧部125の表面125Aに形成する磨耗粉取込溝部125AXにおいて、加熱加圧ベルト72の内面72Aの中央部と対応する溝中央部から、当該内面72Aの一方及び他方の開口側と対応する溝一端側及び溝他端側へ幅を徐々に広くし、また深さを徐々に深くするようにして変化させても良い。
さらにまた本発明は、例えば、熱伝導部67の表面67Cが伝導部幅方向へ平坦であっても、当該熱伝導部67を付勢する複数の付勢用コイルばね82の配置間隔や種類により加熱加圧ベルト72の内面72Aに熱伝導部67の表面67Cを押し付ける押圧力が不均一である場合、同様に押圧部71、110の磨耗粉取込溝部71BZ、110AZにおいて、当該加熱加圧ベルト72の内面72Aにおける、より大きな押圧力がかかる部分に対応する箇所ほど幅及び深さの少なくとも一方を広く、また深くするようにしても良い。
本発明は、係る構成によれば、加熱加圧ベルト72の内面72Aにおいて熱伝導部67、123の表面67Cやベルトガイド69の表面が強く押し付けられた部分ほど磨耗し易く、発生する磨耗粉90が多くなるものの、当該発生した磨耗粉90を押圧部71、110、125の磨耗粉取込溝部71BZ、110AZ、125AX内に的確に取り込むことができる。
(3−3)他の実施の形態3
さらに上述した第1の実施の形態においては、押圧部71の表面に、押圧部横幅よりもベルト横幅の狭い加熱加圧ベルト72を張架するようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、表面に直線状の磨耗粉取込溝部71BZが形成された押圧部71では、当該磨耗粉取込溝部71BZから磨耗粉90を積極的に排出しないため、その押圧部71の表面に、押圧部横幅よりも広いベルト横幅を有する加熱加圧ベルトを、一方及び他方の開口側を当該押圧部71の一端面及び他端面の外側に突出させるようにして張架するようにしても良い。
(3−4)他の実施の形態4
さらに上述した第2の実施の形態においては、押圧部110の表面に、V字状の磨耗粉取込溝部110AZを形成するようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、図13(A)に示すように、押圧部130の表面130Aの第2領域に、それぞれ一端面から他端面に亘る直線状の複数の磨耗粉取込溝部130AXを、溝一端を加熱加圧ベルト72の回転方向の下流側に位置させ、かつ溝他端を上流側に位置させるように傾斜させて形成するようにしても良い。また本発明は、これに限らず、図13(B)に示すように、押圧部131の表面131Aの第2領域に、それぞれ一端面から他端面に亘る直線状の複数の磨耗粉取込溝部131AXを、溝一端を加熱加圧ベルト72の回転方向の上流側に位置させ、かつ溝他端を下流側に位置させるように傾斜させて形成するようにしても良い。本発明は、係る構成によっても、上述した第2の実施の形態によって得られる効果と同様の効果を得ることができる。
ところで、本発明は、図13(A)のように押圧部130の表面130Aに直線状の磨耗粉取込溝部130AXを傾斜させて形成する場合、当該磨耗粉取込溝部130AXを、溝一端を一端面に位置させ、溝他端を加熱加圧ベルト72の他方の開口と対向させるような長さに選定するようにしても良い。また本発明は、図13(B)のように押圧部131の表面131Aに直線状の磨耗粉取込溝部131AXを傾斜させて形成する場合、当該磨耗粉取込溝部131AXを、溝一端を加熱加圧ベルト72の一方の開口と対向させ、溝他端を一端面に位置させるような長さに選定するようにしても良い。本発明は、係る構成によっても、押圧部130、131まで運ばれる磨耗粉90を磨耗粉取込溝部130AX、131AX内に取りこぼしなく取り込むことができると共に、加熱加圧ベルト72の回転に応じて当該磨耗粉取込溝部130AX、131AXから排出することができる。
(3−5)他の実施の形態5
さらに上述した第1及び第2の実施の形態においては、定着ユニット16、101において加熱部60、105に押圧部71、110を設けるようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、定着ユニットにおいて加熱部に、内部にヒータが収納された、記録紙加熱用のローラ(以下、これを加熱ローラとも呼ぶ)と、当該加熱ローラの表面温度を検出するための温度センサとを設けるようにする。また本発明は、定着ユニットにおいて加圧部に、加圧ローラと、表面に磨耗粉取込溝部が形成された押圧部と、ベルトガイドとを設け、当該加圧ローラの表面と、押圧部の表面と、ベルトガイドの表面とに亘って記録紙5加圧用のベルト(以下、これを加圧ベルトとも呼ぶ)を張架する。
そして本発明は、定着ユニットにおいて、加熱ローラの表面を、加圧ベルトを介して加圧ローラの表面及び押圧部の表面に押し付けて挟込部を形成するようにしても良い。すなわち、本発明は、定着ユニットにおいて、加圧部に加圧ベルトと共に押圧部を設けるようにして、上述した第1及び第2の実施の形態による定着ユニット16、101と同様に機能させるようにしても良い。本発明は、係る構成によっても、上述した第1及び第2の実施の形態によって得られる効果と同様の効果を得ることができる。
これに加えて本発明は、定着ユニットにおいて加熱部に、ベルト駆動ローラ65と、熱伝導部67とを設け、当該ベルト駆動ローラ65の表面と熱伝導部67の表面とに亘って加熱加圧ベルト72を張架する。また本発明は、定着ユニットにおいて加熱部に、熱伝導部67よりも加熱加圧ベルト72の回転方向の下流側であるものの、ベルト駆動ローラ65の手前の所定位置に、表面に磨耗粉取込溝部が形成された所定の押付部を、当該表面を加熱加圧ベルト72の内面72Aに押し付けて配置する。さらに本発明は、定着ユニットにおいて加熱部に、温度センサを、加熱加圧ベルト72の温度を外面72B側から検出するように設ける。さらにまた本発明は、定着ユニットにおいて加圧部に、加圧ローラ75を設ける。そして本発明は、加圧ローラ75の表面を、加熱加圧ベルト72を介してベルト駆動ローラ65の表面に押し付けて挟込部を形成するようにしても良い。
これに対して本発明は、定着ユニットにおいて加熱部に、内部にヒータが収納された加熱ローラと、当該加熱ローラの表面温度を検出するための温度センサとを設けるようにする。また本発明は、定着ユニットにおいて加圧部に、加圧ローラと、ベルトガイドとを設け、当該加圧ローラの表面と、ベルトガイドの表面とに亘って加圧ベルトを張架する。さらに本発明は、定着ユニットにおいて加圧部に、ベルトガイドよりも加圧ベルトの回転方向の下流側であるものの、加圧ローラの手前の所定位置に、表面に磨耗粉取込溝部が形成された所定の押付部を、当該表面を加圧ベルトの内面に押し付けて配置する。そして本発明は、定着ユニットにおいて、加熱ローラの表面を、加圧ベルトを介して加圧ローラの表面に押し付けて挟込部を形成するようにしても良い。
すなわち、本発明は、定着ユニットに、挟込部を形成するための押圧部を設けずに、磨耗粉取込溝部内に磨耗粉90を取り込むための専用の押付部を設けるようにしても良い。本発明は、係る構成によっても、加圧加熱ベルトの内面や加圧ベルトの内面が磨耗して発生する磨耗粉90を押付部の磨耗粉取込溝部内に取り込んで、加圧加熱ベルトの内面とベルト駆動ローラの表面との間や加圧ベルトの内面と加圧ローラの表面との間に磨耗粉90が入り込むことを防止することができる。よって本発明は、係る構成によっても、上述した第1及び第2の実施の形態の場合と同様に、記録紙5の表面において印刷画像の形成不良が発生することを防止して、印刷画像の品質を向上させることができる。
(3−6)他の実施の形態6
さらに上述した第1及び第2の実施の形態においては、定着ユニット16、101において、押圧部71、110の表面に複数の磨耗粉取込溝部71BZ、110AZを形成するようにした場合について述べた。
しかしながら、本発明は、これに限らず、定着ユニット16、101において、押圧部71、110の表面に例えば、比較的幅が広い(また比較的深い)1本の磨耗粉取込溝部を形成し、又は直線状やV字状の4本以上の磨耗粉取込溝部を加熱加圧ベルト72の回転方向に沿って順に並べるようにして形成するようにしても良い。本発明は、係る構成によっても、押圧部71、110の磨耗粉取込溝部内に、加熱加圧ベルト72の内面72Aが磨耗して発生した磨耗粉90を取り込むことができる。
また本発明は、定着ユニット16、101において例えば、熱伝導部67の表面67Cにおいて加熱加圧ベルト72の回転方向の下流側に、上述した押圧部71、110、125、130、131と同様に1又は複数の磨耗粉取込溝部を形成するようにしても良い。本発明は、係る構成によれば、加熱加圧ベルト72が一回転方向へ回転することで、熱伝導部67の表面67Cに対して当該加熱加圧ベルト72の内面72Aが摺動して磨耗粉90が発生した場合、その磨耗粉90をある程度は熱伝導部67の磨耗粉取込溝部内に取り込んで、熱伝導部67よりも加熱加圧ベルト72の回転方向の下流側に運ばれる磨耗粉90を減少させることができる。
さらに本発明は、定着ユニット16、101において例えば、ベルトガイド69の表面において加熱加圧ベルト72の回転方向の下流側となり、当該加熱加圧ベルト72の内面72Aに押し付けられる他方の縁部に、上述した押圧部71、110、125、130、131と同様に1又は複数の磨耗粉取込溝部を形成するようにしても良い。本発明は、係る構成によれば、加熱加圧ベルト72が一回転方向へ回転することで、熱伝導部67の表面67Cやベルトガイド69の表面に対して当該加熱加圧ベルト72の内面72Aが摺動して磨耗粉90が発生した場合、その磨耗粉90をある程度はベルトガイド69の磨耗粉取込溝部内に取り込んで、ベルトガイド69よりも加熱加圧ベルト72の回転方向の下流側に運ばれる磨耗粉90を減少させることができる。
そして本発明は、定着ユニット16、101に、このような熱伝導部67の表面に磨耗粉取込溝部を形成する構成、及びベルトガイド69の表面に磨耗粉取込溝部を形成する構成の一方のみを適用することもできるが、両方の構成を同時に適用することもできる。本発明は、係る構成によれば、定着ユニット16、101において、磨耗粉取込溝部内に取り込むようにして除去可能な磨耗粉90の総量を格段的に増加させることができる。
また本発明は、係る構成を特に上述した第1の実施の形態の構成に加えた場合、定着ユニット16、101の使用寿命をさらに延ばすことができ、その結果、上述した第1の実施の形態よりも定着ユニット16、101の交換回数を減らして利便性を大幅に向上させることができる。
これに加えて本発明は、熱伝導部67の表面67Cに磨耗粉取込溝部を形成する場合や、ベルトガイド69の表面に磨耗粉取込溝部を形成する場合、これら熱伝導部67の表面67Cやベルトガイド69の表面に所定の樹脂をコーティング処理して、加熱加圧ベルト72の内面72Aに対する密着性を向上させるようにしても良い。本発明は、係る構成によれば、熱伝導部67の表面67Cやベルトガイド69の表面に対して加熱加圧ベルト72の内面72Aが摺動した際の磨耗を極力抑えて、発生する磨耗粉90の量を大幅に低減させることができる。その結果、本発明は、加熱加圧ベルト72の使用寿命と共に定着ユニット16、101の使用寿命をさらに延ばすことができ、定着ユニット16、101の利便性を格段的に向上させることができる。
(3−7)他の実施の形態7
さらに上述した第1及び第2の実施の形態においては、本発明による定着装置を、図1乃至図13について上述したカラープリンタ1、100に着脱可能に装着される定着ユニット16、101に適用するようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、カラープリンタ1、100に固設される定着ユニットや、モノクロ用電子写真式プリンタ、マルチファンクションプリンタ、ファクシミリ、複合機、複写機のような印刷画像を形成する画像形成装置に着脱可能に装着され、又は固設される定着ユニット等のように、この他種々の構成の定着装置に広く適用することができる。
(3−8)他の実施の形態8
さらに上述した第1及び第2の実施の形態においては、本発明による画像形成装置を、図1乃至図13について上述したカラープリンタ1、100に適用するようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、モノクロ用電子写真式プリンタや、マルチファンクションプリンタ、ファクシミリ、複合機、複写機等のように、この他種々の構成の画像形成装置に広く適用することができる。
(3−9)他の実施の形態9
さらに上述した第1及び第2の実施の形態においては、表面に対する印刷画像の形成用に加圧される媒体として、図1乃至図13について上述した記録紙5を適用するようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、OHP用紙やレター紙、ディスク状媒体等のように、この他種々の媒体を広く適用することができる。
(3−10)他の実施の形態10
さらに上述した第1及び第2の実施の形態においては、媒体の表面に対する印刷画像の形成用に当該媒体を加圧するための無端状のベルトとして、図1乃至図13について上述した加熱加圧ベルト72を適用するようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、他の実施の形態3で上述した押圧部横幅よりも広いベルト横幅を有する加熱加圧ベルトや、他の実施の形態5で上述した加圧ベルト、弾性層の外面全体に所定の樹脂をコーティング処理するようにして剥離層が形成される加熱加圧ベルト等のように、媒体を少なくとも加圧するための、この他種々の構成のベルトを広く適用することができる。
(3−11)他の実施の形態11
さらに上述した第1及び第2の実施の形態においては、外周面にベルトが架けられて、当該ベルトを所定の回転方向へ回転させるように駆動するローラとして、図1乃至図13について上述したベルト駆動ローラ65を適用するようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、他の実施の形態1で上述した両端部にフランジ部が設けられたベルト駆動ローラや、他の実施の形態5で上述した加圧ローラ等ように、この他種々のローラを広く適用することができる。
(3−12)他の実施の形態12
さらに上述した第1及び第2の実施の形態においては、ローラよりもベルトの回転方向の上流側に、当該ベルトの内面に表面を押し付けて配置され、ローラの駆動によりベルトが回転した際、表面に対してベルトの内面を摺動させる押付部として、図1乃至図13について上述した押圧部71、110を適用するようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、熱伝導部67やベルトガイド69等のように、この他種々の構成の押付部を広く適用することができる。
(3−13)他の実施の形態13
さらに上述した第1及び第2の実施の形態においては、押付部の表面に形成される、ベルトの横幅側に長い溝部として、図1乃至図13について上述した直線状やV字状の磨耗粉取込溝部71BZ、110AZを適用するようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、溝一端及び溝他端を溝中央部よりもベルトの回転方向の下流側に位置させるU字状の溝部や円弧状の溝部、弓形状の溝部、また加熱加圧ベルト72の内面72Aに摺動性の安定化を図るために塗布するグリスやオイルの塗布量を調整するための溝部と兼用されるもの、他の実施の形態2で上述した溝一端から溝他端までの幅や深さを適宜変更する溝部、他の実施の形態6で上述した1本の溝部等のように、この他種々の構成の溝部を広く適用することができる。
(3−14)他の実施の形態14
さらに上述した第1及び第2の実施の形態においては、外周面がベルトを介してローラの外周面から押付部の表面における回転方向の下流側までに亘って押し付けられる他のローラとして、図1乃至図13について上述した加圧ローラ75を適用するようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、他の実施の形態1で上述した両端部にフランジ部が設けられた加圧ローラや他の実施の形態5で上述した加熱ローラ等のように、この他種々の構成の他のローラを広く適用することができる。
(3−15)他の実施の形態15
さらに上述した第1及び第2の実施の形態においては、ベルトの内面に表面を当該ベルトの幅方向に不均一な押圧力で押し付けるようにして配置され、ローラの駆動によりベルトが回転した際、表面に対してベルトの内面を摺動させる他の押付部として、図1乃至図13について上述した熱伝導部67及びベルトガイド69を適用するようにした場合について述べた。
しかしながら本発明は、これに限らず、他の実施の形態5で上述したベルトガイド等のように、この他種々の他の押付部を広く適用することができる。
本発明は、カラー用電子写真式プリンタやモノクロ用電子写真式プリンタ、マルチファンクションプリンタ、ファクシミリ、複合機、複写機等の画像形成装置に設けられる定着ユニット、及び当該カラー用電子写真式プリンタやモノクロ用電子写真式プリンタ、マルチファンクションプリンタ、ファクシミリ、複合機、複写機等の画像形成装置に利用することができる。
1、100……カラープリンタ、5……記録紙、16、101、120……定着ユニット、65、121……ベルト駆動ローラ、67、123……熱伝導部、67A、125A、130A、131A……表面、69……ベルトガイド、71、110、125、130、131……押圧部、71BX、110AX……第1領域、71BY、110AY……第2領域、71BZ、110AZ、125AX、130AX、131AX……磨耗粉取込溝部、72……加熱加圧ベルト、72A……内面、75、122……加圧ローラ、85……トナー画像、90……磨耗粉。

Claims (12)

  1. 端状のベルトと、
    外周面に前記ベルトが架けられて、当該ベルトを所定の回転方向へ回転させるローラと、
    所定の長さを有し、前記ローラよりも前記ベルトの前記回転方向の上流側に、長手方向を前記ベルトの幅方向と平行にし、当該ベルトの内面に第1領域と第2領域とを押し付けて配置される押付部と
    外面を、前記ベルトを介して前記ローラの前記外周面と前記押付部の前記第1領域とに押し付けて、前記ベルトとの間に媒体を挟み込む挟込部を形成する加圧部材と
    を具え、
    前記押付部は、
    前記加圧部材に前記挟込部を形成させる前記第1領域と共に、当該第1領域よりも前記ベルトの前記回転方向の上流側の前記挟込部から外れた前記第2領域を有し、当該第2領域に溝部が前記ベルトの媒体接触範囲に対応する位置から前記長手方向の端部に向けて媒体接触範囲外に対応する位置まで形成された
    定着装置。
  2. 前記押付部は、
    押付部本体に弾性層が被着されて形成され、前記ベルトの前記内面に前記弾性層の前記表面を押し付ける
    請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記押付部は、
    前記弾性層の厚みが、前記第1領域側の部分よりも前記第2領域側の部分が厚く選定された
    請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記押付部は、
    前記表面に所定の樹脂がコーティングされた
    請求項1乃至請求項3の何れかに記載の定着装置。
  5. 前記押付部は、
    前記表面に複数の前記溝部が、前記ベルトの前記回転方向の上流側から下流側へ順に並べて形成された
    請求項1乃至請求項4の何れかに記載の定着装置。
  6. 前記押付部は、
    前記表面に前記溝部が縁に角を成すように形成された
    請求項1乃至請求項の何れかに記載の定着装置。
  7. 前記押付部は、
    前記表面に直線状の前記溝部が、前記ベルトの前記幅方向と平行に形成された
    請求項1乃至請求項の何れかに記載の定着装置。
  8. 前記押付部は、
    前記長手方向の一端面側及び他端面側の少なくとも一方を前記ベルトの対応する一方の開口及び他方の開口から突出させた状態で前記内面に前記表面を押し付けて配置され、当該表面に前記溝部が溝一端及び溝他端の少なくとも一方を溝中央部よりも前記ベルトの前記回転方向の下流側で、かつ当該ベルトの前記一方の開口又は前記他方の開口から突出する前記一端面又は前記他端面に位置させて形成された
    請求項1乃至請求項の何れかに記載の定着装置。
  9. 前記加圧部材は、
    前記外面としての外周面が前記ベルトを介して前記ローラの前記外周面から前記押付部の前記表面の前記第1領域までに亘って押し付けられる他のローラである
    請求項1乃至請求項の何れかに記載の定着装置。
  10. 前記ベルトの前記内面に表面を当該ベルトの前記幅方向に不均一な押圧力で押し付けて配置される他の押付部
    を具え、
    前記押付部は、
    前記表面に前記溝部が、前記ベルトの前記内面において前記他の押付部の前記表面の押し付けによって、より大きな押圧力がかかる部分に対応する箇所ほど幅及び深さの少なくとも一方を広く、また深くするように形成された
    請求項1乃至請求項の何れかに記載の定着装置。
  11. 請求項1乃至請求項10の何れかに記載の前記定着装置
    を具える画像形成装置。
  12. 所定の回転方向へ回転する無端状のベルトの内面に、長手方向を前記ベルトの幅方向と平行にして、第1領域と第2領域とを押し付ける押付部が、前記第1領域よりも前記ベルトの前記回転方向の上流側を前記第2領域とし、
    前記第2領域は、前記ベルトの媒体接触範囲に対応する位置から前記長手方向の端部に向けて媒体接触範囲外に対応する位置まで溝部が形成され、
    前記押付部は、前記第1領域を前記ベルトを介して加圧部材の外面に押し付けて、当該加圧部材と前記ベルトの間に媒体を挟み込む挟込部を形成し、前記第1領域よりも前記ベルトの前記回転方向の上流側の前記挟込部から外れた前記第2領域を前記ベルトの内面に押し付けて前記溝部により前記ベルトの内面の磨耗粉を除去する
    磨耗粉除去方法。
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