JP7052971B2 - 半導体集積回路 - Google Patents

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本発明は、半導体集積回路、特にフリップフロップ回路を備えた半導体集積回路に関する。
従来、フリップフロップ回路として、例えば特許文献1に開示されたフリップフロップが知られている。特許文献1に開示されたフリップフロップは、パルス生成回路で、クロック信号の立ち下がりエッジをトリガとして、互いにレベルの異なるパルス幅のマスタ側の正相パルス、逆相パルスを生成してマスタラッチ回路をスルーモードにしてそのマスタラッチ回路にデータを取り込み、クロック信号の立ち上がりエッジをトリガとして、互いにレベルの異なるパルス幅のスレーブ側の逆相パルス、正相パルスを生成してスレーブラッチ回路をスルーモードにしてそのスレーブラッチ回路にデータを取り込むように構成されている。特許文献1では、フリップフロップを上記のように構成することにより、シフトレジスタ構成とした場合であってもクロックスキューによるシフトの誤動作の防止が図られるとしている。
特開2000-165208号公報
ところで、半導体集積回路の開発、製造の方式として、スタンダードセル(Standard Cell)方式とよばれる方式がある。スタンダードセル方式では、トランジスタレベルから素子寸法が最適化された各種基本回路のスタンダードセルが用意されており、このスタンダードセルを組み合わせてCPU(Central Processing Unit)を含めたデジタル論理回路のマスク、レイアウト設計を行う。すなわち、基本回路のスタンダードセルを組み合わせ、自由に配置、配線を行って所望の回路を実現する。スタンダードセル方式では、NOT(インバータ)回路、NAND回路、NOR回路といった論理ゲート、フリップフロップやマルチプレクサなどの基本的な論理回路、ゲーテッドクロックやバッファ、遅延回路などの補助的な回路といった様々なスタンダードセルが予め用意されている。あらかじめ準備されたこのようなスタンダードセルの集合を「セルライブラリ」と呼ぶ。スタンダードセル方式ではスタンダードセルの配置・配線を終了した時点で、半導体集積回路の製造を開始できるので、論理設計完了からの開発期間が短縮される。
一方、近年の半導体集積回路の設計手法の1つに、論理合成や自動配置配線等のEDA(Electronic Design Automation)ツールを活用する手法があるが、これらのツールを活用するためには、NOT(インバータ)回路、NAND回路、NOR回路、フリップフロップなどの論理セルをセルライブラリとしてあらかじめ準備しておく必要がある。このセルライブラリを用いた論理回路設計で、回路速度は一般的にセルライブラリのセル遅延(入力信号から出力信号の遷移時間)で決まるが、高速化に伴いフリップフロップのクロック入力信号のパルス幅が速度ネックになる場合がある。すなわち、フリップフロップが正常に動作するクロックパルスの幅には下限(最小値)が存在するという制約である。以下、この制約を「最小パルス幅制約」という場合がある。つまり、近年のセルライブラリにおけるフリップフロップは、遅延時間が改善されたことに伴い、クロック入力信号の最小パルス幅制約を緩和する方法の必要性が生じてきた。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、より高速化が可能なフリップフロップ回路を備えた半導体集積回路を提供することを目的とする。
本発明に係る半導体集積回路は、第1のクロック信号に基づいて入力されたデータ信号を保持またはスルーするマスタラッチ部と、第2のクロック信号に基づいて、前記マスタラッチ部から受け取ったデータ信号を前記マスタラッチ部とは相補的に保持またはスルーするスレーブラッチ部と、前記マスタラッチ部において前記データ信号のスルーする期間を可変とする透過期間可変部と、を含むものである。
本発明によれば、より高速化が可能なフリップフロップ回路を備えた半導体集積回路を提供することが可能となる。
第1の実施の形態に係るフリップフロップ回路の構成の一例を示す回路図である。 第1の実施の形態に係るフリップフロップ回路の動作を示すタイミングチャートである。 第2の実施の形態に係るフリップフロップ回路の構成の一例を示す回路図である。 第2の実施の形態に係るフリップフロップ回路の動作を示すタイミングチャートである。 比較例に係るフリップフロップ回路の構成の一例を示す回路図である。 比較例に係るフリップフロップ回路の動作を示すタイミングチャートである。 (a)はデューティ比を説明する図、(b)から(e)はフリップフロップを構成する各回路ブロックの構成の一例を示す回路図である。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1および図2を参照して、本実施の形態に係るフリップフロップ回路10について説明する。図1はフリップフロップ回路10の一例を示す回路図、図2は、フリップフロップ回路10の回路動作を示すタイミングチャートである。フリップフロップ回路10は、一例として、リセット機能を備え、立ち上がりエッジをトリガとし、スキャン(Scan)テスト機能を備え、q/qn両出力とされている。むろん本実施の形態に係るフリップフロップ回路10は一例であって、上記の機能の一部を備えない形態、あるいは他の機能が付加された形態としてもよい。
図1に示すように、フリップフロップ回路10は、セレクタ回路12(図1では「CKD_SEL」と表記)、NAND回路14(図1では「CKD_NAND」と表記)、インバータ回路16(図1では「CKD_INV」と表記)、スイッチ回路18(図1では「SW」と表記)、出力回路20、クロック回路22、インバータ回路54、およびNAND回路60を含んで構成されている。本実施の形態に係るセレクタ回路12はクロックドセレクタであり、NAND回路14はクロックドNAND回路であり、インバータ回路16はクロックドインバータ回路である。また、本実施の形態に係るフリップフロップ回路10では、インバータ回路54およびNAND回路14によってマスタラッチ部が構成され、インバータ回路16およびNAND回路60によってスレーブラッチ部が構成されている。
セレクタ回路12は、データ信号を入力するデータ端子d、スキャンテスト信号を入力するスキャン端子si、通常の動作(以下、「システム動作」という場合がある)とスキャン動作とを切り替える制御信号を入力する制御端子seを備えている。制御信号の論理は、ロウレベル(以下、「L」)でシステム動作、ハイレベル(以下、「H」)でスキャン動作である。セレクタ回路12は、制御信号によりシステム動作時のデータ信号、またはスキャン動作時のスキャンテスト信号を切り替えて出力する。セレクタ回路12はクロック信号C_dly、CN_dly(クロック信号C_dlyの反転信号)により導通/非導通が制御されるクロックドセレクタである。クロック信号C_dlyがL(以下、「C_dly=L」と表記)、クロック信号CN_dlyがH(以下、「CN_dly=H」と表記)で導通、クロック信号C_dly=H、クロック信号CN_dly=Lでハイインピーダンスとなる(図7(b)参照)。
NAND回路14は、リセット端子rnからのリセット信号を一方の入力とし、インバータ回路54の出力(後述のノードMの信号)を他方の入力とするクロックドNAND回路である。NAND回路14はクロック信号C_dly、CN_dlyにより動作が制御され、C_dly=H、CN_dly=Lで出力信号が出力され(スルーされ)、C_dly=L、CN_dly=Hでハイインピーダンスになる(図7(c)参照)。リセット信号の論理は、Hでリセット解除である。
インバータ回路16は、NAND回路60の出力を入力し、反転して出力するクロックドインバータ回路である。インバータ回路16はクロック信号C、CNにより動作が制御され、クロック信号CがL(以下「C=L」と表記)、クロック信号CNがH(以下「CN=H」と表記)で出力信号が出力され(スルーされ)、C=H、CN=Lでハイインピーダンスになる(図7(d)参照)。
スイッチ回路18は、クロック信号C、CNにより動作が制御されるいわゆるパスゲート(トランスファーゲート)であり、マスタ側とスレーブ側とでデータの受け渡しを行うスイッチである。C=H、CN=Lでスイッチが導通され、C=L、CN=Hでスイッチが遮断される(ハイインピーダンスになる)(図7(e)参照)。
出力回路20は、インバータ回路62、64、66を含んで構成され、正転出力端子q、反転出力端子qnを備えている。インバータ回路62、64、66は主として出力の論理を調整するための素子である。
クロック回路22はインバータ回路68、70、72、74、78、NAND回路76を含んで構成され、クロック端子ckから入力されたクロック信号をクロック信号C、CN、およびクロック信号C_dly、CN_dlyとして分配する回路である。クロック信号Cはインバータ回路70の出力から、クロック信号CNはインバータ回路68の出力から、各々取り出される。
NAND回路76、インバータ回路72、74を含んでクロック信号C、CNのデューティ比調整回路26が構成されている。図7(a)はデューティ比Dの定義を示している。図7(a)に示すように、クロック信号の周期をT0、クロックのパルス幅(Hの区間)をT1とした場合、デューティ比Dは、(T1/T0)×100(%)で定義される。デューティ比調整回路26のNAND回路76の一方の入力端子にはクロック信号CNが入力され、他方の入力端子にはインバータ回路72、74を通過して遅延されたクロック信号CN(以下、「遅延クロック信号CN」)が入力される。
クロック信号CNと遅延クロック信号CNとのNANDを演算することにより、クロック信号CNのデューティ比が調整される。NAND回路76の出力信号(デューティ比調整回路26の出力信号)は、そのまま出力されてクロック信号CN_dlyを、インバータ回路78を介して出力されてクロック信号C_dlyを、各々供給する。本実施の形態では、デューティ比調整回路26に用いるインバータ回路の個数をインバータ回路72、74の2個とする形態を例示して説明するが、これに限られず、用いるインバータ回路の遅延時間、デューティ比の可変範囲等を勘案して、4個、あるいは6個等とする形態としてもよい。なお、デューティ比調整回路26およびセレクタ回路12は、本発明に係る「透過期間可変部」の一例を構成している。
フリップフロップ回路10では、上述したように、インバータ回路54およびNAND回路14によってマスタ側のラッチ回路(以下、「マスタラッチ回路」という場合がある)が構成され、インバータ回路16およびNAND回路60によってスレーブ側のラッチ回路(以下、「スレーブラッチ回路」という場合がある)が構成されている。
ここで、図5および図6を参照して、本実施の形態に係るフリップフロップの特徴を備えていない比較例に係るフリップフロップ回路について説明する。図5に示すフリップフロップ回路100は一般的なフリップフロップであり、フリップフロップ回路10と同様、リセット機能を備え、立ち上がりエッジをトリガとし、スキャン(Scan)テスト機能を備え、q/qn両出力とされている。図6は、フリップフロップ回路100の回路動作を示すタイミングチャートである。
フリップフロップ回路100とフリップフロップ回路10との違いは、フリップフロップ回路10のクロック回路22が、フリップフロップ回路100ではクロック回路24に置き換わっている点である(図1におけるクロック回路22の点線で囲まれた部分)。クロック回路24はインバータ回路68、70を含んで構成され、クロック端子ckから入力されたクロック信号をクロック信号C、CNとして分配する。従って、フリップフロップ回路10と同様の構成には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
クロック回路22がクロック回路24に置き換わったことに伴い、セレクタ回路12およびNAND回路14を制御するクロックが、クロック信号C_dly、CN_dlyからクロック信号C、CN、すなわち普通のクロック信号に置き換わっている。フリップフロップ回路100では、インバータ回路54およびNAND回路14によってマスタラッチ回路が構成され、インバータ回路16およびNAND回路60によってスレーブラッチ回路が構成されている。
次に、図6を参照して、フリップフロップ回路100の動作について説明する。図6は、フリップフロップ回路100の各部の動作波形を示すタイミングチャートであり、クロック端子ckに入力されるクロック信号、リセット端子rnに入力されるリセット信号、制御端子seに入力される制御信号、データ端子dに入力されるデータ信号、スキャン端子siに入力されるスキャンテスト信号、出力端子q、qnから出力される出力信号、クロック信号C、CN、ノードPM、M、PSの信号を示している。以下、図6に示すクロック端子ckに入力されるクロック信号に付された時間位置(タイミング)P1からP8に基づいて、フリップフロップ回路100の各部動作について説明する。
<タイミングP1>
リセット端子rnのリセット信号がLからHに遷移してリセットが解除されている。また、制御端子seがLなのでシステム動作に制御されている。したがって、セレクタ回路12はデータ端子dから入力されたデータ信号(H)を出力する。このとき、C=L、CN=Hなので、マスタ側ではデータ信号(H)をスルーし、マスタ側の値を更新し、ノードPMをHからL(「PM=H→L」と表記)に、ノードMをLからH(「M=L→H」と表記)にする。また、C=L、CN=Hであるためスイッチ回路18はオフかつ、インバータ回路16がスルーなので、スレーブ側では値(L)を保持する。
<タイミングP2>
C=H、CN=Lなので、セレクタ回路12はオフ、NAND回路14はスルーである。従って、マスタ側は値を保持する(PM=L、M=H)。C=H、CN=Lなので、スイッチ回路18はスルー、かつインバータ回路16はオフとなり、スレーブ側は値を更新する(PS=L→H)。
<タイミングP3>
タイミングP1においてデータ信号がLの場合であり、動作は上記タイミングP1の動作に準ずる。
<タイミングP4>
タイミングP2においてデータ信号がLの場合であり、動作は上記タイミングP2の動作に準ずる。
<タイミングP5からタイミングP8>
制御端子seの制御信号がHに遷移しスキャン動作となっている。従って、セレクタ回路12は、スキャン端子siに入力されるスキャンテスト信号を出力し、フリップフロップ回路100は、スキャンデータ信号を読み込む。図6では、データ信号がスキャンデータ信号に変わっただけで具体的な動作は上記タイミングP1からP4までと同様である。従って、詳細な動作の説明を省略する。
ここで、スタンダードセルで構成される論理回路のクロック信号のデューティ比は、一般的に50%である。図7(a)に示すように、デューティ比Dは、D=(クロックパルス幅T1/クロック周期T0)×100(%)で定義される。この論理回路を高速動作させるためには、クロック信号のデューティ比Dを維持したままクロック周期を短くする(クロック周波数を高くする)必要がある。
しかしながら、マスタ側とスレーブ側のデータスルーとオフの切換え部の遅延が異なると遅い方の回路遅延がネックになり、この遅い方の回路遅延によってフリップフロップが正常動作する限界のクロックパルス幅、つまり最小パルス幅制約が決まる。
図7(b)から(e)を参照して、上記最小パルス幅制約についてより詳細に説明する。図7(b)から(e)はフリップフロップ回路100に含まれる各回路ブロックについて、トランジスタレベルで記述した回路図であり、図7(b)はセレクタ回路12の一例、図7(c)はNAND回路14の一例、図7(d)はインバータ回路16の一例、図7(e)は、スイッチ回路18の一例を各々示している。
図7(b)から(e)では、P型MOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタ、N型MOSトランジスタの各々のトランジスタ段数、すなわち電源とグランドとの間に直列接続されたトランジスタの数(片側)を示している。図7(b)から(e)に示すように、このトランジスタ段数は、マスタ側のセレクタ回路12で3段、NAND回路14で2段、スレーブ側のインバータ回路16で2段、スイッチ回路18で2段となっている。つまり、図5に示すフリップフロップ回路100では、トランジスタ段数がマスタ側とスレーブ側とで異なっており、マスタ側で3段、スレーブ側で2段となっている。
そのため、マスタ側よりもスレーブ側の方が高速であり、スレーブ側のクロックパルス幅には余裕あるが、マスタ側の回路遅延ネックにより、クロックパルスが伝搬しなくなる最小パルス幅制約が発生する。つまり、マスタ側の最小パルス幅制約がネックとなり、フリップフロップの速度限界が決まる。
そこで、本実施の形態に係るフリップフロップ回路10では、セレクタ回路12およびNAND回路14を制御するクロックを、クロック信号C、CNから、クロック信号C_dly、CN_dlyに変更している。つまり、図1に示すフリップフロップ回路10を、図5に示すフリップフロップ回路100と比較した場合、図1の破線枠で囲まれた部分が異なる部分となっている。クロック信号C_dly、CN_dlyは、図2に示すように、デューティ比調整回路26によりクロック信号C、CNのデューティ比を変えたものである。
図2を参照して、フリップフロップ回路10の動作について説明する。図2は、フリップフロップ回路10の各部の動作波形を示すタイミングチャートであり、クロック端子ckに入力されるクロック信号、リセット端子rnに入力されるリセット信号、制御端子seに入力される制御信号、データ端子dに入力されるデータ信号、スキャン端子siに入力されるスキャンテスト信号、出力端子q、qnから出力される出力信号、クロック信号C、CN、クロック信号C_dly、CN_dly、ノードPM、M、PSの信号を示している。以下、図2に示すクロック端子ckに入力されるクロック信号に付された時間位置(タイミング)P1からP8に基づいて、フリップフロップ回路10の各部動作について説明する。
<タイミングP1>
リセット端子rnのリセット信号がLからHに遷移してリセットが解除されている。また、制御端子seがLなのでシステム動作に制御されている。したがって、セレクタ回路12はデータ端子dから入力されたデータ信号(H)を出力する。このとき、C_dly=L、CN_dly=Hなので、マスタ側ではデータ信号(H)をスルーし、マスタ側の値を更新し、ノードPMをHからL(PM=H→L)に、ノードMをLからH(M=L→H)にする。また、C=L、CN=Hであるためスイッチ回路18はオフかつ、インバータ回路16がスルーなので、スレーブ側では値(L)を保持する。図2に示すように、本実施の形態に係るフリップフロップ回路10では、クロック信号C_dly、CN_dlyのデューティ比を変更したことにより、ノードPMの波形が示すように、マスタ側のデータスルーの期間が延長されていることがわかる。
<タイミングP2>
C_dly=H、CN_dly=Lなので、セレクタ回路12はオフ、NAND回路14はスルーである。従って、マスタ側は値を保持する(PM=L、M=H)。C=H、CN=Lなので、スイッチ回路18はスルー、かつインバータ回路16はオフとなり、スレーブ側は値を更新する(PS=L→H)。
<タイミングP3>
タイミングP1においてデータ信号がLの場合であり、動作は上記タイミングP1の動作に準ずる。
<タイミングP4>
タイミングP2においてデータ信号がLの場合であり、動作は上記タイミングP2の動作に準ずる。
<タイミングP5からタイミングP8>
制御端子seの制御信号がHに遷移しスキャン動作となっている。従って、セレクタ回路12は、スキャン端子siに入力されるスキャンテスト信号を出力し、フリップフロップ回路10は、スキャンデータ信号を読み込む。図2では、データ信号がスキャンデータ信号に変わっただけで具体的な動作は上記タイミングP1からP4までと同様である。従って、詳細な動作の説明を省略する。
以上詳述したように、本実施の形態に係るフリップフロップ回路10によれば、スレーブ側のデータスルー期間(クロック信号C、CNに基づく)を変更せず、マスタ側のデータスルー期間(クロック信号C_dly、CN_dlyに基づく)を延長することができる。この期間延長により、例えば比較例に係るフリップフロップ回路100と比較して、より短いクロック周期でも(クロック周波数をより高くしても)マスタ側にデータ取り込むことが可能となり、その結果最小パルス幅制約を緩和することが出来る。
[第2の実施の形態]
図3および図4を参照して、本実施の形態に係るフリップフロップ回路10Aについて説明する。フリップフロップ回路10Aは、上述したフリップフロップ回路10において、デューティ比調整回路26をデューティ比調整回路26Aに置き換えた形態である。従って、同様の構成には同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
図3に示すデューティ比調整回路26Aは、図1に示すデューティ比調整回路26のインバータ回路72、74の代わりに抵抗器80を備えている(図3に示す破線枠内)。この抵抗器80は、NAND回路76の入力容量との相乗作用で積分器としての機能を発揮する。すなわち、NAND回路76の一方の入力端子の波形をなまらせるので、他方の入力端子に入力される通常の波形とのNANDをとると、デューティ比が変化する。デューティ比調整回路26Aは以上の原理を用いて、クロック信号C、CNからクロック信号C_dly、CN_dlyを生成している。
図4を参照して、本実施の形態に係るフリップフロップ回路10Aの動作について説明する。フリップフロップ回路10Aの基本的な動作は、上述したフリップフロップ回路10の動作と同様である。図4は、フリップフロップ回路10の各部の動作波形を示すタイミングチャートであり、クロック端子ckに入力されるクロック信号、リセット端子rnに入力されるリセット信号、制御端子seに入力される制御信号、データ端子dに入力されるデータ信号、スキャン端子siに入力されるスキャンテスト信号、出力端子q、qnから出力される出力信号、クロック信号C、CN、クロック信号C_dly、CN_dly、ノードPM、M、PSの信号を示している。以下、図2に示すクロック端子ckに入力されるクロック信号に付された時間位置(タイミング)P1からP8に基づいて、フリップフロップ回路10Aの各部動作について説明する。
<タイミングP1>
リセット端子rnのリセット信号がLからHに遷移してリセットが解除されている。また、制御端子seがLなのでシステム動作に制御されている。したがって、セレクタ回路12はデータ端子dから入力されたデータ信号(H)を出力する。このとき、C_dly=L、CN_dly=Hなので、マスタ側ではデータ信号(H)をスルーし、マスタ側の値を更新し、ノードPMをHからL(PM=H→L)に、ノードMをLからH(M=L→H)にする。また、C=L、CN=Hであるためスイッチ回路18はオフかつ、インバータ回路16がスルーなので、スレーブ側では値(L)を保持する。図4に示すように、本実施の形態に係るフリップフロップ回路10Aでは、クロック信号C_dly、CN_dlyのデューティ比を変更したことにより、ノードPMの波形が示すように、マスタ側のデータスルーの期間が延長されていることがわかる。
<タイミングP2>
C_dly=H、CN_dly=Lなので、セレクタ回路12はオフ、NAND回路14はスルーである。従って、マスタ側は値を保持する(PM=L、M=H)。C=H、CN=Lなので、スイッチ回路18はスルー、かつインバータ回路16はオフとなり、スレーブ側は値を更新する(PS=L→H)。
<タイミングP3>
タイミングP1においてデータ信号がLの場合であり、動作は上記タイミングP1の動作に準ずる。
<タイミングP4>
タイミングP2においてデータ信号がLの場合であり、動作は上記タイミングP2の動作に準ずる。
<タイミングP5からタイミングP8>
制御端子seの制御信号がHに遷移しスキャン動作となっている。従って、セレクタ回路12は、スキャン端子siに入力されるスキャンテスト信号を出力し、フリップフロップ回路10Aは、スキャンデータ信号を読み込む。図4では、データ信号がスキャンデータ信号に変わっただけで具体的な動作は上記タイミングP1からP4までと同様である。従って、詳細な動作の説明を省略する。
以上詳述したように、本実施の形態に係るフリップフロップ回路10Aによっても、スレーブ側のデータスルー期間(クロック信号C、CNに基づく)を変更せず、マスタ側のデータスルー期間(クロック信号C_dly、CN_dlyに基づく)を延長することが出来る。この期間延長により、例えば比較例に係るフリップフロップ回路100と比較して、より短いクロック周期でも(クロック周波数をより高くしても)マスタ側にデータを取り込むことが可能となり、その結果最小パルス幅制約が緩和される。フリップフロップ回路10Aによれば、フリップフロップ回路10と比較して、デューティ比調整回路がより簡易に構成できるという効果がある。
なお、上記各実施の形態では、立上りエッジトリガのフリップフロップについて説明したが、同様に立下りエッジトリガのフリップフロップにも適用が可能である。
10、10A フリップフロップ回路
12 セレクタ回路
14 NAND回路
16 インバータ回路
18 スイッチ回路
20 出力回路
22 クロック回路
24 クロック回路
26、26A デューティ比調整回路
54 インバータ回路
60 NAND回路
62、64、66、68、70、72、74、78 インバータ回路
76 NAND回路
80 抵抗器
100 フリップフロップ回路
d データ端子
si スキャン端子
se 制御端子
ck クロック端子
q 正転出力端子
qn 反転出力端子
rn リセット端子
PM、M、PS ノード

Claims (7)

  1. 第1のクロック信号に基づいて入力されたデータ信号を保持またはスルーするマスタラッチ部と、
    第2のクロック信号に基づいて、前記マスタラッチ部から受け取ったデータ信号を前記マスタラッチ部とは相補的に保持またはスルーするスレーブラッチ部と、
    前記マスタラッチ部において前記データ信号のスルーする期間を延長する透過期間可変部と、を含み、
    前記透過期間可変部は、前記第2のクロック信号のデューティ比を変えたクロック信号を前記第1のクロック信号として出力するデューティ比調整部、および前記第1のクロック信号により制御されるとともに入力された前記データ信号のパルス幅を広げて出力するクロックドセレクタ部を備える
    半導体集積回路。
  2. 前記クロックドセレクタ部には、さらにスキャンテスト信号が入力される入力端子、および前記データ信号と前記スキャンテスト信号とを切り替える制御信号が入力される入力端子を備え、
    前記制御信号により前記スキャンテスト信号が選択された場合には、前記クロックドセレクタ部は前記スキャンテスト信号のパルス幅を広げて出力する
    請求項に記載の半導体集積回路。
  3. 前記クロックドセレクタ部の出力を反転させる第1のインバータ回路と、
    前記第1のインバータ回路の出力を入力信号とする第1のNAND回路と、をさらに含み、
    前記第1のインバータ回路と前記第1のNAND回路によって前記マスタラッチ部が構成される
    請求項または請求項に記載の半導体集積回路。
  4. 前記第1のNAND回路が前記第1のクロック信号によって制御されるクロックドNAND回路である
    請求項に記載の半導体集積回路。
  5. 前記第1のNAND回路の他方の入力端子にリセット信号が入力される
    請求項または請求項に記載の半導体集積回路。
  6. 前記デューティ比調整部が、2分岐された前記第2のクロック信号の一方を入力する第1の入力端子、および2分岐された前記第2のクロック信号の他方を複数個の第2のインバータ回路を介して入力する第2の入力端子を備えた第2のNAND回路を含む
    請求項から請求項のいずれか1項に記載の半導体集積回路。
  7. 前記デューティ比調整部が、2分岐された前記第2のクロック信号の一方を入力する第1の入力端子、および2分岐された前記第1のクロック信号の他方を抵抗器を介して入力する第2の入力端子を備えた第2のNAND回路を含む
    請求項から請求項のいずれか1項に記載の半導体集積回路。
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