JP2000223122A - リチウム二次電池用正極活物質及びその製造方法、この正極活物質を用いたリチウム二次電池用正極及びその製造方法、この正極を用いたリチウム二次電池及びその製造方法 - Google Patents

リチウム二次電池用正極活物質及びその製造方法、この正極活物質を用いたリチウム二次電池用正極及びその製造方法、この正極を用いたリチウム二次電池及びその製造方法

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拓也 砂川
Hiroshi Watanabe
浩志 渡辺
Shin Fujitani
伸 藤谷
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    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リチウム−ニッケル複合酸化物の結晶構造が
強化された正極活物質を得て、サイクル特性および負荷
特性が向上したリチウム二次電池用正極およびリチウム
二次電池が得られるようにする。 【解決手段】 本発明のリチウム二次電池用正極活物質
は、X線源としてCu−Kαを用いた粉末X線回折測定
における2θ=18.71±0.25°の範囲に存在す
るピークの半値幅が0.15°〜0.22°である組成
式LiaMnbcNi1-(b+c)2(但し、MはB,A
l,Fe,V,Cr,Cu,Ga,Ca,Mg,Sr,
Tiから選択される1種の元素であり、0<a<1.
2、0.05≦b≦0.45、0≦c≦0.45かつ
0.5≦1−(b+c)≦0.95)で表されるリチウ
ム−ニッケル−マンガン複合酸化物あるいはリチウム−
ニッケル−マンガン−M複合酸化物を備えるようにして
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はリチウムを電気化学
的に吸蔵・放出することが可能な正極活物質に係り、特
にサイクル特性および負荷特性が向上したリチウム二次
電池用正極活物質およびその製造方法、この正極活物質
を用いたリチウム二次電池用正極及びその製造方法、こ
の正極を用いたリチウム二次電池及びその製造方法の改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、小型ビデオカメラ、携帯電話、ノ
ートパソコン等の携帯用電子・通信機器等に用いられる
電池として、金属リチウム、リチウム合金あるいはリチ
ウムイオンを吸蔵・放出できる炭素材料などを負極活物
質とし、リチウム−コバルト複合酸化物(LiCo
2)、リチウム−ニッケル複合酸化物(LiNi
2)、リチウム−マンガン複合酸化物(LiMn
24)等のリチウム含有遷移金属複合酸化物を正極材料
とするリチウムイオン電池で代表されるリチウム二次電
池が、4V級の高い放電電圧が得られるとともに、エネ
ルギー密度が高く、小型軽量でかつ高容量で充放電可能
な電池として注目されるようになり、これらのうちリチ
ウム−コバルト複合酸化物(LiCoO2)を正極材料
とするリチウム二次電池が実用化されるようになった。
【0003】しかしながら、リチウム−ニッケル複合酸
化物(LiNiO2)を正極材料とするリチウム二次電
池は実用化に至っていない。この原因の1つとして、リ
チウム−ニッケル複合酸化物(LiNiO2)はリチウ
ムイオンの吸蔵・放出に伴い、結晶構造に乱れを生じ易
く、その結果、良好なサイクル特性が得られないことが
挙げられる。また、結晶構造が脆いため、高率での充放
電によるリチウムイオンの急激な吸蔵・放出に耐えられ
ないことが挙げられる。
【0004】そこで、リチウム−ニッケル複合酸化物
(LiNiO2)のニッケル元素の一部を他の元素で置
換し、結晶構造を強化してサイクル特性を向上させる検
討が行われるようになった。例えば、特開平8−370
07号公報においては、リチウム−ニッケル複合酸化物
(LiNiO2)のニッケル元素の一部をコバルト元素
およびマンガン元素で置換させることにより、結晶構造
を安定化させ、さらに+3価のマンガンを含むマンガン
化合物を用いることにより、電気化学的に不活性なLi
2MnO3や岩塩構造のNiOの生成を抑制することが提
案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
8−37007号公報において提案された方法であって
も十分ではなかった。これは、この公報において提案さ
れた方法でリチウム化合物とニッケル化合物とコバルト
化合物とマンガン化合物とを熱処理した場合には、ニッ
ケル元素の一部をコバルト元素およびマンガン元素で置
換して複合化をさせていない場合と比較してサイクル特
性は向上するが、まだ不十分であった。
【0006】これは、置換されたコバルト元素およびマ
ンガン元素の分布が不均一であり、結晶構造を強化する
効果が十分に発揮されていないためと考えられる。一般
に、ある物質に異種元素が不均一に固溶した場合、粉末
X線回折におけるピークの半値幅が増加することが知ら
れているが、上述した特開平8−37007号公報にお
いて提案された方法により得られたリチウム−ニッケル
−コバルト−マンガン複合酸化物の粉末X線回折におけ
るピークの半値幅が、ニッケル以外の元素を固溶させな
い場合の半値幅よりも大きくなっていることからも、コ
バルト元素およびマンガン元素の固溶が不均一であるこ
とを示唆しているということができる。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】そ
こで、本発明は上記した課題を解決するためになされた
ものであって、リチウム−ニッケル複合酸化物の結晶構
造が強化された正極活物質を得て、サイクル特性および
負荷特性が向上したリチウム二次電池用正極およびリチ
ウム二次電池が得られるようにすることを目的とするも
のである。
【0008】このため、本発明のリチウム二次電池用正
極活物質は、X線源としてCu−Kαを用いた粉末X線
回折測定における2θ=18.71±0.25°の範囲
に存在するピークの半値幅が0.15°〜0.22°で
ある組成式LiaMnbcNi1-(b+c)2(但し、Mは
B,Al,Fe,V,Cr,Cu,Ga,Ca,Mg,
Sr,Tiから選択される1種の元素であり、0<a<
1.2、0.05≦b≦0.45、0≦c≦0.45か
つ0.5≦1−(b+c)≦0.95)で表されるリチ
ウム−ニッケル−マンガン複合酸化物あるいはリチウム
−ニッケル−マンガン−M複合酸化物を備えるようにし
ている。
【0009】また、本発明のリチウム二次電池用正極活
物質は、X線源としてCu−Kαを用いた粉末X線回折
測定における2θ=18.71±0.25°の範囲に存
在するピークの半値幅が0.15°〜0.22°である
組成式LiaMnbcNi1-( b+c)2(但し、MはB,
Al,Fe,V,Cr,Cu,Ga,Ca,Mg,S
r,Tiから選択される1種の元素であり、0<a<
1.2、0.05≦b≦0.45、0.05≦c≦0.
40かつ0.5≦1−(b+c)≦0.95)で表され
るリチウム−ニッケル−マンガン−M複合酸化物を備え
るようにしている。
【0010】LiNiO2で表されるリチウム−ニッケ
ル複合酸化物は、リチウムイオンの吸蔵・放出に伴い結
晶構造が壊れて放電容量が低下するが、これは結晶構造
が脆いことに原因があると考えられる。しかしながら、
リチウム−ニッケル複合酸化物(LiNiO2)のニッ
ケル元素の一部をMnあるいはMnとM(MはB,A
l,Fe,V,Cr,Cu,Ga,Ca,Mg,Sr,
Tiから選択される1種の元素)で置換された上記組成
式で表されるリチウム−ニッケル−マンガン複合酸化物
あるいはリチウム−ニッケル−マンガン−M複合酸化物
は、X線源としてCu−Kαを用いた粉末X線回折測定
における2θ=18.71±0.25°の範囲に存在す
るピークの半値幅が0.15°〜0.22°であると、
ニッケル元素の一部がMnあるいはMnと他の元素Mと
均一に置換されているので、結晶構造が強化される。
【0011】リチウム−ニッケル複合酸化物(LiNi
2)のX線源としてCu−Kαを用いた粉末X線回折
測定における2θ=18.71±0.25°の範囲に存
在するピークの半値幅が0.15°〜0.22°である
ことは、結晶構造に乱れを生じさせることなく、均一に
異種元素で置換できていることを示唆している。リチウ
ム−ニッケル複合酸化物(LiNiO2)のニッケル元
素の一部がMnあるいはMnと他の元素Mと均一に置換
されたリチウム−ニッケル−マンガン複合酸化物あるい
はリチウム−ニッケル−マンガン−M複合酸化物は、結
晶構造が強化されるため、サイクル特性および負荷特性
が向上した正極活物質となる。したがって、この活物質
を用いた正極のサイクル特性および負荷特性が向上する
とともに、この正極を用いたリチウム二次電池のサイク
ル特性および負荷特性が向上する。
【0012】そして、このような複合酸化物としてリチ
ウム−ニッケル−マンガン−アルミニウム複合酸化物を
用いると、サイクル特性および負荷特性が特に向上した
正極活物質となる。したがって、このような複合酸化物
からなる活物質を用いた正極のサイクル特性および負荷
特性が特に向上するとともに、この正極を用いたリチウ
ム二次電池のサイクル特性および負荷特性が特に向上す
る。
【0013】また、リチウム−ニッケル複合酸化物(L
iNiO2)のニッケル元素の一部がMnあるいはMn
と他の元素Mと均一に置換されたリチウム−ニッケル−
マンガン複合酸化物あるいはリチウム−ニッケル−マン
ガン−M複合酸化物を用いた場合、粉末X線回折測定に
おいて、2θ=18.71±0.25°の範囲に存在す
るピークの強度をI1とし、2θ=44.54±0.2
5°の範囲に存在するピークの強度をI2とした場合の
強度比I1/I2の値が0.8を下回ると、Li2Ni8
10などの不純物の生成が考えられ、これらの不純物は結
晶構造に悪影響を及ぼし、容量低下などを招くため、強
度比I1/I2の値は0.8以上にすることが望ましい。
【0014】そして、リチウム−ニッケル複合酸化物
(LiNiO2)のニッケル元素の一部がMnあるいは
Mnと他の元素Mと均一に置換されたリチウム−ニッケ
ル−マンガン複合酸化物あるいはリチウム−ニッケル−
マンガン−M複合酸化物を製造する場合、従来から行わ
れているような原料粉末を混合して焼成する等の合成法
では、リチウム−ニッケル複合酸化物(LiNiO2
のニッケル元素の一部を、MnあるいはMnと他の元素
Mと均一に置換することは難しく、その結果、粉末X線
回折測定におけるピークの半値幅が大きくなり、置換に
よるサイクル特性の向上および負荷特性の向上が不十分
となった。
【0015】そこで、本発明の正極活物質の製造方法に
おいては、リチウム−ニッケル複合酸化物(LiNiO
2)のニッケル元素の一部をMnあるいはMnと他の元
素Mで均一に置換する方策が必要となる。例えば、ニッ
ケル化合物を溶解させた水溶液とマンガン化合物を溶解
させた水溶液との混合水溶液、あるいはニッケル化合物
を溶解させた水溶液とマンガン化合物を溶解させた水溶
液とM化合物(但し、MはB,Al,Fe,V,Cr,
Cu,Ga,Ca,Mg,Sr,Tiから選択される1
種の元素)を溶解させた水溶液との混合水溶液のpHを
変化させて複合水酸化物を沈殿させる共沈工程を備える
ことが挙げられる。
【0016】また、他の例としては、ニッケル化合物を
溶解させた水溶液とマンガン化合物を溶解させた水溶液
との混合水溶液、あるいはニッケル化合物を溶解させた
水溶液とマンガン化合物を溶解させた水溶液とM化合物
(但し、MはB,Al,Fe,V,Cr,Cu,Ga,
Ca,Mg,Sr,Tiから選択される1種の元素)を
溶解させた水溶液との混合水溶液を蒸発乾燥させて各化
合物の極微粒子からなる複合原料を得る蒸発乾燥工程を
備えることが挙げられる。そして、これらの工程(共沈
工程または蒸発乾燥工程)によって得られた複合水酸化
物または極微粒子からなる複合原料と、リチウム化合物
との混合物を酸素雰囲気中で熱処理することにより、リ
チウム−ニッケル複合酸化物(LiNiO 2)のニッケ
ル元素の一部がMnあるいはMnと他の元素Mで均一に
置換されたリチウム−ニッケル−マンガン複合酸化物あ
るいはリチウム−ニッケル−マンガンM複合酸化物が得
られる。
【0017】これらの共沈工程あるいは蒸発乾燥工程を
備えるようにすると、リチウム−ニッケル複合酸化物
(LiNiO2)のニッケル元素の一部がMnあるいは
Mnと他の元素M(但し、MはB,Al,Fe,V,C
r,Cu,Ga,Ca,Mg,Sr,Tiから選択され
る1種の元素)と極めて均一に置換されたリチウム−ニ
ッケル−マンガン複合酸化物あるいはリチウム−ニッケ
ル−マンガン−M複合酸化物が得られるようになる。こ
のようなリチウム−ニッケル−マンガン複合酸化物ある
いはリチウム−ニッケル−マンガン−M複合酸化物は結
晶構造が十分に強化され、サイクル特性および負荷特性
が特に向上した正極活物質となる。したがって、このよ
うな複合酸化物からなる活物質を用いた正極のサイクル
特性および負荷特性が特に向上するとともに、この正極
を用いたリチウム二次電池のサイクル特性および負荷特
性が特に向上する。
【0018】
【発明の実施の形態】ついで、本発明の実施形態を以下
に説明する。 1.正極活物質の作製 (1)実施例1〜3 まず、硫酸ニッケル水溶液のニッケルのモル比と、硫酸
マンガン水溶液のマンガンのモル比を95:5、70:
30および55:45に調製した3種類の混合水溶液を
用意する。ついで、これらの混合水溶液を撹拌槽内に充
填した後、この撹拌槽を回転させて撹拌しながら、混合
水溶液に水酸化ナトリウム水溶液を徐々に添加して、混
合水溶液のpHを調製した。この撹拌により、水酸化ニ
ッケルのニッケル元素の一部をマンガン元素により置換
された構造を有する、組成式Ni 0.95Mn0.05(OH)
2、Ni0.70Mn0.30(OH)2およびNi0.55Mn0.45
(OH)2で示される3種類のニッケル−マンガン複合
水酸化物をそれぞれ得た。
【0019】ついで、これらのニッケル−マンガン複合
水酸化物と水酸化リチウム(LiOH)とを、リチウム
とニッケル−マンガンとのモル比がそれぞれ1:1とな
るようにそれぞれ調製して混合した後、750℃の酸素
雰囲気で20時間熱処理して、粒状塊を得た。この後、
この粒状塊を粉砕して、組成式LiNi0.95Mn0.05
2(実施例1)、LiNi0.70Mn0.302(実施例2)
およびLiNi0.55Mn0.452(実施例3)で示され
る3種類のリチウム−ニッケル−マンガン複合酸化物か
らなる正極活物質をそれぞれ得た。
【0020】(2)実施例4〜6 まず、硫酸ニッケル水溶液のニッケルのモル比と、硫酸
マンガン水溶液のマンガンのモル比と、硫酸アルミニウ
ム水溶液のアルミニウムのモル比を90:5:5、6
5:30:5および50:45:5に調製した3種類の
混合水溶液を用意する。ついで、これらの混合水溶液を
上述した実施例1〜3と同様にして撹拌して、水酸化ニ
ッケルのニッケル元素の一部をマンガン元素およびアル
ミニウムにより置換された構造を有する、組成式Ni
0.90Mn0.05Al0.05(OH)2、Ni0.65Mn0.30
0.05(OH)2およびNi0.50Mn0.45Al0.05(O
H)2で示される3種類のニッケル−マンガン−アルミ
ニウム複合水酸化物をそれぞれ得た。
【0021】ついで、リチウムとニッケル−マンガン−
アルミニウムとのモル比がそれぞれ1:1となるように
それぞれ調製して混合した後、上述した実施例1〜3と
同様にして熱処理および粉砕して、組成式LiNi0.90
Mn0.05Al0.052(実施例4)、LiNi0.65Mn
0.30Al0.052(実施例5)およびLiNi0.50Mn
0.45Al0.052(実施例6)で示される3種類のリチ
ウム−ニッケル−マンガン−アルミニウム複合酸化物か
らなる正極活物質をそれぞれ得た。
【0022】(3)実施例7〜9 まず、硫酸ニッケル水溶液のニッケルのモル比と、硫酸
マンガン水溶液のマンガンのモル比と、硫酸アルミニウ
ム水溶液のアルミニウムのモル比を85:5:10、7
0:20:10および50:40:10に調製した3種
類の混合水溶液を用意する。ついで、これらの混合水溶
液を上述した実施例1〜3と同様にして撹拌して、水酸
化ニッケルのニッケル元素の一部をマンガン元素および
アルミニウムにより置換された構造を有する、組成式N
0.85Mn0.05Al0.10(OH) 2、Ni0.70Mn0.20
Al0.10(OH)2およびNi0.50Mn0.40Al
0.10(OH)2で示される3種類のニッケル−マンガン
−アルミニウム複合水酸化物をそれぞれ得た。
【0023】ついで、リチウムとニッケル−マンガン−
アルミニウムとのモル比がそれぞれ1:1となるように
それぞれ調製して混合した後、上述した実施例1〜3と
同様にして熱処理および粉砕して、組成式LiNi0.85
Mn0.05Al0.102(実施例8)、LiNi0.70Mn
0.20Al0.102(実施例9)およびLiNi0.50Mn
0.40Al0.102(実施例10)で示される3種類のリ
チウム−ニッケル−マンガン−アルミニウム複合酸化物
からなる正極活物質をそれぞれ得た。
【0024】(4)実施例10〜12 まず、硫酸ニッケル水溶液のニッケルのモル比と、硫酸
マンガン水溶液のマンガンのモル比と、硫酸アルミニウ
ム水溶液のアルミニウムのモル比を65:5:30、6
0:10:30および50:20:30に調製した3種
類の混合水溶液を用意する。ついで、これらの混合水溶
液を上述した実施例1〜3と同様にして撹拌して、水酸
化ニッケルのニッケル元素の一部をマンガン元素および
アルミニウムにより置換された構造を有する、組成式N
0.65Mn0.05Al0.30(OH) 2、Ni0.60Mn0.10
Al0.30(OH)2およびNi0.50Mn0.20Al
0.30(OH)2で示される3種類のニッケル−マンガン
−アルミニウム複合水酸化物をそれぞれ得た。
【0025】ついで、リチウムとニッケル−マンガン−
アルミニウムとのモル比がそれぞれ1:1となるように
それぞれ調製して混合した後、上述した実施例1〜3と
同様にして熱処理および粉砕して、組成式LiNi0.65
Mn0.05Al0.302(実施例10)、LiNi0.60
0.10Al0.302(実施例11)およびLiNi0.5 0
Mn0.20Al0.302(実施例12)で示される3種類
のリチウム−ニッケル−マンガン−アルミニウム複合酸
化物からなる正極活物質をそれぞれ得た。
【0026】(5)実施例13〜15 まず、硫酸ニッケル水溶液のニッケルのモル比と、硫酸
マンガン水溶液のマンガンのモル比と、硫酸アルミニウ
ム水溶液のアルミニウムのモル比を55:5:40、5
0:10:40および50:5:45に調製した3種類
の混合水溶液を用意する。ついで、これらの混合水溶液
を上述した実施例1〜3と同様にして撹拌して、水酸化
ニッケルのニッケル元素の一部をマンガン元素およびア
ルミニウムにより置換された構造を有する、組成式Ni
0.55Mn0.05Al0.40(OH)2、Ni0.50Mn0.10
0.40(OH)2およびNi0.50Mn0.05Al0.45(O
H)2で示される3種類のニッケル−マンガン−アルミ
ニウム複合水酸化物をそれぞれ得た。
【0027】ついで、リチウムとニッケル−マンガン−
アルミニウムとのモル比がそれぞれ1:1となるように
それぞれ調製して混合した後、上述した実施例1〜3と
同様にして熱処理および粉砕して、組成式LiNi0.55
Mn0.05Al0.402(実施例13)、LiNi0.50
0.10Al0.402(実施例14)およびLiNi0.5 0
Mn0.05Al0.452(実施例15)で示される3種類
のリチウム−ニッケル−マンガン−アルミニウム複合酸
化物からなる正極活物質をそれぞれ得た。
【0028】上述のようにして作製した実施例1〜実施
例15の各正極活物質を順次粉末X線回折測定装置内に
配置し、X線源としてCu−Kαとスリット幅が1μm
のスリットを用いて、各正極活物質にCu−Kαを照射
角θで照射して2θ=18.71±0.25°の範囲に
存在するピークの半値幅を測定すると、下記の表1に示
すような結果となった。また、2θ=18.71±0.
25°の範囲に存在するピークの強度I1を測定すると
ともに、2θ=44.54±0.25°の範囲に存在す
るピークの強度I2を測定した後、ピークの強度比I1
2を求めると、下記の表1に示すような結果となっ
た。
【0029】
【表1】
【0030】なお、上記表1において、各元素のモル比
においてLiは組成式LiaMnbcNi1-(b+c)2
おけるaを表し、Niは1−(b+c)を表し、Mnは
bを表し、Al(MがAlの場合)はcを表している。
上記表1より明らかなように、X線源としてCu−Kα
を用いた粉末X線回折測定における2θ=18.71±
0.25°の範囲に存在するピークの半値幅が0.15
°〜0.22°である各実施例1〜15の複合酸化物
は、0<a<1.2、0.05≦b≦0.45、0≦c
≦0.45かつ、0.05≦b+c≦0.50、即ち、
0.5≦1−(b+c)≦0.95の条件のいづれをも
満たしていることが分かる。
【0031】(6)比較例1 まず、硫酸ニッケル水溶液を撹拌槽内に充填した後、こ
の撹拌槽を回転させて撹拌しながら、この水溶液に水酸
化ナトリウム水溶液を徐々に添加して、水溶液のpHを
調製した。この撹拌により、水酸化ニッケルを得た。つ
いで、水酸化ニッケルと水酸化リチウムとを、リチウム
とニッケルとのモル比がそれぞれ1:1となるようにそ
れぞれ調製して混合した後、750℃の酸素雰囲気で2
0時間熱処理して、粒状塊を得た。この後、この粒状塊
を粉砕して、組成式LiNiO2(比較例1)で示され
るリチウム−ニッケル複合酸化物からなる正極活物質を
得た。
【0032】(7)比較例2 まず、硫酸ニッケル水溶液のニッケルのモル比と、硫酸
マンガン水溶液のマンガンのモル比を50:50に調製
した混合水溶液を用意する。ついで、この混合水溶液を
撹拌槽内に充填した後、この撹拌槽を回転させて撹拌し
ながら、混合水溶液に水酸化ナトリウム水溶液を徐々に
添加して、混合水溶液のpHを調製した。この撹拌によ
り、水酸化ニッケルのニッケル元素の一部をマンガン元
素により置換された構造を有する、組成式Ni0.50Mn
0.50(OH)2で示されるニッケル−マンガン複合水酸
化物を得た。
【0033】ついで、このニッケル−マンガン複合水酸
化物と水酸化リチウム(LiOH)とを、リチウムとニ
ッケル−マンガンとのモル比がそれぞれ1:1となるよ
うにそれぞれ調製して混合した後、750℃の酸素雰囲
気で20時間熱処理して、粒状塊を得た。この後、この
粒状塊を粉砕して、組成式LiNi0.50Mn0.50
2(比較例2)で示されるリチウム−ニッケル−マンガ
ン複合酸化物からなる正極活物質を得た。
【0034】(8)比較例3,4 まず、硫酸ニッケル水溶液のニッケルのモル比と、硫酸
マンガン水溶液のマンガンのモル比と、硫酸アルミニウ
ム水溶液のアルミニウムのモル比を92:3:5および
45:50:5に調製した2種類の混合水溶液を用意す
る。ついで、これらの混合水溶液を上述した実施例1〜
3と同様にして撹拌して、水酸化ニッケルのニッケル元
素の一部をマンガン元素およびアルミニウムにより置換
された構造を有する、組成式Ni0.92Mn0.03Al0.05
(OH)2およびNi0.45Mn0.5 0Al0.05(OH)2
示される2種類のニッケル−マンガン−アルミニウム複
合水酸化物をそれぞれ得た。
【0035】ついで、リチウムとニッケル−マンガン−
アルミニウムとのモル比がそれぞれ1:1となるように
それぞれ調製して混合した後、上述した実施例1〜3と
同様にして熱処理および粉砕して、組成式LiNi0.92
Mn0.03Al0.052(比較例3)およびLiNi0.45
Mn0.50Al0.052(比較例4)で示される2種類の
リチウム−ニッケル−マンガン−アルミニウム複合酸化
物からなる正極活物質を得た。
【0036】(9)比較例5 まず、硫酸ニッケル水溶液のニッケルのモル比と、硫酸
アルミニウム水溶液のアルミニウムのモル比を90:1
0に調製した混合水溶液を用意する。ついで、これらの
混合水溶液を上述した実施例1〜3と同様にして撹拌し
て、水酸化ニッケルのニッケル元素の一部をアルミニウ
ムにより置換された構造を有する、組成式Ni0.90Al
0.10(OH)2で示されるニッケル−アルミニウム複合
水酸化物をそれぞれ得た。ついで、リチウムとニッケル
−アルミニウムとのモル比がそれぞれ1:1となるよう
にそれぞれ調製して混合した後、上述した実施例1〜3
と同様にして熱処理および粉砕して、組成式LiNi
0.90Al0.102(比較例5)で示されるリチウム−ニ
ッケル−アルミニウム複合酸化物からなる正極活物質を
得た。
【0037】(10)比較例6〜7 まず、硫酸ニッケル水溶液のニッケルのモル比と、硫酸
マンガン水溶液のマンガンのモル比と、硫酸アルミニウ
ム水溶液のアルミニウムのモル比を87:3:10、4
5:45:10に調製した2種類の混合水溶液を用意す
る。ついで、これらの混合水溶液を上述した実施例1〜
3と同様にして撹拌して、水酸化ニッケルのニッケル元
素の一部をマンガン元素およびアルミニウム元素により
置換された構造を有する、組成式Ni0.87Mn0.03Al
0.10(OH)2およびNi0.45Mn0.45Al0.10(O
H)2で示される2種類のニッケル−マンガン−アルミ
ニウム複合水酸化物をそれぞれ得た。
【0038】ついで、リチウムとニッケル−マンガン−
アルミニウムとのモル比がそれぞれ1:1となるように
それぞれ調製して混合した後、上述した実施例1〜3と
同様にして熱処理および粉砕して、組成式LiNi0.87
Mn0.03Al0.102(比較例6)およびLiNi0.45
Mn0.45Al0.102(比較例7)で示される2種類の
リチウム−ニッケル−マンガン−アルミニウム複合酸化
物からなる正極活物質を得た。
【0039】(11)比較例8〜9 まず、硫酸ニッケル水溶液のニッケルのモル比と、硫酸
マンガン水溶液のマンガンのモル比と、硫酸アルミニウ
ム水溶液のアルミニウムのモル比を67:3:30、4
5:25:30に調製した2種類の混合水溶液を用意す
る。ついで、これらの混合水溶液を上述した実施例1〜
3と同様にして撹拌して、水酸化ニッケルのニッケル元
素の一部をマンガン元素およびアルミニウム元素により
置換された構造を有する、組成式Ni0.67Mn0.03Al
0.30(OH)2およびNi0.45Mn0.25Al0.30(O
H)2で示される2種類のニッケル−マンガン−アルミ
ニウム複合水酸化物をそれぞれ得た。
【0040】ついで、リチウムとニッケル−マンガン−
アルミニウムとのモル比がそれぞれ1:1となるように
それぞれ調製して混合した後、上述した実施例1〜3と
同様にして熱処理および粉砕して、組成式LiNi0.67
Mn0.03Al0.302(比較例8)およびLiNi0.45
Mn0.25Al0.302(比較例9)で示される2種類の
リチウム−ニッケル−マンガン−アルミニウム複合酸化
物からなる正極活物質を得た。
【0041】(12)比較例10〜11 まず、硫酸ニッケル水溶液のニッケルのモル比と、硫酸
マンガン水溶液のマンガンのモル比と、硫酸アルミニウ
ム水溶液のアルミニウムのモル比を57:3:40、4
5:15:40に調製した2種類の混合水溶液を用意す
る。ついで、これらの混合水溶液を上述した実施例1〜
3と同様にして撹拌して、水酸化ニッケルのニッケル元
素の一部をマンガン元素およびアルミニウム元素により
置換された構造を有する、組成式Ni0.57Mn0.03Al
0.40(OH)2およびNi0.45Mn0.15Al0.40(O
H)2で示される2種類のニッケル−マンガン−アルミ
ニウム複合水酸化物をそれぞれ得た。
【0042】ついで、リチウムとニッケル−マンガン−
アルミニウムとのモル比がそれぞれ1:1となるように
それぞれ調製して混合した後、上述した実施例1〜3と
同様にして熱処理および粉砕して、組成式LiNi0.57
Mn0.03Al0.402(比較例10)およびLiNi
0.45Mn0.15Al0.402(比較例11)で示される2
種類のリチウム−ニッケル−マンガン−アルミニウム複
合酸化物からなる正極活物質を得た。
【0043】(13)比較例12〜13 まず、硫酸ニッケル水溶液のニッケルのモル比と、硫酸
マンガン水溶液のマンガンのモル比と、硫酸アルミニウ
ム水溶液のアルミニウムのモル比を52:3:45、4
5:10:45に調製した2種類の混合水溶液を用意す
る。ついで、これらの混合水溶液を上述した実施例1〜
3と同様にして撹拌して、水酸化ニッケルのニッケル元
素の一部をマンガン元素およびアルミニウム元素により
置換された構造を有する、組成式Ni0.52Mn0.03Al
0.45(OH)2およびNi0.45Mn0.10Al0.45(O
H)2で示される2種類のニッケル−マンガン−アルミ
ニウム複合水酸化物をそれぞれ得た。
【0044】ついで、リチウムとニッケル−マンガン−
アルミニウムとのモル比がそれぞれ1:1となるように
それぞれ調製して混合した後、上述した実施例1〜3と
同様にして熱処理および粉砕して、組成式LiNi0.52
Mn0.03Al0.452(比較例12)およびLiNi
0.45Mn0.10Al0.452(比較例13)で示される2
種類のリチウム−ニッケル−マンガン−アルミニウム複
合酸化物からなる正極活物質を得た。
【0045】(14)比較例14〜15 まず、硫酸ニッケル水溶液のニッケルのモル比と、硫酸
マンガン水溶液のマンガンのモル比と、硫酸アルミニウ
ム水溶液のアルミニウムのモル比を47:3:50、4
5:5:50に調製した2種類の混合水溶液を用意す
る。ついで、これらの混合水溶液を上述した実施例1〜
3と同様にして撹拌して、水酸化ニッケルのニッケル元
素の一部をマンガン元素およびアルミニウム元素により
置換された構造を有する、組成式Ni0.47Mn0.03Al
0.50(OH)2およびNi0.45Mn0 .05Al0.50(O
H)2で示される2種類のニッケル−マンガン−アルミ
ニウム複合水酸化物をそれぞれ得た。
【0046】ついで、リチウムとニッケル−マンガン−
アルミニウムとのモル比がそれぞれ1:1となるように
それぞれ調製して混合した後、上述した実施例1〜3と
同様にして熱処理および粉砕して、組成式LiNi0.47
Mn0.03Al0.502(比較例14)およびLiNi
0.45Mn0.05Al0.502(比較例15)で示される2
種類のリチウム−ニッケル−マンガン−アルミニウム複
合酸化物からなる正極活物質を得た。
【0047】(15)比較例16〜21 水酸化リチウム(LiOH)、水酸化ニッケル(Ni
(OH)2)、硝酸アルミニウム(Al(NO33)お
よび二酸化マンガン(MnO2)の各元素Li,Ni,
Mn,Alのモル比がそれぞれ100:90:10:
0、100:70:30:0、100:70:20:1
0、100:50:40:10、100:50:20:
30、100:40:20:40となるように調製し
た。これらを乳鉢において混合した後、上述した実施例
1〜3と同様にして熱処理および粉砕して、組成式Li
Ni0.90Mn0.102(比較例16)、LiNi0.70
0.302(比較例17)、LiNi0.70Mn0.20Al
0.102(比較例18)、LiNi0 .50Mn0.40Al
0.102(比較例19)、LiNi0.50Mn0.20Al
0.302(比較例20)、LiNi0.40Mn0.20Al
0.402(比較例21)で示される2種類のリチウム−
ニッケル−マンガン複合酸化物および4種類のリチウム
−ニッケル−マンガン−アルミニウム複合酸化物からな
る正極活物質を得た。
【0048】上述のようにして作製した比較例1〜比較
例21の各正極活物質を順次粉末X線回折測定装置内に
配置し、X線源としてCu−Kαとスリット幅が1μm
のスリットを用いて、各正極活物質にCu−Kαを照射
角θで照射して2θ=18.71±0.25°の範囲に
存在するピークの半値幅を測定すると、下記の表2に示
すような結果となった。また、2θ=18.71±0.
25°の範囲に存在するピークの強度I1を測定すると
ともに、2θ=44.54±0.25°の範囲に存在す
るピークの強度I2を測定した後、ピークの強度比I1
2を求めると、下記の表2に示すような結果となっ
た。
【0049】
【表2】
【0050】なお、上記表2において、各元素のモル比
においてLiは組成式LiaMnbcNi1-(b+c)2
おけるaを表し、Niは1−(b+c)を表し、Mnは
bを表し、Al(MがAlの場合)はcを表している。
上記表2より明らかなように、各比較例1〜15および
比較例21の複合酸化物は、0<a<1.2、0.05
≦b≦0.45、0≦c≦0.45かつ、0.05≦b
+c≦0.50、即ち、0.5≦1−(b+c)≦0.
95の条件のいずれかを満たしていないことが分かる。
各比較例16〜20は、X線源としてCu−Kαを用い
た粉末X線回折測定における2θ=18.71±0.2
5°の範囲に存在するピークの半値幅が0.15°〜
0.22°でないことが分かる。
【0051】2.複合酸化物正極の作製 上述のようにして作製された実施例1〜15の正極活物
質および比較例1〜21の正極活物質とを用意し、これ
らの各正極活物質の粉末90重量部と、人造黒鉛粉末5
重量部と、ポリフッ化ビニリデン5重量部のN−メチル
−2−ピロリドン(NMP)溶液とを混合して各実施例
1〜15の正極活物質スラリーおよび各比較例1〜21
の正極活物質スラリーを調製する。これらの各正極活物
質スラリーを、それぞれアルミニウム箔からなる正極集
電体の両面にドクターブレード法により塗布して、正極
活物質層を形成した後、150℃で2時間真空乾燥し
て、実施例1〜15の正極および比較例1〜21の正極
をそれぞれ作製した。
【0052】3.負極の作製 リチウムイオンを挿入・脱離し得る負極活物質(例え
ば、天然黒鉛)95重量部と、ポリフッ化ビニリデン5
重量部のN−メチル−2−ピロリドン(NMP)溶液と
を混合して負極活物質スラリーを調製する。この負極活
物質スラリーを銅箔からなる負極集電体の両面にドクタ
ーブレード法により塗布して、負極活物質層を形成した
後、150℃で2時間真空乾燥して負極を作製した。な
お、負極活物質としては、リチウムイオンを挿入・脱離
し得るカーボン系材料、例えば、グラファイト、カーボ
ンブラック、コークス、ガラス状炭素、炭素繊維、また
はこれらの焼成体等が好適である。また、酸化錫、酸化
チタン等のリチウムイオンを挿入・脱離し得る酸化物を
用いてもよい。
【0053】4.リチウム二次試験電池の作製 上述のようにして作製した実施例1〜15の正極板およ
び比較例1〜21の正極板にリードを取り付けるととも
に、上述のようにして作製された負極板にリードを取り
付け、これらの各正・負極板をポリプロピレン製のセパ
レータを介して渦巻状に巻回して各渦巻状電極体とす
る。
【0054】これらの各渦巻状電極体をそれぞれの電池
外装缶(例えば、AAサイズ)に挿入した後、各リード
を正極端子あるいは負極端子に接続する。この外装缶内
にエチレンカーボネート(EC)とジエチルカーボネー
ト(DEC)の等容積混合溶媒に電解質塩として1モル
/リットルの六フッ化リン酸リチウム(LiPF6)を
添加した電解液を注入した後、封口して定格容量580
mAHの実施例1〜15の試験電池および比較例1〜2
1の試験電池を構成する。なお、電池の形状は薄型であ
っても、角形であっても、円筒型であってもどのような
形状でも良いし、そのサイズについても特に制限はな
い。
【0055】なお、混合溶媒としては、上述したエチレ
ンカーボネート(EC)にジエチルカーボネート(DE
C)を混合したもの以外に、水素イオンを供給する能力
のない非プロトン性溶媒を使用し、例えば、ジメチルカ
ーボネート(DMC)、エチルメチルカーボネート(E
MC)を混合したものを用いることができる。また、電
解質としては、上述したLiPF6以外に、LiBF4
LiClO4、LiN(SO2252に代表されるイ
ミド塩等を使用することができる。
【0056】5.試験 (1)充放電サイクル試験 上述のようにして作製した実施例1〜15の各電池およ
び比較例1〜21の各電池を、室温(25℃)の雰囲気
で200mAの充電電流で4.2Vになるまで定電流充
電した後、200mAの放電電流で2.75Vになるま
で定電流放電させるという工程を1サイクルとする充放
電サイクル試験を繰り返して行った。このような充放電
サイクルを繰り返して、放電容量が初期放電容量の90
%を下回るまでのサイクル数求めた。この結果を下記の
表3(実施例1〜15の各電池)及び表4(比較例1〜
21の各電池)に示す。
【0057】(2)負荷特性試験 上述のようにして作製した実施例1〜15の各電池およ
び比較例1〜21の各電池を、室温(25℃)の雰囲気
で200mAの充電電流で4.2Vになるまで定電流充
電した後、200mAの放電電流で2.75Vになるま
で定電流放電させ、このときの放電容量(AmAh)を
求めた。一方、室温(25℃)の雰囲気で200mAの
充電電流で4.2Vになるまで定電流充電した後、40
0mAの放電電流で2.75Vになるまで定電流放電さ
せ、このときの放電容量(BmAh)を求めた。このと
きの放電容量比B/Aを負荷特性として算出すると、下
記の表3(実施例1〜15の各電池)及び表4(比較例
1〜21の各電池)に示すような結果となった。
【0058】
【表3】
【0059】
【表4】
【0060】上記表3と表4の比較から明らかなよう
に、組成式LiaMnbcNi1-(b+c)2で表され、0
<a<1.2、0.05≦b≦0.45、0≦c≦0.
45かつ、0.05≦b+c≦0.50、即ち、0.5
≦1−(b+c)≦0.95の条件のいずれをも満たし
ているとともに、X線源としてCu−Kαを用いた粉末
X線回折測定における2θ=18.71±0.25°の
範囲に存在するピークの半値幅が0.15°〜0.22
°である各実施例1〜15の複合酸化物は、上記条件の
いずれかを満たしていない各比較例1〜21の複合酸化
物よりもサイクル特性および負荷特性が優れていること
が分かる。
【0061】これは、Li−Ni複合酸化物のNiの一
部がMn、あるいはMnおよびAlによって均一に置換
されることにより、結晶構造が強化されたためと考えら
れる。また、実施例1〜3および実施例15の複合酸化
物と、実施例4〜14の複合酸化物を比較すると、実施
例4〜14の複合酸化物を用いた方がより優れたサイク
ル特性および負荷特性を有することが分かる。これは、
Ni、Mn以外の元素(Al)を適度に複合化させるこ
とにより、Ni、Mn、Alの均一性がより高まったた
めと考えられる。
【0062】6.添加元素の検討(実施例16〜25) 上述した例においては、Li−Ni複合酸化物のNiの
一部をMn、あるいはMnおよびAlで置換する例につ
いて説明したが、Al以外の元素についても検討した。
この場合、複合酸化物を作製するための原料として、硫
酸ニッケルと硫酸マンガンと、下記の表5に示す化合物
を用いて、上述した実施例における硫酸アルミニウムを
用いた場合と同様に作製して、実施例16〜25の複合
酸化物とした。
【0063】
【表5】
【0064】ついで、上述のよう作製した実施例16〜
25の各複合酸化物を用いて、上述と同様に各複合酸化
物正極を作製し、これらの各複合酸化物正極と、上述と
同様な負極と、セパレータと、上述と同様な電解液を用
いて定格容量580mAHの実施例16〜25の各電池
を構成した。これらの実施例16〜25の各電池を上述
と同様な充放電サイクル試験および負荷特性試験を行う
と、上記表5に示すような結果となった。
【0065】なお、上記表5より明らかなように、実施
例16〜25の各複合酸化物は、X線源としてCu−K
αを用いた粉末X線回折測定における2θ=18.71
±0.25°の範囲に存在するピークの半値幅が0.1
5°〜0.22°の範囲にあり、また、0<a<1.
2、0.05≦b≦0.45、0≦c≦0.45かつ、
0.05≦b+c≦0.50、即ち、0.5≦1−(b
+c)≦0.95の条件のいづれをも満たしていること
が分かる。
【0066】そして、表4の比較例1〜21の複合酸化
物と、上記表5の実施例16〜25の複合酸化物を比較
すると、実施例16〜25の複合酸化物の方が比較例1
〜21の複合酸化物よりサイクル特性および負荷特性の
両方とも優れていることが分かる。このことから、Al
以外の元素として、B,Fe,V,Cr,Cu,Ga,
Ca,Mg,Sr,Ti等の元素から選択して用いても
良いことが分かる。ただし、表3の実施例8の複合酸化
物と、表5の実施例16〜25の複合酸化物を比較する
と、実施例8の複合酸化物を用いた方がサイクル特性お
よび負荷特性の両方とも優れていることが分かる。この
ことから、Alの複合化の方が、Ni,Mnの均一性に
対してより効果が高いということができる。
【0067】7.ピーク比の検討上述した実施例1〜1
5の複合酸化物および実施例16〜25の複合酸化物を
作製するに際に、酸素雰囲気下で750℃で20時間焼
成する熱処理を行ったが、この焼成温度によるピーク比
の変化について検討した。
【0068】(1)実施例26〜28 実施例8と同様の複合水酸化物と水酸化リチウムの混合
物を酸素雰囲気下で800℃で20時間焼成する熱処理
を行ったものを実施例26の複合酸化物とし、同様に8
50℃で20時間焼成する熱処理を行ったものを実施例
27の複合酸化物とし、同様に900℃で20時間焼成
する熱処理を行ったものを実施例28の複合酸化物とし
た。
【0069】(2)実施例29〜31 実施例24と同様の複合水酸化物と水酸化リチウムの混
合物を酸素雰囲気下で770℃で20時間焼成する熱処
理を行ったものを実施例29の複合酸化物とし、同様に
790℃で20時間焼成する熱処理を行ったものを実施
例30の複合酸化物とし、同様に810℃で20時間焼
成する熱処理を行ったものを実施例31の複合酸化物と
した。
【0070】ついで、上述のよう作製した実施例26〜
31の各複合酸化物を用いて、上述と同様に各複合酸化
物正極を作製し、これらの各複合酸化物正極と、上述と
同様な負極と、セパレータと、上述と同様な電解液を用
いて定格容量580mAHの実施例26〜31の各電池
を構成した。これらの実施例26〜31の各電池を上述
と同様な充放電サイクル試験および負荷特性試験を行う
と、下記の表6に示すような結果となった。
【0071】
【表6】
【0072】上記表6より、ピークの強度比が0.8以
上である実施例8の複合酸化物および実施例26,2
7,29,30の複合酸化物と、ピークの強度比が0.
8未満である実施例28,31の複合酸化物とを比較す
ると、X線源としてCu−Kαを用いた粉末X線回折測
定における2θ=18.71±0.25°の範囲に存在
するピークの半値幅が0.15°〜0.22°で0<a
<1.2、0.05≦b≦0.45、0≦c≦0.45
かつ、0.05≦b+c≦0.50、即ち、0.5≦1
−(b+c)≦0.95である複合酸化物であってもサ
イクル特性および負荷特性が低減することが分かる。こ
れは、ピークの強度比が0.8未満であると、Li2
810などの不純物が生成し、これが結晶構造に悪影
響を及ぼしたためと考えられる。このことから、ピーク
の強度比が0.8以上の複合酸化物を用いることが好ま
しい。
【0073】以上に述べたように、X線源としてCu−
Kαを用いた粉末X線回折測定における2θ=18.7
1±0.25°の範囲に存在するピークの半値幅が0.
15°〜0.22°である組成式LiaMnbcNi
1-(b+c)2(但し、MはB,Al,Fe,V,Cr,C
u,Ga,Ca,Mg,Sr,Tiから選択される1種
の元素であり、0<a<1.2、0.05≦b≦0.4
5、0≦c≦0.45かつ0.5≦1−(b+c)≦
0.95)で表されるリチウム−ニッケル−マンガン複
合酸化物あるいはリチウム−ニッケル−マンガン−M複
合酸化物は、結晶構造が強化されるため、サイクル特性
および負荷特性が向上した正極活物質となる。したがっ
て、この活物質を用いた正極のサイクル特性および負荷
特性が向上するとともに、この正極を用いたリチウム二
次電池のサイクル特性および負荷特性が向上する。
【0074】なお、上述した実施の形態においては、ま
ず、共沈工程により、硫酸ニッケルと硫酸マンガン、あ
るいは硫酸ニッケルと硫酸マンガンと硫酸アルミニウム
(なお、硫酸アルミニウムに代えて、B,Fe,V,C
r,Cu,Ga,Ca,Mg,Sr,Tiを含む化合物
を用いてもよい)とからなる混合水溶液を撹拌して、混
合水溶液のpHを変化させて複合水酸化物を沈殿させ
る。ついで、この沈殿した複合水酸化物と水酸化リチウ
ムを熱処理して複合酸化物を生成させる例について説明
した。しかしながら、これに限ることなく、例えば、ニ
ッケル化合物を溶解させた水溶液とマンガン化合物を溶
解させた水溶液との混合水溶液、あるいはニッケル化合
物を溶解させた水溶液とマンガン化合物を溶解させた水
溶液とM化合物(但し、MはB,Al,Fe,V,C
r,Cu,Ga,Ca,Mg,Sr,Tiから選択され
る1種の元素)を溶解させた水溶液との混合水溶液を蒸
発乾燥させて、各化合物の極微粒子からなる複合原料を
得た後、この複合原料と水酸化リチウムを熱処理して複
合酸化物を生成させるようにしてもよい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤谷 伸 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 西尾 晃治 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 4G048 AA04 AC06 AD03 AD06 AE05 5H003 AA02 AA04 BA01 BA03 BA04 BB02 BB11 BB15 BC01 BD00 BD02 BD03 BD06 5H014 AA01 AA02 BB01 BB06 BB08 EE01 EE05 EE07 EE10 HH00 HH01 HH08 5H029 AJ03 AJ05 AK03 AL06 AL12 AM03 AM04 AM05 AM07 BJ01 CJ02 CJ08 CJ11 CJ22 CJ28 DJ08 DJ16 HJ02 HJ05 HJ10 HJ13 HJ14

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リチウムを電気化学的に吸蔵・放出する
    ことが可能な物質を正極活物質とするリチウム二次電池
    用正極活物質であって、 X線源としてCu−Kαを用いた粉末X線回折測定にお
    ける2θ=18.71±0.25°の範囲に存在するピ
    ークの半値幅が0.15°〜0.22°である組成式L
    aMnbcNi1-(b+c)2(但し、MはB,Al,F
    e,V,Cr,Cu,Ga,Ca,Mg,Sr,Tiか
    ら選択される1種の元素であり、0<a<1.2、0.
    05≦b≦0.45、0≦c≦0.45かつ0.5≦1
    −(b+c)≦0.95)で表されるリチウム−ニッケ
    ル−マンガン複合酸化物あるいはリチウム−ニッケル−
    マンガン−M複合酸化物を備えたことを特徴とするリチ
    ウム二次電池用正極活物質。
  2. 【請求項2】 リチウムを電気化学的に吸蔵・放出する
    ことが可能な物質を正極活物質とするリチウム二次電池
    用正極活物質であって、 X線源としてCu−Kαを用いた粉末X線回折測定にお
    ける2θ=18.71±0.25°の範囲に存在するピ
    ークの半値幅が0.15°〜0.22°である組成式L
    aMnbcNi1-(b+c)2(但し、MはB,Al,F
    e,V,Cr,Cu,Ga,Ca,Mg,Sr,Tiか
    ら選択される1種の元素であり、0<a<1.2、0.
    05≦b≦0.45、0.05≦c≦0.40かつ0.
    5≦1−(b+c)≦0.95)で表されるリチウム−
    ニッケル−マンガン−M複合酸化物を備えたことを特徴
    とするリチウム二次電池用正極活物質。
  3. 【請求項3】 前記組成式中のMをAlとしたことを特
    徴とする請求項1または請求項2に記載のリチウム二次
    電池用正極活物質。
  4. 【請求項4】 前記粉末X線回折測定において、2θ=
    18.71±0.25°の範囲に存在するピークの強度
    をI1とし、2θ=44.54±0.25°の範囲に存
    在するピークの強度をI2とした場合の強度比I1/I2
    の値が0.8以上の前記リチウム−ニッケル−マンガン
    複合酸化物あるいは前記リチウム−ニッケル−マンガン
    −M複合酸化物を選択して用いたことを特徴とする請求
    項1から請求項3のいずれかに記載のリチウム二次電池
    用正極活物質。
  5. 【請求項5】 リチウムを電気化学的に吸蔵・放出する
    ことが可能な物質を正極活物質とするリチウム二次電池
    用正極活物質の製造方法であって、 リチウム−ニッケル複合酸化物のニッケル原子の一部を
    Mnと均一に置換するか、あるいはニッケル原子の一部
    をMnおよびM(但し、MはB,Al,Fe,V,C
    r,Cu,Ga,Ca,Mg,Sr,Tiから選択され
    る1種の元素)と均一に置換する置換工程を備え、 X線源としてCu−Kαを用いた粉末X線回折測定にお
    ける2θ=18.71±0.25°の範囲に存在するピ
    ークの半値幅が0.15°〜0.22°となる組成式L
    aMnbcNi1-(b+c)2(但し、Mは前記元素、0
    <a<1.2、0.05≦b≦0.45、0≦c≦0.
    45かつ0.5≦1−(b+c)≦0.95)で表され
    るリチウム−ニッケル−マンガン複合酸化物あるいはリ
    チウム−ニッケル−マンガン−M複合酸化物を形成する
    ようにしたことを特徴とするリチウム二次電池用正極活
    物質の製造方法。
  6. 【請求項6】 リチウムを電気化学的に吸蔵・放出する
    ことが可能な物質を正極活物質とするリチウム二次電池
    用正極活物質の製造方法であって、 リチウム−ニッケル複合酸化物のニッケル原子の一部を
    MnおよびM(但し、MはB,Al,Fe,V,Cr,
    Cu,Ga,Ca,Mg,Sr,Tiから選択される1
    種の元素)と均一に置換する置換工程を備え、 X線源としてCu−Kαを用いた粉末X線回折測定にお
    ける2θ=18.71±0.25°の範囲に存在するピ
    ークの半値幅が0.15°〜0.22°となる組成式L
    aMnbcNi1-(b+c)2(但し、Mは前記元素、0
    <a<1.2、0.05≦b≦0.45、0.05≦c
    ≦0.40かつ0.5≦1−(b+c)≦0.95)で
    表されるリチウム−ニッケル−マンガン−M複合酸化物
    を形成するようにしたことを特徴とするリチウム二次電
    池用正極活物質の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記置換工程において、 ニッケル化合物を溶解させた水溶液とマンガン化合物を
    溶解させた水溶液との混合水溶液、あるいはニッケル化
    合物を溶解させた水溶液とマンガン化合物を溶解させた
    水溶液とM化合物(但し、MはB,Al,Fe,V,C
    r,Cu,Ga,Ca,Mg,Sr,Tiから選択され
    る1種の元素)を溶解させた水溶液との混合水溶液のp
    Hを変化させて複合水酸化物を沈殿させる共沈工程を備
    えるようにしたことを特徴とする請求項5または請求項
    6に記載のリチウム二次電池用正極活物質の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記置換工程において、 ニッケル化合物を溶解させた水溶液とマンガン化合物を
    溶解させた水溶液との混合水溶液、あるいはニッケル化
    合物を溶解させた水溶液とマンガン化合物を溶解させた
    水溶液とM化合物(但し、MはB,Al,Fe,V,C
    r,Cu,Ga,Ca,Mg,Sr,Tiから選択され
    る1種の元素)を溶解させた水溶液との混合水溶液を蒸
    発乾燥させて前記各化合物の極微粒子からなる複合原料
    を得る蒸発乾燥工程を備えるようにしたことを特徴とす
    る請求項5または請求項6に記載のリチウム二次電池用
    正極活物質の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記共沈工程の後、または前記蒸発乾燥
    工程の後、 前記共沈された複合水酸化物または前記乾燥された極微
    粒子からなる複合原料と、リチウム化合物との混合物を
    酸素雰囲気中で熱処理して複合酸化物とする熱処理工程
    と、 前記複合酸化物を粉砕して粉末とする粉砕工程とを備え
    るようにしたことを特徴とする請求項7または請求項8
    に記載のリチウム二次電池用正極活物質の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記組成式中のMをAlとしたことを
    特徴とする請求項5から請求項9のいずれかに記載のリ
    チウム二次電池用正極活物質の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記粉末X線回折測定において、2θ
    =18.71±0.25°の範囲に存在するピークの強
    度をI1とし、2θ=44.54±0.25°の範囲に
    存在するピークの強度をI2とした場合の強度比I1/I
    2の値が0.8以上の前記リチウム−ニッケル−マンガ
    ン複合酸化物あるいは前記リチウム−ニッケル−マンガ
    ン−M複合酸化物を形成するようにしたことを特徴とす
    る請求項5から請求項10のいずれかに記載のリチウム
    二次電池用正極活物質の製造方法。
  12. 【請求項12】 少なくともリチウムを電気化学的に吸
    蔵・放出することが可能な正極活物質と炭素材料と結着
    剤とを有するリチウム二次電池用正極であって、X線源
    としてCu−Kαを用いた粉末X線回折測定における2
    θ=18.71±0.25°の範囲に存在するピークの
    半値幅が0.15°〜0.22°である組成式Lia
    bcNi1-(b+c)2(但し、MはB,Al,Fe,
    V,Cr,Cu,Ga,Ca,Mg,Sr,Tiから選
    択される1種の元素であり、0<a<1.2、0.05
    ≦b≦0.45、0≦c≦0.45かつ0.5≦1−
    (b+c)≦0.95)で表されるリチウム−ニッケル
    −マンガン複合酸化物あるいはリチウム−ニッケル−マ
    ンガン−M複合酸化物を前記正極活物質とし、 この正極活物質に少なくとも炭素材料と結着剤とを混合
    して備えたことを特徴とするリチウム二次電池用正極。
  13. 【請求項13】 少なくともリチウムを電気化学的に吸
    蔵・放出することが可能な正極活物質と炭素材料と結着
    剤とを有するリチウム二次電池用正極であって、 X線源としてCu−Kαを用いた粉末X線回折測定にお
    ける2θ=18.71±0.25°の範囲に存在するピ
    ークの半値幅が0.15°〜0.22°である組成式L
    aMnbcNi1-(b+c)2(但し、MはB,Al,F
    e,V,Cr,Cu,Ga,Ca,Mg,Sr,Tiか
    ら選択される1種の元素であり、0<a<1.2、0.
    05≦b≦0.45、0.05≦c≦0.40かつ0.
    5≦1−(b+c)≦0.95)で表されるリチウム−
    ニッケル−マンガン−M複合酸化物を前記正極活物質と
    し、 この正極活物質に少なくとも炭素材料と結着剤とを混合
    して備えたことを特徴とするリチウム二次電池用正極。
  14. 【請求項14】 前記組成式中のMをAlとしたことを
    特徴とする請求項12または請求項13に記載のリチウ
    ム二次電池用正極。
  15. 【請求項15】 前記粉末X線回折測定において、2θ
    =18.71±0.25°の範囲に存在するピークの強
    度をI1とし、2θ=44.54±0.25°の範囲に
    存在するピークの強度をI2とした場合の強度比I1/I
    2の値が0.8以上の前記リチウム−ニッケル−マンガ
    ン複合酸化物あるいは前記リチウム−ニッケル−マンガ
    ン−M複合酸化物を選択して用いるようにしたことを特
    徴とする請求項12から請求項14のいずれかに記載の
    リチウム二次電池用正極。
  16. 【請求項16】 少なくともリチウムを電気化学的に吸
    蔵・放出することが可能な正極活物質と炭素材料と結着
    剤とからなるスラリーを集電体に塗着して形成するリチ
    ウム二次電池用正極の製造方法であって、 リチウム−ニッケル複合酸化物のニッケル原子の一部を
    Mnと均一に置換するか、あるいはニッケル原子の一部
    をMnおよびM(但し、MはB,Al,Fe,V,C
    r,Cu,Ga,Ca,Mg,Sr,Tiから選択され
    る1種の元素)と均一に置換する置換工程を備え、 前記置換工程により、X線源としてCu−Kαを用いた
    粉末X線回折測定における2θ=18.71±0.25
    °の範囲に存在するピークの半値幅が0.15°〜0.
    22°となる組成式LiaMnbcNi1-(b+c)2(但
    し、Mは前記元素、0<a<1.2、0.05≦b≦
    0.45、0≦c≦0.45かつ0.5≦1−(b+
    c)≦0.95)で表されるリチウム−ニッケル−マン
    ガン複合酸化物あるいはリチウム−ニッケル−マンガン
    −M複合酸化物を形成して前記正極活物質とし、 この正極活物質に少なくとも炭素材料と結着剤とを添加
    混合してスラリーを形成し、このスラリーを集電体に塗
    着するようにしたことを特徴とするリチウム二次電池用
    正極の製造方法。
  17. 【請求項17】 少なくともリチウムを電気化学的に吸
    蔵・放出することが可能な正極活物質と炭素材料と結着
    剤とからなるスラリーを集電体に塗着して形成するリチ
    ウム二次電池用正極の製造方法であって、 リチウム−ニッケル複合酸化物のニッケル原子の一部を
    MnおよびM(但し、MはB,Al,Fe,V,Cr,
    Cu,Ga,Ca,Mg,Sr,Tiから選択される1
    種の元素)と均一に置換する置換工程を備え、 前記置換工程により、X線源としてCu−Kαを用いた
    粉末X線回折測定における2θ=18.71±0.25
    °の範囲に存在するピークの半値幅が0.15°〜0.
    22°となる組成式LiaMnbcNi1-(b+c)2(但
    し、Mは前記元素、0<a<1.2、0.05≦b≦
    0.45、0.05≦c≦0.40かつ0.5≦1−
    (b+c)≦0.95)で表されるリチウム−ニッケル
    −マンガン−M複合酸化物を形成して前記正極活物質と
    し、この正極活物質に少なくとも炭素材料と結着剤とを
    添加混合してスラリーを形 成し、このスラリーを集電体に塗着するようにしたこと
    を特徴とするリチウム二次電池用正極の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記置換工程において、 ニッケル化合物を溶解させた水溶液とマンガン化合物を
    溶解させた水溶液との混合水溶液、あるいはニッケル化
    合物を溶解させた水溶液とマンガン化合物を溶解させた
    水溶液とM化合物(但し、MはB,Al,Fe,V,C
    r,Cu,Ga,Ca,Mg,Sr,Tiから選択され
    る1種の元素)を溶解させた水溶液との混合水溶液のp
    Hを変化させて複合水酸化物を沈殿させる共沈工程を備
    えるようにしたことを特徴とする請求項17または請求
    項18に記載のリチウム二次電池用正極の製造方法。
  19. 【請求項19】 前記置換工程において、 ニッケル化合物を溶解させた水溶液とマンガン化合物を
    溶解させた水溶液との混合水溶液、あるいはニッケル化
    合物を溶解させた水溶液とマンガン化合物を溶解させた
    水溶液とM化合物(但し、MはB,Al,Fe,V,C
    r,Cu,Ga,Ca,Mg,Sr,Tiから選択され
    る1種の元素)を溶解させた水溶液との混合水溶液を蒸
    発乾燥させて前記各化合物の極微粒子からなる複合原料
    を得る蒸発乾燥工程を備えるようにしたことを特徴とす
    る請求項17または請求項18に記載のリチウム二次電
    池用正極の製造方法。
  20. 【請求項20】 前記共沈工程の後、または前記蒸発乾
    燥工程の後、 前記共沈された複合水酸化物または前記乾燥された極微
    粒子からなる複合原料と、リチウム化合物との混合物を
    酸素雰囲気中で熱処理して複合酸化物とする熱処理工程
    と、 前記複合酸化物を粉砕して粉末とする粉砕工程とを備え
    るようにしたことを特徴とする請求項18または請求項
    19に記載のリチウム二次電池用正極の製造方法。
  21. 【請求項21】 前記組成式中のMをAlとしたことを
    特徴とする請求項16から請求項20のいずれかに記載
    のリチウム二次電池用正極の製造方法。
  22. 【請求項22】 前記X線回折測定において、2θ=1
    8.71±0.25°の範囲に存在するピークの強度を
    1とし、2θ=44.54±0.25°の範囲に存在
    するピークの強度をI2とした場合の強度比I1/I2
    値が0.8以上の前記リチウム−ニッケル−マンガン複
    合酸化物あるいはリチウム−ニッケル−マンガン−M複
    合酸化物を形成して前記正極活物質としたことを特徴と
    する請求項16から請求項22のいずれかに記載のリチ
    ウム二次電池用正極の製造方法。
  23. 【請求項23】 少なくともリチウムを電気化学的に吸
    蔵・放出することが可能な正極活物質と炭素材料と結着
    剤とを有する正極と、リチウム金属、リチウム合金また
    はリチウムを電気化学的に吸蔵・放出することが可能な
    負極と、これら両極を隔離するセパレータと、非水電解
    液とを備えたリチウム二次電池であって、 X線源としてCu−Kαを用いた粉末X線回折測定にお
    ける2θ=18.71±0.25°の範囲に存在するピ
    ークの半値幅が0.15°〜0.22°である組成式L
    aMnbcNi1-(b+c)2(但し、MはB,Al,F
    e,V,Cr,Cu,Ga,Ca,Mg,Sr,Tiか
    ら選択される1種の元素であり、0<a<1.2、0.
    05≦b≦0.45、0≦c≦0.45かつ0.5≦1
    −(b+c)≦0.95)で表されるリチウム−ニッケ
    ル−マンガン複合酸化物あるいはリチウム−ニッケル−
    マンガン−M複合酸化物を前記正極活物質とし、 この正極活物質に少なくとも炭素材料と結着剤とが混合
    された正極と、リチウム金属、リチウム合金またはリチ
    ウムを電気化学的に吸蔵・放出することが可能な負極
    と、これら両極を隔離するセパレータと、非水電解液と
    を備えたことを特徴とするリチウム二次電池。
  24. 【請求項24】 少なくともリチウムを電気化学的に吸
    蔵・放出することが可能な正極活物質と炭素材料と結着
    剤とを有する正極と、リチウム金属またはリチウムを電
    気化学的に吸蔵・放出することが可能な負極と、これら
    両極を隔離するセパレータと、非水電解液とを備えたリ
    チウム二次電池であって、 X線源としてCu−Kαを用いた粉末X線回折測定にお
    ける2θ=18.71±0.25°の範囲に存在するピ
    ークの半値幅が0.15°〜0.22°である組成式L
    aMnbcNi1-(b+c)2(但し、MはB,Al,F
    e,V,Cr,Cu,Ga,Ca,Mg,Sr,Tiか
    ら選択される1種の元素であり、0<a<1.2、0.
    05≦b≦0.45、0.05≦c≦0.40かつ0.
    5≦1−(b+c)≦0.95)で表されるリチウム−
    ニッケル−マンガン−M複合酸化物を前記正極活物質と
    し、 この正極活物質に少なくとも炭素材料と結着剤とが混合
    された正極と、リチウム金属、リチウム合金またはリチ
    ウムを電気化学的に吸蔵・放出することが可能な負極
    と、これら両極を隔離するセパレータと、非水電解液と
    を備えたことを特徴とするリチウム二次電池。
  25. 【請求項25】 前記組成式中のMをAlとしたことを
    特徴とする請求項23または請求項24に記載のリチウ
    ム二次電池。
  26. 【請求項26】 前記X線回折測定において、2θ=1
    8.71±0.25°の範囲に存在するピークの強度を
    1とし、2θ=44.54±0.25°の範囲に存在
    するピークの強度をI2とした場合の強度比I1/I2
    値が0.8以上の前記リチウム−ニッケル−マンガン複
    合酸化物あるいは前記リチウム−ニッケル−マンガン−
    M複合酸化物を前記正極活物質として選択して用いたこ
    とを特徴とする請求項23から請求項25のいずれかに
    記載のリチウム二次電池。
  27. 【請求項27】 少なくともリチウムを電気化学的に吸
    蔵・放出することが可能な正極活物質と炭素材料と結着
    剤とを有する正極と、リチウム金属、リチウム合金また
    はリチウムを電気化学的に吸蔵・放出することが可能な
    負極と、これら両極を隔離するセパレータと、非水電解
    液とを備えたリチウム二次電池の製造方法であって、 リチウム−ニッケル複合酸化物のニッケル原子の一部を
    Mnと均一に置換するか、あるいはニッケル原子の一部
    をMnおよびM(但し、MはB,Al,Fe,V,C
    r,Cu,Ga,Ca,Mg,Sr,Tiから選択され
    る1種の元素)と均一に置換する置換工程を備え、 前記置換工程により、X線源としてCu−Kαを用いた
    粉末X線回折測定における2θ=18.71±0.25
    °の範囲に存在するピークの半値幅が0.15°〜0.
    22°となる組成式LiaMnbcNi1-(b+c)2(但
    し、Mは前記元素、0<a<1.2、0.05≦b≦
    0.45、0≦c≦0.45かつ0.5≦1−(b+
    c)≦0.95)で表されるリチウム−ニッケル−マン
    ガン複合酸化物あるいはリチウム−ニッケル−マンガン
    −M複合酸化物を形成して前記正極活物質とし、 この正極活物質に少なくとも炭素材料と結着剤とを添加
    混合してスラリーを形成し、このスラリーを集電体に塗
    着して前記正極を形成する正極形成工程と、 前記正極形成工程により形成された正極を前記セパレー
    タを介在させて前記リチウム金属、リチウム合金または
    リチウムを電気化学的に吸蔵・放出することが可能な負
    極とを重ね合わせて電池缶に挿入した後、この電池缶内
    に非水電解液を充填して形成することを特徴とするリチ
    ウム二次電池の製造方法。
  28. 【請求項28】 少なくともリチウムを電気化学的に吸
    蔵・放出することが可能な正極活物質と炭素材料と結着
    剤とを有する正極と、リチウム金属、リチウム合金また
    はリチウムを電気化学的に吸蔵・放出することが可能な
    負極と、これら両極を隔離するセパレータと、非水電解
    液とを備えたリチウム二次電池の製造方法であって、 リチウム−ニッケル複合酸化物のニッケル原子の一部を
    MnおよびM(但し、MはB,Al,Fe,V,Cr,
    Cu,Ga,Ca,Mg,Sr,Tiから選択される1
    種の元素)と均一に置換する置換工程を備え、 前記置換工程により、X線源としてCu−Kαを用いた
    粉末X線回折測定における2θ=18.71±0.25
    °の範囲に存在するピークの半値幅が0.15°〜0.
    22°となる組成式LiaMnbcNi1-(b+c)2(但
    し、Mは前記元素、0<a<1.2、0.05≦b≦
    0.45、0.05≦c≦0.40かつ0.5≦1−
    (b+c)≦0.95)で表されるリチウム−ニッケル
    −マンガン−M複合酸化物を形成して前記正極活物質と
    し、 この正極活物質に少なくとも炭素材料と結着剤とを添加
    混合してスラリーを形成し、このスラリーを集電体に塗
    着して前記正極を形成する正極形成工程と、 前記正極形成工程により形成された正極を前記セパレー
    タを介在させて前記リチウム金属、リチウム合金または
    リチウムを電気化学的に吸蔵・放出することが可能な負
    極とを重ね合わせて電池缶に挿入した後、この電池缶内
    に非水電解液を充填して形成することを特徴とするリチ
    ウム二次電池の製造方法。
  29. 【請求項29】 前記置換工程において、 ニッケル化合物を溶解させた水溶液とマンガン化合物を
    溶解させた水溶液との混合水溶液、あるいはニッケル化
    合物を溶解させた水溶液とマンガン化合物を溶解させた
    水溶液とM化合物(但し、MはB,Al,Fe,V,C
    r,Cu,Ga,Ca,Mg,Sr,Tiから選択され
    る1種の元素)を溶解させた水溶液との混合水溶液のp
    Hを変化させて複合水酸化物を沈殿させる共沈工程を備
    えるようにしたことを特徴とする請求項27または請求
    項28に記載のリチウム二次電池の製造方法。
  30. 【請求項30】 前記置換工程において、 ニッケル化合物を溶解させた水溶液とマンガン化合物を
    溶解させた水溶液との混合水溶液、あるいはニッケル化
    合物を溶解させた水溶液とマンガン化合物を溶解させた
    水溶液とM化合物(但し、MはB,Al,Fe,V,C
    r,Cu,Ga,Ca,Mg,Sr,Tiから選択され
    る1種の元素)を溶解させた水溶液との混合水溶液を蒸
    発乾燥させて前記各化合物の極微粒子からなる複合原料
    を得る蒸発乾燥工程を備えるようにしたことを特徴とす
    る請求項27または請求項28に記載のリチウム二次電
    池の製造方法。
  31. 【請求項31】 前記共沈工程の後、または前記蒸発乾
    燥工程の後、 前記共沈された複合水酸化物または前記乾燥された極微
    粒子からなる複合原料と、リチウム化合物との混合物を
    酸素雰囲気中で熱処理して複合酸化物とする熱処理工程
    と、 前記複合酸化物を粉砕して粉末とする粉砕工程とを備え
    るようにしたことを特徴とする請求項27から請求項3
    0のいずれかに記載のリチウム二次電池の製造方法。
  32. 【請求項32】 前記組成式中のMをAlとしたことを
    特徴とする請求項27から請求項31のいずれかに記載
    のリチウム二次電池の製造方法。
  33. 【請求項33】 前記X線回折測定において、2θ=1
    8.71±0.25°の範囲に存在するピークの強度を
    1とし、2θ=44.54±0.25°の範囲に存在
    するピークの強度をI2とした場合の強度比I1/I2
    値が0.8以上の前記リチウム−ニッケル−マンガン複
    合酸化物あるいは前記リチウム−ニッケル−マンガン−
    M複合酸化物を形成するようにしたことを特徴とする請
    求項27から請求項32のいずれかに記載のリチウム二
    次電池の製造方法。
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