JP2861320B2 - 制振、遮音材組成物 - Google Patents
制振、遮音材組成物Info
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Description
いtanδ(損失正接)を有する材料、換言すれば外部よ
り加えられたエネルギーを吸収してしまう(エネルギー
ロスが大きい)材料を提供するもので、架橋、非架橋、
発泡、非発泡のいずれの形態を問わず、良好な制振、防
振、遮音、吸音、防音、断熱特性を有し、自動車、内装
材、建材、家電機器内装材用途に好適な制振、遮音材用
組成物に関する。
ど)系組成物は、本発明組成物に外観、形態を合わせる
ことが可能であるが、これらは本発明と全く反するエネ
ルギーロスの少ない材料で、音、振動を伝搬しやすく、
当該用途には使用できない。
S、ナイロンなど)は、本発明の実用温度領域ではエネ
ルギーロスをほとんど示さず、音、振動を容易に伝搬
し、当該用途には使用できない。
エラストマー(ウレタンなど)系組成物の中には、一部
エネルギーロスを発現し、僅かではあるが音、振動など
を吸収する材料もあるが、本組成物とは比較にならない
低能力であり、実用性を有さない。
用途に優れた制振、遮音、特性を有する組成物を鋭意検
討した結果、広範囲な温度領域において良好な制振性を
有する制振材組成物を見い出し、本発明に到達した。
量を有するエラストマーの中から選ばれた少なくとも一
種100重量部に対して、軟化剤(B)1〜2000重量部、
粘着剤(C)1〜2000重量部を配合してなり、かつ10Hz
のtanδ(損失正接)のピーク温度が−50〜80℃の範囲
にあり、そのピーク値が2.0以上を有することを特徴と
する制振、遮音材組成物を提供するものである。
ゴム、イソプレンゴム、高CISブタジエンゴム、アクリ
ルニトリルブタジエンゴム、ブチルゴム、ノルボルネン
ゴム、ポリイソブチレンなどが挙げられる。好ましいエ
ラストマーは、イソプレンゴム、ブチルゴム、ノルボル
ネンゴム、ポリイソブチレンなどであり、特に好ましく
はブチルゴム、ポリイソブチレンである。
は800,000以上である。数平均分子量が600,000未満の場
合には、(B)、(C)成分の抱き込み性が悪くなる。
このため混練り加工性が劣るとともに、十分な量の
(B)、(C)成分を添加できず、制振、遮音性も悪化
する。
滑油、パラフィン、流動パラフィン、石油アスファル
ト、ワセリンなどの石油系軟化剤、コールタール、コー
ルタールピッチなどのコールタール系軟化剤、ヒマシ
油、アマニ油、ナタネ油、ヤシ油などの脂肪油系軟化
剤、トール油、サブ油また蜜ロウ、カルナウバロウ、ラ
ノリンなどのロウ類、リシノール酸、パルミチン酸、ス
テアリン酸、ステアリン酸バイウム、ステアリン酸カル
シウム、ラノリン酸亜鉛などの脂肪酸および脂肪酸塩、
石油樹脂などの合成高分子物質などが挙げられる。これ
らのうち、特に好ましいものはナフテニックオイル、ア
ロマティックオイルなどのプロセス油、石油アスファル
トである。
部に対して1〜2000重量部、好ましくは200〜1700重量
部、さらに好ましくは350〜1500重量部、特に好ましく
は500〜1000重量部である。混練り加工性の効果を十分
得るためには1重量部以上必要である。2000重量部を超
えると、制振、遮音性の低下とともに組成物の粘度が著
しく低下し、加工作業に支障をきたし好ましくない。
ン系樹脂、テルペン変性系樹脂、脂肪族・芳香族系石油
樹脂、クマロンインデン系樹脂などを挙げることができ
る。これらのうち、60℃以上の軟化点を有するものは特
に好ましい。
部に対して1〜2000重量部、好ましくは200〜1500重量
部、さらに好ましくは350〜1200重量部、特に好ましく
は400〜1000重量部である。混練り加工性の効果を十分
得るためには1重量部以上必要である。2000重量部を超
えると粘着性が著しくなり、加工作業性や後工程作業性
が損なわれ好ましくない。
必要に応じて、炭酸カルシウム、タルク、クレー、シリ
カ、マイカ、カーボンブラックなどの無機充填剤、さら
に酸化防止剤、紫外線吸収剤などの安定剤を添加しても
よい。
レベルより低下させない限りにおいて、加硫剤や発泡剤
を添加してもよく、さらには他のエラストマー、例えば
乳化または溶液重合高スチレン(ST50%以上)型スチレ
ン−ブタジエン共重合ゴム、クロロプレンゴム、アクリ
ル系ゴム、ハロゲン化ブチルゴム、スチレン−ブタジエ
ンゴム、エチレン−プロピレン系ゴム、溶液重合スチレ
ン−ブタジエンゴム、1,2−ポリブタジエン、芳香族ビ
ニル化合物−共役ジエンブロック共重合体、エチレン−
酢酸ビニル共重合体、ポリブテン1、ポリエチレン、ア
タクチックポリプロピレンアイオノマー、スチレン系樹
脂などの一種または二種以上を混合してもよい。
10Hzのtanδ(損失正接)のピーク温度が−50〜80℃、
好ましくは0〜70℃、さらに好ましくは10〜60℃の範囲
にあり、かつそのピーク値が2.0以上、好ましくは、2.5
以上、さらに好ましくは3〜7のものである。
ニーダー、バンバリーミキサー、押出機、プラネタリー
ミキサーなどを用いて加熱下において混合され、またカ
レンダーロールや押出機を用いてシート状に成形した
り、射出成形機で所望の形状に成形することができる。
実施例によって本発明の範囲が制限されるものではな
い。
は、動的粘弾性測定装置(PL−DMTA、ポリマーラボラト
リース製)を用い、10Hzの周波数域で−100〜100℃の雰
囲気温度下にピーク温度とピーク値を測定した。評価は
−50〜80℃のなかにピークを有し、かつピーク値が2.0
以上の組成物を[良:○]と判定、これより外れる組成
物を[不良:×]と判定した。
料シート*1)の縦方向、横方向をそれぞれ合わせ、鋼
板からなる試験板の一端より30mmあけて乗せて焼付けた
後、室温まで放冷したものを試験片とする。
m厚本発明組成物/2mm厚樹脂系シート(日本合成ゴム
製、特開昭62−288647に準拠)の積層シートとし、0.8m
m鋼板に貼り合わせ焼付けた。
にしっかり固定し、恒温槽にて40℃に保つ。電磁加振器
に130〜140Hzの電流を流して板を共振させ、次の振幅が
最大となるときの周波数を測定する。次に、その両側で
振幅が になる点の周波数を測定する。次の式により防振係数を
算出する。
機、プラネタリーミキサー混練時のコンパウンドのまと
まり性により評価し、まとまり性良好組成物は[◎]、
やや良好は[○]、不良は[×]とした。
ネックスMML−140、エクソン化学製)、(B)成分のナ
フテン系オイル、(C)成分のクリアロン(P−90、安
原油脂製)、エスクロン(G−90、新日鉄化学製)、お
よびその他の配合剤を表−1に示す配合割合で5プラ
ネタリーミキサーにより混練し、プレス機により所定厚
さに調整し、サンプルを得た。そのテスト結果を表−1
に示した。
−140、エクソン化学製)、ノルボルネンゴム(NSX20
B、日本ゼオン製)、(B)成分のナフテン系オイル、
(C)成分のクリアロン(P−90、安原油脂製)、およ
びその他の配合剤を表−1に示す配合割合で3ニーダ
ーにより混練し、プレス機により所定厚さに調整し、サ
ンプルを得た。そのテスト結果を表−1に示した。
同様にした。結果を表−2に示す。
ものであり、tanδピーク値、防振係数において欠点を
有している。
ものであり、ニーダーおよびプラネタリーミキサーで加
工できず、均一な組成物が得られなかった。
のであり、tanδピーク温度が低く、防振係数、混練加
工性に劣ることがわかる。
特許請求の範囲未満のものであり、これらはいずれもta
nδピーク値と防振係数を満足していない。
失正接)のピーク温度およびピーク値のいずれも満足
し、優れた物性を有する組成物であるのに対し、比較例
はいずれかの評価で欠点を有し、満足できるものではな
い。
いて外部より加えられたエネルギーを吸収する能力に優
れ、架橋、非架橋、発泡、非発泡の形態を問わず、良好
な制振、遮音、吸音、防音、断熱特性を有し、自動車内
装材、建材(床裏打ち、壁、天井材など)、家電、OA機
器内装材など広範な用途にわたって有用でき、産業上の
利用価値は極めて大きい。
Claims (1)
- 【請求項1】(A)600,000以上の数平均分子量を有す
るエラストマーの少なくとも一種100重量部に対して、
軟化剤(B)1〜2000重量部、粘着剤(C)1〜2000重
量部を配合してなり、かつ10Hzのtanδ(損失正接)の
ピーク温度が−50〜80℃の範囲にあり、そのピーク値が
2.0以上であることを特徴とする制振、遮音材組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20553990A JP2861320B2 (ja) | 1990-08-02 | 1990-08-02 | 制振、遮音材組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20553990A JP2861320B2 (ja) | 1990-08-02 | 1990-08-02 | 制振、遮音材組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0489849A JPH0489849A (ja) | 1992-03-24 |
JP2861320B2 true JP2861320B2 (ja) | 1999-02-24 |
Family
ID=16508569
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20553990A Expired - Lifetime JP2861320B2 (ja) | 1990-08-02 | 1990-08-02 | 制振、遮音材組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2861320B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
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JP5415698B2 (ja) * | 2008-01-07 | 2014-02-12 | 日東電工株式会社 | 制振補強シート、および薄板の制振補強方法 |
JP6240472B2 (ja) * | 2013-11-01 | 2017-11-29 | 住友ゴム工業株式会社 | タイヤ吸音部材用ゴム組成物 |
CN109790070A (zh) * | 2016-09-27 | 2019-05-21 | 株式会社可乐丽 | 夹层玻璃用中间膜 |
-
1990
- 1990-08-02 JP JP20553990A patent/JP2861320B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0489849A (ja) | 1992-03-24 |
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