JP2006283847A - 遮音カバー及び遮音カバー付配管体 - Google Patents

遮音カバー及び遮音カバー付配管体 Download PDF

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Abstract

【課題】 居間などの室内空間にいて、建物に敷設された配管の流水音が気にならない騒音レベルを達成できる遮音カバーと、該遮音カバー付配管体を提供する。
【解決手段】 20000N/cm以上の引っ張り弾性率を有し、配管に沿うことができる可撓性を有する合成樹脂製織布で構成される反射層;該反射層上に密着して設けられ、動的粘弾性測定(室温、周波数10〜100Hz)において平均貯蔵弾性率1Mpa以上、平均tanδ値0.2〜1の粘弾性的応答性を有する粘弾性体で構成される制振層;及び該制振層上に密着して設けられ、連通孔タイプの多孔質材で構成される厚みが5〜20mm吸音層からなる遮音カバー。
【選択図】 図1

Description

本発明は、建造物や空調設備に設けられる給排水装置の配管の騒音を遮音するための遮音カバー及び該遮音カバーで被覆された遮音カバー付配管体に関する。
近年、集合住宅等の建造物における快適空間への要求が高まり、建造物に設置された配管の給排水時の騒音が気にならないようにすることが求められている。
配管の給排水時に伴う配管の騒音低減のために、従来、床や壁の配管施工部にグラスウールやロックウール、あるいは防振ゴムなどを敷設したり、埋め込み配管をやめてスラブ上に配管を設置したり、パイプシャフト内に配管を設置することが行なわれていた。しかし、これらの防音対策では、近年の快適空間への要求を満足できるレベルではなかった。
さらなる騒音低減の手法として、配管自体に制振防音機能を付与することが提案されている。
例えば、特許文献1には、金属配管の外周に架橋粘弾性体を固着形成し、さらにその外周に金属箔、金属網状品、非加硫または未加硫シート、合成樹脂フィルム等の拘束材を設けた拘束型制振管状体が開示されている。
特許文献2には、建築物の配管の外周を粘弾性体または架橋粘弾性体で被覆し、その外周に繊維状物質、さらにその外周に発泡体、またその外周に金属箔等の拘束材を順次積層した配管制振防音部材が開示されている。
特許文献3には、配管の外周に粘弾性体または架橋粘弾性体で巻付け、その上に独立気泡タイプのゴム発泡体を密接するように設け、さらにその上に拘束材として、金属、ゴム、プラスチック等のフィルム、箔、膜、網、シート、波型シート等を設けた配管制振防音構造体が開示されている。
これらの配管制振防音部材は、いずれも配管体から発生する騒音振動を、配管体に密接させた粘弾性体で緩衝して減衰させることにより防音しようとするものである。騒音振動の発生源である配管体などの固体物に密接した粘弾性体は、固体物の共鳴振動の防止には効果を発揮するものの、配管内の給排水時に発生する騒音の低減に不十分である。
配管内の流水時に発生する音の防音には、進入音波の振動エネルギーを吸収することが効果的であることから、一般に、配管体の外周面を、フェルトなどの軟質部材で被覆することが行なわれている。上記特許文献1〜3のように、フェルト等の軟質材に代えて粘弾性体で管の外周面を被覆している場合、非架橋状態又は低架橋の粘弾性体を用いることにより、粘弾性体の振動エネルギー吸収能力を上げることが考えられる。
しかし、架橋度が低く軟らかい粘弾性体を採用した制振防音部材では、配管に熱水又は温水が流れたときの防音機能が低下し、ひいては防音機能の早期劣化が問題となる。すなわち、温水又は熱水が配管を流れることにより配管温度が上昇すると、配管に密着させて巻付けられた非架橋又は架橋度が極めて低い粘弾性体は、クリープを起こしてしまう。クリープした粘弾性体では、振動エネルギーを減衰させる機能が低下し、ひいては防音効果が劣化してしまう。このような現象は、特に、熱伝導率が高い金属製配管において顕著である。金属製配管の場合、共振による音の発生が騒音となることから、粘弾性体の劣化は、防音効果の顕著な劣化となって現れる。
特公平7−117121号 特許第2773880号 特許第2851836号
本発明は、以上のような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、居間などの室内空間にいて、建物に敷設された配管の流水音が気にならない騒音レベルを達成できるように、音の反射、制振、吸音の三つの機能を備えることにより、1/3オクターブバンド周波数分析による中心周波数63〜8kHzでの騒音レベルを40dB以下にできる配管用遮音カバーと、流水時でも気にならない程度に防音機能を有する遮音カバー付配管体を提供することにある。
本発明の配管用遮音カバーは、20000N/cm以上の引っ張り弾性率を有し、配管に沿うことができる可撓性を有する合成樹脂製織布で構成される反射層;該反射層上に密着して設けられ、動的粘弾性測定(室温、周波数10〜100Hz)において平均貯蔵弾性率1Mpa以上、平均tanδ値0.2〜1の粘弾性的応答性を有する粘弾性体で構成される制振層;及び該制振層上に密着して設けられ、連通孔タイプの多孔質材で構成される厚みが5〜20mm吸音層からなる。
前記合成樹脂製織布の厚みは、200〜500μmであることが好ましく、また前記織布は、合成樹脂製細帯条体を織製してなる織布の少なくとも一面に樹脂コートが施されたものであることが好ましい。
前記制振層は、比重1.3〜2.5で、厚みが1〜5mmであることが好ましい。
前記粘弾性体は、ゴム又は熱可塑性エラストマーを粘弾性成分とする粘弾性組成物であって、該粘弾性成分における前架橋ゴムの含有率は25%以下であることが好ましく、前記粘弾性体には、珪素炭化物、ホウ素炭化物、金属炭化物、ケイ素窒化物、ホウ素窒化物、及び金属窒化物からなる群より選ばれる少なくとも1種が含有されていることが好ましい。
本発明の配管用遮音カバーは、上記本発明の遮音カバーを、75Aの塩ビ管の外周全体に、前記吸音層が密着するように巻付けた場合に、1/3オクターブバンド周波数分析による中心周波数63Hz〜8kHzでの騒音レベルが40dB以下とすることができる。
本発明の遮音カバー付配管体は、金属又はプラスチック製配管の外周面全体に、上記本発明の配管用遮音カバーの吸音層が密接するように被覆されていて、オクターブ周波数分析による中心周波数63〜8kHzでの騒音レベルが室内騒音評価基準のNC値で40以下となるような遮音性を有している。
本発明の配管用遮音カバーは、吸音層、制振層、反射層の3層構造からなり、配管から生ずる騒音の振動エネルギーを減衰させるとともに、外部へ漏れ出ることを防止しているので、遮音効果が高い。しかも、制振層を、吸音層と反射層との間の中間層に位置させ、吸音層で断熱的役割を果たさせることにより、配管に熱水等が流れることによる配管温度の上昇に対しても制振層の緩衝効果を維持して、遮音効果を発揮し続けることができる。従って、本発明の遮音カバーを巻付けた配管体は、流水中であっても騒音が気にならずに済むレベルにまで、遮音効果を有する。
図1は、本発明の配管用遮音カバーの構成を示す図であり、図2は、図1の遮音カバーを配管に巻付けてなる本発明の遮音カバー付配管体の断面図である。
図1に示す遮音カバー1は、吸音層2、制振層3、反射層4が順番に積層された3層構造をしている。
吸音層2は、適用される配管の外周面に直接接する層で、配管より発生する騒音の原因となる空気振動を吸収し、制振層3、反射層4に伝わる振動エネルギーを減少させている。このような吸音層2は、連通孔タイプの多孔質材で構成される。進入音波を連続的に減衰させるためである。具体的には、連続気泡タイプの発泡体、独立気泡タイプの発泡体の気泡同士を連通化したもの、脱塩法等により連通孔を形成した多孔質材などが挙げられる。多孔質材の構成材料は、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、エチレン酢酸ビニル等の合成樹脂、SBRなどのゴムを用いることができる。このような多孔質体は、吸音材としての役割だけでなく、熱水等により加温された配管の熱エネルギーが直接、制振層3に伝わることを防止する断熱材としての役割もある。
吸音層2の厚みは、5〜20mmであることが好ましい。5mm未満では十分な吸音効果が得られにくく、また断熱効果も小さいからである。一方、20mm超ではコスト的な問題や取扱い上の問題が生じるからである。
制振層3は、主として、進入音波の振動波を緩衝して減衰させる役割を有し、吸音層2を通過した音波を吸収し、その振動エネルギーを緩衝して制振する層で、動的粘弾性測定(測定条件:室温、周波数10〜100Hz、測定機:レオロジー社の動的粘弾性測定解析装置DVE−V4 レオスペクトラー)において平均貯蔵弾性率(周波数10〜100Hz間の最大貯蔵弾性率と最小貯蔵弾性率の平均値)G’が1Mpa(1×10dyne/cm)以上で、且つ平均tanδ値0.2〜1の粘弾性的応答性を有する粘弾性体で構成される。ここで、tanδとは、貯蔵弾性率(G’)と損失弾性率(G”)との比(G”/G’)である。
粘弾性体からなる制振層3は、吸音層2と反射層4との間にはさまれた拘束状態にあることから、吸音層2で吸収されなかった音波振動により変形して層間ずれを起こし、これにより振動エネルギーを減衰することができる。
制振層3の平均貯蔵弾性率を1Mpa以上とする理由は、遮音カバーとして高温にさらされたときのクリープが問題となる粘弾性体として、必要な耐クリープ性を確保するためである。一方、配管体が熱水等により加温された状態となっても、吸音層2の断熱効果により直接制振層3が高温に曝されずに済むので、1MPa程度の平均貯蔵弾性率であっても、耐クリープ性を満足させることができる。
制振層3の平均tanδ値(周波数10〜100Hz間の最大tanδ値と最小tanδ値の平均値)を0.2〜1とした理由は、必要な制振性を確保しつつ、反射層4及び吸音層2の双方に対して良好な粘着性を確保し、遮音カバー1における3層構造を維持するためである。平均tanδ値が0.2未満では粘性値が小さすぎて必要な粘着性が得られず、逆に1以上では粘性が大きすぎて必要な制振性を保持することが困難だからである。
制振層3の厚みは、1〜5mmであることが好ましい。厚み1mm未満では振動エネルギーを吸収する効果が相対的に小さくなり、5mm超では、振動吸収効果がほぼ同程度である一方、重くて取扱いが不便になるからである。また、平均貯蔵弾性率が同じであっても、耐クリープ性が劣る傾向にあるからである。
制振層3を構成する粘弾性体は、粘弾性成分に、充填材、補強剤、軟化材、粘結剤、防錆剤、滑剤、加工助剤、老化防止剤、難燃剤などを配合した粘弾性組成物で構成される。
粘弾性成分としては、ゴム又は熱可塑性エラストマーが用いられる。
上記ゴムとしては、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、ブチルゴム、ニトリルゴム、アクリルゴム、クロロプレンゴム、スチレン−ブタジエン共重合ゴム(SBR)、エチレン−プロピレン共重合ゴム(EPR、EPDM)、ポリイソブチレン、シリコーンゴム、ポリサルファイドゴム、ノルボルネンゴム、ウレタンゴムなどを用いることができる。これらのゴムは、未加硫で用いることが好ましいが、部分架橋された前架橋ゴムを用いることもできる。
熱可塑性エラストマーとしては、スチレンーブタジエンースチレンブロックコポリマー(SBS)、スチレンーイソプレンースチレンブロックコポリマー(SIS)などを用いることができる。
上記粘弾性成分は、1種又は2種以上混合して用いてもよく、ゴムと熱可塑性エラストマーをブレンドして用いてもよい。
本発明の遮音カバーの構成では、制振層3は、反射層4と吸音層2との間に挟まれているので、夏場の暑気や、温水給排水時の加熱に対する影響を直接受けることはないが、継続して高い加熱状態が続くような用途には、熱による過度の変形やダレによるカバー1からのはみ出しを防止するために、上記粘弾性成分の一部として、部分架橋したゴムを含有してもよい。但し、部分架橋した前架橋ゴムを含有する場合、粘弾性成分の25%以下、好ましくは20%以下とする。部分架橋した前架橋ゴムの含有率が高くなりすぎると、粘性が低下し、結果として制振性が低下することになるからである。
充填剤としては、通常使用されるホワイトカーボンなどの珪酸、クレー、タルクなどの珪酸塩類、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムなどの炭酸塩類、酸化鉛、チタン白,亜鉛華、ベンガラなどの金属酸化物、水酸化アルミニウムなどの金属水酸化物、硫酸アルミナ、硫酸鉛、硫酸バリウムなどの硫酸塩類およびカーボンブラックなどを用いることができる。
有機補強剤としては、脂環族系石油樹脂、クマロンインデン樹脂、ハイスチレン樹脂、フェノール系樹脂、リグニン、変性メラミン樹脂などが挙げられる。
軟化剤としては、CR、IR、シリコーンゴム、ポリブデンなどの液状ゴムや植物油系、鉱物油系プロセスオイルやフタル酸系、エステル系、セバチン酸系等の可塑剤などが挙げられる。
粘結剤としては、フェノールアセチレン樹脂、フェノールホルムアルデヒド系樹脂、キシレンホルムアルデヒド樹脂、テルペンフェノール系樹脂、ロジンおよびロジン誘導体樹脂、石油系樹脂、ポリテルペン樹脂などが挙げられる。
この他、タンニン酸、ペトロラクタム、ピッチなどの防錆剤および滑剤、加工助剤、老化防止剤を適宜選択配合してもよい。
また必要により、ホウ酸亜鉛、酸化アンチモン、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウムなどの無機化合物難燃剤;トリス(クロロプロピル)ホスフェート、トリス(クロロエチル)ホスフェート、トリアリルホスフェートなどのリン化合物又はリン酸エステル系難燃剤;塩化パラフィン、塩素化ポリオレフィン、パークロルシクロペンタデカンなどの塩素系難燃剤;ヘキサブロモベンゼン、エチレンビスペンタブロモジフェニル、デカブロモジフェニルオキシド等の臭素系難燃剤などを配合してもよい。
制振層3を構成する粘弾性組成物は、動的粘弾性測定(室温、周波数10〜100Hz)において平均貯蔵弾性率1Mpa以上、平均tanδ値0.2〜1の粘弾性的応答性を有するように、上記成分を適宜配合したものであるが、好ましくは組成物の比重を1.3〜2.5に調整したものである。比重1.3未満の粘弾性体では制振効果が相対的に小さく、比重2.5超の粘弾性体では、多量の充填剤を配合した結果、柔軟性が損なわれ、所望の制振効果が得られないからである。
具体的には、粘弾性成分100質量部に対し、充填剤200〜500質量部、有機補強剤5〜20質量部、軟化剤10〜50質量部、粘結剤5〜50質量部、防錆剤5〜30質量部、滑剤・加工助剤・老化防止剤1〜5質量部、必要に応じて難燃剤30〜80質量部を配合する。
制振層3を構成する粘弾性組成物には、さらに充填剤として、炭化珪素に代表される珪素炭化物、炭化ホウ素に代表されるホウ素炭化物、炭化アルミニウム、炭化マグネシウムなどの炭化アルカリ金属、炭化アルカリ土類金属等に属する金属炭化物または窒化珪素に代表される珪素窒化物、窒化ホウ素に代表されるホウ素窒化物、窒化アルミニウム、窒化マグネシウムなどの窒化アルカリ金属、窒化アルカリ土類金属等属する金属窒化物などの超剛充填剤が配合されることが好ましい。吸音層2を通過した音波が制振層3に進入した場合に、これらの超剛充填剤に当たって反射し、外部へもれることなく再び制振層3または吸音層2において吸収され、遮音効果が高まるからである。
これらの超剛充填剤は、粘弾性成分100質量部に対して5〜20質量部、充填剤の一部として配合されることが好ましい。5質量部未満では遮音性への明確な影響が得られにくく、20質量部超では20質量部を添加した場合と比較してさらに大きな遮音効果を得ることができないからである。
以上のような組成を有する粘弾性組成物を、反射層4を構成する織布、又は吸音層2を構成する多孔質材に直接塗布等することにより、制振層3を形成することができる。
反射層4は、20000N/cm以上の引っ張り弾性率を有し、且つ配管に沿うことができる可撓性を有する合成樹脂製織布で構成されている。
反射層4は、配管体5にまきつけたときに外側となる層であって、吸音層2及び制振層3を透過した音波を反射させて、再び制振層3及び吸音層2へ戻し、外部へ騒音が漏れることを防止する役割を果たす層である。かかる役割を果たすためには、音波を反射させるように、剛性の大きな材料で構成される必要がある。剛性が大きい材料としては、例えば、金属薄板等が考えられるが、金属薄板は剛性が高過ぎ、円筒状配管体5に沿わせにくいため、配管体5への巻付け作業が困難な他、巻付けた後も配管体5との密着性がよくない。また配管体5が金属製配管である場合、接触による電位差が生じ、発錆の危険があるなど好ましくない。一方、剛性の高いプラスチックフィルムを使用する場合、所望の剛性を得るためには100μm以上の厚みのプラスチックフィルムを使用することになるが、このような分厚いプラスチックフィルムは金属薄板と同様に硬くて折り曲げにくく、ごわごわしたものとなって、配管体5への巻付け作業性、密着性が劣る。一方、配管体5に沿いやすい軟質のゴムシートでは反射性が弱く、音波が外部へ漏れやすくなる。このような理由から、JISK7127に基づいて測定される引張り弾性率が20000N/cm以上の合成樹脂製織布を用いることが有効である。
一定厚みの織布は、高剛性であるにもかかわらず可撓性を有しているので、配管体5への密接固定が極めて良好で且つ音波反射効果を保持している。しかも不織布や金属板やフィルムのように、施工時にシワやイセよりを生じにくいので、配管体への巻付け作業を行ないやすい。また、フィルムでは、延伸により、強度に方向性が出るのに対し、織布では、縦横の強度を一定にすることができるので、配管体5への巻付け作業にあたり、方向性を気にせずに済む。
合成樹脂製織布とは、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、アクリル樹脂などの合成樹脂製糸条体又は細帯条体を、製織したものである。織りの種類は、最終的に得られる織布の引張り弾性率が20000N/cm以上となるものであればよく、具体的には平織り、綾織り、繻子織りなどが挙げられ、これらのうち目付(坪量)が大きく、強度的にも優れている平織りが好ましい。尚、これらの織布の目付(坪量)は、100g/m〜500g/m程度が好ましく、より好ましくは100g/m〜300g/m程度である。
合成樹脂製織布は、製織されたものをそのまま用いてもよいが、織目からの漏音を防ぐために、織布の少なくとも一面に樹脂コートが施されていることが好ましい。樹脂コートは、液状樹脂を塗布、乾燥することにより行なってよいし、液状樹脂に織布を浸漬することにより樹脂コート層が形成されるようにしてもよいし、薄いプラスチックフィルムをラミネートしてもよい。さらに、音波反射効果を一層高めるために、樹脂コート材に、酸化アルミニウムなどの音波反射性を有する硬い固形物質、例えばセラミック粒子などを配合してもよい。
合成樹脂製織布の引張り弾性率を20000N/cm以上としたのは、20000N/cm未満の織布では、柔軟性に富んだしなやかさを有するが、遮音効果、特に音波反射率が低くくなるからである。
反射層4の厚み、すなわち合成樹脂製織布の厚みは200〜500μmであることが好ましい。厚さ200μm未満の織布では柔軟性に富んだしなやかさを有するが、厚さが十分でないための遮音効果、特に音波反射効果が弱い。一方、500μm超では、遮音効果が飽和してくるにもかかわらず、コスト高となり、メリットがないからである。
以上のような構成を有する遮音カバーは、図2に示すように、配管の外周面全体に吸音層2が密着するように巻付けて、使用する。吸音層2により、配管体5から発生する騒音振動を予め減衰した後、制振層3に伝え、制振層3では、配管体3の共鳴振動及び吸音層2を透過した振動エネルギーを減衰し、さらに反射層4で外部へ漏れることを防止する。反射層4で反射された音波は、制振層3による減衰効果、吸音層2による吸音効果で減衰し続けることができる。従って、このような構成を有する遮音カバー1を、例えば、75A(外径89.0mm、厚み1〜4mm、長さ4m)の塩ビ管に巻付けた状態で、図3に示すような音響試験室で1/3オクターブバンド周波数分析による中心周波数63〜8kHzでの騒音レベルを測定すると、40dB以下となる。40dB以下というのは、ヒトの可聴音(0〜130dB)において、普通に居間にいる程度の「静かな音」とされるレベルであり、騒音と意識することがないレベルである。塩ビ管に限らず、他のプラスチック管、金属製配管でも、同様の条件下で測定される騒音レベルが40dB以下を達成することができる。
次に、上記構成を有する本発明の遮音カバーを取り付けた遮音カバー付配管体について、説明する。
本発明の遮音カバー付配管体は、本発明の遮音カバーの吸音層が、配管の外周面全体に密着するように巻付けられたものである。本発明の遮音カバーが、配管に直接巻付けられる必要がある。本発明の遮音カバーと配管体との間に、制振材料等の他の材料を介在させた場合には、音の空気振動が乱反射し、吸音層2における吸音効果が低下させられるからである。
本発明に適用される配管としては、金属製配管、プラスチック製配管のいずれであってもよい。
本発明の遮音カバー1は、吸音層2が圧縮されるくらいの強さで、配管体5に巻付けられる。配管体5への巻付け方法は特に限定しないが、直管タイプの配管体の場合、通常、長さ2〜5mで、幅が配管体5の外周長さより略40〜50mm長い遮音カバー1を準備し、配管体5の長さ方向に遮音カバー1の長手方向を重ね、幅方向を配管体5の外周に沿わせて配管全周を被覆する。そして配管体5に巻かれた遮音カバー1の終端を図2のようにオーバーラップさせればよい。片面に粘着剤を有するジョイントテープ6等で、遮音カバーの端部をとめることにより、被覆状態を安定的に固定する。
図4に示すような建造物に施工において、長さの長い直管5aに遮音カバーを被覆する場合、遮音カバー1の幅サイズに該当する2〜5mごとに巻付けていき、全長を被覆すればよい。直管5aの長手方向に巻付けていくにあたり、巻付けられた遮音カバー1間に隙間ができないように、遮音カバーの側縁同士を突き合わせるようにし、突き合わせ部分を、ジョイントテープ6等で固定することが好ましい。
本発明の遮音カバー付配管体は、すでに遮音カバーで被覆した配管体を施行してもよいし、すでに施行されている配管に、施行現場で遮音カバーを巻付けてもよい。
配管がエルボ5bやT字管5cといった継ぎ手管の場合、施行現場で、遮音カバー1をその形状に沿うように切り目を入れたり、長さや幅を調節したりして施工してもよい。そして、遮音カバーが巻付けられた直管部分の配管とのジョイント部をジョイントテープで接合すればよい。
このようにして得られた遮音カバー付配管体の遮音性は、図5に示すような室内遮音テストで、給排水時においても、オクターブ周波数分析による中心周波数63〜8kHzでの騒音レベルが室内騒音評価基準のNC値で40以下となるような極めて優れた遮音性を有する。図5中、10aは直管タイプの遮音カバー付配管体、10bはエルボタイプの遮音カバー付配管体、11は測定点である。
〔測定方法〕
はじめに、下記実施例で用いた測定評価方法について、説明する。
(1)引張り弾性率(N/cm
JIS K7127に準じて測定した。
(2)平均貯蔵弾性率(G’)
レオロジー社の粘弾性測定解析装置DVE−4レオスペクトラーを用いて、室温で、周波数10〜100Hzにおける最大貯蔵弾性率と最小貯蔵弾性率の平均値を算出した。
(3)平均tanδ値(G”/G’値)
室温で、周波数10〜100Hzで測定した最大tanδ値と最小tanδ値との平均を算出した。
(4)遮音カバーの取扱い性
遮音カバー単独の状態での取扱い性について、折り畳んだり、巻いたりすることができず、かさばって運搬が困難であったり、滑りやすく積み重ねが困難な場合を「×」、表面がツルツルして積み重ねたときに滑りやすく持ち運びしにくい場合を「△」、運搬状況に応じて変形させることができて便利な場合を「○」として、評価した。
(5)配管被覆時の作業性
遮音カバーを配管に巻付ける際の問題点として、a)吸音層が分厚く嵩張るために配管に沿わせにくい。b)制振層が分厚い又は重くて、被覆作業がしにくい、あるいは被覆作業が疲れる、c)表面が滑りやすく、配管作業時に手から滑り落ちたりする、d)弾性又は剛性が大きいため、被覆作業時に管に沿わせにくいが挙げられる。
遮音カバーを、75Aの塩ビ配管(外径89mm)に被覆するときの作業性について、上記問題がない場合を「○」、上記いずれかの欠点が現場から指摘される場合を「△」、上記欠点がひどくて、作業者が作業できない場合を「×」として評価した。
(6)最大騒音レベル(dB)
75A塩ビ管に巻付けて、かかる状態で、図3に示すような音響試験室にセットし、レオロジー社の動的粘弾性測定解析装置DVE−V4レオスペクトラーを用いて、1/3オクターブバンド周波数分析を行なった。ここで、1/3オクターブバンド周波数分析とは、1オクターブの1/3の間隔ごとの音圧レベルをひとつの平均値として測定し、それをグラフ化したものである。
中心周波数63Hz〜84KHzにおいて測定した1/3オクターブバンド周波数分析で、最大騒音レベルを求めた。
(7)遮音カバーの総合評価
遮音カバーの取扱い性、配管被覆時の作業性、及び騒音レベルを総合的に評価した。
取扱い性が「○」で作業性が「△〜○」で、騒音レベルが40dB以下の場合に、総合評価を「○」、騒音レベルが40dB以下であっても取り扱い性又は作業性が「△」の場合の総合評価を「△」、騒音レべルが40dB超、又は騒音レベルが40dB以下であっても取り扱い性又は作業性が「×」又は測定騒音レベルがばらつくものの総合評価を「×」とした。
(8)遮音カバーの耐クリープ性
75A(外径89mm)の塩ビ管に遮音カバーを被覆した状態で、58℃で8時間加熱した後、制振層のはみだし量(mm)を測定した。はみだし量が多い程、耐クリープ性が劣っている。
(9)NC値
図5に示すように施工した配管体に実際に排水したときに生じる騒音を測定し、オクターブ周波数分析してバンドレベル(dB)を求め、バンドレベルをNC(Noise Criteria number)曲線(会話の聴取妨害の評価によく使われる)にプロットして、NC数を求め、NC値を決める。
〔遮音カバー〕
表1に示すような材料を用いて作成した反射層に、表2に示すような粘弾性組成物(表2中の組成物の各成分量の単位は、「質量部」である)を塗布して制振層を形成し、さらにその上から表3に示すような多孔質材を積層して吸音層を形成し、表4の遮音カバーNo.イ〜ツを作成した。作成した遮音カバーを、長さ2m、幅331mmに裁断し、上記評価測定方法に基づいて、カバーの取扱い性、配管被覆時の作業性、最大騒音レベルを測定し、総合評価した。結果を表4に示す。尚、作成した遮音カバーのうち、No.ロ、ニ、ホ、ヘ、リ、ル、カ、タ、レ、ソが本発明実施例であり、他は比較例である。
尚、参考として、遮音カバーをとりつけない塩ビ管単体の場合(参考例1)の最大騒音レベル、並びにアスファルト含浸フェルトの場合(参考例2)、他社製品の配管用遮音カバーで、液状ゴムを架橋した架橋ゴム層(厚み2mm)に独立気泡タイプのゴムスポンジ層(厚み5mm)が積層され、さらに厚み100μmのOPPフィルムを積層したもの(参考例3)について、取扱い性、配管被覆時の作業性及び最大騒音レベルを同様に測定した結果を、表4に示す。
Figure 2006283847
Figure 2006283847
Figure 2006283847
Figure 2006283847
表4からわかるように、参考例2,3の遮音カバーでは、最大騒音レベルがいずれも50dBで、カバー取付の効果が殆ど認められなかったのに対し、反射層、制振層及び吸音層の3層構造を採用した遮音カバーでは、騒音レベルが45dB以下であり、実施例の遮音カバーはいずれも40dB以下で防音の目標レベルを達成することができた。また、吸音層又は制振層を厚くすることにより騒音レベルを下げることができ(No.ヘ、リ)、制振層として超鋼充填剤を含む制振層を用いる(No.タ、レ)ことによっても騒音レベルを下げることができた。
一方、吸音層又は制振層が薄すぎたり(No.イ、ハ)、独立気泡タイプであったり(No.チ)、制振層の平均貯蔵弾性率が低すぎたり(No.オ、ワ)、平均tanδが低すぎたり(No.ヨ)、反射層が織布でない場合(No.ツ)には、騒音レベルを目標レベルにまで低減することができなかった。また、制振層の比重が高すぎたり(Noヨ)、反射層が織布でない(No.ツ)と作業性が悪かった。
さらに、遮音カバーNo.イ〜ツについて、耐クリープ性を測定評価した。結果を表5に示す。
Figure 2006283847
制振層の平均貯蔵弾性率が1MPa以下(No.オ、ワ)では耐クリープ性が劣り、また制振層が分厚すぎると(No.ヌ)、耐クリープ性が劣る傾向にある。
〔遮音カバー付配管〕
75Aの塩ビ配管(外径89mm)に、上記で作成した遮音カバーのうち、ロ(A−2−b)、ニ(A−3−b)、タ(A−11−b)、レ(A−12−b)を用いて、遮音カバー付配管体を作成し、上記測定方法に基づいて、流水時のNC値を調べた。また参考例として、遮音カバーなしの塩ビ配管単独(参考例1)とアスファルト含浸フェルトを被覆した塩ビ配管(参考例2)について、同様に測定した。結果を表6に示す。
Figure 2006283847
表6から、本発明実施例品の遮音カバーNo.ロ、ニ、タ、レで被覆された遮音カバー付配管体は、いずれもNC値が40dB以下で、流水時であっても快適空間の要求を満足させることができるレベルであったが、参考例1,2では、いずれも45〜50dBで、快適空間の要求を満足させるレベルに至っていなかった。
本発明の配管用遮音カバーは、配管に巻付けて遮音カバー付配管としてもよいし、すでに施工されている配管、又は施工現場において、配管体に巻付けて使用することもできる。本発明の遮音カバーを巻付けることにより、居間において、騒音が気にならないレベルにまで、配管から発生する騒音を低減することができる。また熱水等の給排水が連続的に行なわれる場合であっても、所期の防音効果を保持することができるので、本発明の遮音カバー付配管体は、熱水、熱水等が頻繁に流れる集合建造物の配管に好適に用いることができる。
本発明の遮音カバーの構成を示す概略模式図である。 本発明の遮音カバー付配管体の構成を示す概略模式図である。 騒音レベルの測定条件を説明するための図(a)、及び測定部分の拡大図(b)である。 本発明の遮音カバー配管体の施工例を示す図である。 遮音カバー付配管体のNC値の測定方法を説明するための図である。
符号の説明
1 遮音カバー
2 吸音層
3 制振層
4 反射層
5 配管体

Claims (8)

  1. 20000N/cm以上の引っ張り弾性率を有し、配管に沿うことができる可撓性を有する合成樹脂製織布で構成される反射層;
    該反射層上に密着して設けられ、動的粘弾性測定(室温、周波数10〜100Hz)において平均貯蔵弾性率1Mpa以上、平均tanδ値0.2〜1の粘弾性的応答性を有する粘弾性体で構成される制振層;及び
    該制振層上に密着して設けられ、連通孔タイプの多孔質材で構成される厚みが5〜20mm吸音層
    からなる配管用遮音カバー。
  2. 前記合成樹脂製織布の厚みは、200〜500μmである請求項1に記載の配管用遮音カバー。
  3. 前記織布は、合成樹脂製細帯条体を織製してなる織布の少なくとも一面に樹脂コートが施されたものである請求項1又は2に記載の配管用遮音カバー。
  4. 前記制振層は、比重1.3〜2.5で、厚みが1〜5mmである請求項1〜3のいずれかに記載の配管用遮音カバー。
  5. 前記粘弾性体は、ゴム又は熱可塑性エラストマーを粘弾性成分とする粘弾性組成物であって、該粘弾性成分における前架橋ゴムの含有率は25%以下である請求項1〜4のいずれかに記載の配管用遮音カバー。
  6. 前記粘弾性体には、珪素炭化物、ホウ素炭化物、金属炭化物、ケイ素窒化物、ホウ素窒化物、及び金属窒化物からなる群より選ばれる少なくとも1種が含有されている請求項1〜5のいずれかに記載の配管用遮音カバー。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の遮音カバーを、75Aの塩ビ管の外周全体に、前記吸音層が密着するように巻付けた場合に、1/3オクターブバンド周波数分析による中心周波数63Hz〜8kHzでの騒音レベルが40dB以下である配管用遮音カバー。
  8. 金属又はプラスチック製配管の外周面全体に、請求項1〜7のいずれかに記載の配管用遮音カバーの吸音層が密接するように被覆されていて、
    オクターブ周波数分析による中心周波数63〜8kHzでの騒音レベルが室内騒音評価基準のNC値で40以下となるような遮音性を有している遮音カバー付配管体。
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