JP2018088511A - インプリント装置およびその動作方法ならびに物品製造方法 - Google Patents

インプリント装置およびその動作方法ならびに物品製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】周辺部材から離脱しやすいパーティクルに起因して発生しうるパターン欠陥や基板および/または型の破損を低減するために有利な技術を提供する。
【解決手段】インプリント装置は、基板の上のインプリント材に型を接触させた状態で該インプリント材を硬化させることによって該基板の上にパターンを形成する。インプリント装置は、基板を保持する基板保持領域を有する基板チャックと、前記基板チャックによって保持される基板の側面を取り囲むように配置された周辺部材と、帯電部を含むクリーニング部材を使って前記周辺部材の少なくとも一部の領域をクリーニングするクリーニング処理を制御する制御部とを備える。前記クリーニング処理は、前記帯電部を前記周辺部材の少なくとも一部の領域に対向させた状態で前記クリーニング部材を前記周辺部材に対して相対的に移動させることによって前記領域のパーティクルを前記帯電部に吸着させる動作を含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、インプリント装置およびその動作方法ならびに物品製造方法に関する。
基板の上に配置されたインプリント材に型(モールド)を接触させた状態でインプリント材を硬化させることによって基板の上にパターンを形成するインプリント技術が注目されている。型には、凹部からなるパターンが形成されていて、基板の上のインプリント材に型を接触させると、毛細管現象によって凹部にインプリント材が充填される。凹部へのインプリント材の充填を促進したり、空気(酸素)によるインプリント材の硬化阻害を防いだりするために、基板と型との間の空間には、パージガスが供給される。凹部に対して十分にインプリント材が充填された時点で、インプリント材に光または熱などのエネルギーが与えられる。これによりインプリント材が硬化し、型に形成された凹部からなるパターンが基板の上のインプリント材に転写される。インプリント材が硬化した後にインプリント材から型が引き離される。
基板の上の硬化したインプリント材から型を引き離す際に型が帯電しうる。この帯電によって形成される電界によってパーティクルに対して静電気力(クーロン力)が作用し、これによりパーティクルが型に引き付けられて型に付着しうる。パーティクルは、インプリント装置のチャンバの外部から侵入する場合もあるし、チャンバの中において、機械要素の相互の摩擦、機械要素と基板または原版との摩擦などによって発生する場合もある。あるいは、基板の上に未硬化のインプリント材を配置するために吐出口からインプリント材が吐出された際にインプリント材のミストが発生し、このインプリント材が固化することによってパーティクルが発生する場合もありうる。
特許文献1には、モールドに異物捕捉領域を設け、その異物捕捉領域を帯電させることによって、転写位置への基板の搬送時に、雰囲気中および/または基板上に存在する異物を除去することが記載されている。特許文献2には、モールドの第1面にパターン部と第1導電膜とを設け、第2面に第2導電膜を設け、第1導電膜および第2導電膜に電荷を蓄えさせることによってパターン部の近傍のパーティクルを第1導電膜に引き付けることが記載されている。
特開2014−175340号公報 特開2015−149390号公報
型にパーティクルが付着した状態で、型を基板の上のインプリント材に接触させてパターンの形成を行うと、欠陥を有するパターンが形成されたり、基板および/または型が破損したりしうる。一方、パージガスを基板と型との間の空間に効率的に供給するために、基板の側面を取り囲むように周辺部材を配置することが検討されている。周辺部材を設けることによって、型の下の空間の体積を小さくし、効率的にパージガスを該空間に維持することができる。
しかしながら、周辺部材を配置すると、基板の上のインプリント材から型を引き離した後に基板を移動させる際に、周辺部材が型に対して、近い距離で対向しうる。静電気力は、距離の二乗に逆比例するので、周辺部材の上のパーティクルに作用する静電気力は、周辺部材がない場合における基板保持部の上のパーティクルに作用する静電気力よりも相当に大きなものになりうる。周辺部材には、多数の基板の処理を通じてパーティクルが付着しうる。このようなパーティクルのうち周辺部材に対して弱い付着力で付着しているパーティクルは、それに作用する静電気力によって容易に周辺部材から離脱して型に付着しうる。
本発明は、上記の課題認識を契機としてなされたものであり、周辺部材から離脱しやすいパーティクルに起因して発生しうるパターン欠陥や基板および/または型の破損を低減するために有利な技術を提供することを目的とする。
本発明の1つの側面は、基板の上のインプリント材に型を接触させた状態で該インプリント材を硬化させることによって該基板の上にパターンを形成するインプリント装置に係り、インプリント装置は、基板を保持する基板保持領域を有する基板チャックと、前記基板チャックによって保持される基板の側面を取り囲むように配置された周辺部材と、帯電部を含むクリーニング部材を使って前記周辺部材の少なくとも一部の領域をクリーニングするクリーニング処理を制御する制御部と、を備え、前記クリーニング処理は、前記帯電部を前記周辺部材の少なくとも一部の領域に対向させた状態で前記クリーニング部材を前記周辺部材に対して相対的に移動させることによって前記領域のパーティクルを前記帯電部に吸着させる動作を含む。
本発明によれば、周辺部材から離脱しやすいパーティクルに起因して発生しうるパターン欠陥や基板および/または型の破損を低減するために有利な技術が提供される。
本発明の1つの実施形態のインプリント装置の一部の構成を模式的に示す図。 本発明の1つの実施形態のインプリント装置の構成を模式的に示す図。 クリーニング部材を例示する図。 クリーニング部材を保持する保持部を説明する図。 周辺部材を例示する図。 周辺部材のクリーニング処理を例示する図。 周辺部のクリーニングシーケンスを例示する図。 基板チャックのクリーニング処理を例示する図。 基板チャックのクリーニングシーケンスを例示する図。 本発明の第2実施形態のインプリント装置の構成を模式的に示す図。 クリーニング部材の構成例を示す図。 本発明の第2実施形態のインプリント装置の動作を例示する図。 他のクリーニング部材の構成を例示する図。 更に他のクリーニング部材の構成を例示する図。 図14に示されたクリーニング部材による周辺部材のクリーニングを説明する図。 本発明の第3実施形態の型の除電を示す図。
以下、添付図面を参照しながら本発明のインプリント装置およびその動作方法をその例示的な実施形態を通して説明する。
図2には、本発明の1つの実施形態のインプリント装置IMPの構成が例示されている。インプリント装置IMPは、型100のパターンをインプリントによって基板101に転写する。別の表現をすると、インプリント装置IMPは、型100のパターンを基板101の上のインプリント材(被転写材)にインプリントによって転写する。インプリントとは、インプリント材に型を接触させて該インプリント材を硬化させることを意味する。型100は、凹部で構成されたパターンを有する。基板101の上のインプリント材(未硬化樹脂)に型100を接触させることによってパターンの凹部にインプリント材が充填される。この状態で、インプリント材に対してそれを硬化させるエネルギーを与えることによって、インプリント材が硬化する。これによって型100のパターンがインプリント材に転写され、硬化したインプリント材からなるパターンが基板101の上に形成される。
インプリント材は、それを硬化させるエネルギーが与えられることによって硬化する硬化性組成物である。インプリント材は、硬化した状態を意味する場合もあるし、未硬化の状態を意味する場合もある。硬化用のエネルギーとしては、例えば、電磁波、熱等が用いられうる。電磁波は、例えば、その波長が10nm以上1mm以下の範囲から選択される光(例えば、赤外線、可視光線、紫外線)でありうる。
硬化性組成物は、典型的には、光の照射により、あるいは、加熱により硬化する組成物である。これらのうち光により硬化する光硬化性組成物は、少なくとも重合性化合物および光重合開始剤を含有しうる。また、光硬化性組成物は、付加的に非重合性化合物または溶剤を含有しうる。非重合性化合物は、例えば、増感剤、水素供与体、内添型離型剤、界面活性剤、酸化防止剤、ポリマー成分などの群から選択される少なくとも一種でありうる。
本明細書および添付図面では、基板101の表面に平行な方向をXY平面とするXYZ座標系において方向を示す。XYZ座標系におけるX軸、Y軸、Z軸にそれぞれ平行な方向をX方向、Y方向、Z方向とし、X軸周りの回転、Y軸周りの回転、Z軸周りの回転をそれぞれθX、θY、θZとする。X軸、Y軸、Z軸に関する制御または駆動は、それぞれX軸に平行な方向、Y軸に平行な方向、Z軸に平行な方向に関する制御または駆動を意味する。また、θX軸、θY軸、θZ軸に関する制御または駆動は、それぞれX軸に平行な軸の周りの回転、Y軸に平行な軸の周りの回転、Z軸に平行な軸の周りの回転に関する制御または駆動を意味する。また、位置は、X軸、Y軸、Z軸の座標に基づいて特定されうる情報であり、姿勢は、θX軸、θY軸、θZ軸に対する相対的な回転で特定されうる情報である。位置決めは、位置および/または姿勢を制御することを意味する。
インプリント装置IMPは、基板101を位置決めする基板駆動機構SDMを備え、基板駆動機構SDMは、例えば、基板チャック102、周辺部材113、微動機構114、粗動機構115およびベース構造体116を含みうる。基板チャック102は、基板101を保持する基板保持領域を有し、基板101を吸着(例えば、真空吸着、静電吸着)によって保持しうる。微動機構114は、基板チャック102および周辺部材113を支持する微動ステージおよび該微動ステージを駆動する駆動機構を含みうる。周辺部材113は、基板101の側面を取り囲むように、基板101が配置される領域の周辺に配置されている。周辺部材113は、基板101の上面と等しい高さの上面を有しうる。周辺部材113は、複数の部材に分割されていてもよい。また、該複数の部材の全部または一部は、互いに離隔して配置さてもよいし、互いに接触するように配置されてもよい。
微動機構114は、基板チャック102を微駆動することによって基板101を微駆動する機構である。粗動機構115は、微動機構114を粗駆動することによって基板101を粗駆動する機構である。ベース構造体116は、粗動機構115、微動機構114、基板チャック102および周辺部材113を支持する。基板駆動機構SDMは、例えば、基板101を複数の軸(例えば、X軸、Y軸、θZ軸の3軸)について駆動するように構成されうる。微動機構114における基板チャック102と一体化された部分(微動ステージ)の位置は、干渉計などの計測器117によってモニタされる。
インプリント装置IMPは、型100を位置決めする型駆動機構MDMを備え、型駆動機構MDMは、型チャック110、駆動機構109および周辺部材151を含みうる。周辺部材151は、型100の側面を取り囲むように、型100が配置される領域の周辺に配置されている。型駆動機構MDMおよび周辺部材151は、支持構造体108によって支持されうる。型チャック110は、型100を吸着(例えば、真空吸着、静電吸着)によって保持しうる。駆動機構109は、型チャック110を駆動することによって型100を駆動する。型駆動機構MDMは、例えば、型100を複数の軸(例えば、X軸、Y軸、Z軸、θX軸、θY軸、θZ軸の6軸)について駆動するように構成されうる。
基板駆動機構SDMおよび型駆動機構MDMは、基板101と型100との相対的な位置決めを行う駆動部を構成する。駆動部は、X軸、Y軸、θX軸、θY軸およびθZ軸に関して基板101と型100との相対位置を調整するほか、Z軸に関しても基板101と型100との相対位置を調整する。Z軸に関する基板101と型100との相対位置の調整は、基板101の上のインプリント材と型100との接触および分離の動作を含む。
インプリント装置IMPは、基板101の上に未硬化のインプリント材を塗布、配置あるいは供給するディスペンサ(供給部)111を備えうる。ディスペンサ111は、例えば、基板101の上にインプリント材を複数のドロップレットの形態で配置するように構成されうる。ディスペンサ111は、支持構造体108によって支持されうる。
インプリント装置IMPは、基板101の上のインプリント材にUV光などの光を照射することによって該インプリント材を硬化させる硬化部104を備えうる。インプリント装置IMPはまた、インプリントの様子を観察するためのカメラ103を備えうる。硬化部104から射出された光は、ミラー105で反射され、型100を透過してインプリント材に照射されうる。カメラ103は、型100およびミラー105を介してインプリントの様子、例えば、インプリント材と型100との接触状態などを観察するように構成されうる。
インプリント装置IMPは、基板101のマークと型100のマークとの相対位置を検出するためのアライメントスコープ107a、107bを備えうる。アライメントスコープ107a、107bは、支持構造体108によって支持された上部構造体106に配置されうる。インプリント装置IMPは、基板101の複数のマークの位置を検出するためのオフアクシススコープ112を備えうる。オフアクシススコープ112は、支持構造体108によって支持されうる。
インプリント装置IMPは、1又は複数のパージガス供給部118a、118bを備えうる。パージガス供給部118a、118bは、型チャック110を取り囲むように型チャック110の周囲に配置されうる。パージガス供給部118a、118bは、基板101と型100との間の空間にパージガスを供給する。パージガス供給部118a、118bは、例えば、支持構造体108によって支持されうる。パージガスとしては、インプリント材の硬化を阻害しないガス、例えば、ヘリウムガス、窒素ガスおよび凝縮性ガス(例えば、ペンタフルオロプロパン(PFP))の少なくとも1つを含むガスが使用されうる。周辺部材113、151が設けられた構成は、基板101と型100との間の空間を効率的にパージガスで満たすために有利である。
インプリント装置IMPは、チャンバ190を備え、上記の各構成要素はチャンバ190の中に配置されうる。インプリント装置IMPは、その他、主制御部(制御部)126、インプリント制御部120、照射制御部121、スコープ制御部122、ディスペンサ制御部123、パージガス制御部124、基板制御部125を備えうる。主制御部126は、インプリント制御部120、照射制御部121、スコープ制御部122、ディスペンサ制御部123、パージガス制御部124、基板制御部125を制御する。インプリント制御部120は、型駆動機構MDMを制御する。照射制御部121は、硬化部104を制御する。スコープ制御部122、アライメントスコープ107a、107bおよびオフアクシススコープ112を制御する。ディスペンサ制御部123は、ディスペンサ111を制御する。パージガス制御部124は、パージガス供給部118a、118bを制御する。基板制御部125は、基板駆動機構SDMを制御する。
図1には、図2のインプリント装置IMPの一部が模式的に示されている。チャンバ190の内部空間には、パーティクル150が侵入しうる。また、チャンバ190の中では、機械要素の相互の摩擦、機械要素と基板または原版との摩擦などによってパーティクル150が発生しうる。あるいは、ディスペンサ111が基板101の上に未硬化のインプリント材を配置するために吐出口からインプリント材を吐出した際にインプリント材のミストが発生し、このインプリント材が固化することによってパーティクル150が発生しうる。
パーティクル150は、周辺部材113の上面などに付着しうる。周辺部材113に対して付着するパーティクル150の付着の強度は様々である。周辺部材113に付着したパーティクル150が周辺部材113から離脱しない場合、パーティクル150が基板101または型100に付着することに起因するパターン欠陥や基板および/または型の破損は起こらない。一方、周辺部材113に付着したパーティクル150が周辺部材113から離脱すると、基板101または型100に付着したり、基板101と型100との間に挟まったりしうる。
基板101の上の硬化したインプリント材から型100を引き離す際に型100が帯電しうる。この帯電によって形成される電界によってパーティクル150に対して静電気力(クーロン力)が作用し、これによりパーティクル150が型100に引き付けられて型100に付着しうる。周辺部材113の上面は、基板101の上面と同じ高さを有しうるので、型100と周辺部材113の上面との距離はかなり小さい。静電気力は、距離の二乗に逆比例するので、周辺部材113の上のパーティクルに作用する静電気力は、周辺部材113がない場合における基板チャック102およびその周辺に存在する部材に作用する静電気力よりも相当に大きなものになりうる。周辺部材113には、多数の基板101の処理を通じて多数のパーティクル150が付着しうる。
そこで、インプリント装置IMPでは、帯電部を含むクリーニング部材170を使って周辺部材113の少なくとも一部の領域をクリーニングするクリーニング処理が実行される。クリーニング処理は、主制御部(制御部)126が帯電部を含むクリーニング部材170の駆動を制御することによってなされうる。クリーニング処理は、クリーニング部材170の帯電部を周辺部材113の少なくとも一部の領域に対向させた状態でクリーニング部材170を該領域に対して相対的に移動させることによって該領域のパーティクル150を該帯電部に吸着させる動作を含みうる。ここで、周辺部材113に対して弱い付着力で付着しているパーティクル150は、帯電部を含むクリーニング部材170が対面することによって静電気力によって周辺部材113から離脱して該帯電部に付着しうる。典型的には、クリーニング処理は、基板101の上にインプリント材が存在しない状態で実施され、ディスペンサ111は、クリーニング処理の期間中は基板101の上にインプリント材を供給しない。
図1には、基板チャック102の基板保持領域1021の上に基板101が存在する状態でクリーニング処理が実施される様子が示されているが、基板保持領域1021の上に基板101が存在しない状態でクリーニング処理が行われてもよい。基板保持領域1021は、その全体が基板101と接触する領域であってもよいし、その一部分が基板101と接触する領域であってもよい。後者において、基板101と接触する一部分は、ピンおよび/またはリングを有しうる。
ここで、一例として、基板101の上の硬化したインプリント材から型100を引き離すことによって、型100を−3KVに帯電する場合を考える。周辺部材113は、接地されていて、接地電位であるものとする。周辺部材113と型100との間隙は、1mmであるものとする。この場合の電界の方向は上向き(Z軸の正の方向)で、電界の強度は3kV/mmである。この例では、クリーニング部材170の帯電部の電位Vが−3kVより低い電位(V<−3kV)になるように該帯電部を帯電させることが望ましい。クリーニング処理では、クリーニング部材170の帯電部を帯電させ、該帯電部を周辺部材113の少なくとも一部の領域に対向させた状態でクリーニング部材170が該領域に対して相対的に移動される。このクリーニング処理によって該領域に対して弱い付着力で付着していたパーティクル150が該領域から引き離され、該帯電部に引き寄せられ、該帯電部によって捕獲される。
クリーニング処理における周辺部材113とクリーニング部材170の帯電部との間隙を小さくすることによって、周辺部材113と帯電部との間の電界を大きくすることができ、クリーニング処理の効果を高めることができる。例えば、ディスペンサ111によって基板101の上にインプリント材を供給するために基板101を移動させる際の型100と周辺部材113との間隙をGN、クリーニング処理における周辺部材113と帯電部との間隙をGCとすると、GN>GCとされうる。クリーニング処理における周辺部材113とクリーニング部材170の帯電部との間隙は、例えば、0.8mm以下にされうる。
クリーニング部材170は、保持部119によって保持されうる。保持部119は、クリーニング部材170を保持することが可能な構造を有するものであればよく、例えば、ロボットアーム等の可動部材でもよいし、固定された部材であってもよいし、型チャック110が代用されてもよい。
図3(a)、(b)、(c)には、クリーニング部材170の例が示されている。図3(a)に示された第1の例では、クリーニング部材170は、支持体131と、支持体131によって支持された帯電部132とを含む。帯電部132は、例えば、石英などで構成された誘電部材を帯電させることによって準備されうる。誘電部材の帯電は、ダミー基板の上に配置されたインプリント材に該誘電部材を接触させ、硬化部104によって該インプリント材を硬化させた後に該インプリント材から該誘電部材を分離することによってなされうる。ダミー基板は、基板101の代わりに基板チャック102の上に置かれうる基板である。支持体131と帯電部132とは同一材料で構成されてもよい。
インプリント材と接触する表面積が大きい方が帯電量を大きくすることができるので、帯電部132は、表面にパターン(凹凸)を有していてもよい。支持体131および帯電部132を含むクリーニング部材170は、例えば、型100の不用品(例えば、使用済み、または、規格外の型)であってもよい。あるいは、支持体131および帯電部132を含むクリーニング部材170は、物品を製造するための型100よりもパターンの密度が高く帯電量の増加に有利な部材(例えば、インプリント装置IMPの検査用に使用される型の不用品)であってもよい。なお、不用品とは、本来の目的のために使用されない物品を意味する。
図3(b)に示された第2の例では、クリーニング部材170は、支持体131と、支持体131によって支持されたエレクトレット133とを含む。エレクトレットとは、電界を形成し続ける物質であり、例えば、高分子材料等の誘電体に電荷を注入して固定することによって形成されうる。エレクトレットへの電荷の注入方法としては、溶融状態の高分子材料を挟んだ電極間に高電圧を印加しながら該高分子材料を固化する方法や、コロナ放電による方法、イオン注入による方法などがある。電極間に電圧を印加する方法では、エレクトレットはそれぞれの電極に接していた面がそれぞれ正、負の極性に帯電し、コロナ放電による方法ではエレクトレットは負の極性に帯電し、イオン注入による方法では概してエレクトレットは正の極性に帯電する。
第1の例では、帯電部132を構成する誘電部材の表面に過剰電荷が分布しているので、環境によっては帯電量が減少してしまう。一方、第2の例で採用されるエレクトレットは、電荷が誘電体材料中に注入されているため、半永久的に電荷を保持することが可能である。図3(b)に示された例では、エレクトレット133が支持体131の下面の全域に設けられているが、該下面の一部分にのみエレクトレット133が設けられてもよい。また、第1の例で説明されたように、型の不用品の下面にエレクトレットを配置してもよい。
エレクトレットの材料としては、例えば、(a)アクリル樹脂、ナイロン、フッ素樹脂などの高分子材料や、(b)SiO、SiO/Si積層膜などの無機膜を挙げることができる。フッ素樹脂には、スピンコートによる成膜が可能な有機エレクトレット膜として、Teflon AF(登録商標、DuPon社製)やCYTOP(登録商標、旭硝子株式会社製)がある。特に、CYTOPは、表面電荷密度が高いという特徴がある。
帯電部として、電極を誘電体で覆った構成のものを用いることも可能である。帯電部が露出した電極で構成され、パーティクルが金属であった場合、帯電部に付着したパーティクルは、電荷交換により電極と同じ極性となってしまい、斥力によって離脱するため、帯電部によって捕獲することができない。そこで、電極を誘電体で覆うことによって、金属パーティクルであっても電荷交換を防いで帯電部によって捕獲することができる。
図3(c)に示された第3の例では、クリーニング部材170は、支持体131と、支持体131によって支持された負極性帯電部134および正極性帯電部135とを含む。負極性帯電部134および正極性帯電部135としては、第2の例で説明したエレクトレットを採用することができる。負極性に帯電した負極性帯電部134と正極性に帯電した正極性帯電部135とを設けることによって周辺部材113に付着したパーティクルをパーティクルの極性に関係なく除去することができる。
図4を参照しながらクリーニング部材170を保持する保持部119について補足する。保持部119は、前述のように、クリーニング部材170を保持することが可能であればよく、例えば、ロボットアーム等の可動部材でもよいし、固定された部材であってもよいし、型チャック110が代用されてもよい。
一例において、保持部119は、メンテナンスユニット136の構成要素でありうる。メンテナンスユニット136は、例えば、基板チャック102の取り外し、取り付けを行うためのユニットでありうる。基板チャック102は、基板101との接触によって汚染されたり、摩耗したりしうるので、メンテナンスユニット136を使って交換されうる。メンテナンスユニット136は、基板チャック102を保持するための保持機構を有し、該保持機構が保持部119として使用されうる。周辺部材113のクリーニング処理と同時に基板チャック102が交換されることはない。したがって、メンテナンスユニット136によってクリーニング部材170を保持してクリーニング処理を行うことによる特別な不利益はない。また、メンテナンスユニット136によってクリーニング部材170を保持してクリーニング処理を行うことは、インプリント装置IMPの構成の単純化に寄与する。
クリーニング部材170を型チャック110によって保持してクリーニング処理を行う場合は、型100を型チャック110に搬送する搬送機構を用いてクリーニング部材170が型チャック110に搬送されうる。
図5は、周辺部材113の上面図であり、図5には、周辺部材113の形状が例示されている。図5に示された例では、周辺部材113の外形が四角形であるが、これは一例であり、周辺部材113は、種々の外形形状を有しうる。周辺部材113は、基板101の側面を取り囲む開口部を有し、該開口部の形状は、基板101の外形にならっている。
周辺部材113は、表面が滑らかな連続部と、表面が滑らかではない不連続部とを有しうる。周辺部材113には、例えば、型100とインプリント装置IMPの基準との間の相対位置を計測するための基準マークが配置されうる。また、硬化用のエネルギーとして光を使用する場合、周辺部材113には、光の照度を計測するための照度計が配置されうる。よって、基準マークおよび照度計によって代表されるような部材またはユニットと周辺部材113との間には、溝や段差が存在しうる。また、周辺部材113が分割された複数の部品によって構成される場合、部品同士の間に溝や段差が存在しうる。また、周辺部材113を微動機構114に締結するための締結部によっても溝や段差が形成されうる。このような溝や段差は、表面が滑らかではない不連続部の一例である。一方、平坦な上面は、表面が滑らかな連続部の一例である。主制御部126は、単位面積当たりの不連続部にクリーニング部材170の帯電部を対向させる総時間が単位面積当たりの連続部にクリーニング部材170の帯電部を対向させる総時間より長くなるようにクリーニング処理を制御しうる。
インプリント装置IMPにおいて、基板101の複数のショット領域に対してインプリント材でパターンを形成するために、複数のインプリントサイクルで構成されるインプリントシーケンス(パターン形成方法)が実行されうる。各インプリントサイクルは、基板101の上にディスペンサ111によってインプリント材を配置する工程、インプリント材に型100を接触させる工程、インプリント材を硬化させる工程、硬化したインプリント材から型100を引き離す工程を含みうる。
図5には、基板101のあるショット領域に対してディスペンサ111によってインプリント材を配置する場合における周辺部材113、型100、ディスペンサ111の位置関係が例示されている。型100のパターン領域(基板101に転写すべきパターンを有する領域)は、周辺部材113の上に位置する。
インプリントシーケンスが実行される期間、即ち、基板の複数のショット領域のそれぞれにパターンを形成する期間において、領域140は、型100のパターン領域と対向しうる領域である。領域140は、周辺部材113の上面の全域のうちインプリントシーケンスにおいて型100のパターン領域に対するパーティクルの供給源となりやすい領域である。よって、クリーニング処理の対象を周辺部材113の上面の全域ではなく、一部の領域に限定する場合には、少なくとも領域140を含む領域に対してクリーニング処理を実行するべきである。
一例において、型100を駆動する型駆動機構MDMは、ディスペンサ111から見て第1方位(X軸のマイナス方向)に位置する。また、領域140は、周辺部材113の上面のうち基板チャック102によって保持される基板101の該第1方位の側の側面よりも該第1方位の側に位置する領域である。
図6(a)〜(d)には、クリーニング部材170の帯電部を周辺部材113の少なくとも一部の領域に対向させた状態でクリーニング部材170を該領域に対して相対的に移動させるクリーニング処理が例示されている。図6(a)に示された例では、主制御部126は、周辺部材113のうち領域140が選択的にクリーニングされるようにクリーニング処理を制御する。このようなクリーニング処理は、それに要する時間を短縮するために有利である。図6(b)に示された例では、主制御部126は、周辺部材113の全域がクリーニングされるようにクリーニング処理を制御する。クリーニング処理における周辺部材113に対するクリーニング部材170の帯電部の相対的な移動は、図6(a)、(b)に例示されるように、所定の動作単位の連続的な繰り返しでありうる。該動作単位は、例えば、第1方向(例えば、X軸方向)に平行な方向への相対的な移動と、該第1方向に交差する第2方向(例えば、Y軸方向)への相対的な移動とを含みうる。
図6(c)に示された例では、周辺部材113に対するクリーニング部材170の帯電部の相対的な移動の経路は、基板保持領域1021を取り囲む複数のループを含む。ここで、該複数のループは、基板保持領域1021からの距離が互いに異なる。図6(c)に示された例では、該経路が基板保持領域1021を通らないが、該経路が基板保持領域1021を通ってもよい。
図6(d)に示された例では、周辺部材113が溝および/または段差などの不連続部141、142、143と、それ以外の連続部とを有する。パーティクルは、連続部よりも不連続部141、142、143によって捕獲されやすいので、連続部よりも不連続部141、142、143に多数のパーティクルが存在しうる。主制御部126は、単位面積当たりの不連続部141、142、143にクリーニング部材170の帯電部を対向させる総時間が単位面積当たりの連続部にクリーニング部材170の帯電部を対向させる総時間より長くなるようにクリーニング処理を制御しうる。
主制御部126は、例えば、基板にインプリントによってパターンを形成するインプリント処理の実行が指令された後に、該指令に応答してインプリント処理を実行する前に、クリーニング処理を実行しうる。あるいは、主制御部126が、物品を製造しないアイドル時に行ってもよい。あるいは、主制御部126は、設定された枚数の基板を処理する度にクリーニング処理を行ってもよいし、1枚の基板の処理の度にクリーニング処理を行ってもよい。また、主制御部126は、例えば、ショット領域へのパターンの形成の度にクリーニング処理を行ってもよい。
また、クリーニング処理を実行する必要性を確認するための評価を行い、その結果に基づいてクリーニング処理を実行してもよい。例えば、評価用の型を使って1又は複数のショット領域に対してインプリントによってパターン(第1サンプル)を形成することによって型を帯電させた後に型を周辺部材113に対向させた状態で周辺部材113を移動させる。そして、その型を使って1又は複数のショット領域に対してインプリントによってパターン(第2サンプル)を形成する。第1サンプルおよび第2サンプルの欠陥数を比較することによって、周辺部材113の状態を評価することができる。
図7には、周辺部材113のクリーニングシーケンスが例示されている。このクリーニングシーケンスは、主制御部126によって制御される。工程S201では、主制御部126は、不図示の搬送機構に命じて、クリーニング部材170を保持部119に保持させる。工程S202では、主制御部126は、クリーニング部材170の種類を判別する。クリーニング部材170の種類は、例えば、クリーニング部材170に与えられた識別子によって判別されうる。あるいは、クリーニング部材170の種類は、表面電位を計測する計測器を用いてクリーニング部材170の帯電部の帯電量を計測し、その結果に基づいて判別されうる。
図3(a)に例示されたようにインプリント材に対する誘電部材の接触および引き離しを通して帯電を生じさせるタイプを非持続タイプと呼ぶことにする。また、図3(b)、(c)に例示されたようにエレクトレットを用いたタイプを持続タイプと呼ぶことにする。工程S202において、クリーニング部材170が非持続タイプと判断された場合には工程S203に進み、クリーニング部材170が持続タイプと判断された場合には工程S206に進む。
工程S203では、主制御部126は、不図示の搬送機構に命じて、ダミー基板を基板チャック102の上に搬送させる。工程S204では、主制御部126は、ダミー基板の上にインプリント材が配置されるように基板駆動機構SDMおよびディスペンサ111を制御する。工程S205では、主制御部126は、ダミー基板の上のインプリント材にクリーニング部材170の誘電部材を接触させ、硬化部104によってインプリント材を硬化させ、硬化したインプリント材から誘電部材を引き離すダミーインプリントを制御する。このダミーインプリントによって誘電部材が帯電し帯電部が準備される。持続タイプのクリーニング部材170については、工程S203〜S205のような帯電のための処理は不要である。
工程S206では、主制御部126は、周辺部材113のクリーニング処理を実行する。具体的には、主制御部126は、クリーニング部材170の帯電部を周辺部材113の少なくとも一部の領域に対向させた状態でクリーニング部材170を該領域に対して相対的に移動(走査)させる。これによって、該領域のパーティクル150が該領域から離脱して該帯電部に吸着されることによって、該領域がクリーニングされる。
工程S207では、主制御部126は、不図示の搬送機構に命じて、クリーニング部材170を搬出させる。ここで、クリーニング部材170を保持する専用の保持部119が設けられている場合には、工程S201、S207は不要であり、クリーニング部材170が保持部119によって保持された状態が維持されうる。
上記のクリーニング処理は、図8に例示されるように、基板チャック102(基板保持領域1021)からパーティクルを除去するためのクリーニング処理に対して応用されてもよい。基板チャック102の基板保持領域1021は、基板101を支持するためのピンおよび/またはリングを有しうる。ピンおよび/またはリングの上にパーティクルが付着すると、基板101が変形し、形成されるパターンに欠陥が生じうる。
そこで、主制御部126は、基板チャック102(基板保持領域1021)のクリーニング処理を制御するように構成されうる。このクリーニング処理では、クリーニング部材170の帯電部を基板チャック102に対向させた状態でクリーニング部材170を基板チャック102に対して相対的に移動させることによって基板チャック102のパーティクル150が該帯電部に吸着される。
図9には、基板チャック102のクリーニングシーケンスが例示されている。このクリーニングシーケンスは、主制御部126によって制御される。工程S211では、基板チャック102の上に基板101がある場合には、主制御部126は、不図示の搬送機構に命じて、基板101を搬出させる。工程S212では、主制御部126は、不図示の搬送機構に命じて、クリーニング部材170を保持部119に保持させる。工程S213では、主制御部126は、クリーニング部材170の種類を判別する。工程S213において、クリーニング部材170が非持続タイプと判断された場合には工程S214に進み、クリーニング部材170が持続タイプと判断された場合には工程S218に進む。
工程S214では、主制御部126は、不図示の搬送機構に命じて、ダミー基板を基板チャック102の上に搬送させる。工程S215では、主制御部126は、ダミー基板の上にインプリント材が配置されるように基板駆動機構SDMおよびディスペンサ111を制御する。工程S216では、主制御部126は、ダミー基板の上のインプリント材にクリーニング部材170の誘電部材を接触させ、硬化部104によってインプリント材を硬化させ、硬化したインプリント材から誘電部材を引き離すダミーインプリントを制御する。このダミーインプリントによって誘電部材が帯電し帯電部が準備される。工程S217は、主制御部126は、不図示の搬送機構に命じて、ダミー基板を基板チャック102から搬出させる。持続タイプのクリーニング部材170については、工程S214〜S217のような帯電のための処理は不要である。
工程S218では、主制御部126は、基板チャック102のクリーニング処理を実行する。具体的には、主制御部126は、クリーニング部材170の帯電部を基板チャック102の少なくとも一部の領域に対向させた状態でクリーニング部材170を基板チャック102に対して相対的に移動(走査)させる。これによって、基板チャック102の該領域のパーティクル150が基板チャック102から離脱して該帯電部に吸着されることによって、基板チャック102の該領域がクリーニングされる。
工程S219では、主制御部126は、不図示の搬送機構に命じて、クリーニング部材170を搬出させる。ここで、クリーニング部材170を保持する専用の保持部119が設けられている場合には、工程S212、S219は不要であり、クリーニング部材170が保持部119によって保持された状態が維持されうる。
主制御部126は、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Arrayの略。)などのPLD(Programmable Logic Deviceの略。)、又は、ASIC(Application Specific Integrated Circuitの略。)、又は、プログラムが組み込まれた汎用コンピュータ、又は、これらの全部または一部の組み合わせによって構成されうる。他の制御部120〜125も同様に、FPGAなどのPLD、又は、ASIC、又は、プログラムが組み込まれた汎用コンピュータ、又は、これらの全部または一部の組み合わせによって構成されうる。
以下、物品製造方法について説明する。ここでは、一例として、物品としてデバイス(半導体集積回路素子、液晶表示素子等)を製造する物品製造方法を説明する。物品製造方法は、上述したインプリント装置を用いて基板(ウエハ、ガラスプレート、フィルム状基板)にパターンを形成する工程を含む。さらに、該製造方法は、パターンが形成された基板を処理(例えば、エッチング)する工程を含みうる。なお、パターンドメディア(記録媒体)や光学素子などの他の物品を製造する場合には、該製造方法は、エッチングの代わりに、パターンを形成された基板を加工する他の処理を含みうる。本実施形態の物品製造方法は、従来の方法に比べて、物品の性能・品質・生産性・生産コストの少なくとも一つにおいて有利である。
(第2実施形態)
上記のクリーニング処理は、(a)インプリント処理を実行する前、又は、(b)インプリント装置がアイドル状態である時、又は、(c)設定枚数の基板の処理後に行われうる。以下では、インプリント装置IMPの特定位置に帯電部を配置することで、クリーニング処理のための時間を特別に設けることなく、一連のインプリント動作と並行してクリーニング処理が実施される例を説明する。
図10には、本発明の第2実施形態のインプリント装置IMPの構成が例示されている。クリーニング部材170は、クリーニング部材170とディスペンサ111との間に型100が位置するように配置されている。クリーニング部材170は、例えば、型チャック110の周辺に配置された周辺部材151によって保持されうる。図11に例示されるように、クリーニング部材170は、帯電部171を有する。
第2実施形態では、クリーニング部材170とディスペンサ111との間に型100が位置するようにクリーニング部材170が配置される。これによって、インプリント対象のショット領域をディスペンサ111の下に移動させ、その後に型100の下に移動させるシーケンスにおいて、図5に示された領域140の一部がクリーニング部材170に対向しクリーニングされる。このようなシーケンスが複数のショット領域に対して順に実行されることによって領域140の全域がクリーニング部材170によってクリーニングされうる。よって、周辺部材113のクリーニングに要する時間が削減される。これは、インプリントによるパターン形成に関するスループットの向上に寄与する。
ここで、クリーニング部材170、型100およびディスペンサ111が並んだ方向に直交する方向における帯電部171の幅L2は、型100のパターン部160の幅L1より大きいことがクリーニングの効率化の観点で好ましい。
図12には、第2実施形態のインプリント装置IMPの動作が例示的に示されている。ここで、クリーニング部材170の帯電部171は、帯電のための操作がなされることによって帯電状態となり、除電のための操作がなされることによって非帯電状態にされるものとする。ただし、このような動作が不要な帯電部171が使用されてもよく、その場合には、以下で説明する工程S201、S205は不要である。単純な例では、帯電部171を導電体で構成し、帯電部171に電荷を供給することによって帯電状態とし、帯電部171から電荷を引き抜くことによって非帯電状態にすることができる。
まず、工程S201では、主制御部126は、帯電部171を帯電状態にする。次いで、工程S202では、主制御部126は、インプリント対象のショット領域にインプリント材が配置されるように、ディスペンサ111および基板駆動機構SDMを制御する。この際に、インプリント対象のショット領域がディスペンサ111の下に配置される。次いで、工程S203では、主制御部126は、インプリント対象のショット領域が型100の下に配置されるように基板駆動機構SDMを制御する。工程S202、S203において、周辺部材113の表面のうちクリーニング部材170の帯電部171に対向する領域がクリーニングされる。
次いで、工程S204では、主制御部126は、まず、インプリント対象のショット領域の上のインプリント材と型100とが接触するように型駆動機構MDMを制御する。工程S024では、次いで、主制御部126は、インプリント材を硬化させるように硬化部104を制御し、その後、硬化したインプリント材と型100とを分離させるように型駆動機構MDMを制御する。次いで、工程S205では、主制御部126は、帯電部171を非帯電状態にする。
次いで、工程S206では、主制御部126は、基板の全ショット領域に対するインプリントが終了したかどうかを判断し、まだインプリントがなされていないショット領域があれば、工程S201に戻り、他のショット領域について処理を繰り返す。一方、全ショット領域に対するインプリントが終了した場合は、工程S207において、主制御部126は、全基板に対するインプリントが終了したかどうかを判断する。そして、まだインプリントがなされていないショット領域があれば、主制御部126は、工程S201に戻り、他の基板について処理を繰り返す。 周辺部材113のより広い領域をクリーニング部材170によってクリーニングするためには、図13に例示されるように、より広い面積を有するクリーニング部材170の採用が有用である。図13に例示されたクリーニング部材170は、型100をその全方位にわたって取り囲む形状を有する。
しかしながら、型100の周りには、各種の機構が配置されうる。この場合、型100を全方位にわたって取り囲むようなクリーニング部材170の採用は困難かもしれない。型100の周りに配置されうる機構としては、例えば、型100の側面に力を加えることによって型100を変形させる機構、型100の傾きを調整する機構、型駆動機構MDMの一部を構成する機構等を挙げることができる。
図14には、クリーニング部材170の他に、追加のクリーニング部材180、181が設けられた例が示されている。つまり、図14には、複数のクリーニング部材170、180、181が設けられた例が示されている。図15(a)に例示されるように、クリーニング部材180は、周辺部材113のうちの一部の領域300をクリーニングし、図15(b)に例示されるように、クリーニング部材181は、周辺部材113のうちの他の領域310をクリーニングする。このように複数のクリーニング部材を設けて、該複数のクリーニング部材によってクリーニングする領域を分担することによってインプリント装置IMPの大型化を抑えることができる。ここで、クリーニング部材170は、基板101の複数のショット領域に対するインプリントと並行して周囲部材113をクリーニングするために使用されうる。一方、クリーニング部材180、181は、基板101へのインプリントを行わない期間、例えば、メンテナンス時やアイドル時に実行されうる専用のクリーニングシーケンスにおいて使用されうる。
(第3実施形態)
インプリント装置IMPは、硬化したインプリント材から型100を引き離した際に帯電した型100を除電する除電機構を備えることが望ましい。例えば、イオナイザーを用いて型100の除電が行われうる。イオナイザーには、コロナ放電方式、エネルギー線照射方式(例えば、X線照射方式やα線照射方式)などの多様な種類が存在する。コロナ放電方式は、一般的に、パーティクルの発生要因になる可能性がある。したがって、清浄度を維持しながら型100を除電するためには、X線照射方式またはα線照射方式が好適である。型100と基板101との間の空間は非常に狭い空間であるため、該空間の周囲にイオナイザーを配置し、型100に対して、直接にX線またはα線を照射することは困難である。型100に対して、直接にX線またはα線を照射する方式を除くと、X線またはα線をガスに照射してガスをイオン化させ、イオン化されたガスを型100の下の空間に供給する方式がある。但し、イオン化されたガスは、管路及びノズル、更には該ノズルから型100と基板101との間の空間までの経路を通過する間にイオン濃度が低下するため、型100の下の空間において十分なイオン濃度を維持することができない場合がある。このような場合には、型100を効率的に除電することができなくなる。
そこで、本実施形態では、パージガス供給部118から除電用ガスを供給する。除電用ガスは、パージガス供給部118とは別のガス供給部から供給するのでもよい。図16(a)に示すように、除電用ガスは、硬化したインプリント材から型100のパターン部160を引き離す前に、型100の周囲の空間に充満させておくのがよい。パージガス供給部118による除電用ガスの供給は、型100の周囲の空間が除電用ガスで充分に満たされていれば、パターン部160を引き離す前に止めてもよいし、引き離し中に供給を続けていてもよい。その結果、図16(b)に示すように、硬化したインプリント材からパターン部160を引き離す工程で周囲の除電用ガスがパターン部160と基板101との間隙に引き込まれ置換される。
除電用ガスは、電子に対する平均自由行程が空気よりも長い気体を含む必要がある。除電用ガスとしては、具体的には、単原子分子である希ガスがよいが、特に、希ガスのうちでも最も長い平均自由工程を有するヘリウムがよい。電界中に存在する電子は、電界によって陽極側に運ばれ、その途中でガス分子に衝突する。この際、電子が十分に加速されてガスの電離エネルギー以上のエネルギーを有した状態でガス分子に衝突すると電離が起こり、電子−陽イオン対が生成される。生成された電子も電界で加速され、ガス分子を電離させる。このように、電離が次々に起こることで大量の電子−陽イオン対が生成される現象を電子雪崩と呼ぶ。電子に対する平均自由工程が長いガスでは、加速中の電子が途中でガス分子に衝突せず、高エネルギー状態まで加速される。したがって、電子に対する平均自由工程が長いガスは、空気と比べて、低い電界中でも電子雪崩が起こりやすく、型100に大きな電圧が蓄積される前に除電することができる。
また、除電用ガスは、一般的に拡散性が高いので、インプリント材をパターン部160に充填させる際、インプリント空間のパージガスとして使用することもできる。ここで、クリーニング部材170の帯電部171により周辺部材113との間に電界を発生させ、周辺部材113上のクリーニング処理を行う場合の帯電部171の電圧について述べる。電圧を印加した帯電部171と周辺部材113との間隙に除電用ガスが進入し、電子雪崩が起こると、大量の電子もしくは陽イオンが帯電部171の表面に供給され帯電部171の電圧が低下し、クリーニング効果が減少する。よって、帯電部171の電圧は、帯電部171と周辺部材113との間に発生する電界強度が除電用ガスを通して放電が起こる電界強度以下になるように設定する必要がある。そこで、帯電部171に印加される電圧を制御する電圧制御部172が設けられうる。電圧制御部172は、帯電部171に印加される電圧を、帯電部171と周辺部材113との間に発生する電界強度が除電用ガスを通して放電が起こる電界強度以下になるように設定する。帯電部171と周辺部材113との間で電子雪崩が起こるかどうかは、電界強度と除電用ガスの種類に依存するので、帯電部171と周辺部材113との間の距離と除電用ガスの種類によって、帯電部171に印加される電圧の値を決定すればよい。つまり、帯電部171に印加される電圧の値は、除電用ガスの種類や帯電部171と周辺部材113との間の距離によって異なる。
除電用ガスによって、型100の電圧は、硬化したインプリント材から引き離す工程後は、除電用ガスを通して放電が起こる電圧以下に維持される。よって、帯電部171を上述の電圧に設定したクリーニング部材170で周辺部材113のクリーニング処理することで、型100に対するパーティクル150の付着を防止できる。
また、パージガス供給部118から除電用ガスを供給しない間は、帯電部171に印加される電圧は、帯電部171と周辺部材113との間に発生する電界強度が、除電用ガスを通して放電が起こる電界強度より高くなる値に設定されてもよい。例えば、インプリント工程を行っていない間は、帯電部171にインプリント工程中より高い電圧を設定し、クリーニング処理を行ってもよい。インプリント工程中においても、除電用ガスが供給されない間は、帯電部171の電圧を上げてクリーニング効果を向上させてもよい。
IMP:インプリント装置、100:型、101:基板、102:基板チャック、113:周辺部材、131:支持体、132−135:帯電部、150:パーティクル、170:クリーニング部材

Claims (29)

  1. 基板の上のインプリント材に型を接触させた状態で該インプリント材を硬化させることによって該基板の上にパターンを形成するインプリント装置であって、
    基板を保持する基板保持領域を有する基板チャックと、
    前記基板チャックによって保持される基板の側面を取り囲むように配置された周辺部材と、
    帯電部を含むクリーニング部材を使って前記周辺部材の少なくとも一部の領域をクリーニングするクリーニング処理を制御する制御部と、を備え、
    前記クリーニング処理は、前記帯電部を前記周辺部材の少なくとも一部の領域に対向させた状態で前記クリーニング部材を前記周辺部材に対して相対的に移動させることによって前記領域のパーティクルを前記帯電部に吸着させる動作を含む、
    ことを特徴とするインプリント装置。
  2. 前記周辺部材に対する前記帯電部の相対的な移動は、第1方向に平行な方向への相対的な移動と、前記第1方向に交差する第2方向への相対的な移動とを含む動作単位の繰り返しを含む、
    ことを特徴とする請求項1に記載のインプリント装置。
  3. 前記周辺部材に対する前記帯電部の相対的な移動の経路は、前記基板保持領域を取り囲む複数のループを含み、前記複数のループは、前記基板保持領域からの距離が互いに異なる、
    ことを特徴とする請求項1に記載のインプリント装置。
  4. 基板の上にインプリント材を供給する供給部と、型を駆動する型駆動機構と、を更に備え、
    前記型駆動機構は、前記供給部から見て第1方位に位置し、
    前記領域は、前記周辺部材の上面のうち前記基板チャックによって保持される基板の前記第1方位の側の側面よりも前記第1方位の側に位置する領域を含む、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のインプリント装置。
  5. 前記クリーニング処理は、基板の上にインプリント材が存在しない状態で実施され、
    前記供給部は、前記クリーニング処理の期間中は基板の上にインプリント材を供給しない、
    ことを特徴とする請求項4に記載のインプリント装置。
  6. 前記制御部は、基板にインプリントによってパターンを形成するインプリント処理の実行が指令された後、前記指令に応答して前記インプリント処理を実行する前に、前記クリーニング処理を実行する、
    請求項1乃至5のいずれか1項に記載のインプリント装置。
  7. 前記周辺部材は、表面が滑らかな連続部と、表面が滑らかではない不連続部とを有し、前記制御部は、単位面積当たりの前記不連続部に前記帯電部を対向させる総時間を単位面積当たりの前記連続部に前記帯電部を対向させる総時間より長くする、
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のインプリント装置。
  8. 型を保持する型チャックと、前記クリーニング部材を保持する保持部とを更に備え、前記制御部は、前記保持部によって前記クリーニング部材が保持された状態で前記クリーニング処理を実行する、
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のインプリント装置。
  9. 型を保持する型チャックによって前記クリーニング部材が保持された状態で前記クリーニング処理が実行される、
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のインプリント装置。
  10. 前記クリーニング処理における前記帯電部と前記周辺部材との間隙は、基板の上にインプリント材を供給するために該基板を移動させるときの該型と前記周辺部材との間隙より小さい、
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載のインプリント装置。
  11. 前記クリーニング処理は、前記帯電部と前記周辺部材との間隙を0.8mm以下にして実行される、
    ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載のインプリント装置。
  12. 前記帯電部は、帯電した誘電部材を含む、
    ことを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載のインプリント装置。
  13. 前記帯電部は、エレクトレットを含む、
    ことを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載のインプリント装置。
  14. 前記帯電部は、正の電荷を保持したエレクトレットと、負の電荷を保持したエレクトレットとを含む、
    ことを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載のインプリント装置。
  15. 前記制御部は、前記基板チャックによって基板が保持されていない状態で前記帯電部を前記基板チャックに対して相対的に移動させることによって前記基板チャックのパーティクルを前記帯電部に吸着させる動作を制御する、
    ことを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載のインプリント装置。
  16. インプリント装置を動作させる動作方法であって、前記インプリント装置は、基板を保持する基板チャックと、前記基板チャックによって保持される基板の側面を取り囲むように配置された周辺部材を備え、
    前記動作方法は、
    帯電部を含むクリーニング部材を使って前記周辺部材の少なくとも一部の領域をクリーニングするクリーニング処理を行う工程と、
    前記基板チャックによって保持された基板の上にインプリント材を供給し、該インプリント材に型を接触させた状態で該インプリント材を硬化させることによって該基板の上にパターンを形成する工程と、を含み、
    前記クリーニング処理は、前記帯電部を前記周辺部材の少なくとも一部の領域に対向させた状態で前記クリーニング部材を前記周辺部材に対して相対的に移動させることによって前記領域のパーティクルを前記帯電部に吸着させる動作を含む、
    ことを特徴とするインプリント装置の動作方法。
  17. 物品製造方法であって、
    請求項1乃至15のいずれか1項に記載のインプリント装置を使って基板の上にパターンを形成する工程と、
    前記パターンが形成された基板を処理する工程と、
    を含むことを特徴とする物品製造方法。
  18. 物品製造方法であって、
    請求項16に記載の動作方法によってインプリント装置を動作させ、前記インプリント装置を用いて基板の上にパターンを形成する工程と、
    前記パターンが形成された基板を処理する工程と、
    を含むことを特徴とする物品製造方法。
  19. 前記クリーニング部材は、基板の上にインプリント材を供給するディスペンサと前記クリーニング部材との間に型が位置するように配置されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至15のいずれか1項に記載のインプリント装置。
  20. 前記制御部は、前記クリーニング部材の前記帯電部を帯電状態または非帯電状態にするための制御を行う、
    ことを特徴とする請求項19に記載のインプリント装置。
  21. 前記制御部は、前記ディスペンサによる基板へのインプリント材の供給の前に前記帯電部を帯電状態にする、
    ことを特徴とする請求項20に記載のインプリント装置。
  22. 前記クリーニング部材および前記ディスペンサが並んだ方向に直交する方向における前記帯電部の幅が型のパターン領域の幅より大きい、
    ことを特徴とする請求項19乃至21のいずれか1項に記載のインプリント装置。
  23. 前記型を除電するためのガスを供給するガス供給部と、
    前記帯電部に印加する電圧を制御する電圧制御部と、
    を更に備えることを特徴とする請求項1に記載のインプリント装置。
  24. 前記電圧制御部は、前記帯電部に印加される電圧を、前記帯電部と前記周辺部材との間に発生する電界強度が前記ガスを通して放電が起こる電界強度以下となるように設定する、
    ことを特徴とする請求項23に記載のインプリント装置。
  25. 前記帯電部に印加される電圧は、前記ガスの種類又は前記帯電部と前記周辺部材との間の距離によって異なる、
    ことを特徴とする請求項24に記載のインプリント装置。
  26. 硬化したインプリント材から引き離された前記型と前記インプリント材との間隙を前記ガスで置換することで前記型の除電が行われる、
    ことを特徴とする請求項23乃至25のいずれか1項に記載のインプリント装置。
  27. 前記ガスは、電子に対する平均自由行程が空気よりも長い気体を含む、
    ことを特徴とする請求項23乃至26のいずれか1項に記載のインプリント装置。
  28. 前記ガスは、ヘリウムを含む、
    ことを特徴とする請求項23乃至26のいずれか1項に記載のインプリント装置。
  29. 前記電圧制御部は、前記ガス供給部が前記ガスを供給しない間は、前記帯電部に印加される電圧を、前記帯電部が前記周辺部材との間に発生する電界強度が前記ガスを通して放電が起こる電界強度より高くなるように設定する、
    ことを特徴とする請求項23に記載のインプリント装置。
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