JP3341785B2 - ゴム組成物 - Google Patents

ゴム組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スチールコードに対す
る接着性に優れたゴム組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、スチールコードは種々の用途に適
用されており、例えば、自動車用タイヤに対する要求が
高度になるに従って、スチールベルトタイヤ (ベルト層
がコートゴムで被覆されたスチールコードからなるタイ
ヤ) に多く使用されるようになってきた。スチールベル
トタイヤは自動車の操縦性や安定性、タイヤの摩耗性等
に有利であるが、補強材にスチールコードを用いてお
り、このスチールコードとコートゴムとの間の接着性が
製品の品質に重大な影響を及ぼす。そこで、スチールコ
ードとコートゴムとの良好な接着性を得るため、スチー
ルコードの表面には、通常、ブラスメッキが施されてい
る。
【0003】しかしながら、スチールコードの切断端面
には、ブラスメッキが施されておらず、スチールコード
を構成するスチール材が露出しているため、スチールベ
ルトタイヤではベルト層の幅方向端部においてスチール
コード切断端とコートゴムとが剥離するというセパレー
ションの問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ブラスメッ
キが施されたスチールコードばかりでなくブラスメッキ
が施されていないスチールコードに対しても良好な接着
性を有する、スチールコードに対する接着性に優れたゴ
ム組成物を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のゴム組成物は、
原料ゴム100重量部に対し、1, 2−ビニル結合量60%
以上であってかつ無水マレイン酸にて末端変性されたブ
タジエンゴムを1〜10重量部、ヘキサメチロールメラミ
ンペンタメチルエーテルの部分縮合物を1〜5重量部、
メタクレゾール樹脂を0.5〜5重量部、イオウを4〜7
重量部配合してなることを特徴とする。
【0006】このように本発明では、原料ゴムに特定の
ポリブタジエンゴム、ヘキサメチロールメラミンペンタ
メチルエーテルの部分縮合物、メタクレゾール樹脂、お
よびイオウを配合したために、ブラスメッキの存否にか
かわりなくスチールコードに対する接着性を向上させる
ことが可能となる。以下、本発明の構成につき詳しく説
明する。
【0007】 原料ゴム。 特に限定されるものではないが、例えば、天然ゴム (N
R) 単独、又は天然ゴム (NR) に合成イソプレンゴム
(IR) 、ブタジエンゴム (BR) 、スチレン−ブタジ
エンゴム (SBR) 、エチレン−プロピレンゴム (EP
M、EPR) 、ブチルゴム (IIR) をブレンドしてな
るものである。
【0008】 1, 2−ビニル結合量60%以上、好ま
しくは70%以上であってかつ無水マレイン酸にて末端変
性されたブタジエンゴム。 このブタジエンゴムとしては、例えば、米国の Advance
d Resins, Inc.の RICOBOND 1756が挙げられる。なお、
このブタジエンゴムは、その重量平均分子量が5000〜1
0,000であるのが好ましい。
【0009】1, 2−ビニル結合量が60%未満では、ブ
ラスメッキが施されていないスチールコードに対する接
着性改良効果がなくなってしまう。また、無水マレイン
酸で末端変性されていない場合には、混練時の加工性が
著しく悪化する。このブタジエンゴムの使用量は、上記
原料ゴム100重量部に対し、1〜10重量部である。1重
量部未満ではスチールコードとの接着性改良効果がなく
なる。また、10重量部を超えると100 %モジュラスの低
下が大きく、ベルト層間でのセパレーション性の低下を
起こし易くなること、およびスチールコードとの接着性
改良効果も殆どなくなってしまう。
【0010】 ヘキサメチロールメラミンペンタメチ
ルエーテルの部分縮合物。 ヘキサメチロールメラミンペンタメチルエーテルの部分
縮合物とは、下記式を有する化合物である。
【0011】
【0012】ヘキサメチロールメラミンペンタメチルエ
ーテルの部分縮合物としては、一般の市販品を用いるこ
とができる。例えば、住友化学社製のスミカノール507
(ヘキサメチロールメラミンペンタメチルエーテルの部
分縮合物50%含有) がある。なお、他のポリメトキシメ
チルメラミン、例えば、ヘキサメトキシメチルメラミン
を用いても本発明の目的を達成することはできない。
【0013】ヘキサメチロールメラミンペンタメチルエ
ーテルの部分縮合物の使用量は、上記原料ゴム100重量
部に対し、1〜5重量部である。1重量部未満では得ら
れるゴム組成物の硬度向上の効果が不十分となり、一
方、5重量部を超えると破断特性の低下がみられる。 メタクレゾール樹脂。
【0014】一般の市販品でよい。その使用量は、上記
原料ゴム100重量部に対し、0.5〜5重量部である。0.
5重量部未満では、得られるゴム組成物の硬度向上の効
果が少ない。5重量部を超えると破断特性の低下、加硫
後の発熱性が高くなり、好ましくない。 イオウ。
【0015】イオウの使用量は、上記原料ゴム100重量
部に対し、4〜7重量部である。4重量部未満では添加
効果が少なく、また、7重量部を超えると得られる未加
硫ゴム組成物の表面にイオウがブルームして加工上の障
害となるからである。 本発明のゴム組成物は、上記原料ゴムに対し、これ
らのブタジエンゴム、ヘキサメチロールメラミンペンタ
メチルエーテルの部分縮合物、メタクレゾール樹脂、お
よびイオウを配合してなるものであるが、必要に応じて
他の配合剤、例えば、カーボンブラック、加硫促進剤等
を適宜配合してもよい。
【0016】
【実施例】表1に示す配合内容 (重量部) でゴム組成物
(比較例1〜4、実施例1〜6)を作製した。これらの
試料につき100%モジュラス、抗張力、破断伸びはJIS
3号ダンベルを打抜きJIS-K-6301に準拠して測定し、硬
度はJIS Aで測定した。この結果を表1に示す。
【0017】また、これらの試料につき、下記によりA
STM接着評価を行った。この結果を表1に示す。ASTM接着評価 : (1)ブラスメッキ付スチールコード接着 12.5mm間隔で平行に並べた黄銅メッキスチールコード(1
×5 構造) の両側からゴム組成物をコーティングして埋
め込み、幅25mmにしたファブリックを170 ℃×20分加硫
して試験サンプルとし、ASTM D 2229 に準拠してワ
イヤを引き抜き、そのときのゴム被覆率(%)で評価し
た。数値の大きい方が接着性がよい。 (2)ブラスメッキなしスチールコード接着 上記(1)と同様の手法ではあるが、スチールコードは
黄銅メッキされていない。
【0018】 表1から明らかなように、本発明のゴム組成物 (実施例
1〜6) はブラスメッキの存否にかかわりなくスチール
コードに対する接着性に優れていることが判る。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、原
料ゴムに対し、1, 2−ビニル結合量60%以上であって
かつ無水マレイン酸にて末端変性されたブタジエンゴ
ム、ヘキサメチロールメラミンペンタメチルエーテルの
部分縮合物、メタクレゾール樹脂、およびイオウをそれ
ぞれ特定量配合したために、ブラスメッキが施されたス
チールコードばかりでなくブラスメッキが施されていな
いスチールコードに対しても接着性を向上させることが
できる。このため、本発明のゴム組成物でスチールコー
ドを被覆してタイヤのベルト層を構成した場合には、ベ
ルト層の端部のセパレーションを防止することが可能と
なる。なお、本発明のゴム組成物は、タイヤのベルト層
ばかりでなく、コンベアベルトその他の用途に適用可能
である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08L 61:18) (56)参考文献 特開 平4−110202(JP,A) 特開 平4−221205(JP,A) 特開 平5−104678(JP,A) 特開 昭56−159238(JP,A) 特開 平1−249845(JP,A) 特開 昭63−241045(JP,A) 特開 昭53−126050(JP,A) 特開 平5−339423(JP,A) 特開 昭63−46241(JP,A) 特開 昭55−152730(JP,A) 特公 昭59−2694(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 9/00 - 21/00 C08K 3/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原料ゴム100重量部に対し、1, 2−ビ
    ニル結合量60%以上であってかつ無水マレイン酸にて末
    端変性されたブタジエンゴムを1〜10重量部、ヘキサメ
    チロールメラミンペンタメチルエーテルの部分縮合物を
    1〜5重量部、メタクレゾール樹脂を0.5〜5重量部、
    イオウを4〜7重量部配合してなるゴム組成物。
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