JP5515528B2 - スチールコード被覆用ゴム組成物 - Google Patents
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Description
実施例において用いた原材料は次のとおりである。
NR: 天然ゴム TSR20
TEMPO: 2,2,6,6−テトラメチルピペリジニルオキシ(株式会社ADEKA製)
OH−TEMPO: 4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジニルオキシ(株式会社ADEKA製)
カーボンブラック: HAF級カーボンブラック(東海カーボン株式会社製シーストN)
亜鉛華: 正同化学工業株式会社製酸化亜鉛3種
ステアリン酸: 日油株式会社製ビーズステアリン酸YR
老化防止剤: 精工化学株式会社製「オゾノン6C」
ナフテン酸コバルト: DIC株式会社製、コバルト量10%
ステアリン酸コバルト: DIC株式会社製、コバルト量8%
ネオデカン酸オルトホウ酸コバルト: Rhodia社製「マノボンドC22.5」(コバルト量22.5%)
不溶性硫黄: 四国化成工業株式会社製「ミュークロンOT−20」(全硫黄分80%)
加硫促進剤: 大内新興化学工業株式会社製「ノクセラーDZ−G」
ペンタメトキシメチロールメラミンの部分縮合物: 田岡化学工業株式会社製変性エーテル化メチロールメラミン樹脂「スミカノール507A」(以下「PMMM」ともいう。)
クレゾール樹脂: 田岡化学工業株式会社製クレゾール・ホルムアルデヒド縮合体「スミカノール610」
表1に示す配合でゴム組成物を調製した。
調製したゴム組成物について、下記の方法で、粘度、50%モジュラス、初期接着性および耐水接着性を評価した。評価結果を表1に示す。
JIS K6300に準拠して、100℃におけるムーニー粘度を測定した。比較例1の粘度を100として指数化した。数値が高いほど粘度が高いことを示す。
JIS K6251に準拠し、60℃、20分間の条件で加硫した加硫ゴムシートをJIS 3号ダンベル形状で測定し、50%伸張時のモジュラスを求めた。比較例1の50%モジュラスを100として指数化した。数値が高いほど50%モジュラスが高いことを示す。
ブラスめっき処理されたスチールコード(1×6構造、東京製綱株式会社製)を、厚さ12.5mm、幅12.5mmの未加硫シートでサンドイッチし、160℃、20分間の条件で加硫した。次いでASTM D2229に準拠して、そのサンプルからコードを引き抜き、そのときのゴム被覆率(ゴム付き)%で評価した。比較例1のゴム被覆率%を100として指数化した。数値の大きい方が優れている。
加硫後の上記試験サンプルを切断して4週間70℃の温水中に浸漬した後、上記と同様にASTM D2229に準拠して評価した。比較例1のゴム被覆率%を100として指数化した。数値の大きい方が優れている。
実施例1〜4は、比較例1においてナフテン酸コバルト2質量部をネオデカン酸オルトホウ酸コバルト0.9質量部に変更し、さらにTEMPOまたはOH−TEMPOを配合したものである。いずれの実施例も、比較例1に比べ、粘度、50%モジュラスおよび耐水接着性が改善されている。
比較例2は、OH−TEMPOが配合されているが、ホウ素を含む有機酸コバルト、レゾルシン縮合物またはクレゾール樹脂、およびペンタメトキシメチロールメラミンの部分縮合物またはヘキサメトキシメチロールメラミンの部分縮合物が配合されていないものである。実施例1に比べ、50%モジュラスおよび耐水接着性が劣る。
比較例3は、ホウ素を含む有機酸コバルトおよび2,2,6,6−テトラメチルピペリジニルオキシまたはその誘導体が配合されていないものである。実施例1に比べ、50%モジュラスおよび耐水接着性が劣る。
比較例4は、2,2,6,6−テトラメチルピペリジニルオキシまたはその誘導体が配合されていないものである。実施例1に比べ、粘度、50%モジュラスおよび耐水接着性が劣る。
比較例5は、実施例3においてOH−TEMPOの配合量を0.25質量部から2.1質量部に増やしたものである。OH−TEMPOの配合量が多すぎると、耐水接着性が劣ることが分かる。
比較例6は、比較例4にさらに0.05質量部のOH−TEMPOを配合したものである。OH−TEMPOの配合量が少なすぎると、改善効果が得られない。
比較例7は、レゾルシン縮合物またはクレゾール樹脂およびペンタメトキシメチロールメラミンの部分縮合物またはヘキサメトキシメチロールメラミンの部分縮合物が配合されていないものである。上記配合剤が配合されていないと、50%モジュラス、耐水接着性が低下する。
Claims (3)
- ジエン系ゴム100質量部に、ホウ素を含む有機酸コバルトをコバルト量として0.1〜0.3質量部、2,2,6,6−テトラメチルピペリジニルオキシおよび/または4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジニルオキシを0.1〜2質量部、レゾルシン縮合物またはクレゾール樹脂を0.5〜5質量部、およびペンタメトキシメチロールメラミンの部分縮合物またはヘキサメトキシメチロールメラミンの部分縮合物を0.5〜5質量部配合してなるスチールコード被覆用ゴム組成物。
- ホウ素を含む有機酸コバルトがネオデカン酸オルトホウ酸コバルトまたはネオデカン酸メタホウ酸コバルトである、請求項1に記載のゴム組成物。
- 請求項1または2に記載のゴム組成物をベルト層に用いたスチールラジアルタイヤ。
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