JP5364621B2 - 高減衰ゴム組成物及びその用途 - Google Patents
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Description
JIS K2207(石油アスファルト)に基づく軟化点試験に準じて測定した。
ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により、数平均分子量を算出した。
JIS K6253(加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−硬さの求め方)に基づくデュロメータ硬さ試験に準じて測定した。高分子計器株式会社製タイプAデュロメータを用いて、温度23℃の環境下で測定した。
JIS K6262(加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−常温、高温及び低温における圧縮永久歪の求め方)に準じて測定した。試験温度は70℃、試験時間は72時間とした。
長さ20mm×幅5mm×厚さ2mmの試験片を作製し、エスアイアイ・ナノテクノロジー株式会社製粘弾性測定装置「DMS6100」を用い、振動数1Hz、引張り方向+1.5%の条件で、2℃/分の昇温速度で、−20℃から100℃まで測定した。ここで、「引張り方向+1.5%」とは、試験体の有効長に対する片振幅の変異幅を意味する。
[エチレン・アクリルゴム(A)]
デュポン社製「VamacG」。ムーニー粘度(ML1+4、100℃)は16.5である。
[エチレン・プロピレン・ジエンゴム(B)]
三井化学株式会社製エチレン・プロピレン・ジエンゴム「EPT#4095」。ジエン成分として、5−エチリデン−2−ノルボルネン(ENB)を含む。エチレン・プロピレン・ジエンゴム(B)中のジエン単位の含有量は8.5モル%、エチレン単位の含有量は62モル%、プロピレン単位の含有量は29.5モル%である。ムーニー粘度(ML1+4、100℃)は90である。
[油展エチレン・プロピレン・ジエンゴム]
三井化学株式会社製油展エチレン・プロピレン・ジエンゴム「EPT♯4075E」。ゴム用軟化剤(D)であるパラフィンオイルを、エチレン・プロピレン・ジエンゴム(B)100重量部に対して、50重量部含んでいる。
[振動特性改良剤(C)]
日塗化学株式会社製クマロン樹脂「クマロンG90」。上記方法により測定した軟化点は90、上記方法により測定した数平均分子量は625である。
[相溶化剤(E)]
・クロロスルホン化ポリエチレンゴム
デュポン・パフォーマンス・エラストマーズ社製クロロスルホン化ポリエチレン(CSM)「ハイパロン#40」。
・ニトリルゴム
日本ゼオン株式会社製アクリロニトリルブタジエンゴム「Nipol1043」。
・スチレンブタジエンゴム
JSR株式会社製乳化重合スチレン・ブタジエンゴム「JSR#1502」。
[架橋剤]
日油株式会社製「パークミルD」。ジクミルパーオキサイドを主成分(98%以上)とする。1分間半減期温度は175.2℃である。
[共架橋剤]
日本化成株式会社製「TAIC」。トリアリルイソシアヌレートを主成分とする。
[補強剤]
旭カーボン株式会社製「旭サーマル#60」。カーボンブラックの粉体である。電子顕微鏡法によって測定した平均粒子径は45nm、窒素吸着法(BET法)によって測定した比表面積は40m2/gである。
エチレン・アクリルゴム「VamacG」(A)100重量部、エチレン・プロピレン・ジエンゴム「EPT#4095」(B)200重量部、振動特性改良剤「クマロンG90」(C)8重量部、相溶化剤「ハイパロン#40」(E)5重量部、補強剤「旭サーマル#60」30重量部を秤量し、混合した。得られた配合物を、ロール混練機を用いて約80℃の温度で15分間程度混練りした。得られた混合物に、4重量部の架橋剤「パークミルD」及び1重量部の共架橋剤「TAIC」を加えてから精練りした後、熱プレス機を用いて、170℃の温度で20分間プレス加硫を行い、ゴム組成物の試験片を得た。
加工性 ◎:表面が滑らかであり、加工性が非常に良好であった。
○:表面は滑らかであるが、溶融粘度が低いために加工性が低下した。
△:表面に焼けが観察されるが混練可能であった。
×:ロールに付着して混練が不可能であった。
コスト ◎:非常に安価である。
○:安価である。
×:高価である。
実施例1において、エチレン・プロピレン・ジエンゴム「EPT#4095」(B)の配合量を、エチレン・アクリルゴム(A)100重量部に対し、100重量部に変えた以外は、実施例1と同様にして試験片を作製し、評価を行った。得られた結果を表1に示す。
実施例1において、相溶化剤(E)として、「Nipol1043」(実施例3)又は「JSR#1502」(実施例4)をそれぞれ5重量部配合した以外は、実施例1と同様にして試験片を作製し、評価を行った。得られた結果を表1に示す。
実施例1において、エチレン・プロピレン・ジエンゴム「EPT#4095」(B)を200重量部配合する代わりに、油展エチレン・プロピレン・ジエンゴム「EPT#4075E」を200重量部配合した以外は、実施例1と同様にして試験片を作製し、評価を行った。得られた結果を表1に示す。
実施例1において、相溶化剤「ハイパロン#40」(E)の配合量を、エチレン・アクリルゴム(A)100重量部に対し、1重量部(実施例6)又は30重量部(実施例7)に変えた以外は、実施例1と同様にして試験片を作製し、評価を行った。得られた結果を表1に示す。
実施例1において、相溶化剤「ハイパロン#40」(E)を配合しなかった以外は、実施例1と同様にして試験片を作製し、評価を行った。得られた結果を表1に示す。
実施例1において、エチレン・プロピレン・ジエンゴム「EPT#4095」(B)、振動特性改良剤「クマロンG90」(C)及び相溶化剤「ハイパロン#40」(E)を配合しなかった以外は、実施例1と同様にして試験片を作製し、評価を行った。得られた結果を表1に示す。
実施例1において、エチレン・プロピレン・ジエンゴム「EPT#4095」(B)の配合量を、エチレン・アクリルゴム「VamacG」(A)100重量部に対して、10重量部(比較例2)又は300重量部(比較例3)に変えた以外は、実施例1と同様にして試験片を作製し、評価を行った。得られた結果を表1に示す。
実施例1において、振動特性改良剤「クマロンG90」(C)を配合しなかった以外は、実施例1と同様にして試験片を作製し、評価を行った。得られた結果を表1に示す。
実施例1において、振動特性改良剤「クマロンG90」(C)の配合量を、エチレン・アクリルゴム「VamacG」(A)に対し、30重量部に変えた以外は、実施例1と同様にして試験片を作製し、評価を行った。得られた結果を表1に示す。
実施例1において、エチレン・アクリルゴム「VamacG」(A)及び相溶化剤「ハイパロン#40」(E)を配合しなかった以外は、実施例1と同様にして試験片を作製し、評価を行った。得られた結果を表1に示す。
Claims (6)
- エチレン・アクリルゴム(A)100重量部、エチレン・プロピレン・ジエンゴム(B)50〜280重量部、及び軟化点が70〜110℃、かつ数平均分子量が200〜2000であるクマロン樹脂からなる振動特性改良剤(C)2〜20重量部を含有することを特徴とする高減衰ゴム組成物。
- 高減衰ゴム組成物が、さらにゴム用軟化剤(D)を含有し、エチレン・アクリルゴム(A)100重量部に対するエチレン・プロピレン・ジエンゴム(B)とゴム用軟化剤(D)の合計含有量が280重量部以下であり、かつゴム用軟化剤(D)とエチレン・プロピレン・ジエンゴム(B)の重量比(D/B)が0.2〜2である請求項1記載の高減衰ゴム組成物。
- 高減衰ゴム組成物が、ハロゲン化ポリエチレンゴム、ニトリルゴム、及びスチレンブタジエンゴムからなる群から選択される少なくとも1種の相溶化剤(E)を、エチレン・アクリルゴム(A)100重量部に対して3〜10重量部含有する請求項1又は2記載の高減衰ゴム組成物。
- 振動数1Hz、引張り方向+1.5%の条件での動的粘弾性測定における損失係数tanδが、−20〜100℃の全温度範囲にわたって0.15以上である請求項1〜3のいずれか記載の高減衰ゴム組成物。
- 請求項1〜4のいずれか記載の高減衰ゴム組成物からなる橋梁ケーブル用制振部材。
- 請求項1〜4のいずれか記載の高減衰ゴム組成物からなる建築物用制振部材。
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