JP2851836B2 - 配管防音構造 - Google Patents
配管防音構造Info
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- JP2851836B2 JP2851836B2 JP9105797A JP10579797A JP2851836B2 JP 2851836 B2 JP2851836 B2 JP 2851836B2 JP 9105797 A JP9105797 A JP 9105797A JP 10579797 A JP10579797 A JP 10579797A JP 2851836 B2 JP2851836 B2 JP 2851836B2
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L—PIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L55/00—Devices or appurtenances for use in, or in connection with, pipes or pipe systems
- F16L55/02—Energy absorbers; Noise absorbers
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Pipe Accessories (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は配管防音構造、特に
建築物の給排水装置、空調装置等の配管系の騒音を防止
する配管防音構造に関するものである。
建築物の給排水装置、空調装置等の配管系の騒音を防止
する配管防音構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、建築物に於ける騒音問題は木質フ
ローリングブームということもあって、床衝撃音の低減
に向けて、床スラブ厚の増大と、木質仕上床材の使用と
の二つの面で急速に防音対策が進み、従来集合住宅で最
も多く指摘されていた走り回り、歩行音、落下音の指摘
率が低下し、従来床衝撃音でマスキングされていた給排
水騒音が指摘率のトップを占めるようになって来た。
ローリングブームということもあって、床衝撃音の低減
に向けて、床スラブ厚の増大と、木質仕上床材の使用と
の二つの面で急速に防音対策が進み、従来集合住宅で最
も多く指摘されていた走り回り、歩行音、落下音の指摘
率が低下し、従来床衝撃音でマスキングされていた給排
水騒音が指摘率のトップを占めるようになって来た。
【0003】一方、給排水騒音は特に集合住宅に於いて
は特別な対策はなされていないのが現状であるが、特に
界床、界壁、埋め込み配管は構造躯体と接触しているこ
ともあって、界床、界壁の貫通部にはグラスウール、ロ
ックウール、防振ゴムが用いられたり、埋め込み配管を
やめてスラブ上に横引配管したり、パイプシャフト内に
縦引き配管をする等の工夫がされるようになってきた。
は特別な対策はなされていないのが現状であるが、特に
界床、界壁、埋め込み配管は構造躯体と接触しているこ
ともあって、界床、界壁の貫通部にはグラスウール、ロ
ックウール、防振ゴムが用いられたり、埋め込み配管を
やめてスラブ上に横引配管したり、パイプシャフト内に
縦引き配管をする等の工夫がされるようになってきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然し、近年では給排水
騒音の指摘率が増加しており、一だんと静かな空間の確
保が要望され、配管系の騒音を防止する配管防音構造の
開発が急務となっている。
騒音の指摘率が増加しており、一だんと静かな空間の確
保が要望され、配管系の騒音を防止する配管防音構造の
開発が急務となっている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は前述の課題
を解決し、長期に亘って配管の機能を果させながら、給
排水騒音を低減し、静かな環境を提供する配管防音構造
を種々研究実験の結果、本発明を完成するに至った。
を解決し、長期に亘って配管の機能を果させながら、給
排水騒音を低減し、静かな環境を提供する配管防音構造
を種々研究実験の結果、本発明を完成するに至った。
【0006】本発明は、配管と前記配管の外周を取り巻
く筒状の制振層と前記制振層の外周を取り巻く筒状の拘
束層とを有し、人体に対する可聴騒音を防止する配管防
音構造であって、前記制振層が、粘弾性体又は架橋粘弾
性体とゴム発泡体及び/又はポリマー発泡体からなる発
泡体層とを有し、前記粘弾性体又は架橋粘弾性体が前記
配管に密接しており、前記発泡体層が前記拘束層の内周
に密接しており、前記拘束層が、金属、ゴム及びポリマ
ーの一種又は二種以上からなり、前記拘束層が、フィル
ム、箔、膜、網、シート、波形シート、シート状物及び
これ等の組合わせから成る群から選択した少なくとも1
種の形状を有する、配管防音構造に係るものである。
く筒状の制振層と前記制振層の外周を取り巻く筒状の拘
束層とを有し、人体に対する可聴騒音を防止する配管防
音構造であって、前記制振層が、粘弾性体又は架橋粘弾
性体とゴム発泡体及び/又はポリマー発泡体からなる発
泡体層とを有し、前記粘弾性体又は架橋粘弾性体が前記
配管に密接しており、前記発泡体層が前記拘束層の内周
に密接しており、前記拘束層が、金属、ゴム及びポリマ
ーの一種又は二種以上からなり、前記拘束層が、フィル
ム、箔、膜、網、シート、波形シート、シート状物及び
これ等の組合わせから成る群から選択した少なくとも1
種の形状を有する、配管防音構造に係るものである。
【0007】拘束層に用いる金属は、例えば、鉛、アル
ミニウム、鉄、ステンレス、ニッケル、銅等である。
ミニウム、鉄、ステンレス、ニッケル、銅等である。
【0008】拘束層に用いるポリマーは、例えば、ポリ
エステル、ポリプロピレン、塩化ビニル、塩化ビニリデ
ン、エチレン酢酸ビニル等である。
エステル、ポリプロピレン、塩化ビニル、塩化ビニリデ
ン、エチレン酢酸ビニル等である。
【0009】架橋粘弾性体は、常温で液状の反応型ポリ
マー100 重量部と、前記反応型ポリマーに対しNCO/OHモ
ル比が0.5 〜1.5 である量の架橋剤と、前記反応型ポリ
マー100 重量部に対し50〜1000重量部の瀝青物とを反応
させて得たものであることが好ましい。
マー100 重量部と、前記反応型ポリマーに対しNCO/OHモ
ル比が0.5 〜1.5 である量の架橋剤と、前記反応型ポリ
マー100 重量部に対し50〜1000重量部の瀝青物とを反応
させて得たものであることが好ましい。
【0010】本発明の配管防音構造は、拘束層の周囲に
モルタル接着層を有する場合がある。最初に制振層につ
いて説明する。
モルタル接着層を有する場合がある。最初に制振層につ
いて説明する。
【0011】制振層は配管の外周に設けるものであっ
て、粘弾性体を形成するものであれば、充分使用し得る
ものである。粘弾性体に使用するポリマーは例えば、ゴ
ム状物として、ブチルゴム、ポリイソブチレン、ポリイ
ソプレン、ポリクロロプレン、スチレンブタジエン共重
合体、アクリロニトリルブタジエン共重合体、エチレン
プロピレン多元共重合体、ポリブタジエン、アクリルゴ
ム、ハイパロン、シリコンゴム、ウレタンゴム等があ
り、熱可塑性ブロックポリマーとして、スチレンイソプ
レン共重合体、スチレンブタジエン共重合体、スチレン
エチレンブタジエン共重合体、エチレン酢酸ビニル、ア
タクチックポリプロピレン、ポリビニルブチラール樹
脂、塩化ビニル、酢酸ビニル等がある。これ等のポリマ
ーはポリマー成分として単独で又は複数組合せることに
より、或いは後述の瀝青物、可塑剤、粘着附与樹脂、充
填剤その他の添加剤を適宜混合することにより、任意に
粘弾性体の物性をコントロールし得るものである。これ
等は常温で固体のポリマーから粘弾性体を得る方法であ
る。
て、粘弾性体を形成するものであれば、充分使用し得る
ものである。粘弾性体に使用するポリマーは例えば、ゴ
ム状物として、ブチルゴム、ポリイソブチレン、ポリイ
ソプレン、ポリクロロプレン、スチレンブタジエン共重
合体、アクリロニトリルブタジエン共重合体、エチレン
プロピレン多元共重合体、ポリブタジエン、アクリルゴ
ム、ハイパロン、シリコンゴム、ウレタンゴム等があ
り、熱可塑性ブロックポリマーとして、スチレンイソプ
レン共重合体、スチレンブタジエン共重合体、スチレン
エチレンブタジエン共重合体、エチレン酢酸ビニル、ア
タクチックポリプロピレン、ポリビニルブチラール樹
脂、塩化ビニル、酢酸ビニル等がある。これ等のポリマ
ーはポリマー成分として単独で又は複数組合せることに
より、或いは後述の瀝青物、可塑剤、粘着附与樹脂、充
填剤その他の添加剤を適宜混合することにより、任意に
粘弾性体の物性をコントロールし得るものである。これ
等は常温で固体のポリマーから粘弾性体を得る方法であ
る。
【0012】これ等固体のポリマーより得られた粘弾性
体は、架橋されていないので、給湯等の熱のかかる配管
に使用すると、長期使用によりクリープ等が発生し、経
時により制振性能が劣化する為、給湯配管には不適であ
る。
体は、架橋されていないので、給湯等の熱のかかる配管
に使用すると、長期使用によりクリープ等が発生し、経
時により制振性能が劣化する為、給湯配管には不適であ
る。
【0013】然し、これ等固体のポリマー特にブチルゴ
ム系のポリマーは気体透過をさせ難いゴムとして特に環
境遮断性能に優れ、極めて防食性能が良い為、金属配管
の防音制振に適した素材である。従って、このような経
時劣化を回避しながら固体のポリマーを使用する為に
は、後述の如く、常温で液状のポリマーを架橋粘弾性体
とすることが好ましい。これ等のポリマーは例えば、液
状ポリブタジエン、液状クロロプレン、液状スチレンブ
タジエン共重合体、液状アクリロニトリルブタジエン共
重合体、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオ
ール、アニリン誘導体ポリオール、シリコーン、ポリサ
ルファイド、変性シリコーン等であって、常温で架橋反
応をして架橋粘弾性体が得られることが、本発明に使用
し得る常温で液状のポリマーの具備すべき条件である。
ム系のポリマーは気体透過をさせ難いゴムとして特に環
境遮断性能に優れ、極めて防食性能が良い為、金属配管
の防音制振に適した素材である。従って、このような経
時劣化を回避しながら固体のポリマーを使用する為に
は、後述の如く、常温で液状のポリマーを架橋粘弾性体
とすることが好ましい。これ等のポリマーは例えば、液
状ポリブタジエン、液状クロロプレン、液状スチレンブ
タジエン共重合体、液状アクリロニトリルブタジエン共
重合体、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオ
ール、アニリン誘導体ポリオール、シリコーン、ポリサ
ルファイド、変性シリコーン等であって、常温で架橋反
応をして架橋粘弾性体が得られることが、本発明に使用
し得る常温で液状のポリマーの具備すべき条件である。
【0014】さらに詳述すると、本発明でいう架橋粘弾
性体とは、常温で液状のポリマーを常温で反応させた後
の架橋物が80℃に加温されても形状を保持し、20℃での
硬度が日本ゴム協会規格SRIS-0101 に示すC型硬度計で
50以下であるという条件を満足するものである。この条
件を満足し得る架橋粘弾性体としては、例えば、後掲の
表1に示す官能基を有する液状ゴムと架橋剤との組合せ
がある。これ等を常温反応性の架橋速度のコントロール
の容易さ、コスト、入手の容易さ等を含めて考慮する
と、特に水酸基を末端に有し主鎖にクロロプレン、ブタ
ジエン、水素添加ブタジエン、スチレンブタジエン、ニ
トリルブタジエン、ポリエーテルポリオール、ポリエス
テルポリオール、アクリルウレタンポリオール、アニリ
ン誘導体ポリオール等を単独又は併用して用いるのが望
ましい。中でも難燃性を考慮すると、クロロプレン骨格
を有し、分子両末端に水酸基、アルキルザンセート基及
びカルボキシル基の少くとも1種以上を有するものが好
適である。
性体とは、常温で液状のポリマーを常温で反応させた後
の架橋物が80℃に加温されても形状を保持し、20℃での
硬度が日本ゴム協会規格SRIS-0101 に示すC型硬度計で
50以下であるという条件を満足するものである。この条
件を満足し得る架橋粘弾性体としては、例えば、後掲の
表1に示す官能基を有する液状ゴムと架橋剤との組合せ
がある。これ等を常温反応性の架橋速度のコントロール
の容易さ、コスト、入手の容易さ等を含めて考慮する
と、特に水酸基を末端に有し主鎖にクロロプレン、ブタ
ジエン、水素添加ブタジエン、スチレンブタジエン、ニ
トリルブタジエン、ポリエーテルポリオール、ポリエス
テルポリオール、アクリルウレタンポリオール、アニリ
ン誘導体ポリオール等を単独又は併用して用いるのが望
ましい。中でも難燃性を考慮すると、クロロプレン骨格
を有し、分子両末端に水酸基、アルキルザンセート基及
びカルボキシル基の少くとも1種以上を有するものが好
適である。
【0015】架橋剤としてはイソシアネート系架橋剤が
好適であり、1分子当り2ケ以上のイソシアネート基を
有することが必要である。その具体例としては、イルイ
レンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネ
ート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジ
イソシアネート、末端イソシアネート基を有するプレポ
リマー等を挙げることが出来、これ等を単独で又は併用
して用いることが出来る。
好適であり、1分子当り2ケ以上のイソシアネート基を
有することが必要である。その具体例としては、イルイ
レンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネ
ート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジ
イソシアネート、末端イソシアネート基を有するプレポ
リマー等を挙げることが出来、これ等を単独で又は併用
して用いることが出来る。
【0016】イソシアネート系架橋剤は可塑剤と混合し
て用いることも出来るが、可塑剤は脱水処理したもので
あることと、イソシアネート化合物と反応しないことと
が必要である。
て用いることも出来るが、可塑剤は脱水処理したもので
あることと、イソシアネート化合物と反応しないことと
が必要である。
【0017】常温架橋反応を行なう為の必須成分のみ又
は触媒との組合せで、本発明を満足し得る架橋粘弾性体
を得ることが出来るが、コスト面、作業面、物性向上面
でさらに各種の添加剤を加えることにより、幅広い安定
した架橋粘弾性体を得ることが出来る。
は触媒との組合せで、本発明を満足し得る架橋粘弾性体
を得ることが出来るが、コスト面、作業面、物性向上面
でさらに各種の添加剤を加えることにより、幅広い安定
した架橋粘弾性体を得ることが出来る。
【0018】上記の各種液状ゴムと架橋剤とは、NCO/OH
のモル比で0.5 〜1.5 になる範囲で用いることが好まし
い。NCO/OHモル比が0.5 以下であると架橋反応が十分で
なく、未反応基が多く残存したままであり、経時安定性
等に問題が生じる。逆にNCO/OHモル比が1.5 以上の場合
は架橋粘弾性体が硬くなり過ぎ、可塑剤での硬度調整も
十分に行なえない。
のモル比で0.5 〜1.5 になる範囲で用いることが好まし
い。NCO/OHモル比が0.5 以下であると架橋反応が十分で
なく、未反応基が多く残存したままであり、経時安定性
等に問題が生じる。逆にNCO/OHモル比が1.5 以上の場合
は架橋粘弾性体が硬くなり過ぎ、可塑剤での硬度調整も
十分に行なえない。
【0019】本発明の一態様に於いては、凸部の独立気
泡構造の気泡室と凹部の空間とを同一平面上で交互に有
するシート状物を制振層として用い、このシート状物の
凹部空間に液状ポリマーを充填し架橋することにより架
橋粘弾性体を形成し、気泡室の空気バネと架橋粘弾性体
のバネとをバランス良く用いて制振効果を極めて良好に
発揮することができる。
泡構造の気泡室と凹部の空間とを同一平面上で交互に有
するシート状物を制振層として用い、このシート状物の
凹部空間に液状ポリマーを充填し架橋することにより架
橋粘弾性体を形成し、気泡室の空気バネと架橋粘弾性体
のバネとをバランス良く用いて制振効果を極めて良好に
発揮することができる。
【0020】界床又は界壁に用いる貫通管用のものに
は、特にクロロプレン骨格を有する液状ポリマーを使用
し、各種ハロゲン化合物、水酸化アルミニウム、ホウ素
化合物、リン化合物、膨脹性黒鉛等の難燃性附与剤を併
用することにより制振性能のみならず防火性能をも附与
することが出来る。
は、特にクロロプレン骨格を有する液状ポリマーを使用
し、各種ハロゲン化合物、水酸化アルミニウム、ホウ素
化合物、リン化合物、膨脹性黒鉛等の難燃性附与剤を併
用することにより制振性能のみならず防火性能をも附与
することが出来る。
【0021】粘弾性体又は架橋粘弾性体と各種ゴム、ポ
リマーの発泡体と繊維状物とを組合せて制振層とする
と、一層優れた制振効果を発揮することが出来る。
リマーの発泡体と繊維状物とを組合せて制振層とする
と、一層優れた制振効果を発揮することが出来る。
【0022】発泡体としては例えば、クロロプレン、エ
チレンプロピレン多元共重合体、天然ゴム、スチレンブ
タジエン共重合体、ウレタン、塩化ビニル、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、スチレン、エチレン酢酸ビニル、
フェノール等を単独又は併用した発泡体がある。これ等
の発泡体はシート状物であっても良く、穴明け加工や凹
凸加工、網目状加工をした物であっても良い。
チレンプロピレン多元共重合体、天然ゴム、スチレンブ
タジエン共重合体、ウレタン、塩化ビニル、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、スチレン、エチレン酢酸ビニル、
フェノール等を単独又は併用した発泡体がある。これ等
の発泡体はシート状物であっても良く、穴明け加工や凹
凸加工、網目状加工をした物であっても良い。
【0023】繊維状物は織布であっても不織布であって
も良く、素材としてはポリエステル、レーヨン、ナイロ
ン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ウレタン、塩化ビ
ニル、塩化ビニリデン、アクリル等の剛性繊維、綿、麻
等の天然繊維、鉄、アルミニウム、ステンレス、銅、鉛
等の金属繊維、ロックウール、グラスウール等の無機質
繊維を単独又は併用して用いることが出来る。また、こ
れ等の繊維を難燃処理した物は、特に界床又は界壁の貫
通部に適している。
も良く、素材としてはポリエステル、レーヨン、ナイロ
ン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ウレタン、塩化ビ
ニル、塩化ビニリデン、アクリル等の剛性繊維、綿、麻
等の天然繊維、鉄、アルミニウム、ステンレス、銅、鉛
等の金属繊維、ロックウール、グラスウール等の無機質
繊維を単独又は併用して用いることが出来る。また、こ
れ等の繊維を難燃処理した物は、特に界床又は界壁の貫
通部に適している。
【0024】発泡体や繊維状物は、金属製配管の場合に
は配管に直接接する部分は、防食性の観点からは、繊維
状物や凹凸発泡体、網状発泡体のように配管との間に空
隙を生じ発錆し易い構成にするよりは、粘弾性体や平面
状発泡体等で周囲を外気から遮断する構成とした方が好
ましい。
は配管に直接接する部分は、防食性の観点からは、繊維
状物や凹凸発泡体、網状発泡体のように配管との間に空
隙を生じ発錆し易い構成にするよりは、粘弾性体や平面
状発泡体等で周囲を外気から遮断する構成とした方が好
ましい。
【0025】粘弾性体又は架橋粘弾性体の硬さの調整、
液状ポリマー組成物の粘度の調整及び架橋反応後の硬さ
の調整に、可塑剤を用いることが出来る。可塑剤は例え
ば、ナフテン系オイル、パラフィン系オイル、芳香族系
オイル、ひまし油、綿実油、やし油、トール油、フタル
酸誘導体、イソフタル酸誘導体、アジピン酸誘導体、マ
レイン酸誘導体、液状ゴムの官能基を含まないもの等を
単独又は併用して用いることができる。
液状ポリマー組成物の粘度の調整及び架橋反応後の硬さ
の調整に、可塑剤を用いることが出来る。可塑剤は例え
ば、ナフテン系オイル、パラフィン系オイル、芳香族系
オイル、ひまし油、綿実油、やし油、トール油、フタル
酸誘導体、イソフタル酸誘導体、アジピン酸誘導体、マ
レイン酸誘導体、液状ゴムの官能基を含まないもの等を
単独又は併用して用いることができる。
【0026】難燃性を要する場合は、ハロゲン化合物系
及びリン化合物系可塑剤を、単独で又は併用して用いる
ことが出来る。
及びリン化合物系可塑剤を、単独で又は併用して用いる
ことが出来る。
【0027】制振性能の温度域の調整剤として、また、
低コスト化として瀝青物を添加することができる。その
具体例としてストレートアスファルト、ブロンアスファ
ルト、タール等があり、所望の物性値を得る為に可塑剤
や粘着附与樹脂で予め改質して用いることが出来る。こ
れ等の瀝青物は単独で用いた場合には感温性が明確に出
る為、コスト面では有利であるが、広い温度域で一定の
結果が得られない。その欠点を防止する為に液状ゴムを
始めとしてゴム状物と併用して用いると年間を通して一
定の制振性能を発揮できるようになる。その目安として
液状ゴム100 重量部に対して50〜1000重量部が適量であ
る。
低コスト化として瀝青物を添加することができる。その
具体例としてストレートアスファルト、ブロンアスファ
ルト、タール等があり、所望の物性値を得る為に可塑剤
や粘着附与樹脂で予め改質して用いることが出来る。こ
れ等の瀝青物は単独で用いた場合には感温性が明確に出
る為、コスト面では有利であるが、広い温度域で一定の
結果が得られない。その欠点を防止する為に液状ゴムを
始めとしてゴム状物と併用して用いると年間を通して一
定の制振性能を発揮できるようになる。その目安として
液状ゴム100 重量部に対して50〜1000重量部が適量であ
る。
【0028】粘着附与樹脂は制振層の配管や拘束材への
粘接着性の改善や制振性能の温度域の調整剤として効果
を発揮するものであり、その具体例として天然樹脂、ロ
ジン、変性ロジン、ロジン及び変性ロジンの誘導体、ポ
リテルペン系樹脂、テルペン変性体、脂肪族系炭化水素
樹脂、芳香族系石油樹脂、シクロペンタジエン系樹脂、
フェノール樹脂、アルキルフェノール−アセチレン樹
脂、キシレン樹脂、クマロン−インデン樹脂、ビニルト
ルエン−αメチルスチレン共重合体等を単独又は併用し
て用いることができる。
粘接着性の改善や制振性能の温度域の調整剤として効果
を発揮するものであり、その具体例として天然樹脂、ロ
ジン、変性ロジン、ロジン及び変性ロジンの誘導体、ポ
リテルペン系樹脂、テルペン変性体、脂肪族系炭化水素
樹脂、芳香族系石油樹脂、シクロペンタジエン系樹脂、
フェノール樹脂、アルキルフェノール−アセチレン樹
脂、キシレン樹脂、クマロン−インデン樹脂、ビニルト
ルエン−αメチルスチレン共重合体等を単独又は併用し
て用いることができる。
【0029】制振層に充填剤を含有させると、振動減衰
性、遮音性、難燃性の改善に効果がある。充填剤は液状
ポリマーと硬化剤の配合比率の調整、粘性の調整、配合
コスト低減等の目的で使用するものであり、ゴム及び塗
料の関連で一般に使用されるものが使用できる。例え
ば、マイカ、グラファイト、ヒル石、タルク、クレー等
の鱗片状無機質粉体、金属粉、硫酸バリウム、リトポ
ン、鉱砕スラグ等の高比重充填剤、炭酸カルシウム、微
粉シリカ、カーボン、炭酸マグネシウム等の汎用充填剤
を単独又は併用して使用出来る。三酸化アンチモン、ホ
ウ砂、水酸化アルミニウム等を難燃化を目的に使用する
こともできる。
性、遮音性、難燃性の改善に効果がある。充填剤は液状
ポリマーと硬化剤の配合比率の調整、粘性の調整、配合
コスト低減等の目的で使用するものであり、ゴム及び塗
料の関連で一般に使用されるものが使用できる。例え
ば、マイカ、グラファイト、ヒル石、タルク、クレー等
の鱗片状無機質粉体、金属粉、硫酸バリウム、リトポ
ン、鉱砕スラグ等の高比重充填剤、炭酸カルシウム、微
粉シリカ、カーボン、炭酸マグネシウム等の汎用充填剤
を単独又は併用して使用出来る。三酸化アンチモン、ホ
ウ砂、水酸化アルミニウム等を難燃化を目的に使用する
こともできる。
【0030】必要に応じて、制振層に老化防止剤、触
媒、顔料、界面活性剤、カップリング剤、防カビ剤等を
添加することができる。次に拘束層について説明する。
媒、顔料、界面活性剤、カップリング剤、防カビ剤等を
添加することができる。次に拘束層について説明する。
【0031】拘束層は配管が振動した場合、制振層との
間にズレ又は変形が生じないように拘束層で拘束するも
ので、振動エネルギーも小さく押え、早く振動を減衰さ
せる作用を制振層と一緒に行なう。従って、制振層の厚
みと拘束層の厚み、制振層のヤング率と拘束層のヤング
率等の関係により、制振性能にも効果の差異が生じる。
拘束層は制振層に対し成る可く大きなヤング率の差が生
じる素材が好ましい。この観点から拘束層には金属が最
適であるが、配管素材が金属の場合には、金属と異種金
属との接触により電位差が生じる為、発錆の危険性が高
くなるので、防食の観点からすると拘束層には剛性の高
いプラスチックフィルムを使用することが好ましい。
間にズレ又は変形が生じないように拘束層で拘束するも
ので、振動エネルギーも小さく押え、早く振動を減衰さ
せる作用を制振層と一緒に行なう。従って、制振層の厚
みと拘束層の厚み、制振層のヤング率と拘束層のヤング
率等の関係により、制振性能にも効果の差異が生じる。
拘束層は制振層に対し成る可く大きなヤング率の差が生
じる素材が好ましい。この観点から拘束層には金属が最
適であるが、配管素材が金属の場合には、金属と異種金
属との接触により電位差が生じる為、発錆の危険性が高
くなるので、防食の観点からすると拘束層には剛性の高
いプラスチックフィルムを使用することが好ましい。
【0032】拘束層としては例えば、鉄、銅、ステンレ
ス、アルミニウム、鉛、ニッケル、トタン、ブリキ等の
管状体、金属薄板、網状物があり、アクリル、ポリエス
テル、ポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニル、塩
化ビニリデン等の単体又は複合体の管状体、シート、フ
ィルム、又はアルミニウム等の蒸着フィルムや、金属箔
等の複合品等が挙げられる。次にモルタル接着層の説明
を行なう。
ス、アルミニウム、鉛、ニッケル、トタン、ブリキ等の
管状体、金属薄板、網状物があり、アクリル、ポリエス
テル、ポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニル、塩
化ビニリデン等の単体又は複合体の管状体、シート、フ
ィルム、又はアルミニウム等の蒸着フィルムや、金属箔
等の複合品等が挙げられる。次にモルタル接着層の説明
を行なう。
【0033】モルタル接着層は特に界床又は界壁の構造
躯体を貫通する部分に使用して効果を発揮せしめる為に
使用するものであり、配管部の処理を行なった後、生モ
ルタルを隙間に埋め込んで仕上げを行なうものである。
従って、モルタル接着層が具備すべき条件は、生モルタ
ルが硬化した時に充分接着していることである。さらに
望ましい条件は難燃性があることである。モルタル接着
層の具体例を示すと、再生ブチルゴムベースの粘弾性体
が好適であり、これにハロゲン化合物、ホウ素化合物、
リン化合物、三酸化アンチモン、水酸化アルミニウム等
の難燃化剤を混合したり、膨脹性黒鉛等の火災時に炭化
発泡断熱層を形成して熱伝達を遅らせる物質を組合せる
ことにより、難燃性を付与することが好ましい。
躯体を貫通する部分に使用して効果を発揮せしめる為に
使用するものであり、配管部の処理を行なった後、生モ
ルタルを隙間に埋め込んで仕上げを行なうものである。
従って、モルタル接着層が具備すべき条件は、生モルタ
ルが硬化した時に充分接着していることである。さらに
望ましい条件は難燃性があることである。モルタル接着
層の具体例を示すと、再生ブチルゴムベースの粘弾性体
が好適であり、これにハロゲン化合物、ホウ素化合物、
リン化合物、三酸化アンチモン、水酸化アルミニウム等
の難燃化剤を混合したり、膨脹性黒鉛等の火災時に炭化
発泡断熱層を形成して熱伝達を遅らせる物質を組合せる
ことにより、難燃性を付与することが好ましい。
【0034】モルタル接着層はJIS-A-5758による破断時
の伸び率が100 %以上であることが望ましい。
の伸び率が100 %以上であることが望ましい。
【0035】
【発明の実施の形態】本発明は給排水配管の振動のみな
らず騒音を著しく減少するのに有効である。万一の火災
事故に対しても、加熱と共に膨脹し、界床や界壁の防火
シール機能と発泡断熱効果により熱伝導速度を著しく遅
らせる為、火災の伝播速度を遅らせる作用も有する。貫
通部の配管に於いては、モルタルとの接着層により充分
な接着性が確保できる為、万一の漏水事故等が生じても
配管を伝って漏水する心配もなく、生モルタルと接着す
る為、モルタルの剥落等も生じないし、経時による隙間
も生じない。更に、圧縮復元性が優れている為、長期に
亘り安定した振動防止性能を発揮できる。
らず騒音を著しく減少するのに有効である。万一の火災
事故に対しても、加熱と共に膨脹し、界床や界壁の防火
シール機能と発泡断熱効果により熱伝導速度を著しく遅
らせる為、火災の伝播速度を遅らせる作用も有する。貫
通部の配管に於いては、モルタルとの接着層により充分
な接着性が確保できる為、万一の漏水事故等が生じても
配管を伝って漏水する心配もなく、生モルタルと接着す
る為、モルタルの剥落等も生じないし、経時による隙間
も生じない。更に、圧縮復元性が優れている為、長期に
亘り安定した振動防止性能を発揮できる。
【0036】
【実施例】次に実施例及び比較例により、さらに詳細に
本発明を説明する。
本発明を説明する。
【0037】実施例1 図3において、表2に示す配合処方の原料をインクロー
ルで混練して主剤とし、同じく表2に示す架橋剤を常温
で混合攪拌して架橋粘弾性体を調製し、凹凸状で凸部に
独立気泡構造の気泡室4を有するプラスチック製のシー
ト状物9の凹部2に充填し、不織布付発泡ポリエチレン
シート2aの不織布側で覆い、100 μのアルミ箔2bを発泡
ポリエチレン面に貼付けた。次いでアルミ箔とは反対側
の紙状体9の面に粘着層4aを塗布乾燥し、剥離紙を貼合
せた。エルボー部及び直管部の配管には剥離紙を剥しな
がら、アルミ箔を外側に向けて貼付けた。貫通部の配管
には表2に示す配合処方のモルタル接着層を約1mm厚で
アルミ箔の外側に貼付け、隙間を生モルタルで充填し、
図4に示す装置を用いて騒音を測定した。その他の項目
も実施例1と同様にして試験した。結果を表3に示す。
ルで混練して主剤とし、同じく表2に示す架橋剤を常温
で混合攪拌して架橋粘弾性体を調製し、凹凸状で凸部に
独立気泡構造の気泡室4を有するプラスチック製のシー
ト状物9の凹部2に充填し、不織布付発泡ポリエチレン
シート2aの不織布側で覆い、100 μのアルミ箔2bを発泡
ポリエチレン面に貼付けた。次いでアルミ箔とは反対側
の紙状体9の面に粘着層4aを塗布乾燥し、剥離紙を貼合
せた。エルボー部及び直管部の配管には剥離紙を剥しな
がら、アルミ箔を外側に向けて貼付けた。貫通部の配管
には表2に示す配合処方のモルタル接着層を約1mm厚で
アルミ箔の外側に貼付け、隙間を生モルタルで充填し、
図4に示す装置を用いて騒音を測定した。その他の項目
も実施例1と同様にして試験した。結果を表3に示す。
【0038】表3から明らかなように、給排水騒音は著
しく減少し、殆んど気にならないレベルまで低減させる
ことが出来た。難燃性についても充分その効果が発揮で
きた。生モルタルとの接着性も良好であり、モルタル剥
離や万一の上階からの漏水に対しても貫通部周辺からの
漏水を防止できた。圧縮復元性も充分発揮することが出
来、長期に亘って安定して配管振動を防止できた。な
お、本発明の配管防音構造の試験方法は、次のようにし
て行なった。
しく減少し、殆んど気にならないレベルまで低減させる
ことが出来た。難燃性についても充分その効果が発揮で
きた。生モルタルとの接着性も良好であり、モルタル剥
離や万一の上階からの漏水に対しても貫通部周辺からの
漏水を防止できた。圧縮復元性も充分発揮することが出
来、長期に亘って安定して配管振動を防止できた。な
お、本発明の配管防音構造の試験方法は、次のようにし
て行なった。
【0039】試験方法 1.騒音改善量 図4に示す装置により給排水時の騒音レベルを、中心周
波数が63Hz〜4000Hzまでの範囲で1オクターブ分析し、
貫通部をグラスウール充填とシリコンコーキングで隙間
を充填しただけの配管処理の場合と、貫通部、エルボー
部、直管部に各々処理した場合の測定結果から、無処理
時と比べどの程度改善できたかを改善量で示した。
波数が63Hz〜4000Hzまでの範囲で1オクターブ分析し、
貫通部をグラスウール充填とシリコンコーキングで隙間
を充填しただけの配管処理の場合と、貫通部、エルボー
部、直管部に各々処理した場合の測定結果から、無処理
時と比べどの程度改善できたかを改善量で示した。
【0040】2.難燃性 制振層、拘束層、モルタル接着層を積層したものを試料
とし、JIS-K-7201に準じて試験し酸素指数を求めた。次
にMIL P 1399C の判定基準に基づき等級分けをした。次
に制振層、拘束層、モルタル接着層を積層したものを試
料とし、300 ℃に10分保ち、その時の発泡倍率を求め
た。
とし、JIS-K-7201に準じて試験し酸素指数を求めた。次
にMIL P 1399C の判定基準に基づき等級分けをした。次
に制振層、拘束層、モルタル接着層を積層したものを試
料とし、300 ℃に10分保ち、その時の発泡倍率を求め
た。
【0041】3.モルタル接着性 モルタル接着層を12×12×50mmの寸法に予め成形し、そ
の両端に剥離フィルムを付けた12×19×50mmのスペーサ
ーを両側に配設し、内寸50×50×100 mmの型枠の中央に
セットし、その両側の空隙に生モルタルを打設し、水中
養生7日と気中養生14日を行なった後、スペーサーを除
去し供試した。JIS-A-5758に準じ引張スピード50mm/分
にて測定し、公式より伸び率を算出した。
の両端に剥離フィルムを付けた12×19×50mmのスペーサ
ーを両側に配設し、内寸50×50×100 mmの型枠の中央に
セットし、その両側の空隙に生モルタルを打設し、水中
養生7日と気中養生14日を行なった後、スペーサーを除
去し供試した。JIS-A-5758に準じ引張スピード50mm/分
にて測定し、公式より伸び率を算出した。
【0042】4.圧縮復元性 JIS-K-6301に準じ50%圧縮を行ない、除荷後30分の復元
率を求めた。
率を求めた。
【0043】5.防食性 JIS-K-5400に準じ、塩水噴霧試験を3000時間行ない、塩
水噴霧後、鋼管の外周の制振層を除去し、発錆度合いを
検査した。発錆がスクラッチマークの両側3mm以上に進
んでいるものは×、発錆がスクラッチマークの両側3mm
以内で納まっているものは○とした。
水噴霧後、鋼管の外周の制振層を除去し、発錆度合いを
検査した。発錆がスクラッチマークの両側3mm以上に進
んでいるものは×、発錆がスクラッチマークの両側3mm
以内で納まっているものは○とした。
【0044】比較例1 この例では、通常行われている貫通部の配管のみグラス
ウールで覆い、躯体とグラスウールの隙間にシリコーン
コーキング処理をした。エルボー部、直管部の配管は配
管のままで何も処理せずに供試した。結果を表3に示
す。
ウールで覆い、躯体とグラスウールの隙間にシリコーン
コーキング処理をした。エルボー部、直管部の配管は配
管のままで何も処理せずに供試した。結果を表3に示
す。
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】
【表3】
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、特に高周波数帯域の騒
音が低減され、全周波数帯域にわたって防音効果の高い
配管防音構造が得られる。
音が低減され、全周波数帯域にわたって防音効果の高い
配管防音構造が得られる。
図1〜図3は本発明の配管防音構造の巻付け態様を例示
する説明図であって、
する説明図であって、
【図1】配管の外周に粘弾性体、発泡体、拘束層をラッ
プさせて取付けた例を示す線図的断面図、
プさせて取付けた例を示す線図的断面図、
【図2】配管の外周に粘弾性体、発泡体、拘束層を配設
し、拘束層のみをラップさせて取付けた例を示す線図的
断面図、
し、拘束層のみをラップさせて取付けた例を示す線図的
断面図、
【図3】凹凸シート状物に粘弾性体を充填した例を示す
線図的縦断面図である。
線図的縦断面図である。
【図4】本発明の配管防音構造の騒音減少の測定に用い
た測定施設及び測定機を示す線図的配置図である。
た測定施設及び測定機を示す線図的配置図である。
1 配管 2 粘弾性体 2a 不織布付発泡ポリエチレン 2b アルミ箔 3 拘束層 4 独立気泡構造の気泡室 4a 粘着層 5 繊維状物 6 モルタル接着層 7 発泡体 8 止め具 9 凹凸シート状物 10 給水タンク 11 大便器 12 貫通部 13 床スラブ 14 吊り具 15 支持具 16 エルボー管 17 直管 18 天井 19 マイクロフォン 20 精密騒音計 21 1/3 オクターブ分析器
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16L 55/00 F16L 55/02 F16F 15/02
Claims (12)
- 【請求項1】 配管と前記配管の外周を取り巻く筒状の
制振層と前記制振層の外周を取り巻く筒状の拘束層とを
有し、人体に対する可聴騒音を防止する配管防音構造で
あって、 前記制振層が、粘弾性体又は架橋粘弾性体とゴム発泡体
及び/又はポリマー発泡体からなる発泡体層とを有し、
前記粘弾性体又は架橋粘弾性体が前記配管に密接してお
り、前記発泡体層が前記拘束層の内周に密接しており、
前記拘束層が、金属、ゴム及びポリマーの一種又は二種
以上からなり、前記拘束層が、フィルム、箔、膜、網、
シート、波形シート、シート状物及びこれ等の組合わせ
から成る群から選択した少なくとも1種の形状を有する
ことを特徴とする、配管防音構造。 - 【請求項2】 ポリマー発泡体がクロロプレン、エチレ
ンプロピレン共重合体、天然ゴム、スチレンブタジエン
共重合体、ウレタン、塩化ビニル、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、スチレン、エチレン酢酸ビニル及びフェノ
ールを単独又は併用したものであり、シート状物、穴明
け加工、凹凸加工又は網目状加工をしたものである請求
項1記載の配管防音構造。 - 【請求項3】 拘束層が、鉄、銅、ステンレス、アルミ
ニウム、鉛、ニッケル、トタン又はブリキの管状体、金
属薄板又は網状物、アクリル、ポリエステル、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、塩化ビニル及び塩化ビニリデン
の単体又は複合体の管状体、シート又はフィルム、アル
ミニウムの蒸着フィルム又は金属箔の複合品である請求
項1又は2記載の配管防音構造。 - 【請求項4】 粘弾性体又は架橋粘弾性体が液状ゴム10
0 重量部に対して制振性能の温度域の調整剤としてスト
レートアスファルト、ブロンアスファルト又はタール50
〜1000重量部を含有する請求項1,2又は3記載の配管
防音構造。 - 【請求項5】 架橋粘弾性体が、常温で液状の反応型ポ
リマーとしてポリブタジエン、クロロプレン、スチレン
ブタジエン共重合体、アクリロニトリルブタジエン共重
合体、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオー
ル、アニリン誘導体ポリオール、シリコーン、ポリサル
ファイド又は変性シリコーンと1分子当り2ケ以上のイ
ソシアネート基を有するイソシアネート系架橋剤とを、
NCO/OHモル比で0.5 〜1.5 の範囲で、常温で架橋反応さ
せたものであり、80℃に加温されても形状を保持し、20
℃での硬度が日本ゴム協会規格SRIS-0101 に示すC型硬
度計で50以下である請求項1,2,3又は4記載の配管
防音構造。 - 【請求項6】 常温で液状の反応型ポリマーが、水酸基
を末端に有し主鎖にクロロプレン、ブタジエン、水素添
加ブタジエン、スチレンブタジエン、ニトリルブタジエ
ン、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオー
ル、アクリルウレタンポリオール及びアニリン誘導体ポ
リオールを単独又は併用したものである請求項5記載の
配管防音構造。 - 【請求項7】 常温で液状のポリマーが、クロロプレン
骨格を有し、分子両末端に水酸基、アルキルザンセート
基及びカルボキシル基の少なくとも1種以上を有するも
のである請求項6記載の配管防音構造。 - 【請求項8】 常温で液状のポリマーに、ハロゲン化合
物、水酸化アルミニウム、ホウ素化合物、リン化合物又
は膨張性黒鉛を難燃性付与剤として併用した請求項6記
載の配管防音構造。 - 【請求項9】 界床又は界壁の構造駆体を貫通する部分
の拘束層の周囲にモルタル接着層を有し優れたモルタル
接着性を有する請求項1,2,3,4,5,6,7又は
8記載の配管防音構造。 - 【請求項10】 モルタル接着層が再生ブチルゴムベー
スの粘弾性体にハロゲン化合物、ホウ素化合物、リン化
合物、三酸化アンチモン、水酸化アルミニウム又は膨張
性黒鉛を混合して成る請求項9記載の配管防音構造。 - 【請求項11】 建築物配管の外周に粘弾性体、発泡体
及び拘束層をラップさせて取付けた請求項1,2,3,
4,5,6,7,8,9又は10記載の配管防音構造。 - 【請求項12】 建築物配管の外周に拘束層のみをラッ
プさせて取付けた請求項1,2,3,4,5,6,7,
8,9又は10記載の配管防音構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9105797A JP2851836B2 (ja) | 1997-04-23 | 1997-04-23 | 配管防音構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9105797A JP2851836B2 (ja) | 1997-04-23 | 1997-04-23 | 配管防音構造 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1001175A Division JP2773880B2 (ja) | 1989-01-09 | 1989-01-09 | 建築物配管制振防音部材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1047583A JPH1047583A (ja) | 1998-02-20 |
JP2851836B2 true JP2851836B2 (ja) | 1999-01-27 |
Family
ID=14417122
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9105797A Expired - Fee Related JP2851836B2 (ja) | 1997-04-23 | 1997-04-23 | 配管防音構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2851836B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4928096B2 (ja) * | 2005-07-08 | 2012-05-09 | 積水化学工業株式会社 | 制振材 |
JP4994808B2 (ja) * | 2006-11-30 | 2012-08-08 | オイレス工業株式会社 | アスファルト系粘性体及び該粘性体を用いた緩衝装置 |
JP5635739B2 (ja) * | 2009-01-09 | 2014-12-03 | 大阪瓦斯株式会社 | ガス漏洩仮止め方法 |
CN116640471B (zh) * | 2023-06-15 | 2024-08-27 | 中国人民解放军空军工程大学 | 激光冲击强化的约束层材料、制备方法及使用方法 |
-
1997
- 1997-04-23 JP JP9105797A patent/JP2851836B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1047583A (ja) | 1998-02-20 |
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