JP2625974B2 - 発泡成形体及びその製造方法 - Google Patents

発泡成形体及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は建築物、自動車、航空機、船舶、洗濯機・掃
除機などの家電製品、包装材、防音壁、各種の工業用品
などに防音性、遮音性を付与する防音性、遮音性、発泡
性の優れた架橋発泡成形体及び該架橋発泡成形体の製造
方法に関する。
[従来の技術] 防音・遮音材として、各種のゴム状物質や熱可塑性樹
脂を主成分とする発泡体が、多岐にわたり多く使用され
ている。
最近、防音・遮音材の用途の展開にともなって多様化
し、その結果、従来に比べ一段と防音性、遮音性の優れ
た防音・遮音材が要求されている。
[発明が解決しようとする問題点] 従来に比べ一段と優れた防音・遮音材について、鋭意
研究を重ねた結果、発泡工程での発泡性に優れる材料
が、防音性、遮音性に優れること、特定の構造の気泡を
有する材料が防音性、遮音性に優れること、防音・遮音
材の少なくとも一面が特定形状であると防音性、遮音性
に優れることを見出し、その結果、本発明の防音性、遮
音性に優れた架橋発泡成形体を見出し、本発明に到達し
た。
[問題を解決するための手段] (1) 本発明は、少なくとも一種の熱可塑性エラスト
マー(a)5〜100重量%と天然ゴム及び合成ゴムから
選ばれた少なくとも一種の成分(b)0〜95重量%とか
らなる組成物を主成分とする発泡体であって、 (イ)発泡体の少なくとも一面が凹凸形状であり、 (ロ)その凸部と凹部の面積比率が5〜95/5〜95
(%)、 (ハ)発泡体上の凸部の高さが発泡体の全厚みの1〜90
%、 (ニ)発泡体の凸部を有する表面1m2当たりの凸部の数
が20個以上であり、 (ホ)連続気泡率が20〜95% であることを特徴とする発泡成形体を提供するものであ
る。
以下、本発明について詳細に述べる。
成分(a)の熱可塑性エラストマーとしては、1,2−
ブタジエン重合体、芳香族ビニル−共役ジエン系ブロッ
ク共重合体、例えば部分架橋エチレン−プロピレン系ゴ
ムとポリオレフィンとのブレンド物などのポリオレフィ
ン系熱可塑性エラストマー、ポリウレタン系熱可塑性エ
ラストマー、エチレン−酢酸ビニル系熱可塑性エラスト
マー、ポリ塩化ビニル系熱可塑性エラストマーなどが挙
げられる。これらの中では1,2−ブタジエン重合体、芳
香族ビニル−共役ジエン系ブロック共重合体が好まし
い。
成分(a)として使用する1,2−ブタジエン重合体
は、ビニル結合含有量が70%以下、好ましくは85%以
上、結晶化度が5%以上、好ましくは10〜40%である。
極限粘度〔η〕は0.5dl/g以上、好ましくは0.6以上であ
る。
成分(a)として使用する芳香族ビニル−共役ジエン
系ブロック共重合体としては、少なくとも一つの共役ジ
エン化合物の重合体ブロックとを含むものであり、直鎖
型であっても、ラジアル型であってもよい。また、共役
ジエンブロックが少量の芳香族ビニル化合物とのランダ
ム共重合体であってもよいし、芳香族ビニル化合物含量
が漸増するいわゆるテーパー型ブロックであってもよ
い。
ブロック共重合体の構造については特に制限となく、
(A−B)n型、(A−B)n−A型または(A−B)
n−C型のいずれでも使用できる。式中Aは芳香族ビニ
ル化合物の重合体ブロック、Bは共役ジエン系の重合体
ブロック、Cはカップリング剤残基、nは1以上の整数
を示す。なお上記ブロック共重合体において、共役ジエ
ン部分が水素添加されたブロック共重合体を使用するこ
とももちろん可能である。
本発明に使用する芳香族ビニル−共役ジエン系ブロッ
ク共重合体の芳香族ビニル化合物としては、スチレン、
α−メチルスチレン、o−メチルスチレン、m−メチル
スチレン、p−メチルスチレン、あるいはビニルナフタ
レンなどが用いられるが、特にスチレンが好ましい。ま
た共役ジエンとしては、1,3−ブタジエン、イソプレ
ン、ピペリレンなどが用いられ、この中では1,3−ブタ
ジエン、イソプレンが特に好ましいものである。
ブロック共重合体の重量平均分子量は、10,000〜80,0
00が好ましく、更に好ましくは50,000〜500,000であ
る。また、ブロック共重合体中の芳香族ビニル化合物の
含量は5〜60重量%が好ましく、更に好ましくは20〜50
重量%である。
成分(b)として使用されるゴム状物質の代表的な例
として、天然ゴム(NR)、ポリイソプレンゴム(IR)、
ブチルゴム(IIR)、スチレン−ブタジエンゴム(SB
R)、ポリブタジエンゴム(BR)、アクリロニトリルゴ
ム(NBR)、クロロプレンゴム(CR)などのジエン系合
成ゴム及びエチレン−プロピレンゴム(EPR)、アクリ
ル系ゴム(ACM、ANM)、フッ素ゴムなどの非ジエン系合
成ゴムっが挙げられる。これらのうち、好ましいのはN
R、IR、SBR、BR、IIRである。
成分(a)と成分(b)の組成割合は(a)/(b)
=5〜100/0〜95重量%、好ましくは10〜100/0〜90重量
%である。5重量%未満であると発泡性が劣るために、
印一な発泡体、高発泡な発泡体が得られないので、その
結果、防音・遮音性、発泡体の外観が劣る。更に発泡性
が劣ることから発泡工程の操作性、生産性も劣る。
本発明の架橋発泡成形体の少なくとも一面が特定条件
の凹凸形状を有していることから、低周波数帯から高周
波数の広いレンジで一段と優れた防音・遮音性を発揮す
る。
凸部の上面の形状、凹部の底面の形状について特に限
定するものでないが、例えば円形、長円形、だ円形、正
方形、長方形、三角形、ヒシ形及びそれらを変形した形
状が挙げられる。
凹凸形状は、一つの形状に限るものでなく、形状の異
なるものの組合せであってもよい。
凸部と凹部の面積比率は5〜95/5〜95(%)、好まし
くは10〜90/10〜90(%)である。
凸部の面積が5%未満であると防音・遮音性に劣り、
更に架橋発泡成形体がヘタりやすく、その結果、防音・
遮音性が劣ることと、該成形体の厚みが変化するため、
該成形体の施工部分の変形の原因となり好ましくない。
また凸部の面積が95%を超えると防音・遮音性能が劣り
好ましくない。
凸部の高さ(h)は厚み(D)の1〜90%、好ましく
は5〜80%である。ここでの高さ(h)とは発泡体表面
上の凸部の高さであり、厚み(D)は凸部の頂部まで含
めた発泡体(シート)全体の厚さである。
(h)が1%未満であると、防音・遮音性に劣る。一
方90%を超えると架橋発泡成形体がヘタリやすく、その
結果、防音・遮音性が低下し、施工部分の変形の原因と
なる。
1m2当たりの凸部の数は20個以上、好ましくは50個以
上、更に好ましくは500個以上である。20個未満である
と防音・遮音性が劣るので好ましくない。
連続気泡率は20〜95%、好ましくは30〜90%である。
20%未満であると防音・遮音性が劣り、一方95%を超え
るとヘタリが生じやすく、その結果、防音・遮音性の低
下、施工部分の変形の原因となる。更に架橋発泡成形体
の強度が低下するので好ましくない。
上述の架橋発泡成形体の製造方法について、以下に示
す。
上述に示した組成割合の成分(a)と成分(b)から
なる組成物に発泡剤及び架橋剤を配合した配合組成物を
加熱下で架橋発泡させる時に、配合組成物の少なくとも
一面に空間率5〜95%、1m2当たりの穴の数が20個以上
の型を当てて凹凸を形成させ、上記した架橋発泡成形体
を製造する。
型の空間率は5〜95%、好ましくは10〜90%である。
型の穴の数は1m2当たり20個以上、好ましくは50〜1,00
0,000個、更に好ましくは500〜100,000個である。この
範囲の型を用いることで、本発明で規定している凸部/
凹部の面積比率及び凸部の数の架橋発泡成形体を製造す
ることができる。又、型の厚さ、穴径及び加熱時の溶融
粘度を適宜調整することで、本発明で規定する凸部の高
さを有する架橋発泡成形体を製造することができる。
型としては上記の空間率、穴の数を有するワイヤクロ
ス、スクリーンクロス、メッシュベルト、Perforatedシ
ート注)などを使用することができる。
発泡剤としては、炭酸アンモニウム、重炭酸ナトリウ
ム、無硝酸ナトリウムなどの無機発泡剤、ジニトロソペ
ンタメチレンテトラミン、N,N′−ジメチル−N,N′ジニ
トロソテレフタールアミド、ベンゼンスルホニルヒドラ
ジド、P−トルエンスルホニルヒドラジド、P,P′−オ
キシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)、3,3′−
ジスルホンヒドラジドジフェニルスルホン、アゾビスイ
ソブチロニトリル、アゾビスホルムアミドなどの有機発
泡剤がある。また、発泡剤とともに尿素系、有機酸系、
金属塩系などの発泡助剤を用いることができる。発泡助
剤は、ジニトロソペンタメチレンテトラミン、アゾジカ
ルボンアミドなどの分解温度の高い発泡剤とともに用い
て、発泡温度を適当に低下調整するなどの目的で加えら
れる。
架橋剤としては、例えば硫黄、ジペンタメチレンチウ
ラム、テトラスルフィドのような硫黄化合物、ジクミル
ペルオキシド、1,1′−ジ−(t−ブチルペルオキシ)
−3,3,5−トリメチルジクロヘキサン、ジ−(t−ブチ
ルペルオキシ)ジイソプロピルベンゼン、2,5−ジメチ
ル−2,5−ジ−(t−ブチルペルオキシ)ヘキサンなど
のペルオキシド、P−キノンジオキシム、P,P′−ジベ
ンゾイルキノンジオキシムなどのオキシム化合物など、
またイオウ架橋配合の場合は同時に種々の加硫促進剤を
転嫁して架橋させるのが好ましい。加硫促進剤の具体例
としては、テトラメチルチウラムジスルフィド(TMT
D)、テトラメチルチウラムモノスルフィド(TMTM)、
N−オキシジエチレン−2−ベンゾチアゾリル・スルフ
ェンアミド(OBS)、N−シクロヘキシル−2−ベンゾ
チアジル・スルフェンアミド(CBS)、ジベンゾチアジ
ルジスルフィド(MBTS)、2−メルカプトベンゾチアゾ
ール(MBT)、ジンクジ−n−ブチルジチオカーバメイ
ト(ZnBDC)、ジンクジメチルジチオカーバメイト(ZnM
DC)などである。
なお、架橋剤を用いないで紫外線、X線電子線を照射
して架橋を行う方法でも、架橋剤を用いた時と同様の効
果が得られるので、架橋剤を用いなくても本願の架橋剤
を用いる方法とみなされ、本願範囲に含まれる。
更に、配合剤としてその他必要に応じ、充填剤、軟化
剤、可塑剤、活性剤、分散剤、粘着付与剤、着色剤、滑
剤、老化防止剤、紫外線吸収剤、難燃剤、その他添加剤
を併用することができる。
充填剤としては、カーボンブラック、ホワイトカーボ
ン(ケイ酸化合物)、炭酸カルシウム、タルク、クレ
ー、マイカなどの無機充填剤;ハイスチレン樹脂、クマ
ロンインデン樹脂、フェノール樹脂、リグニン、変性メ
ラミン樹脂、石油樹脂などの有機充填剤を挙げることが
できる。このうち特に無機充填剤が好ましく使用され
る。
軟化剤としては、プロセス油(アロマチック系、ナフ
テン系、パラフィン系)、潤滑油、パラフィン、流動パ
ラフィン、石油アスファルト、ワセリンなどの石油系軟
化剤;コールタール、コールタールピッチなどのコール
タール系軟化剤;ヒマシ油、アマニ油、ナタネ油、ヤシ
油などの脂肪油系軟化剤;トール油;サブ;密ロウ、カ
ルナウバロウ、ラノリンなどのロウ類;リシノール酸、
パルミチン酸、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸カ
ルシウム、ラウリン酸亜鉛などの脂肪酸及び脂肪酸塩;
石油樹脂などの合成高分子物質を挙げることができる。
可塑剤としては、フタール酸エステル系、アジピン酸
エステル系、セバシン酸エステル系、リン酸系など、粘
着付与剤としては、クマロンインデン樹脂、テルペン・
フェノール樹脂、キシレン・ホルマリン樹脂など、着色
剤としては、無機及び有機顔料など、滑剤としては、例
えばパラフィンワックス、ポリエチレンワックス、ポリ
プロピレンワックスなどの脂肪族炭化水素類、カプリン
類、ラウリン類、ミリスチン酸、パルミチン酸、マーガ
リン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、ベヘニン酸など
の高級脂肪酸類またはこれらの金属塩類、すなわちリチ
ウム塩、カルシウム塩、ナトリウム塩、マグネシウム
塩、カリウム塩など、パルミチンアルコール、セチルア
ルコール、ステアリルアルコールなどの脂肪族アルコー
ル類、カプロン酸アミド、カプリル酸アミド、ラウリル
酸アミド、ミリスチン酸アイド、パルミチン酸アミド、
ステアリン酸アミドなどの脂肪族アミド類、脂肪酸とア
ルコールのエステル類、フルオロアルキルカルボン酸ま
たはその金属塩、フルオロアルキルスルホン酸金属塩な
どのフッ素化合物類が挙げられる。
老化防止剤としては、例えばアルデヒド、ケトン、ア
ミン反応生成物及び誘導体、アミンとその誘導体、イミ
ダール類、フェノール類及び誘導体などが挙げられる。
紫外線吸収剤として、例えば2−(2′−ヒドロキシ
−5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−
(2′−ヒドロキシ−4′−n−オクトキシフェニル)
ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′,
5′−ジ−ターシャリ−ブチルフェニル)−5−クロロ
ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′,
5′−ジ−ターシャリ−ブチルフェニル)ベンゾトリア
ゾールなどのベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、2−
ヒドロオキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒド
ロオキシ−4−n−オクトオキシベンゾフェノン、2,4
−ジヒドロオキシベンゾフェノン、2−ヒドロオキシ−
4−ベンジルオキシベンゾフェノンなどのベンゾフェノ
ン系紫外線吸収剤、サルチル酸メチル、サルチル酸ドデ
シルなどのサルチル酸エステル類、2−エチル−ヘキシ
ル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレートなどが
挙げられる。
本発明の架橋発泡成形体製造方法についての1例を以
下に示す。
本発明の成分(a)、(b)、発泡剤、架橋剤及び必
要に応じて、その他の配合剤をバンバリー型ミキサー、
加圧ニーダー、オープンロールなどを用いて混合し、未
架橋配合物を得る。こうして得られた未架橋配合物はカ
レンダーロール、押出機などを使用して、シート状に成
形する。
得られたシートを3〜60分間、110〜250℃、好ましく
は140〜200℃の温度下で、シートの少なくとも一面に上
述の型を当てて架橋発泡を行い、本発明の架橋発泡成形
体を製造する。
発泡剤の配合量は、成分(a)と成分(b)の合計10
0重量部に対して、好ましくは1〜100重量部、更に好ま
しくは3〜70重量部である。
架橋剤の配合量は、成分(a)と成分(b)の合計10
0重量部に対して、好ましくは0.1〜50重量部、更に好ま
しくは0.1〜30重量部である。
本発明の連続気泡率は、発泡剤の量、種類を適宜選択
することで調整することができる。
架橋剤は発泡体を架橋させるので、その結果、発泡セ
ルの破壊を防ぐ効果があり、その結果、厳しい条件で使
用しても発泡セルが破壊されにくく、厳しい条件下での
防音・遮音性の低下が少なくなる。
架橋発泡させる加熱方法としては、空気・窒素の加熱
ガス、赤外線、バーナ及び電熱などの外部加熱方式、高
周波加熱などの内部加熱方式が挙げられる。
本発明の加橋発泡成形体の製造方法は、簡単かつ生産
性の優れた方法である。
又、本発明の架橋発泡成形体は、防音・遮音性に優
れ、かつ厳しい条件下でヘタリあるいは発泡セルの破壊
が大幅に改良されているので、厳しい条件下で使用して
も防音・遮音性の低下が少なく、そのために建築用材料
(屋根、天井、床、壁材)、自動車・航空機・船舶用材
料、家電用材料、防音型、クッション、マット、断熱
材、緩衝材など広い分野で使用することができる。
[実 施 例] なお、実施例及び比較例において示した各性能は、次
の方法で測定した。
(1) 連続気泡率 東芝・ベックマン(株)製 空気比較式比重計930型
を用いて測定し、次式により算出した。
Vs:試験片の見掛体積(cc) ΔV:試験片の真の体積(cc) (2) 比重 次式により算出した。
V:試験片の体積(cc) W:試験片の重量(g) (3) 硬度及び引張強さ JIS K6301に準拠し、測定した。なお、試験片は3mm
厚さにスライスしたものを用いた。
(4) 圧縮歪(ヘタリの指標となる) 厚みを0.1mmの精度で測定した。
試験片の上下に3mmの厚さ鉄板を当て、上側の鉄板の
上には更に荷重を重ねて試験片への圧力が100g/cm2にな
るよう調整した。室温で30分間放置した後、負荷を掛け
たまま試験片の厚みを測定した。次式により算出した。
T1:元の試験片の厚み(mm) T2:30分間荷重を掛けた後の試験片の厚み(mm) (5) 吸音率α JIS A1405 垂直入射吸音率測定方法に準拠した。
吸音率の算出 α=1−Ir/Ii=(Ii−Ir)/Ii Ii:入射する音の強さ Ir:反射する音の強さ 実施例1〜8 表−1に示した配合成分を表−1に示した割合でBR型
バンバリーミキサーにより混合し、10インチテストロー
ル機により表−1に示した厚さにシーティングを行った
未架橋シートについて、表−1に示した型を未架橋シー
ト下面に置き、オーブンの中で表−1に示した温度・時
間により加熱し、発泡体を得た。その評価結果を表−1
に示した。
比較例1〜7 表−2に示した配合処方、条件を用いて、他は実施例
1と同様に行い、表−2の結果を得た。
比較例1は、(a)成分が本発明の範囲未満の例であ
り、発泡性が劣り、本発明の目的とする連続気泡率が得
られず、その結果、吸音特性が劣る。
比較例2は、凹凸部を有さない本発明の範囲外の発泡
成形体の例であり、吸音特性が劣る。
比較例3は、凸部の面積比率が本発明の範囲未満の例
であり、吸音特性が劣る。
比較例4は、凸部の面積比率が本発明の範囲を越えた
例であり、吸音特性が劣る。
比較例5は、凸部の高さの比率が本発明の範囲を越え
た例であり、引張り強さ、圧縮歪ともよくなく、使用時
の耐久性に劣り、かつ吸音特性も劣る。
比較例6は、連続気泡率が本発明の範囲未満の例であ
り、吸音特性が劣る。
比較例7は、連続気泡率が本発明の範囲を越えた例で
あり、引張り強さ、圧縮歪ともよくなく、使用時の耐久
性に劣る。
[発明の効果] 従来、防音・遮音材については、優れた防音・遮音特
性を得るために、防音・遮音材を構成する素材の面から
の開発が進められてきたが、その特性の向上は限界に達
した。
本発明の発泡成形体は、発泡成形体を構成する素材を
本発明の特定する重合体を用い、特定する発泡構造の架
橋発泡体とし、かつ架橋発泡体に特定する凹凸を付与す
ることで、従来の防音・遮音材で得ることのできなかっ
た防音・遮音性に優れた発泡成形体である。更に、本発
明の発泡成形体の製造方法は発泡性に優れ、かつ簡単な
方法で製造することができるので、極めて工業的生産性
の優れた製造方法である。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも一種の熱可塑性エラストマー
    (a)5〜100重量%と天然ゴム及び合成ゴムから選ば
    れた少なくとも一種の成分(b)0〜95重量%とからな
    る組成物を主成分とする発泡体であって、 (イ)発泡体の少なくとも一面が凹凸形状であり、 (ロ)その凸部と凹部の面積比率が5〜95/5〜95
    (%)、 (ハ)発泡体上の凸部の高さが発泡体の全厚みの1〜90
    %、 (ニ)発泡体の凸部を有する表面1m2当たりの凸部の数
    が20個以上であり、 (ホ)連続気泡率が20〜95% であることを特徴とする発泡成形体。
  2. 【請求項2】少なくとも一種の熱可塑性エラストマー
    (a)5〜100重量%と天然ゴム及び合成ゴムから選ば
    れた少なくとも一種の成分(b)0〜95重量%とからな
    る組成物に発泡剤、架橋剤を配合した配合組成物を加熱
    下で架橋発泡させる時に、配合組成物の少なくとも一面
    に空間率が5〜95%で、かつ1m2当たりの20個以上の穴
    を有する型を当てて、発泡成形体の表面に凹凸部を形成
    させることを特徴とする請求項(1)の発泡成形体の製
    造方法。
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