JP2000252309A - 半導体集積回路装置の製造方法 - Google Patents

半導体集積回路装置の製造方法

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JP2000252309A JP11049471A JP4947199A JP2000252309A JP 2000252309 A JP2000252309 A JP 2000252309A JP 11049471 A JP11049471 A JP 11049471A JP 4947199 A JP4947199 A JP 4947199A JP 2000252309 A JP2000252309 A JP 2000252309A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルムを用いたモールドにおいて静電破壊
を防止し、かつ封止部の外観品質および製品の信頼性の
向上を図る。 【解決手段】 上型11および下型12と、チップ組み
立て体7をフレーム整列部16にセットするローダ部1
3と、モールド樹脂の充填後の型開き完了後、チップ組
み立て体7を把持して下型12上の下側フィルム9から
チップ組み立て体7を剥離させ、かつチップ組み立て体
7をフレーム収納部14まで搬送するフレーム取り出し
部17と、モールドを終えたチップ組み立て体7を収納
するフレーム収納部14と、上側フィルム8および下側
フィルム9の除電を行うフィルム除電部25と、モール
ド金型10の除電を行う金型除電部と、モールド後のチ
ップ組み立て体7を除電する製品除電部27とからな
り、フィルム、モールド金型10および製品を除電して
モールドを行って静電破壊を防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造技術に
関し、特に、モールド金型の金型面に単一またはそれ以
上の複数の離型フィルムを配置して行われるモールドに
適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】フィルムを用いたモールド方法として
は、例えば、特開平8−197567号公報(宮島I)
や特開平10−92856号公報(宮島II)などにその
技術が記載されており、前者には、フィルムと被成形品
との隙間部分から樹脂を充填することによってガスを巻
き込まずにモールドする技術が記載されている。さら
に、後者には、フィルムを介して被成形品をクランプす
ることにより、半導体チップの側面および外面ならびに
電気的絶縁層の外面を挟圧してモールドを行う技術が記
載されている。
【0003】また、静電気を除去する除電技術として
は、例えば、特開平8−78184号公報(土方)、特
開平4−367423号公報(三宅など)または特開平
4−94144号公報(鈴木など)などにその技術が記
載されており、特開平8−78184号公報には、電極
の周囲を絶縁部材によって覆うとともに、この絶縁部材
に気泡を含有させることにより、印加電圧を大きくして
除電用のイオンの発生量を増加させる技術が記載されて
いる。
【0004】また、特開平4−367423号公報に
は、イオン化されたガスを熱収縮性合成樹脂の包装内に
注入して静電気を中和した後に、包装袋を熱で収縮させ
て製品に密着させて封止する技術が記載されている。
【0005】さらに、特開平8−78184号公報に
は、TAB(Tape Automated Bonding)設備においてテ
ープ送り出し部と打ち抜き部との間および打ち抜き部と
テープ巻き取り部との間にそれぞれ静電気除去部を設け
たTAB技術が記載されている。
【0006】また、特開平8−156014号公報(宮
島III )には、モールド金型においてその上型および下
型のクランプ面の間隔を調節する突き当てブロックを設
置して金型のクランプ時のフィルムの圧縮量を調節する
技術が記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】樹脂封止形の半導体集
積回路装置において、その封止部は、半導体チップを樹
脂封止することによって形成される。その際、モールド
装置のモールド金型の金型面、主に樹脂接触面は、非常
に汚れやすく、数百ショットまたは数千ショットごとに
金型面の清掃を行わなければならない。
【0008】そこで、モールド装置の稼働率を向上させ
るための方法として、モールド金型の金型面にフィルム
を配置してモールドを行い、モールド終了後に、フィル
ムごと成形品を金型面から離脱させる方法が考えられ
る。
【0009】ところが、前記した技術のフィルムを用い
たモールドおいて、フィルムの表面は通常鏡面に近い状
態に形成されており、したがって、これと密着して形成
された半導体集積回路装置の封止部の表面も鏡面状態に
形成される。
【0010】その結果、製品組み立て後に、封止部に製
品番号などの記号や文字を付す際に、印刷などによるマ
ーキング方法では、インクが載らないことがあり、封止
部に前記記号や文字を付せないことが問題となる。
【0011】また、フィルムを用いたモールドでは、成
形品やモールド金型が帯電する。これにより、静電破壊
を引き起こす可能性があり、その結果、モールド装置に
容易に組み込むことが可能な静電気除去手段を開発しな
ければならないことが問題となる。
【0012】さらに、フィルムを用いたモールドでは、
樹脂注入時にキャビティ内のフィルムに弛みが形成され
ることがあり、その結果、封止部の表面に弛みの跡が形
成されて外観不良に至ることが問題となる。
【0013】また、フィルムを用いたモールドでは、フ
ィルムの圧縮量を調節するためのメカニカルな機構をモ
ールド金型に設置するのが困難であることが問題とな
る。
【0014】また、フィルムを用いたモールドでは、フ
ィルムによって静電気が発生し易い。さらに、接地を取
っている金型自体にも相当の帯電が発生することが本発
明者によって明らかにされた。
【0015】したがって、本発明の目的は、信頼性の高
いバンプ接続が可能なBGA(BallGrid Array)などの
半導体集積回路装置の製造方法を提供することにある。
【0016】また、本発明の他の目的は、モールドにお
ける静電破壊を防止する半導体集積回路装置の製造方法
を提供することにある。
【0017】さらに、本発明の他の目的は、モールドに
よって形成される封止部の外観品質の向上を図る半導体
集積回路装置の製造方法を提供することにある。
【0018】また、本発明の他の目的は、製品としての
信頼性の向上を図る半導体集積回路装置の製造方法を提
供することにある。
【0019】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0020】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0021】すなわち、本発明の半導体集積回路装置の
製造方法は、モールド金型のキャビティを含む金型面に
第1金型側と第2金型側とで一対を成すフィルムを配置
し、前記一対のフィルム間に半導体チップを備えたチッ
プ組み立て体を配置した後、前記半導体チップをモール
ドすることにより組み立てられる半導体集積回路装置の
製造方法であって、少なくとも一方の面に微細な凹凸が
形成された前記フィルムを準備する工程と、前記モール
ド金型の前記金型面に相互の前記微細な凹凸が形成され
た面を対向させて前記一対のフィルムを配置する工程
と、前記一対のフィルム間に前記チップ組み立て体を配
置する工程と、一対の前記モールド金型を閉じた後、前
記一対のフィルム間にモールド樹脂を供給して、前記キ
ャビティに前記フィルムが倣うように前記モールド樹脂
を充填させる工程と、前記キャビティに前記モールド樹
脂を充填させて前記チップ組み立て体に前記キャビティ
の形状に対応した前記半導体集積回路装置の封止部を形
成する工程とを有し、前記フィルムの前記微細な凹凸に
より、前記封止部の表面を粗面に形成するものである。
【0022】したがって、半導体集積回路装置の封止部
の表面が粗面に形成されるため、封止部に製品番号など
の記号や文字を付す際に、印刷によるマーキングを行っ
た場合でもインクを付すことが可能になるため、封止部
に記号や文字を容易に付すことができる。
【0023】また、本発明の半導体集積回路装置の製造
方法は、モールド金型のキャビティを含む金型面に第1
金型側と第2金型側とで一対を成すフィルムを配置し、
前記一対のフィルム間に半導体チップを備えたチップ組
み立て体を配置した後、前記半導体チップをモールドす
ることにより組み立てられる半導体集積回路装置の製造
方法であって、前記モールド金型の前記金型面に前記一
対のフィルムを配置する工程と、イオン化されたエアー
を前記モールド金型の前記金型面に供給して前記金型面
で帯電する電荷を中和する工程と、前記金型面の電荷中
和が行われた前記一対のフィルム間に前記チップ組み立
て体を配置する工程と、一対の前記モールド金型を閉じ
た後、前記一対のフィルム間にモールド樹脂を供給し
て、前記キャビティに前記フィルムが倣うように前記モ
ールド樹脂を充填させる工程と、前記キャビティに前記
モールド樹脂を充填させて前記チップ組み立て体に前記
キャビティの形状に対応した前記半導体集積回路装置の
封止部を形成する工程とを有し、前記モールド金型の前
記金型面を除電してモールドし得るものである。
【0024】さらに、本発明の半導体集積回路装置の製
造方法は、モールド金型のキャビティを含む金型面に第
1金型側と第2金型側とで一対を成すフィルムを配置
し、前記一対のフィルム間に半導体チップを備えたチッ
プ組み立て体を配置した後、前記半導体チップをモール
ドすることにより組み立てられる半導体集積回路装置の
製造方法であって、前記モールド金型の前記金型面に前
記一対のフィルムを配置する工程と、前記一対のフィル
ム間に前記チップ組み立て体を配置する工程と、一対の
前記モールド金型を初期クランプした後、前記一対のフ
ィルム間にモールド樹脂を供給して、前記モールド樹脂
の注入圧により前記キャビティと前記フィルムとの間で
一部隙間が形成される状態になるまで前記キャビティに
前記モールド樹脂を注入する第1樹脂注入工程と、前記
第1樹脂注入工程後、前記初期クランプより大きな圧力
で一対の前記モールド金型を本クランプし、この状態で
前記モールド樹脂の注入圧により前記フィルムが前記キ
ャビティに倣うように前記キャビティに前記モールド樹
脂を充填させて前記チップ組み立て体に前記キャビティ
の形状に対応した前記半導体集積回路装置の封止部を形
成する第2樹脂注入工程とを有し、前記モールド樹脂の
注入時の前記モールド金型のクランプ状態を前記初期ク
ランプと前記本クランプとの2段階に分けて行うもので
ある。
【0025】なお、本発明の半導体集積回路装置の製造
方法は、モールド金型のキャビティを含む金型面に第1
金型側と第2金型側とで一対を成すフィルムを配置し、
前記一対のフィルム間に半導体チップを備えたチップ組
み立て体を配置した後、前記半導体チップをモールドす
ることにより組み立てられる半導体集積回路装置の製造
方法であって、前記モールド金型の前記金型面に前記一
対のフィルムを配置する工程と、前記一対のフィルム間
に前記チップ組み立て体を配置する工程と、一対の前記
モールド金型を閉じた後、前記一対のフィルム間にモー
ルド樹脂を供給する工程と、前記キャビティ内で前記モ
ールド樹脂が前記チップ組み立て体のボンディングワイ
ヤを覆った時点で、前記キャビティを真空引きして前記
フィルムが前記キャビティに倣うように前記キャビティ
に前記モールド樹脂を充填させる工程と、前記キャビテ
ィに前記モールド樹脂を充填させて前記チップ組み立て
体に前記キャビティの形状に対応した前記半導体集積回
路装置の封止部を形成する工程とを有し、前記真空引き
状態で前記キャビティに前記モールド樹脂を充填させて
前記封止部へのボイドの形成を防止し得るものである。
【0026】本願発明のその他の概要を箇条書きにして
以下に示す。
【0027】1.モールド金型のキャビティを含む金型
面に第1金型側と第2金型側とで一対を成すフィルムを
配置し、前記一対のフィルム間に半導体チップを備えた
チップ組み立て体を配置した後、前記半導体チップをモ
ールドすることにより組み立てられる半導体集積回路装
置の製造方法であって、少なくとも一方の面に微細な凹
凸が形成された前記フィルムを準備する工程と、前記モ
ールド金型の前記金型面に相互の前記微細な凹凸が形成
された面を対向させて前記一対のフィルムを配置する工
程と、前記一対のフィルム間に前記チップ組み立て体を
配置する工程と、一対の前記モールド金型を閉じた後、
前記一対のフィルム間にモールド樹脂を供給して、前記
キャビティに前記フィルムが倣うように前記モールド樹
脂を充填させる工程と、前記キャビティに前記モールド
樹脂を充填させて前記チップ組み立て体に前記キャビテ
ィの形状に対応した前記半導体集積回路装置の封止部を
形成する工程とを有し、前記フィルムの前記微細な凹凸
により、前記封止部の表面を粗面に形成することを特徴
とする半導体集積回路装置の製造方法。
【0028】2.モールド金型のキャビティを含む金型
面に第1金型側と第2金型側とで一対を成すフィルムを
配置し、前記一対のフィルム間に半導体チップを備えた
チップ組み立て体を配置した後、前記半導体チップをモ
ールドすることにより組み立てられる半導体集積回路装
置の製造方法であって、前記モールド金型の前記金型面
に前記一対のフィルムを配置する工程と、イオン化され
たエアーを前記モールド金型の前記金型面に供給して前
記金型面で帯電する電荷を中和する工程と、前記一対の
フィルム間に前記チップ組み立て体を配置する工程と、
前記金型面の電荷中和が行われた一対の前記モールド金
型を閉じた後、前記一対のフィルム間にモールド樹脂を
供給して、前記キャビティに前記フィルムが倣うように
前記モールド樹脂を充填させる工程と、前記キャビティ
に前記モールド樹脂を充填させて前記チップ組み立て体
に前記キャビティの形状に対応した前記半導体集積回路
装置の封止部を形成する工程とを有し、前記モールド金
型の前記金型面を除電してモールドし得ることを特徴と
する半導体集積回路装置の製造方法。
【0029】3.モールド金型のキャビティを含む金型
面に第1金型側と第2金型側とで一対を成すフィルムを
配置し、前記一対のフィルム間に半導体チップを備えた
チップ組み立て体を配置した後、前記半導体チップをモ
ールドすることにより組み立てられる半導体集積回路装
置の製造方法であって、前記モールド金型の前記金型面
に前記一対のフィルムを配置する工程と、前記一対のフ
ィルム間に前記チップ組み立て体を配置する工程と、一
対の前記モールド金型を閉じた後、前記一対のフィルム
間にモールド樹脂を供給して、前記キャビティに前記フ
ィルムが倣うように前記モールド樹脂を充填させる工程
と、前記キャビティに前記モールド樹脂を充填させて前
記チップ組み立て体に前記キャビティの形状に対応した
前記半導体集積回路装置の封止部を形成する工程と、イ
オン化されたエアーを前記チップ組み立て体に供給して
前記チップ組み立て体で帯電する電荷を中和する工程と
を有し、モールド後の前記チップ組み立て体を除電し得
ることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
【0030】4.モールド金型のキャビティを含む金型
面に第1金型側と第2金型側とで一対を成すフィルムを
配置し、前記一対のフィルム間に半導体チップを備えた
チップ組み立て体を配置した後、前記半導体チップをモ
ールドすることにより組み立てられる半導体集積回路装
置の製造方法であって、高電圧が印加された電極間にエ
アーを通してこのエアーをイオン化し、イオン化された
前記エアーを前記一対のフィルムに供給して前記フィル
ムで帯電する電荷を中和する工程と、前記モールド金型
の前記金型面に前記電荷中和済みの一対のフィルムを配
置する工程と、高電圧が印加された電極間にエアーを通
してこのエアーをイオン化し、イオン化された前記エア
ーを前記モールド金型の前記金型面に供給して前記金型
面で帯電する電荷を中和する工程と、前記一対のフィル
ム間に前記チップ組み立て体を配置する工程と、前記金
型面の電荷中和が行われた一対の前記モールド金型を閉
じた後、前記一対のフィルム間にモールド樹脂を供給し
て、前記キャビティに前記フィルムが倣うように前記モ
ールド樹脂を充填させる工程と、前記キャビティに前記
モールド樹脂を充填させて前記チップ組み立て体に前記
キャビティの形状に対応した前記半導体集積回路装置の
封止部を形成する工程と、高電圧が印加された電極間に
エアーを通してこのエアーをイオン化し、イオン化され
た前記エアーを前記チップ組み立て体に供給して前記チ
ップ組み立て体で帯電する電荷を中和する工程とを有
し、モールド後の前記チップ組み立て体を除電し得るこ
とを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
【0031】5.モールド金型のキャビティを含む金型
面に第1金型側と第2金型側とで一対を成すフィルムを
配置し、前記一対のフィルム間に半導体チップを備えた
チップ組み立て体を配置した後、前記半導体チップをモ
ールドすることにより組み立てられる半導体集積回路装
置の製造方法であって、前記モールド金型の前記金型面
に前記一対のフィルムを配置する工程と、前記一対のフ
ィルム間に前記チップ組み立て体を配置する工程と、一
対の前記モールド金型を初期クランプした後、前記一対
のフィルム間にモールド樹脂を供給して、前記モールド
樹脂の注入圧により前記キャビティと前記フィルムとの
間で一部隙間が形成される状態になるまで前記キャビテ
ィに前記モールド樹脂を注入する第1樹脂注入工程と、
前記第1樹脂注入工程後、前記初期クランプより大きな
圧力で一対の前記モールド金型を本クランプし、この状
態で前記モールド樹脂の注入圧により前記フィルムが前
記キャビティに倣うように前記キャビティに前記モール
ド樹脂を充填させて前記チップ組み立て体に前記キャビ
ティの形状に対応した前記半導体集積回路装置の封止部
を形成する第2樹脂注入工程とを有し、前記モールド樹
脂の注入時の前記モールド金型のクランプ状態を前記初
期クランプと前記本クランプとの2段階に分けて行うこ
とを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
【0032】6.モールド金型のキャビティを含む金型
面に第1金型側と第2金型側とで一対を成すフィルムを
配置し、前記一対のフィルム間に半導体チップを備えた
チップ組み立て体を配置した後、前記半導体チップをモ
ールドすることにより組み立てられる半導体集積回路装
置の製造方法であって、前記モールド金型の前記金型面
に前記一対のフィルムを配置する工程と、前記一対のフ
ィルム間に前記チップ組み立て体を配置する工程と、一
対の前記モールド金型を閉じた後、前記一対のフィルム
間にモールド樹脂を供給する工程と、前記キャビティ内
で前記モールド樹脂が前記チップ組み立て体のボンディ
ングワイヤを覆った時点で、前記キャビティを真空引き
して前記フィルムが前記キャビティに倣うように前記キ
ャビティに前記モールド樹脂を充填させる工程と、前記
キャビティに前記モールド樹脂を充填させて前記チップ
組み立て体に前記キャビティの形状に対応した前記半導
体集積回路装置の封止部を形成する工程とを有し、前記
真空引き状態で前記キャビティに前記モールド樹脂を充
填させて前記封止部へのボイドの形成を防止し得ること
を特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
【0033】7.モールド金型のキャビティを含む金型
面に第1金型側と第2金型側とで一対を成すフィルムを
配置し、前記一対のフィルム間に半導体チップを備えた
チップ組み立て体を配置した後、前記半導体チップをモ
ールドすることにより組み立てられる半導体集積回路装
置の製造方法であって、前記モールド金型の前記金型面
に前記一対のフィルムを配置する工程と、チップ支持面
の反対側の面に外部端子として突起状電極が設けられる
チップ支持基板を備えた前記チップ組み立て体を準備す
る工程と、前記一対のフィルム間に前記チップ組み立て
体を配置して前記チップ支持基板の前記チップ支持面側
とその反対の面側とに前記フィルムを配置する工程と、
一対の前記モールド金型を閉じた後、何れか一方の前記
フィルムと前記チップ組み立て体の前記チップ支持基板
の前記反対側の面とを密着させ、前記一対のフィルム間
にモールド樹脂を供給して、前記キャビティに前記フィ
ルムが倣うように前記モールド樹脂を充填させる工程
と、前記キャビティに前記モールド樹脂を充填させて前
記チップ組み立て体に前記キャビティの形状に対応した
前記半導体集積回路装置の封止部を形成する工程と、前
記チップ支持基板の前記チップ支持面と反対側の面に前
記フィルムを密着させてモールドすることにより、前記
チップ支持基板の前記反対側の面に前記モールド樹脂を
付着させずにモールドし得ることを特徴とする半導体集
積回路装置の製造方法。
【0034】8.前記項7記載の半導体集積回路装置の
製造方法であって、前記フィルムとして、少なくとも一
方の面に微細な凹凸が形成されたフィルムを用い、前記
モールドによって前記封止部を形成した際に、前記フィ
ルムの前記微細な凹凸によって前記封止部の表面を粗面
に形成することを特徴とする半導体集積回路装置の製造
方法。
【0035】9.前記項1記載の半導体集積回路装置の
製造方法であって、前記フィルムとして、メチルペンテ
ン樹脂によって形成されたフィルムを用いることを特徴
とする半導体集積回路装置の製造方法。
【0036】10.前記項4記載の半導体集積回路装置
の製造方法であって、前記エアーとして、ドライエアー
を用いることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方
法。
【0037】11.前記項4記載の半導体集積回路装置
の製造方法であって、前記フィルムとして、少なくとも
一方の面に微細な凹凸が形成されたフィルムを用い、前
記モールドによって前記封止部を形成した際に、前記フ
ィルムの前記微細な凹凸によって前記封止部の表面を粗
面に形成することを特徴とする半導体集積回路装置の製
造方法。
【0038】12.前記項5記載の半導体集積回路装置
の製造方法であって、前記フィルムとして、少なくとも
一方の面に微細な凹凸が形成されたフィルムを用い、前
記モールドによって前記封止部を形成した際に、前記フ
ィルムの前記微細な凹凸によって前記封止部の表面を粗
面に形成することを特徴とする半導体集積回路装置の製
造方法。
【0039】13.前記項6記載の半導体集積回路装置
の製造方法であって、前記フィルムとして、少なくとも
一方の面に微細な凹凸が形成されたフィルムを用い、前
記モールドによって前記封止部を形成した際に、前記フ
ィルムの前記微細な凹凸によって前記封止部の表面を粗
面に形成することを特徴とする半導体集積回路装置の製
造方法。
【0040】14.前記項5記載の半導体集積回路装置
の製造方法であって、前記初期クランプの圧力を面圧1
から5kg/mm2 とし、前記本クランプの圧力を面圧
10kg/mm2 以上とすることを特徴とする半導体集
積回路装置の製造方法。
【0041】15.主面に半導体集積回路が形成された
半導体チップを準備する工程と、前記半導体チップを搭
載可能なチップ支持基板が取り付けられたフレーム部材
を準備する工程と、前記半導体チップと前記チップ支持
基板とを接合する工程と、前記半導体チップの表面電極
と前記チップ支持基板の基板電極とをワイヤボンディン
グによって電気的に接続する工程と、モールド金型の前
記金型面に一対のフィルムを配置する工程と、前記半導
体チップが搭載された前記フレーム部材であるチップ組
み立て体を前記一対のフィルム間に配置する工程と、一
対の前記モールド金型を閉じた後、何れか一方の前記フ
ィルムと前記チップ組み立て体の前記チップ支持基板の
チップ支持面の反対側の面とを密着させ、前記一対のフ
ィルム間にモールド樹脂を供給して、前記キャビティに
前記フィルムが倣うように前記キャビティに前記モール
ド樹脂を充填させる工程と、前記キャビティに前記モー
ルド樹脂を充填させて前記チップ組み立て体に前記キャ
ビティの形状に対応した前記半導体集積回路装置の封止
部を形成する工程と、前記封止部形成後、前記チップ組
み立て体の前記フレーム部材から前記チップ支持基板を
分離し、その後、前記チップ支持基板の前記チップ支持
面と反対側の面に外部端子として複数の突起状電極を形
成する工程とを有し、前記チップ組み立て体の前記チッ
プ支持基板の前記チップ支持面と反対側の面に前記フィ
ルムを密着させてモールドすることにより、前記チップ
支持基板の前記反対側の面に前記モールド樹脂を付着さ
せずにモールドし得ることを特徴とする半導体集積回路
装置の製造方法。
【0042】16.前記項15記載の半導体集積回路装
置の製造方法であって、前記モールド樹脂の注入の際
に、前記チップ組み立て体の前記フレーム部材の基板支
持フレームの表裏両面に前記モールド樹脂を周り込ませ
て前記チップ支持基板の前記チップ支持面側と側面とに
前記封止部を形成することを特徴とする半導体集積回路
装置の製造方法。
【0043】本願発明の更にその他の概要を箇条書きに
して以下に示す。
【0044】1.モールド金型のキャビティを含む金型
面に第1のフィルム、および一方の主面に微細な凹凸が
形成された第2のフィルムを前記第2のフィルムの前記
一方の主面が前記第1のフィルムの一方の主面と対向す
るように配置し、前記第1および第2のフィルム間に半
導体チップを備えたチップ組み立て体を配置した後、前
記半導体チップをモールドすることにより組み立てられ
る半導体集積回路装置の製造方法であって、(a) 前記第
1および第2のフィルム間に前記チップ組み立て体を配
置する工程と、(b) 前記モールド金型を構成する第1お
よび第2の金型を閉じた後、前記第1および第2のフィ
ルム間にモールド樹脂を供給して、前記キャビティに前
記モールド樹脂を充填させる工程と、(c) 前記キャビテ
ィに前記モールド樹脂を充填させて前記チップ組み立て
体に前記キャビティの形状に対応した前記半導体集積回
路装置の封止部を形成する工程と、(d) 前記各工程の
後、前記モールド金型を開いて封止された前記チップ組
み立て体を前記キャビティから離型させる工程とを有す
ることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
【0045】2.モールド金型のキャビティを含む金型
面に第1および第2のフィルムを配置し、前記第1およ
び第2のフィルム間に半導体チップを備えたチップ組み
立て体を配置した後、前記半導体チップをモールドする
ことにより組み立てられる半導体集積回路装置の製造方
法であって、(a) イオン化されたガスを前記モールド金
型の前記金型面に供給して前記金型面領域に帯電する電
荷を中和する工程と、(b) 前記第1および第2のフィル
ム間に前記チップ組み立て体を配置する工程と、(c) 前
記金型面の電荷中和が行われた前記モールド金型を構成
する第1および第2の金型を閉じた後、前記第1および
第2フィルム間にモールド樹脂を供給して、前記キャビ
ティに前記モールド樹脂を充填させる工程と、(d) 前記
キャビティに前記モールド樹脂を充填させて前記チップ
組み立て体に前記キャビティの形状に対応した前記半導
体集積回路装置の封止部を形成する工程と、(e) 前記各
工程の後、前記モールド金型を開いて封止された前記チ
ップ組み立て体を前記キャビティから離型させる工程と
を有することを特徴とする半導体集積回路装置の製造方
法。
【0046】3.モールド金型のキャビティを含む金型
面に第1および第2のフィルムを配置し、前記第1およ
び第2のフィルム間に半導体チップを備えたチップ組み
立て体を配置した後、前記半導体チップをモールドする
ことにより組み立てられる半導体集積回路装置の製造方
法であって、(a) 前記第1および第2のフィルム間に前
記チップ組み立て体を配置する工程と、(b) 前記モール
ド金型を構成する第1および第2の金型を閉じた後、前
記第1および第2のフィルム間にモールド樹脂を供給し
て、前記キャビティに前記モールド樹脂を充填させる工
程と、(c) 前記キャビティに前記モールド樹脂を充填さ
せて前記チップ組み立て体に前記キャビティの形状に対
応した前記半導体集積回路装置の封止部を形成する工程
と、(d) 前記金型を開いて封止された前記チップ組み立
て体を前記キャビティから離型させる工程と、(e) 前記
各工程の後、イオン化されたガスを前記チップ組み立て
体に供給して前記チップ組み立て体上に帯電する電荷を
中和する工程とを有することを特徴とする半導体集積回
路装置の製造方法。
【0047】4.モールド金型のキャビティを含む金型
面に第1および第2のフィルムを配置し、前記第1およ
び第2のフィルム間に半導体チップを備えたチップ組み
立て体を配置した後、前記半導体チップをモールドする
ことにより組み立てられる半導体集積回路装置の製造方
法であって、(a) イオン化された第1のガスを前記第1
および第2のフィルムに供給して前記フィルム上に帯電
する電荷を中和する工程と、(b) 前記モールド金型の前
記金型面に前記電荷中和済みの第1および第2のフィル
ムを配置する工程と、(c) イオン化された第2のガスま
たは前記第1のガスを前記モールド金型の前記金型面に
供給して前記金型面領域に帯電する電荷を中和する工程
と、(d) 前記第1および第2のフィルム間に前記チップ
組み立て体を配置する工程と、(e) 前記金型面の電荷中
和が行われた前記モールド金型の第1および第2の金型
を閉じた後、前記第1および第2のフィルム間にモール
ド樹脂を供給して、前記キャビティに前記モールド樹脂
を充填させる工程と、(f) 前記キャビティに前記モール
ド樹脂を充填させて前記チップ組み立て体に前記キャビ
ティの形状に対応した前記半導体集積回路装置の封止部
を形成する工程と、(g) 前記各工程の後、前記金型を開
いて封止された前記チップ組み立て体を前記キャビティ
から離型させる工程と、(h) イオン化された第3のガ
ス、前記第2または前記第1のガスを前記チップ組み立
て体に供給して前記チップ組み立て体上に帯電する電荷
を中和する工程とを有することを特徴とする半導体集積
回路装置の製造方法。
【0048】5.モールド金型のキャビティを含む金型
面に第1および第2のフィルムを配置し、前記第1およ
び第2のフィルム間に半導体チップを備えたチップ組み
立て体を配置した後、前記半導体チップをモールドする
ことにより組み立てられる半導体集積回路装置の製造方
法であって、(a) 前記第1および第2のフィルム間に前
記チップ組み立て体を配置する工程と、(b) 前記モール
ド金型を構成する第1および第2の金型を1次クランプ
した後、前記第1および第2のフィルム間にモールド樹
脂を供給して、前記モールド樹脂により前記キャビティ
内の前記第1および第2フィルム間がほぼ充填される状
態になるまで前記キャビティに前記モールド樹脂を注入
する第1樹脂注入工程と、(c) 前記第1樹脂注入工程
後、前記1次クランプより大きな圧力で前記モールド金
型を2次クランプし、この状態で前記モールド樹脂の注
入圧により前記フィルムが前記キャビティ内面に沿うよ
うに前記キャビティに前記モールド樹脂を充填させて前
記チップ組み立て体に前記キャビティの形状に対応した
前記半導体集積回路装置の封止部を形成する第2樹脂注
入工程と、(d) 前記各工程の後、前記金型を開いて封止
された前記チップ組み立て体を前記キャビティから離型
させる工程とを有することを特徴とする半導体集積回路
装置の製造方法。
【0049】6.モールド金型のキャビティを含む金型
面に第1および第2のフィルムを配置し、前記第1およ
び第2のフィルム間に半導体チップを備えたチップ組み
立て体を配置した後、前記半導体チップをモールドする
ことにより組み立てられる半導体集積回路装置の製造方
法であって、(a) 前記第1および第2のフィルム間に前
記チップ組み立て体を配置する工程と、(b) 前記モール
ド金型を構成する第1および第2の金型を閉じた後、前
記第1および第2のフィルム間にモールド樹脂を供給す
る工程と、(c) 前記キャビティ内で前記モールド樹脂が
前記チップ組み立て体のボンディングワイヤを覆った後
に、前記キャビティを真空引きして前記キャビティに前
記モールド樹脂を充填させる工程と、(d) 前記キャビテ
ィに前記モールド樹脂を充填させて前記チップ組み立て
体に前記キャビティの形状に対応した前記半導体集積回
路装置の封止部を形成する工程と、(e) 前記各工程の
後、前記金型を開いて封止された前記チップ組み立て体
を前記キャビティから離型させる工程とを有することを
特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
【0050】7.第1および第2の金型を有するモール
ド金型のキャビティを含む金型面に第1および第2のフ
ィルムを配置し、前記第1および第2のフィルム間に複
数のリードを有するチップ支持基板、その第1の主面上
に固定された半導体チップ、および前記複数のリードと
前記半導体チップ間を接続するボンディングワイヤとを
備えたチップ組み立て体を配置した後、前記半導体チッ
プをモールドすることにより組み立てられる半導体集積
回路装置の製造方法であって、(a) 前記第1および第2
のフィルム間に前記チップ組み立て体を配置する工程
と、(b) 前記モールド金型の第1および第2の金型を閉
じた後、前記第1のフィルムと前記チップ組み立て体の
前記チップ支持基板の第2の主面とをモールド樹脂が入
り込まない程度に密着させ、前記第1および第2のフィ
ルム間に前記モールド樹脂を供給して、前記キャビティ
に前記モールド樹脂を充填させる工程と、(c) 前記キャ
ビティに前記モールド樹脂を充填させて前記チップ組み
立て体に前記キャビティの形状に対応した前記半導体集
積回路装置の封止部を形成する工程と、(d) 前記各工程
の後、前記金型を開いて封止された前記チップ組み立て
体を前記キャビティから離型させる工程とを有すること
を特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
【0051】8.前記項7記載の半導体集積回路装置の
製造方法であって、前記第1および第2のフィルムとし
て、少なくとも一方の面に微細な凹凸が形成されたフィ
ルムを用い、前記モールドによって前記封止部を形成し
た際に、前記第1または第2のフィルムの前記微細な凹
凸によって前記封止部の表面を粗面に形成することを特
徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
【0052】9.前記項1記載の半導体集積回路装置の
製造方法であって、前記第1および第2のフィルムとし
て、メチルペンテン樹脂によって形成されたフィルムを
用いることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方
法。
【0053】10.前記項4記載の半導体集積回路装置
の製造方法であって、前記ガスとして、ドライエアーを
用いることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方
法。
【0054】11.前記項4記載の半導体集積回路装置
の製造方法であって、前記第1および第2のフィルムと
して、少なくとも一方の面に微細な凹凸が形成されたフ
ィルムを用い、前記モールドによって前記封止部を形成
した際に、前記第1または第2のフィルムの前記微細な
凹凸によって前記封止部の表面を粗面に形成することを
特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
【0055】12.前記項5記載の半導体集積回路装置
の製造方法であって、前記第1および第2のフィルムと
して、少なくとも一方の面に微細な凹凸が形成されたフ
ィルムを用い、前記モールドによって前記封止部を形成
した際に、前記第1または第2のフィルムの前記微細な
凹凸によって前記封止部の表面を粗面に形成することを
特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
【0056】13.前記項6記載の半導体集積回路装置
の製造方法であって、前記第1および第2のフィルムと
して、少なくとも一方の面に微細な凹凸が形成されたフ
ィルムを用い、前記モールドによって前記封止部を形成
した際に、前記第1または第2のフィルムの前記微細な
凹凸によって前記封止部の表面を粗面に形成することを
特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
【0057】14.前記項5記載の半導体集積回路装置
の製造方法であって、前記1次クランプの圧力を面圧1
から5kg/mm2 とし、前記2次クランプの圧力を面
圧10kg/mm2 以上とすることを特徴とする半導体
集積回路装置の製造方法。
【0058】15.以下の工程からなる半導体集積回路
装置の製造方法: (a) 配線を備えたチップ支持基板とその第1の主面上に
固定された半導体チップ、および前記半導体チップの複
数の表面電極と前記チップ支持基板の複数のリードを電
気的に接続する複数の接続部材とからなるチップ組み立
て体を、第1および第2のフィルムが配置された第1お
よび第2の金型間に供給する工程; (b) 前記第1および第2の金型を閉じることによって、
前記チップ組み立て体の一部を前記第1および第2の金
型間のモールドキャビティ内に収容した状態で、溶融さ
れたモールド樹脂が前記チップ支持基板の第2の主面上
に浸入しないように前記モールド樹脂を前記キャビティ
内の前記第1および第2のフィルム間に注入して、前記
半導体チップ、前記接続部材、および前記チップ支持基
板の側面周辺部を封止する工程; (c) 前記第1および第2の金型を開いて、封止された前
記チップ組み立て体を前記キャビティから離型させる工
程。
【0059】16.前記項15記載の半導体集積回路装
置の製造方法であって、前記モールド樹脂の注入は、ト
ランスファーモールド方式を用いて行われることを特徴
とする半導体集積回路装置の製造方法。
【0060】17.モールド金型のキャビティを含む金
型面に一方の主面に微細な凹凸が形成された第1のフィ
ルムを配置し、前記第1のフィルムと前記キャビティ内
面間に半導体チップを備えたチップ組み立て体を配置し
た後、前記半導体チップをモールドすることにより組み
立てられる半導体集積回路装置の製造方法であって、
(a) 前記第1のフィルムと前記キャビティ内面間に前記
チップ組み立て体を配置する工程と、(b) 前記モールド
金型を構成する第1および第2の金型を閉じた後、前記
第1のフィルムと前記キャビティ内面間にモールド樹脂
を供給して、前記キャビティに前記モールド樹脂を充填
させる工程と、(c) 前記キャビティに前記モールド樹脂
を充填させて前記チップ組み立て体に前記キャビティの
形状に対応した前記半導体集積回路装置の封止部を形成
する工程と、(d) 前記各工程の後、前記モールド金型を
開いて封止された前記チップ組み立て体を前記キャビテ
ィから離型させる工程とを有することを特徴とする半導
体集積回路装置の製造方法。
【0061】18.モールド金型のキャビティを含む金
型面に第1のフィルムを配置し、前記第1のフィルムと
前記キャビティ内面間に半導体チップを備えたチップ組
み立て体を配置した後、前記半導体チップをモールドす
ることにより組み立てられる半導体集積回路装置の製造
方法であって、(a) イオン化されたガスを前記モールド
金型の前記金型面に供給して前記金型面領域に帯電する
電荷を中和する工程と、(b) 前記第1のフィルムと前記
キャビティ内面間に前記チップ組み立て体を配置する工
程と、(c) 前記金型面の電荷中和が行われた前記モール
ド金型を構成する第1および第2の金型を閉じた後、前
記第1のフィルムと前記キャビティ内面間にモールド樹
脂を供給して、前記キャビティに前記モールド樹脂を充
填させる工程と、(d) 前記キャビティに前記モールド樹
脂を充填させて前記チップ組み立て体に前記キャビティ
の形状に対応した前記半導体集積回路装置の封止部を形
成する工程と、(e) 前記各工程の後、前記モールド金型
を開いて封止された前記チップ組み立て体を前記キャビ
ティから離型させる工程とを有することを特徴とする半
導体集積回路装置の製造方法。
【0062】19.モールド金型のキャビティを含む金
型面に第1のフィルムを配置し、前記第1のフィルムと
前記キャビティ内面間に半導体チップを備えたチップ組
み立て体を配置した後、前記半導体チップをモールドす
ることにより組み立てられる半導体集積回路装置の製造
方法であって、(a) 前記第1のフィルムと前記キャビテ
ィ内面間に前記チップ組み立て体を配置する工程と、
(b) 前記モールド金型を構成する第1および第2の金型
を閉じた後、前記第1のフィルムと前記キャビティ内面
間にモールド樹脂を供給して、前記キャビティに前記モ
ールド樹脂を充填させる工程と、(c) 前記キャビティに
前記モールド樹脂を充填させて前記チップ組み立て体に
前記キャビティの形状に対応した前記半導体集積回路装
置の封止部を形成する工程と、(d) 前記金型を開いて封
止された前記チップ組み立て体を前記キャビティから離
型させる工程と、(e) 前記各工程の後、イオン化された
ガスを前記チップ組み立て体に供給して前記チップ組み
立て体上に帯電する電荷を中和する工程とを有すること
を特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
【0063】20.モールド金型のキャビティを含む金
型面に第1のフィルムを配置し、前記第1のフィルムと
前記キャビティ内面間に半導体チップを備えたチップ組
み立て体を配置した後、前記半導体チップをモールドす
ることにより組み立てられる半導体集積回路装置の製造
方法であって、(a) イオン化された第1のガスを前記第
1のフィルムに供給して前記フィルム上に帯電する電荷
を中和する工程と、(b) 前記モールド金型の前記金型面
に前記電荷中和済みの第1のフィルムを配置する工程
と、(c) イオン化された第2のガスまたは前記第1のガ
スを前記モールド金型の前記金型面に供給して前記金型
面領域に帯電する電荷を中和する工程と、(d) 前記第1
のフィルムと前記キャビティ内面間に前記チップ組み立
て体を配置する工程と、(e) 前記金型面の電荷中和が行
われた前記モールド金型の第1および第2の金型を閉じ
た後、前記第1のフィルムと前記キャビティ内面間にモ
ールド樹脂を供給して、前記キャビティに前記モールド
樹脂を充填させる工程と、(f) 前記キャビティに前記モ
ールド樹脂を充填させて前記チップ組み立て体に前記キ
ャビティの形状に対応した前記半導体集積回路装置の封
止部を形成する工程と、(g) 前記各工程の後、前記金型
を開いて封止された前記チップ組み立て体を前記キャビ
ティから離型させる工程と、(h) イオン化された第3の
ガス、前記第2または前記第1のガスを前記チップ組み
立て体に供給して前記チップ組み立て体上に帯電する電
荷を中和する工程とを有することを特徴とする半導体集
積回路装置の製造方法。
【0064】21.モールド金型のキャビティを含む金
型面に第1のフィルムを配置し、前記第1のフィルムと
前記キャビティ内面間に半導体チップを備えたチップ組
み立て体を配置した後、前記半導体チップをモールドす
ることにより組み立てられる半導体集積回路装置の製造
方法であって、(a) 前記第1のフィルムと前記キャビテ
ィ内面間に前記チップ組み立て体を配置する工程と、
(b) 前記モールド金型の第1および第2の金型を閉じた
後、前記第1のフィルムと前記キャビティ内面間にモー
ルド樹脂を供給して、前記キャビティに前記モールド樹
脂を充填させる工程と、(c) 前記キャビティに前記モー
ルド樹脂を充填させて前記チップ組み立て体に前記キャ
ビティの形状に対応した前記半導体集積回路装置の封止
部を形成する工程と、(d) 前記各工程の後、前記金型を
開いて封止された前記チップ組み立て体を前記キャビテ
ィから離型させる工程と、(e) イオン化されたガスを前
記第1のフィルム上に供給して帯電した電荷を中和する
工程と、(f) 前記モールドに使用された部分の前記第1
のフィルムをリールに巻き取る工程とを有することを特
徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
【0065】22.モールド金型のキャビティを含む金
型面に半導体チップを備えたチップ組み立て体を配置し
た後、前記半導体チップをモールドすることにより組み
立てられる半導体集積回路装置の製造方法であって、
(a) 前記金型面に前記チップ組み立て体を配置する工程
と、(b) 前記モールド金型を構成する第1および第2の
金型を閉じた後、前記キャビティにモールド樹脂を供給
する工程と、(c) 前記キャビティ内で前記モールド樹脂
が前記チップ組み立て体のボンディングワイヤを覆った
後に、前記キャビティを真空引きして前記キャビティに
前記モールド樹脂を充填させる工程と、(d) 前記キャビ
ティに前記モールド樹脂を充填させて前記チップ組み立
て体に前記キャビティの形状に対応した前記半導体集積
回路装置の封止部を形成する工程と、(e) 前記各工程の
後、前記金型を開いて封止された前記チップ組み立て体
を前記キャビティから離型させる工程とを有することを
特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
【0066】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0067】以下の実施の形態では特に必要なとき以外
は同一または同様な部分の説明を原則として繰り返さな
い。
【0068】また、以下の実施の形態では便宜上、複数
の発明を単一の一連の実施の形態の中で説明するが、特
に明示した場合を除き、各ステップは全ての発明につい
て必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
【0069】さらに、以下の実施の形態では便宜上その
必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態
に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それ
らはお互いに無関係なものではなくなく、一方は他方の
一部または全部の変形例、詳細、補足説明などの関係に
ある。
【0070】また、以下の実施の形態において、要素の
数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場
合、特に明示した場合及び原理的に明らかに特定の数に
限定される場合などを除き、その特定の数に限定される
ものではなく、特定の数以上でも以下でも良いものとす
る。
【0071】さらに、以下の実施の形態において、その
構成要素(要素ステップなどを含む)は、特に明示した
場合及び原理的に明らかに必須であると考えられる場合
などを除き、必ずしも必須のものではないことは言うま
でもない。
【0072】同様に、以下の実施の形態において、構成
要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示
した場合及び原理的に明らかにそうでないと考えられる
場合などを除き、実質的にその形状などに近似または類
似するものなどを含むものとする。このことは前記数値
及び範囲についても同様である。
【0073】さらに、以下の実施の形態において「チッ
プ組み立て体」と言うときは、半導体チップとこれが固
定されるチップ支持基板、半導体チップとチップ支持基
板とを電気的に接続する接続部材、およびチップ支持基
板を支持するフレーム部材を含む組み立て体などを表
し、モールドによって封止部が形成された組み立て体も
含むものとする。
【0074】なお、実施の形態を説明するための全図に
おいて、同一の機能を有する部材には同一の符号を付
し、その繰り返しの説明は省略する。
【0075】図1は本発明の半導体集積回路装置の製造
方法で用いられるモールド装置の構造の実施の形態の一
例を示す構成概略図、図2は図1に示すモールド装置に
おけるモールド金型の構造の一例を示す断面図、図3は
図2に示すモールド金型における上型の構造を示す平面
図、図4は図2に示すモールド金型における下型の構造
を示す平面図、図5は図1に示すモールド装置における
金型除電部の配置を示す構成図、図6は本発明の半導体
集積回路装置の製造方法を用いて組み立てられる半導体
集積回路装置の一例であるBGAの構造を示す図であ
り、(a)は平面図、(b)は断面図、図7は図6に示
すBGAの構造を示す底面図、図8(a),(b) は本発
明の半導体集積回路装置の製造方法におけるイオンブロ
ーの一例を示す概念図、図9(a),(b),(c),(d)
は本発明の半導体集積回路装置の製造方法におけるモー
ルド金型の動作の一例を示す金型動作図、図10(a),
(b) は本発明の半導体集積回路装置の製造方法のモー
ルド金型の2段クランプにおける1次クランプの状態の
一例を示す部分断面図、図11(a),(b),(c) は本
発明の半導体集積回路装置の製造方法のモールド金型の
2段クランプにおける2次クランプの状態の一例を示す
部分断面図、図12(a),(b),(c),(d),(e),
(f)は本発明の半導体集積回路装置の製造方法におけ
るモールド時のキャビティへの樹脂注入状態の一例を示
す概念図、図13は本発明の半導体集積回路装置の製造
方法におけるモールド時のキャビティの減圧状態の一例
を示す拡大部分断面図であり、(a)は減圧前の状態、
(b)は減圧開始状態、図14は本発明の半導体集積回
路装置の製造方法におけるモールド時のキャビティへの
樹脂注入状態の一例を示す部分断面図、図15は図2に
示すモールド金型における上型のキャビティに対する吸
引通路の構造を示す拡大部分平面図、図16は図1に示
すモールド装置においてその下型にチップ組み立て体を
配置した状態の一例を示す部分平面図、図17は本発明
の半導体集積回路装置の製造方法における製造プロセス
の実施の形態の一例を示す製造プロセスフローである。
【0076】図1に示す本実施の形態の半導体集積回路
装置の製造方法で用いられるモールド装置は、樹脂封止
形の半導体集積回路装置の組み立て工程のモールド工程
において、モールド金型10の上型(第1の金型)11
側と下型(第2の金型)12側とで一対を成すフィルム
である上側(第1側)フィルム8(第2のフィルム)お
よび下側(第2側)フィルム9(第1のフィルム)を用
いて図6(b)に示す半導体チップ1のモールドを行う
ものであり、トランスファータイプのモールド装置であ
る。
【0077】なお、このモールド装置は、ラミネートモ
ールド装置とも呼ばれ、本実施の形態では、このモール
ド装置によってモールドされる半導体集積回路装置の一
例として図6に示すBGA(Ball Grid Array)30を取
り上げて説明する。
【0078】図1に示すモールド装置の構成について説
明すると、モールドが行われ、かつ一対を成してモール
ド金型10を構成する上型11および下型12と、ダイ
ボンディングとワイヤボンディングとを終えて形成され
たチップ組み立て体7(チップリード複合体ともいう)
をフレーム整列部16にセットするローダ部13と、チ
ップ組み立て体7の整列・位置決めを行うフレーム整列
部16と、タブレット(図11に示すモールド樹脂29
を固めた材料)およびチップ組み立て体7を保持し、か
つ両者をモールド金型10まで搬送するフレーム搬送体
15と、モールド樹脂29の充填後の型開き完了後、チ
ップ組み立て体7を把持して下型12上の下側フィルム
9からチップ組み立て体7を剥離させるフレームチャッ
クを備え、かつチップ組み立て体7をフレーム収納部1
4まで搬送するフレーム取り出し部17と、取り出され
たチップ組み立て体7のカルブレークを行うゲートブレ
ーク部18と、図2に示すポット12c内のレジンバリ
を吸引してポット12c内の清掃を行う移動自在なポッ
トクリーナ部24(図5参照)と、モールドを終えたチ
ップ組み立て体7を収納するフレーム収納部14とから
なる。
【0079】さらに、本実施の形態のモールド装置に
は、上側フィルム8および下側フィルム9の搬送系とし
て、上側フィルム8を送り出す上側フィルム供給ローラ
19と、上側フィルム8を巻き取る上側フィルム巻取り
ローラ20(リール)と、下側フィルム9を送り出す下
側フィルム供給ローラ21と、下側フィルム9を巻き取
る下側フィルム巻取りローラ22(リール)と、上側フ
ィルム8および下側フィルム9の搬送を案内する複数の
ガイドローラ23とが設けられている。
【0080】また、前記モールド装置には、静電気を除
電する除電部が4箇所に設けられている。
【0081】すなわち、樹脂系のフィルムである上側フ
ィルム8および下側フィルム9を搬送させるため、モー
ルド金型10やチップ組み立て体7などで静電気が発生
し易く、これを除電しなければならないため、前記除電
部が4箇所に設けられている。
【0082】まず、使用前すなわちモールド金型10上
に搬送される前に上側フィルム8および下側フィルム9
に対して除電を行うフィルム除電部25である上側フィ
ルム除電部25aおよび下側フィルム除電部25bが設
けられ、さらに、図5に示すように、モールド金型10
の除電を行う金型除電部26である上型除電部26aお
よび下型除電部26bが設けられている。
【0083】なお、図5に示すように、上型除電部26
aと下型除電部26bは、モールド装置の正面側に配置
されている。
【0084】また、製品となるモールド後のチップ組み
立て体7をフレーム収納部14に収納する前に除電する
製品除電部27が、ゲートブレーク部18とフレーム収
納部14との間に配置されて設けられている。
【0085】さらに、モールドによって使用された使用
済み(モールド済み)の上側フィルム8および下側フィ
ルム9を除電する使用済み上側フィルム除電部41aと
使用済み下側フィルム除電部41bとが、それぞれのフ
ィルム巻き取り部である上側フィルム巻取りローラ20
(リール)および下側フィルム巻取りローラ22(リー
ル)の近傍に設けられており、それぞれのフィルムを巻
き取る際に除電が行われる。
【0086】なお、前記フィルム巻き取り部では、非常
に高い電位の静電気が発生するため、使用済み上側フィ
ルム除電部41aと使用済み下側フィルム除電部41b
は、この静電気を除去するのに非常に有効である。
【0087】ここで、本実施の形態の半導体集積回路装
置の製造方法で行われる前記除電方法について説明する
と、前記除電方法は、図8に示すようなイオンブローで
あり、それぞれの除電部(上側フィルム除電部25a、
下側フィルム除電部25b、上型除電部26a、下型除
電部26b、製品除電部27、使用済み上側フィルム除
電部41aおよび使用済み下側フィルム除電部41b)
には、イオンブロー用のガスを吐出するノズル28と、
高電圧が印加される除電用電極(電極)32とが設置さ
れている。
【0088】すなわち、図8(a)に示すように、除電
用電極32に高電圧を印加し、この状態の除電用電極3
2間にノズル28から吐出させた前記ガスを通して前記
ガスをイオン化させ、さらに、このイオン化された前記
ガス(図8では正のイオン)を対象物(図8では上側フ
ィルム8を用いて説明しているが、下側フィルム9やモ
ールド金型10およびチップ組み立て体7、さらにはモ
ールド済みの上側フィルム8や下側フィルム9について
も同様)上に帯電した負の電荷33に吹き付け、これに
より、図8(b)に示すように、負の電荷33(静電
気)を中和する(ただし、電荷33の正負は反対であっ
てもよい)。
【0089】その結果、静電気の発生を防ぐものであ
る。
【0090】なお、本実施の形態では、イオンブロー用
の前記ガスとして、ドライエアー31を用いる場合を説
明するが、ドライエアー31を用いることにより、不活
性ガスなどの場合とは異なり、ドライエアー31の供給
ユニットを簡易的なユニットとすることができるため、
前記ドライエアー31の供給ユニットを備えた前記各除
電部を比較的簡単な構造のものとすることができる。
【0091】その結果、除電機能を兼ね備えたモールド
装置のコストを抑えることができる。
【0092】また、図1に示すモールド装置のモールド
金型10における上型11には、図6に示すBGA30
の基板支持リード3aおよびBGA基板2の上側の封止
部6の形状に対応したキャビティ11aが形成され、同
様にして下型12には、基板支持リード3aの下側の封
止部6(BGA基板2の側面に形成された封止部6)の
形状に対応したキャビティ12aが形成されており、こ
れらキャビティ11a,12aが合わさるとBGA基板
2を含む封止部6の形状を成す。
【0093】なお、本実施の形態で説明するBGA30
は、図6に示すように、BGA基板2の裏面(第1の主
面であるチップ支持面2bと反対側の面すなわち第2の
主面のこと)2cに外部端子である複数のバンプ電極5
(突起状電極)が取り付けられるため、BGA基板2の
裏面2cをモールドすることはできない。
【0094】そこで、図1に示すモールド装置では、モ
ールド樹脂29の注入時に、BGA基板2の裏面2c
(第2の主面)に下側フィルム9を密着させ、これによ
り、BGA基板2の側面から裏面2c側へのモールド樹
脂29の侵入を阻止することができる。
【0095】ただし、モールド樹脂29の注入の際に
は、基板支持リード3aのBGA基板2側にモールド樹
脂29を周り込ませて、BGA基板2の側面周辺部をモ
ールドすることができる。
【0096】つまり、BGA30では、基板支持リード
3aの表側だけでなく、基板支持リード3aのBGA基
板2側すなわち下側のBGA基板2の側面周辺部にも封
止部6が形成されている。
【0097】したがって、前記モールド装置に設けられ
たモールド金型10は、両面モールドタイプのものであ
る。
【0098】また、図3に示すように、上型11には、
モールド樹脂29がキャビティ11aに流れ込む際の流
路の分岐点となるカル11bや、これに連通するランナ
11cおよびゲート11d、さらにガス抜きとなるエア
ベント11eが形成されている。
【0099】一方、図4に示すように、下型12には、
カル11bにモールド樹脂29を押し出すプランジャ1
2bや、このプランジャ12bと一対を成すモールド樹
脂29の供給口であるポット12cが形成されている。
【0100】なお、図1に示すモールド装置は、マルチ
ポット形のトランスファー方式のものであり、1台のモ
ールド金型10に対して2つのポット12cが設けら
れ、かつそれぞれのポット12cに対して4つのキャビ
ティ11a,12aが形成されている。
【0101】したがって、前記モールド装置は、1台の
モールド金型10で同時に8つのBGA30の封止部6
を形成することができる。
【0102】また、前記モールド装置は、マルチポット
形のものであるため、下型12には、2つのシリンダ状
のポット12cが貫通して形成され、モールド時には、
このポット12cに、溶融されてモールド樹脂29とな
る円筒形のタブレットがセットされる。
【0103】つまり、前記モールド装置は、下型12が
稼動側であり、上型11と下型12のクランプおよびモ
ールド金型10を開く際には、この下型12が上下動
(昇降)する構造になっている。
【0104】また、図3に示す上型11には、そのキャ
ビティ11aに開口する吸引口11fが設けられてお
り、図2に示すように、モールドの際に上側フィルム8
がキャビティ11aおよびカル11bに密着するように
吸引口11fを介して上側フィルム8を吸引する上側フ
ィルム第1吸引部11gと、同じく、モールドの際に、
上側フィルム8がキャビティ11aの周囲に密着するよ
うに吸引口11fを介して上側フィルム8を吸引する上
側フィルム第2吸引部11hとが設置されている。
【0105】なお、キャビティ11aおよびカル11b
に設けられた吸引口11fと上側フィルム第1吸引部1
1gとは上型第1排気通路11iによって連通し、キャ
ビティ11aの周囲に設けられた吸引口11fと上側フ
ィルム第2吸引部11hとは上型第2排気通路11jに
よって連通している。
【0106】さらに、上側フィルム第1吸引部11gお
よび上側フィルム第2吸引部11hは、モールド終了
後、吸引口11fからキャビティ11a、カル11bお
よびキャビティ11aの周囲に対して剥離用エアー39
(図9(d)参照)を吐出して上型11から上側フィル
ム8を分離させる機能も兼ね備えている。
【0107】なお、上型11において、それぞれのキャ
ビティ11aには、図15に示すように、その側面周囲
に合計12個の減圧用吸引通路11pが形成されてお
り、これらの減圧用吸引通路11pが、減圧用吸引口1
1kと連通している。
【0108】また、上型11には、モールド時にキャビ
ティ11a内を真空引き(真空排気)して減圧する機構
も設けられており、これにより、ボイド35(図19参
照)が形成されることを防止できる。
【0109】すなわち、エアベント11eと連通する減
圧用吸引口11kが形成され、モールドの際の樹脂注入
時に、減圧吸引部11lによりエアベント11eと減圧
用吸引口11kとを介してキャビティ11a内を真空引
き(真空排気)し、これにより、封止部6に前記ボイド
35が形成されることを防ぐものである。
【0110】なお、減圧用吸引口11kと減圧吸引部1
1lとは減圧用排気通路11mを介して連通しており、
この減圧用排気通路11mには、シールド部材としてO
リング34(図14参照)が設けられている。
【0111】一方、図4に示す下型12においても、そ
のキャビティ12aに開口する吸引口12dが設けられ
ており、図2に示すように、モールドの際に下側フィル
ム9がキャビティ12aに密着するように吸引口12d
を介して下側フィルム9を吸引する下側フィルム第1吸
引部12eと、同じく、モールドの際に、下側フィルム
9がキャビティ12aの周囲に密着するように吸引口1
2dを介して下側フィルム9を吸引する下側フィルム第
2吸引部12fとが設置されている。
【0112】なお、キャビティ12aに設けられた吸引
口12dと下側フィルム第1吸引部12eとは下型第1
排気通路12gによって連通し、キャビティ12aの周
囲に設けられた吸引口12dと下側フィルム第2吸引部
12fとは下型第2排気通路12hによって連通してい
る。
【0113】さらに、上型11の場合と同様に、下側フ
ィルム第1吸引部12eおよび下側フィルム第2吸引部
12fは、モールド終了後、吸引口12dからキャビテ
ィ12aおよびキャビティ12aの周囲に対して剥離用
エアー39を吐出して下型12から下側フィルム9を分
離させる機能も兼ね備えている。
【0114】また、本実施の形態の半導体集積回路装置
の製造方法のモールド工程で用いる上側フィルム8およ
び下側フィルム9は、表裏両面に微細な凹凸が形成され
ている(両フィルムの前記微細な凹凸は、モールド金型
10内でモールド樹脂29と接触する少なくとも一方の
面に形成されていればよいが、表裏両面に形成されてい
る方が好ましいため、本実施の形態では、両面に形成さ
れている場合を説明する)ものである。
【0115】前記微細な凹凸は、その凹凸における凹部
の凹量または凸部の凸量が、モールドによって封止部6
が形成された際に、その封止部6の表面に文字や記号な
どのインクを付すことが可能な程度の凹凸として形成さ
れたものであり、梨地加工によって形成される。その凹
凸量は、例えば、1μm以上であるが、実際のフィルム
などにおける梨地加工技術を考慮した場合、最大6から
20μm、好ましくは10から15μm、最適には10
μm程度である。
【0116】そこで、上側フィルム8と下側フィルム9
とをモールド金型10の上型11と下型12のそれぞれ
の金型面11n,12iに配置する際には、相互のフィ
ルムの前記微細な凹凸が形成された面を対向させて配置
し(ただし、本実施の形態では、両フィルムの表裏両面
に前記微細な凹凸が形成されている場合であるため、上
側フィルム8および下側フィルム9において何れの面を
対向させて配置してもよい)、この状態でモールドを行
う。
【0117】さらに、上型11と下型12とで上側フィ
ルム8および下側フィルム9を一対にしてモールド金型
10に配置するが、図1に示すモールド装置のモールド
金型10では、下型12のほぼ中央にポット12cとプ
ランジャ12bとが配置されているため、図5に示すよ
うに、下側フィルム9を、下型12の金型面12iにお
けるポット12c上を避けた両側に2列で配置してい
る。
【0118】すなわち、図1に示すモールド装置で用い
る一対のフィルムのうち、図5に示すように、上側フィ
ルム8は、上型11の金型面11nとほぼ同程度の幅を
有する1枚のものであり、一方、下側フィルム9は、B
GA基板2より大きい幅を有する2枚のフィルムであ
る。
【0119】なお、上側フィルム8および下側フィルム
9を形成する材料としては、例えば、メチルペンテン樹
脂を用いることが好ましく、このメチルペンテン樹脂を
用いることにより、モールド工程で使用済みとなった上
側フィルム8および下側フィルム9を焼却処分すること
が可能になる。
【0120】その結果、上側フィルム8および下側フィ
ルム9を用いたモールドにおいても環境に悪影響を及ぼ
すことなくモールドすることがてきる。
【0121】次に、図6,図7を用いて、本実施の形態
の半導体集積回路装置の製造方法によって組み立てられ
る半導体集積回路装置の一例であるBGA30の構造を
説明する。
【0122】前記BGA30は、図1に示すモールド装
置を用いて樹脂封止(モールド)が行われて組み立てら
れた低コストタイプのものである。
【0123】BGA30の構成は、主面1aに半導体集
積回路が形成され、かつアルミニウムなどからなるパッ
ド1b(表面電極)が設けられた半導体チップ1(半導
体集積回路チップともいう)と、半導体チップ1を支持
し、かつこの半導体チップ1のパッド1bに応じて配置
されて設けられた基板電極2a(リード)を備えたBG
A基板2(チップ支持基板)と、BGA30の外部端子
としてBGA基板2の裏面2c(第2の主面)に取り付
けられた複数のバンプ電極5(突起状電極)と、半導体
チップ1のパッド1bとこれに対応する基板電極2aと
を電気的に接続する金線などのボンディングワイヤ4
(接続部材)と、半導体チップ1およびボンディングワ
イヤ4を図1に示すモールド装置によってモールドして
形成した封止部6とからなる。
【0124】ここで、BGA30の封止部6は、図1に
示すモールド装置によってモールドされて形成されたも
のであるため、モールド金型10に配置された上側フィ
ルム8および下側フィルム9の梨地加工によって封止部
6の表面が粗面に形成されている。
【0125】したがって、BGA30の組み立て完了
後、封止部6に製品番号などの記号や文字を付す際に、
印刷によるマーキングを行った場合でもインクを付すこ
とが可能になるため、封止部6に記号や文字を容易に付
すことができる。
【0126】また、BGA基板2は、例えば、3層配線
構造のものである。
【0127】さらに、複数のバンプ電極5は、図7に示
すように、BGA基板2の裏面2cにおいてそのほぼ中
央付近のチップエリアを除く周囲に格子状に配列され、
例えば、半田によって形成されたものである。
【0128】なお、半導体チップ1は、ペースト材など
によってBGA基板2にマウントされている。
【0129】さらに、封止部6を形成するモールド樹脂
29は、例えば、エポキシ系の熱硬化性樹脂などであ
る。
【0130】なお、モールドの際にはBGA基板2の裏
面2cに下側フィルム9を密着させてモールドを行うた
め、BGA基板2の裏面2cにモールド樹脂29が付着
することを阻止できる。
【0131】これにより、BGA基板2の裏面2cに薄
いモールド樹脂29の膜が形成されることを防止でき、
その結果、信頼性の高いバンプ接続が可能なBGA30
を実現できる。
【0132】また、BGA基板2の裏面2cに薄いモー
ルド樹脂29の膜が形成されることを防止できるため、
モールド後にモールド樹脂29の前記薄い膜を除去する
工程を省くことができる。
【0133】その結果、BGA基板2に対してのバンプ
形成または転写をスムーズに行うことができる。
【0134】また、BGA30では、モールド時に、基
板支持リード3aのBGA基板2側にもモールド樹脂2
9を周り込ませて、BGA基板2の側面周辺部をモール
ドしているため、基板支持リード3aの表側だけでな
く、基板支持リード3aのBGA基板2側すなわち下側
のBGA基板2の側面周辺部にも封止部6が形成されて
いる。
【0135】これにより、封止部6とBGA基板2との
接触面積が増えるため、両者の接合力を向上できるとと
もに、下型12のキャビティ12aの大きさを基準にし
た場合、BGA基板2の大きさを小さくすることがで
き、その結果、BGA30の低コスト化を図ることがで
きる。
【0136】なお、基板支持リード3aは、例えば、銅
などからなる薄板状のフレーム部材3に形成されている
ものである。
【0137】ここで、図1に示すモールド装置における
モールド金型10は、BGA4個取りの1枚のフレーム
部材3を用い、このフレーム部材3を2枚同時にモール
ドするものである。
【0138】したがって、前記モールド装置では、1回
のモールド動作で8個のBGA30の封止部6を形成で
きる。
【0139】つまり、複数個取りのために複数の半導体
チップ1を搭載可能な多連のフレーム部材3を用いたも
のであり、基板支持リード3aは、モールド後に、フレ
ーム部材3を個々のBGA30に切断された際にBGA
30側に残留した部材である。
【0140】これにより、1枚のフレーム部材3は、4
つのBGA基板2を支持可能な基板支持リード3aと、
この基板支持リード3aを支持する枠部3b(図14参
照)とから構成される薄板状の部材である。
【0141】次に、本実施の形態の半導体集積回路装置
の製造方法を図17に示す製造プロセスフローにしたが
って説明する。
【0142】なお、前記半導体集積回路装置の製造方法
は、図6および図7に示すBGA30の製造方法であ
る。
【0143】まず、主面1aに半導体集積回路が形成さ
れた半導体チップ1(半導体集積回路チップともいう)
を準備する。
【0144】一方、半導体チップ1を搭載可能な配線基
板であるBGA基板2(チップ支持基板)が取り付けら
れた図10に示すフレーム部材3を準備する。
【0145】ここで、フレーム部材3は、例えば、銅な
どからなる薄板状の部材であり、1枚のフレーム部材3
から4個のBGA30が製造可能なように4枚のBGA
基板2が各BGA領域に一列にほぼ等間隔に並んで取り
付けられたものである。
【0146】続いて、図17に示すステップS1による
フレーム部材供給とステップS2による半導体チップ供
給とを行った後、半導体チップ1とBGA基板2とを接
合するチップマウント(ダイボンドともいう)を行う
(ステップS3)。
【0147】すなわち、各BGA基板2のチップ支持面
2b(第1の主面)上にペースト材を介して半導体チッ
プ1をマウントする(固定する)。
【0148】その後、半導体チップ1の複数の端子であ
るパッド1b(表面電極)とこれに対応するBGA基板
2の複数の基板電極2a(リード)とをワイヤボンディ
ングによって電気的に接続する(ステップS4)。
【0149】これによって、半導体チップ1の複数のパ
ッド1bとそれぞれに対応するBGA基板2の複数の基
板電極2aとがボンディングワイヤ4(接続部材)によ
って電気的に接続される。
【0150】なお、チップマウントとワイヤボンディン
グとを終えたフレーム部材3がチップ組み立て体7(図
9(b)参照)となる。
【0151】その後、モールド工程を行う。まず、図1
に示す前記モールド装置のローダ部13にモールドが行
われるチップ組み立て体7を搬入する。
【0152】続いて、ローダ部13からフレーム整列部
16にチップ組み立て体7をセットし、フレーム整列部
16においてチップ組み立て体7の位置決めと整列とを
行う。
【0153】さらに、フレーム搬送体15に円筒形のタ
ブレットをセットするとともに、フレーム搬送体15に
よってフレーム整列部16から所望のチップ組み立て体
7を吸着支持する。
【0154】続いて、前記モールド装置のモールド金型
10におけるポット12c(図2参照)を図5に示すポ
ットクリーナ部24によってクリーニングする。
【0155】その後、表裏両面に微細な凹凸が形成され
た上側フィルム8すなわち表裏両面が梨地加工された上
側フィルム8を上側フィルム供給ローラ19にセット
し、この上側フィルム8の先端側を上型11と下型12
との間を通して上側フィルム巻取りローラ20に巻き取
り可能にセットする。
【0156】同様に、表裏両面に微細な凹凸が形成され
た下側フィルム9すなわち表裏両面が梨地加工された下
側フィルム9を下側フィルム供給ローラ21にセット
し、上側フィルム8の場合と同様に下側フィルム9の先
端側を上型11と下型12との間を通して、かつ上側フ
ィルム8と対向させて下側フィルム巻取りローラ22に
巻き取り可能にセットする。
【0157】これにより、上型11と下型12との間に
一対を成すフィルムである上側フィルム8と下側フィル
ム9とが対向した状態で配置される。
【0158】ここで、図1に示すモールド装置のモール
ド金型10では、下型12のほぼ中央にポット12cと
プランジャ12bとが配置されているため、図5に示す
ように、下側フィルム9を、下型12の金型面12iに
おけるポット12c上を避けた両側に2列で配置してい
る。
【0159】すなわち、上側フィルム8は、上型11の
金型面11nとほぼ同程度の幅を有する1枚のシートで
あり、一方、下側フィルム9は、BGA基板2より大き
い幅を有する2枚のシートである。
【0160】その後、ステップS5によるフィルム除電
を行う。
【0161】ここでは、図1に示すフィルム除電部25
において、図8(a)に示すように、高電圧、例えば、
10kVの高電圧が印加された除電用電極32間に第1
のガスであるドライエアー31を通してこのドライエア
ー31をイオン化する。
【0162】さらに、フィルム除電部25において、イ
オン化されたドライエアー31を一対のフィルムすなわ
ち上側フィルム8と下側フィルム9とに供給して上側フ
ィルム8および下側フィルム9上に帯電する電荷33を
図8(b)に示すように中和する。
【0163】なお、図8は、一対のフィルムのうち、上
側フィルム8のみの除電(イオンブロー)を説明した図
であるが、下側フィルム9についても全く同様である。
【0164】これにより、モールド前の未使用の上側フ
ィルム8および下側フィルム9をイオンブローすること
ができ、その結果、上側フィルム8および下側フィルム
9での静電気の発生を防ぐことができる。
【0165】その後、図9(a)に示すように、上側フ
ィルム巻取りローラ20および下側フィルム巻取りロー
ラ22によって各フィルムを所定量巻き取り、これによ
り、図5に示すモールド金型10の上型11の金型面1
1nと下型12の金型面12iとに前記電荷中和済み、
すなわちイオンブロー済みの上側フィルム8および下側
フィルム9を配置するフィルム送り(ステップS6)を
行う。
【0166】続いて、モールド金型10上で上側フィル
ム8および下側フィルム9を予備加熱するとともに、適
正なテンションを両フィルムに付与する。
【0167】その後、ステップS7による金型除電を行
う。
【0168】ここでは、図5に示す上型除電部26aお
よび下型除電部26bを備えた金型除電部26におい
て、図8(a)に示すように、高電圧、例えば、10k
Vの高電圧が印加された除電用電極32間に第2のガス
であるドライエアー31を通してこのドライエアー31
をイオン化する。
【0169】さらに、金型除電部26において、図5に
示すように、イオン化されたドライエアー31を上型1
1と下型12のそれぞれの金型面11n,12iに供給
してそれぞれの金型面領域に帯電する電荷33(図8
(b)参照)を中和する。
【0170】これにより、モールド後のモールド金型1
0をイオンブローすることができ、その結果、次ショッ
トのモールドを行う際に、モールド金型10に静電気が
発生していない状態でモールドを行うことができる。
【0171】したがって、モールド金型10上での静電
気によるBGA30への静電破壊などの悪影響を防止で
きる。
【0172】さらに、ステップS8によるフィルム吸引
を行う。
【0173】ここでは、図3に示す上側フィルム第1吸
引部11gから、上型第1排気通路11iおよび吸引口
11fを介して上側フィルム8を吸引し、上型11のキ
ャビティ11a内面に沿うように上側フィルム8をキャ
ビティ11a内面に密着させる。
【0174】同様に、図4に示す下側フィルム第1吸引
部12eから、下型第1排気通路12gおよび吸引口1
2dを介して下側フィルム9を吸引し、下型12のキャ
ビティ12a内面に沿うように下側フィルム9をキャビ
ティ12a内面に密着させる。
【0175】その後、タブレットがセットされ、かつチ
ップ組み立て体7を吸着支持したフレーム搬送体15を
モールド金型10上に移動させ、下型12のポット12
c内に前記タブレットをセットするとともに、図10
(a)に示すように、キャビティ11a,12a上に配
置した一対のフィルムである上側フィルム8と下側フィ
ルム9との間に2組のチップ組み立て体7を配置する。
【0176】なお、2組のチップ組み立て体7は、下型
12の金型面12iにおいて、ポット12cの両側にそ
れぞれ分けて2列に配置する。
【0177】したがって、1つのチップ組み立て体7の
フレーム部材3上には4つの半導体チップ1が搭載され
ているため、このモールド金型10においては、1回の
モールド動作で8つの半導体チップ1のモールドを行う
ことができる。
【0178】なお、下型12上にチップ組み立て体7を
配置させた状態を図16に示す。
【0179】図16は、下型12上における基板支持リ
ード3a(基板支持治具)とBGA基板2とキャビティ
12aの位置関係を示したものであり、ここでは、BG
A基板2上に固定された半導体チップ1とボンディング
ワイヤ4とを省略して示すとともに、BGA基板2を透
過してその下側に見えるキャビティ12aを示したもの
である。
【0180】図16に示すように、チップ組み立て体7
においてフレーム部材3の基板支持リード3aによって
支持されたBGA基板2は、下型12のキャビティ12
a上に配置されている。
【0181】続いて、フレーム搬送体15を待機位置に
戻す。
【0182】その後、フレーム搬送体15が待機位置に
戻ったことを確認し、続いて、プレスによって下型12
を上昇させて一対のモールド金型10である上型11と
下型12とを図9(c)に示すようにクランプする。
【0183】なお、この段階で行う上型11と下型12
のクランプは、図10(b)に示すように、例えば、面
圧1から5kg/mm2 程度の1次(初期)クランプで
ある。
【0184】その後、この1次クランプの状態で、ステ
ップS9により、モールドを行う。ここでは、上側フィ
ルム8と下側フィルム9との間に図11(a)に示すよ
うに溶融されたモールド樹脂29(レジン)を供給し
て、モールド樹脂29の注入圧によりキャビティ11a
と上側フィルム8、かつキャビティ12aと下側フィル
ム9の間で一部隙間36が形成される状態になるまで
(キャビティ11a,12a内の上側フィルム8と下側
フィルム9との間がモールド樹脂29によってほぼ充填
された状態になるまで)キャビティ11a,12aにモ
ールド樹脂29を注入する第1樹脂注入工程を行う。
【0185】つまり、図11(a)に示すように、キャ
ビティ11aおよびキャビティ12aの隙間36が、そ
れぞれキャビティ11a,12aの隅部のみに形成され
る程度になるまで樹脂注入を行う。
【0186】その際、図13(a)に示すように、下側
フィルム9とチップ組み立て体7のBGA基板2の裏面
2c(第2の主面)とをモールド樹脂29が入り込まな
い程度に密着させ、図14に示すように、上側フィルム
8と下側フィルム9の間にモールド樹脂29を供給し
て、キャビティ11a,12a内面に上側フィルム8お
よび下側フィルム9がそれぞれ沿うようにキャビティ1
1a,12aにモールド樹脂29を充填する。
【0187】なお、モールド樹脂29を注入する際に
は、図12(a),(b),(c)に示すように、図13
(a)に示すゲート11dから順次モールド樹脂29を
注入していき、図13(b)に示すように、図13
(a)に示すチップ組み立て体7におけるフレーム部材
3の基板支持リード3aの表裏両面側にモールド樹脂2
9を周り込ませてBGA基板2のチップ支持面2b(第
1の主面)側と側面周辺部とに図6(b)に示すように
封止部6を形成する。
【0188】その際、図13(b)に示すように、キャ
ビティ11a,12a内でモールド樹脂29がチップ組
み立て体7のボンディングワイヤ4を覆った後、キャビ
ティ11a,12aの真空引き37を行って上側フィル
ム8がキャビティ11a内面に沿うように、かつ下側フ
ィルム9がキャビティ12a内面に沿うようにキャビテ
ィ11a,12aにモールド樹脂29を充填させる。
【0189】すなわち、キャビティ11a,12a内を
十分にモールド樹脂29によって充填し、図19に示す
ボイド35が形成される直前に真空引き37を行う。
【0190】これにより、図20(a),(b)に示す比
較例の真空引き38のように、上側フィルム8が減圧に
よって引っ張られてキャビティ11aから剥がれ、その
結果、上側フィルム8の脱落によるワイヤ曲がりを防止
できる。
【0191】なお、図13(b)に示す真空引き37
は、図3に示す上型11の減圧吸引部11lによって減
圧用吸引口11k、エアベント11eおよび減圧用排気
通路11mを介して行う。
【0192】続いて、キャビティ11a,12a内を真
空引き37の状態すなわち減圧状態にしつつ、図14お
よび図12(d),(e),(f)に示すように、順次キャ
ビティ11a,12a内にモールド樹脂29を充填させ
ていく。
【0193】これにより、キャビティ11a,12a内
のガス抜きを行いながらモールド樹脂29の充填が行え
るため、図19の比較例に示すようなボイド35の発生
を防ぐことができる。
【0194】その結果、BGA30の耐吸湿性を向上で
き、これにより、BGA30の品質および信頼性を向上
できる。
【0195】また、図11(a)に示すように、モール
ド樹脂29の注入過程において、キャビティ11aと上
側フィルム8との隙間36およびキャビティ12aと下
側フィルム9との隙間36が、それぞれキャビティ11
a,12aの隅部のみに形成される程度になるまで(キ
ャビティ11a,12a内におけるモールド樹脂29の
充填割合が90%程度に到達するまで)樹脂注入を行っ
た後(第1樹脂注入工程後)、面圧1から5kg/mm
2 程度の前記1次クランプより大きな圧力(例えば、面
圧10kg/mm2 以上)で上型11と下型12とを2
次(本)クランプし、図11(b)に示すように、この
状態でモールド樹脂29の注入圧により上側フィルム8
および下側フィルム9が、キャビティ11a,12a内
面のそれぞれの隅部まで密着してキャビティ11a,1
2aに沿うようにモールド樹脂29を充填させる。
【0196】すなわち、前記2次クランプによってモー
ルド金型10を閉じた状態で、モールド樹脂29の注入
圧により、キャビティ11a,12aの隅々まで上側フ
ィルム8、下側フィルム9が密着するまで樹脂注入を行
う第2樹脂注入工程を行う。
【0197】その結果、図11(c)に示すように、チ
ップ組み立て体7にキャビティ11a,12aのそれぞ
れの形状に対応したBGA30の封止部6を形成でき
る。
【0198】したがって、モールド樹脂の注入時の前記
モールド金型のクランプ状態を前記1次クランプと前記
2次クランプとの2段階に分けて行うことにより、比較
的クランプ力の弱い前記1次クランプ時にキャビティ1
1a,12a内面の形状にほぼ完全に沿うように上側フ
ィルム8および下側フィルム9を微移動させることがで
き、その結果、キャビティ11a,12a内における上
側フィルム8および下側フィルム9の弛みを取り除くこ
とができる。
【0199】これにより、BGA30の封止部6の外観
形状の品質を低下させることなくモールドでき、その結
果、BGA30の封止部6の外観品質を向上できる。
【0200】モールド樹脂29の充填完了後、図2に示
す減圧吸引部11lによるキャビティ11a,12a内
の真空引き37(図13(b)参照)すなわち減圧を停
止し、モールド樹脂29を硬化させる。
【0201】モールド完了後、プレスによって下型12
を下降させ、モールド金型10を開き、これにより、チ
ップ組み立て体7をキャビティ11a,12aから離型
させる。
【0202】ここでは、まず、上側フィルム8からチッ
プ組み立て体7を剥離し、その後、チップ組み立て体7
をフレーム取り出し部17のフレームチャックによって
把持し、上方に引き上げて下側フィルム9からチップ組
み立て体7を剥離する。
【0203】続いて、上側フィルム第1吸引部11gに
よる上側フィルム8の上型11への吸引を停止し、その
後、吸引から吐出に切り換えて、図9(d)に示すよう
に、図3に示す上側フィルム第1吸引部11gによって
吸引口11fから剥離用エアー39を突出させ、上型1
1のキャビティ11aから上側フィルム8を剥離させ
る。
【0204】同様にして、下側フィルム第1吸引部12
eによる下側フィルム9の下型12への吸引を停止し、
その後、吸引から吐出に切り換えて、図4に示す下側フ
ィルム第1吸引部12eによって吸引口12dから剥離
用エアー39を突出させ、下型12のキャビティ12a
から下側フィルム9を剥離させる。
【0205】続いて、ステップS10により、フィルム
巻き取りを行う。
【0206】ここでは、上側フィルム巻取りローラ20
および下側フィルム巻取りローラ22を回転させて、上
側フィルム8および下側フィルム9のモールドに使用さ
れた部分を巻き取る。
【0207】これにより、上側フィルム8および下側フ
ィルム9が順送りされ、その結果、図2に示すモールド
金型10の上型11の金型面11nおよび下型12の金
型面12iには、未使用の上側フィルム8および下側フ
ィルム9がそれぞれ配置される。
【0208】また、フィルム巻き取りの際には、使用済
み上側フィルム除電部41aと使用済み下側フィルム除
電部41bとにより、それぞれ使用済みの上側フィルム
8および下側フィルム9を除電する使用済みフィルム除
電(ステップS11)を行う。
【0209】すなわち、上側フィルム8および下側フィ
ルム9のそれぞれのモールドに使用された部分にイオン
化されたドライエアー31(ガス)を供給してそれぞれ
のフィルム上に帯電する電荷33(図8(a)参照)を
中和する。
【0210】これにより、上側フィルム巻取りローラ2
0や下側フィルム巻取りローラ22などのフィルム巻き
取り部では、非常に高い電位の静電気が発生するため、
使用済み上側フィルム除電部41aと使用済み下側フィ
ルム除電部41bのイオンブローにより、それぞれのフ
ィルム上の静電気を確実に除去することができる。
【0211】その後、ステップS12により、製品取り
出しを行う。
【0212】ここでは、フレーム取り出し部17によっ
てモールド済みのチップ組み立て体7を取り出し、図5
に示すポットクリーナ部24によってポット12c内の
レジンバリを吸引する。
【0213】続いて、取り出したモールド済みのチップ
組み立て体7を図1に示すゲートブレーク部18によっ
てカルブレークし、これにより、フレーム部材3に付着
した残留樹脂とチップ組み立て体7とを分離する。
【0214】ブレーク完了後、フレーム取り出し部17
によってモールド済みのチップ組み立て体7をフレーム
収納部14まで搬送し、フレーム収納部14にチップ組
み立て体7を順次収容していく。
【0215】その際、チップ組み立て体7をフレーム収
納部14に収容する直前に、ステップS13に示す製品
除電を行う。
【0216】ここでは、図1に示す製品除電部27にお
いて、図8(a)に示すように、高電圧、例えば、10
kVの高電圧が印加された除電用電極32間に第3のガ
スであるドライエアー31を通してこのドライエアー3
1をイオン化する。
【0217】さらに、製品除電部27において、図1に
示すように、イオン化されたドライエアー31をチップ
組み立て体7に供給してチップ組み立て体7上に帯電す
る前記電荷33(図8(a)参照)を中和する。
【0218】これにより、モールド済みのチップ組み立
て体7をイオンブローすることができ、その結果、チッ
プ組み立て体7に静電気が発生していない状態でこれら
を次工程に送ることができる。
【0219】したがって、次工程で組み立てるBGA3
0への悪影響を防止できる。
【0220】モールドによる封止部6の形成後、チップ
組み立て体7のフレーム部材3からBGA基板2を含む
個々のBGA領域を切断して分離する。
【0221】すなわち、型切断によって、フレーム部材
3の枠部3bから基板支持リード3aを切断・分離(ス
テップS14)し、これにより、モールド済みの個々の
BGA基板2を取得する。
【0222】その後、BGA基板2の裏面2c(第2の
主面)に外部端子として複数の突起状電極であるバンプ
電極5を半田転写または半田印刷などによって形成する
バンプ電極形成(ステップS15)を行い、かつ溶融し
て取り付け、これにより、BGA30を組み立てること
ができる。
【0223】続いて、BGA30の所定の検査を行い、
図6および図7に示すBGA30の製造を完了する(ス
テップS16)。
【0224】なお、BGA30においては、モールド時
に、チップ組み立て体7のBGA基板2の裏面2cに下
側フィルム9を密着させてモールドすることにより、B
GA基板2の裏面2c(第2の主面つまりバンプ電極5
を取り付ける側の面)にモールド樹脂29を付着させず
にモールドすることができる。
【0225】すなわち、モールド時のBGA基板2の側
面から裏面2cへのモールド樹脂29の侵入を阻止でき
るため、BGA基板2の裏面2cに薄いモールド樹脂2
9の膜が形成されることを防止できる。
【0226】その結果、信頼性の高いバンプ接続が可能
なBGAを実現できる。
【0227】さらに、BGA基板2の裏面2cに薄いモ
ールド樹脂29の膜が形成されることを防止できるた
め、モールド後にモールド樹脂29の前記薄い膜を除去
する工程を省くことができる。
【0228】その結果、BGA基板2に対してのバンプ
形成または転写をスムーズに行うことができる。
【0229】なお、モールド樹脂29をBGA基板2の
裏面2cに付着させることなく、BGA基板2の側面に
も封止部6を形成することができるため、BGA30に
おいて封止部6とBGA基板2との接合力の向上を図る
ことができる。
【0230】また、BGA30においては、モールド金
型10に配置された上側フィルム8および下側フィルム
9の梨地加工によって封止部6の表面が粗面に形成され
ている。
【0231】その結果、組み立て完了後のBGA基板2
の封止部6に製品番号などの記号や文字を付す際に、印
刷によるマーキングを行った場合でもインクを付すこと
が可能になるため、封止部6に記号や文字を容易に付す
ことができる。
【0232】以上、本発明者によってなされた発明を発
明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
前記発明の実施の形態に限定されるものではなく、その
要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言う
までもない。
【0233】例えば、前記実施の形態のBGA30(半
導体集積回路装置)の製造方法のモールド工程において
は、円筒形のタブレットを用いる場合を説明したが、前
記タブレットの変形例として棒状タブレットを用いても
よく、その際のモールド後の樹脂ランナ部40の形状を
図18に示す。
【0234】つまり、前記棒状タブレットを用いること
により、図18(a),(b)に示すように、樹脂ランナ
部40の長さを短くできるとともに、隣接する封止部6
の間隔も短くできるため、その結果、モールド樹脂29
の使用量を低減することができる。
【0235】また、前記実施の形態においては、上型1
1を第1の金型とし、下型12を第2の金型としたが、
両者の関係は、その反対であってもよい。
【0236】つまり、上型11を第2の金型とし、下型
12を第1の金型としてもよい。
【0237】同様に、フィルムについても、上側フィル
ム8を第1のフィルム、下側フィルム9を第2のフィル
ムとしてもよい。
【0238】また、前記実施の形態では、第1および第
2のフィルムを用いる場合について説明したが、前記フ
ィルムは、何れか一方のみを用いてもよい。
【0239】例えば、第1のフィルムのみを用いて、半
導体集積回路装置の封止部を形成する金型の金型面領域
にのみ前記第1のフィルムを配置し、これによってモー
ルドを行うものである。
【0240】また、各除電部で用いられる第1のガス、
第2のガスまたは第3のガスについても、何れのガスを
どの除電部で用いてもよい。
【0241】なお、前記実施の形態においては、モール
ド金型10において下型12を稼動側としたが、これに
限らず上型11を稼動側としてもよい。
【0242】また、前記実施の形態のBGA30の製造
方法のモールド工程において、梨地加工フィルムを用い
たモールド技術、モールド金型10やチップ組み立て体
7およびフィルムの除電(イオンブロー)技術、モール
ド時のキャビティ真空引き(減圧)技術およびモールド
金型の金型2段クランプ技術の4つの技術については、
個々に何れか1つの技術のみを用いてもよく、あるい
は、任意の2つ、3つまたは4つの技術の組み合わせで
あってもよい。
【0243】また、前記実施の形態では、半導体集積回
路装置の一例としてBGA30を取り上げて説明した
が、前記半導体集積回路装置は、BGA30に限定され
るものではなく、樹脂封止が行われる半導体集積回路装
置であれば、例えば、CSP(Chip Scale Package) や
QFN(Quad Flat Non-leaded package)などであって
もよい。
【0244】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0245】(1).半導体集積回路装置の製造方法の
モールド工程において梨地加工が行われたフィルムを用
いてモールドを行うことにより、半導体集積回路装置の
封止部の表面を粗面に形成できる。これにより、封止部
に記号や文字を付す際に、印刷によるマーキングを行っ
た場合でもインクを付すことが可能になり、その結果、
半導体集積回路装置の封止部に記号や文字を容易に付す
ことができる。
【0246】(2).半導体集積回路装置がBGAであ
る場合にはその製造方法において、BGA基板の裏面に
モールド樹脂を付着させずにモールドすることができる
ため、BGA基板の裏面に薄いモールド樹脂の膜が形成
されることを防止できる。これにより、信頼性の高いバ
ンプ接続が可能なBGAを実現できるとともに、モール
ド後にモールド樹脂の前記薄い膜を除去する工程を省く
ことができ、その結果、BGA基板に対してのバンプ形
成または転写をスムーズに行うことができる。
【0247】(3).半導体集積回路装置の製造方法の
モールド工程においてフィルムを用いてモールドを行う
際に、フィルム、チップ組み立て体およびモールド金型
をイオンブローすることにより、各部材における静電気
の発生を防ぐことができる。これにより、静電気による
製品への静電破壊などの悪影響を防止できる。その結
果、半導体集積回路装置の信頼性を向上できる。
【0248】(4).半導体集積回路装置の製造方法の
モールド工程においてフィルムを用いてモールドを行う
際に、樹脂注入時にキャビティを真空引き(減圧)しな
がらモールドを行うことにより、キャビティ内のガス抜
きを行いながらモールド樹脂を充填することができる。
これにより、封止部におけるボイドの形成を防ぐことが
でき、その結果、半導体集積回路装置の品質および信頼
性を向上できる。
【0249】(5).半導体集積回路装置の製造方法の
モールド工程においてフィルムを用いてモールドを行う
際に、モールド金型のクランプ時に金型2段クランプを
行うことにより、キャビティ内でのフィルムの弛みを取
り除いてモールドすることができる。これにより、半導
体集積回路装置の封止部の外観品質を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体集積回路装置の製造方法で用い
られるモールド装置の構造の実施の形態の一例を示す構
成概略図である。
【図2】図1に示すモールド装置におけるモールド金型
の構造の一例を示す断面図である。
【図3】図2に示すモールド金型における上型の構造を
示す平面図である。
【図4】図2に示すモールド金型における下型の構造を
示す平面図である。
【図5】図1に示すモールド装置における金型除電部の
配置を示す構成図である。
【図6】(a),(b) は本発明の半導体集積回路装置の
製造方法を用いて組み立てられる半導体集積回路装置の
一例であるBGAの構造を示す図であり、(a)は平面
図、(b)は断面図である。
【図7】図6に示すBGAの構造を示す底面図である。
【図8】(a),(b) は本発明の半導体集積回路装置の
製造方法におけるイオンブローの一例を示す概念図であ
る。
【図9】(a),(b),(c),(d)は本発明の半導体集
積回路装置の製造方法におけるモールド金型の動作の一
例を示す金型動作図である。
【図10】(a),(b) は本発明の半導体集積回路装置
の製造方法のモールド金型の2段クランプにおける1次
クランプの状態の一例を示す部分断面図である。
【図11】(a),(b),(c) は本発明の半導体集積回
路装置の製造方法のモールド金型の2段クランプにおけ
る2次クランプの状態の一例を示す部分断面図である。
【図12】(a),(b),(c),(d),(e),(f)は本
発明の半導体集積回路装置の製造方法におけるモールド
時のキャビティへの樹脂注入状態の一例を示す概念図で
ある。
【図13】(a),(b) は本発明の半導体集積回路装置
の製造方法におけるモールド時のキャビティの減圧状態
の一例を示す拡大部分断面図であり、(a)は減圧前の
状態、(b)は減圧開始状態である。
【図14】本発明の半導体集積回路装置の製造方法にお
けるモールド時のキャビティへの樹脂注入状態の一例を
示す部分断面図である。
【図15】図2に示すモールド金型における上型のキャ
ビティに対する吸引通路の構造を示す拡大部分平面図で
ある。
【図16】図1に示すモールド装置においてその下型に
チップ組み立て体を配置した状態の一例を示す部分平面
図である。
【図17】本発明の半導体集積回路装置の製造方法にお
ける製造プロセスの実施の形態の一例を示す製造プロセ
スフローである。
【図18】(a),(b) は本発明の半導体集積回路装置
の製造方法のモールド時に用いられるタブレットの変形
例である棒状タブレットを用いた際の樹脂ランナ部の構
造の一例を示す図であり、(a)は平面図、(b)は断
面図である。
【図19】本発明の半導体集積回路装置の製造方法のモ
ールドに対する比較例のモールドによって形成されたボ
イドを示すモールド概念図である。
【図20】(a),(b) は本発明の半導体集積回路装置
の製造方法のモールド時のキャビティの減圧に対する比
較例のキャビティの減圧を行った際の状態を示す拡大部
分断面図であり、(a)は減圧前の状態、(b)は減圧
後の状態である。
【符号の説明】
1 半導体チップ 1a 主面 1b パッド(表面電極) 2 BGA基板(チップ支持基板) 2a 基板電極(リード) 2b チップ支持面(第1の主面) 2c 裏面(第2の主面) 3 フレーム部材 3a 基板支持リード 3b 枠部 4 ボンディングワイヤ(接続部材) 5 バンプ電極(突起状電極) 6 封止部 7 チップ組み立て体 8 上側フィルム(第2のフィルム) 9 下側フィルム(第1のフィルム) 10 モールド金型 11 上型(第1の金型) 11a キャビティ 11b カル 11c ランナ 11d ゲート 11e エアベント 11f 吸引口 11g 上側フィルム第1吸引部 11h 上側フィルム第2吸引部 11i 上型第1排気通路 11j 上型第2排気通路 11k 減圧用吸引口 11l 減圧吸引部 11m 減圧用排気通路 11n 金型面 11p 減圧用吸引通路 12 下型(第2の金型) 12a キャビティ 12b プランジャ 12c ポット 12d 吸引口 12e 下側フィルム第1吸引部 12f 下側フィルム第2吸引部 12g 下型第1排気通路 12h 下型第2排気通路 12i 金型面 13 ローダ部 14 フレーム収納部 15 フレーム搬送体 16 フレーム整列部 17 フレーム取り出し部 18 ゲートブレーク部 19 上側フィルム供給ローラ 20 上側フィルム巻取りローラ(リール) 21 下側フィルム供給ローラ 22 下側フィルム巻取りローラ(リール) 23 ガイドローラ 24 ポットクリーナ部 25 フィルム除電部 25a 上側フィルム除電部 25b 下側フィルム除電部 26 金型除電部 26a 上型除電部 26b 下型除電部 27 製品除電部 28 ノズル 29 モールド樹脂 30 BGA(半導体集積回路装置) 31 ドライエアー(ガス) 32 除電用電極(電極) 33 電荷 34 Oリング 35 ボイド 36 隙間 37,38 真空引き 39 剥離用エアー 40 樹脂ランナ部 41a 使用済み上側フィルム除電部 41b 使用済み下側フィルム除電部

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モールド金型のキャビティを含む金型面
    に第1のフィルム、および一方の主面に微細な凹凸が形
    成された第2のフィルムを前記第2のフィルムの前記一
    方の主面が前記第1のフィルムの一方の主面と対向する
    ように配置し、前記第1および第2のフィルム間に半導
    体チップを備えたチップ組み立て体を配置した後、前記
    半導体チップをモールドすることにより組み立てられる
    半導体集積回路装置の製造方法であって、 (a) 前記第1および第2のフィルム間に前記チップ組み
    立て体を配置する工程と、 (b) 前記モールド金型を構成する第1および第2の金型
    を閉じた後、前記第1および第2のフィルム間にモール
    ド樹脂を供給して、前記キャビティに前記モールド樹脂
    を充填させる工程と、 (c) 前記キャビティに前記モールド樹脂を充填させて前
    記チップ組み立て体に前記キャビティの形状に対応した
    前記半導体集積回路装置の封止部を形成する工程と、 (d) 前記各工程の後、前記モールド金型を開いて封止さ
    れた前記チップ組み立て体を前記キャビティから離型さ
    せる工程とを有することを特徴とする半導体集積回路装
    置の製造方法。
  2. 【請求項2】 モールド金型のキャビティを含む金型面
    に第1および第2のフィルムを配置し、前記第1および
    第2のフィルム間に半導体チップを備えたチップ組み立
    て体を配置した後、前記半導体チップをモールドするこ
    とにより組み立てられる半導体集積回路装置の製造方法
    であって、 (a) イオン化されたガスを前記モールド金型の前記金型
    面に供給して前記金型面領域に帯電する電荷を中和する
    工程と、 (b) 前記第1および第2のフィルム間に前記チップ組み
    立て体を配置する工程と、 (c) 前記金型面の電荷中和が行われた前記モールド金型
    を構成する第1および第2の金型を閉じた後、前記第1
    および第2フィルム間にモールド樹脂を供給して、前記
    キャビティに前記モールド樹脂を充填させる工程と、 (d) 前記キャビティに前記モールド樹脂を充填させて前
    記チップ組み立て体に前記キャビティの形状に対応した
    前記半導体集積回路装置の封止部を形成する工程と、 (e) 前記各工程の後、前記モールド金型を開いて封止さ
    れた前記チップ組み立て体を前記キャビティから離型さ
    せる工程とを有することを特徴とする半導体集積回路装
    置の製造方法。
  3. 【請求項3】 モールド金型のキャビティを含む金型面
    に第1および第2のフィルムを配置し、前記第1および
    第2のフィルム間に半導体チップを備えたチップ組み立
    て体を配置した後、前記半導体チップをモールドするこ
    とにより組み立てられる半導体集積回路装置の製造方法
    であって、 (a) 前記第1および第2のフィルム間に前記チップ組み
    立て体を配置する工程と、 (b) 前記モールド金型を構成する第1および第2の金型
    を閉じた後、前記第1および第2のフィルム間にモール
    ド樹脂を供給して、前記キャビティに前記モールド樹脂
    を充填させる工程と、 (c) 前記キャビティに前記モールド樹脂を充填させて前
    記チップ組み立て体に前記キャビティの形状に対応した
    前記半導体集積回路装置の封止部を形成する工程と、 (d) 前記金型を開いて封止された前記チップ組み立て体
    を前記キャビティから離型させる工程と、 (e) 前記各工程の後、イオン化されたガスを前記チップ
    組み立て体に供給して前記チップ組み立て体上に帯電す
    る電荷を中和する工程とを有することを特徴とする半導
    体集積回路装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 モールド金型のキャビティを含む金型面
    に第1および第2のフィルムを配置し、前記第1および
    第2のフィルム間に半導体チップを備えたチップ組み立
    て体を配置した後、前記半導体チップをモールドするこ
    とにより組み立てられる半導体集積回路装置の製造方法
    であって、 (a) イオン化された第1のガスを前記第1および第2の
    フィルムに供給して前記フィルム上に帯電する電荷を中
    和する工程と、 (b) 前記モールド金型の前記金型面に前記電荷中和済み
    の第1および第2のフィルムを配置する工程と、 (c) イオン化された第2のガスまたは前記第1のガスを
    前記モールド金型の前記金型面に供給して前記金型面領
    域に帯電する電荷を中和する工程と、 (d) 前記第1および第2のフィルム間に前記チップ組み
    立て体を配置する工程と、 (e) 前記金型面の電荷中和が行われた前記モールド金型
    の第1および第2の金型を閉じた後、前記第1および第
    2のフィルム間にモールド樹脂を供給して、前記キャビ
    ティに前記モールド樹脂を充填させる工程と、 (f) 前記キャビティに前記モールド樹脂を充填させて前
    記チップ組み立て体に前記キャビティの形状に対応した
    前記半導体集積回路装置の封止部を形成する工程と、 (g) 前記各工程の後、前記金型を開いて封止された前記
    チップ組み立て体を前記キャビティから離型させる工程
    と、 (h) イオン化された第3のガス、前記第2または前記第
    1のガスを前記チップ組み立て体に供給して前記チップ
    組み立て体上に帯電する電荷を中和する工程とを有する
    ことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 モールド金型のキャビティを含む金型面
    に第1および第2のフィルムを配置し、前記第1および
    第2のフィルム間に半導体チップを備えたチップ組み立
    て体を配置した後、前記半導体チップをモールドするこ
    とにより組み立てられる半導体集積回路装置の製造方法
    であって、 (a) 前記第1および第2のフィルム間に前記チップ組み
    立て体を配置する工程と、 (b) 前記モールド金型を構成する第1および第2の金型
    を1次クランプした後、前記第1および第2のフィルム
    間にモールド樹脂を供給して、前記モールド樹脂により
    前記キャビティ内の前記第1および第2フィルム間がほ
    ぼ充填される状態になるまで前記キャビティに前記モー
    ルド樹脂を注入する第1樹脂注入工程と、 (c) 前記第1樹脂注入工程後、前記1次クランプより大
    きな圧力で前記モールド金型を2次クランプし、この状
    態で前記モールド樹脂の注入圧により前記フィルムが前
    記キャビティ内面に沿うように前記キャビティに前記モ
    ールド樹脂を充填させて前記チップ組み立て体に前記キ
    ャビティの形状に対応した前記半導体集積回路装置の封
    止部を形成する第2樹脂注入工程と、 (d) 前記各工程の後、前記金型を開いて封止された前記
    チップ組み立て体を前記キャビティから離型させる工程
    とを有することを特徴とする半導体集積回路装置の製造
    方法。
  6. 【請求項6】 モールド金型のキャビティを含む金型面
    に第1および第2のフィルムを配置し、前記第1および
    第2のフィルム間に半導体チップを備えたチップ組み立
    て体を配置した後、前記半導体チップをモールドするこ
    とにより組み立てられる半導体集積回路装置の製造方法
    であって、 (a) 前記第1および第2のフィルム間に前記チップ組み
    立て体を配置する工程と、 (b) 前記モールド金型を構成する第1および第2の金型
    を閉じた後、前記第1および第2のフィルム間にモール
    ド樹脂を供給する工程と、 (c) 前記キャビティ内で前記モールド樹脂が前記チップ
    組み立て体のボンディングワイヤを覆った後に、前記キ
    ャビティを真空引きして前記キャビティに前記モールド
    樹脂を充填させる工程と、 (d) 前記キャビティに前記モールド樹脂を充填させて前
    記チップ組み立て体に前記キャビティの形状に対応した
    前記半導体集積回路装置の封止部を形成する工程と、 (e) 前記各工程の後、前記金型を開いて封止された前記
    チップ組み立て体を前記キャビティから離型させる工程
    とを有することを特徴とする半導体集積回路装置の製造
    方法。
  7. 【請求項7】 第1および第2の金型を有するモールド
    金型のキャビティを含む金型面に第1および第2のフィ
    ルムを配置し、前記第1および第2のフィルム間に複数
    のリードを有するチップ支持基板、その第1の主面上に
    固定された半導体チップ、および前記複数のリードと前
    記半導体チップ間を接続するボンディングワイヤとを備
    えたチップ組み立て体を配置した後、前記半導体チップ
    をモールドすることにより組み立てられる半導体集積回
    路装置の製造方法であって、 (a) 前記第1および第2のフィルム間に前記チップ組み
    立て体を配置する工程と、 (b) 前記モールド金型の第1および第2の金型を閉じた
    後、前記第1のフィルムと前記チップ組み立て体の前記
    チップ支持基板の第2の主面とをモールド樹脂が入り込
    まない程度に密着させ、前記第1および第2のフィルム
    間に前記モールド樹脂を供給して、前記キャビティに前
    記モールド樹脂を充填させる工程と、 (c) 前記キャビティに前記モールド樹脂を充填させて前
    記チップ組み立て体に前記キャビティの形状に対応した
    前記半導体集積回路装置の封止部を形成する工程と、 (d) 前記各工程の後、前記金型を開いて封止された前記
    チップ組み立て体を前記キャビティから離型させる工程
    とを有することを特徴とする半導体集積回路装置の製造
    方法。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の半導体集積回路装置の製
    造方法であって、前記第1および第2のフィルムとし
    て、少なくとも一方の面に微細な凹凸が形成されたフィ
    ルムを用い、前記モールドによって前記封止部を形成し
    た際に、前記第1または第2のフィルムの前記微細な凹
    凸によって前記封止部の表面を粗面に形成することを特
    徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の半導体集積回路装置の製
    造方法であって、前記第1および第2のフィルムとし
    て、メチルペンテン樹脂によって形成されたフィルムを
    用いることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方
    法。
  10. 【請求項10】 請求項4記載の半導体集積回路装置の
    製造方法であって、前記ガスとして、ドライエアーを用
    いることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項4記載の半導体集積回路装置の
    製造方法であって、前記第1および第2のフィルムとし
    て、少なくとも一方の面に微細な凹凸が形成されたフィ
    ルムを用い、前記モールドによって前記封止部を形成し
    た際に、前記第1または第2のフィルムの前記微細な凹
    凸によって前記封止部の表面を粗面に形成することを特
    徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項5記載の半導体集積回路装置の
    製造方法であって、前記第1および第2のフィルムとし
    て、少なくとも一方の面に微細な凹凸が形成されたフィ
    ルムを用い、前記モールドによって前記封止部を形成し
    た際に、前記第1または第2のフィルムの前記微細な凹
    凸によって前記封止部の表面を粗面に形成することを特
    徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項6記載の半導体集積回路装置の
    製造方法であって、前記第1および第2のフィルムとし
    て、少なくとも一方の面に微細な凹凸が形成されたフィ
    ルムを用い、前記モールドによって前記封止部を形成し
    た際に、前記第1または第2のフィルムの前記微細な凹
    凸によって前記封止部の表面を粗面に形成することを特
    徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項5記載の半導体集積回路装置の
    製造方法であって、前記1次クランプの圧力を面圧1か
    ら5kg/mm2 とし、前記2次クランプの圧力を面圧
    10kg/mm2 以上とすることを特徴とする半導体集
    積回路装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 以下の工程からなる半導体集積回路装
    置の製造方法: (a) 配線を備えたチップ支持基板とその第1の主面上に
    固定された半導体チップ、および前記半導体チップの複
    数の表面電極と前記チップ支持基板の複数のリードを電
    気的に接続する複数の接続部材とからなるチップ組み立
    て体を、第1および第2のフィルムが配置された第1お
    よび第2の金型間に供給する工程; (b) 前記第1および第2の金型を閉じることによって、
    前記チップ組み立て体の一部を前記第1および第2の金
    型間のモールドキャビティ内に収容した状態で、溶融さ
    れたモールド樹脂が前記チップ支持基板の第2の主面上
    に浸入しないように前記モールド樹脂を前記キャビティ
    内の前記第1および第2のフィルム間に注入して、前記
    半導体チップ、前記接続部材、および前記チップ支持基
    板の側面周辺部を封止する工程; (c) 前記第1および第2の金型を開いて、封止された前
    記チップ組み立て体を前記キャビティから離型させる工
    程。
  16. 【請求項16】 請求項15記載の半導体集積回路装置
    の製造方法であって、前記モールド樹脂の注入は、トラ
    ンスファーモールド方式を用いて行われることを特徴と
    する半導体集積回路装置の製造方法。
  17. 【請求項17】 モールド金型のキャビティを含む金型
    面に一方の主面に微細な凹凸が形成された第1のフィル
    ムを配置し、前記第1のフィルムと前記キャビティ内面
    間に半導体チップを備えたチップ組み立て体を配置した
    後、前記半導体チップをモールドすることにより組み立
    てられる半導体集積回路装置の製造方法であって、 (a) 前記第1のフィルムと前記キャビティ内面間に前記
    チップ組み立て体を配置する工程と、 (b) 前記モールド金型を構成する第1および第2の金型
    を閉じた後、前記第1のフィルムと前記キャビティ内面
    間にモールド樹脂を供給して、前記キャビティに前記モ
    ールド樹脂を充填させる工程と、 (c) 前記キャビティに前記モールド樹脂を充填させて前
    記チップ組み立て体に前記キャビティの形状に対応した
    前記半導体集積回路装置の封止部を形成する工程と、 (d) 前記各工程の後、前記モールド金型を開いて封止さ
    れた前記チップ組み立て体を前記キャビティから離型さ
    せる工程とを有することを特徴とする半導体集積回路装
    置の製造方法。
  18. 【請求項18】 モールド金型のキャビティを含む金型
    面に第1のフィルムを配置し、前記第1のフィルムと前
    記キャビティ内面間に半導体チップを備えたチップ組み
    立て体を配置した後、前記半導体チップをモールドする
    ことにより組み立てられる半導体集積回路装置の製造方
    法であって、 (a) イオン化されたガスを前記モールド金型の前記金型
    面に供給して前記金型面領域に帯電する電荷を中和する
    工程と、 (b) 前記第1のフィルムと前記キャビティ内面間に前記
    チップ組み立て体を配置する工程と、 (c) 前記金型面の電荷中和が行われた前記モールド金型
    を構成する第1および第2の金型を閉じた後、前記第1
    のフィルムと前記キャビティ内面間にモールド樹脂を供
    給して、前記キャビティに前記モールド樹脂を充填させ
    る工程と、 (d) 前記キャビティに前記モールド樹脂を充填させて前
    記チップ組み立て体に前記キャビティの形状に対応した
    前記半導体集積回路装置の封止部を形成する工程と、 (e) 前記各工程の後、前記モールド金型を開いて封止さ
    れた前記チップ組み立て体を前記キャビティから離型さ
    せる工程とを有することを特徴とする半導体集積回路装
    置の製造方法。
  19. 【請求項19】 モールド金型のキャビティを含む金型
    面に第1のフィルムを配置し、前記第1のフィルムと前
    記キャビティ内面間に半導体チップを備えたチップ組み
    立て体を配置した後、前記半導体チップをモールドする
    ことにより組み立てられる半導体集積回路装置の製造方
    法であって、 (a) 前記第1のフィルムと前記キャビティ内面間に前記
    チップ組み立て体を配置する工程と、 (b) 前記モールド金型を構成する第1および第2の金型
    を閉じた後、前記第1のフィルムと前記キャビティ内面
    間にモールド樹脂を供給して、前記キャビティに前記モ
    ールド樹脂を充填させる工程と、 (c) 前記キャビティに前記モールド樹脂を充填させて前
    記チップ組み立て体に前記キャビティの形状に対応した
    前記半導体集積回路装置の封止部を形成する工程と、 (d) 前記金型を開いて封止された前記チップ組み立て体
    を前記キャビティから離型させる工程と、 (e) 前記各工程の後、イオン化されたガスを前記チップ
    組み立て体に供給して前記チップ組み立て体上に帯電す
    る電荷を中和する工程とを有することを特徴とする半導
    体集積回路装置の製造方法。
  20. 【請求項20】 モールド金型のキャビティを含む金型
    面に第1のフィルムを配置し、前記第1のフィルムと前
    記キャビティ内面間に半導体チップを備えたチップ組み
    立て体を配置した後、前記半導体チップをモールドする
    ことにより組み立てられる半導体集積回路装置の製造方
    法であって、 (a) イオン化された第1のガスを前記第1のフィルムに
    供給して前記フィルム上に帯電する電荷を中和する工程
    と、 (b) 前記モールド金型の前記金型面に前記電荷中和済み
    の第1のフィルムを配置する工程と、 (c) イオン化された第2のガスまたは前記第1のガスを
    前記モールド金型の前記金型面に供給して前記金型面領
    域に帯電する電荷を中和する工程と、 (d) 前記第1のフィルムと前記キャビティ内面間に前記
    チップ組み立て体を配置する工程と、 (e) 前記金型面の電荷中和が行われた前記モールド金型
    の第1および第2の金型を閉じた後、前記第1のフィル
    ムと前記キャビティ内面間にモールド樹脂を供給して、
    前記キャビティに前記モールド樹脂を充填させる工程
    と、 (f) 前記キャビティに前記モールド樹脂を充填させて前
    記チップ組み立て体に前記キャビティの形状に対応した
    前記半導体集積回路装置の封止部を形成する工程と、 (g) 前記各工程の後、前記金型を開いて封止された前記
    チップ組み立て体を前記キャビティから離型させる工程
    と、 (h) イオン化された第3のガス、前記第2または前記第
    1のガスを前記チップ組み立て体に供給して前記チップ
    組み立て体上に帯電する電荷を中和する工程とを有する
    ことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  21. 【請求項21】 モールド金型のキャビティを含む金型
    面に第1のフィルムを配置し、前記第1のフィルムと前
    記キャビティ内面間に半導体チップを備えたチップ組み
    立て体を配置した後、前記半導体チップをモールドする
    ことにより組み立てられる半導体集積回路装置の製造方
    法であって、 (a) 前記第1のフィルムと前記キャビティ内面間に前記
    チップ組み立て体を配置する工程と、 (b) 前記モールド金型の第1および第2の金型を閉じた
    後、前記第1のフィルムと前記キャビティ内面間にモー
    ルド樹脂を供給して、前記キャビティに前記モールド樹
    脂を充填させる工程と、 (c) 前記キャビティに前記モールド樹脂を充填させて前
    記チップ組み立て体に前記キャビティの形状に対応した
    前記半導体集積回路装置の封止部を形成する工程と、 (d) 前記各工程の後、前記金型を開いて封止された前記
    チップ組み立て体を前記キャビティから離型させる工程
    と、 (e) イオン化されたガスを前記第1のフィルム上に供給
    して帯電した電荷を中和する工程と、 (f) 前記モールドに使用された部分の前記第1のフィル
    ムをリールに巻き取る工程とを有することを特徴とする
    半導体集積回路装置の製造方法。
  22. 【請求項22】 モールド金型のキャビティを含む金型
    面に半導体チップを備えたチップ組み立て体を配置した
    後、前記半導体チップをモールドすることにより組み立
    てられる半導体集積回路装置の製造方法であって、 (a) 前記金型面に前記チップ組み立て体を配置する工程
    と、 (b) 前記モールド金型を構成する第1および第2の金型
    を閉じた後、前記キャビティにモールド樹脂を供給する
    工程と、 (c) 前記キャビティ内で前記モールド樹脂が前記チップ
    組み立て体のボンディングワイヤを覆った後に、前記キ
    ャビティを真空引きして前記キャビティに前記モールド
    樹脂を充填させる工程と、 (d) 前記キャビティに前記モールド樹脂を充填させて前
    記チップ組み立て体に前記キャビティの形状に対応した
    前記半導体集積回路装置の封止部を形成する工程と、 (e) 前記各工程の後、前記金型を開いて封止された前記
    チップ組み立て体を前記キャビティから離型させる工程
    とを有することを特徴とする半導体集積回路装置の製造
    方法。
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