JP2658433B2 - 架橋発泡用成形物 - Google Patents
架橋発泡用成形物Info
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Description
け作業性や装着性などに優れ、さらに装着後架橋発泡に
より磁力が失なわれるか、または著しく低下すること
で、電子・電気装置、磁気テープなどへの悪影響を少な
い制振・遮音・防音などに優れた着磁された架橋発泡用
成形物に関する。
充填し、制振・遮音・防音を行なう材料が知られてい
る。この材料の使用に際しては、該当する鋼板部分へ粘
着性を有する未架橋・未発泡シートを貼り付け、次いで
加熱処理を行なうことにより架橋、発泡、加熱融着し、
鋼板間の隙間、空間を充填させる材料である。しかしな
がら、制振部分に未架橋・未発泡シートを貼り付ける操
作において、未架橋・未発泡シートの粘着性と柔軟性の
ために、所定貼り合わせ位置よりズレを生じたときに修
正できない。また、未架橋・未発泡シート同士が付着
し、シート状を保てず使用できなくなることがある。そ
して、未架橋・未発泡シート保管時は離型紙を使用して
いるため、貼り付け作業後は離型紙がゴミになるなどの
問題がある。さらに、この未架橋・未発泡シートを立面
または天井に貼った場合、加熱による発泡、融着時にタ
レまたは剥離による落下を生じることがあり、使用が制
限されている。
2号で提案されている着磁された瀝青物質からなるシー
トを用いる方法が考えられるが、しかしこの方法による
と、装着後も磁力を有していることから、電子・電気装
置、磁気テープなどに対し悪影響を与え、さらにこのシ
ートでは十分な制振・遮音・吸音性などを有しない。
し、離型紙を必要とせず、取り付け作業が簡便であり、
加熱時のタレ、落下を防止し、さらに電子・電気装置、
磁気テープなどに対し悪影響を与えない制振・遮音・吸
音などに優れた架橋発泡用成形物を提供することにあ
る。
着を磁力で行ない、かつその後架橋発泡することで先の
諸問題を極めて有効に解決するゴム組成物を見い出し、
本発明に到達したものである。
成物からなり、着磁されてなることを特徴とする架橋発
泡用成形物、 (A)ゴム状重合体 100(重量部) (B)無機質充填剤 0〜300(重量部) (C)軟化剤 30〜500(重量部) (D)架橋剤 1〜50(重量部) (E)発泡剤 1〜100(重量部) (F)磁性粉 10〜20,000(重量部) を提供するものである。
ポリブタジエン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチ
レン−エチルアクリレート共重合体、芳香族ビニル化合
物と共役ジエン化合物との共重合体およびこれらの水添
物、アイオノマー、ポリオレフィンの酸無水物変性体、
ポリオレフィンのカルボキシ変性体および天然ゴム、各
種の合成ゴムから選ばれた少なくとも1種である。
芳香族ビニル化合物と共役ジエン化合物との共重合体お
よびこれらの水素添加物、ポリイソプレンゴム(IR)、
スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、ポリブタジエンゴ
ム(BR)、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NB
R)、クロロプレンゴム(CR)などのジエン系合成ゴム
およびエチレン−プロピレンゴム(EPR)、イソブチレ
ン−イソプレンゴム(IIR)、アクリル系ゴム(ACM、AN
M)、フッ素ゴムなどの非ジエン系合成ゴムが挙げられ
る。
ニル化合物と共役ジエン化合物との共重合体およびこれ
らの水素添加物、天然ゴムIR、IIR、EPDMなどが挙げら
れる。
上、好ましくは85%以上のものであり、結晶化度が5%
以上、好ましくは10〜40%のものである。また、分子量
は広い範囲にわたって選択可能であるが、混練加工性お
よび本発明の目的である架橋発泡用成形物を得るために
は[η](トルエン、30℃)が0.5dl/gr以上であること
が好ましい。
としては、芳香族ビニル化合物の含有量が7〜90重量%
の物が好ましくは、さらに好ましくは10〜70重量%であ
り、分子量は10,000以上1,000,000以下、より好ましく
は70,000以上300,000以下を用いることによって、より
優れた本発明の目的とする物が得られる。
リレンの単一もしくは2種以上を組み合わせた物が好ま
しい。また、これら芳香族ビニル化合物と共役ジエン共
重合体の水素添加物も使用することができる。
軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、種々の表面
処理炭酸カルシウムのほか、タルク、水酸化マグネシウ
ム、マイカ、クレー、硫酸バリウム、天然ケイ酸、合成
ケイ酸、酸化チタン、ガラス繊維、コットンフロックお
よび種々のカーボンブラックなどが使用できる。また、
ケイ酸類に代表される遠赤外線放射性物質の配合も有効
である。これらの無機質充填剤のうち、重質炭酸カルシ
ウム、軽質炭酸カルシウム、タルクは経済的にも有利で
好ましい。
て0〜300重量部、好ましくは0〜150重量部である。30
0重量部を超える場合は、遮音性、吸音性および発泡性
が損なわれるので好ましくない。
スオイルまたはエクステンダーオイルと呼ばれる鉱物系
軟化剤があり、芳香族環、ナフテン環およびパラフィン
鎖の三者が組み合わさった混合物が好ましい。また、他
にアタクチックポリプロピレン、各種ワックスやアスフ
ァルトなどの瀝青物質も好ましい。(C)成分の使用に
際しては、2種以上を併用して使用することも可能であ
る。また、架橋発泡時の加熱融着性を増すために、粘着
付与剤を加えることもできる。
部に対し、好ましくは30〜500重量部、好ましくは50〜3
00重量部である。30重量部未満の場合は、発泡性が損な
われ遮音性能が悪くなるとともに、架橋発泡後に磁力が
残り、電子・電気装置、磁気テープなどに悪影響を与え
る。500重量部を超える配合の場合は、著しい粘着性が
発生するとともに混練加工性が悪くなる。
または加熱により硫黄を生成させる化合物と加硫促進剤
との組み合わせ、有機過酸化物などである。
黄、表面処理硫黄などが使用でき、また加熱により硫黄
を生成させる化合物としては、テトラメチルチウラムジ
スルフィド、テトラエチルチウラムジスルフィドなどが
使用できる。
て1〜50重量部、好ましくは3〜30重量部である。1重
量部未満の場合、架橋度が不足し発泡セルが破壊され高
発泡体が得られない。また、50重量部を超える場合、架
橋度が高くなりすぎて高発泡体が得られなく、その結
果、十分な遮音性能を与える物が得られない。
る加硫促進剤としては、例えばテトラメチルチウラムジ
スルフィド(TMTD)、テトラメチルチウラムモノスルフ
ィド(TMTM)、N−オキシジエチレン−2−ベンゾチア
ゾリル・スルフェンアミド(OBS)、N−シクロヘキシ
ル−2−ベンゾチアゾチアジル・スルフェンアミド(CB
S)、ジベンゾチアジルジスルフィド(MBTS)、2−メ
ルカプトベンゾチアゾール(MBT)、ジンクジ−n−ブ
チルジチオカーバイト(ZnBDC)、ジンクジメチルジチ
オカーバイト(ZnMDC)などである。
ド、ジ−t−ブチルパーオキシ−3,3,5−トレメチルシ
クロヘキサン、α,α′−ジ−t−ブチルパーオキシジ
p−ジイソプロピルベンゼン、n−ブチル−4,4−ビス
−t−ブチルパーオキシバレレート、t−ブチルパーオ
キシベンゾエート、t−ブチルパーオキシイソプロピル
カーボナート、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパ
ーオキシ)ヘキサンなどが使用できる。
ノマーなどを添加してもよい。多官能性モノマーの具体
例としては、トリメチロールプロパントリメタクリレー
ト、エチレングリコールジメタクリレート、トリアリル
イソシアネート、ジアリルフタレートなどである。
ともに上記の添加剤のほか、活性剤、老化防止剤、加工
助剤などの各種添加剤を適宜添加しても差支えない。
無機または有機発泡剤を使用することができる。また併
用することも可能である。
アンモニウム、アゾジカルボンアミド(ADCA)、ジニト
ロソペンタメチレンテトラアミン(DNDT)、ジニトロソ
テレフタルアミド、アゾビスイソブチロニトリル、アゾ
ジカルボン酸バリウム、スルホニルヒドラジド、トルエ
ンスルホニルヒドラジドなどを挙げることができる。
泡助剤と併用してもよい。これらのうち好ましいのは、
アゾジカルボンアミドおよび/またはジニトロソペンタ
メチレンテトラミンと尿素、尿素誘導体などの発泡助剤
との併用系である。
重量部に対して1〜100重量部、好ましくは5〜70重量
部である。発泡剤が1重量部未満の場合は高発泡体が得
られず、特に発泡倍率が2倍以下のときは磁力が残留し
た物を与え、電子・電気装置、磁気テープなどに悪影響
を与える危険がある。また、発泡剤が100重量部を超え
る場合は、発泡剤の分解によって発生するガスが多くな
り、良好な外観を有する発泡体が得られない。
イト、希土類金属化合物および鉄粉などが挙げられる。
主成分とし、Ba、Co、Sr,Ni、Zn、Mn、Cuなどの元素を
含む化合物のフェライトが挙げられ、これらが経済的に
好ましい。
に対し10〜20,000重量部、好ましくは200〜5,000重量
部、さらに好ましくは300〜2,000重量部である。10重量
部未満の場合、磁力が弱く鋼板への接着性が劣り、20,0
00重量部を超える場合には、高発泡体が得られない。
方法は特に制限はなく、バンバリー型ミキサー、ニーダ
ー、オープンロールなど、一般のゴム配合物に対して使
用される混合方法が可能である。こうして得られる未架
橋配合物は、ロール、カレンダーロール、押出機などを
使用して、例えばシート状などに成型した後に着磁器を
通すことにより着磁され、磁力にて鋼板に付着させ、次
いで熱空気などの熱媒体中で架橋発泡に供せられる。
範囲である。このときの残留磁束密度はJIS C2501に基
づき、100G以上が好ましく、さらに好ましくは300G以
上、特に好ましくは500〜2500Gである。
倍以上、特に好ましくは10倍以上、就中15倍以上であ
る。
発泡させることが可能である。また、鋼板などで目的と
する形状を作り、磁力により未発泡・未架橋シートを貼
り付け加熱することで架橋発泡させると、架橋発泡後は
磁力が消失するか、または著しく低下するが、架橋発泡
時の熱により発泡体が鋼板面に加熱融着し、落下、ズレ
などを生じることなく発泡体を与える。また、上記のよ
うに、架橋発泡後は磁力が消失するか、または著しく低
下するので、電子・電気装置、磁気テープなどに悪影響
を与えない特徴を有する。
が好ましく、さらに好ましくは100G以下、特に好ましく
は50G以下、就中、10G以下が好ましい。
材、防振材として好適であり、その他の用途として、工
業用品、自動車内装材、建材、日用品、運動用品、玩具
などにも広く使用することができる。
体的に説明するが、実施例によって本発明の範囲が制限
されるものではない。
測定した。
方法を用いた。
橋発泡させたときの加熱前のシート最下部位置から、加
熱後のスポンジ最下部位置までの長さをχmmとし、 にて求める方法を用いた。
トに粘着性なし。
性なし。
り。
て、試験片サイズ20mm×17mmφを用いて残留磁束密度
(単位G)を求めた。
気工業(株)製、GM−2430D)にて、架橋発泡体表面で
測定した。
S A1416−1974 実験室における音響透過損失測定法に準拠した。
響室、音源装置および受信装置で構成される。
用いた架橋配合である。これらは、後述の実施例9と同
様に混練、シート化し、シートおよび架橋発泡体を得
た。シートおよび架橋発泡体の特性結果を表−2に示
す。
混合物をニーダーにて作製し、ロールにてシート化し、
200×200×2mmの形状にして、電子磁気工業(株)製、
着磁器HD−100を用いて3mm間隔に着磁し、120〜220℃雰
囲気下で30分間架橋発泡させた。シートおよび架橋発泡
体の特性結果を表−2に示す。
法で配合後、比較例3〜7はロールにてシート化し、比
較例2は145トンプレスにてシート化し、評価を行なっ
た。
例1は混練不能、比較例2は混練可能であったが、発泡
倍率、タレ、粘着性、架橋発泡後磁束密度、音響透過損
失に劣る。
り、発泡倍率、外観、タレに劣る。一方、比較例7は、
(D)成分が本発明の範囲を超える例であり、発泡性、
架橋発泡後磁束密度、音響透過損失が劣る。
り、磁力による金属への接着性に劣る。
あり、異状発泡し、架橋発泡体が得られなかった。
あり、発泡性、架橋発泡後磁束密度、音響透過性が劣
る。
施工性、作業性に大変優れ、金属板には磁力にて良好に
接着し、架橋時に金型を特に必要とせず、熱空気による
架橋であっても十分な架橋発泡性を示し、タレが少な
く、天井面にても落下することがなく、加熱融着し、か
つ架橋発泡後は磁性がなくなるか、著しく低下する特性
を有し、電子・電気装置、磁気テープなどに悪影響を与
えることはない。さらに本発明の架橋発泡用成形物から
得られる架橋発泡体は、優れた緩衝性、防音性、吸音
性、遮音性、防振性を有し、特に隙間などの空隙部への
充填剤として極めて優れている。
を有することから、防振材、吸音材、防音材、遮音材と
して好適であり、その他の用途として、日用品、工業用
品、建材、フロアー材、運動用品、自動車内装材、玩具
など広く使用できる。
Claims (1)
- 【請求項1】次の(A)〜(F)の組成を有するゴム組
成物からなり、着磁されてなることを特徴とする架橋発
泡用成形物。 (A)ゴム状重合体 100(重量部) (B)無機質充填剤 0〜300(重量部) (C)軟化剤 30〜500(重量部) (D)架橋剤 1〜50(重量部) (E)発泡剤 1〜100(重量部) (F)磁性粉 10〜20,000(重量部)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1261755A JP2658433B2 (ja) | 1989-10-06 | 1989-10-06 | 架橋発泡用成形物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1261755A JP2658433B2 (ja) | 1989-10-06 | 1989-10-06 | 架橋発泡用成形物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03122139A JPH03122139A (ja) | 1991-05-24 |
JP2658433B2 true JP2658433B2 (ja) | 1997-09-30 |
Family
ID=17366255
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1261755A Expired - Lifetime JP2658433B2 (ja) | 1989-10-06 | 1989-10-06 | 架橋発泡用成形物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2658433B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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DE102004034723A1 (de) | 2004-07-17 | 2006-02-09 | Carl Freudenberg Kg | Magnetostriktives Element und dessen Verwendung |
US9670648B2 (en) | 2015-08-10 | 2017-06-06 | Caterpillar Inc. | Replaceable tip systems for a tine |
JP7012553B2 (ja) * | 2017-02-14 | 2022-02-14 | Dmノバフォーム株式会社 | 磁性発泡体及びその製造方法 |
JP2020158633A (ja) * | 2019-03-26 | 2020-10-01 | 積水化学工業株式会社 | 架橋発泡体シート |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61138644A (ja) * | 1984-12-10 | 1986-06-26 | Hayakawa Rubber Co Ltd | 柔軟性高比重ゴム発泡体 |
-
1989
- 1989-10-06 JP JP1261755A patent/JP2658433B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03122139A (ja) | 1991-05-24 |
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