JPH065091A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH065091A
JPH065091A JP4164826A JP16482692A JPH065091A JP H065091 A JPH065091 A JP H065091A JP 4164826 A JP4164826 A JP 4164826A JP 16482692 A JP16482692 A JP 16482692A JP H065091 A JPH065091 A JP H065091A
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JP
Japan
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control signal
signal
unit
inverter
input
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Application number
JP4164826A
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Inventor
Akihiko Takahata
明彦 高畠
Shinichi Uramoto
紳一 浦本
Shinichi Nakagawa
伸一 中川
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K3/00Circuits for generating electric pulses; Monostable, bistable or multistable circuits
    • H03K3/02Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses
    • H03K3/027Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses by the use of logic circuits, with internal or external positive feedback
    • H03K3/037Bistable circuits
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C19/00Digital stores in which the information is moved stepwise, e.g. shift registers
    • G11C19/28Digital stores in which the information is moved stepwise, e.g. shift registers using semiconductor elements
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K3/00Circuits for generating electric pulses; Monostable, bistable or multistable circuits
    • H03K3/02Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses
    • H03K3/353Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses by the use, as active elements, of field-effect transistors with internal or external positive feedback
    • H03K3/356Bistable circuits
    • H03K3/356104Bistable circuits using complementary field-effect transistors
    • H03K3/356113Bistable circuits using complementary field-effect transistors using additional transistors in the input circuit
    • H03K3/356147Bistable circuits using complementary field-effect transistors using additional transistors in the input circuit using pass gates
    • H03K3/356156Bistable circuits using complementary field-effect transistors using additional transistors in the input circuit using pass gates with synchronous operation

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  • Logic Circuits (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 消費電力の小さいラッチを得る。 【構成】 ハーフラッチ101に対し、データの入力
(更新)動作を行うメイン部には遅いタイミングで動作
する制御信号T2,T2Cを与え、データの保持動作を
行うフィードバック部には早いタイミングで動作する制
御信号T1,T1Cをそれぞれ与える。データの入力
(更新)動作は、データの保持動作が終了する前に開始
されることはない。データの保持動作は、2つのインバ
ータの構成するループにおいて互いに負論理関係にある
2つの信号の保持によって行われる。 【効果】 データの保持に関与する信号と、新たに入力
する信号とが同じ信号線に載らない。よって、これらの
信号の衝突が回避され、信号の衝突に起因する貫通電流
を低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は半導体集積回路に関
し、特にラッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9に従来の一般的なシフトレジスタの
構成の概要を示す。制御信号発生器60はクロックCL
Kから制御信号T,TCを発生させる。制御信号T,T
Cは互いに負論理関係にあり、直列に接続されたスタテ
ィックラッチ100のいずれにも供給される。
【0003】一般的には、制御信号発生器60にはクロ
ック信号CLKが入力され、インバータ61、62によ
りクロックと正論理関係の制御信号Tと、負論理関係の
制御信号TCが生成される。これら2つの制御信号の間
には、インバータ62に起因する遅延関係がある。
【0004】図10にスタティックラッチ100の内部
構成を示す。入力線1はスタティックラッチ100の入
力信号Dをトランスミッションゲート21に導く。トラ
ンスミッションゲート21には信号線2を介してインバ
ータ23が接続され、インバータ23は入力信号Dを反
転して出力信号Qを出力線3に与える。
【0005】一方、出力線3にはインバータ24が接続
され、トランスミッションゲート22を介してインバー
タ23へ出力信号Qを反転して得られる信号QCを与え
る。
【0006】トランスミッションゲート21は、Nチャ
ンネルトランジスタ21aとPチャンネルトランジスタ
21bから構成されており、それぞれのゲートには制御
信号T,TCが入力する。同様にしてトランスミッショ
ンゲート22は、Nチャンネルトランジスタ22aとP
チャンネルトランジスタ22bから構成されており、そ
れぞれのゲートには制御信号TC,Tが入力する。
【0007】トランスミッションゲート21とインバー
タ23は入力信号Dを入力し、出力信号Qを出力するた
めのものであり、メイン部と総称される。また、トラン
スミッションゲート22とインバータ24は出力信号Q
を保持するためのものであり、フィードバック部と総称
される。
【0008】図11は、図9及び図10に示したラッチ
100の回路動作を表すタイミングチャートである。イ
ンバータ61にクロック信号CLKが入力されると、イ
ンバータ61によって時間(t12−t11)だけ遅延して
クロック信号CLKと負論理関係の制御信号TCが、更
にインバータ62によって時間(t13−t12)だけ遅延
してクロック信号CLKと正論理関係の制御信号Tが、
それぞれ生成される。制御信号Tは、クロック信号CL
Kから時間(t13−t11)だけ遅延することになる。
【0009】これらの制御信号T,TCに基づく、トラ
ンスミッションゲート21、22の動作を、トランジス
タ21a,21b,22a,22bの動作期間で説明さ
れる。図中ハッチングを施した部分は、それぞれのトラ
ンジスタがON状態にあることをしめす。
【0010】図10に示したラッチ100の動作は、メ
イン部によるデータの入力(更新)動作とフィードバッ
ク部によるデータの保持動作に分けて考えることができ
る。即ちメイン部においてトランスミッションゲート2
1がONすることにより入力信号Dを取り込み、フィー
ドバック部におけるトランスミッションゲート22がO
Nすることにより出力信号Qの保持が行われる。
【0011】制御信号Tが“H”、制御信号TCが
“L”の時(時刻t13〜t15)は、トランスミッション
ゲート21がON、トランスミッションゲート22がO
FFしている。よって入力線1に入力された入力信号D
は信号線2を経由してインバータ23に入力され、これ
を論理反転した出力信号Qが出力線3に出力される。
【0012】一方、制御信号Tが“L”、制御信号TC
が“H”の時(時刻t16〜t12)は、トランスミッショ
ンゲート22がON、トランスミッションゲート21が
OFFしている。よって、インバータ23、24はルー
プを形成し、出力線3において出力信号Qが、信号線2
において出力信号Qの論理反転された信号QCが、それ
ぞれ安定に保持される。
【0013】このようにメイン部によるデータの入力
(更新)動作とフィードバック部によるデータの保持動
作がラッチ100において繰り返され、図9に示された
シフトレジスタは、次々とその値を更新してゆく。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかし、トランスミッ
ションゲート21,22はいずれも並列に接続された相
補的な導電型の2つのトランジスタから構成されてお
り、又これらのトランジスタのON/OFFを制御する
制御信号T,TCの変化には(t13−t12)若しくは
(t16−t15)の時間差が生じているので、これらの時
間帯においてはトランスミッションゲート21,22の
いずれもがONしている。これは図11においてハッチ
ングが施された部分が同一時刻において複数あることで
示される。
【0015】時刻t15から時刻t16においては、未だト
ランジスタ21aがON状態のままトランジスタ22a
がONし始める。従ってトランスミッションゲート2
1,22はこの時間帯においていずれもONしており、
入力信号Dと信号QCとが信号線2に伝えられる。しか
し図9に示すように、直列に接続されたラッチ100に
は同じ制御信号T,TCが与えられているので、あるラ
ッチ100がフィードバック部によるデータ保持動作を
開始しようとするときに、その前段のラッチ100が新
たな信号(前段のラッチ100の出力信号Qであり、そ
れに続くラッチ100の入力信号Dでもある)を送り込
んでくることはない。そして入力信号Dに対するインバ
ータ23による論理反転は時刻t15の時点では既に終了
している。
【0016】よって時刻t15から時刻t16においてはト
ランスミッションゲート21,22のいずれもが開いて
いることがあっても、入力線1には入力信号Dが、信号
線2には入力信号Dと正論理関係にある信号QCが、そ
して出力線3には入力信号Dと負論理関係にある出力信
号Qが、それぞれ安定して与えられることになる。
【0017】そして時刻t16になると、トランスミッシ
ョンゲート21を構成するトランジスタ21a,21b
のいずれもがOFFし、トランスミッションゲート22
を構成するトランジスタ22a,22bのいずれもがO
Nするので、ラッチ100はインバータ23,24が構
成するループによって、データを保持する状態となる。
【0018】一方、時刻t12でトランジスタ21bがO
Nしてトランスミッションゲート21がONし、ラッチ
100はデータの保持動作からデータの入力動作へ遷移
しようとする状態になる。しかし、トランジスタ22b
も時刻t12以前から引き続いてまだON状態にあるた
め、トランスミッションゲート22は時刻t13までON
している。
【0019】この場合には前段のラッチ100もデータ
の更新を行うので、時刻t12から時刻t13の間において
は、信号線1に新たに入力される出力信号Dの論理が、
信号線2に保持されている信号QCの論理と異なってい
る場合には、これらの信号が衝突してしてしまうことに
なる。このような異なる論理値を有する信号の衝突は大
きな貫通電流を発生させ、消費電力が増大するという問
題点を招来する。更に、信号が衝突している信号線2に
おいて信号の立ち上がり、立ち下がりが遅くなってしま
うため、この信号線2の電位を入力しているインバータ
23の消費電力も大きくなってしまう。
【0020】上記のような通常の正反のクロックによる
ラッチの動作では、データの入力時において保持されて
いるデータと入力されてくるデータの論理が異なる場
合、正反のクロックの遅延が原因でメイン部とフィード
バック部のトランジスタが同時にONしているため、信
号の衝突が起こってしまう。また、上記のラッチにおい
て、フィードバック部のインバータ24は、データの保
持を行なう補助的な部分であるが、ラッチのデータが変
化するたびに、信号変化中に貫通電流が流れてしまい、
余分な電力を消費している。
【0021】この発明は、上記のような異なる論理を有
する信号の衝突による余分な消費電力やフィードバック
部の消費電力を減らし、消費電力の小さい半導体装置を
提供することを目的としている。
【0022】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる半導体
装置は、直列に接続された複数の単位ラッチ回路と、同
一のクロック信号をそれぞれ第1及び第2の処理時間で
処理して得られ、クロック信号と実質的に同一のパルス
幅の第1及び第2の制御信号を単位ラッチ回路の各々に
与える制御信号供給部と、を備える。そして、第2の処
理時間は第1の処理時間以上の長さである。また、単位
ラッチ回路の各々は、(a)入力端子及び出力端子と、
(b)入力端子に接続され、第2の制御信号によってそ
の開閉が制御される第1のスイッチ部と、(c)第1の
スイッチ部を介して入力端子に接続された入力端と、出
力端子に接続された出力端とを有し、論理反転の処理を
行う第1の信号伝達手段と、(d)第1の信号伝達手段
の出力端に接続された入力端と、第1の信号伝達手段の
入力端に接続された出力端とを有し、第1の制御信号に
従って、第1の信号伝達手段の出力に論理反転の処理を
行って得られるフィードバック信号を出力する第2の信
号伝達手段と、を有する。
【0023】望ましくは、制御信号供給部は、第2の制
御信号を論理反転して得られる、第3の制御信号を単位
ラッチ回路に更に与える。そして第1のスイッチ部は、
(b−1)互いに並列に接続され、互いに逆相の信号に
よって動作する第1及び第2の単位スイッチを備え、
(b−2)第1の単位スイッチは第2の制御信号によっ
てその開閉が制御され、(b−3)第2の単位スイッチ
は第3の制御信号によってその開閉が制御される。
【0024】更に望ましくは、制御信号供給部は、それ
を論理反転して第1の制御信号が得られる第4の制御信
号を単位ラッチ回路に更に与える。そして第2の信号伝
達手段は、(d−1)第2の信号伝達手段の入力端に接
続された入力端及びフィードバック信号を出力する出力
端とを有する信号処理部と、(d−2)信号処理部の出
力端と第2の信号伝達手段の出力端との間に接続された
第2のスイッチ部とを備える。また第2のスイッチ部
は、(d−2−1)信号処理部の出力端と第1信号伝達
手段の入力端との間で互いに並列に接続され、互いに逆
相の信号によって動作する第3及び第4の単位スイッチ
を有し、(d−2−2)第3の単位スイッチは第1の制
御信号によってその開閉が制御され、(d−2−3)第
4の単位スイッチは第4の制御信号によってその開閉が
制御される。
【0025】あるいは望ましくは、制御信号供給部は、
それを論理反転して第1の制御信号が得られる第4の制
御信号を単位ラッチ回路に更に与える。そして第2の信
号伝達手段は、(d−3)第2の信号伝達手段の入力端
に接続された入力端と、いずれか一方にフィードバック
信号が出力される一対の出力端と、を有する信号処理部
と、(d−4)信号処理部の一対の出力端に接続された
一対の入力端と、フィードバック信号を選択的に出力す
る出力端と、を有する第2のスイッチ部とを備える。ま
た第2のスイッチ部は、(d−4−1)第2のスイッチ
部の一対の入力端の間で直列に接続され、互いに逆相の
信号によって動作する第3及び第4の単位スイッチを備
え、(d−4−2)第3及び第4の単位スイッチは第2
の信号伝達手段の出力端において共通に接続され、(d
−4−3)第3の単位スイッチは第1の制御信号によっ
てその開閉が制御され、(d−4−4)第4の単位スイ
ッチは第4の制御信号によってその開閉が制御される。
【0026】望ましくは第1の制御信号は、クロック信
号と正論理関係にする。
【0027】更に望ましくは第2の制御信号はクロック
信号と負論理関係にする。
【0028】望ましくは制御信号供給部は、第2の制御
信号を入力して第4の制御信号を出力する第1のインバ
ータと、第1の制御信号を入力して第2の制御信号を出
力する第2のインバータと、第3の制御信号を入力して
第1の制御信号を出力する第3のインバータと、を備え
る。
【0029】また制御信号供給部は、クロック信号を入
力して第3の制御信号を出力する第4のインバータを更
に備えてもよい。
【0030】あるいは制御信号供給部は、クロック信号
を入力して第3の制御信号を出力する第1のインバータ
と、第3の制御信号を入力して第1の制御信号を出力す
る第2のインバータと、クロック信号を入力して第2の
制御信号を出力する第3のインバータと、第2の制御信
号を入力して第4の制御信号を出力する第4のインバー
タと、を備える。
【0031】あるいは、第2の制御信号はクロック信号
と正論理関係にする。
【0032】望ましくは制御信号供給部は、クロック信
号を入力して第3の制御信号を出力する第1のインバー
タと、第3の制御信号を入力して第1の制御信号を出力
する第2のインバータと、クロック信号を入力して第2
の制御信号を出力する第3のインバータと、第2の制御
信号を入力して第4の制御信号を出力する第4のインバ
ータと、を備える。
【0033】また第3のインバータは、直列に接続され
た第1乃至第2の単位インバータを備えてもよい。
【0034】
【作用】第1のスイッチ部を制御する第2の制御信号の
変化は、第2の信号伝達手段を制御する第1の制御信号
の変化以後で行われるので、第2の信号伝達手段がデー
タの保持を行っている期間の最後までデータの更新が開
始されることはない。
【0035】第1のスイッチ部が第2の制御信号の他に
第3の制御信号を必要とする場合でも、第3の制御信号
の変化は第2の制御信号の変化よりも遅いので、第1の
制御信号の変化に先立って第3の制御信号が変化するこ
とはなく、第2の信号伝達手段がデータの保持を行って
いる期間の最後までデータの更新が開始されることはな
い。
【0036】また、第2の信号伝達手段が第1の制御信
号の他に第4の制御信号を必要とする場合でも、第4の
制御信号の変化は第1の制御信号の変化よりも早いの
で、第4の制御信号の変化に先立って第2の制御信号が
変化することはなく、第2の信号伝達手段がデータの保
持を行っている期間の最後までデータの更新が開始され
ることはない。
【0037】このため、データの入力(更新)時でも信
号の衝突が起こらず、半導体装置の消費電力は低減でき
る。
【0038】また、第2の信号伝達手段をクロックド・
ゲートで構成することにより、データの入力(更新)動
作時には第2の信号伝達手段において電源からグラウン
ドへの経路が完全に遮断され、第2の信号伝達手段はほ
とんど電力を消費しない。
【0039】
【実施例】
第1実施例.図1にこの発明の一実施例であるシフトレ
ジスタの回路構成を示す。制御信号発生器30は、直列
に接続されたスタティックラッチ101の各々に制御信
号T1,T1C,T2,T2Cを供給している。
【0040】制御信号発生器30は、直列に接続された
4つのインバータ31,32,33,34から構成され
ている。インバータ31はクロック信号CLKを入力
し、これを反転させて制御信号T1Cを出力する。イン
バータ32は制御信号T1Cを入力し、これを反転させ
て制御信号T1を出力する。インバータ33は制御信号
T1を入力し、これを反転させて制御信号T2Cを出力
する。インバータ34は制御信号T2Cを入力し、これ
を反転させて制御信号T2を出力する。
【0041】従って、制御信号T1,T2はクロック信
号CLKと正論理関係にあり、制御信号T1C,T2C
はクロック信号CLKと負論理関係にある。そして、ク
ロック信号、制御信号T1C,T1,T2C,T2の順
に遅延してゆく。
【0042】図2はラッチ101の内部構成を示したも
のである。構成態様は、図9、図10に示されたラッチ
100と同じであるが、与えられる制御信号が異なる。
【0043】入力線1はラッチ101の入力信号Dをト
ランスミッションゲート21に導く。トランスミッショ
ンゲート21には信号線2を介してインバータ23が接
続され、入力信号Dを反転して出力信号Qを出力線3に
与える。
【0044】一方、出力線3にはインバータ24が接続
され、トランスミッションゲート22を介してインバー
タ23へ出力信号Qを反転して得られる信号QCを与え
る。
【0045】トランスミッションゲート21は、Nチャ
ンネルトランジスタ21aとPチャンネルトランジスタ
21bから構成されており、それぞれのゲートには制御
信号T2,T2Cが入力する。同様にしてトランスミッ
ションゲート22は、Nチャンネルトランジスタ22a
とPチャンネルトランジスタ22bから構成されてお
り、それぞれのゲートには制御信号T1C,T1が入力
する。
【0046】トランスミッションゲート21とインバー
タ23は入力信号Dを入力し、出力信号Qを出力するた
めのものであり、メイン部と総称される。また、トラン
スミッションゲート22とインバータ24は出力信号Q
を保持するためのものであり、フィードバック部と総称
される。
【0047】図3にラッチ101の回路動作を表すタイ
ミングチャートを示す。クロック信号CLKが時刻t0
で立ち上がると、制御信号T1Cは時刻t1 で立ち下が
る。また制御信号T1は時刻t2 で立ち上がる。そして
制御信号T2Cは時刻t3 で立ち下がり、制御信号T2
は時刻t4 で立ち上がる。
【0048】クロック信号CLKが時刻t5 で立ち下が
ると、制御信号T1Cは時刻t6 で立ち上がる。また制
御信号T1は時刻t7 で立ち上がる。そして制御信号T
2Cは時刻t8 で立ち上がり、制御信号T2は時刻t9
で立ち下がる。
【0049】即ちメイン部は、遅いタイミングで変化す
る制御信号T2,T2Cにより動作し、フィードバック
部は早いタイミングで変化する制御信号T1,T1Cに
より動作する。図3においてハッチングが施された部分
は各トランジスタのON状態を示している。
【0050】トランスミッションゲート21を構成する
トランジスタ21a,21bのそれぞれのゲートには制
御信号T2,T2Cが入力されているので、トランジス
タ21aは制御信号T2が“H”の時にのみON状態と
なり、トランジスタ21bは制御信号T2Cが“L”の
時にON状態となる。このためトランスミッションゲー
ト21は時刻t3 ,t4 ,t5 ,t6 ,t7 ,t8 から
時刻t9 においてONしている。
【0051】またトランスミッションゲート22を構成
するトランジスタ22a,22bのそれぞれのゲートに
は制御信号T1C,T1が入力されているので、トラン
ジスタ22aは制御信号T1Cが“H”の時にのみON
状態となり、トランジスタ22bは制御信号T1が
“L”の時にON状態となる。このためトランスミッシ
ョンゲート22は時刻t6 ,t7 ,t8 ,t9 ,t0
1 から時刻t2 においてONしている。
【0052】ラッチ101のメイン部によるデータの入
力(更新)動作は時刻t3 ,t4 ,t5 ,t6 ,t7
8 から時刻t9 において行われる。この時間帯では、
トランスミッションゲート21を介して信号線2に入力
信号Dが伝えられている。信号線2に伝えられた信号は
インバータ23によって反転され、出力線3には入力信
号Dと負論理関係にある出力信号Qが伝えられる。
【0053】ラッチ101のフィードバック部によるデ
ータの保持動作は時刻t6 ,t7 ,t8 ,t9 ,t0
1 から時刻t2 において行われる。データの保持動作
はフィードバック部において出力信号Qを反転した信号
QCを信号線2に与え、インバータ23と共に形成する
ループにおいてデータを保持するものである。但し、時
刻t6 は、新たな入力信号Dを得た時刻t3 ,t4 近傍
から相当時間経過しており、入力信号Dの論理反転は終
了して既に出力信号Q、信号QCの論理は確定してい
る。しかも、入力信号Dは信号QCと正論理関係にあ
る。
【0054】従って、たとえ時刻t6 ,t7 ,t8 ,か
ら時刻t9 においてトランスミッションゲート21,2
2の両方が開いていても、入力信号Dと信号QCとが衝
突することはない。つまりトランスミッションゲート2
1がデータの保持を阻害することはない。
【0055】一方、データの保持動作が終了する場合に
は、トランジスタ22a,22bのいずれもが時刻t2
にはON状態を脱している。従って時刻t2 よりも遅い
時刻t3 ,t4 でON状態になるトランジスタ21a,
21bはデータの保持動作が終了する前にトランスミッ
ションゲート21をONすることはない。
【0056】そして時刻t3 において、メイン部のトラ
ンスミッションゲート21が開くことにより、データの
入力(更新)動作が始まる。
【0057】つまりこの実施例ではトランスミッション
ゲート21がONするときにはトランスミッションゲー
ト22がOFFしている。よってたとえ、入力信号Dの
論理が更新され、更新前の入力信号と正論理関係にあっ
た信号QCが更新後の入力信号と負論理関係になったと
しても、データの保持動作からデータの入力(更新)動
作へ移行する際に相反する信号の衝突はなく、余分な貫
通電流は流れない。
【0058】第2実施例.図4にこの発明の第2実施例
に用いられるスタティックラッチ102の構成を示す。
第1実施例と同様にラッチ102は直列に接続される
(図1)。
【0059】メイン部、即ちトランスミッションゲート
21、インバータ23、入力線1、信号線2、出力線
3、の構成は第1実施例で示されたラッチ101と同一
である。トランスミッションゲート21を構成するトラ
ンジスタ21a,21bのそれぞれのゲートに制御信号
T2,T2Cが与えられるのもラッチ101と同様であ
る。
【0060】一方、フィードバック部の構成はラッチ1
01とは異なる。出力線3には一対の出力端を有する論
理反転部26が接続され、その一対の出力端に対応する
一対の入力端を有するスイッチ部25が更に接続されて
いる。スイッチ部25の出力は信号線2に接続されてい
る。
【0061】スイッチ部25は制御信号T1Cが入力さ
れるゲートを有するNチャネルトランジスタ25a、制
御信号T1が入力されるゲートを有するPチャネルトラ
ンジスタ25bの直列接続から構成されている。そし
て、両トランジスタ25a,25bのドレインは共通し
て信号線2に接続されている。
【0062】論理反転部26は、いずれも出力線3に接
続されて出力信号Qが与えられるゲートを有するNチャ
ネルトランジスタ26aと、Pチャネルトランジスタ2
6bとから構成されている。トランジスタ26bのソー
スには電源71が与えられ、ドレインにはトランジスタ
25bのソースが接続されている。またトランジスタ2
6aのソースはグラウンド72に接続(接地)され、ド
レインにはトランジスタ25aのソースが接続されてい
る。このように構成されたスイッチ部25及び論理反転
部26は、制御信号T1,T1Cをクロックとして動作
するので、クロックド・ゲートと呼ばれる。
【0063】図5にラッチ102の回路動作を表すタイ
ミングチャートを示す。ラッチ102に対する制御信号
T1,T1C,T2,T2Cの変化するタイミングは図
3と同じである。
【0064】この図においても、ハッチングを施した部
分はラッチ102内のトランジスタがONしている期間
を表す。トランジスタ21aは時刻t4 ,t5 ,t6
7,t8 から時刻t9 の間、トランジスタ21bは時
刻t3 ,t4 ,t5 ,t6 ,t7 から時刻t8 の間、ト
ランジスタ25aは時刻t6 ,t7 ,t8 ,t9 ,t0
から時刻t1 の間、トランジスタ25bは時刻t7 ,t
8 ,t9 ,t0 ,t1から時刻t2 の間、それぞれON
している。つまり、ラッチ102のメイン部は遅いタイ
ミングで変化するクロック信号T2,T2Cにより動作
し、ラッチ102のフィードバック部は早いタイミング
で変化するクロック信号T1,T1Cにより動作する。
【0065】ラッチ102のメイン部によるデータの入
力動作は、第1実施例に示したラッチ101と同様であ
る。一方フィードバック部によるデータの保持動作は、
以下のようになる。
【0066】スイッチ部25において、トランジスタ2
5a,25bのいずれかがON状態にあるときには、出
力信号Qは論理反転部26によって反転され、そのいず
れかのドレインに、出力信号Qと負論理関係にある信号
QCが与えられる場合がある。したがって、信号QCが
信号線2に与えられる場合がある。ところがトランジス
タ25a,25bのいずれかがON状態にあるのは時刻
6 ,t7 ,t8 ,t9 ,t0 ,t1 から時刻t2 の間
であり、かつデータの入力(更新)動作が開始された時
刻t3 ,t4 からは相当時間が経過しているので、イン
バータ23の動作は終了し、出力信号Qの論理は確定し
ている。したがって、データの入力動作からデータの保
持動作への遷移において信号線2において論理の異なる
信号が衝突することはなく、安定して出力信号Q、信号
QCが、それぞれ出力線3及び信号線2において保持さ
れる。
【0067】更に、データの保持動作からデータの入力
(更新)動作への遷移においても、時刻t2 から時刻t
3 の間でトランジスタ21a,21b,25a,25b
がOFFしているので、信号線2において論理の異なる
信号が衝突することはない。よって、いずれの遷移にお
いても貫通電流はほとんど流れない。
【0068】更にこの遷移の際、トランスミッションゲ
ート21がONしているときにはスイッチ部25におい
てトランジスタ25a,25bの両方がOFFしている
ので、論理反転部26を構成するトランジスタ26a,
26bのドレイン同士は接続されない。よって、電源7
1からグラウンド72への経路が遮断されてるので、こ
のとき貫通電流はほとんど流れない。つまり、スイッチ
部25及び論理反転部26が構成するフィードバック部
は、入力信号Qの更新時にほとんど電力を消費しない。
【0069】第3実施例.制御信号T1,T1C,T
2,T2Cをクロック信号CLKから生成するために
は、図1に示した制御信号発生器30以外の構成も可能
である。
【0070】図6は制御信号発生器40の構成を示す回
路図である。制御信号発生器40はラッチ101,10
2のいずれにも適用できる。
【0071】インバータ41,42は直列に接続されて
おり、インバータ41はクロック信号CLKを入力して
制御信号T1Cを生成する。インバータ42は制御信号
T1Cを入力して制御信号T1を生成する。
【0072】一方、インバータ43,44,45は直列
に接続されており、インバータ43に入力したクロック
信号CLKは3度反転され、インバータ45から制御信
号T2Cが出力される。但し、制御信号T2Cは3度の
論理反転によって得られるため、2度の論理反転によっ
て得られる制御信号T1よりも遅いタイミングで変化す
ることになる。
【0073】更にインバータ43,44,45に対して
直列に接続されたインバータ46によって制御信号T2
が生成される。従って、クロック信号CLK、制御信号
T1C,T1,T2C,T2はこの順に遅延している。
また、制御信号T1,T2はクロック信号CLKと正論
理関係となり、制御信号T1C,T2Cはクロック信号
CLKと負論理関係となる。
【0074】よって制御信号発生器40を用いた場合で
も、第1及び第2実施例に示したのと同様のタイミング
に従ってラッチ101,102が動作するため、同様の
効果が得られる。
【0075】第4実施例.更に他の構成によって制御信
号T1,T1C,T2,T2Cをクロック信号CLKか
ら生成することができる。
【0076】図7は制御信号発生器50の構成を示す回
路図である。制御信号発生器50はラッチ101,10
2のいずれにも適用できる。
【0077】インバータ51,52は直列に接続されて
おり、インバータ51はクロック信号CLKを入力して
制御信号T1Cを生成する。インバータ52は制御信号
T1Cを入力して制御信号T1を生成する。即ち、制御
信号T1,T1Cの生成に関しては、第3実施例と同一
である。
【0078】一方、インバータ53,54,55は直列
に接続されており、インバータ53に入力したクロック
信号CLKは2度反転され、インバータ54から制御信
号T2が出力される。そしてインバータ55には制御信
号T2が入力され、制御信号T2Cが出力される。よっ
て第1乃至第3実施例で説明した制御信号発生器30,
40,50と同様に、制御信号T1,T2はクロック信
号CLKと正論理関係となり、制御信号T1C,T2C
はクロック信号CLKと負論理関係となる。
【0079】ところが、第4実施例ではクロック信号C
LK、制御信号T1C,T1,T2Cはこの順に遅延し
ているものの、制御信号T2は制御信号T1と同じタイ
ミングで生成される。つまり、制御信号発生器50から
制御信号T1,T1C,T2,T2Cをラッチ101あ
るいは102に与えた場合には、貫通電流が流れる可能
性がある。
【0080】これを詳細に説明するため、図8に制御信
号発生器50から制御信号T1,T1C,T2,T2C
をラッチ101に与えた場合のタイミングチャートを示
す。トランジスタ21aは制御信号T2によってそのO
N/OFFが制御されるので、時刻t2 にONする。一
方データの保持動作を行うトランスミッションゲート2
2は時刻t2 までONしている。そこで時刻t2 におい
ては瞬間的に信号線2において論理の異なる信号が衝突
する場合も生じる。
【0081】しかしその衝突は瞬間的であり、したがっ
て貫通電流が流れたとしてもその流れる時間は図11の
時刻t12〜t13で示される従来の場合と比較して非常に
短い。このため第4実施例においても貫通電流による電
力の消費は非常に低いものとなり、消費電流の低減の効
果がある。
【0082】制御信号発生器50から制御信号T1,T
1C,T2,T2Cをラッチ102に与えた場合も同様
であり、第2実施例と同様にフィードバック部の消費電
力の更なる低減が可能である。
【0083】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、単位ラ
ッチ回路の第1のスイッチ部が第2の信号伝達手段に対
して遅いタイミングで動作するので、入力端子に与えら
れる信号の更新時に異なる論理の信号の衝突が回避でき
る。このため、信号の衝突による余分な貫通電流が流れ
ないので、半導体装置の消費電力が低減できる。
【0084】更に、第2の信号伝達手段をクロックド・
ゲートで構成すると、入力端子に与えられる信号の更新
時における第2の信号伝達手段の消費電力がほとんどな
くなるので、さらに半導体装置の消費電力を低減でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例を示す回路図である。
【図2】ラッチ101の構成を示す回路図である。
【図3】この発明の第1実施例の動作を説明するタイミ
ングチャートである。
【図4】この発明の第2実施例に適用されるラッチ10
2の構成を示す回路図である。
【図5】この発明の第2実施例の動作を説明するタイミ
ングチャートである。
【図6】この発明の第3実施例に適用される制御信号発
生器40の構成を示す回路図である。
【図7】この発明の第4実施例に適用される制御信号発
生器50の構成を示す回路図である。
【図8】この発明の第4実施例の動作を説明するタイミ
ングチャートである。
【図9】従来の技術を説明する回路図である。
【図10】従来の技術を説明する回路図である。
【図11】従来の技術を説明する回路図である。
【符号の説明】
101,102 ラッチ 21、22 トランスミッションゲート 23、24 インバータ 21a,22a,25a,26a Nチャネルトランジ
スタ 21b,22b,25b,26b Pチャネルトランジ
スタ 30,40,50 制御信号発生器 31〜34,41〜46,51〜55 インバータ CLK クロック信号 T1,T1C,T2,T2C 制御信号 D 入力信号 Q 出力信号
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年11月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 半導体装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は半導体集積回路に関
し、特にラッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9に従来の一般的なシフトレジスタの
構成の概要を示す。シフトレジスタは単位ラッチ100
0が複数直列に接続されており、単位ラッチ1000は
一対のハーフラッチ100から構成されている。制御信
号発生器60はクロックCLKから制御信号T,TCを
発生させる。制御信号T,TCは互いに負論理関係にあ
り、直列に接続されたハーフラッチ100のいずれにも
供給される。ハーフラッチ100はこれらの制御信号を
受ける制御信号入力端I1,I2を有する。
【0003】一般的には、制御信号発生器60にはクロ
ック信号CLKが入力され、インバータ61、62によ
りクロックと正論理関係の制御信号Tと、負論理関係の
制御信号TCが生成される。これら2つの制御信号の間
には、インバータ62に起因する遅延関係がある。
【0004】図10にハーフラッチ100の内部構成を
示す。入力線1はハーフラッチ100の入力信号Dをト
ランスミッションゲート21に導く。トランスミッショ
ンゲート21には信号線2を介してインバータ23が接
続され、インバータ23は入力信号Dを反転して出力信
号Qを出力線3に与える。
【0005】一方、出力線3にはインバータ24が接続
され、トランスミッションゲート22を介してインバー
タ23へ出力信号Qを反転して得られる信号QCを与え
る。
【0006】トランスミッションゲート21は、Nチャ
ンネルトランジスタ21aとPチャンネルトランジスタ
21bから構成されており、それぞれのゲートには制御
信号入力端I1,I2が接続される。同様にしてトラン
スミッションゲート22は、Nチャンネルトランジスタ
22aとPチャンネルトランジスタ22bから構成され
ており、それぞれのゲートには制御信号入力端I2,I
1が接続される。
【0007】トランスミッションゲート21とインバー
タ23は入力信号Dを入力し、出力信号Qを出力するた
めのものであり、メイン部と総称される。また、トラン
スミッションゲート22とインバータ24は出力信号Q
を保持するためのものであり、フィードバック部と総称
される。
【0008】図11は、図9において左側に示したハー
フラッチ100の回路動作を表すタイミングチャートで
ある。インバータ61にクロック信号CLKが入力され
ると、インバータ61によって時間(t12−t11)だけ
遅延してクロック信号CLKと負論理関係の制御信号T
Cが、更にインバータ62によって時間(t13−t12
だけ遅延してクロック信号CLKと正論理関係の制御信
号Tが、それぞれ生成される。制御信号Tは、クロック
信号CLKから時間(t13−t11)だけ遅延することに
なる。
【0009】これらの制御信号T,TCに基づく、トラ
ンスミッションゲート21、22の動作、トランジス
タ21a,21b,22a,22bの動作期間で説明さ
れる。図中ハッチングを施した部分は、それぞれのトラ
ンジスタがON状態にあることをしめす。
【0010】図10に示したハーフラッチ100の動作
は、メイン部によるデータの入力(更新)動作とフィー
ドバック部によるデータの保持動作に分けて考えること
ができる。即ちメイン部においてトランスミッションゲ
ート21がONすることにより入力信号Dを取り込み、
フィードバック部におけるトランスミッションゲート2
2がONすることにより出力信号Qの保持が行われる。
【0011】制御信号Tが“H”、制御信号TCが
“L”の時(時刻t13〜t15)は、トランスミッション
ゲート21がON、トランスミッションゲート22がO
FFしている。よって入力線1に入力された入力信号D
は信号線2を経由してインバータ23に入力され、これ
を論理反転した出力信号Qが出力線3に出力される。
【0012】一方、制御信号Tが“L”、制御信号TC
が“H”の時(時刻t16〜t12)は、トランスミッショ
ンゲート22がON、トランスミッションゲート21が
OFFしている。よって、インバータ23、24はルー
プを形成し、出力線3において出力信号Qが、信号線2
において出力信号Qの論理反転された信号QCが、それ
ぞれ安定に保持される。
【0013】このようにメイン部によるデータの入力
(更新)動作とフィードバック部によるデータの保持動
作がハーフラッチ100において繰り返され、図9に示
されたシフトレジスタは、次々とその値を更新してゆ
く。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかし、トランスミッ
ションゲート21,22はいずれも並列に接続された相
補的な導電型の2つのトランジスタから構成されてお
り、又これらのトランジスタのON/OFFを制御する
制御信号T,TCの変化には(t13−t12)若しくは
(t16−t15)の時間差が生じているので、これらの時
間帯においてはトランスミッションゲート21,22の
いずれもがONしている。これは図11においてハッチ
ングが施された部分が同一時刻において複数あることで
示される。
【0015】時刻t15から時刻t16においては、未だト
ランジスタ21aがON状態のままトランジスタ22a
がONし始める。従ってトランスミッションゲート2
1,22はこの時間帯においていずれもONしており、
入力信号Dと信号QCとが信号線2に伝えられる。しか
し図9に示すように、直列に接続されたハーフラッチ
00には同じ制御信号T,TCが与えられているので、
あるハーフラッチ100がフィードバック部によるデー
タ保持動作を開始しようとするときに、その前段のハー
フラッチ100が新たな信号(前段のハーフラッチ10
0の出力信号Qであり、それに続くハーフラッチ100
の入力信号Dでもある)を送り込んでくることはない。
そして入力信号Dに対するインバータ23による論理反
転は時刻t15の時点では既に終了している。
【0016】よって時刻t15から時刻t16においてはト
ランスミッションゲート21,22のいずれもが開いて
いることがあっても、入力線1には入力信号Dが、信号
線2には入力信号Dと正論理関係にある信号QCが、そ
して出力線3には入力信号Dと負論理関係にある出力信
号Qが、それぞれ安定して与えられることになる。
【0017】そして時刻t16になると、トランスミッシ
ョンゲート21を構成するトランジスタ21a,21b
のいずれもがOFFし、トランスミッションゲート22
を構成するトランジスタ22a,22bのいずれもがO
Nするので、ハーフラッチ100はインバータ23,2
4が構成するループによって、データを保持する状態と
なる。
【0018】一方、時刻t12でトランジスタ21bがO
Nしてトランスミッションゲート21がONし、ハーフ
ラッチ100はデータの保持動作からデータの入力動作
へ遷移しようとする状態になる。しかし、トランジスタ
22bも時刻t12以前から引き続いてまだON状態にあ
るため、トランスミッションゲート22は時刻t13まで
ONしている。
【0019】この場合には前段のハーフラッチ100も
データの更新を行うので、時刻t12から時刻t13の間に
おいては、信号線1に新たに入力される出力信号Dの論
理が、信号線2に保持されている信号QCの論理と異な
っている場合には、これらの信号が衝突してしてしまう
ことになる。このような異なる論理値を有する信号の衝
突は大きな貫通電流を発生させ、消費電力が増大すると
いう問題点を招来する。更に、信号が衝突している信号
線2において信号の立ち上がり、立ち下がりが遅くなっ
てしまうため、この信号線2の電位を入力しているイン
バータ23の消費電力も大きくなってしまう。
【0020】上記のような通常の正反のクロックによる
ラッチの動作では、データの入力時において保持されて
いるデータと入力されてくるデータの論理が異なる場
合、正反のクロックの遅延が原因でメイン部とフィード
バック部のトランジスタが同時にONしているため、信
号の衝突が起こってしまう。また、上記のラッチにおい
て、フィードバック部のインバータ24は、データの保
持を行なう補助的な部分であるが、ラッチのデータが変
化するたびに、信号変化中に貫通電流が流れてしまい、
余分な電力を消費している。
【0021】この発明は、上記のような異なる論理を有
する信号の衝突による余分な消費電力やフィードバック
部の消費電力を減らし、消費電力の小さい半導体装置を
提供することを目的としている。
【0022】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる半導体
装置は、一対のハーフラッチからなる単位ラッチ回路
と、同一のクロック信号をそれぞれ第1及び第2の処理
時間で処理して得られ、クロック信号と実質的に同一の
パルス幅の第1及び第2の制御信号を単位ラッチ回路の
各々に与える制御信号供給部と、を備える。そして、第
2の処理時間は第1の処理時間以上の長さである。ま
た、ハーフラッチの各々は、(a)入力端子及び出力端
子と、(b)入力端子に接続され、第2の制御信号によ
ってその開閉が制御される第1のスイッチ部と、(c)
第1のスイッチ部を介して入力端子に接続された入力端
と、出力端子に接続された出力端とを有し、論理反転の
処理を行う第1の信号伝達手段と、(d)第1の信号伝
達手段の出力端に接続された入力端と、第1の信号伝達
手段の入力端に接続された出力端とを有し、第1の制御
信号に従って、第1の信号伝達手段の出力に論理反転の
処理を行って得られるフィードバック信号を出力する第
2の信号伝達手段と、を有する。
【0023】望ましくは、制御信号供給部は、第1の制
御信号と論理反転の関係にある第3の制御信号をハーフ
ラッチに更に与える。そして第2の信号伝達手段は、
(d−1)第2の信号伝達手段の入力端に接続された入
力端及びフィードバック信号を出力する出力端とを有す
る信号処理部と、(d−2)信号処理部の出力端と第2
の信号伝達手段の出力端との間に接続された第2のスイ
ッチ部とを備える。また第2のスイッチ部は、(d−2
−1)信号処理部の出力端と第1信号伝達手段の入力端
との間で互いに並列に接続され、互いに逆相の信号によ
って動作する第3及び第4の単位スイッチを有し、(d
−2−2)第3の単位スイッチは第1の制御信号によっ
てその開閉が制御され、(d−2−3)第4の単位スイ
ッチは第3の制御信号によってその開閉が制御される。
【0024】更に望ましくは、制御信号供給部は、第2
の制御信号と論理反転の関係にある第4の制御信号をハ
ーフラッチに更に与える。そして第1のスイッチ部は、
(b−1)互いに並列に接続され、互いに逆相の信号に
よって動作する第1及び第2の単位スイッチを備え、
(b−2)第1の単位スイッチは第2の制御信号によっ
てその開閉が制御され、(b−3)第2の単位スイッチ
は第4の制御信号によってその開閉が制御される
【0025】あるいは望ましくは、制御信号供給部は
1の制御信号と論理反転の関係にある第3の制御信号
を単位ラッチ回路に更に与える。そして第2の信号伝達
手段は、(d−3)第2の信号伝達手段の入力端に接続
された入力端と、いずれか一方にフィードバック信号が
出力される一対の出力端と、を有する信号処理部と、
(d−4)信号処理部の一対の出力端に接続された一対
の入力端と、フィードバック信号を選択的に出力する出
力端と、を有する第2のスイッチ部とを備える。また第
2のスイッチ部は、(d−4−1)第2のスイッチ部の
一対の入力端の間で直列に接続され、互いに逆相の信号
によって動作する第3及び第4の単位スイッチを備え、
(d−4−2)第3及び第4の単位スイッチは第2の信
号伝達手段の出力端において共通に接続され、(d−4
−3)第3の単位スイッチは第1の制御信号によってそ
の開閉が制御され、(d−4−4)第4の単位スイッチ
は第4の制御信号によってその開閉が制御される。この
場合においても、更に望ましくは、制御信号供給部は、
第2の制御信号と論理反転の関係にある第4の制御信号
をハーフラッチに更に与える。そして第1のスイッチ部
は、(b−1)互いに並列に接続され、互いに逆相の信
号によって動作する第1及び第2の単位スイッチを備
え、(b−2)第1の単位スイッチは第2の制御信号に
よってその開閉が制御され、(b−3)第2の単位スイ
ッチは第4の制御信号によってその開閉が制御される。
【0026】望ましくは第1の制御信号は、クロック信
号と正論理関係にする。
【0027】更に望ましくは第2の制御信号はクロック
信号と負論理関係にする。
【0028】望ましくは制御信号供給部は、第2の制御
信号を入力して第4の制御信号を出力する第1のインバ
ータと、第1の制御信号を入力して第2の制御信号を出
力する第2のインバータと、第3の制御信号を入力して
第1の制御信号を出力する第3のインバータと、を備え
る。
【0029】また制御信号供給部は、クロック信号を入
力して第3の制御信号を出力する第4のインバータを更
に備えてもよい。
【0030】あるいは制御信号供給部は、クロック信号
を入力して第3の制御信号を出力する第1のインバータ
と、第3の制御信号を入力して第1の制御信号を出力す
る第2のインバータと、クロック信号を入力して第2の
制御信号を出力する第3のインバータと、第2の制御信
号を入力して第4の制御信号を出力する第4のインバー
タと、を備える。
【0031】望ましくは制御信号供給部は、クロック信
号を入力して第3の制御信号を出力する第1のインバー
タと、第3の制御信号を入力して第1の制御信号を出力
する第2のインバータと、クロック信号を入力して第
の制御信号を出力するバッファと、第の制御信号を入
力して第の制御信号を出力する第のインバータと、
を備える。
【0032】またバッファは、直列に接続された第1乃
至第2の単位インバータを備えてもよい。
【0033】
【作用】第1のスイッチ部を制御する第2の制御信号の
変化は、第2の信号伝達手段を制御する第1の制御信号
の変化以後で行われるので、第2の信号伝達手段がデー
タの保持を行っている期間の最後までデータの更新が開
始されることはない。
【0034】第1のスイッチ部が第2の制御信号の他に
の制御信号を必要とする場合でも、第の制御信号
の変化は第2の制御信号の変化よりも遅いので、第1の
制御信号の変化に先立って第の制御信号が変化するこ
とはなく、第2の信号伝達手段がデータの保持を行って
いる期間の最後までデータの更新が開始されることはな
い。
【0035】また、第2の信号伝達手段が第1の制御信
号の他に第の制御信号を必要とする場合でも、第
制御信号の変化は第1の制御信号の変化よりも早いの
で、第の制御信号の変化に先立って第2の制御信号が
変化することはなく、第2の信号伝達手段がデータの保
持を行っている期間の最後までデータの更新が開始され
ることはない。
【0036】このため、データの入力(更新)時でも信
号の衝突が起こらず、半導体装置の消費電力は低減でき
る。
【0037】また、第2の信号伝達手段をクロックド・
ゲートで構成することにより、データの入力(更新)動
作時には第2の信号伝達手段において電源からグラウン
ドへの経路が完全に遮断され、第2の信号伝達手段はほ
とんど電力を消費しない。
【0038】
【実施例】 第1実施例.図1にこの発明の一実施例であるシフトレ
ジスタの回路構成を示す。シフトレジスタは単位ラッチ
2000が複数直列に接続されており、単位ラッチ20
00は一対のハーフラッチ101から構成されている。
一対のハーフラッチのうち、左側に位置する方はマス
タ、右側に位置する方はスレーブと呼ばれる。制御信号
発生器30は、直列に接続されたハーフラッチ101の
各々に制御信号T1,T1C,T2,T2Cを供給して
る。ハーフラッチ101はこれらの制御信号を受ける
制御信号入力端I1,I2,I3,I4を有する。左側
のハーフラッチ101と右側のハーフラッチ101では
各制御信号入力端子に与えられる制御信号は異なる。こ
れはハーフラッチ101が一対となって、即ちマスタ、
スレーブとして単位ラッチ2000を構成するためであ
る。
【0039】制御信号発生器30は、直列に接続された
4つのインバータ31,32,33,34から構成され
ている。インバータ31はクロック信号CLKを入力
し、これを反転させて制御信号T1Cを出力する。イン
バータ32は制御信号T1Cを入力し、これを反転させ
て制御信号T1を出力する。インバータ33は制御信号
T1を入力し、これを反転させて制御信号T2Cを出力
する。インバータ34は制御信号T2Cを入力し、これ
を反転させて制御信号T2を出力する。
【0040】従って、制御信号T1,T2はクロック信
号CLKと正論理関係にあり、制御信号T1C,T2C
はクロック信号CLKと負論理関係にある。そして、ク
ロック信号、制御信号T1C,T1,T2C,T2の順
に遅延してゆく。
【0041】図2はハーフラッチ101の内部構成を示
したものである。構成態様は、図9、図10に示された
ハーフラッチ100と同じであるが、与えられる制御信
号が異なる。
【0042】入力線1はハーフラッチ101の入力信号
Dをトランスミッションゲート21に導く。トランスミ
ッションゲート21には信号線2を介してインバータ2
3が接続され、入力信号Dを反転して出力信号Qを出力
線3に与える。
【0043】一方、出力線3にはインバータ24が接続
され、トランスミッションゲート22を介してインバー
タ23へ出力信号Qを反転して得られる信号QCを与え
る。
【0044】トランスミッションゲート21は、Nチャ
ンネルトランジスタ21aとPチャンネルトランジスタ
21bから構成されており、それぞれのゲートには制御
信号入力端子I3,I4が接続される。同様にしてトラ
ンスミッションゲート22は、Nチャンネルトランジス
タ22aとPチャンネルトランジスタ22bから構成さ
れており、それぞれのゲートには制御信号入力端子I
2,I1が接続される。これを図1に示したハーフラッ
チ101のうち、左側に位置した方、即ちマスター側で
考えると、入力端子I1,I2,I3,I4にはそれぞ
れ制御信号T1,T1C,T2,T2Cが入力すること
になる。
【0045】トランスミッションゲート21とインバー
タ23は入力信号Dを入力し、出力信号Qを出力するた
めのものであり、メイン部と総称される。また、トラン
スミッションゲート22とインバータ24は出力信号Q
を保持するためのものであり、フィードバック部と総称
される。
【0046】図3にハーフラッチ101の回路動作を表
すタイミングチャートを示す。以後、動作はマスタ側で
記述する。クロック信号CLKが時刻t0 で立ち上がる
と、制御信号T1Cは時刻t1 で立ち下がる。また制御
信号T1は時刻t2 で立ち上がる。そして制御信号T2
Cは時刻t3 で立ち下がり、制御信号T2は時刻t4
立ち上がる。
【0047】クロック信号CLKが時刻t5 で立ち下が
ると、制御信号T1Cは時刻t6 で立ち上がる。また制
御信号T1は時刻t7 で立ち上がる。そして制御信号T
2Cは時刻t8 で立ち上がり、制御信号T2は時刻t9
で立ち下がる。
【0048】即ちメイン部は、遅いタイミングで変化す
る制御信号T2,T2Cにより動作し、フィードバック
部は早いタイミングで変化する制御信号T1,T1Cに
より動作する。図3においてハッチングが施された部分
は各トランジスタのON状態を示している。
【0049】トランスミッションゲート21を構成する
トランジスタ21a,21bのそれぞれのゲートには制
御信号T2,T2Cが入力されているので、トランジス
タ21aは制御信号T2が“H”の時にのみON状態と
なり、トランジスタ21bは制御信号T2Cが“L”の
時にON状態となる。このためトランスミッションゲー
ト21は時刻t3 ,t4 ,t5 ,t6 ,t7 ,t8 から
時刻t9 においてONしている。
【0050】またトランスミッションゲート22を構成
するトランジスタ22a,22bのそれぞれのゲートに
は制御信号T1C,T1が入力されているので、トラン
ジスタ22aは制御信号T1Cが“H”の時にのみON
状態となり、トランジスタ22bは制御信号T1が
“L”の時にON状態となる。このためトランスミッシ
ョンゲート22は時刻t6 ,t7 ,t8 ,t9 ,t0
1 から時刻t2 においてONしている。
【0051】ハーフラッチ101のメイン部によるデー
タの入力(更新)動作は時刻t3 ,t4 ,t5 ,t6
7 ,t8 から時刻t9 において行われる。この時間帯
では、トランスミッションゲート21を介して信号線2
に入力信号Dが伝えられている。信号線2に伝えられた
信号はインバータ23によって反転され、出力線3には
入力信号Dと負論理関係にある出力信号Qが伝えられ
る。
【0052】ハーフラッチ101のフィードバック部に
よるデータの保持動作は時刻t6 ,t7 ,t8 ,t9
0 ,t1 から時刻t2 において行われる。データの保
持動作はフィードバック部において出力信号Qを反転し
た信号QCを信号線2に与え、インバータ23と共に形
成するループにおいてデータを保持するものである。但
し、時刻t6 は、新たな入力信号Dを得た時刻t3 ,t
4 近傍から相当時間経過しており、入力信号Dの論理反
転は終了して既に出力信号Q、信号QCの論理は確定し
ている。しかも、入力信号Dは信号QCと正論理関係に
ある。
【0053】従って、たとえ時刻t6 ,t7 ,t8 ,か
ら時刻t9 においてトランスミッションゲート21,2
2の両方が開いていても、入力信号Dと信号QCとが衝
突することはない。つまりトランスミッションゲート2
1がデータの保持を阻害することはない。
【0054】一方、データの保持動作が終了する場合に
は、トランジスタ22a,22bのいずれもが時刻t2
にはON状態を脱している。従って時刻t2 よりも遅い
時刻t3 ,t4 でON状態になるトランジスタ21a,
21bはデータの保持動作が終了する前にトランスミッ
ションゲート21をONすることはない。
【0055】そして時刻t3 において、メイン部のトラ
ンスミッションゲート21が開くことにより、データの
入力(更新)動作が始まる。
【0056】つまりこの実施例ではトランスミッション
ゲート21がONするときにはトランスミッションゲー
ト22がOFFしている。よってたとえ、入力信号Dの
論理が更新され、更新前の入力信号と正論理関係にあっ
た信号QCが更新後の入力信号と負論理関係になったと
しても、データの保持動作からデータの入力(更新)動
作へ移行する際に相反する信号の衝突はなく、余分な貫
通電流は流れない。この効果はスレーブ側のハーフラッ
チ101についても同様に得られる。
【0057】第2実施例.図4にこの発明の第2実施例
に用いられるハーフラッチ102の構成を示す。第1実
施例と同様にハーフラッチ102は直列に接続される
(図1)。
【0058】メイン部、即ちトランスミッションゲート
21、インバータ23、入力線1、信号線2、出力線
3、の構成は第1実施例で示されたラッチ101と同一
である。トランスミッションゲート21を構成するトラ
ンジスタ21a,21bのそれぞれのゲートに制御信号
入力端子I3,I4が接続されるのもラッチ101と同
様である。
【0059】一方、フィードバック部の構成はハーフラ
ッチ101とは異なる。出力線3には一対の出力端を有
する論理反転部26が接続され、その一対の出力端に対
応する一対の入力端を有するスイッチ部25が更に接続
されている。スイッチ部25の出力は信号線2に接続さ
れている。
【0060】スイッチ部25は制御信号入力端子I2が
接続されるゲートを有するNチャネルトランジスタ25
a、制御信号入力端子I1が接続されるゲートを有する
Pチャネルトランジスタ25bの直列接続から構成され
ている。そして、両トランジスタ25a,25bのドレ
インは共通して信号線2に接続されている。
【0061】論理反転部26は、いずれも出力線3に接
続されて出力信号Qが与えられるゲートを有するNチャ
ネルトランジスタ26aと、Pチャネルトランジスタ2
6bとから構成されている。トランジスタ26bのソー
スには電源71が与えられ、ドレインにはトランジスタ
25bのソースが接続されている。またトランジスタ2
6aのソースはグラウンド72に接続(接地)され、ド
レインにはトランジスタ25aのソースが接続されてい
る。このように構成されたスイッチ部25及び論理反転
部26は、制御信号T1,T1Cをクロックとして動作
するので、クロックド・ゲートと呼ばれる。
【0062】図5にラッチ102の回路動作を表すタイ
ミングチャートを示す。ラッチ102に対する制御信号
T1,T1C,T2,T2Cの変化するタイミングは図
3と同じである。ここでもマスタ側の動作において記述
する。即ち、制御信号入力端子I1,I2,I3,I4
にはそれぞれ制御信号T1,T1C,T2,T2Cが与
えられる。
【0063】この図においても、ハッチングを施した部
分はラッチ102内のトランジスタがONしている期間
を表す。トランジスタ21aは時刻t4 ,t5 ,t6
7,t8 から時刻t9 の間、トランジスタ21bは時刻
3 ,t4 ,t5 ,t6 ,t7 から時刻t8 の間、トラ
ンジスタ25aは時刻t6 ,t7 ,t8 ,t9 ,t 0
ら時刻t1 の間、トランジスタ25bは時刻t7
8 ,t9 ,t0 ,t1から時刻t2 の間、それぞれO
Nしている。つまり、ハーフラッチ102のメイン部は
遅いタイミングで変化するクロック信号T2,T2Cに
より動作し、ハーフラッチ102のフィードバック部は
早いタイミングで変化するクロック信号T1,T1Cに
より動作する。
【0064】ハーフラッチ102のメイン部によるデー
タの入力動作は、第1実施例に示したハーフラッチ10
1と同様である。一方フィードバック部によるデータの
保持動作は、以下のようになる。
【0065】スイッチ部25において、トランジスタ2
5a,25bのいずれかがON状態にあるときには、出
力信号Qは論理反転部26によって反転され、そのいず
れかのドレインに、出力信号Qと負論理関係にある信号
QCが与えられる場合がある。したがって、信号QCが
信号線2に与えられる場合がある。ところがトランジス
タ25a,25bのいずれかがON状態にあるのは時刻
6 ,t7 ,t8 ,t9 ,t0 ,t1 から時刻t2 の間
であり、かつデータの入力(更新)動作が開始された時
刻t3 ,t4 からは相当時間が経過しているので、イン
バータ23の動作は終了し、出力信号Qの論理は確定し
ている。したがって、データの入力動作からデータの保
持動作への遷移において信号線2において論理の異なる
信号が衝突することはなく、安定して出力信号Q、信号
QCが、それぞれ出力線3及び信号線2において保持さ
れる。
【0066】更に、データの保持動作からデータの入力
(更新)動作への遷移においても、時刻t2 から時刻t
3 の間でトランジスタ21a,21b,25a,25b
がOFFしているので、信号線2において論理の異なる
信号が衝突することはない。よって、いずれの遷移にお
いても貫通電流はほとんど流れない。
【0067】更にこの遷移の際、トランスミッションゲ
ート21がONしているときにはスイッチ部25におい
てトランジスタ25a,25bの両方がOFFしている
ので、論理反転部26を構成するトランジスタ26a,
26bのドレイン同士は接続されない。よって、電源7
1からグラウンド72への経路が遮断されてるので、こ
のとき貫通電流はほとんど流れない。つまり、スイッチ
部25及び論理反転部26が構成するフィードバック部
は、入力信号Qの更新時にほとんど電力を消費しない。
この効果はスレーブ側のハーフラッチ102においても
同様に得られる。
【0068】第3実施例.制御信号T1,T1C,T
2,T2Cをクロック信号CLKから生成するために
は、図1に示した制御信号発生器30以外の構成も可能
である。
【0069】図6は制御信号発生器40の構成を示す回
路図である。制御信号発生器40はハーフラッチ10
1,102のいずれにも適用できる。
【0070】インバータ41,42は直列に接続されて
おり、インバータ41はクロック信号CLKを入力して
制御信号T1Cを生成する。インバータ42は制御信号
T1Cを入力して制御信号T1を生成する。
【0071】一方、インバータ43,44,45は直列
に接続されており、インバータ43に入力したクロック
信号CLKは3度反転され、インバータ45から制御信
号T2Cが出力される。但し、制御信号T2Cは3度の
論理反転によって得られるため、2度の論理反転によっ
て得られる制御信号T1よりも遅いタイミングで変化す
ることになる。
【0072】更にインバータ43,44,45に対して
直列に接続されたインバータ46によって制御信号T2
が生成される。従って、クロック信号CLK、制御信号
T1C,T1,T2C,T2はこの順に遅延している。
また、制御信号T1,T2はクロック信号CLKと正論
理関係となり、制御信号T1C,T2Cはクロック信号
CLKと負論理関係となる。
【0073】よって制御信号発生器40を用いた場合で
も、第1及び第2実施例に示したのと同様のタイミング
に従ってハーフラッチ101,102が動作するため、
同様の効果が得られる。
【0074】第4実施例.更に他の構成によって制御信
号T1,T1C,T2,T2Cをクロック信号CLKか
ら生成することができる。
【0075】図7は制御信号発生器50の構成を示す回
路図である。制御信号発生器50はハーフラッチ10
1,102のいずれにも適用できる。
【0076】インバータ51,52は直列に接続されて
おり、インバータ51はクロック信号CLKを入力して
制御信号T1Cを生成する。インバータ52は制御信号
T1Cを入力して制御信号T1を生成する。即ち、制御
信号T1,T1Cの生成に関しては、第3実施例と同一
である。
【0077】一方、インバータ53,54,55は直列
に接続されており、インバータ53に入力したクロック
信号CLKは2度反転され、インバータ54から制御信
号T2が出力される。そしてインバータ55には制御信
号T2が入力され、制御信号T2Cが出力される。よっ
て第1乃至第3実施例で説明した制御信号発生器30,
40,50と同様に、制御信号T1,T2はクロック信
号CLKと正論理関係となり、制御信号T1C,T2C
はクロック信号CLKと負論理関係となる。
【0078】ところが、第4実施例ではクロック信号C
LK、制御信号T1C,T1,T2Cはこの順に遅延し
ているものの、制御信号T2は制御信号T1と同じタイ
ミングで生成される。つまり、制御信号発生器50から
制御信号T1,T1C,T2,T2Cをハーフラッチ
01あるいは102に与えた場合には、貫通電流が流れ
る可能性がある。
【0079】これを詳細に説明するため、図8に制御信
号発生器50から制御信号T1,T1C,T2,T2C
をラッチ101に与えた場合のタイミングチャートを示
す。トランジスタ21aは制御信号T2によってそのO
N/OFFが制御されるので、時刻t2 にONする。一
方データの保持動作を行うトランスミッションゲート2
2は時刻t2 までONしている。そこで時刻t2 におい
ては瞬間的に信号線2において論理の異なる信号が衝突
する場合も生じる。
【0080】しかしその衝突は瞬間的であり、したがっ
て貫通電流が流れたとしてもその流れる時間は図11の
時刻t12〜t13で示される従来の場合と比較して非常に
短い。このため第4実施例においても貫通電流による電
力の消費は非常に低いものとなり、消費電流の低減の効
果がある。
【0081】制御信号発生器50から制御信号T1,T
1C,T2,T2Cをハーフラッチ102に与えた場合
も同様であり、第2実施例と同様にフィードバック部の
消費電力の更なる低減が可能である。
【0082】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、ハーフ
ラッチの第1のスイッチ部が第2の信号伝達手段に対し
て遅いタイミングで動作するので、入力端子に与えられ
る信号の更新時に異なる論理の信号の衝突が回避でき
る。このため、信号の衝突による余分な貫通電流が流れ
ないので、半導体装置の消費電力が低減できる。
【0083】更に、第2の信号伝達手段をクロックド・
ゲートで構成すると、入力端子に与えられる信号の更新
時における第2の信号伝達手段の消費電力がほとんどな
くなるので、さらに半導体装置の消費電力を低減でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例を示す回路図である。
【図2】ラッチ101の構成を示す回路図である。
【図3】この発明の第1実施例の動作を説明するタイミ
ングチャートである。
【図4】この発明の第2実施例に適用されるハーフラッ
102の構成を示す回路図である。
【図5】この発明の第2実施例の動作を説明するタイミ
ングチャートである。
【図6】この発明の第3実施例に適用される制御信号発
生器40の構成を示す回路図である。
【図7】この発明の第4実施例に適用される制御信号発
生器50の構成を示す回路図である。
【図8】この発明の第4実施例の動作を説明するタイミ
ングチャートである。
【図9】従来の技術を説明する回路図である。
【図10】従来の技術を説明する回路図である。
【図11】従来の技術を説明する回路図である。
【符号の説明】 101,102 ハーフラッチ 21、22 トランスミッションゲート 23、24 インバータ 21a,22a,25a,26a Nチャネルトランジ
スタ 21b,22b,25b,26b Pチャネルトランジ
スタ 30,40,50 制御信号発生器 31〜34,41〜46,51〜55 インバータ2000 単位ラッチ CLK クロック信号 T1,T1C,T2,T2C 制御信号 D 入力信号 Q 出力信号
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直列に接続された複数の単位ラッチ回路
    と、 同一のクロック信号をそれぞれ第1及び第2の処理時間
    で処理して得られ、前記クロック信号と実質的に同一の
    パルス幅の第1及び第2の制御信号を前記単位ラッチ回
    路の各々に与える制御信号供給部と、を備え、 前記第2の処理時間は前記第1の処理時間以上の長さで
    あり、 前記単位ラッチ回路の各々は、 (a)入力端子及び出力端子と、 (b)前記入力端子に接続され、前記第2の制御信号に
    よってその開閉が制御される第1のスイッチ部と、 (c)前記第1のスイッチ部を介して前記入力端子に接
    続された入力端と、前記出力端子に接続された出力端と
    を有し、論理反転の処理を行う第1の信号伝達手段と、 (d)前記第1の信号伝達手段の出力端に接続された入
    力端と、前記第1の信号伝達手段の入力端に接続された
    出力端とを有し、前記第1の制御信号に従って、前記第
    1の信号伝達手段の出力に論理反転の処理を行って得ら
    れるフィードバック信号を出力する第2の信号伝達手段
    と、を有する半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記制御信号供給部は、前記第2の制御
    信号を論理反転して得られる、第3の制御信号を前記単
    位ラッチ回路に更に与え、 前記第1のスイッチ部は、 (b−1)互いに並列に接続され、互いに逆相の信号に
    よって動作する第1及び第2の単位スイッチを備え、 (b−2)前記第1の単位スイッチは前記第2の制御信
    号によってその開閉が制御され、 (b−3)前記第2の単位スイッチは前記第3の制御信
    号によってその開閉が制御される、請求項1記載の半導
    体装置。
  3. 【請求項3】 前記制御信号供給部は、それを論理反転
    して前記第1の制御信号が得られる第4の制御信号を前
    記単位ラッチ回路に更に与え、 前記第2の信号伝達手段は、 (d−1)前記第2の信号伝達手段の前記入力端に接続
    された入力端及び前記フィードバック信号を出力する出
    力端とを有する信号処理部と、 (d−2)前記信号処理部の出力端と前記第2の信号伝
    達手段の前記出力端との間に接続された第2のスイッチ
    部とを備え、 前記第2のスイッチ部は、 (d−2−1)前記信号処理部の前記出力端と前記第1
    信号伝達手段の前記入力端との間で互いに並列に接続さ
    れ、互いに逆相の信号によって動作する第3及び第4の
    単位スイッチを有し、 (d−2−2)前記第3の単位スイッチは前記第1の制
    御信号によってその開閉が制御され、 (d−2−3)前記第4の単位スイッチは前記第4の制
    御信号によってその開閉が制御される、請求項2記載の
    半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記制御信号供給部は、それを論理反転
    して前記第1の制御信号が得られる第4の制御信号を前
    記単位ラッチ回路に更に与え、 前記第2の信号伝達手段は、 (d−3)前記第2の信号伝達手段の前記入力端に接続
    された入力端と、いずれか一方に前記フィードバック信
    号が出力される一対の出力端と、を有する信号処理部
    と、 (d−4)前記信号処理部の前記一対の出力端に接続さ
    れた一対の入力端と、前記フィードバック信号を選択的
    に出力する出力端と、を有する第2のスイッチ部と、を
    備え、 前記第2のスイッチ部は、 (d−4−1)前記第2のスイッチ部の前記一対の入力
    端の間で直列に接続され、互いに逆相の信号によって動
    作する第3及び第4の単位スイッチを備え、 (d−4−2)前記第3及び第4の単位スイッチは前記
    第2の信号伝達手段の前記出力端において共通に接続さ
    れ、 (d−4−3)前記第3の単位スイッチは前記第1の制
    御信号によってその開閉が制御され、 (d−4−4)前記第4の単位スイッチは前記第4の制
    御信号によってその開閉が制御される、請求項2記載の
    半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の制御信号は、前記クロック信
    号と正論理関係にある請求項3又は4のいずれかに記載
    の半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記第2の制御信号は前記クロック信号
    と負論理関係にある請求項5記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記制御信号供給部は、 前記第2の制御信号を入力して前記第4の制御信号を出
    力する第1のインバータと、 前記第1の制御信号を入力して前記第2の制御信号を出
    力する第2のインバータと、 前記第3の制御信号を入力して前記第1の制御信号を出
    力する第3のインバータと、を備える、請求項6記載の
    半導体装置。
  8. 【請求項8】 前記制御信号供給部は、クロック信号を
    入力して前記第3の制御信号を出力する第4のインバー
    タを更に備える請求項7記載の半導体装置。
  9. 【請求項9】 前記制御信号供給部は、 前記クロック信号を入力して前記第3の制御信号を出力
    する第1のインバータと、 前記第3の制御信号を入力して前記第1の制御信号を出
    力する第2のインバータと、 前記クロック信号を入力して前記第2の制御信号を出力
    する第3のインバータと、 前記第2の制御信号を入力して前記第4の制御信号を出
    力する第4のインバータと、を備える請求項6記載の半
    導体装置。
  10. 【請求項10】 前記第2の制御信号は前記クロック信
    号と正論理関係にある請求項5記載の半導体装置。
  11. 【請求項11】 前記制御信号供給部は、 前記クロック信号を入力して前記第3の制御信号を出力
    する第1のインバータと、 前記第3の制御信号を入力して前記第1の制御信号を出
    力する第2のインバータと、 前記クロック信号を入力して前記第2の制御信号を出力
    する第3のインバータと、 前記第2の制御信号を入力して前記第4の制御信号を出
    力する第4のインバータと、を備える請求項10記載の
    半導体装置。
  12. 【請求項12】 前記第3のインバータは、直列に接続
    された第1乃至第2の単位インバータを備えた請求項9
    記載の半導体装置。
JP4164826A 1992-06-23 1992-06-23 半導体装置 Pending JPH065091A (ja)

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