JP2000278098A - レシオ回路、ラッチ回路及びmosトランジスタ - Google Patents

レシオ回路、ラッチ回路及びmosトランジスタ

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JP2000278098A JP11079329A JP7932999A JP2000278098A JP 2000278098 A JP2000278098 A JP 2000278098A JP 11079329 A JP11079329 A JP 11079329A JP 7932999 A JP7932999 A JP 7932999A JP 2000278098 A JP2000278098 A JP 2000278098A
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Yasumasa Ikezaki
泰正 池崎
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徹 浦崎
Akihiro Takegama
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    • H03K3/356104Bistable circuits using complementary field-effect transistors
    • H03K3/356113Bistable circuits using complementary field-effect transistors using additional transistors in the input circuit
    • H03K3/356147Bistable circuits using complementary field-effect transistors using additional transistors in the input circuit using pass gates
    • H03K3/356156Bistable circuits using complementary field-effect transistors using additional transistors in the input circuit using pass gates with synchronous operation

Abstract

(57)【要約】 【課題】 レシオ回路において逆ショートチャネル効果
を積極的に利用して、低電源電圧下での安定動作を保証
すること。 【解決手段】 このレシオ回路では、一方のCMOS回
路10のNチャネルMOSトランジスタ12が駆動素子
を構成し、他方のCMOS回路16のPチャネルMOS
トランジスタ18が負荷素子を構成する。これら駆動側
のNチャネルMOSトランジスタ12および負荷側のP
チャネルMOSトランジスタ16のそれぞれのドレイン
端子は、NチャネルMOSトランジスタからなるトラン
スファゲート22を介して互いに電気的に接続されてい
る。駆動側のMOSトランジスタ12は、逆ショートチ
ャネル効果を奏する単一のチャネルCHaを有してい
る。負荷側のMOSトランジスタ18は、それぞれ逆シ
ョートチャネル効果を奏し、かつ互いに縦続接続された
複数たとえば2つののチャネルCHb1,CHb2を有して
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、MOSトランジス
タおよびこれを用いるレシオ回路等のディジタル回路に
関する。
【0002】
【従来の技術】MOSFET(Metal Oxide Semiconduc
tor Field Effect Transistor)等のMOSトランジス
タにおいては、図14の曲線LAで示すように、チャネ
ル長またはゲート長が短くなるとそのしきい値電圧Vth
が低下する現象があり、この現象はショートチャネル効
果と称されている。ショートチャネル効果が顕著になる
と、いわゆるパンチスルーを起こして、ソース・ドレイ
ン間の電流をゲート電圧で制御できなくなる。MOSト
ランジスタとして正常に機能するには、ショートチャネ
ル効果やパンチスルーを防ぐ必要がある。
【0003】従来より、ショートチャネル効果を抑制す
るために種々の技術が開発ないし提案されている。たと
えば、0.21μmのゲート長をデザインルールとする
最近のプロセステクノロジーでは、図15に示すよう
に、LDD(Lightly Doped Drain)構造を採用し、か
つドレインおよびソース領域のそれぞれのチャネル側端
部の低濃度拡散領域(N-)の下に逆導電型の低濃度拡
散領域(P-)を所定の斜め入射角θでの不純物イオン
の打ち込みにより形成することで、ドレインおよびソー
ス領域からの空乏層の張り出しを効果的に抑制して、図
14の曲線LBで示すように、デザインルールの最小ゲ
ート長寸法(0.21μm)付近でそのしきい値電圧Vt
hを極大化させるようなプロファイルを実現し、いわゆ
る逆ショートチャネル効果を得るようにしている。
【0004】なお、図15はNチャネルMOSトランジ
スタの例を示しているが、PチャネルMOSトランジス
タでも同様の技法を適用できる。また、図14の特性曲
線LA,LBは、NチャネルMOSトランジスタについ
てシミュレーションおよび実測により得られたものであ
る。PチャネルMOSトランジスタでも、同様の特性曲
線が得られるが、逆ショートチャネル効果(LB)にお
けるVthの上昇率は幾らか小さく(低く)なる。
【0005】図16に、上記のような逆ショートチャネ
ル効果型のMOSトランジスタを有する従来のCMOS
型レシオ回路の一例を示す。このレシオ回路では、一方
のCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconducto
r)回路200のNチャネルMOSトランジスタ202が
駆動素子を構成し、他方のCMOS回路204のPチャ
ネルMOSトランジスタ206が負荷素子を構成する。
これら駆動側のNチャネルMOSトランジスタ202お
よび負荷側のPチャネルMOSトランジスタ206のそ
れぞれのドレイン端子は、NチャネルMOSトランジス
タからなるトランスファゲート208を介して互いに電
気的に接続されている。通常、両トランジスタ202,
206間のノード210は、このレシオ回路の出力端子
として他の回路(図示せず)に接続される。
【0006】いま、駆動側および負荷側の両MOSトラ
ンジスタ202,206が共にオンになっている状態の
下で、トランスファゲート208をオンにする。そうす
ると、電源電圧Vddの電源端子→負荷側のPチャネルM
OSトランジスタ206→トランスファゲート208→
駆動側のNチャネルMOSトランジスタ202→グラン
ド端子の経路で電流iが流れる。
【0007】このレシオ回路では、駆動側MOSトラン
ジスタ202のコンダクタンスを負荷側MOSトランジ
スタ206のそれよりも大きな値に設定している。これ
により、上記のように両者がオン状態で電気的に衝突し
たときは、ノード210にはMOSトランジスタ200
側の基準電圧(グランド電位)寄りの出力電圧が得られ
るようにしている。
【0008】図17に、両MOSトランジスタ202,
206のレイアウトを示す。駆動側のMOSトランジス
タ202では、動作速度を最大限に上げるためゲート長
Liをデザインルールの最小ゲート長寸法(たとえば
0.21μm)に設定し、電流容量を大きくするためチ
ャネル幅Wiを比較的大きな寸法(たとえば0.91μ
m)に選んでいる。一方、負荷側のMOSトランジスタ
206では、オン抵抗の高い(コンダクタンスの低い)
負荷機能を得るようにゲート長Ljを最小ゲート長寸法
よりも格段に大きな寸法(たとえば0.35μm)に設
定している。また、チャネル幅Wjを駆動側よりも小さ
な寸法(たとえば0.56μm)に選んでいる。
【0009】このように、駆動側のMOSトランジスタ
202は、デザインルールの最小ゲート長寸法のゲート
長Liを有することにより、逆ショートチャネル効果に
よる高いしきい値電圧Vthで動作する。一方、負荷側M
OSトランジスタ206は、デザインルールの最小ゲー
ト長寸法よりもかなり大きなゲート長Ljを有するた
め、逆ショートチャネル効果の影響を受けることなく
(ショートチャネル効果の影響も受けることなく)比較
的低いしきい値電圧Vthで動作する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】近年、半導体集積回路
の高集積化または高密度化に伴い、消費電力の節減の面
から各種電子機器において低電源電圧下での動作が求め
られている。特に、バッテリ駆動式の携帯型電子機器等
では、電源電圧1ボルト以下での動作保証の要求が高ま
っている。
【0011】本発明者等がレシオ回路の性能動作につい
て様々な評価を行ったところ、従来の設計手法では逆シ
ョートチャネル効果の影響で0.95ボルト付近に動作
限界があることが判明した。しかし、定格電圧をたとえ
ば1.0ボルトとした場合、それよりも少し余裕(マー
ジン)をみて、たとえば10%低い0.90ボルトまで
の動作保証を求められるから、動作限界値が0.95ボ
ルト付近では不充分である。
【0012】しかも、MOSトランジスタのしきい値電
圧Vthは温度が低くなると上昇するため、低温時には逆
ショートチャネル効果の影響が一層強まり、動作限界値
がさらに高い方へシフトするおそれがある。
【0013】図18、図19および図20に、チャネル
幅Wを0.21μm(一定)、ゲート長Lを0.21μ
m、0.35μm(2種類)に選んでMOSトランジス
タを設計した場合のSPICEシミュレーションで得ら
れる「WEAK」、「NOMINAL」、「STRON
G」の3つのモデルにおける周囲温度−40゜CでのI
D−VGS特性をそれぞれ示す。たとえば図18に示すよう
に、各特性曲線のリニア領域と重なる直線を引いて電圧
軸と交わる点の電圧値で当該特性曲線に対応するしきい
値電圧Vthを近似することができる。
【0014】プロセスの変動により素子の特性にはある
程度のばらつきがある。本例において、WEAKモデル
は、そのようなばらつきの中でも、相対的にしきい値電
圧Vthが高くて電流駆動能力の小さい(弱い)特性を有
しているものである。逆に、STRONGモデルは、相
対的にしきい値電圧Vthが低くて電流駆動能力の大きい
(強い)特性を有しているものである。NOMINAL
モデルは、中間の特性を有しているものである。なお、
通常の汎用製品のTa仕様は0〜70゜Cであるが、通
信用ICでは−40〜85゜Cであり、−40゜Cが動
作保証上最も厳しい温度条件といえる。
【0015】これらの図18、図19および図20から
わかるように、電源電圧(ゲート・ソース電圧VGSにほ
ぼ相当)が0.9ボルト近辺まで低くなると、ゲート長
0.21μmのMOSトランジスタにおいては、逆ショ
ートチャネル効果によって高められたしきい値電圧Vth
がこの電源電圧付近にあるため、サブスレショルド領域
で動作するようになる。このサブスレショルド領域で
は、Sファクタが約80mボルト/decで与えられる
ため、0.08ボルトの電圧低下でもリーク電流が一桁
下がってしまう。したがって、本来の駆動電流ではなく
サブスレショルド電流で動作が律則される。
【0016】一方、0.9ボルト近辺の低電源電圧で
も、ゲート長0.35μmのMOSトランジスタにおい
ては、逆ショートチャネル効果の影響がなく(ショート
チャネル効果の影響もなく)、しきい値電圧Vthが比較
的低いため(約0.76ボルト)、実質的にリニア領域
での動作を維持できる。
【0017】したがって、従来のレシオ回路では、サブ
スレショルド領域で動作する駆動側MOSトランジスタ
202とリニア領域で動作する負荷側MOSトランジス
タ206とが電気的に衝突することになり、所期の動作
つまり両者間のノード210の電位が駆動側の基準電位
側に寄るという図式が保証されない。つまり、コンダク
タンスまたはオン抵抗の比に基づいて動作を決めるとい
う設計手法がもはや成り立たなくなっている。
【0018】上記のような問題に対しては、低電源電圧
下での駆動側MOSトランジスタ202の電流駆動能力
を高めるべく、そのチャネル幅Wを一層増加させること
も考えられる。しかし、上記のようなSファクタでの電
流駆動能力の低下を補償するとなると、チャネル幅Wは
レイアウト上非現実的な大きさとなってしまう。
【0019】また、現状では、1ボルト以下の低電源電
圧と、たとえば1.8ボルトの通常電源電圧とが併用さ
れる仕様になっている。したがって、低電源電圧での動
作保証だけで済むものではなく通常電源電圧における性
能動作を低下させるわけにはいかない。しかるに、駆動
側MOSトランジスタ202においてチャネル幅Wを大
幅に増大させたならば、ゲート容量の増大を来し、通常
電源電圧動作時の性能(消費電力、スピード等)が劣化
してしまう。
【0020】また、設計データベースやセルライブリの
面でも、通常電圧動作用と低電圧動作用の2種類を用意
してそれぞれ使い分けることは不便である。
【0021】本発明は、かかる従来技術の問題点を解決
するものであり、低電源電圧での動作保証を向上させる
レシオ回路およびラッチ回路を提供することを目的とす
る。
【0022】本発明の別の目的は、逆ショートチャネル
効果を積極的に利用して、低電源電圧下での安定動作を
保証するようにしたレシオ回路およびラッチ回路を提供
することにある。
【0023】本発明の他の目的は、1ボルト以下の電圧
を含む広範囲の電源電圧にわたって安定動作を保証する
ようにしたレシオ回路およびラッチ回路を提供すること
にある。
【0024】本発明の他の目的は、回路面積の増大を実
質的に伴うことなく低電源電圧下での安定動作を保証す
るようにしたレシオ回路およびラッチ回路を提供するこ
とにある。
【0025】本発明の他の目的は、回路面積の増大を実
質的に伴うことなく高いオン抵抗を確保し、かつ逆ショ
ートチャネル効果で動作するMOSトランジスタを提供
することにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のレシオ回路は、逆ショートチャネル効果
を奏する単一のチャネルを有する第1のMOSトランジ
スタと、それぞれ逆ショートチャネル効果を奏し、かつ
互いに縦続接続された複数のチャネルを有する第2のM
OSトランジスタとを電気的に接続してなる構成とし
た。
【0027】本発明のレシオ回路では、共に逆ショート
チャネル効果型の第1および第2のMOSトランジスタ
がオン状態で電気的に衝突する。両MOSトランジスタ
のしきい値電圧が近似しているため、しきい値電圧付近
の低電源電圧の下では、両MOSトランジスタが共にサ
ブスレショルド領域で動作する。ここで、両MOSトラ
ンジスタにおける縦続チャネル数の違いから第2のMO
Sトランジスタが比較的高いオン抵抗で動作することに
より、第1のMOSトランジスタの電流駆動能力が勝
り、両MOSトランジスタ間のノードの電位は第1のM
OSトランジスタ側の電位に寄る。
【0028】本発明のレシオ回路において、第1および
第2のMOSトランジスタは各々Pチャネル型またはN
チャネル型のいずれの導電型であってもよい。また、両
MOSトランジスタにおいて、互いに接続する端子と反
対側の端子は任意の電源電圧端子あるいは他の素子また
は回路に接続可能であり、それぞれのゲート端子には任
意の信号または電圧を与えることができる。
【0029】本発明のレシオ回路の典型的な形態は、逆
ショートチャネル効果を奏する単一のチャネルを有し、
ソース端子が第1の電位を与える第1の基準電圧端子に
接続されている第1導電型の第1のMOSトランジスタ
と、それぞれ逆ショートチャネル効果を奏し、かつ互い
に縦続接続された複数のチャネルを有し、ソース端子が
前記第1の電位と異なる第2の電位を与える第2の基準
電圧端子に接続され、ドレイン端子が前記第1のMOS
トランジスタのドレイン端子に電気的に接続されている
第2導電型の第2のMOSトランジスタとを有する構成
である。
【0030】本発明のラッチ回路は、逆ショートチャネ
ル効果を奏する単一のチャネルを有し、ソース端子が第
1の電位を与える第1の基準電圧端子に接続されている
第1導電型の第1のMOSトランジスタと、入力端子が
前記第1のMOSトランジスタのドレイン端子に接続さ
れているトランスファゲートと、それぞれ逆ショートチ
ャネル効果を奏し、かつ互いに縦続接続された複数のチ
ャネルを有し、ソース端子が前記第1の電位と異なる第
2の電位を与える第2の基準電圧端子に接続され、ドレ
イン端子が前記トランスファゲートの出力端子に接続さ
れている第2導電型の第2のMOSトランジスタと、入
力端子が前記第2のMOSトランジスタのドレイン端子
に接続され、出力端子が前記第2のMOSトランジスタ
のゲート端子に接続されているインバータとを有する構
成とした。
【0031】本発明のラッチ回路では、第1のMOSト
ランジスタが駆動素子を構成し、第2のMOSトランジ
スタが負荷素子を構成する。本発明のラッチ回路をCM
OSで構成する場合は、ソース端子が前記第2の基準電
圧端子に接続され、ドレイン端子が前記第1のMOSト
ランジスタのドレイン端子に接続され、ゲート端子に前
記第1のMOSトランジスタのゲート端子と同一のゲー
ト電圧が与えられる第2導電型の第3のMOSトランジ
スタと、ソース端子が前記第1の基準電圧端子に接続さ
れ、ドレイン端子が前記第2のMOSトランジスタのド
レイン端子に接続され、ゲート端子に前記第2のMOS
トランジスタのゲート端子と同一のゲート電圧が与えら
れる第1導電型の第4のMOSトランジスタとをさらに
備える構成となる。
【0032】このCMOS形態において、前記第3のM
OSトランジスタが逆ショートチャネル効果を奏する単
一のチャネルを有し、前記第4のMOSトランジスタが
それぞれ逆ショートチャネル効果を奏し、かつ互いに縦
続接続された複数のチャネルを有する構成とした場合
は、前記第3および第4のMOSトランジスタの間で前
者が駆動素子として、後者が負荷素子としてそれぞれ機
能する。
【0033】本発明のMOSトランジスタは、第1導電
型の半導体基板または半導体層と、前記半導体基板また
は半導体層の一主面に形成された第2導電型のソース領
域と、前記半導体基板または半導体層の一主面に形成さ
れた第2導電型のドレイン領域と、前記ソース領域と前
記ドレイン領域との間でそれらの領域から所定の間隔を
置いて前記半導体基板または半導体層の一主面に形成さ
れた第2導電型の中間領域と、前記ソース領域と前記中
間領域との間および前記ドレイン領域と前記中間領域と
の間でそれぞれ前記半導体基板または半導体層上に絶縁
膜を介して形成され、かつ互いに接続されている複数の
ゲート電極と、前記ソース領域と前記中間領域との間お
よび前記ドレイン領域と前記中間領域との間でそれぞれ
前記半導体基板または半導体層の一主面に形成された逆
ショートチャネル効果を得るための半導体領域とを有す
る構成とした。
【0034】本発明のMOSトランジスタにおいて、中
間領域はソース領域とドレイン領域との間のチャネルを
長さ方向で複数に分割し、かつそれらの分割チャネルを
縦続接続し、さらには各分割チャネルに逆ショートチャ
ネル効果をもたらす。
【0035】各分割チャネルで逆ショートチャネル効果
を得るために、ソース領域と中間領域との間およびドレ
イン領域と中間領域との間でそれぞれ半導体基板または
半導体層の一主面に所定の半導体領域が形成される。
【0036】この半導体領域は、各分割チャネルに臨む
ソース領域、中間領域およびドレイン領域の端部近傍で
の電界強度を緩和し、空乏層の延びを抑制するようなも
のであってよく、たとえばソース領域、ドレイン領域ま
たは中間領域とは異なる不純物濃度を有し、かつ絶縁膜
と接して設けられる第2導電型の第1の領域と、半導体
基板または半導体層とは異なる不純物濃度を有し、かつ
第1の領域と接してその下に設けられる第2の領域とを
含む。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図13を参照して本
発明の実施例を説明する。
【0038】図1に、本発明の一実施例によるCMOS
型レシオ回路の回路構成を示す。このレシオ回路では、
一方のCMOS回路10のNチャネルMOSトランジス
タ12が駆動素子を構成し、他方のCMOS回路16の
PチャネルMOSトランジスタ18が負荷素子を構成す
る。これら駆動側のNチャネルMOSトランジスタ12
および負荷側のPチャネルMOSトランジスタ16のそ
れぞれのドレイン端子は、NチャネルMOSトランジス
タからなるトランスファゲート22を介して互いに電気
的に接続されている。
【0039】CMOS回路10において、NチャネルM
OSトランジスタ12のソース端子はグランド電位の端
子に接続されており、PチャネルMOSトランジスタ1
4のソース端子は電圧Vddの電源電圧端子に接続され、
ドレイン端子がNチャネルMOSトランジスタ12のド
レイン端子に接続されている。両MOSトランジスタ1
2,14のゲート端子には同一の信号または電圧が与え
られる。
【0040】CMOS回路16において、PチャネルM
OSトランジスタ18のソース端子は電源電圧Vddの電
源端子に接続されており、NチャネルMOSトランジス
タ20のソース端子はグランド電位の端子に接続され、
ドレイン端子がPチャネルMOSトランジスタ18のド
レイン端子に接続されている。両MOSトランジスタ1
8,20のゲート端子には同一の信号または電圧が与え
られる。
【0041】CMOS回路16のノード24は、このレ
シオ回路の出力端子として他の回路または素子(図示せ
ず)に接続されてよい。
【0042】このレシオ回路において、駆動側のMOS
トランジスタ12は、逆ショートチャネル効果を奏する
単一のチャネルCHaを有している。たとえば、上記し
たような0.21μmのゲート長をデザインルールとす
る最近のプロセステクノロジーを適用する場合は、この
駆動側MOSトランジスタ12のゲート長をデザインル
ールの最小ゲート長寸法(0.21μm)近辺に設定し
てよい。
【0043】一方、負荷側のMOSトランジスタ18
は、それぞれ逆ショートチャネル効果を奏し、かつ互い
に縦続接続された複数たとえば2つののチャネルCHb
1,CHb2を有している。上記プロセステクノロジーを
適用する場合、この負荷側MOSトランジスタ18のゲ
ート長も最小ゲート長寸法(0.21μm)近辺に設定
してよい。
【0044】いま、駆動側および負荷側の両MOSトラ
ンジスタ12,18が共にオンになっている状態の下
で、トランスファゲート22をオンにする。そうする
と、電源電圧Vddの電源端子→負荷側のPチャネルMO
Sトランジスタ18→トランスファゲート24→駆動側
のNチャネルMOSトランジスタ12→グランド端子の
経路で電流iが流れる。
【0045】このレシオ回路では、上記のように、駆動
側MOSトランジスタ12が通常の単一チャネル構造で
あるのに対し、負荷側NチャネルMOSトランジスタ1
2が縦続接続された複数または多段チャネル構造である
から、負荷側MOSトランジスタ18のオン抵抗を駆動
側MOSトランジスタ12のオン抵抗よりも十分大きな
値に設定することができる。
【0046】これにより、両MOSトランジスタ12,
18のしきい値電圧Vthよりも十分高い通常の電源電圧
Vddの下で両者がオン状態で電気的に衝突したときは、
両者のオン抵抗またはコンダクタンスの比でノード24
の電位が決定され、駆動側のMOSトランジスタ12側
の基準電圧(グランド電位)寄りの出力電圧が得られ
る。
【0047】また、両MOSトランジスタ12,18の
しきい値電圧Vth付近の低電源電圧Vddの下で両者がオ
ン状態で電気的に衝突したときは、両者ともサブスレシ
ョルド領域で動作することになり、負荷側MOSトラン
ジスタ18のオン抵抗が駆動側MOSトランジスタ12
のオン抵抗よりも十分大きい分、駆動側MOSトランジ
スタ12の電流駆動能力が負荷側MOSトランジスタ1
8のそれよりも勝り、両者間のノード24には駆動側の
MOSトランジスタ12側の基準電圧(グランド電位)
寄りの出力電圧が得られる。
【0048】このように、このレシオ回路では、通常の
電源電圧だけでなくしきい値電圧付近の低電源電圧でも
安定した動作を保証できる。
【0049】図2に、負荷側MOSトランジスタ18を
含むCMOS回路16のレイアウト例を示す。図3に、
図2のIII−III線についての断面図を示す。
【0050】負荷側MOSトランジスタ18は、P型シ
リコン基板30の一主面に形成されたN型のウエル32
内に形成される。このMOSトランジスタ18では、N
ウエル32の主面にゲート長Lbまたはチャネル長に相
当する間隔を置いて一列に不純物拡散によるP+型のソ
ース領域34、中間領域36およびドレイン領域38が
形成される。
【0051】ソース領域34と中間領域36との間、お
よび中間領域36とドレイン領域38との間のNウエル
32の主面上には薄いゲート酸化膜(SiO2)40が形成
され、このゲート酸化膜40上にカスケード接続された
たとえばポリシリコンからなるゲート電極42(1),4
2(2)が形成される。これにより、ソース領域34と中
間領域36との間にP型チャネルCHb1が形成され、中
間領域36とドレイン領域38との間にP型チャネルC
Hb2が形成される。
【0052】このMOSトランジスタ18では、ソース
領域34、中間領域36、ドレイン領域38の各領域が
LDD構造で形成される。このため、ゲート電極42
(1),42(2)の端部に近接する各領域34,36,38
の端部に、ゲート酸化膜40と接する浅い低不純物濃度
のP-領域44が形成される。そして、逆ショートチャ
ネル効果を高めるために、図15に示すような斜め入射
角のイオン注入法を用いて該P-領域44の下に低不純
物濃度のN-領域46が形成される。
【0053】なお、LDD構造においては、このN-
域46形成のための斜め入射角のイオン注入工程を、P
-領域46形成のためのイオン注入工程の後で行う。N-
領域46を形成した後に、ゲート電極42にサイドウォ
ールを形成して、P+ 領域34,36,38形成のため
のイオン注入工程を行う。
【0054】上記したように、このMOSトランジスタ
18のゲート長Lbは、逆ショートチャネル効果を得る
ようにデザインルールの最小ゲート長寸法(0.21μ
m)近辺に設定される。また、チャネル幅Wbも従来の
ものより相当小さい寸法としてよく、たとえば0.28
μm程度にすることができる。したがって、縦続接続さ
れた2つのチャネルCHb1、CHb2を有するにもかかわ
らず、MOSトランジスタ18のセル面積の増加はわず
かである。
【0055】図2および図3には、NチャネルMOSト
ランジスタ20のレイアウトおよび断面構造も示されて
いる。これと同様のレイアウトおよび断面構造を駆動側
のNチャネルMOSトランジスタ12が有していてよ
い。
【0056】NチャネルMOSトランジスタ20におい
ては、P型シリコン基板30の主面にゲート長Lcまた
はチャネル長に相当する間隔を置いて不純物拡散による
N+型のソース領域48およびドレイン領域50が形成さ
れる。
【0057】ソース領域48とドレイン領域50との間
のP型シリコン基板30の主面上には薄いゲート酸化膜
(SiO2)52が形成され、このゲート酸化膜52上に単
一のゲート電極54が形成される。これにより、ソース
領域48とドレイン領域50との間に単一のN型チャネ
ルCHcが形成される。
【0058】このMOSトランジスタ20においても、
ソース領域48およびドレイン領域50がLDD構造で
形成され、逆ショートチャネル効果を得るために各領域
48,50のチャネル側端部にN-領域56およびP-
域58が形成される。
【0059】図2および図3において、60は素子分離
用のフィールド酸化膜(SiO2)、62は中間絶縁膜、6
4は保護絶縁膜、66,68,70はたとえばアルミニ
ウムからなる金属配線である。
【0060】図1のレシオ回路は一例であり、本発明は
様々な形態のレシオ回路に適用可能である。
【0061】たとえば、図4のCMOSレシオ回路で
は、一方のCMOS回路72のPチャネルMOSトラン
ジスタ74が駆動素子を構成し、他方のCMOS回路7
6のNチャネルMOSトランジスタ78が負荷素子を構
成する。両CMOS回路72,76間の伝送ゲートに
は、NチャネルMOSトランジスタ80を用いている。
このNチャネルMOSトランジスタ80をCMOSトラ
ンスファゲートで置き換えることが可能である。
【0062】また、図5に示すように、図1のレシオ回
路においてトランスファゲート22を省き、駆動側MO
Sトランジスタ12と負荷側MOSトランジスタ18の
両者を直接接続する構成も可能である。
【0063】また、図6の構成例では、負荷側のNチャ
ネルMOSトランジスタ82が各々逆ショートチャネル
効果を奏する3つの縦続チャネルCHd1,CHd2,CH
d3を有している。図7および図8に、このMOSトラン
ジスタ82のレイアウトおよび断面構造を示す。
【0064】このMOSトランジスタ82では、P型シ
リコン基板84の主面にゲート長Ldまたはチャネル長
に相当する間隔を置いて一列に不純物拡散によるN+
のソース領域86、中間領域88,90およびドレイン
領域92が形成される。
【0065】ソース領域86と中間領域88との間、両
中間領域88,90の間および中間領域90とドレイン
領域92との間のP型シリコン基板84の主面上には薄
いゲート酸化膜94が形成され、このゲート酸化膜94
上にカスケード接続されたゲート電極96(1),96(2)
,96(3)が形成される。これにより、ソース領域86
と中間領域88との間にN型チャネルCHd3が形成さ
れ、両中間領域88,90の間にN型チャネルCHd2が
形成され、中間領域90とドレイン領域92との間にN
型チャネルCHd1が形成される。
【0066】このMOSトランジスタ82においても、
ソース領域86、中間領域88,90およびドレイン領
域92がLDD構造で形成され、逆ショートチャネル効
果を得るために各領域86,88,90,92のチャネ
ル側端部にN-領域98およびP-領域100が形成され
る。
【0067】なお、本発明のレシオ回路は上記したよう
なCMOS型に限るものではなく、単独型のNチャネル
MOSトランジスタまたはPチャネルMOSトランジス
タを駆動素子または負荷素子とすることが可能であり、
駆動素子と負荷素子の双方をNチャネルMOSトランジ
スタまたはPチャネルMOSトランジスタとする構成も
可能である。
【0068】次に、レシオ回路を用いる代表的なディジ
タル回路であるラッチ回路につき本発明の実施例を説明
する。
【0069】図9に、本発明の適用可能なラッチ回路の
一例を示す。このラッチ回路(1ビット分)において、
互いにクロス接続(入力および出力が相手側の出力およ
び入力にそれぞれ接続)された一対のインバータ11
0,112はデータラッチ回路を構成し、インバータ1
10の出力側のノード114にデータが保持される。
【0070】入力段のインバータ116は、入力した1
ビットのデータDinを論理反転させてノード114に書
きこむための駆動素子である。より詳細には、このイン
バータ116はCMOS回路からなり、その中のNチャ
ネルMOSトランジスタがノード114に論理値0(L
レベル)のデータを書きこむための駆動素子として機能
する。
【0071】このラッチ回路には、3つのNチャネルM
OSトランジスタ118,120,122が設けられ
る。これらの中、NチャネルMOSトランジスタ118
は、インバータ110の入力側のノード124に論理値
0(Lレベル)のデータを書きこみ、ひいてはノード1
14に論理値1(Hレベル)のデータを書きこむための
駆動素子として機能する。NチャネルMOSトランジス
タ120,122はトランスファゲートとして機能し、
クロック信号CKの論理レベルに応じてオン・オフ動作
する。出力段のインバータ126は出力バッファとして
機能する。
【0072】図10に、本発明の一実施例による3NM
OSトランジスタ型ラッチ回路の回路構成例を示す。こ
の実施例のラッチ回路では、データラッチ回路のインバ
ータ110,112がCMOS回路からなり、それぞれ
のPチャネルMOSトランジスタ128,132が本発
明による負荷素子用のMOSトランジスタとして構成さ
れる。すなわち、これらのPチャネルMOSトランジス
タ128,132は、それぞれ逆ショートチャネル効果
を奏し、かつ互いに縦続接続された複数たとえば2つの
チャネル[CHe1,CHe2]、[CHf1,CHf2]を有
する。
【0073】また、CMOSインバータ110のPチャ
ネルMOSトランジスタ128に対する駆動素子として
機能するCMOSインバータ116のNチャネルMOS
トランジスタ138は、逆ショートチャネル効果を奏す
る単一のチャネルCHgを有する。CMOSインバータ
112のPチャネルMOSトランジスタ132に対する
駆動素子として機能する単独型のNチャネルMOSトラ
ンジスタ118も、逆ショートチャネル効果を奏する単
一のチャネルCHhを有する。
【0074】このように、このシフトレジスタ回路に
は、2つのレシオ回路、つまりCMOSインバータ11
6のNチャネルMOSトランジスタ138を駆動素子と
し、CMOSインバータ110のPチャネルMOSトラ
ンジスタ128を負荷素子とする第1のレシオ回路14
0と、単独型のNチャネルMOSトランジスタ118を
駆動素子とし、CMOSインバータ112のPチャネル
MOSトランジスタ132を負荷素子とする第2のレシ
オ回路142が含まれている。
【0075】いま、トランスファゲート120,122
がオフ状態になっていて、データ保持ノード114には
論理値1(Hレベル)のデータが保持されているとす
る。この時、データラッチ回路の一方のCMOSインバ
ータ110では、PチャネルMOSトランジスタ128
がオン状態で、NチャネルMOSトランジスタ130が
オフ状態になっている。また、他方のCMOSインバー
タ112では、NチャネルMOSトランジスタ134が
オン状態で、PチャネルMOSトランジスタ132がオ
フ状態になっている。
【0076】かかる状態の下で、入力バッファのCMO
Sインバータ116に論理値1(Hレベル)の入力デー
タDinが与えられ、かつトランスファゲート120,1
22に論理値1(Hレベル)のクロック信号CKが与え
られたとする。
【0077】そうすると、CMOSインバータ116で
は、PチャネルMOSトランジスタ136がオフで、N
チャネルMOSトランジスタ138がオン状態になる。
またトランスファゲート120もオン状態になる。これ
により、第1のレシオ回路140において、オン状態の
駆動側NチャネルMOSトランジスタ138とオン状態
の負荷側PチャネルMOSトランジスタ128とが互い
に電気的に衝突する。
【0078】この第1のレシオ回路140は、上記した
図1のレシオ回路と同様の構成を有し、同様の作用で動
作する。したがって、電源電圧Vddが1ボルト以上の通
常電圧であるときはもちろんのこと1ボルト以下のしき
い値電圧近辺の低電圧であるときでも、駆動側Nチャネ
ルMOSトランジスタ138の電流駆動能力が負荷側P
チャネルMOSトランジスタ128のそれよりも勝り、
ノード114の電位は駆動側の基準電位(グランド電位
Vss)にシフトする。
【0079】ノード114の電位がVss側にシフトする
と、CMOSインバータ112において、NチャネルM
OSトランジスタ134がオフすると同時にPチャネル
MOSトランジスタ132がオンし、ノード124の電
位が論理値1(Hレベル)になる。これにより、CMO
Sインバータ110においては、PチャネルMOSトラ
ンジスタ128がオフすると同時に、NチャネルMOS
トランジスタ130がオンし、ノード114の電位がV
ssまで引き下げられる。こうして、ノード114に論理
値0(Lレベル)のデータが書き込まれる。
【0080】なお、第2のレシオ回路142は、駆動側
のNチャネルMOSトランジスタ118がオフ状態に置
かれるため、ディセーブル状態を保つ。また、トランス
ファゲート120がオフになっても、インバータ11
0,112におけるデータラッチ機能によりノード11
4のデータは保持される。
【0081】次に、かかる状態の下で、論理値0(Lレ
ベル)の入力データDinが与えられ、かつクロック信号
CKに応動してトランスファゲート120,122がオ
ンしたとする。
【0082】この場合、CMOSインバータ116で
は、PチャネルMOSトランジスタ136がオンし、N
チャネルMOSトランジスタ138がオフになる。これ
により、第2のレシオ回路において、駆動側のNチャネ
ルMOSトランジスタ118のゲート端子に電源電圧V
ddに近い論理値1(Hレベル)の電圧が与えられ、この
トランジスタ118がオンになる。一方、この時、負荷
側のCMOSインバータ112のPチャネルMOSトラ
ンジスタ132もオン状態に保持されている。したがっ
て、駆動側および負荷側の両MOSトランジスタ11
8,132が共にオン状態でトランスファゲート122
を介して電気的に衝突する。
【0083】この第2のレシオ回路142も、上記した
図1のレシオ回路と同様の構成を有し、同様の作用で動
作する。したがって、電源電圧Vddが1ボルト以上の通
常電圧であるときはもちろんのこと1ボルト以下のしき
い値電圧近辺の低電圧であるときでも、駆動側Nチャネ
ルMOSトランジスタ118の電流駆動能力が負荷側P
チャネルMOSトランジスタ132のそれよりも勝り、
両者間のノード124の電位は駆動側の基準電位(グラ
ンド電位Vss)側にシフトする。
【0084】ノード124の電位がVss側にシフトする
と、CMOSインバータ110において、NチャネルM
OSトランジスタ130がオフすると同時にPチャネル
MOSトランジスタ128がオンし、ノード114の電
位が論理値1(Hレベル)になる。これにより、CMO
Sインバータ112においては、PチャネルMOSトラ
ンジスタ132がオフ状態に切り替わると同時に、Nチ
ャネルMOSトランジスタ134がオン状態に切り替わ
り、ノード124の電位がVss付近まで引き下げられ
る。こうして、ノード114に論理値1(Hレベル)の
データが書き込まれる。
【0085】なお、第1のレシオ回路140において
は、CMOSインバータ116のPチャネルMOSトラ
ンジスタ136がオンして電源電圧Vdd付近の電圧を出
力するが、このHレベルに対してNチャネルMOSトラ
ンジスタからなるトランスファゲート120がしきい値
電圧分の電圧降下を与えるため、ノード114に対して
ほとんど駆動能力を持たない。このため、実質的に第1
のレシオ回路140は低電圧下では作用しない。
【0086】表1に、図10のラッチ回路における動作
保証可能な電源電圧の下限値を示す。この表1のデータ
はSPICEシュミレーションで得られたものである。
【0087】表1において、「WEAK」はこのラッチ
回路を構成するMOSトランジスタの全てが上記WEA
Kモデルである場合、「NOMINAL」は全MOSト
ランジスタが上記NOMINALモデルである場合、
「STRONG」は全MOSトランジスタが上記STR
ONGモデルである場合である。「NSPW」は、この
ラッチ回路を構成するMOSトランジスタのうち、Nチ
ャネルMOSトランジスタの全てが上記STRONGモ
デルで、PチャネルMOSトランジスタの全てが上記W
EAKモデルである場合である。「NWPS」は、反対
に、NチャネルMOSトランジスタが全て上記WEAK
モデルで、PチャネルMOSトランジスタが全て上記S
TRONGモデルである場合である。後述する表2〜4
でも同様である。
【0088】
【表1】
【0089】なお、SPICEシュミレーションでは、
各MOSトランジスタのゲート長Lとチャネル幅Wを次
のような値に設定している。NチャネルMOSトランジ
スタ138はL=0.21μm、W=0.63μm、N
チャネルMOSトランジスタ118はL=0.21μ
m、W=0.82μm、NチャネルMOSトランジスタ
120はL=0.21μm、W=1.00μm、Nチャ
ネルMOSトランジスタ122はL=0.21μm、W
=0.56μm、NチャネルMOSトランジスタ130
はL=0.21μm、W=0.56μm、NチャネルM
OSトランジスタ134はL=0.21μm、W=0.
56μm、PチャネルMOSトランジスタ136はL=
0.21μm、W=0.91μmである。本発明による
負荷素子のPチャネルMOSトランジスタ128、13
2は、各チャネルCHe1、CHe2、CHf2、CHf3につ
きL=0.21μm、W=0.28μmであり、各中間
領域のチャネル長方向の寸法を0.28μmに選んでい
る。
【0090】このSPICEシュミレーションでは、1
25゜C、25゜C、0゜Cおよび−40゜Cの各温度
の下で、クロック信号CKの周波数を20MHzとし、
電源電圧Vddを3.8ボルトから0.5ボルトまで除除
に下げていき、上記ラッチ回路(図10)が正常に機能
しなくなるときの電源電圧値(下限値)を求めた。その
結果、表1に示すように、ほとんどの場合で0.80ボ
ルト以下の動作保証を実現しており、たとえば、最も厳
しい温度条件である−40゜Cでも「MOMINAL」
のモデルで0.75ボルトまで動作可能である。
【0091】参考(比較)例として、従来の技法によっ
て図9の3NMOSトランジスタ型ラッチ回路を設計し
た場合の回路構成を図11に示し、表2にこの従来回路
について上記と同様のSPICEシュミレーションを行
って得られた動作保証電圧の下限値を示す。
【0092】
【表2】
【0093】この従来型ラッチ回路(図11)では、第
1および第2のレシオ回路140’,142’において
負荷素子を構成するCMOSインバータ110,112
のPチャネルMOSトランジスタ144,146がそれ
ぞれ単一のチャネルCHh,CHkを有している。これら
PチャネルMOSトランジスタ144,146における
ゲート長Lとチャネル幅Wは、どちらもL=0.35μ
m、W=0.56μmに設定している。また、CMOS
インバータ110のNチャネルMOSトランジスタ14
8においてはL=1.03μm、W=0.41μm、C
MOSインバータ112のNチャネルMOSトランジス
タ150においてはL=0.21μm、W=0.56μ
mに設定している。他のMOSトランジスタは、図10
の各対応するMOSトランジスタと同一寸法のゲート長
Lおよびチャネル幅Wに設定している。
【0094】表2に示すように、この比較例のラッチ回
路(図11)では、0.90ボルト付近で動作不能にな
る場合が多く、たとえば−40゜Cで温度条件下で「M
OMINAL」のモデルは0.92ボルトが限界であ
る。
【0095】このように、本発明を適用することで、図
9のような3NMOSトランジスタ型ラッチ回路の動作
保証電圧を大幅に下げることができ、そのぶん消費電力
を節減することができる。
【0096】図12に、本発明の別の実施例によるラッ
チ回路の構成例を示す。このラッチ回路(1ビット分)
には、CMOS回路152のPチャネルMOSトランジ
スタ154を駆動素子とし、CMOS回路158のNチ
ャネルMOSトランジスタ162を負荷素子とする第1
のレシオ回路と、CMOS回路152のNチャネルMO
Sトランジスタ156を駆動素子とし、CMOS回路1
58のPチャネルMOSトランジスタ160を負荷素子
とする第2のレシオ回路とが含まれている。
【0097】両CMOS回路152,158はCMOS
トランスファゲート164を介して互いに電気的に接続
される。CMOSトランスファゲート164にはインバ
ータ166を介してクロック信号CKが与えられる。C
MOS回路158の出力端子(ドレイン端子)は出力バ
ッファを兼ねるインバータ168の入力端子に接続さ
れ、インバータ168の出力端子がCMOS回路158
の入力端子(ゲート端子)に接続される。CMOS回路
158の出力側のノード170に1ビットのデータがラ
ッチされる。
【0098】本発明にしたがい、各々の駆動側MOSト
ランジスタ154,156は逆ショートチャネル効果を
奏する単一のチャネルCHm,CHnを有しており、各負
荷側のMOSトランジスタ160,162はそれぞれ逆
ショートチャネル効果を奏し、かつ互いに縦続接続され
た複数たとえば2つのチャネル[CHp1,CHp2]、
[CHq1,CHq2]を有している。
【0099】このラッチ回路において、第1のレシオ回
路は、上記した図4のレシオ回路とほぼ同様の構成を有
し、同様に動作する。一方、第2のレシオ回路は、上記
した図1のレシオ回路とほぼ同様の構成を有し、同様に
動作する。したがって、このラッチ回路でも、通常の電
源電圧だけでなくしきい値電圧付近の低電源電圧でも安
定した動作を保証できる。
【0100】表3に、上記と同様のSPICEシュミレ
ーションで得られた本実施例のラッチ回路(図12)に
おける動作保証電圧の下限値を示す。ここで、主要な各
MOSトランジスタのゲート長Lとチャネル幅Wを次の
ような値に設定している。駆動側ではPチャネルMOS
トランジスタ154がL=0.21μm、W=0.91
μm、NチャネルMOSトランジスタ156がL=0.
21μm、W=0.63μmである。CMOSトランス
ファゲート164において、PチャネルMOSトランジ
スタ165はL=0.21μm、W=2.10μm、N
チャネルMOSトランジスタ167はL=0.21μ
m、W=1.05μmである。負荷側ではPチャネルM
OSトランジスタ160が各チャネルCHp1、CHp2に
つきL=0.21μm、W=0.28μmであり、各中
間領域のチャネル長方向の寸法は0.28μmである。
【0101】
【表3】
【0102】表3に示すように、この実施例のラッチ回
路(図12)では、0.70近辺までの動作保証を実現
しており、たとえば、最も厳しい温度条件である−40
゜Cで「MOMINAL」のモデルは0.75ボルトま
で動作可能である。このように、この実施例のラッチ回
路でも、動作保証電圧を大幅に下げることができ、その
ぶん消費電力を節減することができる。
【0103】参考(比較)例として、上記実施例のラッ
チ回路(図12)に対応する従来の回路の構成を図13
に示し、表4にこの従来回路について上記と同様のSP
ICEシュミレーションを行って得られた動作保証電圧
の下限値を示す。
【0104】
【表4】
【0105】この従来回路(図13)では、負荷側のC
MOSインバータ172におけるPチャネルMOSトラ
ンジスタ174およびNチャネルMOSトランジスタ1
76のいずれも単一のチャネルを有する。ゲート長Lお
よびチャネル幅Wは、PチャネルMOSトランジスタ1
74がL=0.42μm、W=0.42μm、Nチャネ
ルMOSトランジスタ176がL=0.98μm、W=
0.42μmであり、、いずれも逆ショートチャネル効
果の影響を受けない(ショートチャネル効果の影響もな
い)。他のMOSトランジスタは、図12の各対応する
MOSトランジスタと同一寸法のゲート長Lおよびチャ
ネル幅Wに設定している。
【0106】表4に示すように、参考例のラッチ回路
(図13)では、各場合において動作保証電圧の下限値
がまだ高めにあり、温度特性もよくなく、たとえば−4
0゜Cの温度条件下で「MOMINAL」のモデルは
0.96ボルトが限界である。
【0107】本発明のレシオ回路は、上記したようなラ
ッチ回路以外にも種々の保持回路またはシフトレジスタ
に適用可能であり、さらにはデータ伝送回路にも適用可
能である。本発明によるMOSトランジスタも、上記し
たレシオ回路やラッチ回路等に限定されるものではな
く、種々の回路に使用可能である。
【0108】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ラッチ回路等のレシオ回路において低電源電圧での動作
保証を向上させることができる。また、本発明によれ
ば、回路面積の増大を実質的に伴うことなく高いオン抵
抗を確保し、かつ逆ショートチャネル効果で動作するM
OSトランジスタを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるレシオ回路の回路構成
を示す回路図である。
【図2】実施例のレシオ回路のレイアウトを示す図であ
る。
【図3】実施例のレシオ回路の半導体デバイス断面構造
を示す図2のIII−III線断面図である。
【図4】本発明の別の実施例によるレシオ回路の回路構
成を示す回路図である。
【図5】本発明の他の実施例によるレシオ回路の回路構
成を示す回路図である。
【図6】本発明の他の実施例によるレシオ回路の回路構
成を示す回路図である。
【図7】図6のレシオ回路の要部のレイアウトを示す図
である。
【図8】図6のレシオ回路の要部の半導体デバイス断面
構造を示す図7のVIII−VIII線断面図である。
【図9】本発明の適用可能なラッチ回路の一例を示す回
路図である。
【図10】本発明の一実施例による図9のラッチ回路の
回路構成例を示す回路図である。
【図11】比較例として従来の技法による図9のラッチ
回路の回路構成を示す回路図である。
【図12】本発明の別の実施例によるラッチ回路の回路
構成例を示す回路図である。
【図13】図12のラッチ回路に対応する従来の回路構
成を示す回路図である。
【図14】MOSトランジスタにおけるショートチャネ
ル効果および逆ショートチャネル効果を示す図である。
【図15】逆ショートチャネル効果を得るためのMOS
トランジスタ構造および工程を示す図である。
【図16】従来のレシオ回路の回路構成を示す回路図で
ある。
【図17】図16のレシオ回路の要部ノレイアウトを示
す図である。
【図18】MOSトランジスタの一シミュレーションモ
デルのおけるID−VGS特性を示す図である。
【図19】MOSトランジスタの一シミュレーションモ
デルにおけるID−VGS特性を示す図である。
【図20】MOSトランジスタの一シミュレーションモ
デルにおけるID−VGS特性を示す図である。
【符号の説明】
10,16 CMOS回路 12 駆動側NチャネルMOSトランジスタ 18 負荷側PチャネルMOSトランジスタ 22 トランスファゲート 30 P型シリコン基板 32 Nウエル 34 ソース領域 36 中間領域 38 ドレイン領域 40 ゲート酸化膜 42(1),42(2) ゲート電極 74 駆動側PチャネルMOSトランジスタ 78 負荷側NチャネルMOSトランジスタ 82 負荷側NチャネルMOSトランジスタ 118,138 駆動側NチャネルMOSトランジス
タ 120,122 トランスファゲート 128,132 負荷側PチャネルMOSトランジス
タ 154 駆動側PチャネルMOSトランジスタ 156 駆動側NチャネルMOSトランジスタ 160 負荷側PチャネルMOSトランジスタ 162 負荷側NチャネルMOSトランジスタ 164 CMOSトランスファゲート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池崎 泰正 東京都港区北青山3丁目6番12号 青山富 士ビル 日本テキサス・インスツルメンツ 株式会社内 (72)発明者 浦崎 徹 東京都港区北青山3丁目6番12号 青山富 士ビル 日本テキサス・インスツルメンツ 株式会社内 (72)発明者 嶽釜 章浩 東京都港区北青山3丁目6番12号 青山富 士ビル 日本テキサス・インスツルメンツ 株式会社内 Fターム(参考) 5J043 AA00 BB04 DD00 DD02 DD07 HH01 JJ10 KK01

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 逆ショートチャネル効果を奏する単一の
    チャネルを有する第1のMOSトランジスタと、それぞ
    れ逆ショートチャネル効果を奏し、かつ互いに縦続接続
    された複数のチャネルを有する第2のMOSトランジス
    タとを電気的に接続してなるレシオ回路。
  2. 【請求項2】 逆ショートチャネル効果を奏する単一の
    チャネルを有し、ソース端子が第1の電位を与える第1
    の基準電圧端子に接続されている第1導電型の第1のM
    OSトランジスタと、 それぞれ逆ショートチャネル効果を奏し、かつ互いに縦
    続接続された複数のチャネルを有し、ソース端子が前記
    第1の電位と異なる第2の電位を与える第2の基準電圧
    端子に接続され、ドレイン端子が前記第1のMOSトラ
    ンジスタのドレイン端子に電気的に接続されている第2
    導電型の第2のMOSトランジスタとを有するレシオ回
    路。
  3. 【請求項3】 逆ショートチャネル効果を奏する単一の
    チャネルを有し、ソース端子が第1の電位を与える第1
    の基準電圧端子に接続されている第1導電型の第1のM
    OSトランジスタと、 入力端子が前記第1のMOSトランジスタのドレイン端
    子に接続されているトランスファゲートと、 それぞれ逆ショートチャネル効果を奏し、かつ互いに縦
    続接続された複数のチャネルを有し、ソース端子が前記
    第1の電位と異なる第2の電位を与える第2の基準電圧
    端子に接続され、ドレイン端子が前記トランスファゲー
    トの出力端子に接続されている第2導電型の第2のMO
    Sトランジスタと、 入力端子が前記第2のMOSトランジスタのドレイン端
    子に接続され、出力端子が前記第2のMOSトランジス
    タのゲート端子に接続されているインバータとを有する
    ラッチ回路。
  4. 【請求項4】 ソース端子が前記第2の基準電圧端子に
    接続され、ドレイン端子が前記第1のMOSトランジス
    タのドレイン端子に接続され、ゲート端子に前記第1の
    MOSトランジスタのゲート端子と同一のゲート電圧が
    与えられる第2導電型の第3のMOSトランジスタと、 ソース端子が前記第1の基準電圧端子に接続され、ドレ
    イン端子が前記第2のMOSトランジスタのドレイン端
    子に接続され、ゲート端子に前記第2のMOSトランジ
    スタのゲート端子と同一のゲート電圧が与えられる第1
    導電型の第4のMOSトランジスタとを有する請求項3
    に記載のラッチ回路。
  5. 【請求項5】 前記第3のMOSトランジスタが逆ショ
    ートチャネル効果を奏する単一のチャネルを有し、前記
    第4のMOSトランジスタがそれぞれ逆ショートチャネ
    ル効果を奏し、かつ互いに縦続接続された複数のチャネ
    ルを有する請求項4に記載のラッチ回路。
  6. 【請求項6】 第1導電型の半導体基板または半導体層
    と、 前記半導体基板または半導体層の一主面に形成された第
    2導電型のソース領域と、 前記半導体基板または半導体層の一主面に形成された第
    2導電型のドレイン領域と、 前記ソース領域と前記ドレイン領域との間でそれらの領
    域から所定の間隔を置いて前記半導体基板または半導体
    層の一主面に形成された第2導電型の中間領域と、 前記ソース領域と前記中間領域との間および前記ドレイ
    ン領域と前記中間領域との間でそれぞれ前記半導体基板
    または半導体層上に絶縁膜を介して形成され、かつ互い
    に接続されている複数のゲート電極と、 前記ソース領域と前記中間領域との間および前記ドレイ
    ン領域と前記中間領域との間でそれぞれ前記半導体基板
    または半導体層の一主面に形成された逆ショートチャネ
    ル効果を得るための半導体領域とを有するMOSトラン
    ジスタ。
  7. 【請求項7】 前記ソース領域と前記ドレイン領域との
    間で複数の前記中間領域が所定の間隔を置いて形成さ
    れ、各隣接する2つの前記中間領域の間で、前記半導体
    基板または半導体層上に絶縁膜を介して前記ゲート電極
    が形成されるとともに、前記半導体基板または半導体層
    の一主面に逆ショートチャネル効果を得るための前記半
    導体領域が形成されている請求項6に記載のMOSトラ
    ンジスタ。
  8. 【請求項8】 前記半導体領域が、各々の前記ゲート電
    極の端部に近接する前記ソース領域、前記ドレイン領域
    または前記中間領域の端部付近に形成される請求項6ま
    たは7に記載のMOSトランジスタ。
  9. 【請求項9】 前記半導体領域が、前記ソース領域、前
    記ドレイン領域または前記中間領域とは異なる不純物濃
    度を有し、かつ前記絶縁膜と接して設けられる第2導電
    型の第1の領域と、前記半導体基板または半導体層とは
    異なる不純物濃度を有し、かつ前記第1の領域と接して
    その下に設けられる第2の領域とを含む請求項8に記載
    のMOSトランジスタ。
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