JP3064242B2 - 配管用防音シート - Google Patents

配管用防音シート

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JP3064242B2
JP3064242B2 JP8294150A JP29415096A JP3064242B2 JP 3064242 B2 JP3064242 B2 JP 3064242B2 JP 8294150 A JP8294150 A JP 8294150A JP 29415096 A JP29415096 A JP 29415096A JP 3064242 B2 JP3064242 B2 JP 3064242B2
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pipe
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piping
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庄二 宇和野
義治 伊藤
三弘 関根
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埼玉ゴム工業株式会社
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L55/00Devices or appurtenances for use in, or in connection with, pipes or pipe systems
    • F16L55/02Energy absorbers; Noise absorbers

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Pipe Accessories (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配管、例えば排水
管におけるエルボー管やエアコンの冷媒管等に貼り付け
て使用され、優れた防音効果を発揮する配管用防音シー
トに関し、特に、簡易な構造であって、製造、使用が容
易で、さらには、配管の曲面に適用した場合にも容易に
曲面になじんで剥がれるおそれが少ない配管用防音シー
ト、当該配管用防音シートの使用方法および当該配管用
防音シートの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ビルや一般家屋あるいはアパート
等の配管、例えば下水や水道の排水管やエアコンの冷媒
管等における騒音が問題となっている。すなわち、生活
様式や個人の考え方が多様化し、生活時間帯のずれやプ
ライバシー保護等の観点から、かかる騒音を有効に防止
することが求められている。また、建築様式も生活様式
等に対応して変化し、例えば、二世住宅または利便性の
観点から、2階にトイレや風呂を設けることが多々行わ
れており、ますます騒音防止の必要性が高まっている。
【0003】ここで、例えば、2階にトイレを設けた場
合の排水構造として、図1に示すような構造のものが知
られている。すなわち、当該排水構造は、2階のトイレ
の排水を地下排水系に効率的に排出するためのものであ
り、トイレからの排水を降下させるべく、トイレ(8)
に対して概ね垂直方向に連結された第1の排水縦管(1
a)、2階の床下に配設され、排水の向きを縦から横方
向に変更するための第1のエルボー管(2a)、排水を
概ね地下排水管の鉛直位置に導くための第1の排水横管
(4a)、外部に通じる通気管が中央部に連結された、
臭気抜きのためのT字管(3)、排水を概ね地下排水管
の鉛直位置にさらに導くための、第2の排水横管(4
b)、排水の向きを、横から縦方向に変更するための第
2のエルボー管(2b)および排水を地下配管に導くた
めの第2の排水縦管(1b)が、順次連設され、そして
さらに、床下継ぎ手管等の屈曲部を含む地下排水系
(7)に最終的に連結されて下水道等に排水を効率的に
排出させる構造となっている。
【0004】かかる排水構造(9)において、トイレ
(8)から排出された排水は、まず、第1の排水縦管
(1a)内で、落下エネルギーに基づく水流音を主な原
因として騒音を発し、次の屈曲部の第1のエルボー管
(2a)内では、排水がエルボー管(2a)の管壁に衝
突することによる衝撃振動を主な原因として騒音を発
し、さらに次の、第1の排水横管(4a)、第2の排水
横管(4b)およびT字管(3)等では、水流速度は低
減されるものの、逆に低騒音を発し、さらに、第2のエ
ルボー管(2b)および第2の排水縦管(1b)を経
て、地下排水系(床下継ぎ手管等の屈曲部も含む)
(7)において、落下エネルギーとの関係で騒音が最大
となりやすいことが判明している。
【0005】そこで、従来、これらの直管部や屈曲部に
おける配管に防音部材を取り付けることにより、当該騒
音を低減したり、防止したりすることが試みられてい
る。具体的な防音材としては、ブチルゴム等からなる粘
弾性テープが知られており、それを配管の周囲に席巻す
ることにより防音処理が施されていた。
【0006】また、直接防音処理を意図したものではな
いが、いわゆるトミジ管(登録商標)が知られている。
かかるトミジ管は、耐火処理を主目的として周囲処理さ
れたものであり、具体的には、所定の金型等を用いて、
塩ビ等からなる配管材料から配管を成型するとともに、
配管周囲に、耐火材としての石綿スレートを成型被覆し
たものである。
【0007】さらに、別な配管用の防音部材として、特
開平2−186194号公報に記載されたように、粘弾
性組成物または架橋粘弾性組成物からなる制振層と、金
属、ゴム等の一または二種以上のフィルム、ダンボール
紙、波型シート等の拘束層とを積層した構造の防音部材
が知られている。また、当該公報には、別な防音部材の
態様として、架橋粘弾性組成物付き独立気泡含有シート
基材からなる制振層と、金属、ゴム等のフィルムを拘束
層として積層した構造の防音部材も記載されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
防音部材、例えば、粘弾性テープは、施工の手間や時間
がかかったり、施工具合に個人差が生じやすく、また、
粘弾性体が容易にクリープして配管から剥離しやすく、
さらには、一般に防音効果に乏しいという問題があっ
た。
【0009】また、トミジ管の使用は、配管に耐火性を
付与できるという点では好適であるが、石綿スレートを
使用する点で、安全性や重量性の問題があり、そしてな
により、防音効果を主目的としたもので無く、得られる
防音効果としては不十分であるという問題があった。
【0010】さらに、特開平2−186194号公報に
記載された粘弾性組成物等からなる制振層と、金属、ゴ
ム等の一または二種以上のフィルム等の拘束層とを積層
した構造の防音部材は、以下のような問題をかかえてい
た。
【0011】(1)拘束層として、金属、ゴム等の一ま
たは二種以上のフィルム、ダンボール紙状等を用いてい
るため、フィルムの弾性力が強く、また、フィルム表面
が一般に平滑であってより弾性力が強く発揮されるた
め、配管に防音部材を貼り付けた後に、周囲の温度差等
により粘弾性組成物を配管表面から剥がす方向に応力が
働きやすく、当該応力により、拘束層としてのフィルム
自体に亀裂が生じたり、拘束層と制振層の間で剥離した
り、さらには、防音部材が被着体から剥がれやすいとい
う問題があった。そして、かかる問題は、配管、特に径
が細い配管においては、深刻な問題であった。
【0012】(2)一般に防音部材は、配管の形状等に
合わせて、所定形状に切断して使用すことが望まれる
が、その際、発生する防音部材の端切れ等を再利用する
ことが、コスト低減および、品質の均一化等の観点から
好適なものの、当該防音部材では、金属や紙等の拘束材
を使用する場合には、事実上、再利用が困難であるとい
う問題があった。
【0013】(3)拘束層の例として、ポリエチレン等
のオレフィンフィルムを使用することを開示している
が、平滑のままの当該フィルムを粘弾性組成物等からな
る制振層と積層した場合には、当該フィルムと制振層と
の間の密着力が不十分であり、剥がれやすいという問題
があった。しかるに、かかる密着力の改善のために、一
般にフィルムのプライマー処理が考えられるものの、当
該ポリエチレン等のオレフィンフィルムにおいては、適
当なプライマーが見いだされておらず、プライマー処理
が困難であるという問題もあった。
【0014】(4)また、拘束層の例として、波型シー
トを用いることも提案されているが、波形シートとして
の形態を保持するために、さらにシートの反発弾性力が
高められており、防音部材が、被着体からより剥がれや
すいという問題があった。
【0015】(5)一方、別な態様として、架橋粘弾性
組成物付き独立気泡含有シート基材を制振層とし、金
属、ゴム等のフィルムをさらに拘束層として積層した防
音部材を開示はしているものの、構造が複雑であり、製
造が困難な上に、防音部材全体としての厚さが厚くな
り、使用範囲が制限されたり、コストが高くなったり、
さらには、架橋粘弾性組成物と独立気泡含有シート基材
の接合が容易でなく、結果として制振防音効果に乏しい
という問題があった。
【0016】その他、従来の防音部材や防音シートは、
当該防音シートを複数積層するという概念がなく、ま
た、単純に積層することも困難であり、よって、特に優
れた制振防音効果が要求される用途や部位には、制振部
材を厚くしたり、比重をさらに高めた制振部材を使用し
て対処するほかはなかった。
【0017】よって、本発明は、従来の問題を解決し、
優れた防音効果を有する配管用防音シートを提供するこ
とを主目的とし、さらには、簡易な構造であって、かつ
製造が容易であり、配管の曲面に適用した場合にも、容
易に曲面になじんで剥がれるおそれが少なく、径の細い
配管にも十分適用でき、拘束層と制振層との密着力に優
れ、特に、拘束層に離型性の高いオレフィンフィルムを
使用しても、剥がれるおそれが少なく、再利用性が良好
であり、所定の形状に成型することにより、さらに優れ
た防音効果や施工性を有することができ、複数の防音シ
ートを容易に積層することができる、配管用防音シー
ト、当該配管用防音シートの使用方法および当該配管用
防音シートの製造方法を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、高比重の粘弾
性組成物からなる制振シートの表面に、プラスチックフ
ィルムがたるみをもって積層されていることを特徴とす
る、配管用防音シートである。また、本発明の別な態様
としては、当該配管用防音シートを、配管の周方向と、
前記プラスチックフィルムに形成されるの積層時のしわ
の伸長方向とを概ね直交させて、貼り付けることを特徴
とする配管用防音シートの使用方法である。さらには、
カレンダーロールにて制振シートを圧延成型するととも
に、当該制振シート表面に、前記プラスチックフィルム
を、たるみをもたせた状態で積層することを特徴とする
配管用防音シートの製造方法である。以下、本発明を構
成要件等にわけて詳細に説明する。
【0019】(制振シート)本発明において、まず、粘
弾性組成物からなる制振シートを用いることを特徴とす
る。なぜならば、当該制振シートにより、被着体に容易
に接着し、施工の容易性を得るとともに、配管周囲の曲
面に適用した場合にも、容易に曲面になじんで、剥がれ
るおそれが少ない配管用防音シートを提供するためであ
る。
【0020】ここで、粘弾性組成物の主成分の種類とし
ては、特に限定されるものではないが、天然ゴム、ブチ
ルゴム(IIR)、ハロゲン化ブチルゴム、ブチル再生
ゴム、イソプレンゴム、イソブチレンゴム、ニトリルゴ
ム、水素化ニトリルゴム、アクリルゴム、アクリロニト
リルブタジエンゴム(NBR)、クロロプレンゴム、エ
チレン−プロピレンゴム、EPDM、スチレン−ブタジ
エンゴム(SBR)、スチレン−ブタジエン−スチレン
ブロックポリマー、スチレン−イソプレン−スチレンブ
ロックポリマー、スチレン−エチレン−ブチレン−スチ
レンブロックポリマー、ウレタンゴム、シリコーンゴ
ム、フッ素ゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、これ
らのゴム類のラテックス、液状ゴム等が1種または2種
以上を組み合わせて、主成分としたものが好適に使用可
能である。
【0021】特に、本発明において、上記した粘弾性組
成物の主成分の種類の中で、ブチルゴムは、振動吸収性
に優れている点から、EPDMは、耐候性に優れている
点から、SBRは、加工性に優れている点から、そし
て、ウレタンゴムは、エネルギー吸収性の点から、本発
明に好適である。
【0022】なお、粘弾性組成物の主成分、例えばゴム
等は、未架橋タイプであっても、架橋タイプであっても
良い。未架橋タイプであれば、より被着体の配管になじ
みやすく、また、防音シートを所定形状に切断後発生す
る、端部や端切れ等の再利用が容易な点で本発明に好適
であり、架橋タイプであれば、凝集力が高く、シート成
型性が良好な点で、本発明に好適である。
【0023】また、本発明において、上記した粘弾性組
成物の主成分に、制振シートとしての粘弾性特性の制御
や被着体との接着力向上のために、可塑剤や粘着付与剤
を添加することが好適である。例えば、可塑剤として
は、ナフテン系オイル、パラフィン系オイル、芳香族系
オイル、ひまし油、やし油、綿実油、トール油、フタル
酸誘導体、イソフタル酸誘導体、アジピン酸誘導体、マ
レイン酸誘導体、ステアリン酸やステアリン酸ブチル等
が好適であり、粘着付与剤としては、石油系炭化水素樹
脂、テルペン系樹脂、テルペンフェノール系樹脂、ロジ
ン系樹脂、水添ロジン系樹脂、インデン系樹脂、クマロ
ン系樹脂等が好適に使用可能である。
【0024】特に、液状石油系炭化水素樹脂(流動点−
67.5〜25℃)は、適度な粘着性を付与したり、加
工性を改良したり、あるいは、充填剤の分散性を助ける
とともに、流動点が常温以下であるため、寒冷地等の低
温域においても、粘弾性組成物の柔軟性を損なうことが
無いことから、温度領域が広がる点で本発明に好適であ
る。
【0025】また、可塑剤の添加量としては、具体的
に、粘弾性組成物の主成分100重量部に対して、可塑
剤を、20〜80重量部の範囲で添加することが好適で
ある。可塑剤が、20重量部未満では、柔軟性が低下
し、屈曲部への密着が悪くなるための結果として制振効
果が乏しくなるおそれがあり、一方、可塑剤が、80重
量部を超えると、凝集力が著しく低下し、シート化が困
難となったり、粘弾性組成物表面にブリードするおそれ
が生じるためである。よって、かかるバランスがより良
好な観点から、粘弾性組成物の主成分100重量部に対
して、可塑剤を30〜70重量部の範囲で添加すること
が最適である。
【0026】さらに、粘着付与剤の添加量としては、具
体的に、粘弾性組成物の主成分100重量部に対して、
粘着付与剤を5〜50重量部添加することが好適であ
る。粘着付与剤が、5重量部未満では、粘着性付与に乏
しく、結果として制振効果が乏しくなるおそれがあり、
一方、粘着付与剤が、50重量部を超えると、凝集力が
著しく低下し、シート化が困難となるおそれが生じるた
めである。よって、かかるバランスがより良好な観点か
ら、粘弾性組成物の主成分としてのゴム等100重量部
に対して、粘着付与剤を10〜40重量部の範囲で添加
することが最適である。
【0027】次に、本発明における粘弾性組成物の比重
について説明する。すなわち、本発明において、制振シ
ートとして、高比重の粘弾性組成物を用いることを特徴
とするが、これは、高比重の粘弾性組成物が、排水等の
騒音に基づく音波を受け止め、吸収し、制振防音効果を
有効に発揮するためである。
【0028】ここで、本発明における粘弾性組成物の比
重は、防音効果を考慮して定められるが、具体的に、
1.5〜4.0の範囲が好適である。粘弾性組成物の比
重が、1.5未満となると、著しく遮音効果と振動減衰
性が低下するおそれがあり、一方、当該比重が、4.0
を超えると、制振シートの単位面積あたりの自重が重く
なり、防音シートが被着体から剥離するおそれが生じる
ためである。
【0029】よって、かかるバランスがより良好な観点
から、本発明における粘弾性組成物の比重は、2.0〜
3.5の範囲がより好適であり、最適には、2.2〜
2.8の範囲である。
【0030】ここで、本発明において、高比重の粘弾性
組成物を得るために、一般に高比重の充填剤や薄膜金属
フィルムを、粘弾性組成物の主成分に混合したり、積層
したりして使用することが好適であるが、具体的には、
比重として4.0以上の充填剤を使用することが好適で
ある。充填剤の比重が、4.0未満となると、粘弾性組
成物の比重が、前記好適範囲に入るように調整するため
に、多量の充填剤を必要とし、また、粘弾性組成物の粘
着性が著しく低下する等のおそれが生じるためである。
【0031】ここで、より具体的に比重4.0以上の充
填剤としては、鉛、鉄、ステンレス、ニッケル、銅、硫
酸バリウム、酸化チタン、三酸化アンチモン等が好適に
使用可能である。特に、硫酸バリウムは、安定な無機充
填剤であり、安全性の観点から本発明に好適である。
【0032】また、比重が4.0以上の充填剤の添加量
については、粘弾性組成物の比重が、前記の好適範囲に
入るように調整することが好適であるが、具体的に、粘
弾性組成物の主成分100重量部に対して、当該充填剤
を、100〜1200重量部の範囲で添加することが好
適である。当該充填剤が、100重量部未満では、粘弾
性組成物の比重が、1.5未満となる可能性があり、一
方、当該充填剤が、1200重量部を超えると、制振シ
ートの単位面積あたりの自重が重くなり、防音シートが
被着体から剥離するおそれが生じるたり、あるいは混合
分散が困難となるためである。
【0033】よって、かかるバランスがより良好な観点
から、粘弾性組成物の主成分100重量部に対して、比
重4.0以上の充填剤を200〜1000重量部の範囲
で添加することが最適である。
【0034】なお、本発明において、制振シートの比重
の調整、高比重の充填剤の分散性改良、コスト低減、シ
ート成型性改良等の観点から、比重が4.0未満の充填
剤をさらに添加することも好適である。
【0035】具体的には、炭酸カルシウム、タルク、中
実ガラスビーズ、中空ガラスビーズ、シリカ、クレー、
カオリン、雲母、カーボンブラック、ケイソウ土、合成
繊維、パルプ、水酸化アルミニウム等が好適に使用可能
である。特に、炭酸カルシウムは、コスト低減の観点か
ら本発明に好適である。
【0036】また、比重が4.0未満の充填剤の添加量
も、高比重の充填剤の分散性改良等の機能を発揮するこ
とができるならば、特に限定されるものではないが、具
体的に、粘弾性組成物の主成分100重量部に対して、
当該充填剤を、10〜300重量部の範囲で添加するこ
とが好適である。当該充填剤が、10重量部未満では、
添加効果に乏しいおそれがあるという問題があり、一
方、当該充填剤が、300重量部を超えると、比重の相
対的低下による、遮音効果や振動減衰性の低下のおそれ
があるためである。よって、かかるバランスがより良好
な観点から、粘弾性組成物の主成分100重量部に対し
て、比重4.0未満の充填剤を20〜250重量部の範
囲で添加することが最適である。
【0037】その他、本発明における制振シートの粘弾
性組成物において、使用用途を考慮して、例えば、ポリ
エチレンワックス等のブロッキング防止剤、着色剤、発
泡剤、合成繊維等の補強材、老化防止剤、紫外線吸収
剤、金属害防止剤等をさらに含むことが好適である。
【0038】次に、制振シートの厚さについて説明す
る。本発明において、制振シートの厚さについては、特
に限定されるものではないが、1.0〜10.0mmの
範囲が好適である。制振シートの厚さが、1.0mm未
満となると、制振防音効果が著しく低下するおそれがあ
り、一方、制振シートの厚さが、10.0mmを超える
と、制振シートの単位面積あたりの自重が重くなり、制
振シートが被着体から剥がれやすくなるなどのおそれを
生じるためである。よって、制振防音効果および剥がれ
防止の観点から、制振シートの厚さとしては、2.0〜
8.0mmの範囲がより好適である。
【0039】また、本発明の態様の一つとして、制振シ
ートにおいて、配管との接触面側に接着剤層が設けられ
ていることが好適である。粘弾性組成物の凝集力を低下
させることなく、被着体たる配管に容易に貼り付けるこ
とができるためである。
【0040】ここで、接着剤の種類も特に限定されるも
のではないが、例えば接着剤としては、ゴム系、アクリ
ル系、ウレタン系、塩ビ系、ポリアミド系、ポリエステ
ル系、ポリビニル系、フェノール系、エポキシ系、シリ
コーン系、フッ素系等の粘着剤が使用可能である。
【0041】また、接着剤の厚さも特に限定されるもの
ではないが、例えば、30〜80ミクロンが好適であ
る。接着剤の厚さが、30ミクロン未満となると、接着
力が急に低下するおそれがあり、一方、厚さが80ミク
ロンを超えると、積層や乾燥が困難となるおそれが生じ
るためである。
【0042】(プラスチックフィルム)本発明の配管用
防音シートにおいて、プラスチックフィルムは、たるみ
をもって制振シートに積層されていることを特徴とす
る。すなわち、前述したとおり、周囲温度変化に伴う粘
弾性組成物の熱膨張や熱収縮により応力が発生し、当該
フィルムに亀裂が生じたり、あるいは、プラスチックフ
ィルム自身の弾性力により、粘弾性組成物を被着体から
剥離しようとする応力が発生するが、当該プラスチック
フィルムのたるみにより、かかる両方の応力を、効果的
に吸収することができるためである。
【0043】また、当該プラスチックフィルムは、たる
みをもって制振シートに積層されていることより、製造
工程において、周囲の空気を巻き込みやすく、逆に、巻
き込まれた空気が、たるみ部分において、概ね一定方向
の微細なしわ形状の形態をなすことが多く、かかる微細
なしわ形状の方向性により、さらに効果的に応力を吸収
することができると考えられるためである。
【0044】すなわち、配管周囲に防音シートが貼り付
けられた場合に、周囲温度変化に伴う粘弾性組成物の熱
膨張や熱収縮に伴うフィルムへの応力、およびプラスチ
ックフィルム自体の弾性力に基づく、粘弾性組成物を被
着体から剥離しようとする応力は、配管の周囲方向に沿
って主に発生するため、当該プラスチックフィルムにお
ける一定の方向性を有する微細なしわ形状が、より容易
にかかる応力を吸収、低減させると考えられるためであ
る。
【0045】なお、プラスチックフィルムに所定量の空
気を巻き込むことにより、空気層による断熱効果やクッ
ション効果が期待される他、一種の空気バネとして、衝
撃吸収性の効果が得られ、より優れた制振防音効果も期
待されるものである。
【0046】次に、本発明における、プラスチックフィ
ルムの種類について説明する。すなわち、本発明におい
て、当該プラスチックフィルムが、60〜150℃の範
囲の軟化点または融点(以下、軟化点等と略する。)を
有する樹脂を主成分としたものが好適である。樹脂の主
成分の軟化点等が、60℃未満となると、当該プラスチ
ックフィルムが過度に変形し、微細な表面形状を制御す
ることが困難となるおそれがあり、一方で、樹脂の主成
分の軟化点等が、150℃を超えると、制振シートへの
積層が困難となったり、あるいは当該プラスチックフィ
ルムの変形がわずかになり、逆に微細な表面形状を制御
することが困難となるおそれがあるためである。よっ
て、かかるバランスがより良好な観点から、プラスチッ
クフィルムの軟化点等としては、80〜120℃の範囲
が最適である。
【0047】さらに、具体的にプラスチックフィルムの
種類について説明すると、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリメチルペンテン、ポリアミド、ポリ酢酸ビニ
ル、ポリ塩化ビニール、ポリビニルブチラール、ポリビ
ニルホルマール、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸エス
テル等が好適に使用可能である。
【0048】次に、本発明におけるプラスチックフィル
ムの厚さを説明すると、特に限定されるものではない
が、10〜100ミクロンの範囲が好適である。10ミ
クロン未満では、機械的強度が著しく低下するおそれが
生じるためであり、一方、100ミクロンを超えると、
フィルムの剛性のため、防音シートが被着体から剥離し
やすくなるおそれが生じるためである。よって、かかる
バランスがより良好な観点から、プラスチックフィルム
の厚さとしては、20〜80ミクロンの範囲が最適であ
る。
【0049】(配管用防音シートの成型品)本発明の配
管用防音シートの成型品の形状を、図2〜6に例示す
る。図2〜6は屈曲部の配管に適した形状に成型した防
音シートであり、図5は、同様に、枝管を有する配管に
適した防音シートであり、さらに図6は、同様に、異形
配管に適した防音シートである。
【0050】但し、本発明の配管用防音シートは、これ
らの形状に限定されるものでなく、配管の直管部に貼り
付ける、いわゆる、長方形や正方形、さらには多角形の
シートやテープ状シートの形態であっても好適に使用可
能であり、すなわち、当該形状は、配管の形状や大きさ
等に合わせて変形することが可能であり、大面積の配管
用防音シートから、打ち抜き機等を使用して、切断し、
成型することが好適である。
【0051】ここで、具体的に、図2〜4に例示するエ
ルボー管用の配管用防音シートについて説明するが、図
2は、90°エルボー配管用防音シートであり、図3
は、90°大曲エルボー配管用防音シートであり、さら
に、図4は、45°エルボー配管用防音シートである。
【0052】すなわち、これらの図面に示される配管用
防音シートは、両端に設けられ、対向する二つの帯状部
(10)および当該帯状部の中央付近にて当該帯状部に
連結される、振動吸収部(11)からなることを特徴と
している。
【0053】ここで、二つの帯状部(10)が、例えば
90°エルボー管(13)の屈曲前後の直線部(16)
の周囲に席巻され、しっかりと配管用防音シート全体
を、エルボー管に固定するとともに、当該固定力によ
り、制振部材のより一層の制振防音効果を発揮させるも
のである。
【0054】従って、帯状部(10)の形状としては、
配管の直線部(16)を容易に席巻可能な、短柵状のも
のが好適であり、当該短柵の長さとしても、概ね配管周
囲長さに匹敵するものが好適である。但し、帯状部(1
0)の形状として、三角形、多角形あるいはひも状等に
変形することも可能であり、さらには、二つの帯状部
(10)が、同一形状であっても良いが、方向性をもた
せて、それぞれが異なる形状であっても良い。
【0055】次に、振動吸収部(11)が、エルボー管
(13)の曲面部(14)および側面部(15)に密着
接合され、排水がエルボー管(13)の曲面部(14)
の内面に衝突する際の振動を有効に防止し、結果として
防音効果を効率的に発揮するものである。
【0056】よって、本発明の配管用防音シートは、二
つの帯状部(10)および振動吸収部(11)により、
エルボー管(13)の周囲、すなわち、曲面部(1
4)、側面部(15)および二つの直線部(16)を、
ムラ無く被覆することを、容易かつ迅速に行えるもので
あり、個人差等による防音効果のムラも可及的に低下さ
せることができるものである。
【0057】なお、本発明において、用途により、より
優れた防音効果を得たい場合には、振動吸収部(11)
において、帯状部よりも厚さを厚くしたり、さらには、
より比重の重い粘弾性体で作ることも好適である。
【0058】また、本発明において、エルボー管(1
3)の周囲を被覆した際に、より隙間なく被覆すること
ができるように、帯状部(10)と振動吸収部(11)
の断面どおしが接合できる形態であることも好適であ
る。従って、例えば、図2に示されるように、振動吸収
部(11)において、帯状部(10)と振動吸収部(1
1)とで囲まれた地域に延出する突起部(12)を有す
ることが好適である。かかる突起部(12)が、エルボ
ー管(13)の側面部(15)を側面方向からより完全
に被覆するとともに、当該突起部(12)の断面が、前
記帯状部(10)の断面と容易に接合することが可能な
ためである。
【0059】また、本発明の別な態様として、エルボー
管(13)の側面部(15)を側面方向から被覆するた
めの突起部(12)は、当該側面部(15)を側面方向
から被覆するものであれば、必ずしも振動吸収部(1
1)から延出している必要は無く、例えば、帯状部(1
0)と振動吸収部(11)とで囲まれた地域に、帯状部
(10)から延出させることもでき、あるいは、振動吸
収部(11)および帯状部(10)の両方に、当該突起
部(12)を設けることも好適である。
【0060】さらに、本発明の配管用防音シートの成型
品の態様としては、前述したとおり、使用される配管の
種類等に応じて、種々の変形が可能であり、例えば、9
0°エルボー用の配管用防音シートとして、図2に示す
ように、振動吸収部(11)と突起部(12)との連結
部に、一部スリットが設けられいることが好適であり、
突起部(12)が被着体に貼り付けられる前は、動きや
すくなっており、エルボー管(13)の側面部(15)
を側面方向からより容易に被覆することができるととも
に、スリット部分の除かれた、本来余剰の粘弾性組成物
が、外部にはみ出すことも少なくなるという利点があ
る。
【0061】また、図3に示されるように、90°大曲
りエルボー用の配管用防音シートにおいては、90°大
曲りエルボーには、配管が屈曲する内側に、別の曲面部
が設けられているため、当該別の曲面部を被覆するに足
る特定部位をもった、突起部であることが好適である。
【0062】さらにまた、図4に示されるように、45
°エルボー用の配管用防音シートにおいては、二つの帯
状部(10)の間隔を90°エルボー用のものより狭く
し、また振動吸収部(11)の面積を相対的に小さくす
ることが好適である。さらには、突起部(12)の先端
に、別途細い突起部を設けることも、複雑な45°エル
ボー用の配管形状に合致しやすい点で好適である。
【0063】次に、本発明における枝管を有する配管に
適した防音シートについて説明する。すなわち、前述し
たとおり、図5に示すように、概ね長方形のシートの対
辺または一つの辺に、当該配管の枝管に対応する位置
に、切り欠き部(17)を有することが好適である。な
んとならば、枝管という突起部分を避けて、配管の幹管
を長方形のシートの短辺方向からそのまま被覆すること
が可能なためである。
【0064】よって、切り欠き部(17)の形状として
は、防音シートを枝管を有する配管に被覆したときに、
枝管の突起部分が、当該切り欠き部(17)を通して当
該シートの外部に出るものであれば、特に限定されない
が、例えば、円形、楕円形、三角形、多角形あるいはス
リットであっても好適である。
【0065】そして、図5aに示すように、当該防音シ
ートとしては、切り欠き部(17)の両側に、さらに当
該防音シートの長さ方向の約1/3の長さ程度までスリ
ット(18)を設けることが好適である。かかる構造に
より、枝管が分岐している部分の微妙な形態により容易
に対応できるためである。
【0066】なお、一般には、枝管を有する配管におい
て、幹管の周囲に防音シートを貼り付ければ、優れた制
振防音効果が得られることがわかっているが、さらに、
優れた制振防音効果を得たい場合には、枝管部の周囲
も、図5bに示すように、短片状の本発明の防音シート
を用いて被覆すれば、好適である。
【0067】その他、当該枝管を有する配管に適した防
音シートを、そのままの形状で配管の直管部に使用する
ことも可能である。すなわち、直方形の防音シートの短
辺の中央付近に、円形等の切り欠け部を有しているの
で、当該円形の切り欠け部に沿って、配管を位置合わせ
することが可能となり、結果として、直管部の周囲に、
正確に本発明の配管用防音シートを被覆することができ
る点で好適である。
【0068】さらに、次に本発明における異径配管に適
した防音シートについて説明する。すなわち、前述した
とおり、図6aおよびbに示すように、当該防音シート
は、一般に二組の長方形シートとからなり、一方の長方
形シートの片辺には、複数のスリットが設けられている
ことが好適である。かかるスリットにより、異径配管の
テーパ等を吸収するためである。
【0069】一方、もう一方の長方形シートには、同様
にスリットを設けることも可能であるが、設けなくても
よい。なんとならば、もう一方のスリット部分にオーバ
ーラップして、完全に配管を被覆するためである。
【0070】なお、異径配管においては、屈曲部があ
り、また一般に大口径で大量の排水が流入することより
騒音を発しやすいため、さらに優れた制振防音効果を得
たい場合には、前述の防音シートの上から、さらに別な
大面積の本発明によるところの防音シートを積層するこ
とも好適である。その際、本発明の配管用防音シート
は、後述するように、当該防音シートを複数重ねても、
ずれたりしない点で好適である。
【0071】(配管用防音シートの使用方法等につい
て) 本発明の配管用防音シートは、配管の周囲に被覆するこ
とにより使用され、特にその使用方法について限定され
るものではないが、当該防音シートを、配管の周方向
と、前記プラスチックフィルムの積層時に形成されるし
わの伸長方向とを概ね直交させて、貼り付けることが好
適である。
【0072】なぜならば、制振シートにおける粘弾性組
成物が、周囲温度変化に伴う熱膨張や熱収縮により、配
管形状に沿って応力を発生させ、防音シートが被着体か
ら剥離しやすくなったり、あるいは表面のプラスチック
フィルムに亀裂を生じさせたりする一方、プラスチック
フィルム自体の弾性力により、粘弾性組成物を被着体か
ら剥離しようとする応力が、配管形状に沿って発生する
が、配管の周方向と、防音シートにおけるプラスチック
フィルムの積層時に形成されるしわの伸長方向とを概ね
直交させることにより、かかる両方の応力をしわ(たる
み)がより効果的に吸収することができるためである。
【0073】また、配管用防音シートの枚数も特に制限
されるものではないが、特に優れた制振防音効果が要求
される配管部位や用途については、前述したとおり、本
発明の配管用防音シートを、2枚あるいはそれ以上積層
したものを使用することが好適である。
【0074】すなわち、本発明の配管用防音シートは、
プラスチックフィルムがたるみをもって粘弾性組成物か
らなる制振シートに積層されているため、表面に一定の
方向性をもった微細なしわ形状を成型しやすく、当該表
面形状により、複数の配管用防音シートを積層したとし
ても、第1の防音シート(下層)の表面のプラスチック
フィルムと第2の防音シート(上層)の制振シートある
いは接着剤層を設けた場合には当該接着層との間で、優
れた密着力が得られ、ずれることなく好適である。
【0075】なお、本発明の配管用防音シートを、複数
枚積層して使用する場合、例えば、2枚の配管用防音シ
ートを積層して使用する場合には、前述したとおり、第
1の防音シートにおいては、配管の周方向と、プラスチ
ックフィルムの積層時に形成されるしわの伸長方向とを
概ね直交させて貼り付けることが好適であり、さらに、
第2の防音シートにおいては、同じく配管の周方向とし
わの伸長方向とを概ね直交させて貼り付けることも可能
であり、さらには、配管の周方向と、プラスチックフィ
ルムの積層時に形成されるしわの伸長方向とを概ね合致
させて被着体に貼り付けることが好適である。なぜなら
ば、第1の防音シートと第2の防音シートの貼り付け方
向を異ならせることにより、配管形状に由来して、制振
シートやプラスチックフィルム自身において発生する応
力を吸収し、さらには、第2の防音シートにより、当該
吸収し得なかった応力を分散させることがより容易とな
るためである。
【0076】また、本発明の配管用防音シートを複数積
層して使用する場合には、前述したように、図2〜6に
表されるような形状に成型しておくことが好適である。
被着体である配管を、より完全に、均一かつ平滑に被覆
することが可能なためであり、また、単数の配管用防音
シートと同様に、容易かつ迅速に配管に施工できる点で
好適である。
【0077】さらに、本発明の配管用防音シートを積層
する場合には、当該配管用防音シートからなる第1の防
音シートの上に、さらに、概ね同形状であって、当該第
1の防音シートよりも大面積の前記配管用防音シートか
らなる第2の防音シートを積層することが好適である。
第1の防音シートにおける制振シートの粘弾性体が締め
付け圧により、被着体の所定位置から外部にはみ出るお
それを有効に防止し、さらには、大面積の配管用防音シ
ートからなる第2の防音シートを用いることにより、容
易かつ迅速に、そして、第2の防音シートにおける制振
シートの異なる部位の粘弾性体どおし、例えば、図2に
おける帯状部(10)と突起部(12)の粘弾性体を接
合させることが可能となり、結果として、より完全な配
管の被覆が可能となるためである。
【0078】また、第2の防音シートの面積について
は、具体的に、第1の防音シートと第2の防音シートを
積層したときの、それぞれの外縁と外縁のずれ幅(距
離)として、5〜100mmの範囲となることが好適で
ある。当該ずれ幅が、5mm未満では、積層が困難とな
るおそれがあり、一方、当該間隔が、100mmを超え
ると、被覆するのに余分な防音シートの面積が大きくな
り、粘弾性組成物が外部にはみでたりするおそれが生じ
るためである。
【0079】なお、本発明の配管用防音シートを積層す
る場合には、均一な積層が可能な点から、予めプレス機
械等を用いて行ってもよく、あるいは、単に、施工現場
において、重ねて配管用防音シートを施工しても良い。
【0080】(配管用防音シートの製造方法等)本発明
の配管用防音シートの製造方法は特に限定されるもので
はないが、例えばカレンダーロールにて制振シートをシ
ート状に圧延成型するとともに、当該制振シート表面
に、プラスチックフィルムを、たるみをもたせた状態で
積層することが好適である。
【0081】そして、プラスチックフィルムを制振シー
トに積層する際の、当該制振シートの表面温度が、50
〜120℃の範囲であることが好適である。表面温度が
50℃未満では、プラスチックフィルムが制振シートに
容易に積層されないおそれがあり、一方、表面温度が、
120℃を超える温度であると、プラスチックフィルム
が溶融してしまい、同様にプラスチックフィルムを制振
シートに積層することが困難である。よって、かかるバ
ランスを考慮すると、制振シートの表面温度としては、
60〜100℃の範囲が最適である。
【0082】次に、配管用防音シートを製造方法する際
の、プラスチックフィルムのたるみの程度について説明
する。当該、プラスチックフィルムのたるみは、制振シ
ートの長手方向と90°交わる、すなわち幅方向に設け
る必要がある。そのため、積層されるプラスチックフィ
ルムには、好適にはテンションをまったく掛けず、ある
いは、1kgf/cm以下のテンションの状態で、プ
ラスチックフィルムをたるませた状態で制振シートと積
層させることが好適である。
【0083】そして、より実際的には、当該たるみ状態
は、まず目視により、得られた防音シートにおける、プ
ラスチックフィルム表面の形状が概ね均一か否かで、ま
た、当該防音シートを、直径11.4mmの銅パイプに
巻き付けて、プラスチックフィルムに亀裂等が入るか否
かで判断することが可能である。
【0084】さらに、当該たるみを制御するために、制
振シートの幅に対して、100〜120%の幅のプラス
チックフィルムをたるませて積層することが好適であ
る。プラスチックフィルムの幅が100%未満では、表
面に、しわ等の微細な凹凸形状を設けることが困難とな
るおそれがあるためであり、一方、プラスチックフィル
ムの幅が、120%以上となると、コスト低減に反し、
端材の再利用性が低下するという問題が生じるおそれが
あるためである。
【0085】その他、本発明において、プラスチックフ
ィルムを、たるみをもたせた状態で制振シートに積層
後、0.1〜0.5kgf/cmの圧力を加えることが
好適である。当該圧力を加えることにより、たるみ部分
に、規則正しい、例えば微細なしわ形状を容易に設ける
ことが可能なためであり、また、微細なしわ形状に含ま
れる空気の量を調節したり、さらには、プラスチックフ
ィルムと粘弾性組成物をより密着させるためでもある。
【0086】(発明の実施の形態)本発明を、実施例に
基づいてさらに詳細に説明する。
【0087】(実施例1) 1.配管用防音シートの作成 (1)粘弾性組成物の配合および制振シートの作成 加圧ニーダーを用いて、以下に示す粘弾性組成物の各成
分を混練した。すなわち、粘弾性組成物の主成分とし
て、ブチルゴムを100重量部、充填剤として、硫酸バ
リウムを800重量部、可塑剤として、ナフテン系オイ
ルを50重量部、粘着付与剤として、ポリブテンを30
重量部、着色剤として、カーボンブラックを20重量部
を混合分散し、比重2.5の粘弾性組成物とした。次
に、当該粘弾性組成物をカレンダーロールを通して概ね
平滑なシートにして、厚さ6.0mmの制振シートとし
た。
【0088】(2)プラスチックフィルムの積層 そして、次に、当該制振シートの表面温度が約70℃の
うちに、たるませたままの状態の、厚さ20ミクロンの
ポリエチレンフィルムを積層させ、表面に微細なしわ状
物を成型した。
【0089】(3)接着剤層の積層 プラスチックフィルムが積層された制振シートの、配管
との接触面側に、厚さ60ミクロンのアクリル系粘着剤
層を積層し、配管用防音シートとした。
【0090】(4)配管用防音シートの成型 最後に、打ち抜き機を用いて、上記配管用防音シートを
図2に示す形状に成型(切断)し、本発明の90°エル
ボー配管用防音シートとした。
【0091】2.配管用防音シートの評価 上記形状の配管用防音シートにつき、以下の評価を行っ
た。
【0092】(1)防音試験 図7に示す、測定方法により、音圧レベルを測定した。
すなわち、2FLトイレ(8)から、10リットルの水
を、75VUの配管系(塩ビパイプ)に流し、騒音計
(リオンNA−24)により、各エルボーから概ね等距
離の位置で、JIS規格におけるA特性、すなわち、人
の耳で聞いた音圧レベルに聴感補正した音圧レベル(騒
音レベル)を測定した。なお、測定に際して、配管のエ
ルボー以外の部分には、前記配管用防音シートにおける
制振シートの厚さ(2mm)のみ異なる、長方形状の配
管用防音シートを用いて被覆し、さらに、一般的に行わ
れているように、75VUの配管系を、2FLの床およ
び2FLと1FLを連結する壁に、それぞれ2箇所で、
パイプ支持金具を用いて固定した。
【0093】(2)接着力試験 幅25mm、長さ100mmの防音シートを、幅25m
m、長さ100mm、厚さ0.8mmのステンレス板
に、幅25mm、長さ25mmの一端をラップして接着
し、接着面に均一に荷重がかかるように7.8kPaの
重りを1分間載せたものを、試験片とした。そして、引
っ張り試験機を用いて、セン断接着力を測定した。な
お、セン断接着力としては、0.5kgf/cm以上
の値が得られれば、実用上問題が無いことが判明してい
る。
【0094】(3)表面タック試験 JIS Z0237に準拠して、球転法によるタック
(x/32のボールNo.)を測定した。なお、当該ボ
ールNo.として16以上の値が得られれば、実用上、
防音シートを被着体に貼り付ける際の表面タックとして
は好適と考えられている。
【0095】(4)針入度試験 JIS K2207に準拠して、25℃、針重量100
gおよび時間5秒の条件で、針入度を測定した。なお、
当該針入度として、30(1/10mm)以上の値が得
られれば、実用上、防音シートにおける粘弾性体の特性
としては好適と考えられている。
【0096】(5)マンドレル試験1 直径11.4mmの銅パイプに、室温にて、防音シート
を巻き付けて、表面に亀裂が生じる等の外観変化がない
か否かを、黙視にて以下の基準で判断した。 〇:外観変化なし。 △:一部あるいはわずかに亀裂が発生する。 ×:明らかに、亀裂が発生する。
【0097】(6)マンドレル試験2 また、マンドレル試験1に供した試料を、防音シートを
巻き付けたままの状態で、室温条件で、500時間放置
し、防音シートが剥がれるか否かを、黙視にて判断し
た。 〇:外観変化なし。 △:一部あるいはわずかに剥がれが生じる。 ×:ほとんど、はがれた状態が発生する。
【0098】(実施例2)実施例1における配管用防音
シートを第1の防音シートとし、さらにその上から、外
縁と外縁のずれ幅として、45mmを有する、大面積の
第2の防音シートを積層した。そして、それ以外は、実
施例1と同様に配管用防音シートの評価を行った。結果
を表1に示す。
【0099】(比較例1〜4)比較例1では、配管用防
音シートを使用せずに配管のみで騒音を測定し、比較例
2では、トミジ管を使用し、比較例3では、ブチル系ゴ
ムシートを席巻し、比較例4では、他社品の配管用防音
シートを用いて、実施例1と同様に音圧レベル等を測定
した。
【0100】ここで、ブチル系ゴムシートは、まず、ブ
チルゴムを100重量部、充填剤として、炭酸カルシウ
ムを800重量部、可塑剤として、ナフテン系オイルを
50重量部、粘着付与剤として、ポリブテンを30重量
部、着色剤として、カーボンブラックを20重量部を混
合分散して、比重1.8の粘弾性組成物を作り、それか
ら当該組成物を、カレンダーロールを通して概ね平滑
な、厚さ6.0mmのシートに成型した後、さらに、厚
さ20ミクロンの平滑なポリエチレンフィルムを積層
し、最後に、配管との接触面側に、厚さ60ミクロンの
アクリル系粘着剤層を積層して、比較例3のブチル系ゴ
ムシートとした。
【0101】また、他社品の配管用防音シートは、比重
1.8の厚さ2mmのゴムシートの上に、厚さ3mmの
不織布と、厚さ5mmの独立気泡構造体が積層され、そ
して独立気泡間には粘弾性体が充填されており、さらに
独立気泡構造体の上に、厚さ約0.5mmの粘着性を有
するブチルゴム層が積層されて、構成されていた。
【0102】
【表1】
【0103】
【発明の効果】当該発明により、従来の問題を解決し、
特に、簡易な構造であって、かつ使用や製造が容易であ
る、配管の曲面に適用した場合にも、容易に曲面になじ
んで剥がれるおそれが少ない、優れた防音効果を有する
配管用防音シートを提供することが可能となった。
【0104】また、当該配管用防音シートは、所定の形
状に成型することが多い関係で、端材が出やすいが、本
発明により、端材を容易に再利用できるようになった。
【0105】さらに、複数の配管用防音シートを積層し
た場合であっても、防音シートどおしがずれることな
く、より優れた制振防音効果が得られた。
【0106】その他、本発明の配管用防音シートは、所
定量の空気を含んでおり、空気層による断熱効果やクッ
ション効果が期待される他、一種の空気バネとして、衝
撃吸収性の効果が得られ、より優れた制振防音効果も期
待されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用される配管構造の一例を示す。
【図2】 本発明の90°エルボー配管用防音シートの
成型例を示す。
【図3】 本発明の90°大曲りエルボー配管用防音シ
ートの成型例を示す。
【図4】 本発明の45°エルボー配管用防音シートの
成型例を示す。
【図5】 本発明の枝管を有する配管用防音シートの成
型例を示す。
【図6】 本発明の異径配管用防音シートの成型例を示
す。
【図7】 防音試験の測定方法の概略を示す。
【図8】 90°エルボー管を示す斜視図である。
【符号の説明】
1a:第1の排水縦管(直管部) 1b:第2の排水縦管(直管部) 2a:第1の90°エルボー管(屈曲部) 2b:第2の90°エルボー管(屈曲部) 3 :T字管 4a:第1の排水横管(直管部) 4b:第2の排水横管(直管部) 5 :防音シート1 6 :防音シート2 7 :地下排水系(床下継ぎ手管等の屈曲部を含む) 8 :トイレ 9 :排水構造 10:帯状部 11:振動吸収部 12:突起部 13:90°エルボー管 14:曲面部 15:側面部 16:直線部 17:切り欠け部 18:スリット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−186194(JP,A) 特開 昭49−46249(JP,A) 実開 平4−4590(JP,U) 登録実用新案3032541(JP,U) 実公 昭46−21565(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 55/00 - 55/02

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エルボー管に適した配管用防音シートで
    あって、高比重の粘弾性組成物からなる制振シートの表
    面に、プラスチックフィルムがたるみをもって積層され
    ており、両端に設けられた二つの帯状部(10)および
    当該帯状部の中央付近にて当該帯状部に連結される振動
    吸収部(11)からなることを特徴とする、前記配管用
    防音シート。
  2. 【請求項2】 枝管を有する配管に適した配管用防音シ
    ートであって、高比重の粘弾性組成物からなる制振シー
    トの表面に、プラスチックフィルムがたるみをもって積
    層されており、概ね長方形のシートの対辺または一つの
    辺に、当該配管の枝管に対応する位置に、切り欠き部
    (17)を有することを特徴とする、前記配管用防音シ
    ート。
  3. 【請求項3】 前記たるみが、プラスチックフィルムの
    表面において、概ね一定の方向性を有する、微細なしわ
    形状の形態をなすことを特徴とする、請求項1または2
    に記載の配管用防音シート。
  4. 【請求項4】 前記粘弾性組成物の比重が、1.5〜
    4.0であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれ
    か1項に記載の配管用防音シート。
  5. 【請求項5】 前記プラスチックフィルムが、60〜1
    50℃の範囲内に軟化点または融点を有する樹脂を主成
    分として含むことを特徴とする、請求項1〜4のいずれ
    か1項に記載の配管用防音シート。
  6. 【請求項6】 エルボー管に適した配管用防音シートで
    あって、前記帯状部(10)と振動吸収部(11)とで
    囲まれた地域に、当該エルボー管の側面部(15)を側
    方から被覆するための突起部(12)を、前記振動吸収
    部(11)および/または前記帯状部(10)から延出
    させたことを特徴とする、請求項1に記載の配管用防音
    シート。
  7. 【請求項7】 エルボー管に適した配管用防音シートで
    あって、エルボー管(13)に適用され、前記二つの帯
    状部(10)が、当該エルボー管(13)の屈曲前後の
    直管線部(16)周囲に席巻され、前記振動吸収部(1
    1)が、エルボー管(13)の曲面部(14)に密着接
    合され、当該帯状部(10)および振動吸収部(11)
    により、エルボー管(13)の周囲を概ね被覆している
    ことを特徴とする、請求項1に記載の配管用防音シー
    ト。
  8. 【請求項8】 前記配管用防音シートからなる第1の防
    音シートの上に、さらに概ね同形状であって、当該第1
    の防音シートよりも大面積の前記配管用防音シートから
    なる第2の防音シートが積層されたことを特徴とする、
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の配管用防音シー
    ト。
  9. 【請求項9】 前記制振シートにおいて、配管との接触
    面側に厚さ30〜80ミクロンの接着剤層が設けられて
    いることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1項に
    記載の配管用防音シート。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれか1項に記載の
    配管用防音シートを、配管に貼り付けることを特徴とす
    る、前記配管用防音シートの使用方法。
  11. 【請求項11】 カレンダーロールにて、前記ゴムシー
    トを圧延成型するとともに、当該ゴムシート表面に、前
    記プラスチックフィルムをたるみをもたせた状態で積層
    することを特徴とする、請求項1〜10のいずれか1項
    に記載の配管用防音シートの製造方法。
  12. 【請求項12】 前記ゴムシートの表面温度が、50〜
    120℃の範囲において、前記プラスチックフィルムを
    たるみをもたせた状態で積層することを特徴とする、請
    求項11に記載の製造方法。
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