JP2002103533A - 蒸散部材用シート - Google Patents

蒸散部材用シート

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JP2002103533A
JP2002103533A JP2000297865A JP2000297865A JP2002103533A JP 2002103533 A JP2002103533 A JP 2002103533A JP 2000297865 A JP2000297865 A JP 2000297865A JP 2000297865 A JP2000297865 A JP 2000297865A JP 2002103533 A JP2002103533 A JP 2002103533A
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JP
Japan
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water
absorbing
sheet
base material
strength
Prior art date
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JP2000297865A
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English (en)
Inventor
Masayuki Tsubaki
正行 椿
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】加湿器の保水材、水蒸散板、調湿板、結露防止
板等に利用される蒸散部材用として吸水性、強度の優れ
た吸水性シートを提供することが課題である。 【解決手段】蒸散部材用吸水性シートとして、吸水性基
材Aと吸水性基材Bの間に吸水剤を封入してなることに
よって課題が解決され極めて優れた蒸散部材用シートが
得られた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加湿器の保水材、
水蒸散板、調湿板、結露防止板等として適用される蒸散
部材に使用されるシートに関するものであり、詳しくは
吸水性及び強度の点で優れた性能を有する蒸散部材用シ
ートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、加湿器の保水材、水蒸散板、調湿
板、結露防止板等に利用される蒸散部材用の吸水性シー
トとしては種々の検討、改良がなされている。例えば、
基材として吸水性に優れた素材を使用する、吸水剤を添
着させる、強度の優れた素材を使用する等の方法によっ
て改良がなされていた。
【0003】しかしながら、吸水性の良い素材を使えば
強度が低下し、強度が優れた素材を使用すれば吸水性が
不十分になり好ましくなかった。また、吸水剤を添着し
た場合には、かえって低下したり、吸水性を向上するの
に非常に多くの吸水剤を添着する必要が生じて経済的吸
水性がでなかったりする上に、強度のある基材を得にく
く適切でなかった。
【0004】例えば特開平1−283129号公報に
は、強化繊維と硬化したバインダー樹脂とからなる多孔
性複合シートに特定の微粒子を添着することで親水性、
力学特性を改良する技術が開示さている。また、特開平
6−15780号公報には、超高分子量ポリエチレンと
珪酸マグネシウムと強化用繊維から複合シートで強度と
吸水性を改良する技術が開示さている。しかし、これら
従来の吸水シートは蒸散部材として使用するには十分な
性能を有しておらず、特に吸水性、強度の点で蒸散部材
に使用するには極めて不十分なものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、蒸散部材用として吸水性、強度の優れた吸水性シー
トを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らが前述の問題
点を解決するために鋭意検討した結果、蒸散部材用シー
トとして吸水性基材Aと吸水性基材Bの間に吸水剤を封
入してなることによって本発明の目的が達成されること
が判明した。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の蒸散部材用シー
トに係わる構成要素を詳細に説明する。
【0008】本発明の蒸散部材用シートは吸水性基材A
と吸水性基材Bの間に吸水剤を封入して作製する。吸水
性基材と吸水性基材の間に吸水剤を封入すると相乗的に
吸水性が向上し、かつ強度が優れた基材を得ることが出
来る。吸水性基材に含浸塗布等により吸水剤を添着した
場合はかえって吸水性が低下したり、吸水性を向上する
のに非常に多くの吸水剤を添着する必要が生じて経済的
でなかったりする上に、強度のある基材を得にくく適切
でない。
【0009】本発明に用いられる吸水剤は水を吸う性質
を有する固体で、基材と基材の間に封入されてこぼれ落
ちないものであればよい。具体的には、二酸化珪素、塩
化カルシウム、ゼオライト、粒状ソーダ石灰、棒状水酸
化ナトリウム、過塩素酸マグネシウム、五酸化リンなど
であり、それらを単体あるいは混合して用いることも可
能である。なかでも封入する加工性が容易で加工後にこ
ぼれ落ちにくいこと、より強度がある基材が得られるこ
とから二酸化珪素を吸水剤として用いることが好まし
い。
【0010】本発明に係わる吸水性基材A及びBとして
は、吸水性を有するものであれば特に規定するものでは
ないが、好ましくは不織布であり、更に好ましくはポリ
エステル及びレーヨンを含む不織布である。基材として
不織布を用いれば吸水剤を封入する加工性が容易である
ため、好ましい。
【0011】不織布は、ポリアミド系繊維、ポリエステ
ル系繊維、ポリアルキレンパラオキシベンゾエート系繊
維、ポリウレタン系繊維、ポリビニルアルコール系繊
維、ポリ塩化ビニリデン系繊維、ポリ塩化ビニル系繊
維、ポリアクリロニトリル系繊維、ポリオレフィン系繊
維、フェノール系繊維などの合成繊維、ガラス繊維、金
属繊維、アルミナ繊維、活性炭素繊維などの無機繊維、
木材パルプ、麻パルプ、コットンリンターパルプなどの
天然繊維、レーヨンなどの再生繊維、あるいはこれらの
繊維に親水性や難燃性などの機能を付与した繊維などを
使用し、各種方法によって製造したものである。ポリエ
ステル繊維及びレーヨン繊維を使用した不織布であるこ
とが吸水性及び強度の点で特に好ましい。
【0012】不織布の製造方法については特に制限はな
く、目的・用途に応じて、乾式法、湿式抄造法、メルト
ブローン法、スパンボンド法などで得られたウェブを水
流交絡法、ニードルパンチ法、ステッチボンド法などの
物理的方法、サーマルボンド法などの熱による接着方
法、レジンボンドなどの接着剤による接着方法で強度を
発現させる方法を適宜組み合わせて製造することができ
る。
【0013】基材Aと基材Bは全く同じ素材構成のもの
でも、異なったものでもよい。素材構成が一緒で、厚み
や坪量が異なるものであってもよい。また抗菌及び防黴
加工が施してあってもよい。
【0014】吸水剤の封入手段は、一方の基材上にあら
かじめ吸水剤と熱可塑性バインダーの混合物を散布し、
もう一方の基材で覆った後にドライヤー等で熱を加え固
定させる方法、一方の基材に混合物を散布してドライヤ
ー等で熱を加え、バインダーを溶融後にもう一方の基材
を覆うことで固定させる方法など考えられるあらゆる方
法で封入することが出来る。
【0015】
【実施例】以下、実施例によりさらに本発明を詳細に説
明するが、本発明はその主旨を越えない限りこれらに限
定されるものではない。
【0016】比較例1 不織布としてポリエステル繊維(テトロン(登録商
標)、3d、38mm、50w%/6d、51mm、3
0w%)とビスコースレーヨン繊維(3d、51mm、
20w%)とを等量になるよう混合し、乾式法により空
気中でウエッブを形成し、次に、熱可塑性のバインダー
であるアクリルのラテックス中に含浸し、繊維を接着し
て形成することで蒸散部材用シートを作製した。坪量は
100g/m2であった。
【0017】実施例1 比較例1で作成した不織布を基材A及びBとし、吸水剤
として非晶質の二酸化珪素を50重量部と熱可塑性バイ
ンダーであるエチレン酢酸ビニール樹脂粉体100重量
部を予め混合して混合粉体を作製し、この混合粉体を基
材Aの不織布に30g/m2となるよう散布し、加熱に
より基材Bと貼り合わせて蒸散部材用シートを作製し
た。
【0018】比較例2 実施例1で基材AとBの張り合わせ加工で吸水剤を添加
していないエチレン酢酸ビニール樹脂粉体のみ基材Aの
不織布に20g/m2となるよう散布した以外は同様に
して蒸散部材用シートを作製した。
【0019】比較例3 比較例1で坪量を200g/m2とした以外は同様にし
て不織布を作製することで蒸散部材用シートを得た。
【0020】比較例4 コロイド状シリカとアニオン性アクリル共重合体のエマ
ルジョン(Tg+32℃、MFT+50)を固形分で
2:1になるよう混合した液に比較例3で作製した不織
布を固形分で30g/m2となるよう含浸塗布した後に
乾燥し蒸散部材用シートを得た。
【0021】実施例2 実施例1で吸水剤をゼオライトとした以外は同様にして
作製することで蒸散部材用シートを得た。
【0022】以上の実施例および比較例で得られた蒸散
部材用シートは、以下の方法で試験を行い、その性能を
評価した。
【0023】[吸水性]シートの乾燥した重量を予め計
測した後に水に十分浸漬し、その後引き上げて雫をきっ
た後に吸水後の重量を計測して吸水率を求めた。また、
JIS L 1097のバイレック法に従って吸水速度を
求めた。この2種類の評価から総合的に吸水性を判定し
て、4段階のグレード評価を行った。評価基準(グレー
ド数値の大きい程、吸水性が高いこと、グレード数値の
小さい程、吸水性が低いことを表す)としては、以下の
通りである。
【0024】グレード4:吸水率、吸水速度共に非常に
高く、極めて良好な吸水性を有する。 グレード3:吸水率、吸水速度共に高く、良好な吸水性
を有する。 グレード2:吸水率、吸水速度のどちらか一方が低く、
吸水性が劣る。 グレード1:吸水率、吸水速度の両方共に低く、吸水性
が大きく劣る。
【0025】[強度]曲げ強度、引っ張り強度等を乾燥
状態及び湿潤状態で評価し、総合的に強度を判定して、
4段階のグレード評価を行った。
【0026】グレード4:いずれの強度も非常に高く、
極めて良好な強度を有する。 グレード3:いずれの強度も高く、良好な強度を有す
る。 グレード2:いずれかの強度が低く、強度が劣る。 グレード1:いずれの強度も低く、強度が大きく劣る。
【0027】以上の試験項目の結果を表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】表1より本発明の蒸散部材用シートは吸水
性、強度共に良好であることが明らかであり、吸水剤と
して二酸化珪素を用いることにより更に優れた吸水性、
強度を有することが明らかである。
【0030】
【発明の効果】本発明により、吸水性、強度共に優れた
蒸散部材用吸水性シートを提供することが出来る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D04H 1/42 D04H 1/42 T G F24F 6/04 F24F 6/04 Fターム(参考) 3L055 BA00 4F100 AA20C AJ06A AJ06B AK41A AK41B AK68 AR00A AR00B BA03 BA06 BA10A BA10B BA13 DE01C DG15A DG15B DG18A DG18B GB48 JD15A JD15B JD15C JK01 JL07 4L047 AA12 AA21 AA28 AB02 BA13 CB01 CB07 CC14

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸水性基材Aと吸水性基材Bの間に吸水
    剤を封入してなる蒸散部材用シート。
  2. 【請求項2】 吸水剤の主成分が二酸化珪素であること
    を特徴とする請求項1記載の蒸散部材用シート。
  3. 【請求項3】 吸水性基材A及び吸水性基材Bが不織布
    であることを特徴とする請求項1、または2記載の蒸散
    部材用シート。
  4. 【請求項4】 吸水性基材A及び吸水性基材Bがポリエ
    ステル及びレーヨンを含む不織布であることを特徴とす
    る請求項3記載の蒸散部材用シート。
JP2000297865A 2000-09-29 2000-09-29 蒸散部材用シート Pending JP2002103533A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006043582A (ja) * 2004-08-04 2006-02-16 Matsushita Electric Ind Co Ltd 吸湿性フィルタおよびその製造方法および再生方法および加湿装置および除湿装置
JP2008215695A (ja) * 2007-03-02 2008-09-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 気化フィルタおよび加湿装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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