JP2005053999A - 樹脂被覆ガラスクロスおよびその製造方法 - Google Patents

樹脂被覆ガラスクロスおよびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複合基材における弾性基材の染み出しが低減され、良好な保型性を有し、打ち抜きや裁断などの加工性に優れた複合基材を得るために、十分に目詰め処理され、適度の引張強度と弾性率を有し、かつ、表面貼り材として適度の柔軟性を有し、しかも、ホルムアルデヒドの発生が低減された、表面貼り材として好適な樹脂被覆ガラスクロス、および、その製造方法を提供すること。
【解決手段】複数のガラスフィラメントを束ねたガラス繊維束を製織してなるガラスクロスに、エポキシ樹脂、硬化剤、アクリル酸系重合体を含有し、固形分10〜30重量%、粘度300〜900×10−3Pa・secのエポキシ樹脂組成物の水分散液を、ガラスクロス100重量部に対して2〜15重量部の割合で含浸し、通気度0.5cm/cm/sec以下、ガラス繊維束に対するエポキシ樹脂組成物の浸透率20〜70%の樹脂被覆ガラスクロスを得る。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両や建物などの制振、防音および遮音を目的とする、制振材、防音材、遮音材の表面貼り材として好適に用いられる、樹脂被覆ガラスクロスに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、車両や建物などの制振、防音および遮音を目的とする、制振材、防音材、遮音材などは、発泡樹脂、合成ゴム、ガラスウール、ロックウールなどの弾性基材の表面に、表面貼り材が接着されることにより、各種の用途に対応した適切な保型性、弾性、寸法安定性などを有する複合基材として用意されている。
【0003】
このような複合基材においては、表面貼り材として、金属箔、不織布、合成樹脂製シート、ガラスクロスなどが用いられるが、引張強度、弾性、耐熱性の観点より、ガラスクロスがよく用いられている。
【0004】
ガラスクロスを用いる場合には、一般に、適度な引張強度や弾性を得るため、あるいは、表面貼り材側から弾性基材が透けて見えないようにするため、さらには、複合基材の製造時に弾性基材の浸み出しを防止するために、通常は、ガラスクロスを樹脂で被覆して目詰めした樹脂被覆ガラスクロスが用いられる。
【0005】
ガラスクロスを被覆する樹脂としては、複合基材の用途により異なるが、一般に、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、塩化ビニル樹脂、アミノアルキッド樹脂、メラミン樹脂などが用いられる(例えば、特許文献1;特開平09−131826号公報参照。)。
【0006】
とりわけ、耐熱性が要求される分野においては、硬化速度が速く、作業性に優れる水分散型のメラミン樹脂が、よく用いられる。
【0007】
しかし、メラミン樹脂で被覆処理した樹脂被覆ガラスクロスは、ホルムアルデヒドが発生することから、環境対策上の観点から、メラミン樹脂に替わる樹脂で被覆処理した樹脂被覆ガラスクロスが切望されている。このような、メラミン樹脂に替わる樹脂としては、表面貼り材の要求品質や作業性などを考慮すると、水系のエポキシ樹脂が有望である。
【0008】
一方、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂を、有機溶剤に溶解した樹脂ワニスをガラスクロスに含浸させたプリプレグが、プリント配線板などの材料として用いられている。このような分野でも、環境対策上の観点から有機溶剤の使用の削減が望まれており、ガラスクロスに水系のエポキシ樹脂を含浸するにあたり、ガラスクロスの表面をコロナ処理などにより活性化させ、含浸を促進させることが提案されている。(例えば、特許文献2;特開平09−291161号公報参照。)。
【0009】
【特許文献1】
特開平09−131826号公報
【特許文献2】
特開平09−291161号公報
【発明が解決しようとする課題】
しかし、エポキシ樹脂で被覆処理したガラスクロスでは、目詰めが十分な程度にまでエポキシ樹脂を含浸させると、表面貼り材としての樹脂被覆ガラスクロスの引張強度や弾性が高くなり過ぎて、複合基材の打ち抜きや裁断などの加工性が低下する場合がある。また、複合基材を車両鋼板や建築構造物に貼着したときの型なじみが低下したり、樹脂含浸処理後のガラスクロスを巻き取ることが困難になるなど、作業性が低下する場合がある。
【0010】
そこで、本発明の目的は、複合基材における弾性基材の浸み出しが低減され、良好な保型性を有し、打ち抜きや裁断などの加工性に優れた複合基材を得るために、十分に目詰め処理され、適度の引張強度と弾性率を有し、かつ、表面貼り材として適度の柔軟性を有し、しかも、ホルムアルデヒドの発生が低減された、表面貼り材として好適に用いることのできる、樹脂被覆ガラスクロス、および、その樹脂被覆ガラスクロスの製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の樹脂被覆ガラスクロスは、複数のガラスフィラメントを束ねたガラス繊維束を製織してなるガラスクロスに、エポキシ樹脂および硬化剤を含むエポキシ樹脂組成物が含浸されており、通気度が0.5cm/cm/sec以下で、かつ、前記ガラス繊維束に対する前記エポキシ樹脂組成物の浸透率が20〜70%であることを特徴としている。
【0012】
また、本発明の樹脂被覆ガラスクロスにおいて、前記エポキシ樹脂組成物は、前記エポキシ樹脂組成物100重量部に対して1〜10重量部のアクリル酸系重合体を含み、前記ガラスクロス100重量部に対して2〜15重量部の割合で含浸されていることが好適である。
【0013】
また、本発明の樹脂被覆ガラスクロスでは、前記ガラスクロスの質量が150〜300g/mであることが好適である。
【0014】
さらに、本発明は、複数のガラスフィラメントを束ねたガラス繊維束を製織してなるガラスクロスに、エポキシ樹脂組成物の水分散液を含浸し、次いで、これを乾燥して、前記エポキシ樹脂組成物によって前記ガラスクロスを被覆して得られる樹脂被覆ガラスクロスの製造方法において、前記エポキシ樹脂組成物は、エポキシ樹脂、硬化剤およびアクリル酸系重合体を含み、前記エポキシ樹脂組成物の水分散液は、粘度が300〜900×10−3Pa・secであり、前記エポキシ樹脂組成物を、前記ガラスクロス100重量部に対して、2〜15重量部の割合で含浸させる、樹脂被覆ガラスクロスの製造方法を含んでいる。
【0015】
また、この方法では、前記エポキシ樹脂組成物は、前記エポキシ樹脂組成物100重量部に対して1〜10重量部のアクリル酸系重合体を含んでいることが好適である。
【0016】
また、この方法では、前記樹脂被覆ガラスクロスの通気度が0.5cm/cm/sec以下で、かつ、前記ガラス繊維束に対する前記エポキシ樹脂組成物の浸透率が20〜70%であることが好適である。
【0017】
また、この方法では、前記ガラスクロスの質量が150〜300g/mであることが好適である。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の樹脂被覆ガラスクロスは、ガラスクロスに、エポキシ樹脂組成物の水分散液を含浸し、次いで、これを乾燥することにより、エポキシ樹脂組成物でガラスクロスを被覆することにより、得ることができる。
【0019】
本発明に用いられるガラスクロスは、溶融ガラスを延伸して得られるガラスフィラメントを、複数本束にしてガラス繊維束とし、これを、例えば、エアージェット織機などにより、製織して得ることができる。
【0020】
また、製織は、通常、平織りが一般的であるが、織り組織は特に限定されず、例えば、ななこ織り、畝織りなどの変形平織りや、綾織り、朱子織りなどであってもよい。
【0021】
また、ガラス繊維束のガラスフィラメント径や束数により決定される番手、および撚り数も、特に限定されない。
【0022】
さらに、ガラス繊維束の打ち込み密度も、特に限定されないが、樹脂の被覆処理前のガラスクロスの質量が、150〜300g/m程度となるように選定することが好ましい。質量が150g/m未満であると、引張強度や弾性が低く、表面貼り材として適さない場合がある。また、質量が300g/m超過であると、不必要に重くなり、しかも、柔軟性が低下して、樹脂被覆ガラスクロスが巻き取りにくくなったり、複合基材の型なじみが低下する場合があり、さらには、引張強度が高くなり過ぎて、複合基材の打ち抜きや裁断などの加工性が低下する場合がある。樹脂の被覆処理前のガラスクロスの質量は、180〜260g/mであることが、より好ましい。
【0023】
なお、ガラスクロスの質量は、JIS規格 R3420 7.2に準拠した測定方法により、求めることができる。
【0024】
また、この程度の質量のガラスクロスでは、通常、厚さは、150〜350μm程度、通気度は、2〜20cm/cm/sec程度である。
【0025】
本発明に用いられるガラスクロスとして、より好適には、ガラス繊維束の番手が、5〜250tex(テックス番手)、ガラスフィラメント径が、3〜13μm、束数が、100〜800本、ガラス繊維束の撚り数が、0.1〜5.0回/25mm、ガラス繊維束の打ち込み密度が、30〜80本/25mmのものを用いればよい。
【0026】
また、ガラスクロスの製造においては、通常、製造工程中の機械的な衝撃からガラスフィラメントを保護するために、ガラス繊維束にサイズ剤を付着処理する。すなわち、紡糸において、ガラス繊維束に1次サイズ剤を付着させたり、製織前に経糸に供するガラス繊維束に2次サイズ剤を付着させたりする。
【0027】
本発明の樹脂被覆ガラスクロスの製造においては、サイズ剤を付着させたままのガラスクロスに、エポキシ樹脂組成物の水分散液を含浸してもよく、ガラスクロスを脱油することによりサイズ剤を除去した後に、エポキシ樹脂組成物の水分散液を含浸してもよい。また、ガラスクロスと、エポキシ樹脂組成物との接着を強固にすべく、ガラスクロスをシランカップリング剤で処理してもよい。
【0028】
さらに、ガラス繊維束を製織して、ガラスクロスを得た後、高圧水流や液中での超音波処理などの開繊処理を施して、経糸および緯糸のガラス繊維束を拡幅することにより、ある程度目詰めした開繊処理ガラスクロスを用いることもできる。この場合において、開繊処理により目曲がりなどが発生しないように注意を要するが、ガラスクロス自体がある程度目詰め状態であるため、複合基材の用途によっては、優れた特性を発現する場合がある。
【0029】
本発明において、エポキシ樹脂組成物は、少なくとも、エポキシ樹脂および硬化剤を含んでいる。さらに、アクリル酸系重合体を含んでいることが好ましい。
【0030】
エポキシ樹脂としては、樹脂被覆ガラスクロスの目詰め状態および弾性率を適度に調整するために、水分散型のエポキシ樹脂が好ましく用いられる。水分散型のエポキシ樹脂を用いれば、含浸量(付着量と同義)、分散液の固形分および粘度を容易に制御することができる。そのため、十分に目詰めされた状態であり、適度の引張強度、弾性率を有する樹脂被覆ガラスクロスを得ることができる。
【0031】
なお、溶剤型のエポキシ樹脂では、このような制御が困難であり、また、有機溶剤を用いると、樹脂被覆処理工程における作業環境も低下する。
【0032】
このような水分散型のエポキシ樹脂としては、より具体的には、例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂などのビスフェノール型エポキシ樹脂が用いられる。ビスフェノール型エポキシ樹脂を用いれば、ノボラック型エポキシ樹脂などに較べ、硬化速度が速く、作業効率の向上を図ることができる。
【0033】
硬化剤としては、エポキシ樹脂の硬化剤として通常使用されるものであれば、特に限定されないが、例えば、ポリアミンなどのアミン化合物、ジシアンジアミド、イソシアネート化合物などが用いられる。硬化剤は、エポキシ樹脂組成物(固形分)100重量部に対して、1〜15重量部、好ましくは、1.2〜4.0重量部の割合で配合することが好ましい。この範囲の配合割合であれば、適度の引張強度および弾性を容易に得ることができる。これら硬化剤は、単独または2種類以上併用して用いることができる。好ましくは、水分散液の経時安定性に優れ、硬化速度が速く作業性が良好な、ポリアミン、ジシアンジアミドが用いられる。すなわち、エポキシ樹脂の硬化が進行しないと、樹脂被覆ガラスクロスの弾性率が低く加工性(打ち抜きや裁断)が低下したり、あるいは、ガラス繊維束同士の接着力が低く、引張強度が低下する場合がある。
【0034】
なお、硬化剤としては、これら以外に、必要によりメラミン樹脂を用いることもできる。メラミン樹脂を硬化剤として用いても、樹脂主剤として用いる場合よりも少量であるため、ホルムアルデヒドの発生を低減することができる。
【0035】
アクリル酸系重合体としては、特に限定されないが、例えば、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸エステルなど、およびそれらの誘導体、さらにはそれらの共重合体などが挙げられる。アクリル酸系重合体は、エポキシ樹脂組成物の水分散液の全量に対して、0.2〜2.0重量%の割合で配合することが好ましい。この範囲の配合割合であれば、アンモニア水などを用いてpH8〜12程度に調整すれば、このアクリル系重合体が水分散液において増粘剤として作用して、エポキシ樹脂組成物の水分散液の粘度を所望の粘度にすることができ、ガラス繊維束に対するエポキシ樹脂組成物の浸透率を20〜70%に制御することができる。また、アクリル酸系重合体は、ガラスやエポキシ樹脂と屈折率が異なるため、樹脂被覆ガラスクロスの隠蔽性に寄与する。隠蔽性を向上させて、表面貼り材として適度の引張強度、弾性、柔軟性を得るためには、アクリル酸系重合体は、エポキシ樹脂組成物(固形分)100重量部に対して、1〜10重量部、好ましくは、1.5〜5重量部の割合で配合することが好ましい。
【0036】
また、エポキシ樹脂組成物は、上記したエポキシ樹脂、硬化剤およびアクリル酸系重合体以外にも、例えば、硬化促進剤、有機シラン化合物、乳化剤、消泡剤、pH調整剤などの公知の添加剤、さらには、エポキシ樹脂以外の樹脂を、適宜配合してもよい。
【0037】
硬化促進剤としては、例えば、イミダゾール類、三級アミン類、リン化合物などが用いられる。硬化促進剤は、エポキシ樹脂組成物(固形分)100重量部に対して、0.5〜2重量部の割合で配合することが好ましい。
【0038】
有機シラン化合物としては、例えば、アミノシラン類、エポキシシラン類などが用いられる。有機シラン化合物は、樹脂被覆ガラスクロスにおいて、ガラスクロス100重量部に対して0.01〜0.5重量部になるように配合することが好ましい。
【0039】
そして、本発明の樹脂被覆ガラスクロスを得るには、まず、ガラスクロスにエポキシ樹脂組成物の水分散液を含浸させる。含浸は、浸漬、スプレー、キスロールによる塗布など、公知の浸漬方法を用いることができる。また、含浸後には、マングル、コーティングナイフなどを用いて、エポキシ樹脂組成物の水分散液を絞液することが好ましい。絞液により、ガラスクロスに対するエポキシ樹脂組成物の含浸量(すなわち、付着量)および通気度を制御することができる。
【0040】
次いで、これを乾燥することにより、ガラスクロスがエポキシ樹脂組成物によって被覆され、これによって、本発明の樹脂被覆ガラスクロスを得ることができる。乾燥は、通常、100〜250℃で加熱乾操させ、水分を揮発させればよい。
【0041】
そして、エポキシ樹脂組成物は、上記したエポキシ樹脂、硬化剤およびアクリル酸系重合体、および必要によりその他の成分などを、水に加えて攪拌混合することにより、エポキシ樹脂組成物の水分散液として調製することができる。この水分散液の調製においては、さらに、アンモニア水などのアルカリ水溶液を加えて、エポキシ樹脂組成物の水分散液のpHを8〜12程度に調整することが好ましい。このようなpHの調整により、エポキシ樹脂組成物の水分散液の粘度を、300〜900×10−3Pa・secに調整することができる。
【0042】
エポキシ樹脂組成物の水分散液の粘度が300×10−3Pa・sec未満であると、ガラス繊維束内にエポキシ樹脂が過度に浸透してしまい、目詰めするためのエポキシ樹脂の含浸量を多くしなければならず、そのため、引張強度や弾性率が大きくなり過ぎる場合がある。エポキシ樹脂組成物の水分散液の粘度が900×10−3Pa・sec超過であると、エポキシ樹脂組成物の水分散液の経時安定性が低下したり、含浸量の制御が困難になり、作業性が著しく低下する場合がある。エポキシ樹脂組成物の水分散液の粘度は、400〜800×10−3Pa・secであることが、より好ましい。
【0043】
また、この水分散液の調製において、エポキシ樹脂組成物の水分散液の固形分(すなわち、エポキシ樹脂組成物の固形分)が10〜30重量%となるように調整することが好ましい。
【0044】
エポキシ樹脂組成物の水分散液の固形分が10重量%未満であると、作業効率が低下し、また、樹脂の含浸量が低下し、さらには、ガラスクロスに対する樹脂被覆が不十分となり、十分な目詰めができない場合がある。また、エポキシ樹脂組成物の水分散液の固形分が30重量%超過であると、樹脂の含浸量を制御することが困難な場合がある。エポキシ樹脂組成物の水分散液の固形分は、15〜25重量%であることが、より好ましい。
【0045】
そして、このようにして得られた本発明の樹脂被覆ガラスクロスにおいて、乾操後のエポキシ樹脂組成物のガラスクロスに対する含浸量は、ガラスクロス100重量部に対して、2〜15重量部であることが好ましい。含浸量が2重量部未満であると、引張強度や弾性率が低すぎて、十分な保型性が得られず、また、目詰めが不十分となる場合がある。また、含浸量が15重量部超過であると、引張強度や弾性が高くなり過ぎて、打ち抜き、裁断などの加工性が低下したり、柔軟性の低下により複合基材の型なじみが低下したり、さらには、樹脂被覆ガラスクロスの巻き取りが困難となる場合がある。乾操後のエポキシ樹脂組成物のガラスクロスに対する含浸量は、ガラスクロス100重量部に対して、3〜10重量部であることが、より好ましい。
【0046】
また、通気度が、0.5cm/cm/sec以下であることが好ましく、弾性基材によっては、0.1cm/cm/sec以下であることが、より好ましい。このような通気度であれば、ガラスクロスにおける目詰めが十分であり、弾性基材が浸み出しにくく、裏移りの発生も低減することができる。なお、通気度は、JIS規格 R3420 7.14に準拠した測定方法によって、求めることができる。
【0047】
また、ガラス繊維束に対するエポキシ樹脂組成物の浸透率が、20〜70%、さらには、30〜60%であることが好ましい。浸透率が20%未満であると、打ち抜きや裁断などの加工性が低下する場合がある。浸透率が70%超過であると、エポキシ樹脂組成物の含浸量を多くしないと目詰めされない場合がある。
【0048】
なお、このガラス繊維束に対するエポキシ樹脂組成物の浸透率は、下記式により求めることができる。
【0049】
浸透率=S2/(S0−S1)×100 (%)
S0;ガラス繊維束の断面積
S1;ガラス繊維束内のガラスフィラメントの総断面積
S2;ガラス繊維束におけるエポキシ樹脂組成物が浸透した断面積
ガラス繊維束は、通常、紡糸時において、その断面が実質的に円形状であるが、製造工程中の巻き取りによる締め付けや、製織時におけるガラス繊維束同士の拘束により、その断面が略弓形(三日月状)もしくは略楕円形状に変形する。
【0050】
実際には、ガラスクロスにエポキシ樹脂組成物の水分散液を含浸して、絞液および乾燥することにより、樹脂被覆ガラスクロスを得て、その樹脂被覆ガラスクロスの断面を、アビオニクス社製のTVIP−4100で画像処理し、解析することにより、浸透率を求めることができる。
【0051】
また、このようにして得られた本発明の樹脂被覆ガラスクロスは、その引張強度が、650〜1000Nであることが好ましい。650N未満であると、複合基材の保型性が不良となる場合があり、1000N超過であると、打ち抜きや裁断などの加工性が低下する場合がある。なお、引張強度は、JIS規格 R3420 7.4(a)に準拠した測定方法によって、求めることができる。
【0052】
さらに、打ち抜きや裁断などの加工性のためには、弾性率が大きいほうが好ましく、弾性率が9000N/mm以上であることが好ましい。弾性率は、巾25mmの樹脂被覆ガラスクロスをつかみ間隔150mmになるようにつかみ、引張強度試験機で100mm/分の速度で98Nの引張強度になるまで引っ張り、試験片の伸びL(mm)を測定し、樹脂被覆ガラスクロスの厚さをガラスクロスの厚さH(mm)に等しいものとして、98/(H×25)×(150/L)として算出する。
【0053】
また、樹脂被覆ガラスクロスは、巻き取りやすさ、複合基材にした場合の型なじみなどの作業性の観点より、柔軟性を有することが望ましく、JIS規格 L1096 8.20.1に準拠した測定方法(曲げ反発性)において、700〜850mg程度であることが好ましい。850mg超過であると、作業性が低下する場合があり、700mg未満であると、加工性および強度が低下する場合がある。
【0054】
そして、このようにして得られた本発明の樹脂被覆ガラスクロスは、十分に目詰めされながら、かつ、ガラス繊維束に対するエポキシ樹脂組成物の浸透率が低いので、複合基材における弾性基材の浸み出しを低減することができ、良好な保型性を有し、さらには、打ち抜きや裁断など、優れた加工性を実現することができる。また、適度な引張強度および弾性率を有し、かつ、表面貼り材として適度の柔軟性を有し、しかも、ホルムアルデヒドの発生を低減することができる。
【0055】
そのため、本発明の樹脂被覆ガラスクロスは、特に限定されないが、車両や建物などの制振、防音および遮音を目的とする、制振材、防音材、遮音材などの弾性基材の表面に接着するための表面貼り材として好適に用いることができる。
【0056】
【実施例】
以下に実施例および比較例を示し、本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は、何ら実施例および比較例に限定されることはない。
【0057】
1)ガラスクロスの作製
フィラメント径9μm、束数400本の番手67.5texのガラス繊維束を、経糸密度44本/25mm、緯糸密度32本/25mmで平織りに製織し、その後、加熱脱油し、サイズ剤を除去し、IPC規格7628タイプのガラスクロスを作製した。このガラスクロスは、質量が210g/m、厚さが200μm、通気度が3cm/cm/secであった。
【0058】
2)エポキシ樹脂組成物(含浸液)の調製
含浸液1
水40重量部に、アミノエチルアミノプロピルトリメトキシシラン(ユニオンカーバイト社製A1120)を0.7重量部、ビスフェノールA型エポキシ樹脂の水分散液(日本エヌエスシー社製 エポルジョンHC130 固形分45重量%)を40重量部、アクリル酸エステル共重合体樹脂水性エマルジョン(日本エヌエスシー社製 ヨドゾールKA10 固形分27重量%)を1.5重量部、ジシアンジアミド2重量部および2−メチルイミダゾール0.2重量部を温水10重量部に溶解した硬化剤液、さらには、アンモニア水(30重量%液)を0.36重量部を添加し、さらに水を加え全量を100重量部に調製して、エポキシ樹脂組成物の水分散液からなる含浸液1を調製した。なお、得られた含浸液1の固形分および粘度を表1に示す。
【0059】
含浸液2
硬化剤液を、メチル化メラミン樹脂80重量%水溶液(住友化学社製スミテックスM3)3重量部に替えた以外は、含浸液1の調製と同様の操作によって、エポキシ樹脂組成物の水分散液からなる含浸液2を調製した。
【0060】
含浸液3
アクリル酸エステル共重合体樹脂水性エマルジョンおよびアンモニア水を、水に替えた以外は、含浸液1の調製と同様の操作によって、エポキシ樹脂組成物の水分散液からなる含浸液3を調製した。
【0061】
含浸液4
硬化剤液を、水に替えた以外は、含浸液1の調製と同様の操作によって、エポキシ樹脂組成物の水分散液からなる含浸液4を調製した。
【0062】
3)樹脂被覆ガラスクロスの作製
実施例1
ガラスクロスに含浸液1を含浸させ、マングルで絞液し、150℃に加熱した乾燥機を通過させることにより、ガラスクロス100重量部に対してエポキシ樹脂組成物が4重量部の割合で含浸された樹脂被覆ガラスクロスを得た。
【0063】
実施例2
ガラスクロスに含浸液2を含浸させ、マングルで絞液し、150℃に加熱した乾燥機を通過させることにより、ガラスクロス100重量部に対してエポキシ樹脂組成物が4重量部の割合で含浸された樹脂被覆ガラスクロスを得た。
【0064】
比較例1
ガラスクロスに含浸液3を含浸させ、マングルで絞液し、150℃に加熱した乾燥機を通過させることにより、ガラスクロス100重量部に対してエポキシ樹脂組成物が4重量部の割合で含浸された樹脂被覆ガラスクロスを得た。
【0065】
比較例2
ガラスクロスに含浸液4を含浸させ、マングルで絞液し、150℃に加熱した乾燥機を通過させることにより、ガラスクロス100重量部に対してエポキシ樹脂組成物が4重量部の割合で含浸された樹脂被覆ガラスクロスを得た。
【0066】
比較例3
ガラスクロスに含浸液3を含浸させ、マングルで絞液し、150℃に加熱した乾燥機を通過させることにより、ガラスクロス100重量部に対してエポキシ樹脂組成物が10重量部の割合で含浸された樹脂被覆ガラスクロスを得た。
【0067】
評価
1)通気度の測定
JIS規格 R3420 7.14に準拠し、各実施例および各比較例の樹脂被覆ガラスクロスの通気度を測定した。その結果を表1に示す。
【0068】
2)浸透率の測定
各実施例および各比較例の樹脂被覆ガラスクロスの断面を、アビオニクス社製のTVIP−4100で画像処理し、上記式に基づいて浸透率を求めた。その結果を表1に示す。
【0069】
3)引張強度および弾性率の測定
JIS規格 R3420 7.14に準拠し、各実施例および各比較例の樹脂被覆ガラスクロスの引張強度を測定した。また、この時、100mm/分の速度で98Nの引張強度になるまで引っ張り、樹脂被覆ガラスクロスの伸びL(mm)を測定し、98/(0.2×25)×(150/L)を算出して、樹脂被覆ガラスクロスの弾性率とした。その結果を表1に示す。
【0070】
4)柔軟性評価
JIS規格 L1096 8.20.1(a)A法(ガーレ法)に準拠し、各実施例および各比較例の樹脂被覆ガラスクロスの柔軟性を評価した。その結果を表1に示す。
【0071】
5)複合基材の打ち抜き評価
各実施例および各比較例の樹脂被覆ガラスクロスに、厚さ3mmのブチルゴム両面テープ(日東電工社製)を貼着し、離型紙を介して厚さ10mmのポリエステル製フェルト上に載せ、トムソン刃で0.4N/cmで打ち抜いて、打ち抜き面を目視で観察し、評価した。その結果を表1に示す。なお、表1中、A、B、Cは、それぞれ下記の状態を示す。
【0072】
A;毛羽の発生なし
B;若干毛羽が発生
C;著しく毛羽が発生
【0073】
【表1】
Figure 2005053999
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の樹脂被覆ガラスクロスによれば、通気度が0.5cm/cm/sec以下で、かつ、ガラス繊維束に対するエポキシ樹脂組成物の浸透率が、20〜70%であるため、十分に目詰めされ、かつ、浸透率の低い樹脂被覆ガラスクロスを提供することができる。そのため、表面貼り材として適度の引張強度、弾性率、柔軟性を得ることができる。
【0074】
また、本発明の樹脂被覆ガラスクロスの製造方法によれば、十分に目詰めされ、かつ、表面貼り材として適度の引張り強度、弾性率、柔軟性を有する樹脂被覆ガラスクロスを得ることができる。

Claims (7)

  1. 複数のガラスフィラメントを束ねたガラス繊維束を製織してなるガラスクロスに、エポキシ樹脂および硬化剤を含むエポキシ樹脂組成物が含浸されており、
    通気度が0.5cm/cm/sec以下で、かつ、前記ガラス繊維束に対する前記エポキシ樹脂組成物の浸透率が20〜70%であることを特徴とする、樹脂被覆ガラスクロス。
  2. 前記エポキシ樹脂組成物は、前記エポキシ樹脂組成物100重量部に対して1〜10重量部のアクリル酸系重合体を含み、前記ガラスクロス100重量部に対して2〜15重量部の割合で含浸されていることを特徴とする、請求項1に記載の樹脂被覆ガラスクロス。
  3. 前記ガラスクロスの質量が150〜300g/mであることを特徴とする、請求項1または2に記載の樹脂被覆ガラスクロス。
  4. 複数のガラスフィラメントを束ねたガラス繊維束を製織してなるガラスクロスに、エポキシ樹脂組成物の水分散液を含浸し、次いで、これを乾燥して、前記エポキシ樹脂組成物によって前記ガラスクロスを被覆して得られる樹脂被覆ガラスクロスの製造方法において、
    前記エポキシ樹脂組成物は、エポキシ樹脂、硬化剤およびアクリル酸系重合体を含み、
    前記エポキシ樹脂組成物の水分散液は、粘度が300〜900×10−3Pa・secであり、
    前記エポキシ樹脂組成物を、前記ガラスクロス100重量部に対して、2〜15重量部の割合で含浸させることを特徴とする、樹脂被覆ガラスクロスの製造方法。
  5. 前記エポキシ樹脂組成物は、前記エポキシ樹脂組成物100重量部に対して1〜10重量部のアクリル酸系重合体を含んでいることを特徴とする、請求項4に記載の樹脂被覆ガラスクロスの製造方法。
  6. 前記樹脂被覆ガラスクロスの通気度が0.5cm/cm/sec以下で、かつ、前記ガラス繊維束に対する前記エポキシ樹脂組成物の浸透率が20〜70%であることを特徴とする、請求項4または5に記載の樹脂被覆ガラスクロスの製造方法。
  7. 前記ガラスクロスの質量が150〜300g/mであることを特徴とする、請求項4〜6のいずれかに記載の樹脂被覆ガラスクロスの製造方法。
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