JP7002108B2 - 樹脂付着ガラス繊維織物、該樹脂付着ガラス繊維織物にグラビア印刷が施された印刷物、及び該印刷物を含む建築内装材 - Google Patents
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Description
項1.ガラス糸によって構成されるガラス繊維織物と、前記ガラス糸を構成するガラス繊維表面の少なくとも一部に付着する樹脂と、を含む、樹脂付着ガラス繊維織物であって、前記ガラス糸の番手が20~70texであり、前記樹脂付着ガラス繊維織物の厚さが0.08mm以上であり、前記樹脂付着ガラス繊維織物の厚さ(mm)と質量(g/m2)から計算される前記樹脂付着ガラス繊維織物の見掛け密度が1.05~1.50(g/cm3)であり、JIS R 3420:2013 7.3に準じ測定される前記樹脂付着ガラス繊維織物の強熱減量が0.8~10質量%である、樹脂付着ガラス繊維織物。
項2.前記樹脂付着ガラス繊維織物の経糸及び緯糸の織密度が15~120本/25mmである、項1に記載の樹脂付着ガラス繊維織物。
項3.質量が70~450g/m2である、項1又は2に記載の樹脂付着ガラス繊維織物。
項4.通気性が0.1~50cm3/cm2/秒である、項1~3のいずれか1項に記載の樹脂付着ガラス繊維織物。
項5.前記樹脂が、アクリル酸-スチレン共重合体及びエチレン-酢酸ビニル共重合体を含む、項1~4のいずれか1項に記載の樹脂付着ガラス繊維織物。
項6.前記アクリル酸-スチレン共重合体の不揮発成分の質量とエチレン-酢酸ビニル共重合体の不揮発成分の質量との比(エチレン-酢酸ビニル共重合体の質量(g/m2)/アクリル酸-スチレン共重合体の質量(g/m2)が1.0~3.0である、項5に記載の樹脂付着ガラス繊維織物。
項7.一般財団法人建材試験センターの「防耐火性能試験・評価業務方法書」(平成26年3月1日変更版)における4.10.2 発熱性試験・評価方法に従って測定される、輻射電気ヒーターからシートの表面に50kW/m2の輻射熱を照射する発熱性試験において、加熱開始後20分間、最高発熱速度が10秒以上継続して200kW/m2を超えず、加熱開始後20分間の総発熱量が8MJ/m2以下である、項1~6のいずれか1項に記載の樹脂付着ガラス繊維織物。
項8.グラビア印刷の被印刷物として使用される、項1~7のいずれか1項に記載の樹脂付着ガラス繊維織物。
項9.項1~8のいずれか1項に記載の樹脂付着ガラス繊維織物にグラビア印刷が施された、印刷物。
項10.項9に記載の印刷物を含む、建築内装材。
見掛け密度(g/cm3)=樹脂付着ガラス繊維織物の質量(g/m2)/(樹脂付着ガラス繊維織物の厚さ(mm)×1000)・・・式(A)
樹脂の質量(g/m2)=(JIS R 3420:2013 7.2に準じ測定される樹脂付着ガラス繊維織物の質量(g/m2))×(前述した樹脂付着ガラス繊維織物の強熱減量(質量%))÷100 ・・・式(B)
本発明の樹脂付着ガラス繊維織物は、ガラス糸から構成され、かつ、強熱減量が0.8~10質量%であることから、不燃性に優れる。本発明の樹脂付着ガラス繊維織物の持つ不燃性をより一層優れたものとする観点から、本発明の樹脂付着ガラス繊維織物が以下の要件を満足することが好ましい。
<要件>
一般財団法人建材試験センターの「防耐火性能試験・評価業務方法書」(平成26年3月1日変更版)における4.10.2 発熱性試験・評価方法に従って測定される、輻射電気ヒーターからシートの表面に50kW/m2の輻射熱を照射する発熱性試験において、加熱開始後20分間、最高発熱速度が10秒以上継続して200kW/m2を超えず、加熱開始後20分間の総発熱量が8MJ/m2以下である。
本発明の樹脂付着ガラス繊維織物の引張強さとしては、特に制限されないが、例えば、経方向が200~1200N/25mmが挙げられ、500~1200N/25mmが好ましく挙げられる。また、緯方向が、100~1000N/25mmが挙げられ、300~1000N/25mmが好ましく挙げられる。なお、引張強さは、JIS R 3420:2013 7.4.2に準じ、定速伸長型引張試験機(インテスコ株式会社製)を用い、試験片長さを250mm、試験片の幅(両端部から糸をほぐす前の幅)を40mm、つかみ間隔を100mm、試験片の幅(両端部から糸をほぐした後の幅)を25mm、定速引張速度を50mm/minとし、樹脂付着ガラス繊維織物の経糸方向(経方向)及び緯糸方向(緯方向)について、それぞれ5回測定し、その平均値を経方向及び緯方向それぞれの引張強さ(N/25mm)とする。
本発明の樹脂付着ガラス繊維織物は、文字、記号、図柄等の模様をグラビア印刷によって印刷するのに適した特性を備えており、グラビア印刷の被印刷物として利用できる。中でも、溶剤に樹脂を溶解させ顔料を分散させた、樹脂系インクを用いたグラビア印刷の被印刷物としてより好適に利用可能である。適当な樹脂系インクとしては、特に限定されないが、塩化ビニル系インク、アクリル系インク、ウレタン系インク等が挙げられる。また、本発明の樹脂付着ガラス繊維織物は、グラビア印刷に限らず、その他の印刷方式、例えば溶剤インクジェット印刷やフレキソ印刷等の被印刷物としても好適に用いることができる。
経糸及び緯糸として、ユニチカグラスファイバー株式会社製ECE225 1/0 1Z(番手22.5tex、単繊維直径7μm、単繊維本数200本)を用い、経糸密度が60本/25mm、緯糸密度が57本/25mmとなるように平織組織で製織し、生機ガラスクロスを得た。
(処方1)
化学式(1)に示すエチレン-酢酸ビニル共重合体エマルジョン(不揮発成分56%):174質量部
化学式(2)に示すアクリル酸-スチレン共重合体エマルジョン及び化学式(3)に示すアクリル酸-スチレン共重合体エマルジョンの混合物(不揮発成分40%):100質量部
純水:726質量部
経糸及び緯糸として、ユニチカグラスファイバー株式会社製ECE225 1/0 1Z(番手22.5tex、単繊維直径7μm、単繊維本数200本)を用い、経糸密度が60本/25mm、緯糸密度が57本/25mmとなるように平織組織で製織し、生機ガラスクロスを得た。
(処方1)
化学式(1)に示すエチレン-酢酸ビニル共重合体エマルジョン(不揮発成分56%):174質量部
化学式(2)に示すアクリル酸-スチレン共重合体エマルジョン及び化学式(3)に示すアクリル酸-スチレン共重合体エマルジョンの混合物(不揮発成分40%):200質量部
純水:626質量部
経糸及び緯糸として、ユニチカグラスファイバー株式会社製ECE225 1/0 1Z(番手22.5tex、単繊維直径7μm、単繊維本数200本)を用い、経糸密度が60本/25mm、緯糸密度が57本/25mmとなるように平織組織で製織し、生機ガラスクロスを得た。
(処方1)
化学式(1)に示すエチレン-酢酸ビニル共重合体エマルジョン(不揮発成分56%):296質量部
化学式(2)に示すアクリル酸-スチレン共重合体エマルジョン及び化学式(3)に示すアクリル酸-スチレン共重合体エマルジョンの混合物(不揮発成分40%):170質量部
純水:534質量部
経糸及び緯糸として、ユニチカグラスファイバー株式会社製ECG75 1/0 0.7Z(番手67.5tex、単繊維直径9μm、単繊維本数400本)を用い、経糸密度が44本/25mm、緯糸密度が32本/25mmとなるように平織組織で製織し、生機ガラスクロスを得た。
(処方1)
化学式(1)に示すエチレン-酢酸ビニル共重合体エマルジョン(不揮発成分56%):217質量部
化学式(2)に示すアクリル酸-スチレン共重合体エマルジョン及び化学式(3)に示すアクリル酸-スチレン共重合体エマルジョンの混合物(不揮発成分40%):250質量部
純水:533質量部
経糸及び緯糸として、ユニチカグラスファイバー株式会社製ECE225 1/0 1Z(番手22.5tex、単繊維直径7μm、単繊維本数200本)を用い、経糸密度が60本/25mm、緯糸密度が57本/25mmとなるように平織組織で製織し、生機ガラスクロスを得た。
(処方1)
化学式(1)に示すエチレン-酢酸ビニル共重合体エマルジョン(不揮発成分56%):174質量部
純水:826質量部
経糸及び緯糸として、ユニチカグラスファイバー株式会社製ECG75 1/0 0.7Z(番手67.5tex、単繊維直径9μm、単繊維本数400本)を用い、経糸密度が44本/25mm、緯糸密度が32本/25mmとなるように平織組織で製織し、生機ガラスクロスを得た。
(処方1)
化学式(2)に示すアクリル酸-スチレン共重合体エマルジョン及び化学式(3)に示すアクリル酸-スチレン共重合体エマルジョンの混合物(不揮発成分40%):100質量部
純水:900質量部
経糸及び緯糸として、ユニチカグラスファイバー株式会社製ECG75 1/0 0.7Z(番手67.5tex、単繊維直径9μm、単繊維本数400本)を用い、経糸密度が44本/25mm、緯糸密度が32本/25mmとなるように平織組織で製織し、生機ガラスクロスを得た。
(処方1)
化学式(2)に示すアクリル酸-スチレン共重合体エマルジョン及び化学式(3)に示すアクリル酸-スチレン共重合体エマルジョンの混合物(不揮発成分40%):200質量部
純水:800質量部
経糸及び緯糸として、ユニチカグラスファイバー株式会社製ECE225 1/0 1Z(番手22.5tex、単繊維直径7μm、単繊維本数200本)を用い、経糸密度が60本/25mm、緯糸密度が57本/25mmとなるように平織組織で製織し、生機ガラスクロスを得た。
(処方1)
化学式(2)に示すアクリル酸-スチレン共重合体エマルジョン及び化学式(3)に示すアクリル酸-スチレン共重合体エマルジョンの混合物(不揮発成分40%):377質量部
純水:623質量部
経糸及び緯糸として、ユニチカグラスファイバー株式会社製ECG75 1/0 0.7Z(番手67.5tex、単繊維直径9μm、単繊維本数400本)を用い、経糸密度が32本/25mm、緯糸密度が25本/25mmとなるように平織組織で製織し、生機ガラスクロスを得た。
(処方)
化学式(1)に示すエチレン-酢酸ビニル共重合体エマルジョン(不揮発成分56%):174質量部
化学式(2)に示すアクリル酸-スチレン共重合体エマルジョン及び化学式(3)に示すアクリル酸-スチレン共重合体エマルジョンの混合物(不揮発成分40%):200質量部
純水:626質量部
経糸及び緯糸として、ユニチカグラスファイバー株式会社製ECG75 1/0 0.7Z(番手67.5tex、単繊維直径9μm、単繊維本数400本)を用い、経糸密度が31本/25mm、緯糸密度が25本/25mmとなるように平織組織で製織し、生機ガラスクロスを得た。
(処方)
化学式(2)に示すアクリル酸-スチレン共重合体エマルジョン及び化学式(3)に示すアクリル酸-スチレン共重合体エマルジョンの混合物(不揮発成分40%):416質量部
純水:584質量部
経糸及び緯糸として、ユニチカグラスファイバー株式会社製ECG75 1/0 0.7Z(番手67.5tex、単繊維直径9μm、単繊維本数400本)を用い、経糸密度が44本/25mm、緯糸密度が32本/25mmとなるように平織組織で製織し、生機ガラスクロスを得た。
(処方)
アクリル酸-スチレン共重合体エマルジョン(アクリル酸-アクリル酸ブチル-スチレン共重合体エマルジョン、不揮発成分50%):850質量部
純水:150質量部
経糸として、ユニチカグラスファイバー株式会社製ECG150 1/0 1Z(番手33.7tex、単繊維直径9μm、単繊維本数200本)を用い、緯糸として、ユニチカグラスファイバー株式会社製ECG75 1/0 0.7Z(番手67.5tex、単繊維直径9μm、単繊維本数400本)を用い、経糸密度が30本/25mm、緯糸密度が20本/25mmとなるように平織組織で製織し、生機ガラスクロスを得た。
(処方1)
化学式(1)に示すエチレン-酢酸ビニル共重合体エマルジョン(不揮発成分56%):174質量部
化学式(2)に示すアクリル酸-スチレン共重合体エマルジョン及び化学式(3)に示すアクリル酸-スチレン共重合体エマルジョンの混合物(不揮発成分40%):304質量部
純水:522質量部
経糸及び緯糸として、ユニチカグラスファイバー株式会社製ECG150 1/0 1Z(番手33.7tex、単繊維直径9μm、単繊維本数200本)を用い、経糸密度が39本/25mm、緯糸密度が32本/25mmとなるように平織組織で製織し、生機ガラスクロスを得た。
(処方1)
化学式(1)に示すエチレン-酢酸ビニル共重合体エマルジョン(不揮発成分56%):174質量部
化学式(2)に示すアクリル酸-スチレン共重合体エマルジョン及び化学式(3)に示すアクリル酸-スチレン共重合体エマルジョンの混合物(不揮発成分40%):200質量部
純水:626質量部
経糸及び緯糸として、ユニチカグラスファイバー株式会社製ECD450 1/0 1Z(番手11.2tex、単繊維直径5μm、単繊維本数200本)を用い、経糸密度が60本/25mm、緯糸密度が47本/25mmとなるように平織組織で製織し、生機ガラスクロスを得た。得られたガラスクロスは、厚さが0.06mm、質量49g/m2であり、該厚さと該質量から計算される見掛け密度は0.82g/cm3であった。
経糸及び緯糸として、ユニチカグラスファイバー株式会社製ECG37 1/0 0.7Z(番手135tex、単繊維直径9μm、単繊維本数800本)を用い、経糸密度が33本/25mm、緯糸密度が30本/25mmとなるように朱子織組織で製織し、生機ガラスクロスを得た。
(処方)
アクリル酸-スチレン共重合体エマルジョン(アクリル酸-アクリル酸ブチル-スチレン共重合体エマルジョン、不揮発成分50%):850質量部
純水:150質量部
経糸として、ユニチカグラスファイバー株式会社製ECG37 1/0 0.7Z(番手135tex、単繊維直径9μm、単繊維本数800本)を用い、緯糸として、ユニチカグラスファイバー株式会社製ECG75 1/0 0.7Z(番手67.5tex、単繊維直径9μm、単繊維本数400本)を用い、経糸密度が50本/25mm、緯糸密度が40本/25mmとなるように平織組織で製織し、生機ガラスクロスを得た。
(処方)
アクリル酸-スチレン共重合体エマルジョン(アクリル酸-アクリル酸ブチル-スチレン共重合体エマルジョン、不揮発成分50%):850質量部
純水:150質量部
1.強熱減量(質量%)
各実施例、比較例で得られた樹脂付着ガラス繊維織物について、JIS R 3420:2013 7.3に準じ、測定、算出した。
各実施例、比較例で得られた樹脂付着ガラス繊維織物について、一般財団法人建材試験センターの「防耐火性能試験・評価業務方法書」(平成26年3月1日変更版)における4.10.2 発熱性試験・評価方法に従って測定される、輻射電気ヒーターからシートの表面に50kW/m2の輻射熱を照射する発熱性試験において、(1)加熱開始後20分間、最高発熱速度が10秒以上継続して200kW/m2を超えず、(2)加熱開始後20分間の総発熱量が8MJ/m2以下であり、(3)加熱開始後20分間、0.5mm四方以上の貫通孔がないものを○、上記(1)~(3)の3つの要件のうち、一つでも満足しないものがある場合は×として評価した。
各実施例、比較例で得られた樹脂付着ガラス繊維織物について、JIS R 3420:2013 7.13に準じ、測定、算出した。
JIS R 3420:2013 7.4.2に準じ、定速伸長型引張試験機(インテスコ株式会社製)を用い、試験片長さを250mm、試験片の幅(両端部から糸をほぐす前の幅)を40mm、つかみ間隔を100mm、試験片の幅(両端部から糸をほぐした後の幅)を25mm、定速引張速度を50mm/minとし、おこなった。樹脂付着ガラス繊維織物の経糸方向(経方向)及び緯糸方向(緯方向)について、それぞれ5回測定し、その平均値を経方向及び緯方向それぞれの引張強さ(N/25mm)とした。
得られた樹脂付着ガラス繊維織物を被印刷物として、印刷局式グラビア印刷試験機(熊谷理機社製)により、インクとして青色のトーヨーカラー株式会社製溶剤系ポリウレタン樹脂インクを用い、網点印刷の版を用いて試験片に単色印刷をおこない、下記(1)~(3)について5人のパネラーにより目視で評価をおこない、評価した。
(1)印刷の鮮明さ
印刷物を50cm離した状態で、下記基準にて評価した。3点以上を合格とした。
5点・・・印刷部の輪郭が極めてはっきりしており、画像の色合いは設計どおりであって鮮明さが特に優れていた。
4点・・・印刷部の輪郭がややぼやける部分があるものの、画像の色合いはほぼ設計どおりであり鮮明さに優れていた。
3点・・・印刷部の輪郭がぼやける部分があり、画像の色合いも設計よりやや薄くなることが認められるものの、鮮明さは実用上問題ないレベルであった。
2点・・・印刷部の輪郭がぼやける部分が多く、画像の色合いも設計より薄くなることが認められ、鮮明さは実用上やや問題あるレベルであった。
1点・・・印刷部の輪郭がぼやけており、画像の色合いも設計よりかなり薄くなり、鮮明さは実用上問題あるレベルであった。
(2)裏映りの程度
千円札を机の上に設置し、千円札から約50cm上方に上記印刷をおこなった樹脂付着ガラス繊維織物を設置して、当該樹脂付着ガラス繊維織物から10cm上方から、当該樹脂付着ガラス繊維織物を透して千円札を観察し、千円札の存在が視認できるか、また、千円札の存在が視認で着たとして「千円」、「日本銀行券」、及び通し番号の文字が明瞭に読めるか否かで評価した。評価基準は、以下の通りである。実用性の観点から、本発明においては、3点以上を合格とした。
5点・・・千円札の存在自体が見られず、裏映りが全く無いものであった。
4点・・・千円札の存在は薄く確認できるが、「千円」、「日本銀行券」、及び通し番号の文字は確認できず、裏映りは十分防止できたものであった。
3点・・・千円札の存在は確認でき、「千円」の文字が薄く見られるものの、「日本銀行券」、及び通し番号の文字は確認できず、裏映りの程度は印刷面の視認性には問題無いレベルであった。
2点・・・千円札の存在は確認でき、「千円」及び「日本銀行券」の文字が薄く確認され、裏映りの程度は印刷面の視認性にやや問題あるレベルであった。
1点・・・千円札の存在は確認でき、「千円」、「日本銀行券」、及び通し番号の文字が薄く確認され、裏映りの程度は印刷面の視認性に問題あるレベルであった。
(3)インク定着性
印刷後、70℃で30秒乾燥した樹脂付着ガラス繊維織物の印刷面に、白色の不織布を接触させて軽くこすりつけた前後の、樹脂付着ガラス繊維織物の印刷画像とこすりつけた不織布について、下記基準により評価した。3点以上を合格とした。
5点・・・不織布には樹脂付着ガラス繊維織物に付着しているインクの青色は全く写らず、樹脂付着ガラス繊維織物の印刷画像に変化は全く見られなかった。
4点・・・不織布には樹脂付着ガラス繊維織物に付着しているインクの青色が極わずかに写ったものの、樹脂付着ガラス繊維織物の印刷画像に変化は見られなかった。
3点・・・不織布には樹脂付着ガラス繊維織物に付着しているインクの青色がやや写ったものの、樹脂付着ガラス繊維織物の印刷画像はやや不織布がこすれた部分がわずかに変色した程度であり、実用上問題無いレベルであった。
2点・・・不織布には樹脂付着ガラス繊維織物に付着しているインクの青色が写り、樹脂付着ガラス繊維織物の印刷画像はやや不織布がこすれた部分が変色し、実用上やや問題あるレベルであった。
1点・・・不織布には樹脂付着ガラス繊維織物に付着しているインクの青色がかなり写り、樹脂付着ガラス繊維織物の印刷画像はやや不織布がこすれた部分がかなり変色し、実用上問題あるレベルであった。
Claims (12)
- ガラス糸によって構成されるガラス繊維織物と、
前記ガラス糸を構成するガラス繊維表面の少なくとも一部に付着する樹脂と、を含む、樹脂付着ガラス繊維織物であって、
前記ガラス糸の番手が20~70texであり、
前記樹脂付着ガラス繊維織物の厚さが0.08mm以上であり、
前記樹脂付着ガラス繊維織物の厚さ(mm)と質量(g/m2)から計算される前記樹脂付着ガラス繊維織物の見掛け密度が1.05~1.50(g/cm3)であり、
JIS R 3420:2013 7.3に準じ測定される前記樹脂付着ガラス繊維織物の強熱減量が0.8~10質量%であり、前記樹脂が、アクリル酸-スチレン共重合体及びエチレン-酢酸ビニル共重合体を含む、樹脂付着ガラス繊維織物。 - ガラス糸によって構成されるガラス繊維織物と、
前記ガラス糸を構成するガラス繊維表面の少なくとも一部に付着する樹脂と、を含む、樹脂付着ガラス繊維織物であって、
前記ガラス糸の番手が20~70texであり、
前記樹脂付着ガラス繊維織物の厚さが0.08mm以上であり、
前記樹脂付着ガラス繊維織物の質量が70~450g/m2であり、
前記樹脂付着ガラス繊維織物の厚さ(mm)と質量(g/m2)から計算される前記樹脂付着ガラス繊維織物の見掛け密度が1.05~1.50(g/cm3)であり、
JIS R 3420:2013 7.3に準じ測定される前記樹脂付着ガラス繊維織物の強熱減量が0.8~10質量%である、グラビア印刷の被印刷物として使用される、樹脂付着ガラス繊維織物。 - ガラス糸によって構成されるガラス繊維織物と、
前記ガラス糸を構成するガラス繊維表面の少なくとも一部に付着する樹脂と、を含む、樹脂付着ガラス繊維織物であって、
前記ガラス糸の番手が20~70texであり、
前記樹脂付着ガラス繊維織物の厚さが0.08mm以上であり、
前記樹脂付着ガラス繊維織物の質量が70~450g/m2であり、
前記樹脂付着ガラス繊維織物の厚さ(mm)と質量(g/m2)から計算される前記樹脂付着ガラス繊維織物の見掛け密度が1.05~1.50(g/cm3)であり、
JIS R 3420:2013 7.3に準じ測定される前記樹脂付着ガラス繊維織物の強熱減量が0.8~10質量%である、樹脂付着ガラス繊維織物(ただし、粒子が体積百分率で10%以上で保持固着され、該粒子が二酸化ケイ素或いはシロキサン結合を主鎖とする化合物群から選択された少なくとも1種であるガラス繊維織物、を除く。)。 - 前記樹脂付着ガラス繊維織物の経糸及び緯糸の織密度が15~120本/25mmである、請求項1~3のいずれか1項に記載の樹脂付着ガラス繊維織物。
- 質量が70~450g/m2である、請求項1~4のいずれか1項に記載の樹脂付着ガラス繊維織物。
- 通気性が0.1~50cm3/cm2/秒である、請求項1~5のいずれか1項に記載の樹脂付着ガラス繊維織物。
- 前記樹脂が、アクリル酸-スチレン共重合体及びエチレン-酢酸ビニル共重合体を含む、請求項1~6のいずれか1項に記載の樹脂付着ガラス繊維織物。
- 前記アクリル酸-スチレン共重合体の不揮発成分の質量とエチレン-酢酸ビニル共重合体の不揮発成分の質量との比(エチレン-酢酸ビニル共重合体の質量(g/m2)/アクリル酸-スチレン共重合体の質量(g/m2)が1.0~3.0である、請求項7に記載の樹脂付着ガラス繊維織物。
- 一般財団法人建材試験センターの「防耐火性能試験・評価業務方法書」(平成26年3月1日変更版)における4.10.2 発熱性試験・評価方法に従って測定される、輻射電気ヒーターからシートの表面に50kW/m2の輻射熱を照射する発熱性試験において、加熱開始後20分間、最高発熱速度が10秒以上継続して200kW/m2を超えず、加熱開始後20分間の総発熱量が8MJ/m2以下である、請求項1~8のいずれか1項に記載の樹脂付着ガラス繊維織物。
- グラビア印刷の被印刷物として使用される、請求項1~9のいずれか1項に記載の樹脂付着ガラス繊維織物。
- 請求項1~10のいずれか1項に記載の樹脂付着ガラス繊維織物にグラビア印刷が施された、印刷物。
- 請求項11に記載の印刷物を含む、建築内装材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017171292A JP7002108B2 (ja) | 2017-09-06 | 2017-09-06 | 樹脂付着ガラス繊維織物、該樹脂付着ガラス繊維織物にグラビア印刷が施された印刷物、及び該印刷物を含む建築内装材 |
Applications Claiming Priority (1)
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