JPH04178443A - ゴム組成物および防振材 - Google Patents

ゴム組成物および防振材

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JPH04178443A
JPH04178443A JP30535990A JP30535990A JPH04178443A JP H04178443 A JPH04178443 A JP H04178443A JP 30535990 A JP30535990 A JP 30535990A JP 30535990 A JP30535990 A JP 30535990A JP H04178443 A JPH04178443 A JP H04178443A
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pts
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rubber
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JP30535990A
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Inventor
Masahiro Kobayashi
小林 雅広
Minoru Furuichi
稔 古市
Yoshihisa Fujinaga
藤永 吉久
Takumi Miyaji
巧 宮地
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JSR Corp
Original Assignee
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
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Publication date
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は、熱空気中で所定の形状に架橋して使用できる
ゴム組成物に関し、さらに詳しくは、架橋前のゴム組成
物が樹脂、ゴム、木、金属、紙、布、コンクリート、石
材などの構造物に対して優れた粘接着性、形状追従性を
存し、そして架橋後の架橋体および架橋発泡体が高剛性
を有し、さらに軽量化が施され、かつ上記構造物に対し
て優れた粘接着性、形状追従性、緩衝性、防音性、吸音
性、遮音性および防振性を有するゴム組成物に関する。
[従来の技術] 架橋体のゴム成分として、合成ゴム、天然ゴム、1.2
−ポリブタジェン、エチレン−酢酸ビニル共重合体が用
いられておD、それらの架橋体は軽量で弾性を有するこ
とが知られている。これらの架橋体は、金型内で架橋さ
せる方法で製造されてきた。
新しい技術として、金型を使用しないで熱空気などの媒
体の熱を用いた架橋によD、架橋体を製造する方法が注
目され、車両分野に採用されている。この方法は、例え
は天然ゴム、合成ゴムなどに架橋剤を配合した遮音、防
振、防音などの性能を有する組成物をシート状にし、こ
れを車両のボディー材である鋼板に張りつけ、加熱する
ことでシート状物を架橋させ、架橋体を形成させるもの
などである。この方法において、シート状物および架橋
体に求められる性能としては、シート状物の場合、鋼板
に対する粘接着性、形状追従性、油面定着性および架橋
体にあっては高剛性であD、これらの性能が劣ると、鋼
板へのセット性、補強性が劣D、制振性能が低下し、さ
らには作業性が著しく低下し、また用途が制限される。
しかし、従来の天然ゴムあるいは合成ゴムからなる遮音
、防振、防音などの性能を有する材料は、架橋前のゴム
組成物および熱空気架橋後の架橋体は、鋼板などの構造
物に対して粘接着性および形状追従性に劣る。そのため
構造物へのセット性が劣D、操作性低下の原因となって
いた。
さらに架橋体においては、剛性が低く、防振性および鋼
板補強性が劣D、これらの改良が望まれていた。また近
年は、構造物が油類で処理されているものが多く、粘接
着性を一段と悪(する原因になってきておD、これら油
類で表面処理された構造物に対しても、優れた粘接着性
を有する材料が必要になってきている。
また最近に至っては、自動車の低燃費化に伴ない、車両
ボディーの軽量化が最重視されてきておD、したかって
使用される材料自体の軽量化も必要となってきた。
[発明が解決しようとする問題点コ 本発明は、上述の問題点である粘接着性、形状追従性を
改良し、かつ軽量化が施され、さらに優れた防音性、遮
音性、防振性に優れた架橋体、あるいは架橋発泡体を得
るゴム組成物およびこれを用いた金属板の防振材を提供
するものである。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、 A、数平均分子量500〜20,000のゴム5〜95
重量%と、 B、熱可塑性エラストマーから選ばれた少なくとも1種
5〜95重量%とからなる混合物C(A)+ (B)〕
100重量部に対し、C1中空フィラー  1〜300
重量部D、軟化剤  0〜200重量部 E、架橋剤  1〜100重量部 F9発泡剤  0〜100重量部 を配合してなるゴム組成物および金属板用防振材を提供
するものである。
本発明の(A)成分のゴムとしては、ポリブタジェンゴ
ム(BR) 、1.2−ポリブタジェンゴム、スチレン
−ブタジェンゴム(SBR)、アクリロニトリル−ブタ
ジェンゴム(NBR) 、ポリイソプレンゴム(IR)
、クロロプレンゴム(CR)、イソブチレン−イソプレ
ンゴム(IIR)などの共役ジエン系重合体が挙げられ
、好ましくは−OH,−COOH,−NH2、−NGO
/\ −CH−CH−1−CH=CH2などの官能基を有する
ゴムが挙げられる。これらのうち特に好ましいのは、官
能基を有するBRSSBR,I IRである。また、そ
の数平均分子量は500〜20゜000、好ましくは1
,000〜10,000が好適である。数平均分子量が
500未満であると、油面処理金属板粘着強度が低下し
、20,000を超えると、形状追従性、防音性が悪く
なる。
(A)成分の使用量は5〜95重量%、好ましくは30
〜90重量%、さらに好ましくは50〜90重量%であ
る。
(A)成分は構造物、特に油類で表面処理された構造物
に対しても優れた粘接着性、形状追従性を与える。
(A)成分が5重量%未満であると、粘接着性、形状追
従性、防音性が劣D、95重量%を超えると、架橋前の
組成物の粘度が低くなD、油面処理金属板粘着強度が低
下する。
本発明の(B)成分の熱可塑性エラストマーとしては、
1.2−ポリブタジェン、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、エチレン−エチルアクリレート共重合体、芳香族ビ
ニル化合物と共役ジエン化合物との共重合体およびこれ
らの水添物、アイオノマー、ポリオレフィンの酸無水物
変性体、ポリオレフィンのカルボキシ変性体などが挙げ
られる。
また、これらの熱可塑性エラストマーにエポキシ樹脂、
ポリイソシアネートなどを併用したものも使用できる。
これらのうち、好ましいのは1゜2−ポリブタジェン、
芳香族ビニル化合物と共役ジエン化合物との共重合体、
特にそのブロック共重合体およびポリオレフィンの酸変
性体およびこれらにポリイソシアネート、エポキシ樹脂
を配合したものである1、2−ポリブタジェンとしては
、1.2−結合金量が70%以上、好ましくは85%以
上のものであD、結晶化度が5%以上、好ましくは10
〜40%のものである。また分子量は、広い範囲にわた
って選択可能であるが、混練加工性および本発明の目的
である架橋発泡体を得るためには、〔η〕(トルエン3
0°C)が0.5讃/gr以上であることが好ましい。
芳香族ビニル化合物と共役ジエン化合物とのブロック共
重合体は、例えば−数式(A−B)nA、(A−B)n
または〔(A−B)n)mX式中 4≧n≧18≧m≧
2 A ;芳香族ビニル化合物重合体 B ;共役ジエン(共)重合体または共役ジエン(共)
重合体の水素添加重合体 X ;カップリング剤残基 で表わされるブロック共重合体であD、さらにこれらを
水素添加したものも使用できる。
−段と優れた本発明の目的の架橋体を得るには、芳香族
ビニル化合物としてスチレン、共役ジエン化合物として
ブタジェンおよび/またはイソプレンを用いたものが好
ましい。また、1,2−ポリブタジェン、芳香族ビニル
化合物と共役ジエン化合物とのブロック共重合体などに
、エポキシ樹脂、ポリイソシアネートを加えることによ
D、さらに高剛性な架橋体を得ることもできる。
ポリイソシアネートの具体例としては、2,4−トリレ
ンジイソシアネート、水添2,44リレンジイソシアネ
ート、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、
水添4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、1
,5−ナフタレンジイソシアネート、キシレンジイソシ
アネート、水添キシレンジイソシアネート、1,6−へ
キサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシア
ネートなどのジイソシアネート、あるいは4゜4’ 、
4’−トリフェニルメタントリイソシアネート、トリス
−(p−イソシアネートフェニル)−チオフォスフェー
トなどの多官能イソシアネートを重合して得られるポリ
マーである。
またエポキシ樹脂として、例えばビスフェノールAジグ
リシジルエーテル型エポキシ樹脂、不飽和脂肪酸二量体
ジグリシジルエステル型エポキシ樹脂、アルキレンオキ
サイドのジグリシジルエーテル型エポキシ樹脂、ビスフ
ェノールF型エポキシ樹脂などが挙げられ、硬化剤とし
ては、ジシアンジアミドのようなジヒドラジド類、N、
N−ジアルキル尿素誘導体、N、N−ジアルキルチオ尿
素誘導体、イミダゾール誘導体などが挙げられる。
本発明の(B)成分の使用量は5〜95重量%、好まし
くは5〜80重量%、さらに好ましくは10〜50重量
%である。5%未満では油面処理金属板粘着強度が劣る
。95重量%を超えると形状追従性が低下するので好ま
しくない。
本発明の(C)成分の中空フィラーとしては、例えばシ
リカバルーン、シラスバルーン、ガラスバルーン、フラ
イアッシュバルーンなどの中空無機質充填剤、中空ポリ
マー、中空架橋ポリマーなどの中空有機質充填剤などを
挙げることができる。
これらの充填剤の平均粒径は300μm以下が好ましく
、さらに好ましくは100μm以下、特に好ましくは5
0μm以下である。300μm以上の平均粒径のものは
、混練り加工時につぶれやすく、つぶれると中空部分が
なくなD、本来の意味での中空フィラーの役目を果たせ
ず、十分に低比重な架橋物が得られない。また、十分に
低比重とするためには、かさ比重が0.4以下のものが
好ましい。これらの中空フィラーのうち、シリカバルー
ン、シラスバルーンなどの無機質充填剤が経済的に有利
で好ましく、さらには5i02含有量60%以上のもの
が好ましい。
ここで、中空架橋ポリマーとしては、例えば架橋性モノ
マー(a)1〜50重量%、不飽和カルホン酸1〜40
重量%および/またはその他の親水性モノマー5〜99
重量%からなる親水性モノマー(b)1〜99重量%、
および前期架橋性モノマーあるいは親水性モノマーと共
重合か可能なその他の重合性モノマー(c)0〜85重
量%よりなる重合性モノマー成分100重量部を、重合
性モノマー成分のポリマーとは異なる組成の異種ポリマ
ー1〜100重量部の存在下において水中に分散し、次
いで前記重合性モノマー成分を重合させること(特開昭
62−127336号公報参照)や、該架橋中空ポリマ
ー粒子をシードポリマーとして、架橋性モノマー、親水
性モノマーおよび重合性モノマーから選ばれた少な(と
も1種をシード重合すること(特開平2−140271
号および特開平2−140272号参照)により得られ
る中空架橋ポリマーが挙げられる。
(C)成分の使用量は、[(A)+ (B)E成分10
0重量部に対して1〜300重量部、好ましくは50〜
150重量部である。1重量部未満であると、ゴム組成
物を得るための混練性、架橋体の外観および架橋体の剛
性、防振性、防音性が劣D、また軽量化効果が出す、ま
たゴム組成物が高価になるので、汎用性に欠は好ましく
ない。300重量部を超える場合は粘接着性が損なわれ
、さらに強度が低下するので好ましくない。
本発明で使用する(D)成分の軟化剤としては、一般に
プロセスオイル、またはエクステンダーオイルと呼ばれ
る鉱物油系ゴム用軟化剤があD、(A)、(B)との相
溶性の点でナフテン系および芳香族系のものが好ましい
また他の好ましい軟化剤としては、アタクチックポリプ
ロピレンやアスファルトなどの瀝青物質が挙げられる。
成分(D)の軟化剤の配合量は、成分〔(A)+ (B
)3100重量部に対し0〜200重量部、好ましくは
10〜150重量部である。200重量部を超える配合
の場合は、混練加工性が著しく悪くなる。
本発明で使用する(E)成分の架橋剤としては、硫黄ま
たは、加熱により硫黄を生成させる化合物と架橋促進剤
との組み合わせ、存機過酸化物、イソシアネート化合物
、アミン系化合物などである。
架橋剤を用いないで、紫外線、X線、電子線を照射して
架橋する方法も本発明の目的とするものが得られる。
硫黄としては、粉末硫黄、沈降硫黄、コロイド硫黄、表
面処理硫黄などが使用でき、また加熱により硫黄を生成
させる化合物としては、テトラメチルチウラムジスルフ
ィド、テトラエチルチウラムジスルフィドなどが使用で
きる。
(E)成分の配合量は、成分[(A)+ (B) 〕1
100重量に対して1〜100重量部、好ましくは3〜
30重量部である。1重量部未満の場合、架橋度が不足
し、制振性、遮音性が劣D、100重量部を超える場合
、架橋度が高くなりすぎて脆弱となD、実用性が損なわ
れる。
硫黄や加熱によD、硫黄を生成させる化合物に併用する
架橋促進剤としては、例えばテトラメチルチウラムジス
ルフィド(TMTD) 、テトラメチルチウラムモノス
ルフィド(TMTM) 、N−オキシジエチレン−2−
ベンゾチアゾリルψスルフェンアミド(OBS) 、N
−シクロへキシル−2−ベンゾチアジルφスルフェンア
ミド(CBS)、ジベンゾチアジルジスルフィド(MB
TS)、2−メルカプトベンゾチアゾール(MBT)、
ジンクジ−n−ブチルジチオカーバイト(ZnBDC)
 、ジンクジメチルジチオカーバイ)(ZnMDC)な
どである。
有機過酸化物架橋配合の場合、ジクミルパーオキサイド
、ジ−t−ブチルパーオキシ−3,3゜5−トリメチル
シクロヘキサン、α、α′−ジーt−プチルパーオキシ
ジp−ジイソプロピルベンゼン、n−ブチル−4,4−
ビス−t−ブチルパーオキシバレレート、t−ブチルパ
ーオキシベンゾエート、t−プチルパーオキシイソプロ
ビルヵーボナート、2.5−ジメチル−2,5−ジ(を
−ブチルパーオキシ)ヘキサンなどが使用できる。
また過酸化物架橋の場合は、同時に種々の多官能性モノ
マーなどを添加してもよい。
多官能性モノマーの具体例としては、トリメチロールプ
ロパントリメタクリレート、エチレングリコールジメタ
クリレート、トリアリルイソシアヌレート、ジアリルフ
タレートなどである。
また必要に応じて、上記添加剤のほか、活性剤、老化防
止剤、加工助剤などの各種添加物を適宜添加しても差支
えない。
本発明で使用する(F)成分の発泡剤としては、公知の
無機または有機発泡剤を使用することができる。また併
用することも可能である。
発泡剤の具体例としては、重炭酸ナトリウム、重炭酸ア
ンモニウム、炭酸ナトリウム、炭酸アンモニウム、アゾ
ジカルボンアミド(ADCA)、ジニトロソペンタメチ
レンテトラミン(DNPT)、ジニトロソテレフタルア
ミド、アゾビスイソブチロニトリル、アゾジカルボン酸
バリウム、スルホニルヒドラジド、トルエンスルホニル
ヒドラジドなどを挙げることができる。これらの発泡剤
は尿素、尿素誘導体などの公知の発泡助剤と併用しても
よい。これらのうち、好ましいのはアゾジカルボンアミ
ドおよび/またはジニトロソペンタメチレンテトラミン
と尿素、尿素誘導体などの発泡助剤との併用系である。
(F)成分である発泡剤の使用量は、成分[(A)+ 
(B)] 1100重量に対して0〜100重量部であ
D、非発泡架橋体を目的とするときは(F)成分は0重
量部、架橋発泡体を目的とするときは、好ましくは1〜
100重量部、さらに好ましくは5〜70重量部、特に
好ましくは10〜50重量部である。発泡剤が100重
量部を超える場合は、発泡剤の分解によって発生するガ
スが多くなD、良好な外観を有する発泡体か得られない
。非発泡架橋体は、遮音性、吸音性を有するが、特に優
れた防振性を有するので防振材として優れている。
本成分にはさらに粘着剤を添加し、粘接着性能を向上さ
せることも可能である。
粘着剤としては、例えばロジン系樹脂、テルペン系樹脂
、クマロンインデン系樹脂、脂肪族および芳香族系石油
樹脂が挙げられる。
前記(A)〜(F)および他の配合剤を混合する方法は
特に制限はなく、バンバリーuミキサー、加圧ニーダ−
、オープンロールなど一般のゴム配合物に対して使用さ
れる混合方法で可能である。
ただし、高粘着物を混合する場合は、バンバリー、加圧
ニーダーの方が操作性がよい。また、混合手順は特に制
限はないが、混合最後に中空フィラーを投入するのが軽
量化向上のために好ましい。
こうして得られる未架橋配合物は、カレンダー、ロール
、押出機などを利用して、例えばシート状などに成形し
た後、熱空気などの熱媒体中で架橋に併せられる。
架橋温度は、120〜250℃、好ましくは140〜1
80℃の範囲の熱空気中で加熱して架橋を行なう。この
とき、特に加圧する必要はなく、大気圧下で架橋するこ
とが可能である。この架橋時に構造物、例えば木型、粘
土型、金型などで目的とする形状を作D、型の上に未架
橋シートを乗せておくことによD、未架橋シートは熱に
より軟化して形の形状どおりに追従し、目的とする形状
とすることが可能である。また架橋時に接着剤、粘着剤
などを使用しなくても型と強固に架橋接着することも可
能である。また熱空気のような熱媒体中で加硫を行なう
ため、高価な金型やプレス装置などを特に必要とせす、
従来の金型架橋ではできなかった長尺物の架橋もできる
本発明の架橋、あるいは架橋発泡用ゴム組成物は、遮音
材、防音剤、樹脂拘束材、割振材、防振材、鋼板補強材
として好適であD、その他の用途として、各種ランニン
グ、工業用品、自動車内装材、道路材、建材、日用品、
運動用品、玩具などにも広く使用することかできる。特
に好ましい用途は、割振材、防振材、鋼板補強材、金属
板の防振材であD、本発明の優れた性能が十分発揮され
る。
さらに、上記用途において複合化もしくは接触する相手
の材料が油類などで処理されていても、また使用部位の
環境が低温ないし高温下であっても、広い温度範囲にお
いて本発明のゴム組成物および架橋体、あるいは架橋発
泡体は、これらの複合化される相手の材料に対して優れ
た粘着性を有する。
なお、接触する材料、性質は特に限定されるものではな
く、例えば樹脂、ゴム、金属、木、紙、布、コンクリー
ト、石材などを用いることができる。そして、上記材料
の形状は、例えば面体、立体、点体、こうし体、綿体、
らせん体、球体、囲体、凸体およびこれらの併用および
または組み合わせ体であってもよい。
[実 施 例] 次に、実施例および比較例を示して本発明をさらに具体
的に説明するか、実施例によって本発明の範囲が制限さ
れるものではない。
なお、実施例、比較例において各物性は次の方法で測定
した。
(1)架橋体外観 (判 定) ◎ : 架橋体表面に割れがなく凹凸がない。
○ : 架橋体表面に割れがなく、やや凹凸がある。
△ : 架橋体表面がガス抜けにより凹凸が目立つか、
もしくは割れる。
× : 凹凸、形状くずれ大。
(2)形状追従性 長さ150闘、幅100mm、厚さ1闘の鋼板が、30
°、45°、60°、90°、120″の頂点角度を有
する山形形状に加工されたものを用い、この頂点角度部
上に試料を置き、試料が頂点角度にフィツトする状態を
追跡した。
試料形状:長さ100mm、幅50mm、厚さ2mm(
判 定) ◎ : すべでの角度にフィツトし、試料外観形状に異
常がない。
○ : 45°〜120°の角度にフィツトし、試料外
観形状に異常がない。
△ : 90°〜120°の角度にフィツトし、試料外
観形状に異常がない。
X  :  120’にフィツトしない。無理にフィツ
トさせると亀裂が入る。
(3)油類処理金属板粘着強度 ■金属板上に防錆オイルを塗布(オイルがたれない状態
のオイル含浸ガーゼを用い3回塗布)することにより油
類処理し、■この上に未架橋シートをおき、■この金属
−未架橋シート構造体を垂直に立て0.5m、1m、2
mの高さよりコンクリート上に落下させ、■金属−未架
橋シートの粘着性を評価した。
(判 定) ◎ : 2mの高さより垂直に落下させ剥離がない。
0:1mの高さより垂直に落下させ剥離がない。
△ :  0.5mの高さより垂直に落下させ剥離がな
い。
X  :  0. 5mの高さより垂直に落下させ剥離
する。
(4)架橋後接管強度 幅2.5cmの短冊状の2枚の鋼板の間に2mmの厚さ
でサンプルをサンドイッチし、140℃×30分で架橋
硬化させた後、上下の鋼板を互いに反対方向に平行に引
張D、剪断強度を測定。
(判 定) 剪断強度 ◎ :  25kg/cd以上 ○ :  15kg/cJ以上25kg/c/未満△ 
:   5 kg / cI1以上15kg/cJ未満
X  :   5kg/c♂未満 (5)音響透過損失T、(dB)(遮音性の指標となる
)JIS  A1416−1974実験室における音響
透過損失測定法に準拠した。
測定装置は、試料取付用開口部にはさむ2つの無響室、
音源装置および受信装置で構成される。
(音響透過損失の算出) 試料の音響透過損失は次式により算出した。
TL=L1−L2 TL : 空間音圧レベル差(dB) L  : 音源用無響室平均音圧レベル(dB)L2 
: 受音用          (dB)(判 定) 200Hzの場合 0  :  10 (dB)以上 △ :  7 (dB)以上10(dB)未満X  :
  7 (dB)未満 1.00 Hzの場合 ○ :’  15 (dB)以上 △ :13(dB)以上15 (dB)未満X  : 
 13 (dB)未満 (6)防振特性 JASOM32’9−83 5・10防振性に準拠した
すなわち、200X20mmの試験板の上に、170X
20mmの試料シートの縦方向、横方向をそれぞれ合わ
せ、鋼板からなる試験板の一端より30mmあけて乗せ
て焼付けた後、室温まで放冷したものを試験片とする。
次に試料を焼付けていない方の試験板の端を試験器にし
っかり固定する。電磁加振器に130〜140Hzの電
流を流して板を共振させ、板の振幅が最大となるときの
周波数を測定する。次に、その両側で振幅が1/σにな
る点の周波数を測定する。次の式により防振係数を算出
する。
ユニに    d:防振係数 fo:共振点の周波数Hz f、、f2:共振点の両側で振幅か共振点のピーク値の
1/函と なる周波数)1zf2/fl (実用判定) d≧0.4(○) 0.3≦d<0.4 (△) d<0.3 (X) (7)混練加工性 加圧ニーダ−混練時のコンパウンドのまとまり性 (判 定) ○ : 良好、分散性良 △ : 長時間必要、分散性やや不良 × : 混練不可 (8)硬 度 ショアーD法による硬度測定 (判 定) 硬度(ショアーD) ◎ : 70以上 ○ : 60以上70未満 △ ; 50以上60未満 × : 50未満 (9)比 重 JIS  K−7112の水中置換法に準拠した。
(判 定) ◎ :0.9未満 ○ :0.9以上1.1未満 △ :1.1以上1.3未満 X  :  1. 3以上 実施例1〜5は、パーオキサイド架橋配合である。
表−1に示す配合割合でポリマーを40〜70°Cで予
備混練し、次に液状ポリマーを投入し予備混練する。次
に軟化剤を投入し混練を十分行ない、パーオキサイドを
投入し混練する。最後に中空フィラーを投入し混練した
後、145トンプレスにて240mmX240mmX2
mmの形状に室温〜60°Cでシート化し、140°C
雰囲気下30分間架橋させた。シートおよび架橋体の特
性結果を表−3に示す。本発明の目的とする軽量化の施
された架橋体が得られている。
実施例6は硫黄架橋配合である。
実施例1と同様な方法で評価を行なった配合処方は表−
1に、評価結果は表−3に示す。本発明の目的とする軽
量化の施された架橋体が得られている。
実施例7は架橋発泡の配合である。表−1に示した実施
例の評価結果を表−3に示す。本発明の目的とする軽量
化の施された架橋体が得られている。
比較例1〜8 表−2に示した配合処方を用い、実施例1で示した方法
で配合、成形および評価を行なった。シートおよび架橋
体の特性を表−4に示す。
比較例1〜2 (A)、(B)成分がともに本発明の範囲外であD、1
は形状追従性、油類処理金属板粘着強度が劣D、2は硬
度が低く、混練加工性が劣る。
比較例3 比較例3は、(C)成分が本発明の範囲を超えるもので
あD、形状追従性、油類処理金属板粘着強度および架橋
後の接着強度が劣る。
比較例4 比較例4は、(D)成分が本発明の範囲を超えるもので
あD、架橋後の接着強度、油類処理金属板粘着強度およ
び混練加工性が劣る。また、音響透過損失、防振性も劣
る。
比較例5 比較例5は、(E)成分が本発明の範囲未満であD、硬
度が低く、油類処理金属板粘着強度、架橋後の接着強度
が劣る。
比較例6 比較例6は、(C)成分の代わりに炭酸カルシウムを用
いたものであD、軽量化の面で大きく劣る。
比較例7.8 比較例7.8は、(A)成分を使用しない場合であD、
油類処理金属板粘着強度、架橋後の接着強度、形状追従
性が劣る。
以下余白 [発明の効果] 本発明のゴム組成物は、架橋時に金型を特に必要とせず
、熱空気による架橋であっても十分に架橋あるいは架橋
発泡性を示し、相手の構造物である樹脂、ゴム、木、金
属、紙、コンクリート、石材など、構造物および該構造
物が油類で表面処理されていても、ゴム組成物および架
橋体あるいは架橋発泡体は、ともに粘着性、形状追従性
に優れ、さらに大きな軽量化が施されている。さらに、
架橋体または架橋発泡体は、優れた緩衝性、防音性、遮
音性、防振性、制振性を示す。
本発明のゴム組成物は、このような優れた性能を有し、
大きな軽量化が施されていることから、軽量化が重視さ
れた構造物などに使用される防振材、遮音材として好適
であD、その他の工業用品として、各種ライニング、日
用品、工業用品、建材、フロア−材、カーペット裏打材
、運動用品、自動車内装材、道路用材、玩具など広く使
用できる。
従って、本発明のゴム組成物は金属板の防振材として好
適に用いられる。
特許出願人  日本合成ゴム株式会社

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)A、数平均分子量500〜20,000のゴム5
    〜95重量%と、 B、熱可塑性エラストマーから選ばれた少なくとも1種
    5〜95重量%とからなる混合物〔(A)+(B)〕1
    00重量部に対し、 C、中空フィラー1〜300重量部 D、軟化剤0〜200重量部 E、架橋剤1〜100重量部 F、発泡剤0〜100重量部 を配合したゴム組成物。
  2. (2)請求項(1)記載のゴム組成物からなる金属板の
    防振材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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