JP3842691B2 - 半導体集積回路 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、半導体集積回路における回路動作の高速化に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
半導体集積回路における、nMOSトランジスタ及びpMOSトランジスタのサイズの比(Wn/Wp)と、立ち上がり時間及び立ち下がり時間(Delay time)との関係を図25に示す。この図より、nMOSトランジスタのサイズを大きくするほど立ち下がり時間が速くなるが、逆にpMOSトランジスタのサイズが小さくなることにより、立ち上がり時間が遅くなってしまうことがわかる。
【0003】
従来の半導体集積回路の設計においては、“L(Low)”レベル電圧から“H(High)”レベル電圧への遷移と、“H(High)”レベル電圧から“L(Low)”レベル電圧への遷移の2つの遷移が起こるため、通常は立ち上がり時間と立ち下がり時間とが同一になるように設計している。これら2つの時間が異なるように設計した場合は、遅いほうの遷移のために信号の伝達が間に合わず、動作周波数を上げることができないからである。
【0004】
また、ドミノ回路においては、立ち上がり及び立ち下がりの遷移のうち、片側の遷移だけを問題にするため、片側の遷移のみを速くする設計を行える。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ドミノ回路では、信号が一度遷移してしまうと、元に戻ることが不可能であるために遷移方向を一方向のみに限定する正論理しか扱えない。この結果、回路における論理段数が多くなってしまう。また、ドミノ回路はノイズに弱いため、自動設計を行うのが難しい。
【0006】
そこでこの発明は、前記課題に鑑みてなされたものであり、論理段数の増大を招くことなく、ノイズにも強い回路設計が行えると共に、信号伝達を高速化することができる半導体集積回路を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、この発明に係る半導体集積回路は、出力がローレベル電圧からハイレベル電圧へ遷移するときの立ち上がり時間と、出力が前記ハイレベル電圧からローレベル電圧へ遷移するときの立ち下がり時間とが異なるスタンダードセルと、前記スタンダードセルの前段に配置され、クロック信号が“H”の期間及び“L”の期間のいずれか一方の期間では、クロック信号の直前のサイクルに入力された入力信号を出力し、前記クロック信号が前記一方の期間と異なる他方の期間では、前記ハイレベル電圧及びローレベル電圧のいずれか一方の電圧に出力が固定される第1のフリップフロップと、前記クロック信号が“H”の期間及び“L”の期間の前記一方の期間では入力された信号をそのまま出力し、前記クロック信号が前記他方の期間では、前記一方の期間で出力していた前記信号を保持するラッチ回路と、前記ラッチ回路の後段に配置された第2のフリップフロップとを具備し、前記第1のフリップフロップは、前記入力信号を出力する前に、前記スタンダードセルの出力を、前記遷移の速度が遅い側の前記ハイレベル電圧及びローレベル電圧のいずれか一方の電圧に設定し、前記遷移の速度が遅い側の前記ハイレベル電圧及びローレベル電圧のいずれかの電圧が前記第1のフリップフロップから出力されている期間は前記ラッチ回路を閉じることによって、前記遷移の速度が遅い側のハイレベル電圧及びローレベル電圧のいずれかを前記第2のフリップフロップまで到達させないことを特徴とする。
【0008】
また、この発明に係る半導体集積回路の設計方法は、スタンダードセルを有する論理回路を論理多項式で表す工程と、前記論理多項式から相補的な信号を探索する工程と、前記相補的な信号を検出したとき、この相補的な信号を生成する多項式を複製する工程と、複製した前記多項式に従って論理回路を生成する工程と、前記スタンダードセルの各々における、立ち上がり遷移及び立ち下がり遷移のいずれかの遷移方向を高速化する工程とを具備することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照してこの発明の実施の形態について説明する。説明に際し、全図にわたり、共通する部分には共通する参照符号を付す。
【0010】
[第1の実施の形態]
この発明の第1の実施の形態の半導体集積回路について説明する。
【0011】
まず、出力の立ち上がり時間と立ち下がり時間とが異なるスタンダードセルを設計する。これは、nMOSトランジスタとpMOSトランジスタのサイズを変えることで容易に設計できる。
【0012】
片側方向のみの遷移時間を速く設計した場合、当然反対方向の遷移時間は遅くなってしまう。これを避けるために、予め前のサイクルで遅い遷移方向に遷移させておいて、本来の信号が遷移の必要な方向であれば、遷移させるという手法を用いる。この場合、信号遷移の方向は速い方向に遷移するため、高速に信号を伝達することができる。
【0013】
具体的な例を以下に述べる。
【0014】
図1(a)〜図1(c)は、フリップフロップ間の回路のツリーを示す図である。
【0015】
フリップフロップF1とF2との間には、抵抗R、NAND回路D1、D2、及びNOR回路N1が接続されている。フリップフロップF1は、長い配線から生じた抵抗Rを介してNAND回路D1の第1入力端に接続されている。NAND回路D1の第2入力端には、フリップフロップF3が接続されている。このNAND回路D1の出力端は、NAND回路D2の第1入力端に接続されている。NAND回路D2の第2入力端には、フリップフロップF4がインバータI1を介して接続されている。さらに、NAND回路D2の出力端は、NOR回路N1の第1入力端に接続されている。NOR回路N1の第2入力端子には、フリップフロップF5が接続されている。
【0016】
この図1(a)に示した回路において、フリップフロップF1とF2との間の抵抗R、NAND回路D1、D2、及びNOR回路N1を通る信号線がクリティカルパスである。このクリティカルパスを高速化すれば、回路全体を高速化することが可能である。また、このクリティカルパスが突出して遅延時間の大きなパスであれば、このクリティカルパスにつながっている他のパスからの信号はクリティカルパスを通ってくる信号よりも十分に速く到達していると考えてよいはずである。
【0017】
まず、図1(b)に示すように、遷移が遅い遷移方向に予め遷移させる信号(以下これをpre-charge信号と呼ぶ)を、NAND回路D1の第1入力端に伝達する。ここでは、フリップフロップF1から“L”を第1入力端に伝達する。また、フリップフロップF3から“H”を第2入力端に伝達する。これにより、NAND回路D1は、遷移が遅い“L”側に予め遷移される。なお、フリップフロップF3から“L”が第2入力端に伝達された場合には、NAND回路D1の出力は第1入力端に伝達される信号にかかわらず常に“H”になるため、フリップフロップF1とNAND回路D1との間がクリティカルパスにならない。
【0018】
その後、図1(c)に示すように、本来の信号(以下これをevaluate信号と呼ぶ)をNAND回路D1の第1入力端に送る。evaluate信号によって、NAND回路D1において遷移が行われる場合、すなわち“H”側への遷移は、速い方向の遷移であるためにクリティカルパスの伝達時間を速くすることができる。
【0019】
図2は、pre-charge信号とevaluate信号のタイミングを示すである。フリップフロップF1から出力される信号Qの立ち上がりがevaluate信号であり、信号Qの立ち下がりがpre-charge信号である。図3に示すように、evaluate信号の半サイクル後に、必ずpre-charge信号を送るようなフリップフロップを設計する。このフリップフロップを使用すれば、evaluate信号が入力される前にpre-charge信号を送ることができる。このようなフリップフロップは、図4または図5に示すような回路により実現できる。
【0020】
図4及び図5は、信号Dを半サイクルだけ出力するフリップフロップの回路図である。図4に示すフリップフロップは、信号DがクロックドインバータC1に入力される。このクロックドインバータC1の出力端は、直列接続されたクロックドインバータC2、NAND回路D3、クロックドインバータC3に接続されている。クロックドインバータC1とC2との間には、ラッチ回路を構成するインバータI2とクロックドインバータC4が接続されている。さらに、クロックドインバータC2とNAND回路D3との間には、ラッチ回路を構成するインバータI3とクロックドインバータC5が接続されている。
【0021】
また、図5に示すフリップフロップでは、信号DがクロックドインバータC6に入力される。このクロックドインバータC6の出力端は、nMOSトランジスタNT1のゲートに接続されている。クロックドインバータC6とnMOSトランジスタNT1のゲートとの間には、ラッチ回路を構成するインバータI4とクロックドインバータC7が接続されている。また、nMOSトランジスタNT1のソースは、nMOSトランジスタNT2を介して接地電位に接続され、nMOSトランジスタNT1のドレインは、pMOSトランジスタPT1、pMOSトランジスタPT2をそれぞれに介して電源電圧VDDに接続されている。さらに、nMOSトランジスタNT1のドレインはインバータI5に接続され、このインバータI5の出力端はインバータI6に接続されている。さらに、pMOSトランジスタPT1のゲートとnMOSトランジスタNT2のゲートには、クロック信号CLKが入力されている。また、pMOSトランジスタPT2のゲートはインバータI5とI6との間に接続されている。
【0022】
ところで前述したevaluate信号は、フリップフロップF1とF2との間を1サイクル以内に伝達しなければならないが、pre-charge信号は1.5サイクル以内に伝達すればよい。NAND回路D1、D2、及びNOR回路N1における立ち上がりまたは立ち下がりの遷移のうち、一方の遷移を速くして1サイクル以内に伝達させる。一方、反対側の遷移は1.5サイクル以内に伝達するように設計すればよい。
【0023】
図6に示すように、フリップフロップF1から出力されるevaluate信号により、反転することが連続して起こった場合でも、次段のフリップフロップF2が動作するまでにevaluate信号が常にフリップフロップF2に到達する。したがって、次のステージへの影響はない、すなわちフリップフロップF2以降の動作に不具合を生じさせることはない。
【0024】
上述した第1の実施の形態の構成及び動作をまとめると以下の通りである。
【0025】
前記半導体集積回路は、図1(b)に示すように、スタンダードセルとしてのNAND回路D1とフリップフロップF1とを有する。NAND回路D1では、出力がローレベル電圧からハイレベル電圧へ遷移するときの立ち上がり時間と、出力がハイレベル電圧からローレベル電圧へ遷移するときの立ち下がり時間とが異なる。フリップフロップF1は、NAND回路D1の前段に配置されており、クロック信号の立ち上がり及び立ち下がりのいずれかに同期して前記クロック信号の直前のサイクルに入力された第1入力信号をNAND回路D1へ出力した後に、ハイレベル電圧及びローレベル電圧のいずれか一方の電圧に出力が固定される。そして、第1入力信号の次にフリップフロップF1から出力される第2入力信号がNAND回路D1に到達する前に、フリップフロップF1から出力されるハイレベル電圧及びローレベル電圧のいずれかの電圧によって、NAND回路D1の出力が、前記遷移の速度が遅い、ハイレベル電圧及びローレベル電圧のいずれか一方の電圧に設定されるように構成されている。
【0026】
また、言い換えると以下のように表現することもできる。
【0027】
前記半導体集積回路は、図1(b)に示すように、スタンダードセルとしてのNAND回路D1とフリップフロップF1とを有する。NAND回路D1では、出力がローレベル電圧からハイレベル電圧へ遷移するときの立ち上がり時間と、出力がハイレベル電圧からローレベル電圧へ遷移するときの立ち下がり時間とが異なる。フリップフロップF1は、NAND回路D1の前段に配置されており、クロック信号が“H”の期間及び“L”の期間のいずれか一方の期間では、クロック信号の直前のサイクルに入力された入力信号を出力し、前記クロック信号が前記一方の期間と異なる他方の期間では、ハイレベル電圧及びローレベル電圧のいずれか一方の電圧に出力が固定される。そして、フリップフロップF1は、前記入力信号を出力する前に、NAND回路D1の出力を、前記遷移の速度が遅い、ハイレベル電圧及びローレベル電圧のいずれか一方の電圧に設定するように構成されている。
【0028】
以上説明したようにこの第1の実施の形態では、論理回路素子において遷移が遅い遷移方向に予め遷移させるpre-charge信号を入力しておき、本来の信号が遷移の必要な方向であれば遷移させることにより、信号伝達を高速化することができる。
【0029】
[第2の実施の形態]
次に、この発明の第2の実施の形態の半導体集積回路について説明する。
【0030】
前記第1の実施の形態では、半導体集積回路の動作テスト時などに動作周波数を下げたときに、pre-charge信号が0.5サイクル以内に到達してしまうと、誤動作するという問題がある。そのため、テスト時用に、クロック信号が“H”の期間と“L”の期間が異なるクロック信号を用意して動作させればよい。
【0031】
図7は、前述した“H”の期間と“L”の期間が異なるクロック信号のタイミングチャートである。このようなクロック信号では、pre-charge信号の後にevaluate信号が出るまでの期間が同じであるため、pre-charge信号が伝播して誤動作するという問題は発生しない。なお、図7に示すような信号は、PLL回路の出力の外にカウンタを付加することにより実現することができる。
【0032】
[第3の実施の形態]
次に、この発明の第3の実施の形態の半導体集積回路について説明する。この第3の実施の形態は、前記第2の実施の形態と同様に、低周波での動作を保証する回路方式を実現する方法である。
【0033】
この実施の形態では、クロック信号の半サイクルにおいて入力をそのまま出力し、残りの半サイクルにおいては出力を固定するラッチ(これは通常の半導体集積回路の設計に用いられるものと同じ)を使用する。例として、クロック信号が“H”になる瞬間に出力を行うフリップフロップを用いた回路で考える。クロック信号が“H”の間は入力をそのまま出力し、“L”の期間は出力を固定するタイプのラッチをフリップフロップF11とF12との間のパスに挿入し、pre-charge信号が伝達するのを防ぐ。
【0034】
図8及び図9は、第3の実施の形態の半導体集積回路の構成を示すブロック図である。
【0035】
フリップフロップF11は、スタンダードセルS11、S12を介してハイスルーラッチHL11に接続されている。このハイスルーラッチHL11は、スタンダードセルS13、S14、S15を介してフリップフロップF12に接続されると共に、スタンダードセルS16、S17を介してフリップフロップF13に接続されている。前記スタンダードセルS11、S12には、フリップフロップF14、F15がそれぞれ接続されている。
【0036】
このように構成された回路では、クロック信号が“H”の期間に、図8に示すようにフリップフロップF11が本来の信号(evaluate信号)を出力する。この期間にevaluate信号はハイスルーラッチHL11を通過するように設計しておく。逆にいうと、そのような位置にハイスルーラッチHL11を挿入しておく。
【0037】
前記クロック信号のその半サイクル後(クロック信号が“L”の期間)に、図9に示すように、フリップフロップF11がpre-charge信号を出力すると共に、パス間に挿入されたハイスルーラッチHL11を閉じる。こうすることにより、pre-charge信号はハイスルーラッチHL11の入り口で止まることになる。また、evaluate信号は次のフリップフロップF12、F13の入り口まで到達することにより、正しく信号を伝達することができる。
【0038】
次に、クロック信号が“H”になった瞬間に、ハイスルーラッチHL11からpre-charge信号が伝達される。同時に、前段のフリップフロップF11からevaluate信号が出力される。このevaluate信号が遷移を必要とする信号であれば、ハイスルーラッチHL11から出力されたpre-charge信号の後を追いかけて、このpre-charge信号を消してしまう。evaluate信号は、pre-charge信号よりも速く伝達されるからである。
【0039】
一方、evaluate信号が遷移を必要としない信号であるならば、次にクロック信号が“H”になる期間までにpre-charge信号が次段のフリップフロップF12、F13に到達しておけばよい。このように、pre-charge信号がフリップフロップF11とフリップフロップF12(あるいはF13)との間を1.5サイクルかけて到達することにより、正しく信号処理が行われる。
【0040】
図10(a)は前記第3の実施の形態の回路構成を模式的に示す図であり、図10(b)は前記回路におけるevaluate(Ev)信号及びpre-charge(Pc)信号のタイミング制約を模式的に示す図である。
【0041】
図10(a)に示すように、フリップフロップF11は、cMOS回路を有するスタンダードセルS11、S12を介してハイスルーラッチHL11に接続されている。さらに、ハイスルーラッチHL11は、cMOS回路を有するスタンダードセルS13〜S15を介してフリップフロップF12に接続される。ハイスルーラッチHL11は、フリップフロップF11から出力されたpre-charge信号が次段のフリップフロップF12に0.5サイクル以内に伝播しないように、フリップフロップF11とF12との間に配置されている。
【0042】
また、この第3の実施の形態の具体的な例として、配線遅延を削減するためのリピータに適用した例を図11に示す。フリップフロップF11とハイスルーラッチHL11との間には、直列接続されたインバータI11〜I14が配置される。さらに、ハイスルーラッチHL11とフリップフロップF12との間には、直列接続されたインバータI15〜I18が配置されている。
【0043】
上述した第3の実施の形態の構成及び動作をまとめると以下の通りである。
【0044】
前記半導体集積回路は、前記第1の実施の形態の半導体集積回路に対して、さらにラッチ回路HL11を有する。ラッチ回路HL11は、クロック信号が“H”の期間及び“L”の期間のいずれか一方の期間では入力された信号をそのまま出力し、前記クロック信号が前記一方の期間と異なる他方の期間では、前記一方の期間で出力していた前記信号を保持する。そして、図9に示したように、前記遷移の速度が遅い側のハイレベル電圧及びローレベル電圧のいずれかの電圧がフリップフロップF11から出力されている期間はラッチ回路HL11を閉じることによって、前記遷移の速度が遅い側のハイレベル電圧及びローレベル電圧のいずれかをフリップフロップF11の次段に配置されたフリップフロップF12まで到達させないように構成されている。
【0045】
以上説明したようにこの第3の実施の形態では、pre-charge信号及びevaluate信号のタイミング設計により、動作周波数が低いときでも正しく動作させることができる。
【0046】
[第4の実施の形態]
次に、この発明の第4の実施の形態の半導体集積回路について説明する。この第4の実施の形態では、pre-charge信号のタイミング制約を緩めるために、pre-charge信号を前段のフリップフロップから受け取るのではなく、直接、クロック信号で受け取ることができるセルを使用する。
【0047】
図12(a)〜図12(c)は、入力されたクロック信号を直接、pre-charge信号として使用した例を示す回路図である。図12(a)は通常のNAND回路である。図12(b)は出力を遷移動作が遅い“L”に遷移させるNAND回路であり、図12(c)は出力を遷移動作が遅い“H”に遷移させるNAND回路である。なお、出力を遷移動作が遅い“L”または“H”に予め遷移させる動作を以降pre-chargeと記す。
【0048】
図12(a)及び図12(b)に示すような回路により、出力を“H”にpre-chargeする回路や“L”にpre-chargeする回路を設計することができる。出力を“H”にpre-chargeする回路では、“L”に遷移させる信号がevaluate信号である。よって、nMOSトランジスタのサイズを大きくして“H”→“L”の遷移が速くなるように設計しておく。逆に、出力を“L”にpre-chargeする回路では、“H”に遷移させる信号がevaluate信号である。よって、pMOSトランジスタのサイズを大きくして“L”→“H”への遷移が速くなるように設計しておく。
【0049】
図13(a)は前記第4の実施の形態の回路構成を模式的に示す図であり、図13(b)は前記回路におけるevaluate(Ev)信号及びpre-charge(Pc)信号のタイミング制約を模式的に示す図である。
【0050】
図13(a)に示すように、フリップフロップF21は、スタンダードセルS21、S22、S23、S24、及びS25を介してハイスルーラッチHL21に接続されている。このハイスルーラッチHL21は、スタンダードセルS26、S27、S28、S29、及びS30を介してフリップフロップF22に接続される。さらに、このフリップフロップF22は、スタンダードセルS31、S32、S33、S34、及びS35を介してハイスルーラッチHL22に接続されている。前記スタンダードセルS21、S23、S25、S26、S28、S30、S31、S33、及びS35は、クロック信号を伴わないcMOS回路を有するスタンダードセルである。スタンダードセルS22、S24、S27、S29、S32、及びS34は、クロック信号を伴ったcMOS回路を有するスタンダードセルである。
【0051】
このような構成を持つ回路では、図13(b)に示すように、フリップフロップF21からpre-charge信号が出力されると同時に、その後段のパス中に接続されたスタンダードセルS22、S24、S27、S29、S32、及びS34からもpre-charge信号が出力される。フリップフロップF21からevaluate信号が出力される期間は、その後段のパス中のスタンダードセルS22、S24はpre-charge信号を受ける入力端子がオフの状態になっている。このため、パス中のスタンダードセルS22、S24は、信号処理を行うことができる。
【0052】
このように、前記第3の実施の形態で用いたスタンダードセルを、pre-charge信号の出力が可能なスタンダードセルに置き換えることにより、pre-charge信号のタイミング制約を緩めることができる。図13(b)に示したように、pre-charge信号は、フリップフロップF21からpre-charge用のスタンダードセルS22まで、及びこのスタンダードセルS22からpre-charge用のスタンダードセルS24までをそれぞれ0.5サイクル内に伝達すればよい。ただし、スタンダードセル間にハイスルーラッチHL21が挿入されている場合は、1サイクル以内でよい。
【0053】
また、この第4の実施の形態の具体的な例として、pre-charge用の端子を持つスタンダードセルを用いた例を図14(a)に、長距離配線の配線内にリピータを挿入し、他の論理回路に接続した例を図14(b)に示す。
【0054】
図14(a)に示した例では、フリップフロップF21とハイスルーラッチHL21との間に、直列接続されたインバータI21、I22、NAND回路D21、及びインバータI23、I24が配置される。さらに、ハイスルーラッチHL21とフリップフロップF22との間に、直列接続されたインバータI25〜I27、NAND回路D22、及びインバータI28、I29が配置されている。
【0055】
また、図14(b)に示した例では、フリップフロップF21とハイスルーラッチHL21との間は、直列接続されたインバータI31、I32、NAND回路D31、及びインバータI33、I34が配置される。さらに、ハイスルーラッチHL21とフリップフロップF22、F23との間には、直列接続されたインバータI35、NAND回路D32、インバータI36、I37、及びロジック回路LO1が配置されている。
【0056】
上述した第4の実施の形態の構成及び動作をまとめると以下の通りである。
【0057】
前記半導体集積回路は、図13(a)に示すように、スタンダードセルS21、スタンダードセルS22、及びラッチ回路HL21を有する。スタンダードセルS21では、出力がローレベル電圧からハイレベル電圧へ遷移するときの立ち上がり時間と、出力がハイレベル電圧からローレベル電圧へ遷移するときの立ち下がり時間とが異なる。スタンダードセルS22は、クロック信号が入力されるクロック端子を持ち、クロック信号が“H”の期間及び“L”の期間のいずれか一方の期間に前記遷移の速度が遅い側のハイレベル電圧及びローレベル電圧のいずれかの電圧を出力する。ラッチ回路HL21は、スタンダードセルS21及びスタンダードセルS22を通過した通過信号を受け取り、クロック信号が“H”の期間及び“L”の期間のいずれか一方の期間では前記通過信号をそのまま出力し、クロック信号が前記一方の期間と異なる他方の期間では、前記一方の期間で出力していた前記通過信号を保持する。
【0058】
以上説明したようにこの第4の実施の形態では、pre-charge信号が出力可能なスタンダードセルをフリップフロップ間に配置することにより、pre-charge信号のタイミング制約を緩めることができる。
【0059】
[第5の実施の形態]
次に、この発明の第5の実施の形態の半導体集積回路について説明する。前記第4の実施の形態まではフリップフロップベースの設計を行ったが、この実施の形態では、フリップフロップベースの設計ではなく、ラッチベースの設計を行った場合を考える。
【0060】
図15(a)は第5の実施の形態の回路構成を模式的に示す図であり、図15(b)は前記回路におけるevaluate(Ev)信号及びpre-charge(Pc)信号のタイミング制約を模式的に示す図である。
【0061】
図15(a)に示すように、ロースルーラッチ(LTL)LL31は、スタンダードセルS21、S22、S23、S24、及びS25を介してハイスルーラッチHL31に接続されている。このハイスルーラッチHL31は、スタンダードセルS26、S27、S28、S29、及びS30を介してロースルーラッチLL32に接続される。さらに、このロースルーラッチLL32は、スタンダードセルS31、S32、S33、S34、及びS35を介してハイスルーラッチHL32に接続されている。
【0062】
このような構成を持つ回路においても、図15(a)に示すpre-charge用のスタンダードセルS22、S24、S27、S29、S32、及びS34を用いてpre-charge信号を伝達する。クロック信号が“H”の期間に閉じているロースルーラッチLL31では、そのラッチの後段のパスにはevaluate信号が伝播していて、その期間中に次段のハイスルーラッチHL31をevaluate信号が通過するようにしておく。なお、前記ハイスルーラッチHL31は、“H”の期間は開き、“L”の期間は閉じるラッチである。
【0063】
図15(b)に示したように、pre-charge信号は、pre-charge用のスタンダードセル間、すなわちスタンダードセルS22からスタンダードセルS24までを0.5サイクル以内に伝達すればよい。ただし、スタンダードセル間にハイスルーラッチHL31が挿入されている場合は、1サイクル以内でよい。
【0064】
また、evaluate信号は、前記ラッチ間を0.5サイクル以内にで伝達すればよいが、前段のラッチを通過して閉じるまでに到達していたところから0.5サイクル以内に次段のラッチに到達すればよい。このため、ラッチの前後でタイミングの貸し借り(いわゆるborrowing)が可能である。
【0065】
以上説明したようにこの第5の実施の形態では、pre-charge信号が出力可能なスタンダードセルをラッチ間に配置することにより、pre-charge信号のタイミング制約を緩めることができる。
【0066】
[第6の実施の形態]
次に、この発明の第6の実施の形態の半導体集積回路について説明する。この第6の実施の形態は、フリップフロップとラッチが混在する回路に、pre-charge信号が出力可能なスタンダードセルを配置した例である。
【0067】
図16(a)は第6の実施の形態の回路構成を模式的に示す図であり、図16(b)は前記回路におけるevaluate(Ev)信号及びpre-charge(Pc)信号のタイミング制約を模式的に示す図である。
【0068】
図16(a)に示すように、フリップフロップF41は、スタンダードセルS41、S42、S43を介してハイスルーラッチHL41に接続されている。ハイスルーラッチHL41は、スタンダードセルS44、S45、S46を介してロースルーラッチLL41に接続されている。ロースルーラッチLL41は、スタンダードセルS47、S48、S49を介してハイスルーラッチHL42に接続されている。さらに、ハイスルーラッチHL42は、スタンダードセルS50、S51、S52を介してフリップフロップF42に接続されている。前記スタンダードセルS41、S43、S44、S46、S47、S49、S50、及びS52は、クロック信号を伴わないcMOS回路を有するスタンダードセルである。スタンダードセルS42、S45、S48、及びS51は、クロック信号を伴ったcMOS回路を有するスタンダードセルである。
【0069】
図16(b)に示すように、pre-charge信号は、フリップフロップF41からpre-charge用のスタンダードセルS42までを0.5サイクル内に伝達すればよい。ただし、スタンダードセル間にハイスルーラッチあるいはロースルーラッチが挿入されている場合は、1サイクル以内でよい。また、evaluate信号は、前記各々のラッチ間を0.5サイクル以内にで伝達すればよい。
【0070】
図16(a)に示したように、フリップフロップとラッチとの間に、pre-charge信号が出力可能なスタンダードセルを配置することにより、片側遷移のみを高速化した回路が形成できる。
【0071】
[第7の実施の形態]
次に、この発明の第7の実施の形態の半導体集積回路について説明する。通常のスタンダードセルを用いた設計においては、それぞれのスタンダードセルに入力される信号のタイミングはそれぞればらばらであるために、パス中のノードが何回も遷移する可能性がある。パス中のノードが何回も遷移すると、消費電力を増加させると共に、遷移動作が遅い遷移(pre-charge信号によるの遷移)が発生し、信号の伝達時間を遅くしてしまう。
【0072】
このような信号の伝達遅延を避けるために、図17に示すように、NAND回路D41、NOR回路N41、NAND回路D42に入力される端子を全て同じ方向にpre-charge信号によって遷移させておく。こうすることにより、それぞれのNAND回路D41、D42、NOR回路N41の出力は最大でも一度しか遷移しないことになる。この結果、余分な消費電力を発生しないと共に、信号の遅延時間の増大も防ぐことができる。なお、AND回路、OR回路に対しても、入力される端子を全て同じ方向にpre-charge信号によって遷移させておくことによって、同様の効果を得ることができる。
【0073】
上述した第7の実施の形態の構成及び動作をまとめると以下の通りである。
【0074】
前記半導体集積回路は、フリップフロップF51、F52、F53と、スタンダードセルとしてのNAND回路D41、NOR回路N41、及びNAND回路D42を有する。そして、フリップフロップF51、F52、F53からそれぞれNAND回路D41、NOR回路N41、及びNAND回路D42の全ての入力端子に、前記遷移の速度が遅い側の信号であるハイレベル電圧及びローレベル電圧のいずれかの電圧が供給されるように構成されている。
【0075】
以上説明したようにこの第7の実施の形態では、各々の論理回路素子の入力端子を全て同じ方向にpre-charge信号によって遷移させておくことにより、低消費電力化を図ると共に、信号の遅延時間の増大も防ぐことができる。
【0076】
次に、前記第1〜第7の実施の形態で使用したスタンダードセルにおいて、立ち上がりまたは立ち下がりの遷移を速くする手法について、以降の第8〜第10の実施の形態で説明する。
【0077】
前述したように、スタンダードセルを用いた設計において、信号の遷移方向(High-LevelからLow-Level、またはその逆)の一方を高速にすることにより、全体の信号伝搬速度を高速化する方法がある。例えば、図18に示す回路に、一方向の遷移を高速にしたスタンダードセルを適用する場合を考える。図19に示すように、全てのセルを“L”レベルから“H”レベルの遷移(以下rise遷移と記す)が速くなるようにした場合、各セルのrise遷移方向が20%高速化されていれば、回路全体が20%高速になる。図中の右上がりの矢印は、rise遷移を示している。
【0078】
スタンダードセルを遷移方向に高速化する場合、例えばrise遷移方向を高速化するには、セル中のpMOSトランジスタのゲート幅を大きくする方法がある。しかし、“H”レベルから“L”レベルの遷移(以下fall遷移と記す)方向の速度を維持するためには、nMOSトランジスタのサイズを維持すると、スタンダードセルの高さが変わってしまう。スタンダードセルの高さとは、pMOSトランジスタとnMOSトランジスタを挟むように配置された2つに電源配線間の長さをいう。
【0079】
スタンダードセルは、高さを一定(或いは基準高さの整数倍)にすることにより、電源配線の共通化が可能となり、設計の自由化を容易にしている。従って、セルの高さを変えてしまうと、従来のスタンダードセルと置き換えたり、混在させたりすることが困難となる。さらに、回路面積の増加が無視できず、配線の遅延が増加して、高速化の効果を相殺してしまう。
【0080】
そこで、後述する第8の実施の形態では、スタンダードセルの高さを変えずに、特定の遷移方向を高速化したレイアウトを提案する。提案するレイアウトは、セル中のトランジスタのうち、pMOSトランジスタ、nMOSトランジスタのいずれか一方のしきい値電圧を下げることにより、スタンダードセルの形を変えずに特定の遷移方向を高速化する。
【0081】
また、第9の実施の形態では、スタンダードセルの高さを維持したまま、セル中のトランジスタの部分のみ、ウェル境界を変え、セルの両端でウェル境界の整合をとることによって、一方の遷移方向に高速化するレイアウトを提案する。先のしきい値電圧Vthを一方だけ変える手法で適用できない場合、例えばnMOSトランジスタ及びpMOSトランジスタ共にしきい値電圧を限界まで下げていた場合にも、セルの幅が数〜数十%大きくなるが、セル高さを変えずに、特定の遷移方向を高速化できる。
【0082】
さらに、第10の実施の形態では、ウェル境界を変更して高速化した場合に、回路全体を効率良く高速化できる、高速化設計手法を提案する。ウェル境界を変更した場合、高速化した遷移と逆方向の遷移は遅くなるので、論理多項式上で信号が相補的に使われている回路(多項式の中のAとnot-Aが共にある場合)では、単純にスタンダードセルを通常のものから遷移方向に高速化することはできない。しかし、提案する手法では、回路の一部を複製することより、信号が相補的に用いられる回路でも、効率よく高速化できる。
【0083】
[第8の実施の形態]
まず、この発明の第8の実施の形態の半導体集積回路について説明する。図20(a)は通常のインバータを構成するスタンダードセルのレイアウト図であり、図20(b)は第8の実施の形態のfall遷移を高速化した、インバータを構成するスタンダードセルのレイアウト図である。
【0084】
これらのスタンダードセルは、nMOSトランジスタNT1とpMOSトランジスタPT1からなり、インバータを構成している。入力電極11にはnMOSトランジスタNT1のゲート電極12とpMOSトランジスタPT1のゲート電極13が接続されている。さらに、nMOSトランジスタNT1のゲート電極12を挟持するように、ソース電極14とドレイン電極15とが配置されている。ソース電極14は“L”レベルの電圧配線16に接続され、ドレイン電極15は出力電極17に接続されている。
【0085】
また、pMOSトランジスタPT1のゲート電極13を挟持するように、ソース電極18とドレイン電極19とが配置されている。ソース電極18は“H”レベルの電圧配線20に接続され、ドレイン電極19は出力電極17に接続されている。
【0086】
このようにレイアウトされたスタンダードセルにおいて、図20(b)に示すスタンダードセルでは、nMOSトランジスタNT1のチャネル領域21への不純物のイオン注入量を変えることにより、nMOSトランジスタNT1のしきい値電圧を下げる。これにより、スタンダードセルのfall遷移の速度が高速化する。一方、rise遷移の速度は、pMOSトランジスタPT1のしきい値電圧を変えなければ、図20(a)に示すイオン注入量を変える前の通常のスタンダードセルと変わらない。
【0087】
しきい値電圧を変える場合、イオン注入工程にて用いるマスクパターンをしきい値電圧ごとに用意すれば、プロセス上の処理で対処できる。このため、図20(b)に示したスタンダードセルの形状は、図20(a)に示したスタンダードセルと全く同じにすることができる。
【0088】
以上説明したようにこの第8の実施の形態では、nMOSトランジスタのチャネル領域への不純物導入量を調節して、nMOSトランジスタのしきい値電圧を下げることにより、fall遷移の速度を高速化することができる。
【0089】
[第9の実施の形態]
前述した図20(b)に示した例では、しきい値電圧を下げることができる場合に、スタンダードセルの形状を変えずに、特定の遷移方向を高速化できる。しかし、クリティカルパスになるような回路では、nMOSトランジスタ及びpMOSトランジスタが共にしきい値電圧を限界まで下げて高速化されている場合がある。このような場合には、しきい値電圧を変えることにより、遷移方向別に高速化を行うことができない。
【0090】
そこで、この実施の形態では、ウェル領域の境界をずらしてトランジスタのゲート幅を変えることにより、遷移方向別に高速化を行う。
【0091】
図21(a)は通常のインバータを構成するスタンダードセルのレイアウト図であり、図21(b)は第9の実施の形態のトランジスタのゲート幅を変えたスタンダードセルのレイアウト図である。
【0092】
図21(a)に示すスタンダードセルには、nMOSトランジスタNT1が形成されたウェル領域22と、pMOSトランジスタPT1が形成されたウェル領域23が配置されている。このようなスタンダードセルに対して、図21(b)に示すスタンダードセルでは、ウェル領域22とウェル領域23との境界24を変更して、nMOSトランジスタNT1のウェル領域22の幅を広げる。これにより、nMOSトランジスタNT1のゲート幅を大きくすることによって、スタンダードセルのfall遷移を高速化する。
【0093】
例えば、SOI構造を有する半導体基板のように、ウェル領域の配置を自由に行える場合は、ウェル領域の境界をずらすだけでよい。SOI構造でない半導体基板では、ウェル領域の位置関係について整合を取る必要がある場合、隣接するスタンダードセルとの間でウェル領域の境界の整合を保つために、スタンダードセルの両端側にウェル領域の境界を合わせる領域25を設ける。
【0094】
このように、スタンダードセルの高さ(電圧配線16と20との間の距離)を維持したままで、ウェル領域の境界をずらし、必要に応じてスタンダードセルの端部でウェル領域境界の整合を取ることにより、しきい値電圧を低く(高速に)したスタンダードセルに対しても、遷移方向別に高速化を行うことができる。
【0095】
以上説明したようにこの第9の実施の形態では、nMOSトランジスタあるいはpMOSトランジスタのウェル領域の幅を広げ、いずれかのトランジスタのゲート幅を大きくすることにより、スタンダードセルのfall遷移あるいはrise遷移を高速化することができる。
【0096】
[第10の実施の形態]
前述した図21(b)に示した例では、スタンダードセルのウェル境界を移動することで高速化したため、高速化したい遷移方向とは逆の遷移方向については遅くなる。したがって、相補的な信号を用いる場合、例えば論理多項式で回路を表現したとき“A”と“not-A”がともに共存するような場合、スタンダードセル毎に高速化することができない場合がある。すなわち、スタンダードセルにおけるrise遷移とfall遷移のうち、一方の遷移の速度を変えずに、他方の遷移の速度だけを速くすることができない場合がある。
【0097】
図22に、スタンダードセル毎に高速化できない場合の論理回路図を示す。この図22に示す例おいて、信号Z1の出力と信号Z2の出力ではそれぞれrise遷移、fall遷移方向に高速化できる。しかし、信号Z3の出力では、必ず信号Eの出力と信号Z2の出力とが逆方向に速くなるため、これらの信号が入力されるOR回路31の遷移を、一方の遷移方向に高速化できない。
【0098】
図22に示した回路図にある信号Z3のような、信号の生成上、“D”と“〜D”が必要となる論理回路は、2つの中から一方を選択するセレクト回路等、設計上頻繁に存在する。そこで、この実施の形態では、回路の一部を複製することにより、図22に示したような例でも高速化できる手法を提案する。
【0099】
図23は、第10の実施の形態の高速化手法の構成を示す論理回路図である。
【0100】
図22に示した論理回路を高速化するに当たり、この論理回路で相補的に用いられている信号Dを生成する回路を複製し、論理回路26を形成する。新たに形成された論理回路26の信号をD′とすると、信号Dの生成回路と信号D′の生成回路は、高速化する遷移方向をそれぞれ独立に決めることができる。信号Dの生成回路ではrise遷移を高速にし、一方、信号D′の生成回路では、逆にfall遷移を高速にする。これにより、信号Z3の生成回路におけるrise遷移を高速にすることができる。この結果、図23に示した全てのスタンダードセルを、rise遷移またはfall遷移のいずれかの方向に高速化できる。以上により、スタンダードセルで構成された回路全体を高速化することができる。
【0101】
図24は、前記第10の実施の形態の高速化手法において、信号Dの生成回路を複製する手順を示すフローチャートである。
【0102】
まず、高速化したい論理回路を論理多項式で表す(ステップS1)。次に、論理多項式から、相補的な信号を探索し(ステップS2)、相補的な信号があるか否かを判定する(ステップS3)。相補的な信号がある場合は、検出した信号を生成する個所を複製して、2つの式にする(ステップS4)。相補的な信号が検出できなくなるまで、前記ステップS2からステップS4の処理を繰り返す。
【0103】
相補的な信号が検出できなくなったら、複製した論理多項式を論理回路に置き換える(ステップS5)。続いて、各スタンダードセルを、rise遷移またはfall遷移のいずれか一方に高速化する(ステップS6)。
【0104】
上述した第10の実施の形態の半導体集積回路の設計方法の手順をまとめると以下の通りである。半導体集積回路の設計方法は、ステップS1〜ステップS6を有する。ステップS1では、スタンダードセルを有する論理回路を論理多項式で表す。ステップS2、S3では、前記論理多項式から相補的な信号を探索し、相補的な信号があるか否かを判定する。ステップS4では、相補的な信号を検出したとき、この相補的な信号を生成する多項式を複製する。ステップS5では、複製した前記多項式に従って論理回路を生成する。ステップS6では、前記スタンダードセルの各々における、立ち上がり遷移及び立ち下がり遷移のいずれかの遷移方向を高速化する。
【0105】
以上説明したようにこの第10の実施の形態では、相補的に用いられる信号Dを生成する回路を複製し、高速化する遷移方向をそれぞれ回路で独立に決めることにより、スタンダードセルで構成された回路全体を高速化することができる。
【0106】
この発明の実施の形態の半導体集積回路では、cMOS回路の片側遷移のみを速くしたスタンダードセルを用いて高速化を行うことが可能である。また、基本的な構造は、cMOS回路であるために正論理、負論理の両方を扱うことができるため、ドミノ回路で問題となった論理段数の増大という問題もなく、ノイズにも強い回路設計が実現できる。すなわち、この発明の実施の形態によれば、半導体集積回路中での信号伝達を高速に行うことができる、高速なLSIを設計することができる。また、ドミノ回路に比べて、ノイズに強く、さらに正論理だけでなく負論理も扱えるため、論理段数が増大するという問題もない。
【0107】
また、前述した各実施の形態はそれぞれ、単独で実施できるばかりでなく、適宜組み合わせて実施することも可能である。さらに、前述した各実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、各実施の形態において開示した複数の構成要件の適宜な組み合わせにより、種々の段階の発明を抽出することも可能である。
【0108】
【発明の効果】
以上述べたようにこの発明によれば、論理段数の増大を招くことなく、ノイズにも強い回路設計が行えると共に、信号伝達を高速化できる半導体集積回路を提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態の半導体集積回路の構成を示す論理回路図である。
【図2】前記第1の実施の形態の半導体集積回路におけるpre-charge信号とevaluate信号のタイミングチャートである。
【図3】前記第1の実施の形態の半導体集積回路においてevaluate信号の半サイクル後にpre-charge信号を送るタイミングを示すタイミングチャートである。
【図4】図3に示したタイミングを生成する第1例のフリップフロップを含む回路の回路図である。
【図5】図3に示したタイミングを生成する第2例のフリップフロップを含む回路の回路図である。
【図6】前記第1の実施の形態の半導体集積回路においてevaluate信号により反転することが連続して起こった場合の動作を示すタイミングチャートである。
【図7】この発明の第2の実施の形態の半導体集積回路において用いられる、“H”の期間と“L”の期間が異なるクロック信号のタイミングチャートである。
【図8】この発明の第3の実施の形態の半導体集積回路の構成を示すブロック図である。
【図9】前記第3の実施の形態の半導体集積回路の構成を示すブロック図である。
【図10】(a)は前記第3の実施の形態の半導体集積回路の構成を模式的に示す図であり、(b)は前記回路におけるevaluate(Ev)信号及びpre-charge(Pc)信号のタイミング制約を模式的に示す図である。
【図11】前記第3の実施の形態の半導体集積回路の具体的な例を示す回路図である。
【図12】この発明の第4の実施の形態においてクロック信号を直接、pre-charge信号として使用した例を示す回路図である。
【図13】(a)は前記第4の実施の形態の半導体集積回路の構成を模式的に示す図であり、(b)は前記回路におけるevaluate(Ev)信号及びpre-charge(Pc)信号のタイミング制約を模式的に示す図である。
【図14】前記第4の実施の形態の半導体集積回路の具体的な例を示す回路図である。
【図15】(a)はこの発明の第5の実施の形態の半導体集積回路の構成を模式的に示す図であり、(b)は前記回路におけるevaluate(Ev)信号及びpre-charge(Pc)信号のタイミング制約を模式的に示す図である。
【図16】(a)はこの発明の第6の実施の形態の半導体集積回路の構成を模式的に示す図であり、(b)は前記回路におけるevaluate(Ev)信号及びpre-charge(Pc)信号のタイミング制約を模式的に示す図である。
【図17】この発明の第7の実施の形態の半導体集積回路の構成を示す回路図である。
【図18】スタンダードセルの一例の論理回路図である。
【図19】図18に示した回路において、一方向の遷移を高速にした論理回路図である。
【図20】(a)は通常のインバータを構成するスタンダードセルのレイアウト図であり、(b)はこの発明の第8の実施の形態のfall遷移を高速化した、インバータを構成するスタンダードセルのレイアウト図である。
【図21】(a)は通常のインバータを構成するスタンダードセルのレイアウト図であり、(b)はこの発明の第9の実施の形態のトランジスタのゲート幅を変えたスタンダードセルのレイアウト図である。
【図22】スタンダードセル毎に高速化できない場合の1例を示す論理回路図である。
【図23】この発明の第10の実施の形態の半導体集積回路のおける高速化手法の構成を示す論理回路図である。
【図24】前記第10の実施の形態の高速化手法における、信号Dの生成回路を複製する手順を示すフローチャートである。
【図25】半導体集積回路における、nMOSトランジスタ及びpMOSトランジスタのサイズの比(Wn/Wp)と、立ち上がり時間及び立ち下がり時間(Delay time)との関係を示す図である。
【符号の説明】
F1、F2、F3、F4、F5…フリップフロップ
R…抵抗
D1、D2、D3…NAND回路
N1…NOR回路
I1、I2、I3、I4、I5、I6…インバータ
C1、C2、C3、C4、C5、C6、C7…クロックドインバータ
NT1、NT2…nMOSトランジスタ
PT1、PT2…pMOSトランジスタ
CLK…クロック信号
F11、F12、F13、F14、F15…フリップフロップ
S11、S12…スタンダードセル
HL11…ハイスルーラッチ(HTL)
I11、I12、I13、I14、I15、I16、I17、I18…インバータ
F21、F22、F23…フリップフロップ
S21、S22、S23、S24、S25、S26、S27、S28、S29…スタンダードセル
HL21、HL22…ハイスルーラッチ
S30、S31、S32、S33、S34、S35…スタンダードセル
D21、D22、D31…NAND回路
I21、I22、I23、I24、I25〜I27、I28、I29…インバータ
I31、I32、I33、I34、I35、I36、I37…インバータ
D31、D32…NAND回路
LO1…ロジック回路
LL31、LL32、LL41…ロースルーラッチ(LTL)
HL31、HL32、HL41、HL42…ハイスルーラッチ
F41、F42…フリップフロップ
S41、S42、S43、S44、S45、S46、S47、S48、S49…スタンダードセル
S50、S51、S52…スタンダードセル
D41、D42…NAND回路
N41…NOR回路
F51、F52、F53…フリップフロップ
11…入力電極
12、13…ゲート電極
14…ソース電極
15…ドレイン電極
16…“L”レベルの電圧配線
17…出力電極
18…ソース電極
19…ドレイン電極
20…“H”レベルの電圧配線
21…チャネル領域
22、23…ウェル領域
24…ウェル領域22とウェル領域23の境界
25…領域
26…論理回路

Claims (10)

  1. 出力がローレベル電圧からハイレベル電圧へ遷移するときの立ち上がり時間と、出力が前記ハイレベル電圧からローレベル電圧へ遷移するときの立ち下がり時間とが異なるスタンダードセルと、
    前記スタンダードセルの前段に配置され、クロック信号が“H”の期間及び“L”の期間のいずれか一方の期間では、クロック信号の直前のサイクルに入力された入力信号を出力し、前記クロック信号が前記一方の期間と異なる他方の期間では、前記ハイレベル電圧及びローレベル電圧のいずれか一方の電圧に出力が固定される第1のフリップフロップと、
    前記クロック信号が“H”の期間及び“L”の期間の前記一方の期間では入力された信号をそのまま出力し、前記クロック信号が前記他方の期間では、前記一方の期間で出力していた前記信号を保持するラッチ回路と、
    前記ラッチ回路の後段に配置された第2のフリップフロップとを具備し、
    前記第1のフリップフロップは、前記入力信号を出力する前に、前記スタンダードセルの出力を、前記遷移の速度が遅い側の前記ハイレベル電圧及びローレベル電圧のいずれか一方の電圧に設定し、
    前記遷移の速度が遅い側の前記ハイレベル電圧及びローレベル電圧のいずれかの電圧が前記第1のフリップフロップから出力されている期間は前記ラッチ回路を閉じることによって、前記遷移の速度が遅い側のハイレベル電圧及びローレベル電圧のいずれかを前記第2のフリップフロップまで到達させないことを特徴とする半導体集積回路。
  2. 出力がローレベル電圧からハイレベル電圧へ遷移するときの立ち上がり時間と、出力が前記ハイレベル電圧からローレベル電圧へ遷移するときの立ち下がり時間とが異なる第1のスタンダードセルと、
    前記第1のスタンダードセルの前段に配置され、クロック信号が“H”の期間及び“L”の期間のいずれか一方の期間では、クロック信号の直前のサイクルに入力された入力信号を出力し、前記クロック信号が前記一方の期間と異なる他方の期間では、前記ハイレベル電圧及びローレベル電圧のいずれか一方の電圧に出力が固定されるフリップフロップと、
    前記第1のスタンダードセルの後段に配置され、前記クロック信号が入力されるクロック端子を持ち、前記クロック信号が“H”の期間及び“L”の期間のいずれか一方の期間に前記遷移の速度が遅い側の前記ハイレベル電圧及びローレベル電圧のいずれかの電圧を出力する第2のスタンダードセルとを具備し、
    前記フリップフロップは、前記入力信号を出力する前に、前記第1のスタンダードセルの出力を、前記遷移の速度が遅い側の前記ハイレベル電圧及びローレベル電圧のいずれか一方の電圧に設定することを特徴とする半導体集積回路。
  3. 出力がローレベル電圧からハイレベル電圧へ遷移するときの立ち上がり時間と、出力が前記ハイレベル電圧からローレベル電圧へ遷移するときの立ち下がり時間とが異なる第1のスタンダードセルと、
    クロック信号が入力されるクロック端子を持ち、前記クロック信号が“H”の期間及び“L”の期間のいずれか一方の期間に前記遷移の速度が遅い側の前記ハイレベル電圧及びローレベル電圧のいずれかの電圧を出力する第2のスタンダードセルと、
    前記第1のスタンダードセル及び第2のスタンダードセルを通過した通過信号を受け取り、前記クロック信号が“H”の期間及び“L”の期間のいずれか一方の期間では前記通過信号をそのまま出力し、前記クロック信号が前記一方の期間と異なる他方の期間では、前記一方の期間で出力していた前記通過信号を保持するラッチ回路と、
    を具備することを特徴とする半導体集積回路。
  4. 前記クロック信号は、“H”の期間と、“L”の期間とが異なることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の半導体集積回路。
  5. 前記スタンダードセルの全ての入力端子に、前記遷移の速度が遅い側の信号であるハイレベル電圧及びローレベル電圧のいずれかの電圧を供給することを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路。
  6. 前記第1、第2のスタンダードセルの各々の全ての入力端子に、前記遷移の速度が遅い側の信号であるハイレベル電圧あるいはローレベル電圧のいずれかの電圧を供給することを特徴とする請求項2または3に記載の半導体集積回路。
  7. 前記スタンダードセルはnチャネルMOSトランジスタとpチャネルMOSトランジスタを有し、これらnチャネルMOSトランジスタとpチャネルMOSトランジスタのうち、いずれか一方のしきい値電圧を下げることにより、前記ローレベル電圧からハイレベル電圧へ遷移及び前記ハイレベル電圧からローレベル電圧へ遷移のうちのいずれか一方の遷移の速度を高速化したことを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路。
  8. 前記第1、第2のスタンダードセルはnチャネルMOSトランジスタとpチャネルMOSトランジスタを有し、これらnチャネルMOSトランジスタとpチャネルMOSトランジスタのうち、いずれか一方のしきい値電圧を下げることにより、前記ローレベル電圧からハイレベル電圧へ遷移及び前記ハイレベル電圧からローレベル電圧へ遷移のうちのいずれか一方の遷移の速度を高速化したことを特徴とする請求項2または3に記載の半導体集積回路。
  9. 前記スタンダードセルはnチャネルMOSトランジスタとpチャネルMOSトランジスタを有し、nチャネルMOSトランジスタが形成されたウェル領域とpチャネルMOSトランジスタが形成されたウェル領域との境界を前記スタンダードセル内で変更することにより、前記nチャネルMOSトランジスタと前記pチャネルMOSトランジスタのいずれか一方のゲート幅を広げることを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路。
  10. 前記第1、第2のスタンダードセルはnチャネルMOSトランジスタとpチャネルMOSトランジスタを有し、nチャネルMOSトランジスタが形成されたウェル領域とpチャネルMOSトランジスタが形成されたウェル領域との境界を前記スタンダードセル内で変更することにより、前記nチャネルMOSトランジスタと前記pチャネルMOSトランジスタのいずれか一方のゲート幅を広げることを特徴とする請求項2または3に記載の半導体集積回路。
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