JPH08109947A - 配管制振部材 - Google Patents
配管制振部材Info
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- JPH08109947A JPH08109947A JP6246296A JP24629694A JPH08109947A JP H08109947 A JPH08109947 A JP H08109947A JP 6246296 A JP6246296 A JP 6246296A JP 24629694 A JP24629694 A JP 24629694A JP H08109947 A JPH08109947 A JP H08109947A
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L—PIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L3/00—Supports for pipes, cables or protective tubing, e.g. hangers, holders, clamps, cleats, clips, brackets
- F16L3/16—Supports for pipes, cables or protective tubing, e.g. hangers, holders, clamps, cleats, clips, brackets with special provision allowing movement of the pipe
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Abstract
て、特に低周波の振動を防止することである。 【構成】 配管1の外周に配管制振部材を固定する。配
管制振部材は、配管1の外周に粘着する粘着層2と、こ
の粘着層2の外周に設けられている拘束層3とを備えて
いる。この粘着層2の厚さが0.2mm以上、5.0m
m以下であり、この粘着層2に直径1mmの針で100
gの荷重を5秒間加えたときの針入度が20〜150で
ある。
Description
気用の配管、工業プラント用配管の振動を防止し、騒音
を吸収するために有用な、配管制振部材に関するもので
ある。
は、特別な対策はなされていないのが現状である。しか
し、近年は、給排水騒音の指摘率が増加しており、一段
と静かな空間の確保が要望され、配管系の騒音を防止す
る制振防音部材の開発が急務となっている。本発明者
は、この課題を解決し、長期に亘って配管の機能を果し
ながら、給排水騒音を低減し、静かな環境を提供する配
管制振部材を研究した結果、特願平1─1175号明細
書において、制振層とを拘束層とを有する配管制振部材
を開示するに至った。即ち、配管の外周に配管制振部材
を固定し、この配管制振部材の制振層が粘弾性体を有
し、この制振層の外周に拘束層を設け、この拘束層によ
って制振層を拘束できるようになっている。拘束層の材
質は、金属、ゴム、ポリマー、不織布、織布、紙等であ
り、拘束層の形状は、フィルム、箔、膜、網、シート、
波形シート、ダンボール紙状体等である。
制振部材の制振作用を一層高くするために研究を重ねた
が、制振層、拘束層の材料、形状を種々工夫しても、配
管制振部材の制振性能に一定の限界があった。本発明者
は、この制振性能を一層向上させる方法として、特願平
6─108279号明細書で、拘束層を配管に対して粘
着させて振動を抑えるという方法を開示した。この方法
によれば、非常に制振性能、防音性能が向上したが、し
かしまだ問題が残されていることが判明した。即ち、配
管の騒音のうち、63Hz〜500Hzの低周波成分を
低減させることはいまだ困難であった。
部材において、特に、63Hz〜500Hzの低周波成
分を低減させることである。
材は、配管の外周に固定するためのものであり、配管の
外周に粘着する粘着層と、粘着層の外周に設けられてい
る拘束層とを備えており、この粘着層の厚さが0.2m
m以上、5.0mm以下であり、この粘着層に直径1m
mの針で100gの荷重を5秒間加えたときの針入度が
20〜150であることを特徴とする。
の低周波制振性能を向上させるために、種々検討してき
たが、この結果、配管制振部材に対して拘束層を粘着さ
せることで、配管内の振動が一層減衰することを確認
し、しかも、特定の厚さの大きい、針入度の大きい粘着
層を使用すると、特に低周波振動を顕著に減少させうる
ことを発見し、本発明を完成した。
際には、配管制振部材の粘着層を配管に対して現場で粘
着させればよいので、配管制振部材の固定に必要な時間
を大幅に短縮することができ、施工が非常に容易になっ
た。
満であると、低周波振動を十分に現象させることができ
ない。また、この厚さが5.0mmを越えると、低周波
振動減衰作用は飽和し、性能の向上が見られなくなる。
この一方、コストが上昇してくるし、また配管制振部材
の製品を積み重ねて保管する際に、製品が変形し易くな
る。
性が不足し、制振作用が顕著ではなくなる。一方、針入
度が150を越えると、粘着層が変形し易くなりすぎる
ので、配管制振部材の製品を積み重ねて保管する際に、
製品が変形し易くなるし、施工後に粘着層の部分が変形
し易くなる。
0重量%以上を再生ゴムとすることが好ましい。これに
よって、再生ゴム中に含まれる加硫ゲル成分が有効に働
き、粘着層の耐熱性、耐クリープ性が向上するので,、
針入度を低くし、粘着性を大きくしても、長期にわたっ
てズレ現象の発生を防止できる。また、粘着層の制振性
能を一層向上させることができる。しかも、再生ゴムの
利用は、資源の有効利用、地球環境の保全という観点か
らも、好ましいものである。
プ性能が低下する傾向があった。しかも、これを30重
量%以上とすると、一層顕著に耐クリープ性能が向上し
た。
け、この制振層の外周に外皮層を設けることも好まし
い。この制振層の作用によって、高周波側の振動防止性
能も顕著に向上する。ただし、この場合には、拘束層、
粘着層、制振層および外皮層の合計厚さは、25mm以
下とすることが好ましい。これが25mmを越えると、
配管スペースへの貼付けが困難になるので、作業時間が
長くなる。この際、外皮層は単体として形成することも
できる。しかし、外皮層の内側に繊維状物からなる繊維
物層を設けることができる。
この被覆用部分で外皮層の内周側に粘着層を設けること
も好ましい。これによって、ジョイントテープを使用す
ることなしに、配管制振部材を容易に配管へと取り付け
ることができる。
に予め裁断されていることが好ましい。これによって、
現場の作業者が部材を切断する作業が不要になるので、
施工が一層容易になり、施工時に余計なゴミが発生せ
ず、かつ、作業者による差が生じなくなる。
と、前記凸部の間に形成された凹部に充填された架橋ゴ
ム粘弾性体との繰り返し単位からなる場合には、特に制
振性能が高い上に、低周波振動を一層低減させる効果が
ある。
性状を具備していれば、特に材質的に制約はない。この
具体例としては、天然ゴム、アクリルゴム、ブチルゴ
ム、ポリイソブチレンゴム等の合成ゴム、再生ゴム、S
IS、SBS、SIBS等の熱可塑性エラストマーやゴ
ムアスファルトやエマルジョンをベースポリマーとする
ことができる。このベースポリマーに対して、粘着付与
樹脂、可塑剤、充填材を添加して、粘着層の粘着性、針
入度を調整する。必要に応じて、高比重充填材、瀝青
物、カップリング剤、充填剤、老化防止剤を配合する。
とした水系、溶剤系の粘着剤。ブチルゴム系等の定型の
薄いシート状やヒモ状の粘着シール材。ブチルゴム系、
エチレン─酢酸ビニル系、SIS系、SBS系のホット
メルト型粘着材。ゴムアスファルトで塗工したもの。押
し出し成形したもの。
けることにより、配管が振動した場合、振動によって拘
束層と粘着層との間にズレ又は変形が生じ、そのズレ、
変形によって振動エネルギーの損失が生じ、一層早く振
動が減衰する。このために、粘着層よりも剛性の高い材
質によって拘束層を構成し、拘束層によって粘着層を拘
束している。拘束層は、振動エネルギーを小さく押え、
早く振動を減衰させる作用を、粘着層と一緒に行なう。
このため、粘着層とのヤング率の差が大きいほど、拘束
効果が高いので、制振性能が向上する。この観点から拘
束層の素材としては、金属が最適である。
属と異種金属との接触により電位差が生じる為、発錆の
危険性が高くなるので、防食の観点からすると拘束層に
は剛性の高いプラスチックフィルムを使用することが好
ましい。また、配管の外形に対して沿わせることが可能
でなければならない。
不織布、織布、紙等である。拘束層の形状は、フィル
ム、箔、膜、網、シート、波形シート、ダンボール紙状
体等である。拘束層に用いる金属は、例えば、鉛、アル
ミニウム、鉄、ステンレス、ニッケル、銅等である。拘
束層に用いるポリマーは、例えば、ポリエステル、ポリ
プロピレン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、エチレン酢
酸ビニル等である。また、シート、フィルム、又はアル
ミニウム等の蒸着フィルムや、割布、寒冷紗、紙、ダン
ボール紙状体、不織布、金属箔等の複合品、織布又は不
織布への樹脂含浸品等が挙げられる。
る。この制振層を拘束層の外周側に設けることによっ
て、特に1000Hz以上の高周波成分に対する低減効
果が顕著になることを発見した。ただし、このような高
周波の顕著な低減効果を得るためには、制振層中に空気
が包含されている構成を採用することが必要である。
泡体からなるシート、ゴムやプラスチックの発泡体から
なる穴の開いたシート、ゴムやプラスチックの非発泡体
からなる波形のシート、ゴムやプラスチックの発泡体か
らなる波形のシート、ゴムやプラスチックの非発泡体か
らなる網状のシート、ゴムやプラスチックの発泡体から
なる網状のシート、独立気泡体を多数有する、ゴムまた
はプラスチック製のシートまたはフィルムを挙げること
ができる。発泡体中には気泡が包含されているし、波形
シートの波の部分や網状シートの網目の中にも空気層が
形成されている。
ブチレン、ポリイソプレン、ポリクロロプレン、スチレ
ンブタジエン共重合体、アクリロニトリルブタジエン共
重合体、エチレンプロピレン多元共重合体、ポリブタジ
エン、アクリルゴム、ハイパロン、シリコンゴム、ウレ
タンゴムが好ましい。プラスチックとしては、スチレン
イソプレンスチレン共重合体、スチレンブタジエンスチ
レン共重合体、スチレンエチレンブタジエンスチレン共
重合体、エチレン酢酸ビニル、アタクチックポリプロピ
レン、ポリビニルブチラール樹脂、塩化ビニル、酢酸ビ
ニル等の熱可塑性ブロックポリマーが好ましい。
単独で又は複数組合せることにより、或いは瀝青物、可
塑剤、粘着附与樹脂、充填剤その他の添加物を適宜混合
することにより、任意にその物性をコントロールでき
る。これらの添加剤としては、例えば、特願平1─11
75号明細書、特願平6─108279号明細書に記載
されている、公知の添加剤を使用することができる。
金属繊維等の繊維からなる布状物を拘束層の外周に設置
することによって、制振層を形成することができる。こ
うした布状物は、単独で使用できるし、または複数枚使
用できる。天然繊維としては、綿、麻、羊毛等の、動植
物から得られる天然繊維を挙げることができる。合成繊
維としては、アクリル、ビニロン、ポリオレフィン、ポ
リエステル等の合成繊維を例示できる。無機質繊維とし
てはガラス、ロックウール等を例示できる。金属繊維と
しては、鉛、アルミニウム、銅等を例示できる。
は、特に界床又は界壁の貫通部に適している。発泡体や
繊維状物は、金属製配管の場合には配管に直接接する部
分は、防食性の観点からは、繊維状物や凹凸発泡体、網
状発泡体のように配管との間に空隙を生じて発錆し易い
構成にするよりは、粘弾性体や平面状発泡体等で周囲を
外気から遮断する構成とした方が好ましい。
挙げた材質を使用できるが、ただし外皮層と拘束層との
材質を互いに異ならせる方が、制振性能が一層向上する
ことを発見した。この理由は明らかではない。
設けるので、より比重の高い材質を使用し、厚さを大き
くして、外皮層の面密度を大きくすることによって、遮
音効果が一層向上するし、振動吸収効果も向上してく
る。
管制振部材の裁断形状は、長方形が好ましい。しかし、
配管の湾曲部分、特にいわゆるエルボー部分や分岐部分
においては、配管の外周面が湾曲しているので、配管制
振部材を配管に沿って粘着させていっても、配管の外周
面に配管制振部材の全面を接触させることはできない。
しかし、こうした湾曲部分においては、配管内を流れる
流体が湾曲部分に衝突するので、振動が最も大きく、か
つ騒音も大きくなるため、制振が特に必要である。
接触させる際に、配管制振部材に生ずる変形を吸収する
ための切り欠き部分を設けることにより、配管制振部材
を配管に沿って粘着させていく場合に、配管の外周面に
配管制振部材の全面を接触させることが可能になる。従
って、湾曲部分において、高い制振性能を保持すること
ができる。
触させる際に、配管制振部材に生ずる変形を吸収するた
めの筋状の切断部分を複数列設けることにより、これら
の切断部分の間を変形させることができる。従って、湾
曲部分の形状や寸法が変化したときには、この切断部分
の間を変形させることにより、湾曲部分の形状や寸法の
変化を吸収することができる。
細に説明する。図1(a)は、配管制振部材を配管に取
り付けた状態を示す断面図(配管の幅方向に切って見た
断面図)であり、図1(b)は、配管制振部材を示す断
面図である。図1(b)に示すように、離型紙4上に、
粘着層2、拘束層3が設けられている。施工時には、こ
の離型紙4を粘着層2から剥がし、配管1の外周面に粘
着させる。この作業は非常に容易である。
1の外周に、粘着層2、拘束層3、制振層5、外皮層6
が順次設けられている。施工時には、粘着層2、拘束層
3、制振層5、外皮層6の末端部分を、外皮層6上に巻
き付け、外皮層6に対して粘着層2を粘着させる。しか
し、外皮層6上の粘着層2上に拘束層3、制振層5、外
皮層6の末端部分が乗り上げているので、これだけでは
末端部分のラッピングが完全ではないので、ジョイント
テープ7を張りつけてラッピングを行っている。
紙4上に粘着層2、拘束層3、制振層5および外皮層6
が設けられているが、被覆用部分30においては、外皮
層6の裏面側に、直接粘着層2が設けられている。施工
時には、図3(a)に示すように、離型紙4をはがして
粘着層2を配管1上に貼付け、次いで粘着層2、拘束層
3および制振層5の末端面31同士を合わせる。そし
て、被覆用部分30の粘着層2を外皮層6に対して粘着
させる。このように被覆用部分30内で外皮層の端部8
に粘着層を直接設けることによって、ジョイントテープ
なしでも、良好なラッピングを実現することができる。
す断面図であり、図4(a)はこれを配管1の外周に取
り付けた後の状態を示す断面図である。本実施例では、
制振層12は、液状ポリマーの硬化物からなる多数の凸
部10と、各凸部10の間に形成された独立気泡構造の
気泡11とからなる。
管制振部材13を示す斜視図であり、図5(b)は、エ
ルボー部分用に裁断された配管制振部材14を示す斜視
図である。配管制振部材13は、ほぼ長方形である。配
管制振部材14においては、長方形部分14dの両側
に、それぞれ突出部分14aが設けられており、突出部
分14aは、その先端14bへと向かって幅が小さくな
っている。長方形部分14dと突出部分14aとの間に
は、平面的に略三角形の切り欠き部分33が形成されて
いる。長方形部分14dの長手方向の両端に、それぞれ
テープ状部分14cが形成されている。
は、図5(c)に示すように、直管部分に配管制振部材
13を巻き付ける。そして、湾曲部分の外側に配管制振
部材14の長方形部分14dを貼り付ける。これと共
に、2つの突出部分14aをそれぞれ湾曲部分の内側へ
と向かって延ばし、各先端14bを、湾曲部分の内側で
ほぼ接触させる。
分33が消滅する方向へと変形させる。この結果、切り
欠き部分33が消滅し、湾曲部分がほぼ完全に被覆され
る。次いで、配管制振部材13と14との境界を覆うよ
うに、テープ状部分14cを貼り付け、固定する。
に貼り付けるための配管制振部材15を示す平面図であ
り、図6(b)は、分岐部分の枝管の方に貼り付けるた
めの配管制振部材16を示す平面図である。配管制振部
材15の本体15aは、ほぼ長方形状であるが、本体1
5aの両端に、それぞれ、一対の突出部15bが形成さ
れており、一対の突出部15bの間に、ほぼ半円形の切
り欠き部分15dが形成されている。この切り欠き部分
15dの縁面に沿って、切断部分15cがほぼ一定間隔
で形成されている。
形であるが、本体16aの一方の側面に一対の突出部分
16cが形成されており、一対の突出部分16cの間
に、ほぼ半円形の切り欠き部分16dが形成されてい
る。各突出部分16cと本体16aとの間に、切断部分
16bが形成されている。
及び16を分岐部分に貼り付ける手順を示す斜視図であ
る。図7(a)に示すように、本管に対して、1本の枝
管が接合されている。まず、本管に対して、配管制振部
材15の本体15aを貼り付け、各突出部分15bを矢
印A方向へとねじり、順次貼り付ける。このとき、枝管
が各切り欠き部分15d内に入るようにする。そして、
一対の切り欠き部分15dによってほぼ円形の空隙を形
成し、この空隙の中に枝管を入れ、各突出部分15b同
士を互いに接触させる。
振部材16の本体16aを枝管に貼り付け、本体16a
を矢印Bのようにねじって貼り付け、切り欠き部分16
dに本管を収容し、突出部分16cを配管制振部材15
上に貼り付ける。なお、枝管の直径や寸法が変わった場
合には、切断部分16bによって調整する。
効果を測定した。図8に模式的に示す実験設備を使用し
た。トイレ21の床面の下に汚水排水配管22を設け、
配管22を支持金具23によって固定した。この配管に
は、2箇所のエルボー部分24が設けられている。配管
の長さは約4.7mである。トイレのほぼ直下にマイク
ロフォン25を設置し、マイクロフォン25を、精密騒
音計26、周波数分析機27及び記録計28に接続し
た。各エルボー部分24には、下記に示すように配管制
振部材を取り付けた。
箔上に粘着剤を塗布して、厚さ3mmの粘着層を形成
し、図1に示す本発明の配管制振部材を作成した。これ
を、図8に示すように、塩化ビニルVU管(100A)
に粘着させた。粘着層の針入度、厚さ、再生ゴムの比
率、各層の合計厚さを表1に示す。直管部分には図5
(a)に示す配管制振部材を貼付け、エルボー部分には
図5(b)の配管制振部材を使用した。各配管制振部材
の間は、粘着層付きの厚さ1mmのブチルゴムテープか
らなるジョイントテープを使用した。
騒音を測定した。これについては、後述する基準例から
見て、各周波数の騒音の改善量を算出し、表1に示し
た。また、騒音レベルと騒音のN等級とを測定し、表1
に示した。更に、配管制振部材を配管に貼付けるのに要
した施工時間を測定した。また、60℃の恒温槽中で塩
化ビニル板に配管制振部材を貼付け、100グラムの荷
重を垂直方向にかけて、1時間後にダレを測定した。ダ
レが2mm以内の場合には「◎」と評価し、ダレが2m
m〜5mmの場合には「○」と評価し、ダレが5mmを
越える場合には「×」と評価した。
す本発明の配管制振部材を作成し、実験1と同様の測定
を行った。この測定結果を表1に示す。ただし、厚さ
1.2mmの塩化ビニルシート上に、針入度140、厚
さ0.3mmの粘着層を形成し、粘着層上に、厚さ20
mmのフェルトからなる制振層を形成し、制振層上に、
厚さ1mmのEVAシートからなる拘束層を形成した。
す本発明の配管制振部材を作成し、実験1と同様の測定
を行った。この測定結果を表1に示す。ただし、厚さ
1.2mmの塩化ビニルシート上に、針入度70、厚さ
1.0mmの粘着層を形成し、粘着層上に、厚さ2mm
の不織布および厚さ4mmの網状物(ポリエチレン発泡
体製)からなる制振層を形成し、制振層上に、厚さ2m
mの非加硫ブチルゴムシートからなる拘束層を形成し
た。
す本発明の配管制振部材を作成し、実験1と同様の測定
を行った。この測定結果を表1に示す。ただし、被覆用
部分30の長さは10cmとした。
す本発明の配管制振部材を作成し、実験1と同様の測定
を行った。この測定結果を表1に示す。ただし、厚さ5
0μmのポリエステルフィルム上に、厚さ2.0mm、
針入度100、再生ゴム比率35%の粘着層を形成し、
粘着層上に、制振層12を形成した。ただし、本例で
は、制振層12の外周に、更に厚さ2mmの不織布を設
けた。この不織布の外周に厚さ1.5mmの塩化ビニル
シートからなる拘束層を形成した。
振部材を取り付けることなく、実験1と同様にして、騒
音測定等を実施した。ただし、「振動の改善量」につい
ては、本実験を基準値として採用した。騒音レベルおよ
びN等級を表2に示す。
較用の配管制振部材を作成し、実験1と同様にして各測
定を実施した。ただし、粘着層の針入度を120とし、
粘着層の厚さを100μmとし、厚さ100μmのアル
ミニウム箔上にこの粘着層を形成した。この測定結果を
表2に示す。
較用の配管制振部材を作成し、実験1と同様にして各測
定を実施した。ただし、粘着層の針入度を15とし、粘
着層の厚さを2.0mmとし、厚さ100μmのアルミ
ニウム箔上にこの粘着層を形成した。この測定結果を表
2に示す。
較用の配管制振部材を作成し、実験1と同様にして各測
定を実施した。ただし、粘着層の針入度を160とし、
粘着層の厚さを1.0mmとし、厚さ100μmのアル
ミニウム箔上にこの粘着層を形成した。更に、粘着層上
に、厚さ25mmのアルミニウム箔付きのグラスウール
を設けた。この測定結果を表2に示す。
なかった、500Hz以下の低周波の振動が、著しく減
少している。配管制振部材の厚さの合計は3.1mmで
あり、施工し易い。実験2においては、やはり500H
z以下の低周波低減効果が大きい。しかも、この粘着層
の外周にも、空気を包含する制振層および外皮層を設け
ることによって、1000Hz以上の高周波振動も、大
きく低減されている。
の低周波低減効果が大きい。しかも、この粘着層の外周
にも、空気を包含する制振層および外皮層を設けること
によって、1000Hz以上の高周波振動も、大きく低
減されている。また、粘着層のポリマー成分の60重量
%を再生ゴムとしたことによって、耐熱クリープ性能も
著しく向上した。
波、高周波の振動が、共に顕著に減少している。しか
も、被覆用部分を設けることによって、ジョイントテー
プの貼付け作業が不要になるので、作業時間も一層短く
なっている。しかも、被覆用部分で外皮層を粘着層によ
って、下地の外皮層上へと貼付けると、ジョイントテー
プの場合(実験3)と比較して、他の材質はまったく変
わらないのにも係わらず、騒音が更に減少している。こ
れは、おそらく、被覆用部分が配管制振部材の一部であ
って、別体となっていないので、隙間がなく、密着性が
一層向上するためと推定できる。
いる。しかも、独立気泡体と架橋粘弾性体とが交互に形
成された制振層を使用することによって、1KHz以上
の高周波振動も著しく減少している。施工時間も1時間
以内であった。
験7では、粘着層の厚さが0.2mm未満であるため、
低周波振動の減少効果が乏しい。比較例3では、粘着層
の針入度が20未満であるため、粘着層の厚さを大きく
しても、低周波振動の減衰はやはり十分ではなく、本発
明例と比較すると、相当に落ちる。比較例4では、粘着
層の針入度が150を越えており、各構成層の合計厚さ
も25mm以上である。この結果、配管制振部材の施工
が困難であり、施工時間が3時間を越えてしまった。ま
た、熱によるクリープも大きい。
管の振動や防音を行うための配管制振部材において、特
に、従来ほとんど制振ができなかった低周波振動を、顕
著低減することができる。
り付けた状態を示す断面図であり、(b)は、(a)の
配管制振部材を示す断面図である。
示す断面図である。
管1に取り付けた状態を示す断面図であり、(b)は、
(a)の配管制振部材を示す断面図である。
を配管1に取り付けた状態を示す断面図であり、(b)
は、(a)の配管制振部材を示す断面図である。
材13を示す斜視図であり、(b)は、エルボー部分用
に裁断された配管制振部材14を示す斜視図であり、
(c)は、配管のエルボー部分に配管制振部材13およ
び14を取り付けた状態を示す斜視図である。
す平面図であり、(b)は、配管制振部材15と組み合
わせて使用するための配管制振部材16を示す斜視図で
ある。
振部材15及び16を順次取り付ける手順を示す斜視図
である。
定するための試験装置を、図式的示す模式図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 配管の外周に固定するための配管制振部
材であって、前記配管の外周に粘着する粘着層と、この
粘着層の外周に設けられている拘束層とを備えており、
この粘着層の厚さが0.2mm以上、5.0mm以下で
あり、この粘着層に直径1mmの針で100gの荷重を
5秒間加えたときの針入度が20〜150であることを
特徴とする、配管制振部材。 - 【請求項2】 前記粘着層のポリマー成分のうち20重
量%以上が再生ゴムであることを特徴とする、請求項1
記載の配管制振部材。 - 【請求項3】 前記拘束層の外周に制振層が設けられて
おり、この制振層の外周に外皮層が設けられており、前
記拘束層、前記粘着層、前記制振層および前記外皮層の
合計厚さが25mm以下であることを特徴とする、請求
項1または2記載の配管制振部材。 - 【請求項4】 前記配管制振部材の端部に被覆用部分が
設けられており、この被覆用部分で前記外皮層の内周側
に前記粘着層が設けられていることを特徴とする、請求
項3記載の配管制振部材。 - 【請求項5】 前記配管制振部材が配管の外周形状に沿
うように予め裁断されていることを特徴とする、請求項
1〜4のいずれか一つの請求項に記載の配管制振部材。 - 【請求項6】 前記制振層が、凸部の独立気泡構造の発
泡部と、前記凸部の間に形成された凹部に充填された架
橋ゴム粘弾性体との繰り返し単位からなることを特徴と
する、請求項1〜5のいずれか一つの請求項に記載の配
管制振部材。
Priority Applications (1)
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JP6246296A JP2992209B2 (ja) | 1994-10-12 | 1994-10-12 | 配管制振構造 |
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JP6246296A JP2992209B2 (ja) | 1994-10-12 | 1994-10-12 | 配管制振構造 |
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JPH08109947A true JPH08109947A (ja) | 1996-04-30 |
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JP6246296A Expired - Lifetime JP2992209B2 (ja) | 1994-10-12 | 1994-10-12 | 配管制振構造 |
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- 1994-10-12 JP JP6246296A patent/JP2992209B2/ja not_active Expired - Lifetime
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