JP2000198974A - 制振材または防振材 - Google Patents

制振材または防振材

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JP2000198974A
JP2000198974A JP37408798A JP37408798A JP2000198974A JP 2000198974 A JP2000198974 A JP 2000198974A JP 37408798 A JP37408798 A JP 37408798A JP 37408798 A JP37408798 A JP 37408798A JP 2000198974 A JP2000198974 A JP 2000198974A
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JP
Japan
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vibration damping
rubber
damping material
resin
vibration
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JP37408798A
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English (en)
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Jiro Watanabe
次郎 渡邊
Masuo Kuroda
益夫 黒田
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Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】腰が強く、低粘着性でシート状に成形が容易で
あるため、生産性に優れ、また、リサイクル性に優れ、
制振特性の制御が容易である制振材または防振材、およ
びその制振材を用いた積層制振材の提供。 【解決手段】高温域にtanδピークを有する熱可塑性
樹脂からなる連続相中に、動的に架橋され、常温域にt
anδピークを有するゴム成分からなる分散相を有する
熱可塑性エラストマー組成物を含む制振材または防振
材、ならびにその制振材からなる制振層と、ヤング率が
1000MPa以上の弾性材層とを有する積層制振材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、制振材または防振
材に関し、特に、腰が強く、低粘着性でシート状に成形
が容易であるため、生産性に優れ、また、熱可塑性樹脂
を素材とするものであるためリサイクル性に優れ、さら
に、動的粘弾性および硬度の制御が容易であるため、所
望の制振特性のものを調整することが可能である制振材
または防振材、およびその制振材または防振材からなる
制振層を有するため、広い温度範囲で制振/防振効果を
発揮する、自動車のエンジン回りあるいは懸架系の制振
部または防振部に好適な制振材または防振材に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のエンジン回り、懸架系、駆動
系、操向系等、床材などの各種部材または部品、あるい
は家電製品、例えば、冷蔵庫のコンプレッサーの近傍に
装着される部品などには、静粛性等を保つため、制振材
または防振材が用いられている。
【0003】この制振材または防振材は、振動を発生す
る部位に装着して発生する振動を抑制し、あるいは周囲
に振動を伝導させないことが要求される。そのため、発
生する振動の周波数に応じて、その振動を有効に抑制で
きることが求められる。また、使用される用途によって
は、広い範囲の振動数の振動を抑制することも要求され
る。
【0004】この制振材として、特開昭63−1373
8号公報、特開昭63−259595号公報、特開昭6
0−16453号公報等には、アスファルトまたはエマ
ルジョンゴムと、高比重充填剤とを含むものが提案され
ている。しかし、これら従来の制振材は、使用時の取り
扱い性および製造時の生産性に劣るものであった。例え
ば、アスファルトと高比重充填剤とを主素材とするもの
は、高荷重下に流動性を示し、制振性を発揮しなくなっ
てしまう欠点がある。また、エマルジョンゴムと高比重
充填剤とを主素材とするものは、乾燥に時間を要するた
め、生産性に劣るものであった。
【0005】また、自動車の懸架系、駆動系、操向系等
に用いられる防振材としては、金属とゴムの複合体から
なる防振ゴムが使われている。しかし、振動を抑えるた
めに使用されるこれらの防振ゴムのゴム材と金属の間で
摩擦音(こすれ音)が生じ、問題となっている。さら
に、近年、省資源化の社会的要請の下に、工業用資材の
リサイクル性を高めることが求められている。このリサ
イクル性を高めるためには、リサイクル可能な素材で構
成することが求められる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の第1
の目的は、腰が強く、低粘着性でシート状に成形が容易
であるため、生産性に優れ、また、熱可塑性樹脂を素材
とするものであるためリサイクル性に優れ、さらに、動
的粘弾性および硬度の制御が容易であるため、所望の制
振または防振特性のものを調整することが可能である制
振材または防振材を提供することにある。
【0007】また、本発明の第2の目的は、制振材ある
いは防振材を構成する熱可塑性樹脂の接触する金属等と
の摩擦係数が低いため、摩擦音(こすれ音)を低減でき
る制振材または防振材を提供することにある。さらに、
本発明の第3の目的は、前記制振材からなる制振層を有
するため、広い温度範囲で制振/防振効果を発揮するこ
とが可能になる、自動車のエンジン回り等の制振材とし
て好適な積層制振材を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るため、本発明は、0℃〜150℃の範囲にtanδピ
ークを有する熱可塑性樹脂からなる連続相中に、少なく
とも一部が架橋され、−100℃〜0℃の範囲にtan
δピークを有するゴム成分を含む分散相を有する熱可塑
性エラストマー組成物を含む制振材または防振材を提供
するものである。
【0009】前記熱可塑性樹脂が、ポリアミド系樹脂、
ポリプロピレン系樹脂およびポリエステル系樹脂から選
ばれる少なくとも1種であると、好ましい。
【0010】前記ゴム成分が、ブチル系ゴム、オレフィ
ン系ゴムおよび天然ゴムから選ばれる少なくとも1種で
あると、好ましい。
【0011】また、前記第2の目的を達成するために、
本発明は、前記熱可塑性エラストマー組成物と接触する
部材との間の動摩擦係数が1.3以下である制振材また
は防振材を提供するものである。
【0012】また、本発明は、前記第3の目的を達成す
るために、前記の制振材からなる制振層と、ヤング率が
1000MPa以上の被覆材層とを有する積層制振材を
提供するものである。
【0013】以下、本発明の制振材または防振材、およ
び積層制振材について詳細に説明する。
【0014】本発明の制振材または防振材は、熱可塑性
樹脂からなる連続相中に、動的に架橋されたゴム成分を
含む分散相を有する熱可塑性エラストマー組成物を主素
材として含むものである。この制振材または防振材は、
熱可塑性エラストマー組成物のみからなるものでもよい
し、該熱可塑性エラストマー組成物からなる主素材と、
他の素材とを含むものであってもよく、また、他の素材
と組み合わせたものでもよい。
【0015】本発明の制振材の主素材である熱可塑性エ
ラストマー組成物において、連続相の主要構成成分であ
る熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリオレフィン系樹
脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリエー
テル系樹脂、ポリニトリル系樹脂、ポリメタクリレート
系樹脂、ポリビニル系樹脂、セルロース系樹脂、フッ素
系樹脂、イミド系樹脂、ポリアセタール等を挙げること
ができる。
【0016】ポリオレフィン系樹脂の具体例としては、
アイソタクチックポリプロピレン、シンジオタクチック
ポリプロピレン、エチレンプロピレン共重合体樹脂等が
挙げられる。
【0017】ポリアミド系樹脂の具体例としては、ナイ
ロン6(N6)、ナイロン66(N66)、ナイロン4
6(N46)、ナイロン11(N11)、ナイロン12
(N12)、ナイロン610(N610)、ナイロン6
12(N612)、ナイロン6/66共重合体(N6/
66)、ナイロン6/66/610共重合体(N6/6
6/610)、ナイロンMXD6(MXD6)、ナイロ
ン6T、ナイロン6/6T共重合体、ナイロン66/P
P共重合体、ナイロン66/PPS共重合体、ポリアミ
ドエラストマー等が挙げられる。
【0018】ポリエステル系樹脂の具体例としては、ポ
リブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテ
レフタレート(PET)、ポリエチレンイソフタレート
(PEI)、ポリエステルエラストマー、PET/PE
I共重合体、ポリアリレート(PAR)、ポリブチレン
ナフタレート(PBN)、液晶ポリエステル、ポリオキ
シアルキレンジイミド酸/ポリブチレートテレフタレー
ト共重合体等の芳香族ポリエステルなどが挙げられる。
【0019】ポリエーテル系樹脂の具体例としては、ポ
リアセタール(POM)、ポリフェニレンオキシド(P
PO)、ポリサルフォン(PSF)、ポリエーテルエー
テルケトン(PEEK)等が挙げられる。
【0020】ポリニトリル系樹脂の具体例としては、ポ
リアクリロニトリル(PAN)、ポリメタクリロニトリ
ル、アクリロニトリル/スチレン共重合体(AS)、メ
タクリロニトリル/スチレン共重合体、メタクリロニト
リル/スチレン/ブタジエン共重合体等が挙げられる。
【0021】ポリメタクリレート系樹脂の具体例として
は、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、ポリメタク
リル酸エチル等が挙げられる。ポリビニル系樹脂の具体
例としては、酢酸ビニル(EVA)、ポリビニルアルコ
ール(PVA)、ビニルアルコール/エチレン共重合体
(EVOH)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリ
塩化ビニル(PVC)、塩化ビニル/塩化ビニリデン共
重合体、塩化ビニリデン/メチルアクリレート共重合体
等が挙げられる。
【0022】セルロース系樹脂の具体例としては、酢酸
セルロース、酢酸酪酸セルロース等が挙げられる。フッ
素系樹脂の具体例としては、ポリフッ化ビニリデン(P
VDF)、ポリフッ化ビニル(PVF)、ポリクロルフ
ルオロエチレン(PCTFE)、テトラフルオロエチレ
ン/エチレン共重合体(ETFE)等が挙げられる。イ
ミド系樹脂の具体例としては、芳香族ポリイミド(P
I)等が挙げられる。
【0023】本発明において、前記熱可塑性樹脂は、1
種単独または2種以上を組み合わせた混合物としても用
いることができる。これらの熱可塑性樹脂の中でも、コ
ストおよび加工性を考慮すると、ポリアミド系樹脂、ポ
リオレフィン系樹脂およびポリエステル系樹脂から選ば
れる少なくとも1種が好ましく、また、ポリオレフィン
系樹脂の中では、特に、ポリプロピレン系樹脂が好適に
使用できる。
【0024】本発明の制振材に用いられる熱可塑性エラ
ストマー組成物において、この熱可塑性樹脂は、tan
δピークを示す温度(以下、「tanδピーク温度」と
いう)が0℃〜150℃の温度領域にあるものが用いら
れ、特に、制振材/防振材としての用途を考慮すると、
tanδピーク温度が20℃〜80℃の範囲にあるもの
が好ましい。本発明において、tanδピーク温度は、
JIS K7198に基づいて、20Hzの条件でta
nδの温度依存曲線を求め、その曲線がピークを示す温
度である。tanδピーク温度が0℃〜150℃の範囲
ではなく、この範囲以外の温度領域のtanδピーク温
度を有する熱可塑性樹脂を用いると、広い周波数領域お
よび温度領域で、十分な制振/防振効果を発揮すること
ができない。
【0025】本発明の制振材に用いられる熱可塑性エラ
ストマー組成物は、動的に架橋されたゴム成分を主成分
とするゴム組成物からなる分散相を含むものである。こ
のゴム成分としては、例えば、NR、IR、エポキシ化
天然ゴム、SBR、BR(高シスBRおよび低シスB
R)、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)、
水素化NBR、水素化SBR等のジエン系ゴムおよびそ
の水素添加物;エチレンプロピレンゴム(EPDM、E
PM)、マレイン酸変性エチレンプロピレンゴム(M−
EPM)、IIR、イソブチレンと芳香族ビニルまたは
ジエン系モノマー共重合体、アクリルゴム(ACM)等
のオレフィン系ゴム;Br−IIR、CI−IIR、イ
ソブチレンパラメチルスチレン共重合体の臭素化物(B
r−IPMS)、クロロプレンゴム(CR)、ヒドリン
ゴム(CHR)、クロロスルホン化ポリエチレン(CS
M)、塩素化ポリエチレン(CM)、マレイン酸変性塩
素化ポリエチレン(M−CM)等の含ハロゲンゴム;メ
チルビニルシリコンゴム、ジメチルシリコンゴム、メチ
ルフェニルビニルシリコンゴム等のシリコンゴム;ポリ
スルフィドゴム等の含イオウゴム;ビニリデンフルオラ
イド系ゴム、含フッ素ビニルエーテル系ゴム、テトラフ
ルオロエチレン−プロピレン系ゴム、含フッ素シリコン
系ゴム、含フッ素ホスファゼン系ゴム等のフッ素ゴム;
ウレタンゴム;エピクロルヒドリンゴムなどが挙げられ
る。本発明において、これらのゴム成分は、1種単独で
も2種以上を組み合わせても用いることができる。これ
らの中でも、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、アク
リルゴム、AEM、クロロプレンゴム、ウレタンゴム、
フッ素ゴムおよびヒドリンゴムが好適に使用できる。
【0026】本発明において、このゴム成分は、tan
δピーク温度が−100℃〜0℃の温度領域にあるもの
が用いられ、特に、制振材または防振材を装着した機
器、装置等では運転開始時における低温での制振/防振
特性が重要であることから、tanδピーク温度が−5
0℃〜0℃の範囲にあるものが好ましい。ゴム成分のt
anδピーク温度は、前記熱可塑性樹脂のtanδピー
ク温度と同様の方法によって求められる値である。ta
nδピーク温度が−100℃〜0℃の範囲ではなく、こ
の範囲以外の温度領域のtanδピーク温度を有するゴ
ム成分を用いると、広い周波数領域および温度領域で十
分な制振/防振特性を発揮することができない。
【0027】本発明で用いられる熱可塑性エラストマー
組成物において、連続相の主要構成成分である熱可塑性
樹脂と、分散相の主要構成成分であるゴム成分の組合せ
は、特に、限定されず、前記の熱可塑性樹脂からなる選
ばれる1種以上と、前記のゴム成分から選ばれる1種以
上とを組合せて用いることができる。
【0028】また、この熱可塑性エラストマー組成物に
おいて、熱可塑性樹脂とゴム組成物との含有割合は、ゴ
ム組成物/熱可塑性樹脂の重量比で5/95〜75/2
5の割合が好ましく、特に、広い周波数領域および温度
領域で制振/防振効果を発揮するためには、30/70
〜60/40の割合が好ましい。
【0029】さらに、本発明において、熱可塑性樹脂を
主成分とする樹脂組成物からなる連続相と、動的に架橋
されたゴム組成物からなる分散相とを有する分散構造の
熱可塑性エラストマー組成物は、単純に樹脂組成物とゴ
ム組成物とを溶融状態で混練しても、必ずしも目的とす
る分散構造のものを得ることはできない。そのため、両
成分の配合比率を制御して、所望の分散構造の熱可塑性
エラストマー組成物を得るためには、使用する熱可塑性
樹脂を含めた連続相を構成する樹脂組成物と、ゴム組成
物のそれぞれの固有の混練温度における溶融粘度にした
がって、下記式(a)で求められるαの値が1を超えな
いように調整することが有効である。 α=(φR /φP )×(ηP /ηR ) (a) (式中、 φR :ゴム組成物の体積分率 φP :熱可塑性樹脂を含めた連続相を構成する樹脂組成
物の体積分率 ηR :樹脂組成物とゴム組成物の混練時の温度および剪
断速度条件におけるゴム組成物の溶融粘度 ηP :樹脂組成物とゴム組成物の混練時の温度および剪
断速度条件における樹脂組成物の溶融粘度 である。) このαの値が1を超えると、本発明の組成物の分散構造
は、逆転し、ゴム組成物が連続相となってしまうおそれ
がある。
【0030】ここで、溶融粘度とは、混練加工時の任意
の温度における成分の溶融粘度をいう。重合体成分の溶
融粘度は、温度、剪断速度(sec-1)および剪断応力
に依存して変化するため、一般には、溶融状態にある任
意の温度、特に、混練時の温度領域において、細管中に
溶融状態の重合体成分を流し、応力と剪断速度を測定し
て、下記式にしたがって求められる値である。
【0031】
【数1】
【0032】なお、溶融粘度の測定には、例えば、東洋
精機社製キャピラリーレオメーターキャピログラフ1C
を使用することができる。
【0033】また、本発明で用いられる熱可塑性エラス
トマー組成物には、前記熱可塑性樹脂およびゴム成分以
外に、連続相を構成する樹脂成分の流動性や耐熱性、物
理的強度、コスト等の改善のため、本発明の目的を損な
わない範囲で、補強剤、充填剤、軟化剤、老化防止剤、
加工助剤等の通常の組成物に添加される配合剤を必要量
加えることもできる。さらに、樹脂成分には、着色等を
目的として、顔料を加えることもできる。
【0034】さらに、本発明において、前記した特定の
樹脂組成物とゴム組成物との化学的相溶性が異なる場合
は、第3成分として適当な相溶化剤を用いて両者を相溶
化させるのが好ましい。系に相溶化剤を混合することに
より、樹脂組成物とゴム組成物との界面張力が低下し、
その結果、分散相を形成しているゴム組成物の粒子径が
微細になることから両成分の特性はより有効に発現され
ることになる。この相溶化剤としては、一般的に樹脂成
分、ゴム成分の両方または片方の構造を有する共重合
体、あるいは樹脂成分またはゴム成分と反応可能なエポ
キシ基、カルボキシル基、カルボニル基、ハロゲン基、
アミノ基、オキサゾリン基、水酸基等を有した共重合体
の構造を有するものが挙げられる。これらは混合される
樹脂成分とゴム成分の種類によって選定することができ
る。汎用のものとして、スチレン・エチレン・ブチレン
・スチレン系ブロック共重合体(SEBS)およびその
マレイン酸変性物、EPDM、EPMおよびそれらのマ
レイン酸変性物、EPDM/スチレンまたはEPDM/
アクリロニトリルグラフト共重合体およびそのマレイン
酸変性物、スチレン/マレイン酸共重合体、反応性フェ
ノキシン等を挙げることができる。本発明の組成物に相
溶化剤を配合する場合、その配合量には特に限定はない
が、好ましくは樹脂成分とゴム成分の合計100重量部
に対して0.5〜20重量部の割合となる量である。
【0035】熱可塑性エラストマー組成物において、ゴ
ム成分の動的架橋に用いられる加硫剤、加硫助剤、加硫
条件(温度、時間)等は、使用するゴムの組成に応じて
適宜決定すればよく、特に限定はない。加硫剤として
は、一般的なゴム加硫剤(架橋剤)を用いることができ
る。
【0036】ゴム加硫剤として用いられるイオウ系加硫
剤の具体例としては、粉末イオウ、沈降性イオウ、高分
散性イオウ、表面処理イオウ、不溶性イオウ、ジモルフ
ォリンジサルファイド、アルキルフェノールジサルファ
イド等が例示される。このイオウ系加硫剤を用いる場合
には、その使用量は、例えば、0.5〜4phr(ゴム
成分100重量部当りの重量部、以下、同じ)の割合と
なる量が好ましい。
【0037】また、有機過酸化物系の加硫剤としては、
ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルヒドロパーオキ
サイド、2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイド、
2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキ
シ)ヘキサン、2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジ
(パーオキシルベンゾエート)等が例示される。この有
機過酸化物系の加硫剤を用いる場合には、その使用量
は、例えば、1〜15phrの割合となる量が好まし
い。
【0038】さらに、フェノール樹脂系の加硫剤として
は、アルキルフェノール樹脂の臭素化物や、塩化スズ、
クロロプレン等のハロゲンドナーとアルキルフェノール
樹脂とを含有する混合架橋系等が例示される。このフェ
ノール樹脂系の加硫剤を用いる場合には、その使用量
は、例えば、1〜20phrの割合となる量が好まし
い。
【0039】また、その他の加硫剤として、亜鉛華(5
phr程度)、酸化マグネシウム(4phr程度)、リ
サージ(10〜20phr程度)、p−キノンジオキシ
ム、p−ジベンゾイルキノンジオキシム、テトラクロロ
−p−ベンゾキノン、ポリ−p−ジニトロソベンゼン
(2〜10phr程度)、メチリンジアニリン(0.2
〜10phr程度)等が例示される。
【0040】また、本発明の組成物には、必要に応じ
て、加硫促進剤を添加してもよい。用いられる加硫促進
剤としては、アルデヒド・アンモニア系、グアニジン
系、チアゾール系、スルフェンアミド系、チウラム系、
ジチオ酸塩系、チオウレア系等の一般的な加硫促進剤
を、例えば、0.5〜2phr程度用いればよい。
【0041】具体例として、アルデヒド・アンモニア系
加硫促進剤としては、ヘキサメチレンテトラミン等が;
グアニジン系加硫促進剤としては、ジフェニルグアニジ
ン等が;チアゾール系加硫促進剤としては、ジベンゾチ
アジルジサルファイド(DM)、2−メルカプトベンゾ
チアゾールおよびそのZn塩、シクロヘキシルアミン塩
等が;スルフェンアミド系加硫促進剤としては、シクロ
ヘキシルベンゾチアジルスルフェンアマイド(CB
S)、N−オキシジエチレンベンゾチアジル−2−スル
フェンアマイド、N−t−ブチル−2−ベンゾチアゾー
ルスルフェンアマイド、2−(チモルポリニルジチオ)
ベンゾチアゾール等が;チウラム系加硫促進剤として
は、テトラメチルチウラムジサルファイド(TMT
D)、テトラエチルチウラムジサルファイド、テトラメ
チルチウラムモノサルファイド(TMTM)、ジベンタ
メチレンチウラムテトラサルファイド等が;ジチオ酸塩
系加硫促進剤としては、Zn−ジメチルジチオカーバメ
ート、Zn−ジエチルジチオカーバメート、Zn−ジ−
n−ブチルジチオカーバメート、Zn−エチルフェニル
ジチオカーバメート、Tc−ジエチルジチオカーバメー
ト、Cu−ジメチルジチオカーバメート、Fe−ジメチ
ルジチオカーバメート、ピペコリンピペコリルジチオカ
ーバメート等が;チオウレア系加硫促進剤としては、エ
チレンチオウレア、ジエチルチオウレア等が;それぞれ
開示される。また、加硫促進剤として、一般的なゴム用
助剤を併せて用いることができ、例えば、亜鉛華(5p
hr程度)、ステアリン酸やオレイン酸およびこれらの
Zn塩(2〜4phr程度)等を用いることができる。
【0042】顔料としては、無機顔料および有機顔料を
用いることができる。無機顔料としては、例えば、亜鉛
華、酸化チタン、弁柄、酸化クロム、鉄黒、複合酸化物
(例えば、チタンエロー系、亜鉛−鉄系ブラウン、チタ
ン・コバルト系グリーン、コバルトグリーン、コバルト
ブルー、銅−クロム系ブラック、銅−鉄系ブラック)等
の酸化物;黄鉛、モリブデートオレンジ等のクロム酸
塩;紺青等のフェロシアン化物;カドミウムエロー、カ
ドミウムレッド、硫化亜鉛等の硫化物;硫酸バリウム等
の硫酸塩;群青等の珪酸塩;炭酸カルシュム等の炭酸
塩;マンガンバイオレット等の燐酸塩;黄色酸化鉄等の
水酸化物;カーボンブラック等の炭素;アルミニウム
粉、ブロンズ粉等の金属粉;チタン被覆雲母などが挙げ
られる。
【0043】有機顔料としては、例えば、モノアゾレー
キ系(例えば、レーキレッドC、パーマネンレッド2
B、ブリリアントカーミン6B)、モノアゾ系(例え
ば、トルイジンレッド、ナフトールレッド、ファストエ
ローG、ベンズイミダロンボルドー、ベンズイミダゾロ
ンブラウン)、ジスアゾ系(例えば、ジスアゾエローA
AA、ジスアゾエローHR、ピラゾロンレッド)、縮合
アゾ系(例えば、縮合アゾエロー、縮合アゾレッド、縮
合アゾブラウン)、金属錯塩アゾ系(例えば、ニッケル
アゾエロー)等のアゾ系顔料;銅フタロシアニンブル
ー、銅フタロシアニングリーン、臭素化銅フタロシアニ
ングリーン等のフタロシアニン系顔料;塩基性染料レー
キ(例えば、ローダミン6レーキ)等の染付顔料;アン
スラキノン系(例えば、フラバンスロンエロー、ジアン
スラキノリルレッド、インダンスレンブルー)、チオイ
ンジゴ系(例えば、チオインジゴボルドー)、ペリノン
系(例えば、ペリノンオレンジ)、ペリレン系(例え
ば、ペリレンスカーレット、ペリレンレッド、ペリレン
マルーン)、キナクリドン系(例えば、キナクリドンレ
ッド、キナクリドンマゼンタ、キナクリドンスカーレッ
ト)、ジオキサジン系(例えば、ジオキサジンバイオレ
ット)、イソインドリノン系(例えば、イソインドリノ
ンエロー)、キノフタロン系(例えば、キノフタロンエ
ロー)、イソインドリン系(例えば、イソインドリンエ
ロー)、ピロール系(例えば、ピロールレッド)等の縮
合多環顔料;銅アゾメチンエロー等の金属錯塩アゾメチ
ン;アニリンブラック;昼光蛍光顔料などが挙げられ
る。
【0044】本発明において、熱可塑性エラストマー組
成物の調製は、予め熱可塑性樹脂成分およびその他の樹
脂を含む樹脂組成物と、未加硫のゴム組成物とを、混練
機に供給して溶融混練し、連続相(マトリックス相)を
形成する樹脂組成物中にゴム組成物を分散相(ドメイ
ン)として分散させることによって行うことができる。
また、ゴム組成物の架橋は、混練下に加硫剤を添加し
て、ゴム組成物を動的に架橋させることによって行うこ
とができる。また、樹脂組成物またはゴム組成物への各
種配合剤の添加は、上記の混練操作中に行ってもよい
が、混練の前に予め混合しておくことが好ましい。この
とき、加硫剤も予めゴム組成物中に混合しておき、樹脂
組成物とゴム組成物を混練中に、加硫を同時に行うこと
もできる。
【0045】樹脂組成物とゴム組成物の混練に使用する
混練機は、特に限定されず、例えば、スクリュー押出
機、ニーダ、バンバリーミキサー、2軸混練押出機等を
用いることができる。特に、樹脂組成物とゴム組成物の
混練、およびゴム組成物の動的架橋には、2軸混練押出
機を用いるのが好ましい。また、2種類以上の混練機を
使用し、順次混練してもよい。溶融混練の条件として、
温度は熱可塑性樹脂が溶融する温度以上であればよい。
また、混練時の剪断速度は500〜7500sec-1
あるのが好ましい。混練全体の時間は30秒〜10分、
また、添加後の加硫時間は15秒〜5分であるのが好ま
しい。
【0046】本発明で用いられる熱可塑性エラストマー
組成物においては、連続相を構成する樹脂組成物中に、
動的に架橋されたゴム組成物が分散相を構成しているも
のである。すなわち、前記の製造工程において、樹脂組
成物とゴム組成物とを混練しながらゴム組成物の架橋が
進行し、得られた組成物は、連続相となる樹脂組成物中
に分散相として架橋ゴムが微細に分散した状態で存在す
るものである。
【0047】また、本発明は、前記熱可塑性エラストマ
ー組成物と接触する、鋼板等の部材との摩擦音(こすれ
音)を著しく低減できる制振材または防振材を提供する
ものである。本発明の熱可塑性エラストマー組成物と、
これに接触する鋼板等の部材との動摩擦係数は、1.3
以下のものであり、低荷重時での極限性能を考慮すれ
ば、0.4以下のものが好ましい。動摩擦係数が1.3
を超える場合には、摩擦音(こすれ音)の低減を十分に
得ることができない。
【0048】また、本発明は、前記制振材からなる制振
層と、被覆材層とを有する積層制振材をも提供するもの
である。この積層制振材の構成素材である被覆材層は、
特に制限されず、例えば、金属、樹脂、ガラス等の各種
素材からなる板、織物、不織布、網状物、箔等が挙げら
れ、鋼板等の金属板、樹脂板、ガラス板、あるいは金
属、樹脂、ガラス等からなる繊維を2軸もしくは3軸に
織成した織物あるいは網状物、さらに金属箔などから構
成されるものが挙げられる。
【0049】本発明の積層制振材において、被覆材層
は、ヤング率が1000MPa以上のものであり、形態
保持性および表面強化性を考慮すると、ヤング率が80
00〜120000の範囲のものが好ましい。
【0050】さらに、本発明の制振材または防振材、も
しくは積層制振材の制振層は、前記熱可塑性エラストマ
ー組成物を用いて、押出成形、射出成形等の通常の成形
方法により製造できるため、低コストで製造または成形
することができる。また、本発明の制振材は、金属や樹
脂からなる装着用部材と一体成形することもできる。さ
らにまた、本発明の制振材および積層制振材の制振層
は、樹脂成分中に顔料を含有させることにより着色する
こともできる。
【0051】本発明の制振材または防振材、もしくは積
層制振材において、その形状、寸法、前記熱可塑性エラ
ストマー組成物で形成する部位等は、特に限定されず、
制振材または防振材、もしくは積層制振材の配設個所、
所要の制振/防振を発揮する周波数および温度領域、振
幅、耐荷重性能等に基づいて適宜選択することができ
る。
【0052】
【実施例】以下、本発明の実施例および比較例を挙げ、
本発明をより具体的に説明する。また、以下の実施例お
よび比較例における組成物について、tanδ、損失係
数、流動性、生産性および動摩擦係数の測定または評
価、ならびに摩擦音発生試験は、下記の方法にしたがっ
て行った。
【0053】(1)tanδピーク温度の測定 JIS K7178に基づいて20Hzの条件で、温度
に対するtanδの変化を求め、グラフより−20℃、
20℃および60℃における温度におけるtanδを読
み取った。
【0054】(2)損失係数の測定 室内温度20℃の条件下、制振材または防振材(厚さ
1.2mm)を幅3cm×長さ30cmに切断し、同寸
法の冷延鋼板(厚さ0.8mm)にエポキシ系接着剤を
用いて圧着して、試験体を作製した。次に、試験体の一
端に絹糸を付けて、試験体の長手方向が鉛直となるよう
に吊るし、試験体の鋼板中央部を加振機で加振し、制振
材または防振材側にセットした加速度センサーに受信さ
れる加速度応答を測定した。この加速度応答を周波数応
答解析することにより損失係数を求めた。 (3)流動性の評価 厚さ1.2mmの制振材または防振材に、60℃で1.
0kg/cm2 の応力を加え、24時間後に変形してい
ないものを○、変形しているものを×とした。
【0055】(4)生産性の評価 混練状況および成型状況を観察し、以下の基準で評価し
た。 ○ 均一に混練すること、および成型が容易で、厚さが
均一かつ表面にしわ等の発生もなく、仕上がり状況が良
好であるもの × 時間をかければ混練でき、成型も可能であるが、厚
さが不均一で表面状態も不良である、あるいは混練が困
難もしくは成型が不可能なもの (5)動摩擦係数の測定 表面性試験機(新東科学株式会社製、HEIDON−1
4D)を用い、垂直荷重1.5g/mm、移動速度50
mm/secで測定した。 (6)摩擦音発生試験 表面性試験機(新東科学株式会社製、HEIDON−1
4D)を用い、移動速度50mm/secで、50g/
mmおよび150g/mmの垂直荷重で摩擦音の発生の
有無を測定した。
【0056】(実施例1〜11、比較例1〜2)各例に
おいて、ゴム成分、カーボン、可塑剤(オイル)、加硫
用配合剤、老化防止剤、充填剤および加工助剤を、表1
に示す配合処方(重量比)で、バンバリーミキサーに投
入し、初期温度50℃で約4分間混練して、130℃で
放出し、ゴム配合物1、2、3および4を調製した。次
に、得られるゴム配合物1、2、3および4を、ゴム用
ペレタイザーでペレット化した。このゴム配合物のペレ
ットと、樹脂ペレットとを、表2に示す配合割合(重量
部)でドライブレンドし、220℃に温度設定した2軸
混練機に供給し、剪断速度1000s-1で混練し、熱可
塑性エラストマー組成物を製造した。
【0057】2軸混練機の吐出口からストランド状に押
し出された熱可塑性エラストマー組成物を水冷し、樹脂
用ペレタイザーでペレット化した。次に、得られたペレ
ットを押出成形して、熱可塑性エラストマー組成物から
なる厚さ1.2mmの板状の制振材または防振材を成形
し、tanδ、損失係数、流動性、生産性および動摩擦
係数の測定または評価、ならびに摩擦音発生試験に供し
た。結果を表2に示す。
【0058】
【0059】ゴム成分 変性IIR:Exxpro89−4 エクソン化学社製
(tanδピーク温度:−65℃) SBR:ニポール1502 日本ゼオン社製(tanδ
ピーク温度:−61℃) カーボン GPF:シーストV、東海カーボン社製 可塑剤 パラフィン油:マシン油22、昭和シェル石油社製 加硫用配合剤 イオウ:粉末イオウ、軽井沢精練所社製 亜鉛華:亜鉛華3号、正同化学社製 ステアリン酸:ビーズステアリン酸、日本油脂社製 老化防止剤:イルガノックス1010、日本チバガイギ
ー社製 充填剤: 炭酸カルシウム:重質炭酸カルシウム、九尾カルシウム
社製 マイカ:ヤマグチマイカA51、山口雲母工業 鉄粉:鱗片状鉄粉 50メッシュ品 加工助剤:アーミンD18、ライオン・アクゾ社製
【0060】
【表1】
【0061】
【表2】
【0062】樹脂 ナイロン666:CM6001、東レ社製(tanδピ
ーク温度:43℃) ポリプロピレン:MS230、トクヤマ社製(tanδ
ピーク温度:0℃) ポリアミドエラストマー:ペバックス3533、東レ社
製(tanδピーク温度:30℃) ポリスチレン:SD120、旭化成社製(tanδピー
ク温度:100℃) 摺動材 シリコーングラフト・PP:BY27−201 東レダ
ウコーニング社製
【0063】(実施例12〜14、比較例3)表3に示
す材料を使用して摩擦音発生試験を実施した。結果を表
3に示す。表3に示す結果から、摩擦音の発生は、動摩
擦係数が大きく、垂直荷重が大きいときに発生し易いこ
とがわかる。この結果、本発明の制振材または防振材
は、ゴムに比べて動摩擦係数が低く、異音が発生し難い
といえる。
【0064】
【表3】
【0065】(実施例15)損失係数の測定で作製した
冷延鋼板の代わりに、炭素繊維20%入りナイロン6
(ヤング率15000MPa)を用い、これに、実施例
2で得られた制振材料を貼り合わせて試験体を作製し、
この試験体について損失係数を測定したところ、0.1
1の値を示した。このことから、高ヤング率材料を被覆
材層として、本発明の制振材または防振材を積層制振材
として利用することも有効であることが認められた。
【0066】
【発明の効果】本発明の制振材または防振材は、腰が強
く、低粘着性でシート状に成形が容易であるため、生産
性に優れ、また、熱可塑性樹脂を素材とするものである
ためリサイクル性に優れ、さらに、動的粘弾性および硬
度の制御が容易であるため、所望の制振特性のものを調
整することが可能である。また、本発明の制振材または
防振材を構成する熱可塑性エラストマー組成物は、それ
と接触する鋼板等の部材との動摩擦係数が低いため、摩
擦音(こすれ音)の低減を図ることができる。本発明の
積層制振材は、前記制振材からなる制振層を有するもの
であり、前記制振材からなる制振層を有するため、広い
温度領域および周波数領域で制振/防振効果を発揮で
き、自動車のエンジン回りの制振材として好適なもので
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 23/16 C08L 23/16 23/22 23/22 67/02 67/02 77/00 77/00 101/00 101/00 F16F 15/02 F16F 15/02 Q Fターム(参考) 3J048 AA01 BA01 BD04 4F070 AA05 AA16 AA18 AA37 AC05 AC14 AC37 AC45 AC50 AC56 AE08 GA05 GA06 GB01 4F100 AA37 AK01A AK03A AK07A AK41A AK46A AL09A AN00A AN02A AT00B BA02 CA04 CA23 GB90 JA20A JB16A JH01A JH02 YY00A 4J002 AB021 AC012 AC032 AC062 AC072 AC082 AC092 AC112 AC122 BB121 BB151 BB152 BC061 BC081 BD041 BD101 BD122 BD141 BD151 BE021 BE031 BF021 BG042 BG061 BG101 BN161 CF061 CF081 CF101 CF161 CH021 CH042 CH071 CH091 CK022 CL011 CL031 CL051 CL071 CM041 CN022 CN031 CP032 CQ012 FD090 FD140 FD150 GR00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】0℃〜150℃の範囲にtanδピークを
    有する熱可塑性樹脂からなる連続相中に、少なくとも一
    部が架橋され、−100℃〜0℃の範囲にtanδピー
    クを有するゴム成分を含む分散相を有する熱可塑性エラ
    ストマー組成物を含む制振材または防振材。
  2. 【請求項2】前記熱可塑性エラストマー組成物と接触す
    る部材との間の動摩擦係数が1.3以下である請求項1
    に記載の制振材または防振材。
  3. 【請求項3】前記熱可塑性樹脂が、ポリアミド系樹脂、
    ポリプロピレン系樹脂およびポリエステル系樹脂から選
    ばれる少なくとも1種である請求項1または2に記載の
    制振材または防振材。
  4. 【請求項4】前記ゴム成分が、ブチル系ゴム、オレフィ
    ン系ゴムおよび天然ゴムから選ばれる少なくとも1種で
    ある請求項1〜3のいずれかに記載の制振材または防振
    材。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかに記載の制振材ま
    たは防振材からなる制振層と、ヤング率が1000MP
    a以上の被覆材層とを有する積層制振材。
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