JPH0819276B2 - ゴム組成物 - Google Patents

ゴム組成物

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JPH0819276B2
JPH0819276B2 JP63077371A JP7737188A JPH0819276B2 JP H0819276 B2 JPH0819276 B2 JP H0819276B2 JP 63077371 A JP63077371 A JP 63077371A JP 7737188 A JP7737188 A JP 7737188A JP H0819276 B2 JPH0819276 B2 JP H0819276B2
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均 吾郷
稔 古市
一美 前原
巧 宮地
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日本合成ゴム株式会社
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、熱空気中で所定の形状に架橋して使用でき
るゴム組成物に関し、更に詳しくは、架橋前のゴム組成
物が樹脂、ゴム、木、金属、紙、布、コンクリート、石
材等の構造物に対して優れた粘接着性、形状追従性を有
し、そして架橋後の架橋体及び架橋発泡体が高剛性を有
し、かつ上記構造物に対して優れた粘接着性、形状追従
性、緩衝性、防音性、吸音性、遮音性及び防振性を有す
るゴム組成物に関する。
[従来の技術] 架橋体のゴム成分として、合成ゴム、天然ゴム、1,2
−ポリブタジエン、エチレン−酢酸ビニル共重合体が用
いられており、それらの架橋体は軽量で弾性を有するこ
とが知られている。これらの架橋体は、金型内で架橋さ
せる方法で製造されてきた。
新しい技術として、金型を使用しないで熱空気などの
媒体の熱を用いた架橋により、架橋体を製造する方法が
注目され、車両分野に採用されている。この方法は、例
えば天然ゴム、合成ゴム等に架橋剤を配合した遮音、防
振、防音等の性能を有する組成物をシート状にし、これ
を車両のボディー材である鋼板に張りつけ、加熱するこ
とでシート状物を架橋させ、架橋体を形成させるものな
どである。この方法に於いて、シート状物及び架橋体に
求められる性能としては、シート状物の場合、鋼板に対
する粘接着性、形状追従性、油面定着性及び架橋体にあ
っては高剛性であり、これらの性能が劣ると、鋼板への
セット性、補強性が劣り、制振性能が低下し、更には作
業性が著しく低下し、また用途が制限される。
しかし、従来の天然ゴムあるいは合成ゴムからなる遮
音、防振、防音等の性能を有する材料は、架橋前のゴム
組成物及び熱空気架橋後の架橋体は、鋼板等の構造物に
対して粘接着性及び形状追従性に劣る。そのため構造物
へのセット性が劣り、操作性低下の原因となっていた。
更に架橋体に於いては、剛性が低く、防振性及び鋼板
補強性が劣り、これらの改良が望まれていた。また近年
は、構造物が油類で処理されているものが多く、粘接着
性を一段と悪くする原因になってきており、これら油類
で表面処理された構造物に対しても、優れた粘接着性を
有する材料が必要になってきている。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明は、上述の問題点である粘接着性、形状追従性
を改良し、更に優れた防音性、遮音性、防振性、及び鋼
板補強性に優れた架橋体、あるいは架橋発泡体を得る防
振ゴム組成物を提供するものである。
[問題を解決するための手段] 本発明は、 A.−OH、−COOH、−NH2、−NCO、 −CH=CH2の官能基を有する数平均分子量500〜20,000の
ゴム5〜95重量%と、 B.1,2−ポリブタジエン、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、芳香族ビニル化合物と共役ジエン化合物とのブロッ
ク共重合体及びこれらの水素添加物、ならびにポリオレ
フィンの酸化無水物変性体から選ばれた少なくとも一種
の熱可塑性エラストマー5〜95重量%とからなる混合物
[A+B]100重量部に対し、 C.無機質充填剤 5〜1,000重量部 D.軟 化 剤 0〜200重量部 E.架 橋 剤 1〜100重量部 F.発 泡 剤 0〜100重量部 を配合してなるゴム組成物及び金属用防振材を提供する
ものである。
本発明の(A)成分のゴムとしては、ポリブタジエン
ゴム(BR)、1,2−ポリブタジエンゴム(PB)、スチレ
ン−ブタジエンゴム(SBR)、アクリロニトリル−ブタ
ジエンゴム(NBR)、ポリイソプレンゴム(IR)、クロ
ロプレンゴム(CR)、イソブチレン−イソプレンゴム
(IIR)等の共役ジエン系重合体が挙げられ、好ましい
のは、官能基を有するBR、SBR、IIRである。また、その
数平均分子量は500〜20,000、好ましくは1,000〜10,000
が好適である。数平均分子量が500以下であると、油面
処理金属板粘着強度が低下し、20,000以上になると、形
状追従性が悪くなる。
(A)成分の使用量は5〜95重量%、好ましくは30〜
90重量%、更に好ましくは50〜90重量%である。
(A)成分は構造物、特に油類で表面処理された構造
物に対しても優れた粘接着性、形状追従性を与える。
(A)成分が5重量%未満であると、粘接着性、形状
追従性が劣り、95重量%を超えると、架橋前の組成物の
粘度が低くなり、油面処理金属板粘着強度が低下する。
本発明の(B)成分は、1,2−ポリブタジエン、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体、芳香族ビニル化合物と共役
ジエン化合物との共重合体及びこれらの水添物、ポリオ
レフィンの酸無水物変性体から選ばれた少なくとも一種
の熱可塑性エラストマーである。
1,2−ポリブタジエンとしては、1,2結合含量が70%以
上、好ましくは85%以上のものであり、結晶化度が5%
以上、好ましくは10〜40%のものである。また分子量
は、広い範囲にわたって選択可能であるが、混練加工性
及び本発明の目的である架橋発泡体を得るためには、
〔η〕(トルエン30℃)が0.5dl/gr以上であることが好
ましい。
芳香族ビニル化合物と共役ジエン化合物とのブロック
共重合体は、例えば一般式(A−B)nA、(A−B)n
又は{(A−B)n}mX 式中 4≧n≧1 8≧m≧2 A;芳香族ビニル化合物重合体 B;共役ジエン(共)重合体又は共役ジエン(共)重合体
の水素添加重合体 X;カップリング剤残基 で表わされるブロック共重合体であり、更にこれらを水
素添加したものも使用できる。
一段と優れた本発明の目的の架橋体を得るには、芳香
族ビニル化合物としてスチレン、共役ジエン化合物とし
てブタジエン及び/又はイソプレンを用いたものが好ま
しい。
本発明の(B)成分の使用量は5〜95重量%、好まし
くは5〜80重量%、更に好ましくは10〜50重量%であ
る。5%未満では油面処理金属板粘着強度が劣る。95重
量%を超えると形状追従性が低下するので好ましくな
い。
本発明の(C)成分の無機質充填剤としては、例えば
軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、種々の表面
処理炭酸カルシウム、その他、タルク、水酸化マグネシ
ウム、マイカ、クレー、硫酸バリウム、天然ケイ酸、合
成ケイ酸、酸化チタン、ガラス繊維、カーボン繊維、コ
ットンフロック、及び種々のカーボンブラックなどが使
用できる。これらの無機質充填剤のうち、重質炭酸カル
シウム、軽質炭酸カルシウム、タルクは経済的にも有利
で好ましい。
(C)成分の使用量は、〔(A)+(B)〕成分100
重量部に対して5〜1,000重量部、好ましくは50〜800重
量部である。5重量部未満であると、ゴム組成物を得る
ための混練性、架橋体の外観及び架橋体の防振性が劣
り、またゴム組成物が高価になるので、汎用性に欠ける
ので好ましくない。1,000重量部を超える場合は粘接着
性が損なわれ、更に強度が低下するので好ましくない。
本発明で使用する(D)成分の軟化剤としては、一般
にプロセスオイル、又はエクステンダーオイルと呼ばれ
る鉱物油系ゴム用軟化剤があり、(A)、(B)との相
溶性の点でナフテン系及び芳香族系のものが好ましい。
また他の好ましい軟化剤としては、アタクチックポリ
プロピレンやアスファルト等の瀝青物質が挙げられる。
成分(D)の軟化剤の配合量は、成分〔(A)+
(B)〕100重量部に対し0〜200重量部、好ましくは10
〜150重量部である。200重量部を超える配合の場合は、
混練加工性が著しく悪くなる。
本発明で使用する(E)成分の架橋剤としては、硫黄
又は、加熱により硫黄を生成させる化合物と加硫促進剤
との組合せ、有機過酸化物、イソシアネート化合物、ア
ミン系化合物などである。
架橋剤を用いないで、紫外線、X線電子線を照射して
架橋する方法も本発明の目的とするものが得られる。
硫黄としては、粉末硫黄、沈降硫黄、コロイド硫黄、
表面処理硫黄などが使用でき、また、加熱により硫黄を
生成させる化合物としては、テトラメチルチウラムジス
ルフィド、テトラエチルチウラムジスルフィドなどが使
用できる。
(E)成分の配合量は、成分〔(A)+(B)〕100
重量部に対して1〜100重量部、好ましくは3〜30重量
部である。1重量部未満の場合、架橋度が不足し、制振
性、遮音性が劣り、100重量部を超える場合、架橋度が
高くなりすぎて脆弱となり、実用性が損なわれる。
硫黄や加熱により、硫黄を生成させる化合物に併用す
る加硫促進剤としては、例えば、テトラメチルチウラム
ジスルフィド(TMTD)、テトラメチルチウラムモノスル
フィド(TMTM)、N−オキシジエチレン−2−ベンゾチ
アゾリル・スルフェンアミド(OBS)、N−シクロヘキ
シル−2−ベンゾチアゾル・スルフェンアミド(CB
S)、ジベンゾチアジルジスルフィド(MBTS)、2−メ
ルカプトベンゾチアゾール(MBT)、ジンクジ−n−ブ
チルジオカーバイト(ZnBDC)、ジンクジメチルジチオ
カーバイト(ZnMDC)などである。
有機過酸化物架橋配合の場合、ジクミルパーオキサイ
ド、ジ−t−ブチルパーオキシ−3,3,5−トリメチルシ
クロヘキサン、α,α′−ジ−t−ブチルパーオキシジ
p−ジイソプロピルベンゼン、n−ブチル−4,4−ビス
−t−ブチルパーオキシバレレート、t−ブチルパーオ
キシベンゾエート、t−ブチルパーオキシイソプロピル
カーボナート、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパ
ーオキシ)ヘキサンなどが使用できる。
また過酸化物架橋の場合は、同時に種々の多官能性モ
ノマーなどを添加してもよい。
多官能性モノマーの具体例としては、トリメチロール
プロパントリメタクリレート、エチレングリコールジメ
タクリレート、トリアリルイソシアヌレート、ジアリル
フタレートなどである。
また必要に応じて、上記添加剤の他、活性剤、老化防
止剤、加工助剤などの各種添加物を適宜添加しても差支
えない。
本発明で使用する(F)成分の発泡剤としては、公知
の無機又は有機発泡剤を使用することができる。また併
用することも可能である。
発泡剤の具体例としては、重炭酸ナトリウム、重炭酸
アンモニウム、炭酸ナトリウム、炭酸アンモニウム、ア
ゾジカルボンアミド(ADCA)、ジニトロソペンタメチレ
ンテトラミン(DNPT)、ジニトロソテレフタルアミド、
アゾビスイソブチロニトリル、アゾジカルボン酸バリウ
ム、スルホニルヒドラジド、トルエンスルホニルヒドラ
ジドなどを挙げることができる。これらの発泡剤は尿
素、尿素誘導体などの公知の発泡助剤と併用してもよ
い。これらのうち、好ましいのはアゾジカルボンアミド
及び/又はジニトロソペンタメチレンテトラミンと尿
素、尿素誘導体などの発泡助剤との併用系である。
(F)成分である発泡剤の使用量は、成分〔(A)+
(B)〕100重量部に対して0〜100重量部であり、非発
泡架橋体を目的とするときは(F)成分は0重量部、架
橋発泡体を目的とするときは、好ましくは1〜100重量
部、更に好ましくは5〜70重量部、特に好ましくは10〜
50重量部である。発泡剤が100重量部を超える場合は、
発泡剤の分解によって発生するガスが多くなり、良好な
外観を有する発泡体が得られない。非発泡架橋体は、遮
音性、吸音性を有するが、特に優れた防振性を有するの
で防振剤として優れている。
本成分には更に粘着剤を添加し、粘接着性能を向上さ
せることも可能である。
粘着剤としては、例えばロジン系樹脂、テルペン系樹
脂、クマロンインデン系樹脂、脂肪族及び芳香族系石油
樹脂が挙げられる。
前記(A)〜(F)及び他の配合剤を混合する方法は
特に制限はなく、バンバリー型ミキサー、加圧ニーダ
ー、オープンロールなど一般のゴム配合物に対して使用
される混合方法で可能である。但し、高粘着物を混合す
る場合は、バンバリー、加圧ニーダーの方が操作性がよ
い。
こうして得られる未架橋配合物は、カレンダー、ロー
ル、押出機などを利用して、例えばシート状などに成形
した後、熱空気などの熱媒体中で架橋に供せられる。
架橋温度は、120〜250℃、好ましくは140〜180℃の範
囲の熱空気中で加熱して架橋を行なう。このとき、特に
加圧する必要はなく、大気圧下で架橋することが可能で
ある。この架橋時に構造物、例えば木型、粘土型、金型
などで目的とする形状を作り、型の上に未架橋シートを
乗せておくことにより、未架橋シートは熱により軟化し
て形の形状どおりに追従し、目的とする形状とすること
が可能である。また架橋時に、接着剤、粘着剤などを使
用しなくても型と強固に架橋接着することも可能であ
る。また、熱空気のような熱媒体中で加硫を行なうた
め、高価な金型やプレス装置などを特に必要とせず、従
来の金型架橋ではできなかった長尺物の架橋もできる。
本発明の架橋、あるいは架橋発泡用ゴム組成物は、遮
音材、防音材、樹脂拘束材、制振材、防振材、鋼板補強
材として好適であり、その他の用途として、各種ランニ
ング、工業用品、自動車内装材、道路材、建材、日用
品、運動用品、玩具などにも広く使用することができ
る。
更に、上記用途において複合化もしくは接触する相手
の材料が油類等で処理されていても、また使用部位の環
境が低温ないし高温下であっても、広い温度範囲におい
て本発明のゴム組成物及び架橋体、あるいは架橋発泡体
は、これらの複合化される相手の材料に対して優れた粘
着性を有する。
なお、接触する材料、材質は特に限定されるものでは
なく、例えば樹脂、ゴム、金属、木、紙、布、コンクリ
ート、石材等を用いることができる。そして、上記材料
の形状は、例えば面体、立体、点体、こうし体、線体、
らせん体、球体、凹体、凸体及びこれらの併用及び又は
組合せ体であってもよい。
[実 施 例] 次に、実施例及び比較例を示して本発明を更に具体的
に説明するが、実施例によって本発明の範囲が制限され
るものではない。
なお、実施例、比較例において各物性は次の方法で測
定した。
(1) 架橋体外観 (判 定) ◎:架橋体表面に割れがなく凹凸がない。
○:架橋体表面に割れがなく、やや凹凸がある。
△:架橋体表面がガス抜けにより凹凸が目立つか、もし
くは割れる。
×:凹凸、形状くずれ大。
(2) 形状追従性 長さ150mm、幅100mm、厚さ1mmの鋼板が、30゜、45
゜、60゜、90゜、120゜の頂点角度を有する山形形状に
加工されたものを用い、この頂点角度部上に試料を置
き、試料が頂点角度にフィットする状態を追跡した。
試料形状:長さ100mm、幅50mm、厚さ2mm (判 定) ◎:全ての角度にフィットし、試料外観形状に異常がな
い。
○:45゜〜120゜の角度にフィットし、試料外観形状に異
常がない。
△:90゜〜120゜の角度にフィットし、試料外観形状に異
常がない。
×:120゜にフィットしない。無理にフィットさせると亀
裂が入る。
(3) 油類処理金属板粘着強度 金属板上に防錆オイルを塗布(オイルがたれない状態
のオイル含浸ガーゼを用い3回塗布)することにより油
類処理し、この上に未架橋シートをおき、この金属
−未架橋シート構造体を垂直に立て0.5m、1m、2mの高さ
よりコンクリート上に落下させ、金属−未架橋シート
の粘着性を評価した。
(判 定) ◎:2mの高さより垂直に落下させ剥離がない。
○:1mの高さより垂直に落下させ剥離がない。
△:0.5mの高さより垂直に落下させ剥離がない。
×:0.5mの高さより垂直に落下させ剥離する。
(4) 架橋後接着強度 巾2.5cmの短冊状の2枚の鋼板の間に2mmの厚さでサン
プルをサンドイッチし、140℃×30分で架橋硬化させた
後、上下の鋼板を互いに反対方向に平行に引張り、剪断
強度を測定。
(判 定) 剪断強度 ◎:25kg/cm2以上 ○:15〜24kg/cm2 △:5〜14kg/cm2 ×:4kg/cm2以下 (5) 音響透過損失TL(dB)(遮音性の指標となる)
JIS A1416−1974 実験室における音響透過損失測定法に準拠した。測定
装置は、試料取付用開口部にはさむ二つの無響室、音源
装置及び受信装置で構成される。
(音響透過損失の算出) 試料の音響透過損失は次式により算出した。
TL=L1−L2 TL:室間音圧レベル差(dB) L1:音源用無響室平均音圧レベル(dB) L2:受音用 〃 (dB) (判 定) ○:200Hzの場合 10(dB)以上 △: 〃 7〜9(dB) ×: 〃 6(dB)以下 ○:1000Hzの場合 15(dB)以上 △: 〃 13〜14(dB) ×: 〃 12(dB)以下 (6) 防振特性 JASO M329−83 5・10防振性に準拠した。
即ち、200×20mmの試験板の上に、170×20mmの試料シ
ートの縦方向、横方向をそれぞれ合わせ、鋼板からなる
試験板の一端より30mmあけて乗せて焼付けた後、室温ま
で放冷したものを試験片とする。次に、試料を焼付けて
いない方の試験板の端を試験器にしっかり固定する。電
磁加振器に130〜140Hzの電流を流して板を共振させ、板
の振幅が最大となるときの周波数を測定する。次に、そ
の両側で振幅が になる点の周波数を測定する。次の式により防振係数を
算出する。
ここにd:防振係数 f0:共振点の周波数Hz f1,f2:共振点の両側での振幅が共振点のピーク値の となる周波数Hz f2>f1 (実用判定) d=0.4以上(○) d=0.4〜0.3(△) d=0.3未満
(×) (7) 混練加工性 加圧ニーダー混練時のコンパウンドのまとまり性 (判 定) ○:良好、分散性良 △:長時間必要、分散性やや不良 ×:混練不可 (8) 硬度 ショアーD法による硬度測定 (判 定) 硬度(ショアーD) ◎:70以上 ○:60〜70 △:50〜60 ×:50以下 実施例1〜12は、パーオキサイド架橋配合である。
表−1に示す配合割合でポリマーを40〜70℃で予備混
練し、次に液状ポリマーを投入し予備混練する。次に無
機質充填剤を投入した後、軟化剤を投入し混練を十分行
ない、パーオキサイドを投入し混練する。十分混練りを
行なった後、145トンプレスにて240mm×240mm×2mmの形
状に室温〜60℃でシート化し、120℃〜220℃雰囲気下30
分間架橋させた。シート及び架橋体の特性結果を表−3
に示す。本発明の目的とする架橋体が得られている。
実施例13は、硫黄架橋配合である。
実施例1と同様な方法で評価を行なった配合処方は表
−1に、評価結果は表−3に示す。本発明の目的とする
架橋体が得られている。
実施例14,15は、架橋発泡の配合である。
表−1に示した各実施例の評価結果を表−3に示す。
各実施例は本発明の目的とする架橋発泡体が得られてい
る。
[比較例1〜9] 表−2に示した配合処方を用い、実施例1で示した方
法で配合、成形及び評価を行なった。シート及び架橋体
の特性を表−4に示す。
比較例1,2 (A),(B)成分がともに本発明の範囲外であり、
(1)は形状追従性、油面処理金属板粘着強度が劣り、
(2)は油面処理金属板粘着強度、及び混練加工性が劣
る。
比較例3 比較例3は、(C)成分が本発明の範囲を超えた形状
追従性、油面処理金属板粘着強度、及び架橋後の接着強
度が劣る。
比較例4 比較例4は、(E)成分が本発明の範囲未満であり、
硬度が低く、油面処理金属板粘着強度、架橋後の接着強
度が劣る。
比較例5 比較例5は、軟化剤が本発明の範囲を超えた例であ
り、架橋後の接着強度、油面処理金属板粘着強度、及び
混練加工性が劣る。また、音響透過損失、防振性も劣
る。
比較例6,7,8 比較例6,7,8は、液状ゴムを使用しない例であり、油
面処理金属板粘着強度、架橋後の接着強度、形状追従性
が劣る。
比較例9 比較例9は、アスファルト系制振材(市販品)であ
り、形状追従性、油面処理金属板粘着強度、架橋後の接
着強度が劣り、また硬度も低い。
次に制振性能を図−1に示す。
実施例2は、比較例9に対し、40℃以上において著し
い効果が認められる。
[発明の効果] 本発明のゴム組成物は、架橋時に金型を特に必要とせ
ず、熱空気による架橋であっても十分に架橋、あるいは
架橋発泡性を示し、相手の構造物である樹脂、ゴム、
木、金属、紙、コンクリート、石材等、構造物、及び該
構造物が油類で表面処理されていても、ゴム組成物及び
架橋体、あるいは架橋発泡体は、ともに粘着性に優れ、
かつ形状追従性にも優れている。更に、架橋体又は架橋
発泡体は、優れた緩衝性、防音性、遮音性、防振性、制
振性を示す。
本発明のゴム組成物は、このような優れた性能を有す
ることから、防振材、遮音材として好適であり、その他
の工業用品として、各種ライニング、日用品、工業用
品、建材、フロアー材、カーペット裏打材、運動用品、
自動車内装材、道路用材、玩具など広く使用できる。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明の実施例2及び比較例9で得られた試料
について、各温度における防振係数dを示したものであ
る。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−80454(JP,A) 特開 昭61−28552(JP,A) 特開 昭60−170650(JP,A) 特開 昭57−139132(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】A.−OH、−COOH、−NH2、−NCO、 −CH=CH2の官能基を有する数平均分子量500〜20,000の
    ゴム5〜95重量%と、 B.1,2−ポリブタジエン、エチレン−酢酸ビニル共重合
    体、芳香族ビニル化合物と共役ジエン化合物とのブロッ
    ク共重合体及びこれらの水素添加物、ならびにポリオレ
    フィンの酸化無水物変性体から選ばれた少なくとも一種
    の熱可塑性エラストマー5〜95重量%とからなる混合物
    [A+B]100重量部に対し、 C.無機質充填剤 5〜1,000重量部 D.軟 化 剤 0〜200重量部 E.架 橋 剤 1〜100重量部 F.発 泡 剤 0〜100重量部 を配合したゴム組成物。
  2. 【請求項2】特許請求項第1項記載のゴム組成物からな
    る金属板の防振剤。
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