JP4933690B2 - ビードフィラーゴム組成物及びこれを用いた空気入りタイヤ - Google Patents

ビードフィラーゴム組成物及びこれを用いた空気入りタイヤ Download PDF

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  • Reinforced Plastic Materials (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、短繊維の配合により異方性を持たせたビードフィラーゴム組成物及びこれを用いた空気入りタイヤに関し、更に詳しくは、操縦安定性を確保しながら乗り心地性能の向上を可能とした空気入りタイヤに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、高速道路の発達に伴いタイヤには益々シビアな要請がなされ、操縦安定性と共に乗り心地性能が要求されている。高速走行時の一例としてタイヤのスタンディングウエーブ現象の発生があり、これはタイヤ破壊につながることは知られている。この現象を抑制する手段の一つにビード部の剛性を向上させることが考えられており、ビード部の高弾性化は転がり抵抗の低減にも効果があることから、ビードフィラーゴム組成物としては弾性率の高いものが好ましい。
【0003】
しかるに、一般に高弾性率のゴム組成物を得る方法としては、カーボンブラックを多量に配合する方法、硫黄を多量に配合する方法、熱硬化性樹脂の添加、短繊維を配合する方法等が提案されており、夫々に特徴はあるがタイヤ成型作業の面及びタイヤの寿命の面から考えて前三者は好ましくない。一方、後者の短繊維をゴムに配合する方法は、一般に短繊維とゴムとの結合が不十分なのでクリープ性が大きくなったり、疲労寿命が低下したりすることが指摘されている。
【0004】
さて、空気入りラジアルタイヤにおいて、タイヤ性能を向上させるには操縦安定性と同時に乗り心地性能を満足することが必要であるが、ビード部の構造の面から見ると、操縦安定性と乗り心地性能との間には相反する性能である。
【0005】
一般に、空気入りラジアルタイヤの操縦安定性を向上させる目的でビードフィラーの剛性を高めるが、この剛性が不十分である場合にはスチール補強材等をビードフィラーの周辺に配置しているケースがある。しかるに、ビード部にスチール補強材等を配置した場合には、タイヤ径方向の剛性が高くなり過ぎて乗り心地性能が大幅に低下してしまう。一方、スチール補強材を使用しないと、場合によってはビード部が柔らか過ぎるため操縦安定性が不十分となってしまう。従って、ビードフィラーの周辺にスチール補強材を使用しない場合と同等の操縦安定性を確保し、しかも乗り心地性能の改善と更にはタイヤの軽量化を図ることは困難であった。
【0006】
このように、タイヤの乗り心地性能の面を考慮すると、ビードフィラーゴム組成物における弾性率を異方性とするのがよく、このため、短繊維をゴムに配合し、これを配向する提案がなされている。
【0007】
ビードフィラーゴム組成物に短繊維を配合して異方性、即ちタイヤの径方向とそれに直交する方向の弾性率の比を異ならせて操縦安定性と乗り心地性能の両立を目的とする技術は特開平11ー129711号公報にて開示されている。かかる提案では、短繊維がポリビニルアルコールのような水溶性繊維と熱可塑性ポリアミドとのブレンドで、これにより広い歪領域において弾性率の増大を図っている。そして、繊維の収束性と分散向上のためと、繊維表面にマトリックスのエラストマー成分をグラフト化させる目的で、フェノール系樹脂またはシランカップリング剤などが配合されている。このように、短繊維とマトリックスのエラストマーとの間には、結びつきを向上させるための処置がなされているが、それでも短繊維の配合により、作業性と疲労性の悪化は避けられない。
【0008】
又、特開平8ー48108号公報では、従来の繊維では分子鎖が高度に配向して配向方向への破断伸びが比較的小さいのに対して、特殊な分子構造を有する繊維を配合してなる提案されている。即ち、分子内部に無秩序な冗長構造を持っていて配向方向の破断伸びが比較的大きい部分配向繊維でゴムを補強するものであり、この繊維で補強したゴムでは外部力によるエラストマー・マトリックスの変形に繊維が追従して変形可能なため、界面破壊が回避でき耐亀裂成長性が向上するもので、更に、ケブラーパルプのようなフィブリル化された短繊維を配合することで亀裂経路を蛇行させることにより更に耐亀裂成長性を向上させることができる。しかしながら、かかる提案にあっても作業性の低下が指摘され、特にロール熱入れ性が低下し、労力とコストが増大してしまう。そして、ビードフィラーの場合は配合短繊維量が大きくなると高い負荷条件において耐疲労性が極端に低下する傾向があり、ケブラーパルプや部分配向繊維のような緩和効果を施しても短繊維の多量配合では疲労性の低下をまるがれない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、ビードフィラーゴム組成物を改良して、耐久性とタイヤ製造時の作業性を向上させると同時に、タイヤの操縦安定性と乗り心地性を両立した空気入りタイヤを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は以上の課題を解決するためになされたものであって、第1発明は、原料ゴム100重量部に対して、芳香族ポリアミド短繊維を1〜6重量部とマレイン酸変性液状ポリブタジエンを0.2〜2重量部配合し、更にハードカーボン30〜70重量部とソフトカーボン10〜50重量部のカーボンブレンド系を配合したビードフィラー用ゴム組成物にかかるものである。
【0011】
そして、第2発明は、ビードコアの外周側にビードフィラーを配置した空気入りタイヤにおいて、前記ビードフィラーを構成するゴム中にの芳香族ポリアミド短繊維をタイヤ径方向に直角方向に配向させ、タイヤ周方向の弾性率aと径方向の弾性率bの比a/bが、4>a/b>1.5とした空気入りタイヤであって、具体的には、ビードコアの外周側に前記第1発明にて提供したビードフィラーゴム組成物を配置したものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
ここで第1発明に基づいて更に説明すると、ビードフィラーゴムに短繊維を配合し、これを押出し成形して押出し方向に繊維を配向させ、これによってビードフィラーのタイヤ周方向の弾性率aと径方向の弾性率bの比が、a/b>1.5の異方性を持つ材料を得ることを一つの目的としている。この弾性率の異方性により、タイヤの操縦安定性と乗り心地性の両立を図ったものであり、更に短繊維を配合することによりビードフィラー全体の弾性率を上昇させて、タイヤの軽量化及び低転がり性を図っている。
【0013】
その際、マレイン酸変性液状ポリブタジエン(PBDMA)を配合するが、これは分子中の無水マレイン酸部位が短繊維のアミド基と反応して結合を形成する一方、ポリブタジエン部位はエラストマーとの絡み合いを形成することで短繊維とエラストマーとの結びつきを強化する機能を発揮させるものである。尚、ここで用いられるエラストマーは、ビードフィラー組成物を構成するポリマー(例えば天然ゴム)と同一であることが望ましい。
【0014】
しかるに、短繊維を配合することによりロール熱入れ性等の作業性の悪化と加硫ゴムにした時の疲労特性の悪化は避けられない。特に剛直な芳香族ポリアミド短繊維の場合は、この配合量を6重量部以下に抑える措置を講じて許容できる作業性が得られるものである。これにより繊維配向方向の弾性率aと直交方向の弾性率bの比は1.5<a/b<4程度の範囲になる。
【0015】
本発明のカーボンブレンド系の配合は全体的な弾性率の向上を狙ったものである。この際、カーボンブラック系としてソフトカーボンとハードカーボンのブレンド系を配合するのは、これにより全体のカーボン充填量と補強性のバランスを上げてビードフィラーの弾性率を挙げることを目的としている。ここで、ハードカーボンブラックとしては、平均粒子径40μm以下、好ましくは20〜30μm程度のカーボンブラックを用いることができ、例えば、SAF、ISAF、HAF等を挙げることができる。又、ソフトカーボンブラックとしては、好ましくは平均粒子径40μm以上、好ましくは50〜100μm程度のカーボンブラックを用いることができ、例えば、FEF、GPF、SRF、HPF、APF等を挙げることができる。尚、ハードカーボンブラックとしては要素吸着量(IA)が60〜170mg/g程度が好ましく、70〜110mg/gであればより好ましい。一方、ソフトカーボンブラックはIAが10〜60mg/g、好ましくは20〜50mg/g程度のものが更によい。上記のIAはASTM・Dー1510ー95、DBPはASTM・Dー2414ー97に従って夫々測定される値である。
【0016】
タイヤの操縦安定性と乗り心地性の両立を図る場合、前記したように周方向と径方向の弾性率比の大きい方が条件的に望ましいが、乗り心地性に対するビードフィラーの寄与が通常のタイヤ構造においてはサイドウォールに比して小さいので、作業性や疲労性の悪化を招いてまで短繊維配合を増やして弾性率を上昇させることは得策ではない。このような理由から、短繊維の配合量には上限があり、これに伴って全体的な弾性率の上昇も抑えられることとなる。それを補うために、本発明ではハードカーボンをメインとしたカーボン系にソフトカーボンを更に充填することにより補強と充填効果のバランスを取ったもので、特に低歪領域の弾性率を向上させることができ、それにより操縦安定性の向上に寄与することができることとなったものである。またこのカーボンブレンド系の利点としてカーボンブラック配合量の割りにムーニー粘度等が低く抑えられ、又破断伸びの低下も抑えられる等、作業性及び耐疲労性の面で優れている。
【0017】
カーボンブラックの数値限定に関しては、ソフトカーボンの数値限定10〜50重量部であり、10重量部未満であるとカーボンブレンドとしての効果がないことであり、又、50重量部を越えるとハードカーボンと合わせたカーボン全体の配合量が大き過ぎて作業性や疲労性の低下をもたらす問題が生じる。ハードカーボンの数値限定は30〜70重量部であり、30重量部未満であると十分な補強効果が得られず、又、70重量部を越えた場合には、全体的な配合量が大き過ぎるからである。
【0018】
もう一つの弾性率の上昇法としてはフェノール系の熱可塑性樹脂を配合する方法があり、3〜20部程度配合することが望ましい。
【0019】
第2発明にあっては、上記した弾性率が異方性に富むビードフィラーゴム組成物を採用した空気入りタイヤであって、これによってビードフィラーのタイヤ周方向の弾性率aと径方向の弾性率bの比が、(4>)a/b>1.5の異方性を持つ空気入りタイヤが得られたものであり、かかるビードフィラーを採用したビード部の弾性率の異方性により、タイヤの操縦安定性と乗り心地性の両立をもたらしたものであり、更にビードフィラー全体の弾性率を上昇させて、軽量化及び低転がり性をも達成できたものである。
【0020】
本発明において用いられる芳香族ポリアミド繊維は脂肪族ジアミンと芳香族ジカルボン酸との重縮合体であり、その平均長さは10mm以下である。
【0021】
エラストマー成分(ビードフィラーの原料ゴム)としては、加硫可能なゴム成分であり、例えば、天然ゴム、ポリイソプレン、ポリブタジエン、スチレンーブタジエンゴム、ブチルゴム等の単独又は併用が挙げられる。
【0022】
ビードフィラーゴム組成物中には通常の配合剤、例えば、硫黄にて代表される加硫剤、熱硬化性樹脂、ホワイトカーボン、活性化炭カル、リグニン等の補強剤、クレー、亜鉛華等の充填剤、その他、加硫促進剤、老化防止剤、プロセスオイル、シランカップリング剤等の結合剤等、各種配合剤が任意に選択されて配合される。エラストマーの製法にあって、溶融、混練りは樹脂やゴムの混練りに通常用いられてるバンバリーミキサー、ニーダー、ニーダーエキストルーダー、オープンロール、一軸混練り機、二軸混練り機等が挙げられる。
【0023】
又、上記ビードフィラー組成物を用いてのタイヤ製造は、例えば、押出し機、カレンダー等により混練りして押出すことによってシート状のビードフィラー部材を作成し、これを成型ドラム上で他の部材と貼り合わせてグリーンタイヤを作成し、これをタイヤモールドに収め、内側から圧力を加えながら加硫する方法等により行うことができる。
【0024】
【実施例】
以下に第1発明で言及したビードフィラーゴム組成物の実施例と比較例をもって更に説明する。表1はビードフィラーゴム組成物の組成及びこの加硫ゴム組成物の加硫物性を示す。
【0025】
表1中の1)〜4)は以下の通りである。
1):ハードカーボンブラックとしては、例えば、旭カーボン(株)の旭#55(IA=70、DBP=100)を用いることができる。
2):ソフトカーボンブラックとしては、例えば、旭カーボン(株)の旭#70(IA=30、DBP=80)を用いることができる。
3):フェノール樹脂としては、例えば、住友ベークライト(株)のスミライトレジンPR50253を用いることができる。
4):フェノール樹脂硬化剤としては、例えば、大内新興化学工業(株)のノクセラーHを用いることができる。
【0026】
混練り条件はツーステージ練りであり、ノンプロ(第1ステージ)練り条件はローター回転数70rpm/min、温度80〜170℃、練り時間4minであり、プロ(第2ステージ)練り条件は夫々50rpm/min、70〜110℃、1minである。尚、加硫条件は、加硫温度160℃、加硫圧力10kgf/cm2 、加硫時間は15minである。
【0027】
耐疲労性試験には油圧式の疲労試験、例えば島津製作所(株)のサーボパルサーEHFーEシリーズを用いて実施した。試験片としては幅6.0mm、長さ70mm、厚さ2.0mmの短冊状試験片の中央に長さ5mm程度の初亀裂を入れたものを用い、試験片の引張り方向に最大応力1.0〜3.0Mpa程度、最小応力0.1Mpa、周波数5Hzの時間に対し正弦関数をなす一定の繰り返し応力を負荷し、各々の最大応力に対して試験片が破断するまでの回数を調べた。
【0028】
実施例1と2は、芳香族ポリアミド短繊維を所定量配合したビードフィラーゴム組成物で、比較例2の短繊維を配合していないものに比べ、短繊維配向方向の弾性率が大きく上昇し、配向方向と垂直方向の弾性率比(異方性)が2以上になるが、その時の破壊物性や耐疲労性の低下は実用範囲内で収まっている。それに対し、比較例1は実施例2と同部数の短繊維を配合しているものの、マレイン酸変性液状ポリブタジエンを配合していないので、短繊維とエラストマー間の結びつきが弱く、弾性率と耐疲労性が低下している。又、比較例3は短繊維を所定以上に多く配合した事例で、この場合は破壊物性や耐疲労性の低下が多くなり過ぎる。比較例4はカーボンブレンド系の代わりにハードカーボンのみを配合した例であり、カーボンブラックブレンド系に比べ弾性率で20%程度劣る。
【0029】
図1は第1発明のビードフィラーゴム組成物を用いたタイヤ(第2発明)の子午線半断面図である。符号1はビード部、2はカーカス層、3はビードコア、4はビードコア3の外周側に配置されたビードフィラー、5はトレッド部、6はベルト層である。かかるタイヤの製造は、ベルト層6として3枚のスチールコード層と、カーカス層2として1枚のPET繊維からなるプライ層を備えており、カーカスプライの折り返しはビードフィラー4の外周側先端より更に30mm程度外周側の位置まで達している。
【0030】
作成したタイヤは、サイズ215/45ZR17であり、ビードコアの外周側にビードフィラーを配置し、そのビードフィラーに部材として前述のゴム組成物の実施例1〜2と比較例1〜3を用いたものである。短繊維入りのビードフィラー部材を用いたタイヤを作成する場合、短繊維の配向方向すなわちビードフィラー部材の押出し方向がタイヤの周方向と一致するようにし、タイヤ周方向と径方向にビードフィラー部材の弾性率比が2以上になるようにした。
【0031】
作成したタイヤに関して、実車タイヤ性能評価試験を実施した。かかる評価試験はテストコースにて作成したタイヤを装着した車を走行させ、乗り心地性、ドライ操縦安定性をテストドライバーにより評価した。評価試験の結果は表2の通りである。
【0032】
【発明の効果】
短繊維とカーボンブレンドを配合することでビードフィラーゴム組成物の高弾性率化が実現でき、これを用いたタイヤにあっては、操縦安定性と転がり抵抗が向上し、周方向弾性率を径方向弾性率に比べて大きくすることで乗り心地性の悪化を低減することができたものであり、更に、特に大きな負荷がかかるような疲労(縁石への衝突や悪路走行)に対しての耐久性の悪化を抑えたタイヤが得られることとなった。
【0033】
【表1】
Figure 0004933690
【0034】
【表2】
Figure 0004933690

【図面の簡単な説明】
【図1】図1は第2発明のタイヤの子午線半断面図である。
【符号の説明】
1‥ビード部、
2‥カーカス層、
3‥ビードコア、
4‥ビードコアの外周側に配置されたビードフィラー、
5‥トレッド部、
6‥ベルト層。

Claims (7)

  1. 原料ゴム100重量部に対して、芳香族ポリアミド繊維を1〜6重量部とマレイン酸変性液状ポリブタジエンを0.2〜2重量部配合し、更にハードカーボン30〜70重量部とソフトカーボン10〜50重量部のカーボンブレンド系を配合したビードフィラーゴム組成物。
  2. 芳香族ポリアミド繊維の平均長さが10mm以下である請求項1記載のビードフィラーゴム組成物。
  3. 芳香族ポリアミド繊維がケブラー繊維である請求項2記載のビードフィラーゴム組成物。
  4. ビードフィラーゴム組成物がタイヤの周方向に向けて押出し成形され、タイヤ周方向の弾性率aと径方向の弾性率bの比(a/b)が1.5以上である請求項1乃至3のいずれか1項に記載のビードフィラーゴム組成物。
  5. タイヤ周方向の弾性率aと径方向の弾性率bの比(a/b)が、4>a/b>1.5である請求項4に記載のビードフィラーゴム組成物。
  6. ビードコアの外周側にビードフィラーを配置した空気入りタイヤにおいて、請求項1乃至5のいずれか1項に記載のビードフィラーゴム組成物中の芳香族ポリアミド短繊維をタイヤ径方向に直角方向に配向させ、タイヤ周方向の弾性率aと径方向の弾性率bの比a/bが、4>a/b>1.5とした空気入りタイヤ。
  7. ビードコアの外周側に請求項1乃至6のいずれかに記載のビードフィラーゴム組成物を配置した請求項6に記載の空気入りタイヤ。
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