JPS5925640Y2 - 防音マツト - Google Patents

防音マツト

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Publication number
JPS5925640Y2
JPS5925640Y2 JP9463978U JP9463978U JPS5925640Y2 JP S5925640 Y2 JPS5925640 Y2 JP S5925640Y2 JP 9463978 U JP9463978 U JP 9463978U JP 9463978 U JP9463978 U JP 9463978U JP S5925640 Y2 JPS5925640 Y2 JP S5925640Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nonwoven fabric
cotton
cellulose
flame
soundproof
Prior art date
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Expired
Application number
JP9463978U
Other languages
English (en)
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JPS5513871U (ja
Inventor
泰彦 瀬川
清 池田
Original Assignee
帝人株式会社
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Filing date
Publication date
Application filed by 帝人株式会社 filed Critical 帝人株式会社
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  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、吸音、遮音機能を有する防音マットに関する
更に詳しく説明すると防炎加工したセルロース系不織布
を表面に熱接着した有機高分子綿とフェノール樹脂から
なる板状体を基材とした防音マットに関する。
従来、有機高分子綿中にフェノール樹脂を分散せしめ熱
金型成型などの方法により加熱加圧せしめると、強度の
優れた板状成型物が得られることは知られており、これ
は特に防音マットと呼ばれ吸音、遮音の用途に用いられ
ている。
本明細書においては、未だ加圧圧縮していない未硬化の
フェノール樹脂を含有する有機高分子綿のことを「0−
F未硬化綿」と略称し、またフェノール樹脂を含有した
有機高分子綿を加熱加圧により硬化して得られた板状体
のことをrO−F硬化板」と略称することにする。
近時、0−F未硬化綿と薄い不織布シートを一体成型U
、0−F硬化板の表面に該シートを貼り合せて、意匠性
、保護性を改良した防音マットが提案されている。
0−F未硬化綿或いは0−F硬化板に貼り付ける不織布
シートは難燃性であるのが好ましい。
その理由は防音マットは難燃性を要求される箇所、例え
ば自動車内装用、建築構造物用に使用される場合が多い
からである。
また不織布シートは防音マットの意匠性、保護性という
機能から、有機高分子重合体を成分とすることが殆んど
である。
さらに価格および性能とを考慮した場合、難燃性の有機
高分子重合体として防炎加工したセルロースを主成分と
する不織布が適しており、そのためこれをガラス綿に貼
り付けて防音マットとして使用されている。
ところが現在実用化されている防音マットは、ガラス綿
との熱接着シートとしてポリエチレンフィルム、ポリプ
ロピレンフィルムの如きポリオレフィンフィルムが使用
されている。
しかし、この防音マットはポリオレフィンフィルムを使
用するために防炎加工したセルロースの難燃性が著しく
低下したり、また吸音特性が減少するという欠点を有し
ていた。
本考案者らは、これら従来公知の欠点を解決すべく研究
した結果、本考案に到達したものである。
すなわち本考案は0−F未硬化綿或いは0−F硬化板の
表面と、防炎加工したセルロース系不織布とを、熱接着
性不織布を介して熱接着させた防音マットである。
本考案における有機高分子綿は、フェノール樹脂の硬化
反応が進行する温度域例えば150〜250゜Cの温度
範囲において融解、劣化が顕著でない繊維集合体である
のが好ましく、その具体例としてはセルロース系繊維、
羊毛、ポリエチレンテレフタレート繊維などが推奨され
る。
一方フェノール樹脂は、水溶性のものが好ましいが必ず
しもその必要はなく、また数10μから数100μの直
径を有する粒径のものであってもよい。
フェノール樹脂は、有機高分子綿に対して重量で数%か
ら20%程度が好ましいが、その量は熱金型成型して得
られる0−F硬化板の強度、剛性等の要求に応じた値に
増減すればよい。
フェノール樹脂を有機高分子綿に分散させる方法は、乾
式法或いは温式法のいずれであってもよく、通常のフェ
ノールの製造に採用されている方法であればよい セルロース系不織布とは、セルロースを主成分とする不
織布であり、通常セルロースの短繊維から作られるが、
長繊維のものから作ったものであっても差支えない。
セルロース繊維は、木綿、麻等の天然繊維でもよく、レ
ーヨン、キュプラ等の再生繊維でもよい。
通常これらの繊維は短繊維に切断され、ガード、空気流
、又は抄紙機等でランダム配列され、ステッチ、ニード
ルパンチ、流体交絡又はバインダー付与等で繊維間が固
定され不織布となる。
不織布中のセルロースの量は70重量%以上であること
が好ましい。
セルロース系不織布の防炎加工は不織布となす前に行な
ってもよく、不織布の形態をとってから行なってもよい
セルロースの防炎加工には種々の方法が好適に適用され
る。
例えば洗濯耐久性が良好なProbane法(THPC
〜尿素初期縮合物を使用する)或いは、洗濯耐久性は劣
るリン酸アンモニウム塩等の水溶性難燃剤の付着処理等
が知られている。
防音マットの使用場所により、洗濯耐性の防炎処理をす
べきか否かきめればよい。
防炎加工したセルロース系不織布の目付はその意匠性、
保護性の機能を充分果たす為、最低5g/m・は必要で
ある。
一方不織布を0−F未硬化綿または0−F硬化板に貼り
合せる時要求される柔軟性から見て100g/m2以下
の目付であるものが好ましい。
本考案の防音マットにおいては、熱接着性不織布が、防
炎加工したセルロース系不織布を0−F硬化板に接着す
る目的で使用される。
セルロース系不織布はそれ自身では容易に該0−F未硬
化綿またはO−F硬化板に接着しない。
0−F未硬化綿または0−F硬化板上に多量のフェノー
ル樹脂を載せて接着する方法が考えられるが、接着が場
所によりむらになり易く、作業上も煩雑である。
一方前述した如くポリエチレン、ポリプロピレン等の低
融点のポリオレフィン系のフィルムをセルロース系不織
布とO−F未硬化綿または0−F硬化板の間に置いて熱
接着する方法が一部で実用化されている。
しかしこの方法は接着むらを少なくする目的には適した
ものであるが、前述したように難燃性が著しく低下し、
しかも吸音特性も悪くなるという欠点を有する。
本考案によれば、これら欠点が解消される。
その理由は明確ではないが、フィルムと熱接着性不織布
の日付が同じであっても、熱接着性不織布を使用すれば
本考案の効果が達成されることは、おそらく可燃性の熱
接着不織布であってもこれが高分子綿の繊維の中にフィ
ルムを使用した場合よりも深くくい込み易く、該繊維と
一体化し、より難燃性となるためではないかと思われる
さらに本考案の防音マットは、フィルムを使用して熱接
着した場合如く吸音特性が低くなるという欠点はない。
これは熱可塑性不織布が多孔質構的構造であるためと思
われる。
このことは、例えば特公昭47−36833号公報記載
の如く溶融体に気体を吹込んで製造された不織布(バー
ストファイバー法)が、かかる欠点を著しく改良しうろ
ことからも理解できる。
さらに本考案によれば熱接着性不織布の目付はフィルム
の目付よりかなり減らしても接着性能が悪くならないの
で難燃性を増加させ原料コストを低減できるという利点
もある。
防音マットの構成部分として、熱接着性不織布の日付を
いくらにするかは、防炎加工したセルロース系不織布の
目付、熱接着性不織布の組成等により最適値が異なって
くるが、一般にセルロース系不織布の目付が15〜40
g/m’の時、ポリエチレンまたはポリプロピレンから
なる熱接着性不織布の日付は5〜20g/m2程度が好
ましい。
セルロース系不織布と熱接着性不織布はラミネート工程
により一体化されたものでもよく、また分離されたもの
でもよい。
熱接着性不織布のポリマー組成は、その熱接着機能を発
現する温度が、防炎性セルロースの分解点以下であれば
如何なるものでもよいが、例えばナイロン−6、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、
ポリアセタール、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ
スチレン、スチレン−アクリロントリル共重体、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、石油樹脂、ナイロン−12、
エチレン−アクリル酸金属塩共重合体及びこれらの混合
物等が挙げられるが価格及び性能のバランスを考慮して
特に好ましいのは、ポリプロピレン、ポリエチレン単独
又はこれらの混合物からなる不織布である。
防炎加工したセルロース系不織布をO−F未硬化綿もし
くは0−F硬化板に熱接着性不織布を介して熱接着する
には、熱金型成型法が好適に適用される。
熱金型成型により、不織布の熱接着と、フェノール樹脂
を含む0−F未硬化綿の硬化が同時に行なわれ、形態保
持性の良好な防音マットが得られる。
熱金型成型時の金型温度は150〜250°C程度、金
型圧力は0.5〜10kg/cm2程度、成型物の金型
間保持期間は30秒〜2分が適当である。
かくして得られた防音マットは、自動車の室内、エンジ
ンルームのフード等に取り付けたりまた建材として使用
することができる。
本考案の防音マットの一例を添付図面により説明すると
図1は綿の片面のみ防炎加工したセルロース系不織布を
貼り合せた例であり、図1中1は防炎加工したセルロー
ス系不織布、2は熱接着性不織布、3は有機高分子綿を
示す。
また図2は有機高分子綿の両面に防炎加工したセルロー
ス系不織布を貼り合せた例では、1,2及び3はそれぞ
゛ハロ1ン間1゛11のを男hオ〜 本考案の防音マットの構成及び製法の1例は以下の通り
である。
1 材料構成 a 防炎加工したセルロース系不織布(A)Proba
ne加工した短繊維セルロース不織布(日付25g/m
’) b 熱接着性不織布(B) 前記バーストファイバー法で得た平行シートを延展しプ
レスして作ったポリプロピ レン100%の不織布(日付5g/m2)CO−F未硬
化綿(0 未硬化フェノール樹脂を7%含む(目付 650g/m2、成型前の厚み約2cm)以上の材料を
A、 B、 Cの順に積層する。
2 熱金型成型条件 a 上金型(A側)温度 200°C b 下金型(C側)温度 230’ CC成型品厚み
(プレススペーサー厚み) mm d プレス時間 1分
【図面の簡単な説明】
図1及び2はそれぞれ本考案の防音マットの構成を示す
。 図1は片面のみ防炎加工したセルロース系不織布を貼付
した場合、図2は両面に防炎加工したセルロース系不織
布を貼付した場合の図である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 有機高分子綿とフェノール樹脂からなる目付100〜3
    000g/m2の板状体の表面と、防炎加工したセルロ
    ース系不織布とを、熱接着性不織布を介して熱接着させ
    た防音マット。
JP9463978U 1978-07-11 1978-07-11 防音マツト Expired JPS5925640Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9463978U JPS5925640Y2 (ja) 1978-07-11 1978-07-11 防音マツト

Applications Claiming Priority (1)

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JP9463978U JPS5925640Y2 (ja) 1978-07-11 1978-07-11 防音マツト

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JPS5513871U JPS5513871U (ja) 1980-01-29
JPS5925640Y2 true JPS5925640Y2 (ja) 1984-07-27

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JP9463978U Expired JPS5925640Y2 (ja) 1978-07-11 1978-07-11 防音マツト

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JPS61202843A (ja) * 1985-03-06 1986-09-08 三菱瓦斯化学株式会社 通気性包装材料の製造方法
JPH0717175B2 (ja) * 1985-08-20 1995-03-01 金井重要工業株式会社 成型用自動車内装天井材
JPH0717174B2 (ja) * 1985-08-20 1995-03-01 金井重要工業株式会社 成型用自動車内装天井材
JP2013252660A (ja) * 2012-06-07 2013-12-19 Unitika Ltd インテリア用表装材

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