JPH0776275B2 - 制振構造体 - Google Patents
制振構造体Info
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- JPH0776275B2 JPH0776275B2 JP2161454A JP16145490A JPH0776275B2 JP H0776275 B2 JPH0776275 B2 JP H0776275B2 JP 2161454 A JP2161454 A JP 2161454A JP 16145490 A JP16145490 A JP 16145490A JP H0776275 B2 JPH0776275 B2 JP H0776275B2
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Description
特に振動や衝撃により、緩衝シート自体に強度を要求さ
れる箇所、或いは強い振動が、常時負荷され且つメンテ
ナンスし難い箇所に適用されるような用途、例えば、鋭
角的な部位を持った機材の保護材、制振を要する筐体、
ダクト、給排水管の防音被覆材、精密機器の除振材、音
響関連商品の制振材、建築物の床衝撃音遮断材又は壁面
の透過音遮断材、及び建築物の断熱部材、車輛、船舶の
制御部材、電磁波防止用制振部材、静電気防止制振部
材、或いは落石防止材等に応用でき、その振動や衝撃の
緩衝、保護を目的とした制振構造体に関する。
提唱されており、特に騒音、振動に対して強い排除要求
が生じている。衝撃緩和材としては例えば、発泡スチロ
ール、発泡ウレタン等の発泡体、ダンボール、中空プラ
スチック積層板、及び空気包含プラスチックシート等が
知られている。また、防振ゴム、無反発ゴム等やオーデ
ィオ機器等に用いられるインシュレーターの如き制振材
も使用されている。更に、遮音材として一般に使用され
るものにはグラスウール、ロックウール等がある。しか
し、騒音、振動に対して比較的寛容であった方面も近年
はより高級指向が強まり、特に設備機器の高精度化に供
い極端に振動を排除しようとする要求や、建築物や車
輛、船舶においてはより静かな空間を得ようとする要求
が強くなってきた。これに対する対策として各方面で様
々な研究開発が進められているが、それを有効に防止す
る手段に技術的困難性が伴い、また多額の費用を費やす
ため、各方面で低コストで騒音・振動を有効に抑制する
手段を待ち望んでいるのが現状である。
体、ダンボール、中空プラスチック積層板、及び空気包
含プラスチックシート等の衝撃緩和材は小さな応力でも
容易に変形を受け、衝撃を緩和させることが知られてい
るが、これらは復元力、或いは強度が弱い為に一度圧縮
変形を被ると、復元しにくく、破壊し、又比較的小さな
圧力でも、長期に亘ると消耗が大きくなり、元の厚みを
維持できなくなり、相対的にその効果も低下する等の問
題点があり、その結果その機能を消失してしまうと言う
重大な欠点を有していた。
ためにコストが高く、汎用しにくく、比重が大きいため
重量が増大し、更に弾性率が大きく衝撃エネルギーを充
分吸収し得なかった。又オーディオ機器等に用いられる
インシュレーターの如き制振材は、大量の空気を包含す
る必要があるために高さを充分有さなければならず、構
造が複雑となり高価であると言う欠点を有していた。ま
た、グラスウール、ロックウール等の遮音材は、単独で
は形状を維持することが難しく、他の部材、例えば合
板、石膏ボード、鉛板等を用いる必要があり、且つ充分
な効果を発揮させるためには、空気層が必要となってお
り、コスト、工数、スペースの各方面で問題となってい
た。
高となり、汎用衝撃緩衝シートとしては不適当であり、
硬化後の取扱いがゴム粘弾性体であるが故に製造上の制
約が大きく、作業性が悪くなり、設備等を要すると言う
欠点があった。
振遮音効果が高く、かつ複合材の強度も大きく、経年に
渡り寸法変化の小さな、制振、遮音効果を維持できる部
材を提供することにある。
で、厚みも薄く、効果的に衝撃エネルギーを吸収し、復
元性が良好で、且つ材料強度も強いために、長期的に効
果を発揮し、作業性も良好である複合部材について鋭意
研究の結果、衝撃エネルギーの吸収に優れた効果を発揮
するゴム粘弾性体と、復元力及び圧縮強度、引き裂き強
度等の物性に優れた繊維状物を一体型とすることによ
り、ゴム粘弾性体単体よりも強度的に大きな効果がある
ばかりでなく、衝撃エネルギーの吸収力も増大する相乗
効果を発揮せしめることが可能となる知見を得、本発明
を完成させるに至ったものである。
の小さな、制振、遮音効果を維持できる部材について繊
維状物のその厚み方向の一部、若しくは全体にゴム粘弾
性体を含浸させることにより、繊維状物の持つ特性とゴ
ム粘弾性体の持つ特性双方を有し、更に、ゴム粘弾性体
単体以上の優れた衝撃緩衝効果を発揮し、吸音効果も期
待でき、取り扱いが容易で、かつ圧縮特性、復元性に極
めて優れる制振構造体である。本発明の制振構造体は、
繊維の持つ引張強度と引き裂き強度とゴム粘弾性体の有
する制振性及び圧縮特性を一つの層内で最大限に利用し
たものである。
リエチレン、ポリプロピレン、アクリル、ビニロン、レ
ーヨン、ナイロン、ポリアミド等の合成繊維、麻、絹、
綿、パーム等の天然繊維、ステンレス、アルミニウム、
鉛、鉄等の金属繊維及びグラスウール、グラスファイバ
ー、カーボン、セラミック等の無機繊維の一種、又は併
用物に対して、その厚み方向の一部、若しくは全体にゴ
ム粘弾性体を含浸させるもの、即ち繊維状物の網目構造
内にゴム粘弾性体が入り込んだ緩衝シートで、ゴム粘弾
性体が、80℃に加温されても形状を保持し、20℃の条件
下で硬度はC型硬度計(日本ゴム協会規格SRIS−0101)
で0〜20を呈するものである。
て、その厚み方向の一部、或いは全体に含浸し、次いで
発泡硬化せしめられ、その発泡倍率は、1.1〜10倍であ
る。
レキリックポリマーを主成分とし、常温で液状である主
剤と、主剤のテレキリックポリマーと反応し結合し得る
反応基を1分子当たり2個以上有する硬化剤とを主な主
成分とし、5〜80℃の温度域で硬化されて成り、その性
質は難燃性であり、比重は2.3以上である。
に対して、その厚み方向の一部、或いは全体にゴム粘弾
性体を含浸して得られた複合部材の片面、若しくは両面
にポリエステル、ポリエチレン、塩化ビニル、エチレン
−酢酸ビニルコポリマー(EVA)等のフィルム状物、又
はこれらの発泡シート状物、クロロプレンゴム(CR),
エチレン−プロピレンターポリマー(EPT),ブチルゴ
ム(IIR),ニトリルゴム(NR)等のシート状物又はこ
れらの発泡シート状物、又は不織布、割布、ガラスクロ
ス、寒冷紗、紙類等のフィルム状物からなる補強部材の
一種又は併用物を積層して形成する。
状物の持つ網目構造にゴム粘弾性物質が入り込むことに
より、ゴム粘弾性物質との接触面積が、平面上より飛躍
的に増大し、これがズリ変形による制振効果の増大につ
ながり、衝撃エネルギーの吸収性能が増したからであ
る。又、圧縮特性においては、繊維状物の網目構造の中
にゴム粘弾性体が入り込むことにより、ゴム粘弾性体自
体の強度を補強することとなり、復元力も増加すると考
えられる。又コスト面においても、ゴム粘弾性体を繊維
で強化しているため、本発明のシートを加工する場合に
は取り扱い作業が非常に容易となり、加工時間、又は作
業時間を短縮する上で非常に効果的であるばかりでな
く、本発明のシートを製造する上においては、長尺加工
が可能であり、コスト的に有利である。又本発明の施工
作業においては被衝撃面に、ゴム粘弾性体自体の粘着
力、或いは接着剤により貼付するだけで、耐衝撃力、制
振制、断熱性等の機能が付与され、しかもゴム粘弾性体
自体の容量も、繊維状物により低減でき、従って低コス
ト化につながるものである。
発明の緩衝シートに、難燃性の機能付加が可能であり、
或いはゴム粘弾性体に発泡剤を配合することにより、発
泡ゴム粘弾性体に成らしめることが可能であり、容易に
高機能を付加することができる。
すように、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、アクリル、ビニロン、レーヨン、ナイロン、ポリア
ミド等の合成繊維や麻、絹、綿、パーム等の天然繊維、
ステンレス、アルミニウム、鉛、鉄等の金属繊維やグラ
スウール、グラスファイバー、カーボン、セラミック等
の無機繊維からなる繊維状物の一種又は併用物の厚みに
対してその厚み方向の一部、若しくは全体に、ゴム粘弾
性体を含浸させ、保護面、或いは振動面に直接貼り合わ
せて、この被着面を拘束材として用いるものと、第3図
に示すように、予め拘束材として、ポリエステル、ポリ
エチレン、塩化ビニル、EVA等のフィルム状物又はこれ
らの発泡シート状物、CR,EPT,IIR等のシート状物又はこ
れらの発泡シート状物や、不織布、割布、ガラスクロ
ス、寒冷紗、紙類等のフィルム状物や、鉄、アルミニウ
ム、鉛、銅、ステンレス等の金属フィルム状物や板状
物、合板、単板、コルク、パーティクルボード等の木質
系拘束材、ホモロメント板、フレキシブルボード、石膏
ボード、硅酸カルシウム板、FRP、セラミックボード等
の無機質系拘束材を積層して、保護面、或いな振動面に
貼り合わせて使用するものがあり、制振特性を上げるた
めには、第4図に示す如く上下両面に拘束層を設けるこ
とが望ましい。又非常に柔らかい接触面が要求される場
合には、植毛した基材や、ゴムシート等を拘束材とした
り、拘束材面に貼り付けてもよい。
衝撃面4に貼付された本発明の制振構造体の一例の断面
を第1図に、また繊維状物2の一部にゴム粘弾性体1が
含浸され、被衝撃面4に貼付されたものを第2図に示
し、更に繊維状物2の一部にゴム粘弾性体1が含浸さ
れ、拘束材層(ポリエステルフィルム)3を積層し、被
衝撃面4に貼付したものを第3図に、繊維状物2の一部
にゴム粘弾性体1が含浸され、その両面に拘束材層3
(有孔鉄板)が積層され、被衝撃面4に貼付したものを
第4図に示す。
剤系ディスパージョンタイプ、反応型液状物を硬化反応
せしめて得られるタイプ、油膨潤型ポリマー粉末を可塑
剤中に分散したエラストマーを得るタイプの4つに大別
されるが、本発明を達成する上では、何れのタイプも適
用し得る。それらは、各々個有の特徴を有するが、特に
反応型液状物を硬化反応せしめて得られる架橋粘弾性体
は温度変化による対応も幅広い温度範囲で可能であり、
特に常温反応性を有するポリマーを使用して得られる粘
弾性体は製造工程中で加熱に要するエネルギーや乾燥に
要するエネルギーが不要であるだけでなく、乾燥工程中
で溶剤回収に要する設備が不要であり、水分等による製
造設備の腐食もない点で優れる。
明に適用する粘弾性体としては特に望ましいものであ
る。即ち、本発明で称されるゴム粘弾性体とは、常温で
液状であり、且つ常温で反応した後の硬化物質が、80℃
に加温されても形状を維持し、20℃の条件下で硬度が、
C型硬度計(日本ゴム協会規格SRIS−0101)で50以下で
ある条件を満足するものである。上記条件を満足し得る
反応性物質としては、例えば第1表に示す官能基を有す
る液状ゴムと架橋剤の組合せがある。
さ、コスト面、入手の容易さ等を含めて考慮すると、特
に水酸基を末端に有し、主鎖をポリブタジエン、水素添
加ポリブタジエン、ポリブタジエン−ニトリル、ポリブ
タジエン−スチレン、イソプレン等や、ポリエーテルポ
リオール、ポリエステルポリオール、ウレタンアクリル
ポリオール、アニリン誘導体ポリオール等を単独、若し
くは併用して用いるのが望ましく、又、難燃性を付与す
るために、水酸基末端液状クロロプレンゴムを添加、或
いは単独で用いるのが望ましい。又、前記反応性物質の
硬化剤としては、イソシアネート系硬化剤が好適であ
り、一分子当たり二個以上のイソシアネート基を有する
ことが必要である。その具体例としては、トルイレンジ
イソシアネート、ジフエニルメタンジイソシアネート、
ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシ
アネート、両末端にイソシアネート基を有するプレポリ
マーを挙げることができ、単独、若しくは併用して用い
ることもできる。又、イソシアネート系硬化剤は、配合
比率、及び粘性等の問題で可塑剤と混合して用いること
もできるが、可塑剤は、脱水処理したものであることと
イソシアネート基と反応しないことが必要である。上記
の常温反応せしめる上での必須成分のみの組み合せで本
発明を満足し得るゴム粘弾性体を得ることもできるが、
コスト面、作業性面、物性向上の面で更に各種の添加剤
を加えることより、幅広い安定したゴム粘弾性体を得る
ことができる。
可塑剤、充填剤、瀝青物、粘着付与樹脂、老化防止剤、
防カビ剤、難燃材、触媒、界面活性材、カップリング
材、水等の発泡剤或いは消泡剤等が含まれ、その配合量
は可塑剤50〜300phr、充填剤10〜500phr、瀝青物20〜30
0phr、粘着付与樹脂0〜100phrが好ましい。
調整、難燃性の付与等を目的として配合されるものであ
り、50〜300phr量の添加に依り所望の物性を得る。300p
hr以上では、可塑剤のブリードに依り形状維持力が低下
し、即ち復元力が劣り、一方、50phr以下では上記目的
が達成できない。
系オイル、アロマテック系オイル、ひまし油、綿実油、
パインオイル、トール油、フタル酸誘導体、マレイン酸
誘導体、官能基を有さない液状ゴム等があり、単独又は
併用して用いることができる。又、難燃性を要する場合
には、ハロゲン化合物系、リン化合物系可塑剤を単独、
又は併用して使用することにより難燃性を付与すること
もできる。
ニアスファルト、タール等があり、所望のゴム粘弾性体
を得るために、20〜300phrの量の添加が望ましく予め粘
着付与樹脂や、可塑剤等で改質して使用することもでき
る。
ロジン、ロジン及び変性ロジンの誘導体、ポリテルペン
樹脂、テルペン変性体、脂肪族系炭化水素樹脂、シクロ
ペンタジエン系樹脂、芳香族系石油樹脂、フエノール樹
脂、アルキルフエノール−アセチレン樹脂、キシレン樹
脂、クマロン−インデン樹脂、ビニルトルエン−αメチ
ルスチレン共重合体等を0〜100phr量で単独、又は併用
して添加することにより、繊維への密着力を高めること
ができる。
物性の点から10〜100phrの添加が望ましく、添加により
振動減衰性、遮音性、難燃性の改善に効果があり、主剤
/硬化剤の配合比率の調整、粘度の調整、配合コストダ
ウンを図る目的で使用するものであり、ゴム及び塗料関
係で一般に使用されるものが好ましく、例えば、マイ
カ、グラファイト、ヒル石、タルク、クレー等の鱗片状
無機粉体、炭酸カルシウム、微粉シリカ、カーボン、炭
酸マグネシウム、水酸化アルミニウム、アスベスト等の
汎用充填剤を単独、若しくは併用して使用できる。
200phr以上に加えることにより、比重を2.3以上とする
ことができ、高比重シートを得ることができる。比重が
高ければ高い程、つまり面密度が高ければ高い程、振動
を伝えにくくなるが、粘度や配合比の作業性及び硬化物
の物性を考え合わせると300〜500phrの添加が望まし
い。
状クロロプレンゴムに置換せしめたり、難燃性可塑剤で
ある塩化パラフィンを50〜200phr、難燃剤である水酸化
アルミニウムを50〜200phr置換せしめることにより、難
燃性ゴム粘弾性体を得ることができ、更に酸化アンチモ
ンやホウ酸亜鉛等を5〜10phr添加することにより、よ
り高い難燃性が可能となる。また、各々の配合量を多く
すると難燃効果も大きくなるが、コスト、作業性を考慮
すると上記配合量が望ましい。
より、発泡ゴム粘弾性体を得ることができるが、多量に
配合すると10倍以上の高い発泡倍率を示し、復元性や形
状維持性に問題が起き不適当であり、少量すぎると10%
以下の発泡倍率となり、発泡させることによるコスト、
振動減衰性の効果を発揮することができず好ましくな
い。
については、非常に圧縮応力や衝撃緩衝力、復元性に与
える影響も大きく、目的、用途に応じて上記した材料を
選ぶ必要がある。
レン、ポリプロピレン、アクリル、ビニロン、レーヨ
ン、ナイロン、ポリアミド等の合成繊維や絹、綿、パー
ム等の天然繊維、ステンレス、アルミニウム、鉄等の金
属繊維やグラスウール、グラスファイバー、カーボン、
セラミック等の無機繊維からなる繊維状物の一種又は併
用したものを称し、かかる繊維状物自体が、中空である
ものや、SBR等の樹脂コーティングしたものであっても
よい。又、厚みは、所望する緩衝シートの厚みにより、
任意に選ぶことができるが、コスト面を考えると、1mm
〜4mmの厚みが望ましい。又この繊維状物の片面にポリ
エステル、EVA、ポリエチレンのフィルムラミネート
や、これらの発泡体やウレタン発泡物を積層してもよ
い。
体を含浸させた緩衝シートの片面、若しくは両面に積層
するフィルム状物は、拘束材としても働き、その具体例
を挙げると、ポリエステル、ポリエチレン、塩化ビニ
ル、EVA等のフィルム状物又はこれらの発泡シート状
物、CR,EPT,IIR等のシート状物又はこれらの発泡シート
状物又は不織布、割布、ガラスクロス、寒冷紗、紙類等
のフィルム状物や、鉄、銅、アルミニウム、鉛、ステン
レス等の金属フィルム状物を用いることができ、第4図
の如く化粧加工の有無形状、穴の有無に拘らず使用でき
るが、可能な限りヤング率の高い材質が好ましい。
方法を用いて評価し、結果を第2表に示した。
を基本成分とする主剤とイソシアネート基を1分子当た
り2個以上有する硬化剤を混合したゴム粘弾性体を、繊
維状物の一例である不織布の全体へ含浸させ、硬化反応
せしめて緩衝シートを得る。該シートは良好な圧縮特性
や復元性を示す。又、木質仕上げ床に適用しても充分な
性能を示すものである。
を基本成分とする主剤とイソシアネート基を1分子当た
り二個以上有する硬化剤を混合したゴム粘弾性体を、繊
維状物の一例である不織布の厚み方向の一部へ含浸さ
せ、硬化反応せしめて緩衝シートを得る。該シートは、
良好な圧縮特性や復元性を示す。木質仕上げ床に適用し
ても充分な性能を示すものである。
可塑剤を基本成分とした主剤とイソシアネート基を1分
子当たり二個以上有する硬化剤を混合したゴム粘弾性体
を、繊維状物の一例である不織布全体へ含浸させ、硬化
反応せしめて緩衝シートを得る。該シートも良好な圧縮
特性や復元性を示すと同時に、良好な難燃性を有する。
又、木質仕上げ床に適用しても充分な性能を示すもので
ある。
及び高比重充填材として金属スラッジを基本成分とする
主剤とイソシアネート基を1分子当たり二個以上有する
硬化剤を混合したゴム粘弾性体を、繊維状物の一例であ
る不織布全体へ含浸させ硬化せしめて緩衝シートを得
る。良好な圧縮特性や復元性を示しており、特に木質仕
上床に適用した場合に、軽量衝撃音レベルと重量床衝撃
音レベルの双方を改善できる。
及び発泡剤となる水を基本成分とする主剤とイソシアネ
ート基を1分子当たり二個以上有する硬化剤を混合した
ゴム粘弾性体を繊維状物の一例である不織布の全体へ含
浸させ発泡硬化せしめて緩衝シートを得る。該シート
は、良好な圧縮特性を示し、復元性、80℃形状保持性に
ついては、若干、発泡していないゴム粘弾性体に劣る
が、木質仕上床に適用できるものである。
浸させ、硬化せしめて緩衝シートを得る。該シートは、
良好な圧縮特性を示し、高温下でも充分使用できる。
又、木質仕上床に適用しても充分な性能を示すものであ
る。
より成る架橋粘弾性体であり、実施例1と同様な緩衝シ
ートを得る。該シートは、良好な圧縮特性を示す。又、
木質仕上床に適用しても充分な性能を示すものである。
ーとしたゴム粘弾性体を不織布全体へ含浸させるが、架
橋は行なわれない。この場合は80℃の形状保持性が若干
劣るものの、加熱された状態で使用しない場合は充分使
用可能であり、また充分な圧縮特性を示す。
示す。かかる場合は、圧縮特性が低くなり、復元性が大
幅に劣り、本発明の目的を達成できないものであり好ま
しくない。
好ではあるが、木質仕上げ床に適応した場合、充分な効
果を奏せず、本発明の目的を達成できないものであり、
好ましくない。
度がC型硬度計(日本ゴム協会規格SRIS−0101)で40に
なるように調整した水酸基末端液状ポリブタジエン、短
鎖ジオール、アスファルト、充填剤を基本成分とする主
剤と、イソシアネート基を1分子当り二個以上有する硬
化剤を混合したものを、不織布へ全体に含浸させ、硬化
せしめて得られる場合を示し、良好な圧縮特性や復元性
を有しているが、木質仕上げ床に適用した場合、期待す
る効果を奏せず、本発明の目的を達し得ないものであり
好ましくない。
素 評価方法 1.試料の作製 実施例及び比較例に示す配合処方に沿ってゴム粘弾性体
の主剤を調整し、所定の硬化剤を混合したものを不織布
に含浸させ硬化せしめるか、主剤を不織布に含浸させ乾
燥固化せしめることにより緩衝シートを得る。
用試料とした。室温で7日、50℃雰囲気中で7日の養生
を行なった後、JIS−K−6301に準じ20℃で硬度の測定
を行なった。
面に離型紙を当てて、500gの荷重をかけて80℃×24時間
の条件下で静置した後、除荷し室温に静置し、4時間後
の変型の大小を目視により判定した。エッジ部がシャー
プで変形の少ないものを○印、エッジ部のシャープさが
無いもの、変形の大きいものを×印で示した。
2の一部にゴム粘弾性体1を含浸し、5.5mm化粧板6を
積層し、被衝撃面7に貼付したもの16を、タッピングマ
シン10により軽量衝撃音を測定し、バングマシン11によ
り重量衝撃音を測定した。測定方法は、JIS−A−1418
に準じ、第6図に示す方法を行なった。12はマイクロホ
ン、13は精密騒音計、14は周波数分析器、15はレベルコ
ーダーを示す。尚、結果はJIS−A−1419に準じ床衝撃
音の遮音等級により示した。
試験機により、圧縮速度2mm/分にて50%圧縮し、30分間
保持した後、除荷し、10分後の復元性をチェックした。
95%以上の復元性を示したものを○印、90%以上の復元
性を示したものを△印、90%以下の復元性を示したもの
を×印で示した。
より、圧縮速度2mm/分の条件にて圧縮し、得られたチャ
ートより変位と圧縮応力を読み取り第7図に示した。
−7201に準じ、酸素指数の測定を行なった。
6−1による水中懸架方法に従って比重の測定を行なっ
た。
び繊維状物の有無による圧縮特性の差について示す。
体との圧縮特性を比較してみると、変位がある程度の範
囲までは不織布単体とほぼ同程度のわずかな圧縮荷重し
か要しないが、大きな変位の場合には、大きな圧縮荷重
を必要とすることがわかる。すなわち、小さな圧縮荷重
では変位し易く、大きな圧縮荷重では変位し難くなるこ
とを示しており、衝撃緩衝シートとしては理想的な圧縮
特性である。
緩衝シートによれば、ゴム粘弾性体の持つ圧縮特性と繊
維状物の持つ圧縮特性を利用し、繊維状物の厚み方向に
対して、一部若しくは全体を含浸することにより、即ち
繊維状物の網目構造内にゴム粘弾性体が入り込むことに
より、繊維とゴム粘弾性体との接触面積を増大させるこ
ととなり、ズリ変形による衝撃緩和、制振効果を効率よ
く発揮させることができるもので、ゴム粘弾性体の作業
性を改善でき、ゴム粘弾性体自体の節約にもなり低コス
ト化を実現し、ゴム粘弾性体の難燃化、高比重化等の付
加価値を付け易い等の応用用途が広くなる効果を有す
る。
衝撃面に貼付された本発明の制振構造の好適例の断面
図、 第2図は、繊維状物の一部にゴム粘弾性体が含浸され、
被衝撃面に貼付された本発明の制振構造の好適例の断面
図、 第3図は、繊維状物の一部にゴム粘弾性体が含浸され、
拘束材層を積層し、被衝撃面に貼付された本発明の制振
構造の好適例の断面図 第4図は、繊維状物の一部にゴム粘弾性体が含浸され、
その両面に拘束材層が積層され、被衝撃面に貼付された
本発明の制振構造の好適例の断面図、 第5図は、繊維状物の一部にゴム粘弾性体が含浸されて
おり、化粧合板を積層し、被衝撃面に貼付された本発明
に係る床衝撃音測定に供した試験体の一例の構成断面
図、 第6図は、本発明に係る床衝撃音の測定を行なった装置
を示す図、 第7図は、本発明に係る緩衝シートの圧縮特性を示した
線図である。 1……ゴム粘弾性体、2……繊維状物 3……拘束層(ポリエステルフィルム) 4……被衝撃面 5……拘束層(有孔鉄板) 6……5.5mm化粧合板、7……150mm床スラブ 8……受音室、9……音源室 10……タッピングマシン、11……バングマシン 12……マイクロホン、13……精密騒音計 14……周波数分析器、15……レベルレコーダー 16……供試体
Claims (4)
- 【請求項1】繊維状物の網目構造の内部にゴム粘弾性体
が一体に含浸された複合材を備え、前記ゴム粘弾性体
が、80℃に加温されても形状を保持し、20℃の条件下で
硬度がC型硬度計で0〜20である緩衝シートからなるこ
とを特徴とする、制振構造体。 - 【請求項2】上記ゴム粘弾性体が、発泡硬化せしめら
れ、その発泡倍率が1.1〜10倍であることを特徴とする
請求項1記載の制振構造体。 - 【請求項3】繊維状物の網目構造の内部にゴム粘弾性体
が一体に含浸された複合材を備え、前記ゴム粘弾性体
が、80℃に加温されても形状を保持し、20℃の条件下で
硬度がC型硬度計で0〜20である緩衝シート、およびこ
の緩衝シートの少なくとも一方の面に設けられている拘
束層からなることを特徴とする、制振構造体。 - 【請求項4】上記ゴム粘弾性体が、発泡硬化せしめら
れ、その発泡倍率が1.1〜10倍であることを特徴とする
請求項3記載の制振構造体。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2161454A JPH0776275B2 (ja) | 1990-06-21 | 1990-06-21 | 制振構造体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2161454A JPH0776275B2 (ja) | 1990-06-21 | 1990-06-21 | 制振構造体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0453837A JPH0453837A (ja) | 1992-02-21 |
JPH0776275B2 true JPH0776275B2 (ja) | 1995-08-16 |
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ID=15735414
Family Applications (1)
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JP2161454A Expired - Fee Related JPH0776275B2 (ja) | 1990-06-21 | 1990-06-21 | 制振構造体 |
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JP (1) | JPH0776275B2 (ja) |
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-
1990
- 1990-06-21 JP JP2161454A patent/JPH0776275B2/ja not_active Expired - Fee Related
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