JP3380296B2 - 土木用シート - Google Patents

土木用シート

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芳文 森口
義伯 唐渡
忠勝 坂井
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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地盤改良や地盤強化な
どの土木工事において、土中に埋没あるいは敷設して使
用する土木用シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、土木用シートして、合成繊維
マルチフィラメントを製織編してなる布帛や該布帛を塩
化ビニル樹脂等で被覆した布帛が使用されている。該合
成繊維マルチフィラメントは、ポリエステル系,ポリア
ミド系,ポリオレフィン系及びポリビニルアルコール系
の繊維が多く使用されている。特にポリエステルマルチ
フィラメントは、他の合成繊維と比較して、寸法安定
性、耐酸性及び高強力等の優れた物質的特性やコスト面
から広く使用されている。
【0003】一方、最近土木用シートは土中に埋没して
使用される工法が多くなり、コンクリートに含まれるア
ルカリや土中にある水溶性の様々な物質を溶解した液体
が毛細管現象によって繊維に浸透し、土木用シートの強
力劣化などを促進されることがある。特にポリエステル
系の合成繊維については、アルカリによる強力劣化が顕
著に認められ、コンクリートを使用する工法では、使用
されていないのが現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、この様な現
状を鑑みて行われたもので、土中に埋没する工法に適し
た、ポリエステルの特徴を活かした耐久性の優れた土木
用シートを得ることを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するもので、次の構成よりなるものである。すなわち
本発明は、ポリエステルを芯部に配し、ポリアミド系
リマーを鞘部に配した芯鞘複合繊維よりなる織編物であ
ることを特徴とする土木用シート及び芯鞘複合繊維より
なる織編物が樹脂被覆されてなることを特徴とする土木
用シートを要旨とするものである。
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。本発明で
用いる芯鞘複合繊維の芯部に配するポリエステルは、ポ
リエチレンテレフタレートを主たる成分とするもので、
ポリエチレンテレフタレートの特性が損なわれない程度
に第3成分を共重合したポリエステルも用いることがで
きる。
【0007】また鞘部に配するポリマーは、ポリエステ
ルより耐アルカリ性に強いポリマーであるポリアミド系
ポリマーとする。
【0008】また本発明に用いる芯鞘複合繊維におい
て、芯部と鞘部との重量比は50/50〜80/20と
することが好ましい。芯部の割合が50%に満たない
と、ポリエステル繊維の特性が十分に活かされず、逆に
芯部の割合が80%を超えると芯成分が一部表面に露出
し易くなる。
【0009】本発明の織編物の織編組織としては、公知
のものが用いられ、例えば、平織り、多軸織物,もじり
織り,からみ織り,ラッセル編み等、特に限定するもの
ではない。また本発明で用いる被覆樹脂としては、一般
に市販されている熱可塑性樹脂を用いることができ、ポ
リウレタン樹脂、シリコーン樹脂、フッ素系樹脂及び塩
化ビニル系樹脂等を挙げることができる。用いる樹脂の
形状は、溶液状やペースト状であり、また加工方法もコ
ーティングやディッピング法等の何れの方法を用いても
よい。樹脂中にイソシアネート等を混合し、架橋化処理
を行うこともできる。樹脂の塗布量についても用いられ
る用途に応じて異なり、適宜塗布量を選択することが可
能である。また樹脂を片面にだけ塗布することも可能で
あり、この場合、必要により接着層を設けて織編物と樹
脂を接着したり、多層コーティングやコーティングとラ
ミネートとの組み合わせ等も可能である。
【0010】
【作用】本発明の土木用シートは、芯にポリエステル、
鞘に耐アルカリ性ポリマーであるポリアミド系ポリマー
を配した芯鞘複合繊維で製織編された布帛からなるの
で、浸透した水分中にアルカリ成分が含まれていてもポ
リエステルが加水分解することがなく,繊維性能を損な
うことがない。
【0011】
【実施例】次に本発明を実施例により説明する。実施例
における土木用シートの性能評価は、次の方法によって
行った。 耐アルカリ性 水酸化カルシウム飽和水溶液に45日間60℃に浸漬さ
せ、浸漬前後の3cm幅の引張強力を測定し、浸漬前の
引張強力に対する浸漬後の引張強力の保持率を算出し
た。
【0012】寸法安定性 95%RH×80℃の雰囲気中に24時間試験片を放置
した後、元の寸法に対する収縮率を測定した。 クリープ性 樹脂被覆処理を行った後のメッシュを構成する1本(組
織上では、3本となる)を長さ30cm採取し、一方の
端を固定しもう一方の端に20Kgの荷重を取り付け、
常温で60日間放置した後の伸度を測定した。
【0013】実施例1 相対粘度1.60のポリエステルを芯部に、相対粘度
3.10のナイロン6を鞘部に配し、芯鞘の重量比を6
0/40とした同心型芯鞘複合繊維1500d/250
fをエクストルーダー型複合紡糸機を用いて製糸した。
得られた芯鞘複合繊維2本を60t/mの撚数で合撚し
て経糸及び緯糸として用い、筬密度9.5羽/吋の筬に
1羽3本通しと5羽空羽の繰り返しで通し,緯密度を1
9本/10cmとし、図1に示す6枚模紗組織で製織し
た。得られた織物をディッピング法にて100重量%の
割合で組成1よりなる塩化ビニル樹脂を付与し、100
℃×120秒の乾燥と180℃×30秒の熱処理を行っ
て実施例1の土木用シートを得た。
【0014】〔組成1) ・ゼオン121 50部 (塩化ビニル樹脂ペースト、日本ゼオン(株)製) ・フタル酸ジオクチル(可塑剤) 15部 ・フタル酸ジイソノイル(可塑剤) 15部 ・アデカー0ー130P 3部 (エポキシ系可塑剤、アデカアーガス(株)製) ・KV−32B−4 3部 (バリウム・亜鉛系安定剤、共同薬品(株)製) ・三酸化アンチモン(防炎剤) 7部 ・炭酸カルシウム(充填剤) 7部
【0015】比較例1 実施例1において、相対粘度1.60のポリエステルを
芯部に、相対粘度3.10のナイロン6を鞘部に配し、
芯鞘の重量比を60/40とした同心型芯鞘複合繊維1
500d/250fを用いることに替えて、相対粘度
1.60のポリエステルを通常の溶融紡糸にて得たポリ
エステル繊維3000d/500fを用いること以外は
実施例1と同様にして、比較例3の土木用シートを得
た。得られた実施例1及び比較例1の土木シートの評価
結果を表1に示す。
【0016】
【表1】
【0017】表1から明らかなように本発明による実施
例1の土木用シートは、通常のポリエステル繊維からな
る織物を樹脂被覆した比較例1と同様に寸法安定性やク
リープ特性は良好であり、かつ比較例1より耐アルカリ
性が優れている。
【0018】
【発明の効果】本発明の土木用シートは、芯にポリエス
テル、鞘にポリアミド系ポリマーを配した芯鞘複合繊維
で製織編された布帛からなり、吸収した水分中にアルカ
リ成分が含まれている場合でも加水分解によるポリエス
テルの劣化が起こりにくく、土中に施行しても劣化が少
なく耐久性に優れたシートを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に用いた織物組織を示す図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−41454(JP,A) 特開 平4−146248(JP,A) 実開 平4−127291(JP,U) 実開 平1−65873(JP,U) 実開 昭63−42195(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 3/00 102

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステルを芯部に配し、ポリアミド
    ポリマーを鞘部に配した芯鞘複合繊維よりなる織編物
    であることを特徴とする土木用シート。
  2. 【請求項2】 ポリエステルを芯部に配し、ポリアミド
    ポリマーを鞘部に配した芯鞘複合繊維よりなる織編物
    が合成樹脂で被覆処理されてなることを特徴とする土木
    用シート。
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