JPH08188951A - 吸音材及びその製造方法 - Google Patents
吸音材及びその製造方法Info
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- JPH08188951A JPH08188951A JP6327685A JP32768594A JPH08188951A JP H08188951 A JPH08188951 A JP H08188951A JP 6327685 A JP6327685 A JP 6327685A JP 32768594 A JP32768594 A JP 32768594A JP H08188951 A JPH08188951 A JP H08188951A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 軽量にして高い吸音性能を有し、高い凝集性
と形態安定性を有する吸音材を、効率よくしかも良好な
作業環境の下に工業的容易且つ経済的有利に提供する。 【構成】 繊度1.5〜20デニールの高軟化点合成繊
維ステープル(繊維A)95〜10重量%と、繊度1.
5〜15デニールで且つ少なくとも繊維表面において繊
維Aよりも少なくとも30℃低い軟化点を有する低軟化
点合成繊維ステープル(繊維B)5〜90重量%とを均
一に混合した平均カット長が20〜40mmの繊維集合
体を、エアレイ手段によってコンベア上に捕集堆積して
ウェブを形成し、更に該ウェブを圧縮して繊維Aの軟化
点と繊維Bの軟化点の間の温度で加熱して厚み2〜50
mm,平均見かけ密度0.01〜0.8g/cm3 に成
形固化することによって得られる、構成繊維相互間の接
着点が成形体中に実質的に均一に分散している吸音材。
と形態安定性を有する吸音材を、効率よくしかも良好な
作業環境の下に工業的容易且つ経済的有利に提供する。 【構成】 繊度1.5〜20デニールの高軟化点合成繊
維ステープル(繊維A)95〜10重量%と、繊度1.
5〜15デニールで且つ少なくとも繊維表面において繊
維Aよりも少なくとも30℃低い軟化点を有する低軟化
点合成繊維ステープル(繊維B)5〜90重量%とを均
一に混合した平均カット長が20〜40mmの繊維集合
体を、エアレイ手段によってコンベア上に捕集堆積して
ウェブを形成し、更に該ウェブを圧縮して繊維Aの軟化
点と繊維Bの軟化点の間の温度で加熱して厚み2〜50
mm,平均見かけ密度0.01〜0.8g/cm3 に成
形固化することによって得られる、構成繊維相互間の接
着点が成形体中に実質的に均一に分散している吸音材。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、振動・騒音から主と
して居住空間を遮断するサウンドバリア、或いは音響を
吸収して壁面からの反射を防ぐ為に建築物に設置される
吸音材に関するもので、特に自動車のフロア鋼板からの
振動・騒音の入射を防振・遮音するために設置される遮
音構造体に適用される吸音材に関する。
して居住空間を遮断するサウンドバリア、或いは音響を
吸収して壁面からの反射を防ぐ為に建築物に設置される
吸音材に関するもので、特に自動車のフロア鋼板からの
振動・騒音の入射を防振・遮音するために設置される遮
音構造体に適用される吸音材に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の高級化および高性能化に伴い、
近時、良好な吸音・遮音性能の必要性が益々増大し、更
に自動車に搭載されるため軽量で安価であることが重要
視されている。従来の吸音材の代表的なものとしては、
再生繊維にフェノール樹脂等の熱硬化性バインダーを使
用したフェルト、または、バインダー樹脂としてポリエ
チレン、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂を使用した成
形フェルト、或いは、熱可塑性若しくは熱硬化性樹脂を
含有したガラス繊維等の無機繊維を熱間あるいは冷間プ
レスしたものであった。しかしながら、これらのものは
吸音材として以下のような欠点があった。
近時、良好な吸音・遮音性能の必要性が益々増大し、更
に自動車に搭載されるため軽量で安価であることが重要
視されている。従来の吸音材の代表的なものとしては、
再生繊維にフェノール樹脂等の熱硬化性バインダーを使
用したフェルト、または、バインダー樹脂としてポリエ
チレン、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂を使用した成
形フェルト、或いは、熱可塑性若しくは熱硬化性樹脂を
含有したガラス繊維等の無機繊維を熱間あるいは冷間プ
レスしたものであった。しかしながら、これらのものは
吸音材として以下のような欠点があった。
【0003】第1に、繊維質吸音材がその全重量に対し
て約30重量%程度のバインダー樹脂を含有するため、
繊維重量の減少に伴って吸音効果が低下し、重量の割り
には有効な吸音効果を得ることは困難であった。第2
に、従来のフェルトは、使用済みの繊維構造物を解繊し
た再生繊維を用いているために繊度のばらつきが非常に
大きく、吸・遮音性の不均一を招き、性能を一定に保持
することが困難であった。第3に、上記再生繊維には非
常に短い繊維が含有され、フェルト生産時に繊維フラ
イ、綿埃等として空気中に舞い上がるため作業環境を著
しく悪化させるものであった。
て約30重量%程度のバインダー樹脂を含有するため、
繊維重量の減少に伴って吸音効果が低下し、重量の割り
には有効な吸音効果を得ることは困難であった。第2
に、従来のフェルトは、使用済みの繊維構造物を解繊し
た再生繊維を用いているために繊度のばらつきが非常に
大きく、吸・遮音性の不均一を招き、性能を一定に保持
することが困難であった。第3に、上記再生繊維には非
常に短い繊維が含有され、フェルト生産時に繊維フラ
イ、綿埃等として空気中に舞い上がるため作業環境を著
しく悪化させるものであった。
【0004】また、合成繊維ステープルを用いた繊維集
合体の製造方法としては、カード方式が最も代表的なも
のであるが、この方式によると繊維が層状に積層される
ため、繊維集合体の厚み方向の剥離強度等の機械的強度
が不足する場合があり、それと同時に生産速度が遅いた
め経済的にも不利であった。一方、カード方式に代えて
エアレイ方式もしばしば用いられるが、エアジェットに
よる繊維の噴送によって生じるフライは収率の低下を齎
し、また前記同様の綿埃対策に特別な設備投資を要する
等、必ずしも有利ではなかった。
合体の製造方法としては、カード方式が最も代表的なも
のであるが、この方式によると繊維が層状に積層される
ため、繊維集合体の厚み方向の剥離強度等の機械的強度
が不足する場合があり、それと同時に生産速度が遅いた
め経済的にも不利であった。一方、カード方式に代えて
エアレイ方式もしばしば用いられるが、エアジェットに
よる繊維の噴送によって生じるフライは収率の低下を齎
し、また前記同様の綿埃対策に特別な設備投資を要する
等、必ずしも有利ではなかった。
【0005】このような状況の下に、従来の吸音材にお
ける吸音性能の向上は、フェルトの厚み増加、若しくは
使用面積の増大等の方策に頼って来た。然し乍ら、それ
に伴う重量増加、若しくは狭小に限られる設置スペース
による制約などにより、十分な対策が採れず、室内静粛
性が得られない等の問題点があった。
ける吸音性能の向上は、フェルトの厚み増加、若しくは
使用面積の増大等の方策に頼って来た。然し乍ら、それ
に伴う重量増加、若しくは狭小に限られる設置スペース
による制約などにより、十分な対策が採れず、室内静粛
性が得られない等の問題点があった。
【0006】従って本発明の目的は、上記従来の諸問題
を解決し、フェルト等の繊維集合体を用いても、軽量に
して高い吸音性能を有する吸音材を、効率よくしかも良
好な作業環境の下に工業的容易且つ経済的有利に提供す
るにある。
を解決し、フェルト等の繊維集合体を用いても、軽量に
して高い吸音性能を有する吸音材を、効率よくしかも良
好な作業環境の下に工業的容易且つ経済的有利に提供す
るにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、繊維集合
体の構成繊維の特性、繊維配合等による繊維集合体の構
造と吸音性能との関連を解明すると共に、従来の問題点
を解決し、高い吸音性能を有する吸音材の構成並びに製
造法を特定することに成功して本発明を完成したもので
ある。
体の構成繊維の特性、繊維配合等による繊維集合体の構
造と吸音性能との関連を解明すると共に、従来の問題点
を解決し、高い吸音性能を有する吸音材の構成並びに製
造法を特定することに成功して本発明を完成したもので
ある。
【0008】即ち、本発明の吸音材は、繊度1.5〜2
0デニールの高軟化点合成繊維ステープル(繊維A)9
5〜10重量%と、繊度1.5〜15デニールで且つ少
なくとも繊維表面において繊維Aよりも少なくとも30
℃低い軟化点を有する低軟化点合成繊維ステープル(繊
維B)5〜90重量%とを均一に混合して得られる平均
カット長が20〜40mmの繊維集合体を、エアレイ手
段によってコンベア上に捕集堆積してウェブを形成し、
更に該ウェブを圧縮し、繊維Aの軟化点と繊維Bの軟化
点の間の温度で加熱して厚み2〜50mm,平均見かけ
密度0.01〜0.8g/cm3 に成形固化することに
よって得られる。成形された繊維集合体は、繊維Bの融
着による構成繊維相互間の接着点が成形体中に実質的に
均一に分散している。本書中において「軟化点」とは、
繊維を構成する重合体の加熱により軟化して接着性を発
現する温度をいうものとする。
0デニールの高軟化点合成繊維ステープル(繊維A)9
5〜10重量%と、繊度1.5〜15デニールで且つ少
なくとも繊維表面において繊維Aよりも少なくとも30
℃低い軟化点を有する低軟化点合成繊維ステープル(繊
維B)5〜90重量%とを均一に混合して得られる平均
カット長が20〜40mmの繊維集合体を、エアレイ手
段によってコンベア上に捕集堆積してウェブを形成し、
更に該ウェブを圧縮し、繊維Aの軟化点と繊維Bの軟化
点の間の温度で加熱して厚み2〜50mm,平均見かけ
密度0.01〜0.8g/cm3 に成形固化することに
よって得られる。成形された繊維集合体は、繊維Bの融
着による構成繊維相互間の接着点が成形体中に実質的に
均一に分散している。本書中において「軟化点」とは、
繊維を構成する重合体の加熱により軟化して接着性を発
現する温度をいうものとする。
【0009】上記のごとく繊維集合体中における繊維A
の含有量は、繊維Aと繊維Bの合計量に対して95〜1
0重量%であり、繊維Bの含有量は5〜90重量%であ
る。繊維Aの含有量が95重量%を超え繊維Bの含有量
が5重量%未満となると、繊維Bの比率が小さいため構
成繊維間の接着点が少なくなり繊維集合体の剛性、凝集
性および成形性が低下するので好ましくない。また、繊
維Aの含有量が10重量%未満、即ち繊維Bの比率が9
0重量%を超えると、繊維集合体中に占める繊維Bの比
率が過大となり、成形時に溶融した繊維Bが固化し、繊
維集合体として効率よく吸音性能を発揮することが困難
となるのみならず、エアレイ方式でウェブ形成時に繊維
Bが装置に融着してウェブ形成が困難となる場合があ
る。
の含有量は、繊維Aと繊維Bの合計量に対して95〜1
0重量%であり、繊維Bの含有量は5〜90重量%であ
る。繊維Aの含有量が95重量%を超え繊維Bの含有量
が5重量%未満となると、繊維Bの比率が小さいため構
成繊維間の接着点が少なくなり繊維集合体の剛性、凝集
性および成形性が低下するので好ましくない。また、繊
維Aの含有量が10重量%未満、即ち繊維Bの比率が9
0重量%を超えると、繊維集合体中に占める繊維Bの比
率が過大となり、成形時に溶融した繊維Bが固化し、繊
維集合体として効率よく吸音性能を発揮することが困難
となるのみならず、エアレイ方式でウェブ形成時に繊維
Bが装置に融着してウェブ形成が困難となる場合があ
る。
【0010】本発明において使用される繊維Aおよび繊
維Bとしては、ポリエステル、共重合ポリエステル、ポ
リアミド、共重合ポリアミド、ポリアクリロニトリル、
共重合ポリアクリロニトリル、ポリオレフィン、ポリ塩
化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリクラール等の繊維
形成性熱可塑性重合体を単独、混合、若しくは複合紡糸
して得られる繊維が挙げられる。上記繊維種は特に限定
はされないが、繊維Aと繊維Bの低軟化点成分とは加熱
により融着して接着点を形成するため、接着点の接着強
度を確保するためには両者同種の互いに親和性を有する
ポリマーとすることが好ましい。即ち、例えば、繊維A
をポリアミドとした場合には繊維Bの低軟化点成分を共
重合ポリアミドすることがよい。繊維Aおよび繊維B共
に、結晶融点(Tm)、強度、モジュラスが高いこと、
比較的安価であり供給が安定していること等を考慮し
て、ポリエステル系繊維が最適である。
維Bとしては、ポリエステル、共重合ポリエステル、ポ
リアミド、共重合ポリアミド、ポリアクリロニトリル、
共重合ポリアクリロニトリル、ポリオレフィン、ポリ塩
化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリクラール等の繊維
形成性熱可塑性重合体を単独、混合、若しくは複合紡糸
して得られる繊維が挙げられる。上記繊維種は特に限定
はされないが、繊維Aと繊維Bの低軟化点成分とは加熱
により融着して接着点を形成するため、接着点の接着強
度を確保するためには両者同種の互いに親和性を有する
ポリマーとすることが好ましい。即ち、例えば、繊維A
をポリアミドとした場合には繊維Bの低軟化点成分を共
重合ポリアミドすることがよい。繊維Aおよび繊維B共
に、結晶融点(Tm)、強度、モジュラスが高いこと、
比較的安価であり供給が安定していること等を考慮し
て、ポリエステル系繊維が最適である。
【0011】特に、繊維Aは繊維形成性ポリエステルよ
り構成されることが好ましい。繊維形成性ポリエステル
とは、ポリエチレンテレフタレートを基本骨格とする線
状ポリエステルであり、ポリエチレンテレフタレートに
対してエチレングライコールと異なるグライコール成分
および/またはテレフタル酸と異なる二塩基酸成分およ
び/またはオキシカルボン酸を若干量共重合させた、軟
化点が少なくとも160℃の共重合ポリエステルも使用
可能であるが、共重合成分の増加は繊維の強度やモジュ
ラスの低下を伴うので、最も好ましくはポリエチレンテ
レフタレートのホモポリマーである。上記のエチレング
ライコールと異なるグライコールとしては、例えばトリ
メチレングライコール、テトラメチレングライコール、
ジエチレングライコール、ペンタエリスリトール、ビス
フェノールA等が挙げられ、上記二塩基酸成分として
は、例えば、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸等
の芳香族ジカルボン酸、及び例えば、グルタル酸、アジ
ピン酸、シクロヘキサンジカルボン酸等の脂肪族ジカル
ボン酸、および例えば、パラオキシ安息香酸等のオキシ
カルボン酸等が挙げられる。これらの共重合成分は得ら
れるポリエチレンテレフタレート共重合体の軟化点が少
なくとも160℃を維持する程度の量を添加する。
り構成されることが好ましい。繊維形成性ポリエステル
とは、ポリエチレンテレフタレートを基本骨格とする線
状ポリエステルであり、ポリエチレンテレフタレートに
対してエチレングライコールと異なるグライコール成分
および/またはテレフタル酸と異なる二塩基酸成分およ
び/またはオキシカルボン酸を若干量共重合させた、軟
化点が少なくとも160℃の共重合ポリエステルも使用
可能であるが、共重合成分の増加は繊維の強度やモジュ
ラスの低下を伴うので、最も好ましくはポリエチレンテ
レフタレートのホモポリマーである。上記のエチレング
ライコールと異なるグライコールとしては、例えばトリ
メチレングライコール、テトラメチレングライコール、
ジエチレングライコール、ペンタエリスリトール、ビス
フェノールA等が挙げられ、上記二塩基酸成分として
は、例えば、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸等
の芳香族ジカルボン酸、及び例えば、グルタル酸、アジ
ピン酸、シクロヘキサンジカルボン酸等の脂肪族ジカル
ボン酸、および例えば、パラオキシ安息香酸等のオキシ
カルボン酸等が挙げられる。これらの共重合成分は得ら
れるポリエチレンテレフタレート共重合体の軟化点が少
なくとも160℃を維持する程度の量を添加する。
【0012】また繊維Bは好ましくは上記繊維形成性ポ
リエステル芯成分と該ポリエステルの軟化点より少なく
とも30℃、特に30〜120℃低い軟化点を有する繊
維形成性変性ポリエステル鞘成分とよりなる芯鞘型複合
繊維である。また、上記繊維Bは、繊維Aを構成するポ
リエステルの軟化点より少なくとも30℃、特に30〜
120℃低い軟化点を有する繊維形成性変性ポリエステ
ルから構成された単一成分繊維であってもよい。
リエステル芯成分と該ポリエステルの軟化点より少なく
とも30℃、特に30〜120℃低い軟化点を有する繊
維形成性変性ポリエステル鞘成分とよりなる芯鞘型複合
繊維である。また、上記繊維Bは、繊維Aを構成するポ
リエステルの軟化点より少なくとも30℃、特に30〜
120℃低い軟化点を有する繊維形成性変性ポリエステ
ルから構成された単一成分繊維であってもよい。
【0013】また、上記繊維Bの少なくとも表面部分を
構成する繊維形成性変性ポリエステルとは、好ましくは
ポリエチレンテレフタレートにエチレングライコールと
異なるグライコール成分および/またはテレフタル酸と
異なる二塩基酸成分および/またはオキシカルボン酸を
適量共重合させてなる130〜200℃の軟化点を有す
る共重合体、およびポリエチレンテレフタレートとそれ
と異なるポリエステルとのポリマーブレンドをも含む。
軟化点温度が130℃未満となるとエアレイ方式による
ウェブ形成時に繊維Bが装置に融着してウェブ形成が困
難となる危険性が大きくなる。また、繊維Aを形成する
ポリエステルと繊維Bを形成する変性ポリエステルと
は、繊維Aの軟化点温度よりも繊維Bの軟化点温度が少
なくとも30℃、特に30〜120℃低くなるような組
み合わせを選択するを要する。従って、繊維Bの軟化点
温度が200℃を超えると繊維Aとの軟化点温度差が小
さくなるため繊維Aの選択の幅が著しく制限される。
構成する繊維形成性変性ポリエステルとは、好ましくは
ポリエチレンテレフタレートにエチレングライコールと
異なるグライコール成分および/またはテレフタル酸と
異なる二塩基酸成分および/またはオキシカルボン酸を
適量共重合させてなる130〜200℃の軟化点を有す
る共重合体、およびポリエチレンテレフタレートとそれ
と異なるポリエステルとのポリマーブレンドをも含む。
軟化点温度が130℃未満となるとエアレイ方式による
ウェブ形成時に繊維Bが装置に融着してウェブ形成が困
難となる危険性が大きくなる。また、繊維Aを形成する
ポリエステルと繊維Bを形成する変性ポリエステルと
は、繊維Aの軟化点温度よりも繊維Bの軟化点温度が少
なくとも30℃、特に30〜120℃低くなるような組
み合わせを選択するを要する。従って、繊維Bの軟化点
温度が200℃を超えると繊維Aとの軟化点温度差が小
さくなるため繊維Aの選択の幅が著しく制限される。
【0014】繊維Aと繊維Bとの軟化点の差が30℃に
満たない場合は、加熱により繊維Bを軟化させて接着点
を形成する成形工程において、繊維Bのみならず繊維A
をも含む繊維集合体全体が軟化溶融する危険が生じる。
また、軟化点の差が120℃を超えると、軟化温度が低
いため、車室内等、使用環境の温度上昇により、成形後
に再軟化溶融して形状保持が困難となる虞れがある。
満たない場合は、加熱により繊維Bを軟化させて接着点
を形成する成形工程において、繊維Bのみならず繊維A
をも含む繊維集合体全体が軟化溶融する危険が生じる。
また、軟化点の差が120℃を超えると、軟化温度が低
いため、車室内等、使用環境の温度上昇により、成形後
に再軟化溶融して形状保持が困難となる虞れがある。
【0015】本発明において、繊維Aの繊度は1.5〜
20デニールの範囲にあることがよい。繊維Aの繊度が
1.5デニール未満となると、繊維自体の重量が小さい
ために、エアレイ方式によるウェブ製造時にエアジェッ
トにより軽量の繊維フライが舞い上がって収率が低下す
ると共に綿埃による環境汚染が甚だしくなり、また、繊
維相互の交絡が大きくなるためウェブ形成時の解繊が不
十分で集合体の密度分布が過大となり、厚みが一定にな
らない等の問題を生じる虞れがある。一方、繊維Aの繊
度が20デニールを超えると、繊維表面積/断面積の値
が小さくなるため音のエネルギーの吸収効率が低下し、
また、繊維径が太くなる程集合体単位体積当たりの繊維
本数が少なくなるため構成繊維相互の交絡による繊維集
合体の凝集性が減少するので好ましくない。
20デニールの範囲にあることがよい。繊維Aの繊度が
1.5デニール未満となると、繊維自体の重量が小さい
ために、エアレイ方式によるウェブ製造時にエアジェッ
トにより軽量の繊維フライが舞い上がって収率が低下す
ると共に綿埃による環境汚染が甚だしくなり、また、繊
維相互の交絡が大きくなるためウェブ形成時の解繊が不
十分で集合体の密度分布が過大となり、厚みが一定にな
らない等の問題を生じる虞れがある。一方、繊維Aの繊
度が20デニールを超えると、繊維表面積/断面積の値
が小さくなるため音のエネルギーの吸収効率が低下し、
また、繊維径が太くなる程集合体単位体積当たりの繊維
本数が少なくなるため構成繊維相互の交絡による繊維集
合体の凝集性が減少するので好ましくない。
【0016】また、繊維Bの繊度は1.5〜15デニー
ルの範囲にあることがよい。繊維Bの繊度が1.5デニ
ール未満となると、繊維B自体は剛性が小さいため繊維
集合体の十分な凝集性を得ることが困難となり、また、
繊維Aの場合と同様に、繊維自体の重量が小さいため
に、エアレイ方式によるウェブ製造時にエアジェットに
より軽量の繊維フライが舞い上がって収率が低下すると
共に綿埃による環境汚染が甚だしくなり、また、繊維径
が細すぎて繊維の解繊が不十分となり、更に繊維相互の
交絡が大きくなるため集合体の密度分布が過大となり、
厚みが一定にならず均一なウェブが得られない、等の問
題を生じる虞れがある。また繊維Bの繊度が15デニー
ルを超えると、繊維集合体中に繊維Bの占める本数割合
が減少するため繊維Bのバインダー機能による構成繊維
相互間の接着点を十分に確保することが困難となり、繊
維集合体の凝集性および成形性が減少するので好ましく
ない。
ルの範囲にあることがよい。繊維Bの繊度が1.5デニ
ール未満となると、繊維B自体は剛性が小さいため繊維
集合体の十分な凝集性を得ることが困難となり、また、
繊維Aの場合と同様に、繊維自体の重量が小さいため
に、エアレイ方式によるウェブ製造時にエアジェットに
より軽量の繊維フライが舞い上がって収率が低下すると
共に綿埃による環境汚染が甚だしくなり、また、繊維径
が細すぎて繊維の解繊が不十分となり、更に繊維相互の
交絡が大きくなるため集合体の密度分布が過大となり、
厚みが一定にならず均一なウェブが得られない、等の問
題を生じる虞れがある。また繊維Bの繊度が15デニー
ルを超えると、繊維集合体中に繊維Bの占める本数割合
が減少するため繊維Bのバインダー機能による構成繊維
相互間の接着点を十分に確保することが困難となり、繊
維集合体の凝集性および成形性が減少するので好ましく
ない。
【0017】繊維Aおよび繊維Bを含み、繊維集合体を
形成する繊維の平均繊度を2〜6デニールとすると、更
に吸音性能が向上し、吸音効率が上がるので望ましい。
形成する繊維の平均繊度を2〜6デニールとすると、更
に吸音性能が向上し、吸音効率が上がるので望ましい。
【0018】本発明において、上記繊維AおよびBの平
均カット長は20〜40mmである。20mm未満の場
合、繊維相互の交絡が少なくなり、そのため、融着繊維
との接点減少によって凝集性が悪化し、更に、成形時の
形状保持が困難になる。また、車両、建築物等に取り付
け時、輸送時等に短い繊維がフライとなって繊維集合体
から抜け落ち、吸音性を低下させる可能性がある。一
方、40mm超の場合は、エアレイ方式によって不織布
を作成すると密度むら、厚みむら等により吸音性能の低
下が見られる。
均カット長は20〜40mmである。20mm未満の場
合、繊維相互の交絡が少なくなり、そのため、融着繊維
との接点減少によって凝集性が悪化し、更に、成形時の
形状保持が困難になる。また、車両、建築物等に取り付
け時、輸送時等に短い繊維がフライとなって繊維集合体
から抜け落ち、吸音性を低下させる可能性がある。一
方、40mm超の場合は、エアレイ方式によって不織布
を作成すると密度むら、厚みむら等により吸音性能の低
下が見られる。
【0019】本発明において、上記繊維集合体の成形加
工後の平均厚みは2〜50mmの範囲にある。2mm未
満の場合、所望の通気抵抗が得られず、吸音性能を得る
ことが困難となってしまう。また、50mmを超える
と、繊維集合体の密度が小さくなってしまい、同様に所
望の吸音性能を得ることが困難となってしまう。
工後の平均厚みは2〜50mmの範囲にある。2mm未
満の場合、所望の通気抵抗が得られず、吸音性能を得る
ことが困難となってしまう。また、50mmを超える
と、繊維集合体の密度が小さくなってしまい、同様に所
望の吸音性能を得ることが困難となってしまう。
【0020】本発明により成形加工された繊維集合体の
平均見かけ密度は0.01〜0.8g/cm3 の範囲に
ある。平均見かけ密度が0.01g/cm3 未満である
と、同一体積内における繊維の割合が少なくなるため、
繊維集合体として十分な凝集性を具えることが困難であ
ると共に通気抵抗が小さくなり、十分な吸音性能が得ら
れない。一方、平均見かけ密度が0.8g/cm3 を超
えると、繊維集合体が固く、通気抵抗が大きすぎ、満足
な吸音性能を期待し得ない。
平均見かけ密度は0.01〜0.8g/cm3 の範囲に
ある。平均見かけ密度が0.01g/cm3 未満である
と、同一体積内における繊維の割合が少なくなるため、
繊維集合体として十分な凝集性を具えることが困難であ
ると共に通気抵抗が小さくなり、十分な吸音性能が得ら
れない。一方、平均見かけ密度が0.8g/cm3 を超
えると、繊維集合体が固く、通気抵抗が大きすぎ、満足
な吸音性能を期待し得ない。
【0021】
【作用】通常、繊維集合体に凝集性と形態安定性を付与
する手段としては、熱融着性樹脂粉末を施与する方法、
或いは溶液型樹脂を施与または含浸させる方法等が一般
に用いられるが、樹脂粉末を使用した場合には樹脂粉末
が局所的に凝集し易く、また溶液型樹脂を使用した場合
にはマトリックス繊維の繊度が低い時は繊度表面に均一
に付着することにより繊維径の増大を招き吸音性能を低
下させる惧れがある。
する手段としては、熱融着性樹脂粉末を施与する方法、
或いは溶液型樹脂を施与または含浸させる方法等が一般
に用いられるが、樹脂粉末を使用した場合には樹脂粉末
が局所的に凝集し易く、また溶液型樹脂を使用した場合
にはマトリックス繊維の繊度が低い時は繊度表面に均一
に付着することにより繊維径の増大を招き吸音性能を低
下させる惧れがある。
【0022】ところが、繊維Bをバインダー繊維として
使用することにより、バインダー繊維を繊維集合体中に
均一に混合することが容易となり、繊維Aと繊維Bのそ
れぞれの軟化点の間の温度で加熱処理することにより、
繊維Bの融着による構成繊維相互間の接着点が繊維集合
体中に実質的に均一に分散し、繊度の増加を来すことな
く凝集性および形態安定性を付与することができる。
使用することにより、バインダー繊維を繊維集合体中に
均一に混合することが容易となり、繊維Aと繊維Bのそ
れぞれの軟化点の間の温度で加熱処理することにより、
繊維Bの融着による構成繊維相互間の接着点が繊維集合
体中に実質的に均一に分散し、繊度の増加を来すことな
く凝集性および形態安定性を付与することができる。
【0023】本発明方法は更に具体的には、所定カット
長、所定繊度の繊維Aおよび繊維Bのステープル綿、フ
リース、ラップ等を解繊し、適宜の混合比率で調合した
後、エアレイ方式にてエアジェットによりコンベア上に
噴送し、必要に応じて吸引してコンベア上にウェブを形
成し、更にこのウェブを所定の見かけ密度および厚みに
圧縮し、所定温度の熱風もしくは加熱蒸気により成形固
化する。または、コンベア上のウェブをニードルパンチ
ングにより規定厚みおよび規定の見かけ密度に仕上げ、
同様に熱処理を行う。
長、所定繊度の繊維Aおよび繊維Bのステープル綿、フ
リース、ラップ等を解繊し、適宜の混合比率で調合した
後、エアレイ方式にてエアジェットによりコンベア上に
噴送し、必要に応じて吸引してコンベア上にウェブを形
成し、更にこのウェブを所定の見かけ密度および厚みに
圧縮し、所定温度の熱風もしくは加熱蒸気により成形固
化する。または、コンベア上のウェブをニードルパンチ
ングにより規定厚みおよび規定の見かけ密度に仕上げ、
同様に熱処理を行う。
【0024】本発明の吸音材は、上記繊維集合体の少な
くとも片面に、例えばトリコット、不織布、織布等の表
皮を積層することができる。表皮の材料は特に限定され
ない。また、上記エアレイ方式は、ウェブ形成方法に用
いるもので、その後の後処理工程に関しては特に限定さ
れない。
くとも片面に、例えばトリコット、不織布、織布等の表
皮を積層することができる。表皮の材料は特に限定され
ない。また、上記エアレイ方式は、ウェブ形成方法に用
いるもので、その後の後処理工程に関しては特に限定さ
れない。
【0025】
【発明の効果】本発明により、軽量にして高性能の吸音
性能を有する吸音材を提供することが可能である。ま
た、この吸音材は、効率のよいエアレイ方式を利用し、
しかも尚、適度な繊度およびカット長の繊維を用いたか
ら良好な作業環境の下に工業的容易且つ経済的有利に、
リサイクル性に優れた従来の成形フェルト、キュアフェ
ルト等の吸音材に代わる新しい吸音材を提供するもので
ある。
性能を有する吸音材を提供することが可能である。ま
た、この吸音材は、効率のよいエアレイ方式を利用し、
しかも尚、適度な繊度およびカット長の繊維を用いたか
ら良好な作業環境の下に工業的容易且つ経済的有利に、
リサイクル性に優れた従来の成形フェルト、キュアフェ
ルト等の吸音材に代わる新しい吸音材を提供するもので
ある。
【0026】
【実施例】以下に本発明の効果を更に実施例に基づいて
示す。実施例中、「垂直入射吸音率」の測定は、得られ
た自動車用内装材をJIS A 1405「管内法によ
る建築材料の垂直入射吸音率測定法」に基づいて、サン
プルサイズ:φ100mm、測定領域:125〜160
0Hzについて測定した。
示す。実施例中、「垂直入射吸音率」の測定は、得られ
た自動車用内装材をJIS A 1405「管内法によ
る建築材料の垂直入射吸音率測定法」に基づいて、サン
プルサイズ:φ100mm、測定領域:125〜160
0Hzについて測定した。
【0027】実施例1 平均カット長が32mmである2デニールのポリエチレ
ンテレフタレート(以下、「PET」と略称する)より
なる繊維A80重量%と2デニールの繊維B〔芯成分:
PET,鞘成分:共重合ポリエステル(非晶性ポリエス
テル)軟化点:130℃〕20重量%から構成されるス
テープル混合原料をエアレイ方式にてウェブを形成し、
規定厚みに圧縮した後200℃に加熱することにより、
平均見かけ密度0.04g/cm3 、厚さ30mmのポ
リエステル繊維集合体よりなる吸音材を得た。
ンテレフタレート(以下、「PET」と略称する)より
なる繊維A80重量%と2デニールの繊維B〔芯成分:
PET,鞘成分:共重合ポリエステル(非晶性ポリエス
テル)軟化点:130℃〕20重量%から構成されるス
テープル混合原料をエアレイ方式にてウェブを形成し、
規定厚みに圧縮した後200℃に加熱することにより、
平均見かけ密度0.04g/cm3 、厚さ30mmのポ
リエステル繊維集合体よりなる吸音材を得た。
【0028】実施例2 平均カット長が32mmである6デニールのPETより
なる繊維A95重量%と1.5デニールの繊維B〔芯成
分:PET,鞘成分:共重合ポリエステル(非晶性ポリ
エステル)軟化点:130℃〕5重量%から構成される
ステープル混合原料をエアレイ方式にてウェブを形成
し、規定厚みに圧縮した後200℃に加熱することによ
り、平均見かけ密度0.01g/cm3 、厚さ30mm
のポリエステル繊維集合体よりなる吸音材を得た。
なる繊維A95重量%と1.5デニールの繊維B〔芯成
分:PET,鞘成分:共重合ポリエステル(非晶性ポリ
エステル)軟化点:130℃〕5重量%から構成される
ステープル混合原料をエアレイ方式にてウェブを形成
し、規定厚みに圧縮した後200℃に加熱することによ
り、平均見かけ密度0.01g/cm3 、厚さ30mm
のポリエステル繊維集合体よりなる吸音材を得た。
【0029】実施例3 平均カット長が20mmである13デニールのPETよ
りなる繊維A10重量%と6デニールの繊維B〔芯成
分:PET,鞘成分:共重合ポリエステル(非晶性ポリ
エステル)軟化点:130℃〕90重量%から構成され
るステープル混合原料をエアレイ方式にてウェブを形成
し、規定厚みに圧縮した後200℃に加熱することによ
り、平均見かけ密度0.015g/cm3 、厚さ20m
mのポリエステル繊維集合体よりなる吸音材を得た。
りなる繊維A10重量%と6デニールの繊維B〔芯成
分:PET,鞘成分:共重合ポリエステル(非晶性ポリ
エステル)軟化点:130℃〕90重量%から構成され
るステープル混合原料をエアレイ方式にてウェブを形成
し、規定厚みに圧縮した後200℃に加熱することによ
り、平均見かけ密度0.015g/cm3 、厚さ20m
mのポリエステル繊維集合体よりなる吸音材を得た。
【0030】実施例4 平均カット長が32mmである20デニールのPETよ
りなる繊維A80重量%と2デニールの繊維B〔芯成
分:PET,鞘成分:共重合ポリエステル(非晶性ポリ
エステル)軟化点:130℃〕20重量%から構成され
るステープル混合原料をエアレイ方式にてウェブを形成
し、規定厚みに圧縮した後200℃に加熱することによ
り、平均見かけ密度0.03g/cm3 、厚さ10mm
のポリエステル繊維集合体よりなる吸音材を得た。
りなる繊維A80重量%と2デニールの繊維B〔芯成
分:PET,鞘成分:共重合ポリエステル(非晶性ポリ
エステル)軟化点:130℃〕20重量%から構成され
るステープル混合原料をエアレイ方式にてウェブを形成
し、規定厚みに圧縮した後200℃に加熱することによ
り、平均見かけ密度0.03g/cm3 、厚さ10mm
のポリエステル繊維集合体よりなる吸音材を得た。
【0031】実施例5 平均カット長が32mmである1.5デニールのPET
よりなる繊維A50重量%と6デニールの繊維B〔芯成
分:PET,鞘成分:共重合ポリエステル(非晶性ポリ
エステル)軟化点:130℃〕50重量%から構成され
るステープル混合原料をエアレイ方式にてウェブを形成
し、規定厚みに圧縮した後200℃に加熱することによ
り、平均見かけ密度0.03g/cm3 、厚さ10mm
のポリエステル繊維集合体よりなる吸音材を得た。
よりなる繊維A50重量%と6デニールの繊維B〔芯成
分:PET,鞘成分:共重合ポリエステル(非晶性ポリ
エステル)軟化点:130℃〕50重量%から構成され
るステープル混合原料をエアレイ方式にてウェブを形成
し、規定厚みに圧縮した後200℃に加熱することによ
り、平均見かけ密度0.03g/cm3 、厚さ10mm
のポリエステル繊維集合体よりなる吸音材を得た。
【0032】実施例6 平均カット長が32mmである6デニールのPETより
なる繊維A80重量%と2デニールの繊維B〔芯成分:
PET,鞘成分:共重合ポリエステル(非晶性ポリエス
テル)軟化点:200℃〕20重量%から構成されるス
テープル混合原料をエアレイ方式にてウェブを形成し、
規定厚みに圧縮した後200℃に加熱することにより、
平均見かけ密度0.015g/cm3 、厚さ20mmの
ポリエステル繊維集合体よりなる吸音材を得た。
なる繊維A80重量%と2デニールの繊維B〔芯成分:
PET,鞘成分:共重合ポリエステル(非晶性ポリエス
テル)軟化点:200℃〕20重量%から構成されるス
テープル混合原料をエアレイ方式にてウェブを形成し、
規定厚みに圧縮した後200℃に加熱することにより、
平均見かけ密度0.015g/cm3 、厚さ20mmの
ポリエステル繊維集合体よりなる吸音材を得た。
【0033】実施例7 平均カット長が32mmである3デニールのPETより
なる繊維A80重量%と15デニールの繊維B〔芯成
分:PET,鞘成分:共重合ポリエステル(非晶性ポリ
エステル)軟化点:130℃〕20重量%から構成され
るステープル混合原料をエアレイ方式にてウェブを形成
し、規定厚みに圧縮した後200℃に加熱することによ
り、平均見かけ密度0.03g/cm3 、厚さ10mm
のポリエステル繊維集合体よりなる吸音材を得た。
なる繊維A80重量%と15デニールの繊維B〔芯成
分:PET,鞘成分:共重合ポリエステル(非晶性ポリ
エステル)軟化点:130℃〕20重量%から構成され
るステープル混合原料をエアレイ方式にてウェブを形成
し、規定厚みに圧縮した後200℃に加熱することによ
り、平均見かけ密度0.03g/cm3 、厚さ10mm
のポリエステル繊維集合体よりなる吸音材を得た。
【0034】実施例8 平均カット長が32mmである6デニールのPETより
なる繊維A80重量%と2デニールの繊維B〔芯成分:
PET,鞘成分:共重合ポリエステル(非晶性ポリエス
テル)軟化点:130℃〕20重量%から構成されるス
テープル混合原料をエアレイ方式にてウェブを形成し、
規定厚みに圧縮した後200℃に加熱することにより、
平均見かけ密度0.02g/cm3 、厚さ50mmのポ
リエステル繊維集合体よりなる吸音材を得た。
なる繊維A80重量%と2デニールの繊維B〔芯成分:
PET,鞘成分:共重合ポリエステル(非晶性ポリエス
テル)軟化点:130℃〕20重量%から構成されるス
テープル混合原料をエアレイ方式にてウェブを形成し、
規定厚みに圧縮した後200℃に加熱することにより、
平均見かけ密度0.02g/cm3 、厚さ50mmのポ
リエステル繊維集合体よりなる吸音材を得た。
【0035】実施例9 平均カット長が32mmである6デニールのPETより
なる繊維A50重量%と2デニールの繊維B〔芯成分:
PET,鞘成分:共重合ポリエステル(非晶性ポリエス
テル)軟化点:130℃〕50重量%から構成されるス
テープル混合原料をエアレイ方式にてウェブを形成し、
規定厚みに圧縮した後200℃に加熱することにより、
平均見かけ密度0.8g/cm3 、厚さ2mmのポリエ
ステル繊維集合体よりなる吸音材を得た。
なる繊維A50重量%と2デニールの繊維B〔芯成分:
PET,鞘成分:共重合ポリエステル(非晶性ポリエス
テル)軟化点:130℃〕50重量%から構成されるス
テープル混合原料をエアレイ方式にてウェブを形成し、
規定厚みに圧縮した後200℃に加熱することにより、
平均見かけ密度0.8g/cm3 、厚さ2mmのポリエ
ステル繊維集合体よりなる吸音材を得た。
【0036】実施例10 平均カット長が40mmである6デニールのPETより
なる繊維A80重量%と2デニールの繊維B〔芯成分:
PET,鞘成分:共重合ポリエステル(非晶性ポリエス
テル)軟化点:130℃〕20重量%から構成されるス
テープル混合原料をエアレイ方式にてウェブを形成し、
規定厚みに圧縮した後200℃に加熱することにより、
平均見かけ密度0.03g/cm3 、厚さ30mmのポ
リエステル繊維集合体よりなる吸音材を得た。
なる繊維A80重量%と2デニールの繊維B〔芯成分:
PET,鞘成分:共重合ポリエステル(非晶性ポリエス
テル)軟化点:130℃〕20重量%から構成されるス
テープル混合原料をエアレイ方式にてウェブを形成し、
規定厚みに圧縮した後200℃に加熱することにより、
平均見かけ密度0.03g/cm3 、厚さ30mmのポ
リエステル繊維集合体よりなる吸音材を得た。
【0037】実施例11 平均カット長が32mmである2デニールのPETより
なる繊維A80重量%と2デニールの繊維B〔芯成分:
PET,鞘成分:共重合ポリエステル(結晶性ポリエス
テル)軟化点:170℃〕20重量%から構成されるス
テープル混合原料をエアレイ方式にてウェブを形成し、
規定厚みに圧縮した後200℃に加熱することにより、
平均見かけ密度0.04g/cm3 、厚さ30mmのポ
リエステル繊維集合体よりなる吸音材を得た。
なる繊維A80重量%と2デニールの繊維B〔芯成分:
PET,鞘成分:共重合ポリエステル(結晶性ポリエス
テル)軟化点:170℃〕20重量%から構成されるス
テープル混合原料をエアレイ方式にてウェブを形成し、
規定厚みに圧縮した後200℃に加熱することにより、
平均見かけ密度0.04g/cm3 、厚さ30mmのポ
リエステル繊維集合体よりなる吸音材を得た。
【0038】実施例12 平均カット長が32mmである6デニールのポリアミド
よりなる繊維A80重量%と2デニールの繊維B〔芯成
分:PET,鞘成分:共重合ポリエステル(非晶性ポリ
エステル)軟化点:130℃〕20重量%から構成され
るステープル混合原料をエアレイ方式にてウェブを形成
し、規定厚みに圧縮した後200℃に加熱することによ
り、平均見かけ密度0.04g/cm3 、厚さ30mm
のポリアミド繊維を主とする混合繊維集合体よりなる吸
音材を得た。
よりなる繊維A80重量%と2デニールの繊維B〔芯成
分:PET,鞘成分:共重合ポリエステル(非晶性ポリ
エステル)軟化点:130℃〕20重量%から構成され
るステープル混合原料をエアレイ方式にてウェブを形成
し、規定厚みに圧縮した後200℃に加熱することによ
り、平均見かけ密度0.04g/cm3 、厚さ30mm
のポリアミド繊維を主とする混合繊維集合体よりなる吸
音材を得た。
【0039】比較例1 平均カット長が32mmである6デニールのPETより
なる繊維A98重量%と2デニールの繊維B〔芯成分:
PET,鞘成分:共重合ポリエステル(非晶性ポリエス
テル)軟化点:130℃〕2重量%から構成されるステ
ープル混合原料をエアレイ方式にてウェブを形成し、規
定厚みに圧縮した後200℃に加熱することにより、平
均見かけ密度0.01g/cm3 、厚さ30mmのポリ
エステル繊維集合体よりなる吸音材を得た。
なる繊維A98重量%と2デニールの繊維B〔芯成分:
PET,鞘成分:共重合ポリエステル(非晶性ポリエス
テル)軟化点:130℃〕2重量%から構成されるステ
ープル混合原料をエアレイ方式にてウェブを形成し、規
定厚みに圧縮した後200℃に加熱することにより、平
均見かけ密度0.01g/cm3 、厚さ30mmのポリ
エステル繊維集合体よりなる吸音材を得た。
【0040】比較例2 平均カット長が32mmである25デニールのPETよ
りなる繊維A80重量%と2デニールの繊維B〔芯成
分:PET,鞘成分:共重合ポリエステル(非晶性ポリ
エステル)軟化点:130℃〕20重量%から構成され
るステープル混合原料をエアレイ方式にてウェブを形成
し、規定厚みに圧縮した後200℃に加熱することによ
り、平均見かけ密度0.015g/cm3 、厚さ20m
mのポリエステル繊維集合体よりなる吸音材を得た。
りなる繊維A80重量%と2デニールの繊維B〔芯成
分:PET,鞘成分:共重合ポリエステル(非晶性ポリ
エステル)軟化点:130℃〕20重量%から構成され
るステープル混合原料をエアレイ方式にてウェブを形成
し、規定厚みに圧縮した後200℃に加熱することによ
り、平均見かけ密度0.015g/cm3 、厚さ20m
mのポリエステル繊維集合体よりなる吸音材を得た。
【0041】比較例3 平均カット長が32mmである6デニールのPETより
なる繊維A80重量%と2デニールの繊維B〔芯成分:
PET,鞘成分:共重合ポリエステル(非晶性ポリエス
テル)軟化点:220℃〕20重量%から構成されるス
テープル混合原料をエアレイ方式にてウェブを形成し、
規定厚みに圧縮した後200℃に加熱することにより、
平均見かけ密度0.015g/cm3 、厚さ20mmの
ポリエステル繊維集合体よりなる吸音材を得た。
なる繊維A80重量%と2デニールの繊維B〔芯成分:
PET,鞘成分:共重合ポリエステル(非晶性ポリエス
テル)軟化点:220℃〕20重量%から構成されるス
テープル混合原料をエアレイ方式にてウェブを形成し、
規定厚みに圧縮した後200℃に加熱することにより、
平均見かけ密度0.015g/cm3 、厚さ20mmの
ポリエステル繊維集合体よりなる吸音材を得た。
【0042】比較例4 平均カット長が32mmである6デニールのPETより
なる繊維A80重量%と20デニールの繊維B〔芯成
分:PET,鞘成分:共重合ポリエステル(非晶性ポリ
エステル)軟化点:130℃〕20重量%から構成され
るステープル混合原料をエアレイ方式にてウェブを形成
し、規定厚みに圧縮した後200℃に加熱することによ
り、平均見かけ密度0.015g/cm3 、厚さ20m
mのポリエステル繊維集合体よりなる吸音材を得た。
なる繊維A80重量%と20デニールの繊維B〔芯成
分:PET,鞘成分:共重合ポリエステル(非晶性ポリ
エステル)軟化点:130℃〕20重量%から構成され
るステープル混合原料をエアレイ方式にてウェブを形成
し、規定厚みに圧縮した後200℃に加熱することによ
り、平均見かけ密度0.015g/cm3 、厚さ20m
mのポリエステル繊維集合体よりなる吸音材を得た。
【0043】比較例5 平均カット長が32mmである6デニールのPETより
なる繊維A80重量%と2デニールの繊維B〔芯成分:
PET,鞘成分:共重合ポリエステル(非晶性ポリエス
テル)軟化点:130℃〕20重量%から構成されるス
テープル混合原料をエアレイ方式にてウェブを形成し、
規定厚みに圧縮した後200℃に加熱することにより、
平均見かけ密度0.008g/cm3 、厚さ60mmの
ポリエステル繊維集合体よりなる吸音材を得た。
なる繊維A80重量%と2デニールの繊維B〔芯成分:
PET,鞘成分:共重合ポリエステル(非晶性ポリエス
テル)軟化点:130℃〕20重量%から構成されるス
テープル混合原料をエアレイ方式にてウェブを形成し、
規定厚みに圧縮した後200℃に加熱することにより、
平均見かけ密度0.008g/cm3 、厚さ60mmの
ポリエステル繊維集合体よりなる吸音材を得た。
【0044】比較例6 平均カット長が32mmである6デニールのPETより
なる繊維A80重量%と2デニールの繊維B〔芯成分:
PET,鞘成分:共重合ポリエステル(非晶性ポリエス
テル)軟化点:200℃〕20重量%から構成されるス
テープル混合原料をエアレイ方式にてウェブを形成し、
規定厚みに圧縮した後200℃に加熱することにより、
平均見かけ密度1.5g/cm3 、厚さ0.5mmのポ
リエステル繊維集合体よりなる吸音材を得た。
なる繊維A80重量%と2デニールの繊維B〔芯成分:
PET,鞘成分:共重合ポリエステル(非晶性ポリエス
テル)軟化点:200℃〕20重量%から構成されるス
テープル混合原料をエアレイ方式にてウェブを形成し、
規定厚みに圧縮した後200℃に加熱することにより、
平均見かけ密度1.5g/cm3 、厚さ0.5mmのポ
リエステル繊維集合体よりなる吸音材を得た。
【0045】比較例7 平均カット長が15mmである6デニールのPETより
なる繊維A80重量%と2デニールの繊維B〔芯成分:
PET,鞘成分:共重合ポリエステル(非晶性ポリエス
テル)軟化点:130℃〕20重量%から構成されるス
テープル混合原料をエアレイ方式にてウェブを形成し、
規定厚みに圧縮した後200℃に加熱することにより、
平均見かけ密度0.015g/cm3 、厚さ20mmの
ポリエステル繊維集合体よりなる吸音材を得た。
なる繊維A80重量%と2デニールの繊維B〔芯成分:
PET,鞘成分:共重合ポリエステル(非晶性ポリエス
テル)軟化点:130℃〕20重量%から構成されるス
テープル混合原料をエアレイ方式にてウェブを形成し、
規定厚みに圧縮した後200℃に加熱することにより、
平均見かけ密度0.015g/cm3 、厚さ20mmの
ポリエステル繊維集合体よりなる吸音材を得た。
【0046】従来例1 再生繊維を解繊することによって得られた反毛をエアレ
イ方式にて、フェノール樹脂を混合したウェブを形成
し、規定厚みに圧縮した後、200℃に加熱することに
より、平均見かけ密度0.05g/cm3 、厚さ10m
mの吸音材を得た。
イ方式にて、フェノール樹脂を混合したウェブを形成
し、規定厚みに圧縮した後、200℃に加熱することに
より、平均見かけ密度0.05g/cm3 、厚さ10m
mの吸音材を得た。
【0047】従来例2 再生繊維を解繊することによって得られた反毛をエアレ
イ方式にて、フェノール樹脂を混合したウェブを形成
し、規定厚みに圧縮した後、200℃に加熱することに
より、平均見かけ密度0.05g/cm3 、厚さ20m
mの吸音材を得た。
イ方式にて、フェノール樹脂を混合したウェブを形成
し、規定厚みに圧縮した後、200℃に加熱することに
より、平均見かけ密度0.05g/cm3 、厚さ20m
mの吸音材を得た。
【0048】参考例1 平均カット長が32mmである6デニールのPETより
なる繊維A5重量%と2デニールの繊維B〔芯成分:P
ET,鞘成分:共重合ポリエステル(非晶性ポリエステ
ル)軟化点:130℃〕95重量%から構成されるステ
ープル混合原料をエアレイ方式にてウェブを形成しよう
としたが、バインダー繊維である繊維Bの含有量が多い
ため、繊維が装置に融着し、ウェブ形成が困難であっ
た。
なる繊維A5重量%と2デニールの繊維B〔芯成分:P
ET,鞘成分:共重合ポリエステル(非晶性ポリエステ
ル)軟化点:130℃〕95重量%から構成されるステ
ープル混合原料をエアレイ方式にてウェブを形成しよう
としたが、バインダー繊維である繊維Bの含有量が多い
ため、繊維が装置に融着し、ウェブ形成が困難であっ
た。
【0049】参考例2 平均カット長が51mmである6デニールのPETより
なる繊維A80重量%と2デニールの繊維B〔芯成分:
PET,鞘成分:共重合ポリエステル(非晶性ポリエス
テル)軟化点:220℃〕20重量%から構成されるス
テープル混合原料をエアレイ方式にてウェブを形成しよ
うとしたが、カット長が長いため繊維の解繊が不十分
で、均一なウェブが得られず、不織布化が困難であっ
た。
なる繊維A80重量%と2デニールの繊維B〔芯成分:
PET,鞘成分:共重合ポリエステル(非晶性ポリエス
テル)軟化点:220℃〕20重量%から構成されるス
テープル混合原料をエアレイ方式にてウェブを形成しよ
うとしたが、カット長が長いため繊維の解繊が不十分
で、均一なウェブが得られず、不織布化が困難であっ
た。
【0050】参考例3 平均カット長が32mmである6デニールのPETより
なる繊維A80重量%と1デニールの繊維B〔芯成分:
PET,鞘成分:共重合ポリエステル(非晶性ポリエス
テル)軟化点:130℃〕20重量%から構成されるス
テープル混合原料をエアレイ方式にてウェブを形成しよ
うとしたが、繊維Bの繊維径が小さいために繊維の解繊
が不十分で、均一なウェブが得られず、不織布化が困難
であった。
なる繊維A80重量%と1デニールの繊維B〔芯成分:
PET,鞘成分:共重合ポリエステル(非晶性ポリエス
テル)軟化点:130℃〕20重量%から構成されるス
テープル混合原料をエアレイ方式にてウェブを形成しよ
うとしたが、繊維Bの繊維径が小さいために繊維の解繊
が不十分で、均一なウェブが得られず、不織布化が困難
であった。
【0051】参考例4 平均カット長が32mmである6デニールのPETより
なる繊維A80重量%と2デニールの繊維B〔芯成分:
PET,鞘成分:共重合ポリエステル(非晶性ポリエス
テル)軟化点:110℃〕20重量%から構成されるス
テープル混合原料をエアレイ方式にてウェブを形成しよ
うとしたが、バインダー繊維である繊維Bの軟化点が低
いため、繊維が装置に融着し、ウェブ形成が困難であっ
た。
なる繊維A80重量%と2デニールの繊維B〔芯成分:
PET,鞘成分:共重合ポリエステル(非晶性ポリエス
テル)軟化点:110℃〕20重量%から構成されるス
テープル混合原料をエアレイ方式にてウェブを形成しよ
うとしたが、バインダー繊維である繊維Bの軟化点が低
いため、繊維が装置に融着し、ウェブ形成が困難であっ
た。
【0052】参考例5 平均カット長が32mmである1デニールのPETより
なる繊維A50重量%と2デニールの繊維B〔芯成分:
PET,鞘成分:共重合ポリエステル(非晶性ポリエス
テル)軟化点:130℃〕50重量%から構成されるス
テープル混合原料をエアレイ方式にてウェブを形成しよ
うとしたが、繊維Aの繊維径が小さいために繊維の解繊
が不十分で、均一なウェブが得られず、不織布化が困難
であった。
なる繊維A50重量%と2デニールの繊維B〔芯成分:
PET,鞘成分:共重合ポリエステル(非晶性ポリエス
テル)軟化点:130℃〕50重量%から構成されるス
テープル混合原料をエアレイ方式にてウェブを形成しよ
うとしたが、繊維Aの繊維径が小さいために繊維の解繊
が不十分で、均一なウェブが得られず、不織布化が困難
であった。
【0053】試験例 前記実施例1〜12、比較例2、5および6、並びに従
来例1〜2で得られた吸音材につき垂直入射吸音率を測
定し、また、実施例1〜12、比較例1〜7、および従
来例1〜2に関して、吸音材の凝集性および綿埃発生状
況を評価し、それぞれ得た結果をサンプル内容と共に表
1および表2に示す。
来例1〜2で得られた吸音材につき垂直入射吸音率を測
定し、また、実施例1〜12、比較例1〜7、および従
来例1〜2に関して、吸音材の凝集性および綿埃発生状
況を評価し、それぞれ得た結果をサンプル内容と共に表
1および表2に示す。
【0054】
【表1】
【0055】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永山 啓樹 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 菅原 浩 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内
Claims (13)
- 【請求項1】 繊度1.5〜20デニールの高軟化点合
成繊維ステープル(繊維A)95〜10重量%と、繊度
1.5〜15デニールで且つ少なくとも繊維表面におい
て繊維Aよりも少なくとも30℃低い軟化点を有する低
軟化点合成繊維ステープル(繊維B)5〜90重量%と
を主たる構成繊維として含んでなる繊維集合体であっ
て、該構成繊維の平均カット長が20〜40mmであり
且つ繊維Bの融着による構成繊維相互間の接着点が成形
体中に実質的に均一に分散しており、0.01〜0.8
g/cm3 の平均見かけ密度を有することを特徴とする
吸音材。 - 【請求項2】 上記繊維Aが繊維形成性ポリエステルよ
り構成され、上記繊維Bが繊維形成性ポリエステル芯成
分と該ポリエステルの軟化点より30〜120℃低い軟
化点を有する繊維形成性変性ポリエステル鞘成分とより
なる芯鞘型複合繊維である請求項1の吸音材。 - 【請求項3】 上記繊維Aが繊維形成性ポリエステルよ
り構成され、上記繊維Bが該ポリエステルの軟化点より
少なくとも30℃低い軟化点を有する繊維形成性変性ポ
リエステルから構成された単一成分繊維である請求項1
の吸音材。 - 【請求項4】 上記繊維形成性ポリエステルがポリエチ
レンテレフタレートである請求項2または3の吸音材。 - 【請求項5】 上記繊維形成性変性ポリエステルがポリ
エチレンテレフタレートにエチレングライコールと異な
るグライコール成分および/またはテレフタル酸と異な
る二塩基酸成分および/またはオキシカルボン酸を共重
合させてなる130〜200℃の軟化点を有する共重合
体である請求項2〜4の何れか1項に記載の吸音材。 - 【請求項6】 上記繊維集合体が2〜50mmの厚みを
有する請求項1〜5の何れか1項に記載の吸音材。 - 【請求項7】 繊維集合体を形成する繊維の平均繊度が
2〜6デニールである請求項1〜6の何れか1項に記載
の吸音材。 - 【請求項8】 繊度1.5〜20デニールの高軟化点合
成繊維ステープル(繊維A)95〜10重量%と、繊度
1.5〜15デニールで且つ少なくとも繊維表面におい
て繊維Aよりも少なくとも30℃低い軟化点を有する低
軟化点合成繊維ステープル(繊維B)5〜90重量%と
を均一に混合して得られる平均カット長が20〜40m
mの繊維集合体を、エアレイ手段によってコンベア上に
捕集堆積してウェブを形成し、更に該ウェブを圧縮し、
繊維Aの軟化点と繊維Bの軟化点の間の温度で加熱して
厚み2〜50mm、平均見かけ密度0.01〜0.8g
/cm3 に成形固化することを特徴とする吸音材の製造
方法。 - 【請求項9】 上記繊維Aが繊維形成性ポリエステルよ
り構成され、上記繊維Bが繊維形成性ポリエステル芯成
分と該ポリエステルの軟化点より30〜120℃低い軟
化点を有する繊維形成性変性ポリエステル鞘成分とより
なる芯鞘型複合繊維である請求項8の吸音材の製造方
法。 - 【請求項10】 上記繊維Aが繊維形成性ポリエステル
より構成され、上記繊維Bが該ポリエステルの軟化点よ
り少なくとも30℃低い軟化点を有する繊維形成性変性
ポリエステルから構成された単一成分繊維である請求項
8の吸音材の製造方法。 - 【請求項11】 上記繊維形成性ポリエステルがポリエ
チレンテレフタレートである請求項9または10の吸音材
の製造方法。 - 【請求項12】 上記繊維形成性変性ポリエステルがポ
リエチレンテレフタレートにエチレングライコールと異
なるグライコール成分および/またはテレフタル酸と異
なる二塩基酸成分および/またはオキシカルボン酸を共
重合させてなる130〜200℃の軟化点を有する共重
合体である請求項9〜11の何れか1項に記載の吸音材の
製造方法。 - 【請求項13】 繊維集合体を形成する繊維の平均繊度
が2〜6デニールである請求項8〜12の何れか1項に記
載の吸音材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6327685A JPH08188951A (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | 吸音材及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6327685A JPH08188951A (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | 吸音材及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08188951A true JPH08188951A (ja) | 1996-07-23 |
Family
ID=18201837
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6327685A Pending JPH08188951A (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | 吸音材及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08188951A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10251956A (ja) * | 1997-03-11 | 1998-09-22 | Unitika Ltd | 吸音材 |
JPH10251955A (ja) * | 1997-03-11 | 1998-09-22 | Unitika Ltd | 吸音材 |
JPH11302981A (ja) * | 1998-04-17 | 1999-11-02 | Toray Ind Inc | 吸音用繊維成形体および防音壁 |
US6312542B1 (en) * | 1997-03-03 | 2001-11-06 | Nissan Motor Co., Ltd. | Fibrous acoustical material for reducing noise transmission and method for producing same |
CN112406417A (zh) * | 2019-08-20 | 2021-02-26 | 韩国轮胎与科技株式会社 | 包括密封剂层以及吸音材料层的轮胎 |
-
1994
- 1994-12-28 JP JP6327685A patent/JPH08188951A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6312542B1 (en) * | 1997-03-03 | 2001-11-06 | Nissan Motor Co., Ltd. | Fibrous acoustical material for reducing noise transmission and method for producing same |
JPH10251956A (ja) * | 1997-03-11 | 1998-09-22 | Unitika Ltd | 吸音材 |
JPH10251955A (ja) * | 1997-03-11 | 1998-09-22 | Unitika Ltd | 吸音材 |
JPH11302981A (ja) * | 1998-04-17 | 1999-11-02 | Toray Ind Inc | 吸音用繊維成形体および防音壁 |
CN112406417A (zh) * | 2019-08-20 | 2021-02-26 | 韩国轮胎与科技株式会社 | 包括密封剂层以及吸音材料层的轮胎 |
JP2021031056A (ja) * | 2019-08-20 | 2021-03-01 | ハンクック タイヤ アンド テクノロジー カンパニー リミテッド | シーラント層及び吸音材層を含むタイヤ |
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