JP2000220770A - 複合フレキシブルホース - Google Patents

複合フレキシブルホース

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接着剤層なしに最内層と中間ゴム層とを強固
に接着させた柔軟性に優れた複合フレキシブルホースを
提供すること。 【解決手段】 内側から最内層、中間ゴム層、繊維補強
層および外面ゴム層の順で積層されてなり、最内層がポ
リアミドとカルボキシル基含有変性ポリオレフィンとを
ブレンドしてえられる変性ポリアミドからなり、中間ゴ
ム層がハロゲン化ブチルゴム100重量部に対してケイ
酸またはその塩を10〜50重量部、臭素化アルキルフ
ェノールホルムアルデヒド樹脂を5〜15重量部、フェ
ノール樹脂を0.5〜10重量部およびメチロールメラ
ミンを0.5〜10重量部配合してなるゴム組成物から
なり、前記各層を積層後に加硫してえられる複合フレキ
シブルホース。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複合フレキシブルホ
ース、とくに冷媒輸送用などに適する複合フレキシブル
ホースに関する。
【0002】
【従来の技術】カーエアコン用の冷媒ガスやコンタクト
フリーザー用の冷媒ガスの輸送などに用いられる複合フ
レキシブルホースは柔軟であることはもちろん、外圧お
よび輸送ガスの内圧に耐えるものでなければならない。
さらに、ホース内に負圧がかかっても層間剥離を生じな
いことが要求される。
【0003】そのようなものとして、たとえば、特開平
1−110143号公報に、図4に示すように、内側か
ら順に最内層2、接着剤層6、中間ゴム層3、繊維補強
層4および外面ゴム層5を積層して形成されている複合
フレキシブルホースが開示されている。このホースで
は、最内層2の材料はポリアミドまたは変性ポリアミド
が主として使用され、中間ゴム層3としては柔軟性、耐
寒性、耐透湿性の点からブチルゴム系のゴム組成物が使
用されているが、ポリアミドとブチルゴム系ゴムとは接
着が一般に困難であり、そのため接着剤層6を介して接
合している。この接着剤層に用いる接着剤としては、主
として溶剤タイプのフェノール樹脂またはフェノール樹
脂とエラストマーとの混合溶剤あるいはエポキシ樹脂系
接着剤、その他塩化ゴム系接着剤などが使用されてい
る。
【0004】しかし、溶剤タイプの接着剤を使用すると
きは、溶剤の蒸発に時間を要するほか作業環境を悪化さ
せる。また、溶剤のタイプの如何を問わず、接着剤層の
形成自体、工程の増加とコストのアップを伴う。
【0005】そこで接着剤層を形成しない複合フレキシ
ブルホースが特開平7−117178号公報に提案され
ている。かかる提案は最内層と中間ゴム層と繊維補強層
と最外層との4層から構成し、最内層としてポリアミド
とカルボキシル基含有変性ポリオレフィンとをブレンド
してなる変性ポリアミドを用い、また中間ゴム層の原料
ゴムとしてブチルゴムとハロゲン化ブチルゴムとを50
/50〜0/100(重量比、以下同様)でブレンドし
てなるゴム組成物を用い、該中間ゴム層の原料ゴム10
0重量部(以下、「部」という)に対してケイ酸または
その塩10〜50部および臭素化アルキルフェノールホ
ルムアルデヒド樹脂5〜15部配合することにより、接
着剤層を形成しなくても強固な層間接着を得ようとする
ものであ
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特開平7−11717
8号公報記載の複合フレキシブルホースは全般的にかな
りの接着力を発揮し得るものであるが、折曲げ時の剥離
強度(180度剥離試験)および老化後の接着力に改善
の余地がある。特に最内層を構成するポリアミドとカル
ボキシル基含有変性ポリオレフィンとをブレンドして得
られる変性ポリアミドに対しては接着力にバラツキが生
ずることがある。さらに中間ゴム層の押出し成形時に表
面が肌荒れすることもある。
【0007】本発明の目的は、接着剤層がなくても層間
接着力にすぐれ、しかも折曲げ時の剥離強度、老化後の
接着力が向上し、変性ポリアミドとの接着性が信頼で
き、さらに肌荒れのない良好な成形加工表面を有する複
合フレキシブルホースを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の複合フレキシブ
ルホースは、前記特開平7−117178号公報記載の
複合フレキシブルホースにおいて、中間ゴム層の原料ゴ
ムとしてハロゲン化ブチルゴムを用い、該中間ゴム層の
原料ゴム100部に対してケイ酸またはその塩10〜5
0部、臭素化アルキルフェノールホルムアルデヒド樹脂
5〜15部、フェノール樹脂0.5〜10部およびメチ
ロールメラミン0.5〜10部配合することにより、前
記課題を解決し得たものである。
【0009】により製造することができる。
【0010】すなわち、図1に示すように、本発明の複
合フレキシブルホース1は最内層2と中間ゴム層3の間
に接着剤層をもたないものであり、中間ゴム層3の上に
順に繊維補強層4および外面ゴム層5を有するものであ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明において、接着剤層を設け
なくてもより一層強固で信頼性の高い接着力が最内層と
中間ゴム層との間に得られるかは明確ではないが、最内
層を構成する変性ポリアミド中の官能基、たとえばカル
ボキシル基、アミド基、アミノ基などと、中間ゴム層を
構成するハロゲン化ブチルゴムのハロゲンや含有されて
いるケイ酸中のシラノール基、臭素化アルキルフェノー
ルアルデヒド樹脂のメチロール基、さらにはフェノール
樹脂のフェノール基およびメチロールメラミンのアミノ
基などにより、接着剤界面の濡れ性が向上し、官能基同
士が複雑な反応を生起し、種々の結合を生じているため
であると推定される。
【0012】本発明において最内層にはポリアミドとカ
ルボキシル基含有変性ポリオレフィンとをブレンドして
なる変性ポリアミドを用いるが、ポリアミドとしては、
たとえばポリアミド6、ポリアミド11、ポリアミド1
2、ポリアミド4−6、ポリアミド6−6、ポリアミド
6−10、ポリアミド6−12もしくはポリアミドMX
D−66またはこれらの2種以上のコポリマーなどがあ
げられる。カルボキシル基含有変性ポリオレフィンとし
ては、たとえばエチレン、プロピレン、ブタジエンなど
のオレフィンやジエンモノマーを単独重合または共重合
したポリオレフィンに無水マレイン酸などの酸無水物を
グラフト重合することにより官能基を約0.1〜10モ
ル%導入した変性ポリオレフィンが好ましく用いられ
る。
【0013】ポリアミドと変性ポリオレフィンとのブレ
ンド比は90/10〜50/50、特に65/35〜5
5/45が好ましい。変性ポリオレフィンの割合が大き
くなるとホースの柔軟性はよくなるが耐冷媒透過性が劣
り、また小さくなると耐冷媒透過性はよくなるが中間ゴ
ム層との接着性および柔軟性が劣る傾向にある。
【0014】変性ポリアミドとしては、たとえばポリア
ミド6と無水マレイン酸変性ポリオレフィンとをアロイ
化したものと考えられるデュポン社製のザイテルST8
01、ザイテルST811、ザイテルST811HSな
どのザイテルSTシリーズなどがあげられる。
【0015】最内層は前記変性ポリアミドを管状に押出
し成形することにより作製されるが、管厚は成形作業性
と耐冷媒透過性の点から0.05mm以上が好ましく、
また可撓性の点から0.5mm以下が好ましい。
【0016】本発明においては最内層上に直接、中間ゴ
ム層が形成される。したがって、接着剤層を形成する工
程が省略できるので溶剤の蒸発に要する時間が不要とな
り、全体の工程を短くすることができる。中間ゴム層の
形成は最内層の外面に直接、中間ゴム層用のゴム組成物
を押出し成形することにより行なうことができる。
【0017】中間ゴム層用のゴム組成物は、ハロゲン化
ブチルゴムを原料ゴムとし、この原料ゴムにケイ酸また
はその塩および臭素化アルキルフェノールホルムアルデ
ヒド樹脂、さらに接着力向上成分としてフェノール樹脂
およびメチロールメラミンを配合してなるものである。
【0018】原料ゴムであるハロゲン化ブチルゴムとし
ては、たとえば塩素化ブチルゴム、臭素化ブチルゴムな
どの1種または2種以上があげられ、特に反応性の点か
ら臭素化ブチルゴム単独使用が好ましい。
【0019】本発明においてはこの原料ゴム100部に
対しケイ酸またはその塩を10〜50部、好ましくは1
5〜30部、特に好ましくは20〜30部、および臭素
化アルキルフェノールホルムアルデヒド樹脂を5〜15
部、好ましくは7〜13部、特に好ましくは8〜10部
配合すると共に、接着力向上成分としてフェノール樹脂
を0.5〜10部、好ましくは1〜5部、特に好ましく
は2〜5部およびメチロールメラミンを0.5〜10
部、好ましくは1〜5部配合する。
【0020】ケイ酸またはその塩としては、たとえば無
水ケイ酸、含水ケイ酸、含水ケイ酸カルシウム、含水ケ
イ酸アルミニウムなどがあげられ、特にハロゲン化ブチ
ルゴムとの接着性がよい点からシラノール基を多くもつ
含水ケイ酸が好ましい。その量が10部よりも少ないと
接着性が劣り、50部よりも多いと粘度が高く、押出し
後の肌荒れの原因となる。
【0021】臭素化アルキルフェノールホルムアルデヒ
ド樹脂としては、たとえば田岡化学(株)製のタッキロ
ール250−1、タッキロール250−3などとして市
販されているものがあげられ、特に触媒が不要な点から
タッキロール250−1が好ましい。臭素化アルキルフ
ェノールホルムアルデヒド樹脂は接着成分としての役割
に加えて原料ゴムであるハロゲン化ブチルゴムの架橋剤
ともなる。その量が5部よりも少ないと加硫時に原料ゴ
ムとの架橋反応速度が遅くなり物性が低下し、15部よ
りも多いと混練時および押出し成形時のロールへの粘
着、早期加硫など作業性がわるくなる。
【0022】中間ゴム層のゴム組成物に接着力向上成分
として配合するフェノール樹脂としては、たとえば2,
6−ジメチロールーp−クレゾール、レゾール型フェノ
ール樹脂、ノボラック型フェノール樹脂などがあげられ
るが、接着量の向上作用に優れかつメチロールメラミン
との反応性が良好な点からスミカノール620(住友化
学工業(株)製の修飾レゾール型フェノールホルムアル
デヒド樹脂)が好ましい。その量が0.5部より少ない
と接着力向上効果が不充分となり、10部を超えるとゴ
ム組成物の物性(柔軟性や圧縮永久歪み)が低下する。
【0023】もう1つの接着力向上成分であるメチロー
ルメラミンとしては、たとえば住友化学工業(株)製の
スミカノール508、スミカノール507Aなどがあげ
られるが、フェノール樹脂との反応性が良好な点からス
ミカノール507Aが好ましい。その量が0.5部より
少ないと接着力向上効果が不充分となり、10部を超え
るとゴム組成物の物性(柔軟性や圧縮永久歪み)が低下
する。
【0024】本発明においてフェノール樹脂およびメチ
ロールメラミンを特定量配合することにより変性ポリア
ミドとの接着力が向上する理由は明確ではないが、これ
らの成分を配合することにより最内層の変性ポリアミド
との接着界面での濡れ性が向上し、さらにフェノール樹
脂とメチロールメラミンとが加硫温度以上の温度で反応
してメチロールフェノールとして接着力の向上に寄与し
ているものと推定される。
【0025】中間ゴム層用のゴム組成物には、そのほか
カーボンブラック、酸化亜鉛、ステアリン酸、可塑剤、
老化防止剤、加工助剤などを適当量添加してもよい。
【0026】中間ゴム層は通常0.8〜2.2mm、好
ましくは1.0〜1.5mmの厚さになるように押出さ
れて形成される。本発明で用いる中間ゴム層用のゴム組
成物では、押出された中間ゴム層の表面が肌荒れせず、
以降の加工および最終製品の強度を向上させることがで
きる。
【0027】中間ゴム層を押出し成形したのち、編組ま
たはスパイラル巻などにより繊維補強層、ついで外面ゴ
ム層を積層する。これらの繊維補強層および外面ゴム層
としては従来のものがそのまま使用できる。たとえば繊
維補強層としては天然繊維、ポリビニルアルコール系や
ポリアミド系、ポリエステル系、アラミド系などの合成
繊維の単独またはRFL(レゾルシン・ホルムアルデヒ
ド・ラテックス接着剤)処理したものなどが使用され、
外面ゴム層としては、EPDM、CR、CSM、II
R、XIIRなどの耐オゾン性に優れた合成ゴムがあげ
られ、厚さは通常1.0〜2.0mm程度とする。
【0028】本発明の複合フレキシブルホースは最内層
上に中間ゴム層、繊維補強層および外面ゴム層を積層し
たのち、全体を加硫することによってえられる。加硫条
件は約150〜180℃で蒸気圧をかけ加硫を行なうの
が好ましい。
【0029】加硫後えられる本発明の複合フレキシブル
ホースは充分な可撓性を有すると同時に負圧が生じても
層間剥離を生じない。特に、大きな曲げや老化に対して
も変性ポリアミドとの強い接着力を維持できる。
【0030】
【実施例】つぎに本発明を実施例に基づいて説明する
が、本発明はかかる実施例のみに限定されるものではな
い。
【0031】なお、各実施例における特性は、つぎの方
法で測定した。
【0032】中間ゴム層の材料試験 (常態引張試験)JIS K 6251に従って硬度、
引張強度、破断伸びを測定する(160℃×40分間プ
レス加硫、3号ダンベル)。
【0033】(圧縮永久歪試験)JIS K 6262
に従って測定する(160℃×40分間プレス加硫、2
5%圧縮、140±2℃×72時間)。
【0034】(中間ゴム層の表面状態)外径11.9m
mの最内層チューブ上に12m/分の速度で押出し(7
5mmφのコールドフィードタイプ押出機:口金温度1
30℃、ダイス温度100℃、シリンダー温度80℃、
スクリュー温度60℃、スクリュー回転30rpm)、
その表面状態(肌)を肉眼で観察する。
【0035】 A:表面平滑 B:表面にややスジあり C:表面にスジあり D:表面に鳥肌あり最内層と中間ゴム層の接着力 (180度剥離試験:JIS K 6330−6)最内
層用樹脂を厚さ0.15mm、幅約30mm、長さ約1
00mmに切り取り、これに中間ゴム用未加硫生地(厚
さ2.0mmで200mm角)を置き、160℃40分
間プレス加硫したのち1日室温で放置後、幅約10m
m、長さ約100mmの試料片を切り出す。この試料片
を引張試験機(JIS B 7721)に取りつけ、中
間ゴム層3側を固定し最内層2側を図2に示すように毎
分50mmの速さで引張り、接着界面での剥離状態を肉
眼で観察する。評価は、ゴム凝集破壊したものを○、最
内層樹脂とゴム層とが界面剥離したもの(樹脂にゴムが
付着していない状態)を×、それら以外を△とする。
【0036】(老化後の接着力)180度剥離試験で作
製したサンプルを150℃で168時間加熱したのち、
同様に180度剥離試験で接着力を調べる。
【0037】ホース性能 (接着力)作製した複合フレキシブルホースから幅25
mm、長さ100mmほど切り出し、外面ゴム層および
繊維補強層を除去して作製した試料について、180度
剥離試験を行ない、接着力(N/cm)測定する。
【0038】(柔軟性試験)図3に示すように、ホース
1の一端を固定し、直径190mmのドラム7に180
度U字形に巻きつけ、その状態を維持するのに必要な力
Fを測定する。
【0039】(冷媒透過性試験)SAE J 51 M
AY85(AUTOMOTIVE AIR CONDI
TIONING HOSE)に従い測定する(冷媒R1
34a、90℃)。
【0040】実施例1〜5 つぎに示す組成の基本ゴム組成物に表1に示す量のフェ
ノール樹脂およびメチロールメラミンを配合混練し、中
間ゴム層用のゴム組成物(ゴム生地)を調製した。
【0041】 (重量部) 臭化ブチルゴム 100 HAFカーボン 47 含水ケイ酸 27 臭素化アルキルフェノールホルムアルデヒド樹脂 10 パラフィン系オイル 10 酸化亜鉛3種 5 ステアリン酸 1 えられたゴム生地の常態物性(硬度、引張強度、破断伸
び)および圧縮永久歪を調べた。結果を表1に示す。
【0042】また、最内層用樹脂としてザイテルST8
11HSを使用し、中間ゴム層と最内層の接着力を調べ
た。結果を表1に示す。
【0043】比較例1 中間ゴム層用の前記基本ゴム組成物(フェノール樹脂お
よびメチロールメラミンを配合しない)を用いて実施例
1と同様にしてゴム生地を調製し、実施例1と同様にし
て各種物性を調べた。結果を表1に併せて示す。
【0044】
【表1】
【0045】実施例6 実施例1〜5および比較例1でそれぞれ調製した中間ゴ
ム層用ゴム組成物を用い、つぎの要領で複合フレキシブ
ルホースを作製し、そのホース性能を調べた。結果を表
2に示す。
【0046】(複合フレキシブルホースの作製)最内層
用変性ポリアミドを樹脂製のマンドレル(外径11.7
5mm)に厚さ0.15mmとなるよう12m/分の速
度で押出し最内層を作製し、その上に約30秒後に中間
層用ゴム組成物を12m/分の速度で厚さ1.3mmと
なるように押出し、ついでRFL処理したポリエチレン
テレフタレート糸でブレード(編組)して繊維補強層と
し、最後にEPDMを厚さ1.5mmとなるように押出
して外面ゴム層を形成した。この未加硫ホースを160
℃40分間加熱して加硫し、複合フレキシブルホースを
作製した。
【0047】
【表2】
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、接着剤層を介在させな
くとも最内層と中間ゴム層をより一層強力かつバラツキ
なしに接着することができ、また接着剤層形成工程を省
略することができる。本発明の複合フレキシブルホース
は特に大きな曲げ(180度)に対しても強固な接着力
を示し、さらに熱老化後でも接着力を維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複合フレキシブルホースの一実施態様
の一部切欠斜視図である。
【図2】中間ゴム層の接着性試験(180度剥離試験)
の概略説明図である。
【図3】複合フレキシブルホースの柔軟性試験の概略説
明図である。
【図4】従来の接着剤層を有する複合フレキシブルホー
スの一部切欠斜視図である。
【符号の説明】
1 複合フレキシブルホース 2 最内層 3 中間ゴム層 4 繊維補強層 5 外面ゴム層
フロントページの続き Fターム(参考) 3H111 AA02 BA12 BA15 BA34 CB05 CB14 CC02 CC03 DA26 DB09 DB25 4F100 AA20B AK03A AK09B AK28B AK33B AK36B AK48A AL01B AL05A AL05B AL06A AN01D AN02B AN02D BA04 BA07 BA10A BA10D DD31 DG01C EJ17 EJ42 GB90 JK17 JL00 JL11

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内側から最内層、中間ゴム層、繊維補強
    層および外面ゴム層の順で積層されてなり、最内層がポ
    リアミドとカルボキシル基含有変性ポリオレフィンとを
    ブレンドしてえられる変性ポリアミドからなり、中間ゴ
    ム層がハロゲン化ブチルゴムからなる原料ゴム100重
    量部に対してケイ酸またはその塩を10〜50重量部、
    臭素化アルキルフェノールホルムアルデヒド樹脂を5〜
    15重量部、フェノール樹脂0.5〜10重量部および
    メチロールメラミン0.5〜10重量部配合してなるゴ
    ム組成物からなり、前記各層を積層後に加硫してえられ
    る最内層と中間ゴム層間に接着剤層を有しない複合フレ
    キシブルホース。
  2. 【請求項2】 前記変性ポリアミド中のポリアミドが、
    ポリアミド6、ポリアミド11、ポリアミド12、ポリ
    アミド4−6、ポリアミド6−6、ポリアミド6−1
    0、ポリアミド6−12もしくはポリアミドMXD−6
    6またはこれらの2種以上のコポリマーである請求項1
    記載の複合フレキシブルホース。
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